あなた「血果て、羽根尽きるまで」

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66 : ◆3m7fPOKMbo [sage saga]:2021/09/20(月) 16:51:08.95 ID:pdmSh92D0
三分後

彼方「ピーマンとツナの和え物を載せて、と。はいっ」

あなた「見事なチキンラーメンだ。さて、頂きます」

ランジュ「あ、うん。いただきます…おいしい!」

エマ「ホントだ。ピーマンとツナからもおいしさが出てる!」

ミア「うまいっ! 野菜ってこんなに美味いんだ!」

あなた「ふふふ、ミアに楽しんでもらえたなら何より」

彼方「ところで、ミアの師匠ってなにさ」

ミア「ボク、ベイビーちゃんに弟子入りしたんだよ」

ランジュ「逆じゃなくて?」

ミア「んな訳あるか。ベイビーちゃん、間違いなく世界クラスだ。パパがスカウトしてもおかしくないよ」

あなた「もうされた」

ミア「え」

あなた「留学中にね。でも日本でやることあるからって断って帰ってきたんだよねー。てへぺろ」

ミア「いやてへぺろじゃないって!?」

ずるずる

ランジュ「…おいし」

彼方「あの子は、あったかい子だからね」

ランジュ「え」

彼方「本当に、ね」

『お腹が空いたので』
67 : ◆3m7fPOKMbo [sage saga]:2021/11/28(日) 00:08:39.97 ID:H79YsM+q0
ランジュ「仕掛けておいた紙が落ちている…と、いうことはあの白チビ、また部室に不法侵入したわね!」プンスカ

愛「白チビって酷いあだ名だね」

果林「無理もないわね。この前も廊下でランジュに獅子舞がタックルしてたけど、どう見ても部長とせつ菜と彼方だったもの」

果林「後はこの前せつ菜と璃奈を連れて輪ゴム鉄砲ガトリング作ってたわね」

愛「そういえば一昨日は部長とせっつーに誘われて折り紙手裏剣たくさん作ったけど、どうするんだろうね?」

果林「それは昨日だわ。ダンスのレッスン直後に忍者になったあの子とせつ菜としずくと璃奈が襲撃してきたのよ。もー、インストラクターの皆さん大混乱よ。その様子がもうおかしくっておかしくって。途中でミアも一緒に混じって手裏剣投げてたぐらいよ」

愛「うわ、愛さんお店の手伝いなければ混じりたかった!」

果林「私と栞子も一緒に遊んでたら、そこへ顔を白塗りした歩夢が模造刀手に現れてまとめて逃げ回る羽目になったわ」

愛「部長さん、ランジュさんが来てからめっちゃ楽しそうだよね。実際楽しいけど」

果林「すごくわかるわ」

ランジュ「愛、果林。先入って怪しいのがないか見てきて」

愛「はいはーい」

果林「どれどれ」ガチャリ

果林「なにもないわね」

愛「なにもないね」

ランジュ「本当に?」

果林「ええ、本当よ」

愛「本当になにもないね」

ランジュ「それなら…」
68 : ◆3m7fPOKMbo [sage saga]:2021/11/28(日) 00:10:30.59 ID:H79YsM+q0
ランジュ「って本当になにもないじゃない!!! 部室がからっぽ!?」

ランジュ「あんの最終鬼畜ハツカネズミ〜! 今日という今日は汚名挽回ラ!」

栞子「汚名を挽回してどうするんです…騒がしいですよ、ランジュ。生徒会室まで聞こえましたよ」

ランジュ「栞子! 部室の中身が!」

栞子「ああ、だから生徒会室に荷物が届いたんですね」

ランジュ「?」

栞子「生徒会室に拾得物として荷物が山ほどきたんですが…道理で見覚えのある中身だったんですね」

ランジュ「もーっ! 今日こそとっちめてやるんラ!」

栞子「監視委員会に同好会の活動を妨害させてるから、やる事ないんじゃないですか? 監視委員会を廃止すれば練習するかも知れませんよ」

ミア「なんとなくわかる気はするけどね…ランジュ、こっちまで聞こえてる。うるさい」ガチャリ

ランジュ「むきーっ! 同好会のアジトに行ってやる!」

ドタドタ

ランジュ「今日という今日は許さないわよ! 人の部室に侵入して!」

彼方「ニーハオ。私、成都のカナタ・チャンあるよ」中華服装備

璃奈「……」←ライブ用璃奈ちゃんボードにゴ〇ゴ13の顔を映している

彼方「そしてこっちは伝説のゲーマー、リナリー13」

璃奈「用件を聞こう」

ランジュ「いや、あんた達なにやってんのよ。てか、同好会の部長どこに行ったか知らない?」

璃奈「依頼を果たすのは私にゲームで勝ってからだ」

ランジュ「なんか嫌な予感がするけどいいわ、受けて立つわよ。果林、愛、栞子、ミア。一緒に」

璃奈「マスター、ゲームの方を」

彼方「おまかせーある」ゴソゴソ

栞子「ボードゲーム?」

彼方「堕天使ヨハネの地獄生活ゲーム。難易度は高いあるよ」

彼方「ルールは人生ゲームのようなものあるね」

果林「なるほどね。わかったわ」

愛「よーし、それじゃ愛さんはオレンジで、果林が青で、りなりーは白。しおってぃーは緑、ランジュさんは赤でミアは黄色だね」

栞子「人生ゲームの割にはルーレットがついてないようですが」

彼方「ここに最新型のルーレットタブレットコントローラ。タッチして回すある。六人分あるあるよ」

ランジュ「彼方のその喋り方、まるで似合わないわね。じゃあ、順番は愛、果林、璃奈、栞子、ランジュ、ミアの順番ね」

彼方「プレイヤーはそれぞれ初期の所持金として十万リリー貰えるある」

栞子「リリーって単位だったんですか?」

彼方「ちなみにマイナスになると借金生活になるある」
69 : ◆3m7fPOKMbo [sage saga]:2021/11/28(日) 00:12:19.45 ID:H79YsM+q0
愛「それじゃ、愛さんからね。行くよー」ぽん

愛「えーと、6だね。6マス進むと…」

『散歩中にしずくまに襲われ、メロン畑に逃亡。逃げ切れたがメロン畑が台無し、三十万リリーのお支払い』

愛「いきなり借金…」

果林「頑張りなさい、愛。私は……3、まあまあね。3マスっと」

『キャプテン曜にカキをもらって食べたが、大当たり。二回休み』

果林「二回休みって…」

璃奈「私の番。むんっ…15」

ランジュ「え? 15? このルーレット10までしかないように見えるんだけど」

璃奈「一万リリーを支払うと、ルーレットの数字に10を足すことが出来る」

璃奈「15マスっと」

『サイボーグPKエリーチカに襲われた! 五万支払うか一回休んで次のプレイヤーに五万負担してもらうかを選ぼう』

璃奈「一回休んで次のプレイヤー、すなわち栞子に五万支払ってもらう」

栞子「始まる前から資産が減りました…」

栞子「ふむふむ…一万リリーを支払うごとにルーレットの数字に10プラス、ですね。では、残り五万リリーを全て支払うので50を足してもらいましょう」

栞子「さあ、回れ回れルーレット! 55ですね、55マスっと……」

『職業マス:総統に就任。給料200万リリーが給料日マスに入ってくるぞ! 総統は他のプレイヤーに命令を下すことが出来る職業だ!』

栞子「総統ですか…総統になるのは初めてです…」

彼方「ぽちっとな」

ランジュ「なにかしら、この軍歌風な曲?」

栞子「私が地獄の総統、三船栞子です!」

ガラっ
70 : ◆3m7fPOKMbo [sage saga]:2021/11/28(日) 00:13:05.22 ID:H79YsM+q0
あなた・せつ菜・しずく・璃奈「「「「総統! 総統! 総統!」」」」

栞子「みなさん! 地獄で一番偉いのは?」

あなた・せつ菜・しずく・璃奈「「「「しおりん! しおりん! しおりん総統!」」」」

栞子「そうです、私がしおりん総統です!」

あなた・せつ菜・しずく・璃奈「「「「しおりん! しおりん! しおりん総統!」」」」

栞子「逆らう相手に?」

あなた「廃部宣告!」

栞子「そうでなければ?」

せつ菜「停学通知!」

栞子「そんな私は?」

しずく「生徒会長!」

栞子「学校で一番?」

璃奈「偉いぜ総統!」

あなた・せつ菜・しずく・璃奈・彼方・果林・愛・ミア「「「「「「「「しおりん! しおりん! しおりん総統!」」」」」」」」

ランジュ「あんた達までなんで加わってるのよ! てかうるさい!」

栞子「スクールアイドル部は廃部にします!」

ランジュ「ぬわぁんでよっ!!!!」

ランジュ「てか、とうとう見付けたわよ最終鬼畜ハツカネズミ! 覚悟なさい!」

あなた「マルセイユ・ルーレット!」ひょいっ

ランジュ「あ! 後ろに!」

あなた「からのホック外し!」ぷつっ

ランジュ「きゃあ!!!!!!!」赤面

あなた「あーんど、わしわしMAX!」わしわしMAX

ランジュ「いやああああああああああああああ!!! やめっ、ちょっ、やめなさっ…ぁんっ…」

せつ菜「うーん、えちえちですね」

愛「学園の風紀が乱れるね、みだらなランジュさんのお陰で。みだれてるだけに…ぷくくっ」

しずく「これは…逸材ですね、やらしい系スクールアイドルでしょうか」

栞子「ランジュにはやらしさの適性があります」キリッ

果林「部長、ランジュをわしわしMAXした感想は?」

あなた「ご立派ぁ!」

璃奈「そんなにすごいの」

ミア「ランジュはすごいよ、ほら」ふにふに

璃奈「おお、これは…」ふにふに

ランジュ「ミアも璃奈もやめなさっ…まだ下着直してなっ…許さないわよ!」

あなた「バイバイさよならまーたーねー!」ぴゅーん

ランジュ「もーっ! もーっ!」顔真っ赤
71 : ◆3m7fPOKMbo [sage saga]:2021/11/28(日) 00:15:05.74 ID:H79YsM+q0
ランジュ「ぜぇぜぇ…」よいしょよいしょ

ランジュ「生徒会室と何往復したのよ…やっと全部運び終わったわ…皆も手伝ってくれてありがとう」

せつ菜「いえいえ、運び出したのをまた元に戻すだけですし」

エマ「せつ菜ちゃん、運び出すのもやったんだね?」

璃奈「愛さん達と一緒、問題、ない」

愛「そうそう。どこにどこを入れれば把握できるからね」

ランジュ「」ずるっ

歩夢「まったく、あの子は…」

ランジュ「あの最終鬼畜ハツカネズミどこに逃げたのかしら?」

歩夢「今朝バイクのカギは隠したから逃げ足は速くないと思うよ」

カチャカチャ ガチャリ

愛「おー、部長さん、どうしたのさ?」

あなた「愛ちゃん、工具箱見てない? 工具箱?」

愛「そこの棚だよー」

あなた「いやー、ハンターカブのキー隠されちゃって…だから、今日はサブのクロスカブ50で来たんだけど」

歩夢「なんでいつの間に二台目のバイクも持ってるのあの子は…!」

エマ「まあまあ」

あなた「あんまり乗ってないからすねちゃったみたいでね。少し直さないと」

愛「あ、手伝うよー」

果林「原付よね? ちょっと見てみたいわ」

璃奈「私も、手伝う」

彼方「原付かぁ、興味あるなぁ」

ランジュ「…ちょっと? その工具箱スクールアイドル部の備品よね!? てか、なんでナチュラルに鍵開けて入ってきてるのあの子!?」

ゾロゾロ

ランジュ「最早突っ込みどころが追い付かない…」ぜぇぜぇ

ランジュ「本当に手伝ってくれてありがとう」

エマ「…え、あ、うん。頼まれたから」

エマ(なんでだろう、部長に振り回されるランジュちゃん)

エマ(普通の女の子みたいに見える)

璃奈「もう少し、手入れしないと」

あなた「あちゃー…そっか」

璃奈「こっちのパーツを変えよう」

璃奈「そういえば、あのボードゲーム、テストプレイでもなかなか面白かった」

あなた「それはなによりだ。共同考案者のルビィちゃんと花丸ちゃんにも伝えておくよ。次はμ’sやAqoursも誘ってやろう」
72 : ◆3m7fPOKMbo [saga]:2021/11/28(日) 00:16:16.54 ID:H79YsM+q0
果林「…彼方」

彼方「んー?」

果林「かすみ、どうしてるかしら?」

彼方「ゲリラライブも練習も一生懸命だねー」

果林「……部の部室からもの運ぶときもそうだったけど。あの子、私にも愛にも、栞子にも…ずっと裏切者って呼んでた。でも」

彼方「でも?」

果林「あの子、裏切者って言う度に。目を合わせないで、本当はそんな事を思ってなくてすまなそうな目をしてるのよ」

彼方「……」

果林「部長は、かすみはデリケートな所があるからって言ってたけど」

彼方「かすみちゃんは、プライドが高いからね。にこちゃんみたいにさ」

愛「…それは、愛さんも思ってた。なんだろう、何か不安になるよ……まるで」

愛「わざと私たちに嫌われる事言ってるようで」


あなた「……」

あなた「シンデレラの魔法は、十二時の鐘が鳴り響くまでだ」

『地獄の総統へ挨拶しに、チャリで来た』
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