ゲンドウ「冬月、レイを起こしてくれ」

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213 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/16(水) 23:06:06.08 ID:4hM9BtDa0

カレンダーの11に丸がつく

8日、ツイスターゲームで言い合いながら点を重ねていく2人
テレビのチャンネル争奪戦、片やドリフ、片や外国番組
トイレの順番待ち、漏れそうになってる霧島は容赦なくドアをぶつけられてる、足元は見てくれるな

9日、歯磨き、ほぼ同時に終わりにらみ合う
ツイスターゲーム、処々タイミングが合わない為言い合いになる
黒ひげ危機一髪、交互に失敗しあう
息を合わせた漫才で洞木だけ大爆笑する

10日、寝る姿勢が全く同じ二人、間を挟むミサトは発生するプレッシャーによってうなされている
タイムボカンに出てきそうな自転車を漕ぐ二人、こける
ラーメンをすする二人、同じ量、同じタイミング
洗濯物を干した後、同じ曲を同じタイミングで聞く二人

ツイスターゲーム、タイミングバッチリ
214 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/16(水) 23:06:31.48 ID:4hM9BtDa0
アスカ「ミサトは?」

霧島「徹夜だって、さっき電話がかかってきた」

アスカ「そう、じゃあ今夜は二人っきり....って、わけでもなく」

綾波「...」ピース

アスカ「なんであんたがいるわけ!?」

綾波「心配だったから」ピースピース

アスカ「そのピースやめなさい!で、なんで心配なの!」

綾波「ミサトさんの生活習慣は凄まじいわ」

アスカ「...それは、まぁ」

綾波「生活がだらしなくなってないか身に来たら止まって行けってミサトさんから電話があったの」

アスカ「あぁそう....まぁ、もういいわ、それならとっとと寝ましょう」

綾波「えぇ、布団は敷いてあるわ」

アスカ「準備良いわね...」

霧島「音楽聞きながら見てたけど...すっごい無表情なのに動作だけでウキウキしてるってわかる動きだったよ」

アスカ「何それ。ちょっと見たい」

霧島「鼻歌うたってた」

アスカ「訂正、すごく見たい」

綾波「はやく寝ましょう、こういう時は女子会トークするのが定番って本で見たわ」

アスカ「私あんたが普段読んでる本がどんなのかとっても気になるんだけど」

215 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/16(水) 23:06:58.80 ID:4hM9BtDa0

パチッ

アスカ「ふぅ....」

霧島「はふ....」

シーン....

アスカ・霧島・綾波「「「....」」」

綾波「で、好きな人っているの?」

アスカ「せっかくの静寂を返して」

綾波「えびばでぃーもりあがっていこうぜーぷちょへんざっ」

霧島「すごいダウナーな声でそれ言われてもなぁ...」

綾波「どうなの?好きな人いるの?」

霧島「ぐいぐい来るね、そんなに気になるの?」

綾波「定番だって...」

アスカ「本に書いてあるから、かしら?」

綾波「...」コクリ

アスカ「こういうのはね、言い出しっぺの法則なのよ」

綾波「言い出しっぺの法則?」

アスカ「話題に出したんだからあんたから好きな人の話しなさいよ」

綾波「私の...好きな人...?」

霧島「そうそう、シンジ君とか」

綾波「碇くん....」ホワンホワンホワン
綾波「....」
綾波「碇くんのことを考えると、胸がぽかぽかする」

アスカ「ぽかぽかって...小学生なのアンタ」

綾波「あとお腹のあたりがきゅんきゅんする」

アスカ「訂正するわかなり進んでたわ」

霧島「今時の小学生はかなり進んでるって聞くけどね?」

アスカ「ませてるのねぇ最近の小学生は...」

綾波「ポカポカする感覚が好きってことは...私は碇くんのことが...」

綾波「....」

綾波「すっ....すすすっ....」

霧島「す?」
216 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/16(水) 23:07:27.93 ID:4hM9BtDa0
綾波「すとろべりーふぁーむ!」ブンッ

アスカ「あうっ」バフッ

霧島「綾波さん!?」

綾波「すとろべりーふぁーむ!すとろべりーふぁーむ!!」ブンッブンッ

アスカ「あうっあうっ」バフッバフッ
アスカ「やったわね!?」ガバッブンッ

綾波「すとろべふっ」バフッ

霧島「あっはははははは!」

アスカ「えいっ」ブンッ

霧島「」バフッ

霧島「....」プルプルプル

霧島「よくもやったなー!」ブンブンッ

アスカ「よそ見すんのが悪いのよー!!」

――――――――――――
――――――――
―――――
217 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/16(水) 23:07:55.71 ID:4hM9BtDa0
ミサト『音楽スタートと同時にATフィールド展開、あとは作戦通りに』
ミサト『2人とも、いいわね?』

アスカ・霧島「「了解!」」

青葉『目標は山間部に侵入!』

アスカ「とっとと仕留めて帰って寝るわよ!マナ!」クアァァ

霧島「わかってる、62秒で蹴りをつけよう...!」フワァァ

綾波『....』ネムネム

ミサト『....大丈夫なの?二人とも』

アスカ「レイのお墨付きはもらってるわ」

霧島「なので行けますよ。絶対」

綾波『....私も保証します』

ミサト『昨日何があったのかしら...いいわ、外電源パージ、発進!』

218 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/16(水) 23:08:24.13 ID:4hM9BtDa0
カタパルト射出と同時に飛び上がる四号機と弐号機

ランス同士の間に生じたATフィールドによって両断され分かれるイスラフェルの甲と乙

着地と同時にパレットライフルを放つ四号機、ポジトロンライフルを放つ弐号機

攻撃が来る、それを二機はまったく同じタイミングのバク転で回避し、障壁のスイッチを踏む

攻撃をしのいだ後、遠距離攻撃で牽制するが敵は接近し、障壁を両断する

瞬間、二機の頭部に備えられたバルカンが連射され、噴煙で使徒の眼をくらませる

そして接敵、殴り上げた後、かかと落としで後方に吹き飛ばす

ダメージが限界に達したのか一体化し再生を図る使徒

瞬間、二機は空中に飛び上がり――――コアを、蹴り抜いた
219 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/16(水) 23:08:52.20 ID:4hM9BtDa0
ドォオオオオオオオオオオオオンッ

マヤ『エヴァ両機、確認!』

リツコ『....無様ね』


霧島「....最後のタイミング、ミスっちゃったね」

アスカ「...それも含めて私たちよ、これからもっとうまくやってくんだから」

霧島「....そうだね」

アスカ「ありがと、マナ」

霧島「ありがと、アスカ」
220 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/16(水) 23:11:10.15 ID:4hM9BtDa0
今日の描き貯めはここまで
明日の次回予告


カ    第9話


イバー
221 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/16(水) 23:16:01.94 ID:4hM9BtDa0
あとネタ切れの気が生えてきたからここらでパイロットたちを掘り下げるネタ募集でもする
以下のキャラにやってほしいこととかシチュエーションを募集するから好きなように描いてほしい

シンジ
綾波
綾波ゼロシステム
綾波カトル
綾波サンク
綾波シス
式波・アスカ・ラングレー
霧島マナ
マリイ・ビンセンス
222 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/16(水) 23:18:27.04 ID:4hM9BtDa0
真希波・マリ・イラストリアス
洞木ヒカリ
山岸マユミ

以上の中から選んでね
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/16(水) 23:22:34.40 ID:sjkpvlqX0
この世界のマナの少年兵時代から今に至るまでのエピソードとか
ドイツ繋がりでアスカとシュバルツに関わりあるのか
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/16(水) 23:26:34.25 ID:AR9J5v/So
綾波「カトル」や綾波「サンク」キングダムとか色々思いをはせるヒイロ
225 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2021/06/17(木) 02:49:24.20 ID:10BBjVZ80
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/17(木) 09:52:49.25 ID:lew4GbNOo
作られた命の綾波とキラ
227 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 16:42:17.68 ID:kBZe2X/D0
投下始めていく、ちょっと予定変更してマナの少年兵時代から
228 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 16:42:50.08 ID:kBZe2X/D0
シンジ「....マナって少年兵だったんだよね」

霧島「司令から聞いたんだ?」

シンジ「うん、父さんが"幼馴染の事を知りたいなら話を聞いて来い"って」

霧島「そっか....聞きたいの?」

シンジ「マナがいいのなら」

霧島「....シンジ君が引っ越ししたのって小学4年生の時だったよね」

シンジ「うん、先生のところにいたんだけど、急に別のところに引き取られることになって...」

霧島「....その少し後くらいかなぁ」



―――――――――――
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――――――
229 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 16:44:10.38 ID:kBZe2X/D0

人  番外編


の戦争
230 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 16:44:39.08 ID:kBZe2X/D0
霧島「....お父さんとお母さん....死んじゃったの?」

親戚「あぁ、それにあたり君を引き取ってくれる人が来たから、その人たちのところについていくんだよ」

霧島『皆が私を厄介な物を見るような目をしてたから、私はただその人たちに身を任せるだけだった』
霧島『お父さんもお母さんも仲は悪かったし、私に当たることもあったから悲しくはなかったけど』
霧島『親戚の眼を見た時から、私の心にはぽっかりと穴が開いてた』
231 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 16:45:12.89 ID:kBZe2X/D0
研究者「MS再現計画の第一歩、水陸両用兵器"トライデント"」
研究者「君たちの相棒だ、大事に扱うように」

霧島『目の前に鎮座する数機のトライデントを自慢する研究者』
霧島『不吉な予感が私の中をよぎってたけど、子供の私にはどうすることもできなかった』
霧島『周りにいた、およそ13人前後の子供たちも私と同じことを考えてたのかもしれない』
霧島『そして地獄が始まった』

教官「あと五週だ!!遅れた者に配給する餌はないぞ!!」
霧島「」ハッハッハッハッ
教官「ナンバー04!!遅れているぞ!!やる気あるのか!!」ピシィッ
霧島「あぐぅっ...はぁっはぁっ...!」

霧島『使い捨て上等の扱い方、大人の玩具みたいに使われた』
霧島『学校に行くこともなく、ただ戦争のために必要な知識と体に作り変えられる』
霧島『でも意外に私たちは丈夫なようで、基礎訓練だけは全員生き残って終わることができた』
232 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 16:45:43.79 ID:kBZe2X/D0
霧島『――――訓練開始から1年経った頃、トライデントの操縦訓練が始まった』

霧島「.....」

トライデント04「....」ズシンッズシンッ

霧島(....っ、スゴイ揺れる...気持ち悪い、けど....)チラ

教官「.....」

霧島(ここで降りたら....また殴られる....それはやだ...)ウプッ

トライデント02「」ズズゥンッ

02「ぅ....ぉぇぇぇ....」

教官「02!!止まるんじゃない!!とっとと動け!!」

02「ぅぅ...む、無理です...教官...」

教官「そうか.....おい」

隊員「はっ」ガシュッガシィ

02「ひっ....な、何を....」

教官「"あの部屋"に連れていけ」

02「あの部屋.....嫌だ、いやだあの部屋だけは....」
02「教官!もう一度チャンスを下さい!!もう一度私にチャンスを...」

教官「構わん」クイッ

02「嫌っ!助けて誰か!!いやっ!いやぁああああああ!!!!!」

がしゃんっ
233 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 16:48:05.60 ID:kBZe2X/D0

霧島『分厚い鉄の扉で隔たれた折檻部屋、教官の気に入らない者や訓練で成果を上げられなかった者が連れていかれる部屋』
霧島『"あの部屋"と呼ばれた部屋に誰かが連れていかれた日は一日中私たちの生活圏に悲鳴が響き続ける』
霧島『そうして戻って来た者達は皆まるで生きていないかのような顔をしてたから、全員が恐れていた』


霧島『秘匿兵器トライデントと秘密裏に集められ訓練されたパイロット』
霧島『1年と2ヶ月訓練された私たちは、その日使い捨ての先兵となった』
霧島『始めて、私は人を殺した』
234 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 16:48:32.64 ID:kBZe2X/D0
作戦概要を説明します
目的はネルフの輸送船、及び搬入資材の排除となります
ネルフが秘密裏に新兵器を建造中との情報を入手、その重要資材の一つがこれです
ネルフは戦自と協力し大艦隊を展開していますが、重要資材はネルフ所有の輸送船内です
戦自の船はこれの護衛となっていますが、護衛戦は傷つけることなく輸送船のみを破壊してください
この作戦はあなたの試金石となります、確実なミッション遂行を期待しています
235 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 16:49:30.10 ID:kBZe2X/D0
霧島『ネルフ所有の船と戦自の船の混合艦隊の中からネルフの輸送船のみを破壊しろという任務』
霧島『戦自の戦力を摩耗させずにネルフのみを疲弊させ、いざ私たちがしくじったとしてもしらばっくれることができる』
霧島『露骨なまでに私たちは使い捨てにされていた、だが、生き残るためには―――やるしかない』


水中を高速で突き進むトライデント04
進路上の船のうちいくつかがこちらに気付いたらしく船たちが動き出す音が聞こえる
だがそれを無視して目標に取り付くトライデント02
水中潜行モードから戦闘モードに切り替わると同時に光るモノアイ

霧島(やるんだ...!やるんだ....!やるんだ...!やれ!!)
霧島「うわぁあああああ!!!!」ガシャッ

04の腕部に搭載された近接攻撃用クロー武装が輸送船上を薙ぎ払う
船上の武装や甲板の残骸が飛び散る中、人の形が空中に吹き飛び、崩れながら海に落ちる
艦橋に向き直るとモノアイが光る

トライデント04「」グポーン

トライデント03「」ザバァッガシャッ

別のトライデントも輸送船上の合流、周囲のネルフの攻撃船はトライデント2機が分担して破壊を始めている
沈んでいく船の煙の中で光るモノアイ
乗組員の恐怖の声
236 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 16:50:01.78 ID:kBZe2X/D0
霧島(やれ...!やれ!!!やれぇええ!!!)ガシャッ

艦橋をクローを振るって真っ二つにする、爆裂する船上
間一髪、艦橋から逃れることができたのだろう一人の男が拳銃を構えてこちらによたよたと近づいてくる
男も傷を負ってるようだ、が...こちらに取り付いてコックピット内に潜り込もうとしてくるのだろうか

霧島「はっ....はっ....はっ....はっ....」

過呼吸気味になる霧島、目の前の男を殺さなければ自分が殺される
むき出しの人間に力を振るって殺す、改めて突きつけられる命を奪う恐怖

霧島「はぁっ...!はぁっ...!はぁっ...!はぁっ...!」

???「」ブゥゥン

霧島「!?」ガコンッ

何かの誤作動で開くコックピットハッチ
パイロットスーツを着た霧島の姿を男に見られる
このままネルフに報告されるだけで自分の立場は危うくなる、生きるためには殺さなければならない

男「!?....子供....!?」ガチャッ

霧島「はぁっ...はぁっ....はぁっ....はぁっ...!」
霧島(近づかないでよ...!私を見ないで...!)
霧島「生身だと...人間の生身同士だなんて...!」

男「....悪魔め...!」

霧島「うわぁあああああああああ!!!!!」ガシャッ!!

男の言葉が鮮明に聞こえた霧島、攻撃されるものと思ってトライデントに眼前を薙ぎ払わせる
薙ぎ払われる直前、腕をおろして霧島に同情の眼を向ける男
形を喪ってばらばらになっていく肉が海面に落下する音

霧島「はぁっ....はぁっ...はぁっ....はぁっ...」
霧島「生身は....ぅぅ....生身は、敵と味方同士だと...こうなっちゃうんだよ....!」
霧島「ぅ....く、うぅ.....」グスッ

コックピットハッチを締めながらすすり泣き始める霧島
もう一基のトライデントが資材にかぶせられた布に近づく
瞬間、布の奥から眼が光り、そして立ち上がる

フォウチュン「」ズズゥンッ!!
237 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 16:50:43.22 ID:kBZe2X/D0
初号機に近いカラーリングのエヴァフォウチュン
光る眼がまるでトライデントの中の霧島に注がれてるように錯覚する

霧島「ひっ」
霧島(何...これは...ロボット!?人...!?これは、何...!?誰が動かしてるの...!?)

船上を全力疾走してトライデント04に肉薄するフォウチュン
ガゴォンッ!!!
硬いもの同士がぶつかり合う音、揺れるトライデント04内
カメラの眼前で不気味に輝く眼でこちらを覗きこんでくるフォウチュン

霧島「いやっ...いやっ...嫌あぁあああああああ!!!!」ガシュンッ

フォウチュン「」ガキィイイイインッ

トライデント03「」ガシャガシャッ

フォウチュン「」ブンッ

トライデント03「」グチャァッ!!

トライデント04の攻撃をATフィールドで止めるフォウチュン
背後から霧島を助けるために迫って来たトライデント03
しかしフォウチュンが片腕を振るうだけで両断され、コックピット部分がずたずたになる

霧島(逃げなきゃ...!逃げなきゃ....!!逃げなきゃ....っ!!)

フォウチュン「」ググンッガシッ

トライデント04「」ギギギギ

霧島「死にたくない....死にたく、ぅ...ひぐ、ぐす...ぅぅう...!」
238 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 16:51:09.12 ID:kBZe2X/D0
泣き始める霧島
脳内に男の声が響く

????「逃げるのか」

霧島「ひっ」

????「戦わないのか」

霧島「誰!?誰なの!?私に声をかけるのは誰なの!!??」

????「戦え、戦いつかみ取れ、戦え、戦え、戦え」

霧島「誰!!誰!?!?いやっ!!いやぁああああ!!!!」

錯乱状態になる霧島、コントロールユニットをがちゃがちゃと引いたり押したりする
フォウチュンに締め上げられて軋み上げるトライデント04

????「戦わなければ生き残れない、ならば、戦え」

霧島「もう嫌だよ!!誰か私に優しくしてよ!!私、もぅっ...!!」
霧島「私に、のこってるものは何もないのに、これ以上何を奪うのよぉ....!」

????「本当に、何も残っていないのか?」

霧島「のこってるものなんて、なにも――――――」

霧島の脳裏に一瞬よぎる幼いころのシンジの顔
本の虫みたいで、すぐに泣いて、だけど頑固なところがあって
ただ普通の、ちょっとだけ内向的で頑固な男の子
今の霧島に唯一残った、大事な関係

霧島「―――――――....」

????「―――――ならば、終わらせてやろう」ギギギギッ

ガゴンッ!!!
砕けて操縦不能になるトライデント04
フォウチュンによって投げ出されるトライデントだった残骸
脱出不能になったコックピット内ですすり泣く霧島

かろうじて生きているカメラでノイズ交じりの映像をすすり泣きながら眺める
フォウチュンに蹂躙される他のトライデント
239 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 16:51:55.56 ID:kBZe2X/D0
霧島「うぅ...ぐすっ....ふ、ぅっ....ぅう....ひっぐ....」

霧島「ぐすっ....ひぐ....ぇぅ...シンジくん.....ぁっ...はぅ....んっ..」

霧島「ひぁ....ぁ、ぅ.....はぁっ.....はっ...はっ...はっ...はっ..」

霧島「シンジくん....シンジくん、シンジくんシンジくん.....っ」

霧島「...は、ぁぁ.....シン、ジくぅっぁあっ!........んんっっ......」

霧島「............はぁ....はぁ.....はぁ....はぁ....」


霧島「......何、やってるんだろ、私」


粘性のある液体が付着した右手を眺めながら自嘲気味に呟く霧島
240 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 16:52:21.37 ID:kBZe2X/D0
空に緑色の粒子が輝き始めるのを見る

同時にゆがんだコックピットのハッチががしゃんっ、と音を立てて落ちる

空を眺める霧島、空に映る英雄の姿


00ガンダム「....」ゴォオオオオオオオオッ

霧島「.....あれ、は....」
241 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 16:52:50.39 ID:kBZe2X/D0
那「生存者は.....あれは、エヴァか...?」

フォウチュン「....」

刹那「"必ず顕現する終わりのエヴァ"か....」
刹那「.....エヴァンゲリオン、お前は何を望んでここに来た....!」キィイインッ

GN粒子が戦場を包む

フォウチュン『――――私が望むのは終わり、エヴァの呪縛、世界、そのものの終わり』

刹那『世界は俺が終わらせない、俺達が、終わらせない』

フォウチュン『その役目は貴様ではない』

刹那『――――何?それは、どういうことだ...!?』

フォウチュン『初まりのエヴァ、無のエヴァ、そして、初まりから生じる進化と、そして終わりの名を飾るエヴァ』

刹那『それらが、世界を存続する鍵となるのか?』

フォウチュン『世界の存続の鍵ではない、私と対する新世紀の鍵』

フォウチュン『世界創造や世界変化ではない、我ら無き未来を勝ち取る鍵なのだ』

フォウチュン『未来にあれらがいる限り私はただの終わりを飾るエヴァでしかない』

刹那『貴様は―――――』

フォウチュン『未来の私の主君を助けろ、刹那・F・セイエイ』

刹那「待て!!」
242 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 16:53:16.49 ID:kBZe2X/D0
船の上で機能停止し膝を突き頭を垂れるフォウチュン
頭を垂れるその先には破損したトライデント04
そこに降り立つ00
トライデントのコックピットから降りて00ガンダムを見る霧島

刹那『....生き残り....抵抗しなければ悪いようにはしない』

霧島「......あなた、は...」

刹那『ガンダム....俺は、ガンダムだ』

霧島「ガン...ダム....」クラッ、ドサッ
243 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 16:53:46.07 ID:kBZe2X/D0
霧島「......ぅ.....ここ、は」

スメラギ「気付いたかしら」

霧島「っ!」ガタッ

スメラギ「下手な行動は自分の首を絞めることになるわ」

霧島「.....」

スメラギ「....ここはプトレマイオスU改、今は宇宙空間を移動してる」
スメラギ「逃げようにも逃げられない、と留意してほしいわ」

霧島「....宇宙空間を長期間移動できる技術はない、と私は聞きましたが」

スメラギ「それは表向きね、私たちソレスタル・ビーイングは例外よ」

霧島「....教科書で見たことあります、はた迷惑なテロリスト、でしょう?」

スメラギ「一々角を立てないで、宇宙にいるのもあなたのためを考えてのことなんだから」

霧島「私の事を....考えて...?」

スメラギ「それは彼から説明を受けて頂戴....入ってきていいわよ」

プシューッ
244 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 16:54:33.20 ID:kBZe2X/D0

アムロ「....霧島マナ、であってるな?」

霧島「あなたは...」

アムロ「アムロ・レイ」

霧島「連邦の白き流星...!?」

アムロ「知っているなら話は早いか、一応君の保護のためにやってきた」

霧島「私を、保護する...ですか?」

アムロ「あぁ、戦自の不穏な動きをキャッチしてな、ソレスタル・ビーイングと協力して調べていくうちに知ったんだ」
アムロ「君たち子供に重荷を背負わせる、そんな下劣な作戦を」

霧島「....」

アムロ「元をたどれば子供がMSに乗り込み戦果を挙げていく...所謂ニュータイプ神話に冒された奴らの企みだったらしい」
アムロ「今は摘発の準備をしているが...終わるまで君はテロリストとして扱われかねないんだ、だからここで保護をしている」
アムロ「地球に戻れるまでもう少しの辛抱だ」

霧島「...戻ったからって、なんになるんですか」

アムロ「.....え?」

霧島「私は親も失って、だから引き取られたんです」
霧島「今さら地球に戻ったって野垂れ死ぬのが関の山なんですよ...」
霧島「そんなの...どうすればいいんですか....!!」

霧島「ぐすっ.....ぅ.....ひっぐ.......えぐ....」グスグス

アムロ「....君の身元は俺が全力で保障しよう」

スメラギ「アムロ大尉」

アムロ「スメラギ、わかっている、だが...戦いに巻き込まれて身勝手にいろんなものを奪われた子供の前で」
アムロ「大人の対応ができるほど俺は大人になり切れちゃいない」

スメラギ「.....」
245 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 16:55:04.66 ID:kBZe2X/D0
霧島「....私、地球に会いたい男の子がいるんです...」
霧島「私と小さいころから仲良くしてくれていた男の子...碇シンジくん」
霧島「シンジ君に.....会いたい、です....会いたいよぅ.....」

スメラギ「...わかりました、だったらしばらくうちで引き取りますよ」

霧島「え....?」

アムロ「ソレスタル・ビーイングで、か?」

スメラギ「今の話を聞いてピンと来たんです、多分、この子の記録は抹消されている」
スメラギ「ここには同じように公的には存在しない人間が何人もいます」
スメラギ「アムロ大尉にはその間に地球に降りてやってほしいことがあるんです」

アムロ「俺にか、何をすればいい」

スメラギ「特務機関ネルフでの重要ポジションを獲得すること、です」

アムロ「ネルフ....そうか、刹那の話を利用するんだな」

霧島「.....あの?」

アムロ「あ、あぁ....君は最後にガンダムを見てから気を失っただろう?」
アムロ「そのガンダムのパイロットから話を聞いたんだ」

スメラギ「あなたはエヴァと共鳴した...いうなればエヴァの呪縛を受けた可能性があるの」

霧島「エヴァの、呪縛....?」

アムロ「あぁ、それゆえに君は将来的にエヴァのパイロットに選ばれる可能性が高い」
アムロ「それは君の言った碇シンジくんのも、だ」

霧島「シンジくんが!?」

アムロ「あぁ、本来俺はネルフに入ってその少年をサポートする気でいたのだが...」
アムロ「君に、俺達の仲間となってパイロットの視点から彼を支えてほしいんだ」

霧島「....また、戦いに巻き込まれるんですね、私」

アムロ「....できるだけ君の安全は保障するつもりだ、だから...」

霧島「大丈夫です」
霧島「私、シンジ君を守りたい、その為なら死んでもいいです」
霧島「シンジくんは私に残った唯一すべてですから」

アムロ「....そうか、だったら生きて最後まで支えてやらないとな」

霧島「はい!」

スメラギ「なら、まずは体の治療から始めないとね」
スメラギ「あの兵器...トライデントだっけ?相当居住性が悪かったみたいね、あなたの内臓にもダメージが出てる」
スメラギ「しばらくはプトレマイオス内であなたは体の治療に努めてもらうわ」

霧島「わかりました」
霧島(シンジくん、待ってて...絶対助けるから)

―――――――――
――――――
―――――
―――
246 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 16:55:44.08 ID:kBZe2X/D0
シンジ「....」

霧島「って、こと」

シンジ「そんなことが....」

霧島「だからさ」

チュッ

シンジ「っ!?///」

霧島「....シンジくんを守るのは綾波さんだけじゃないから」
霧島「それじゃっ、あとでねっ」タタタタッ

シンジ「今....」自分の唇を撫でる


霧島「.....っ////」タタタタッ
霧島「....私、死んでもいいんだからね、シンジくん....///」タタタタタッ
247 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 16:56:38.22 ID:kBZe2X/D0

り  第9話


サバイバー
248 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 16:57:11.31 ID:kBZe2X/D0
アスカ「付き合ってくれてありがとね、マナ」

霧島「んーん、私も水着新調したかったし」

アスカ「ふーん....シンジにアピール?」ニヤニヤ

霧島「....うん///」

アスカ「幼馴染なんだってね、そんなに大好きなんだ?」

霧島「死んでもいいくらい、大好き///」ニヘ

アスカ「かーっ、のろけ話ごちそうさまでしたー、っと」

霧島「まっ、まだのろけてないよ!」

アスカ「スクーバダイビング楽しみねー、あんたはシンジの前でポロリしないように気を付けるのよ」

霧島「シンジくんになら見られてもいいかな///」

アスカ「はぁいはい!ごちそうさまでした!!」
249 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 16:57:48.83 ID:kBZe2X/D0
アスカ「えぇぇー!!修学旅行いけないんですか!?」

アムロ「あぁ、使徒がいつ来るかわからないからな」カチャカチャ

アスカ「そんなー...」

シンジ「仕方ないよ、僕たちの仕事は皆を守ることだし」カチャカチャ

アムロ「ここ最近の使徒は強くなっている傾向にある、相当な」カチャカチャ
アムロ「いずれエヴァ全機出撃でギリギリってことが起きるかもしれん」カチャカチャ

シンジ「第六使徒、第七使徒なんか僕一人じゃ勝てませんでしたもんね...」カチャカチャ

アムロ「あぁ、本来は使用されるはずのなかったエヴァフォウチュンまで使用された程だからな」カチャカチャ

シンジ「ここはやっぱりエヴァ全機の強化改修が必要なんじゃ...」カチャカチャ

霧島「....シンジくん、さっきから何作ってるの?」

シンジ「え?あぁうん、ケーキ」

綾波「...なんで?」

アムロ「せめて修学旅行で皆が楽しんでる間、俺達もパーティでもしようと思ってな」

霧島「戦闘待機なのに大丈夫なんですかそれ!?」

アムロ「あぁ、チルドレン達には今日はこの家に泊まってもらおうと思ってな、プールもあるし」
アムロ「少しくらいは楽しめるだろう」

シンジ(なんならアムロさんが自作したリアルなコックピットで戦えるゲームとかのせいでちょっとしたテーマパークなんだよなこの家...)

アスカ「....そういうことなら私は乗ったわ!どうせだし目いっぱい遊ぶわよ!!」

霧島「うぇっ!?」

アスカ「何よマナ、もしかしてシンジと一つ屋根の下だから照れてんの?」ニヨニヨ

霧島「そっ、そんなんじゃ....ないもんっ///」プイッ

アスカ「すねないでよー!」ツンツン
250 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 16:58:25.11 ID:kBZe2X/D0
綾波「カトルとサンクとシスも呼んでいいですか?」

アムロ「あぁ、いいぞ」

シンジ「じゃあマリイさんも呼びますね」pi

霧島「待って」

シンジ「?どうしたの、マナ」

霧島「....いつの間にマリイさんと番号交換するくらい仲良くなったの...?」ゴゴゴゴ

シンジ「この前マリイさんが『良ければ連絡先交換してくださいまし』って言ったから交換しただけだよ?」

霧島「ずるい!私とも交換して!!」

シンジ「え、えぇ...?」

綾波「私とも」ヒョコッ

シンジ「綾波とも!?」

綾波「嫌?」

シンジ「嫌、ではないけど...」

綾波「じゃあ交換しましょう」
綾波「今すぐ交換しましょう」
綾波「光の速さで交換しましょう」グイグイ

シンジ「スマホを顔に押し付けないで....」

アスカ「モテモテじゃないのシンジー」

シンジ「あははは...」

アスカ(あ、割とまんざらでもない顔してる、女の敵ねアイツ)
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/17(木) 17:04:43.22 ID:/tlSZAmEo
バカサバイバー 生き残れこれ バカサバイバー Baby
バカサバイバー 勝ち残れこれ バカサバイバー Baby
252 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 17:11:51.07 ID:kBZe2X/D0
綾波サンク「.....」

シンジ「....泳がないの?」

綾波サンク「....泳げないの」

シンジ「....そっか」

綾波サンク「....碇くんは泳げる?」

シンジ「人並みには泳げる、かな...?」

綾波サンク「....じゃあ、教えて?」

綾波カトル「あ、サンクずるい」

綾波シス「私も教えてほしい」

綾波「同じく」

シンジ「三人は泳げるだろ!」

三人「「「ケチー」」」

綾波サンク「....泳げない者の特権」フフン

紅い目の少女(実体があれば私も泳ぎを教えてもらえるのに...)ショボン

ユイ(もう少し待ってましょうね)ナデナデ

紅い目の少女(うん)ションモリ

シンジ(なんか隅っこの方で幻影が見える....疲れてるのかな....)
253 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 17:12:28.74 ID:kBZe2X/D0
オペレーター『観測器圧潰、爆発しました』

ミサト「解析は?」

日向「ギリギリ間に合いましたね、パターン青です」

ミサト「間違いない、使徒だわ」

ミサト「これより当研究所は完全閉鎖、ネルフの管轄下となります!」

ミサト「一切の入室を禁じた上、過去六時間の事象は、全て部外秘とします」

254 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 17:12:58.12 ID:kBZe2X/D0
老人A「A-17!?こちらから打って出るのか!?」

ゲンドウ「そうです」

老人B「ダメだ危険すぎる!15年前を忘れたとは言わせんぞ!」

ゲンドウ「使徒の危険度は裏死海文書を超えています、このままでは計画にも支障が生じますよ?」
ゲンドウ「これはチャンスなんです、今まで防戦一方だった我々が始めて攻勢に出るための」

キール「しかし、リスクが大きすぎる」

ゲンドウ「生きた使徒のサンプルです、その重要性は承知の事でしょう?」

キール「失敗は許さん」

冬月「失敗か....失敗すれば人類そのものが滅ぶよ」

ゲンドウ「滅ばんさ、子供たちは皆想定をはるかに超えている」

冬月「親ばかめ」

ゲンドウ「あぁも期待に答えられればバカにもなるさ」ニヤリ
255 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 17:13:26.33 ID:kBZe2X/D0
シンジ「これが、使徒?」

リツコ「まだ完全体になっていない蛹のようなモノね、休眠状態と思われるわ」

マリイ「今回の作戦は使徒の捕獲を最優先としていますわ、出来る限り原形をとどめて生きたまま回収しなければなりませんわ」

霧島「それができない場合は?」

リツコ「即時せん滅になるわ、作戦担当者はどうする?」

霧島「私がやります!」

アスカ「アンタが?私がやったほうが...」

霧島「弐号機を元にロールアウトされた四号機なら装備の規格も一緒でしょ?」

霧島「それにこーみえて、水中での戦いは私の十八番なんだから、私がやるよ」

アスカ「....やりたいっていうならいいけども...気をつけなさいよ?」

マリイ「リツコさん、バックアップに初号機と零号機を置きますわ」

リツコ「その心は?」

マリイ「万が一使徒が活性状態になった場合に備えて試したい武装がありますの」

256 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 17:13:54.37 ID:kBZe2X/D0
霧島「耐熱仕様のプラグスーツと言ってもいつもと変わらないんですね」

リツコ「右のスイッチ押してみて」

霧島「....」カチッ

ドポポポポポポポポポッ

霧島「........むぅ」ドタプーンッ

リツコ「四号機の支度もできてるわ」



霧島「これが....四号機....?」

リツコ「耐熱、耐圧、対格防護服、局地戦用のD型装備よ」

霧島(雪ダルマみたいでかわいい...)

四号機「」フフクデス

霧島「頑張ろうね、四号機」

四号機「」ガンバリマス
257 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 17:14:24.20 ID:kBZe2X/D0
セイラ『レーザー、作業終了、進路よくってよ』

日向『四号機、発進位置』

シンジ「初号機、配置につきました」

綾波「零号機、配置につきました」

ミサト『了解、マナちゃん、準備はどう?』

霧島「行けます」

ミサト『了解、発進!』

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

霧島「....熱そう...」

マヤ『四号機、溶岩内に入ります』

シンジ「マナ、気を付けてね」

霧島「うん、行ってくる」
258 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 17:14:55.07 ID:kBZe2X/D0
霧島「現在。深度170、沈降速度20、各部問題なし」

霧島「視界ゼロ、CTモニターに切り替えます」ウィン

霧島(トライデントよりよっぽど見やすいね...)

ミサト『視界はどう?行けそう?』

霧島「いけます」


マヤ『深度1000....1020...安全深度オーバー』

ギギギギギギギ

マヤ『深度1300、目標予測地点です』

ミサト『マナちゃん、何か見える?』

霧島「反応有りません」

リツコ『思ったより対流が速いようね』

日向『目標の移動速度に誤差が生じています』

ミサト『再計算、急いで...作戦続行、再度沈降よろしく』

日向『えっ...?』
259 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 17:15:21.96 ID:kBZe2X/D0
ゴボボボボボボボボ


マヤ『深度、1350....1400....』

バキンッ

オペレーター『第2循環パイプに亀裂発生』

マヤ『深度1480....限界深度オーバー』

ミサト『目標とまだ接触してないわ、続けて、マナちゃん、どう?』

霧島「行けます、続けてください」

ミサト『近くにいい温泉があるわ、終わったら行きましょう、もう少し頑張って』

霧島「了解」

パキンッ!!

霧島「ッ....まだ、行ける」

マヤ『限界深度プラス120』

ギギギギギバキンッ!

霧島「!」
260 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 17:16:04.34 ID:kBZe2X/D0
オペレーター『四号機、プログナイフ喪失!』

マヤ『限界深度、プラス200!』

日向『葛城さん!これ以上は...!今度は人が乗ってるんですよ!?』

ミサト『この作戦指揮官は私です、続けて』

霧島「大丈夫です日向さん、この程度ならまだ行けます」

日向『しかし...』

霧島「こう見えて私、水中戦のエキスパートですから、信じてください」

日向『....わかった、無理はしないように』

霧島「シンジくんに怒られちゃいますから」
261 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 17:18:39.98 ID:kBZe2X/D0

マヤ『深度1780、目標予測修正地点です』

霧島「....見つけました」

日向『目標を映像で確認』

ミサト『捕獲準備』

バシュゥンッ

リツコ『お互いに対流で流されてるから、接触のチャンスは一度しかないわよ』

霧島「行けます」

日向『目標と接触まであと30』

霧島「相対速度2.2、軸線に乗りました」


ガシィッ

霧島「電磁柵展開、目標、確保しました」

オペレーター一同「「「はぁ...」」」

ミサト『ナイス、マナちゃん』



霧島「はぁ....捕獲さ行終了、これより浮上します」

ギギギギギギギ

シンジ『マナ、大丈夫?』

霧島「うん、捕獲はちゃんとできたよ」

シンジ『よかった...』
262 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 17:19:10.46 ID:kBZe2X/D0
ブー!ブー!ブー!ブー!

ミサト・リツコ『『!?』』

使徒の卵?「ギュィイイイイイイイイッ!!」

リツコ『まずいわ!羽化を始めたのよ!!』

ミサト『キャッチャーは!?』

日向『とてももちません!!』

バリバリバリッ!!

ミサト『捕獲中止!キャッチャーを破棄!!』
ミサト『作戦変更!使徒殲滅を最優先!四号機は撤収作業をしつつ戦闘準備!』

霧島「っ...来る!!」

シンジ『マナ!!』
263 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 17:19:45.11 ID:kBZe2X/D0
霧島(ナイフはない...どうやって戦う!?)

ピーッ!

サンダルフォン「」グォオオオオオッ

霧島「正面!!」

グォオオオオオオオオ....ッ

霧島「バラスト放出!!」ガコンッ

四号機「」フワーッ

サンダルフォン「」グオォオオ

霧島「速い...!」

ピーッ

霧島(見失った....いや、今の一撃で相手の軌道は予測できる!問題は...有効打が無い事!!)

マリイ『霧島さん!!深度1500まで耐えてください!!』

霧島「深度1500!?」

マリイ『そこまで行ければ、手立てはあります!!』
264 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 17:20:36.20 ID:kBZe2X/D0
霧島「!...来た!!」

サンダルフォン「」ゴボボボボ

日向『使徒!急速接近中!!』

霧島(やらなきゃ....やられる....やれ!!)クワッ

四号機「」ピカッ!グワァンッ

体勢を強制的に入れ替えてサンダルフォンを踏み台にする四号機
そのまま蹴り飛ばして上に思い切り飛び出す

日向『あの対流の中でこんな無茶な動きを!?』

霧島「深度....1500!!」

マリイ『D型装備パージ!!急いで!!』

日向『え...あ、パージ!!』

サンダルフォンに対して降り注ぐD型装備の残骸
中から現れるトライデント04の要素を受け継いだ四号機

日向『これは...!?』

マリイ『戦自とのもめ事の際接収したトライデントを利用し!』

マリイ『こんなこともあろうかと!!!』

マリイ『作成した四号機専用装備!T型活動範囲拡大式戦闘装備ですわ!!』
265 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 17:24:45.31 ID:kBZe2X/D0
霧島「T型装備...」

マリイ『あなたの出自はソレスタル・ビーイングからお聞きしました!』
マリイ『忌まわしき過去の遺産を、今こそあなたの未来にお役立て下さいまし!!』

霧島「ありがとう!マリイ!!」ガシャッ!

四号機「」グオォンッ!!

サンダルフォン「」グォオオッ!!

ガコォンッ!!
サンダルフォンと取っ組み合う四号機
腕部のクローでサンダルフォンの腕を抑える
同時に口を開けて四号機を捕食しようとする

霧島「甘いよ!!」
四号機「」グンッ!

口に対して背中のスクリュー付きバックパック内に搭載されたN2爆破指向性魚雷を向ける
そしてそのまま口内に二発叩き込んでサンダルフォンを蹴り飛ばして距離を取る四号機
ドンッ!!ドンッ!!と炸裂音が二回、サンダルフォン内から響く

霧島「効いてない!?」

マリイ『いえ!ダメージはありますわ!!ただ相手が相当硬いようですわ!!』

霧島「どうするかな...」

マリイ『そのまま浮上してくださいまし!第二作を使い用意がしてありますわ!!』

霧島「わかったよ!」ガチャッ

バックパックスクリューでそのまま浮上を続ける四号機
猛スピードで追ってくるサンダルフォン

霧島(あと....もう...少し...!!)

それに対して間近まで接敵したサンダルフォン
266 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 17:25:14.93 ID:kBZe2X/D0
瞬間、サンダルフォンが唐突に方向転換する

霧島「!?...ってあれは!?」

初号機....に見える人形にかみついたサンダルフォン

霧島(色味が毒々しい初号機の方が目についたから噛みついたのかな...!?)

瞬間、サンダルフォンが"釣りあげられる"
267 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 17:25:45.33 ID:kBZe2X/D0
新兵器 垂直式使徒キャッチャー

零号機「」グイッ

サンダルフォン「」ザバァッ

霧島「使徒を釣ったぁ!?」

綾波「意外と楽しいわ、これ」

地面を転がるサンダルフォン、まるで陸揚げされた魚のように跳ねる

四号機「」ザバァッ!ガシャッ

初号機「」ゴゴゴゴゴゴゴ

零号機「」ゴゴゴゴゴゴゴ


マリイ『――――――袋叩きにしちゃってくださいまし!!』

三人「「「了解!!!」」」


サンダルフォン「」アッ

ドガァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!
268 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 17:26:14.05 ID:kBZe2X/D0
カポーン



シンジ「ふぅ.....温泉あったかぁ....」

ぺんぺん「」スイーッ

シンジ(猿が浸かる温泉もあるんだしペンギンがいてもおかしくないか...)ボーッ

ガラララ

霧島「....シンジくん」

シンジ「わっ...まっ、マナ!?」

霧島「今日貸し切りだし、混浴もOKらしいよ、ここ」
霧島「ね、入って良い?」

シンジ「わ、わわ...どどどどうぞ!?」グルッ

霧島「うん」背中合わせで座る

シンジ(....温かくてすべすべしてる、女の子の背中だ...)
霧島(ひょろっとしてるのに、ちょっと頼りがいあって、男の子だなぁ...)

2人「「....」」

シンジ「帰ろうか?」

霧島「もう少し居よう?」

シンジ「いいの?」

霧島「ね?」

シンジ「うん」

カコーンッ.........ゴォーン.....
269 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 17:32:02.90 ID:kBZe2X/D0
描き貯め分投下終了、ネタ募集は随時受け付けてるので書き込んでくれると嬉しい

今のところやるつもりのネタ
綾波カトル「だぁめなんだよ!!」ヒイロ「!?」
綾波サンクキングダム「カミーユさん、手伝います」カミーユ「あぁ、ありがとう」ヒイロ「!?!?」
キラ「守りたい世界があるんだ」綾波「守りたい、世界...」


次回予告



し           第10話






トの中でいきなりセッやめないかっ!
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/17(木) 17:35:44.41 ID:ieLL6DZW0

シャアとアスカ
赤の話とか
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/17(木) 17:44:19.51 ID:lew4GbNOo
マリの声を聞いてめっちゃ射撃下手そうな恋人が思い浮かぶシン・アスカ
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/17(木) 17:57:16.30 ID:ipCRXTZmo

大人の女性セイラさんにドキッとするシンジ君とやめとけやめとけするシャア
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/17(木) 18:57:31.00 ID:WLq+VKj70
ナルシストマナが自分の身体にうっとりしてるところを綾波に見られる
綾波は身体に興味を持つとか
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/17(木) 19:14:55.06 ID:4frLPZvDO
たまにキャスバルモードになるシャアの真面目な兄っぷりに驚くシンジ君
275 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 19:32:47.84 ID:kBZe2X/D0
ちょっと小ネタ投稿


ル  番外編A


忍者がやってくる
276 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 19:33:15.40 ID:kBZe2X/D0
霧島「〜♪」

アスカ「あんたまだ起きてたの?いい加減寝なさいよ」

ミサト「ふが〜...んごご...ぐがー...」

アスカ「あれくらい清々しく寝てくれた方がいいわ」

霧島「えー、ちょっと見たいアニメがあったんだもーん」

アスカ「へぇ、どんなアニメ?」

霧島「ほら」

『殺す』

『ナンデ!?』

『オヌシがニンジャだからだ』

『ニンジャは全て殺す!!』

霧島「日本語ガバガバで好きなんだよねー...あ、あれ?アスカ?」

アスカ「.....」カタカタカタカタ

霧島「どうしたのちょっと泣いてる!?」

アスカ「忍者なんてアンタなんてもの見てるのよ....」カタカタ

霧島「私忍者で喜ばない外国人を初めて知ったのだけれども!?」

アスカ「あんた知らないの!?ユーロ空軍の言い伝え!!」

霧島「言い伝え?」

アスカ「夜更かししてる悪いこのところにはゲルマン忍者がやってきて....」カタカタ

霧島「やってきて?」

アスカ「暗殺されちゃうのよ!!」クワッ
277 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 19:33:44.90 ID:kBZe2X/D0
霧島「...」
霧島「暗殺って...あっはっはっはっはっはははははは!!」ゲラゲラ

アスカ「なによぅ!!」

霧島「そんなわけないじゃない...んふふふ」

アスカ「良いこのところにはプレゼントくれるのよゲルマン忍者は」

霧島「んっふふふふサンタじゃんそれ、混じっちゃってるじゃないふふふふ」

アスカ「ほんとーよ!!信じてよー!!お”っ!?」カクンッ

霧島「えっ、アスカどうしたの”っ!?」カクンッ

霧島・アスカ「「」」スヤァ

シュバルツ「.....」

シュバルツ「良い子は歯を磨いて12時までには寝るんだぞ、さらばだ!」シュバッ

ハーッハッハッハッハッハッハ!
ハーハッハッハッハッハッハッハッハッハー...
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/17(木) 19:37:49.15 ID:WLq+VKj70
何をやっているんだ兄さん!?
279 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 19:38:01.06 ID:kBZe2X/D0
今かけてるのはこれだけ
280 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 19:38:45.92 ID:kBZe2X/D0
続きについては書け次第投げる、多分21:30くらいから
引き続きネタは募集し続けるので妄想を叩き付けてくれ
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/17(木) 20:22:45.88 ID:4frLPZvDO
そういえばドイツ繋がりか
282 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 22:42:57.31 ID:kBZe2X/D0
よし、投下を始める
283 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 22:43:39.64 ID:kBZe2X/D0


し           第10話






トの中で出してくださいよ!ねぇ!
284 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 22:44:12.77 ID:kBZe2X/D0
ピヨピヨピピピ...
マズハカラダヲカイテンサセテシュトゥルムウントドラングノウンドウカラ...

アッハッハハ!ワイワイガヤガヤ

子供「当たった!やったぜティファァアアアアア!!」

子供2「ガロード....♡」


ブーッ、カシュー

リツコ「これじゃあ毎回クリーニング代もバカにならないわね」

マヤ「せめて自分でお洗濯できる時間があればいいんですけどね...」

マリイ「ウチに帰れるだけまだマシですわ、私もリツコさんも偶にしか帰れないですわ」

マヤ「ゼロシステムを初号機に搭載してから忙しそうですね?」

マリイ「ゼロシステムが意外に駄々っ子なんですわ」

マヤ「駄々っ子...可愛い表現するんですね?」

リツコ「いやホントに駄々っ子なのよ...」

マヤ「え?」

リツコ「この前可動実験をしたときに...」

――――――
――――
――
285 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 22:44:40.55 ID:kBZe2X/D0
リツコ「それではゼロシステム単体での起動実験を開始します」

マリイ「ゼロシステム、起動します」

リツコ「ひとまず....今日の施設運用に関する未来を教えて頂戴」

ゼロ波『碇くんがいないからヤダ』pipi

リツコ・マリイ「「えぇ...」」

――
―――
――――
―――
――

シンジ「えっと...施設運用に関して聞けばいいんですよね?」

リツコ「お願い、シンジくんのいうことしか聞かなくて」

シンジ「はい...綾波、今日の施設運用に関して教えてくれるかな?」

ゼロ波レイ『今度デートしてくれたら教えてあげる』

シンジ「もうっ、からかわないでよ!」

ゼロ波『(*'▽')』pipi

マリイ・リツコ「「....」」
――――
―――
――

マヤ「シンジくん....不潔...」

マリイ「なっ、シンジさんはいい人ですわ!」プンスカ

マヤ「え、あ、ごめんなさい...?」
286 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 22:45:06.23 ID:kBZe2X/D0
定期「」カシャッ

電車「」プシュゥゥゥゥ

リツコ「あら、副指令、青葉くんも」

マリイ・マヤ「おはようございます」

冬月「あぁ、おはよう」

青葉「おはよう」

冬月「そういえばそっちは零号機とダモクレスの剣の起動実験だったかな?」

リツコ「えぇ、本日10:30より、第二次起動試験の予定です」

冬月「朗報を期待しておるよ」
287 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 22:45:44.81 ID:kBZe2X/D0
ブーッブーッブーッブーッ

リツコ「実験中断、回路を切って!」

ガギュゥゥゥン

マヤ『回路切り替え』

青葉『電源回復します』

ガギュゥウウウン

pipipipi

リツコ「問題はやはりここね」

マヤ「はい、変換効率が基準値より0.008低いのが気になります」

オペレーター「ぎりぎりの計測誤差の範囲内ですがどうしますか?」

リツコ「もう一度同じ設定で、総合変換を0.01だけ下げてやってみましょう」

マヤ「了解」

リツコ「では、再起動実験、始めるわよ」

―――――
―――
――
288 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 22:46:10.24 ID:kBZe2X/D0
ブイイイイイイイイン

アムロ「...しまったな、単純に寝坊か....」

ウィーン

カミーユ「あれ、アムロさん、今来たんです?」

アムロ「あぁ、寝坊した、すまんな...何階だ?」

カミーユ「アムロさんと同じ階です、俺はいいですけど...リツコさんがお小言言ってきますよ?」

アムロ「上手く逸らすよ」

カミーユ「どうだか、アムロさん口下手ですし」

アムロ「言ってくれるな」

カミーユ「事実です」

ウィーン

ジュドー「あー!アムロさんにカミーユさん!」

カミーユ「ジュドーか、整備の仕事はどうした?」

ジュドー「俺今日非番よ?急に出れない奴が来たから来たんですよ!」

カミーユ「そうか、お疲れ様」

―――――
――――
―――
289 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 22:46:40.06 ID:kBZe2X/D0
ンジ「父さん」

ゲンドウ『....なんだ』

シンジ「学校からね、進路相談の連絡が来たんだけど...来れないかな?」

ゲンドウ『なんとしてでも時間を用意しよう』

シンジ「ありがとう、父さん」

ゲンドウ『シンジ、学校ではど――――』ブツッ

シンジ「....父さん?あれ?」

シンジ「....切れた...」


―――――
―――
――
290 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 22:47:25.28 ID:kBZe2X/D0
綾波カトル「....」

綾波サンク「....」

ゼロ波『...』

培養液波「「「....」」」

綾波シス「....時間だね」

綾波カトル「....」コクッ

綾波サンク「まだNo.ドゥが来てないけど、始めましょう」

綾波シス「うん....それでは」
綾波シス「第13回"碇シンジのここがいい共有しようの会"、始めます」

綾波カトル「どんどん」

綾波サンク「ぱふぱふ」

綾波シス「私たちはNo.ドゥ個体からの影響でどんどん自我を確立しました」
綾波シス「通称『ポカポカ現象』のおかげです、これはつまり私たちの心の中心には碇くんがいる、ということ」
綾波シス「そこで碇くんのことを知れば知るほど心がポカポカして自己を確立できるのではないか」
綾波シス「それが目的で生まれた会です、決してシンジくん可愛いよくんかくんかしたいよってわけではないです」

綾波カトル「そうだね」

綾波サンク「そうね」

ゼロ波『私はクンカクンカしてもいいと思ってる』pipi

綾波カトル「抜け駆けはダメなんだよ」ゴゴゴゴゴゴ

ゼロ波『羨ましい?』pipi

綾波カトル「うん、とっても」ゴゴゴゴゴゴ

綾波シス「話を戻すよ」
綾波シス「まず、最初にこの前のエヴァ受け取り時に一緒にいたNo.カトルから共有してください」

綾波カトル「うん、まずはこのディスプレイをご覧ください」pi


―――――――
―――――
―――
291 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 22:48:00.25 ID:kBZe2X/D0
ブウゥウウウウウウン

アムロ「...停電か?」

カミーユ「すぐに副電源に切り替わりますよ」

アムロ「リツコが実験ミスったのか...?」

ジュドー「だったらからかってやんなきゃ!」

カミーユ「怒られるぞ」

ジュドー「.....」

アムロ「....」

カミーユ「....あれ?」

アムロ「切り替わらんな」

ジュドー「おっかしいなぁ...正、副、予備の三系統あるからどれかが落ちてもどれかに切り替わるのに...」

アムロ「確かにおかしいな....これは...」

カミーユ「人為的...ですか?」

アムロ「......かもしれん、警戒するに越したことはないな」

カミーユ「......ですね」

ジュドー「まっ!今はここから出られることを願いましょうよ!!じゃないと...」

カミーユ「じゃないと?」

ジュドー「扉開いて紐とか伝っていくことになりますよ!」

カミーユ「なっ、高さがどれくらいあると思ってるんだ!?」

ジュドー「やれることをやるだけですよ!!」

アムロ「ジュドーのバイタリティと行動力には参るな」

――――――
――――
――
292 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 22:48:38.06 ID:kBZe2X/D0
ギュウゥゥゥゥン

マヤ「主電源ストップ、電圧ゼロです」

オペレーター一同「「「......」」」」ジー

リツコ「......わ、私じゃないわよ?」

―――――
――――
――
293 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 22:49:32.12 ID:kBZe2X/D0
綾波カトル「.....」カチッ

綾波カトル「....!」カチッカチッ

綾波一同(((生殺しってこういう感覚なのかしら)))イラッ

――――――
――――
――
294 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 22:50:05.91 ID:kBZe2X/D0
シンジ「...」シュカッ

機械「」シーン

シンジ「....あれ?」

綾波「....」シュカッ

機械「」シーン

綾波「....?」

アスカ「ちょっとどいて!」グイッシュカッ

機械「」シーン

アスカ「....壊れてんじゃないの!?これ!!」

霧島「.....電源、来てないっぽいね?」シュカッシュカッ

機械「」シーン

霧島「やっぱり、本部の方で何かあったんだと思う」バシバシ

機械「」タタイテモカワランワ

シンジ「何か....使徒とか?」

アスカ「案外リツコがやらかしたりしてて」

綾波「ありえないわ」

アスカ「そぉ?実験の失敗とかでさ」

綾波「だったら私はアムロ大尉が間違えてブレーカー落としたに賭けるわ」

シンジ「じゃあ僕は父さんが興味本位で押したらブレーカー落ちたに賭けるかな」

霧島「私はマリイがやらかしたに賭けようかな」

アスカ「待って、自分の身近の人物で賭け事始めないでもらえる?私賭ける開いていないんだけど?」

霧島「アスカの身近な人物...?」
295 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 22:50:31.63 ID:kBZe2X/D0
シンジ「まずドイツ人で...」ホワンホワン

?????『はーっはっはっはっはっ!!』グルグル

綾波「.....あなたが認めるほどの実力者で...」

?ュ?ルツ『ハーッハッハッハッハッ!』←アスカも恐れる忍者

霧島「...そんでいてアスカとつるめる程度にはキャラの濃い...」

アスカ「おいその認識はなによ」

シュ?ルツ『はーっはっはっはっはっはっ!』←ガンダム内でも相当キャラが濃い

四人「「「「....なんだろう、この頭に出てくるイメージは,,,」」」」

296 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 22:50:58.80 ID:kBZe2X/D0

アスカ「これも動かないわね」キュピキュピ

綾波「どの施設も動かない、おかしいわ」

霧島「やっぱり下で何か起こってる、よね」

綾波「そう考えるのが自然ね」

シンジ「連絡取れるか試してみようよ」







綾波「ダメ、連絡つかない」

アスカ「こっちもダメ、有線の非常回線も切れてる」

霧島「どうしよう...」

シンジ「うーん...」

霧島「とりあえず緊急時のマニュアルを見ようよ」ガサゴソ

綾波「そうね」

アスカ「シンジ、ちゃんと常備してるでしょうね?」

シンジ「アムロさんに口酸っぱく言われてるからね、マニュアルとエヴァのカタログは持っておけって」

アスカ「流石アムロ大尉、始めてMSで大気圏突破しただけあって備えてるわね」

シンジ「そうなの?」

アスカ「高校の歴史の教科書に載るくらいスゴイ人よ」

綾波「とにかく本部に行きましょう」

アスカ「そうね、それじゃマナ、レッツゴーよ!」ガシッグイグイ

綾波「こっちの第7ルートから下に行けるわ」

霧島「アスカの行こうとしてた方と真逆の方向だね」

アスカ「うっ...」

シンジ「待って、ダメ元で試してみたいことがあるんだ」

綾波「試したいこと?」

アスカ「急いで下行きたいんだけど、アンタまだ何か試すつもり!?」

シンジ「うん、時間は取らせないから」

霧島「試したいこと...?なにするつもりなの?」

シンジ「うん」ゴホン
297 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 22:51:48.68 ID:kBZe2X/D0
シンジ「出ろ!!エヴァンゲリオーン!!!!!!」パチンッ

三人「「「.....」」」
298 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 22:52:16.13 ID:kBZe2X/D0
霧島「シンジくん何それ....」クスクス

綾波「碇くん、こんな時に冗談はやめてほしいわ」

アスカ「数秒無駄にしたわ!とっとと行きましょう!!」

ガゴォオオンッ!!

霧島「はえぇ!?」
綾波「はぅっ!?」
アスカ「ひえぇ!?」

初号機(ゼロ波)「!」『来たわ!!』pipi

シンジ「ありがとうゼロシステム綾波!!」パァッ

綾波「....」

霧島「....」

アスカ「....」
299 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 22:52:46.84 ID:kBZe2X/D0
ギュイーンッ

選挙カー「」キキーッ!

日向「現在使徒接近中!直ちにエヴァ発進の用ありと認む!」

マヤ「大変...!」

ゲンドウ「冬月、後を頼む」

冬月「何をする気だ?」

ゲンドウ「私はケイジでエヴァの発進準備を進める」

冬月「まさか...手動でか?」

ゲンドウ「緊急用のディーゼルもある」

冬月「パイロットがいないぞ」

ゲンドウ「来るさ、あの子たちはな...いざとなればマリイに三号機に乗ってもらう」

マリイ「了解ですわ...ただ私は戦闘用パイロットではありませんわよ?」

ゲンドウ「施設復旧までもたせてくれればいい、最悪逃げてくれてもいいさ」

マリイ「...私もお手伝いしますわ」タタッ

ズゴォンッ!!
300 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 22:53:18.76 ID:kBZe2X/D0
ゲンドウ「なんだ!?使徒の攻撃か!!?」

リツコ「司令!エヴァ初号機が暴走しました!!」

ゲンドウ「エヴァ初号機が暴走した!?」

リツコ「唐突にカタパルトを凄い速さでよじ登って行ってしまって...!」

マヤ「大丈夫なんですかそれ!?」

リツコ「なんだかんだ大丈夫だとは思うけど...」

ゲンドウ「.....レイとアスカ、霧島が戻ってくれば対処できるだろう、大丈夫だ」

マヤ「.....司令、さすがですね、こんなに暑いのに全く動じてない」

リツコ「えぇ、まさに鉄の男ってやつね...」

ゲンドウ「......」足をバケツに漬けてる

冬月「ぬるいな」

ゲンドウ「あぁ」アセダラダラ
301 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 22:53:55.81 ID:kBZe2X/D0
ガゴゴゴゴゴォオオオンッ!!

ゲンドウ「戻って来たな...」

ガゴゴォンッ!!

初号機(顔だけ)「」ズズゥン

シンジ『父さん!!』

ゲンドウ「シンジィ!!顔だけ出すな顔だけ!!危ないだろう!!」

シンジ『ごめんなさい!!でも活動時間がそろそろやばいの!!』

霧島『きゃっ!ちょっとシンジくん、いきなり動かないで...あんっ』

綾波『んっ....碇くん、大胆ね....あっ』

アスカ『ちょっ...やんっ、バカシンジ!変に動かないで....んんっ』

マヤ「不潔...」

ゲンドウ「エントリープラグを輩出しろ!!お父さんそういうのに厳しいぞ!!」

シンジ『はい!!』ガシュゥンッ
302 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 22:54:34.49 ID:kBZe2X/D0
初号機「」ブゥンッ

零号機「」ブゥンッ

弐号機「」ブゥンッ

四号機「」ブゥンッ

オペレーター「2番から32番までの油圧ロック強制解除!」

マヤ「圧力0!状況フリー!」

ゲンドウ「各機実力で拘束具を強制除去!出撃しろ!!」

ガゴォンッギギギギギギ....
303 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 22:57:44.96 ID:kBZe2X/D0
日向『目標は直上にて停止の模様!!』

リツコ「作業!急いで!!」

オペレーター『非常用バッテリー搭載完了!』

リツコ「よし、行けるわ....発進!!」

ズシンッズシンッ!!

エヴァ一行「「「「」」」」ズリズリズリズリ

アスカ「なにこれ...外から見たらスゴイダサい集団よこれ...」

綾波「縦穴に出るわ」

ズドンッズドンッズドンッズドンッバキィッ

ガキィンッ!ガゴォンッ

縦穴に手足をつっかえて上っていくエヴァ四機

霧島「珍妙な集団だなぁ....んっ!?」

上から落ちてくる酸性液、解ける弐号機の武器ラック

アスカ「!避けなさいマナ!!」

霧島「えっ!?うわわっ!!」ガシャッ

酸性液が手にかかるのを避ける、が四号機の足にかかる
そのまま弐号機の上に落下、弐号機も下に落ちる

綾波「くぅっ...!碇くん!!」ガシャッ

シンジ「綾波!!うおぉお!!」ガシャッ

咄嗟に両手を広げて勢いを殺してエヴァを受け止めようとする零号機
更に初号機も手足をつっかえるようと渾身のパンチとキックを壁に放つ
手足が突き刺さって三人を支えることに成功するシンジ

シンジ「ぐおぉぉっ...重い....」

霧島「えっ、エヴァの重さだもん!」

アスカ「私たちは関係ないわよ!!」

綾波「そんなに重くない...もん」
304 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 22:58:59.69 ID:kBZe2X/D0
マトリエル「」ダラダラジューッ

縦穴内の横穴に退避するエヴァ四機
前を通り過ぎる酸性液
非常用バッテリーをパージして穴の下に捨てる

綾波「目標は、強力な溶解液で本部に直接侵入を図るつもりのようね」

シンジ「どうする?遠距離攻撃でもあればよかったんだけど...」

アスカ「ビーム武器は軒並み全滅、パレットライフルも整備中...」

霧島「今までビーム武器に注力してきたから、第十使徒の時の使用からずっと整備中なんだよね」

綾波「ノウハウがないってのは手痛い事ね」

シンジ「エヴァの稼働時間も残り3分....何か手段を探さないと」

アスカ「....あるわ、一つだけね」

シンジ「....と、いうと?」

アスカ「カタパルトを使うわ」

シンジ「カタパルトは電力が通じてないから使えないじゃないか」

アスカ「作戦はこうよ」
305 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 22:59:26.14 ID:kBZe2X/D0
アスカ「エヴァ一機の電力を使ってカタパルトを三つ動かすわ」

アスカ「このためエヴァ一機は確実に移動不可能になる、電力も足りるかわからないから最短の直線ルートよ」

アスカ「それでも止まった場合はカタパルトをよじ登っていくしかないわ、そして到着した者から...」

霧島「使徒を攻撃する、そして迅速に倒す...だね」

シンジ「....今はそれしか策が無いよね、乗るよ」

霧島「私も、遠距離武器が無い以上それしかないし」

綾波「えぇ、やりましょう、電力供給はあたしが...」

アスカ「おあいにく、私がやるわ」

綾波「....零号機ではだめなの?」

アスカ「弐号機のバッテリーは零号機と比べて効率のいい最新式よ、プロトタイプとは供給量から違うわ」
アスカ「少しでもカタパルトを動かせるエヴァといったら四号機か弐号機、そして...」
アスカ「スペックでいえば後期開発の四号機の方が高いわ、ここから考えて私の弐号機が適任なのよ」
アスカ「いい?」

綾波「....わかった、任せるわ、アスカ」

アスカ「マナ、レイ、シンジ、しくじるんじゃないわよ」
306 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 22:59:55.00 ID:kBZe2X/D0
アスカ「カタパルト通電完了、動かすわよ!」

参人「「「うん!!」」」


バシュゥウウウウンッ!!

シンジ「ぐぅう!」ゴオォ

マヤ「んんん!」ズオォ

レイ「くぅっ!」グオォ


零号機「」ガシュンッ

四号機「」ガシュンッ

初号機「」ギュウゥン

シンジ「こっちのカタパルトが止まった...!」

綾波「碇くん!」

シンジ「すぐに行く!!そっちは任せた!!」

綾波「えぇ!」ガシャッ

霧島「行くよ!」ガシャッ


四号機・零号機「」ダッ!!

前傾姿勢で駆け出す四号機と零号機
迎え撃とうと足を大きく振り上げるマトリエル
振り下ろされた足を避けながら接敵する二機
307 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 23:00:21.67 ID:kBZe2X/D0
綾波「ATフィールド...中和開始!!」ギイィイインッ!!

零号機の方へとマトリエルを飛び越えて着地し、ナイフを構えて突進する四号機
マトリエルの眼に突き刺さるブログナイフ

綾波「くううぅぅ...!!」ギギギギ

霧島「で、や、ぁああああああ....!!」ググググ

初号機「」ガゴンッ!!ダッ!!

ハッチを蹴破り登場し、こちらに走り出す初号機

ビーッ
四号機「」ギュウゥン

霧島「活動時間が!!」

ナイフを突き刺したままその場にうなだれ膝を突く四号機
ATフィールドの中和を続ける零号機

綾波「碇くん!!」

シンジ「でやぁああああああああああ!!!!!」ガシャッ!!

初号機「」ダンッ!

ドロップキックを四号機のナイフに放つ初号機
蹴り飛ばされ、コア諸共貫通するブログナイフ
一瞬痙攣したのち、その場に力尽きるように倒れるマトリエル
308 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 23:00:47.67 ID:kBZe2X/D0
ビーッ
零号機「」ブウゥン

ビーッ
初号機「」ブウゥン

シンジ「はぁっ....はぁっ....間に合った...」

綾波「はぁ.....はぁ......ふぅ....」

霧島「......はあぁぁ....焦ったぁ....」

アスカ「.....やった、ようね....はぁ、心配させちゃって...」

―――――――――――
―――――――――
―――――――
309 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 23:01:14.58 ID:kBZe2X/D0
カミーユ「大きな星が点いたり消えたりしている...あはは、大きい! 彗星かな?」

アムロ「僕が一番ガンダムをうまく扱えるんだ...」ブツブツ

ジュドー「ちょっ、ちょっと二人とも!?何変なこと呟いてるんだよ!!しっかりしろよ!!」

カミーユ「病欠です!!」

ジュドー「カミーユさん!?」

カミーユ「暑苦しいなぁ、ここ、うーん...出られないのかな?おーい、出してくださいよ。ねぇ?」

アムロ「走れ、フラウ…!そ、そうだ。フラウボゥ、い、いいぞ」

ジュドー「アムロさぁん!?」

ジュドー「こ、こんなところにいたら、俺までおかしくなっちまう...!くそっ...!」

カミーユ「毒電波...」

ジュドー「そんなチャンネルに合わせるんじゃないよ!!」バシィッ

カミーユ「暴力はいけない...」ドサァッ

パチンッウィーン

チーン

リツコ・日向・マヤ「「「....」」」」

ジュドー「あっ」

アムロ「」シロメブツブツ

カミーユ「」チーン

マヤ「....ジュドーくん...」

ジュドー「ちっ、違うよ!誤解だってマヤちゃん!!」

マヤ「....」ジトー

―――――
―――
――
                          つづく
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/06/17(木) 23:08:17.28 ID:lew4GbNOo
311 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 23:11:17.85 ID:kBZe2X/D0
今日の描き貯め分はここまで
現在やる気のネタ

綾波カトルと綾波サンクキングダムとヒイロ
造られた命の綾波とキラ
赤き流星と赤のエースパイロット
マリか....ルナの方がかわいいしおっぱいも大きいな!!
シンジ「セイラさん...いいな...」シャア「やめとけやめとけ」アムロ「あいつは付き合いがわるいんだ」
マナ「私の体ってやっぱ整ってるなぁ...ふふふ」綾波「そうね」マナ「はぅあっ」ドキーン
シャア「若き子供に私の轍を踏ませるわけにはいかんよ」
312 : ◆SqThbwJtS5Ey [saga]:2021/06/17(木) 23:11:45.71 ID:kBZe2X/D0
次回予告
使徒殲滅の業と大人として接する者達への羨望に苦しむミサト
語られる過去とシャア・アズナブルという男
成層圏より飛来する使徒と連なり現れた最大の使徒は、全ての希望を破却する
次回!






名の魂の光

皆で見てね!!
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