このスレッドは1000レスを超えています。もう書き込みはできません。次スレを建ててください
【シャニマス】灯織「それは違います!」【ダンガンロンパ】
	- 312 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 00:01:40.59 ID:h3QY4sR50
 -  灯織「これです!」 
  
 【解!】 
  
 灯織「ランドリーの洗濯機に放り込まれていたシーツ……二人はこれを運んでいるのを幽霊と見間違えたんじゃないかな」 
  
 甜花「……あ!確かに、同じ色……」 
  
 霧子「頭からシーツをかぶったら、幽霊さんみたいだね……」 
  
 凛世「ですが、シーツが事件にどう関係しているのでしょうか……?」 
  
 愛依「事件現場にシーツとかあったっけ?」 
  
 灯織「あったんです」 
  
 愛依「あったっけ?!」 
  
 (そう、あれはもともとシーツだったんだ……) 
  
 【正しいコトダマを指摘しろ!】 
  
 コトダマ>>228〜>>230 
  
 ↓1  
	- 313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/02(火) 00:03:30.80 ID:r2AxoODao
 -  拘束具 
 
	- 314 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 00:06:14.89 ID:h3QY4sR50
 -  灯織「これです!」 
  
 【解!】 
  
 灯織「透さんを縛っていた拘束具、あれに既視感を感じていたんですが……ほら、シーツと素材が一緒ですよね?」 
  
 智代子「ホントだ!確かに手触りとかが一緒だよ!」 
  
 灯織「しかもこちらのシーツにも引き裂かれたような跡がある。もともと同じ一枚の布だった証拠じゃないかな?」 
  
 甜花「ほ、ほんとだ……クラフト素材だったんだ……」 
  
 灯織「さらに、ランドリーに入れただけで洗濯機はまわしてなかったみたいだから……」 
  
 灯織「ほら!シーツの隅に血が付着してる……事件に関係してる証拠だと思う」 
  
 智代子「でもうっかり屋さんの犯人だよね!」 
  
 樹里「ん?どういうことだよ」 
  
 智代子「だってすぐそこにトラッシュルームがあるでしょ?焼却炉で燃やしちゃえば証拠は残らないよね?」 
  
 樹里「確かにな……透の部屋に戻るのを見られたくなかったにしても、トラッシュルームもランドリーと同様に個人の部屋とはまた離れたところにある」 
  
 樹里「燃やしちまえばよかったのに、なんで燃やさなかったんだ?」 
  
 灯織「ああ……それなら……」 
  
 (燃やせなかった理由は、あれのことだよね……) 
  
 【正しいコトダマを指摘しろ!】 
  
 コトダマ>>228〜>>230 
  
 ↓1  
	- 315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/03/02(火) 00:07:45.55 ID:Q1evvWaT0
 -  掃除当番 
 
	- 316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/03/02(火) 00:07:55.54 ID:I9OnOq/Z0
 -  【掃除当番】 
 
	- 317 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 00:10:42.56 ID:h3QY4sR50
 -  灯織「これです!」 
  
 【解!】 
  
 灯織「掃除当番……トラッシュルームを開けられるのは、毎週特定の一人に限られるんだって」 
  
 樹里「え?そうなのか?」 
  
 雛菜「は〜い!今週の掃除当番は雛菜で〜す!」 
  
 灯織「そう、シーツを隠滅するには市川さんを起こすしかなかったんです」 
  
 雛菜「もちろん雛菜は起こされてないですよ〜?」 
  
 咲耶「それはつまり……逆説的に言えば雛菜は犯人ではない、ということかい?」 
  
 樹里「まあノクチルの中でコロシアイに発展したとは考えづらいしな」 
  
 甘奈「そっか……じゃあ甘奈たちが見たのは、透ちゃんを拘束するための道具を持ち出している最中のところだったんだ……」 
  
 甜花「あぅ……でも、肝心の、その人の特徴まではわからない……」 
  
 愛依「ん……?待って!犯人はシーツを持ち出したってことだったら……自分の部屋にシーツが無い人が犯人ってことじゃない?!」 
  
 摩美々「犯人なら普通透から鍵を奪って透の部屋のシーツを使うと思いまーす」 
  
 愛依「あー……そっか、ごめん」 
  
 霧子「シーツの出元は、わからないのかな……」 
  
 甘奈「ごめん、犯人がどこの部屋から出て来たかは見てないや……」 
   
	- 318 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 00:12:06.24 ID:h3QY4sR50
 -  摩美々「でも、それを見た時間で犯行時刻をある程度絞り込めるんじゃない?」 
  
 摩美々「シーツが透のだと仮定して、だけど……殺害後しかシーツは持ち出せないわけだしー」 
  
 真乃「ほわっ……確かに……!」 
  
 灯織「……ねえ二人とも、そのお化けを見たのっていつ頃なのかな」 
  
 甘奈「えーっと……確か、十二時過ぎだったよね?」 
  
 甜花「うん……そう思う……」 
  
 智代子「よし!それなら犯人は十二時前後でアリバイが無い人なんだね!」 
  
 樹里「だからそれはほぼ全員なんだっての……」 
  
 凛世「他に何か、手掛かりは……無いのでしょうか……」 
  
 めぐる「うーん……手がかり手がかり……」 
  
 甘奈「ねえ、手掛かりが見つからないなら、一回事件を整理してみない?」 
  
 灯織「整理?」 
  
 甘奈「うん、これまでに集めた情報を振り返ることで新しいものが見えてきたり……しないかな?」 
  
 愛依「うち賛成!しょーじきもう全然ついていけてないから!」 
  
 樹里「胸を張って言うことか?」 
  
 円香「……いいと思う、透を殺した犯人を特定するため」 
  
 円香「それならどれだけ時間をかけても構わない」 
  
 小糸「ま、円香ちゃん……」 
  
 咲耶「そうだね、それじゃあ事件を振り返ることにしよう」  
	- 319 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 00:12:36.52 ID:h3QY4sR50
 -  ------------------------------------------------- 
 【ノンストップ議論開始!】 
  
 ‣【目覚まし時計】 
 ‣【愛依の怪我】 
 ‣【頭部付近の血痕】 
  
 めぐる「事件が起きたのは、【夜時間の十二時前後】……」 
  
 甘奈「甘奈と甜花ちゃんで、【シーツを運ぶ犯人を目撃した】んだよね☆」 
  
 摩美々「夜時間にそれ以上の手掛かりはなくてー」 
  
 智代子「事件が次に動くのは【朝の7時20分】からだね!」 
  
 愛依「うちが1-Bに呼ばれて……」 
  
 愛依「で、待ってたら【目覚ましが鳴った】から1-Aにチョッコー」 
  
 雛菜「仕掛けが作動して透先輩に机が落っこちたんですよね〜」 
  
 霧子「でも、これは犯人さんの【偽装工作】……」 
  
 小糸「せ、せっかちな和泉さんなら【勢いよく開けてくれる】と思ったんだね!」 
  
 めぐる「愛依、いっつも元気もりもりだからね!」 
  
 愛依「アッハハ!めぐるちゃんがそれ言う〜?」 
  
  
 【矛盾する発言を正しいコトダマで論破しろ!】 
  
 ↓1 
 ------------------------------------------------- 
   
	- 320 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/03/02(火) 00:15:47.79 ID:I9OnOq/Z0
 -  【勢いよく開けてくれる】に【愛依の怪我】 
 
	- 321 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 00:16:50.38 ID:h3QY4sR50
 -  灯織「それは違います!」 
  
 【BLEAK!】 
  
 灯織「いえ……愛依さんは事件当時、というか今も……扉を勢いよく開けることなんてできないはずだったんです」 
  
 小糸「ぴぇっ……?!な、なんで…………」 
  
 真乃「灯織ちゃん?どういう意味なのかな」 
  
 灯織「うん、真乃は知らないと思うんだけど……昨日めぐるたちが参加した球技大会で愛依さんは肩が軽い脱臼状態になってるんだよね」 
  
 雛菜「え〜、大丈夫ですか〜?」 
  
 愛依「うん、まあダイジョブダイジョブ!ありがとね!」 
  
 真乃「肩が脱臼……?」 
  
 灯織「そう、むしろ愛依さんは罪を擦り付ける相手としては本来むしろ不適切ですらあるんだよね」 
  
 摩美々「ずっと引っかかってたのはそこだったんだー」 
  
 摩美々「そもそも愛依が罪を擦り付ける側だとしたらあの偽装工作って不可解な点が多いんだよねー」 
  
 摩美々「透を殴打した風に見せたいのに、どう考えても愛依には脱臼があるから不可能だしー」 
  
 摩美々「教室の扉を開けた瞬間する発動するトラップの作動要因なら、少なくとも怪我してる愛依は避けるでしょー」 
  
 樹里「確かに……そもそも紐で机と括りつけられて重たくなってる扉を、脱臼のせいで開けれない可能性すらあるしな」 
  
 めぐる「扉を開けるときに、肩が痛いから別の人を呼んで開けてもらったり、とかされても困るもんね!」  
	- 322 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 00:17:59.97 ID:h3QY4sR50
 -  灯織「もしかして、犯人は肩の脱臼のことを知らなかったんじゃないのかな」 
  
 咲耶「脱臼のことを知らなかった人間、か……」 
  
 愛依「少なくとも球技大会に参加してたメンバーは違うかんね」 
  
 樹里「じゃあめぐる、咲耶、アタシ、凛世、チョコ、愛依辺りは切っていいのか?」 
  
 咲耶「うん、愛依の脱臼は私たちの目の前で起きたからね……」 
  
 咲耶「今思い出しても胸が痛む光景だったよ……どうして、私は愛依を守ることができなかったんだ……!」 
  
 めぐる「それと灯織もだよ!」 
  
 めぐる「球技大会後、食堂でお話ししてた時に灯織とは話したんだ!」 
  
 霧子「あと、わたしは愛依ちゃんの治療をして……その時、摩美々ちゃんも一緒だったから……」 
  
 摩美々「うん、霧子と一緒だったから実際愛依にも会ったしねー」 
  
 摩美々「愛依、あれ以降誰かに話したりしたー?」 
  
 愛依「や……朝教室に行くまでは誰とも会ってない系!」 
  
 智代子「じゃあ残るのは……真乃ちゃん、甘奈ちゃん、甜花ちゃん、円香ちゃん、雛菜ちゃん、小糸ちゃん……?」 
  
 凛世「甘奈さんと甜花さんは、アリバイがございますから……そこからさらに抜けてしまいます」 
  
 甜花「掃除当番の話で、市川さんも……」 
  
 霧子「じゃあ、残るのは……」 
   
	- 323 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 00:18:30.54 ID:h3QY4sR50
 -   
  
  
  
  
  
 樹里「真乃、円香、小糸……?」 
  
 (…………え?) 
  
 (…………真乃が、犯人候補……?) 
  
  
  
  
  
   
	- 324 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 00:19:36.34 ID:h3QY4sR50
 -  灯織「い、いや!ちょっと待ってください!」 
  
 めぐる「ち、ちがうよ!そんな……そんな……!」 
  
 灯織「今の話は結局私の推論でしかありませんし……!」 
  
 摩美々「ちょっと灯織、そんなにコロコロ主張を変えられたら困るんだケドー?」 
  
 灯織「実際愛依さんは脱臼した右腕で扉を開けて仕掛けを作動させてるんですし、何も問題はないじゃないですか!」 
  
 摩美々「それは結果論でしょー?」 
  
 めぐる「ま、真乃もホントは脱臼のこと知ってたんだよ!わたしが後でお話しして……」 
  
 摩美々「めぐるさー、それ本当の話?」 
  
 めぐる「も、もちろんだよ!だって真乃が犯人なわけ……」 
  
 摩美々「もし、嘘の話なら……めぐるはここにいる全員を裏切ることになるわけなんだケド、自信をもって、胸を張って、本当の話だって言える?」 
  
 めぐる「え、あ、そ、その……」 
  
 摩美々「大体さっきも真乃は愛依の脱臼の話が出た時動揺してたの、私たち全員が見てるからねー」 
  
 真乃「…………」 
  
 (真乃……!どうして何も言わないの……?) 
   
	- 325 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 00:20:34.26 ID:h3QY4sR50
 -  咲耶「みんな、少し落ち着こう」 
  
 摩美々「……咲耶」 
  
 咲耶「まだ、完全な証拠も出ていない……あくまで犯人は、愛依の脱臼を知らない可能性が高い、という域を出ない議論なんだ」 
  
 咲耶「結論を急ぎすぎない方がいいんじゃないかい?」 
  
 (真乃が犯人なわけない……だったら、どうにかして私が) 
  
 (摩美々さんたちを納得させないと……!) 
  
 甘奈「でも、脱臼の話を抜きにしちゃうと、アリバイのない人だらけに戻っちゃうよね……」 
  
 甘奈「うーん……どうやって絞ればいいのかな」 
  
 凛世「犯人像を考えてみるのは、いかがでしょうか……」 
  
 愛依「犯人像?」 
  
 凛世「はい……誰なら犯行が可能か、ではなく……犯人は、どんな特徴があるか……でございます」 
  
 咲耶「確かに一度俯瞰的にとらえなおしてみるのもいいかもしれないね」 
  
 咲耶「裁判開始前とは違い、教室では二回の事件が起きていたことが明らかになったんだ。そうなると証拠の持つ意味も変わってくるのかもしれないね」 
  
 (意味が、変わってくる……?) 
  
 摩美々「無関係に思えたものが、そうじゃなかったりとかねー」 
  
 (そんなものが、あるだろうか……) 
  
 【正しいコトダマを指摘しろ!】 
  
 コトダマ>>228〜>>230 
  
 ↓1 
   
	- 326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/03/02(火) 00:30:00.09 ID:Q1evvWaT0
 -  プラスチック片 
 
	- 327 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 00:32:06.17 ID:h3QY4sR50
 -  灯織「これです!」 
  
 【解!) 
  
 灯織「現場に落ちていた、プラスチック片……ですか?」 
  
 雛菜「あは〜?」 
  
 灯織「透さんの遺体とはまた、離れたところに落ちていたものです。現場の状況と一致する者もなかったので……ただのゴミかと思っていたんですが……もしかしてこれも、何か意味があるんでしょうか」 
  
 摩美々「……これ、甘奈何かわからない?」 
  
 甘奈「え?甘奈?」 
  
 甘奈「うーん……あっ!」 
  
 愛依「マジ?!わかったん?!」 
  
 甘奈「違ったらごめんね、多分これ、ネイルチップだと思う!」 
  
 灯織「ネイルチップ……?」 
  
 甘奈「うん、表面の水色にラメが入ってるでしょ?その裏に接着剤使ったみたいな痕があるから……もともと誰かがネイルに使ってたものなんじゃないかな」 
  
 樹里「おいおい!すげえヒントじゃねーか!」 
  
 霧子「それじゃあ……このネイルを持っていた人が、犯人さん……?」 
  
 (えっ……?) 
  
 凛世「ねいるを、日常的に使っている方は……限られます……」 
  
 灯織「……!!」 
  
 めぐる「イルミネは違うよ!」 
  
 めぐる「ステージに立つときも、そんなに付けない……真乃も一緒だよ!」 
  
 灯織「うん!犯人はつけ爪をしていた……なら、真乃は違う!」 
  
 真乃「…………」 
  
 甜花「うん……真乃ちゃんは、ネイルはしてるイメージ無いから……!」 
  
 (やった……!これで真乃の容疑は払しょくできた……!) 
  
 摩美々「…………」 
  
 摩美々「そのネイルチップ、私のですねー」 
  
 円香「…………は?」 
  
 灯織「……えっ?」 
  
 (ど、どういうつもりなの……?摩美々さん……?) 
  
   
	- 328 :大分いい時間ですが佳境も佳境なので最後まで行きたいですね ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 00:34:06.55 ID:h3QY4sR50
 -  ------------------------------------------------- 
  
 【ノンストップ議論開始!】 
  
 コトダマ 
 ‣【モノクマファイル1】 
 ‣【目覚まし時計】 
 ‣【教室の血痕】 
  
 甘奈「あのプラスチック片はネイルチップで間違いないよ!」 
  
 摩美々「事件現場に落ちていたネイルチップ……」 
  
 摩美々「これ、【私の私物】ですねー」 
  
 雛菜「それってつまり、【現場に行った】ってことですかー?」 
  
 凛世「透さんを殴った際に、その勢いで【割れてしまった】のでしょうか……」 
  
 樹里「ここに来て自白かよ?!」 
  
 摩美々「まあ正確には、【私物だったもの】、なんですケド」 
  
 円香「……は?」 
  
  
 【矛盾する発言を正しい発言で論破しろ!】 
  
 ↓1 
  
 ------------------------------------------------- 
   
	- 329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/02(火) 00:43:50.05 ID:UT6IqHQL0
 -  【現場に行った】に【目覚まし時計】? 
 死体発見時に摩美々がいなかったって話かと思ったけどしっくり来るコトダマがないな  
	- 330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/03/02(火) 00:44:42.19 ID:I9OnOq/Z0
 -  【割れてしまった】に【教室の血痕】でしょうか? 
 間違ってたらすみません  
	- 331 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 00:47:02.06 ID:h3QY4sR50
 -  ヒントが少なかったですね、 
 【矛盾する発言を正しい発言で論破しろ!】はコトダマ指定ではなく 
 【登場人物の発言を記憶して他の発言にぶつける】タイプの論破です! 
 原作で△ボタンでやるやつですね! 
  
 不正解判定はなしで続行します… 
  
 ------------------------------------------------- 
  
 【ノンストップ議論開始!】 
  
 コトダマ 
 ‣【モノクマファイル1】 
 ‣【目覚まし時計】 
 ‣【教室の血痕】 
  
 甘奈「あのプラスチック片はネイルチップで間違いないよ!」 
  
 摩美々「事件現場に落ちていたネイルチップ……」 
  
 摩美々「これ、【私の私物】ですねー」 
  
 雛菜「それってつまり、【現場に行った】ってことですかー?」 
  
 凛世「透さんを殴った際に、その勢いで【割れてしまった】のでしょうか……」 
  
 樹里「ここに来て自白かよ?!」 
  
 摩美々「まあ正確には、【私物だったもの】、なんですケド」 
  
 円香「……は?」 
  
  
 【矛盾する発言を正しい発言で論破しろ!】 
  
 ↓1 
  
 -------------------------------------------------  
	- 332 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/02(火) 00:48:25.61 ID:UT6IqHQL0
 -  【私の私物】に【私物だったもの】 
 
	- 333 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 00:49:55.99 ID:h3QY4sR50
 -  灯織「それは違います!」 
  
 【BLEAK!】 
  
 灯織「確かにそのネイルチップは摩美々さんのものなんだと思います」 
  
 灯織「ですが、摩美々さんが犯人とは考え難いです……」 
  
 雛菜「あは〜?」 
  
 小糸「げ、げ、現場に証拠があるのに?!」 
  
 灯織「摩美々さんが所持しているネイル用品に、もうネイルチップは残っていないんです」 
  
 甘奈「え?でも摩美々ちゃんのネイルチップなんだよね?」 
  
 灯織「もともとはそうだったんですが……摩美々さんは別のある人にネイルチップをそのまま全部あげてしまったんです」 
  
 摩美々「ネイルグルーも持ってないから、ネイルチップをつけること自体出来ないんだよねー」 
  
 灯織「だから、摩美々さんのネイルチップをした別の誰かが、落としたとしか……」 
   
	- 334 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 00:50:38.79 ID:h3QY4sR50
 -  霧子「摩美々ちゃんの、ネイル……」 
  
 咲耶「摩美々、誰にそのネイルチップを渡したんだい?」 
  
 摩美々「…………」 
  
 樹里「おい!だ、誰なんだよ!」 
  
 (…………そんな) 
  
 (摩美々さんは、最初からわかってたんだ…………) 
  
 (おそらく、プラスチック片もその正体は最初から分かっていた……) 
  
 (私は、摩美々さんの推理の補強に、使われただけ……) 
  
 樹里「早く教えろって!」 
  
 摩美々「…………」 
  
 (私も、知っている…………) 
  
 (唯一摩美々さんにネイルをしてもらい、そして愛依さんの脱臼も知らず、掃除当番でもない……その、犯人を) 
  
 【怪しい人物を指摘しろ!】 
  
 ↓1  
	- 335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/03/02(火) 00:52:31.21 ID:I9OnOq/Z0
 -  真乃 
 
	- 336 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 00:53:36.59 ID:h3QY4sR50
 -  灯織「…………」 
  
 (ダメ……言いたくない、言えるわけない……!) 
  
 (どうして、どうして摩美々さんは……) 
  
 (私に友達の首に、刃を突き立てるような真似をさせるの……!?) 
  
 甜花「田中さん、忘れちゃったの……?」 
  
 摩美々「……」 
  
 円香「誰なの、言って!」 
  
 摩美々「……そっか、灯織はやっぱり優しいんだねー」 
  
 摩美々「でも、その優しさは本当に優しさなのー?私たちはいま、命を懸けた、学級裁判の途中……」 
  
 摩美々「いつまでも、いい子のままじゃダメなんじゃないのー?」 
  
 灯織「……っ!」 
  
 めぐる「ひお、り……」 
  
 灯織「私は……私は……!」  
	- 337 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 00:54:02.52 ID:h3QY4sR50
 -   
  
  
  
  
  
 真乃「私……です……っ」 
  
  
  
  
  
   
	- 338 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 00:54:52.60 ID:h3QY4sR50
 -  (え……?) 
  
 真乃「私が摩美々ちゃんにネイルをしてもらって……透ちゃんを殺害した、犯人だから……っ」 
  
 霧子「え……?」 
  
 甜花「真乃、ちゃん……?嘘……」 
  
 真乃「……ごめんなさい」 
  
  
 そう言って真乃はゆっくりと、自らの指先を、照明のもとに晒した。 
 その先端、爪の部分。 
 綺麗に彩られたネイル……しかし、一本の指だけが、不完全な状態、割れた状態のつけ爪になっていた。 
  
  
 真乃「これが証拠です……っ、摩美々さんにしてもらったネイルチップ……余った分は全部私が持ってます……」 
  
 摩美々「…………本当いい子ばっかりー」 
  
 真乃「夜時間になるとシャワーが出なくなるので、ネイルグルーを溶かすことが出来なくて……そのまま裁判にまでつけたまんまになっちゃいました……っ」 
  
 真乃「でも、これでわかってくれますよね……っ」 
  
 甜花「…………やだ、やだよ……」 
  
 甘奈「…………っ」 
  
 めぐる「ちがう!ちがうよ!真乃は別の人をかばってるだけなんだよ!」 
  
 (めぐる……) 
  
 めぐる「真乃が犯人なんてぜーーーーーーったい!ありえないんだから!」 
  
 凛世「……」 
  
 甘奈「……」 
  
 真乃「めぐるちゃん、ごめんねっ」 
  
 めぐる「真乃……?やだよ……なんで、なんで謝るの……?なんで!?なんで……」 
  
 真乃「……灯織ちゃんも」 
  
 灯織「真乃…………違う、違うよ」 
  
 真乃「ううん、違わない……」 
  
 真乃「私が、犯人だから……」 
   
	- 339 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 00:55:20.56 ID:h3QY4sR50
 -   
  
  
  
  
 私は、私のことが嫌いだった。 
  
  
  
  
  
   
	- 340 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 00:55:55.38 ID:h3QY4sR50
 -  外の世界に臆病で、世界との間に壁を作って殻に閉じこもる。 
 そしてそんな殻の中ですら、自分のことを肯定できない。私はどこまでも、私のことを認めていなかった。 
  
  
 「あっ、ごめん!自己紹介からしなきゃだよね!わたし、八宮めぐる!ふたりは?」 
 「さ、櫻木真乃です……よろしくお願いします」 
 「……風野灯織です。よろしくお願いします」 
  
  
 出会った頃は、緊張が抜けなかった。 
 アイドルという夢の舞台に踏み込んだはいいけど、それに挑むには私には勇気も自信も足りてなくて……そんな未熟な自分を痛感してまた自己嫌悪。 
 同じユニットを組むことになった二人に、向ける顔がなかった。 
 言葉足らず、口下手な私は人づきあいも苦手で…… 
  
  
 「……今の櫻木さんは多分、ひとりで練習した方がいいと思う」 
  
  
 またやってしまった…… 
 誤解を生んで、周りを傷つけて、自分が嫌いになる。 
  
 ああ、私はアイドルになっても変わることなんて出来ないんだ。 
 私はこれからもどこまで行っても、臆病者。 
 _____この殻を破るときなんて、来ないと思っていた。 
   
	- 341 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 00:56:51.76 ID:h3QY4sR50
 -   
 「いつか、ふたりと一緒に歩けるように、私、これからも頑張るねっ」 
 「わたしは灯織が大好きだし、真乃だってきっとおんなじ!真面目で真っすぐで、今みたいにわたしと真乃のこと、一生懸命考えてくれる灯織が大好き!」 
  
  
 でも、イルミネの二人はそんな私も受け入れてくれた、肯定してくれた……隣に並ばせてくれた。 
 私が自分を守るために籠ってしまった殻。それすらも二人は認めてくれたんだ。 
  
  
 「ほわぁ……灯織ちゃんのハンバーグ、美味しいなぁ……」 
 「灯織の料理、すっごくおいしい!」 
  
  
 二人はこれまでの私では考えられないほどたくさんの、最高の思い出をくれて…… 
  
  
 「灯織ちゃん!大丈夫、灯織ちゃんならできるよっ!」 
 「ファイトだよ、灯織!」 
  
  
 二人は私だけじゃ超えられない壁を、一緒に手をつないで乗り越えさせてくれた。 
  
 私がアイドルの風野灯織として、ここまで歩んでこれたのは真乃とめぐるというかけがえのない友達が、側にいたから。 
 一緒に喜び、悲しみ、悔しみ、絆を育んできたから。 
  
  
  
  
  
 一人じゃたどり着けない星空を、三人で描いてきたから。 
  
  
  
  
  
   
	- 342 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 00:57:28.75 ID:h3QY4sR50
 -  だけど、今私は……その友達を、自分の手で殺さなくちゃいけない。 
  
  
 灯織「そんなの……無理だよ……」 
  
 真乃「……灯織ちゃん……?」 
  
 灯織「真乃が犯人……なんてそんなの…………認められない……」 
  
 真乃「……」 
  
 灯織「もうどうだっていい!……真乃を殺してまで……私は生きたくない!」 
   
	- 343 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 00:57:59.90 ID:h3QY4sR50
 -   
  
  
  
  
 真乃「灯織ちゃん、私アイドルになってよかったって思ってるんだ」 
  
  
  
  
  
   
	- 344 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 00:58:43.83 ID:h3QY4sR50
 -  灯織「真乃……?」 
  
 真乃「プロデューサーさんに出会うまで、アイドルのこともよく知らなくて……っ!初めはどうなるんだろう、私にできるかなってドキドキしてて……」 
  
 真乃「やっぱりそううまくいくことばっかりでもなくて……アイドルのお仕事ってやっぱり大変なんだよね……っ!」 
  
 真乃「でも、辞めたいとは思わなかったな……」 
  
 灯織「……っ!」 
  
 真乃「灯織ちゃんにめぐるちゃん、二人がいたから……っ!」 
  
 真乃「二人と一緒なら……どんなに大変なことでも、頑張ろうって……乗り越えようって……!一緒に輝きたいなって思えたから……っ!」 
  
 真乃「レッスンもお仕事も……すっごく、すっごく楽しくて……いつの間にか、次は何ができるのかなって……ドキドキがワクワクに変わって……っ」 
  
 真乃「新しい世界に……新しい空に出会えたんだ……っ!」 
  
 真乃「だからね、二人に今だからこそ言いたいんだ……今までありがとうって……っ!」  
	- 345 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 00:59:17.68 ID:h3QY4sR50
 -  真乃「私ね……最初は死んじゃうのが怖くなっちゃって……それで、みんなに迷惑かけちゃった……」 
  
 真乃「いくら謝っても足りないくらいの迷惑……透ちゃん……ノクチルのみんなにはどれだけ恨まれても仕方ないよね……」 
  
 真乃「でも、これだけはホントだから……言わせてほしいの……っ」 
  
 真乃「私は、みんなを……灯織ちゃんとめぐるちゃんを犠牲にしてまで生きたくない」 
  
 灯織「そ、そんなの私だって……!」 
  
 真乃「二人はとっても優しいから……私が死んじゃったら、すごく悩んだり苦しんだりしちゃうんだよね……」 
  
 真乃「でも、二人はそれも乗り越えられる……輝きを持ってる二人だって信じてるよ……っ!」 
  
 真乃「どんなに辛いことでも、手をつないで乗り越えて来たよねっ!だから……私がいなくなっても、二人で……一緒に乗り越えて行けるって信じてるよ……っ!」 
  
 真乃「ファイトだよ!むんっ!」 
  
 灯織「真乃……」 
  
 真乃「灯織ちゃん、笑顔は無敵……だよねっ!」 
  
 灯織「…………」 
  
 (……そうはいっても無理なものは無理。私には、真乃のいない世界なんて考えられない) 
  
 (真乃を失う絶望、それを乗り越えることなんてできない) 
   
	- 346 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 00:59:47.48 ID:h3QY4sR50
 -   
  
  
  
  
 (だから) 
  
  
  
  
  
   
	- 347 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 01:00:54.21 ID:h3QY4sR50
 -  (その絶望も悲壮も苦悶も……そのすべてを引きずっていく……!) 
  
 (引きずって引きずって……!私がいつか輝くその時にも引きずり続ける……!) 
  
 (私は絶望の中でも……輝いて見せるから……!) 
  
 (それが真乃に思いを託される、私の義務……!) 
  
 灯織「真乃……わかった……」 
  
 真乃「灯織ちゃん……聞こえたんだね」 
  
 灯織「……うん、真乃が私に託したもの、やっとわかったから」 
  
 灯織「真乃の思いを継ぐことが……私たちの絆、私たちの輝きだから……!」 
  
 真乃「……ありがとう、灯織ちゃん」 
  
 灯織「めぐる、全部終わりにしよう」 
  
 めぐる「……灯織……?」 
  
 灯織「私たちが真乃の想いを聞かなくてどうするの?……真乃のことをこの場で誰よりも知っていて、信頼しているのは私たち」 
  
 灯織「だったら、私たちのすべきことはわかるよね?」 
  
 めぐる「……ちがう、ちがうよ灯織……!真乃が犯人だなんて前提からして違う!」  
	- 348 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 01:02:01.40 ID:h3QY4sR50
 -  真乃「めぐるちゃん……あのね、もう一度言うからよく聞いて……っ!」 
  
 めぐる「ちがうちがうちがうちがうちがうちがうちがう!」 
  
 灯織「め、めぐる……」 
  
 めぐる「ちがーーーーーーーーーーーーう!!」 
  
 (……めぐるの気持ちは痛いほどにわかる) 
  
 (でも、ここで足を止めることは真乃の望むところじゃない!だから私は……) 
  
 灯織「めぐる、残酷でも私は現実をめぐるにぶつけるよ」 
  
 めぐる「……!!」 
  
 灯織「だって、それが真乃の想いだから……めぐるにも、この想いに気づいてもらわないと……!」 
  
 めぐる「なんで、灯織は真乃を犯人だって認められるの……?」 
  
 灯織「私だって信じたくはないよ……でも、信じないことは真乃を裏切ることにもなるから……!」 
  
 灯織「だから、もう逃げない!行くよ、めぐる!」 
  
 ------------------------------------------------- 
 これより最後のぶつかり合い、パニックトークアクションが開始します。 
 パニックトークアクションでは灯織とぶつかり合う相手が複数の言葉の盾を引っ提げてまいります。 
 本家ではリズムゲーム感覚でパンパンパンとぶつかり合うわけでございますが、文字上ではそうはいきません。 
 そこでその盾を打ち破るために必要となるのが、運。【コンマ】のことでございますね。 
 盾ごとに定められた数値、防御力をコンマ値で削っていくのが目標となります。 
 複数回コンマ判定いたしますので【連投歓迎】でございます。 
  
 みごと0となった場合には最後の盾、【ムジュン】が現れてまいります。最後はアナグラムの要領でとどめを刺してくださいませ。 
 補足しておきますと、ここでもコンマの緩和はスキルで予定しております。次章以降お役立てくださいませ。 
 ------------------------------------------------- 
   
	- 349 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 01:02:55.37 ID:h3QY4sR50
 -  ------------------------------------------------- 
  
 【パニックトークアクション開始!】 
  
 めぐる「灯織のばか!」【防御力10】 
 めぐる「わからない……わからないよ……」【防御力15】 
 めぐる「ちがうちがうちがうちがうちがうちがう!」【防御力20】 
 めぐる「なんでわかってくれないの……?」【防御力25】 
 めぐる「真乃は犯人なんかじゃない!」【防御力30】 
 めぐる「イルミネが、大好きだから……」【防御力35】 
  
 【盾の防御力をコンマで削り取れ!】 
  
 ↓直下から六回コンマ判定 
 ------------------------------------------------- 
   
	- 350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/03/02(火) 01:03:35.28 ID:I9OnOq/Z0
 -  ほい 
 
	- 351 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/02(火) 01:03:55.51 ID:UT6IqHQL0
 -  ちゃうよ 
 
	- 352 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/03/02(火) 01:04:33.96 ID:Q1evvWaT0
 -  むん 
 
	- 353 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/02(火) 01:06:04.18 ID:UT6IqHQL0
 -  ふふー 
 
	- 354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/03/02(火) 01:06:44.30 ID:I9OnOq/Z0
 -  ぴぇ 
 
	- 355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/03/02(火) 01:10:23.28 ID:Q1evvWaT0
 -  ていやー 
 
	- 356 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 01:12:29.11 ID:h3QY4sR50
 -  ------------------------------------------------- 
  
 【パニックトークアクション開始!】 
  
 めぐる「灯織のばか!」【BLEAK!】 
 めぐる「わからない……わからないよ……」【BLEAK!】 
 めぐる「ちがうちがうちがうちがうちがうちがう!」【BLEAK!】 
 めぐる「なんでわかってくれないの……?」【残り防御力7】 
 めぐる「真乃は犯人なんかじゃない!」【BLEAK!】 
 めぐる「イルミネが、大好きだから……」【残り防御力7】 
  
 【盾の防御力をコンマで削り取れ!】 
  
 (あと少し……残った二枚の盾も打ち破る!) 
  
 ↓直下から2回残った盾を順にコンマ判定 
 -------------------------------------------------  
	- 357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/02(火) 01:12:58.54 ID:UT6IqHQL0
 -  にへへ 
 
	- 358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/03/02(火) 01:14:09.95 ID:I9OnOq/Z0
 -  やはー 
 
	- 359 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 01:15:09.61 ID:h3QY4sR50
 -  【ALL BLEAK!】 
  
 ------------------------------------------------- 
  
 灯織「めぐる、聞いて……!!」 
  
 【めぐる「真乃は犯人じゃないよ!犯行現場なんかに行ってないんだから!」】 
  
 ネ/ップ/イ/ルチ 
  
 【正しい順番に並び替えて、コンマ値30以上でぶつけろ!】 
  
 ↓1 
 ------------------------------------------------- 
   
	- 360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/03/02(火) 01:16:58.19 ID:Q1evvWaT0
 -  ネイルチップ 
 
	- 361 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 01:17:47.46 ID:h3QY4sR50
 -  【コンマ19】 
  
 (ダメ、これじゃめぐるには届かない……!) 
  
 (今度こそ……!) 
  
 ------------------------------------------------- 
  
 灯織「めぐる、聞いて……!!」 
  
 【めぐる「真乃は犯人じゃないよ!犯行現場なんかに行ってないんだから!」】 
  
 ネ/ップ/イ/ルチ 
  
 【正しい順番に並び替えて、コンマ値30以上でぶつけろ!】 
  
 ↓1 
 -------------------------------------------------  
	- 362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/03/02(火) 01:18:17.60 ID:I9OnOq/Z0
 -  ネイルチップ 
 
	- 363 :お疲れ様でした、安価とコンマは終了です ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 01:19:24.74 ID:h3QY4sR50
 -  灯織「これで終わり……!!」 
  
 【BLEAK!】 
  
 灯織「めぐる……あのネイルチップはこの学校で真乃しか持っていないものなの。それはさっき確認したでしょ?!」 
  
 めぐる「……ううっ、ううっ」 
  
 灯織「めぐる……気持ちは痛いほどに私もわかる、前を向こうにも辛くて辛くて……そうでしょ?」 
  
 めぐる「……ううっ」 
  
 灯織「でも、私たちでこの事件は終わりにしなきゃいけない……そうでしょ?」 
  
 めぐる「……わからない、わからないよ……わたしには……」 
  
 灯織「……わかった、なら私に任せて」 
  
 灯織「私が初めからこの事件をすべて振り返って終わりにする……」 
  
 灯織「この学級裁判に終止符を打つ!」 
   
	- 364 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 01:19:59.22 ID:h3QY4sR50
 -  【クライマックス推理開始!】 
  
 灯織「事件の始まりは昨晩。夜時間の事でした。待ち合わせをしていたのか、それともばったり鉢合わせたのか。それは私たちには窺い知らぬことですが、犯人と浅倉さんは二人っきりで1-A教室で邂逅していたんです」 
  
 灯織「……私たちにわかるのは結果だけ。何か争いがあったのかもしれないし、衝動的に殺意が起こったのかもしれない。だけど間違いなく言えるのは、犯人がその場で浅倉さんを撲殺したということ。浅倉さんの額めがけて真正面からの一撃。凶器には教室内にあった机を使ったと思われます。机の角にべったりと血が付着していましたしね」 
  
 灯織「犯人はよほど動転していたのか、教室の隅の乾いた血痕そして撲殺時にはがれてしまったネイルチップを現場に残したままにしています。おそらく気づくことができなかったんでしょうね。なんたって犯人にとってもこれまで経験したことのない行為、【殺人】に手を染めたんですから」 
  
 灯織「犯人は慌てて偽装工作に取り掛かります。まずは自分になんとしても容疑を向けないようにすること。そのために犯人が思いついたのは身代わり、つまり自分の代わりの犯人役を用意することだったんです。自分のアリバイが成立している時間帯にもう一度死体を使って事件を引き起こすことで、自分を安全圏にもっていこうとしたんです。 
  
 灯織「ですがここで犯人の失態があったんです。犯人役にしたのはどう考えても撲殺不可能な、怪我人の愛依さんだったんです。犯人が愛依さんの怪我を知っていたなら、こんな人生はあり得ない。この人選が結果として自分の首を絞めることになったんですから。逆に言えば愛依さんの怪我を知って、別の誰かを犯人役にしていたら展開は変わっていたかもしれません」 
  
 灯織「愛依さんを犯人にするための仕掛けは、扉を開けた瞬間に机が浅倉さんめがけて落下する仕掛け。まずは机を塔のように積み上げる。そしてその机の脚とドアノブの外側とを紐で括り付ける。あとは目覚まし時計をセットすれば完成。目覚ましの音を聞いて駆けつけた人が気づかずドアを開けてしまえば成立する、単純がゆえに厄介な仕掛けだったんです」 
  
 灯織「そして実際愛依さんは翌日、犯人の目論見通りに7時25分のアラームを聞いて部屋を慌てて開放。机が落ちる音を聞いて私たちも駆け付けた。そう、この時駆け付けた私たちにはアリバイがあり、愛依さんにはアリバイが無い。これが狙いだったんです。」 
  
 灯織「そうやって犯行時刻を誤認させ、本当の事件を隠そうとした……この事件の犯人は」 
  
 灯織「真乃……だったんだね……」 
  
 【COMPLETE!】 
   
	- 365 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 01:20:28.50 ID:h3QY4sR50
 -  灯織「……これがこの事件のすべて。そうなんだよね、真乃」 
  
 真乃「灯織ちゃん……ありがとう……っ」 
  
 めぐる「ひぐっ……うっ……うっ……まのぉ……ひっく……」 
  
 咲耶「もう……間違いないんだね」 
  
 真乃「はい……灯織ちゃんが言ってくれた通りです」 
  
 樹里「……くそっ」 
  
 咲耶「……真実とは、こうも苦々しい味がするものなんだね」 
  
  
  
  
 円香「…………」 
   
	- 366 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 01:21:06.39 ID:h3QY4sR50
 -   
  
  
  
  
 円香「真乃、覚悟はできてる?」 
  
  
  
  
  
   
	- 367 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 01:21:52.88 ID:h3QY4sR50
 -  (…………っ!) 
  
 (そうだ、樋口さんは……っ!) 
  
 円香「私は情に流されない……私にとって真乃は、透を殺した仇でしかない」 
  
 小糸「ま、円香ちゃん!?」 
  
 樋口さんはいたって冷淡な口調で、それを取り出した。 
  
 甘奈「………包丁?!」 
  
 円香「宣言したはず。透を殺した人間は私がこの手で殺すって」 
  
 (そうだ……この事件において、いまだに検討されていなかった謎……) 
  
 (【食堂の包丁】……!あれを持ち出していたのは、樋口さんだったの……?!) 
  
 円香「現場に残されていた包丁、真乃が持ち込んだのか透が持ち込んだのかは知らないけど……真乃を刺し殺すにはおあつらえ向きでしょ」 
  
 モノクマ「ちょ、ちょっと何おっぱじめてるのさ!クロにはボクがおしおきするんだよ!止まりなさい!」 
  
 円香「……私がやらなきゃ意味がない」 
  
 樹里「おいっ!やべーぞ!誰か止めろ!」 
  
 真乃「……っ!」 
  
 (真乃……避けようとしてない、刺されるつもりだ……!) 
  
  
 樋口さんは周りのみんなの制止に耳も貸さず、裁判場の壇の上から降り、包丁片手に真乃に向って突き進む! 
 その足取りに一切の迷いはない……覚悟を決めている! 
  
  
 円香「悪いけど、死んで」 
   
	- 368 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 01:22:32.66 ID:h3QY4sR50
 -   
  
  
  
  
 ドスッ 
  
 カランカランカラン・・・・・・ 
  
  
  
  
  
  
   
	- 369 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 01:23:14.41 ID:h3QY4sR50
 -  円香「……なんで?」 
  
 小糸「はぁっ……はぁっ……ダメだよ!円香ちゃん!」 
  
  
 樋口さんを止めたのは、福丸さんだった。 
 後方からの体当たりを無防備に食らった樋口さんは正面から転倒。 
 その手に握られていた包丁は明後日の方向に飛んでいき、カランカランという音が裁判場に響いた。 
  
  
 小糸「透ちゃんは……そんなの望んでないよ!」 
  
 円香「知ったこっちゃない……!私が透の仇を討ちたいだけ……!」 
  
 小糸「円香ちゃんの馬鹿!」 
  
 円香「……っ!」 
  
 小糸「円香ちゃんが櫻木さんを刺したら……円香ちゃんがクロになって死んじゃうんだよ!?わたしは……円香ちゃんに死んでほしくない……!!」 
  
 雛菜「円香先輩、雛菜も同じだよ」 
  
 円香「雛菜……」 
  
 雛菜「円香先輩も透先輩と一緒、替えの効かないたった一人の先輩だから」 
  
 円香「……生意気」 
  
  
 樋口さんの口角がわずかに上がったかと思うと、そのまま立ち上がり、元居た席へと戻った。 
   
	- 370 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 01:23:44.37 ID:h3QY4sR50
 -  円香「……ごめん、進行の邪魔した」 
  
 智代子「い、いやー……それはいいんだけどー……」 
  
 樹里「もう、大丈夫なのか……?」 
  
 円香「……行っておくけど、真乃はこの先何があっても許さないから」 
  
 真乃「……!」 
  
 円香「……透の死、それに対するこの感情は否定なんかできないから」 
  
 真乃「……うん、そうですよね……ごめんなさ」 
  
 円香「謝らないで。謝られたら気がふれそう」 
  
 真乃「……!」 
  
 円香「ほんと滑稽……復讐すらできないで……一番愚かなのは、私……」  
	- 371 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 01:24:15.83 ID:h3QY4sR50
 -   
 モノクマ「もー!樋口さん?ボクより先にクロを殺したりしたら、お仕置きどころじゃ済まさないからね!厳重注意ですよ!」 
  
 円香「……」 
  
 モノクマ「ま、終わったんだったら例の言っときます?」 
  
 小糸「れ、例の……?」 
  
 モノクマ「学級裁判といえば最後はおなじみの投票タイムだよ!オマエラはお手元のスイッチで投票してください!」 
  
 めぐる「……っ!」 
  
 灯織「……これで、本当に終わるんですね」 
  
 摩美々「……はぁ」 
  
 咲耶「終わりは、ずいぶんと虚しいものなんだね」 
  
 真乃「みなさん……私に……投票してください……っ!」 
  
 モノクマ「裁判の結果導き出したクロは正解なのか、不正解なのかー!さあ、どっちなんでしょうかね?」  
	- 372 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 01:24:42.42 ID:h3QY4sR50
 -  ------------------------------------------------- 
     【VOTE】 
 〔真乃〕〔真乃〕〔真乃〕 
  
   CONGRATULATIONS!!!! 
  
    パッパラー!!! 
 ------------------------------------------------- 
  
 【学級裁判 閉廷!】 
   
	- 373 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 01:28:28.21 ID:h3QY4sR50
 -  今回の更新はここまでです。 
 学級裁判パート、三等分した方が良かったですね…… 
 思ったより後半が長くなってしまった、 
 ど平日に遅くまでお付き合いさせて申し訳ない…… 
  
 ここ数日毎日更新していますが、3/2でいったんペースを落ち着かせますね。 
 おそらくまた11時から更新すると思います。 
 1章までは早いところ完結させておきたかったので大分急ぎ足で進めてしまいました。 
  
 次回は裁判終了パート、おしおきから始まります。 
 安価・コンマはないと思います。 
  
 それではおやすみなさい……  
	- 374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/02(火) 01:29:15.90 ID:UT6IqHQL0
 -  乙ー 
 
	- 375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/03/02(火) 01:30:57.40 ID:I9OnOq/Z0
 -  乙です 
 結構間違えてしまって申し訳無い  
	- 376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/03/02(火) 01:31:41.99 ID:Q1evvWaT0
 -  乙乙 
 真乃犯人はショックだ  
	- 377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/03/02(火) 16:17:10.06 ID:mPwTKFeu0
 -  乙 
 オシオキもだけど動機が気になる…  
	- 378 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 22:20:04.26 ID:h3QY4sR50
 -  一章完結まで行きたいので余裕とって少し早めの10:45より再開します。 
 
	- 379 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 22:46:06.55 ID:h3QY4sR50
 -   
 モノクマ「というわけで、だいせいかーい!」 
  
 モノクマ「浅倉さんを殺したクロは櫻木真乃さんでしたー!」 
  
 樹里「マジかよ……」 
  
 甜花「真乃ちゃん……どうして……」 
  
 霧子「かなしすぎるよ……」 
  
 めぐる「……うっ……うっ……」 
  
 モノクマ「ほわほわした顔のわりにえげつない真似をするモンですね!やっぱりアイドル業界って恐ろしい……恐ろしい……」 
  
 咲耶「真乃、良ければ聞かせてもらえないかな……透を殺害した、その理由を」 
  
 円香「せめてそれぐらいは聞かせてくれるでしょ?」 
  
 真乃「あ、あの……その……っ」 
  
 灯織「……真乃?」 
   
	- 380 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 22:49:14.33 ID:h3QY4sR50
 -  真乃「お話ししたいんですが……ええっと……っ」 
  
 モノクマ「ん?」 
  
 モノクマ「あーそっか!校則のせいだね!」 
  
 雛菜「なんでここで校則がでてくるんですか〜?」 
  
 灯織「……校則ってことは……つまり、モノクマの動機!?」 
  
 愛依「体育館の時に配られたやつ!?」 
  
 モノクマ「ザッツライ!今回櫻木さんが事件を起こしたのは、ボクが渡した動機……【自分以外の誰かの秘密】が大きく関係しているんだよね!」 
  
 モノクマ「話してもらえないと進まないよねー……もう、しょうがないなぁ」 
  
  
 ピピッ 
  
 【校則【7】がモノクマ学園長によって消去されました】 
  
  
 モノクマ「元から別に話すぐらいならオッケーなんだけど、気後れしちゃうだろうから消しておいたよ、ほら!」 
  
 真乃「は、はい……」 
  
 モノクマ「ボクは酒とばでもしゃぶってるんで、裁判を終えたピロートークを櫻木さん、どうぞー」 
  
 甘奈「最低っ……!」 
  
 真乃「さっき、モノクマが話した通りです……動機の自分以外の秘密……私は、皆さんとの約束を破ってそれを見てしまったんです……っ」 
  
 真乃「そこに書かれていたのは……透ちゃんの秘密でした……」 
  
 円香「やっぱり……」 
   
	- 381 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 22:50:17.56 ID:h3QY4sR50
 -   
  
  
  
  
  
 真乃「その秘密は【浅倉透は黒幕とつながっている】でした」 
  
  
  
  
  
   
	- 382 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 22:50:57.33 ID:h3QY4sR50
 -   
 灯織「!?」 
  
 円香「……は?」 
  
 樹里「はあああああああああ?!」 
  
 真乃「私も、すぐには信じられなくて……っ、本人に聞くわけにもいかないから一人で黙って背負い込んで……もやもやを抱えたままだったところに、手紙が来たんです」 
  
 咲耶「手紙、かい?」 
  
 真乃「ちょうど愛依さんに私がやったように、扉の下からメモ用紙で『深夜12時前に1-Aに来て 透』って」 
  
 灯織「え……?!」 
  
 円香「呼び出したのは、透……?」 
  
 真乃「私、そんな秘密を見たばっかりだから……怖くなって、一度は行くのをやめよう……ってそう思ったんですけど」 
  
 真乃「自分の足で進まなきゃ、何も変わらないって……自分の目で確かめないとって……っ!」 
  
 灯織「……!!」 
  
 (あのときの言葉……あれが、真乃にとってのきっかけになったの……!?) 
  
 真乃「教室には私が先について、あとから透ちゃんが来ました……っ」 
   
	- 383 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 22:52:58.18 ID:h3QY4sR50
 -  ------------------------------------------------- 
  
 透「真乃ちゃん、来てくれたんだ。よかった」 
  
 真乃「と、透ちゃん……?なな、なんで、呼んだのかな……?」 
  
 透「えっ……あー、話。したくてさ」 
  
 透ちゃんは異様に落ち着いていました…… 
 深夜の時間帯、二人っきりで会うという異様な状況下でも異様なくらいに変わらなくて……っ 
  
 透「ここ、座ってよ」 
  
 そう言って透ちゃんは一つの席を指さし、自分も腰掛けようとしました。でも、その時みちゃったんです……っ、透ちゃんが包丁を隠し持っているのを……っ 
  
 透「なんかさ、こっち来てからわかんないことばっかだよね」 
  
 真乃「え……?」 
  
 透「殺すとかなんとか、知んないじゃん。そんなの」 
  
 真乃「う、うん……」 
   
	- 384 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 22:54:47.29 ID:h3QY4sR50
 -  透「……でもさ、真乃ちゃん」 
  
 真乃「……え?」 
  
 透「一つだけ、気になることがあるんだ」 
  
 そういうと透ちゃんはゆっくりと立ち上がって……近づいてきて。 
  
 その瞬間、動機の話が頭をよぎりました…… 
 もし、透ちゃんが本当に黒幕とつながっているなら、私を呼び出した意味って? 
 透ちゃんは武器を持っているのに、私は何も持っていない…… 
  
 透ちゃんの言う気になることって……? 
  
 その瞬間、疑問は恐怖へと様変わりしました…… 
 透ちゃんの笑顔が仮面のように見えて、裏からは殺意が滲み出ているかのように錯覚…… 
  
   
	- 385 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 22:55:53.27 ID:h3QY4sR50
 -  おかしかったのは、私のほうだったのかもしれません……っ 
  
 恐怖が堰を切ったようにあふれ出しました。 
  
 真乃「こ、来ないで……っ!」 
  
 ガンッ 
  
 恐怖で我を忘れて…… 
  
 真乃「……え?」 
  
 気が付けば、目の前に透ちゃんが頭から血を流して倒れてたんです…… 
  
 -------------------------------------------------  
	- 386 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 22:57:30.51 ID:h3QY4sR50
 -   
 真乃「これが、あの時起きたすべてです……っ」 
  
 円香「……なにそれ」 
  
 円香「透は、あんた茫然自失だったから無罪だって主張でもしたいわけ……?」 
  
 小糸「ま、円香ちゃん……!」 
  
 灯織「……ちがう」 
  
 真乃「ひ、灯織ちゃん……?」 
  
 灯織「ふざけないで!こんなの……こんなの……許せない!」 
  
 灯織「モノクマ……こんなのあなたの言う正々堂々フェアなコロシアイなんかじゃないでしょ!」 
  
 モノクマ「へ?」 
  
 灯織「あなたは……真乃に浅倉さんが黒幕側の人間だなんて嘘の情報を流して、狂乱状態にして……それで事件を起こさせた!」 
  
 灯織「あなたがこの事件を意図的に引き起こしたクロそのものじゃないですか!」 
  
 モノクマ「おいおい、いいがかりはよし子ちゃんだよ!ボクが情報をでっち上げた?なんの根拠があって言ってるのさ!」 
  
 円香「……私は誰よりも側で、透を見て来た」 
  
 円香「ありえない。透が黒幕とつながっているなんて、絶対にありえない。私が気づかないはずがないんだから」 
  
 モノクマ「ぷひゃひゃひゃひゃ!じゃあ樋口さんの目は節穴ってことだね!」 
  
 円香「……は?」 
   
	- 387 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 22:58:26.84 ID:h3QY4sR50
 -  モノクマ「ていうかさ、櫻木さんこそ嘘を言っちゃいけないよね!」 
  
 真乃「……え?」 
  
 モノクマ「櫻木さんに渡した秘密はさ、【浅倉透は黒幕と関係がある】だったよね?」 
  
 智代子「あのー、何が違うのかわからないというか……」 
  
 モノクマ「浅倉さんは百パーセント、黒幕と関係がありますよ!ボク秘蔵のハチミツに、白黒カラーのアイデンティティまで賭けてもいい!」 
  
 小糸「そ、そんなわけない!透ちゃんが黒幕とつながって……こんなコロシアイをけしかけるなんてありえないよ!」 
  
 モノクマ「……ん?」 
  
 モノクマ「ああ、なるほどね!オマエラは黒幕と関係がある人間は、コロシアイをけしかけた人間だと思ってたんだ!どおりで話が嚙み合わないわけだ!」 
  
 灯織「……え?」 
  
 モノクマ「行間を読んでほしいよね。活字を読まなくなったのか知らないけど、言わずの文意を読み解くことも日本人の心意気なんだよね」 
  
 咲耶「まどろっこしいな、結局のところ何が言いたいんだい」 
  
 モノクマ「だからー、浅倉さんが黒幕と関係あるのは間違いないよ」 
  
   
	- 388 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 22:58:55.27 ID:h3QY4sR50
 -   
  
  
  
  
  
 モノクマ「ていうかオマエラ全員、黒幕と関係があるんだけどね!」 
  
  
  
  
  
  
   
	- 389 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 22:59:39.48 ID:h3QY4sR50
 -  灯織「……は?」 
  
 甘奈「なになになになに?!何を言ってるの?!」 
  
 モノクマ「オマエラ全員黒幕と会ったことも会話したこともあるんだよね!……なんなら同じ釜の飯を食べたりもしてるんじゃない?」 
  
 凛世「仰る意味が、わかりません……」 
  
 モノクマ「はぁ……しょうがないなぁ、わかりやすくかみ砕いて教えてあげるよ!クマだけに!」 
  
   
	- 390 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 23:00:36.02 ID:h3QY4sR50
 -   
  
  
  
  
  
 モノクマ「このコロシアイ合宿生活を開いた人間は、オマエラもよく知る人間の誰かなのです!……ま、要は事務所の誰かってことだね!」 
  
  
  
  
  
  
   
	- 391 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 23:02:35.95 ID:h3QY4sR50
 -   
 モノクマの発する言葉……それを理解することを本能が拒絶した。 
 モノクマの今の言葉を受け入れることは、私たちのこれまでをすべて破壊しかねない言葉だったから。 
 だってモノクマの言葉が真実なら…… 
 私たちの間の信頼、絆は……ハリボテのものだったということになってしまいかねないから。 
  
  
 モノクマ「ね?オマエラ全員関係があるでしょ?」 
  
 モノクマ「ていうかこの際だから言っちゃうけどさ、オマエラに渡した秘密っての全部中身は一緒だったんだよね!【別の誰かが黒幕と関係ある】……ってね!」 
  
 モノクマ「多感な時期の学生諸君は勝手に疑心暗鬼に陥りゃしないかと期待してたけど、いやー予想以上でしたね!」 
  
 真乃「……そんな、それじゃ、透ちゃんは……」 
  
 モノクマ「シロも真っ白、驚きの白さだね!なのに櫻木さんは勝手な勘繰りで無実の浅倉さんを殺しちゃってんの!」 
  
 モノクマ「そもそも浅倉さんが櫻木さんを呼び出したのもそういうことなんじゃないかな?だってさ、包丁をわざわざ忍ばせて来たんでしょ?」 
  
 モノクマ「それって黒幕側の人間と会うための護身用装備ってことじゃん!」 
  
 円香「……っ?!」 
  
 真乃「それを……私が勘違いして……?」 
  
 モノクマ「せっかちもそこまでいくと罪ですな!早とちりのせいで死んじゃうなんてとんだ無駄死にですな!アーッハッハッハッハ!」 
   
	- 392 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 23:03:33.55 ID:h3QY4sR50
 -   
  
  
  
  
  
 灯織「笑わないで」 
  
  
  
  
  
  
   
	- 393 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 23:05:16.93 ID:h3QY4sR50
 -  真乃「灯織ちゃん……?」 
  
 灯織「私の友達を、それ以上馬鹿にしないで」 
  
 モノクマ「……はぁ?」 
  
  
 考えるより先に言葉が口からとび出していた。 
 これはこれまでに感じたことのないほどの、怒り。 
 はらわたが煮えくり返るどころか、脳が沸騰しそうなまでに激昂する感情が、勝手に言葉を紡いでいく。 
  
  
 モノクマ「おいおい何雑魚キャラがしゃしゃってんのさ!イライラするんだけど、ムカムカするんだけど!」 
  
 灯織「あなたは許さない……私の友達をどこまでコケにすれば気がすむの」 
  
 モノクマ「悪いのは櫻木さんじゃん!ま、コロシアイ合宿生活の中では超優等生だよね!ボクの策略にまんまとはまってみんなの絆をずたずたに破壊してくれたんだから!」 
  
 灯織「それがまず間違ってるんです」 
  
 モノクマ「はあ?」 
  
 灯織「私たちの【絆】は……破壊なんかされてない!」 
   
	- 394 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 23:06:10.09 ID:h3QY4sR50
 -  モノクマ「なにそれ?流石に無理があるでしょ?だって樋口さんがいい例じゃん!」 
  
 モノクマ「もう樋口さんは真乃さんのこと、殺したくて殺したくて仕方なくて……そのために包丁を現場からこっそり持ち出したんじゃん!」 
  
 灯織「あなたは【絆】というものを誤解しているんです……人と人との絆は、そう切れるものじゃない」 
  
 灯織「たとえ途中で相手が裏切ろうとも、相手が息絶えようとも、引き継がれる想い……それが【絆】なんです!」 
  
 灯織「確かに真乃も自分の罪を逃れるために偽装工作をして、愛依さんに罪を擦り付けようとまでした……けど、完全に真乃が裏切ろうとしているなら消せる証拠もいくつもあった!」 
  
 真乃「……っ!」 
  
 灯織「推理の決め手になったネイルチップだってそう!本当に裏切るつもりなら、めぐるの訪問を無視して自分の部屋でシャワーを使って剝がしてからいけばよかった!」 
  
 灯織「真乃はずっと残された私たちのことを考えて、苦しんで……変わらない真乃でいてくれたんです」 
  
 灯織「真乃は私たちに生きていく希望を託してくれたんです!」 
  
 灯織「私たちの【絆】を、馬鹿にしないでください!」 
  
 めぐる「灯織……」 
   
	- 395 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 23:07:58.85 ID:h3QY4sR50
 -   
 モノクマ「おぇっ……おぇっ……なんだこれ、気持ち悪い……」 
  
 モノクマ「そうだ、これが胸やけってやつだね!くっさいくっさい感情論で絆なんか持ち出されたことに、胸やけがしちゃってるんだ!」 
  
 モノクマ「ま、絆がどうとかどうでもいいよ。勝手に言ってろ!」 
  
 モノクマ「ボクにはお楽しみの【おしおきタイム】が残ってるんだからね!」 
  
 めぐる「おしおきって……」 
  
 小糸「処刑……?!」 
  
 モノクマ「そうそう!今からオマエラの大好きな櫻木さんを、オマエラの前で惨たらしく殺しちゃうから!」 
  
 真乃「……っ!」 
  
 摩美々「……最悪―」 
  
 凛世「お待ちください……まだ、凛世は……真乃さんと……真乃さんと……!」 
  
 モノクマ「嫌です!待ちません!」 
  
 モノクマ「デス・オールウェイズ・ウィズ・ユー……死はいつもあなたと共にあり……突然死んじゃうのも、人生の醍醐味だよね!」 
   
	- 396 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 23:09:24.96 ID:h3QY4sR50
 -   
 真乃「もう、お別れみたいですね……っ」 
  
 咲耶「真乃……!そんな、早すぎるよ……!」 
  
 樹里「くそっ……どうにかなんねえのかよ!?」 
  
 モノクマ「いいねえ、ゾクゾクしちゃうよ!オマエラのその顔を見るためにやってるんだよね!」 
  
 智代子「真乃ちゃん!そんな……まだ、お別れなんて嫌だよ!」 
  
 甜花「真乃ちゃん!甜花、まだ真乃ちゃんと……一緒に色々したかった……!」 
  
 霧子「真乃ちゃん……だめ……!」 
  
 モノクマ「じゃ、そろそろいきますか!」 
  
 真乃「灯織ちゃん!めぐるちゃん!」 
  
 灯織「真乃!」 
  
 めぐる「うぅ……真乃……!」 
   
	- 397 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 23:10:41.12 ID:h3QY4sR50
 -   
  
 真乃「ごめんね、最後まで一緒にいられなくて……アイドルの夢を追い続けられなくて」 
  
  
 モノクマ「一流アイドルでありながら、動物たちにも好かれている……そんな超高校級の飼育委員たる櫻木真乃さんのために、スペシャルなおしおきを用意しました!」 
  
  
 真乃「でも、私二人なら頑張れる……アイドルとしてもっともっと輝けるって信じてるよ……っ!」 
  
  
 モノクマ「それでは張り切って参りましょう!おしおきターイム!」 
  
  
  
  
   
	- 398 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 23:11:48.59 ID:h3QY4sR50
 -   
  
  
  
  
 真乃「灯織ちゃん……めぐるちゃん……負けちゃダメだよ!むんっ!」 
  
  
  
  
  
   
	- 399 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 23:13:14.89 ID:h3QY4sR50
 -  ------------------------------------------------- 
  
  
  
 GAMEOVER 
  
 サクラギさんがクロにきまりました。 
 おしおきをかいしします。 
  
  
  
 ------------------------------------------------- 
   
	- 400 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 23:15:47.04 ID:h3QY4sR50
 -   
 イルミネーションスターズのセンターとして活躍する櫻木真乃さん。 
 そんな彼女には煌びやかなステージがよく似合いますね。 
  
 さあ、モノクマPの演出の元、ステージが幕を開けますよ! 
  
  
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 
  
 【ありったけの輝きで 
 超高校級の飼育委員 櫻木真乃 処刑執行】 
  
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 
  
 モノクマPの手元のマリオネット、それに連動して櫻木さんもステップステップ! 
 櫻木さんの素晴らしいパフォーマンスに観客たちも大熱狂! 
  
 こんなに素晴らしい櫻木さんには、こんなチンケなステージじゃあ似合いませんね。 
  
 オーディション会場、屋内ステージ、ドーム公演、野外フェス会場…… 
 櫻木さんのパフォーマンスに合わせてどんどんステージも組み替えられていきます。 
  
 それに合わせて櫻木さんの衣装もスタイリストモノクマによってどんどん煌びやかになっていきます。 
 はじめはただのスパンコールだった衣装の輝きも、終わる頃には本物の宝石を散らしたドレスに!頭にもダイヤのティアラが乗ってまるでお姫様みたい! 
  
 まさにトップアイドルの輝きです! 
 観客たちも賛美の声を上げ、ステージのライトも一心にその身に集める櫻木さん。 
  
   
	- 401 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 23:17:44.18 ID:h3QY4sR50
 -   
 でも、櫻木さんもうっかり屋さんですね。 
 櫻木さんの大好きなお友達の鳥さん、そのうちのカラスさんの習性を忘れちゃうなんて。 
  
 野外フェスなんだから、櫻木さんのお友達のカラスさんもやってくるに決まってるじゃないですか。 
  
 カラスさんはキラキラしたものが大好きで巣に持って帰る習性があるのです。 
 ステージで全身に宝石を纏う櫻木さんは格好の獲物。 
  
 カラスは櫻木さんに飛びかかり、衣装の宝石を櫻木さんの肉ごと啄み始めました。 
  
 煌びやかなドレスがカラスの黒い羽毛に埋もれてしまったかと思うと、 
 カラスたちは櫻木さんを 
  
 啄んで啄んで啄んで啄んで啄んで啄んで啄んで啄んで 
 啄んで啄んで啄んで啄んで啄んで啄んで啄んで啄んで 
 啄んで啄んで啄んで啄んで啄んで啄んで啄んで啄んで 
 啄んで啄んで啄んで啄んで啄んで啄んで啄んで啄んで 
 啄んで啄んで啄んで啄んで啄んで啄んで啄んで啄んで 
  
  
  
  
  
 最後に1匹のカラスが、星型に加工された宝石を持って飛び去りました。 
  
 ステージ上には、無残に食い荒らされた櫻木さん【だった物】だけが、ライトに照らされていましたとさ。 
  
 めでたしめでたし。 
   
	- 402 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 23:20:32.06 ID:h3QY4sR50
 -   
 モノクマ「ヒーハー!!やっぱりおしおきタイムはたまんないねー!!」 
  
 モノクマ「アドレナリンが、染みわたるーーーー!!!」 
  
 モノクマ「どうどう?今回はオマエラ”アイドル“にもかなりフィーチャリングしてみたんだけど?」 
  
 真乃が、死んだ。 
 私の目の前で、凄惨に、食い荒らされて。 
 ステージに並び立った彼女の姿の面影すらもう残ってはいない。 
 ただの死骸に、彼女は変えられてしまった。 
  
 膝の力が抜け、とめどない涙が溢れだそうとしてくる。 
  
 愛依「……マジ、ありえない……こんなの……ありえないっしょ……」 
  
 小糸「………あ……………ぁぅ」 
  
 凛世「なぜ……ここまで残酷なことをなさるのですか……?」 
  
 モノクマ「残酷?いやいや違うよ!オマエラだって歴史の授業で習ったでしょ?バビロンの時代から同害復讐は人間の原則だからね!」 
  
 モノクマ「人を殺したんなら自分も殺されてトーゼンだよね!悪いのは櫻木さんなんだから!」 
  
 樹里「お前が殺させたんだろ!」 
  
 甜花「…………ああああああ」ガクッ 
  
 甘奈「甜花ちゃん!?大丈夫?!」 
   
	- 403 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 23:23:13.63 ID:h3QY4sR50
 -   
 モノクマ「いいねえ、いいムードだよ。オマエラの中が絶望で満たされていく、心地いいムード。こうムードがいいと、否が応にもムンムンしちゃいますな!」 
  
 モノクマ「むんっ!むんっ!……なんつって!」 
  
 樹里「どこまで馬鹿にすりゃ気が済むんだ……!」 
  
 智代子「樹里ちゃん、ダメ!手を出したら樹里ちゃんが殺されちゃう!」 
  
 灯織「樹里、落ち着いて」 
  
  
 ……でも、涙を堪えた。 
 足にぐっと力込めて、歯を食いしばって、顔は上を向いて。 
 真乃から託されたこの遺志を、絶対に無駄にするわけにはいかないから。 
  
  
 灯織「モノクマ、用件が済んだならもう引っ込んで」 
  
 モノクマ「ん?今さっき大親友が処刑されたばかりの風野さんじゃん、どしたの?凹んだり吐いたりしなくて大丈夫?」 
  
 灯織「見くびらないでください!」 
  
 モノクマ「ありゃりゃ?」 
  
 灯織「真乃に預けられたこの想い……私は絶対に折れません!」 
  
 モノクマ「……雑魚キャラの覚醒イベントって普通もっと終盤じゃないの?」 
  
 灯織「……モノクマ、私は負けません。私のため……みんなのため……犠牲になった二人のためにも」 
  
 モノクマ「ふーん……ま、言うだけなら勝手だからね。それをわざわざボクも咎めたりしないよ。せいぜい分不相応な勇気を振りかざすといいさ」 
  
 灯織「はい、そうさせてもらいます」 
  
  
 うん、私は何があろうともモノクマと戦う。そう決めた。 
 それが真乃と私とをつなぐ【絆】の証明になる。 
  
  
 モノクマ「それじゃオマエラお疲れ様―、今日はぐっすり休んで明日からまた健全なコロシアイをよろしく頼むよー!」 
  
  
 モノクマはそれだけ言うと引っ込んでしまった。 
   
	- 404 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 23:24:39.99 ID:h3QY4sR50
 -   
 智代子「なんで……こんなことになっちゃったんだろう……」 
  
 凛世「智代子さん……」 
  
 智代子「私、帰りたいよ!こんなコロシアイなんてもう嫌だよ!」 
  
 甘奈「甘奈も……もう嫌だ……みんなを疑って、誰かを犠牲にするなんて……もう、うんざりだよ……」 
  
  
 失意の底……なんて言葉じゃ足りないほどの状態。 
  
  
  
  
  
 _______それでも私は、無理やりその一歩を踏み出した。 
  
  
 灯織「……戻りましょう、皆さん」 
  
 樹里「灯織……大丈夫じゃねえだろ、無理すんなって」 
  
 灯織「無理しますよ!……じゃないと真乃が報われませんから」 
  
 めぐる「そうだよ!わたしたちは、頑張らないといけないよ!」 
  
 灯織「……めぐる?!」 
   
	- 405 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 23:27:46.00 ID:h3QY4sR50
 -   
 めぐる「ごめんね灯織……わたし、やっぱり真乃のことは受け止めきれなくて……」 
  
 めぐる「でも、それでも前に進まないと真乃に悪いもんね!」 
  
 灯織「めぐる……」 
  
 (よかった……めぐるにも、真乃の想いは届いた) 
  
 (めぐるの心にも、前へ進もうとする希望が宿ったんだ……!) 
  
 めぐる「みんなで明日からも頑張ろう!頑張って頑張って……絶対にコロシアイなんか二度と起きないようにしようよ!」 
  
 円香「……頑張るって具体的には?」 
  
 めぐる「具体的……えへへ、わかんないや……」 
  
 樹里「……へへっ、なんだよそれ」 
  
 めぐる「でも、こうやって現実に目を背けて立ち止まるってことじゃないのはわかるよ!」 
  
 愛依「……めぐるちゃん、言ってくれんじゃん!」 
  
 霧子「……そうだね、わたしたちみんな、頑張らないと……」 
  
 灯織「うん……!みんなで頑張って、私たちの絆を証明しよう……!」 
  
 甜花「甜花、頑張りましゅ……!」 
  
 甘奈「甘奈も!頑張って頑張って頑張って……みんなで生きて帰るんだよね☆」 
  
 小糸「……は、はい!絶対……生きて帰りましょう!」 
   
	- 406 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 23:29:00.63 ID:h3QY4sR50
 -   
  
 _______頑張る、前に進む、【絆】を証明する。 
 私たちはその言葉を途絶えさせることなく、エレベーターに乗り込み、元居た学園へと戻った。 
  
  
 ただの空元気だったかもしれない。 
 本人でさえもまだ十分に立ち直れていないのに、それでも周りを必死に励まそうとするだけの空元気。 
 でも、その想いはとても強くて、とてもあったかくて…… 
 裁判と処刑を経て冷え切ってしまった血液に喝を入れるようなそんなあたたかみがあった。 
  
  
 大丈夫、もう二度と事件は起きないし、起こさせない。 
  
  
  
  
  
 _________私たちの絆は、固いんだから。 
  
  
  
  
  
  
   
	- 407 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 23:30:24.19 ID:h3QY4sR50
 -   
  
  
  
  
 【CHAPTER 01絶望のレッスン】 
  
            END 
  
       残り生存者数 14人 
  
       To be continued... 
  
  
  
  
   
	- 408 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 23:32:09.40 ID:h3QY4sR50
 -   
  
 【CHAPTER01をクリアしました!】 
  
 【学級裁判クリア報酬としてモノクマメダル34枚を入手しました!】 
  
 【CHAPTER01クリア報酬としてアイテム:「絶望の羽」を手に入れました!】 
 〔CHAPTER01を生き抜いた証。かつて真乃が希望を預けた羽も、死期に即して黒い絶望に染め上げられた。見るたびに真乃に託された想いについて考えてしまう〕 
  
 【CHAPTER01クリア報酬としてスキル:【一番星の魔法】を習得しました!】 
 〔自由行動二回目終了時にモノクマメダル10枚を消費することで、その日の自由行動を一回プラスすることができる〕 
  
  
  
   
	- 409 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/02(火) 23:35:32.20 ID:h3QY4sR50
 -  というわけで1章完結です。 
 灯織を主人公にするに差し当たって真っ先に決まった被害者とクロが今回の二人でした。 
 おしおきも個人的にはロンパらしさも踏まえたものになってるんじゃないかなぁと思う次第です。 
  
 いったん区切りがついたことですし、 
 本編に関係あることでもないことでもなにか質問等あれば解答させていただきます。  
	- 410 : ◆zbOQ645F4s [saga]:2021/03/03(水) 00:14:59.49 ID:bQoT/KLs0
 -  次回より2章に入らさせていただきます。 
 1章はかなり急ぎ足で進めてしまいましたが、数日〜1週間ほど余裕を取ってから再開させていただきます。 
  
 またよろしくお願いします。 
 それではおやすみなさい…  
	- 411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/03/03(水) 00:15:40.31 ID:eotV4TwXo
 -  乙 
 
652.51 KB Speed:0.5   
↑
	VIP Service
	SS速報VIP
	更新
	専用ブラウザ
	検索
	全部
	前100
	次100
	最新50 
続きを読む
スポンサードリンク
Check
 
 荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service)
 read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)