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【艦これ】龍驤「足りないもの、その後」その10【安価】
	- 554 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/28(水) 21:24:24.80 ID:ddl6TrUG0
 -  漣「随分と余裕なこと言いますね」 
  
  
 龍驤「…あのな、黒潮らが発散してくれるのは助かるねん」 
  
  
 漣「なぜですか?」 
  
  
 龍驤「深海棲艦にもロリはおるやろ」 
  
  
 漣「……察し」 
  
  
 黒潮「言い訳と違うけどうちらもそれを思ってたんよ」 
  
  
 陽炎「龍驤さんみたいに一晩で五回は無理だけど黒潮と二人でならなんとかなるでしょ?」 
  
  
 黒潮「保護するはずの深海棲艦に欲情とか、それこそ一発アウトや」 
  
  
 漣「…その通りなんで文句は言えないっすね」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 555 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/28(水) 22:07:50.66 ID:NgtoTNgSo
 -  ユニット式なだけあってガンガン工事が進んでいく 
 どんなものかと思ってたけどなかなか頑丈で良さそう  
	- 556 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/28(水) 22:18:31.61 ID:vzHVIBXaO
 -  >>555 
 部屋はどんな感じかなと内見して見てみると 
 事務所のようなスペースや集合住宅の様なスペースもあったり戸建ての様なスペースも  
	- 557 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/28(水) 22:30:17.34 ID:gecFDQVfO
 -  ーー数日後 
  
  
 漣「えらい勢いで工事が進んでますな」 
  
  
 龍驤「コンテナハウスってどんなもんかと思ってたけど、なかなか頑丈で良さそうやわ」 
  
  
 漣「コスト削減ってことでこれを採用したらしいすけど、そんな感じとは思えませんね」 
  
  
 龍驤「今日は周りをやるから中を見学してもええらしいねん。一緒に見に行こか」 
  
  
 漣「もちろんです。単純に興味もありますし色々と参考になるかもしれませんからね」  
	- 558 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/28(水) 22:36:43.27 ID:gecFDQVfO
 -  ーー 
  
  
 龍驤「これ…かなりええんと違う?」 
  
  
 漣「事務所みたいなコンテナもあって、集合住宅みたいなコンテナがありますよ」 
  
  
 龍驤「こっちは戸建てみたいなスペースになってるんか」 
  
  
 漣「外見がカクカクしてるっていうのはありますけど、そんなの全く気にならないくらいイイですね」 
  
  
 龍驤「これ…舐めとった。ここまで良いもんやとは思ってなかったわ」 
  
  
 漣「幹部さんが各地に深海棲艦の保護施設を建てると聞いて、はじめは無理だって思ってたんすよ」 
  
  
 龍驤「これやったらいける……深海棲艦でも快適に過ごせるのは間違いない」 
  
  
 漣「そんでもってこれ、相場よりかなり安く建ててんですよ。幹部さんのツテだからと思ってたんすけど違いますね」 
  
  
 龍驤「最初に幹部さんが…大本営が大量にコンテナを買ったんや。せやからコンテナ一つ辺りの単価が安くなる」 
  
  
 漣「やっばぁ…幹部さんの有能さを改めて知りましたね」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 559 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/28(水) 22:54:41.95 ID:vzHVIBXaO
 -  そんなこんなで施設は完成 
 提督は横須賀にも席はあるので鎮守府にも部屋は残してる 
  
 あとは宣言式を残すのみ  
	- 560 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/28(水) 23:54:32.41 ID:w62dMM+oo
 -  >>559 
 
	- 561 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/29(木) 00:08:29.02 ID:oKojpjiv0
 -  ーー提督の部屋 
  
  
 龍驤「施設も完成していよいよやね」 
  
  
 提督「そうだな…その日が迫ってきている」 
  
  
 龍驤「この部屋は残すんやでな」 
  
  
 提督「まだ横須賀鎮守府に籍がある。向こうで過ごすようになってもここは残しておきたい」 
  
  
 龍驤「それって司令官のこだわり?」 
  
  
 提督「そうなるか……うん」 
  
  
 龍驤「よかったら理由聞かせて欲しいわ」 
  
  
 提督「……朝霜のことを忘れたくないんだ。ああいう形で朝霜は存在しているが俺の娘になるはずだった朝霜はもう居ない」  
	- 562 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/29(木) 00:14:58.97 ID:oKojpjiv0
 -  提督「今でも時々思い出すんだ。顔を真っ青にした朝霜が俺の所に来て…」 
  
  
 龍驤「朝霜は生きてるからお墓はたてられへん。せやからこの部屋を残しておきたいんやね」 
  
  
 提督「それだけじゃない。ここには龍驤と霞と朝霜と…数え切れないくらい様々な経験をした」 
  
  
 龍驤「ここでのことって辛いことの方が多くなかった?」 
  
  
 提督「足りないもの鎮守府でのことを思えばどうということは無い」 
  
  
 龍驤「せやね…ウチもいっぱい迷惑かけたわ」 
  
  
 提督「ここに来れば自分がどんな人間か思い出すことができる。横須賀は足りないもの鎮守府とは違った方向で俺を成長させてくれた」 
  
  
 龍驤「司令官は人としても立派になったよ。父親としても文句無しやで」 
  
  
 下1 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 563 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/29(木) 00:24:00.33 ID:FHxmHdK4o
 -  中枢さんや北方姉妹が保護組織に正式に参加してくれる 
 あのとき垣間見た平和な未来を実現する為に 
 それに深海棲艦との橋渡しになれるし他の国にもこれからやる事はハッタリじゃないと示すことができる  
	- 564 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/29(木) 01:00:18.61 ID:oKojpjiv0
 -  中枢棲姫「お楽しみの所邪魔をする」ガチャッ 
  
  
 提督「どうしたんだ?」 
  
  
 北方棲妹「私達も参加する」 
  
  
 北方棲姫「シテヤル!」 
  
  
 龍驤「保護組織に参加してくれるって言うん?」 
  
  
 中枢棲姫「そうだな、お前たちの言葉で言えば平和を実現する為だ」 
  
  
 提督「参加を決めてくれたきっかけは何だ?」 
  
  
 中枢棲姫「ロリは尊い」 
  
  
 提督「……」 
  
  
 中枢棲姫「だが世界はロリだけでは成り立たない。それを守る存在が必要になる」 
  
  
 龍驤「そんな理由でか…」 
  
  
 中枢棲姫「私は大真面目だ」 
  
  
 提督「中枢棲姫が正式に参加してくれるならこれ以上のことは無い。役職も用意して本気であることを世界に示せる」 
  
  
 中枢棲姫「好きにしろ。ただしロリの深海棲艦を保護したら真っ先に私に知らせることを忘れるなよ」 
  
  
 北方棲妹「うわ…」 
  
  
 北方棲姫「キモイ」 
  
  
 ーー  
	- 565 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/29(木) 01:00:45.22 ID:oKojpjiv0
 -  今日はここまでです 
 
	- 566 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/29(木) 01:04:57.04 ID:ymXp9AMDO
 -  お疲れ様でした 
 これは浄化…されてませんね  
	- 567 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/29(木) 01:18:50.43 ID:bOQIQjmNo
 -  おつおつ 
 コンテナハウスの隠れ家感いいよね 
 ろ、ロリコンは世界を救うから……多分おそらくきっと  
	- 568 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/29(木) 18:43:43.44 ID:dGU7AISk0
 -  ーー 
  
  
 神通「あの…話って…?」 
  
  
 由良「貴女を鍛える」 
  
  
 川内「私と師匠はここを離れるかもしれないの。だから神通が強くなっておいて損は無いでしょ?」 
  
  
 神通「私は…そこまでの強さは…欲してしません…」 
  
  
 由良「黙りなさい」 
  
  
 神通「由良さん…」 
  
  
 由良「サキュバスに拒否権は無い」 
  
  
 シュバッ 
  
  
 神通「由良さんまでそんなこと…!!」ギギッ 
  
  
 由良「見た」 
  
  
 川内「はい……やっぱり凄いです」 
  
  
 神通「川内さんまで!誰が性欲の塊なんですか!」 
  
  
 由良「違う」 
  
  
 川内「神通…今さ、師匠と互角だったの自覚してる?」 
  
  
 神通「……え?」  
	- 569 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/29(木) 18:48:23.42 ID:dGU7AISk0
 -  由良「サキュバスと煽った瞬間の初速」 
  
  
 由良「それだけで言えば私より上」 
  
  
 川内「注射が嫌だって暴れ回った時もそうだけど、神通は才能があるんだよ」 
  
  
 神通「私が…」 
  
  
 由良「戦闘狂が生きて帰ってくる」 
  
  
 由良「一度じゃなくて何度も」 
  
  
 由良「そんなことはあり得ない」 
  
  
 川内「足りないもの鎮守府が崩壊してたとき、何度も出撃して黒潮が止めても出撃を止めなかった」 
  
  
 川内「それでも神通は戻ってこれてた。思い出したくないかもしれないけど、異常なことだって思うでしょ?」 
  
  
 由良「鍛えて損は無い」 
  
  
 由良「力を開花させることも損は無い」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 570 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/29(木) 19:09:24.90 ID:ymXp9AMDO
 -  聞き流しそうになったが慌てて神通 
 二人がここを離れるってどういう事ですか 
 新しい施設に移るという話ですか? 
 いくら私を鍛えても二人分の穴を埋めるのはさすがに無理です!  
	- 571 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/29(木) 19:22:35.04 ID:FHxmHdK4o
 -  >>570 
 横須賀には菊月提督と一緒に菊月達が来る 
 足りない物鎮守府にできる穴は代わりに誰かが埋めないといけない  
	- 572 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/29(木) 19:27:16.66 ID:dGU7AISk0
 -  神通「ちょっと待って下さい、二人がここを離れるってどういう事ですか?」 
  
  
 川内「それはね」 
  
  
 神通「新しい施設に移るんですか?いくら私を鍛えても二人分の穴を埋めるのはさすがに無理です…!」 
  
  
 由良「話を聞きなさい」 
  
  
 神通「……わかりました」 
  
  
 川内「横須賀には菊月提督と一緒に菊月達が来るでしょ?戦力的には神通がいれば充分なの」 
  
  
 由良「足りない物鎮守府」 
  
  
 川内「あそこにはガングートがいるけど子育てに忙しい。菊月達が抜けてできる穴は埋めないといけない」 
  
  
 由良「私たちが行く」 
  
  
 神通「でも……」  
	- 573 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/29(木) 19:31:26.30 ID:dGU7AISk0
 -  由良「なにが嫌なの?」 
  
  
 神通「嫌というか…いきなり強くなれと言われても…」 
  
  
 川内「師匠、混乱するのは仕方ないですよ」 
  
  
 由良「だって」 
  
  
 由良「神通の能力に気付いたのは最近」 
  
  
 川内「…神通は感情でスイッチが入るタイプだから気付くきっかけが」 
  
  
 由良「サキュバス」 
  
  
 神通「またそれを言う!!」 
  
  
 由良「この瞬間の握力」 
  
  
 由良「勝てない」 
  
  
 川内「素直に勝てないって言う師匠がどれだけ凄いか…神通には伝わってないかな」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 574 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/29(木) 19:37:06.23 ID:bDagsSZRo
 -  乱入してまたも勝負(意味深)を仕掛けてくる春雨を神通がピンクのボロ雑巾にしたあとに 
 春雨元特務艦だった事を告げる由良 
 つまり特務艦レベルすら圧倒できるのよと  
	- 575 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/29(木) 19:40:30.35 ID:bOQIQjmNo
 -  いくら春雨でも何回もボコられるのはかわいそうなのでこの前春雨圧倒したじゃない?との流れで>>574後半 
 
	- 576 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/29(木) 20:01:48.00 ID:dGU7AISk0
 -  春雨「サキュバス!?」ダダダッ 
  
  
 神通「この……!」シュバッ 
  
  
 由良「待ちなさい」 
  
  
 春雨「あっはぁ!!またボロ雑巾になるまで痛めつけてくれるんですか!!」 
  
  
 川内「前にそんなことあったの?」 
  
  
 春雨「それはもう凄かったんです!神通さんに夜戦を仕掛けたら…ああん!思い出すだけで気持ちよくなっちゃうう!」 
  
  
 神通「問答無用で襲う貴女が悪いんです!」 
  
  
 由良「神通」 
  
  
 由良「春雨は元特務艦なのは知ってる」 
  
  
 神通「知ってますけど…元じゃないですか」 
  
  
 由良「元でも特務艦を圧倒してる」  
	- 577 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/29(木) 20:05:05.54 ID:dGU7AISk0
 -  神通「春雨さんはそこまでの強さは無いと…白露さんが言っていました…」 
  
  
 川内「いやでも倒したのが事実なら…」 
  
  
 神通「すいません…この話は無かったことに…」 
  
  
 由良「ダメよ」 
  
  
 神通「由良さん…」 
  
  
 由良「断るなら」 
  
  
 由良「貴女が提督を襲った映像を」 
  
  
 由良「ばら撒く」 
  
  
 由良「大音量で」 
  
  
 由良「中庭で流す」 
  
  
 シュバッ 
  
  
 川内「……師匠は強い人と戦えるからあんなに乗り気なんだよね…」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 578 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/29(木) 20:27:12.32 ID:rKV5j1iVO
 -  日々由良が神通の力を引き出す為に伝える事が更に際どくなっていく 
 もう顔から火どころかマグマが吹き出して炎が立ち上るほど恥ずかしいやつが来たところで神通が限界を超える(皐月みたいな感じ) 
  
 これで神通の力は瞬間的なものじゃない、分かる? 
 はい…自分でも分かります  
	- 579 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/29(木) 20:37:02.07 ID:FHxmHdK4o
 -  >>578 
 真っ赤な顔を冷やすために川内が冷え冷えタオル持ってきてくれる  
	- 580 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/29(木) 20:50:40.33 ID:dGU7AISk0
 -  ーー 
  
  
 由良「サキュバス」 
  
  
 神通「……!」 
  
  
 … 
  
  
 由良「性欲の塊」 
  
  
 神通「この…!」 
  
  
 … 
  
  
 由良「絶倫女」 
  
  
 神通「もう…!!」 
  
  
 … 
  
  
 由良「発情期」 
  
  
 神通「おぉぉっ!」 
  
  
 … 
  
  
 神通「もう……こんなこと何回続けるんですか…!」 
  
  
 由良「何度でも」  
	- 581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/29(木) 20:58:30.88 ID:dGU7AISk0
 -  由良「感情がスイッチ」 
  
  
 由良「だから仕方ない」 
  
  
 神通「いくら由良さんでも…もう我慢の…!」 
  
  
 由良「貴女」 
  
  
 由良「龍驤さんにも知らせてないこと」 
  
  
 由良「あるのを知ってる」 
  
  
 神通「……」 
  
  
 由良「提督に飲ませたわね」 
  
  
 由良「キメセク用の薬」 
  
  
 由良「あれを使えば提督も耐えられる」 
  
  
 由良「それを分かって飲ませた」 
  
  
 由良「そして貴女は」 
  
  
 由良「避妊薬を飲むからと」 
  
  
 神通「それ以上はやめて下さい…!!」  
	- 582 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/29(木) 21:33:34.97 ID:dGU7AISk0
 -  由良「だから避妊具無しで迫った」 
  
  
 由良「でも実際は違った」 
  
  
 由良「むしろその日は危険日」 
  
  
 由良「それでも良かった」 
  
  
 由良「もし出来てしまっても堕ろせばいいと思ってた」 
  
  
 由良「なんでそんなことをしたか」 
  
  
 由良「それは」 
  
  
 由良「孕まなくても自分の卵子が」 
  
  
 由良「提督の精子で塗れることを期待した」 
  
  
 由良「そうすることで極限の絶頂を得ようとした」 
  
  
 由良「妊娠しても構わないという考え」 
  
  
 由良「頭の中は卵子が詰まってるの?」 
  
  
 神通「…うあぁぁっ!!」  
	- 583 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/29(木) 21:57:33.98 ID:dGU7AISk0
 -  安価の出し忘れ 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 584 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/29(木) 22:01:10.09 ID:ymXp9AMDO
 -  加減など無い神通の一撃 
 しかし冷静さを欠いた攻撃に当たる由良ではない 
 由良の背後に小さいクレーター 
  
 今の話は私の胸に仕舞っておく 
 少し自分を見詰め直す事も必要と由良  
	- 585 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/29(木) 22:06:56.13 ID:bOQIQjmNo
 -  >>584 
 
	- 586 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/29(木) 22:44:58.35 ID:oKojpjiv0
 -  ドゴォッ 
  
  
 由良「…これが貴女の力」 
  
  
 神通「……」 
  
  
 由良「怒りに任せた一撃なんて当たらない」 
  
  
 由良「けど万が一当たればこうなる」 
  
  
 神通「このクレーターは…今ので…」 
  
  
 由良「鍛えたくないのならそれでいい」 
  
  
 由良「だけど」 
  
  
 由良「力のコントロールは覚えて」 
  
  
 神通「……はい」 
  
  
 由良「今の話は私の胸に仕舞っておく」 
  
  
 由良「でと自分を見詰め直す事も必要」 
  
  
 神通「その通り……です」  
	- 587 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/29(木) 22:46:49.36 ID:oKojpjiv0
 -  由良「性欲もそう」 
  
  
 由良「私にだってある」 
  
  
 由良「けどコントロールできる」 
  
  
 由良「欲に溺れず」 
  
  
 由良「力をコントロールする」 
  
  
 由良「根っこは同じこと」 
  
  
 神通「分かりました……どうか…お願いします…」 
  
  
 由良「貴女なら難しいことじゃない」 
  
  
 由良「問題は心だから」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 588 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/29(木) 23:04:23.38 ID:FHxmHdK4o
 -  自分を直視させられながらの組み手を続けていくと、恥ずかしいって主観から段々と客観的に自分はどうだったのかと冷静に受け止められるようになっていく神通さん 
 そうすると頭はクリアなのに体は良く動く 
 感情の高ぶりに体を任せないコツを掴む  
	- 589 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/29(木) 23:17:54.24 ID:0bvO2PuHO
 -  >>588 
 
	- 590 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/29(木) 23:27:56.03 ID:oKojpjiv0
 -  ーー 
  
  
 由良「…」 
  
  
 ドガッ 
  
  
 神通(提督が受け入れてくれたことが嬉しくて…調子に乗ってしまったんです) 
  
  
 神通(今まで抑えていたものが爆発するように…全てを提督にぶつけてしまいました) 
  
  
 神通(抑えるようになってしまったのは自分が悪かったからです。弱かった自分が皆さんに迷惑をかけていたから、これじゃいけないと抑えるようになりました) 
  
  
 神通(全ては自分からなんです。私が強くなれば迷惑をかけることも無くなっていくんです) 
  
  
 ドガガッ 
  
  
 由良「…」 
  
  
 神通「続き…いきますよ」 
  
  
 由良「来なさい」  
	- 591 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/29(木) 23:37:04.34 ID:oKojpjiv0
 -  神通(提督とのあの夜のこと…由良さんはどうやって知ったのでしょうか) 
  
  
 神通(あれだけハッキリ言われると逆にスッキリしました。今では恥ずかしいより先に諦めがきます) 
  
  
 神通(あの夜の出来事を思い出すと今でも興奮してしまいます。でもそれじゃいけないんです) 
  
  
 由良「……」 
  
  
 神通(体が動く…由良さんが押されていることが分かります。私と組手をしてるのにそれがわかるなんて) 
  
  
 神通(客観的?俯瞰で見てる?なんだか不思議な感覚です) 
  
  
 神通(ひょっとしてこれが由良さんの言っていた…) 
  
  
 由良「ぐっ」ガクッ 
  
  
 神通「ゆ、由良さん…!」 
  
  
 由良「何か…掴んだようね」 
  
  
 神通「あの、私……」 
  
  
 由良「組手で負けたのは初めて」 
  
  
 由良「本気じゃなかったけど」 
  
  
 由良「それくらいの実力がある」 
  
  
 神通「…はい。この感覚を忘れずに…頑張ります」 
  
  
 下1 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 592 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/29(木) 23:58:09.05 ID:ymXp9AMDO
 -  川内 
 すごいですね神通さんは…ねぇ師匠…師匠? 
  
 やっぱり悔しい 
 ちょっと走り込みしてくる 
 音速を超えそうな勢いで走っていく由良  
	- 593 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/29(木) 23:59:35.18 ID:FHxmHdK4o
 -  師匠ったら負けず嫌いなんだから〜このこの〜…ぎえええええ!ギブギブギブ! 
 次は川内が相手をする 
 はい、よろしくお願いします 
 えっ…ぎえええええ!  
	- 594 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/30(金) 00:04:39.81 ID:x4sUe+DB0
 -  川内「すごいですね神通は、ねぇ師匠…」 
  
  
 由良「…」 
  
  
 川内「師匠?」 
  
  
 由良「やっぱり悔しい」 
  
  
 由良「走り込み」シュバッ 
  
  
 川内「流石は師匠だなぁ…」 
  
  
 神通「あの…川内さん…」 
  
  
 川内「…やる?」 
  
  
 神通「お願いします…」 
  
  
 川内「絶対勝てないけど…やるしかない!」  
	- 595 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/30(金) 00:12:21.51 ID:x4sUe+DB0
 -  ーー 
  
  
 川内「もうこの時点で負けてるとか…あの修行はなんだったの…」 
  
  
 神通「元気を出して下さい…」 
  
  
 川内「うん出すよ…後で出すから今は落ち込まさせて…」 
  
  
 神通「……由良さんの情報網は凄いですね」 
  
  
 川内「なんの話ぃ〜…」 
  
  
 神通「提督と二人だけの秘密を…由良さんは知っていました…」 
  
  
 川内「ああそれね…あれは全部知ってるわけじゃないよ」 
  
  
 神通「え…でも…」 
  
  
 川内「事実を神通の趣向に合わせて繋ぎ合わせただけ。霞からかすみが出来た時の話を聞いたのは本当。最高に気持ち良かったらしいね」 
  
  
 川内「提督に薬を飲ませて一晩中ヤりまくったのも本当。でもそれ以外は全部師匠が推理したんだよ」 
  
  
 神通「そんな…」  
	- 596 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/30(金) 00:15:35.07 ID:x4sUe+DB0
 -  川内「数年前とかの話じゃないから神通の周期を逆算すれば危険日かどうかくらいわかる」 
  
  
 川内「心を読むとかってあるじゃん?あれの種明かしってこうなってるんだよ」 
  
  
 神通「それを堂々と…言える由良さんが凄いです…」 
  
  
 川内「師匠は凄いからね!」 
  
  
 神通「そんな人から学べる…貴重な機会なんですね…」 
  
  
 川内「盗めるものは全部盗んでいって!師匠のはどれも一級品だから!」 
  
  
 下1 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 597 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/30(金) 00:39:06.68 ID:bCE67PuiO
 -  目覚めて由良からどんどん学んで心技体が揃った神通はもうバトルジャンキーでもサキュバスでもなくなる 
 
	- 598 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/30(金) 01:04:45.13 ID:x4sUe+DB0
 -  ーー 
  
  
 由良「神通」 
  
  
 由良「良くなった」 
  
  
 川内「そうですね、もうサキュバスでも無いですしバトルジャンキーなんかにもなりません!」 
  
  
 由良「掴んだ」 
  
  
 川内「皐月が言ってたオッパイ…ヘブン?みたいな感覚なんですかね」 
  
  
 由良「残念ながらそう」 
  
  
 川内「私も聞きましたけど皐月のアレは意味わかりませんよね?」 
  
  
 由良「無の境地の類い」 
  
  
 由良「けど意味不明」 
  
  
 川内「普通そんな簡単に無の境地にたどり着けませんよ…」 
  
  
 由良「神通はやった」 
  
  
 由良「提督への気持ちが大きかった」 
  
  
 川内「私が追いかける方になるなんて…でも負けてられない!」 
  
  
 ーー  
	- 599 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/30(金) 01:05:19.47 ID:x4sUe+DB0
 -  今日はここまでです 
 
	- 600 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/30(金) 01:10:16.27 ID:8zySQNjDO
 -  お疲れ様でした 
 まともになってむしろ個性が消えたかと思ったら…? 
 残念ながらな境地っていったい  
	- 601 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/30(金) 01:46:20.21 ID:bCE67PuiO
 -  神通さんも限界を超えたんだねよかった 
 
	- 602 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/31(土) 18:23:38.95 ID:lsBKiNqF0
 -  ーー 
  
  
 秋雲「はい横須賀組集合〜」 
  
  
 山城「何の話をしたいのかは分かるわよ」 
  
  
 名取「新しい横須賀鎮守府に着任した艦娘の半分は消えちゃいましたね…」 
  
  
 秋雲「異動が二人に異動先でサイコって再起不能が一人。これをどう見るか」 
  
  
 山城「青葉と蒼龍は相性が悪かったと言えばそれまでね」 
  
  
 名取「でも半分は多過ぎるって考え方が一般的だと思う」 
  
  
 秋雲「秋雲さんもそう考えるよ。この鎮守府の事情を考えればそんなこと無いんだけど、物事は客観的に見ないとね」 
   
	- 603 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/31(土) 18:55:58.97 ID:lsBKiNqF0
 -  山城「ここに残る以外の選択肢は無いわよ」 
  
  
 秋雲「あるって言ったら?」 
  
  
 名取「変なことを考えてるの」 
  
  
 秋雲「はいその忍びオーラはしまって下さ〜い」 
  
  
 山城「普段の行いが悪いのよ」 
  
  
 秋雲「秋雲さんのアイデンティティを否定しないでー」 
  
  
 名取「…じゃあなにを考えているんですか」 
  
  
 秋雲「大本営に栄転とかどうよ」 
  
  
 山城「無理に決まってるじゃない。私たちだけ大本営にだなんて」 
  
  
 秋雲「それができるんだって。幹部さんが元帥になろうって話は知ってるでしょ?」 
  
  
 名取「そんなセコイことを考えてたなんて…」 
  
  
 秋雲「セコくっても作戦には変わりない!手伝ってくれるならちゃちゃっと済ませちゃうよ!」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 604 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/31(土) 19:03:00.06 ID:pTB3P5vDO
 -  私はやっぱり残るわと山城 
 横須賀自体に愛着もあるし 
 名取も別に栄転とか興味無いようだった  
	- 605 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/31(土) 19:15:07.51 ID:bQkOTf5sO
 -  >>604 
 が〜ん…さみしいよ〜って秋雲に提督からオファーが 
 秋雲の才能、広報担当として生かしてみないかって  
	- 606 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/31(土) 19:31:26.56 ID:qGiTelGZ0
 -  山城「私はやっぱり残るわ」 
  
  
 秋雲「どうして?」 
  
  
 山城「なんだかんだ言ってもここに愛着もあるのよ。天提督の顔を立てるつもりの異動だったけど、今はそうじゃないの」 
  
  
 名取「私も別に…これ以上の栄転には興味も無いかな」 
  
  
 秋雲「が〜ん…秋雲さん寂しいよ〜」 
  
  
 山城「やるなら一人でやってなさい」 
  
  
 名取「ごめんね…」  
	- 607 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/31(土) 19:47:06.05 ID:qGiTelGZ0
 -  提督「秋雲、ここに居たのか」 
  
  
 秋雲「なんなの〜〜」 
  
  
 提督「秋雲にある話を持ってきたんだ。クオリティの高い同人誌を作る才能を活かすために、広報の仕事をやらないか?」 
  
  
 秋雲「いくらで?」 
  
  
 提督「そこは要相談だ。予算が下りるなら同人誌の売り上げまで保証する」 
  
  
 秋雲「広報か……ちなみに白鶴さんはどうなるの?」 
  
  
 提督「翔鶴は横須賀の広報のままだ。それに今は入院中だから無理もさせられない」 
  
  
 秋雲「ん〜〜白鶴さんに話を持っていきたかったけど、無理させられないから秋雲さんにやれって?」 
  
  
 提督「そうじゃない。もし翔鶴が万全の体調なら秋雲と翔鶴に新しい組織の広報をやってもらおうとしていた」 
  
  
 秋雲「ならとりあえず拒否はしないかな。誰かの代わりになんて死んでも嫌だからね!」 
  
  
 提督「前向きに考えてくれると嬉しい」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 608 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/31(土) 20:03:05.57 ID:UvCrqaxKo
 -  秋雲さん仕事内容の詳細とかも聞くうちにクリエイティブな心がyesを選ぶ 
 自分の才能をこうやって公的に頼られたのも実はすごく嬉しい  
	- 609 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/31(土) 20:06:10.89 ID:/5t7krsto
 -  >>608 
 と思いつつここですぐ引き受けるのも悔しいと思っちゃう秋雲先生、年俸交渉へ…  
	- 610 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/31(土) 20:29:58.36 ID:qGiTelGZ0
 -  ーー 
  
  
 秋雲「話を何回か聞かせてもらったけど、悪くは無さそうだね」 
  
  
 提督「なら引き受けてくれるのか?」 
  
  
 秋雲「それはギャラ次第って話!さあさあ大人の話をしようよ!」 
  
  
 提督「…そうか」 
  
  
 秋雲(本音を言えば公的に頼られたのが嬉しいから返事はイエスしか考えてない。だからって簡単に引き受けちゃうのは悔しいんだよね) 
  
  
 秋雲(この条件なら引き受けてあげよう!っていうスタンスの方が気持ちいいし、秋雲さんにとってもプラスになる) 
  
  
 秋雲(いや〜秋雲さんもくるとこまで来ちゃったね!)  
	- 611 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/31(土) 20:37:56.54 ID:qGiTelGZ0
 -  ーー 
  
  
 提督「……秋雲の同人誌はかなり売れるからな」 
  
  
 秋雲「壁サーで毎回完売してるからね!しかも新刊三冊描くときもあるし!」 
  
  
 提督「……」 
  
  
 秋雲(秋雲さんの本は紙質とか表装に拘ったりするから売り上げの割に利益はぼちぼちなんだよね) 
  
  
 秋雲(流石に売り上げ金を保証しろっていうのは言い過ぎだから、利益の何パーセントかを保証してもらって…) 
  
  
 提督「……すまない」 
  
  
 秋雲「へ、なに謝ってるの?」 
  
  
 提督「そんなに売り上げがあるとは…正直想像していなかったんだ」 
  
  
 秋雲「ちょっとちょっと、秋雲さんの本のクオリティを舐め過ぎじゃない?」 
  
  
 提督「本当に申し訳ない、その金額を保証するのは無理だ」 
  
  
 秋雲「仕方ないなぁ、だったら…」 
  
  
 提督「この話は無かったことにさせてくれ」 
  
  
 秋雲「…はい?」  
	- 612 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/31(土) 20:42:11.62 ID:qGiTelGZ0
 -  提督「国から補助金が出るとはいえそんな大金は賄えない」 
  
  
 秋雲「ちょ、ちょっと待ってよ」 
  
  
 提督「俺のポケットマネーを出すつもりでもいたんたが、黒潮達の備品を買ったのを知られてしまった」 
  
  
 秋雲「給料をポケットマネーって…」 
  
  
 提督「本当に……すまない」 
  
  
 秋雲「いやいやいや!頭下げないでって!」 
  
  
 提督「そもそも秋雲の創作活動を邪魔するような事を依頼すべきじゃ無かった。反省すべき点はそこだ…申し訳ない」 
  
  
 秋雲「あの……え…マシで……そんな…」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 613 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/31(土) 20:56:51.54 ID:/5t7krsto
 -  後悔しきりの秋雲、はしご酒 
 何件目かにたどり着いたのはでっちのお店  
	- 614 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/31(土) 21:01:26.57 ID:bQkOTf5sO
 -  あー仕方ないなぁ…秋雲さんに任せなさい!元々売上全部なんてつもりはなかったけど放っておけないよ 
 こういう交渉もできないと困っちゃうよ? 
 …ん?ある意味では交渉成功なのかな?  
	- 615 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/31(土) 21:14:16.85 ID:qGiTelGZ0
 -  秋雲「広報の話は秋雲さんにお任せしてよ!」 
  
  
 提督「だが…」 
  
  
 秋雲「元々売上全部なんてつもりはなかったし!なにより放っておけないって」 
  
  
 提督「秋雲が納得する給料は出せないんだぞ?」 
  
  
 秋雲「そこは気にしなくていいって!」 
  
  
 提督「引き受けてくれるならそれに越したことは無いが…」 
  
  
 秋雲「あのさ、馬鹿正直なのもどうかと思うよ?こういう交渉もできないと困るでしょ?」 
  
  
 提督「……」 
  
  
 秋雲「ん?ある意味では交渉成功なのかな?」 
  
  
 提督「…肝に銘じておこう。それより早速仕事に取り掛かって欲しいんだ」 
  
  
 秋雲「やることは聞いたからバリバリやっちゃうよ!」  
	- 616 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/31(土) 21:17:33.09 ID:qGiTelGZ0
 -  ーー 
  
  
 駆逐棲姫「なにしに来た」 
  
  
 秋雲「保護された深海棲艦へのインタビューってやつ」 
  
  
 駆逐棲姫「なぜ私なんだ」 
  
  
 秋雲「絵になりそうだから。駆逐棲姫の体験談を漫画にしたいんだよね」 
  
  
 駆逐棲姫「お姉ちゃんから許可は取ったのか」 
  
  
 秋雲「R18な内容を書かないならオッケーだって!」 
  
  
 駆逐棲姫「それならいい。全て話してやる」 
  
  
 秋雲「いいねいいね〜どんどんやってちゃうからね」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 617 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/31(土) 21:38:12.33 ID:Lfql9dozo
 -  聞く人が聞けば百合ん百合んな内容なので変えるところは変えないといけない必要 
 
	- 618 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/31(土) 21:40:48.56 ID:pTB3P5vDO
 -  ところで漫画ってそれでいいのか?とクキ 
 公的な広報であって同人活動の延長ではないぞ?と  
	- 619 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/31(土) 22:00:48.50 ID:wMm5UicwO
 -  駆逐棲姫「ところで漫画の内容はそれでいいのか?公的な広報であって同人活動の延長では無いんだろう」 
  
  
 秋雲「なんかね、提督さんの考えがあるらしいよ」 
  
  
 駆逐棲姫「聞かせてくれ」 
  
  
 秋雲「提督さんが伝えたいのは二つ。自我の無い深海棲艦が存在することと、戦いを望まない深海棲艦がいること」 
  
  
 秋雲「駆逐棲姫って人間を襲ったりはしてないんだよね?」 
  
  
 駆逐棲姫「しなかった」 
  
  
 秋雲「それなら大丈夫だね。その二つ漫画にしてわかりやすく伝えたいってことなんだって」 
  
  
 駆逐棲姫「私の過去が見世物にされるのか?」 
  
  
 秋雲「そこは要相談。脚のことを描かなければ駆逐棲姫だって特定されないでしょ?」 
  
  
 駆逐棲姫「ノンフィクションじゃなくなるぞ」 
  
  
 秋雲「この世にはノンフィクションを元にしましたって便利な表現があるんだよね」  
	- 620 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/31(土) 22:03:57.24 ID:wMm5UicwO
 -  駆逐棲姫「なら断る」 
  
  
 秋雲「ん〜〜…」 
  
  
 駆逐棲姫「私の経験したことは私が伝える。他人に誇張されたくない」 
  
  
 秋雲「了解…無理強いはしないから大人しく引き下がっとく」 
  
  
 駆逐棲姫「お前はそれでいいかもしれないが、一度他人を交えてお前の使い方を会議した方がいいぞ」 
  
  
 秋雲「マジ?」 
  
  
 駆逐棲姫「私はそう思う」 
  
  
 秋雲「幹部さんの隣で色々見てる駆逐棲姫がそう言うなら…ちょっと会議しないとかな」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 621 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/31(土) 22:26:56.14 ID:/5t7krsto
 -  早速招集 
 
	- 622 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/31(土) 22:32:39.10 ID:UvCrqaxKo
 -  >>621 
 漫画だけじゃなく宣伝の仕方とか情報の発信の仕方を考えてマルチに活躍してもらうべきではって話に 
 秋雲はできるかな〜と考えてるうちにふつふつとインスピレーションが湧いてくる  
	- 623 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/31(土) 22:41:26.33 ID:wMm5UicwO
 -  ーー 
  
  
 山城「どうして私達が呼ばれたの?」 
  
  
 提督「第三者の意見が欲しかったんだ」 
  
  
 名取「幹部さんの方が良いと思いますけど…」 
  
  
 提督「それは経営者や上司から見た意見になる」 
  
  
 秋雲「秋雲さんを助けると思ってさ〜お願い」 
  
  
 山城「やれと言われたらやるわよ…」 
  
  
 名取「秋雲さんの使い方の話ですよね」 
  
  
 提督「さっき言った通りあれがベストだと思っていた。だが他に意見があるなら聞かせて欲しい」  
	- 624 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/31(土) 22:44:27.48 ID:wMm5UicwO
 -  山城「漫画だけを描く必要は無いと思うわよ」 
  
  
 名取「宣伝の仕方とか…情報の発信の仕方を考えた方がいいと思います」 
  
  
 秋雲「マルチに活躍しろってこと?」 
  
  
 山城「その方がいいでしょうね」 
  
  
 秋雲「秋雲さんにできるかな〜」 
  
  
 提督「いい意見だと思う。やれなくともチャレンジはして欲しい」 
  
  
 秋雲「ん〜〜ちょっと思い浮かんだのがあるから、試しにそれをやってみよっかな」 
  
  
 山城「とにかくやるだけやりなさい」 
  
  
 名取「応援してますからね」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 625 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/31(土) 23:07:17.29 ID:/5t7krsto
 -  まず漫画だけど、大々的に広告を打たなくていい寧ろ会場限定とかに絞る 
 悲しいかな、流通が少ければ注目度上がるのよね昨今 
 私がいい作品を描けば、私の持つファン数ならそれができる、と(自分に発破かけ)  
	- 626 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/31(土) 23:20:27.73 ID:bQkOTf5sO
 -  >>625 
 その漫画に動画配信チャンネルの情報を載せる 
 注目が集まればあとは広がるだけ 
 情報発信の本命はそっち  
	- 627 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/31(土) 23:30:19.93 ID:bxhyveHn0
 -  ーー 
  
  
 飛鷹「この本を配ればいいのね?」 
  
  
 秋雲「そーそー、我がサークルを訪れるのは本物の猛者達だからね」 
  
  
 清霜「でも新刊既刊を買った人にだけ配るのは効率悪いよ?」 
  
  
 秋雲「それでいいっていうかそれが目的だし。流通が少ければ注目度は上がるからね」 
  
  
 飛鷹「それをやるにはいい作品が必要になってくるけど…貴女なら問題無いわね」 
  
  
 秋雲「秋雲さんの描く本は誰よりも面白い!」 
  
  
 清霜「自分で言えるのが本当に凄いよね」 
  
  
 秋雲「自分に発破かけるものあるけど、面白くないものは世に出さない主義だからね!」  
	- 628 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/31(土) 23:34:04.13 ID:bxhyveHn0
 -  飛鷹「あら?このQRコードはなに?」 
  
  
 秋雲「それこそがメインなんだよね!それは動画配信チャンネルの情報!」 
  
  
 清霜「動画もやるの?」 
  
  
 秋雲「本命はそっちだから!駆逐棲姫が自分で語りたいって言ってたし、深海棲艦には自分の言葉で言ってもらう!」 
  
  
 飛鷹「注目が集まればあとは広がるだけね」 
  
  
 秋雲「秋雲さんだから思い付いたこの作戦!あ、そっちの成功も祈ってるね〜」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 629 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/31(土) 23:45:08.99 ID:pTB3P5vDO
 -  漫画の方は確かに面白いと評価もされているが広報としてはあまり本気に取られていないようだった 
 しかし動画の方はクキが真剣に話す姿は老若男女問わず引き込まれるものがあったようだ  
	- 630 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/31(土) 23:56:51.48 ID:UvCrqaxKo
 -  >>629 
 
	- 631 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/01(日) 00:07:30.35 ID:LmLQxQwE0
 -  ーー 
  
  
 駆逐棲姫『私は駆逐棲姫。深海棲艦と呼ばれる存在だ』 
  
  
 駆逐棲姫『まず初めに言っておくが私は人間を襲ったことは無い。信じられないのならそれでいい』 
  
  
 駆逐棲姫『人間に危害を加えられたことは無いが、私の不注意で怪我をした』 
  
  
 駆逐棲姫『この両脚は人間の船のスクリューに巻き込まれた結果こうなった』 
  
  
 駆逐棲姫『皮一枚のところで繋がっていたが治す手段も持っていなかったから自分で引きちぎった』 
  
  
 駆逐棲姫『その日から私は自分一人で生きていくことが困難になった。仲間に助けてもらっていたがそれも限界がきて、人間に保護されることになった』 
  
  
 駆逐棲姫『私は幸福だった。もし悪意を持った人間に捕まっていれば私は生きていなかった』 
  
  
 駆逐棲姫『人間を攻撃する深海棲艦は存在するが私のような深海棲艦もいる事は知っておいて欲しい』  
	- 632 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/01(日) 00:12:32.25 ID:LmLQxQwE0
 -  ーー 
  
  
 提督「駆逐棲姫の動画が話題になっているようだ。真剣に話す姿が老若男女問わず引き込まれるものがあった」 
  
  
 秋雲「よしよし、作戦成功だね」 
  
  
 提督「だが漫画の方は…」 
  
  
 秋雲「いーの、あんまり本気に取られてないので正解だから」 
  
  
 提督「そうなのか?」 
  
  
 秋雲「だって漫画だよ?読む層が限られてるし話題になればそれでいいから!」 
  
  
 提督「秋雲がそう言うのならいいんだが…」 
  
  
 秋雲「自分の価値はよく知ってるつもりだからね。これからも広報として張り切っちゃうから!」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 633 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 00:20:32.19 ID:FtRcFH7DO
 -  一方 
 そういえば青葉と蒼龍が異動する詳しい経緯がよく思い出せない山城 
 提督と仲違いしたのはもちろん知っているが気付いた時にはもう異動した後だった 
 名取は何か知ってる?と  
	- 634 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 00:46:02.87 ID:TYvH662ao
 -  >>633 
 
	- 635 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/01(日) 00:59:19.32 ID:LmLQxQwE0
 -  ーー 
  
  
 山城「貴女は青葉と蒼龍が異動する詳しい経緯を覚えているの?」 
  
  
 名取「提督と仲違いしたのは覚えてますけど…気付いた時にはもう異動した後でした」 
  
  
 山城「Y朝潮は精神病棟で拘束されている。その経緯も全て覚えているのにあの二人の詳細は覚えていないのよ」 
  
  
 名取「何かがあったん…ですよね?」 
  
  
 山城「間違いなくそうでしょう、それを知る方法があればいいのだけれど」 
  
  
 名取「提督が関係していないとすれば天提督ですよね」 
  
  
 山城「天提督……秘書艦の深雪が…深雪……?違うわ、確かあま 
  
  
 ピシッ  
	- 636 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/01(日) 01:03:22.58 ID:LmLQxQwE0
 -  山城「…特に思いつかないわね。何かがあったことは覚えておきましょう」 
  
  
 名取「何の話ですか?」 
  
  
 山城「…そもそもなんだったかしら」 
  
  
 名取「山城さん…もう年なんじゃ」 
  
  
 山城「…見かけによらず毒を吐くのね」 
  
  
 名取「これでも忍びですから」 
  
  
 山城「不幸だわ…」 
  
  
 名取「……」 
  
  
 ーー  
	- 637 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/01(日) 01:03:48.45 ID:LmLQxQwE0
 -  今日はここまでです 
 
	- 638 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 01:09:05.97 ID:FtRcFH7DO
 -  お疲れ様でした 
 そこまで出かかって止められるという事は…  
	- 639 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 01:18:22.14 ID:TYvH662ao
 -  割れる音……? 
 おつ 
 秋雲さんはしたたか  
	- 640 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 10:15:21.41 ID:13q6OEqno
 -  天城さんは自分で他人を生贄に捧げるって行動したから救済は相当ムズいと思われる 
 
	- 641 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/01(日) 19:17:06.46 ID:LmLQxQwE0
 -  ーー大本営 
  
  
 多摩「終わった……」 
  
  
 幹部「ご苦労様だったね」 
  
  
 多摩「試験はこれで全部終わりだにゃ…?」 
  
  
 幹部「そうだね、後はこちらが提督業の資格を出すだけになる」 
  
  
 多摩「これで本当に多摩が提督に…」 
  
  
 幹部「色々な手続きがあるからすぐにというわけにはいかない。だが多摩君が提督になることは間違いないよ」 
  
  
 多摩「……」 
  
  
 幹部「艦娘としての活躍と難しい試験に合格した多摩君にはその資格がある。なにも不安に思うことはないよ」  
	- 642 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/01(日) 19:23:46.91 ID:LmLQxQwE0
 -  幹部「足りないもの鎮守府に建てている病院も順調らしいね。多摩君が提督になる頃には、先生君の病院も開業できるだろう」 
  
  
 多摩「多摩にとって全部良いことが起こってる…起こりすぎてるにゃ」 
  
  
 幹部「それは多摩君が頑張ったからだよ」 
  
  
 多摩「そんなことはにゃい!多摩なんかより龍驤さんの方が…」 
  
  
 幹部「君達には嘘を言っても仕方ない。だから私が正直に思うことを君に伝えるよ」 
  
  
 幹部「多摩君は本当に頑張ったんだ。崩壊した鎮守府をなんとか留めておいて、艦娘の精神的な柱になった」 
  
  
 幹部「それに引き換え龍驤君は……」 
  
  
 多摩「龍驤さんの悪口を言うな!!」 
  
  
 幹部「因果応報という言葉がある、多摩君の日頃の行いの良さが返ってきているんだ」 
  
  
 多摩「……」 
  
  
 幹部「多摩君、これから君は他人を使い評価する立場になる。物事を客観的に見る必要もあるんだよ」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 643 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 19:58:34.71 ID:TYvH662ao
 -  増える所属艦は増えるのか?と 
 
	- 644 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 21:14:40.98 ID:w7FUo4iWo
 -  提督も大変だったんだにゃ……と改めて思う多摩 
 報告かねて会いに行く  
	- 645 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/01(日) 21:28:40.80 ID:LmLQxQwE0
 -  ーー横須賀鎮守府 
  
  
 多摩「試験が全部終わって、もうすぐ多摩は正式に提督になるにゃ」 
  
  
 提督「おめでとう、素直に凄いと思う。多摩の提督であれたことを誇りに思う」 
  
  
 多摩「…提督も大変だったんだにゃ」 
  
  
 提督「急にどうしたんだ?」 
  
  
 多摩「幹部さんからこれからは他人を使う立場になると言われたにゃ」 
  
  
 提督「提督とはそういう立場なんだ。艦娘を使い、評価することが求められる」 
  
  
 多摩「サラッと出てくるあたり…流石だにゃ」  
	- 646 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/01(日) 21:32:55.68 ID:LmLQxQwE0
 -  提督「勘違いすることが多いんだが提督は必ずしも作戦を建てる必要は無い」 
  
  
 多摩「提督みたいに細かい修正は旗艦に任せるやり方は珍しいって知ったにゃ」 
  
  
 提督「細かい指示を出す提督もいる。しかしそれだと臨機応変にできない」 
  
  
 多摩「提督が評価されてたのはそういう所もあったんだにゃあ…」 
  
  
 提督「作戦に正解は無いと思っている。全員生きて帰ってくることが最優先で無ければならない」 
  
  
 多摩「指揮官として……提督に勝てる自信が無いにゃ…」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 647 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 21:55:38.29 ID:13q6OEqno
 -  だが俺は現場(戦場)が実際どうなっているかまでは分かっていないからな 
 そういった意味でも多摩は必ず俺を超えていくと提督  
	- 648 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 22:05:40.94 ID:TYvH662ao
 -  >>647 
 
	- 649 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/01(日) 22:14:33.44 ID:LmLQxQwE0
 -  提督「俺は現場が実際どうなっているかまでは分かっていないんだ。駒の配置を知っているにすぎない」 
  
  
 提督「多摩は現場を、戦場を知っている。多摩は必ず俺を超えていくだろう」 
  
  
 多摩「プレッシャーをかけるなぁ…」 
  
  
 提督「そんなつもりじゃない、事実を言っているだけだ」 
  
  
 多摩「うぐぐっお、うう」 
  
  
 提督「な、な、なんだ?」 
  
  
 多摩「今までに感じたことの無い重圧に潰されそう…」 
  
  
 提督「多摩に限って…いやその様子を見ている限り冗談じゃ無さそうだな」  
	- 650 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/01(日) 22:20:27.32 ID:LmLQxQwE0
 -  多摩「覚悟はしてたのに…いざなるとなったら…」 
  
  
 提督「気にしすぎじゃないのか?」 
  
  
 多摩「怖いにゃ…」 
  
  
 提督「提督をやるだけでそんなに怖がることは無いだろう…他に何かあるんだな?」 
  
  
 多摩「多摩にとって良いことが続いて…いつか絶対大きなミスをする前兆だにゃ…」 
  
  
 多摩「その時死ぬのが自分なら納得できるにゃ、でも他人を殺してしまうとなると…」 
  
  
 多摩「お腹が痛くなってくるにゃ…正気度がガリガリ減っていくにゃ…」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 651 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 22:24:50.28 ID:FtRcFH7DO
 -  提督ごめんにゃ… 
 今まで色々キツい事言ったけど結局当事者じゃなかったから言えたんだ… 
 見た事の無い多摩の様子  
	- 652 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 00:31:34.45 ID:oEvj/tY8o
 -  >>651 
 
	- 653 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/02(月) 00:47:59.39 ID:xjr00X340
 -  多摩「提督ごめんにゃ…今まで色々とキツい事を言ったけど…結局当事者じゃなかったから言えたんだにゃ…」 
  
  
 提督「本当にどうしたんだ多摩?」 
  
  
 多摩「多摩はそういう役目だと思ってやってたけど…そんなことはなかったんだにゃ…」 
  
  
 提督「…俺は多摩に厳しく言われることは嬉しかったぞ」 
  
  
 多摩「やめてにゃ…うにゃあぁぁ…」 
  
  
 提督「プレッシャーで一時的におかしくなっているだけなのか?改二になって猫成分が増したせいなのだろうか…」 
  
  
 多摩「にゃぉぉぉぉ…」 
  
  
 提督「多摩が提督になることはほぼ決定していて止められない。俺にできることは話を聞いてやることくらいだな」 
  
  
 ーー  
	- 654 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/02(月) 00:48:34.94 ID:xjr00X340
 -  今日はここまでです 
 
	- 655 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 01:45:29.53 ID:oEvj/tY8o
 -  おつでした 
 プレーヤーとマネージャーは違うんですよね……  
	- 656 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/02(月) 19:09:49.38 ID:xjr00X340
 -  ーー 
  
  
 富士「お母さん達は引っ越すの?」 
  
  
 深海海月姫「ええ、貴女の居る横須賀に行くのよぉ」 
  
  
 富士「やったぁ!またお父さんとも暮らせるんだ!」 
  
  
 深海海月姫「富士、貴女は横須賀に居続けるべきでは無いわよ」 
  
  
 富士「え…お母さん?」 
  
  
 深海海月姫「さみだれのように貴女も世界を知る必要があるわ」 
  
  
 富士「でも……」 
  
  
 深海海月姫「貴女の力は世界を滅ぼし兼ねないの。貴女が善と悪を間違えれば世界の均衡は簡単に狂ってしまうのよ」 
  
  
 富士「難しい話は分かんないよ…」  
	- 657 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/02(月) 19:15:49.86 ID:xjr00X340
 -  深海海月姫「寂しくなったら横須賀に帰ってきなさい。その時は貴女が見たり体験したことを教えて」 
  
  
 富士「うん……」 
  
  
 深海海月姫「お母さんも富士と別れるのは悲しいわ。けど道を見極めることは貴女にとって必要なこと」 
  
  
 深海海月姫「富士が本気で世界を滅ぼしたいと思ったら私は止めないわ」 
  
  
 富士「お母さん……」 
  
  
 深海海月姫「悪に染まらない生物は存在しないの。この世界が貴女にとって耐えられないものだと判断すれば好きに暴れてもいいのよ」 
  
  
 富士「そんなことしないよ…」 
  
  
 深海海月姫「そうなることを祈っているわ。さあ富士…世界を見てきなさい」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 658 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 19:30:46.65 ID:a8aYvNBDO
 -  と言われても行くあても特に思い付かない富士 
 カードを渡されて生活の心配は無い 
 さみだれも同じなら一緒にと考え会いに行く  
	- 659 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 19:45:03.84 ID:TzLH32u5o
 -  >>658+実は海月姫も内心は気が気ではなかった。溜め息をついているところを慰める菊月提督とその様子にヤキモチをやく菊月 
 
	- 660 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/02(月) 20:01:49.62 ID:xjr00X340
 -  ーー 
  
  
 深海海月姫「あんなことは言いたくなかったけど……」 
  
  
 菊月提督「富士の為を思えば正しい選択だ」 
  
  
 深海海月姫「せっかく生活も安定してきて、楽しく生活しようと思えばできるのよぉ」 
  
  
 菊月提督「その通りだがそれは富士の未来を狭めることになる」 
  
  
 深海海月姫「富士とあなたとの生活……楽しかった毎日…」 
  
  
 菊月「嘘泣きか」 
  
  
 深海海月姫「菊月には分からないでしょうねぇ…」 
  
  
 菊月「分からない。だが私の司令官を独占していることは確かだ」 
  
  
 菊月提督「菊月…」 
  
  
 菊月「司令官、悪いがとことん邪魔をさせてもらうからな。私に子どもができるまで負けたままなんだ」 
  
  
 菊月提督「勝ち負けはない…」 
  
  
 菊月「私が負けだと言えば負けだ。これからも覚悟をしておけ」  
	- 661 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/02(月) 20:05:09.88 ID:xjr00X340
 -  ーー 
  
  
 富士「どこに行こう…行く当てなんか思い付かないし」 
  
  
 富士「さみだれちゃんに会いに行ってもいいけど…ちょっとお腹空いてきたなぁ」 
  
  
 富士「……」 
  
  
 富士「早い安い旨い牛丼屋さんがある…」 
  
  
 富士「カードがあるからお金は心配無いし…とりあえずご飯を食べようかな」 
  
  
 富士「牛丼を食べながら考えよう……」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 662 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 20:15:34.51 ID:oEvj/tY8o
 -  広報の一環で牛丼食べる撮影が終わった所の艦娘・深海棲艦のグループと遭遇 
 
	- 663 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 20:19:59.57 ID:8j15Bo/DO
 -  >>662 
 ほっぺたにお弁当つけるくらい美味しかったらしい  
	- 664 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/02(月) 20:26:19.08 ID:xjr00X340
 -  ーー 
  
  
 富士「牛丼は美味しいから……とりあえず食べれば元気が出るし…」 
  
  
 はいオッケーで〜す 
  
  
 富士「…何かやってたのかな?」 
  
  
 「コレデイイノカ」 
  
  
 「このお店の宣伝になるだけじゃないの?」 
  
  
 「広報の一環ですので」 
  
  
 「意図があるならそれでいいけど」 
  
  
 富士「艦娘と深海棲艦…!」 
  
  
 「あれ?まだお客さん入れませんよね?」 
  
  
 「あ!ごめんねお嬢ちゃん、今撮影してて…」 
  
  
 「オマエニンゲンジャナイナ」 
  
  
 「え…?」  
	- 665 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/02(月) 20:30:52.44 ID:xjr00X340
 -  富士「その通りだよ、私は現代艦娘の富士」 
  
  
 「現代艦娘…?」 
  
  
 「貴方達は知らないでしょうね。艦娘と深海棲艦よりも強い存在だって言えば伝わるかしら?」 
  
  
 「コドモデモワタシヨリツヨイ」 
  
  
 「こんな子どもなのに……?」 
  
  
 富士「二人は何をしてたの?」 
  
  
 「広報って言っても伝わらないわよね…」 
  
  
 「シーエムダ」 
  
  
 「それね。この店の宣伝をしてたのよ。美味しそうに食べればお客さんがいっぱいくるでしょ?」 
  
  
 富士「それを艦娘と深海棲艦でしてたんだね」 
  
  
 「リクデシゴトシタイ」 
  
  
 「艦娘だからって出撃だけしてる時代は終わりよ」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 666 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 20:55:27.42 ID:5t9p0ZC1o
 -  撮影終わって牛丼つまみにお互いの身の上話 
 
	- 667 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 20:59:02.42 ID:iXDgjiy4o
 -  >>666 
 意気投合してるお二人さんの馴れ初めを話してくれる  
	- 668 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/02(月) 21:06:17.76 ID:xjr00X340
 -  しゃーせぇ〜 
  
  
 富士「もぐもぐもぐもぐ」 
  
  
 「落ち着いて食べなさいよ」 
  
  
 「ギュウドンハニゲナイ」 
  
  
 富士「んぐ……二人はコンビなの?」 
  
  
 「コンビ…どうかしらね。セットで扱われることが多いのは確かよね」 
  
  
 「オナジジキニコンナシゴトヲヤリハジメタ」 
  
  
 富士「一緒に居て嫌じゃないなら仲は良いんだね!」 
  
  
 「そうね…悪くはないわ」 
   
	- 669 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/02(月) 21:13:45.88 ID:xjr00X340
 -  「もう戦いたくないっていう考えが同じなのよ」 
  
  
 「モウヒキガネヲヒキタクナイ」 
  
  
 「それも同じ。引き金を引いた先に深海棲艦がいることに耐えられなかったのよ」 
  
  
 富士「二人はそれで幸せ?」 
  
  
 「シアワセ」 
  
  
 「今まで艦娘に生まれたことを後悔しかしてなかった。けどこの仕事をやり始めたら世界が変わったわ」 
  
  
 富士「世界が変わった……」 
  
  
 「オオゲサジャナイ。ホントウ」 
  
  
 「貴女が世界を見て回るっていうのは否定しないわ。でも現代艦娘だからって私達の世界を潰したりしないで」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 670 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 21:31:05.64 ID:iXDgjiy4o
 -  お母さんもお父さんと結婚してるけど 
 やっぱりこうやって平和に暮らしたい人達もいるんだと勉強になる  
	- 671 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 21:47:29.22 ID:8j15Bo/DO
 -  >>670 
 お腹も膨れたのでちゃんとお礼を言ってさみだれのとこへ向かう富士 
 さみだれからは自分の経験を話してもらえる  
	- 672 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/02(月) 21:52:47.05 ID:xjr00X340
 -  富士「お母さんもお父さんと結婚してるけど、やっぱりこうやって平和に暮らしたい人達もいるんだね」 
  
  
 「必ずしもこの仕事をしてるから平和とは言えないけど、こっちの意図は伝わったでしょ?」 
  
  
 「テレビニデテルカンムスモイル」 
  
  
 「白鶴でしょ?艦娘を続けながら広報って建前でテレビで活躍してるあの女…」 
  
  
 「あれは私には無理。艦娘と芸能活動は両立させるのは不可能に近いわ」 
  
  
 富士「ありがとう!すごくいいお話が聞けて嬉しい!」 
  
  
 「役に立てたのならそれでいいわ、貴女も頑張りなさい」  
	- 673 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/02(月) 21:58:35.52 ID:xjr00X340
 -  ーー 
  
  
 さみだれ「久しぶりだね富士ちゃん」 
  
  
 富士「なんだか…成長した…?」 
  
  
 さみだれ「私は先に鎮守府の外を見てきたけど、そこで学ぶことは色々あったよ」 
  
  
 富士「聞かせてくれる…?」 
  
  
 さみだれ「その前に一つ手伝って欲しい」 
  
  
 富士「なになに?」 
  
  
 さみだれ「私の父親を消すの」 
  
  
 富士「だ…ダメだよ!殺したりなんかしちゃいけないんだよ!」 
  
  
 さみだれ「殺すなんて言ってないよ」 
  
  
 富士「でも消すって…」 
  
  
 さみだれ「私は父親がやったことの重大さに気付いたの。あんなクソ親父だけじゃどうやっても罪を償えない」 
  
  
 さみだれ「罪を償えないなら罪を消すしかない。あの父親の存在を消せば罪も消える」 
  
  
 さみだれ「私に考えがあるから、富士は少し手伝ってくれるだけでいいんだよ」 
  
  
 富士「さみだれちゃんが変わっちゃった…」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 674 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 22:01:54.35 ID:oEvj/tY8o
 -  考えをまず聞かせてよ…… 
  
 (また怖い事言ってるぞ…) 
   
	- 675 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 22:10:56.82 ID:iXDgjiy4o
 -  それは間違ってると思うと明確に拒絶する富士 
 それに対して第一関門突破だよとさみだれ 
 こうやって少しならとか手伝うだけって悪いことへ誘ってくる人に必ず出会う 
 ここで流されるようだと世界を見て回るどころじゃないからね  
	- 676 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/02(月) 22:20:41.80 ID:xjr00X340
 -  さみだれ「私と富士の力があれば人間の一人くらい消せるんだよ」 
  
  
 富士「…それは間違ってると思うよ」 
  
  
 さみだれ「なにが間違ってるの?」 
  
  
 富士「力はそんな風に使うものじゃないよ!さみだれちゃんはなにを見てきたの?」 
  
  
 さみだれ「お父さんがなにをしたか知ってるよね?」 
  
  
 富士「だからってさみだれちゃんがやる必要は無い!」 
  
  
 さみだれ「…うん、それでいいんだよ富士ちゃん」 
  
  
 富士「さみだれちゃん?」 
  
  
 さみだれ「少しだけとか、手伝うだけって言って悪いことへ誘ってくる人に必ず出会うから。その時は今みたいにちゃんと断ってね」  
	- 677 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/02(月) 22:24:24.00 ID:xjr00X340
 -  富士「さみだれちゃん……」 
  
  
 さみだれ「相手に流されるようだと世界を見て回るどころじゃないから」 
  
  
 富士「ねぇ、さみだれちゃんは…」 
  
  
 さみだれ「富士ちゃんならきっと大丈夫だよね」 
  
  
 富士「嫌だ…さみだれちゃん……」 
  
  
 さみだれ「私みたいに騙される馬鹿にならないでね」 
  
  
 富士「どこ行くの!?」 
  
  
 さみだれ「誰も知らない場所。富士ちゃんとは違う所」 
  
  
 富士「嫌だよ一緒に行こうよ!」 
  
  
 さみだれ「一緒のものを見ても意味ないよ。富士ちゃんが見るべきものがあるから」 
  
  
 富士「さみだれちゃん!」 
  
  
 さみだれ「じゃあね富士ちゃん……また、会えたらいいね」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 678 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 22:34:06.50 ID:a8aYvNBDO
 -  さみだれ回想 
 それはもう色々なものを見た 
 大好きなあのゲーム以上に現実は過酷なもの 
 そして陰湿だった 
 それと同じくらい優しい世界もあった 
 今のさみだれは人が大嫌いで大好きだった  
	- 679 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 22:46:49.97 ID:8j15Bo/DO
 -  >>678 
 一緒のものを見たらお話しできるし、間違えそうなときは助け合えるもん 
 今私が間違ったらダメなのことは間違えそうな友達を一人にしちゃうこと 
 友達がいなくなっちゃうなんて絶対に嫌! 
  
 雲のかかった心を晴らすのは嘘偽りのない友情  
	- 680 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/02(月) 22:55:29.55 ID:xjr00X340
 -  ーー 
  
  
 さみだれ「私は色々なものを見た…見させられた。大好きなあのゲーム以上に現実は過酷なものだった」 
  
  
 さみだれ「命はお金より軽い。あんな紙切れの集まりより人の命の方が軽いだなんて現実とは思えなかった」 
  
  
 さみだれ「そして社会は漫画の世界より陰湿だった。なにもいいことなんて無かった」 
  
  
 さみだれ「全員殺してもいいって思った…けど優しい世界も確かにあった」 
  
  
 さみだれ「人間のことは好きだけど嫌い。大好きだけど大嫌い」 
  
  
 さみだれ「富士ちゃんはこんな私になっちゃいけない…汚れのない心のままで居て欲しい」 
  
  
 さみだれ「将来……私と富士ちゃんは戦うと思う。そして私を倒すのは富士ちゃん…」 
  
  
 富士「待ってぇーーー!!」 
  
  
 さみだれ「……富士ちゃん」  
	- 681 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/02(月) 22:58:13.21 ID:xjr00X340
 -  富士「一緒のものを見たらお話しできるし、間違えそうなときは助け合えるよ!」 
  
  
 さみだれ「無理だよ…」 
  
  
 富士「無理じゃない!今私が間違ったらダメなことは、間違えそうな友達を一人にしちゃうことだもん!」 
  
  
 さみだれ「…っ!」 
  
  
 富士「友達がいなくなっちゃうなんて絶対に嫌!!」 
  
  
 さみだれ「心が汚れた私と…富士ちゃんは一緒にいれないよ…」 
  
  
 富士「一緒にいれるもん!」ギュッ 
  
  
 富士「この手は絶対に離さないからね!」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 682 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 23:11:32.94 ID:a8aYvNBDO
 -  今私は家族と上手くいってない 
 マイケルの家族みたいに 
 さしずめ富士ちゃんはトレバーかな? 
 えぇ…それはさすがにちょっと… 
  
 まだ固いがさみだれは富士に笑いかける 
 私自身の旅はまだ始まったばかりだけどまずは親友を放ってはおけないと富士  
	- 683 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 23:46:04.42 ID:iXDgjiy4o
 -  >>682 
 さみだれの心は汚れてるわけじゃない 
 経験という色が塗り重ねられてる途中 
 親友と共に歩めば絶対大丈夫、必ず汚れでは終わらず美しい絵となる  
	- 684 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/02(月) 23:51:22.15 ID:xjr00X340
 -  ーー 
  
  
 さみだれ「あのね、今私は家族と上手くいってないの」 
  
  
 富士「マイケルの家族みたいに?」 
  
  
 さみだれ「そんな感じ……私がマイケルなら富士ちゃんはトレバーかな?」 
  
  
 富士「それはさすがにちょっと………アレが私なのは…」 
  
  
 さみだれ「ふふ…分かってるよ」 
  
  
 富士「私の旅は始まったばっかりだけど、さみだれちゃんのことを放っておけない!」 
  
  
 さみだれ「これは私の家族の問題だから…」 
  
  
 富士「それにさみだれちゃんの心は汚れてるわけじゃない!私と一緒に行けばそれがよく分かるよ!」 
  
  
 さみだれ「気持ちは嬉しいけど…」 
  
  
 富士「思い立ったら即行動だよ!」  
	- 685 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/02(月) 23:54:01.78 ID:xjr00X340
 -  さみだれ「どこに向かってるの?」 
  
  
 富士「さみだれちゃんのお父さんとお母さんのところ!」 
  
  
 さみだれ「や…嫌だ……」 
  
  
 富士「私が一緒だから大丈夫!」 
  
  
 さみだれ「私が大丈夫でも…あのクソ親父が…」 
  
  
 富士「そんな言い方しちゃダメ!ちゃんと話し合うんだよ!」 
  
  
 さみだれ「五月雨も…」 
  
  
 富士「大丈夫!もし暴れたりってなっても触手でなんとかなるから!」 
  
  
 下1 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 686 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/03(火) 00:02:35.40 ID:v5OsQs7go
 -  五月雨と再会するさみだれ、大きくなったと抱きしめられる 
 島風提督の姿が見えず、尋ねてみると出家して寺で修行しているという  
	- 687 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/03(火) 00:06:08.10 ID:VT85vTO90
 -  ーー某所 
  
  
 五月雨「さみだれ……大きく…なったな…」 
  
  
 さみだれ「……」 
  
  
 富士「さみだれちゃん」 
  
  
 さみだれ「…手だけならいいよ」スッ 
  
  
 五月雨「……」ダキッ 
  
  
 富士「うんうん」 
  
  
 さみだれ「……」 
  
  
 五月雨「本当に…大きくなったな……」  
	- 688 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/03(火) 00:06:26.27 ID:xE3PSWSbO
 -  島風提督ってそもそも色んな所ドサ回りしてはぐれの艦娘集めたりしてて五月雨とは一緒にいなかった気が 
 一度戻ってきたってことでいいのかな?  
	- 689 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/03(火) 00:11:47.09 ID:VT85vTO90
 -  さみだれ「アレはどこに居るの」 
  
  
 五月雨「アイツならここにいねぇ」 
  
  
 富士「お仕事してるの?」 
  
  
 五月雨「艦娘の競技団体は軌道に乗り始めてる。アイツが居なくても成り立つくらいにはなった」 
  
  
 さみだれ「じゃあなにしてるの」 
  
  
 五月雨「島風提督は寺で修行してるよ」 
  
  
 富士「知ってる!出家ってやつだ!」 
  
  
 さみだれ「…朝潮ちゃんの為なの」 
  
  
 五月雨「蘇ったか復活したか知らねぇが、あの朝潮は五月雨とアイツで殺した。それには間違いねぇ」 
  
  
 五月雨「ケジメをつけるためだ。お前が大きくなったら五月雨もケジメを付けるから安心しろ」 
  
  
 さみだれ「……」 
  
  
 富士「さみだれちゃん?」 
  
  
 さみだれ「ちょっと……一人で考えさせてね」 
  
  
 下1 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 690 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/03(火) 00:24:03.83 ID:fuZdh6eyO
 -  過ちは埋めきれないかもしれないが両親は頑張っている、それで救われた人達が確かに居る 
 なら自分ができることはあの親だったからこんな子に育ったと言われない事 
 後ろ指さされないよう立派になって見せる、それがもっと多くの人を救うと思うから  
	- 691 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/03(火) 00:38:11.67 ID:VT85vTO90
 -  ーー 
  
  
 さみだれ(お父さんがやってることも、お母さんがやろうとしてることも結局は自己満足。過ちは埋めきれない) 
  
  
 さみだれ(それでも頑張ってる。自己満足でも救われた人達が確かに居る。なら自分ができることは……) 
  
  
 さみだれ(あんな最低の親だったから最低な子に育ったと言われない事。後ろ指をさされないよう立派になってみせる) 
  
  
 さみだれ(多くの人を救えば認められるかな…でもその方法が分からない) 
  
  
 富士「さみだれちゃ〜ん!」 
  
  
 さみだれ(…今は分からなくていいや。富士ちゃんと一緒に居れば答えは見つかるはずだから) 
  
  
 さみだれ(お母さん、何をしようとしてるか分かるけど私は止めないからね) 
  
  
 さみだれ(私はお母さんみたいに一人じゃないし、お父さんみたいに過ちも犯さない。絶対にお前たちみたいにはならない…) 
  
  
 ーー  
	- 692 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/03(火) 00:38:45.29 ID:VT85vTO90
 -  今日はここまでです 
 
	- 693 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/03(火) 00:43:55.42 ID:Y5g6iYVqo
 -  おつでした 
 五月雨も一人の思いだけじゃないはずだ 
 さみだれちゃん今はそれでいい……  
	- 694 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/03(火) 00:47:32.90 ID:Mg1LnJBqo
 -  おつでした 
 今はとんがってるから仕方ない 
 もっと時間を重ねて見たものを見たままじゃなくて噛み砕いて判断できるようになればいい  
	- 695 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/03(火) 00:50:47.47 ID:/t70jMcDO
 -  お疲れ様でした 
 少しくらい歪んでもいいじゃないと思う自分は人間が歪んでる 
 最初富士が今のさみだれポジになるのかと思った  
	- 696 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/03(火) 18:00:40.91 ID:Sj0J8e4zO
 -  さみだれってどこで親の事知ったんだっけ? 
 
	- 697 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/03(火) 19:19:43.22 ID:VT85vTO90
 -  ーー 
  
  
 漣「龍驤さんのお腹が育つと共に物事は進みますな」 
  
  
 龍驤「新しい組織の拠点も完成したね」 
  
  
 漣「結局ご主人様は任期満了と共に提督を退くという形になりましたね」 
  
  
 龍驤「手続きや引き継ぎに手間取ったからなぁ。今辞めても中途半端やからってことになったからね」 
  
  
 漣「そこのところは幹部さんにお世話になりまくりました。我々は幹部さんに足を向けて寝れません」 
  
  
 龍驤「引き継ぎが遅れたのもこっちが悪いし、幹部さんやなかったらクビでもおかしくなかったわ」 
  
  
 漣「実質の大本営トップと繋がりがあるって楽ですなぁ」 
  
  
 龍驤「司令官が頑張ったから幹部さんとも仲良くなれたんや」  
	- 698 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/03(火) 19:23:14.89 ID:VT85vTO90
 -  漣「龍驤さんはギリギリまで働くんすよね?」 
  
  
 龍驤「つわりも酷く無いし臨月とかそれくらいになるまでは入院せぇへんよ」 
  
  
 漣「菊月提督の秘書艦代理をやるんですか?」 
  
  
 龍驤「そのつもりやで」 
  
  
 漣「あの龍驤さんがご主人様以外と…」 
  
  
 龍驤「ほぼ隣に司令官がおるし、ウチは何も心配せんでええねん。変なことを考える暇なんか無いやろうし」 
  
  
 漣「一昔前の龍驤さんなら半殺しにしてでも止めてましたよ」 
  
  
 龍驤「それで止まるウチや無かったやろうな。同じ過ちは繰り返さへんから安心しとき」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 699 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/03(火) 20:35:04.15 ID:Y5g6iYVqo
 -  一方菊月提督の方、菊月が四六時中引っ付いてくるし対抗して(富士送り出して寂しいのもある)海月姫もいちゃつくしで執務が大変 
 
	- 700 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/03(火) 20:44:33.33 ID:Mg1LnJBqo
 -  >>699 
 まあ今は引越し準備だけでほぼ実態は多摩に移ってる  
	- 701 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/03(火) 20:53:08.48 ID:VT85vTO90
 -  ーー足りないもの鎮守府 
  
  
 菊月提督「菊月……」 
  
  
 菊月「離さないからな」 
  
  
 深海海月姫「抜け駆けは見逃せないわねぇ」 
  
  
 菊月提督「二人して密着しないでくれ…」 
  
  
 菊月「お前が離れろ」 
  
  
 深海海月姫「あら、それは貴女じゃないの?」 
  
  
 菊月「使用済みの年増は近付くな」 
  
  
 深海海月姫「言うじゃない……」 
  
  
 多摩「お前ら仕事しろにゃーーーーーーー」  
	- 702 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/03(火) 20:58:17.51 ID:VT85vTO90
 -  深海海月姫「この人の仕事はもう無いでしょう?荷物の整理くらいじゃない」 
  
  
 菊月「お前が働け」 
  
  
 多摩「ああん?」 
  
  
 菊月提督「俺を挟んで会話しないでくれ…」 
  
  
 多摩「おみゃーが悪いんだにゃ」 
  
  
 菊月提督「無理矢理振りほどけば俺が悪いんだろ?」 
  
  
 多摩「当たり前だにゃ」 
  
  
 菊月提督「どうすればいいんだ……」 
  
  
 多摩「せめてこっちの邪魔をするにゃ」 
  
  
 菊月「私は垂れてきているお前とは違う」 
  
  
 深海海月姫「……」ピクピク 
  
  
 菊月提督「この二人に言ってくれ…」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 703 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/03(火) 21:03:00.74 ID:Mg1LnJBqo
 -  でも菊月と海月姫もなんだかんだで仲いいにゃ〜 
 相手を引き剥がそうとはしないにゃ 
  
 それには私達はこの人の妻だからな(だもの)って当たり前だってリアクション 
 お互い認めあってるからこそ軽口も言える仲  
	- 704 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/03(火) 21:14:02.54 ID:Fks3xUv9O
 -  >>703 
 そうやってイチャイチャしながらも引っ越し予定日までには準備完了  
	- 705 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/03(火) 21:23:11.85 ID:VT85vTO90
 -  多摩「でも菊月と深海海月姫も、なんだかんだで仲いいにゃ〜」 
  
  
 菊月「当たり前だ」 
  
  
 深海海月姫「私達はこの人の妻だもの」 
  
  
 多摩「仲が悪いなら殴り合いの喧嘩にゃ。認めあってるからこそ軽口も言えるんだにゃ」 
  
  
 深海海月姫「でも流石に垂れてるは悪口じゃないかしら?」 
  
  
 菊月「一人産んだから体がくたびれてるぞ」 
  
  
 深海海月姫「ふーん……」ピクピク 
  
  
 多摩「……ほどほどにするにゃよ」  
	- 706 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/03(火) 21:31:46.12 ID:VT85vTO90
 -  ーー数日後 
  
  
 多摩「準備は全部終わったにゃ?」 
  
  
 菊月提督「問題ない」 
  
  
 菊月「万が一忘れ物があっても取りに帰ってくる」 
  
  
 多摩「おみゃーらはそれがあるから便利にゃ」 
  
  
 菊月提督「お前が提督になる正式な日はまだ先だが、運営はもう大丈夫だな」 
  
  
 多摩「問題ないにゃ」 
  
  
 菊月提督「提督から引き継いだこの鎮守府を多摩に返す形になった。俺は提督として最低限の仕事はできたと思っている」 
  
  
 多摩「多摩も秘書艦として提督を支えられたと思うにゃ」 
  
  
 菊月提督「今までありがとう。秘書艦として最高の艦娘だった」 
  
  
 多摩「おみゃーは指揮官としては提督には勝ててないにゃ。でも指示は的確で指揮官として申し分無かったにゃ」 
  
  
 菊月提督「頑張れよ…は俺らしくないか」 
  
  
 多摩「いつも通りでいいにゃ。そっちこそ横須賀でクビにならないように頑張るにゃ〜」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 707 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/03(火) 21:40:13.80 ID:/t70jMcDO
 -  長い箱を背負ってる菊月 
 最近いつもそれを持ってるわねと海月姫 
 ああ…あいつからなるべく常に近くに置いておけと言われてるからな 
 あなたの唯一の親友? 
 ああそうだ 
 否定しない菊月  
	- 708 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/03(火) 21:56:47.07 ID:Mg1LnJBqo
 -  >>707 
 その唯一の友人と横須賀鎮守府近くで遭遇 
 鎮守府の隣の提督の組織であの子達共々お世話になるって  
	- 709 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/03(火) 22:05:20.20 ID:VT85vTO90
 -  深海海月姫「最近いつもそれを持ってるわねぇ」 
  
  
 菊月「ああ…あいつからなるべく常に近くに置いておけと言われてるからな」 
  
  
 深海海月姫「あいつ…?前に言ってたあの子?」 
  
  
 菊月「そうだ」 
  
  
 深海海月姫「貴女にしては気に入ってた子よね」 
  
  
 菊月「唯一の友人と言うくらいだからな」 
  
  
 深海海月姫「なら近くに置いておかないといけないわねぇ」 
  
  
 菊月「多少かさばるくらいどうということはない」  
	- 710 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/03(火) 22:10:54.45 ID:VT85vTO90
 -  ーー横須賀 
  
  
 雲林院「待っていたぞ菊月」 
  
  
 菊月「…どうした」 
  
  
 雲林院「提督の組織であの二人共々共々お世話になるんだ」 
  
  
 菊月「あの二人は…」 
  
  
 雲林院「……」ふるふる 
  
  
 菊月「……」 
  
  
 雲林院「できることは少ないがそれでもいいと提督は言ってくれた。実のところ凄く助かった」 
  
  
 菊月「金が尽きたか」 
  
  
 雲林院「あのままだと病院を追い出されることは決まっていた。あの提督はそれを知っていたんだと思う」 
  
  
 雲林院「私にはもう価値は無い。だから菊月、せめてあの槍はずっと近くに置いていてくれ」 
  
  
 下1〜3高コンマ この後の展開やその他起こったことなど  
	- 711 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/03(火) 22:18:42.94 ID:/t70jMcDO
 -  まあその槍が役に立つ場面なんて来ないに越したことはないんだけどな…と雲林院 
 ここで稼がせてもらってあの二人にもっと良い医療を受けさせてやりたいと 
 (あの二人ってどういう状態でしたっけ…?  
	- 712 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/03(火) 22:30:38.67 ID:Fks3xUv9O
 -  雲林院の頑張りは眠っているあの子達にも必ず伝わる、心の傷を癒やすのは愛だ 
  
 高コンマで取るのだいぶ久しぶりね 
 >>711 
 心の傷で目が覚めない状態かな  
	- 713 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/03(火) 22:48:31.92 ID:Y5g6iYVqo
 -  >>712 
 
	- 714 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/03(火) 22:54:03.50 ID:VT85vTO90
 -  雲林院「まあその槍が役に立つ場面なんて来ないに越したことはないが」 
  
  
 菊月「その組織でなにをするんだ」 
  
  
 雲林院「私は働く。そこで稼がせてもらってあの二人にもっと良い医療を受けさせてやりたい」 
  
  
 菊月「できる仕事があるのか?」 
  
  
 雲林院「分からない。最悪は体を売る」 
  
  
 菊月「そんなことをするくらいなら私がお前を買う」 
  
  
 雲林院「……ありがとう」 
  
  
 菊月「変なことを考える前に私やあの提督に相談しろ。必ず答えは返ってくる」 
  
  
 雲林院「そうか…それはありがたい」  
	- 715 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/03(火) 22:57:55.33 ID:VT85vTO90
 -  菊月「お前も相談することを覚えろ」 
  
  
 雲林院「……」 
  
  
 菊月「震えるくらい怖いなら尚更だ」 
  
  
 雲林院「あの二人は私のせいでああなったんだ」 
  
  
 菊月「お前が犠牲になる必要は無い」 
  
  
 雲林院「進んで犠牲になる必要は無いことはわかっていた。金が足りなくなるまで最後の手段としてとっておいた」 
  
  
 菊月「やめろ」 
  
  
 雲林院「…やめる」 
  
  
 菊月「どいつもこいつも自分が犠牲になることで必死だ…」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 716 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/03(火) 23:16:48.20 ID:Fks3xUv9O
 -  雲林院の頑張りは眠っているあの子達にも必ず伝わる、心の傷を癒やすのは愛だ 
 そんな言葉を胸に世話をしてる中で二人が雲林院の手を握り返してくれる 
 それは小さいけど大きな一歩  
	- 717 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/03(火) 23:22:15.48 ID:v5OsQs7go
 -  >>716 
 
	- 718 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/03(火) 23:28:01.60 ID:VT85vTO90
 -  菊月「お前の頑張りは眠っているあの子達にも必ず伝わる」 
  
  
 雲林院「だが目覚める気配すらない」 
  
  
 菊月「一つ教えてやる、心の傷を癒やすのは愛だ」 
  
  
 雲林院「愛……」 
  
  
 菊月「再起不能レベルだった奴が今も普通に生活している。それは愛があったからだ」 
  
  
 雲林院「愛…愛情を二人に……」 
  
  
 菊月「これからは距離的に近くなる。何かあればすぐにこっちを頼れ」  
	- 719 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/03(火) 23:32:19.03 ID:VT85vTO90
 -  ーー 
  
  
 雲林院「愛情……どうすればいいのだろうか」 
  
  
 雲林院「二人は私を愛してくれていたのか?だからあんなに世話をしてくれたのか…」 
  
  
 雲林院「今度は私が二人を愛する番なのか…」 
  
  
 雲林院「……」ギュッ 
  
  
 雲林院「どうか…………」 
  
  
 「…」 
 「…」 
  
  
 雲林院「ん?今…手を握り返してくれたような…」 
  
  
 雲林院「気のせいなんかじゃない……今確かに…」 
  
  
 雲林院「よし…この調子でいけばきっと…」 
  
  
 下1 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 720 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/03(火) 23:36:31.86 ID:/t70jMcDO
 -  提督は雲林院を悪いようにはしないのは確かだろう 
 理屈はともかく気持ち的に心配でたまらない菊月 
 くれぐれも、あいつを、頼んだぞと提督に 
 まったく…私をこんな気持ちにさせる奴はそうは居ないぞ…  
	- 721 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/03(火) 23:51:56.55 ID:VT85vTO90
 -  ーー 
  
  
 菊月「あの提督は雲林院を悪いようにはしないのは確かだろう。しかしそれでも心配だ」 
  
  
 菊月「くれぐれもと釘を刺しておくか…そうだそうする必要がある」 
  
  
 菊月「何故か雲林院のことは放っておけない。私をこんな奴にさせる奴はそうはいない…」 
  
  
 菊月「いつもの私なら無視をしていても良かった。あんな子どもの一人くらい居なくなっても問題ない」 
  
  
 菊月「まったく……提督の所に向かうか」  
	- 722 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/03(火) 23:56:34.27 ID:VT85vTO90
 -  ーー 
  
  
 菊月「おい」 
  
  
 提督「菊月…?そうか、引っ越しは今日だったか」 
  
  
 菊月「何をしていたんだ」 
  
  
 提督「新しい組織の宣言式での原稿を覚えている」 
  
  
 菊月「それくらいすぐに出来るだろう」 
  
  
 提督「俺の場合は人前で何かを言うということがハードルが高い」 
  
  
 菊月「それでも横須賀の提督だったのか」 
  
  
 提督「残念ながらな」 
  
  
 菊月「そんなことはどうでもいい。何があっても雲林院達を守れと言いにきたんだ」 
  
  
 提督「あの三人か…」 
  
  
 菊月「アイツらに何かあればお前たちの命は無いと思っておけ。くれぐれも注意していろ」 
  
  
 下1 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 723 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/04(水) 00:06:30.96 ID:NOru8DGVO
 -  2人が心を閉ざしていたのは恐ろしい存在から自分を守る為、そして何よりも大切な雲林院を守る為の防衛本能 
 それを解きほぐすのは雲林院の献身 
 3人の絆はあんな奴らに壊されるようなものじゃなかった 
 提督も様子を見てこんな彼女達が平和に暮らせる社会を実現させるんだと決意を新たにする  
	- 724 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/04(水) 00:25:17.74 ID:3Y/Qz8ny0
 -  ーー 
  
  
 提督「よし…原稿はほぼ覚えた。あとは当日緊張せずに言えるかどうかだな」 
  
  
 雲林院「提督!」 
  
  
 提督「そんなに急いでどうしたんだ?」 
  
  
 雲林院「二人が目を開けてこっちを見たんだ!」 
  
  
 提督「そうか…雲林院の気持ちが届いたのかもしれないな」 
  
  
 雲林院「私の愛が届いたんだな!」 
  
  
 提督(医者によればあの二人が心を閉ざしていたのは恐ろしい存在から守る為、そして何よりも大切な雲林院を守る為の防衛本能ではないかと言っていた) 
  
  
 提督(雲林院の必死の介護は確実に二人の心を解している。三人の絆はあんな奴らに壊されるようなものじゃないんだ) 
  
  
 提督( 三人は深海棲艦ではないが日常を脅かされる存在だ。俺は彼女達も平和に暮らせる社会を実現させるんだ) 
  
  
 ーー  
	- 725 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/04(水) 00:25:53.98 ID:3Y/Qz8ny0
 -  今日はここまでです 
 
	- 726 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/04(水) 00:32:32.09 ID:T9vRZK50o
 -  おつでした 
 この三人の仲良し具合好きだったからまた仲良くできるようになってほしい  
	- 727 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/04(水) 18:21:14.45 ID:Lg2g2jvoO
 -  ーー足りないもの鎮守府 
  
  
 北上「多摩提督が着任しました〜〜これより艦隊の指揮に入りま〜す」 
  
  
 多摩「まだ正式な提督じゃないにゃ」 
  
  
 北上「そうは言っても菊月提督はもう横須賀に行っちゃったけど?」 
  
  
 多摩「辞令が出るまで提督じゃないにゃ」 
  
  
 北上「変に几帳面なんだから〜」 
  
  
 多摩「北上がいい加減なだけにゃ」 
  
  
 北上「うわ酷〜い」 
  
  
 多摩「事実を言っただけだにゃ」  
	- 728 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/04(水) 18:25:07.00 ID:Lg2g2jvoO
 -  北上「秘書艦は雲龍さんになるんでしょ?」 
  
  
 多摩「なんだかんだで仕事はできるにゃ」 
  
  
 北上「子どもの世話がなかったら、あたしがやってもよかったんだけどね〜」 
  
  
 多摩「北上は持ち場に戻るか子どもの世話をしてろにゃ」 
  
  
 北上「いや〜せっかくだから多摩提督とテレビでも見ようかなと思ってね」 
  
  
 多摩「工廠で見ればいいにゃ……」 
  
  
 北上「せっかくなんだし一緒に見ようって。一応提督の晴れ舞台なんだしさ」 
  
  
 多摩「…仕方ないにゃ」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 729 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/04(水) 18:28:26.83 ID:Gb4IUbgDO
 -  提督服に袖を通す多摩提督 
 おお〜似合ってるじゃん 
 写真取ろ写真 
 テンション高い北上 
 やめろにゃあ〜  
	- 730 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/04(水) 18:44:35.64 ID:6aiWF8Pco
 -  >>729 
 おおーやっぱり提督服ってかっこよさ増すねぇこれお医者さんにも送っとこー  
	- 731 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/04(水) 19:02:33.51 ID:SHiCSb920
 -  北上「そういえば提督服は届いてるんだよね〜」 
  
  
 多摩「まあそうだにゃ」 
  
  
 北上「ちょっと着てみなよ〜」 
  
  
 多摩「遠慮しとくにゃ」 
  
  
 北上「いいからいいから。減るもんじゃないでしょ?」 
  
  
 多摩「…少しだけにゃよ」 
  
  
 北上「よし、そうと決まれば試着タイムだね〜」  
	- 732 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/04(水) 19:07:24.05 ID:SHiCSb920
 -  多摩「ど…どうにゃ……?」 
  
  
 北上「おお〜似合ってるじゃん、写真取ろ写真」 
  
  
 多摩「写真って…そんなの大袈裟にゃ。これから毎日着るものになるにゃ」 
  
  
 北上「はいチーズ」 
  
  
 多摩「……にゃ」 
  
  
 北上「おおーやっぱり提督服ってかっこよさ増すねぇ。これ先生にも送っとこ〜」 
  
  
 多摩「やめろにゃあぁぁ!」 
  
  
 北上「やっぱり先生となると未だに照れるか〜」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 733 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/04(水) 19:14:54.87 ID:Gb4IUbgDO
 -  写真は結局送られてしまった 
 先生からメール 
 多摩さん…今度それを来たまま帰って来てください 
 はぁ…?先生制服フェチだったにゃ? 
 多摩さんだって私に白衣を着たまましてほしいと… 
 にゃああああ! 
 というメールのやり取りとそれを側で見ている北上  
	- 734 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/04(水) 19:59:52.34 ID:GRllutu6O
 -  >>733 
 
	- 735 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/04(水) 20:00:11.74 ID:F6lrxdpjo
 -  >>733 
 北上堪らず部屋に来た憲兵とイチャつく  
	- 736 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/04(水) 20:15:35.80 ID:SHiCSb920
 -  多摩「いつもの多摩ならここで北上のケイタイを取り上げるところにゃ。でも提督になる多摩は余裕が…」 
  
  
 北上「あ、先生からメール返ってきたよ」 
  
  
 多摩「うにゃあっ!?」 
  
  
 北上「多摩さん、またそれを着たまま帰って来てくださいってさ」 
  
  
 多摩「先生ぇ……?制服フェチだったにゃ…?」 
  
  
 北上「この前多摩が私に白衣を着たままして欲しいと言ってので…」 
  
  
 多摩「先生ーーー!なんで北上にそんなこと言ってるにゃぁぁぁぁ!」 
  
  
 北上「興奮してあたしが送ってるって忘れてるのかもね〜」  
	- 737 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/04(水) 20:22:06.67 ID:SHiCSb920
 -  北上「あ、先生のメッセージが取り消された。多分気付いたね〜」 
  
  
 多摩「……多摩のケイタイが震えてるにゃ…」 
  
  
 北上「どうする?気付いてないフリしとく?」 
  
  
 多摩「既読……」 
  
  
 北上「あちゃ〜〜」 
  
  
 多摩「……忘れろ」 
  
  
 北上「はいはい〜っと」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 738 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/04(水) 20:36:45.07 ID:6aiWF8Pco
 -  せっかくの提督の演説を不貞腐れモードで聞く…もかわいそうなので併設病院の話に振る北上 
 
	- 739 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/04(水) 20:49:39.26 ID:T9vRZK50o
 -  >>738 
 
	- 740 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/04(水) 21:13:48.13 ID:SHiCSb920
 -  多摩「……」 
  
  
 北上「もう〜せっかくの提督の演説なんだからちゃんと聞こうよ〜」 
  
  
 多摩「知らないにゃ…」 
  
  
 北上「それじゃあ鎮守府に併設する病院の話でもする?」 
  
  
 多摩「もういいにゃあ…」 
  
  
 北上「あーらら、完全に拗ねちゃった」 
  
  
 多摩「これに関しては先生も悪いにゃ…なんであんなことメールしたんだにゃ……」  
	- 741 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/04(水) 21:36:33.92 ID:SHiCSb920
 -  北上「しかし提督のあがり症はどうにかならないのかね〜今日の演説もイマイチって感じだわ〜」 
  
  
 多摩「……」 
  
  
 北上「なんか顔色も悪いし…大丈夫かねぇ」 
  
  
 多摩「北上……」 
  
  
 北上「ん〜〜?」 
  
  
 多摩「菊月にすぐに連絡をしろ…」 
  
  
 北上「え、どうして?」 
  
  
 多摩「いいから早く!」 
  
  
 北上「提督になにかあった…?」 
  
  
 多摩「あの顔色の悪さは精神的なものじゃない!誰かにやられた後だ!」 
  
  
 北上「マジで言ってんの!?」 
  
  
 多摩「腹の辺りが不自然だ…刺されたのを無理やり止血してる可能性が高い!」 
  
  
 北上「幹部さんも気付いてないとか…提督我慢強いとかってレベルじゃない!」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 742 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/04(水) 21:40:29.31 ID:T9vRZK50o
 -  今までにないほど緊張フルマックスでお腹壊してる提督 
 お腹はピーピードンドンのお祭り騒ぎ  
	- 743 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/04(水) 21:51:28.04 ID:GRllutu6O
 -  >>742 
 お腹が痛いのはガチなのでもう必死な提督 
 話を聞いたもっちーは予知を見てやばいよ…って 
 菊月が詳しく聞くとこのままだとあんな場でやらかしちゃうよって 
 そして提督へ霞印の下痢止め転送大作戦で難を逃れる  
	- 744 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/04(水) 22:10:51.18 ID:Tr6QsKwMO
 -  ーー 
  
  
 望月「うん、これはかなりやばいね」 
  
  
 菊月「おい」 
  
  
 望月「あ〜察しのいい菊月なら分かっちゃうか」 
  
  
 アケボノ「こんな奴が新しい組織の代表で大丈夫なの?」 
  
  
 望月「ぜんぜん駄目。この事件をきっかけに提督は終わっちゃう」 
  
  
 グラーフ「どうする…?」 
  
  
 望月「下痢止めを転送とかできない?」 
  
  
 神威「できないことはないと思います。うまくいくかは分かりませんが」 
  
  
 望月「やるしか無いでしょ。最悪荒潮がいるんだしなんとかなるって」 
  
  
 荒潮「私……漏らすとか漏らさないで殺されるの……?」  
	- 745 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/04(水) 22:15:16.81 ID:6aiWF8Pco
 -  提督の(社会的)生死が掛かってるから…… 
 
	- 746 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/04(水) 22:15:47.36 ID:Tr6QsKwMO
 -  望月「まあとりあえずやってみようって。じゃあ神威お願い」 
  
  
 神威「いきますね……」シュンッ 
  
  
 アケボノ「薬は消えたわね」 
  
  
 荒潮「お願い…うまくいかないと…最低な理由で殺されるの…」 
  
  
 望月「……おっけー、最悪な未来は消えたっぽい」 
  
  
 荒潮「良かったぁ……」 
  
  
 菊月「なら次は私の番だな」 
  
  
 望月「あたしも行くから神威お願い〜」 
  
  
 アケボノ「多摩の連絡を聞いた時はびっくりしたわよ」 
  
  
 菊月「提督は刺されはしなかったが艦娘に襲われている」 
  
  
 望月「ナイフを持った頭のイカれた艦娘にね」 
  
  
 菊月「あの場に居るということは自分でどうにかしたんだろう。その詳細を聞いてくる」 
  
  
 望月「しっかしY朝潮が拘束ブチ破って逃げるとはね。そんな未来予測できてなかったわ〜」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 747 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/04(水) 22:28:23.29 ID:Gb4IUbgDO
 -  再起不能で退役するはずじゃなかったのか? 
 さぁねぇ…まずは急ごうと菊月と望月 
 そして拘束されたY朝潮の様子を別室で見ている幹部 
 (詳細はここで出してきた1に任せてみる  
	- 748 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/04(水) 22:46:17.86 ID:T9vRZK50o
 -  強制解体でもいいからすぐに退役したかった、だから提督を襲おうとした 
 望み通り艦娘からの解体(響パターン)を認めると大人しく従って拘束された 
 解体後は精神が安定するまでまた病院で療養する予定になってる 
 菊月の危険を感じなかったのか?の問には護衛がいるからギリギリまで会話で何とかしようとしていたと答える  
	- 749 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/04(水) 22:55:20.92 ID:Tr6QsKwMO
 -  ーー 
  
  
 提督「Y朝潮はすぐに退役したかったから俺を襲ったらしい」 
  
  
 望月「提督やっちゃったら強制解体っていう死刑なのに」 
  
  
 提督「それでもよかったと言っていた」 
  
  
 菊月「そんな異常者をどうやって説得したんだ」 
  
  
 提督「俺の艦娘として解体されることを条件に出した。Y朝潮はそれを認めて大人しくなったんだ」 
  
  
 望月「提督ってもうそんな権限無いよね?」 
  
  
 提督「まだ籍は横須賀だ。俺の最後の仕事になりそうだ」 
  
  
 菊月「お前に執着していたからアイツはそれで納得したのか…」  
	- 750 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/04(水) 23:00:48.17 ID:Tr6QsKwMO
 -  提督「幹部さんにも報告している。解体後は精神が安定するまでまた病院で療養する予定になりそうだ」 
  
  
 菊月「私達の手間が省けたのはよかったが、 身の危険を感じなかったのか?」 
  
  
 提督「Y朝潮がああなったのは俺のせいだ。あそこで逃げ出すのは無責任にも程がある」 
  
  
 望月「それで殺されてたら意味ないけどね〜」 
  
  
 提督「殺されない自信があった」 
  
  
 菊月「護衛でも居たのか?」 
  
  
 提督「Y朝潮は俺を殺したいとも思っているが、一番に考えているのは俺の特別な存在になることだ。興味を示すことを持ち出せば止まるという確信があった」 
  
  
 望月「そこまではカッコいいけど演説中に漏らしそうになるのはどうかな〜」 
  
  
 提督「……ノーコメントにさせてくれ」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 751 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/04(水) 23:09:27.47 ID:GRllutu6O
 -  スピーチはスムーズではなくとも必死に一所懸命であることは伝わった 
 特に最後に持ち直したあたりで中枢さんにも登壇してもらったので賓客にも共生はただの理想でなく、現実に歩みを勧めることができると理解してもらえた様子  
	- 752 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/04(水) 23:13:15.20 ID:C7qJKNp+O
 -  >>751 
 途中幼い少女がどうのと言い出した中枢をなんとか提督がフォローしきって子供思いだと伝わった様子  
	- 753 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/04(水) 23:19:32.65 ID:3Y/Qz8ny0
 -  望月「腹痛はこっちでなんとかしたのに気付いた?」 
  
  
 提督「…確信は無かったがそうだろうと思っていた」 
  
  
 菊月「お前の為にやったことじゃないのは理解しておけ」 
  
  
 提督「わかってる…俺の後を引き継ぐ菊月提督に迷惑がかかるところだったからな」 
  
  
 望月「薬が効いても演説はスムーズじゃなかったね。けど必死で一所懸命なことは伝わったかな」 
  
  
 菊月「中枢棲姫の存在も大きかっただろう」 
  
  
 提督「そうだ…やはりあれだけ強力な深海棲艦が仲間になるといことは大きなプラスだった」  
	- 754 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/04(水) 23:23:17.49 ID:3Y/Qz8ny0
 -  望月「でも途中で幼い少女がどうだとか言い出したのは危なかったけど」 
  
  
 菊月「どいつもこいつもロリコン共が」 
  
  
 提督「あれは予測していた。だからうまくフォローできたんだ」 
  
  
 望月「見てる側からすれば中枢棲姫は子ども好きってことになったと思うよ〜」 
  
  
 菊月「…私が確認したいことは終わった。帰るぞ」 
  
  
 望月「帰るときもいきなりだねぇ〜じゃ、そういうことで」 
  
  
 提督「ああ…わざわざありがとう」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 755 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/04(水) 23:41:59.30 ID:GRllutu6O
 -  これで提督として執務するのも最後になるな…としんみりしてる提督 
 でもしんみりできるのは少しの間だけで今までお疲れ様でした+就任お祝い会が開かれる  
	- 756 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/04(水) 23:44:46.64 ID:6aiWF8Pco
 -  >>755 
 
	- 757 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/04(水) 23:53:38.16 ID:3Y/Qz8ny0
 -  ーー横須賀鎮守府 
  
  
 提督「演説も終わった……これで提督として執務するのも最後になるな」 
  
  
 漣「しんみりなんかさせませんよーー!」ガチャッ 
  
  
 龍驤「これからお疲れ様でしたと司令官の門出を祝う会があるんやで!」 
  
  
 提督「……よし、行こうじゃないか!」 
  
  
 漣「さすがはご主人様!こういう時に乗らないでいつ乗るんですかって話です!」 
  
  
 龍驤「もう準備はできてるから、あとは主役が来るだけやで!」 
  
  
 提督「主役は遅れて登場するものだ。ちょうどいい感じになるだろう」  
	- 758 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/04(水) 23:56:55.19 ID:3Y/Qz8ny0
 -  ーー食堂 
  
  
 北上「提督の登場だ〜!」 
  
  
 提督「驚いたな…足りないもの鎮守府からも来ているのか」 
  
  
 多摩「多摩が許可したにゃ」 
  
  
 雲龍「多摩提督が言うから仕方なくよ」 
  
  
 提督「多摩と雲龍…足りないもの鎮守府は任せたぞ」 
  
  
 多摩「任せろにゃ」 
  
  
 雲龍「貴方が居たときより立派な鎮守府にしてみせるわ」 
  
  
 漣「さあさあ皆さんグラスは空いてませんね?それでは乾杯の音頭を…ご主人様、お願いします!」 
  
  
 提督「よし…」 
  
  
 龍驤「皆んなに祝ってもらって…良かったなぁ司令官…」 
  
  
 下1 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 759 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 00:06:08.10 ID:rRL7gDdDO
 -  提督達が盛り上がっている最中 
 見慣れない三人が混じっているが誰も疑問には思わずまるで見えていないかのよう 
 司令官の門出ですからね祝わないという選択はありません 
 やれやれ…あたしは付き合いだからね 
 この日本酒美味しいわね…  
	- 760 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 00:06:40.05 ID:U9RO9CrXo
 -  S朝潮も参加してて姿は見えないけど八島さんや芙蓉さんもいる 
 たまに料理あーんして八島さんに食べさせたり八島さんが芙蓉さんの分横取りしたり 
 で、まさかこんな未来を迎えることができるなんてと二人とも驚いてるけどS朝潮はそうは思わないって 
 間違えたることはあっても諦めずにひたむきに前に進み続けたからここまでこれたのは必然だったと考えてる  
	- 761 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/05(木) 00:24:48.94 ID:xNvWE0ha0
 -  ーー 
  
  
 S朝潮「司令官の門出ですから祝わないという選択はありません」 
  
  
 八島「やれやれ…あたしは付き合いだからね」 
  
  
 芙蓉「この日本酒美味しいわね」 
  
  
 S朝潮「芙蓉さんはともかく八島さんまでありがとうございます」 
  
  
 八島「朝ちゃんがいるからだもん。そうじゃなきゃこんな所に来ないからね〜」 
  
  
 芙蓉「このワインも美味しい…」 
  
  
 八島「はいお酒飲み過ぎだから没収〜」 
  
  
 芙蓉「ああん……」  
	- 762 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/05(木) 00:31:58.28 ID:xNvWE0ha0
 -  S朝潮「八島さん、この景色は想像できましたか」 
  
  
 八島「そんなわけないじゃん。よくて半分残ればいいと思ってたからね」 
  
  
 S朝潮「十人じゃなかったんですか?」 
  
  
 八島「チャンスがあれば他もやろうとしてたからね〜」 
  
  
 S朝潮「そんなことにはなりません。間違えることはあっても司令官達は諦めずに前に進み続けます」 
  
  
 八島「残念ながらそうだったね…」 
  
  
 S朝潮「八島さんの望むものは現実になりません」 
  
  
 八島「……まだ残ってるから諦めないよ」 
  
  
 下1 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 763 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 00:44:23.44 ID:tOgfYfeJo
 -  貴女がそういう存在だということはわかっています 
 それでも、今日この場では私と楽しんで貰えませんか…?(潤んだ眼差し)  
	- 764 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/05(木) 01:06:33.12 ID:xNvWE0ha0
 -  S朝潮「貴女がそういう存在だということはわかっています。それでも…今日この場では私と楽しんで貰えませんか?」 
  
  
 八島「しょうがないな〜特別だからね」 
  
  
 S朝潮「ずっと悪役なのも疲れるんじゃないですか?」 
  
  
 八島「あたしは悪役なんかじゃないよ、そういう存在だから」 
  
  
 S朝潮「ならその存在であることに疲れませんか?」 
  
  
 八島「全く!」 
  
  
 S朝潮「…そうですか」 
  
  
 八島(ごめんね朝ちゃん、気持ちは分かるけどそうはいかないんだよね。この世界はあたしが作ったからね) 
  
  
 八島(犠牲無しで富士を葬れたのは良かったけどそれじゃつまんないもんね!) 
  
  
 八島(せめてあと一人くらいはサクッとやれたらいいんだけどな〜) 
  
  
 八島(きひひひひひ、どうなるのか楽しみだな〜) 
  
  
 ーー  
	- 765 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/05(木) 01:07:02.23 ID:xNvWE0ha0
 -  今日はここまでです 
 
	- 766 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 01:24:22.68 ID:rRL7gDdDO
 -  お疲れ様でした 
 まあ正直な所ちょっと退屈してた 
 いきなり世界規模じゃないなら八島側に着くのも悪くない  
	- 767 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 06:48:41.51 ID:U9RO9CrXo
 -  バイオレンスじゃなくてもっとプラスの方に盛り上げたい 
 
	- 768 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/05(木) 19:37:44.86 ID:iv7gFShHO
 -  ーー 
  
  
 提督「演説も終わってあとはその日を待つだけになったか」 
  
  
 龍驤「ほんまやったら全部仕事は終わってるんやけど、最後に仕事ができてしまったね」 
  
  
 提督「Y朝潮の解体か…」 
  
  
 龍驤「響と同じように書類にサインするだけでいいはずなんやけど、それじゃあかんのやろ?」 
  
  
 提督「解体される寸前まで俺のことを見たいと言っていた」 
  
  
 龍驤「警備は厳重にするらしいけど、それでも不安やわ」  
	- 769 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/05(木) 19:41:29.19 ID:iv7gFShHO
 -  提督「約束した以上は行く必要がある。大本営に行くしかない」 
  
  
 龍驤「…無事に帰ってきてな」 
  
  
 提督「もちろんだ」 
  
  
 龍驤「無茶だけはせんといてよ。お腹の中には子どもがおるんやからね」 
  
  
 提督「十分わかっている」 
  
  
 龍驤「…最後の仕事、行ってらっしゃい」 
  
  
 提督「行って…きます」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 770 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 20:07:03.45 ID:rRL7gDdDO
 -  漣が引き留める 
 別に行かなくてもいいじゃないですか 
 書類は後で送っておけば 
 漣…?いやしかし約束した以上そういうわけには… 
 なぁんか…行かない方がいい気がするんです  
	- 771 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 20:15:16.63 ID:U9RO9CrXo
 -  >>770 
 どうしてもと言うなら皐月と神通さんを連れて行ってください  
	- 772 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/05(木) 20:28:56.34 ID:iv7gFShHO
 -  漣「別に行かなくてもいいじゃないですか」 
  
  
 提督「だが……」 
  
  
 漣「書類は後で送っておけばいいんです。ご主人様が行く必要はありません」 
  
  
 提督「しかし…約束した以上そういうわけには…」 
  
  
 漣「なぁんか行かない方がいい気がするんですよ…」 
  
  
 龍驤「それはウチも思ってるよ。嫌な予感しかせぇへん」 
  
  
 漣「そうですね、どうしてもと言うなら…」  
	- 773 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/05(木) 20:32:06.20 ID:iv7gFShHO
 -  ーー大本営 
  
  
 幹部「二人が来たのはそういう理由なんだね」 
  
  
 皐月「僕達がいなくても大丈夫だとは思うけど」 
  
  
 神通「用心して損はありません…」 
  
  
 提督「Y朝潮はどうしてますか?」 
  
  
 幹部「拘束した上で特務艦達が監視している。武器もなにも持っていないことは確認しているよ」 
  
  
 皐月「朝潮は二人だけで話したいって言ってるんだよね?」 
  
  
 幹部「彼女の両手足を拘束する。これならできることは殆ど無いだろう」 
  
  
 提督「…朝潮と会います」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 774 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 20:56:31.95 ID:rRL7gDdDO
 -  朝潮…体調は大丈夫なのかと提督 
 霞の薬はそれはもう効くものばかりだ 
 危険なものも含めて 
 うふふっ…心配するふりなんてしなくてもいいですよぉ 
 厄介者だと思っているのは知ってますからぁ 
 薬の後遺症か朝潮の様子は何だかこれまでと違っていた  
	- 775 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 21:07:22.62 ID:R7m+y6iVO
 -  強制解体にしない提案をしてくれて感謝しているY朝潮 
 思えば迷惑ばかりかけていた、それでも最後は私の希望を尊重してくれた 
 だから提案を受け入れて艦娘を辞めるという可能性が開けた 
 もう会うことはないかもしれないので最後に伝えたかった 
   
	- 776 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/05(木) 21:10:24.35 ID:iv7gFShHO
 -  ーー 
  
  
 Y朝潮「司令官には感謝しているんですよ」 
  
  
 提督「どういうことだ」 
  
  
 Y朝潮「思えば迷惑ばかりかけていましたよね。それでも最後は私の希望を尊重してくれたじゃないですか」 
  
  
 提督「……」 
  
  
 Y朝潮「貴方のお陰で艦娘を辞めるという可能性が開けました。最後までお世話になってばかりですね」 
  
  
 提督「そうか…」 
  
  
 Y朝潮「今後もう会うことは無いでしょう。だから最後に感謝を伝えたかったんです」  
	- 777 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/05(木) 21:18:39.18 ID:iv7gFShHO
 -  Y朝潮「司令官は私のことは忘れて下さい。子どものことを優先して考えるんですよ」 
  
  
 提督「……」 
  
  
 Y朝潮「どうしたんですか司令官、これで最後なんですからもっと話しましょうよ」 
  
  
 提督「朝潮…」 
  
  
 Y朝潮「貴方の艦娘になれて良かったです、嘘なんかついていません」 
  
  
 Y朝潮「最後の仕事が私で幸せです。どうもありがとうございました」 
  
  
 下3コンマ判定 
  
  
 奇数 ○ 
 偶然 ×  
	- 778 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 21:19:34.17 ID:R7m+y6iVO
 -  なんでここで… 
 
	- 779 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 21:20:24.52 ID:U9RO9CrXo
 -  あとは任せた 
 
	- 780 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 21:26:06.15 ID:rRL7gDdDO
 -  本心なのか違うのか… 
 やってみる  
	- 781 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/05(木) 21:42:34.57 ID:iv7gFShHO
 -  提督「…これでいいんだな」 
  
  
 Y朝潮「大丈夫です。あ、念のために書類を見せてくれませんか?」 
  
  
 提督「……」 
  
  
 Y朝潮「もっと近くで見せて下さい、拘束されているので見にくいんです」 
  
  
 提督「ほら…」 
  
  
 Y朝潮「ほんと司令官って馬鹿ですよね」ガタッ  
	- 782 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/05(木) 21:49:11.67 ID:iv7gFShHO
 -  皐月「司令官!!」 
  
  
 神通「大丈夫ですか…!」 
  
  
 提督「ぐ……っ」 
  
  
 Y朝潮「あははははははははははは!!」 
  
  
 幹部「彼女を…運び出すんだ」 
  
  
 Y朝潮「その首筋の跡は一生消えませんよ!噛みちぎる一歩手前までいきましたからね!」 
  
  
 Y朝潮「ざまあみろざまあみろざまあみろ!あっはははははは!」 
  
  
 Y朝潮「お前が全部悪いんだ!私がこうなったのはお前のせいだ!」 
  
  
 Y朝潮「お前は絶対に幸せになれない!私みたいなのに殺されて惨めに終わる!そう決まってるんだ!」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 783 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 21:53:53.75 ID:R7m+y6iVO
 -  ひとしきりそう言った後、独りになるとすいません司令官と嘆くY朝潮 
 貴方は無防備過ぎます、これがもう会うことのできない私のせめてもの最初で最後の恩返しです…  
	- 784 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 21:57:27.58 ID:U9RO9CrXo
 -  >>783 
 本気なら動脈に噛みつくことだってできたはずなのにそれをしなかった 
 だからなんとなく察することができた提督 
 つまり手荒い餞別だったが、しっかりと自分自身の隙を認識できた  
	- 785 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 21:57:58.67 ID:rRL7gDdDO
 -  神通 
 この…っ! 
 提督 
 やめろっ!神通! 
 思わず神通がY朝潮に攻撃しようとするが提督が強く制止した 
 確かに痕は残るだろうが問題は無い 
 噛み付く場所を選んでいたのは提督も気付いていた  
	- 786 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/05(木) 22:05:31.85 ID:iv7gFShHO
 -  ーー 
  
  
 Y朝潮「……」 
  
  
 Y朝潮「すいません司令官」 
  
  
 Y朝潮「貴方は無防備過ぎます、これがもう会うことのできない私の最初で最後の恩返しです」 
  
  
 Y朝潮「本当はもっと違うことを考えていたんですけど、薬が効いたみたいで実行に移せませんでした」 
  
  
 Y朝潮「……」 
  
  
 Y朝潮「あは…あはははははははははは」 
  
  
 Y朝潮「あはははははははははははははははははははは…」 
  
  
 Y朝潮「もう私は笑うことしかできませんよ」  
	- 787 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/05(木) 22:08:37.42 ID:iv7gFShHO
 -  ーー 
  
  
 幹部「本当に強制解体にしなくていいんだね?」 
  
  
 提督「ええ…」 
  
  
 皐月「甘いよ司令官……」 
  
  
 提督「朝潮が本気なら動脈に噛みつくことだってできたはずだ。それをしなかった」 
  
  
 神通「それはたまたまじゃ…」 
  
  
 提督「手洗い餞別だということだろう。俺にも悪いところがあるのも事実だからな」 
  
  
 幹部「傷は残るだろうが……」 
  
  
 提督「これくらいなら構いません。とにかく朝潮は通常の解体でお願いしますね」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 788 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 22:17:14.91 ID:rRL7gDdDO
 -  ぐぬぬ… 
  
 やっぱり無理なんですよ 
 この世界はもうほぼ固まりつつあります 
 また新しい世界でもない限り貴女の期待したようにはならないと思いますよ 
  
 新しい世界かあ… 
 三日月と如月が居た世界はほとんど手付かずだけど 
 三日月連れてあっちに行くのも…如月の本体も居るはず 
 うむむ…  
	- 789 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 22:33:54.44 ID:tOgfYfeJo
 -  >>788 
 
	- 790 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/05(木) 22:44:48.51 ID:iv7gFShHO
 -  ーー 
  
  
 八島「ぐぬぬ……」 
  
  
 S朝潮「やっぱり無理なんですよ、この世界はもうほぼ固まりつつあります」 
  
  
 S朝潮「また新しい世界でもない限り、貴女の期待したようにはならないと思いますよ」 
  
  
 八島「新しい世界かあ…」 
  
  
 S朝潮「三日月さんと如月さんが居た世界はほとんど手付かずなんじゃないですか?」 
  
  
 八島「本来の八島が完成してる世界にあたしが干渉できると思う?」 
  
  
 S朝潮「カミサマなんですからできて当然なんじゃないんですか?」 
  
  
 八島「無茶言わないでよ……」  
	- 791 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/05(木) 22:54:43.94 ID:iv7gFShHO
 -  八島「あたしが新しい世界を作ることはもう無理だし…ここまでなのかな」 
  
  
 S朝潮「どうして無理なんですか?」 
  
  
 八島「一度だけって決めたから。その制約があったからその後の世界を作ることができた」 
  
  
 S朝潮「制約をかけると力が強くなる…」 
  
  
 八島「まあアイツがその後の世界を作ったのをパクった感じかな。アレにできるならあたしにも出来るしね」 
  
  
 S朝潮「八島さんくらいしか世界を作ることはできませんからね」 
  
  
 八島「いつかみたいに新たな創造者が現れない限り無理。そもそも今回は切り札が使えなかったから不利なのは承知だったけど」 
  
  
 S朝潮「切り札?」 
  
  
 八島「♯×××××××を殺すこと」 
  
  
 S朝潮「それは…」 
  
  
 八島「語り手がいなければ世界は回らない。あたしが作った世界でもあたしが語ることは不可能」 
  
  
 八島「あたしがこの次元で存在する限りどうやっても覆らない。未来をねじ曲げることも何もできない」 
  
  
 八島「まあ本気を出せば次元くらい越えれるけどやらないよ。だってあたしは…八島だからね〜」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 792 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 23:12:49.67 ID:U9RO9CrXo
 -  じゃあもうこの世界に八島の本体はありませんし改名なんてどうでしょうか 
 じゃあ名は体を表すと言いますし 
 例えば当て字ですが弥祉守なんて 
 世界を壊すのではなくてみんなに幸福をもたらして守る、本当は優しい八島さんをイメージしました  
	- 793 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/05(木) 23:29:58.68 ID:rRL7gDdDO
 -  ふぅむ… 
 ちょっと落ち込んでる八島さんも可愛い…じゃなくて可哀想 
 諦めるなんてらしくないですねと元気付ける 
 あのねぇ…あたしの味方するっていう事は世界を… 
 前に言いませんでしたっけ? 
 世界なんてどうでもいい 
 貴女が一番なんです 
 あわわ… 
 顔が真っ赤になる八島 
 芙蓉 
 私も居るんだけれどね… 
 影が薄いわね…  
	- 794 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/05(木) 23:45:41.44 ID:xNvWE0ha0
 -  S朝潮(むふ…ちょっと落ち込んでる八島さんも可愛い…じゃなくて可哀想ですね) 
  
  
 S朝潮「諦めるなんてらしくないですね」 
  
  
 八島「あのねぇ朝ちゃん、あたしの味方するっていう事は世界を…」 
  
  
 S朝潮「前に言いませんでしたか?私にとって世界なんてどうでもいいんです、貴女が一番なんですよ」 
  
  
 八島「……ズルいよ朝ちゃん」 
  
  
 S朝潮「私にとっての世界は八島さんです。貴女が救ってくれたから今の私があるんです」 
  
  
 八島(それは違うよ…救ったという行動はあたしだけど、それをやったのは『あたし』じゃない) 
  
  
 八島(あたしは朝ちゃんに愛される資格なんか無い。けどY子じゃなくて八島になったのはあたしの意思) 
  
  
 八島(その責任は果たす……絶対に朝ちゃんは不幸にしないからね)  
	- 795 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/05(木) 23:50:21.24 ID:xNvWE0ha0
 -  芙蓉「私も居るんだけれど…影が薄いわね…」 
  
  
 八島「残りカスのお姉ちゃんだしね」 
  
  
 S朝潮「多分私より力もありませんよね?」 
  
  
 八島「当たり前じゃん、こうやって存在があること自体凄いからね」 
  
  
 芙蓉「存在が残ったのは、私に役割があったからじゃないの?」 
  
  
 八島「その通り!でも必要とされなかったから出番はありませんでした〜」 
  
  
 芙蓉「…受け入れるわ。菊月達を騙した罪は消えることは無いもの」 
  
  
 八島「こっちの世界に菊月達を呼んだのはお姉ちゃんだしね。あたしが菊月なら絶対許せないもん」 
  
  
 S朝潮「なんであんなことをしたんですか」 
  
  
 芙蓉「……あの時はそれしか頭に無かったのよ」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 796 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/06(金) 00:42:17.74 ID:mTmHV4bOo
 -  もったいないから芙蓉さん供養で活躍した場合のあらすじとかお聞かせ願えない? 
 (勝手に質問コーナーにする)  
	- 797 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/06(金) 06:00:42.68 ID:s8ZkJBfoO
 -  >>792 
 この話をS朝潮と芙蓉さんから  
	- 798 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/06(金) 10:12:01.84 ID:s8ZkJBfoO
 -  そういえば完全に寝落ちしてて安価できず申し訳ない 
 
	- 799 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/07(土) 19:39:36.60 ID:vUDymoRzO
 -  S朝潮「本当だったら芙蓉さんはどうなるはずだったんですか?」 
  
  
 芙蓉「それは私も気になるわ」 
  
  
 八島「色々候補はあったけど、一番やって欲しかったのは移動役かな。横須賀の地下にある倉庫みたいなところに乗り物がある予定だった」 
  
  
 S朝潮「乗り物…」 
  
  
 八島「機関車でもなんでも良かったよ。富士って名前を使いたいなら電気機関車だったかな」 
  
  
 芙蓉「それを私にやらせてどうしたかったの?」 
  
  
 八島「登場人物を殺しまくる為の道具に決まってるじゃん」 
  
  
 芙蓉「……だから電車なのね」 
  
  
 八島「さすがに轢き殺すは無いけど。あたしが瞬間移動するのは不自然だから、お姉ちゃんを使って全国を移動したかったんだよね」  
	- 800 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/07(土) 19:43:51.94 ID:vUDymoRzO
 -  八島「可能ならミニ八島を牽引して街ごと消したりとかも考えてたよ」 
  
  
 S朝潮「ミニ八島なんてものがあるんですか?」 
  
  
 八島「菊月達を燃料にすれば十分。三日月がいるからどうとでもなったよ」 
  
  
 芙蓉「どのルートを通っても貴女は登場人物を葬ろうとしていたのね」 
  
  
 八島「ミニ八島を使うなら殺す人数は20だったね。10個の棺は菊月達の人数でもあったし」 
  
  
 S朝潮「本当に殺そうとしていたんですね…」 
  
  
 八島「菊月達の世界の富士にこの世界を滅ぼされるよりマシでしょ?一時はモブしか生き残らない未来も考えてたからね」 
  
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 801 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 20:07:51.85 ID:Oao00sVDO
 -  S朝潮 
 …それを考えたのは本当は八島さんじゃないんでしょう? 
  
 それは…  
	- 802 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 20:12:28.04 ID:mcqUG5kkO
 -  八島さんはもう世界の破壊なんてしちゃダメです 
 私は八島さんを幸せにしたいし私を幸せにして欲しいです 
 世界を破壊したって八島さんも私も幸せにはなりませんから  
	- 803 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/07(土) 20:20:55.65 ID:vUDymoRzO
 -  S朝潮「八島さんはもう世界の破壊なんてしちゃダメです。私は八島さんを幸せにしたいし私を幸せにして欲しいんです」 
  
  
 八島「……」 
  
  
 S朝潮「世界を破壊したって八島さんも私も幸せにはなりません」 
  
  
 八島「富士を殺さないとこの世界が滅んだんだよ」 
  
  
 S朝潮「構いません」 
  
  
 芙蓉「そうよね…貴女にとってはこの世界は重要てはないのよね」 
  
  
 S朝潮「私は司令官に受け入れられなかった時点で、自分の世界は滅んだんです」 
  
  
 八島「知ってる……嫌っていうくらい知ってるよ」  
	- 804 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/07(土) 20:27:25.90 ID:vUDymoRzO
 -  S朝潮「もし世界と引き換えに八島さんが手に入るなら喜んで滅ぼします。自分の命と引き換えでも構いません」 
  
  
 八島「…死んでもあたしが助けるもんね」 
  
  
 S朝潮「私の世界は貴女なんです。八島さんがいるから私は生きています」 
  
  
 芙蓉「貴女達の関係なら愛が重いということではないわね」 
  
  
 八島「…あたしが朝ちゃんに抱いている感情はペットと同じものなのかな」 
  
  
 S朝潮「それ以外にあるんですか?」 
  
  
 八島「やめてよ…」 
  
  
 S朝潮「貴女が死ねというなら喜んで死にます。貴女の目の前で首を吊ります」 
  
  
 八島「……次の質問にいこっか。なかったらそれでいいし」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 805 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 20:42:30.68 ID:equek7T6o
 -  はい!今回はもう危ない展開ないですか! 
 ずっと待ち望んだハッピーエンド楽しみたいんです…🥺  
	- 806 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 20:46:09.52 ID:Oao00sVDO
 -  黒い羽根の大元はこの世界の何処かにまだ存在してるのか? 
 成虫とは違う存在なのか 
   
	- 807 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/07(土) 21:01:36.69 ID:43ZR2Hk30
 -  八島「黒い羽は門が開いた時に現れるモノが落とすアイテム。龍飛の時と天城によって門は開かれた」 
  
  
 八島「現れるモノは成虫ではないけと意味は同じ存在。幼虫から蛹になる段階を飛ばして一つ上の存在になったモノ」 
  
  
 八島「門が開かれない限りそれが現れることはない」 
  
  
 八島「理想郷の扉と違って門を開く方法は知ることができる。でも生贄が必要になるから、やるには覚悟と準備が必要になってくる」 
  
  
 芙蓉「天城は自分を深海棲艦化して深雪を生贄にしたのよね?」 
  
  
 八島「それじゃ生贄が足りない。弾薬庫で深雪を殺したあと、仕掛けられていた爆弾を起爆、鎮守府まるごと生贄にした」 
  
  
 S朝潮「深雪さんは傀儡だったので爆弾が体内にあったんですね」 
  
  
 八島「全てのパーツが揃ってた…だから天城からすればやるという選択肢しか無かったね」  
	- 808 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/07(土) 21:10:05.18 ID:43ZR2Hk30
 -  S朝潮「深海棲艦の成虫はこの世界を滅ぼすんですよね?」 
  
  
 八島「結果的にはそうなるけど成虫はそう思ってないよ。弱肉強食なだけ」 
  
  
 芙蓉「本来ならこの世界は深海棲艦の成虫が支配していたのよね」 
  
  
 八島「深海棲艦はそういう生き物だからね。いつも見てる形 
 ただの幼虫。原因があって繭になれてないだけ」 
  
  
 S朝潮「その理由はなんですか?」 
  
  
 八島「単純に栄誉不足。リュウジョウの中で一年以上育ってたのはずっと栄誉を溜めてたから」 
  
  
 S朝潮「艦娘の役割は深海棲艦の母胎」 
  
  
 八島「それが世界の理だった。でもまあ扉のせいで色々と変わって今の世界が出来上がったんだね」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 809 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 21:15:50.20 ID:Ptk2LEFCo
 -  門番と響の所に関わってた宗教のあの人とは結局何者なのか 
 
	- 810 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 21:26:05.35 ID:dt2pWbDno
 -  >>809 
 
	- 811 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/07(土) 21:45:44.14 ID:vUDymoRzO
 -  八島「門番は天提督の手術の時にだけ出てきた女の子の伏線を回収しただけ。あの男は由良を元に戻すための道具」 
  
  
 八島「チョビヒゲまで出して何かあるように思わせたけどそれは違う。由良を元に戻す方法がそれしか無かったから」 
  
  
 八島「結果的にそれで良かったと思ってるよ。富士を誘き出す為の手鏡をあたしに届ける役割も出来たしね」 
  
  
 S朝潮「由良さんの為だけに作られた存在なんですか?」 
  
  
 八島「正確に言えば響を殺して由良を戻すための道具」 
  
  
 芙蓉「響はエピローグに出ていなかったものね」 
  
  
 八島「響が死ねば電も殺せたのに残念だよ」  
	- 812 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/07(土) 21:50:56.18 ID:vUDymoRzO
 -  八島「さてと、もういいかな?」 
  
  
 芙蓉「それを決めるのは貴女じゃないわ」 
  
  
 S朝潮「…やっぱり八島さんは八島さんなんですね」 
  
  
 八島「どうしたの?」 
  
  
 S朝潮「さっき私は貴女が死ねというなら首を吊ると言いました」 
  
  
 八島「言ったね」 
  
  
 S朝潮「貴女は私に首を吊って欲しかったんですね?」 
  
  
 八島「どうかな」 
  
  
 S朝潮「貴女はその××が出ることを期待した」 
  
  
 八島「残念、朝ちゃんはその言葉を発せません」 
  
  
 S朝潮「……」 
  
  
 八島「事実はあたしの中にだけある。これで終わっちゃう会話なんだよ」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 813 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 22:11:32.04 ID:Oao00sVDO
 -  S朝潮 
 実際には八島さんが考えた事じゃありませんよね 
 貴女もそういう役割を与えられた存在 
 役割が無ければ存在出来ない 
 死なないにしても忘れ去られていく 
 …むしろ忘れられていた方が幸せだったという事も多々ありましたが… 
 私のこの台詞もそれを言わせたかった誰かの意志  
	- 814 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 22:12:00.57 ID:dt2pWbDno
 -  八島「あーもう!あの提督に声だけ聞こえるようにするからなんか言ってきなよ!あるでしょ?言いたい事」 
 
	- 815 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 22:12:40.51 ID:dt2pWbDno
 -  すまん連取り安価下 
 
	- 816 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 22:14:41.27 ID:Ptk2LEFCo
 -  >>813 
 
	- 817 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/07(土) 22:27:34.96 ID:vUDymoRzO
 -  S朝潮「今のは実際には八島さんが考えた事じゃありませんよね。貴女もそういう役割を与えられた存在なんです」 
  
  
 八島「そうだよ、役割が無ければ存在出来ないからね」 
  
  
 S朝潮「存在出来ないにしても忘れ去られていく運命です」 
  
  
 八島「朝ちゃんは忘れ去られた方が幸せだったかもね」 
  
  
 S朝潮「そんなことになれば恨みしか考えていない私が司令官を殺していました」 
  
  
 八島(提督だけで済むわけないじゃん) 
  
  
 S朝潮「忘れられていた方が幸せだったという事も多々ありました。でも私のこの台詞もそれを言わせたかった誰かの意志なんです」  
	- 818 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/07(土) 22:33:00.99 ID:vUDymoRzO
 -  八島「はいそこまで。それ以上進むと取り返しのつかないことになるからね」 
  
  
 S朝潮「私は八島さんのようなことはしません」 
  
  
 八島「本当なら『壁』を認識してる時点でマズイんだからね?」 
  
  
 S朝潮「それも貴女が勝手に決めたことですよね」 
  
  
 八島「……もういいよ」 
  
  
 芙蓉「貴女が考えていることがあってもそれは形にならなければ何も無いのと同じ。意志が働かなれければ…」 
  
  
 八島「あたしが本気になる前にやめておいた方がいいよ残りカスさん」 
  
  
 芙蓉「……そう」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 819 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 23:17:24.36 ID:equek7T6o
 -  八島さん、S朝潮、芙蓉さん仲良く幸せになってね 
 役割なんて大袈裟に言うけどこの世界で平和に仲良くしてくれるだけでいいんだよ🥺 
 今までの道のりが大変だったからこそそう思うんだ  
	- 820 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/07(土) 23:28:25.53 ID:yuWTZLNQo
 -  >>819 
 
	- 821 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/07(土) 23:45:45.93 ID:DSXu+8Vu0
 -  八島「平和……なにをもって平和なの?人が全く死なない世界なんかあり得ないんだよ」 
  
  
 八島「どんな道でも楽な道は無い。大変な思いをしたのはあたしだけじゃない」 
  
  
 S朝潮「貴女は私のことが嫌いなんですか?」 
  
  
 八島「…好きだよ」 
  
  
 S朝潮「それは八島さんがそういう役割だからですか?」 
  
  
 八島「……」 
  
  
 S朝潮「貴女に課せられたのは役割だけで思考は関係ない。貴女のその気持ちに役割はありません」 
  
  
 八島「この気持ちも与えられたものだから」 
  
  
 S朝潮「拒否しなかったのは貴女の意志です」 
  
  
 八島「……」  
	- 822 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/07(土) 23:51:59.72 ID:DSXu+8Vu0
 -  S朝潮「定義が曖昧な平和でもいいじゃないですか」 
  
  
 八島「…あたしが居るから?」 
  
  
 S朝潮「この世界が選ばれたからです」 
  
  
 芙蓉「貴女の思い描いていたシナリオとは違うものだった。だけどそれは不正解ではないわ」 
  
  
 S朝潮「正義も平和も曖昧なのが真実なんです。八島さんの望む純粋な感情は手に入りません」 
  
  
 八島「それが…」 
  
  
 S朝潮「それがたとえ空想の中であってもです。空想を作れる存在の世界がそうだからなんです」 
  
  
 芙蓉「結局この世界にも理想の世界は無いの。なぜなら誰もそれを知らないから」 
  
  
 S朝潮「知らないものは語れません。ですからこれが私達が勝ち取った世界であっていいんです」 
  
  
 S朝潮「行きましょう八島さん…もう私達にできることはありません」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 823 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/08(日) 00:04:49.05 ID:yIinX4xIO
 -  深海棲艦の保護組織が本格稼働! 
 すると人の目を忍んで仕事をしてた深海棲艦達がやってくる 
 公に仕事ができるようになった深海棲艦の娘達は真面目に良く働く  
	- 824 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/08(日) 00:26:45.23 ID:ODgMBBQpo
 -  >>823 
 中枢さんの働きや穏やかに過ごしてる深海棲艦達の姿もあり、戦う必要がないと判断した深海棲艦は武装解除して方々の鎮守府に投降してくるように 
 種を超えた秩序がある新しい社会は着実に形成され始めている  
	- 825 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/08(日) 00:39:10.88 ID:a5PB/VS+0
 -  ーー横須賀 
  
  
 黒潮「司令はん、また違う鎮守府から連絡やで」 
  
  
 陽炎「こっちも連絡が来たわよ!」 
  
  
 提督「これは予想以上だな…」 
  
  
 黒潮「なんだかんだ言うて中枢棲姫が仲間になったのが大きいみたいやなぁ」 
  
  
 陽炎「保護した深海棲艦が穏やかそうにしてるのも印象が大きいみたいよ」 
  
  
 黒潮「うちらが知らんだだけで忍んで仕事をしとった深海棲艦達はそれなりにおったんや」 
  
  
 陽炎「そういう子達は仕事も真面目にやるでしょうね」 
  
  
 提督「戦う必要が無いとわかってくれたんだ……深海棲艦も戦いたくなかったんだ」 
  
  
 黒潮「うちらに保護するって選択肢がもっと前からあったらよかったんやなぁ…」 
  
  
 陽炎「深海棲艦と艦娘と…種族を超えても私達は仲良くできるのは証明済みよ」 
  
  
 提督「人間と艦娘と深海棲艦による新しい社会が作られようとしているのか…」 
  
  
 ーー  
	- 826 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/08(日) 00:39:43.18 ID:a5PB/VS+0
 -  今日はここまでです 
 
	- 827 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/08(日) 00:52:07.72 ID:QplFBwpDO
 -  お疲れ様でした 
 つまり二回門が開いてなんか現れたはずだけど現れた奴って何処へ行ったんだろう…  
	- 828 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/08(日) 01:05:38.62 ID:yIinX4xIO
 -  乙でした 
  
 姿を表してもそのままどこかに飛び立ったとは限らないんじゃないかな 
 富士(成虫モード)のサイズだとしたら何処かに飛び立ってて知覚されないわけないし 
 扉で深海棲艦のあり方が変わった世界を自分達がいるべき世界ではないと認識して門の内側に戻ったのかも知れない  
	- 829 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/08(日) 01:07:02.31 ID:HUzPn6Rso
 -  おつです 
 自然にこっち向いて会話してくれるなったのとてもとても嬉しいけど同時に締めが近いと改めて感じる  
	- 830 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/08(日) 18:46:42.11 ID:a5PB/VS+0
 -  ーー 
  
  
 幹部「提督君たちの組織が動き出してから、全国の鎮守府に次々と深海棲艦が投降しているようだ」 
  
  
 提督「規模の小さい鎮守府を優先してコンテナを運んでいますが、現状で追い付いていません」 
  
  
 幹部「コンテナもじきに足りなくなる。追加で発注はしておいたがいつ来るかは未定だ」 
  
  
 提督「見通しが甘かったということになりますね…」 
  
  
 幹部「そう言われても仕方ない状況なってしまった。対応が遅いと批判の声も多くもらっている」 
  
  
 提督「片っ端から対応していますがそれでも追いつきません。電話も常に鳴りっぱなしです」 
  
  
 幹部「電話応答で済むものはこちらが処理しよう。提督君にしかできないことを優先的にやってくれ」  
	- 831 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/08(日) 18:56:09.70 ID:a5PB/VS+0
 -  提督「組織として動き出すのは早かったのでしょうか」 
  
  
 幹部「そんなことは無い、私も計画書を入念に確認したがそれで問題無いと判断したんだ」 
  
  
 提督「彼女達は救いを求めていた…その事実をもっと大切にすべきだったんです」 
  
  
 提督「対話もせずに一方的に攻撃していたのはこっちなんです、人間が彼女達を…」 
  
  
 幹部「それは違うとハッキリ言えるよ。自我の無い深海棲艦とずる賢い深海棲艦のせいで、彼女達は人間と敵対する存在になった。血の珊瑚礁を忘れるわけはないね?」 
  
  
 提督「……」 
  
  
 幹部「武器を破棄することに抵抗した深海棲艦は原則受け入れない。この条件がとんでもなく大切なんだ」 
  
  
 幹部「保護されるフリをして鎮守府を襲う、これまで何度もあったことだ。その事件のせいで大本営は深海棲艦の保護を表立ってすることができない」 
  
  
 幹部「すまないが落ち込んでいる暇は無い、愚痴を吐く暇があれば自分ができることをするんだ!これは君にしかできない仕事なんだよ!」 
  
  
 提督「…はい」 
  
  
 幹部「仕事が終わればゆっくりと休めばいい。疲れたと言えば誰もが君を癒したいと言う、そんな仲間に囲まれているんだからね」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 832 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/08(日) 19:32:23.92 ID:QplFBwpDO
 -  そんな中とある鎮守府からの報告 
 自我の無い深海棲艦と戦い劣勢だった艦隊を助けた戦艦水鬼が居たらしい 
 コンタクトを取ろうとしたがまるで聞こえていないかのように去っていったのだという 
 それからも何度か艦娘に加勢する報告が  
	- 833 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/08(日) 19:38:25.20 ID:yIinX4xIO
 -  保護された深海棲艦は社会で暮らすための講習を受けてお仕事受ける準備中 
  
 オンナキョウシダ! 
 ダ! 
 …! 
 本部での講習はぽっぽ姉妹や港湾さん、ゲストで潜水新棲姫が担当 
 地方の鎮守府では元々友好的に過ごしてた深海棲艦達を艦娘フォローしながら対応してる  
	- 834 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/08(日) 19:54:16.15 ID:a5PB/VS+0
 -  ーー横須賀 
  
  
 「ダレカキタゾ」 
  
  
 北方棲姫「カエレ!」 
  
  
 「エエ…」 
  
  
 北方棲妹「人間社会のルールを教える」 
  
  
 「オマエニデキルノカ?」 
  
  
 港湾棲姫「……」 
  
  
 潜水新棲姫「ワタシが教える。お前達は見学だ」 
  
  
 北方棲姫「ナゼダ!」 
  
  
 潜水新棲姫「陸に来て日が浅いからだ。こういう役目はワタシに任せておけ」  
	- 835 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/08(日) 20:03:03.76 ID:a5PB/VS+0
 -  黒潮「どんな感じやった?」 
  
  
 潜水新棲姫「問題なく講習は終わった。何度かやれば普通に働けるようになるだろう」 
  
  
 黒潮「あんたに頼んで良かったわ、あの姉妹だけやったら不安で仕方なかったからなぁ」 
  
  
 潜水新棲姫「他の鎮守府でも深海棲艦が協力しているのか」 
  
  
 黒潮「友好的は深海棲艦はおることはおったからなぁ、喜んで協力してくれるみたいや」 
  
  
 潜水新棲姫「一つ聞かせてくれ、お前は深海棲艦が人間社会で働けると思っているのか?」 
  
  
 黒潮「…思うしかないねん」 
  
  
 潜水新棲姫「人間の働き方は異常だ。それを押し付けられた深海棲艦がどうなるかまで考えているか?」 
  
  
 黒潮「司令はんは考えてる。うちやあんたらが何か言える問題や無いんや」 
  
  
 潜水新棲姫「そうか、今はその言葉を信じてやろう」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 836 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/08(日) 20:49:28.86 ID:0riEbbs9o
 -  人間の働き方に慣れられるかというのは艦娘にも言える事 
 大きな問題が今の所ないから深海棲艦もきっと大丈夫やと黒潮  
	- 837 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/08(日) 20:55:18.56 ID:ODgMBBQpo
 -  保護をして独り立ちまでのマネジメントが組織の存在意義 
 知識が見について社会に溶け込めるまで支援を行う 
 契約周りに挟まったり労働環境の相談にのったり 
 その間施設に住む深海棲艦が得たお給料から家賃等払ってもらって運営費用に当てる 
 もちろん不当な中抜きにならないよう収支はきちんと監査を入れて報告する  
	- 838 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/08(日) 21:07:45.40 ID:a5PB/VS+0
 -  ーー横須賀 
  
  
 提督「紹介していただきましたがこの企業は無しですね」 
  
  
 「どうしてですか?」 
  
  
 提督「時間外労働が多すぎます。正当な理由も無しに彼女達は残業をしようとはしません」 
  
  
 「しかし…」 
  
  
 提督「それが常識だと言いたいんですよね?しかし私からすればそんな会社が非常識です」 
  
  
 「貴方は残業をしたことが無いんですか?」 
  
  
 提督「何度もあります休日が無かった月も経験しています」 
  
  
 「は…?」 
  
  
 提督「私が言いたいのは理由の無い時間外労働をさせるなということです。合理的な理由があれば彼女達は従います」 
  
  
 「……」 
  
  
 提督「人間じゃないからと安い賃金で働かせようとしている企業はいくつもあります。この企業もその中の一つでしょう」 
  
  
 「…今日の所は帰らせてもらいます」  
	- 839 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/08(日) 21:14:18.50 ID:a5PB/VS+0
 -  陽炎「睨まれてたわね…」 
  
  
 提督「恨みが俺に向けばいいんだ。深海棲艦が傷付けられてしまえば意味がない」 
  
  
 陽炎「深海棲艦を保護して独り立ちまでマネジメントするのがこの組織の存在意義。司令はその先まで考えているのね」 
  
  
 提督「企業との契約の間に入ったり、労働環境の確認をするのが俺の仕事だ」 
  
  
 陽炎「独り立ちできるまで、施設に住んでる深海棲艦が貰った給料から家賃等を支払ってもらって運営費用に当てるのはわかるけど…本当にそれで利益が出るの?」 
  
  
 提督「問題ない」 
  
  
 陽炎「深海棲艦が支払う家賃は給料の数パーセントでしょ?独り立ちしたらこっちにはお金が入らないのよね?」 
  
  
 提督「大丈夫なはずなんだ。次は別の企業の紹介を受けてくる」 
  
  
 陽炎「本当に大丈夫なのよね……」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 840 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/08(日) 21:17:59.14 ID:QplFBwpDO
 -  >>832 
 
	- 841 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/08(日) 21:42:17.15 ID:yIinX4xIO
 -  >>832 
 武器を捨てれない深海棲艦を統率して自我のない深海棲艦からの警護団を作っている 
 言葉にならない秘めたる思いは自らの過去の過ちは行いで償うということ  
	- 842 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/08(日) 21:54:47.65 ID:a5PB/VS+0
 -  ーー 
  
  
 黒潮「司令はん、ある鎮守府から連絡がきてるんやけど」 
  
  
 提督「ここより横須賀に知らせた方がいいんじゃないか?」 
  
  
 黒潮「それがな、深海棲艦と戦闘してて劣勢だった艦隊を助けた深海棲艦がおったらしいんや」 
  
  
 提督「深海棲艦が艦娘に味方したのか。友好的な存在ならあり得ないことじゃない」 
  
  
 黒潮「それがな、その深海棲艦は戦艦水鬼らしいんやけど艦娘を助けたら姿を消したんやって」 
  
  
 提督「…友好的ではなかった?」 
  
  
 黒潮「縄張り争いやったら深海棲艦を倒したあと艦娘を攻撃してたはずや。それが無かったから敵意は無いやろうけど、友好的とも言い切られへんなぁ」  
	- 843 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/08(日) 22:01:52.09 ID:a5PB/VS+0
 -  陽炎「どうやらその個体だけじゃないみたいよ。同じような報告が大本営に何件も来てるらしいわ」 
  
  
 提督「何かあることは間違い無いな…集団で同じことをしているということは何か意図がある」 
  
  
 黒潮「人間の世話になりたくないけど艦娘を助けたいとかなんかなぁ?」 
  
  
 提督「艦娘を助けたいならコミュニケーションは必要だろう。艦娘を攻撃していると勘違いされたくないはずだ」 
  
  
 黒潮「確かになぁ」 
  
  
 陽炎「…ねぇ、仮定の話なんだけど聞いてくれる?」 
  
  
 提督「話してくれ」 
  
  
 陽炎「深海棲艦を保護する時に武装を破棄しないと受け入れないのは当然だと思うの。でも武器を捨てられない深海棲艦もいると思わない?」  
	- 844 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/08(日) 22:07:39.52 ID:a5PB/VS+0
 -  陽炎「私や不知火には傀儡だから使える力がある。それを手離せって言われたら…嫌なの」 
  
  
 陽炎「だから…武器を捨てられない深海棲艦が集まっているとは考えられない?」 
  
  
 提督「そうも考えられる。だがそうだとすれば俺達にできることは少ない」 
  
  
 黒潮「万が一があるから怖いわなぁ…」 
  
  
 陽炎「それは艦娘も同じじゃないの?」 
  
  
 提督「…陽炎の言いたいことはよく分かった。もしコンタクトを取ることができれば、対応する」 
  
  
 陽炎「ちゃんと考えておきなさいよね」 
  
  
 提督「もちろんだ、今日は寝ずにどうするのか案をまとめておく」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 845 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/08(日) 22:18:02.87 ID:QplFBwpDO
 -  戦艦水鬼 
 次に目覚めた時自分は深海棲艦になっていた 
 やはり聞こえないままなのは私の業故か 
 傀儡の危険性も解消されたならもう自分のやるべき事は無い 
 …いや、艦娘を守る事なら今でも出来る 
 そう考え自我の無い深海を狩る  
	- 846 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/08(日) 22:38:32.67 ID:ODgMBBQpo
 -  コンタクトが取れて有効的だとわかれば共に海を守るということもできる…裏切られないのであれば…と考えてるが手立てで行き詰まる 
 海防の話なので菊月提督も交えて話し合うと 
 そういう事なら相談しなさいよぉ 
 私の胞子で何をしようとしてるか嘘かどうかくらいは分かるわぁと海月姫  
	- 847 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/08(日) 22:51:28.77 ID:a5PB/VS+0
 -  ーー夜中 
  
  
 提督「コンタクトが取れて有効的だとわかれば共に海を守るということもできる。だがそれは彼女らが裏切られないのであればの話だ」 
  
  
 提督「武装を破棄しない以上そのリスクが常にある。それに向こうに連絡する手段が…」 
  
  
 提督「……ダメだ、その手段が思いつかない」 
  
  
 提督「仕方ない、今はコンタクトが取れたあとの事を考えよう。そもそも陽炎の仮説が合っていない可能性もある」 
  
  
 提督「考えられる全ての可能性とその対処を文字にしておこう」 
  
  
 提督「俺にできるのはこれくらいなんだ。できることが少ない分、全力でやり切るのが仕事なんだ」  
	- 848 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/08(日) 22:57:07.67 ID:a5PB/VS+0
 -  ーー翌日 
  
  
 菊月提督「味方かどうか分からない深海棲艦の話は俺も聞いている」 
  
  
 提督「なら話は早いか?」 
  
  
 菊月提督「こちらでも動こうとしていた。なぜなら…」 
  
  
 深海海月姫「私がいるからよねぇ」 
  
  
 提督「そうか彼女の胞子を使えばいいのか」 
  
  
 深海海月姫「私の胞子で何をしようとしているのかくらいは分かるわぁ」 
  
  
 提督「お願いしてもいいか?」 
  
  
 深海海月姫「報酬は〜?」 
  
  
 提督「そうだな、俺の給料で足りないなら予算を削って…」 
  
  
 菊月提督「おい」 
  
  
 深海海月姫「それは無いんじゃないかしらぁ」 
  
  
 菊月提督「お前は組織のトップであることを忘れるな。もっと冷静に物事を考えろ」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 849 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/08(日) 23:25:51.50 ID:yIinX4xIO
 -  冗談よ 
 元々動くつもりだったんだから  
	- 850 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/08(日) 23:52:15.06 ID:QplFBwpDO
 -  そして海月姫が動いた結果 
 >>845 
 というような事を胞子を通じて海月姫に伝えてきた 
 こっちに来ないかと誘ってみたらそれは止めておくと断られたようだった  
	- 851 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/09(月) 00:01:36.29 ID:7WLMY2b40
 -  ーー 
  
  
 菊月「胞子をばら撒いた結果はどうだ」 
  
  
 深海海月姫「……長門…」 
  
  
 菊月「なにがだ?」 
  
  
 深海海月姫「戦艦水鬼が…長門……」 
  
  
 菊月「奴が深海棲艦になったというのか?」 
  
  
 深海海月姫「耳が聞こえないまま……深海棲艦になってもそれは変わらない…」 
  
  
 菊月「あれだけの騒ぎを起こしたんだ、たとえ死んだとしても罪が消えることはない」 
  
  
 深海海月姫「そんなことがあるだなんて……」  
	- 852 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/09(月) 00:08:50.03 ID:7WLMY2b40
 -  菊月「奴らの目的はなんだ?」 
  
  
 深海海月姫「艦娘を守るために戦う……そう強い意志を感じるわ」 
  
  
 菊月「なら陸に来い」 
  
  
 深海海月姫「馴れ合うつもりは無いみたい…それに武装の放棄を認められない深海棲艦も存在するわ」 
  
  
 菊月「ふん…」 
  
  
 深海海月姫「艦娘と人間は嫌いだけど自我の無い同胞はもっと嫌い。だからそれを狩る深海棲艦もいるみたいよぉ」 
  
  
 菊月「つまり奴らは陸に来ないが敵ではないと言うことか」 
  
  
 深海海月姫「下手にコンタクトを取れば関係が拗れる可能性もあるわねぇ」 
  
  
 菊月「現状維持しか無さそうだな」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 853 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/09(月) 00:20:17.36 ID:xha0q1jDO
 -  戦艦水鬼 
 私は私の信じるものの為に戦いそして敗れた 
 それを恨むつもりは無いが向こうはそうはいかないだろう 
 下手に会わない方がいいな… 
 そうして自我の無い深海や人類に殺意しか無い深海を狩る日々 
 手話の出来る深海棲艦など居ないはずなのにいつしか戦艦水鬼の周りに集まる中立の深海棲艦達  
	- 854 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/09(月) 00:47:37.03 ID:cSxE4PV0o
 -  >>853 
 
	- 855 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/09(月) 01:08:38.52 ID:7WLMY2b40
 -  ーー 
  
  
 戦艦水鬼(私は私の信じるものの為に戦いそして敗れた。敗者が勝者と手を組むことはあってはならない) 
  
  
 戦艦水鬼(勝者が存在する限り敗者の事実は無くならない。勝者と敗者とはそういう関係でなくてはならない) 
  
  
 戦艦水鬼(かつてあの光で沈んだ時のように…勝者こそが正義なのだ) 
  
  
 戦艦水鬼(敗者は勝者と同じことはできない。人間を頼れというのが奴らの正義。ならばそれに抗うことが私の正義だ) 
  
  
 戦艦水鬼(自我の無い深海棲艦や敵意のある深海棲艦をこの手で沈める。今の私の立場からすれば同胞殺しになるが些細なことだ、誰も私と関わらないんだからな) 
  
  
 『あの海域で群れを発見した』 
  
  
 『頭がおかしいヤツらを沈めた。そいつらが使っていた基地から物資を奪える!』 
  
  
 戦艦水鬼(…関わらないはずだったんだがな。いつからこうなったんだ?) 
  
  
 『目的も無く暴れ回っているヤツがいる。この近くまで来ているようだがお前はどうする?』 
  
  
 戦艦水鬼「……」スクッ 
  
  
 『決まりだな』 
  
  
 『主砲をぶっ放す瞬間ほど興奮するものは無い。行くぞ!』 
  
  
 『私には陸でチマチマした生き方はできない。これこそが私なんだ』 
  
  
 戦艦水鬼(陸に行く気の無い連中が集まるようになってしまったか。問題がありそうな奴もいるがその時は黙らせてやればいい) 
  
  
 戦艦水鬼(どうだ提督、これが私の正義だ。お前達では絶対にたどり着くことが出来なかった結果だぞ) 
  
  
 ーー  
	- 856 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/09(月) 01:09:04.54 ID:7WLMY2b40
 -  今日はここまでです 
 
	- 857 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/09(月) 01:25:13.51 ID:xha0q1jDO
 -  お疲れ様でした 
 孤高なのいいよね… 
 と思ったら何だかうん…?ってなった 
 正義はそれぞれ違うけどそれを頭から否定せず上手くすり合わせられれば…  
	- 858 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/09(月) 01:47:02.01 ID:cSxE4PV0o
 -  別の正義だからってぶつかり合わないといけないわけじゃない、このまま並び立つでもいいんじゃないか、ながt、戦艦水鬼さん 
 おつおつ  
	- 859 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/09(月) 19:29:51.93 ID:7WLMY2b40
 -  ーー病院 
  
  
 「順調に育っていますよ、安定期にも入ったので流産の心配もほぼ無くなりました」 
  
  
 龍驤「良かった……」 
  
  
 「このまま普段の生活にも注意を続けて下さい。その義足ならば歩いたりしても問題はありませんよ」 
  
  
 龍驤「これは大切な義足で高性能やからね…離されへんよ」 
  
  
 「この調子で頑張っていきましょうね」 
  
  
 龍驤「産むまでがウチの仕事やから絶対に無茶なことはせぇへんよ」  
	- 860 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/09(月) 19:34:47.30 ID:7WLMY2b40
 -  「入院はまだ先で大丈夫ですね?」 
  
  
 龍驤「まだ動けるし仕事もせなあかんから。それに近くに旦那がおるから安心やで」 
  
  
 「わかりました、体調が悪くなったりしたらすぐに連絡して下さいね」 
  
  
 龍驤「……よし。この子は順調に育ってる…ウチでも子どもは産めるんや」 
  
  
 龍驤「この子と司令官とウチで幸せな家族になる…なれるんや。待っててな司令官……」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 861 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/09(月) 19:43:05.37 ID:qweBukjao
 -  ちゃんとした雇用条件で企業が深海棲艦を雇うと予想以上に真面目に働くので雇うメリットは大きいと判断してもらえた様子 
 陽炎がこれはチャンスとスポンサーを募ることを提案すると企業が出資をしてくれて安定した収入が得られるように  
	- 862 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/09(月) 19:47:34.86 ID:4xS2ReT4O
 -  >>861 
 龍驤さんもこれから大事なときなんだから安定した収益は大切でしょって陽炎が機転を利かせた  
	- 863 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/09(月) 19:56:25.58 ID:7WLMY2b40
 -  ーー横須賀 
  
  
 陽炎「司令、思った通り深海棲艦の子達は真面目に働いてるわ。ちゃんとした雇用条件を出してる企業の受けがいいみたいね」 
  
  
 陽炎「これはチャンスよ、スポンサーを募れば絶対に応募が来るわ。そうなれば安定した収入が得られるようになるわよ」 
  
  
 提督「俺は金儲けをしたいわけじゃ…」 
  
  
 陽炎「龍驤さんもこれから大事なときなんだから、安定した収益は大切でしょ」 
  
  
 提督「……」 
  
  
 陽炎「コンテナに企業のロゴを入れたり家電メーカーなら家電製品を使わせてもらったりとか、スポンサーが一つでも付けば楽になるのよ?」 
  
  
 提督「そうか……そうかもしれないな」 
  
  
 陽炎「慈善団体じゃないんだからお金を稼げるチャンスがあるなら逃さないのが当たり前じゃない!」  
	- 864 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/09(月) 19:59:40.32 ID:7WLMY2b40
 -  陽炎「認めてくれると思ってたから、スポンサーになってくれる企業にアポは取ってあるわ!」 
  
  
 提督「…いつだ」 
  
  
 陽炎「今からに決まってるでしょ!私も一緒に行くから急いで!」 
  
  
 提督「準備は…」 
  
  
 陽炎「もう終わってるわよ!泊まりになるからって言ったら龍驤さんと漣も手伝ってくれてすぐに終わったわ!」ドサッ 
  
  
 提督「……」 
  
  
 陽炎「荷物は持ったわね!すぐに出発するわよ!」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 865 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/09(月) 20:17:21.32 ID:cSxE4PV0o
 -  黒潮がすげー悔しそうに見送ってくれた 
 大人数空ける訳にもいかないので話し合って()決めたらしい  
	- 866 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/09(月) 20:30:40.78 ID:qweBukjao
 -  >>865 
 回った企業側としても労働力が増えるのはいいことだし消費者が増えるのもいい事 
 win-winの関係を築きいていきたいととても前向き  
	- 867 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/09(月) 20:34:29.67 ID:7WLMY2b40
 -  黒潮「……行ってらっしゃい」 
  
  
 提督「なにかあったのか?表情が暗いようだが…」 
  
  
 黒潮「そこの女に聞いてみ」 
  
  
 陽炎「大人数空ける訳にもいかないのでしょ?話し合って決めた結果じゃない」 
  
  
 黒潮「運が良かっただけやろ!司令はんと二人きりで出張……うちも行きたいに決まってるやんか!!」 
  
  
 陽炎「残念でした。留守は頼んだからね」 
  
  
 黒潮「ぎぃぃぃぃ〜〜!!」 
  
  
 提督「…早く行こう」  
	- 868 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/09(月) 20:40:53.07 ID:7WLMY2b40
 -  ーー 
  
  
 陽炎「どうだった司令?」 
  
  
 提督「あんなに前向きに考えてくれているとは思わなかった…」 
  
  
 陽炎「労働力が増えれば消費者も増える。win-winの関係を築きいていきたいとも言ってくれたわね」 
  
  
 提督「スポンサーの件は前向きに……いや、やってもらうしか選択肢は無い」 
  
  
 陽炎「この調子で頑張っていけばスポンサーも増えて収入も増える!」 
  
  
 提督「この仕事が商売として成り立つ日が来るのか…本当にそんなことが…」 
  
  
 陽炎(司令は自己評価が低いのよね。鎮守府に居た時は周りがフォローしてたからなんとかなってた。これからは私達がそれもやらないといけないのね) 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 869 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/09(月) 20:48:51.26 ID:H8SxxIa9o
 -  特に通信機器、IT企業のウケがいい 
 レーダーやFCSで優れた深海の技術が流用できると見こまれるため  
	- 870 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/09(月) 21:00:26.36 ID:4xS2ReT4O
 -  深海棲艦をモデルに採用したいというアパレや化粧品メーカーも 
 美人でスタイルも良く肌も透き通るように白いので製品が映えるし身に付けているだけで広告塔になる  
	- 871 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/09(月) 21:12:49.27 ID:7WLMY2b40
 -  ーー 
  
  
 陽炎「さっきの企業はどうだった?」 
  
  
 提督「すまない……化粧品のことはまるで分からないんだ」 
  
  
 陽炎「男の人だし仕方ないと思うわ。けどあの企業が深海棲艦を欲しがっているのはわかったでしょ?」 
  
  
 提督「それは伝わってきたな」 
  
  
 陽炎「深海棲艦を化粧品のモデルに採用したいっていうのはよくわかるわ。美人でスタイルも良くて肌も透き通るように白いのよ?」 
  
  
 提督「ふむ……」 
  
  
 陽炎「化粧品は映えるし会社のイメージも良くなる。使いたくない企業なんか居ないわよ」  
	- 872 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/09(月) 21:20:09.64 ID:7WLMY2b40
 -  陽炎「同じ理由でアパレル企業からも話が来てるわよ。肌が白くて美人なのって凄いことなんだから」 
  
  
 提督「それはいいがやりたがる深海棲艦はいるのか?」 
  
  
 陽炎「いるに決まってるでしょ!?化粧品が嫌いな女の子なんかこの世にいないわよ!」 
  
  
 提督「そういうものなのか…」 
  
  
 陽炎「こっちじゃ選べないからモデルは企業に選んでもらった方がいいわね。アパレルの方は体型があるからある程度はこっちで選ぶ必要があるわ」 
  
  
 提督「…分かった」 
  
  
 陽炎「とりあえず今日の分はこれで終わりだから、ホテルに行ってまとめましょう」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 873 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/09(月) 21:45:01.76 ID:4xS2ReT4O
 -  テキパキと資料をまとめていく二人 
 今日だけでも門外漢な事はやはりあって改めて周りとの協力が大切だと感じた提督 
 迷惑を掛けるかもしれないがこれからもよろしく頼むって陽炎に伝える  
	- 874 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/09(月) 22:05:33.98 ID:cSxE4PV0o
 -  >>873 
 
	- 875 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/09(月) 22:16:47.33 ID:7WLMY2b40
 -  ーーホテル 
  
  
 提督「これで資料を全部だな」 
  
  
 陽炎「簡単にまとめるだけでも結構な量があったわね」 
  
  
 提督「今日だけでも門外漢な事は何度もあった…周りとの協力が大切だな」 
  
  
 陽炎「提督とは違って専門外のことが何度も出てくるわ。一人でやろうだなんて思っちゃダメよ!」 
  
  
 提督「その通りだな…特に陽炎には迷惑を掛けるかもしれないがこれからもよろしく頼む」 
  
  
 陽炎「……ふーん」  
	- 876 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/09(月) 22:23:44.73 ID:7WLMY2b40
 -  提督「どうしたんだ?」 
  
  
 陽炎「司令によろしくって言われるのは変な感じよね」 
  
  
 提督「俺はもう提督じゃない、威厳も何もないただの男だ」 
  
  
 陽炎「もう、ただの男に可愛い女の子がついていくわけないでしょ」 
  
  
 提督「……」 
  
  
 陽炎「失礼ね、可愛くないって言いたいの?」 
  
  
 提督「そんなことは言っていない、ただ…」 
  
  
 陽炎「ん」 
  
  
 提督「……」 
  
  
 陽炎「ふふふ、私からするキスは初めてだったわよね?黒潮と同じくらいに司令のことは好きなのよ!」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 877 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/09(月) 22:38:58.83 ID:qweBukjao
 -  資金問題がクリアされて運営が軌道に乗ったらあとは早いもの 
 深海棲艦達は仕事を得てイキイキと過ごしていて 
 龍驤のお腹の子も順調にすくすく育ってそろそろ臨月になろうかというところ 
 龍驤の出産だということでみんながバックアップしてくれる  
	- 878 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/09(月) 22:50:37.31 ID:4xS2ReT4O
 -  >>877 
 同じような体格の霞が龍驤へのアドバイスしたり 
 予定日周辺は提督は休みをとる!と周りがスケジュール調整してくれたり  
	- 879 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/09(月) 23:01:03.66 ID:+kPvD0rmO
 -  ーー数ヶ月後 
  
  
 漣「龍驤さんのお腹も気が付けば大きくなりましたなぁ」 
  
  
 霞「そろそろ臨月ってところね。私の時とは違ってお腹が大きくなってもすぐには生まれないのよ」 
  
  
 漣「現代艦娘と人間の子との違いですな」 
  
  
 霞「入院はまだだけど龍驤さんには極力部屋で過ごしてもらってるわ」 
  
  
 漣「それがいいですな、準備が整ってからゆっくりと入院すればいいんです」 
  
  
 霞「私もそうだけど皆んなが龍驤さんを支えてるわね」  
	- 880 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/09(月) 23:06:06.62 ID:+kPvD0rmO
 -  漣「ご主人様の仕事も順調なんですよね〜」 
  
  
 霞「軌道に乗ってからは早かったわね。深海棲艦達も楽しそうに仕事をしているみたい」 
  
  
 漣「怪しい企業や変な団体からのオファーを全て断ったご主人様が偉いです。そのお陰で深海棲艦が損をすることなくちゃんと働けてるんです」 
  
  
 霞「放っておいたら働き続けるのはあの人の悪い癖だけど、そこは陽炎と黒潮がうまくやってるみたい」 
  
  
 漣「まさかあの二人がライバルになろうとはねぇ」 
  
  
 霞「私は気にしてないわよ、勝てるものなら勝ってみなさい」 
  
  
 漣「ヒューやりますねぇ」 
  
  
 霞「龍驤さんの予定日前後は休むように言ってあるからあとは龍驤さんよ」 
  
  
 漣「ですな…ちょっと様子を確認しがてら部屋に行ってみますか」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 881 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/09(月) 23:42:31.89 ID:4xS2ReT4O
 -  落ち着いた様子でお腹にケアクリーム塗り塗り 
 ここまで来たらあたふたしてもしゃーないと腹を据えてる様子  
	- 882 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/09(月) 23:59:13.01 ID:qweBukjao
 -  >>881 
 なんといっても目が違う 
 自然分娩にこだわってたときとは違って、形にはこだわらないからこの子を産んであげたいって母親の目をしてる  
	- 883 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/10(火) 00:06:10.25 ID:ohqzYkfu0
 -  ーー龍驤の部屋 
  
  
 漣「それはなにをしてんですか?」 
  
  
 龍驤「お腹にケアクリーム塗ってるんよ」 
  
  
 霞「産んだあとのことがあるから大事なことなの」 
  
  
 漣「なるほどねぇ」 
  
  
 龍驤「ここまで来たらあたふたしてもしゃーないやろ?ウチにできることはこれくらいやからね」 
  
  
 漣「随分と落ち着いてますな…開き直ってないですか?」 
  
  
 龍驤「そんなことないよ、自然分娩やないと堕ろすとか言ってた頃とは違うで」 
  
  
 霞「予定通り帝王切開で産むのよね」 
  
  
 龍驤「形にはこだわれへんからこの子を産んであげたい。今はそれだけしか考えてないんよ」 
  
  
 漣「まあ今のところは信じてあげますよ」  
	- 884 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/10(火) 00:14:24.37 ID:ohqzYkfu0
 -  龍驤「漣はそれでええんやで、ウチが変なこと考えてたらすぐに止めてな」 
  
  
 漣「止めるってもナイフで刺していったのは何処のどいつですか」 
  
  
 龍驤「…あの時はごめんな」 
  
  
 漣「謝って済むなら警察は要らないんですよ〜〜」 
  
  
 龍驤「…ウチはどれだけ罪を犯したんやろうな」 
  
  
 漣「浮気一回を罪とカウントするなら、とんでもない数になります」 
  
  
 龍驤「謝って許されるものもあればそうや無いものもある…」 
  
  
 漣「命をもって贖罪とすると言われたら?」 
  
  
 龍驤「この子だけは守りたい。何があってもこの子は産む。絶対に、何があってもや」 
  
  
 霞「漣には分からないでしょうね、お腹の中に赤ちゃんがいるって凄い感覚なのよ。自分の命なんかよりこの子だけは守りたいって感情が生まれるの」 
  
  
 龍驤「こんなんでも母親になれるんや……嬉しい限りやで」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 885 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/10(火) 00:22:56.55 ID:1KCOsDs6o
 -  龍驤が入院する時は出産の万全を期すために利根先生が診てくれる事に 
 
	- 886 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/10(火) 00:39:12.78 ID:cE8kRxC3O
 -  >>885 
 
	- 887 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/10(火) 00:52:40.05 ID:ohqzYkfu0
 -  霞「龍驤さんが入院する時は、万全を期すために利根が診てくれるのよね」 
  
  
 漣「利根さんは産休明けですが思いっ切り頼らせてもらいますよ〜」 
  
  
 龍驤「利根先生か…また妊娠したとか聞いたで」 
  
  
 漣「はあああっ!?」 
  
  
 霞「凄いわね。四人目?それとも五人目だったかしら」 
  
  
 龍驤「旦那さんは種馬とかのレベルと違うかもしれんね」 
  
  
 漣「いや、ちゃんと仕事してくれるならいいんですけど…」 
  
  
 龍驤「そこは問題ないよ、予定日の一週間前まで仕事しとったらしいから」 
  
  
 漣「一度妊娠したらまたしやすいとかあるんですかね…」 
  
  
 霞「そんな話は聞いたことないわ。利根の所が異常なだけよ」 
  
  
 龍驤「もう一人なんか今は考えられへん…とにかくこの子を無事に産むことしか頭に無いんや」 
  
  
 ーー  
	- 888 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/10(火) 00:53:11.09 ID:ohqzYkfu0
 -  今日はここまでです 
 
	- 889 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/10(火) 00:55:10.31 ID:cE8kRxC3O
 -  乙でした 
 利根さんすげぇ…  
	- 890 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/10(火) 00:59:14.75 ID:LtDq2eHfo
 -  おつおつ 
 ジェラシー黒潮さん 
 利根旦那さんはスナイパーかナニか?  
	- 891 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/10(火) 19:16:39.84 ID:ohqzYkfu0
 -  ーー 
  
  
 提督「すまない龍驤…」 
  
  
 龍驤「入院するだけやからまだ大丈夫やで。予定日はちゃんと休めるんやろ?」 
  
  
 提督「ああ…だがこの出張だけは俺が行かなければならないんだ」 
  
  
 龍驤「大事な時期なんやから分かってるよ」 
  
  
 提督「本当なら病院に一緒に行きたかったが……」 
  
  
 龍驤「仕事を優先せなあかん時もあるんや、提督のときやったら考えられへんかもな」 
  
  
 龍驤「司令官の仕事がうまくいっててウチは嬉しいんよ。せやから仕事を頑張ってきてな」  
	- 892 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/10(火) 19:22:01.99 ID:ohqzYkfu0
 -  龍驤「……行ってしもたか」 
  
  
 龍驤「前の出張は陽炎やったから今日は黒潮を連れて行くんやろうな…」 
  
  
 龍驤「……楽しそうでええな…」 
  
  
 龍驤「この子のお陰で司令官の気持ちが分かってきたわ…」 
  
  
 龍驤「こんな辛いことを司令官は何回…何十回…何百回と経験してたんか……」 
  
  
 龍驤「浮気してたのは司令官には気付いて欲しくなかったなぁ……能天気な男であって欲しかったなぁ…」 
  
  
 龍驤「妊娠してから考えることが多くなったけど…ウチの罪を振り返る時間になってたな…」 
  
  
 龍驤「ウチは死んでもええから…この子だけは産ませてな……」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 893 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/10(火) 19:32:09.97 ID:jaWw0sZSO
 -  聞こえてた利根せんせー 
 死んでいいからなんてことはない 
 その子の母親は龍驤なのだからな 
 無事に産んで立派に育てるのじゃ  
	- 894 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/10(火) 19:32:45.81 ID:jaWw0sZSO
 -  あ、違うやまだ病院じゃない 
 安価下で  
	- 895 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/10(火) 19:47:57.35 ID:1KCOsDs6o
 -  龍驤さんも分かるようになりましたかと漣 
 でもその子を片親にしても良いようなネガティブ思考じゃダメですぜ 
 ご主人様も限界までスケジュールを詰めて早く帰れるようにしてます  
	- 896 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/10(火) 19:54:31.74 ID:ohqzYkfu0
 -  漣「ようやく龍驤さんも分かるようになりましたか」 
  
  
 龍驤「分かる……痛いくらいにわかるよ」 
  
  
 漣「でもその子を片親にしても良いようなネガティブ思考じゃダメですぜ」 
  
  
 龍驤「……そうやね」 
  
  
 漣「ご主人様も限界までスケジュールを詰めて早く帰れるようにしてます。反省するのはいいですが鬱るのはやめて下さい」 
  
  
 龍驤「迷惑かけるわけにはいかんからね…気を付けて反省しとくわ」 
  
  
 漣「いいから病院に行きますよ、準備はとっくに終わってんすから」  
	- 897 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/10(火) 20:00:05.31 ID:ohqzYkfu0
 -  ーー病院 
  
  
 利根「あとは吾輩に任せておけばよい!」 
  
  
 漣「それはいいんすけどまた妊娠したってマ?」 
  
  
 利根「……」 
  
  
 漣「イキやすいと妊娠確率が高いって聞いたんですけど本当ですかね?」 
  
  
 利根「…龍驤は預かった、手術の予定日は変わらずじゃ」 
  
  
 漣「嫁へのアドバイスが欲しいんすよ、そろそろ種を仕込みたいんすけどね…」 
  
  
 龍驤「……」 
  
  
 龍驤「ここやっとゆっくりできる…一人でじっくり考え事もできそうや」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 898 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/10(火) 20:12:52.25 ID:kyVqbaKnO
 -  体外から子宮をマッサージして活性化するといいと秘伝を小声で教える利根さん 
 
	- 899 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/10(火) 20:20:44.23 ID:jaWw0sZSO
 -  >>898 
 あと旦那の食生活にも心身精力健康になる秘伝のコツがあるのじゃ  
	- 900 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/10(火) 20:34:45.86 ID:ohqzYkfu0
 -  ーー 
  
  
 利根「よいか絶対に言いふらすでないぞ」 
  
  
 漣「わかってますから早く教えて下さい」 
  
  
 利根「…体外から子宮をマッサージして活性化すると良いんじゃ」 
  
  
 漣「体外から…?」 
  
  
 利根「お主はどっちもあるんじゃろ。やってみせるからそこに寝てみるがよい」 
  
  
 漣「変なことしないで下さいよ〜?」 
  
  
 利根「我慢するんじゃぞ」むにゅ 
  
  
 漣「……」 
  
  
 利根「こうやってじゃな…」むにゅむにゅ 
  
  
 漣「ん…ぉ……」 
  
  
 利根「コツは優しく触ることじゃ。自分で練習すればすぐに容量がわかるじゃろ」 
  
  
 漣「気持ちいいというよりぽーっと熱くなる感じですね」 
  
  
 利根「活性化が目的じゃからな」  
	- 901 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/10(火) 20:39:20.22 ID:ohqzYkfu0
 -  利根「あとは旦那の方の食生活にも心身精力健康になる秘伝のコツがあるのじゃ」 
  
  
 漣「それも教えて下さい!」 
  
  
 利根「まずはありきたりじゃが精のつくものは大事じゃな」 
  
  
 漣「それはそうでしょうな」 
  
  
 利根「じゃがそれは健康な体があってこそ。体作りが大事なんじゃ」 
  
  
 漣「そのコツとはなんですか?」 
  
  
 利根「……これじゃ」ドンッ 
  
  
 漣「瓶…お酒?」 
  
  
 利根「薬用の酒じゃな。これを毎晩飲めば良い」 
  
  
 漣「これって市販品ですよね?それを飲むだけって…」 
  
  
 利根「飲んでみてから文句を言ってみることじゃな」 
  
  
 漣「分かりましたよ、言われた通りにやってみます〜」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 902 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/10(火) 20:50:09.64 ID:QlWRcxBso
 -  一週間後に効果が出てくる 
 ただ下が猛々しくなってるため、女性用下着が履けず、スカートも油断すると持ち上がる  
	- 903 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/10(火) 20:56:33.14 ID:wZlm4Cr5O
 -  >>902で漣の♂が成長を遂げてる中 
  
 提督の方の出張の話は深海棲艦、艦娘の社会進出に伴う婚姻の話についての有識者会議 
 艦娘や深海棲艦は女性だけ、単純な人口比では大きな影響はなさそうに見える 
 が、結婚適齢期で言えば男女比のバランスが崩れる 
 ならば同性婚、1対多という事も検討しても良いのではないか  
	- 904 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/10(火) 21:06:00.30 ID:ohqzYkfu0
 -  ーー横須賀鎮守府 
  
  
 菊月「おい」 
  
  
 菊月提督「自分の状態をわかっているか?」 
  
  
 漣「ごめんなさい……元気になり過ぎてスカートが…」 
  
  
 菊月「盛る暇があれば仕事をしろ」 
  
  
 漣「違うんです!興奮してるわけじゃなくて…菊月提督も男なら分かりますよねぇ!?」 
  
  
 菊月提督「原理は分かるがそれは異常だぞ」 
  
  
 漣「あの薬用のお酒が効きすぎたんです…」 
  
  
 菊月「処理をするかズボンを履いてこい」 
  
  
 漣「わかりましたぁ……」 
  
  
 菊月「……その薬用のを教えろ」ヒソヒソ 
  
  
 漣「…とっておきのマッサージも伝授しますぜ」  
	- 905 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/10(火) 21:13:20.27 ID:ohqzYkfu0
 -  ーー某所 
  
  
 黒潮(深海棲艦と艦娘の社会進出に伴う婚姻の話についての有識者会議なぁ…) 
  
  
 黒潮(司令はんが元提督やからって呼ばれたみたいやけど、結構難しい話をしとる) 
  
  
 黒潮(艦娘や深海棲艦は女性だけやけど、人口比では大きな影響は無い。せやけど結婚適齢期で言えば男女比のバランスが崩れる) 
  
  
 黒潮(深海棲艦は基本同性としかくっつけへんけど、男と一緒におる個体もおる。でも子どもはできへんって言うてたな) 
  
  
 黒潮(正確に言えば人間と深海棲艦との間には子どもができへん…例外はあるらしいけど、ほぼ無理と思ってええ) 
  
  
 黒潮(結婚しても子どもが生まれんかったら人口は減る一方や。それやったら同性婚を認めつつ一夫多妻みたいな事も検討していきたい) 
  
  
 黒潮(なんというかまあ司令はんにピッタリやな。龍驤さんと霞以外にうちらまで手を出しとる司令はんやから呼ばれたんと違うか?) 
  
  
 黒潮(まあ迫ったのはうちらからやけど、拒否せぇへん司令はんも悪いわな) 
  
  
 黒潮(……今日の夜…楽しみやなぁ…) 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 906 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/10(火) 21:30:40.58 ID:LtDq2eHfo
 -  真面目な話合いだったので自分はキチンと関係のある皆を愛せているだろうか……とすこしアンニュイになる提督 
 黒潮、喝いれる  
	- 907 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/10(火) 21:38:52.89 ID:1KCOsDs6o
 -  >>906 
 司令はんはできる限りの最大限でうちらの気持ちを受け止めてくれとる 
 みんなにはちゃんと伝わっとるから胸を張ってええんや  
	- 908 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/10(火) 21:43:59.82 ID:ohqzYkfu0
 -  ーー夜、ホテル 
  
  
 提督「……」 
  
  
 黒潮「そんな考え込んでどないしたん?」 
  
  
 提督「俺は関係のある皆を愛せているだろうか……」 
  
  
 黒潮「……」 
  
  
 提督「あの会議を聞いていると俺は…」 
  
  
 黒潮「このあほ」ビシッ 
  
  
 提督「黒潮…」 
  
  
 黒潮「司令はんはできる限り最大限で、うちらの気持ちを受け止めてくれとるからそれで十分なんや」 
  
  
 黒潮「いつうちらが愛してくれなんか言うた?皆にはちゃんと伝わっとるから胸を張ってええんやで」  
	- 909 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/10(火) 21:51:45.41 ID:ohqzYkfu0
 -  黒潮「司令はんとする度に道具みたいに扱われるとか、最低なことはせぇへん。ほんまやったらしてもええはずや」 
  
  
 黒潮「それだけでうちらは満足やし、気持ちを受け取ってもらってるなってよくわかんねん」 
  
  
 提督「本当か?」 
  
  
 黒潮「ほんまやて!しゃあないな…普段うちはこんなことせぇへんけど特別やで?」 
  
  
 黒潮「……」シュルッ 
  
  
 黒潮「見て司令はん……今日のために色々準備してきたんよ。好みの下着を穿いてちゃんと処理もしてきて…」 
  
  
 黒潮「嫌な相手にここまでせぇへんやろ?司令はんは自分の行動に自信持ってええんやで」 
  
  
 黒潮「明日は朝早く無いから……死ぬほど楽しませてな?」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 910 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/10(火) 22:00:39.88 ID:1KCOsDs6o
 -  会議の日程が終わって戻ってきた提督とツヤッツヤの黒潮 
 提督は龍驤の出産立会のためにすぐさま泊まり込みの準備しながら霞と会議の内容について話す  
	- 911 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/10(火) 22:06:24.83 ID:wZlm4Cr5O
 -  >>910 
 霞としても必然よねという認識 
 それとかすみが名実共に提督の子と認められるようになるのは嬉しい  
	- 912 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/10(火) 22:15:23.60 ID:ohqzYkfu0
 -  ーー翌日、横須賀 
  
  
 提督「泊まり込みの準備する前に有識者会議の内容について話そうと思う」 
  
  
 黒潮「どんな内容やったかはその資料見てくれたら早いで〜」ツヤツヤ 
  
  
 霞「……黒潮が高揚してるのには突っ込むべき?」 
  
  
 黒潮「突っ込まれたのはうちやけど」 
  
  
 霞「そんなくっっだらない冗談が言えるくらいには良かったのね」 
  
  
 黒潮「最高やったわ……」 
  
  
 霞「…黒潮は放っておいて私の意見を言わせてもらうわね」  
	- 913 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/10(火) 22:20:38.69 ID:ohqzYkfu0
 -  霞「必然って感じの内容よね。深海棲艦と結婚しても子どもが生まれないなら一夫多妻は検討されるべき」 
  
  
 霞「それに…かすみが名実共にあなたの子と認められるようになるのは嬉しいわ」 
  
  
 黒潮「男の方は認知すれば養育費と引き換えに、籍に子どもが入る感じやね」 
  
  
 霞「お金で子どもを買うとか批判されそうだけどそれでいいと思うわ。甲斐性のない人間に一夫多妻は無理だもの」 
  
  
 黒潮「司令はん借金まみれやなかった?」 
  
  
 提督「もう返済は終わっている」 
  
  
 霞「黒潮たちの為に借金しようとしたお馬鹿が偉そうに言うんじゃないの」 
  
  
 黒潮「あれはほんまにアカンで司令はん…」 
  
  
 霞「あなたは子どもを二人持てるし私とは繋がりがある。二人にとって良いことしかないわ」 
  
  
 提督「そうだな…この路線のまま進んでくれるのが一番だ」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 914 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/10(火) 22:29:05.59 ID:XS+BwBVJO
 -  一方漣から並々ならぬ覇気を感じ取る潜水新棲姫さん 
 
	- 915 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/10(火) 22:32:03.44 ID:+Qnkl7UpO
 -  準備も終わって病院へ駆けつけた提督 
 利根からは予定通りで流石じゃなと 
 そして龍驤のところへ行って励ましの言葉  
	- 916 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/10(火) 22:44:18.35 ID:ohqzYkfu0
 -  ーー病院 
  
  
 利根「ほう、予定通りとは流石じゃな」 
  
  
 提督「皆の協力もあったお陰で間に合わせることができました」 
  
  
 利根「こっちの準備はもう完了しておる。あとは体調を見ながら予定日をズラすかどうかじゃな」 
  
  
 提督「龍驤はどうなんでしょうか?」 
  
  
 利根「…お主が確認すればよい」 
  
  
 提督「なにかあったんですか?」 
  
  
 利根「思う所があったんじゃろう。あとはお主の手にかかっておるからな」  
	- 917 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/10(火) 22:51:06.62 ID:ohqzYkfu0
 -  ーー病室 
  
  
 龍驤「……ずっと一人で考えてたんよ」 
  
  
 龍驤「あの時の司令官はこんな気持ちやったんやろうなとか…なんであんなことしたんやろうなとか…」 
  
  
 龍驤「司令官のは理由があるからウチも認めてる…けどウチがやってたことはただの浮気や」 
  
  
 龍驤「司令官が嫌いとかやなくてただ単純に男と遊びたかった……最低やねウチ…」 
  
  
 龍驤「人間の子どもが生まれるまで十ヶ月ちょっと…日数にしたら100日くらいや」 
  
  
 龍驤「100日くらい……これは偶然やない…」 
  
  
 龍驤「ウチが浮気した回数と同じなんやで…神様はその罪をウチに分からせようとしてるんや…」 
  
  
 龍驤「この子を妊娠してから浮気してた頃を思い出すようになった…これは偶然やないよ…」 
  
  
 龍驤「司令官……こんなウチやけど…この子だけは無事に産むから…応援しててな…」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 918 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/10(火) 23:02:29.49 ID:1KCOsDs6o
 -  龍驤の側で話を聞く提督。 
 たしかに偶然じゃないかもしれない。 
 でも龍驤と最後に関係を持ったのは俺だ。 
 龍驤は確かに浮気を何度もしたが最後に大事なものに気づけた。成長したからだ。 
 そしてお腹の子も時間をかけて成長して大切な存在として生まれて来ようとしてる。  
	- 919 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/10(火) 23:30:52.23 ID:IDSmY605o
 -  >>918 
 ネガティブ思考にハマってた龍驤の目が覚める 
 利根先生も扉の裏でマタニティブルーの対処として合格点と頷いてる  
	- 920 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/10(火) 23:41:37.78 ID:ohqzYkfu0
 -  提督「確かに偶然じゃないかもしれない。でも龍驤と最後に関係を持ったのは俺だ」 
  
  
 提督「龍驤は浮気を何度もしたが最後に大事なものに気付けたじゃないか、それは成長したからだ」 
  
  
 提督「お腹の子も時間をかけて成長して大切な存在として生まれて来ようとしてるんだ」 
  
  
 提督「俺にとってなにより大切なのは家族だ。龍驤もお腹の子もどちらも揃って俺の家族になるんだ」 
  
  
 龍驤「……ありがとう…こんなウチを元気付けてくれるなんて…」 
  
  
 提督「生まれてくる子にそんな顔は見せられない。ちゃんと笑顔を見せてやろうな」 
  
  
 龍驤「…うん」  
	- 921 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/10(火) 23:47:33.21 ID:ohqzYkfu0
 -  利根(様子が心配で盗み聞きをしてみたが大丈夫そうじゃな。とりあえずは合格点といったところかの) 
  
  
 利根(マタニティブルーを拗らせて別れた夫婦は多いから注意が必要じゃ。本心が出るとも言うしな) 
  
  
 利根(しかし……あの龍驤はマタニティブルーとはまた違ったものかもしれん) 
  
  
 龍驤(懺悔させるのにシスターを呼んできてもいいかもしれん。そんなことが考えられるくらいあやつはおかしい) 
  
  
 利根(百人と浮気をするなんぞ考えられん。まともな思考を持っておらん) 
  
  
 利根(子どもは産んでも別れるタイプになりそうじゃな…そうでなくとも上手くいくことは無いじゃろう) 
  
  
 利根(子は鎹というがそれでどこまで持つかじゃな。人間も艦娘もそう簡単に改心せんのは何度も見てきとる) 
  
  
 下1 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 922 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/10(火) 23:52:34.77 ID:+Qnkl7UpO
 -  そして運命の出産日…安全に帝王切開を選んだので母子共に無事に出産! 
 我が子を抱えてその尊さを噛みしめる龍驤  
	- 923 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/11(水) 00:01:23.26 ID:tnm+uIci0
 -  ーー出術当日 
  
  
 提督「……」 
  
  
 提督「…………」 
  
  
 提督「………………」 
  
  
 提督「……………………」 
  
  
 ふぎゃぁ… 
  
  
 提督「…!」 
  
  
 提督「生まれた…のか……」 
  
  
 提督「俺と龍驤の子どもが……俺の…」  
	- 924 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/11(水) 00:07:45.48 ID:tnm+uIci0
 -  龍驤「……」 
  
  
 龍驤「手術……終わったんや…」 
  
  
 利根「元気な女の子じゃったぞ」 
  
  
 龍驤「どこにおるん……抱いてあげたい…」 
  
  
 利根「まだ麻酔が効いておる、無理はするな」 
  
  
 龍驤「いける……抱かせて…」 
  
  
 利根「そっとじゃからな。手伝ってやるから慎重にな」 
  
  
 龍驤「ウチの子ども……お母さんになれたんや…」 
  
  
 龍驤「良かった…良かったよぉ……」ポロポロ 
  
  
 利根「…お主はこれからじゃぞ」 
  
  
 下1 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 925 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/11(水) 00:24:47.90 ID:VKgrGV7To
 -  頑張った龍驤と産まれてきてくれた子を称えて龍驤と喜びを分かち合う提督 
 龍驤も子を抱いた瞬間こんなにも自分に母性があったのかと思うくらい母性が溢れて止まらない 
 つまり龍驤が女から母に変わった  
	- 926 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/11(水) 00:45:43.35 ID:tnm+uIci0
 -  ーー 
  
  
 提督「麻酔も覚めたようだな」 
  
  
 龍驤「うん……ウチ頑張ったで…」 
  
  
 提督「よく頑張ってくれた…!ありがとう龍驤!」 
  
  
 龍驤「この子も…産まれてきてくれて良かった…」 
  
  
 提督「力は入るか?手伝わなくて大丈夫か?」 
  
  
 龍驤「いける……見て…ウチの腕の中にこんな小さい子が…こんな可愛い子が……」 
  
  
 提督「ああ、龍驤が頑張ってくれたからだ」 
  
  
 龍驤「愛しい…なんやのこの気持ちは……司令官への好きとは違う…心から湧いてくる…」 
  
  
 龍驤「ウチはどうなっても絶対幸せにしたるからな……安心するんやで…」 
  
  
 ーー  
	- 927 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/11(水) 00:46:30.04 ID:tnm+uIci0
 -  今日はここまでです 
 
	- 928 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/11(水) 00:48:07.48 ID:VKgrGV7To
 -  乙でした 
 残りも少しラストスパートだね  
	- 929 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/11(水) 12:17:04.14 ID:lfq0Lr2+0
 -  乙です。  
  ただ・・・  
  十ケ月は約300日やで(小声)  
	- 930 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/11(水) 18:56:49.94 ID:gW+yjTgJ0
 -  ーー横須賀 
  
  
 漣「退院おめっとさんです」 
  
  
 龍驤「そんなんええからウチの子見たってや」 
  
  
 「……」 
  
  
 漣「んぎゃ〜可愛いですなぁ!」 
  
  
 龍驤「とてもウチの子とは思われへんくらい可愛いやろ?」 
  
  
 漣「失礼かもしれませんけど龍驤さんにはあんまり似てない…いや、口元がそうですかね?」 
  
  
 龍驤「司令官の怖い感じも無くて…ウチと司令官の良いところだけをとったみたいな感じやねん」 
  
  
 漣「言い得て妙ってやつかもしれません。かすみも可愛いかったですけど、この子も可愛いっすよ」  
	- 931 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/11(水) 18:58:59.21 ID:gW+yjTgJ0
 -  漣「で、仕事はどうなるんです?」 
  
  
 龍驤「とりあえず産休もらって…育児休暇がもらえるんやったら欲しいところやけど」 
  
  
 漣「多分無理ですよ、艦娘が出産することを考えられてませんからね」 
  
  
 龍驤「そうやんな…」 
  
  
 漣「解体はせずとも一旦鎮守府を辞めるとかできませんか?家庭に入るって理由だったら多分いけますよ」 
  
  
 龍驤「そうかなぁ…」 
  
  
 漣「バックアップならお任せ下さい。ご主人様と龍驤さんと…お子さんの為ですから!」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 932 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/11(水) 19:05:48.10 ID:VKgrGV7To
 -  提督に相談すると艦娘の社会進出に伴う制度の変更として育休は案として上がっていた 
 モデルケースとして実施できるかもしれない  
	- 933 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/11(水) 19:15:51.38 ID:R+R0F+gxO
 -  周りのみんなからどしどし出産お祝いをもらう龍驤 
 それと霞から言われるのは一人で子育てを抱え込んだら絶対に駄目 
 全部自分がと思うかもしれないけどそれこそが子供の為にならないから 
 疲れたり大変な時は必ず周りを頼ること!  
	- 934 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/11(水) 19:28:05.44 ID:gW+yjTgJ0
 -  ーー 
  
  
 龍驤「いやぁお祝いやなんやで皆からぎょーさん貰ってしまったわ」 
  
  
 霞「それだけ皆嬉しいと思ってるのよ」 
  
  
 龍驤「ウチのためにありがたいわ」 
  
  
 霞「先に言っておくけど一人で抱え込んだら絶対に駄目だから。私にはあの人の他に榛名お姉さまも居た」 
  
  
 霞「子育ては全部自分が…なんて思うかもしれないけど、それこそ子どもの為にならないから」 
  
  
 龍驤「他の人を頼れってことやね」 
  
  
 霞「そうよ、疲れたり大変な時は必ず周りを頼ること」 
  
  
 龍驤「霞はお母さんの先輩やし頼らせてもらうことが多いかもしれんね」 
  
  
 霞「私でよければいくらでも手伝ってあげる。手伝うには頼ってもらわないと無理なのよ?」 
  
  
 龍驤「そうやね…気を付けるわ」  
	- 935 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/11(水) 19:33:31.48 ID:gW+yjTgJ0
 -  龍驤「……ふぅ。少し疲れたから部屋に戻るわな」 
  
  
 霞「一人で大丈夫なの?」 
  
  
 龍驤「問題ないよ、部屋に戻るだけやから皆んなは仕事しとって」 
  
  
 霞「様子も見に行くから安心して寝てればいいわ」 
  
  
 龍驤「前と比べて体力が無くなってるみたいで…ちょっち休憩したらすぐに良くなるから」 
  
  
 霞「龍驤さんは体力が戻りにくいのかもしれないわね…本当に無理はしないで」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 936 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/11(水) 19:56:52.97 ID:R+R0F+gxO
 -  部屋に戻って休憩中の龍驤 
 ある程度元気が戻ってきたところで赤ん坊が泣き出すのでミルクを飲ませてもうひと休み  
	- 937 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/11(水) 20:10:23.04 ID:VKgrGV7To
 -  >>936 
 病院やとナースさんがおったけど、これは疲れきった時やと大変や 
 頼らせてもらわなあかんなあ  
	- 938 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/11(水) 20:28:52.51 ID:gW+yjTgJ0
 -  ーー龍驤の部屋 
  
  
 龍驤「ふぅ……思ったより体力が落ちとるな…」 
  
  
 「ふえぇぇ…」 
  
  
 龍驤「おっと……オッパイやなちょっち待っててな…っと」 
  
  
 「……」 
  
  
 龍驤「大人しく飲んでくれて助かるわ…」 
  
  
 「だぁ…」 
  
  
 龍驤「飲んだらすぐおねんねやね……ええ子やから大人しく寝てな…」 
  
  
 「……」 
  
  
 龍驤「……あ〜…これは大変や…」  
	- 939 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/11(水) 20:31:25.62 ID:gW+yjTgJ0
 -  龍驤「病院やと看護師さんがおったけど、ここではそうはいかへん…皆んなを頼らせてもらわなあかんなぁ」 
  
  
 龍驤「それにこの子はまだ乳飲み子やからええけど、動き回るようになったら大変や……」 
  
  
 龍驤「体の調子おかしい日が増えてきてるし…自分のことで精一杯な日も出てくる…」 
  
  
 龍驤「想像以上に大変や……けどこの子はウチがちゃんと育てるんや」 
  
  
 「……」 
  
  
 龍驤「負けへんで……」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 940 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/11(水) 20:37:25.38 ID:5mGDxDjro
 -  組織の運営のノウハウもまとまって来たので育休を取るべきと提督に言う霞 
 
	- 941 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/11(水) 20:59:20.53 ID:R+R0F+gxO
 -  >>940 
 設立初年度では流石に周囲の理解が…と考える提督だけれど内外の関係先に相談すると反応は逆 
 元々妊婦の奥さんがいたのなら当然の権利だしむしろホワイトな組織だと周囲に伝わる 
 本当に重要な判断は指示を仰ぐようにすればいいとも  
	- 942 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/11(水) 21:07:51.71 ID:gW+yjTgJ0
 -  ーー 
  
  
 「それは育休を取るべきですよ」 
  
  
 提督「そうですかね…」 
  
  
 「組織のトップであっても育休は当然の権利です。むしろトップが積極的に育休を取る組織は信用できます」 
  
  
 提督(ここでも賛成だと言われたか…霞が育休を取るべきと言っていたが俺は反対だった) 
  
  
 提督(設立した初年度にいきなり休むとなると、流石に周囲の理解が得られないと考えていた) 
  
  
 提督(しかしここでも言われたように、いくつかの企業に話をしてみたらどの企業も取るべきだと言ってきた) 
  
  
 提督(これは俺の認識を改める必要がありそうだな…)  
	- 943 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/11(水) 21:12:14.07 ID:gW+yjTgJ0
 -  ーー 
  
  
 漣『もしもし漣ですぞ〜』 
  
  
 提督「今は大丈夫か?」 
  
  
 漣『暇してたんで大丈夫っす』 
  
  
 提督「そうか…実はな、子どもの面倒を見るために育休を取ろうかと思っているんだ」 
  
  
 漣『絶っっっ対に取って下さい。取る以外の選択肢はありません』 
  
  
 提督「漣もそう言うのか。ならやはり取った方がいいんだろうな」 
  
  
 漣『重要な判断はご主人様がすればいいんです、軌道に乗ってきたならトップは居なくても大丈夫ですよ』 
  
  
 提督「そうは言っても俺の分を減ったままにはできない。俺は代表でもあるが社員の一人だ」 
  
  
 漣『それならバイトを雇うとか色々あるじゃないですか』 
  
  
 提督「アルバイトよりもっといいものを思い付いたんだ」  
	- 944 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/11(水) 21:15:35.69 ID:gW+yjTgJ0
 -  提督「俺の人見知りはマシになったと言ってもまだ残っている。今から他人と友好な関係を気付くのは難しい」 
  
  
 提督「ならある程度知っていて能力の高い人材に頼めばいいんだが…」 
  
  
 漣『…Me?』 
  
  
 提督「イエス、というところだ」 
  
  
 漣『黒潮は十分仕事できると思いますけどねぇ』 
  
  
 提督「人手が足りないんだ」 
  
  
 漣『……どうしても漣がいいと?』 
  
  
 提督「漣しか考えられないと思っている」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 945 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/11(水) 21:23:15.21 ID:VKgrGV7To
 -  漣も子づくり予定してんすよね… 
 でもすぐにデキて出産とは行きませんからそれまでに人を増やすのはどうですかね? 
 常に100%で働かないといけない環境だと欠員がこういう時にダメージになっちまいます  
	- 946 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/11(水) 21:43:42.86 ID:+ndHCurCo
 -  >>945 
 
	- 947 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/11(水) 21:51:48.77 ID:ogdIfr2ZO
 -  漣『嬉しい話なんですけど、漣も子づくり予定してんすよね…』 
  
  
 提督「難しいか……」 
  
  
 漣『 でもすぐにデキて出産とは行きませんから、それまでに人を増やすのはどうですかね?』 
  
  
 提督「なるほどな」 
  
  
 漣『常に100%で働かないといけない環境だと、欠員がこういう時にダメージになっちまいますから』 
  
  
 提督「その通りだな。人員を増やすことを前提として、漣に来て欲しい」 
  
  
 漣「断る理由はありません、これからも宜しくお願いします』  
	- 948 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/11(水) 21:55:27.85 ID:ogdIfr2ZO
 -  ーー 
  
  
 潜水新棲姫「向こうに行くことになったのか」 
  
  
 漣「どうするかを決め兼ねてたんでちょうど良かったですな」 
  
  
 潜水新棲姫「本当にそれでいいんだな?」 
  
  
 漣「今のところは」 
  
  
 潜水新棲姫「そんなものでいいのか」 
  
  
 漣「いいんですよ、ご主人様みたいにこれだ!っていうものが浮かんで無いんです」 
  
  
 漣「そんな時に声をかけてくれたら乗るしかないでしょうに。もちろんあんたの…」 
  
  
 潜水新棲姫「ワタシを理由にしないでくれ」 
  
  
 漣「……」 
  
  
 潜水新棲姫「漣がそれでいいなら何も言わない。ワタシを理由にしなければいけないなら考え直してくれ」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 949 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/11(水) 22:05:09.88 ID:5mGDxDjro
 -  子供が生まれる頃に戻ります、だから今日こそ孕ませますと漣さん 
 
	- 950 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/11(水) 22:22:06.49 ID:R+R0F+gxO
 -  理由になんてしません一緒に行きますよ(オトコらしく)! 
 仕事も家庭も両立してみせますよ!!  
	- 951 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/11(水) 22:29:22.26 ID:ogdIfr2ZO
 -  漣「あんたを理由になんてしません!一緒に行きますよ!」 
  
  
 潜水新棲姫「……」 
  
  
 漣「仕事も家庭も両立してみせます!」 
  
  
 潜水新棲姫「そうか…ワタシを理由にしないならそれでいい。漣についていく」 
  
  
 漣「これであんたに子どもがデキるまでは、なんとかなりそうですね」 
  
  
 潜水新棲姫「新しい仕事を覚える必要が出てくる」 
  
  
 漣「そこは一緒にやりますぜ!頭の良さでいえば漣は負けてますからフォローお願いします!」 
  
  
 潜水新棲姫「漣のためならなんでもしてやる」  
	- 952 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/11(水) 22:31:57.57 ID:ogdIfr2ZO
 -  ーー龍驤の部屋 
  
  
 龍驤「育休取ってくれるんやね…」 
  
  
 提督「龍驤への負担を減らしたいんだ」 
  
  
 龍驤「正直……助かるわ。ほんまに最近体調というか調子悪くてな…」 
  
  
 提督「病院には行ったのか?」 
  
  
 龍驤「まだ……でも明日行こうとしてた所なんよ…」 
  
  
 提督「恐らく疲れが溜まっているんだろう。育児は俺と龍驤で一日交代でもいいかもしれない」 
  
  
 龍驤「できれば司令官と一緒にやりたい……」 
  
  
 提督「なら可能な限りはそうしよう」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 953 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/11(水) 22:53:11.08 ID:R+R0F+gxO
 -  病院に行くと緊張と疲労から来るものだと分かる 
 産後はホルモンバランスも崩れるので初めての育児だと特にそうなりやすい 
 旦那様がサポートしてあげることが大切  
	- 954 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/11(水) 22:58:08.42 ID:R+R0F+gxO
 -  >>953 
 提督と一緒に育児を始めてからしばらくすると龍驤の調子も目に見えて良くなる  
	- 955 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/11(水) 23:03:41.97 ID:VKgrGV7To
 -  自己レスだね 
 安価下だろうから流れ的に病院と整備士の2方面から診てもらうで  
	- 956 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/11(水) 23:12:15.93 ID:tnm+uIci0
 -  ーー大本営 
  
  
 整備士「骨とか筋肉には異常は無さそうだけどなぁ」 
  
  
 吹雪「身体が怠かったりするんですよね?」 
  
  
 龍驤「そうやねん…」 
  
  
 整備士「突き放すわけじゃないけど僕には責任が無いよ。体には不具合も見当たらない」 
  
  
 龍驤「うん……」 
  
  
 吹雪「お医者さんはなんて言ってたんですか?」 
  
  
 龍驤「ホルモンのバランスが崩れてて…産後鬱やないかって…」 
  
  
 整備士「ふぅんなるほどね」  
	- 957 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/11(水) 23:16:22.26 ID:tnm+uIci0
 -  吹雪「これまでにも精神疾患はあったんですよね?」 
  
  
 龍驤「そうやねんけど…今までとは明らかに違うねん…体は怠いし、やりたくないことしかなくて…」 
  
  
 整備士「躁鬱と鬱は似てるようで違うらしいから、いつもと違うパターンだからって当てはめるのはどうかな」 
  
  
 吹雪「薬を飲んで療養しかありませんね…」 
  
  
 整備士「周りに原因があるんじゃなくて、ホルモンバランスが原因なのが難しいよね」 
  
  
 龍驤「とりあえず…体に異常が無いことが分かって良かったわ…」 
  
  
 吹雪「ご主人とよく話し合って下さいね」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 958 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/11(水) 23:24:08.52 ID:VKgrGV7To
 -  提督や霞と相談した結果、薬を飲みつつしばらくの間は育児は軽くする事に 
 上手くやらないとって気負いも原因だった  
	- 959 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/11(水) 23:36:47.05 ID:CkkiNqRHo
 -  >>958 
 千歳に定期的にカウンセリングをお願いしながら休養しているとかなり早く良くなる 
 やっぱり提督が産休を取ったのが大きい  
	- 960 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/11(水) 23:48:51.09 ID:tnm+uIci0
 -  ーー 
  
  
 龍驤「ゆっくりするのがウチの仕事か……それもやりたくないわ…」 
  
  
 龍驤「司令官や霞と相談して…暫くは育児は軽くするって言うてたけど…」 
  
  
 龍驤「ウチがやらなあかんのに…司令官とウチの子やのに…」 
  
  
 龍驤「こんなことしてる暇あったら…」 
  
  
 コンコン 
  
  
 千歳「久しぶりね、調子はどう?」ガチャッ 
  
  
 龍驤「……」 
  
  
 千歳「軽くお話しでもしましょう。時間はゆっくり使っていいわよ」  
	- 961 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/11(水) 23:53:22.81 ID:tnm+uIci0
 -  ーー 
  
  
 提督「助かった千歳。龍驤の調子はかなり良くなってきている」 
  
  
 千歳「龍驤さんは気負い過ぎてたのよ、自分がやらなくちゃってかなり強く思ってたみたい」 
  
  
 提督「熱心にしていると…思ってしまった」 
  
  
 千歳「そう思いたくなるのは仕方ないわね」 
  
  
 提督「俺はまた龍驤を…」 
  
  
 千歳「こんなに早く良くなったのは提督のお陰よ、育休を取ってあげたのが大きかったわね」 
  
  
 千歳「おかしいと思ったら私や霞にすぐ相談するのよ?」 
  
  
 下1 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 962 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/12(木) 00:14:42.10 ID:iHA31Z31o
 -  回復して育児に復帰した龍驤が話すのは 
  
 提督を信頼してなかった訳やないけど他の娘と関係を持つと辛くなってた 
 だから頭では分かってても心の奥では無意識に自分がやらなあかんと思ってたんやと思う 
 でも実際に休みを取って助けてくれたおかげで安心することができた 
  
 それで休んでる間考えて一夫多妻が始まったら望む娘は奥さんにしたらええと思ったんよ 
 そうしたら提督は誰かのところには行かへん、皆が提督の元にいて暮らせる 
 この子にも提督がやってる事のいい訳をせんでも良くなるし、みんなが家族で誰に子供ができたとしても育児も分かち合える 
 頭がおかしくなった思いつきやなくて休んでる間なんで辛いのか考え続けて出した真剣な答えや  
	- 963 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/12(木) 00:25:33.29 ID:UxNt0Ri50
 -  ーー 
  
  
 龍驤「司令官を信頼してなかった訳やないけど、他の娘と関係を持つと辛くなってたんよ」 
  
  
 龍驤「それと頭では分かってても、心の奥では無意識に自分がやらなあかんと思ってたんやと思う…」 
  
  
 龍驤「でもな……司令官が休みを取って助けてくれたおかげで、安心することができたんよ」 
  
  
 提督「……すまなかった」 
  
  
 龍驤「謝らんでええよ、怒ってないしもう辛くも無いから。それにな、一夫多妻が始まったら望む娘は奥さんにしたらええと思ったんよ」 
  
  
 提督「それは……」 
  
  
 龍驤「責任取り。雲龍とかは興味無いやろうけど黒潮や陽炎は喜んで手挙げるで」 
  
  
 龍驤「子どもが欲しいって言い出したら話は別やけどな。要話し合い…やけど多分認められへんわ」  
	- 964 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/12(木) 00:38:21.72 ID:UxNt0Ri50
 -  龍驤「これが一番ええと思うんよ。これやったらキミは誰かのところには行かへんし、皆が提督の元にいて暮らせるんや」 
  
  
 龍驤「 この子にも司令官がやってる事のいい訳をせんでも良くなるし、皆が家族で誰かに子どもができたとしても育児も分かち合える」 
  
  
 龍驤「それが司令官の子どもやったら……仕方ないけどウチも手伝うよ」 
  
  
 提督「そこまで…考えていたのか…」 
  
  
 龍驤「頭がおかしくなった思いつきやなくて、休んでる間なんで辛いのか考え続けて出したウチの真剣な答えや」 
  
  
 提督「……」 
  
  
 龍驤「ほんまやったら司令官は浮気するような人なんかや無い。たとえ皆からの感謝やって言われても断ってたはずや」 
  
  
 龍驤「せやけど今は何人とも……その理由も考えてた」 
  
  
 龍驤「ウチが浮気してたことへの当てつけか?」 
  
  
 提督「……そのことを…考えたこともあった」 
  
  
 龍驤「…………」 
  
  
 龍驤「この子の前で話すことやないね…一旦区切ろか」 
  
  
 下1 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 965 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/12(木) 00:54:35.71 ID:91CoCq75O
 -  ふぎゃ…と泣き出したので 
 おむつか? 
 おっぱいやろか? 
 これは…どっちもだな(やな) 
 おしめは任せてくれ 
 ほなミルク準備するで〜 
 息ぴったりの二人  
	- 966 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/12(木) 01:03:51.01 ID:UxNt0Ri50
 -  「ふぎゃ……」 
  
  
 提督「おっと…おむつか?」 
  
  
 龍驤「おっぱいかな…」 
  
  
 提督「いやこれは…」 
  
  
 龍驤「…どっちもやね」 
  
  
 提督「おむつは任せてくれ」 
  
  
 龍驤「ほなウチは自分の準備するで〜」 
  
  
 提督「……」 
  
  
 龍驤「…ウチら息ピッタリやね」 
  
  
 提督「そうだな」 
  
  
 龍驤「司令官にとってウチは一番?」 
  
  
 提督「当たり前だ」 
  
  
 龍驤「即答してくれるんやね」 
  
  
 提督「……一番好きだからな」 
  
  
 龍驤「ウチもやで」 
  
  
 提督「…ありがとう」 
  
  
 龍驤「ウチこそありがとうな」 
  
  
 ーー  
	- 967 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/12(木) 01:04:47.88 ID:UxNt0Ri50
 -  次回、最終回 
 
	- 968 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/12(木) 01:06:13.50 ID:iHA31Z31o
 -  乙 
 次回最後だと思ったから詰め込んじゃった  
	- 969 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/12(木) 01:08:55.70 ID:NY90ZtOLo
 -  ついに…ついに 
 おつでした  
	- 970 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/12(木) 18:48:20.83 ID:aCM0bGTnO
 -  ーー 
  
  
 漣「この地域の鎮守府に深海棲艦が投降したと連絡がありました」 
  
  
 陽炎「私が行って確認してくるのね」 
  
  
 漣「嫁を連れて行って下さい、言葉が通じないようです」 
  
  
 潜水新棲姫「行ってくる」 
  
  
 黒潮「あの鎮守府で保護してた深海棲艦についてクレーム来てるで〜」 
  
  
 漣「その内容は?」 
  
  
 黒潮「コンテナ壊したらしいわ。まだ力加減分かってないんやろうな」 
  
  
 漣「漣が出て解決しそうなら…よし行ってきます」 
  
  
 黒潮「司令はんは最後の手段にしたってな。うちらでよかったらいくらでも頭は下げるで」 
  
  
 漣「わかってますよ。それでは留守を頼みました」 
  
  
 漣「全く……ご主人様の代わりにと思ってましたけど、あの人働き過ぎですよ。二人分は働いてるんじゃないですか?」 
  
  
 漣「そのお陰でこっちは大忙しですぞ…」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 971 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/12(木) 19:23:04.25 ID:wKnSqHLDO
 -  投降した深海棲艦は手紙を持っていた 
 我々は独自に国家を作り人類と対等な存在になるというような内容 
 書いたのは戦艦水鬼 
 保護され人間社会に組み込まれる事を良しとしない勢力 
 あくまで対等であると強調している 
 その上で人類に敵意しか無い者、自我の無い深海棲艦は我々が処理していくとも  
	- 972 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/12(木) 19:58:46.45 ID:1ReP4/YVo
 -  >>971 
 
	- 973 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/12(木) 20:05:06.84 ID:jRzAPEwH0
 -  ーー某鎮守府 
  
  
 潜水新棲姫「深海棲艦の方はワタシに任せろ」 
  
  
 陽炎「なら私はこっち…これがあの子が持ってたっていう手紙ね」 
  
  
 『我々は独自に国家を作り、人類と対等な存在であることを世界に宣言する』 
  
  
 陽炎「これは……」 
  
  
 『我々は保護され人間社会に組み込まれる事を望んでいない。あくまで人類と対等である』 
  
  
 陽炎「人類に対して宣戦布告とかならまだ分かりやすかったけど…」 
  
  
 『人類に敵意しか無い同朋や自我の無い個体は我々が処理していく』 
  
  
 陽炎「……ダメね、私じゃ判断できないから幹部さんに相談だわ」  
	- 974 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/12(木) 20:09:50.44 ID:jRzAPEwH0
 -  幹部『自分たちで国家を作るというのは難しいだろうね』 
  
  
 陽炎「でも下手に刺激すると逆効果よね」 
  
  
 幹部『いや…彼女達とは戦うしか無いのかもしれない』 
  
  
 陽炎「え……そんなどうしてよ?」 
  
  
 幹部『やろうとしていることがマズイ。我らの神を信仰しない人間は認めないとテロ行為を働く連中と同じだ』 
  
  
 陽炎「そうかもしれないけど……」 
  
  
 幹部『彼女らのいう悪意を持った同朋の定義も曖昧だ。虐殺を繰り返す国家と何も変わらない』 
  
  
 陽炎「せっかく大規模な戦いが終わったのに…」 
  
  
 幹部『君たちは自分の仕事をしていてくれ。あとはこちらの仕事だからね』 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 975 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/12(木) 20:26:11.96 ID:wKnSqHLDO
 -  だが幹部の予想とは裏腹に少しずつ国としての体裁が出来上がっていく 
 他の国もそれぞれパイプを持とうと動く中、日本政府も出遅れまいと幹部に交渉を可能にしてほしいと 
 まるで軍事国家だが…無軌道に暴れるだけの集団がこれほど纏まるとは一体どんな指導者が現れたのか…と  
	- 976 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/12(木) 20:47:59.40 ID:NY90ZtOLo
 -  >>975 
 
	- 977 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/12(木) 20:52:27.80 ID:jRzAPEwH0
 -  ーー後日 
  
  
 幹部「どういうことだ… 彼女らの国としての体裁が出来上がっていっている…」 
  
  
 幹部「他の国もそれぞれ動き始めた。国としてパイプを持ちたいという思惑もあるのか…」 
  
  
 幹部「この国の政府も……その思惑を考えている」 
  
  
 幹部「私に交渉を可能にしてほしいと正式に頼まれるとは思わなかった。相手は軍事国家としか言えない状態であるのにも関わらずだ」 
  
  
 幹部「暴れるだけの集団がこれほど纏まるとは…一体どんな深海棲艦が統率しているんだ?」  
	- 978 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/12(木) 20:55:39.40 ID:jRzAPEwH0
 -  深海綾波「ドンパチやらないならこっちの出番は無いな?」 
  
  
 幹部「いや護衛を頼むつもりだよ」 
  
  
 深海綾波「クソがぁ…!」 
  
  
 幹部「他の国と繋がりを持っているならこの国とだって持ちたいはずだ。交渉のチャンスはある」 
  
  
 深海綾波「まあでも護衛くらいならいいか…」ぶつぶつ 
  
  
 幹部「君には護衛以外にもやってもらうことがある。暇はさせないから安心したまえ」 
  
  
 深海綾波「たまには休ませろっての…」 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 979 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/12(木) 21:04:49.40 ID:wKnSqHLDO
 -  戦艦水鬼が最初の交渉相手に選んだのは他国でも幹部でもなく提督だった 
 久しぶりだな、と言ってもこの姿では判らないか 
 私は私のやり方で平和を掴み取る 
 お前では出来ない、やりたくないと思う方法だ 
 私を軽蔑するか?  
	- 980 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/12(木) 22:00:21.94 ID:J77cXgXdo
 -  >>979 
 提督:自分のやり方が絶対的とは考えていない。まだ折り合いがつかない部分はたくさんあるだろうが……最初という事はこれから先も交渉は続くんだろう?よろしく頼む(握手を求める)  
	- 981 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/12(木) 22:23:54.08 ID:jRzAPEwH0
 -  ーー 
  
  
 戦艦水鬼『久しぶりだな、と言ってもこの姿ではわからないか?』 
  
  
 提督「…それを使っているということは長門か」 
  
  
 戦艦水鬼『夕張にまた同じものを作らせた』 
  
  
 提督「彼女に危害は加えていないな?」 
  
  
 戦艦水鬼『夕張と言ったがあれは深海棲艦、我らの仲間だ。然るべき対応を取った』 
  
  
 提督「……」 
  
  
 戦艦水鬼『私は私のやり方で平和を掴み取る。 お前では出来ない、やりたくないと思う方法だ』 
  
  
 提督「お前のやり方…これがそうなのか」 
  
  
 戦艦水鬼『私を軽蔑するか?できるはずないだろうな』 
  
  
 提督「そうだ…俺のやり方が絶対的とは考えていない」  
	- 982 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/12(木) 22:27:42.93 ID:jRzAPEwH0
 -  提督「まだ折り合いがつかない部分はたくさんあるだろうが、これから先も交渉は続くんだろう?なら…」 
  
  
 戦艦水鬼『お前以外と交渉する気はない』 
  
  
 提督「なぜだ?」 
  
  
 戦艦水鬼『私が手に入れようとしている平和、正義をお前に認めさせる為だ』 
  
  
 戦艦水鬼『我々の集団は国として認められるだろう。私のやり方で国を作ったのだ』 
  
  
 戦艦水鬼『お前が勝ち取ったものは無い。時間が経てば消えていく泡沫でしかない』 
  
  
 戦艦水鬼『私の勝ちだ』 
  
  
 下2 この後の展開やその他起こったことなど  
	- 983 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/12(木) 22:46:37.76 ID:wKnSqHLDO
 -  そうしてパイプが出来上がった 
 やはり社会に馴染めず出戻りする深海棲艦を戦艦水鬼は快く受け入れ逆に人間社会に興味を持った深海棲艦が現れれば橋渡しもする 
 自然発生もあり結局比率はどちらかに偏る事も無かった 
 そして艦娘との小競り合いが劇的に減った事が一番の変化だった 
 長門としては艦娘を守り 
 戦艦水鬼として深海棲艦をコントロールしている手腕は中枢棲姫も予想外だった  
	- 984 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/13(金) 00:10:10.50 ID:4mFZDqayo
 -  >>983 
 
	- 985 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/13(金) 00:20:43.49 ID:7uN8/ovU0
 -  ーー 
  
  
 提督(長門…戦艦水鬼の作った国とこの国とのパイプは出来上がった) 
  
  
 提督(保護したが社会に馴染めず出戻りする深海棲艦を向こうは受け入れ、逆に人間社会に興味を持った深海棲艦が現れれば橋渡しをする) 
  
  
 提督(あいつの作った国は俺に足りないものを補うどころかそれ以上に価値のあるものだった) 
  
  
 提督(艦娘と深海棲艦の小競り合いが劇的に減った事が一番の変化だった。戦艦水鬼も艦娘を守っていた) 
  
  
 提督(俺は負けた…あれだけ苦労して考え抜いたものをあっという間に追い抜かれた) 
  
  
 提督(結局……なにも…残せないんだろう)  
	- 986 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/13(金) 00:26:37.35 ID:7uN8/ovU0
 -  龍驤「司令官……?」 
  
  
 提督「…どうした?」 
  
  
 龍驤「なんか怖い顔して考え込んでたみたいやけど…大丈夫なん?」 
  
  
 提督「……ああ、問題ない」 
  
  
 龍驤「それやったらええんやけど…」 
  
  
 提督(…何も残せなくても構わない。俺が作り上げたものが壊れたとしてもそれは仕方ないことだ) 
  
  
 提督(俺には才能が無かった、それだけで済む。誰かに負けたとしてもそれだけじゃないか) 
  
  
 「ぱ……ぱ…」 
  
  
 提督(俺には家族がいる、これ以上の幸せは無い。あれもこれもと求めるのは俺には合わない) 
  
  
 提督(試合に負けて勝負に負けても構わない。俺には帰る場所があるんだからな) 
  
  
 下2 LAST  
	- 987 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/13(金) 00:34:10.64 ID:Sy25uEIxo
 -  数年後 
 艦娘や深海など様々な人種がいる駅のホームで電車を待つ提督と龍驤、そして娘  
	- 988 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/13(金) 00:36:44.20 ID:SyhdAXJDO
 -  しかし提督の周りにはいつも皆が居た 
 提督の想いも 
 喜びも怒りも哀しみも楽しみも分かち合う 
 幸せを感じる 
 これがもし世界との勝負なら俺は間違いなく―――― 
 そして>>987  
	- 989 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/13(金) 00:47:50.25 ID:7uN8/ovU0
 -  霞「なにを考え込んでるのよ」 
  
  
 かすみ「パパぁ〜」 
  
  
 榛名「榛名たちにできることはありませんか?」 
  
  
 提督(周りには家族が、皆んながいる) 
  
  
 提督(俺の想いも…喜びも怒りも哀しみも楽しみも分かち合える。これ以上の幸せは無い) 
  
  
 提督(他人との勝負には負け続けたが、これがもし世界との勝負なら、俺は間違いなく……) 
  
  
 ーーーー  
	- 990 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/13(金) 00:59:22.91 ID:7uN8/ovU0
 -  ーー数年後 
  
  
 「なに聴いてるの?」 
  
  
 「例の歌手の新曲」 
  
  
 「深海出身のだっけ?有名だよね〜」 
  
  
 「昔は保護団体と国で別れてたらしいけど、今は国で統一されたよね」 
  
  
 「結婚とかマジどうすんのかと思ってたけどさ…」 
  
  
 「そういえば深海のって言えば…」 
  
  
 ざわざわざわざわ 
  
  
 龍驤「今日は楽しみやなぁ、我が娘の晴れ舞台なんやからなぁ」 
  
  
 「この歳でクラブの応援とか止めてよね…」 
  
  
 龍驤「何言うてんのよ言い出したのはパパなんやからな」 
  
  
 「超過保護……」 
  
  
 提督「……」 
  
  
 龍驤「お姉ちゃんが手かかれへんだから、どうしてもあんたは過保護になってまうんよ」 
  
  
 「現代艦娘なのは知ってるけど…っていうか物心ついた時から家に居なかったし」  
	- 991 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/13(金) 01:07:08.60 ID:7uN8/ovU0
 -  龍驤「たまには家に帰ってくるけど、かすみも忙しいんよ」 
  
  
 「知ってる、嫌ってほど聞かされたから」 
  
  
 龍驤「霞がお姉ちゃんの代わりやったから寂しくもなかったやろ?」 
  
  
 「霞さんと榛名おばさんとシモシモは仲良ったしね」 
  
  
 龍驤「シモシモって…あの二人は一応先輩なんやからな?」 
  
  
 「小さい頃からずっと一緒だから先輩とは思えない」 
  
  
 龍驤「そうかもしれんけど…ウチからしたら朝霜らと同じ学校になるとは思わんかったわ」 
  
  
 「早霜はともかく朝霜は頭悪過ぎだもん」 
  
  
 龍驤「あんたは人のこと言えんのか?」 
  
  
 「聞ーこーえーまーせーん」 
  
  
 龍驤「ほんまに…ちゃんと勉強しぃや」  
	- 992 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/13(金) 01:14:39.99 ID:7uN8/ovU0
 -  提督「……」 
  
  
 「あーあ、シモシモを話題に出したからお父さんは黙っちゃった」 
  
  
 龍驤「はぁ……あんたが成人するまで黙ってるつもりやったんやで?」 
  
  
 「クキさんが口を滑らせなくても雲龍さんから聞いてたよ」 
  
  
 龍驤「なんやて!?」 
  
  
 「神通とかいうサキュバスも…」 
  
  
 龍驤「年頃の娘がその言葉はあかん!!」 
  
  
 「なら年頃の娘がいる家で昼間から盛らないで」 
  
  
 龍驤「……それはごめん」 
  
  
 「あたしはお母さんに似なくて良かったよ。スレンダーで背が高かったら安心だしね」 
  
  
 提督「…間違っても娘にそんな感情は抱かない」 
  
  
 「黙れロリコン」 
  
  
 提督「……」 
  
  
 龍驤「お父さんにその言い方はないやろ?」 
  
  
 「はーい反省してまーす」  
	- 993 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/13(金) 01:20:46.33 ID:7uN8/ovU0
 -  龍驤「ふう…しかしまだ電車は来ぇへんのか?」 
  
  
 「遅れてるっぽいね…うわ、ぽいとか言ったらアレがうつる」 
  
  
 龍驤「ええ加減にしときよ…ほんまその口の悪さは誰に似たんや」 
  
  
 ドンッ 
  
  
 提督「おっとと……」 
  
  
 「深海の子どもだ」 
  
  
 龍驤「艦娘も深海棲艦も普通に街で見るようになったなぁ」 
  
  
 「お父さんのお陰なんでしょ」 
  
  
 龍驤「そうやお父さんは凄いことをやったんやからな」 
  
  
 「それも何度も聞いた…飽きるくらい聞いた」 
  
  
 龍驤「何度でも言うたるで!ウチのパパは凄い人なんや!」 
  
  
 「もういいって……」  
	- 994 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/13(金) 01:25:02.06 ID:7uN8/ovU0
 -  カンカンカンカン… 
  
  
 龍驤「あ、やっと来たみたいやな」 
  
  
 「ギリギリ座れるかな…」 
  
  
 提督「時間は大丈夫か?」 
  
  
 「余裕もって出てきてるでしょ」 
  
  
 提督「…そうだったな」 
  
  
 タタタタッ 
  
  
 「あ、さっきの深海の子ども…」 
  
  
 タタタタッ 
  
  
 提督「優先座席が空いてればいいが…」 
  
  
 龍驤「立ったままでもええよ、ウチ…」 
  
  
 タタタタッ 
  
  
 グラッ 
  
  
 「あっ!!」 
  
  
 龍驤「え?」 
  
  
 提督「…!」 
  
  
 「たぁぁぁぁぁーーーっ!!」  
	- 995 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/13(金) 01:29:11.68 ID:7uN8/ovU0
 -  キキキィィィィ…! 
  
  
 「なんだどうした!?」 
  
  
 「子どもが電車の前に落ちた!」 
  
  
 「それを助けようと女子高生が……」 
  
  
 龍驤「あ……!!」 
  
  
 提督「……」 
  
  
 「……ふぃぃ…間に合った…」 
  
  
 「え…ぇ…?」 
  
  
 グチャッ 
  
  
 「あっぶな……カバンぐちゃぐちゃになってるし。思ったよりギリギリだった…」 
  
  
 「なにが…あったの…?」 
  
  
 「こら!ホームで遊んじゃダメでしょ!」 
  
  
 「ひっ…ごめんなさい……」 
  
  
 「わかればよし!」  
	- 996 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/13(金) 01:37:04.84 ID:7uN8/ovU0
 -  「お姉ちゃんは艦娘なの…?」 
  
  
 「ん、これ?これは違うよ、人間が使える艤装。聞いたことない?」 
  
  
 「かんむすのプロのやつ?」 
  
  
 「そうそう!お姉ちゃんはこれを使って弓道をしてるの」 
  
  
 「…あ!壊れてる!」 
  
  
 「うっそぉ!?……うわほんとだ…今から試合なのに……」 
  
  
 「わたしのせいでごめんなさい…」 
  
  
 「あーうん仕方ないよ。試合はまたあるけど命は一つしか無いし」 
  
  
 「でも…」 
  
  
 「大丈夫ですかーー!」 
  
  
 「駅員さんが来たね、ちょっと怒られるかもしれないけど仕方ないよ」 
  
  
 「うん…」 
  
  
 「じゃあお姉ちゃんは行くね」 
  
  
 「あ……待ってお姉ちゃん!」 
  
  
 「んー?」 
  
  
 「お名前聞かせて!お姉ちゃんの試合見に行きたい!」 
  
  
 「あたしの?へたっぴだから見ても面白くないよ」 
  
  
 「命のおんじんだから見にいきたい!」 
  
  
 「ま、観客が増えても損しないか…いいよ、あたしの名前はね…」 
  
  
 ーーーー  
	- 997 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/13(金) 01:38:22.18 ID:7uN8/ovU0
 -  色々と言いたいことはありますが長くなるのでここまでです 
  
  
 ありがとうございました!  
	- 998 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/13(金) 01:58:47.86 ID:4mFZDqayo
 -  艤装展開間に合って、しかもそれは種族交流が進んだ故の人間艤装って、これ以上ない龍驤と提督への賛辞だよね 
 まとめがまた良いところで引きやがる 
 本当に色々、色々あった、ここまで心掴まれる物語は他になかったです 
 安価も捌きも格別でした 
 ありがとうございました!  
	- 999 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/13(金) 01:59:14.40 ID:SyhdAXJDO
 -  長い間本当にお疲れ様でした 
 おかわりください 
  
 まあそれはともかくやっぱり若干駆け足になるのは仕方ないのかな… 
 ちょっと不完全燃焼感 
 龍驤の因果もようやく切れたと 
 もしも次があるなら… 
 新規かもしくはほとんど掘り下げが無いキャラか 
 守る側の制限がキツかったからその辺り自由が利けばいいなあと 
  
 とにかく重ねてお疲れ様でした  
	- 1000 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/13(金) 02:58:50.41 ID:XuS4IJ7go
 -  朝霜が復帰してくれたので満足 
 次回作も期待してます、よろしくどうぞ  
	- 1001 :1001 :Over 1000 Thread
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