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【艦これ】龍驤「足りないもの、その後」その10【安価】

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582 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/29(木) 21:33:34.97 ID:dGU7AISk0
由良「だから避妊具無しで迫った」


由良「でも実際は違った」


由良「むしろその日は危険日」


由良「それでも良かった」


由良「もし出来てしまっても堕ろせばいいと思ってた」


由良「なんでそんなことをしたか」


由良「それは」


由良「孕まなくても自分の卵子が」


由良「提督の精子で塗れることを期待した」


由良「そうすることで極限の絶頂を得ようとした」


由良「妊娠しても構わないという考え」


由良「頭の中は卵子が詰まってるの?」


神通「…うあぁぁっ!!」
583 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/29(木) 21:57:33.98 ID:dGU7AISk0
安価の出し忘れ


下2 この後の展開やその他起こったことなど
584 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/29(木) 22:01:10.09 ID:ymXp9AMDO
加減など無い神通の一撃
しかし冷静さを欠いた攻撃に当たる由良ではない
由良の背後に小さいクレーター

今の話は私の胸に仕舞っておく
少し自分を見詰め直す事も必要と由良
585 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/29(木) 22:06:56.13 ID:bOQIQjmNo
>>584
586 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/29(木) 22:44:58.35 ID:oKojpjiv0
ドゴォッ


由良「…これが貴女の力」


神通「……」


由良「怒りに任せた一撃なんて当たらない」


由良「けど万が一当たればこうなる」


神通「このクレーターは…今ので…」


由良「鍛えたくないのならそれでいい」


由良「だけど」


由良「力のコントロールは覚えて」


神通「……はい」


由良「今の話は私の胸に仕舞っておく」


由良「でと自分を見詰め直す事も必要」


神通「その通り……です」
587 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/29(木) 22:46:49.36 ID:oKojpjiv0
由良「性欲もそう」


由良「私にだってある」


由良「けどコントロールできる」


由良「欲に溺れず」


由良「力をコントロールする」


由良「根っこは同じこと」


神通「分かりました……どうか…お願いします…」


由良「貴女なら難しいことじゃない」


由良「問題は心だから」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
588 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/29(木) 23:04:23.38 ID:FHxmHdK4o
自分を直視させられながらの組み手を続けていくと、恥ずかしいって主観から段々と客観的に自分はどうだったのかと冷静に受け止められるようになっていく神通さん
そうすると頭はクリアなのに体は良く動く
感情の高ぶりに体を任せないコツを掴む
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/29(木) 23:17:54.24 ID:0bvO2PuHO
>>588
590 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/29(木) 23:27:56.03 ID:oKojpjiv0
ーー


由良「…」


ドガッ


神通(提督が受け入れてくれたことが嬉しくて…調子に乗ってしまったんです)


神通(今まで抑えていたものが爆発するように…全てを提督にぶつけてしまいました)


神通(抑えるようになってしまったのは自分が悪かったからです。弱かった自分が皆さんに迷惑をかけていたから、これじゃいけないと抑えるようになりました)


神通(全ては自分からなんです。私が強くなれば迷惑をかけることも無くなっていくんです)


ドガガッ


由良「…」


神通「続き…いきますよ」


由良「来なさい」
591 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/29(木) 23:37:04.34 ID:oKojpjiv0
神通(提督とのあの夜のこと…由良さんはどうやって知ったのでしょうか)


神通(あれだけハッキリ言われると逆にスッキリしました。今では恥ずかしいより先に諦めがきます)


神通(あの夜の出来事を思い出すと今でも興奮してしまいます。でもそれじゃいけないんです)


由良「……」


神通(体が動く…由良さんが押されていることが分かります。私と組手をしてるのにそれがわかるなんて)


神通(客観的?俯瞰で見てる?なんだか不思議な感覚です)


神通(ひょっとしてこれが由良さんの言っていた…)


由良「ぐっ」ガクッ


神通「ゆ、由良さん…!」


由良「何か…掴んだようね」


神通「あの、私……」


由良「組手で負けたのは初めて」


由良「本気じゃなかったけど」


由良「それくらいの実力がある」


神通「…はい。この感覚を忘れずに…頑張ります」


下1 この後の展開やその他起こったことなど
592 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/29(木) 23:58:09.05 ID:ymXp9AMDO
川内
すごいですね神通さんは…ねぇ師匠…師匠?

やっぱり悔しい
ちょっと走り込みしてくる
音速を超えそうな勢いで走っていく由良
593 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/29(木) 23:59:35.18 ID:FHxmHdK4o
師匠ったら負けず嫌いなんだから〜このこの〜…ぎえええええ!ギブギブギブ!
次は川内が相手をする
はい、よろしくお願いします
えっ…ぎえええええ!
594 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/30(金) 00:04:39.81 ID:x4sUe+DB0
川内「すごいですね神通は、ねぇ師匠…」


由良「…」


川内「師匠?」


由良「やっぱり悔しい」


由良「走り込み」シュバッ


川内「流石は師匠だなぁ…」


神通「あの…川内さん…」


川内「…やる?」


神通「お願いします…」


川内「絶対勝てないけど…やるしかない!」
595 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/30(金) 00:12:21.51 ID:x4sUe+DB0
ーー


川内「もうこの時点で負けてるとか…あの修行はなんだったの…」


神通「元気を出して下さい…」


川内「うん出すよ…後で出すから今は落ち込まさせて…」


神通「……由良さんの情報網は凄いですね」


川内「なんの話ぃ〜…」


神通「提督と二人だけの秘密を…由良さんは知っていました…」


川内「ああそれね…あれは全部知ってるわけじゃないよ」


神通「え…でも…」


川内「事実を神通の趣向に合わせて繋ぎ合わせただけ。霞からかすみが出来た時の話を聞いたのは本当。最高に気持ち良かったらしいね」


川内「提督に薬を飲ませて一晩中ヤりまくったのも本当。でもそれ以外は全部師匠が推理したんだよ」


神通「そんな…」
596 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/30(金) 00:15:35.07 ID:x4sUe+DB0
川内「数年前とかの話じゃないから神通の周期を逆算すれば危険日かどうかくらいわかる」


川内「心を読むとかってあるじゃん?あれの種明かしってこうなってるんだよ」


神通「それを堂々と…言える由良さんが凄いです…」


川内「師匠は凄いからね!」


神通「そんな人から学べる…貴重な機会なんですね…」


川内「盗めるものは全部盗んでいって!師匠のはどれも一級品だから!」


下1 この後の展開やその他起こったことなど
597 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/30(金) 00:39:06.68 ID:bCE67PuiO
目覚めて由良からどんどん学んで心技体が揃った神通はもうバトルジャンキーでもサキュバスでもなくなる
598 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/30(金) 01:04:45.13 ID:x4sUe+DB0
ーー


由良「神通」


由良「良くなった」


川内「そうですね、もうサキュバスでも無いですしバトルジャンキーなんかにもなりません!」


由良「掴んだ」


川内「皐月が言ってたオッパイ…ヘブン?みたいな感覚なんですかね」


由良「残念ながらそう」


川内「私も聞きましたけど皐月のアレは意味わかりませんよね?」


由良「無の境地の類い」


由良「けど意味不明」


川内「普通そんな簡単に無の境地にたどり着けませんよ…」


由良「神通はやった」


由良「提督への気持ちが大きかった」


川内「私が追いかける方になるなんて…でも負けてられない!」


ーー
599 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/30(金) 01:05:19.47 ID:x4sUe+DB0
今日はここまでです
600 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/30(金) 01:10:16.27 ID:8zySQNjDO
お疲れ様でした
まともになってむしろ個性が消えたかと思ったら…?
残念ながらな境地っていったい
601 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/30(金) 01:46:20.21 ID:bCE67PuiO
神通さんも限界を超えたんだねよかった
602 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/31(土) 18:23:38.95 ID:lsBKiNqF0
ーー


秋雲「はい横須賀組集合〜」


山城「何の話をしたいのかは分かるわよ」


名取「新しい横須賀鎮守府に着任した艦娘の半分は消えちゃいましたね…」


秋雲「異動が二人に異動先でサイコって再起不能が一人。これをどう見るか」


山城「青葉と蒼龍は相性が悪かったと言えばそれまでね」


名取「でも半分は多過ぎるって考え方が一般的だと思う」


秋雲「秋雲さんもそう考えるよ。この鎮守府の事情を考えればそんなこと無いんだけど、物事は客観的に見ないとね」
603 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/31(土) 18:55:58.97 ID:lsBKiNqF0
山城「ここに残る以外の選択肢は無いわよ」


秋雲「あるって言ったら?」


名取「変なことを考えてるの」


秋雲「はいその忍びオーラはしまって下さ〜い」


山城「普段の行いが悪いのよ」


秋雲「秋雲さんのアイデンティティを否定しないでー」


名取「…じゃあなにを考えているんですか」


秋雲「大本営に栄転とかどうよ」


山城「無理に決まってるじゃない。私たちだけ大本営にだなんて」


秋雲「それができるんだって。幹部さんが元帥になろうって話は知ってるでしょ?」


名取「そんなセコイことを考えてたなんて…」


秋雲「セコくっても作戦には変わりない!手伝ってくれるならちゃちゃっと済ませちゃうよ!」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
604 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/31(土) 19:03:00.06 ID:pTB3P5vDO
私はやっぱり残るわと山城
横須賀自体に愛着もあるし
名取も別に栄転とか興味無いようだった
605 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/31(土) 19:15:07.51 ID:bQkOTf5sO
>>604
が〜ん…さみしいよ〜って秋雲に提督からオファーが
秋雲の才能、広報担当として生かしてみないかって
606 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/31(土) 19:31:26.56 ID:qGiTelGZ0
山城「私はやっぱり残るわ」


秋雲「どうして?」


山城「なんだかんだ言ってもここに愛着もあるのよ。天提督の顔を立てるつもりの異動だったけど、今はそうじゃないの」


名取「私も別に…これ以上の栄転には興味も無いかな」


秋雲「が〜ん…秋雲さん寂しいよ〜」


山城「やるなら一人でやってなさい」


名取「ごめんね…」
607 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/31(土) 19:47:06.05 ID:qGiTelGZ0
提督「秋雲、ここに居たのか」


秋雲「なんなの〜〜」


提督「秋雲にある話を持ってきたんだ。クオリティの高い同人誌を作る才能を活かすために、広報の仕事をやらないか?」


秋雲「いくらで?」


提督「そこは要相談だ。予算が下りるなら同人誌の売り上げまで保証する」


秋雲「広報か……ちなみに白鶴さんはどうなるの?」


提督「翔鶴は横須賀の広報のままだ。それに今は入院中だから無理もさせられない」


秋雲「ん〜〜白鶴さんに話を持っていきたかったけど、無理させられないから秋雲さんにやれって?」


提督「そうじゃない。もし翔鶴が万全の体調なら秋雲と翔鶴に新しい組織の広報をやってもらおうとしていた」


秋雲「ならとりあえず拒否はしないかな。誰かの代わりになんて死んでも嫌だからね!」


提督「前向きに考えてくれると嬉しい」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
608 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/31(土) 20:03:05.57 ID:UvCrqaxKo
秋雲さん仕事内容の詳細とかも聞くうちにクリエイティブな心がyesを選ぶ
自分の才能をこうやって公的に頼られたのも実はすごく嬉しい
609 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/31(土) 20:06:10.89 ID:/5t7krsto
>>608
と思いつつここですぐ引き受けるのも悔しいと思っちゃう秋雲先生、年俸交渉へ…
610 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/31(土) 20:29:58.36 ID:qGiTelGZ0
ーー


秋雲「話を何回か聞かせてもらったけど、悪くは無さそうだね」


提督「なら引き受けてくれるのか?」


秋雲「それはギャラ次第って話!さあさあ大人の話をしようよ!」


提督「…そうか」


秋雲(本音を言えば公的に頼られたのが嬉しいから返事はイエスしか考えてない。だからって簡単に引き受けちゃうのは悔しいんだよね)


秋雲(この条件なら引き受けてあげよう!っていうスタンスの方が気持ちいいし、秋雲さんにとってもプラスになる)


秋雲(いや〜秋雲さんもくるとこまで来ちゃったね!)
611 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/31(土) 20:37:56.54 ID:qGiTelGZ0
ーー


提督「……秋雲の同人誌はかなり売れるからな」


秋雲「壁サーで毎回完売してるからね!しかも新刊三冊描くときもあるし!」


提督「……」


秋雲(秋雲さんの本は紙質とか表装に拘ったりするから売り上げの割に利益はぼちぼちなんだよね)


秋雲(流石に売り上げ金を保証しろっていうのは言い過ぎだから、利益の何パーセントかを保証してもらって…)


提督「……すまない」


秋雲「へ、なに謝ってるの?」


提督「そんなに売り上げがあるとは…正直想像していなかったんだ」


秋雲「ちょっとちょっと、秋雲さんの本のクオリティを舐め過ぎじゃない?」


提督「本当に申し訳ない、その金額を保証するのは無理だ」


秋雲「仕方ないなぁ、だったら…」


提督「この話は無かったことにさせてくれ」


秋雲「…はい?」
612 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/31(土) 20:42:11.62 ID:qGiTelGZ0
提督「国から補助金が出るとはいえそんな大金は賄えない」


秋雲「ちょ、ちょっと待ってよ」


提督「俺のポケットマネーを出すつもりでもいたんたが、黒潮達の備品を買ったのを知られてしまった」


秋雲「給料をポケットマネーって…」


提督「本当に……すまない」


秋雲「いやいやいや!頭下げないでって!」


提督「そもそも秋雲の創作活動を邪魔するような事を依頼すべきじゃ無かった。反省すべき点はそこだ…申し訳ない」


秋雲「あの……え…マシで……そんな…」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
613 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/31(土) 20:56:51.54 ID:/5t7krsto
後悔しきりの秋雲、はしご酒
何件目かにたどり着いたのはでっちのお店
614 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/31(土) 21:01:26.57 ID:bQkOTf5sO
あー仕方ないなぁ…秋雲さんに任せなさい!元々売上全部なんてつもりはなかったけど放っておけないよ
こういう交渉もできないと困っちゃうよ?
…ん?ある意味では交渉成功なのかな?
615 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/31(土) 21:14:16.85 ID:qGiTelGZ0
秋雲「広報の話は秋雲さんにお任せしてよ!」


提督「だが…」


秋雲「元々売上全部なんてつもりはなかったし!なにより放っておけないって」


提督「秋雲が納得する給料は出せないんだぞ?」


秋雲「そこは気にしなくていいって!」


提督「引き受けてくれるならそれに越したことは無いが…」


秋雲「あのさ、馬鹿正直なのもどうかと思うよ?こういう交渉もできないと困るでしょ?」


提督「……」


秋雲「ん?ある意味では交渉成功なのかな?」


提督「…肝に銘じておこう。それより早速仕事に取り掛かって欲しいんだ」


秋雲「やることは聞いたからバリバリやっちゃうよ!」
616 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/31(土) 21:17:33.09 ID:qGiTelGZ0
ーー


駆逐棲姫「なにしに来た」


秋雲「保護された深海棲艦へのインタビューってやつ」


駆逐棲姫「なぜ私なんだ」


秋雲「絵になりそうだから。駆逐棲姫の体験談を漫画にしたいんだよね」


駆逐棲姫「お姉ちゃんから許可は取ったのか」


秋雲「R18な内容を書かないならオッケーだって!」


駆逐棲姫「それならいい。全て話してやる」


秋雲「いいねいいね〜どんどんやってちゃうからね」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
617 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/31(土) 21:38:12.33 ID:Lfql9dozo
聞く人が聞けば百合ん百合んな内容なので変えるところは変えないといけない必要
618 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/31(土) 21:40:48.56 ID:pTB3P5vDO
ところで漫画ってそれでいいのか?とクキ
公的な広報であって同人活動の延長ではないぞ?と
619 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/31(土) 22:00:48.50 ID:wMm5UicwO
駆逐棲姫「ところで漫画の内容はそれでいいのか?公的な広報であって同人活動の延長では無いんだろう」


秋雲「なんかね、提督さんの考えがあるらしいよ」


駆逐棲姫「聞かせてくれ」


秋雲「提督さんが伝えたいのは二つ。自我の無い深海棲艦が存在することと、戦いを望まない深海棲艦がいること」


秋雲「駆逐棲姫って人間を襲ったりはしてないんだよね?」


駆逐棲姫「しなかった」


秋雲「それなら大丈夫だね。その二つ漫画にしてわかりやすく伝えたいってことなんだって」


駆逐棲姫「私の過去が見世物にされるのか?」


秋雲「そこは要相談。脚のことを描かなければ駆逐棲姫だって特定されないでしょ?」


駆逐棲姫「ノンフィクションじゃなくなるぞ」


秋雲「この世にはノンフィクションを元にしましたって便利な表現があるんだよね」
620 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/31(土) 22:03:57.24 ID:wMm5UicwO
駆逐棲姫「なら断る」


秋雲「ん〜〜…」


駆逐棲姫「私の経験したことは私が伝える。他人に誇張されたくない」


秋雲「了解…無理強いはしないから大人しく引き下がっとく」


駆逐棲姫「お前はそれでいいかもしれないが、一度他人を交えてお前の使い方を会議した方がいいぞ」


秋雲「マジ?」


駆逐棲姫「私はそう思う」


秋雲「幹部さんの隣で色々見てる駆逐棲姫がそう言うなら…ちょっと会議しないとかな」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
621 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/31(土) 22:26:56.14 ID:/5t7krsto
早速招集
622 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/31(土) 22:32:39.10 ID:UvCrqaxKo
>>621
漫画だけじゃなく宣伝の仕方とか情報の発信の仕方を考えてマルチに活躍してもらうべきではって話に
秋雲はできるかな〜と考えてるうちにふつふつとインスピレーションが湧いてくる
623 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/31(土) 22:41:26.33 ID:wMm5UicwO
ーー


山城「どうして私達が呼ばれたの?」


提督「第三者の意見が欲しかったんだ」


名取「幹部さんの方が良いと思いますけど…」


提督「それは経営者や上司から見た意見になる」


秋雲「秋雲さんを助けると思ってさ〜お願い」


山城「やれと言われたらやるわよ…」


名取「秋雲さんの使い方の話ですよね」


提督「さっき言った通りあれがベストだと思っていた。だが他に意見があるなら聞かせて欲しい」
624 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/31(土) 22:44:27.48 ID:wMm5UicwO
山城「漫画だけを描く必要は無いと思うわよ」


名取「宣伝の仕方とか…情報の発信の仕方を考えた方がいいと思います」


秋雲「マルチに活躍しろってこと?」


山城「その方がいいでしょうね」


秋雲「秋雲さんにできるかな〜」


提督「いい意見だと思う。やれなくともチャレンジはして欲しい」


秋雲「ん〜〜ちょっと思い浮かんだのがあるから、試しにそれをやってみよっかな」


山城「とにかくやるだけやりなさい」


名取「応援してますからね」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
625 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/31(土) 23:07:17.29 ID:/5t7krsto
まず漫画だけど、大々的に広告を打たなくていい寧ろ会場限定とかに絞る
悲しいかな、流通が少ければ注目度上がるのよね昨今
私がいい作品を描けば、私の持つファン数ならそれができる、と(自分に発破かけ)
626 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/31(土) 23:20:27.73 ID:bQkOTf5sO
>>625
その漫画に動画配信チャンネルの情報を載せる
注目が集まればあとは広がるだけ
情報発信の本命はそっち
627 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/31(土) 23:30:19.93 ID:bxhyveHn0
ーー


飛鷹「この本を配ればいいのね?」


秋雲「そーそー、我がサークルを訪れるのは本物の猛者達だからね」


清霜「でも新刊既刊を買った人にだけ配るのは効率悪いよ?」


秋雲「それでいいっていうかそれが目的だし。流通が少ければ注目度は上がるからね」


飛鷹「それをやるにはいい作品が必要になってくるけど…貴女なら問題無いわね」


秋雲「秋雲さんの描く本は誰よりも面白い!」


清霜「自分で言えるのが本当に凄いよね」


秋雲「自分に発破かけるものあるけど、面白くないものは世に出さない主義だからね!」
628 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/07/31(土) 23:34:04.13 ID:bxhyveHn0
飛鷹「あら?このQRコードはなに?」


秋雲「それこそがメインなんだよね!それは動画配信チャンネルの情報!」


清霜「動画もやるの?」


秋雲「本命はそっちだから!駆逐棲姫が自分で語りたいって言ってたし、深海棲艦には自分の言葉で言ってもらう!」


飛鷹「注目が集まればあとは広がるだけね」


秋雲「秋雲さんだから思い付いたこの作戦!あ、そっちの成功も祈ってるね〜」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
629 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/31(土) 23:45:08.99 ID:pTB3P5vDO
漫画の方は確かに面白いと評価もされているが広報としてはあまり本気に取られていないようだった
しかし動画の方はクキが真剣に話す姿は老若男女問わず引き込まれるものがあったようだ
630 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/07/31(土) 23:56:51.48 ID:UvCrqaxKo
>>629
631 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/01(日) 00:07:30.35 ID:LmLQxQwE0
ーー


駆逐棲姫『私は駆逐棲姫。深海棲艦と呼ばれる存在だ』


駆逐棲姫『まず初めに言っておくが私は人間を襲ったことは無い。信じられないのならそれでいい』


駆逐棲姫『人間に危害を加えられたことは無いが、私の不注意で怪我をした』


駆逐棲姫『この両脚は人間の船のスクリューに巻き込まれた結果こうなった』


駆逐棲姫『皮一枚のところで繋がっていたが治す手段も持っていなかったから自分で引きちぎった』


駆逐棲姫『その日から私は自分一人で生きていくことが困難になった。仲間に助けてもらっていたがそれも限界がきて、人間に保護されることになった』


駆逐棲姫『私は幸福だった。もし悪意を持った人間に捕まっていれば私は生きていなかった』


駆逐棲姫『人間を攻撃する深海棲艦は存在するが私のような深海棲艦もいる事は知っておいて欲しい』
632 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/01(日) 00:12:32.25 ID:LmLQxQwE0
ーー


提督「駆逐棲姫の動画が話題になっているようだ。真剣に話す姿が老若男女問わず引き込まれるものがあった」


秋雲「よしよし、作戦成功だね」


提督「だが漫画の方は…」


秋雲「いーの、あんまり本気に取られてないので正解だから」


提督「そうなのか?」


秋雲「だって漫画だよ?読む層が限られてるし話題になればそれでいいから!」


提督「秋雲がそう言うのならいいんだが…」


秋雲「自分の価値はよく知ってるつもりだからね。これからも広報として張り切っちゃうから!」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
633 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 00:20:32.19 ID:FtRcFH7DO
一方
そういえば青葉と蒼龍が異動する詳しい経緯がよく思い出せない山城
提督と仲違いしたのはもちろん知っているが気付いた時にはもう異動した後だった
名取は何か知ってる?と
634 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 00:46:02.87 ID:TYvH662ao
>>633
635 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/01(日) 00:59:19.32 ID:LmLQxQwE0
ーー


山城「貴女は青葉と蒼龍が異動する詳しい経緯を覚えているの?」


名取「提督と仲違いしたのは覚えてますけど…気付いた時にはもう異動した後でした」


山城「Y朝潮は精神病棟で拘束されている。その経緯も全て覚えているのにあの二人の詳細は覚えていないのよ」


名取「何かがあったん…ですよね?」


山城「間違いなくそうでしょう、それを知る方法があればいいのだけれど」


名取「提督が関係していないとすれば天提督ですよね」


山城「天提督……秘書艦の深雪が…深雪……?違うわ、確かあま


ピシッ
636 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/01(日) 01:03:22.58 ID:LmLQxQwE0
山城「…特に思いつかないわね。何かがあったことは覚えておきましょう」


名取「何の話ですか?」


山城「…そもそもなんだったかしら」


名取「山城さん…もう年なんじゃ」


山城「…見かけによらず毒を吐くのね」


名取「これでも忍びですから」


山城「不幸だわ…」


名取「……」


ーー
637 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/01(日) 01:03:48.45 ID:LmLQxQwE0
今日はここまでです
638 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 01:09:05.97 ID:FtRcFH7DO
お疲れ様でした
そこまで出かかって止められるという事は…
639 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 01:18:22.14 ID:TYvH662ao
割れる音……?
おつ
秋雲さんはしたたか
640 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 10:15:21.41 ID:13q6OEqno
天城さんは自分で他人を生贄に捧げるって行動したから救済は相当ムズいと思われる
641 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/01(日) 19:17:06.46 ID:LmLQxQwE0
ーー大本営


多摩「終わった……」


幹部「ご苦労様だったね」


多摩「試験はこれで全部終わりだにゃ…?」


幹部「そうだね、後はこちらが提督業の資格を出すだけになる」


多摩「これで本当に多摩が提督に…」


幹部「色々な手続きがあるからすぐにというわけにはいかない。だが多摩君が提督になることは間違いないよ」


多摩「……」


幹部「艦娘としての活躍と難しい試験に合格した多摩君にはその資格がある。なにも不安に思うことはないよ」
642 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/01(日) 19:23:46.91 ID:LmLQxQwE0
幹部「足りないもの鎮守府に建てている病院も順調らしいね。多摩君が提督になる頃には、先生君の病院も開業できるだろう」


多摩「多摩にとって全部良いことが起こってる…起こりすぎてるにゃ」


幹部「それは多摩君が頑張ったからだよ」


多摩「そんなことはにゃい!多摩なんかより龍驤さんの方が…」


幹部「君達には嘘を言っても仕方ない。だから私が正直に思うことを君に伝えるよ」


幹部「多摩君は本当に頑張ったんだ。崩壊した鎮守府をなんとか留めておいて、艦娘の精神的な柱になった」


幹部「それに引き換え龍驤君は……」


多摩「龍驤さんの悪口を言うな!!」


幹部「因果応報という言葉がある、多摩君の日頃の行いの良さが返ってきているんだ」


多摩「……」


幹部「多摩君、これから君は他人を使い評価する立場になる。物事を客観的に見る必要もあるんだよ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
643 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 19:58:34.71 ID:TYvH662ao
増える所属艦は増えるのか?と
644 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 21:14:40.98 ID:w7FUo4iWo
提督も大変だったんだにゃ……と改めて思う多摩
報告かねて会いに行く
645 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/01(日) 21:28:40.80 ID:LmLQxQwE0
ーー横須賀鎮守府


多摩「試験が全部終わって、もうすぐ多摩は正式に提督になるにゃ」


提督「おめでとう、素直に凄いと思う。多摩の提督であれたことを誇りに思う」


多摩「…提督も大変だったんだにゃ」


提督「急にどうしたんだ?」


多摩「幹部さんからこれからは他人を使う立場になると言われたにゃ」


提督「提督とはそういう立場なんだ。艦娘を使い、評価することが求められる」


多摩「サラッと出てくるあたり…流石だにゃ」
646 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/01(日) 21:32:55.68 ID:LmLQxQwE0
提督「勘違いすることが多いんだが提督は必ずしも作戦を建てる必要は無い」


多摩「提督みたいに細かい修正は旗艦に任せるやり方は珍しいって知ったにゃ」


提督「細かい指示を出す提督もいる。しかしそれだと臨機応変にできない」


多摩「提督が評価されてたのはそういう所もあったんだにゃあ…」


提督「作戦に正解は無いと思っている。全員生きて帰ってくることが最優先で無ければならない」


多摩「指揮官として……提督に勝てる自信が無いにゃ…」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
647 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 21:55:38.29 ID:13q6OEqno
だが俺は現場(戦場)が実際どうなっているかまでは分かっていないからな
そういった意味でも多摩は必ず俺を超えていくと提督
648 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 22:05:40.94 ID:TYvH662ao
>>647
649 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/01(日) 22:14:33.44 ID:LmLQxQwE0
提督「俺は現場が実際どうなっているかまでは分かっていないんだ。駒の配置を知っているにすぎない」


提督「多摩は現場を、戦場を知っている。多摩は必ず俺を超えていくだろう」


多摩「プレッシャーをかけるなぁ…」


提督「そんなつもりじゃない、事実を言っているだけだ」


多摩「うぐぐっお、うう」


提督「な、な、なんだ?」


多摩「今までに感じたことの無い重圧に潰されそう…」


提督「多摩に限って…いやその様子を見ている限り冗談じゃ無さそうだな」
650 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/01(日) 22:20:27.32 ID:LmLQxQwE0
多摩「覚悟はしてたのに…いざなるとなったら…」


提督「気にしすぎじゃないのか?」


多摩「怖いにゃ…」


提督「提督をやるだけでそんなに怖がることは無いだろう…他に何かあるんだな?」


多摩「多摩にとって良いことが続いて…いつか絶対大きなミスをする前兆だにゃ…」


多摩「その時死ぬのが自分なら納得できるにゃ、でも他人を殺してしまうとなると…」


多摩「お腹が痛くなってくるにゃ…正気度がガリガリ減っていくにゃ…」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
651 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/01(日) 22:24:50.28 ID:FtRcFH7DO
提督ごめんにゃ…
今まで色々キツい事言ったけど結局当事者じゃなかったから言えたんだ…
見た事の無い多摩の様子
652 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 00:31:34.45 ID:oEvj/tY8o
>>651
653 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/02(月) 00:47:59.39 ID:xjr00X340
多摩「提督ごめんにゃ…今まで色々とキツい事を言ったけど…結局当事者じゃなかったから言えたんだにゃ…」


提督「本当にどうしたんだ多摩?」


多摩「多摩はそういう役目だと思ってやってたけど…そんなことはなかったんだにゃ…」


提督「…俺は多摩に厳しく言われることは嬉しかったぞ」


多摩「やめてにゃ…うにゃあぁぁ…」


提督「プレッシャーで一時的におかしくなっているだけなのか?改二になって猫成分が増したせいなのだろうか…」


多摩「にゃぉぉぉぉ…」


提督「多摩が提督になることはほぼ決定していて止められない。俺にできることは話を聞いてやることくらいだな」


ーー
654 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/02(月) 00:48:34.94 ID:xjr00X340
今日はここまでです
655 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 01:45:29.53 ID:oEvj/tY8o
おつでした
プレーヤーとマネージャーは違うんですよね……
656 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/02(月) 19:09:49.38 ID:xjr00X340
ーー


富士「お母さん達は引っ越すの?」


深海海月姫「ええ、貴女の居る横須賀に行くのよぉ」


富士「やったぁ!またお父さんとも暮らせるんだ!」


深海海月姫「富士、貴女は横須賀に居続けるべきでは無いわよ」


富士「え…お母さん?」


深海海月姫「さみだれのように貴女も世界を知る必要があるわ」


富士「でも……」


深海海月姫「貴女の力は世界を滅ぼし兼ねないの。貴女が善と悪を間違えれば世界の均衡は簡単に狂ってしまうのよ」


富士「難しい話は分かんないよ…」
657 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/02(月) 19:15:49.86 ID:xjr00X340
深海海月姫「寂しくなったら横須賀に帰ってきなさい。その時は貴女が見たり体験したことを教えて」


富士「うん……」


深海海月姫「お母さんも富士と別れるのは悲しいわ。けど道を見極めることは貴女にとって必要なこと」


深海海月姫「富士が本気で世界を滅ぼしたいと思ったら私は止めないわ」


富士「お母さん……」


深海海月姫「悪に染まらない生物は存在しないの。この世界が貴女にとって耐えられないものだと判断すれば好きに暴れてもいいのよ」


富士「そんなことしないよ…」


深海海月姫「そうなることを祈っているわ。さあ富士…世界を見てきなさい」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
658 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 19:30:46.65 ID:a8aYvNBDO
と言われても行くあても特に思い付かない富士
カードを渡されて生活の心配は無い
さみだれも同じなら一緒にと考え会いに行く
659 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 19:45:03.84 ID:TzLH32u5o
>>658+実は海月姫も内心は気が気ではなかった。溜め息をついているところを慰める菊月提督とその様子にヤキモチをやく菊月
660 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/02(月) 20:01:49.62 ID:xjr00X340
ーー


深海海月姫「あんなことは言いたくなかったけど……」


菊月提督「富士の為を思えば正しい選択だ」


深海海月姫「せっかく生活も安定してきて、楽しく生活しようと思えばできるのよぉ」


菊月提督「その通りだがそれは富士の未来を狭めることになる」


深海海月姫「富士とあなたとの生活……楽しかった毎日…」


菊月「嘘泣きか」


深海海月姫「菊月には分からないでしょうねぇ…」


菊月「分からない。だが私の司令官を独占していることは確かだ」


菊月提督「菊月…」


菊月「司令官、悪いがとことん邪魔をさせてもらうからな。私に子どもができるまで負けたままなんだ」


菊月提督「勝ち負けはない…」


菊月「私が負けだと言えば負けだ。これからも覚悟をしておけ」
661 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/02(月) 20:05:09.88 ID:xjr00X340
ーー


富士「どこに行こう…行く当てなんか思い付かないし」


富士「さみだれちゃんに会いに行ってもいいけど…ちょっとお腹空いてきたなぁ」


富士「……」


富士「早い安い旨い牛丼屋さんがある…」


富士「カードがあるからお金は心配無いし…とりあえずご飯を食べようかな」


富士「牛丼を食べながら考えよう……」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
662 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 20:15:34.51 ID:oEvj/tY8o
広報の一環で牛丼食べる撮影が終わった所の艦娘・深海棲艦のグループと遭遇
663 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 20:19:59.57 ID:8j15Bo/DO
>>662
ほっぺたにお弁当つけるくらい美味しかったらしい
664 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/02(月) 20:26:19.08 ID:xjr00X340
ーー


富士「牛丼は美味しいから……とりあえず食べれば元気が出るし…」


はいオッケーで〜す


富士「…何かやってたのかな?」


「コレデイイノカ」


「このお店の宣伝になるだけじゃないの?」


「広報の一環ですので」


「意図があるならそれでいいけど」


富士「艦娘と深海棲艦…!」


「あれ?まだお客さん入れませんよね?」


「あ!ごめんねお嬢ちゃん、今撮影してて…」


「オマエニンゲンジャナイナ」


「え…?」
665 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/02(月) 20:30:52.44 ID:xjr00X340
富士「その通りだよ、私は現代艦娘の富士」


「現代艦娘…?」


「貴方達は知らないでしょうね。艦娘と深海棲艦よりも強い存在だって言えば伝わるかしら?」


「コドモデモワタシヨリツヨイ」


「こんな子どもなのに……?」


富士「二人は何をしてたの?」


「広報って言っても伝わらないわよね…」


「シーエムダ」


「それね。この店の宣伝をしてたのよ。美味しそうに食べればお客さんがいっぱいくるでしょ?」


富士「それを艦娘と深海棲艦でしてたんだね」


「リクデシゴトシタイ」


「艦娘だからって出撃だけしてる時代は終わりよ」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
666 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 20:55:27.42 ID:5t9p0ZC1o
撮影終わって牛丼つまみにお互いの身の上話
667 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 20:59:02.42 ID:iXDgjiy4o
>>666
意気投合してるお二人さんの馴れ初めを話してくれる
668 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/02(月) 21:06:17.76 ID:xjr00X340
しゃーせぇ〜


富士「もぐもぐもぐもぐ」


「落ち着いて食べなさいよ」


「ギュウドンハニゲナイ」


富士「んぐ……二人はコンビなの?」


「コンビ…どうかしらね。セットで扱われることが多いのは確かよね」


「オナジジキニコンナシゴトヲヤリハジメタ」


富士「一緒に居て嫌じゃないなら仲は良いんだね!」


「そうね…悪くはないわ」
669 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/02(月) 21:13:45.88 ID:xjr00X340
「もう戦いたくないっていう考えが同じなのよ」


「モウヒキガネヲヒキタクナイ」


「それも同じ。引き金を引いた先に深海棲艦がいることに耐えられなかったのよ」


富士「二人はそれで幸せ?」


「シアワセ」


「今まで艦娘に生まれたことを後悔しかしてなかった。けどこの仕事をやり始めたら世界が変わったわ」


富士「世界が変わった……」


「オオゲサジャナイ。ホントウ」


「貴女が世界を見て回るっていうのは否定しないわ。でも現代艦娘だからって私達の世界を潰したりしないで」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
670 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 21:31:05.64 ID:iXDgjiy4o
お母さんもお父さんと結婚してるけど
やっぱりこうやって平和に暮らしたい人達もいるんだと勉強になる
671 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 21:47:29.22 ID:8j15Bo/DO
>>670
お腹も膨れたのでちゃんとお礼を言ってさみだれのとこへ向かう富士
さみだれからは自分の経験を話してもらえる
672 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/02(月) 21:52:47.05 ID:xjr00X340
富士「お母さんもお父さんと結婚してるけど、やっぱりこうやって平和に暮らしたい人達もいるんだね」


「必ずしもこの仕事をしてるから平和とは言えないけど、こっちの意図は伝わったでしょ?」


「テレビニデテルカンムスモイル」


「白鶴でしょ?艦娘を続けながら広報って建前でテレビで活躍してるあの女…」


「あれは私には無理。艦娘と芸能活動は両立させるのは不可能に近いわ」


富士「ありがとう!すごくいいお話が聞けて嬉しい!」


「役に立てたのならそれでいいわ、貴女も頑張りなさい」
673 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/02(月) 21:58:35.52 ID:xjr00X340
ーー


さみだれ「久しぶりだね富士ちゃん」


富士「なんだか…成長した…?」


さみだれ「私は先に鎮守府の外を見てきたけど、そこで学ぶことは色々あったよ」


富士「聞かせてくれる…?」


さみだれ「その前に一つ手伝って欲しい」


富士「なになに?」


さみだれ「私の父親を消すの」


富士「だ…ダメだよ!殺したりなんかしちゃいけないんだよ!」


さみだれ「殺すなんて言ってないよ」


富士「でも消すって…」


さみだれ「私は父親がやったことの重大さに気付いたの。あんなクソ親父だけじゃどうやっても罪を償えない」


さみだれ「罪を償えないなら罪を消すしかない。あの父親の存在を消せば罪も消える」


さみだれ「私に考えがあるから、富士は少し手伝ってくれるだけでいいんだよ」


富士「さみだれちゃんが変わっちゃった…」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
674 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 22:01:54.35 ID:oEvj/tY8o
考えをまず聞かせてよ……

(また怖い事言ってるぞ…)
675 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 22:10:56.82 ID:iXDgjiy4o
それは間違ってると思うと明確に拒絶する富士
それに対して第一関門突破だよとさみだれ
こうやって少しならとか手伝うだけって悪いことへ誘ってくる人に必ず出会う
ここで流されるようだと世界を見て回るどころじゃないからね
676 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/02(月) 22:20:41.80 ID:xjr00X340
さみだれ「私と富士の力があれば人間の一人くらい消せるんだよ」


富士「…それは間違ってると思うよ」


さみだれ「なにが間違ってるの?」


富士「力はそんな風に使うものじゃないよ!さみだれちゃんはなにを見てきたの?」


さみだれ「お父さんがなにをしたか知ってるよね?」


富士「だからってさみだれちゃんがやる必要は無い!」


さみだれ「…うん、それでいいんだよ富士ちゃん」


富士「さみだれちゃん?」


さみだれ「少しだけとか、手伝うだけって言って悪いことへ誘ってくる人に必ず出会うから。その時は今みたいにちゃんと断ってね」
677 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/02(月) 22:24:24.00 ID:xjr00X340
富士「さみだれちゃん……」


さみだれ「相手に流されるようだと世界を見て回るどころじゃないから」


富士「ねぇ、さみだれちゃんは…」


さみだれ「富士ちゃんならきっと大丈夫だよね」


富士「嫌だ…さみだれちゃん……」


さみだれ「私みたいに騙される馬鹿にならないでね」


富士「どこ行くの!?」


さみだれ「誰も知らない場所。富士ちゃんとは違う所」


富士「嫌だよ一緒に行こうよ!」


さみだれ「一緒のものを見ても意味ないよ。富士ちゃんが見るべきものがあるから」


富士「さみだれちゃん!」


さみだれ「じゃあね富士ちゃん……また、会えたらいいね」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
678 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 22:34:06.50 ID:a8aYvNBDO
さみだれ回想
それはもう色々なものを見た
大好きなあのゲーム以上に現実は過酷なもの
そして陰湿だった
それと同じくらい優しい世界もあった
今のさみだれは人が大嫌いで大好きだった
679 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/08/02(月) 22:46:49.97 ID:8j15Bo/DO
>>678
一緒のものを見たらお話しできるし、間違えそうなときは助け合えるもん
今私が間違ったらダメなのことは間違えそうな友達を一人にしちゃうこと
友達がいなくなっちゃうなんて絶対に嫌!

雲のかかった心を晴らすのは嘘偽りのない友情
680 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/02(月) 22:55:29.55 ID:xjr00X340
ーー


さみだれ「私は色々なものを見た…見させられた。大好きなあのゲーム以上に現実は過酷なものだった」


さみだれ「命はお金より軽い。あんな紙切れの集まりより人の命の方が軽いだなんて現実とは思えなかった」


さみだれ「そして社会は漫画の世界より陰湿だった。なにもいいことなんて無かった」


さみだれ「全員殺してもいいって思った…けど優しい世界も確かにあった」


さみだれ「人間のことは好きだけど嫌い。大好きだけど大嫌い」


さみだれ「富士ちゃんはこんな私になっちゃいけない…汚れのない心のままで居て欲しい」


さみだれ「将来……私と富士ちゃんは戦うと思う。そして私を倒すのは富士ちゃん…」


富士「待ってぇーーー!!」


さみだれ「……富士ちゃん」
681 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/08/02(月) 22:58:13.21 ID:xjr00X340
富士「一緒のものを見たらお話しできるし、間違えそうなときは助け合えるよ!」


さみだれ「無理だよ…」


富士「無理じゃない!今私が間違ったらダメなことは、間違えそうな友達を一人にしちゃうことだもん!」


さみだれ「…っ!」


富士「友達がいなくなっちゃうなんて絶対に嫌!!」


さみだれ「心が汚れた私と…富士ちゃんは一緒にいれないよ…」


富士「一緒にいれるもん!」ギュッ


富士「この手は絶対に離さないからね!」


下2 この後の展開やその他起こったことなど
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