ゲンドウ「冬月、レイを起こしてくれ」

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119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/15(火) 15:37:14.64 ID:lpGPoERko
シャア
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/06/15(火) 15:47:53.58 ID:bO8XpoVu0
シャア「来たぞシンジくん」全身真っ赤ー

シンジ「畜生!!嫌な予感はしてたよ!!!」

シャア「はははは、そんなに喜ばなくてもいいんだぞ」

シンジ「喜んでないよ!!なんならカミーユさん呼びたいくらいだよ!!」

シャア「それでは行こうかシンジ君、教室はどこかな」ルンタッター

シンジ「その仮面はなんなんだよぉおおお!!!!」
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/06/15(火) 15:48:50.64 ID:bO8XpoVu0
トウジ「なんやセンセ、ミサトさんやのうて...えぇっと、大道芸人の方連れてきよったんか」

シンジ「はははは.....もう何も言わないで...」

ケンスケ「あの人...シャア・アズナブル!?シャア・アズナブルじゃないか!!」

シンジ「えっ?」

シャア「おや、君は知っているのかい?中々勤勉な子なんだね」

ケンスケ「お褒めにあずかり光栄です!!」ビシッ

トウジ「なんや大道芸人の人やないんか?」

ケンスケ「違うよ!!赤い彗星の異名を持つ戦場の生きる伝説だよ!!あの連邦の白い流星と何度も激闘を繰り広げたんだ!!」

シンジ「そ、そんなにすごい人だったの...?」

ケンスケ「すごいなんてものじゃないよ!!文字通りに伝説そのものさ!!」

シャア「褒められたものでもないのだがな...」

ケンスケ「え?」

シャア「人殺しを褒め称えられて喜べるほど私も麻痺していないということさ」フッ

シンジ「シャアさん....」

シンジ(仮面が無ければとてもかっこいいのに....)
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/06/15(火) 15:51:18.21 ID:bO8XpoVu0

駅前にて

シャア「先生も中々に愉快な人だったな」

シンジ「先生が元連邦の人だとは思いませんでしたけど...」

シャア「すごい顔されてたな」

シンジ「そりゃそうですよ...」

アムロ「シンジくん、シャア」

シンジ「あ、アムロさん!」

アムロ「すまないな、本当は俺が行ければよかったんだが...これからある人を出迎えるところでな」

シンジ「ある人...?」

シャア「あぁ、彼女か」

シンジ「知ってるんですか?」

シャア「ヤシマ作戦の時にバスターマグナムを制作した人さ」

シンジ「バスターマグナムを?すごい人なんだろうな...」

アムロ「ははは、君も見れば驚くさ」

シンジ「え?」

シャア「どうせだしともに出迎えよう、彼女は少々気難しくてね、機嫌を取るのが大変なんだ」

シンジ「は、はぁ...」

アムロ「そこまでとがった人物でもなかろうに....確かに多少とがってはいるが...」

シンジ「えっと,,,?」

アムロ「来たな」
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/06/15(火) 15:51:45.65 ID:bO8XpoVu0
???「あら、わたくしの出迎えにしてはずいぶん少ない人数ね」

シャア「済まない、私とアムロが出迎えることで勘弁してくれないか、マリイ」

シンジ(この子が...!?僕とおんなじくらいの女の子じゃないか....!?)

マリイ「赤い彗星と白い流星の出迎え、ということで勘弁してあげますわ...そちらが初号機のパイロットさん?」

シンジ「はい...碇シンジです」

マリイ「マリイ・ビンセンス、エヴァの性能アップのためのテストパイロットです」

シンジ「よろしくお願いします...」

マリイ「.....」ジッ

シンジ「....あのぅ...」タジ

マリイ「確かにこの方なら仕方ありませんわね」フゥ

シンジ「な、なにがですか...?」

マリイ「私お手製のバスターマグナムをあんな扱いしかできない人間だからどんなものかと思いましてね」
マリイ「確かに凡才な感じですもの、仕方ありませんわ、武具は凡才にも扱えて初めて一人前」
マリイ「そういう意味では私の武器は一人前の役割を果たした、ということで納得してあげますわ」

シンジ(い、嫌味だなぁ...!)ヒクヒクッ

マリイ「それではさっそくネルフへと向かいましょう、エスコートしてくださる?」

シンジ「あ、あぁ、はい...どうぞこちらへ」スッ

マリイ(あ、意外と紳士的というか...そつなくこなす方ですわね...)ギュッ
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/15(火) 15:56:49.98 ID:lpGPoERko
マニアックなキャラ
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/06/15(火) 16:12:08.59 ID:bO8XpoVu0

リツコ「あら、シンジ君、マリイを連れて来てくれたのね」

マリイ(気遣いがとてもさりげない方でしたわ...)

シンジ「彼女が今回バスターマグナムを作ってくれたって聞きました」

リツコ「そうよ、本来はエヴァやそれらの武装のバッテリー周りを改善するために呼んだのだけれどね」

シンジ「バッテリー周り...」

アムロ「今まではビームマグナムの充電だけで他の武器に回せる電力がなかったりしたからな」

マリイ「今のままでは経費もかさむ上にあまりに非効率ですから、私がどうにかしようと思いまして」

シンジ「スゴイや、そんなことまでできるんだ...」

マリイ「えぇ、私にお任せ下さいな、それに伴って....」ペラッ

シンジ「この紙は.....『武装強化計画』...?」

マリイ「えぇ、今度エヴァ三機と一緒に幾つかの武装が運ばれてきますの、それの運用法に伴って」
マリイ「それぞれのエヴァに専用装備を作ろうという話になりましたの」
マリイ「バッテリー改良や試作バスターライフルもそれらの計画の一環ですわ」

シンジ「そっか....じゃあマゴロク・ビーム・ソードも?」

マリイ「えぇ、データは取ってあります、改良した武装もアメリカ支部から送られる予定ですわ」

シンジ「そうなんだ...!」
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/06/15(火) 16:12:36.33 ID:bO8XpoVu0
マリイ「それにともなって私もこんなプログラムを作りましたわ」

リツコ「これは...?」

マリイ「シングルエレクトロニクスを利用した制御システムですわ、これならエヴァの暴走の危険も下がる筈」

シンジ「暴走....でも今までエヴァが暴走したことなんて一度もないじゃないか」

リツコ「いえ、そうとも言い切れないのよ」

シンジ「え?」

リツコ「この前の使徒を撃退するときの一瞬、初号機に暴走の兆候が表れていたの」
リツコ「それだけじゃなく、零号機も当初は起動実験での暴走があったわ、一応原因はパイロットの精神的不調となっているけど」

マリイ「可能性は潰しておきたい、ということですわ」

シンジ「...なるほど、そういうことですか....」
シンジ「....僕に手伝えることは、ありますか?」

マリイ「あら、そこまで言うならばこれから一カ月間、実験台として頑張っていただきますわ」

シンジ「えっ...実験台って...」

マリイ「実験台といっても装備の試作品を使用するテスターになってほしい、という意味ですわ」
マリイ「私は外部からデータなどを取りますわ、お願いできます?」

シンジ「それくらいなら、喜んで」

マリイ「えぇ、決まりですわ、ならさっそくこっちで幾つか使わせてほしいものがあるのですけれども」

リツコ「使わせてほしいもの?」

マリイ「あぶれてる装備などを使って改良したいんですの、装備のリストなどありましたら目を通したいのですが」

リツコ「すぐ持ってくるわ、忙しくなりそうねシンジくん」

シンジ「は、はい...あははは」
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/15(火) 16:59:23.87 ID:P4XULJoWo
マリイ、マリ
紛らわしい名前のお二方
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/06/15(火) 17:37:50.20 ID:bO8XpoVu0
マリイ『シンジさん、初号機にはさきほどのプログラムを導入しておきましたわ』
マリイ『初号機の機動性、反応性、シンクロ率に影響する筈、調子はどうです?』

シンジ「...なんだろう、いつもよりエヴァが体に馴染むような...」

マリイ『エヴァにはマグネットコーティングがしてありますわ』
マリイ『咄嗟の動きにも遅れるなんてことはない筈ですわ』

シンジ「すごいや、至れり尽くせりだ...」

マリイ『それでは運動性能の実験から、お願いしますわ』

シンジ「はい、とりあえず動いてみます」ガシャッ

初号機「」ブンッブンッ

シンジ(ほんの一瞬の遅れもない...本当に自分の手足の延長みたいだ...)

リツコ『シンクロ率65%をキープ...いいわ、中々ね』

初号機「」ピタッ

シンジ(ん?)

初号機「」ブンブン

シンジ(今一瞬止まったような...)

初号機「」ブンブンピタッブンブン

シンジ(気のせいじゃないな...)
シンジ「一定のタイミングで行動が止まるんですが...」

マリイ『む....少々お待ちくださいな』カタカタ
マリイ『リプログラミングしてみましたわ、もう一度動いてみてくださいまし』

シンジ「はい」ガシャッ

初号機「」ブンブンピタッ

シンジ「....やっぱり一定のタイミングで一瞬止まっちゃいますね...」

マリイ『ん....ちょっと解析しますわ』
マリイ『...一定のタイミングで電気パルスが発生して初号機の邪魔をしていますわね...』カタカタ
マリイ『アンチプログラムを作成してみましたわ、一定の行動を阻害する効果を持っていますわ』
マリイ『これを導入するのでもう一度動いてみてくださいまし』

シンジ「はい....よっと」ガシャッ

初号機「」ブンブン

シンジ「大丈夫そうです!」

マリイ『よかったですわ』
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/06/15(火) 17:57:33.43 ID:bO8XpoVu0
ミサト「使徒が確認されたわ、総員第一種戦闘配置について!」

マリイ「へ?」

リツコ「ちょうどよかったわ、初号機はすでに起動済み、いつでも現場に行けるわ」

ミサト「わかったわ、シンジ君、カタパルトに直行お願い」

シンジ『わかりました』

ジュドー『カタパルト準備OKよー!』

シンジ『配置、つきました』

マヤ「発射準備完了、行けます!」

ミサト「了解、エヴァ、発進!」
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/06/15(火) 18:20:07.82 ID:bO8XpoVu0
ゲンドウ「.....ロストナンバーズか...」

冬月「裏死海文書にすら記されていない、シナリオにない使徒...」

ゲンドウ「もはや老人どものシナリオも、私たちのシナリオもあてにならんようだ」
ゲンドウ「冬月、エヴァとパイロットの結集を急がせるぞ、今月中に集結させる」

冬月「いいのか?これ以上シナリオが崩れればユイくんとは...」

ゲンドウ「私にも親としての意地があるらしい、冬月先生、少し頼みます」

冬月「何をする気だね」

ゲンドウ「ダモクレスの剣を起動する、レイに精神ミラーリンクの用意を頼む」

冬月「...もしかしたらシンジ君が大激怒するかもしれんな」

ゲンドウ「覚悟の上だ、あの子の幸せのために、かかわった者達に幸福を導かねばな」
ゲンドウ「子供たちの幸せを願うのが我々大人の役目だろうて...」

冬月「....聞いていたな、レイ」

綾波「...はい」

冬月「精神ミラーリンクを行う、その後はシンジ君の援護に向かうんだ」

綾波「...他の皆は、どうなるのでしょうか」

冬月「他の皆とは?」

綾波「私になるはずだった子たち、私と同じ姿形の子たち...」
綾波「あの子たちも私と同じ扱いになるのでしょうか、あの子たちの自我はどうなるのでしょうか」

冬月「...あの子たちに魂はない、ただ感情無く動く兵隊として機能するだけだろう」

綾波「...」

冬月「だが、私は信じよう、君の影響を受けて彼女たちにも自我が現れると」
冬月「生まれてきたのなら、彼女たちにも祝福を受ける義務がある」

綾波「....それを聞いて安心しました」

綾波「リンク、開始します」
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/06/15(火) 18:52:05.63 ID:bO8XpoVu0
アダリブ「」フヨフヨ

ミサト『シンジくん、第六使徒は冷気フィールドを展開する能力のようだわ』
ミサト『接近戦での勝機はゼロに等しい、ビームマグナムで遠距離から仕留めなさい』

シンジ「わかりました!」ガシャッ

初号機「」ガシャコンッドギュウウウンッ!!

アダリブ「」カッ

ビーム「」ギュワァァァァァ...

シンジ「ビームが掻き消えた!?」

ミサト『冷気フィールドによって熱エネルギーを減衰させたようね...!』
ミサト『恐るべきはビームマグナム程の威力のエネルギーを一瞬で減衰させたこと』
ミサト『フィールドの内部に入ることは完全に死と同義と思って立ち回りなさい!』

シンジ「くっ...何か、武器はないんですかミサトさん!?」

マリイ『試作バスターライフルを応急処置しています、少しの間持ちこたえてくださいまし!』

シンジ「わかりました!!」ガシャンッ

初号機「」ドギュゥーンドギュゥーンッ

アダリブ「」カッ!!

ビーム「」バシュゥウウウ

シンジ(フィールドの冷気が強まる瞬間...つまり攻撃を撃ち消そうとする瞬間動きが止まる...!)
シンジ(タイミングを見極めるんだ、バッテリーが多少改良されたとはいえリロード一回分のマガジンのみ...!)
シンジ(止めるタイミングを間違えれば追い詰められて死ぬ...!)

初号機「」ジリ...ジリ...

アダリブ「」ジリ...ジリ....

シンジ「今!」ガシャッ

初号機「」ガシャンッ

アダリブ「」カッ
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/06/15(火) 19:04:09.73 ID:bO8XpoVu0
初号機「」パキパキパキッ

シンジ「ぐぅううううううう!!?」

マヤ『初号機!右腕氷結!!』

青葉『ビームマグナムも氷結しました!分離不可能!!』

ミサト『シンジ君!!』

シンジ「うわぁああああっ!!!」がしゃっ

初号機「」ババババババババババババババババッ!!

アダリブ「」ガキィイイイーンッ!!

ミサト『噴煙の目くらまし...』

シンジ「これでひとまず距離を稼げる...!?」

アダリブ「」キィイイインッ!!

初号機「!」ピシピシッ

シンジ「しまっくぅううううう...!!!」

マヤ『初号機の右足凍結!!移動ができない!!』
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/06/15(火) 19:04:50.75 ID:bO8XpoVu0
アダリブ「」ズズズズキィイイイイン

初号機「」パキ..パキキキ....ッ

シンジ「っ....ふ、ぅ....!」ガタガタガタガタ

青葉『パイロットにも影響が出始めました!!』

ミサト『どうしろっていうのよこんな出鱈目な使徒...!』

初号機「」パキキキ....

シンジ「くっ....関節まで....動かなく....!」

ミサト『シンジ君!!!!』

アダリブ「」ズズズズズキィンッ!!

マヤ『初号機..』

マヤ『....完全に、凍結しました...!』

青葉『パイロット、生死不明...!』

アムロ『シンジ君...!』
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/06/15(火) 19:05:25.38 ID:bO8XpoVu0
描き貯めが尽きた、少し書き溜める、多分20:30くらいに再開
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/15(火) 19:10:42.43 ID:IzZFnH4Ro
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/06/15(火) 20:34:23.41 ID:bO8XpoVu0
投下再開
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/06/15(火) 20:35:03.40 ID:bO8XpoVu0
アムロ「...!」ピキィンッ

アムロ「いや、まだだ!」

ミサト「えっ!?」
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/06/15(火) 20:35:59.16 ID:bO8XpoVu0
シンジ(完全に凍結させるために近づいた....ここだ...!)ガチッ

マヤ『初号機!腕部アタッチメントパージ!!右腕の氷結を解除しました!!』

シンジ「うわぁあああああああああっ!!!!!!」

初号機「」バシュッドズゥウウッ!!

ミサト『ダガーでコアを...!』

シンジ「ぐぅうううううううう.....!!」

ギィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ

初号機「」パキパキパキ...!

アダリブ「」ギギギギギギギ

アダリブ「」ギギギギ....

アダリブ「」....


マヤ『初号機、凍結98%....使徒、沈黙!!』

ミサト『....はぁぁぁぁぁ.....か、勝った...のね...』ヘナヘナ

カミーユ『安心してる場合ですか!!シンジ君はまだ凍ったまんまでしょうが!!』

ミサト『そ、そうだったわね....初号機の解凍を急いで!』

シンジ「はぁっ....はぁっ...さ、むい....!」ガチガチガチガチ

カミーユ『先にパイロットの生命維持システムを最大にしろ!!シンジ君、すぐ向かう!もう少しの辛抱だ!』

シンジ「はい...」ガチガチガチガチ
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/06/15(火) 20:36:32.52 ID:bO8XpoVu0
マヤ「....!?待ってくださいミサトさん!」

ミサト「何?そんな切羽詰まったような声上げて...」

マヤ「パターン青再発見、第七の使徒です!!」

ミサト「嘘!?」

カミーユ「なんだって....!?」

マヤ「使徒は初号機に向かって直進しています!!」

ミサト「くっ...防衛ラインを敷いて、なんとしても足止めして!!」
ミサト「こんな時にレイは何をやってるのよ...!」
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/06/15(火) 20:38:48.84 ID:bO8XpoVu0
パイロット待機所にて

霧島「....私だってチルドレンなのに....!」ぐっ
霧島「....シンジ君のために何もしてあげられない.....」

マリイ「霧島さん....」
マリイ「―――――!」ハッ


―――――???『このエヴァは―――異質すぎる....!』


マリイ「....確かあそこに...」ガッ

霧島「ふぇ!?」

マリイ「来てくださいまし!チルドレンの力が必要なんですの!」タタタッ
マリイ「戦うためにエヴァを動かせる、あなたの力が!!」

霧島「わ、わちょっ...!」グイグイ
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/06/15(火) 20:39:52.06 ID:bO8XpoVu0
エヴァ専用ケイジ――――秘匿ケイジ05にて

霧島「....これって...!」

マリイ「...」コクリ

マリイ「一度だけ情報収集のために乗り込んだことのある機体ですわ」
マリイ「もしかしたらと思ったのだけれど....」

霧島「...でも、整備された形跡がないよ...本当に動けるの?これは」

マリイ「動けますわ、この機体は特別な機体...」
マリイ「裏死海文書に記された"どの世界にも絶対に現れるエヴァ"...エヴァフォウチュン」

フォウチュン「....」ブゥン

霧島「....エヴァ、フォウチュン...」

マリイ「リツコさんや皆には私から話をつけますわ、だからシンジさんをどうか...」

ゲンドウ「その必要はない」カツッ

マリイ「....司令...!」

ゲンドウ「司令命令だ、霧島マナ、エヴァフォウチュンに乗り込みサードチルドレンの援護に向かえ」

霧島「....司令...」

ゲンドウ「息子を頼む」

霧島「....はい!」
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/06/15(火) 20:40:26.73 ID:bO8XpoVu0
シンジ「く....体温が....どんどん奪われてく....」
シンジ(使徒にやられるのが先か...解凍が終わるのが先か...)

ギュィイイイインガシャンッ!!

シンジ(カタパルトの音...解凍班でも来たのかな...)ハァハァ

霧島「シンジくん!!」

シンジ「マナ...!?」

霧島「今からヒートナイフの熱で解凍するから、もう少し待って...!」

シンジ「でも使徒が...!」

霧島「防衛ラインが貼られてる、そう簡単にはこっちに来れない筈...!」

シンジ「...わかった...お願い...」

霧島「うん...」


ジュゥウウウウウウウウウウウウウウ


マナ『解凍率43%、最低限動けます』

セイラ『第二防衛ライン突破されてよ、そろそろエヴァを向かわせたほうがいいわ』

ミサト『えぇ.....シンジ君、動けそう?』

シンジ「本当に最低限は...ですが、行きながら氷ははがします」

ミサト『そうして頂戴、これよりフォウチュン及び初号機による使徒撃滅作戦を開始します』

アムロ『作戦はこうだ、初号機のビームマグナムによるかく乱後にフォウチュンに装備された"死神の背骨"でとどめを刺す』

シンジ「ビームマグナムは通用しないんですか?」

アムロ『相手の使徒は重力を操ってくる、通常の兵器やエネルギー兵器では届く前に湾曲させられてしまうんだ』
アムロ『しかし死神の背骨はATフィールドの性質を活かした規格外の兵器だ』
アムロ『放つことさえできれば確実に使徒を葬り去れる』

シンジ「使徒を....わかりました、うまくかく乱してみます」

マヤ『使徒は残り13秒で戦闘区域に到達します、.....3...2...1...』
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/06/15(火) 20:41:08.43 ID:bO8XpoVu0
アズラエル「」フヨフヨ

シンジ「あれが第七の使徒....!」

霧島「行くよ、シンジ君!」ガシャッ

フォウチュン「.....」

シンジ「うん!」ガシャッ

初号機「....」

シンジ(今、初号機とフォウチュンがお互いを見たような....?)
シンジ(....気のせい、だよな...)

初号機「」ガシャンッドギュゥーンドギュゥーン

アズラエル「」ブゥウウウンッ

ビーム「」グネッチュドーン!!

シンジ(湾曲して逸らされた...!)

霧島「....!」ピピピピピピピピ

霧島(なんでだろう、思うように動いてくれない...私の力量不足なの...!?)

フォウチュン「....」ピピピピピピピピ

アズラエル「」カッ

フォウチュン「...」ズシィイインッ!!

初号機「」ズシィイイインッ!!

シンジ「くぁああああっ!!?」

霧島「きゃああああっ!!!」
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/06/15(火) 20:41:50.53 ID:bO8XpoVu0
マヤ『初号機損傷率48%、フォウチュン損傷率13%!!』

リツコ『先の戦闘のダメージが初号機に響いてるわね...』

シンジ「ま、だ...まだ行けます...!」

初号機「....!」ググググ

ブゥウウウウウウウウン

初号機「」ズシャァアアッ!!

フォウチュン「....!」ズシャアッ

霧島「ん、ぐぅうううううう....!!」ググググ
霧島「フォウチュンは....秘蔵っ子....」
霧島「強い子なんだからぁあああああ!!!!」ググググッ

マヤ『マナさんのシンクロ率、67%に増加!』
リツコ『重力場に逆らって無理矢理立ってる...!?』


フォウチュン「......!」ギギギギギ

霧島「ターゲット....ロック.....!!」ピピピッ
霧島「いけぇええええ!!!!!!!」カチッ

フォウチュン「!」
死神の背骨「...!」バシュゥウッ!!

アズラエル「」キィイイイイインッ!!


ぎゅがぁああああああああっ!!!!!


ミサト『重力場が嵐のように吹き荒れてる...!?』
アムロ『死神の背骨の弾丸と重力場同士がせめぎ合ってるんだ!』
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/06/15(火) 20:42:19.08 ID:bO8XpoVu0
霧島「もう一発....!?」グゥウウウンッ
霧島「なんで...!?フォウチュンに拒絶された....!?」

フォウチュン「....」

マヤ『マナさんのシンクロ率32%!駄目です!!』
リツコ『フォウチュンが....拒絶したのね....?』

霧島「なんで!?応えてよフォウチュン!!勝たなきゃ...!」ガシャッガシャッ
霧島「碇くんだけに辛い思いをさせたくないの...!お願い、力貸してよ...!」ガシャッガシャッ
霧島「フォウチュン!!」ガシャッ!!

アズラエル「」ズズズズズズ

ドギュゥウウウウウンッ!!ズドォオオンッ!!

アズラエル「」グラッ

霧島「!?何!?」

シンジ「あれは....零号機...!?」

0.0EVA K「....」
0.0EVA Sk「....」
0.0EVA Ss「....」

零号機「...!」ザザザッ
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/06/15(火) 20:42:52.49 ID:bO8XpoVu0
綾波「碇くん...!」ザッ

シンジ「零号機が四機...?綾波、これは....!?」

綾波「詳しいことは後で話すわ...今は、あれを片付けましょう」

シンジ「....うん」ガシャッ
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/06/15(火) 20:43:28.07 ID:bO8XpoVu0
初号機「―――――....」ズォオオ...!

フォウチュン「....」ズズン....!

零号機「.....」ガシャンッ

0.0EVA K「―――」ガコンッ

0.0EVA Sk「――...」ガシャッ

0.0EVA Ss「!」ガシャコンッ
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/06/15(火) 20:43:57.47 ID:bO8XpoVu0
ゲンドウ「――――始まる、シナリオなど意味をなさぬ世界が...」

ゲンドウ「予言の先、未知数の世界....新たなる創世(ネオンジェネシス)が...!」



シャア「ネオンジェネシス.....運命のレールすら意味をなさない戦いが...始まるのか...」

シャア「...シンジ君....君は、生き残ることができるか...?」
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/06/15(火) 20:45:22.05 ID:bO8XpoVu0
初号機「」ガシャコンッドギュゥーンッ!!

シンジ「リロード...!」

アズラエル「」グワァアアッ

フォウチュン「...」
死神の背骨「...」ドギュゥンッ!!

ガキャァアアッ!!ギュォオオオオオオオオオオッ

アズラエル「」キュイイイイイン

霧島「これで使徒は他に力を割けない...!綾波さん!!」

綾波「まかせて」ガシャッ

零号機「」ダッダッダッダンッ

ガキィイイイイインッ!!

綾波「ATフィールド...中和開始...!」

零号機「」ギ、ギギギギギギギギギ

バリバリバリッ!!

0.0EVA K 「」ガシャコンッ

バシュゥウウウウウウウウウウウウウ!!!!!!!!!!

アズラエル「」ガコォンッ

カッ

ドォオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!

.......
....
...
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/06/15(火) 20:45:50.24 ID:bO8XpoVu0
シンジ「父さん」

ゲンドウ「....」メソラシ

綾波カトル「....」

綾波サンク「....」

綾波シス「....」

シンジ「父さん、説明してよ父さん」
シンジ「父さん、僕は今冷静さを欠こうとしてるよ」
シンジ「説明してよ、父さん」ゴゴゴゴゴゴゴ

ゲンドウ「...」メソラシ

シンジ「.....大体の説明は綾波から聞いてるんだからね、父さん」ジトー

綾波「...ごめんなさい、どうしても話したくて」

ゲンドウ「.....いや」

シンジ「父さん、最低だよ」

ゲンドウ「.....済まない」

シンジ「....あの綾波たちも全員幸せな生活を送らせないなら許さないから」
シンジ「...あの子たちに対してそれくらいの責任は取ってよね、父さん」ジロ

ゲンドウ「....約束する」

シンジ「...ならいいよ、僕はこれ以上とやかく言わないよ、綾波も嫌だろうし」

綾波「.....」ホッ

ゲンドウ「(本気で起こってる時のユイみたいだった...)」ドキドキ
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/06/15(火) 20:47:35.35 ID:bO8XpoVu0
マリイ「ご無事でしたわね、シンジさん」

シンジ「霧島さんから聞いたよ、マリイさんのおかげで助けに来れたって」
シンジ「ありがとう、マリイさん」

マリイ「....いいのですよ、私はできることをやっただけ」
マリイ「あなたと同じですから」

シンジ「...そっか」

マリイ「えぇ」クスッ

シンジ「ふふっ」


霧島「.....助けに行ったの私なのに...!」壁に隠れてギリギリ

綾波「....私も助けに行った」壁に隠れてジーッ
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/15(火) 20:52:02.54 ID:bO8XpoVu0
今日の描き貯め分はここまで、明日をお楽しみに
次回予告


ス      第七話




と転校生、お前を殺す
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/15(火) 20:54:28.32 ID:P4XULJoWo
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/16(水) 09:28:46.49 ID:fokFmNCW0
転校生多い学校ね
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/16(水) 13:02:57.70 ID:4hM9BtDa0
よし、投下始めます
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/06/16(水) 13:04:22.53 ID:4hM9BtDa0
素人でもわかる!えヴぁんげりおんって、なぁに?
監修:碇ゲンドウ  ※この書籍に関する情報を外部に漏らすことを禁じる

@エヴァってなぁに?
みんなもエヴァンゲリオンってなぁに?って思てる頃合いだよね
だからゲンドウおじさんが皆に解説するヨ!
大体40mくらいの人型汎用決戦兵器だよ、使徒に対して高い効果を得てるんだ!
MSっていう人型兵器のデータを元に作られたから色々と安全で、
乗ってる人のことを第一に考えて作られてるよ!

Aチルドレンって?
エヴァ操縦に適性の有る子供たちのことだよ!意外と数が少なくて見つかりづらいんだ!
基本的にみんなと同じ14歳の少年少女が多いよ!!
エヴァパイロットは皆と同じ中学校のクラスに転入する手筈になってるから仲良くしてあげてね!

Bどうやって動かすの?
エントリープラグに入ったパイロットとLCLっていう液体を介して神経接続して動かすよ!
阿頼耶識システムみたいに危険なものではないけどモビルトレースシステムのように
ダメージのフィードバックを抑えてくれるわけじゃないから注意してね!

C使徒って、なぁに?
本部の地下に収納されたリリスっていうスゴイでっかい使徒と接触して「サードインパクト」を起こそうとしてるやつらだよ!
知能はないけど生き物としてスゴイ強い上にATフィールドで普通の武器邪倒せないから
エヴァで対抗しなきゃいけないんだ!
コアって呼ばれてる赤黒い丸みたいなのがあってそれを破壊すると倒せるよ!!
S2機関っていう永久機関を体内に保持しているからエネルギー切れはしないよ!!
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/06/16(水) 13:05:35.01 ID:4hM9BtDa0
ゲンドウ『....以上だ』

アムロ「異常だな」

シンジ「ですね」

ゲンドウ『...何か不満があったのか、シンジ』

シンジ「具体的に言うと全部だよ、いや説明してくれるのは嬉しいんだけどね?」

綾波(司令、頑張って可愛い声出そうとしてた...)ホンワカ

霧島(強面なのにこんなコミカルな人だったんだ司令って...)

マリイ(改めて皆に対してエヴァや使徒に対して説明することで疑問点を解決して置こうって魂胆ですわ...)

綾波カトル「...」

綾波サンク「...」

綾波シス「...」

霧島(皆無表情の死んだ目でこの本眺めてる....)

マリイ(とても空気が重たいですわ...)アセアセ
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/06/16(水) 13:06:25.15 ID:4hM9BtDa0
シンジ「...まぁいいよ、質問いいかな、父さん」

ゲンドウ『なんだ』

シンジ「このMSって何かな...?」

ゲンドウ『セカンドインパクト直前まで起きていた戦争の事は知っているな?』

シンジ「...一応、教科書に載ってること程度だけど...」

ゲンドウ『人類は宇宙に進出することはできたが宇宙に進出した者たちと地球に残った者達で戦争が起きた』
ゲンドウ『14年間の間続いた戦争、これを総称してラプラス戦争という』
ゲンドウ『その時に使用されていた主力兵器がMSだ』
※本来のラプラス戦争はガンダムUCの話だけどここでは一年戦争〜第二次ネオ・ジオン抗争あたりまでの戦いをひっくるめた戦いの総称とするよ

アムロ「俺やカミーユなどもその時に戦っていた者達さ」

シンジ「なるほど....でも確かその戦争って...」

ゲンドウ『そうだ、セカンドインパクトが起こり、その余波でコロニーも機能不全を起こした』
ゲンドウ『その結果地球内外問わず大量の死人が発生し、コロニーは放棄、人類は地球というゆりかごで身を寄せ合う他なくなった』

ゲンドウ『結果MSの建造技術も多くが失われ、兵器の技術が衰退して今に至る』

アムロ「マリイの家を含めた当時MSの製造に携わっていた者達も大多数はネルフやその関係組織に吸収されたんだ」
アムロ「それにより連邦という組織も再編、腐った部分を切り落とせたのはいいんだがな...」

シンジ「そうだったんですね....」

マリイ「ちなみにですが、現在もエヴァのバックアップユニットとしてMSを再製造する試みがなされているんですのよ」

シンジ「MSを?」

マリイ「えぇ、MSはラプラス戦争後期から小型化がなされていたんですの」
マリイ「エヴァと比べたらかなり低コストで製造できますのよ、技術さえ確立できればですが」

霧島「じゃあ、エヴァじゃなくてMSに使徒と戦ってもらえば...」

アムロ「それは無理だろうな」

霧島「無理?」

綾波「アムロ大尉、それはどうしてですか?」
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/06/16(水) 13:07:14.44 ID:4hM9BtDa0
アムロ「大きさだよ」

綾波「大きさ?」

アムロ「例えば俺の乗っていたMSの大きさが全高23m程だ、エヴァの半分程度しかない」
アムロ「ATフィールドを貫通できる破壊力を出すにはやはり大きさが足りないんだ」

霧島「だからといってエヴァと同じ大きさにしようとすればコストが....」

アムロ「そういうことだ、ただもしもエヴァの量産化の目途が立てばそれに伴ったMS製造計画ができるかもしれないな」

マリイ「私たち技術者の腕の見せ所、というものですわ」グッ

シンジ「凄いな....皆、色々と役に立っているんだ...」

ゲンドウ『それはシンジ、お前もだ』

シンジ「僕も、ですか?」

ゲンドウ『人間的な評価もできるのだがそれは置いておこう』
ゲンドウ『今まで襲来した使徒7体の内をお前は単独で3体撃破、援護有りでも1体を撃破している』
ゲンドウ『簡単に言うならネルフのエースパイロットは戦績的に見ても技術的に見てもお前だ』

シンジ「僕が、エースパイロット...?」

綾波「...」ガタッ

ゲンドウ『うぉ』ビクッ

シンジ「うわっ」ビクッ

綾波「.....」
綾波「納得のエースパイロットです」コクリ

ゲンドウ(急に立つからびっくりした)

シンジ(どうしたんだろう綾波、あんなに興奮して...)
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/06/16(水) 13:09:41.61 ID:4hM9BtDa0
ギュッ

シンジ「えっ?」

綾波シス「....」シンジの裾ギュッ
綾波シス「....凄いと思う」コクリ

シンジ「....ありがと」ナデナデ

綾波シス「....」ニコ

綾波(あっ、ずるい)

綾波カトル(....ズルいなぁ)

綾波サンク(....抜け駆け...)ムッ

霧島(ズルい...!)ムッ

マリイ(人気なんですのね...シンジさんの人柄故、でしょうか)クスッ

ゲンドウ『綾波クローンは本来無我なのだがな....』

アムロ「野暮なことを言うなよ、彼女たちも成長できる、ってことでいいじゃないか」

ゲンドウ『....そうだな、問題ない』フッ
161 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/16(水) 13:11:28.55 ID:4hM9BtDa0
トリップこれでつけれるかな?



シンジ「そういえば唐突にどうしてこんな授業を?」

ゲンドウ『...まずチルドレンの意識強化だ、これからは助け合って連携を取ってもらわねば困るからな』
ゲンドウ『次に...シンジ、お前にはアムロ大尉と共にある"荷物"を取りに行ってもらう』

シンジ「荷物.....あ、もしかして!」

ゲンドウ『そうだ、マリイ・ビンセンス、霧島マナ両名と共にこちらに来るはずだったエヴァ三機だ』

アムロ「なるほどな....本当に俺とシンジだけか?」

ゲンドウ『希望があるならば三名までなら連れ立ってもらって構わない、ただしチルドレンを最低一人はここに置いていってもらう』

アムロ「使徒対策だな、了解した」
162 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/16(水) 13:13:03.34 ID:4hM9BtDa0
安価で三名まで誘える(一応チルドレン以外でもよし)
一人目>>164
二人目>>165
三人目>>166


一応エヴァチルドレンの名簿↓
綾波レイ ファースト・チルドレン
綾波カトル ニア・チルドレン
綾波サンク ニア・チルドレン
綾波シス ニア・チルドレン
碇シンジ サードチルドレン
霧島マナ フォース・チルドレン
マリイ・ビンセンス アナザー・チルドレン(規格外の適格者)
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/16(水) 13:28:21.48 ID:jqGg0QFLO
踏台
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/16(水) 13:43:38.19 ID:AR9J5v/So
ヒイロ
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/16(水) 13:48:06.70 ID:drw5prxn0
綾波カトル
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/16(水) 13:56:31.56 ID:8fMyBg7go
刹那
167 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/16(水) 15:36:10.53 ID:4hM9BtDa0
移動中のヘリにて

刹那「....」

ヒイロ「....」

綾波カトル「....」

アムロ(えぇい...プレッシャーが...!)

シンジ(カト波....ちょっと楽しみなのかな、ソワソワしてる)

綾波カトル「.....」

刹那(全員微動だにしないのか...)

ヒイロ(空気が重苦しいな...)

綾波カトル(......)

シンジ(ふふ、カト波も楽しそうでよかった)ニコリ

刹那(笑った...?シンジ、何か企んでいるのか....?)

ヒイロ(笑った....そんなに楽しみなのか、シンジ)

綾波カトル(....碇くんが笑った)ポワポワ

アムロ(何がニュータイプだ...人類の革新だ...こんな時に、俺は何もしてやれない...!)

ララァ(アムロ....それは杞憂やで....)

アムロ(ララァ...?)

ララァ(裸踊りか何かでみんなを笑わせるんや...シャア大佐もやってたで...)

アムロ(ララァ!俺とシャアを一緒くたにネタキャラ枠に押し込めると思うな!)

ララァ(違うわ、私はネタSSみたいな2人が見たいだけ)

アムロ(シャアは否定しろ!!)クワッ

シンジ(アムロさん百面相してる...)

ヘリ「」ババババババババババ


???「......」
168 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/16(水) 15:37:22.00 ID:4hM9BtDa0
刹那「これがエヴァ三機と武装を運んでいるのか...」スタスタ

ヒイロ「俺の敵はどこだ...」スタスタ

綾波カトル「....あっ」(装備の一覧が...)タタタタッ

....キン.......キン...

綾波カトル「.....?」

ピシピシピシピシッ
パキィンッ
カキン、カキン、カキン、カキン

第八使徒(劇場版の第七の使徒)「」カキン....カキン....

刹那「!」

ヒイロ「使徒...!」

アムロ「使徒!?」

第八使徒「」ギッギッギッギッキュワワワァンッ

船たち「」チュドーンッ!!

アムロ「無理だよ!!みんな下がれ!!」

綾波カトル(船....エヴァのために集まったみんなの、船...壊れた、船....)

綾波カトル「....」ゾワゾワッ

刹那「俺は艦長のところへ行く、シンジ、カトル、お前はエヴァの方へ行け」

シンジ「でも初号機じゃないと...!」

刹那「できそうなことを片っ端から試せ、それが常に唯一残されてることだ」タッ

シンジ「...はい!カト波!行こう!!」ダッ

綾波カトル「...」コクリ
169 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/16(水) 15:38:00.51 ID:4hM9BtDa0
ォォオオオオオオオオ....


アムロ「!いや待て、この音は....!?」ピピッ

端末「TASK 02」ピピピッ

アムロ「タスク02...!まさか!」


ォオオオオオオオオオオ!!!!!

第八使徒「!」
第八使徒「」ヒュンッヒュバババババッ

弐号機「!」ガションッシュドドドドドドッ!!

第八使徒「....」ズドッ

アムロ「弐号機か!!」

綾波カトル「!...紅い...」

シンジ「コアを一撃で!!」

刹那「―――いや、デコイだ!!」

第八使徒「」カカカカカカコンッグゥウウンッカキンッ

グォオオオオオッ

弐号機「」ドシュドシュドシュッ!!

カンカンカンッ!!

???「どぉおおおうりゃぁああああああああああああ!!!!」

第八使徒「!」キュイイイイイイイィィィン

ガキィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイインッ!!!!!!!!


船「」グラグラグラグラ

綾波カトル「きゃあっ!!」グラグラグラグラ

シンジ「カト波っ...うわっ!」グラグラグラグラ

ヒイロ「...」ガシッガシッ

綾波カトル「あっ.....ありがとう...」

シンジ「ヒイロさん...ありがとう」

ヒイロ「あぁ」


キィンッ!キィンキィンキィンッ!!
ギギギギギバリンッ!!
ゾブッ!!
ドバァアアッ!!


第八使徒「」ドガァアアアアアアアアアアアアアアアンッ

弐号機「」グルグルグルグルッバシャァアアアンッ!!

シンジ「あっ」

綾波カトル「あ」

ヒイロ「....ナンセンスだ」

バシャァアアアッ
170 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/16(水) 15:38:40.98 ID:4hM9BtDa0
綾波カトル「紅いのね、弐号機って」ビショビショ

???「違うのはカラーリングだけじゃないわ」

シンジ「?」ビショビショ

???「所詮零号機と初号機は開発過程のプロトタイプとテストタイプ」
???「けどこの弐号機は違う、実戦用に量産を視野に入れて作られた...
???「世界初の本物のエヴァンゲリオンよ、正式タイプのね」

アムロ「紹介する、ユーロ空軍のエース、式波・アスカ・ラングレー大尉」
アムロ「第二の少女、エヴァ弐号機担当パイロットだ」

式波「お久しぶりですアムロ大尉!ご健在のようで何よりです!」

アムロ「ははは、君も背が伸びたんじゃないか?」

式波「他のところも女らしく成長しましたよ!」

綾波カトル「....」

式波「あんたがえこひいきで選ばれた零号機パイロット?」

綾波カトル「....えっと」
綾波カトル「....この場合どういえばいいかな、碇くん」アセアセ

シンジ「そっくりさん、てことでいいんじゃないかな...」

綾波カトル「そっくりさんです」

式波「はぁ?あんたバカぁ?貰った写真とまったく同じ奴じゃない!どこの世界にこんな瓜二つな奴がいるのよ!!」

シンジ「ネルフにはたくさんいるらしいよ」ネー

綾波カトル「うん」ネー

式波「嘘つくならもっとマシで面白い嘘ついてちょうだい、で?」
171 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/16(水) 15:47:57.07 ID:4hM9BtDa0
式波「どれが七光りで選ばれた初号機パイロット?」

ヒイロ「...」

刹那「...」

シンジ「えっと...」

式波「なんだアンタなんだ、なら仕方ないか...」

シンジ「え?」

式波「フンッ!」ヒュバッピタッ

シンジ「うわっ」

式波「無自覚、そして無警戒、私のパンチをガードできてないじゃない」
式波「所詮、七光りね」

綾波カトル「....言いすぎだと思うよ」ジッ

式波「でも事実じゃない」

綾波カトル「...ならあなたも同じくらい無警戒ってことになるわ」

式波「はぁ?」

綾波カトル「脇腹」

式波「はぁ?....て」

シンジ「えっと...」貫手が脇腹すれすれで止まってる

アムロ「もしもアスカが当ててたらそのまま貫手で内蔵掴まれてただろうな」

式波「う...」

シンジ「ごめん...師匠に稽古つけられた時に...」ホワンホワン

ドモン『防御は反射で行っては逆に危ない!意識的に防げない攻撃には攻撃を重ねるんだ!!』

シンジ「...って...当たるなら次を撃たせない手を取れって」スッ

式波「....無警戒は訂正するわよ、ふんっ」プイッスタスタスタ...

アムロ「....これさえなければな.....」ゲンナリ
172 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/16(水) 17:50:30.78 ID:4hM9BtDa0
シンジ「....あの、アムロさん、式波さんは?」

アムロ「あぁ、高いところで風にでも当たってるんじゃないか?」

シンジ「....ちょっと探してみます」

アムロ「....あんな物言いされてよく探しに行こうと思えるな?」

シンジ「確かにカチンって来ましたけど、でも...話さないと、いいところもわかりませんから」

アムロ「...そうか、なら行ってこい!」

シンジ「はい!」タッタッタッタッ

アムロ「....」フッ

刹那「....成長した弟を見るような顔をしてるな」

アムロ「そうか?」

刹那「あぁ、珍しいが悪くない」

アムロ「そうか」
173 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/16(水) 17:51:02.96 ID:4hM9BtDa0
綾波カトル「...」

ヒイロ「どうした?」

綾波カトル「?」

ヒイロ「今のは俺にもわかる、何かやりたいことがあるんじゃないか?」

綾波カトル「わからないの、何をしたいのか」

ヒイロ「....だったら感情のままに動いてみろ」

綾波カトル「....感情の、ままに?」

ヒイロ「感情のままに行動するのは正しい人間の生き方だ」

綾波カトル「正しい人間の...生き方...」

ヒイロ「心に耳を澄ませろ、お前の心は何を望んでいる」

綾波カトル「....私、弐号機パイロットのところに行ってきます」

ヒイロ「....」フッ
174 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/16(水) 17:51:29.13 ID:4hM9BtDa0

式波「....」
式波(私は天才、私は一人でもうまくやれる、私はあいつらとは違う)
式波(仲良しこよしで自分を腐らせたりはしない、私の価値を認めさせてやる)
式波(私のエヴァで、私の力を――――...)

???「――――――...」

式波「!」
式波「誰!?」

シンジ「....えっと」カンカン

式波「....なんだ、七光りか、趣味悪いわね覗きなんて」

シンジ「覗きなんて...今来たばかりだよ!」

式波「嘘つき、私の事ジーっと見てたじゃない、視線感じたわよ」

シンジ「覗きなんかしてないって!」

式波「はいはい...で、何の用?」

シンジ「あぁ...用って程じゃないんだ、少し話さない?」

式波「話すことなんてないわよ」

シンジ「そんなこといわないでよ、好きなものとかさ」

式波「一人でいるのが好きよ、だからどっかいって」

シンジ「他には?」

式波「しつこい男が嫌い」ジロ

シンジ「ぅ...」

式波「....どっか行ってもらえる?私は一人になりたいの」
175 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/16(水) 17:51:55.41 ID:4hM9BtDa0
シンジ「....わかった、ごめん、式波さん」トボトボ

式波「......」プイッ

船「」
船「」ズパンッ

式波「!」
式波「ちょっと待って七光り!」ガシッ

シンジ「わ!...何?」

式波「アレ...」

船「」

シンジ「ただの船じゃないか」

式波「さっきなんか攻撃受けてたのよ!」

シンジ「見間違いじゃ...?」

船「」ズパンッ

シンジ「!」

式波「....見えたでしょ」

シンジ「使徒...?」

式波「切断の仕方が特殊すぎる...!私たち以外誰も船のダメージに気付いてないわ...!」
式波「エヴァで対抗するわ、来なさい七光――――」

シンジ「被害を抑えよう!」ガシッタタタタッ

式波「あっ!ちょ、ちょっと...!?」
176 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/16(水) 17:55:27.83 ID:4hM9BtDa0
シンジ「式波さん!弐号機の起動を先に進めておいて!!」

式波「言われなくてもやるわよ!!あんたはどうするの?」

シンジ「僕は...」

1.アスカが弐号機に乗せてくれる

2.他の運搬されてるエヴァを借りる(三号機、四号機のどちらか)

3.????に乗る

4.その他(何をするか書き込んでほしい)

安価>>178>>179、180で一番多い奴、決まらなかったら>>181、それでも決まらなかったら雨に打たれながら色あせない熱い思いを体中に伝える
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/16(水) 17:55:53.36 ID:AR9J5v/So
この世界の使徒はハイペースでやってくるな
使徒のバーゲンセールだぜ
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/16(水) 17:57:53.56 ID:fTd39IxBo
3
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/16(水) 18:06:43.81 ID:AR9J5v/So
2
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/16(水) 18:13:10.20 ID:BSMFPjpw0
3
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/16(水) 18:47:12.87 ID:9OUrZcXDO
3
182 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/16(水) 19:43:04.39 ID:4hM9BtDa0
シンジ「僕が使えるエヴァは....!?」

ガギエル「」バシャァッドンッ!!

船「」ベキベキグワァンッ

シンジ「う、うわぁあぁああぁぁ!?」グラッ

式波「七光り!!!」



ドサッ

シンジ「い、たたた...落ちたのが荷物の上でよかった...」
シンジ「!これって....!」
183 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/16(水) 19:43:44.41 ID:4hM9BtDa0
弐号機「」ブゥン

式波「起動完了...!使徒はどこに...!」

アムロ『アスカ!使徒に気付いていたのか!?』

式波「えぇ!さっき船が襲われたところを見たので急いでエヴァに飛び乗りました!!」
式波「七光りが攻撃で出来た穴に落ちて...貨物室のあたり!救援お願いします!!」

アムロ「第九使徒...行けるな?アスカ!」

式波「愚問です!!」

ガギエル「!!」バシャァッ

弐号機「」ガキィンッ!!

式波「体当たり...!?もしかして海に落とす気....くっ!!」

アムロ『アスカ!!アンビリカルケーブルを射出する!うまくつかめ!!』

バシュッ!!

弐号機「」ガシィッ!ガシュッ

活動時間「8:88:88 外部(EXTERNAL)」ピィンッ

式波「これで活動時間は...!?」ガグンッ

ガギエル「」ズドォッ

弐号機「」バシャァアアッ

式波「くぅうう...!!」

ズボボボボボボボボボボボボボボギィンッ!!

弐号機「」ガクゥンッ

式波(しまった....!この水圧じゃB装備の弐号機は動けない...!)

ガギエル「!」ガキィンッ!!ガキィンッ!!

式波「くぅっ!こっちが動けないの...ぐぁっ...わかってて水中で嬲り殺しにするつもり...ぐぁあっ!?」
184 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/16(水) 19:44:17.35 ID:4hM9BtDa0
アムロ『アスカ!アンビリカルケーブルを巻き上げてこっちで回収してみる!』

式波「ダメよアムロ大尉!!」

アムロ『何故だ!?』

式波「このまま無理に引き上げようとすれば相手に更に引きずり込まれることになる...!」
式波「アンビリカルケーブルが切れたら本当に一貫の終わりなの!もう少しタイミングを見させて!!」

アムロ『....わかった...!』

式波(一瞬でいい...隙さえできれば...!)
185 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/16(水) 19:44:45.01 ID:4hM9BtDa0
シンジ「....あくまで趣味の範疇で聞いてみただけの付け焼刃だ...!」ピピピピ

シンジ「満足に動かせるかわからない、けど...」ピピピピ

―――刹那『できそうなことを片っ端から試せ、それが常に唯一残されてることだ』

シンジ「....とにかく、試してみます!」ガコンッ


ウィングガンダムプロトゼロ「」ブゥウウウンッ
186 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/16(水) 19:45:14.55 ID:4hM9BtDa0
アムロ「あれは....ガンダム!?」

ヒイロ「あれは俺のガンダムだ...何故ゼロがここに...!?」

アムロ「!...あのガンダムから回線が...まさか、シンジくん!?」pi

シンジ『積み荷に詰まれてたものを勝手に使いました!すいません!』

アムロ「この際それはいい!動かせるのか!?」

シンジ『来る途中までにネルフで資料を漁ってたら偶然、MSの操縦に関する資料を見つけたんです!』
シンジ『それを読んでおいたおかげで急ごしらえですけど動かせます!!』

アムロ「なら、アスカの救援に向かってくれ!B型装備で使徒と水中戦闘をしている!!」

シンジ『B型!?それじゃあ水中で何もできないじゃないか...!』

ヒイロ「シンジ、必要な行動はゼロが示してくれる...未来を予測する形でだ」

シンジ『ゼロ...?この機体の名ですか?』

ヒイロ「その機体に搭載されているシステムの名だ、いいか?意にそぐわない未来が提示されたら拒否しろ」
ヒイロ「提示されたうえで、お前が未来を作り出せ」

シンジ『...了解!』


シンジ「ゼロ...ゼロが未来を提示してくれる...」キィイイン

シンジ「ゼロ、僕を導いて....!」キィイイイイイイイン
187 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/16(水) 19:45:59.22 ID:4hM9BtDa0
――――――――――ドクンッ

式波「七光り!!私ごとコアを!!早く!!」

――――――――違う

式波「こんのぉおおお!!負けてられな―――――」

ガギエル「」ガキィンッ!!

アムロ『弐号機が...両断された...!』

――――――――――違う

式波「いや...嫌、こんな、暗い...いやっ...いy」ブツッ

アムロ『....弐号機の信号、ロスト....底に引きずり込まれたか...!』

ヒイロ『活動限界も来ていた、あれでは....』

―――――――――――――違う!僕が望んでるのはこんな未来じゃない!!
――――――――――――ゼロ!!教えてよ!!僕はどうすれば式波さんを救えるの!?
――――――――――ゼロ!!!

『回答不能』
『回答不能』
『回答不能』
『式波・アスカ・ラングレー生存の可能性はゼロ』
『連携の不足、精神的未熟、生存要因が大幅に不足しています』
『生存の確立は――――――』

――――――そんなの関係ない!!

『生存要因が大幅に不足しています』
『生存の確率は、ゼロ』

――――――――――そんなの関係ないって言ってるでしょ!?
――――――――だったら、こんなシステムに頼らないで、自力で!!

『生存の確率は、ゼロ』

――――――うるさい!

『生存の確率は、ゼロ』

――――――――うるさい!!!

『生存の確率は――――――』

――――――――――それでも僕は、助ける!!

『―――――――わかった』

紅い目の少女「だったら、心から彼女を信じてあげて」
188 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/16(水) 19:46:41.86 ID:4hM9BtDa0
シンジ「――――――――君、は...?」

紅い目の少女「いつも見てる」

シンジ「―――綾波...?」

紅い目の少女「私は一人目、あなたに会えなかったただの少女」
紅い目の少女「でも魂は受け継がれている、私は偶然話すことのできた幽霊」
紅い目の少女「だけど、私はあなたを助けたいの」

紅い目の少女「あなたに、恋してしまったから」

シンジ「僕に、恋...?」

紅い目の少女「なんども続くループの中で、何度も私の魂を救ってくれた人だから」
紅い目の少女「私にも手伝わせて」
紅い目の少女「私にもあなたを助けさせて」
紅い目の少女「あなたのお母さんと違うやり方だけど、それでも――――」

シンジ「......」

紅い目の少女「私は0(レイ)、綾波レイ」
紅い目の少女「あなたは死なないわ、私が守るもの」



ピピピピピピピピピピピピピピ


ガコンッ


シンジ「目標をセンターに入れて...スイッチ」カチッ
189 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/16(水) 19:47:12.96 ID:4hM9BtDa0
式波「くっ....どうにか...隙を作らなきゃ....!」

どぎゅぅううううううううううんっ!!!!!!!!!

ガギエル「!?」ドシュゥウウウウ!!

式波「なんの光...!?いえ、アムロ大尉!!」

アムロ『あぁ!!ケーブル、巻き戻せ!!』

ケーブル『』ギャリギャリギャリギャリギャリッ

弐号機「」ザバァッガシィッ

船「」グラグラ

アムロ『このままこっちの艦橋に引き上げる!!』

式波「このままでいいですアムロ大尉!」

アムロ『...囮になるつもりか?』

式波「それにそっちの船には大事な武装が大量に積んであります!これ以上傷つけるわけには...」
式波「それに海面近くなら...!」

弐号機「」ガコンッ!ガシィッ

式波「ナイフがつかえる...!」
190 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/16(水) 19:47:58.61 ID:4hM9BtDa0
綾波カトル「あなただけじゃないよ」

式波「...あんた、エコヒイキ...」

四号機「」ヒートショーテル装備

綾波カトル「私も一緒に戦う、戦える」

式波「...自分の担当じゃないエヴァは動かせない、例え動かせたとしてもシンクロ率は著しく低下する」
式波「そんな状態で戦えるワケ?」

綾波カトル「問題ないよ、私は特殊だから」
綾波カトル「誰のエヴァも、0.0EVA同様に動かせる」

式波「....そう、じゃあ一応、あてにさせてもらうわ...」

シンジ「アスカ!!」

ウィングガンダムプロトゼロ「」ガショッ

式波「あんたそれ...MS!?まさか積み荷に積んであったわけ!?」

シンジ「うん、どうにか動かせてる....作戦があるんだ、聞いてもらえるかな」

式波「作戦?.....」

式波『私は一人でもやれる』ブゥンッ

式波「......ふー...」

シンジ「...式波さん?」

式波「いいわ、聞いてやろうじゃない、くだらない作戦だったら承知しないから」

綾波カトル「....私も協力できる?」

シンジ「三人じゃないとできない作戦だよ」
191 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/16(水) 19:49:30.90 ID:4hM9BtDa0
式波「体内から破壊する?」

シンジ「うん、細かい内容はこう」

シンジ「まず式波さんが囮となってひきつける」
シンジ「その次に使徒の上体を海上に引き上げるんだ」

式波「具体的にはどうやってよ」

シンジ「このMSのバスターライフルを当ててひるませるんだ」
シンジ「そこで式波さんが相手の真下に入り込むと同時に、カト波のヒートショーテルを口に引っ掛けるようにして」
シンジ「その体制のまま式波さんが支える...って形になると思う」

式波「....うまくできる保証はないわよ?」

シンジ「式波さんならできるって信じてるから」

式波「....アンタ、ホント変な奴ね」

シンジ「良く言われるよ」

綾波カトル「言われるの?」

シンジ「....売り言葉に買い言葉ってやつだから。気にしないでカト波」

綾波カトル「わかった」

式波「そんでトドメはあんたのバスターライフルで体内からドカン、って寸法?」

シンジ「うん」

式波「...乗ったわ、このままじゃ一人ずつ海底に引き込まれて嬲り殺しにされるだけだからね」
式波「やるからには絶対成功させなさいよ」

シンジ「任せて」
192 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/16(水) 19:50:02.12 ID:4hM9BtDa0
ガギエル「」ザァアアアアッ

シンジ「来た...!」ピピピピピピガシャッ

プロトゼロ「」ガションッバシュゥウウウッ!!

ガキィイイイインッ!!

式波「ATフィールド...!」

シンジ「バスターライフルのエネルギー量なら貫通できる!!」

ギィイイイイイイイイバリィイインッ!!

ガギエル「!?」ズドォオオンッ

二号機「」ガシィッ

式波「どぉおおおぅりゃぁああああああああ!!!」ガシャッ

二号機「!」グゥウウンッ!

ガギエル「」バタバタバタバタ

綾波カトル「ここ」ガシャッ

四号機「」ガキィイイイッ!!ギ、ギ、ギ、ギ、ギ...!

綾波カトル「碇くん!」

シンジ「ここだ!!」ガシャッ

プロトゼロ「」キィイイインドォオオオオオオオッ!!!

ガギエル「!!」ギュィイイイイイイン!!カッ


ドォオオオオオオオオオオンッ!!!!!!!

ザァアアアアアアア........
193 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/16(水) 19:51:30.55 ID:4hM9BtDa0
四号機「」ヒュゥウウウズズゥンッ!!

弐号機「」ヒュゥウウウズシィンッ!!....ガクゥン

アムロ「」

プロトゼロ「」ゴォオオオオオ....

シンジ「....ありがとう、綾波」

紅い目の少女「いつでも、呼んでね」スウゥ...

シンジ「ふうぅ....いつつ」ズキッ

アムロ『無事か?』

シンジ「ちょっと頭痛がするだけです」

ヒイロ『ゼロシステムの負荷だ、戻ったら休んだ方がいい』

シンジ「はい...」
194 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/16(水) 19:51:57.24 ID:4hM9BtDa0
新横須賀港にて


ゲンドウ「...ご苦労」

シンジ「父さん!」

ゲンドウ「シンジ...まさか、それに乗ったのか」

シンジ「うん、使徒に攻撃されて、やむを得ずって感じだった」

ゲンドウ「そうか.....無事ならいい」

シンジ「うん、それで父さんに頼みたいことがあるんだ」

ゲンドウ「....できるだけ善処しよう」

シンジ「うん....このプロトゼロのゼロシステムを初号機に移植できないかなって」

ゲンドウ「.....それは危険なシステムだぞ?」

シンジ「危険だけど、でも悪いシステムじゃない...僕に力を貸してくれたんだ」

ゲンドウ「...そうか、リツコ博士、できるか?」

リツコ「時間は要りますが、できます」

ゲンドウ「.....なら、頼む」

リツコ「はい.....忙しくなりそうね...」

式波「......ちょっと」

シンジ「あ、式波さん!」

式波「アスカ」

シンジ「え?」

式波「アスカでいいわ」

シンジ「.....アスカ、お疲れさま」

式波「....あんたこそ、ね」

シンジ「....」フッ

式波「.....」クスッ
195 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/16(水) 19:53:29.81 ID:4hM9BtDa0
キーンコーンカーンコーン

学校にて

トウジ「へぇ、センセそない大変やったんか」

シンジ「うん...でも、楽しかったよ」

ケンスケ「なんか大人になったな、碇」

シンジ「そうかな...」

ケンスケ「落ち着いたっていうか、貫禄が出てきたんじゃない?」

トウジ「まっ、ワシにはかなわんがな!」

シンジ「あははははは」

ガラガラガラッ

シンジ「....あっ」





カッカッカッカッ....カリッ...

式波「式波・アスカ・ラングレー、よろしく」

カリカリカリ....

山岸「....山岸マユミ、です....よろしくお願いします」
196 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/16(水) 20:16:18.08 ID:4hM9BtDa0
描き貯め分投下終了、もしも間に合ったら21:30くらいに投下開始
次回予告


イ     第8話



的に心、重ねて
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/16(水) 20:20:57.70 ID:b4YcL6Kb0
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/16(水) 20:47:47.34 ID:9OUrZcXDO
おつ
まさかのゼロとレイをかけたのはその発想は無かった
199 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/16(水) 22:57:53.91 ID:4hM9BtDa0
よし、投下始める
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/16(水) 22:58:28.66 ID:AR9J5v/So
おー
201 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/16(水) 22:58:30.65 ID:4hM9BtDa0
アスカ「シンジ、グーテンモーゲン」

シンジ「グーテンモーゲン、アスカ、調子はどう」

アスカ「まぁまぁ」

シンジ「そっか」

アスカ「それよりエコヒイキはどこ?まだ昨日のお礼も済んでないもの」

シンジ「だから昨日の子は...」

綾波「...」

アスカ「あぁ、いたいた!」タタタッ

アスカ「エコヒイキ!」

綾波「.....」ドクショドクショ
綾波「.....」ア、ワタシ?

アスカ「昨日はありがとう、助かったわ」

綾波「なんのこと?」

アスカ「はぁ?なんのことってアンタ...」

シンジ「だからアスカ、昨日のは...」

綾波「....もしかしてカトルの言っていた二号機パイロット?」

アスカ「何よ、その『私はいかにも別人です』って態度」

綾波「別人だもの、昨日あなたと会ったのは私の別個体、No.カトルよ」
綾波「私とあなたは初対面よ」

アスカ「....」ホント?

シンジ「....」ホント

山岸「.....」ヒトダカリデキテル...
202 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/16(水) 22:58:59.86 ID:4hM9BtDa0
アムロ「....」

???「動くな」

アムロ「....その手の冗談はやめた方がいい」
アムロ「またシャアみたいに巴投げされたいか?加持」

加持「お堅いねぇ、アムロ大尉殿は」

アムロ「よせよ、お前が急にかしこまると鳥肌が立つんだ」

加持「酷いねぇ、どうだい?チルドレン達は」

アムロ「健やかって言った方がいいだろうか...いや、もっと別に言うべきことがある」スッ

加持「なんだい真剣な表情になって、それだけ大事なことか?」スッ

アムロ「....」ゴゴゴゴゴ

加持「.....」ゴクリ

アムロ「....男女比」

加持「......」
加持「反応に困るが確かに問題なところはあるな...」

アムロ「どうするべきだろうか、刹那やヒイロが年が近いが、ネルフであまり会わないしな」

加持「それ以外は基本的に女の子に囲まれている、か」
加持「嬉しい反面心休まらんだろうな...」

アムロ「あぁ...シンジ君の身近な男の人と言えば俺かカミーユかグラサンだからな...」

加持「グラサンはまずい!」

アムロ「あぁ、このままではグラサンの冬が来るな...」

ミサト「あんたらは大真面目に何の話をしてんのよ!!」

加持・アムロ「「グラサン戦争の話を...」」

ミサト「急に息を合わせるんじゃないわよ!!」

ビーッビーッビーッビーッ

ミサト「敵襲!?」
203 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/16(水) 22:59:35.56 ID:4hM9BtDa0
ミサト『先の戦闘によって第三新東京市の迎撃システムは大きなダメージを受け』
ミサト『現在までの復旧率は26%、実践における稼働率はゼロと言っていいわ』
ミサト『したがって今回は上陸直前の目標を水際で一気に叩きます』
ミサト『弐号機並びに四号機は交互に目標に対して波状攻撃、近接戦闘で行くわ』

アスカ「初号機とか他のエヴァはどうなってるの?」

ミサト『初号機はゼロシステム搭載中、あと2時間はかかるわ』
ミサト『0.0EVAシリーズは定期整備、三号機はパイロット選定中』
ミサト『フォウチュンはバグが発生してて精神汚染の可能性があるから使えないわ』

アスカ「...了解」

霧島「私じゃ頼りない?」

アスカ「実戦経験皆無のアンタじゃねぇ...」

霧島「むっ、失敬な、一回だけだけどあるよ!!」

アスカ「データは見たわ、殆どフォウチュンの性能だよりじゃない」

霧島「うっ....そういうあなただってシンジ君に助けられてたじゃない!」

アスカ「....貸しを作っただけ」

霧島「素直に言った方がいいよ?一人の力じゃどうにもできませんでしたって」

アスカ「....なによ」

霧島「....なにが」

バチッバチバチッ

ミサト『....そこまで!もう、作戦開始前に喧嘩しない!!』

霧島「はーい...」

アスカ「仕事はちゃんとやるわよ」

ミサト『ホントにちゃんと頼むわよ...?』
204 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/16(水) 23:00:05.04 ID:4hM9BtDa0
霧島「...来た!」

ドバァアアアアアアアンッ

イスラフェル「」ズズゥン

アスカ「援護しなさい機体頼り!」ダッ

霧島「機体頼り!?むっかー!後から来といて仕切らないでよ!!」ガシャッバババババッ

アスカ「ここだっ!!どぉぅりゃぁああああ!!!」バッ!!

ザクゥウウウウウンッ!!

イスラフェル「」パッカァァ

アスカ「一撃必殺...ッ!」

霧島「....流石にお見事....」グヌヌ

アスカ「これが、私の実力よ」

イスラフェル「」グググッ

霧島「あっ!」

アスカ「!?」

イスラフェル甲「」ギュルンッ

イスラフェル乙「」ギュルンッ

ミサト『なんてインチキ!!』

ブツッ
205 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/16(水) 23:00:30.79 ID:4hM9BtDa0
ジィイイイイイイイイイ

マヤ『本日午前10時58分12秒、二体に分離した目標"甲"の攻撃を受けた四号機は』

四号機「」イヌガミケ

マヤ『駿河湾沖合2kmの海上に水没、同20秒、弐号機は目標"乙"の攻撃により活動停止』

弐号機「」キミョウナオブジェ

マヤ『午前11時3分を持って第2作戦開始、初号機と0.0EVAシス機による迎撃開始』
マヤ『午後4時35分、対象の緘黙に成功、初号機損傷率63%、シス機損傷率45%』

冬月「....何か申し開きはあるかね?四号機パイロット、二号機パイロット」

霧島「はっ、今回の失態は私の不徳がなすところであり全くの弁明の余地もない次第でございます!」ピシッ

アスカ「すいません、完全に油断しました...私の責任です」

冬月「...わかっているのならいい、だが君たちの使命はなんだ?」

霧島「エヴァを操縦し、使徒を撃滅することであります!」

冬月「そうだ、だが君たちは結局初号機に頼りっきりになっている」

冬月「次はない、と思ってもらおう」

霧島「....はい!」

アスカ「...了解」

冬月「.....挽回を期待するぞ」ガシュー

霧島「...」

アスカ「...」
206 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/16(水) 23:00:57.96 ID:4hM9BtDa0
アスカ「....ただいま...って、言っても誰もいないけど...」

霧島「.....いるよ」

アスカ「はぁ!?...え、なんで....」

アスカ「不法侵入!?」

霧島「上官命令!ここで待機しろって言われたの!!」

アスカ「.....」

霧島「....,納得いってないのはわかるけどそういわれたんだもん...」

アスカ「....わかったわよ...で?それ以外の命令は聞いてないの?」

霧島「.....」フルフル

アスカ「はあぁぁぁぁぁ....」

霧島「.....」ムッ

アスカ「....」スタスタ

ガチャッ、バタムッ

アスカ「....はい」缶差し出し

霧島「...え?」

アスカ「突っ立ってないで、これ呑んでソファで座ってなさい」

霧島「....ぁ、りがとう....」

ガチャッ

ミサト「ごめーん、遅れたー!」

霧島「ミサトさん」

アスカ「なんで当然のように鍵開けて入ってくるのよ...合鍵渡した覚えはないわよ」

ミサト「ネルフだからね」

アスカ「...便利ねその言葉」

ミサト「それにしてもうまくやってるじゃない、今度の作戦準備」

アスカ・霧島「.....どうして?」
207 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/16(水) 23:01:25.01 ID:4hM9BtDa0
ミサト「第十使徒の弱点は一つ!」
ミサト「分離中のコアに対する、2点同時の加重攻撃!これしかないわ」

霧島・アスカ「...」パチクリ

ミサト「つまり、エヴァ2体のタイミングを完璧に合わせた攻撃よ」
ミサト「シンジ君とシス波ちゃんが使徒を活動停止状態に追い込んだのも即興のシンクロ攻撃によるものが大きかったの」
ミサト「ただし完全に撃滅するよりも先に機体とシンジ君が限界来ちゃってね、ある意味相打ちよ」

霧島「戦闘の映像記録は確認しました...その」

ミサト「言いたいことはわかるわ」

アスカ「....どんなだったの?」

霧島・ミサト「「死闘だった...」」

アスカ「それ以上はもういいわ、顔でわかる」

ミサト「そういうわけでシンクロ攻撃を行うには二人の協調、完璧なユニゾンが必要なの」
ミサト「そ・こ・で、二人には一緒に暮らしてもらうわ」

霧島・アスカ「えぇー!!」

アスカ「嫌よ!なんでプライベートでまでこんなやつの面倒見なきゃいけないのよ!!」

霧島「面倒見るって何!?私あなたに面倒みられるようなこと何一つなかったんだけど!!」

アスカ「戦闘で先走って負けたのあんたじゃないのよ!!」

霧島「それはそっちがタイミング合わせないで先行したからでしょ!?」

アスカ「あの程度に合わせられないアンタの腕が悪いんでしょ!?」

霧島「何よ!?」

アスカ「やる気!?」

霧島・アスカ「「ぐぬぬぬぬぬぬぬ....!」」ギリギリギ

ミサト「そこまで!」
ミサト「使徒は現在自己修復中、第2波は6日後、時間がないの」

アスカ「そんな無茶な...」

ミサト「そこで、無茶を可能にする方法」
ミサト「2人の完璧なユニゾンをマスターするためにこの曲に合わせた攻撃パターンを覚え込むのよ」
ミサト「6日以内に」
ミサト「1秒でも早く」

霧島・アスカ「「.....」」顔を見合わせる

霧島・アスカ「「!」」プイッ
208 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/16(水) 23:01:52.22 ID:4hM9BtDa0
ウィイイイイーン

シンジ「しかし、マナもアスカもどうしたんだろ」初期の綾波みたいになってる

綾波シス「ショックで寝込んだ、とか」

シンジ「そういうタイプの人たちではないと思う」

綾波「あぁいう人は実は繊細なタイプって、本で読んだ」

シンジ「....そういう本読むんだね...」

チーン

シンジ「...あれ、委員長と、トウジにケンスケ」

洞木「あれ、碇くん達じゃない、こんなところでどうしたの?」

シンジ「マナのお見舞い、そっちは?」

洞木「私はアスカのお見舞い」

トウジ「ワシらは委員長の付き添いや」

シンジ「へぇ...2人とも同じマンションの同じ階なんだ...」

三人「「「なんでここで止まるの?」」」

綾波「...」ピンポン

霧島・アスカ<はーい

ガチャッ

霧島・アスカ「「...」」ペアルックー

洞木「....ふ、二人は一緒に住んでるんだね...」

霧島・アスカ「「いや、これには深い訳が...」」

綾波「まるで浮気現場を見られた夫みたい」

霧島・アスカ「「ふぁっ!?」」

ミサト「あらぁ、皆来てくれたのね」

シンジ「...あの、ミサトさん、これどういうことなんです?」
209 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/16(水) 23:02:19.38 ID:4hM9BtDa0
シンジ「....なるほど、作戦の一環だったんですね」

ミサト「シンジくんのおかげで失態のカバーもできたし、私もちょっと頑張らないとなぁって」
ミサト「それにそんな大けがさせちゃったんだし」

シンジ「いえ、シス波の怪我が少ないだけよかったです」

綾波シス「.....私だって心配するのに」シンジの膝の上でむすっ

洞木「綾波さんの妹さんホントかわいいね、何歳?」

綾波「0歳」

洞木「あはは、綾波さんもそんな冗談言うんだね」

綾波(冗談ではないのだけれど...)アセアセ

シンジ「それで、シンクロの調子はどうなんですか?」

ミサト「見てのとおりよ」
210 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/16(水) 23:02:46.11 ID:4hM9BtDa0
アスカ「こいつまでレベル下げて戦えなんて!できるわけないでしょ!?」バシィッ

霧島「ぐぬぬぬ....」

アスカ「土台無理な話なのよこんなの!!」

ミサト「...じゃあ、やめとく?」

アスカ「他に人いないんでしょ?」

ミサト「...レイ」

綾波「はい」

霧島「むぅ...」スチャ

綾波「がんばりましょ」スチャ

霧島「....うん」

プペー、ププー、プペー、ププー

アスカ「.....」

ミサト「...シンジくん、マナちゃんと変われる?」

シンジ「僕、片腕ですよ?」

ミサト「レイが合わせてくれるわ」

綾波「....シンジくん」

シンジ「うん、やってみようか」スチャ

プペペプププププペペペペペププププ

霧島・アスカ「.....」

ミサト「2人ならこんなハイテンポでも息ぴったりよ」

ミサト「これは変わってもらうしかないかしら」

霧島「そんな...自分はまだやれます!」

ミサト「そうね、でも....アスカはそんなつもりないんじゃない?」

アスカ「....っ」グッ、ダダダダダッ

霧島「あっ...!」

シンジ「僕、追いかけてきま―――」

霧島「待って!」
霧島「...私が追いかけるから」

シンジ「.....マナ...」
211 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/16(水) 23:03:14.23 ID:4hM9BtDa0
ピンポーン、スタスタスタスタ

霧島「....ねぇ」

アスカ「なにもいわないで」

霧島「....」

アスカ「....」
アスカ「この前も、一人じゃ何もできなかった」

アスカ「.....一人だけじゃ、私は何もできないってわかってる、けど...」

霧島「.....」

アスカ「......私って、弱いのかも」

霧島「....それは、私もそうだよ...」
212 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/16(水) 23:03:41.69 ID:4hM9BtDa0
ガサッ


アスカ「やるわ、私」
アスカ「こうなったら、とことんやって勝つ」

霧島「....そうだね、私もこのままお荷物になりたくない」

アスカ「傷つけられたプライドは!」

霧島「100倍にして返してやる、かな?」

アスカ「....10倍くらいって見積もってたんだけど、あんた意外に過激なのね」

霧島「ぅ...」

アスカ「....1000倍でも、万倍でも返してやりましょう、マナ」

霧島「....!」
霧島「そうだね、アスカ!」


霧島・アスカ「「....!」」ゴクッゴクッゴクッゴクッ
213 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/16(水) 23:06:06.08 ID:4hM9BtDa0

カレンダーの11に丸がつく

8日、ツイスターゲームで言い合いながら点を重ねていく2人
テレビのチャンネル争奪戦、片やドリフ、片や外国番組
トイレの順番待ち、漏れそうになってる霧島は容赦なくドアをぶつけられてる、足元は見てくれるな

9日、歯磨き、ほぼ同時に終わりにらみ合う
ツイスターゲーム、処々タイミングが合わない為言い合いになる
黒ひげ危機一髪、交互に失敗しあう
息を合わせた漫才で洞木だけ大爆笑する

10日、寝る姿勢が全く同じ二人、間を挟むミサトは発生するプレッシャーによってうなされている
タイムボカンに出てきそうな自転車を漕ぐ二人、こける
ラーメンをすする二人、同じ量、同じタイミング
洗濯物を干した後、同じ曲を同じタイミングで聞く二人

ツイスターゲーム、タイミングバッチリ
214 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/16(水) 23:06:31.48 ID:4hM9BtDa0
アスカ「ミサトは?」

霧島「徹夜だって、さっき電話がかかってきた」

アスカ「そう、じゃあ今夜は二人っきり....って、わけでもなく」

綾波「...」ピース

アスカ「なんであんたがいるわけ!?」

綾波「心配だったから」ピースピース

アスカ「そのピースやめなさい!で、なんで心配なの!」

綾波「ミサトさんの生活習慣は凄まじいわ」

アスカ「...それは、まぁ」

綾波「生活がだらしなくなってないか身に来たら止まって行けってミサトさんから電話があったの」

アスカ「あぁそう....まぁ、もういいわ、それならとっとと寝ましょう」

綾波「えぇ、布団は敷いてあるわ」

アスカ「準備良いわね...」

霧島「音楽聞きながら見てたけど...すっごい無表情なのに動作だけでウキウキしてるってわかる動きだったよ」

アスカ「何それ。ちょっと見たい」

霧島「鼻歌うたってた」

アスカ「訂正、すごく見たい」

綾波「はやく寝ましょう、こういう時は女子会トークするのが定番って本で見たわ」

アスカ「私あんたが普段読んでる本がどんなのかとっても気になるんだけど」

215 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/16(水) 23:06:58.80 ID:4hM9BtDa0

パチッ

アスカ「ふぅ....」

霧島「はふ....」

シーン....

アスカ・霧島・綾波「「「....」」」

綾波「で、好きな人っているの?」

アスカ「せっかくの静寂を返して」

綾波「えびばでぃーもりあがっていこうぜーぷちょへんざっ」

霧島「すごいダウナーな声でそれ言われてもなぁ...」

綾波「どうなの?好きな人いるの?」

霧島「ぐいぐい来るね、そんなに気になるの?」

綾波「定番だって...」

アスカ「本に書いてあるから、かしら?」

綾波「...」コクリ

アスカ「こういうのはね、言い出しっぺの法則なのよ」

綾波「言い出しっぺの法則?」

アスカ「話題に出したんだからあんたから好きな人の話しなさいよ」

綾波「私の...好きな人...?」

霧島「そうそう、シンジ君とか」

綾波「碇くん....」ホワンホワンホワン
綾波「....」
綾波「碇くんのことを考えると、胸がぽかぽかする」

アスカ「ぽかぽかって...小学生なのアンタ」

綾波「あとお腹のあたりがきゅんきゅんする」

アスカ「訂正するわかなり進んでたわ」

霧島「今時の小学生はかなり進んでるって聞くけどね?」

アスカ「ませてるのねぇ最近の小学生は...」

綾波「ポカポカする感覚が好きってことは...私は碇くんのことが...」

綾波「....」

綾波「すっ....すすすっ....」

霧島「す?」
216 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/16(水) 23:07:27.93 ID:4hM9BtDa0
綾波「すとろべりーふぁーむ!」ブンッ

アスカ「あうっ」バフッ

霧島「綾波さん!?」

綾波「すとろべりーふぁーむ!すとろべりーふぁーむ!!」ブンッブンッ

アスカ「あうっあうっ」バフッバフッ
アスカ「やったわね!?」ガバッブンッ

綾波「すとろべふっ」バフッ

霧島「あっはははははは!」

アスカ「えいっ」ブンッ

霧島「」バフッ

霧島「....」プルプルプル

霧島「よくもやったなー!」ブンブンッ

アスカ「よそ見すんのが悪いのよー!!」

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―――――
217 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/16(水) 23:07:55.71 ID:4hM9BtDa0
ミサト『音楽スタートと同時にATフィールド展開、あとは作戦通りに』
ミサト『2人とも、いいわね?』

アスカ・霧島「「了解!」」

青葉『目標は山間部に侵入!』

アスカ「とっとと仕留めて帰って寝るわよ!マナ!」クアァァ

霧島「わかってる、62秒で蹴りをつけよう...!」フワァァ

綾波『....』ネムネム

ミサト『....大丈夫なの?二人とも』

アスカ「レイのお墨付きはもらってるわ」

霧島「なので行けますよ。絶対」

綾波『....私も保証します』

ミサト『昨日何があったのかしら...いいわ、外電源パージ、発進!』

218 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/16(水) 23:08:24.13 ID:4hM9BtDa0
カタパルト射出と同時に飛び上がる四号機と弐号機

ランス同士の間に生じたATフィールドによって両断され分かれるイスラフェルの甲と乙

着地と同時にパレットライフルを放つ四号機、ポジトロンライフルを放つ弐号機

攻撃が来る、それを二機はまったく同じタイミングのバク転で回避し、障壁のスイッチを踏む

攻撃をしのいだ後、遠距離攻撃で牽制するが敵は接近し、障壁を両断する

瞬間、二機の頭部に備えられたバルカンが連射され、噴煙で使徒の眼をくらませる

そして接敵、殴り上げた後、かかと落としで後方に吹き飛ばす

ダメージが限界に達したのか一体化し再生を図る使徒

瞬間、二機は空中に飛び上がり――――コアを、蹴り抜いた
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