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【艦これ】龍驤「足りないもの、その後」その10【安価】
	- 302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/19(月) 22:22:35.80 ID:IAvhsDFk0
 -  ーー 
  
  
 「では数日間こちらで様子を見ておきます」 
  
  
 霞「妊娠中だから不安定になってるだけだと思うけど、念を入れて損はないものね」 
  
  
 「一人にすることは望ましく無いんですが、一度鎮守府から離れることが必要じゃないかと考えてのことです」 
  
  
 霞「この病院はヤブじゃないのは知ってるから文句を言ったりなんかしないわ。龍驤さんを任せるから」 
  
  
 「ええ、彼女は必ず良くなります」  
	- 303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/19(月) 22:25:30.42 ID:IAvhsDFk0
 -  ーー 
  
  
 龍驤「……」 
  
  
 龍驤「あかん…」 
  
  
 龍驤「覚悟してたはずや…ウチみたいに精神に不安がある艦娘が妊娠なんて…」 
  
  
 龍驤「でも思ってる倍以上辛い……」 
  
  
 龍驤「霞はこれを乗り越えたんか…流石はお母さんになれるだけあるわ…」 
  
  
 龍驤「ウチ……負けそうや…」 
  
  
 龍驤「……」 
  
  
 龍驤「夜……明けへんなぁ……」 
  
  
 龍驤「ずっと夜なんと違うんかな……気のせいやないと思う……」 
  
  
 龍驤「……」 
  
  
 龍驤「この子は産みたい……ウチは頑張らなあかんねん…」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/19(月) 22:55:12.31 ID:1j/5/K2eO
 -  起きてるのか寝てるのか良くわからない真っ暗な静寂の中、暖かな小さな光が龍驤に射し込む 
 光は段々増えて束なって眩いばかりになると目が覚めて翌朝 
 不安でいっぱいだったはずの胸の内は暖かくて安心感が広がってる 
  
 あの最初の小さな光、この子やろか?皆がおるって元気づけられてしもたかな 
 この子もおってみんなもおるのに不安になる事なんてなかったんよ  
	- 305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/19(月) 22:55:32.56 ID:x18n/TaDo
 -  夜夢を見る龍驤 
 列車の席に座っている  
	- 306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/19(月) 23:10:43.71 ID:IAvhsDFk0
 -  ーーーー 
  
  
 ガタンゴトン 
  
  
 龍驤「……夢か」 
  
  
 龍驤「夢と自覚してるものほど虚しいもんは無いな」 
  
  
 龍驤「……」 
  
  
 龍驤「電車の中にはウチしかおらんのか」 
  
  
 ガタンゴトン 
  
  
 龍驤「それにしても遅いな…各駅停車の電車なんか?」 
  
  
 龍驤「夢やから醒めるのを待つしかないか…」  
	- 307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/19(月) 23:14:33.56 ID:IAvhsDFk0
 -  ガタンゴトンガタンゴトン 
  
  
 龍驤「お、スピード上がったんか?って言うても快速レベルやね。各駅停車の区間が終わったんか」 
  
  
 龍驤「……何やあれ」 
  
  
 龍驤「よぉ見たら誰かおる……しかも…あれは…」 
  
  
 「……」 
  
  
 龍驤「ウチや……」 
  
  
 龍驤「手足のある頃の……ウチで…足りないもの鎮守府に飛ばされる前の…」 
  
  
 龍驤「ウチは何を見させられてるんや…?夢にしては残酷過ぎる……」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/19(月) 23:44:27.48 ID:2GTvSBRDO
 -  手足のある龍驤がこちらを見た 
 吐き気がする濁った目 
 あんな目をしとったんやな昔のウチは… 
 餓鬼なんて面倒やろ? 
 ウチが殺したろか? 
 そいつはそう言った  
	- 309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/19(月) 23:49:06.78 ID:ugnYv0dSo
 -  >>308 
 せやからギュッと握った、隣におる子の手を 
 絶対にこの子は、ウチの子は守り通す 
 そして、この夢の中とはいえのあの子も! 
 艦載機を発艦させ電車を破壊して止める龍驤 
 母となって深層心理にある牢獄だったこの電車とホームを打ち破った  
	- 310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/20(火) 00:01:03.64 ID:aRyXHqxL0
 -  「……」 
  
  
 龍驤「ウチはあんな目をしとったんか……吐き気がするくらい目が濁っとる」 
  
  
 「なんやお前下手しよったな、ガキ孕むとかアホやろ」 
  
  
 龍驤「自分に向かってそう言うんか…ほんまに昔のウチは…」 
  
  
 「ガキなんて面倒やろ?ウチが殺したろか?」 
  
  
 龍驤「ふざけんな…!」 
  
  
 「ウチがそう言うてるんや。赤の他人やなくてウチ自身やからな」 
  
  
 龍驤「ウチは昔と違う!」 
  
  
 「そう簡単に変われるわけないやろ、なぁ?」 
  
  
 「そうやね」 
  
  
 龍驤「お前は…………」 
  
  
 「ウチは足りないものに来た直後の龍驤や。絶賛浮気中やで」 
  
  
 龍驤「そのウチとも違う!ウチにはもう司令官が、夫がおるんや!」 
  
  
 「夫とか頭イカれとんな」 
  
  
 「金ヅルに惚れるとかアホやろ」 
  
  
 龍驤「黙れ……お前らになにがわかるんや!」  
	- 311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/20(火) 00:04:43.18 ID:aRyXHqxL0
 -  龍驤「絶対にこの子は、ウチの子は守り通す!お前らには手出しさせへん!」バッ 
  
  
 「やるんかカタワ!」 
  
  
 「残ってる腕と脚も千切ったるからな!」 
  
  
 龍驤「……アホか、お前らなんか相手にするわけ無いやろ」 
  
  
 ガシャーンッ 
  
  
 「はぁっ!?」 
  
  
 「艦載機を電車の外にやって何をするんや!?」 
  
  
 龍驤「夢の中とはいえ……あの子も救うんや!」 
  
  
 ビシュッ  
	- 312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/20(火) 00:08:59.72 ID:aRyXHqxL0
 -  「……しゃあないな、そろそろ助けたろか」 
  
  
 「〜〜」 
  
  
 「危ないっ!」 
  
  
 「龍驤…!?」 
  
  
 「よっしゃ、これで感謝状頂き……」 
  
  
 「カンムス、嫌い!」 
  
  
 「な、お前……電車来てんのに……ウチの手…払い除けたら……」 
  
  
 「ざまあみ……」 
  
  
 ズガガッ 
  
  
 「うわっ!!」 
  
  
 「おっ……と…とと……」 
  
  
 「だ…大丈夫か龍驤………」 
  
  
 「何や……なにが起こったんや…電車の中から……ナニかが…」 
  
  
 龍驤「……」 
  
  
 「あ………………」  
	- 313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/20(火) 00:16:01.77 ID:aRyXHqxL0
 -  龍驤「……これは夢なんや。現実ではウチは富士を殺した。助けられた命を見逃した」 
  
  
 龍驤「あの駅と電車のことは一生忘れるつもりは無い。けどそれに囚われるのは違う」 
  
  
 龍驤「ウチはこの子のお母さんになるんや。いつまでもこの牢獄に捕らわれとったらあかん」 
  
  
 龍驤「……富士、許して」 
  
  
 龍驤「こんなウチでも幸せを掴もうとしてることを許して欲しい。最低で生きてる価値も無かったウチが言えることや無いのはわかってる」 
  
  
 龍驤「それでも幸せになりたいんや。司令官と家族になって未来を生きたいんよ」 
  
  
 龍驤「富士は優しいから許すって言うと思う、けどそれは今だけの話や。大人になって真実を聞いたら多分意見は変わるやろ」 
  
  
 龍驤「それこそ富士が親になろうとした時に、ウチのしでかしたことの重大さに気付くはずや」 
  
  
 龍驤「なあ…許してくれやんくてもいいからその時まで待ってな。どんな罰でも受けるから今だけは待って」 
  
  
 龍驤「せめてこの子が大きくなって…手がかからへんようになるまで……」 
  
  
 龍驤「親としてウチの役目が終わったら…殺してもいいから。残ってる右腕と右脚もあげるわ」 
  
  
 龍驤「せやから……お願いやで」 
  
  
 下1 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/20(火) 00:23:15.00 ID:tWRgCkZnO
 -  電車が駅についてホームに降りる龍驤 
 そこで待ってるのは周囲を取り巻く大切な人達 
 だんだん目が冷めていく中で親としての役目が終わったらお婆ちゃんとしての役目があるでしょって誰かに知っているけど大人びた声で言われる 
 そして目が覚めたら朝、胸の内にあった不安はなくなってる  
	- 315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/20(火) 00:32:55.31 ID:aRyXHqxL0
 -  プシュー 
  
  
 龍驤「……駅についたんやね」 
  
  
 「龍驤…」 
  
  
 龍驤「司令官の顔が歪んでる……周りも明るくなってきてるってことは…目が醒めかけてんのか」 
  
  
 「親としての役目が終わっても次があるでしょ」 
  
  
 龍驤「あんたは…誰や。見たこと無いけど、知ってるような……」 
  
  
 「お母さんの次はおばあちゃんでしょ」 
  
  
 龍驤「おばあちゃん……」 
  
  
 「例え両腕と両脚が無くたって……」  
	- 316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/20(火) 00:35:08.70 ID:aRyXHqxL0
 -  ーー 
  
  
 シャッ 
  
  
 「龍驤さん朝ですよ」 
  
  
 龍驤「眩し……」 
  
  
 「いい天気なのでカーテンを開けておきました」 
  
  
 龍驤「……ありがとうな」 
  
  
 「昨日と比べて随分と顔色が良さそうですね」 
  
  
 龍驤「うん…なんかスッキリしたっていうか、怖いとか不安な気持ちがマシになったんよ」 
  
  
 「それは良かったですね。では体温を計りますよ」 
  
  
 下1 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/20(火) 00:44:27.98 ID:+w9+K+Cgo
 -  提督が迎えに来て鎮守府へ戻った龍驤 
 見違えるくらい顔色が良くなったと言われる 
 霞からもお母さんになる覚悟が本当の意味でできたみたいねって  
	- 318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/20(火) 01:00:09.92 ID:aRyXHqxL0
 -  ーー 
  
  
 提督「短期間の入院明けで心配していたが、見違えるくらい顔色が良くなったな」 
  
  
 龍驤「心配かけてごめんな、もう大丈夫やで」 
  
  
 霞「お母さんになる覚悟ができたってとこかしら?」 
  
  
 龍驤「そんな所かな。いつまでも心配かけられへんから頑張るで!」 
  
  
 提督「辛い時は周りを頼るんだぞ」 
  
  
 霞「一人で考え込んじゃいけないわよ」 
  
  
 龍驤「そうやね、ウチはお母さんになるんや。一人じゃ親にはなられへんのや!」 
  
  
 ーー  
	- 319 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/20(火) 01:00:43.70 ID:aRyXHqxL0
 -  今日はここまでです 
 
	- 320 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/20(火) 01:09:10.80 ID:2NBfoVOqo
 -  お疲れ様です 
 龍驤もさらに一歩前に進めた感、これは…胸に来る  
	- 321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/20(火) 01:29:11.70 ID:tWRgCkZnO
 -  おつでした 
 目指すゴールはハッピーエンドただひとつ 
 ここまでこれたんだから不安なんてない  
	- 322 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/20(火) 19:27:53.35 ID:aRyXHqxL0
 -  ーー 
  
  
 漣「安定してるのはフリじゃなかったみたいですね」 
  
  
 龍驤「もう前みたいなことはせぇへんよ」 
  
  
 漣「自分に信用無いって自覚してます?」 
  
  
 龍驤「せやからこうやって漣が見張ってくれてるやんか。ありがたいことやで」 
  
  
 漣「そりゃ目なんか離せませんよ。龍驤さん一人の体じゃないんですからね」 
  
  
 龍驤「うん…ほんまにウチのお腹の中におるんやね。死んでなんかなかったよ」 
  
  
 漣「元々が細いんで少しお腹が膨らめば丸分かりっすね」  
	- 323 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/20(火) 19:30:58.45 ID:aRyXHqxL0
 -  龍驤「入院中にいつのまにかこうなってたんよ。鏡でお腹見たりできへんかったのはちょっち残念やわ」 
  
  
 漣「メンタルがクソ雑魚の龍驤さんが悪いんで仕方ないですね」 
  
  
 龍驤「そうやんな…迷惑かけたわな」 
  
  
 漣「それなりにかかりましたよ。でもまあ特別に許してあげますよ」 
  
  
 龍驤「おおにきやで」 
  
  
 漣「さて、今日もお仕事は待ってくれませんよ」 
  
  
 龍驤「気合い入れて頑張ろか!」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 324 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/20(火) 19:45:06.78 ID:+w9+K+Cgo
 -  提督の異動の準備も進む中、菊月提督から結婚式の連絡が 
 身近な人達でやる小さい規模だけれど龍驤達くらいは呼ぼうと  
	- 325 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/20(火) 20:10:02.64 ID:2NBfoVOqo
 -  >>324 
 
	- 326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/20(火) 20:23:06.21 ID:aRyXHqxL0
 -  漣「仕事の前にこんなお知らせが来てるんすよね」 
  
  
 龍驤「結婚式…?菊月提督がやるんか」 
  
  
 漣「菊月と深海海月姫の三人でやるみたいです」 
  
  
 龍驤「会場は……小さい規模でやる感じなんやね」 
  
  
 漣「漣達は呼んでおこうってことだと思いますよ」 
  
  
 龍驤「司令官とウチが行くのが一番やけど、色々と忙しいんよな」 
  
  
 漣「お二人は祝辞だけ出して、横須賀鎮守府代表で誰か行ってもらう手もありますね」 
  
  
 龍驤「せめてウチか司令官は行かなあかんやろ」 
  
  
 漣「自分の体考えて下さいよ。ここから足りないもの鎮守府までそこそこの距離あるんすから」  
	- 327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/20(火) 20:30:25.99 ID:aRyXHqxL0
 -  龍驤「走って行くわけや無いし、まだお腹も大きくない。行くんやったら今しか無いと思うわ」 
  
  
 漣「付き合いの浅い人なら何がなんでも止めますけど、菊月提督なんすよねぇ」 
  
  
 龍驤「気を付けて行ってくるわ。無理はせぇへんから大丈夫やで」 
  
  
 漣「龍驤さんがそう言うと不安しかねぇんすよ」 
  
  
 龍驤「乗ってる電車が脱線するとかそんなことが起きれへん限り平気やって。万が一体調悪くなったらすぐに帰るから」 
  
  
 漣「護衛で一人は出すとしても…やっぱり不安ですってぇ」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/07/20(火) 21:02:45.72 ID:+w9+K+Cgo
 -  向こうに連絡取るともちろん妊婦に無理はさせれないとグラーフが迎えに来てくれる 
 
	- 329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/20(火) 21:14:54.97 ID:pABRJFmfO
 -  >>328 
 川内と結婚式には興味があるって由良がついてく  
	- 330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/20(火) 21:25:31.78 ID:aRyXHqxL0
 -  バシュッ 
  
  
 漣「む?」 
  
  
 グラーフ「望月の予知が見えたから来た…」 
  
  
 漣「どんなご用件で?」  
  
  
 グラーフ「結婚式には私が迎えに来るから…」 
  
  
 龍驤「それは有難いわ、絶対に安心な移動手段やからね」 
  
  
 漣「ではこちらからは、龍驤さんは確定で行くとお伝え下さい」 
  
  
 グラーフ「最大で何人……?」 
  
  
 漣「飛ばせる限界があるんでしたよね。では多くても三人だとも伝えておいてください」 
  
  
 グラーフ「分かった…」 
   
  
 バシュッ 
  
  
 龍驤「これで安心やね。不安があったわけや無いけど、絶対に安心な方がええからね」 
  
  
 漣「……」  
	- 331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/20(火) 21:30:01.70 ID:aRyXHqxL0
 -  ーー式当日 
  
  
 龍驤「川内がついてきてくれるのは嬉しいんよ。でも由良まで来る必要はある?」 
  
  
 川内「私もそう言ったんですけど、師匠も行くって言うんです」 
  
  
 龍驤「式が見たいとかそんな感じ?」 
  
  
 由良「近い」 
  
  
 由良「興味がある」 
  
  
 龍驤「ほぉん…まあ三人までやから由良も行くことはできるよ」    
  
  
 由良「そう」 
  
  
 バシュッ 
    
  
 グラーフ「うわ、来た……」 
  
  
 龍驤「なにをビクついてんねん、そっちが迎えに来てくれたんやろ」 
  
  
 川内「足りないもの鎮守府にいる皆は元気かな〜」  
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 332 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/20(火) 21:54:11.91 ID:2NBfoVOqo
 -  再会を喜ぶ川内 
 
	- 333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/20(火) 22:10:34.81 ID:+w9+K+Cgo
 -  >>332 
 龍驤も顔つき良くなったねってママ組から言われてる  
	- 334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/20(火) 22:13:58.71 ID:aRyXHqxL0
 -  ーー足りないもの鎮守府 
  
  
 川内「久しぶり!!」 
  
  
 北上「ほんとに久しぶりだよね〜」 
  
  
 深海夕張「川内さん、私のこと分かりますか?」 
  
  
 川内「雲龍から聞いてるよ、夕張が痴女になったって」 
  
  
 深海夕張「そうじゃないんですって!」 
  
  
 川内「うんうん、元気そうで良かったよ」  
	- 335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/20(火) 22:20:55.77 ID:aRyXHqxL0
 -  ガングート「龍驤も良くなったようだな」 
  
  
 北上「顔色が違うもんね。入院したって聞いた時はヒヤッとしたよ〜」 
  
  
 龍驤「心配かけてごめんな。でも母親になるって自覚も出てきたし、腹も出てきたんや!」 
  
  
 ガングート「ほう」 
  
  
 北上「どれどれ失礼して……おっ!」 
  
  
 龍驤「皆んなも良かったら触ってな、ウチと司令官の子どもが入ってるからね」 
  
  
 多摩「どうやら調子の良い芝居じゃなさそうだにゃ」 
  
  
 川内「私もそれを心配したけど大丈夫そうだよ」 
  
  
 多摩「川内とも久しぶり……にゃんだけど由良はどこに行ったにゃ?」 
  
  
 川内「さぁ…師匠のことだから何か目的はあると思うけど」 
  
  
 多摩「本当に式に興味があるだけなのかにゃ…?」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/20(火) 23:13:57.18 ID:yrxhz+wSO
 -  自分も将来結婚式は挙げたいので興味があった乙女な一面が半分で警備目的が半分 
 
	- 337 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/20(火) 23:16:13.84 ID:2NBfoVOqo
 -  由良さんは>>336 
 
	- 338 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/20(火) 23:31:45.23 ID:aRyXHqxL0
 -  ーー 
  
  
 望月「そこで何してんの?」 
  
  
 由良「警備」 
  
  
 望月「今日は知らない人は入ってこないよ〜」 
  
  
 由良「そう」 
  
  
 望月「ま、あたしらとしては助かるから勝手にやってて〜」 
  
  
 由良「…」 
  
  
 由良「ここからなら良く見える」 
  
  
 由良「契りを約束する式」 
  
  
 由良「どんなものなのか」 
  
  
 由良「もし意味があるものなら」 
  
  
 由良「…」 
  
  
 由良「今はこれでいい」  
	- 339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/20(火) 23:35:32.98 ID:aRyXHqxL0
 -  ーー 
  
  
 富士「私たちがサプライズゲストだって!」 
  
  
 さみだれ「大きな声を出したらダメなんじゃない?」 
  
  
 富士「はっ!」 
  
  
 さみだれ「指輪を渡す係だって。大仕事だね」 
  
  
 富士「お母さんに指輪を渡す!」 
  
  
 さみだれ「海月姫さんはそれでいいけど菊月さんはどうなるんだろ」 
  
  
 富士「まだ誰か呼んでるって聞いたよ」 
  
  
 さみだれ「そっか、じゃあもう一回練習しよ!」 
  
  
 富士「うん!触手を使って指輪を……」 
  
  
 さみだれ「ねぇやっぱり触手は使わない方がいいと思うよ」 
  
  
 下1 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/21(水) 00:01:06.38 ID:ws/LQoM7O
 -  菊月側は雲林院さん、菊月とは友人だからね 
 そんで富士ともあのひと悶着があってからお互い謝って仲直りして友達になってた  
	- 341 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/21(水) 00:17:33.51 ID:o2MvUT/V0
 -  ガチャッ 
  
  
 雲林院「私だ」 
  
  
 さみだれ「なにが!?」 
  
  
 富士「雲林院ちゃんが菊月に指輪を渡すの?」 
  
  
 雲林院「そうなった。付き合いもあるから」 
  
  
 さみだれ「あれ?二人って仲良かったっけ…?」 
  
  
 雲林院「今は友人だ」 
  
  
 富士「あの時はごめんね」 
  
  
 雲林院「全身の骨が砕けただけだ、気にしてない」 
  
  
 さみだれ「気にしないんだ…」 
  
  
 富士「指輪を渡す練習しよ!」 
  
  
 雲林院「そうだな。指輪の入った箱を振りかぶって……」 
  
  
 さみだれ「指輪は投げちゃダメだから!」 
  
  
 ーー  
	- 342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/21(水) 00:18:01.23 ID:o2MvUT/V0
 -  今日はここまでです 
 
	- 343 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/21(水) 00:24:17.62 ID:51I46j13o
 -  おつおつ 
 あ゛あ〜…ほのぼのが染み渡る 
 かすみも喋る姿見たいね早く  
	- 344 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/21(水) 00:48:25.92 ID:ws/LQoM7O
 -  おつでした 
 いま緩やかな時間の良さが身に沁みてます  
	- 345 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/21(水) 18:25:00.49 ID:oF0gEMf4O
 -  ーー 
  
  
 皐月「挨拶周りとか偉い人と会うのって大切なんだね」 
  
  
 提督「俺の場合は提督を辞めさせられるわけじゃない。だからこそこういうことは大切なんだ」 
  
  
 皐月「僕が横須賀鎮守府の秘書艦だから司令官と一緒に挨拶してるけど…正直僕は必要無いんじゃないかなって思ってたんだ」 
  
  
 皐月「けどこういう時こそちゃんと僕も居ないとダメなんだね」 
  
  
 提督「その通りだ。龍驤や漣の立場はあくまで秘書艦の代理であって正式な役職じゃない」 
  
  
 皐月「僕は秘書艦としてあんまり働けてないから…最後くらい頑張るよ!」  
	- 346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/21(水) 18:30:39.83 ID:oF0gEMf4O
 -  皐月「司令官はちゃんと休まなきゃいけないよ?挨拶回りが終わっても組織の立ち上げで忙しいんだし」 
  
  
 提督「休むべき時はちゃんと休んでいる」 
  
  
 皐月「それなら良かった!」 
  
  
 提督「…この調子だと今日は泊まりだな。横須賀に帰る暇が無い」 
  
  
 皐月「早く終われば菊月提督の結婚式に出れたけど、とてもそんな状況じゃなかったね」 
  
  
 提督「まだこれから役員さんに会うんだ。結婚式は龍驤が参加してくれているから良しとしよう」 
  
  
 皐月「もう今日は帰れないならホテルを予約しとくね」 
  
  
 提督「頼んだ、こっちはアポが取れているか確認の電話をしてくる」 
  
  
 皐月「はぁぁ…大変だけど本来ならこれが秘書艦の正しい姿だもんね。弱音は吐けないよ!」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 347 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/21(水) 19:30:00.96 ID:3VYWPb2bO
 -  回る先々で期待の声をかけられる提督 
 やはり深海棲艦の脅威が減ることはいろんな界隈に期待されてる  
	- 348 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/21(水) 19:31:03.25 ID:hVzkJUiwO
 -  皐月にも苦労をかけたと労う提督 
 私生活は大丈夫かと  
	- 349 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/21(水) 19:48:34.87 ID:dV2RQJE60
 -  ーーホテル 
  
  
 皐月「ふぁ〜〜疲れたぁ…」ボフッ 
  
  
 提督「ベッドに飛び込みたくなる気持ちは分かる。苦労をかけてしまったな」 
  
  
 皐月「これくらい平気って言いたいけど、今日は特に疲れちゃった」 
  
  
 提督「今日しかアポが取れない人も居てどうしても過密スケジュールになってしまった」 
  
  
 皐月「何人も会って話をしたけど、司令官はそれくらい期待されるんだね」 
  
  
 提督「深海棲艦の脅威が減ることを各方面で期待しているようだな」  
	- 350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/21(水) 19:55:28.97 ID:dV2RQJE60
 -  提督「皐月には暫く忙しい思いをしてもらうことになる」 
  
  
 皐月「ハードだけど頑張るよ!」 
  
  
 提督「本当に大丈夫か?私生活に影響は出ていないか?」 
  
  
 皐月「今のところは大丈夫だけど…あ、やっぱり不安あるかも」 
  
  
 提督「なんでも言ってくれ、俺にできることなら…」 
  
  
 皐月「なんでもしてくれるんだよね?」ニヤッ 
  
  
 提督「……なにを考えてる?」 
  
  
 皐月「ふふふ、僕は先にお風呂に入ってくる…いや、やっぱり一緒に入ろうよ!」 
  
  
 提督「…疲れているんじゃないのか?」 
  
  
 皐月「それとこれとは別!今夜はほどほどに楽しませてね!」 
  
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 351 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/21(水) 20:09:13.62 ID:51I46j13o
 -  結局一緒に入浴 
 密着しても提督Jrが100%にならない様子に提督もお父さんだから落ち着いてきたんだねぇと感慨深そうな皐月 
 提督(あれだけ連日ヤってればな……)  
	- 352 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/21(水) 20:29:12.27 ID:7cFuOhRCo
 -  >>351 
 でも提督が居なくならないから感謝の形も変えてこれからも接することができるってみんな喜んでたよ  
	- 353 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/21(水) 20:51:37.62 ID:dV2RQJE60
 -  ーー 
  
  
 皐月「ふぅ〜〜鎮守府と比べると狭いけど、ホテルのお風呂も気持ちいいね」 
  
  
 提督「…そうだな」 
  
  
 皐月「んふふ、これだけ密着してるのに司令官の大っきくなってないね」 
  
  
 提督「……」 
  
  
 皐月「司令官もお父さんだから落ち着いてきたんだね〜」 
  
  
 提督(毎日あれだけ……な。流石にこの程度だと100%にはならない) 
  
  
 皐月「まさか大きくならないとか無いよね?」 
  
  
 提督「それは大丈夫だ…」 
  
  
 皐月「良かった、僕に魅力が無いかと思っちゃうからね」  
	- 354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/21(水) 21:01:44.88 ID:dV2RQJE60
 -  皐月「…司令官が遠くに行かなくてみんな喜んでるよ。感謝の形も変えてこれからも接することができるって!」 
  
  
 提督「皆んなが喜んでくれるなら嬉しい限りだ」 
  
  
 皐月「感謝の形を変える子も居るけど僕は変わらないよ!」 
  
  
 提督「変えてくれるともっと嬉しかったんだがな」 
  
  
 皐月「司令官〜〜」 
  
  
 提督「これでも父親だからな」 
  
  
 皐月「今日は僕に感謝されるんだから余計なこと考えないで!」 
  
  
 提督「お父さんだと皐月が言ったんじゃないか」 
  
  
 皐月「屁理屈言わないで!それ以上言うなら霞から預かってきたキメセク用の薬飲んでもらうからね!」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/21(水) 21:10:07.33 ID:7cFuOhRCo
 -  一方の結婚式は慎ましくも盛大に大成功 
 それぞれの指輪は3本の輪が合わさって一つのリングになってるデザイン  
	- 356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/21(水) 21:23:27.88 ID:3VYWPb2bO
 -  >>355 
 海月姫のヴェールも菊月のウェディングドレスもどちらも負けず劣らず美しい  
	- 357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/21(水) 21:38:34.74 ID:dV2RQJE60
 -  ーー 
  
  
 川内「いい式だったね」 
  
  
 多摩「そうだにゃあ」 
  
  
 川内「菊月のウェディングドレスは綺麗だったけど、深海海月姫のも凄かった」 
  
  
 多摩「あれが深海棲艦のヴェールだにゃ。初めて見たけど凄く綺麗だったにゃ」 
  
  
 川内「深海棲艦によってヴェールは違うらしいけど、深海海月姫のはオーロラみたいな感じだったね」 
  
  
 多摩「燃えているような感じでもあったにゃ」 
  
  
 川内「その表現の方が近いかも。炎で燃えてるんじゃなくて命そのものが燃えてた」 
  
  
 多摩「事情を知らない人は驚いてたにゃ。あんなドレスあるのかって」 
  
  
 川内「そりゃ驚くよね」  
	- 358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/21(水) 21:43:03.81 ID:dV2RQJE60
 -  多摩「指輪も良かったにゃ。変わったデザインだと思ってたけど意味があったんにゃね」 
  
  
 川内「三本の輪が合わさって一つのリングになってるやつでしょ。あれはオーダーメイドだって」 
  
  
 多摩「そりゃそうにゃ、あんなの市販されてるわけないにゃ」 
  
  
 川内「いい式だったけど…もっと大勢の人に見てもらいたかったよね」 
  
  
 多摩「そういう訳にもいかないにゃ」 
  
  
 川内「三人で式を挙げるしその内の一人は深海棲艦だからね…」 
  
  
 多摩「深海棲艦の保護がもっと広まれば考え方も変わってくるにゃ」 
  
  
 川内「その為には提督にもっと頑張ってもらわないとね!」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/21(水) 21:56:24.92 ID:Q1/MhomAo
 -  お前はどう変わったにゃ? 
 川内の修行の詳細を聞く多摩  
	- 360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/21(水) 22:23:51.55 ID:7cFuOhRCo
 -  >>359 
 自分の心身を鍛え直すためにとにかく扱かれまくったことを語る川内  
	- 361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/21(水) 22:38:44.32 ID:QvxxXb16O
 -  多摩「提督のことよりお前はどう変わったにゃ?」 
  
  
 川内「…聞いちゃう?」 
  
  
 多摩「思い出したくないのかにゃ」 
  
  
 川内「そりゃあね。身体を鍛えるとか訓練はもう苦じゃないんだけど、心を鍛える修行がさ…」 
  
  
 多摩「そこが川内の弱さだにゃ」 
  
  
 川内「心を鍛えるには過去を思い返すことを何度もするんだけどさ。どう考えても龍驤さんの事が頭をよぎっちゃうの」 
  
  
 川内「私は龍驤さんを売って偽りの強さを手に入れようとした。それがどうやっても正当化できなかった」 
  
  
 多摩「正当化なんかできるわけないにゃ。お前がやったことは裏切りで擁護する点は一つも無い」 
  
  
 川内「なんてことをしちゃったんだろうってずっと後悔してた。辛いのは自業自得だから逃げ場が無かった」  
	- 362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/21(水) 22:41:05.95 ID:QvxxXb16O
 -  多摩「それでも戻ってきたってことはちょっとはマシになったのかにゃ?」 
  
  
 川内「…うん。今度は龍驤さんを助ける番だから!」 
  
  
 多摩「悪くなってないならそれでいいにゃ」 
  
  
 川内「よし!式も終わったから龍驤さんを連れて帰るよ!」 
  
  
 多摩「泊まっていけと言いたいけど龍驤の体調もあるにゃ」 
  
  
 川内「妊婦さんに無理はさせられないからね。今日はいいもの見せてくれてありがと!」 
  
  
 多摩「困ったことがあったら頼らせてもらうにゃ〜」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/21(水) 22:51:47.48 ID:wLgp+UoDO
 -  一方 
 幹部の元に天鎮守府からの報告書 
 天提督が精神を病んでしまっているらしい 
 強い喪失感に苛まれて参ってしまっている 
 原因が判らないので対処のしようがないという 
 失った覚えも無いはずなのに心に大きな穴があるのだと 
 彼は優秀な提督だ…どうにかしてあげたいが…と幹部  
	- 364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/22(木) 00:08:51.08 ID:NF1KA9eao
 -  >>363 
 
	- 365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/22(木) 00:21:36.13 ID:wUxMcovy0
 -  ーー大本営 
  
  
 深海綾波「報告書が来てるぞ」 
  
  
 幹部「天鎮守府からか……ん、これはあまり良くない報せだね」 
  
  
 深海綾波「新人提督がやらかしたのか?」 
  
  
 幹部「新人を指導していた天提督が精神を病んでしまったそうなんだ」 
  
  
 深海綾波「出来の悪さに心労ってか」 
  
  
 幹部「強い喪失感に苛まれて参ってしまっているとあるね。原因が判らないと書いてあるが私は想像できる」 
  
  
 深海綾波「原因はなんだよ」 
  
  
 幹部「術後鬱というものがある。全身麻酔を用いた手術を行うとごく稀にそういう症状が出るんだ」 
  
  
 深海綾波「ごく稀に起こることが起こった?都合良くそんなことが起こるもんだな」  
	- 366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/22(木) 00:26:46.86 ID:wUxMcovy0
 -  ーー天鎮守府 
  
  
 天提督「この喪失感はなんなんだろう……」 
  
  
 天提督「失った覚えも無いのに心に大きな穴がある。なにをどうやってもこの穴が埋まらない」 
  
  
 天提督「せっかく手術に成功してこれからだって言うのに。仕事に不満も無い」 
  
  
 天提督「幹部さんは術後鬱じゃないかって言ってたけど、とてもそんなものじゃない」 
  
  
 天提督「僕は何かを失ったんだ。その事実すらも失ってしまっている」 
  
  
 天提督「せめて何を失ったのか、それが分かるだけでも違うけど…」 
  
  
 天提督「幹部さんの言う通り…鬱なだけなのかな…」 
  
  
 下1 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/22(木) 00:34:22.01 ID:YgdtW21DO
 -  ふらふらと鎮守府内を歩いていると自然ととある部屋の前に居た 
 ここは使ってない部屋のはず 
 入ってみると机の上に見覚えの…無いはずの指輪 
 それを手にしてみると知らない名前が掘ってあった 
 知らない…はずなのに…涙が溢れて止まらない  
	- 368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/22(木) 00:48:42.83 ID:wUxMcovy0
 -  天提督「……なんで僕この部屋に来たんだろう。使ってないはずの部屋なのに」 
  
  
 天提督「物置きにもしてないから埃が…けほっ、掃除しなきゃいけないかな」 
  
  
 天提督「せっかくだからゴミがあれば捨てよう。えっと、何か……」 
  
  
 キラッ 
  
  
 天提督「机の上に指輪がある?これは見覚え無いけど…」 
  
  
 天提督「名前が掘ってある…知らない名前だなぁ。なんて読むのかも分からない」 
  
  
 天提督「知らないしよく分からないのに…どうして涙が溢れてくるんだろう……」 
  
  
 天提督「××……」 
  
  
 天提督「……」 
  
  
 天提督「あれ……なんで僕…泣いて……どうしてこの部屋に…?」 
  
  
 天提督「ふぅ…やっぱり鬱なのかな。直前まで自分が何をしてたのか分からないだなんて」 
  
  
 …… 
  
  
 天提督「なんだろうこの汚れた指輪。何か掘ってあるみたいだけど……よく分かんないや」 
  
  
 天提督「捨ててもいいけど誰のか分からないからそれは止めとこう。とりあえずこの机の中にしまっておこうかな」 
  
  
 天提督「……カウンセリングを受けるしかないかなぁ」 
  
  
 ーー  
	- 369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/22(木) 00:49:10.20 ID:wUxMcovy0
 -  今日はここまでです 
 
	- 370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/22(木) 00:55:09.39 ID:YgdtW21DO
 -  お疲れ様でした 
 さすがに復活とかまた赤ん坊とかは無いにしろせめて話くらいはさせてやりたい… 
 って今完全に忘れてしまった…?  
	- 371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/22(木) 01:05:42.29 ID:NF1KA9eao
 -  おつ 
 難しい…  
	- 372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/22(木) 18:45:39.46 ID:wUxMcovy0
 -  ーー 
  
  
 漣「ご主人様が横須賀鎮守府の提督を退くことが一部のマスコミに知れてしまったようです」 
  
  
 提督「こちらが会見を開くまで待って欲しかったんだがな」 
  
  
 漣「嗅ぎ付けて来たのはとある週刊誌です。強引な手を使えば潰せましたけどあえてそれはしていません」 
  
  
 提督「そもそも使おうとしないでくれ。せめて俺に相談するんだ」 
  
  
 漣「相談してもやろうって言わないでしょう?こっちはご主人様の性格なんか知り尽くしてんすから」 
  
  
 提督「……」  
	- 373 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/22(木) 18:48:44.51 ID:wUxMcovy0
 -  漣「今度その週刊誌の記者が取材に来ます。応答は任せましたよ」 
  
  
 提督「…漣が答えてくれないか?」 
  
  
 漣「漣でもいいですけどご主人様の方がいいと思いますよ」 
  
  
 提督「俺の性格を知っているんだろう…………?」 
  
  
 漣「やれやれ、そんな顔しないで下さいよ。人前が苦手なの治さないと会見どころじゃないでしょうが」 
  
  
 提督「…そうか」 
  
  
 漣「まあ取材に来るのは普通の記者じゃないんで、ご主人様が緊張したりすることはないと思いますよ」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/22(木) 18:53:19.44 ID:YgdtW21DO
 -  女記者とそして響 
 久しぶり…って程でもないかな 
 私の初仕事だよ 
 きびきび答えてね 
 女記者がフォローしつつ響が主導で記事を担当しているらしい  
	- 375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/22(木) 18:55:57.35 ID:plpVdk2bo
 -  >>374 
 
	- 376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/22(木) 19:03:38.37 ID:wUxMcovy0
 -  ーー数日後 
  
  
 「やあ久しぶり…って程でもないかな」 
  
  
 提督「そうか……こういうことだったのか」 
  
  
 「これが私の初仕事だよ、きびきび答えてね」 
  
  
 女記者「今日は私がフォローしてあげるから思い切ってやりなさい」 
  
  
 「ありがとう、そうさせてもらうよ」 
  
  
 提督「響……頑張っているんだな……」 
  
  
 「私はもう響じゃないよ。横須賀の提督さん、私の質問に答えてもらうからね」  
	- 377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/22(木) 19:08:41.21 ID:wUxMcovy0
 -  ーー 
  
  
 漣「ちょっとぉ〜部外者が鎮守府をウロウロしないで下さ〜い」 
  
  
 「ごめんよ、つい」 
  
  
 漣「元気そうでなによりって感じですかね」 
  
  
 「元気だけど現実は厳しいことを思い知ってるよ。漣が司令官の情報をくれたからこうやって取材ができた」 
  
  
 「記者になって慣れていないのもあるけど、自分では全く取材が出来ていないんだ」 
  
  
 漣「その道を選んだのは貴女なんですから頑張るしかありませんよ」 
  
  
 「そうだね。司令官と横須賀鎮守府の情報をくれたこと改めてお礼を言わせてもらうよ」 
  
  
 漣「遅いながらもセンベツってやつですな。新しい人生を楽しんで下さい」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/22(木) 19:12:11.94 ID:k249LKbbo
 -  ところで勇退する提督の奥様…いや龍驤さんは安定しているかい? 
 出来れば会って話を、いや取材、取材したいんだ 
  
 響……いや新人記者さん……頑張ってるんだぁ……うぅ  
	- 379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/22(木) 19:27:27.68 ID:yGVCUjZzO
 -  >>378 
 長くの付き合いの相手なのでまだ癖が抜けきらない響 
 頑張るんですぜ  
	- 380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/22(木) 19:33:50.08 ID:wUxMcovy0
 -  「ところで勇退する提督の奥様…いや龍驤さんは安定しているかい?」 
  
  
 漣「まあぼちぼちですよ」 
  
  
 「出来れば会って話を、いや取材。取材がしたいんだ」 
  
  
 漣「響……いや新人記者さん……頑張ってるんですねぇ…ううっ…」 
  
  
 「これは私の選んだ道だからね、毎日頑張っているんだ」 
  
  
 漣「感動しますよね…どうかそのまま頑張って下さいよ」  
	- 381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/22(木) 19:41:07.14 ID:wUxMcovy0
 -  ーー 
  
  
 女記者「取材中に泣くのはやめてくれないかしら?」 
  
  
 提督「響が……頑張っていたんだ…」 
  
  
 女記者「たかが艦娘一人でこうなるなんて。艦娘を大切にするとはいってもそれはどうなのかしら」 
  
  
 提督「…取り乱してすまない」 
  
  
 女記者「取材は成立したから問題ないわよ、これであの子の首も繋がったわね」 
  
  
 提督「……どういうことなんだ?」 
  
  
 女記者「記者になるっていって出版社に来たのはいいけど、これが初めての取材。とてもじゃないけど…」 
  
  
 提督「記者は才能が大事な仕事なのか?」 
  
  
 女記者「そんなわけ無いじゃない。彼女にいつくか記事を書かせてみたけど丁寧な内容だったわよ」 
  
  
 提督「それがいけないのか」 
  
  
 女記者「売れる記事じゃなかったわ。いい文章が売れる世界じゃないのよ」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/22(木) 19:51:52.56 ID:YgdtW21DO
 -  だから良い文章でなおかつ読ませる記事を書けるようにしてあげたいと 
 まあ…私自身もいつも頭を抱えてるんだけどね…と女記者  
	- 383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/22(木) 20:24:38.72 ID:plpVdk2bo
 -  >>382 
 だからいいコンビになれるわ  
	- 384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/22(木) 20:25:07.84 ID:k249LKbbo
 -  >>382 
 なんか愚痴りたそうなのでちょっと聞く  
	- 385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/22(木) 20:37:01.55 ID:wUxMcovy0
 -  女記者「だから良い文章でなおかつ読ませる記事を書けるようにしてあげたいのよ。でも私自身、いつも頭を抱えてるんだけどね…」 
  
  
 提督「仕事が変わっても大変なことには変わり無いということか」 
  
  
 女記者「あの子は元艦娘で国からお金を貰ってたでしょ?でも私は深海棲艦。まずは陸に適応する所からだったわ」 
  
  
 提督「それに比べれば響はまだ甘いか?」 
  
  
 女記者「どうしてもそう思っちゃうわね。明日死ぬかもしれない状況を生き抜いてきた私からすれば、この仕事がダメでも次を探せる」 
  
  
 女記者「けどあの子はそうはいかない。きっと貴方や知り合いに泣きついて自分ではなんともできないでしょうね」 
  
  
 提督「だからって諦めることはしないでくれ」 
  
  
 女記者「当たり前よ、あの子が実力を付けてくれれば私といいコンビになれる。けどその前に会社から切られたらおしまいなの」 
  
  
 提督「響には頑張って欲しい…たとえ艦娘と提督という関係で無くなったとしても、関係が切れるわけじゃないんだ」  
	- 386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/22(木) 20:40:09.28 ID:wUxMcovy0
 -  ーー夜 
  
  
 ガチャッ 
  
  
 「ただいま」 
  
  
 うすしお「にゃあん」 
  
  
 「いい子にしてたかい」ナデナデ 
  
  
 うすしお「うにゃあ」 
  
  
 「今日は司令官と会って来たんだよ」 
  
  
 うすしお「にゃ〜〜」 
  
  
 「元気そうにしてたし龍驤さんのお腹の中には赤ちゃんがいるんだ」 
  
  
 うすしお「にゃ」 
  
  
 「どうしたんだい?カレンダーの方を見てるけど何かあるの?」 
  
  
 「……そうか、今日はあの日だったね」  
	- 387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/22(木) 20:44:27.95 ID:wUxMcovy0
 -  「今日は私の大好きだった人が死んでしまった日。死んでしまって何年か経つけど私はこうやって写真に向かって手を合わせることしかできない」 
  
  
 「艦娘を辞めていて良かった……もしあのまま今日を迎えていたらきっと私は酷いことをしていた」 
  
  
 「これは私が選んだ道なんだ。うまくいかなくても努力を続けるしかない」 
  
  
 「誰かに迷惑をかけるよりずっといい。頑張ることは得意だからね」 
  
  
 うすしお「にゃっ」 
  
  
 「明日も頑張ろう。今日はいい取材もできたからきっといい記事が書けるはずだ」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/22(木) 20:55:50.68 ID:k249LKbbo
 -  うすしお視点で新人記者のこれまでの頑張りと今日の記者起こしを 
 ちょっと鎮守府にいた頃を回想するうすしおを添えて  
	- 389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/22(木) 21:21:50.70 ID:yGVCUjZzO
 -  >>388 
 新人記者さんは確実に成長していってる  
	- 390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/22(木) 21:33:20.19 ID:wUxMcovy0
 -  ーー 
  
  
 うすしお「にゃああ」 
  
  
 「……」 
  
  
 うすしお『寝るって言ってたのにまだ起きてる。仕事が大変なのかなぁ』 
  
  
 うすしお『お母さんとも会えなくなって時間が経つけど、とうとう鎮守府からも離れちゃった』 
  
  
 うすしお『ここは艦娘が居なくてひびきだけ。凄く部屋が狭いけど生活はできてる』 
  
  
 「違う…こうじゃない……」 
  
  
 うすしお『頑張り過ぎてる気がするなぁ、早く寝ないと体調が悪くなっちゃうよ』 
  
  
 「……」 
  
  
 うすしお『こういう時にあの人が居ればいいのに…居ないからどうにもできない』 
  
  
 うすしお『ねぇ〜〜早く寝ないと〜〜』 
  
  
 「うん……もう少しだから…」  
	- 391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/22(木) 21:39:59.82 ID:wUxMcovy0
 -  うすしお『この狭い部屋に来る前は良かったのに。飛鳥さんも居たから誰かが困ってたらすぐに知らせられた』 
  
  
 うすしお『みんなどこ行ったの〜〜ひびきが辛い思いしてるのに〜』 
  
  
 「……」 
  
  
 うすしお『もしかしてもう体調が悪くなってる?だとしたら少し逃げた方がいいかな……一回首を締められて殺されかけたし』 
  
  
 うすしお『でもここには他に誰も居ないから…う〜〜どうすればいいんだろ』 
  
  
 うすしお『ここがどこだか分からないから助けを呼べない。もうこうなったら…』 
  
  
 「……わかったよ、続きは明日の朝にしよう」 
  
  
 うすしお『え、なにが?』 
  
  
 「ほらおいでうすしお」 
  
  
 うすしお『寝る?寝るの?ちゃんと寝るんだ!お布団!』  
	- 392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/22(木) 21:42:25.32 ID:wUxMcovy0
 -  「そんな不安そうな声を出されたら気になってしまうからね」 
  
  
 うすしお『一人で寝るのと全然違うや』 
  
  
 「うすしおにまで心配されるなんて…私はまだまだだね」 
  
  
 うすしお『あ、寝る…寝れる……』 
  
  
 「また今度先生のところに行こう。親子の再会だ」 
  
  
 うすしお『おやすみひびきぃ…』 
  
  
 「……もう寝てしまったか。私も寝るとしよう」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/22(木) 22:18:31.18 ID:yGVCUjZzO
 -  今回の記事は大好評 
 丁寧な記事だからこそ記者会見の発表内容の核心は避けつつビジョンはしっかり伝えれてる  
	- 394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/22(木) 22:30:13.51 ID:+X1shREzo
 -  >>393 
 
	- 395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/22(木) 22:40:08.25 ID:wUxMcovy0
 -  ーー 
  
  
 女記者「この前の記事が好評だったみたいね」 
  
  
 「司令官のことは悪く書くことは難しかったから」 
  
  
 女記者「横須賀提督は辞めさせられるんじゃないことが良く分かる記事だったわ」 
  
  
 「深海棲艦を保護する組織のことには触れなかったよ」 
  
  
 女記者「それでいいの。横須賀提督がどんな方向性で動いているかを書けば良かったのよ」 
  
  
 「司令官の会見の後でまた本を出すから…だよね?」 
  
  
 女記者「週刊誌は一週間で新しい本が出る。情報は小出しにしていかないと意味がないのよ」 
  
  
 「その上で読者を惹きつけるような内容が必要なんだね」 
  
  
 女記者「ようやくわかってきたって所かしら?」  
	- 396 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/22(木) 22:44:48.84 ID:wUxMcovy0
 -  「私なりに頑張っていたんだけど、それだけじゃいけなかったんだ。不快にさせてしまっていたみたいだね」 
  
  
 女記者「不快だなんてそんな…」 
  
  
 「分かるんだ。精神を病むと視線が刺さるのを感じるようになるんだよ」 
  
  
 女記者「そうだとしても私は口には出していない。貴女の思い込みで解決してしまうの」 
  
  
 「怒らせるつもりは無いんだ。だから私の謝罪を受け入れて欲しい」 
  
  
 女記者「もういいわよ、次のネタを探しに行くわよ」 
  
  
 「ウラー……なんて今は言えないか」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/22(木) 23:16:26.74 ID:k249LKbbo
 -  取材名目で足りないもの鎮守府に里帰りする新人記者(うすしおを連れて行く、彼女ためでもある) 
 一方の鎮守府側では先生と飛鳥が一人と1匹の事を心配している場面 
  
 (うすしお女の子だったよね…?) 
   
	- 398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/22(木) 23:22:36.24 ID:yGVCUjZzO
 -  >>397 
 だけど飛鳥は瑞鶴のいる所だから横須賀じゃないかな?  
	- 399 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/22(木) 23:42:25.21 ID:k249LKbbo
 -  瑞鶴この間出てたね…すまん 
 
	- 400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/23(金) 00:35:57.48 ID:jSGyXfaBO
 -  あ、飛鳥はいないので響は足りない鎮守府に取材、うすしおは先生に会いに里帰りのつもりでの>>397でした 
 
	- 401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/23(金) 00:46:09.51 ID:sySfGoPc0
 -  ーー足りないもの鎮守府 
  
  
 菊月「いかなる取材も受けないからな」 
  
  
 「わかったよ、じゃあ素直に里帰りってことにして欲しい」 
  
  
 菊月「お前はこの鎮守府の出身じゃないだろう」 
  
  
 「ここが私にとっての鎮守府だから何も間違っていないよ」 
  
  
 菊月「……好きにしろ」 
  
  
 「もう好きにさせてもらっているよ。うすしおはちゃんとした里帰りだからね」  
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