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【艦これ】龍田「私とあの人と……愛宕と高雄、とその他」
- 276 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/07(木) 00:14:59.23 ID:OIBkf3vU0
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< 物足りない >
雲龍「指先の力だけでシーツに穴が空くほど貫かれて、仰け反らされる程の快楽は中々無いものよ」
天城「まぁ……そうですね」
葛城「おねーちゃんその二は妹が越してきてから面倒になってたツッコミ放棄してない? 」
天城「いえ、品の無いお話ではあるけれど同意はせざるを得ないので」
雲龍「そうよね」
葛城「あんたにはもう期待なんてしないけども……そうなんだ」
天城「そうなんです」
雲龍「そうなのよ。……でもツッコミがいないとちょっとつまらないわね」
- 277 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/07(木) 00:16:13.72 ID:OIBkf3vU0
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< エアリーディング◎ >
雲龍「同じ男を相手に盛った私とあなたが竿姉妹なら」
天城「……はぁ」
雲龍「同じ男を対象として慰めたことがあればそれはオカズ姉妹と言えるのでは? 」
天城「…………はぁ」
葛城「ツッコまない……ツッコまないから。なんかそういうことしたら満足させちゃう気がするし」
- 278 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/07(木) 00:18:55.78 ID:OIBkf3vU0
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< 賛美はできませんけれどね >
山城「でも実際あの人を想像すると割に深くイけるわよね」
雲龍「ええ」
葛城「本人いなくなると途端に正直になるってどうかと思うよ」
愛宕「そこは山城のプレイみたいなものだから」
山城「そんなものじゃないわ。単に自分の想いの深さに安堵して浸っているだけ」
扶桑「それをプレイって言うんじゃあ……いえ、そのものを否定はできないけれど」
- 279 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/07(木) 00:22:06.66 ID:OIBkf3vU0
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< 心に秘すことだけが愛じゃない >
山城「あら、姉様だってそうでしょう? 私と絡まるときよりもあの人に抱かれた記憶の方が甘美な筈」
扶桑「…………」
雲龍「だって、ということはあなたはそうなのね」
山城「当然。姉様に向ける愛とあの人に与えられる愛は質の違うものだもの」
愛宕「なるほど」
Littorio「姉妹に向ける色欲というものは一体どういう質を有するんでしょうね」
Roma「それはそれで割と気持ちの良いものよ」
Littorio「…………え? 」
- 280 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/07(木) 00:25:52.42 ID:OIBkf3vU0
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< 深淵に至るまでの過程が >
愛宕「だし巻き卵は甘いのとしょっぱいのどっちが好き? って訊かれて」
高雄「ええ」
愛宕「甘じょっぱいのって言うのは駄目だと思うの」
高雄「まぁ……でも甘じょっぱいっていう味はあると思うけれど」
愛宕「それでもこう、ヒントが欲しいじゃない。嗜好というか」
高雄「それはそうね」
海風「とか言いつつ愛宕さんのつくるだし巻きが最高って顔して食べるんだよねあの人」
江風「最高の先に至らないと駄目ってことだな。……江風は姉貴のつくるのが一番好きだけど? 」
- 281 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/07(木) 00:27:06.69 ID:OIBkf3vU0
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< いや、だからヒントが欲しくてですね >
海風「そりゃそうじゃん。もうだし巻きは諦めて江風の好みに合わせてるもん」
江風「そ、そうか……」
明石「完璧に合わせられてる時点で諦めなくてもよかったんじゃ……」
- 282 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/07(木) 00:32:50.98 ID:OIBkf3vU0
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< その場合はきっと出会いもしない >
雲龍「あの人の痛みは私のモノ、私の痛みは私のモノ」
葛城「言葉だけ聞くと実に献身的で涙が出るね」
雲龍「実際に啼かされるのは私だけれど」
葛城「はいはい。……おねーさまはさ」
雲龍「うん? 」
葛城「本気で愛すべき相手を間違えたと思うんだよね。
こんなに献身的で何でもできる女普通は一生愛されるものだよ」
雲龍「? あの人は死ぬまで私を愛してくれるけれど」
葛城「そういうことじゃなくてさ……しかもそこは筈とか予定じゃなくて断定なんだ」
雲龍「だからつまりそういうことね」
葛城「そうだね。…………魂の共鳴、みたいな裏の無い少年誌的な世界だったらなぁ……」
- 283 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/07(木) 00:35:34.09 ID:OIBkf3vU0
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< 面会許可、下りました >
加賀「嗚呼……なんて素晴らしい。桃源郷はここにあったのね」
天城「いえ、えーと……親バカ? 」
葛城「うーん……」
雲龍「そういうのは親バカというのではなくてただの馬鹿親というのでは? 」
加賀「……」
赤城「バッサリいきますねぇ……親猫二匹に仇敵みたいな顔向けられてる私はどうすれば? 」
- 284 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/07(木) 00:38:50.72 ID:OIBkf3vU0
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< お昼寝眺めて嘆息して >
瑞穂「ふふふ……ぁふ……………………Zzz」
明石「…………………………………………」
天城「? どうしました? 」
明石「いえ……おっきなシロクマのぬいぐるみに嫉妬するなんて思いもしなかったなぁ、って」
天城「はぁ」
葛城「たぶん大体きっといい話。……提督さんが存在しなければ」
叢雲「そうね。…………でもあれが謝る方が失礼な気がする」
- 285 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/07(木) 00:40:12.58 ID:OIBkf3vU0
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< キャラ(クタ)というもの >
時雨「僕はね、物語の為に使い捨てられる一般的な……なんていうのかな、社会通念上の正義として描かれるキャラクタを嫌いになれないんだ」
あきつ丸「あん? 」
時雨「物語では主人公だとかヒロインが妄言染みたことを平然と宣うじゃないか。
それを馬鹿にしたり嗜めたりして観客に馬鹿にされる役のこと。シンプルに敵と表現してもいいね」
あきつ丸「あぁ、ガストンみたいなやつのことか」
時雨「うん。勿論キャラクタ上普通に悪役だったりはするんだけどさ。……君」
あきつ丸「? 」
時雨「『美女と野獣』なんて真面目に観たことあるわけ? 怖いよ僕は」
あきつ丸「あのな……」
- 286 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/07(木) 00:45:10.79 ID:OIBkf3vU0
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< 惚気? >
天城「葛城? ちょっと気分が良いので聞いてほしいのですけれど」
葛城「うん? 」
天城「あの人、素は本当にストイックなの」
葛城「そりゃあの筋肉維持してるくらいだしまぁ……」
天城「重いものは食べたくない、取り敢えず食べられれば何でもいいって言ったときに出てきたもの分かります?
我儘な天城が悪かったのかもしれませんけれど、
ささみとゆで卵がメインのサラダ、厚揚げわかめ豆腐のシンプルなお味噌汁、それからもち麦ですよ? 」
葛城「へぇ」
雲龍「毎食それが理想なのよあれは。なんならば私たちがつくったものなんて全部無駄な贅沢品」
天城「あれはあれで悪くないのですけれど……嗚呼、堕落させているのは寧ろ天城たちの方なのですね」
葛城「そうだね。…………唐突に私は何を聞かされてるんだろう? 」
- 287 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/07(木) 00:51:38.86 ID:OIBkf3vU0
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< 記憶浚って >
提督『おい……そこの女子力がゴミな女』
葛城『女子力っぽい何かが有り過ぎる男に言われると傷付くんだけど……何? 』
提督『袖、釦、取れそう、馬鹿? 』
葛城『何故にカタコト……馬鹿ですけど何か?
そのうち天城姉ぇに直してもらおうと思ってたけど文句ある? 』
提督『袖貸せ。暇だから直してやる』
葛城『…………は? 』
提督『んだよ。男に触られるのは袖口だけでも嫌だって? 』
葛城『や、そうじゃなくて……え、何、ソーイングセットなんて持ってるの? 』
提督『悪いかよ』
葛城『だからそうじゃなくて……えぇ……』
葛城「……ま、あぁいう男だもんね。惚気というより再確認だって無理矢理思うこともできるかな」
天城「はい……? 」
- 288 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/07(木) 00:54:53.74 ID:OIBkf3vU0
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< 私の感傷を返して >
雲龍「安産祈願子宝祈願で有名な神社だとかでレイプされたらどんな気分になるのかしら」
葛城「…………あのさぁ」
天城「知りませんよ……姉様が突然呟いたときの正解なんて」
- 289 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/07(木) 00:56:00.56 ID:OIBkf3vU0
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< 逃げてきて >
天城「ふぅ……やっぱりこれ、気分が悪くなります」
山城「そうね」
天城「ヤニクラが好きだなんておかしな人間もいるものですね」
山城「生きている実感でも求めているのじゃなくて」
天城「そんな高尚なものでもないでしょう。
いえ、殊更に生の実感を高尚だとも思いませんけれど」
山城「そうかもしれないわ。……フゥ……」
天城「…………」
山城「…………」
天城「…………天城たちって」
山城「? ええ」
天城「実はあんまり絡みありませんよね」
山城「フゥ……そうね。だから何、という気もするけれど」
- 290 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/07(木) 00:59:25.74 ID:OIBkf3vU0
-
< 敢えて言わない方が上手く回る >
山城「フゥ……女の園にいる以上不用意な絡みは寧ろ無い方がいいのじゃなくて? 」
天城「それはそうですけれど」
山城「誰とは言わないけれどいないわけではないでしょう?
そこまで高雄や愛宕に絡まない子とか」
天城「確かに。……実は江風さんってオールラウンダーですよね」
山城「それがあの子のいいところだもの」
天城「はぁ」
山城「ふふ……でも別にあなたのこと嫌いじゃないのよ私。これは掛け値無しに本当、だけれど」
天城「ええ」
山城「それこそ女の園でこんなこと言われて信用できる? 」
天城「……そうですね」
- 291 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/07(木) 01:04:43.65 ID:OIBkf3vU0
-
ありがとうございました
- 292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/04/07(木) 08:13:32.59 ID:qXJxkkPQ0
- 乙
- 293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/04/07(木) 13:13:05.03 ID:HD32UStto
- お疲れ様です
- 294 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/07(木) 21:10:13.78 ID:pTv28l3I0
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< 昨日も見たきっと明日も見る日常 >
雲龍「ふむ……ハメ比べ……姉妹……平均……偏差……」
天城「……」
加賀「……ツッコまないから。ツッコみませんからね」
葛城「……まだ何も言っていませんけど」
- 295 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/07(木) 21:11:12.34 ID:pTv28l3I0
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< ではあなたがそうすれば良いのではなくて? >
雲龍「母乳の味って姉妹で似てるのかしら」
加賀「…………」
天城「…………」
葛城「…………我慢比べやってるわけじゃないんだからさぁ。
普通にツッコめば? ねぇ……? 」
- 296 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/07(木) 21:13:05.97 ID:pTv28l3I0
-
< 遠く遠く其はまだ遠く >
雲龍「あぁ……本当放置プレイって最悪。早く帰ってこないかしらあの人」
天城「……………………」
加賀「……………………」
葛城「だからさ……ってーかまだ割と普通に会話できる内容でしょうが」
- 297 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/07(木) 21:15:13.26 ID:pTv28l3I0
-
< ツッコミを入れないなら入れないで終わらない >
葛城「つーか馬鹿のおねーさまはよくそうくっだらない下ネタ際限無く浮かんでくるね」
雲龍「だって嘘や偽りの類いじゃないし」
葛城「あ、そう……」
加賀「……私たち、勝った? 」
天城「いつも通り負けたのでは。いえ、何をもって勝ちとするのかは天城にも分かりませんけれど」
- 298 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/07(木) 21:18:23.11 ID:pTv28l3I0
-
< 常時フリーダム >
雲龍「私、シスターのコスは似合わないと思うの」
天城「……修道女、ということでよろしいですね? 」
雲龍「その言い方をするとあの人が面倒臭そうだから今まで言わなかったの」
加賀「あの人が面倒になるパターンを知っているのなら私たちが面倒がるパターンも知っていてほしいものね」
雲龍「やっぱりLittorioよね、いえ、Romaの方が目付きとしても性格としても愉しそう。
そもそも信心の話とはいえステレオタイプ的にコーカソイドな顔じゃないと駄目だわ」
加賀「…………阿賀野、叢雲」
阿賀野「歴史ネタ文化ネタではあるけどさぁ……」
叢雲「結局あいつじゃないと駄目なんだから私たちに振らないでくれる? 」
- 299 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/07(木) 21:24:02.26 ID:pTv28l3I0
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< (生命に)限りあるからこそ悪巫山戯 >
提督「俺の監視役また君か、って言う準備してたんだけどさ」
あきつ丸「はぁ」
提督「まさか本当にまたあきつ君だと思わなかったよ俺。飽きないの君」
あきつ丸「これはこれで中々に良いものなのですよ。
提督殿が面倒を起こさなければ半分休暇のようなものでありますので」
提督「あ、そう……はぁ」
あきつ丸「それとも……自分のような狗ではなく御し易い雌犬の方がお好みでしたか」
提督「んなこと無いよ。あきつ君と会うのは嫌いじゃない」
あきつ丸「はぁ」
提督「単に他意無く言ってみただけ。……いっそ俺の実家まで案内しようか? 婚約者とか言って」
あきつ丸「ご冗談を。気付けば背後に高雄や愛宕がいても驚きませんよ自分は」
提督「まっさか……ねぇ? 」
- 300 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/07(木) 21:26:07.41 ID:pTv28l3I0
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< やっぱされたいよねー、って >
鈴谷「あきつちゃんは出張かぁ」
時雨「今度のお土産は何かな? 」
鈴谷「さぁ? ……あきつちゃんが帰ってきてくれればそれでいいよ私は」
時雨「そうだね。…………いっそ鈴谷さんの方から告白すればいいのに」
- 301 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/07(木) 21:26:36.09 ID:pTv28l3I0
-
ありがとうございました
- 302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/04/07(木) 21:34:09.56 ID:qXJxkkPQ0
- 乙
- 303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/04/07(木) 22:13:18.63 ID:R6KpeYHlo
- 雲龍のシスターか
お疲れ様です
- 304 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/08(金) 22:29:48.16 ID:WJZtIvFA0
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< 熟語の解体は控え目に >
雲龍「私って実は守離なのよね」
天城「首里? 」
雲龍「うん? 形を守るのは基本を覚える為に大事だけれどいつの間にかそこから離れてるのよ」
天城「?? 」
叢雲「破った自覚も無く大概のモノものにするなんてとんだ人類の敵ね」
雲龍「ふふ、その通りね。人類の皆さんは早く私を殺した方が良いわ」
叢雲「まったくだわ」
天城「???? 」
- 305 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/08(金) 22:31:45.10 ID:WJZtIvFA0
-
< 別にそれで構わない >
伊14「あぁいう遣り取り見てると叢雲ってやっぱ叢雲なんだなーって思うよね」
伊13「あの人の、懐刀、だから」
漣「単にアホと通じ合えるアホなだけだと思うけどなぁ……頭が悪いのとは対極にいるだけで」
- 306 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/08(金) 22:36:39.26 ID:WJZtIvFA0
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< 守破離の道 >
叢雲「そもそもあれよね、守破離って私気に食わないわ」
雲龍「そうなの? 」
叢雲「守はいいのよ。なんだって基本があって模倣から入るっていうのは分かる」
雲龍「ええ」
叢雲「破るのもまぁ、そうね。殻を破るって感覚なら確かにその通りかもしれないわ」
雲龍「ん」
叢雲「でも離れるって何よ。道を説く言葉ならそんな極一部の天才なんて言葉に含めるんじゃないわよ」
雲龍「うーん……」
天城「天城は分かりますよ。自分の努力している先に姉様みたいになんでもできるヒトがいると言葉は不愉快です」
叢雲「そうよね。別に雲龍を貶している意味ではなくて単純に凡人を戒める言葉であってほしいわ」
雲龍「はぁ」
明石「はいはい、お昼できたみたいですよ。……なんで雲龍さんが唸っていて私がお二人に睨まれるので? 」
- 307 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/08(金) 22:37:25.62 ID:WJZtIvFA0
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< 平然とされると…… >
Roma「心は彼に、身体は彼女に、ねぇ……」
Littorio「…………なぁに、それ」
Roma「いえね、ちょっと手慰みというか暇過ぎて男向けのアレなのを観てたの」
Littorio「あ、嗚呼……あゝ…………」
Roma「…………崩れ落ちる程のこと? 」
- 308 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/08(金) 22:38:07.17 ID:WJZtIvFA0
-
< それはまぁ……ねぇ? >
Roma「別に殆ど何も感じなかったから安心してほしいわ姉さん」
Littorio「…………」
Roma「ふぅ……あれよ、最初は自分を男側に見た方が上手くいくのか自分もあの子も対等にただ女として見た方が上手くいくのか考えたかったの」
Littorio「そ、そう……なの」
Roma「ジェンダー論だとか世の潮流に喧嘩を売るようだけど私は性別に生き方を縛られたくない。
性別を利用することはあっても振り回されるんじゃあ考えられる意味が無い」
Littorio「そう……そうね、それはよく、分かるわ」
Roma「ならいいじゃない姉さん。……でもよく考えると男向けのレズモノっていうのもよく分からないわね」
- 309 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/08(金) 22:39:07.26 ID:WJZtIvFA0
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< 手に入れることはできても抱き締めることは >
加賀「ふぅ……でも本当に信じられないのは確かです。
赤城さんにパートナーがいないなんて」
赤城「そう、でしょうか」
加賀「ええ、赤城さんの眼鏡に敵う男も女もいない、というのは別としてですけれど」
赤城「はぁ」
加賀「だって自分のモノにしてしまおうと思えば赤城さんなら簡単にできてしまうでしょう? 」
赤城「そんなこと……私、これでも純潔の乙女ですよ? 初心なんです、初心」
加賀「だとして、『今すぐ意中の相手を落とす方法』なんて本でも書いてしまえそうじゃないですか」
赤城「内容が薄っぺらい割に分厚くて高い本になりそうですねぇ……いえ、私には一文さえ書けませんけれどね、ええ」
- 310 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/08(金) 22:40:15.49 ID:WJZtIvFA0
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< 心底馬鹿にしたような表情でした >
山城「実際のところどうなんでしょうね。あれに見合いだとか申し込む間抜けな皆さんの意志というか思惑って」
扶桑「あの人の実態がその……えーと」
龍田「女を囲って散々楽しんでる人外魔境の王って知らないんだからただの有望な将校扱いでしょう? 」
扶桑「そう、それよ」
山城「それならこうもう少し逃げ場の無い誘導をしてもいい気がするのよね。
男なんて子供さえつくらせてしまえばある程度は次の行動予測できるわけだし」
龍田「そうねぇ……大穴としか言いようが無いけれどこの国の貴人や成金の皆様は人ができた善人ばかりだとか」
山城「ハンッ……」
扶桑「……私もそれは無いと思うけれど山城の反応、ちょっとどうかと思うわ」
- 311 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/08(金) 22:41:22.90 ID:WJZtIvFA0
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< 容易く想像を越えてきそうでどうにも >
龍田「でも確かにそうね。一度父親になる覚悟を持ってしまえば情も湧くし引き返せなくなることもあるんだから」
山城「そこに賭けてみる中堅どころだとかはいても良さそうよね」
扶桑「まぁ……ええ」
高雄「ふふ……呼びました? 」
龍田「いいえー」
山城「呼んでないわ」
高雄「あら残念」
扶桑「そうね。……答えは知れるかもしれないけれど私もちょっと遠慮しておく。呼んでないわ」
- 312 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/08(金) 22:42:23.13 ID:WJZtIvFA0
-
< 楽で楽しくてそれが幸せで >
時雨「人間として戦う兵器なのか、兵器として戦う人間なのか、なんて」
秋雲「実に中二チックで好みだね。自分がそういう境遇に近くなければ」
時雨「兵器として使い潰される兵器だからね。
……や、こんなくだらないこと真面目に語りたいんじゃなくてさ」
秋雲「うん? 」
時雨「要は勝たなければ意味が無いってことに人間様はいつになったら気付くんだろうね」
秋雲「続けて真面目に語ってる気がするけど……気付くわけ無いじゃん? その方が楽なんだから」
- 313 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/08(金) 22:43:21.56 ID:WJZtIvFA0
-
< 呼んでほしいとは、言わないけれど >
提督「ふぅ……友達と飲んだ後にお前と飲むのってもう定例行事化してんな」
あきつ丸「偶然でありますね。偶々以前勧められたバーで飲んでいたに過ぎない。
提督殿が何故かこの店にフラフラと入ってきただけのこと」
提督「あっそ」
あきつ丸「ええ」
提督「…………」
あきつ丸「…………」
提督「…………ホテルにでも誘おうか? 」
あきつ丸「ご実家よりは幾分楽しめそうでありますなぁ……それに自分はそれを断れない」
提督「くだらない嘘……ふぅ、ダブルでいい? あぁ、部屋じゃなくてウイスキーのことだけど」
あきつ丸「構いません。……あぁ、ウイスキーのことだけでなく部屋のこともでありますが? 」
提督「ばーか」
- 314 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/08(金) 22:43:53.96 ID:WJZtIvFA0
-
< いっそ忘れたら? >
Littorio「ねぇ……高雄」
高雄「? ……何? その濁った目」
Littorio「妹がですね、えーと……」
高雄「今更涼月さん関係のことを言われても何も驚かないけれど」
Littorio「えーと……男性向けというのは置いておいてね、
彼氏のいる女を女が奪う作品を観ていたときはどう反応すればいいと思います? 」
高雄「」
- 315 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/08(金) 22:44:46.60 ID:WJZtIvFA0
-
< 女衒からの忠告 >
提督「そーいや君いつになったら鈴谷に告白すんの? 」
あきつ丸「んんっ……けほ、っ」
提督「酒喉に詰まらせんなよ勿体無い」
あきつ丸「そ、れはそれでどうかと思うであります。……提督殿には分かるまい」
提督「そうだね。いつすんの? 」
あきつ丸「だから」
提督「誰かに盗られるとは言わねぇけどさ。幸せな時間はどっか行っちゃうかもしれないよ」
あきつ丸「…………」
提督「や、まぁ手が早いって言われてるのの言い訳ではないけど。
……ちょっとは真面目に考えた方があきつ丸自身の為だと思うね」
- 316 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/08(金) 22:45:14.28 ID:WJZtIvFA0
-
ありがとうございました
- 317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/04/09(土) 00:07:31.62 ID:bS7abzKl0
- 乙
- 318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/04/09(土) 16:54:00.69 ID:qHO0+0sMo
- お疲れ様です
- 319 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/09(土) 23:27:39.30 ID:Lscy+GAG0
-
< 謎は全て解けた! >
初月『彼シャツというものを経験したいと思ったんだ』
涼月『ん、んん? 』
旗風『彼女、というかお姉様のいる涼月さんには分からないかもしれませんね』
初月『おお、いつに無く攻撃的だ』
旗風『そういうんじゃありません。単にわたくしでも好きな男性の大きな衣類に包まれてみたいなんて漠然と思うだけです』
初月『そうだな』
涼月『うーん……』
涼月「旗風さん、私が間違っていました。あれ、すっごく良いです」
旗風「は、はい? 」
- 320 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/09(土) 23:28:31.96 ID:Lscy+GAG0
-
< お姉様がお姉様たる所以 >
Roma「ふぁ……ねぇ、涼月によく分からないことを吹き込んだのってあなた? 」
初月「よく分からないこと? 」
Roma「この前ロングのシャツをプレゼントされたんだけど今朝それを羽織らせてください、って」
初月「あ、あぁ……あれか。まぁ、僕が言ったといえば言ったかな」
Roma「そう……」
初月「なんだ、愉しませてやったんだから朝からキャンキャン戯れつくなとでも言うのかお姉様」
Roma「いいえ。…………よくやったわ、あれはあれでとても可愛らしかった」
初月「えぇ……」
- 321 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/09(土) 23:29:12.01 ID:Lscy+GAG0
-
< 方向性の違いで喧嘩でもしたのかな? >
漣「思ったんですけどね、雲龍さんって大概の楽器はすぐものにしちゃうじゃないですか」
葛城「まぁ……そうだね。なんであんなセンスあるのか知らないけど」
漣「で、天城さんってロック大好きじゃないですか。
漣は大して詳しくないんでよく分かりませんけど雲龍さんにギターでも始めてもらえばいいのでは? 」
葛城「だよね」
漣「だよね? 」
葛城「いや、なんてーか……普通に私も言ってみたら二人から親の仇でも見るような目で睨まれてさ」
漣「はぁ……? 」
- 322 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/09(土) 23:30:14.14 ID:Lscy+GAG0
-
< 愛を信ずる( ) >
伊14「やーいやーいシスコン女! イヨに勝とうなんて百年早い」
伊13「まだ、終わって、ない……終わって、ないから」
江風「江風三位なんだけど」
涼風「あたいは四位だな」
伊14「ぬふふ、君たちにはシスコン力が足りなーい! 」
江風「そんなものが必要なら江風はゲームなんて上手くなくていいや」
涼風「ドブにでも捨てちまえって感じだね」
伊13「む……それは、どうかと、思うよ? 」
伊14「やーいやーいシスコン女とシスコン力足りない女どもー」
瑞穂「あれは一体何を言っているんでしょう」
明石「さぁ……取り敢えず私はシスコンでもなんでもいいから兄弟姉妹欲しいですけどね」
瑞穂「明石さんには瑞穂がいるじゃないですか」
明石「いやいやいや……いやいや……」
- 323 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/09(土) 23:31:08.02 ID:Lscy+GAG0
-
< I love you で事足りるけれど >
瑞穂「瑞穂では妹力が不足していますか? 」
明石「圧倒的に現実が足りてないと思うけど」
瑞穂「では姉力は」
明石「それも同じく。……瑞穂さんは妹になりたいんですか? 」
瑞穂「明石さんをお姉様と呼びたいんです」
明石「は、はぁ……? 」
- 324 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/09(土) 23:34:14.51 ID:Lscy+GAG0
-
< あなたの隣にいさせてください >
明石「つーか姉力妹力って? 」
瑞穂「明石さんに必要とされたい真心そのものですが」
明石「そ、そう……」
瑞穂「はい。別に姉妹でありたいわけではありません。
近親相姦の禁忌を楽しみたいわけではありませんので」
明石「うん。……………………あの人相手の誰かなら病ンデレとか笑ってられるんですけどねぇ」
- 325 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/09(土) 23:35:26.90 ID:Lscy+GAG0
-
< 否定なんてもってのほか >
阿賀野「そもそもここにシスコンじゃないヒトっているのかな」
能代「私は違うと思ってるんだけど。割と本気で」
阿賀野「それは阿賀野も変なダメージ負いそうだから置いといてさ」
能代「加賀さん、赤城さん」
阿賀野「あのさ」
能代「はぁ。……言わせないでくれる? 全員ドン引きするくらい大概のシスコンだと思うわ」
阿賀野「…………そうだね」
- 326 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/09(土) 23:36:27.03 ID:Lscy+GAG0
-
< ガチホラーかくや >
金剛「むー……なんかヤベー気がしマース」
時雨「遂に腰でもやったのかいお婆ちゃん」
金剛「そんなのじゃないデース。……あれ」
時雨「うん? 」
Aquila「あのね、親しき仲にも礼儀ありって言葉知りません?
私だって許せないことも怒ることもあるんですよ」
GZ「あ、あぁ……私たちが悪かった、すまなかった」
WS「……そうね。謝るわ、ごめんなさい」
時雨「…………うっそでしょ何あれ」
金剛「Aquilaが本気で怒っているらしいこともそうだけど本気で謝っているってところが……むぅ」
- 327 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/09(土) 23:37:21.80 ID:Lscy+GAG0
-
< 何か問題でも? >
春雨「実はシーツ変えてみたんだけどさ」
浜風「んぐ……ええ」
春雨「食べたままでいいよ。……硬めのシーツの方が合うって気付いたんだ」
浜風「分かるような分からないような。
強いて言えば私は薄手の軽い方が肌に馴染むような気がしますが」
春雨「まぁその辺は好みだから。……でね、男の人と寝るんだったらやっぱり柔らかい薄手のやつの方がいいのかな?
って割と無意識に考えていることに気付いて笑っちゃったよね」
浜風「えー、と」
春雨「抱き締められていればそんなのどうでもよくなる筈なのに、おかしいよね」
浜風「えーと……え、そういう方向性なの? 」
春雨「……うん? 」
- 328 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/09(土) 23:38:08.26 ID:Lscy+GAG0
-
< 天真爛漫(偽) >
春雨「あ、勿論そんなこと望んだ形では一生経験できないっていうのもお笑いポイントだよ? 」
浜風「そ、そう」
春雨「? アイス、溶けちゃうよ? 」
浜風「……ええ」
若葉「……いっそ朗らか、か。浜風がスプーンの動きを止めるなどある意味あってはならないことな気がするな」
- 329 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/09(土) 23:38:50.69 ID:Lscy+GAG0
-
< 失礼な >
時雨「…………はっ、何か暫く意識飛んでた気がする」
金剛「三人とも連れ立ってどっか消えたデース」
時雨「そ、そう……何だったんだろうあれ、この世の終わりかな? 」
金剛「かもしれないネー。なんならあの光景を見せて反応を伺うドッキリであってほしいなー、つって」
時雨「本当そうだね。…………Aquila自身に何の瑕疵も無く本気で怒らせるってどうやったらいいんだろうか」
- 330 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/09(土) 23:41:55.70 ID:Lscy+GAG0
-
< ラブちゃんが粗い品さんに負けないことを祈る >
提督「まーた君か」
あきつ丸「仕方がありますまい。一応は監視役であるからして」
提督「そうかい。……君、口座持ってる? 」
あきつ丸「? 一応は」
提督「なんてーかな、お馬さん、好き? 」
あきつ丸「は? 」
提督「中央の推し馬その一が明日本番なんすよねぇ……暇だから一緒に見ない? 」
あきつ丸「構いませんが。…………勝ったとして自分はどうすれば? 」
- 331 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/09(土) 23:45:34.14 ID:Lscy+GAG0
-
< 分からない人にはきっといつまでも分からない >
提督「鈴谷にちょっとお高いプレゼントでも買えばいいじゃん」
あきつ丸「はぁ。……負けた場合は? 」
提督「最低彼女だろう? たかれ」
あきつ丸「本気のクズでありますね」
提督「そうは思わないけど」
あきつ丸「はぁ」
提督「まぁ、いいじゃんか。パパ上もお馬さん好きだけどちょっと一緒に観れない用事があるんだ」
あきつ丸「自分はまぁ勤務中でありますが構いませんよ」
提督「よし。……愛は勝つって知らしめないとな」
あきつ丸「ん、んん……? 」
- 332 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/09(土) 23:46:28.69 ID:Lscy+GAG0
-
ありがとうございました
- 333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/04/10(日) 08:02:11.76 ID:wUjCLc1v0
- 乙
- 334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/04/10(日) 08:50:03.31 ID:RL4EhyD8o
- 桜花賞か 久しぶりに買ってみるか
お疲れ様です
- 335 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/11(月) 22:47:53.63 ID:QMUb7ITE0
-
< 食べている瞬間が幸せならまぁ >
愛宕「はいおつまみー」
提督「せんきゅー。……焼きたけのこって君ホント渋いね」
愛宕「昨日サラダにしようと思ってたのに忘れちゃってたのよねー」
提督「そっか」
愛宕「ええ」
提督「……」
愛宕「……」
提督「…………」
愛宕「…………」
提督「…………本気で似合わねぇな、食ってるもの」
愛宕「そんなの気にして食事なんてしないし……」
- 336 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/11(月) 22:50:16.54 ID:QMUb7ITE0
-
< だから幸せならいいんじゃないのって…… >
提督「たけのこで思い出したけどな、あれマヨネーズに合うんだよ」
愛宕「知ってるけど。私結構たけのこサラダつくるでしょう? 」
提督「まぁね。……俺の同期にたけのことマヨネーズを世界最高のマリアージュと断言する馬鹿がいてな」
愛宕「スイーツなら分かる表現だけどたけのこサラダねぇ……」
提督「それで嫁さんと喧嘩するくらいアホだからな」
愛宕「えぇ……」
提督「嫁さんは悪辣なるゴマドレッシング教徒だったんだとさ」
愛宕「微笑ましい夫婦な気もするけど……うーん……? 」
- 337 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/11(月) 22:51:52.79 ID:QMUb7ITE0
-
< 採らぬ筍の美味算用 >
愛宕「まぁ、でも、そうね。そのうちメンマをつくろうとは思ってるわ」
提督「メンマぁ? 」
愛宕「あっちの丘、道祖神だとかがある方って竹藪があるじゃない?
時々散歩に行く雲龍がたけのこもあるって言ってたのよ」
提督「んなとこ散歩してんのかよあいつ」
愛宕「夏行くと涼しいから好きって言ってたわ。簡単な屋根とハンモックをつくるつもりらしいし。
明石は明石でログハウスをつくりたいとかなんとか言ってたし」
提督「なんなんだあいつ……明石のは俺も首突っ込みたいけど雲龍は自由人極めてぇのか? 」
愛宕「まぁまぁ、その辺はいつものことじゃない。雲龍なんだから」
提督「や、そりゃあまぁそうだけども」
愛宕「それにほら、青森と言ったら根曲り竹でしょう?
採れたての根曲り竹でつくる姿焼きだとか炊き込みご飯は美味しいと思うの」
提督「あぁ……そっか、それは確かにいいな。うん、実に素晴らしい」
愛宕「それからなんといっても筍のお刺身よね。採れたて、刺身、グッド! って感じ」
提督「嗚呼……」
愛宕「うふ……」
旗風「…………普通の若夫婦ってどう考えても暫くは後になる採ってもいない筍であそこまで幸せそうにできるのかな」
松風「さぁね。……でも、少なくとも僕は好きだよああいうの。
歪んでいるとか壊れているとか言われたって気にしない。
あれに憧れないなんて僕はそんな嘘、吐きたくないから」
- 338 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/11(月) 22:54:14.25 ID:QMUb7ITE0
-
< 捨てられない線引き >
葛城「結婚してるわけでもないし付き合ってるわけでもない相手とよくキスできるよね、って」
雲龍「? 悪口? 」
葛城「んーん。自分のこと」
雲龍「瑞鶴さんとは付き合ってるわけじゃなかったの? 」
葛城「どうなのかな、って。その辺結構曖昧でさ、ただ一緒にいて楽しかっただけだし」
雲龍「お互いがそう思って身体まで許したのなら十分恋人といえると思うけれど」
葛城「そうなのかな? 」
雲龍「そうに決まってるじゃない。そうじゃないなら別にそれはそれで知ったことではないけど」
葛城「まぁ、私も客観的な関係とかはどうでもいいかな。
……だとして雲龍姉ぇとかのはちょっと違うと思うけど」
- 339 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/11(月) 22:58:25.81 ID:QMUb7ITE0
-
< ぼうけんのしょ に じゅうだいなばぐ が はっせい >
雲龍「それこそ知ったことじゃないわ。別に恋人でも夫婦でもない幸せだって実際は何も変わらないし」
葛城「まぁ……でもさ」
雲龍「? 」
葛城「なんかそこそこお高いマンションでそこそこお高い調度に囲まれてそこそこ愉快にあの人と夫婦であれたら……」
雲龍「あれたら? 」
葛城「…………んーん、もうそれはあの人じゃないからお話が破綻した」
雲龍「然もありなん、っていうところね」
龍田「でもそれを望む意志は捨てたらいけないと思うけど……それこそ幸福の更に先を望むなら」
- 340 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/11(月) 22:59:53.09 ID:QMUb7ITE0
-
< 迷ったらいつも通りの幸せを >
高雄「ふぅ……花札ってなんだか久し振りですね」
提督「そうかな? はい俺は四光」
葛城「あ“あ“あ“あ“あ“あ“あ“あ“ぁ”っ”?! 」
雲龍「きったない声」
天城「はしたないですね」
葛城「あたし胴二! アホ?! 馬鹿?! 私マイナスぅっ! 」
提督「うっせぇな」
高雄「うるさいですね。……私は赤短ですしどうということもないですけど」
- 341 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/11(月) 23:01:14.05 ID:QMUb7ITE0
-
< 分裂できたらいいんですけどねぇ…… >
漣「高雄さんと愛宕さん、それから以下略な皆さんと出逢わなかったことにしましょう。
それどころか海兵に収監されることもなくテキトーなリーマンになったとしましょう」
提督「今の俺だから言えるけど最低だなそれ。死んでもいい」
漣「まぁまぁ。……彼女が3P経験者だったとしてですよ? 」
提督「何そのクソみたいな前提条件」
漣「男2女1と男1女2のどっちが嫌です? なお結婚秒読み段階と致します」
提督「んなの女2の方に決まってんだろうが。
一瞬でも添え物扱いされること許容する女の子なんて嫌だね俺は」
漣「だそーでございますよ、どう考えても相互に添え物な瞬間のある御二方」
高雄「へぇ……」
愛宕「ふぅん……」
提督「……………………」
- 342 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/11(月) 23:05:02.21 ID:QMUb7ITE0
-
< それが一番嫌 >
愛宕「んふ……でも分かる気はしないでもないわ。
私も誰かと女分け合うようなメンタルの男なんて嫌だし」
高雄「そういう方向性なら分からなくはありませんね」
提督「な? いや、同意されても困るというかどうにもならないというか……うぅん? 」
漣「困った顔されてもねぇ……誰が悪いのか今一度ご再考するべきでは提督閣下? 」
提督「…………」
- 343 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/11(月) 23:06:53.71 ID:QMUb7ITE0
-
< いつぞやの巻き髪タイムを唐突に思い出した >
提督「…………」
天城「…………」
提督「…………」
天城「…………」
提督「…………」
天城「…………」
提督「…………」
天城「…………えっと、あの、これ、何の時間なのでしょう……?
脈絡無く春秀なんてもの出されて無言でいられる理由って……」
提督「……………………巻いて、ほしいんだ」
天城「巻く……? 」
提督「あぁ……………………一晩遊んで終わりだね天城ちゃん、とか言っておきながら、嗚呼……頼む、後生だから」
天城「?? 」
提督「軽く巻いて……笑ってくれ、できれば髪触らせて……お願い……」
天城「???? 」
- 344 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/11(月) 23:09:22.37 ID:QMUb7ITE0
-
< 軽く出歩ける季節になってきましたしね >
天城「えーと……別に巻き髪でもなんでも頼まれれば構いませんけれど」
提督「ありがとう……ありがとう……」
天城「そんな感極まるものでしょうか。……ところで」
提督「うん? 」
天城「唐突な衝動なら構いませんけれどね、帰省先でそれっぽいものを見て思い出したとかは言いませんよね」
提督「違う。……や、信用されてないのは知ってるけどそんな真面目な顔で言う? 」
- 345 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/11(月) 23:13:36.17 ID:QMUb7ITE0
-
< 俺の好みになってよ、ともちょっと違うが >
あきつ丸「鈴谷に頼みがあるであります」
鈴谷「うん? 頼み? 」
あきつ丸「こう、自分もよく分かってはいないのだが巻き髪? というやつを頼む」
鈴谷「巻き髪? まぁ、いいけどあきつちゃんちょっと髪短……え? 鈴谷が? なんで? 」
あきつ丸「決意の顔で何やら決めた顔を見て気になったというか……いやいや」
鈴谷「???? 」
- 346 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/11(月) 23:14:19.06 ID:QMUb7ITE0
-
ありがとうございました
- 347 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/04/11(月) 23:19:22.44 ID:lNoHBUo+0
- 乙
- 348 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/04/12(火) 20:48:49.81 ID:q8XBBOG/o
- お疲れ様です
- 349 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/12(火) 21:10:35.99 ID:tqllrbsB0
-
< 授狩者 >
雲龍「ぅ、…………ふぅ……おはよ」
提督「? おはようございますお姉さん」
雲龍「なんでもない。…………あれだけ注がれれば孕んでもよさそうなのにね」
提督「俺がそういう意味で不能なのかもしれないぜ? 」
雲龍「まさか。あなたみたいなクズはそういうところでだけは優秀だと相場が決まっているのよ」
提督「どこの何の相場だよ。…………もし、さ」
雲龍「ええ」
提督「俺が政略結婚させられる程度には無能だったらよかったのかもな」
雲龍「ふふ、そうね。それは今まであの手この手で逃げてきてやった自慢? 恩着せがまし過ぎていっそ愉快だわ」
提督「暴露たか。…………こんなんでも子供服とか選んでみたくはあるんだぜ? 一応それなりには」
- 350 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/12(火) 21:11:56.61 ID:tqllrbsB0
-
< 分かりやすいクズというのはふっつーに逆転無くクズなのです >
雲龍「ふふ、女の服ばかり選ばされているものね」
提督「まぁ……そうだな」
雲龍「いいのよ? そんなに孕ませてみたいんなら」
提督「あん? 」
雲龍「養育費だけ払って時々服でも贈ってあげればいいじゃない。
外で適当に見繕った人間の女相手に」
提督「悪虐非道極まってんな」
雲龍「それこそ今更。……孕ませるって征服欲物凄く満たされるんじゃない?
心に決めた相手ではなくて最初から屈服させたい格下相手だと尚更」
提督「最低にも程があるだろ……俺そういうことしそうに見える? いや、割と本気で訊きたいんだけど」
- 351 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/12(火) 21:13:19.47 ID:tqllrbsB0
-
< 妬みや僻みと笑ってさえくれないから >
雲龍「今は見えないは、今は」
提督「あのな」
雲龍「ふふ……でも、あなたのあり得た、若しくはあり得る未来の一つではあると思うわ。
そういう絵に描いたようなクズ男」
提督「はぁ」
雲龍「今なら高雄と愛宕を喪ったらとか、
少し前なら叢雲と出会っていなかったらとか、
もっと前なら親友と呼べる友人を得られなかったらとか」
提督「いやいやいや」
雲龍「よかったわね。大事に想い合える相手が沢山いて」
提督「なんなの君……一応二人で起きてまだベッドだよ? 何があってそんな攻撃的なの? 」
- 352 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/12(火) 21:17:43.50 ID:tqllrbsB0
-
< 悪口は人伝に聞くと云々 >
時雨「付き合うなら誰か、ねぇ」
あきつ丸「女所帯ということもあるが……千代田や筑摩が言っていたのであります」
時雨「どうせそれ自分の姉妹は無しで、ってレギュレーションなんだろう? 」
あきつ丸「でなければ話にならんからな」
時雨「あぁ。……いる? 君の場合は鈴谷さん無しでだよ? 」
あきつ丸「勿論いな……鹿島? 」
時雨「……鹿島さんがいなくてよかったね。真っ直ぐ振るより酷いよ今の反応」
- 353 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/12(火) 21:21:45.34 ID:tqllrbsB0
-
< 誘導尋問近似 >
あきつ丸「ま、まぁ、自分は一途なのでありますよ。この想いが消えて無くなればそこで初めて次を探せる」
時雨「詩人みたいなこと言いそうだね。全く似合わない」
あきつ丸「だろうな。……時雨殿はいるのか? 色々と前提は投げ捨てて想えそうな相手は」
時雨「鈴谷さん」
あきつ丸「…………」
時雨「ふふ……冗談だよ。君のその顔が見たかったんだ」
金剛「普段の二人を見ていなければ直球の牽制だと思うところデース」
時雨「やめてよね。僕はそんな陰湿女じゃないんだから」
金剛「同意はしておきますケドー……割と今のは性格悪いやり方だったと思うネー」
- 354 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/12(火) 21:22:40.24 ID:tqllrbsB0
-
< 金剛石への霹靂 >
時雨「まぁ……金剛は付き合うなら良い相手だと思うよ。
分かりやすく振り回してくれて、それとなく気遣ってくれて」
金剛「What???? 」
あきつ丸「珍しく全面的に褒めるな」
時雨「別に嘘で言ってるわけじゃないし実際僕が僕じゃなければ告白でもしてたかもしれないさ」
あきつ丸「ほう……」
時雨「恋人としては理想的だと思うよ。仮に結婚したとしても悪いことなんか無いと思うし」
あきつ丸「……ふむ」
金剛「何? この……えっと……怖いデース……」
時雨「はぁ……しっつれいな顔するね、君」
- 355 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/12(火) 21:25:32.82 ID:tqllrbsB0
-
< 酔いも一瞬で醒めようというもの >
あきつ丸「まぁ、自分も割と分からなくはない。
男女問わずに好かれるというのは得難い才能ではある」
時雨「そうだね。やってやれないことは無いけどそれを演じて自分にストレス与えてたら世話無いし」
あきつ丸「そう考えると金剛をさえ嫌う女がいるというのは腐り切った女もいるものでありますね」
金剛「許して……許してください……私の時雨とあきつ丸を返して。
ほら、そろそろ私を意味も無く罵倒するところネー……? 」
時雨「……」
あきつ丸「……」
金剛「……? 」
鈴谷「……たぶん物凄く変なタイミングが噛み合って本音で言ってたんだと思うよ。
鈴谷もなんか気持ち悪いくらいだけど」
- 356 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/12(火) 21:26:32.45 ID:tqllrbsB0
-
< 追い討つ >
あきつ丸「」
時雨「ふ、ふふ……傑作だね。気持ち悪いってさ」
鈴谷「や、あの、別に悪意持って言ったわけじゃない」
時雨「あぁ、悪意の無い素直な感想みたいだ」
あきつ丸「」
鈴谷「あのさ……」
- 357 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/12(火) 21:28:15.34 ID:tqllrbsB0
-
< 悪意無く誠意のみで追い詰める >
金剛「そう! そういうのが私の時雨らしい時雨デース」
時雨「ふん、いつから僕は君のものになったんだい? 」
金剛「? 仲良くなったときから時雨は時雨デース。
私の中に住んでる女の子の一人ネー」
時雨「…………大湊の女衒に弟子入りでもしてきたの?
生憎と僕はそういうの好きじゃない」
金剛「んふ、照れなくてもいいんデスヨー? 」
時雨「……」
あきつ丸「……」
鈴谷「強過ぎる……でもあきつちゃんはいつまで固まってるの? ほら、部屋行くよ? 」
- 358 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/12(火) 21:29:09.81 ID:tqllrbsB0
-
< 危機テレパス >
鹿島「はっ?! なんだか出遅れたような」
大井「あなたは突然何言い出したのよ怖いわね」
那珂「そうだね。……お風呂でいきなり北上さんに呼ばれている?! とか言い出すのと全然変わんないけど」
- 359 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/12(火) 21:33:27.94 ID:tqllrbsB0
-
< 舞台からはけた後で >
時雨「まったく……君の所為で時間いっぱいまであきつ丸を弄れなかったじゃないか」
金剛「私は時雨を弄れたから問題無いし」
時雨「ふん」
金剛「ふふ。……時間いっぱい? 」
時雨「鈴谷さんが呼びに来ただろう? そのまま部屋に連れてったし」
金剛「うん」
時雨「鈴谷さんに頼んだんだってさ、巻き髪とか色々見せてほしいって」
金剛「なるほど? 」
時雨「本当はその辺も弄ってやるつもりだったのに……あれじゃあ免疫も準備も無くやられて終わるよ」
金剛「や、そんな防御の為に弄ってやってる感出されても困りマース……」
- 360 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/12(火) 21:40:23.00 ID:tqllrbsB0
-
< ありふれたモノだから簡単に見つかるというわけではないのです >
大井「ふぅ……で? 」
鹿島「あきつ丸さん以外かぁ……うーん」
那珂「那珂ちゃんは大井かな。女子力高いし」
大井「あっそ、と言いつつ私も北上さん除いてしまうと割とあなたは安牌な気がするわ」
那珂「だよね。や、別にじゃあ付き合おっかとかそういうんじゃなくて」
大井「そうね。結局そこそこ話せて別々の趣味があって出来るだけ配慮できる相手ならいいのよ」
那珂「そういう相手って貴重なんだけどね」
大井「だから幸せって言うんじゃない」
那珂「御尤もなことでございます」
- 361 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/12(火) 21:42:05.55 ID:tqllrbsB0
-
< 絞り出してやっと >
鹿島「うーん……ぁ、香取姉ぇ……? 」
大井「……何か違うと思うけど」
那珂「……間接的に振られたような相手と姉しか考えられないって大井より酷いよある意味」
- 362 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/12(火) 21:43:31.20 ID:tqllrbsB0
-
< 素面では話せないことを話す場なの >
漣「はぁ、やれやれ。漣様を華麗にエスコートする気概も能力も無いくせに」
提督「え、いや、ヤりたくなったらふっつーに本気で誘うけど君馬鹿? 」
漣「そのヤりたくなったらってーのが来るわけないって話してんでしょーが」
提督「分かんねぇと思うけどな。別に好みだけで女の子選ばねぇし言いたくないけど俺の奔放さなんて今更だろう」
漣「ご主人様の奔放さは一応ご主人様なりの腐った指針がありますからなぁ」
提督「さてね。……で? 」
漣「はい? 」
提督「次のカード、出せば? 」
漣「んぎぎぎぎっ……」
江風「四人で大富豪してる自覚持ってくれねーかな」
叢雲「そんなの無理に決まってんでしょうが……」
- 363 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/12(火) 21:43:58.35 ID:tqllrbsB0
-
ありがとうございました
- 364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/04/12(火) 22:10:08.31 ID:0Ve0puPI0
- 乙
- 365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/04/13(水) 12:36:38.62 ID:E4ZkojOZo
- お疲れ様です
- 366 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/13(水) 22:51:01.77 ID:5hf1DGj60
-
< まだ日が登り切ってもいませんが >
提督「ふぃ……おっしごっと始めますかーっと」
高雄「ん……煙草変えたんですか? 」
提督「臭う? 」
高雄「そこまでは。でも別の臭いだったから」
提督「偶には甘いのでも吸おうかなって。気紛れ」
高雄「……そう」
提督「うん? 」
高雄「いえ……その、誰か他の女と一緒にいた残り香かと」
提督「違うよ。…………そのギュって裾握るの駄目。グッとき過ぎる」
- 367 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/13(水) 22:51:57.72 ID:5hf1DGj60
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< 実生活より生まれ出る >
漣「漣の好きな方の作品だと妾って一人称結構見るんだけどさ」
叢雲「わらわぁ? 」
漣「あれ謙ってる言い方なんだね。どっちかというと尊大なイメージあったけど」
叢雲「まぁ……でも実質的には尊大に感じていいのかもしれないわ。
それが本当に実社会で使われていた頃の妾なんて自称使う女は位が高かったんでしょうし」
漣「頭おかしい糸目のサイコパスキャラが私って言うみたいな? 」
叢雲「知らないけどそれでいいんじゃないもう」
漣「漣もどうでもいいけど。……本題はそんなことじゃなくて最近スッと自然にメカケって読んで文脈思い出すんだよね」
叢雲「……ノーコメント」
- 368 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/13(水) 22:54:27.05 ID:5hf1DGj60
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< 自称風評被害 >
初月「でもここの人たちはある意味では明るくて楽天的でさ、
妾って単語が孕む淫靡さとかは大分少ないと思うんだ」
叢雲「その辺は扶桑があるかどうかね」
初月「一人暮らしで落ち着いた雰囲気の一軒家に住んでいてくれたらよかったな」
漣「それはもう愛人を仕事にしてるザ・お妾さんってやつだね」
扶桑「はぁ。…………もういっそ一軒家とお手当でもねだってみようかしら」
山城「……はい? 」
- 369 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/13(水) 22:55:08.57 ID:5hf1DGj60
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< ガチ偉人 >
叢雲「今日はあれね、この国の人間が初めてエクスプローラーズ・グランドスラムを達成した日らしいわ」
江風「エクスプロ……なンだって? 」
叢雲「エクスプローラーズ・グランドスラム。七大陸の最高峰と南極点と北極点の全てに到達すること」
江風「なるほど。……すげーなそれ」
叢雲「しかも最年少二十歳の上に女なのよね。なんなら2017年達成だから今もまだ二十代」
江風「ほえー……世の中には意味わかンないくらい凄い人もいるもンだな」
漣「まぁ、やってることの凄さって視点を少しズラすとご主人様の方がよっぽど凄いんだよなー。
全く褒めてないしその凄い人とは全く正反対の負の方だけど」
叢雲「……そうね」
江風「……あぁ」
海風「なんでもかんでもさ……今日は何の日的な話って前座だったの? 」
- 370 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/13(水) 22:55:59.31 ID:5hf1DGj60
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< それこそ信頼の証なのですよ? >
叢雲「私はそんなつもりで喋ってない」
海風「そりゃそうだろうけど。……ていうか普通に比べるなんて失礼だよね。その人に対して」
漣「まぁ、局所的に好かれるゴキちゃんと少しでも比べられた時点で不愉快でしょうなぁ」
江風「そうだね。……よくこの為体でテートクのこと信頼してるとか愛してほしいとか宣えるよ、ホント」
- 371 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/13(水) 22:56:49.78 ID:5hf1DGj60
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< 聞いていただけの話が実際に降りかかってくると >
提督『クッソどうでもいいんだけどな』
明石『どうせそれ私にとってだけクソどうでもいい話なんでしょうね』
提督『約束してた部屋のベッドで半裸のナースが寝乱れてるのはどうしたらいいんだろう』
明石『知りませんよそんなの……雲龍さんですか? 』
提督『いいや、聞いて驚くな。天城だったぞ』
明石『雲龍さんに上手く酔わされてハメられたんですかねぇ……ははっ』
提督『実際困る。ドア普通に閉めて出てきちゃったよ』
明石『はぁ』
瑞穂「んぅ…………ぁか、し……さん…………Zzz」
明石「マジか……マジかぁ…………確かにこれは困る。
クッソどうでもいい感じもするけど困りますね、うん」
- 372 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/13(水) 22:58:06.83 ID:5hf1DGj60
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< スルー安定といえる >
提督「な? 実際困るだろう? 」
明石「ふっつーにドア閉めて逃げてくるところまでトレースしちゃいましたよ私」
提督「なんか逃げるよなあれ」
明石「まだパジャマとかなら普通に隣に入るんですけどね」
提督「うん」
明石「はぁ、っても自分の部屋だしなぁ……あなたは例の日どうしたんですその後」
提督「ちょっと時間置いて酒持って行って二人で飲んだよ」
明石「うーん……」
提督「ようは乖離し過ぎた二人の空気近いのに変えていってな?
どうしたいか確かめればいいだけだから小道具はなんでもいい筈だぞ」
明石「その難易度が途轍も無いと思うんですが……天城さんへのお酒みたいな特効あるものも思い付きませんしねぇ」
- 373 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/13(水) 22:59:40.28 ID:5hf1DGj60
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< 迸る違和感 >
瑞穂「明石さんに酷いこと吹き込まないでいただけます? 無視なんてされたら泣いてしまいます」
提督「え、えぇ……」
明石「…………ナースのまま部屋出てくるって頭でも打ったんですか? 」
瑞穂「?? 」
- 374 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/13(水) 23:03:18.29 ID:5hf1DGj60
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< だからスルー安定(要:生贄) >
瑞穂「いえ、別にこれくらいハロウィンだとか麻雀の罰ゲームでしているでしょう?
特に露出度が高いわけでもありませんし」
明石「まぁ、それたぶんこの前の罰ゲームで貰ってたやつだし見られて困るものでもないかもしれないけど」
提督「それならあれだな、雲龍がガチで用意したやつだからエロい意味でのナースじゃなくて普通にそのまま仕事できる看護師だわ」
瑞穂「ね? 何も問題がありません」
明石「……う、うぅん? 」
提督「別に酒の臭いしてるわけでもねぇしなぁ……本格的にぶっ壊れた感じもしないしどうしたものか」
- 375 : ◆5z7C0EoTrg [saga]:2022/04/13(水) 23:05:45.54 ID:5hf1DGj60
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< 呼ばれた気がしたので >
瑞穂「あぁもう! ほら、行きますよ明石さん」
明石「え、えぇ……? 」
提督「いってらー。……………………誘うとかプレイとかが目的のコスプレで部屋出るってヤバくない? 」
雲龍「頭おかしいと思うわ」
提督「うん。……出てくると思ったから呟いたけど本当に湧き出るように現れたなお前」
雲龍「うん? 」
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