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【艦これ】龍驤「足りないもの、その後」その10【安価】

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188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/15(木) 01:33:21.86 ID:cH59C0PIo
乙でした
間違うことは誰にでもあるさ
そこから何を学ぶかだよね
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/15(木) 18:42:36.94 ID:wiJVh1j20
ーー


提督「信じられません。朝霜が突然赤ちゃんになるだなんて」


幹部「私もそうだが精密検査の結果が全てを物語っている」


提督「一体…どうしたというんですか?」


幹部「菊月提督君に話を聞いたんだが早霜の可能性くらいしか考えられないと言っていた」


提督「そんな呪いがあるんですか?」


幹部「そんなものは存在しない。ただ精神を幼児化させる術はあると由良君から聞くことができた」


提督「それを応用したものだと…?」


幹部「なくは無いだろうという結論を出すしかなかった。早霜君の存在が呪いそのものとなってしまったのだから確認のしようがない」
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/15(木) 18:46:10.46 ID:wiJVh1j20
提督「朝霜はどうなるんですか?」


幹部「当分の間は大本営で様子を見る。整備士君によればこのまま成長しない可能性が高いらしいからね」


提督「……どうしてですか?」


幹部「艦娘は生まれながらにして成長した体を持っている。彼女達に成長期などというものは存在しない」


幹部「成長するにしても大きなものは今まで確認されていない。ということは赤ん坊の艦娘はそれ以上成長しない、という仮定は理解できるね?」


提督「…分かりました」


幹部「朝霜君には悪いがこれから何度も検査やデータを取ることになるだろう。なにせ純粋な艦娘の赤ん坊は初めてだからね」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/15(木) 18:56:56.51 ID:Sk5VUOTDO
それで早霜は…?と提督
わからない…しかし朝霜君が居た場所に痕跡のようなものがあったらしい
提督にとっては朝霜はもちろん早霜も今や大切な仲間
どうにか元のように…と願っている
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/15(木) 20:01:59.07 ID:112HRXWNo
>>191
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/15(木) 20:10:01.35 ID:wiJVh1j20
提督「早霜は……消えたままなんですね」


幹部「そうだね…しかし朝霜君が居た場所に痕跡のようなものがあったらしいんだ」


提督「痕跡だけですか……」


幹部「提督君は早霜君のことも心配なんだね」


提督「早霜がやったことは許せないことです。ですがそれでも大切な仲間には違いないんです」


幹部「やはり君は優しい人間だ……」


提督「優しいだけでは駄目なんです。救うところまでやらなくては意味がありません」


幹部「君の言うことは分かるが現状はどうしようもない。早霜君のことで引き摺るのは最善ではないよ」


提督「わかっています…」
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/15(木) 20:14:16.89 ID:wiJVh1j20
幹部「…彼女達の話は一旦ここまでにしよう。次はこれからの話だ」


提督「例の件ですか?」


幹部「私が元帥になり、提督君には鎮守府の提督ではない仕事を任せようとしている話だね」


提督「今はどこまで話が進んでいるんですか?」


幹部「役員会議で私が元帥に推薦されそれを受けるという筋書きになっているんだが、その会議がもうすぐある」


提督「ということは…」


幹部「提督君への話も同じだけ進んでいると思って欲しい」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/15(木) 20:24:19.93 ID:Sk5VUOTDO
あの時までは割と早霜も良い状態になっていた
憎まれ口は叩くがそれは朝霜を思うが故
あの事故さえ無ければああいった行動に出る事も無かっただろう…
ひとまず頭を切り替え会議の準備に取り掛かる
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/15(木) 20:47:42.29 ID:cH59C0PIo
>>195
横須賀は誰に任せるのだろうということも幹部さんに確認
それなら最近新人提督が1人誕生してちょうど人材に空きができたからね
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/15(木) 21:04:11.15 ID:wiJVh1j20
提督(あの時までは早霜も良い状態になっていた。憎まれ口は叩いていたが、それは朝霜を思うが故だ)


提督(あの事故さえ無ければ、ああいった行動に出る事も無かっただろう……)


提督(過去を後悔しても何もならない。ひとまず頭を切り替えよう)


提督「自分が横須賀の提督を退くということは後任が必要になりますよね。誰か目星はついているんですか?」


幹部「最近新人提督が一人着任することになってね。人材には空きがあるんだ」


提督「ここを任せるということは、かなりの実力があるんですね」


幹部「能力は申し分無いと思っているよ」
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/15(木) 21:04:54.79 ID:s4x4Kszro
>>195
この先の仕事の話を鎮守府でもみんなに相談
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/15(木) 21:17:00.16 ID:wiJVh1j20
提督「その提督は誰なんですか?自分の知っている人なんでしょうか」


幹部「……提督君、キミを横須賀から追い出すわけじゃないんだ」


提督「それは分かっています。幹部さんが勧めてくれたその仕事をやりたいから提督を退くんです」


幹部「本人は納得していても周りがどう見るかだね…」


提督「もしかして自分と因縁のある相手なんですか?」


幹部「横須賀を任せようとしているのはH幹部なんだ」


提督「彼とは特に……いや、S朝潮が迷惑をかけてしまったみたいです」


幹部「みたい、じゃないんだ。事態は深刻になってしまったんだよ」


幹部「彼の秘書艦だった朧君が解体となってしまったんだ」


提督「そんな……ことが…」


幹部「自傷の傷は大したことはなかった。しかし精神を病んでしまって再起不能ということだ」


幹部「このことは知れ渡ってしまっている。提督君は事実上クビだということは言われてしまうだろうね」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/15(木) 21:27:02.12 ID:Sk5VUOTDO
数日後
幹部の元にH幹部がやってくる
横須賀の着任の事なんだが…と幹部が切り出すと
その事なんだが辞退させてもらうとH幹部
朧が解体となった日から人が変わったように男遊びもしなくなり口調も普通になっていた
艦娘ではなくなった朧を引き取り自ら世話をする毎日らしい
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/15(木) 21:33:14.01 ID:EX2DXi7xO
>>200
あの時はカッとなって龍驤に対して怒った
でも冷静になると朧の事を考えた行動ができなかった自分の責任でもある
そんな未熟な自分ではとても横須賀の提督は務まらない

ではやはり…菊月提督ですか?
いや菊月君自身に任せるしかない、菊月提督は副官だよ
幹部の彼女が着任するのなら説明がつく
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/15(木) 21:53:46.78 ID:wiJVh1j20
ーー数日後、大本営


幹部「やあH幹部君。横須賀鎮守府の提督についての話なんだが…」


H幹部「悪いが……辞退させてもらう」


幹部「ど…どうしたんだい?雰囲気も随分と違ったようだが…」


H幹部「もう男漁りは辞めたんだ。一人の男として生きていくと決めた」


幹部「解体した朧君を引き取ったとは聞いていた。彼女の為にかい?」


H幹部「そうすることがせめてもの罪滅ぼしになる」


H幹部「あの朝潮をよこした龍驤に対して怒ったが、自分も朧の事を考えた行動ができていなかった」


H幹部「朧が解体したのは自分の責任でもある。そんな未熟な俺では横須賀の提督は務まらない」


幹部「そうか……朧君を幸せにできるのは君だけなんだろう。そっちを優先してもらって構わないよ」


H幹部「…すまない」
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/15(木) 21:57:13.24 ID:wiJVh1j20
幹部「そうなると…誰に任せるかということになるね」


H幹部「菊月提督では無理なのか?」


幹部「彼というより菊月君自身に任せる方がいいだろう。菊月提督は副官ということになる」
 

H幹部「それは大丈夫なのか?昔の女が横須賀鎮守府の提督になるんだぞ」


幹部「……良くないね」


H幹部「やはり提督を辞めさせるべきでは無いんだ」


幹部「そうは言っても提督君も限界が近い。心の健康を完全に崩してからでは遅いんだ」


H幹部「なら幹部がどうにかするしかないんだな」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/15(木) 22:09:35.77 ID:Sk5VUOTDO
そんな最中
軍学校に優秀な者が居るらしいとの噂を聞く幹部
まだ若いが首席卒業は確実だという
その資料を見てみる
本当に若いね…しかし彼女は何処かで見たような…と頭をひねる
元幼女は確実に提督への道を歩んでいた
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/15(木) 22:45:40.98 ID:112HRXWNo
>>204
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/15(木) 22:58:04.87 ID:0xsT0yxO0
ーー軍学校


学校長「わざわざ幹部さんが来てくれるとは思いませんでした。元帥になるには私のような者の手伝いも必要なのですかな?」


幹部「いえいえ、今日はある人物に会いに来たんです。なにやら優秀な者が居るらしいと聞きましたので」


学校長「その話は間違っておりませんな。まだ若いんですが、首席卒業は確実でしょう」


幹部「そんなに素晴らしい人材なんですか?」


学校長「よければ見てみますかな?」バサッ


幹部「おお…これは素晴らしい」


学校長「絶対に提督になるという強い気持ちが彼女を前身させているようですな」


幹部「……この顔…どこかで見たことがある」
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/15(木) 23:02:59.30 ID:0xsT0yxO0
ーー


元幼女「失礼します!!」


幹部「やはり君か。とりあえず楽にしてくれて構わないよ」


元幼女「はい!!」


幹部「ふう…話をするにはもう少し砕けてもらわないといけないね。私は提督君と知り合いなんだよ」


元幼女「提督さんと!?」


幹部「うんそれでいい。普段の調子で話してくれるかい?」


元幼女「わ、分かりました……」


幹部「さて、提督君と知り合いという話だが彼とは長い付き合いになる。足りないもの鎮守府の頃からになるね」


元幼女「そんな前からお知り合いだったなんて…!流石は提督さんです!」


幹部「君は本当に提督君に憧れているんだね」


元幼女「はい!あの時助けてもらった恩は一生忘れられませんし、私の目指す人間そのものです!」
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/15(木) 23:08:01.54 ID:0xsT0yxO0
幹部「君のような提督候補生がいれば提督君も喜ぶだろう」


元幼女「ありがとうございます!」


幹部(彼女には提督君が横須賀鎮守府を退く話はしない方がいいだろうね)


幹部(提督君の行く新しい道を自分も目指したいと言われてしまうと困る。彼女は絶対に提督になるべき人材だ)


幹部(心配事が出てきてしまった……提督君に強い憧れを抱いている彼女が提督君のことを知ったらどうなるだろう)


幹部(彼女が納得する形……一番いいのは勇退だね。横須賀鎮守府で実績を挙げたから提督を辞めて次へ、というのがベストだ)


幹部(そうすれば彼女の中で提督君は優秀な提督、目指すべき目標で居続けてくれる)


幹部(そうなると……提督君には最後に大仕事をやってもらう必要が出てきてしまうね)


下2 この後の展開やその他起こったことなど
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/15(木) 23:20:20.80 ID:Sk5VUOTDO
彼女の中では提督君はどうやら非の打ち所の無い完璧な人間らしい
それに憧れ、同じ道を辿る事か彼女のモチベーションとなっている
…少なくとも今は下手に会ったりはしない方がお互いにとってはいいのかもしれないねと提督に話す幹部
彼女が提督になれば必ずそれだけではなくなる
艦娘と接するようになれば俺のような人間だけに執着する事も無いでしょうと提督
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/16(金) 00:07:39.36 ID:50jRncqeo
>>209
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/16(金) 00:24:03.83 ID:XEcb0Ic30
ーー横須賀鎮守府


幹部「彼女の中では提督君はどうやら非の打ち所の無い完璧な人間らしい」


幹部「完璧な人間に憧れ、同じ道を辿る事か彼女のモチベーションとなっている」


幹部「少なくとも今は……下手に会ったりはしない方がお互いにとってはいいのかもしれないね」


提督「自分もそう思います。彼女も艦娘と接するようになれば、自分のような人間だけに執着する事も無いでしょう」


幹部「彼女はまだ若い、提督になれるまで長い時間がかかるだろう。時には挫けそうな時がある、そんな時にモチベーションが大事になってくる」


幹部「提督君、私が何を言いたいか分かるかい?」


提督「いいえ……すいません分かりません」


幹部「このタイミングで君が提督を辞めてしまうのは彼女にとってマイナスなんだ」
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/16(金) 00:26:14.47 ID:XEcb0Ic30
幹部「提督君は辞めさせられるわけじゃない。だが世間はそうは思わないだろう」


幹部「世間が、彼女が納得するものは何か?それは大きな功績だよ」


提督「……」


幹部「君は大きな仕事をやってのけて提督を勇退する。これが君と彼女にとって一番いい方法だ」


提督「自分は…何を……?」


幹部「大丈夫だちゃんと考えているからね」


下1 この後の展開やその他起こったことなど
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/16(金) 01:05:21.45 ID:y6HBqEFHo
ところで駆逐棲姫とは仲直りされましたか?
一時期レ級が不安定で……暁から心配いらない、手伝ってほしい時はきちんと頼ると言われたんですが
(仕事が思いつかんすまん)
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/16(金) 01:27:23.27 ID:XEcb0Ic30
提督「あの……ところで駆逐棲姫とは仲直りされましたか?」


提督「一時期レ級が不安定だったようで…暁から心配いらないし手伝ってほしい時はきちんと頼ると言われたんですが、それでも心配で…」


幹部「心配かけて申し訳なかった、クキ君とはもう大丈夫だ」


提督「それは良かったです」


幹部「君が龍驤君と選んだ選択を私達も取るかもしれない」


提督「それは……」


幹部「まだ確定ではないがね。だが整備士君に相談すれば喜んで協力してくれるだろう」


提督「やはり子どもは女性にとってとても大事なことなんですね」


幹部「まさか自分でも思い知るとは思わなかったよ…」


ーー
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/16(金) 01:28:02.42 ID:XEcb0Ic30
今日はここまでです
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/16(金) 01:51:44.67 ID:50jRncqeo
おつです
実態を知ってどうなるか…
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/17(土) 18:39:02.30 ID:0w9J5Pyp0
ーー横須賀鎮守府


川内「師匠!」


由良「なに」


川内「走りに行きましょうよ!」


由良「走るだけは効率が悪い」


由良「サーキットトレーニング」


川内「そっちの走るじゃなくて…私達と言えばあっちですよ!」


由良「無理」


川内「なにか任務が入ってるんですか?」


由良「横須賀はバイクで飛ばせない」


由良「飛ばせる場所まで行くのも遠い」


由良「効率が悪い」
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/17(土) 18:41:30.52 ID:0w9J5Pyp0
川内「ふっふっふっ、私もそうだと思ってたんです。でも思いっきり飛ばせる場所を知ったんです!」


由良「無い」


由良「都会は警察も多い」


由良「オービスも鬱陶しい」


川内「公道で走るとは言ってません!」


由良「…」


川内「かなり整備されているいい場所があるんです!師匠と二人分で予約を取ったので行きましょう!」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/17(土) 19:12:19.45 ID:agLGH34/o
バイク整備をする師匠
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/17(土) 19:28:00.60 ID:VumGByiDO
一方再び無間
早霜の所に怨念の朝潮
頭痛から解放された雪風
そして大和
地獄においても自我を失わず門番も手を焼いている問題児達
あの門番に嫌がらせしたいという理由付けで早霜を助けようとする怨朝

無理があるなら>>219
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/17(土) 19:42:51.37 ID:0w9J5Pyp0
ーー


「……」


「貴女はまだ消えるべきではありません」


大和「私もそう思いますよ」


雪風「大和さん…」


門番「はぁぁぁ……コイツらは本当に悩みの種なんだけど……」


門番「なんで無間地獄で自我を失わないわけ?なんで苦痛に屈しないの?」


「貴女には分かりませんよ」


門番「お前は理解できるんだって。悪のみを抽出された人格だからしぶといのは当然」


門番「でも残りの奴らが……本当に意味わかんないって」
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/17(土) 19:54:40.83 ID:0w9J5Pyp0
大和「早霜さんが現世に戻ればきっと楽しいことになりますね」


「武器の無い状態なら貴女より強いですからね」


雪風「私に…まだ運が残っているなら……」


「早霜さんに与えてあげて下さい」


門番「あのさぁ、全部聞こえてるんだけど?」


「それがどうしたんですか」


門番「はぁ?」


「この世界には神様なんかより強い力があるんです。地獄なんか意味がありません」


門番「はいはい、好きなだけ言ってなよ」


「世界は早霜さんを望んでいるんですよ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/17(土) 20:00:29.91 ID:VumGByiDO
私にとってはあの頭痛こそが地獄の苦しみ
あれに比べたらここはむしろ天国ですと雪風
大和は結局全力で戦えなかった
強い未練
地獄の鬼でもそこの門番でもとにかく戦える相手を欲している

あともうひとつ地獄には似つかわしくない光があった
自我を失い自分の名前さえ忘れた魂
しかし天提督への思いだけは何をしても消える事はなかった

あれはどうしましょうかねぇ?門番さん?(ニタリと怨念朝潮
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/17(土) 20:43:19.00 ID:ee9UNVTeO
身体もなく精神も使い果たしてた早霜が戻れのは…朝霜と同じ形で、それは二人の繋がりがあったからこそ
朝霜のそばで穏やかに眠ってる赤ちゃん早霜が見つかる

無間地獄では1つ戻してうるさい奴らが静かになったからまあ良しとしようかって門番さん
縁者でもない者の業を引き受けるってことはまあこうなるよね
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/17(土) 20:56:36.87 ID:0w9J5Pyp0
「……」


「」


雪風「消えた……」


大和「どういうことなのでしょうか」


「…やられました」


門番「やれやれ、これで暫くは静かになるから良しとしようかな」


「せっかく溜めていた力が…こんな奴にいいように使われるなんて」


門番「なにをしようとしてたかバレバレだって」


「……クソが」


「なんで私を殺したあの男が幸せそうにしてるんだよぉぉぉぉあああああああああああああああああああああ!!」



門番「早霜の体を乗っ取って無差別殺人?そんな考えがあるようじゃ永遠に檻の中からは出れないよ」
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/17(土) 21:14:50.31 ID:0w9J5Pyp0
ーー大本営


幹部「提督君に伝えておいてくれるね?」


川内「伝えますけど…本当なんですよね?朝じゃないんですよね?」


幹部「朝霜君の赤ちゃんの隣に寝ていた赤ん坊。それは間違いなく早霜君だったよ」


由良「あり得ない」


幹部「早霜君の使う呪いの類いではないだろうね」


由良「そんなことは起こらない」


幹部「起こってしまっているんだよ」


由良「…」


川内「サーキットに行く途中に提督から緊急連絡があったと思ったら…まさかこんなことが起こってたなんて」


由良「仕事」


川内「はぁぁ…せっかく師匠と楽しめると思ったのに」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/17(土) 21:18:43.35 ID:xFlx9v5Io
由良達から報告を受け流石にどう反応した良いか分からず目を白黒させる提督
……二人を見せてもらえないだろうか
(実際見た事はない、で良かったよね?)
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/17(土) 21:21:26.23 ID:8Buu4yGgo
>>227
龍驤も見たいって
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/17(土) 21:35:38.67 ID:0w9J5Pyp0
ーー


提督「今言ったことは…本当なのか……?」


川内『嘘じゃないよ。もう確認も終わったって』


龍驤「幹部さんが緊急事態やって言うから何事やと思ったけど、これは緊急やね」


川内『師匠はそんな呪いは無いって言ってるけど…早霜には間違いないって』


提督「まだ大本営に居るんだな?その赤ちゃんを確認したいと伝えてくれ」


龍驤「ウチも行きたいわ、この目でちゃんと確認せな気が済まへん」


川内『私は一旦帰るから提督は私が乗せて行くね。龍驤さんはタクシーか何かでゆっくり向かって』


川内『大本営には師匠が残るから連絡はそれで大丈夫。じゃ、急いで帰るから!』
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/17(土) 21:38:40.42 ID:0w9J5Pyp0
ーー


川内「提督、もし早霜だって納得したらどうするの?」


提督「どうする……分からない」


川内「考えるより先に体が動いたってやつか。私も経験あるから分かるよ」


提督「どんな形であれあの二人が帰ってきてくれた…」


川内(提督にとって朝霜は特別な存在なのは知ってたけど早霜もだったんだ。考えてみれば朝霜と姉妹ってことは間接的には家族になる)


川内(あんなことをした早霜も家族だからか……提督らしいと言えばらしいな)


下2 この後の展開やその他起こったことなど
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/17(土) 21:47:57.94 ID:VumGByiDO
二人の居る部屋に辿り着く
クキが静かにと指を口に
そっと覗くと手を繋いで眠っている朝霜と早霜
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/17(土) 22:03:53.18 ID:ee9UNVTeO
>>231
漣が付き添った龍驤も追いついてきて一緒に二人を見る
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/17(土) 22:21:30.59 ID:AZ6LqtnZO
ーー大本営


提督「ここに早霜が…」ガチャッ


駆逐棲姫「静かにしろ」


川内「あ……」


駆逐棲姫「検査をしてこれが早霜だと分かったが、この光景を見れば明らかだろう」


提督「手を繋いで寝ているのか……」


駆逐棲姫「何があったのか説明は一切できない」


川内「早霜のこんな幸せそうな顔…見たことないよ」


駆逐棲姫「魂は同じでも記憶は全て無くしているかもしれない。あの早霜とはまったく違うと言えるだろう」
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/17(土) 22:24:52.73 ID:AZ6LqtnZO
漣「よしっ、追いついた!」ガチャッ


駆逐棲姫「うるさいぞ」


「ふぇ……」


龍驤「これは……早霜に間違いなさそうやね」


提督「帰ってきてくれたのか…本当に……二人が…」


駆逐棲姫「納得できたか?」


提督「あぁ……」


龍驤「早霜やとわかったのはええことや。次はこれからどないせなあかんのかを考えなあかんね」


漣「まさか本物とは、不思議なことが起こるもんですなぁ……」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/17(土) 22:47:32.58 ID:VumGByiDO
どうするべきなんだろうな…と提督
朝霜も
そして早霜も俺達の所に居なかったらあんな事にはならなかったのではないか…と葛藤する
もし迷いがあるなら私達が引き取るとクキ
ただでさえ提督達は子育てに忙しい
そして龍驤も出産を控えている
他の艦娘の協力を得られるとしても更に二人を加えるのは負担が大きいのではないかと
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/17(土) 23:09:52.38 ID:agLGH34/o
>>235
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/17(土) 23:30:46.17 ID:/J+Oa9ta0
提督「二人はどうするべきなんだろうな…」


漣「ご主人様が育てるのは無しなんですか?」


提督「朝霜も早霜も、俺達の所に居なかったらあんな事にはならなかった…」


漣「それは違います、ご主人様が居たから朝霜はあそこまで生きたんですよ。朝霜は早霜に洗脳されてたのを忘れましたか?」


龍驤「そうや、だから司令官は迷ってるんよ」


川内「中途半端に助けたって思ってるんだよね」


提督「俺は朝霜を完全に救うことはできなかった」


駆逐棲姫「コイツらを引き取るのに迷いがあるなら、私達がもらう」


漣「クキさんと幹部さんが育てると言うんですか」


駆逐棲姫「これが一番現実的だろう」
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/17(土) 23:34:47.46 ID:/J+Oa9ta0
駆逐棲姫「提督達は子育てに忙しいし龍驤も出産を控えている。他の艦娘の協力を得られるとしても難しいだろう」


川内「一気に四人の子持ちは流石にね」


漣「クキさんだけなら文句はありませんけど、幹部さんのことですからきっとその子達を使いますよね?」


駆逐棲姫「私もそのつもりだ」


龍驤「当然やと思うよ、艦娘の赤ちゃんなんて聞いたことないんや。データはあるだけ欲しいわな」


駆逐棲姫「だが決して悪用もしないし二人を傷付けるようことはしない。それは約束できる」


漣「どうしますかご主人様?」


提督「幹部さんになら任せられる……あの人が艦娘に酷いことをするとは思えない」


龍驤「ウチもそれでええと思う。幹部さんとこやったら安心できるわ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/18(日) 00:09:51.71 ID:QAlvm9FDO
ちくしょう…覚えてろ門番!
いつかほえ面かかせてあげます!
走り去る怨朝
まああれは放っておいて…門番さん私と手合わせしましょう
またかよ!お前も懲りないな!
大和さんがんばれー
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/18(日) 00:13:44.76 ID:OS3oSS88O
幹部さん、しっかりと任された
そして提督が行う最後の大仕事の発表
それは…各国の賓客に対しての共存を望む深海棲艦を保護する計画の宣言式
その場で責任者になること宣言することで国家プロジェクトの重役になる為に勇退することを印象付けれる
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/18(日) 00:21:24.61 ID:YpMuGLkL0
ーー


幹部「あの二人は私に任せて欲しい」


漣「本当に大丈夫なんでしょうねぇ」


幹部「クキ君の言う通り定期的に検査をしてデータは保存する。だが負荷のかかるものはしない」


幹部「実験なんてもっての外だ、不幸にさせることは必ずしないと誓おう」


龍驤「ここまで言うてくれるんやったら任せてもええやろうね」


提督「幹部さん、お願いします」


幹部「ああ、しっかりと任されたよ」
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/18(日) 00:26:10.87 ID:YpMuGLkL0
幹部「さて、丁度いいタイミングで来てくれたと思おう。実は提督君に話があったんだ」


幹部「それはだね、各国の賓客に対しての共存を望む深海棲艦を保護する計画の宣言式をやってもらいたいんだ」


漣「プレッシャーに弱弱のご主人様が宣言式ぃ?」


幹部「その場で責任者になること宣言することで、国家プロジェクトの重役になる為に提督を勇退することを印象付けられるんだ」


龍驤「国家プロジェクト…国が絡んでくるんやね」


川内「ちょっと待って、本当に提督辞めちゃうの!?」


提督「…すまない、そのつもりだったんだ」


川内「雲龍から聞いてはいたけど…関係を持つための言い訳か何かだと思ってた……」


龍驤「ちゃんと言ってなくてごめんな」


川内「ううん、聞いてたから……でも提督の口から聞くと…結構ショックだなぁ…」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/18(日) 00:50:00.87 ID:OS3oSS88O
そのことだが…と幹部さんが人事を説明
多摩が足りない物鎮守府に着任、菊月提督が横須賀へ異動、提督は副官として席を残す事を考えている
こうする事で主とする業務は分散させつつ実績のある人物で内外に対して憂いを断つことができる
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/18(日) 00:54:45.48 ID:3D4bKCYQo
>>243
そもそも実際の一時保護も各鎮守府が行う計画だから両組織のトップは近くにいる事であることが望ましい
なので保護組織の拠点となる施設も横須賀鎮守府に併設する
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/18(日) 01:01:44.03 ID:YpMuGLkL0
幹部「そのことだが…今回のことで人事を色々と考えたんだ。多摩君が足りない物鎮守府に着任するのは決定だ」


幹部「菊月提督が横須賀へ異動となって、提督君は副官として席を残す事を考えている」


龍驤「仕事を掛け持ちすることになるん?」


幹部「こうする事で主とする業務は分散させつつ、実績のある人物で内外に対して憂いを断つことができると思うんだ」


漣「それだと勇退ということは受け入れられますね」


幹部「そもそも一時保護も各鎮守府が行う計画だからね。両組織のトップは近くにいる事であることが望ましい」


川内「それは確かに……」


幹部「提督君は横須賀の提督では無くなるが、決して君達から完全に離れることは無いようにしたい」
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/18(日) 01:09:33.84 ID:YpMuGLkL0
幹部「計画の一部として、保護組織の拠点となる施設は横須賀鎮守府に併設することも検討中だ」


川内「私はそれなら嬉しいな。提督が遠くに行っちゃうって…嫌!」


漣「漣も賛成ですね。ご主人様が毎晩のように感謝されてるのは提督が完全に居なくなるからだって分かってますよね?」


龍驤「ウチも賛成やわ鎮守府に籍が残るのはかなり大きいと思うよ」


提督「幹部さんにここまで考えてもらって断る方がどうかしているな。許されるのなら幹部さんの考えに乗りたいです」


幹部「よし、ではこの案で進めていこう。提督君の最後の晴れ舞台に向けて皆も協力して欲しい」


川内「もちろん!」


漣「いい感じに忙しくなりそうでいいですねぇ」


龍驤(家族も増えて仕事もなんとかなりそうや。朝霜らに光も見えて全部うまくいっとるはずやのに…こういう時に限って嫌な予感がするんや)


龍驤(お願いやから何も起こらんといてな……お願いやで…)


ーー
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/18(日) 01:10:06.95 ID:YpMuGLkL0
今日はここまでです
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/18(日) 01:20:51.27 ID:3D4bKCYQo
おつでした
何も起こさせねえ!
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/18(日) 01:22:03.46 ID:QAlvm9FDO
お疲れ様でした
なんだか一人ずつになってしまったけどここまで来たら誰も取りこぼしたくないなあ…
そしてあの怨念だけあってガチの邪悪なんだ…
まああの三人は地獄の賑やかし以上の意味は考えられないけど
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/18(日) 19:42:15.49 ID:YpMuGLkL0
ーー


幹部「菊月提督君が大本営に来れないと聞いた。これからのことについて大事な話があるんだが何があったのか説明してくれるかい?」


多摩『大事な話は多摩が提督になること関係かにゃ?』


幹部「そうだね、多摩君には先に知らせておこう。多摩君が足りないもの鎮守府の提督になって、菊月提督君は横須賀鎮守府を任せようと思っていたんだ」


幹部「提督君は深海棲艦の保護を目的とした組織の代表と、横須賀鎮守府の副官として籍を残してもらう考えだ」


多摩『提督が残るのかにゃ?』


幹部「新しい組織の拠点も横須賀鎮守府の敷地内に作る予定だ。提督君は必要な存在だということがよく分かった」


多摩『そっちの艦娘は喜ぶのが多いはずにゃ、幹部さんには感謝だにゃ』


幹部「私はお礼を言われる立場じゃない。凄いのは提督君自身だからね」
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/18(日) 19:48:49.06 ID:YpMuGLkL0
幹部「説明が終わった所で本題に入ろう。彼に何があったんだい?」


多摩『……実は多摩がこの鎮守府の提督になる話は外部の人間にも言ってたんだにゃ』


幹部「普通ならよくないことだが、足りないもの鎮守府は地域と密着している。プラスに働くことが多いだろうから咎めたりしないよ」


多摩『幹部さんの言う通りだにゃ。権力者さんに報告したら多摩が提督になるなら歓迎するし協力も惜しまないとまで言ってくれたんだにゃ』


幹部「素晴らしいね」


多摩『でもその時、多摩の指輪を見られたんだにゃ。菊月提督にも指輪があって二人は夫婦なのかと言われたんだにゃ』


多摩『勿論違うってすぐに言ったにゃ。多摩はお医者さんと結婚してて菊月提督は……って言いかけた時に深海海月姫が現れたんだにゃ』


幹部「……それで?」


多摩『海月姫が菊月提督の嫁で子どもが居て…って話をして、菊月提督がそれを認めたんだにゃ』


幹部「なるほど……それを知った菊月君が菊月提督君を…ということかい」


多摩『超絶喧嘩中でえらいことになってるにゃ。問題は暫く解決しそうに無いかもにゃ〜』


下2 この後の展開やその他起こったことなど
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/18(日) 19:59:54.22 ID:QAlvm9FDO
夫婦の問題はさすがに僕にもどうにも出来ないね…
早く仲直り出来るといいが…と幹部
そして天鎮守府から報告が上がる
天提督が身心の不調
何かを約束していてそれを破られた怒りと悲しみ
それすらどうでもよくなる程の強い喪失感
何を失ったのか
心に大きな穴が開いているのだけは解る
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/18(日) 20:00:48.94 ID:WCFZRfrlO
菊月さん、海月姫もお嫁さんだし子供がいることは事実で認めてるし自分を愛してくれてるのも分かってる
でも公言しちゃったら菊月の方が内緒の関係になっちゃう
そこのデリカシーのなさにご立腹
だから今回ばかりは何故か海月姫が愚痴を聞いてる
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/18(日) 20:09:59.06 ID:YpMuGLkL0
ーー


菊月「海月姫も嫁だ……子どもがいることも事実だが……自分を……愛してくれてるのも……分かってる……」


菊月「だが……権力者の前で司令官が……公言すれば……私との関係が……」


深海海月姫「浮気ってことになるわねぇ」


菊月「……ふぐぅぅぅぅ…!!」


深海海月姫「ちょっとデリカシーが無かったわよねぇ」


菊月「うあぁぁぁぁぁぁぁぁ……!!」


深海海月姫「貴女とはライバルでもあるけど…これは流石に放っておけないわねぇ」
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/18(日) 20:18:20.66 ID:YpMuGLkL0
深海海月姫「大事な人だとか言いようはいくらでもあったわよねぇ。嫁だって言い切る必要はなかったわぁ」


菊月「ひっく……あぁぁぁぁぁぁ……」


深海海月姫「あの人はきっと良い言い訳が思い付かなったのよ。下手なことを言って印象を悪くしたくなかっただけ」


深海海月姫「貴女のことも愛しているはずよ、そんなに泣かなくても…」


菊月「嫌だ…いやぁぁぁぁぁぁ…………」


深海海月姫「こんなになってる菊月なんて初めて見たわね…よっぽとショックだったのねぇ」


深海海月姫「放っておいてもいいんだけど、やっぱり無視はできないわぁ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/18(日) 20:25:27.05 ID:QAlvm9FDO
しかし菊月提督
平然と嫁が二人居ると公言
なにか問題でも?
批判もどこ吹く風で図太さを見せるイケメン
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/18(日) 20:49:48.02 ID:3D4bKCYQo
昨日の今日で地元権力者さんの元へ話しに行く菊月提督
記憶を失っていた自分を支え愛してくれた深海海月姫
自分を愛して信じて探し続けてくれた菊月
どちらも大切な妻だとド真面目に伝える

そうすると式は上げたのかって聞かれた後、仲人になるから奥さん達安心させてやれって
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/18(日) 21:02:24.95 ID:YpMuGLkL0
ーー


権力者「話そびれた事とは何かな?」


菊月提督「俺は提督になる前、記憶を失っていたんだ」


権力者「ふむ」


菊月提督「その時に自分を支え、愛してくれたのが深海海月姫なんだ」


権力者「昨日紹介してくれた奥さんだね」


菊月提督「俺を愛してくれて、愛している女は二人居るんだ」


権力者「浮気か…もしくは深海棲艦は奥さんに含まないという方針なのかな?」


菊月提督「自分を愛して信じて探し続けてくれたのは菊月という駆逐艦で、どちらも大切な妻だ」


権力者「随分と大胆なことを言うんだね」


菊月提督「嘘を言いたくなかった。誤魔化すのも苦手だからこれしか選択肢は無かったんだ」
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/18(日) 21:07:29.94 ID:YpMuGLkL0
権力者「その真っ直ぐさは提督君を思い出す…彼は元気にしているんだよね?」


菊月提督「そのようだ。また後日テレビに出てくるだろう」


権力者「それは嬉しい報せだ。ところで二人の奥さんとは式は挙げたりしたのかい?」


菊月提督「式……考えたことも無かった」


権力者「なら奥さん達を安心させてやりなさい。それがこれからも支援を続ける条件にしましょう」


菊月提督「わかった、近日中に必ず式を開く」


権力者「仲人で困っているならこちらがやろう。式場も抑えることもできる」


菊月提督「なら協力を頼もう。少しでも早い方がこちらとしても良い」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/18(日) 21:14:10.40 ID:sqo9qWwHo
菊月提督、菊月の元へ
もう一度プロポーズを
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/18(日) 21:30:18.12 ID:WCFZRfrlO
>>260
権力者さんに説明をした事や結婚式を上げようって事も話す
菊月と一緒にいた海月姫が焼いちゃうけど良かったわねって言ってたら3人の式だって言う菊月提督
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/18(日) 21:37:41.39 ID:YpMuGLkL0
ーー足りないもの鎮守府


菊月提督「扉を開けてくれないか」


菊月『…』


菊月提督「聞いてくれているならそのままでもいい。まずは初めに謝らせてくれ」


菊月『……謝罪はいらない。あの言動は鎮守府のことを思ってだろう』


菊月提督「確かにそうだ。だがさっき権力者の所に行って来て菊月のことを話してきた」


菊月『どうしてそんなこと……』


菊月提督「お前のことを愛しているからだ」


菊月『そう……か』


菊月提督「菊月への気持ちは片腕が無かった頃から変わらない。あの世界では無くなってしまっても菊月は変わらなかった」


菊月提督「それどころか俺を探してまでくれた。そんな大切な人を蔑ろにはできなかったんだ」
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/18(日) 21:42:30.13 ID:YpMuGLkL0
菊月提督「菊月、結婚式を挙げよう。気持ちは伝えてあるがそれを行動に移していなかったな」


ガチャッ


菊月「…」


深海海月姫「素敵な台詞ね。私とは子どもがいるけどそれでもやっぱり焼いちゃうわ」


菊月提督「海月姫も一緒だったか。言っておくが式は三人でやるからな」


深海海月姫「本当に?」


菊月提督「二人への気持ちに偽りがない事を証明する。式も抑えてくれてるそうだ」


深海海月姫「良かったじゃない…ふふふ、これでちゃんとライバルでいれそうね?」


菊月「…うるさい」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/18(日) 21:49:03.63 ID:3D4bKCYQo
立場も分かってるので内々の式を準備してくれる権力者さん
でもハリボテなんかじゃないしっかりした本物の式
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/18(日) 22:27:19.19 ID:sqo9qWwHo
>>264
ウェディングドレスの採寸もしっかりと
恥ずかしいやらで落ち着きがない菊月をたしなめる海月姫、こちらはどっしり構えてる
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/18(日) 22:32:07.91 ID:YpMuGLkL0
ーー


ガングート「おい孫から聞いたぞ、一体何が起こるんだ?」


多摩「菊月提督と菊月と深海海月姫の結婚式だにゃ」


ガングート「馬鹿な」


多摩「残念ながら本当だにゃ。今ちょうどドレスの採寸をしてるらしいにゃ」


ガングート「なぜこのタイミングなんだ、最後の思い出作りということか?」


多摩「結果的にそうなってしまったにゃ。因みに協力者は権力者さんにゃよ」


ガングート「む…権力者絡みなら文句は言えないな」


多摩「おみゃーも世話になってるからにゃあ」


ガングート「また今度子どもの顔を見せに行ってやるか」
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/18(日) 22:35:17.29 ID:YpMuGLkL0
ーー工廠


北上「ほらじっとしてなって〜」


菊月「ん…」


深海海月姫「落ち着きがないわねぇ」


深海夕張「菊月さんも乙女なんですよ。ウェディングドレスの採寸なんて一回切りですから」


深海海月姫「あら?もしかしたら複数回あるかもしれないわよぉ?」


深海夕張「それは笑えませんよ……」


菊月「ドレス…この私が……結婚式で着るドレスを…」


北上「んもぉ〜測りにくいってぇ〜」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/18(日) 22:38:55.70 ID:2qLlGMHpo
海月姫のも用意しようとすると自前のがあるからと言われる
そういえば伴侶に捧げる姿というのがあるんだっけという話に
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/18(日) 22:46:35.01 ID:3D4bKCYQo
>>268
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/18(日) 23:01:50.06 ID:sZRj193lO
深海夕張「さ、海月姫さんも菊月さんを見てばっかりいないで採寸しますよ」


深海海月姫「私は自前のがあるからいいわぁ」


深海夕張「…え?」


北上「あ〜潜水新棲姫が言ってたやつだ。ヴェールがどうこうとか」


深海海月姫「簡単に言えば伴侶に捧げる姿があるのよぉ」


深海夕張「びっくりしました…自分で作ったのかと思ったじゃないですか」


深海海月姫「うふふふふ」


北上「でもさ、あれって相手に食べられるのが前提じゃなかったっけ?」


深海海月姫「その通りねぇ」


深海夕張「菊月提督が海月姫さんを食べる…?」


深海海月姫「表現としてはなにも間違ってないわぁ」
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/18(日) 23:05:53.41 ID:sZRj193lO
北上「あれでしょ?菊月提督に美味しく頂かれちゃう〜とか」


深海夕張「あ……もう!なんなんですか!」


深海海月姫「そっちの意味もあるけどぉ、本当に食べてもらうつもりなのよぉ」


北上「ガチ?」


深海海月姫「食べられると言っても、あの人は深海棲艦じゃないから全身を食べることはできないわぁ」


深海海月姫「でも体の一部分とか…内臓の一部なら大丈夫よねぇ」


北上「うわぁ…でもそれが深海棲艦の普通なんだもんね〜」


深海海月姫「これは私達にとって最も美しく、誇りのある儀式なのよぉ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/18(日) 23:22:30.20 ID:sqo9qWwHo
深海夕張「と、いった事があったんですが菊月提督さん覚悟完了してます?」
菊月提督「…………髪とかでもいいのだろうか…」
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/18(日) 23:26:42.56 ID:QAlvm9FDO
また対抗心を燃やす菊月
私が司令官に捧げられるものは…
もちろん私自身は既に捧げたが…
深海棲艦とは違う艦娘としての神聖なもの…
という事を考えてる顔ねぇ…と海月姫
その後>>272
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/18(日) 23:30:33.95 ID:YpMuGLkL0
菊月「私が司令官に捧げられるものはなんだ……」


北上「種族が違うんだから張り合っても仕方ないじゃん」


菊月「もちろん私自身は既に捧げたが…それでも何かあるはずだ…」


北上「ダメだこりゃ」


深海海月姫「菊月は深海棲艦とは違った、艦娘としての神聖なものがないか考えてるのよぉ」


北上「無いでしょ」


深海海月姫「そうよねぇ、艦娘は作られた存在なんだからそんなものは無くて当然なのよぉ」


北上「考えるのは自由なんだし、放っておこっか」


深海夕張「……」
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/18(日) 23:35:05.14 ID:YpMuGLkL0
ーー執務室


深海夕張「……ということを海月姫さんが言ってたんですが」


多摩「覚悟はできてるのかにゃ?」


菊月提督「……髪でもいいのか」


多摩「いいと思うのかにゃ?」


菊月提督「……なにも聞いていないぞ」


深海夕張「言わなくても分かってくれるって思ったんじゃないですか?」


多摩「かなりハードなのを想像しとかないといけないにゃ。本来なら死ぬ儀式だから片目くらい平気で差し出すと思うにゃ」


深海夕張「目で済みますか?腎臓とか内臓でくるかもしれませんよ」


菊月提督「…教えてくれて感謝する。当日までに覚悟を決めておこう」


多摩「教えてくれた夕張には特別賞だにゃ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/18(日) 23:38:22.79 ID:2qLlGMHpo
むしろハードにならなそうなのを先にリクエストしておいて、抑えた方がいいのではと
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/19(月) 00:08:56.82 ID:MAP7pCB3O
>>276
海月姫も菊月提督の負担にならない様にと考えて出した結論が血液。耳たぶを噛んで受けもらうつもり。
血液は全身を循環しているので僅かな量でも自分を受け取ってもらえる。
張り合ってくるであろう大事なライバル菊月と共に。
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/19(月) 00:16:32.02 ID:IAvhsDFk0
ーー


菊月提督「儀式の話を聞いた。お前たちの文化ならそれを否定することはしない。だが…食べる部位は選ばせてくれ」


深海海月姫「そう……自分で差し出すつもりだったけど、アナタが選んでくれるならそれでもいいわ」


菊月提督「……何を差し出すつもりだった?」


深海海月姫「子宮よ。今の私にとってこれ以上捧げられるものは無かったのよぉ」


菊月提督「……」


深海海月姫「あら、顔色が……?」


菊月提督「妻の内臓を…子宮を食べろと言われて……取り乱さない奴はいない……」


深海海月姫「あら…ごめんなさい……そんなつもりは無かったのよぉ」
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/19(月) 00:22:05.81 ID:IAvhsDFk0
菊月提督「できればお前には傷付いて欲しくない。内臓や指、腕なんかも止めてくれ」


深海海月姫「じゃあ…………うーん…」


菊月「血では無理なのか」


深海海月姫「あら菊月……そうね、血液なら問題無いと思うわぁ」


菊月提督「本当か?」


深海海月姫「全身を循環してるから、体の一部分に間違い無い。自分を受け取ってもらえるわねぇ」


菊月提督「わかった、それなら問題ないな」


菊月「司令官、私の血も飲んでくれ」


菊月提督「…菊月はそれでいいんだな」


菊月「私にも何かあるかと探した結果がこれだった。コイツと同じことをするなら納得もできる」


深海海月姫「私達の契りってことになるじゃない、いいと思うわよぉ」


下1 この後の展開やその他起こったことなど
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/19(月) 00:30:28.15 ID:2GTvSBRDO
さすがにそのままではという事でワインに注いで飲む
少し考えて菊月提督
お前達も飲め
と指先を切ってグラスに血を注ぐ
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/19(月) 00:38:52.51 ID:IAvhsDFk0
ーー


深海海月姫「なにも今日じゃなくて良かったのよぉ?」


菊月提督「予行演習だ」


菊月「注射器は無いから指を切って血を流すぞ」


菊月提督「丁度もらったワインがある、それに混ぜて飲む」


深海海月姫「……はい」


菊月「これには私達の血が入っている。司令官の中に私達を入れてくれ」


菊月提督「……菊月、もう二つグラスを出してくれないか」


菊月「分かった、少し待っていてくれ」
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/19(月) 00:44:53.43 ID:IAvhsDFk0
深海海月姫「私達も飲むの?」


菊月提督「ああ、俺の血が入ったものを飲んでくれ」


菊月「司令官の……」


菊月提督「…準備はできた。それじゃあ同時に飲むぞ」


深海海月姫「……味は普通ねぇ」


菊月「少しだけだからこんなものだろう」


菊月提督「式の時はもう少し血を多くしてもいい。それを清められた酒に混ぜて飲む」


深海海月姫「どれくらいの血でヴェールが出るか分からないから、それなりの量を飲むかもしれないわよぉ?」


菊月提督「構わない。全て飲み干す」


菊月「私はあらかじめ血を抜いておく必要があるな。コイツとは体型が違い過ぎるから、同じ量の血を抜けない可能性がある」


菊月提督「二人と挙げる式がこの鎮守府での最後の大仕事になりそうだな」


ーー
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/19(月) 00:45:20.21 ID:IAvhsDFk0
今日はここまでです
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/19(月) 00:51:56.05 ID:Aqaf5DX1o
おつです
深海棲艦との種族の違いにフォーカス当たる話すきすき
前主人公としてもとてもよいキャラですわ菊月提督
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/19(月) 01:14:41.58 ID:ugnYv0dSo
おつでした
この三人の関係も好きだなぁ
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/19(月) 19:15:38.54 ID:IAvhsDFk0
ーー


龍驤「霞のときはもうお腹大きくなってきてたんよな」


霞「現代艦娘は成長が早かったからよ。龍驤さんは普通の人間の子どもを妊娠したのかもしれないでしょ」


龍驤「胸が張ったりせぇへんしお乳も出てけぇへんねん」


霞「個人差があるわよ。雲龍なんか妊娠してないのに母乳が出てたじゃない」


龍驤「中で赤ちゃん…死んでるんと違うんかなぁ」


霞「それは龍驤さんの思い込みよ。いきなり赤ちゃんの心音なんて聞こえないわよ」


龍驤「もしそうやとしたら司令官に申し訳ないなぁ…」


霞「龍驤さんは医者でもなんでも無いでしょ?そんなに気になるなら病院に連れて行ってあげるわよ」


龍驤「嫌や……もしほんまに死んどったら…正気じゃいられへん…」
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/19(月) 19:19:03.26 ID:IAvhsDFk0
霞「もう、遅かれ早かれ病院には行くんだから覚悟しときなさいよ!」


龍驤「ほんなら…せめて司令官と……」


霞「あの人は新しい組織と引き継ぎで忙しいから無理なの」


龍驤「司令官……」


霞「下手に暴れると本当に死んじゃうわよ?分かったら大人しくしてて」


龍驤「……」


霞「妊娠中は気分が浮き沈みするってやつね。私は変な方向に振り切ってたけど、龍驤さんみたいなのが本当かもしれないわね」


霞「司令官は忙しいし、病院には私が連れて行くしか無さそうね」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
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