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安価とコンマで『剣と魔法のRPG』をイチから作る
	- 180 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/12(火) 14:42:22.91 ID:tBYKKjv8O
 -  ・>>176を採用。リーフィアの暗殺に来たようですが……? 
  
 リーフィアに水を掛けたのは……小柄で灰色の髪を持つ少女だった。少女は小さな樽を投げ捨て、顎を触る。 
  
 オボロ「ふぅむ……イカンのぉ。そんなでは儂だけでなく、そこらのチンピラにも殺されてしまうぞ」 
  
 リーフィア(は……灰仙の女の子!? 何でここに……!?) 
  
 灰仙。灰色の髪をした小柄の長命種。目の前の少女も、見た目は12歳くらいに見えるが、おそらくその10倍は生きているはずだ。見た目で侮るのは危険である。 
  
 オボロ「おっと……動くでない」ピッ 
  
 リーフィア「うっ……!」 
  
 突き出されたのは、短刀。切先はリーフィアの首元に向いている。 
  
 オボロ「少しでも動けば、お主を殺す。ああ、会話は許可するぞ」 
  
 リーフィア「あ……あなたは、誰? どうしてこんなところに……」 
  
 オボロ「儂の名はオボロ。字はこのように書く」 
  
 そう言って、オボロは空中に指で文字を書く。魔力で実体化した「朧」という文字に、リーフィアは見覚えがあった。 
  
 リーフィア「それ、古代文字の……?」 
  
 オボロ「ほう……なかなかどうして教養のある。賢いという話は本当のようだのぉ」 
  
 オボロはニヤリと笑う。 
  
 オボロ「どうしてとも聞いたな。答えてやろう。儂は、お主を殺しに来たのじゃ」 
  
 リーフィア「こ、殺し……!?」 
  
 一体どういう事なのだ。全く身に覚えが無い。 
  
 リーフィア「……で、でも、じゃあ、どうして?」 
  
 リーフィア「どうして……水を掛けたりしたの?」 
  
 殺す事が目的なら、わざわざ殺す必要は無い。寝ているところで首を掻き切ればいいだけだ。 
  
 オボロ「……やはりお主は賢いのぉ。それに冷静じゃ」 
  
 オボロ「理由は簡単じゃ。お主が無防備すぎるからよ」 
  
 リーフィア「む、むぼ……?」  
	- 181 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/12(火) 14:43:50.39 ID:tBYKKjv8O
 -  オボロ「儂は国から認められた暗殺者じゃ。今回も国から依頼され、お主を殺しに来た」 
  
 オボロ「ところが、いざ来てみると、暗殺対象とは思えぬほど無防備ではないか。警護もいないしの」 
  
 オボロ「そこで、この任務は本当に適切なのか……そう考えていたところなのじゃ」 
  
 リーフィア「……そ、そんな事していいの?」 
  
 オボロ「なんじゃ、殺されたいのか?」 
  
 リーフィア「ち、違うよ! でも……」 
  
 オボロ「ふん、儂は優秀な灰仙じゃぞ? 暗殺者として信用を失うのはちと痛いが、人生千年、いくらでもやりようはあるわい」 
  
 リーフィア「そ、そう……」 
  
 どうやら、少なくともすぐに殺される事は無さそうだ。 
  
 リーフィア「……じゃあ、誰に依頼されたのか、教えてくれたりする……?」 
  
 オボロ「ん? ああ……そうじゃな、構わんぞ」 
  
 ・オボロに暗殺の依頼をした国は? つまり、オボロがどこの公認暗殺者かという事です。 
  
 1.アルカンレティア 
 2.『大国』 
 3.それ以外(>>47-48から選んでください) 
  
 ↓2  
	- 182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/12(火) 14:47:20.76 ID:QlpTWlrA0
 -  3フレイヤ王国 
 
	- 183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/12(火) 14:47:26.03 ID:J7SoX2bDO
 -  2 
 
	- 184 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/12(火) 15:37:49.28 ID:FJavggyAO
 -  ・>>183を採用。全然関係ないんですが、めっちゃID変わる。 
  
 オボロ「『大国』じゃ」 
  
 リーフィア「た、大国……!?」 
  
 最近アルカンレティアの、頭を悩ませている『大国』。今でこそ衰退しているが、世界の中心と言っても過言ではなかった『大国』。 
  
 そこが、何の特徴も無い普通の少女である自分を殺しに来たというのか? 
  
 リーフィア「な、何で……」 
  
 オボロ「はて……何でじゃったかのぉ……」 
  
 ・『大国』がリーフィアを狙う理由とは何でしょう? 自由に安価してください。 
  
 ↓3まで。コンマの一番高いものを採用。  
	- 185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/12(火) 15:46:54.65 ID:kw2UrVIL0
 -  リーフィアが大国先王の庶子であるため 
 
	- 186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/12(火) 15:47:56.56 ID:lQvyAnwpo
 -  外国で出土した古代兵器を動かせる可能性があるのはリーフィアの家系魔法のため、起動させられるくらいなら殺してしまおうと 
 
	- 187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/12(火) 15:49:23.70 ID:QlpTWlrA0
 -  王族の血縁者だから 
 
	- 188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/12(火) 15:50:05.69 ID:OrQqryHDO
 -  リーフィアが歴史を知るために偶然発見した遺跡を調査していたが、実は大国にとって不都合な歴史又は遺物が眠っているため 
 
	- 189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/10/12(火) 15:57:02.03 ID:VGFkwlXI0
 -  水ぶっかけられて命狙われていきなり王族だと言われる女 
 
	- 190 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/12(火) 17:20:15.52 ID:L5bbQEvYO
 -  ・>>187を才能。コイツぁ主人公だぜ! 
  
 オボロ「ああ! 確か王族の血縁者だからじゃったかの」 
  
 リーフィア「……へ?」 
  
 リーフィア「……私が?」 
  
 オボロ「そうらしいぞ。依頼主の関係者に強い探索家系魔法の持ち主がいるらしくての。そやつにやらせたから間違いないとかなんとか言ってたのぉ……」 
  
 リーフィア「…………」 
  
 リーフィア「いやいやいや……」 
  
 リーフィア(物心ついた時にはアルカンレティアの住人だった私が? 『大国』の王族?) 
  
 リーフィア「そんなわけ……ないよ。そんな、物語みたいな……」 
  
 オボロ「事実は小説よりも奇なり……そういう言葉があったの?」 
  
 オボロ「そもそも、それが事実かどうかは関係ないんじゃよ。お主は『大国』の王族を根絶やしにしたい奴らから狙われてるんじゃ。たとえ儂に殺されんとも、何度も命を狙われるじゃろうな」 
  
 リーフィア「そ、そんな……」 
  
 オボロ「……しかし、腹が立ってきたのぉ」 
  
 リーフィア「……え?」 
  
 オボロ「……儂が仕えていた国は、こんな何も知らぬ少女を殺すほど堕ちていたんじゃ。そんな国のために働いていたなど、ハラワタ煮え繰り返るわ」 
  
 リーフィア「オボロさん……」 
  
 灰仙には、性格によって髪色が変わるという特徴がある。利己的なほど黒く、利他的なほど白くなるのだとか。 
  
 だが、オボロの髪は灰色のままだ。利己的にならず、それでいて利他的にもならず、これまで生きてきたのだろう。 
  
 彼女は、常に中立を心掛けてきたのだ。物事を俯瞰で捉え、何をすべきなのか考えてきた人なのだとリーフィアは感じた。 
  
 オボロ「縁あって仕えていたが、このままでは儂も外道に堕ちてしまう……やめじゃ、やめやめ!」  
	- 191 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/12(火) 17:20:56.25 ID:L5bbQEvYO
 -  オボロ「して、リーフィア」 
  
 リーフィア「は、はい」 
  
 オボロ「ただちにアルカンレティアを去れ」 
  
 リーフィア「えっ……」 
  
 オボロ「儂はこれから『大国』に行き、お主を殺したと嘘の報告をする。しかし、このままこの国にいては、その嘘はバレてしまうじゃろう」 
  
 オボロ「儂には契約魔法が掛けられていないからのぉ……おそらく本当に儂が殺したかどうか、確認する人間を送っているはずじゃ。儂ならそうする」 
  
 オボロ「それとも、命を捨ててまでアルカンレティアにいたい理由があるかの?」 
  
 リーフィア「そ、それは……」 
  
 ・リーフィアがアルカンレティアを離れるかどうか。下から選択してください。 
  
 1.アルカンレティアから離れ、身を隠す。 
 2.とある理由からアルカンレティアを離れたくない(理由も安価してください)。 
 3.一度離れるけど、とある理由から必ず戻ってきたい(理由も安価してください)。 
  
 ↓2  
	- 192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/12(火) 17:25:06.20 ID:lQvyAnwpo
 -  3読みかけの借りてる本をちゃんと返しに行く 
 
	- 193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/12(火) 17:25:34.87 ID:1lA9D17l0
 -  3 まだ解読できていない稀書があるから 
 
	- 194 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/12(火) 20:41:01.98 ID:mExf38ZpO
 -  ・>>193を採用。 
  
 リーフィア「……分かり、ました」 
  
 リーフィア「でも……いつか必ず帰ってきます。まだ読んでない稀書があるんです……!」 
  
 オボロ「……えらく本好きじゃのぉ」 
  
 オボロ「善は急げじゃ。すぐ出発するぞ」 
  
 リーフィア「え……オボロさんも来てくれるんですか?」 
  
 オボロ「これも縁じゃ。アルカンレティアから出るくらいまでは手助けしてやるわい」 
  
 リーフィア「わ、分かりました……! 少し待っててください……!」 
  
 そう言うと、リーフィアは手当たり次第に変化魔法『縮小』を近くの本に掛ける。こうして移動魔法『収納』が掛けられた鞄に入れれば、どんな量の本も持っていけるからだ。 
  
 オボロ「……そんなに持っていく気か?」 
  
 リーフィア「どれも手放せません……!!」 
  
 ・これからリーフィアはアルカンレティアを逃げ出します。その間に何かが起こるでしょうか? 自由に安価してください。内容は何でも構いません。大きな事でも小さな事でも。 
  
 ↓3まで。コンマ50以上で発生。発生しないと無事に検問所に行けます。  
	- 195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/12(火) 20:51:16.42 ID:QlpTWlrA0
 -  迷子の子どもに懐かれた 
 
	- 196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/12(火) 20:54:34.18 ID:kw2UrVIL0
 -  アルカンレティア防衛義勇軍募集の張り紙。異国民を追い出して祖国を守ろう! 
 
	- 197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/12(火) 20:55:10.91 ID:lQvyAnwpo
 -  なんかワープ屋さんと出会った 
 
	- 198 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/12(火) 23:43:34.22 ID:5Bjbf2ibO
 -  ・>>197を採用。時間空いてすいません。 
  
 オボロ「よし……では、行こうかの」 
  
 リーフィア「あ……でも、私、出国手続きとかしてないです……」 
  
 オボロ「何を言うか。そんなもん要らん」 
  
 オボロ「儂にはとっておきの秘策があるんじゃよ」ニヤリ 
  
 リーフィア「……?」  
	- 199 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/12(火) 23:45:48.47 ID:5Bjbf2ibO
 -  リーフィアが連れられたのは、町中から外れた裏路地だった。ここはスラムとまでは言わないものの、治安が悪い現在、迂闊に立ち寄って良い場所ではない。 
  
 道端には浮浪者が何人も寝ている。そんな中、オボロは何の躊躇も無く、一人の浮浪者に声を掛けた。 
  
 オボロ「おい、ワープ屋。出番じゃぞ」 
  
 ワープ屋「あー……?」 
  
 “ワープ屋”と呼ばれた男は、無精髭の生えた顔を上げた。大きな欠伸をして、軋んだ髪を掻く。 
  
 ワープ屋「何だい、またお前さんか。俺ァ婆さんは趣味じゃねーんだが」 
  
 オボロ「殺すぞ」 
  
 ワープ屋「冗談、冗談。すぐやるよ。そこのお嬢ちゃんもかい?」 
  
 リーフィア「え、えっと……」 
  
 オボロ「あぁそうじゃ。早くするんじゃよ」 
  
 ワープ屋「わーった、わーった……」 
  
 そう言うと、その男は手の平を光らせ始めた。 
  
 ワープ屋「ほい、手ェ繋げ」 
  
 リーフィア「えっ」 
  
 オボロ「大丈夫じゃ。見た目ほど汚くは無いぞ」 
  
 ワープ屋「ひでーのなー」 
  
 リーフィア「じゃ、じゃあ……失礼します……」 
  
 オボロが言うのだから、何か考えがあるのだろう。そう思い、リーフィアは“ワープ屋”の手に触れた。 
  
 その瞬間。 
  
 ギュオン……!!! 
  
 リーフィア「……!?」 
  
 リーフィアは、体が歪む感覚と強い浮遊感を感じた。 
  
 そして、気がつくと……そこは全く知らない場所であった。 
  
 ・リーフィアはアルカンレティアから他国の入口にワープしています。どこにワープしたのでしょう。>>47-48から選択してください。今回『大国』は無しです。 
  
 ↓1  
	- 200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/12(火) 23:46:15.19 ID:QlpTWlrA0
 -  グリンシルト 
 
	- 201 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/13(水) 00:04:20.62 ID:4+VQce+KO
 -  ・>>200を採用。 
  
 リーフィア「こ、ここは……?」 
  
 リーフィアの眼前には、驚くほどの緑が広がっていた。森に草原、小川などの豊かな自然で溢れている。 
  
 ワープ屋「グリンシルト。アルカンレティアの隣国だよ。つっても、グリンシルトは無駄に広いからなー。アルカンレティアから中央に行くには一週間はかかるな」 
  
 オボロ「それを此奴は一瞬で移動したのじゃよ。家系魔法の『転移』でな」 
  
 ワープ屋「俺ァそれで生計立ててるもんでね」 
  
 ワープ屋「んじゃ、また何かあったら言ってくれや!」 
  
 そう言うと、“ワープ屋”は一瞬で目の前から消えた。  
	- 202 : ◆0UPy0Q6GXwAs [sage]:2021/10/13(水) 00:05:06.38 ID:4+VQce+KO
 -  リーフィア「…………」ボーッ 
  
 オボロ「何じゃ、そんな呆けた顔をして」 
  
 リーフィア「いえ、その……急にこんな事になって、混乱してて……」 
  
 オボロ「……まぁ、それはそうじゃろうな。可哀想よの、何も分からぬままこんな事に巻き込まれるのは」 
  
 オボロ「そんなお主にプレゼントじゃ」 
  
 オボロはリーフィアの肩を掴み、何やら唱えた。そうするとリーフィアの体が光り、やがて収まる。 
  
 リーフィア「これは……?」 
  
 オボロ「儂の強い魔翌力で『偽装』を掛けた。これがあれば、お主は暗殺を依頼されたリーフィアだとはバレぬし、今まで通りの身分証を使っても足がつかん」 
  
 オボロ「……せめてもの餞別じゃ。受け取れ」 
  
 リーフィア「あ……ありがとうございます!」 
  
 リーフィア「私……実は旅をするのが夢だったんです。良い機会なので……旅人になろうかなと思います」 
  
 オボロ「ふむ、落ち込まぬのは良い事じゃ。その意気じゃぞ」 
  
 オボロ「……では、達者でな」 
  
 リーフィア「はい……! 本当にありがとうございました……!」  
	- 203 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/13(水) 00:05:37.21 ID:4+VQce+KO
 -  そうして、リーフィアとオボロは別れた。 
  
 突然アルカンレティアを離れる事となり、訳の分からない状況に巻き込まれたリーフィア。 
  
 これから彼女は、どんな出来事に巻き込まれていくのだろうか……。  
	- 204 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/13(水) 00:06:30.47 ID:4+VQce+KO
 -  オボロ「…………」 
  
 オボロ「……ふぅむ。良い子じゃ。良い子じゃが……人を信用しすぎじゃのぉ……」 
  
 オボロ「儂が本当の事を言っとるとは限らんではないか。警戒心がまるで足りん」 
  
 オボロ「あれで大丈夫かのぉ……まぁ、見ていくしかないか……」 
  
 オボロ「全く……」スッ…… 
  
 オボロは自身の髪に触れる。そして、ゆっくりと上から下に撫で付けた。 
  
 オボロ「まんまと儂の髪の毛が灰色だと思ってくれたようじゃのぉ……」 
  
 彼女の髪の毛は変色してゆき、綺麗な『白色』になった。 
  
 オボロ「ククク……これからどうなるかのぉ……?」 
  
 そして彼女は、一瞬でグリンシルトの草原から姿を消した。  
	- 205 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/13(水) 00:08:32.42 ID:4+VQce+KO
 -  本日はここまでです。ありがとうございました。 
  
 いきなりアルカンレティアを離れ、グリンシルトで過ごす事になったリーフィアさん。マジでどうなるのかな。それでは、おやすみなさい。  
	- 206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/13(水) 00:14:50.91 ID:f3ZJAaZ30
 -  乙でした 
 
	- 207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/13(水) 00:16:13.32 ID:u5dmetQmo
 -  乙乙 
 
	- 208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/13(水) 00:16:20.22 ID:HVGNYZy10
 -  乙でした 
 
	- 209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/13(水) 00:36:51.17 ID:GZL1nXzDO
 -  乙 
 楽しみ  
	- 210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/13(水) 00:42:54.77 ID:xB7Xbuijo
 -  乙 
 
	- 211 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/13(水) 20:42:32.58 ID:fzpF1B62O
 -  おはようございます。始める前に、安価用のテンプレを貼ります。ここを見ればどんな種族や国があったかなどが簡単に分かるようにです。 
  
 【種族】 
 硬人・天翼族・美麗族・サイバーフェアリー・悪魔族・灰仙・風来鬼・舞踏族・魔女・機人・フィギュア・サイキック・庸人・ドラゴン・獣人 
 ※硬人とサイキックは差別されがち。 
 ※悪魔族とフィギュアは怖がられている。 
 ※魔女は数が少ない。 
 ※ドラゴンは数が少なすぎて、ほとんどの人間が存在を知らない。 
  
 【世界(左から右に行くほど辺境)】 
 ・中央……『大国』、プリマス、アルカンレティア、グリンシルト、ダリアの洞(地下)、空中機動要塞ネメシス(上空) 
 ・東部……ウェルス共和国、底都(地下)、極東島国 
 ・西部……テトラゴノン首長連合、ファイル島 
 ・南部……フレイヤ王国、科学都市、学術国家ヴェルズィテート、アーペガ聖共和国 
 ・北部……大私帝国、神聖共和国、ヴィクルー共和国 
  
 【魔法の種類】 
 攻撃・探索・分析・移動・予知・治癒・錬成・守護・変化・契約 
 ※予知魔法・治癒魔法は珍しい、または難しい。  
	- 212 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/13(水) 20:44:16.98 ID:fzpF1B62O
 -  【自然豊かな国───グリンシルト】 
  
 リーフィア「あ……! あった、城門……!」 
  
 オボロと別れたリーフィアは、街に向かって歩いていた。 
  
 グリンシルトは広大な土地に街が点在している。これは、豊かな自然をできるだけ破壊しないという配慮なのだとか。 
  
 そのため、グリンシルトの街は、一つひとつが小さな国のように作られている。目の前の城門がその例だ。 
  
 城門の近くに列がある。おそらくあの場所に検問所があるのだろう。 
  
 リーフィア(この街に入りたい人、たくさんいるんだ……どんな人達がいるんだろう……) 
  
 リーフィア「……そういえば……」 
  
 リーフィアは、別れ際にオボロから言われた事を思い出す。  
	- 213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/13(水) 20:45:18.72 ID:HVGNYZy10
 -  ありがたい。現状舞台は中央地域で纏まっているわけだ 
 
	- 214 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/13(水) 20:47:27.85 ID:RFJGzE8/O
 -  オボロ「お主に掛けた『偽装』じゃが……簡単には破れん。お主は今、リーフィアでありながらリーフィアで無いのじゃ」 
  
 オボロ「その魔法があれば、お主が『大国』の王族である事を知る者に正体がバレる事は無いだろう」 
  
 オボロ「ただし……目立ってはならぬ」 
  
 リーフィア「……目立つ?」 
  
 オボロ「そうじゃ。目立てば目立つほど、その魔法は薄くなっていく。そして信じられないほど目立った時、その魔法は完全に解ける」 
  
 リーフィア「…………」ゴクリ…… 
  
 オボロ「……とまぁ、脅したは良いが、お主の性格じゃ目立つ事もあるまいて。気楽に行くんじゃな」 
  
 リーフィア「は、はい……」  
	- 215 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/13(水) 20:50:12.11 ID:RFJGzE8/O
 -  リーフィア(……目立たないように、気をつけないと。どんな人達がいるか、見るだけで……) 
  
 ・並んでいる中で、目立っている人達がいます。どんな人達、或いは団体でしょうか。名前、性別、年齢、種族、職業、容姿、性格、どこから来たか、来た目的を安価してください。 
 ・どこから来たかは>>211から選択してください。もちろん、それ以外でも可。団体で来ている場合は、職業か来た目的のところに明記してください。 
 ・来た目的に「戦争をしに来た」や「街を襲いに来た」などを書いた場合、無効となります。まだそんな時じゃないので。 
  
 ↓3まで  
	- 216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/13(水) 20:59:14.97 ID:HVGNYZy10
 -  名前 ライオネル・ヒューマン 
 性別 男 
 年齢 33 
 種族 庸人 
 職業 軍人 
 容姿 ハンサムな色男 
 性格 爽やかで話し上手だが打算的で小賢しい 
 どこから来たか・来た目的 
 『大国』北部軍閥の幹部で、グリンシルトの軍事顧問に就任する予定。他国に干渉し北部軍閥の影響力を強める意図がある  
	- 217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/13(水) 21:00:01.11 ID:Q+pT8V/R0
 -  名前 ギール 
 性別 男 
 年齢 不明(ぱっと見は20代前半) 
 種族 人間 
 職業 不明 
 容姿 冒険者らしき服装でボロボロのマントを纏っている。本人の見窄らしさとは対極に位置するかのような緋色の美しい両手剣を背負っている(これが何なのかは分からないが本能的に手放してはいけないと感じるらしい) 
 性格 温厚。いじられ気質 
 どこから来たか 不明(記憶喪失) 
 来た目的 あてもなく彷徨っていたら辿り着いた  
	- 218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/13(水) 21:00:23.97 ID:u5dmetQmo
 -  名前 セラフ・ローエングラム 
 性別 女 
 年齢 1200 
 種族 ドラゴン 
 職業 旅人 
 容姿 メチャ美人 
 性格 適当自由人 
 どこから来たか 空から 
 来た目的 戸籍もパスポートもないけど観光させろと  
	- 219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/13(水) 21:00:47.60 ID:Q+pT8V/R0
 -  種族のところ間違えた、不明で 
 
	- 220 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/13(水) 21:43:01.93 ID:nJt+RBoMO
 -  ・>>217-219を採用。今さらですが、この世界では基本的に「名前・名字」になります。 
  
 リーフィア(商人隊や観光目的の人達が多いけど……気になるのは、あの辺りかな……) 
  
 検問所職員女「すいません、こんなにお待たせしてしまって……」 
  
 ライオネル「はは、大丈夫だよ。いくら僕が『大国』から来た軍事顧問だと言っても、検問で特別扱いはできないだろうからね」 
  
 検問所職員女「本当にすいません……」 
  
 ライオネル「しかし……この国は本当に自然豊かだねぇ。軍閥の幹部なんかしていると気が滅入るからさ、本当に癒されるよ」 
  
 検問所職員女「あ、ありがとうございます……!」 
  
 ライオネル「その分、軍事的には脆弱だけどね」 
  
 検問所職員女「あ……は、はい……」 
  
 リーフィア(た、『大国』の人間……!? しかも軍閥って……!) 
  
 現在、荒れている『大国』の国内には、3つの派閥がある。一つは、王族とその関係者。もう一つは、悪魔族を後ろ盾にする反乱軍。 
  
 そして最後の一つが……『大国』北部を支配する軍閥だ。 
  
 現在、この軍閥が一番力を持っていると言えるだろう。軍事的には強力なのはもちろん、王族が頼らない今、軍閥は国内に期待を寄せられている。 
  
 リーフィア(でも、グリンシルトの軍事顧問って……確かにグリンシルトには軍事のイメージは無いけど……) 
  
 軍閥が対外的な影響力も行使し始めた……という事なのだろうか。  
	- 221 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/13(水) 21:45:02.19 ID:RbjuNkhvO
 -  検問所職員男「……名前は?」 
  
 ギール「えっと……ギール、かな? 多分」 
  
 検問所職員男「多分?」 
  
 ギール「いや……分かんないんですよ。俺、なんか記憶喪失みたいで……」 
  
 検問所職員男「……怪しいな」 
  
 ギール「い、いや! 本当なんですって!」 
  
 検問所職員男「すまんな、こちらは疑うのが仕事だ。何か身分証になる物は無いのか?」 
  
 ギール「うーんと……」ゴソゴソ…… 
  
 ギール「……飴玉なら」 
  
 検問所職員男「……入国拒否、と」 
  
 ギール「ま、待って! 頼みますよ! 俺もう色んなところで入国拒否食らってるんです! 行くあてが無いんですよ!」 
  
 検問所職員男「そうか……それは大変だったな……」 
  
 ギール「! じゃ、じゃあ……!」 
  
 検問所職員男「入国拒否だ」 
  
 ギール「どうして!?」 
  
 検問所職員男「それが検問所だ」 
  
 リーフィア(……記憶喪失、かぁ) 
  
 リーフィア(確かに怪しいけど……悪い人では無さそうだなぁ……)  
	- 222 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/13(水) 21:47:54.17 ID:NDr3DcOGO
 -  セラフ「入国させてよ」 
  
 検問所職員新人「い、いえ! それはできないです!」 
  
 セラフ「何で?」 
  
 検問所職員新人「身分証が無いからであります!」 
  
 セラフ「いいじゃん」 
  
 検問所職員新人「良くないですよ!?」 
  
 セラフ「固い事言わないでさー」 
  
 検問所職員新人「決まりですから!」 
  
 セラフ「むう……」 
  
 検問所職員新人「そ、そうだ! どこから来たかは言えますか? その国に確認が取れれば、入国が可能です!」 
  
 セラフ「空から」 
  
 検問所職員新人「そら?」 
  
 セラフ「空」 
  
 検問所職員新人「……やっぱり入国させられません!」 
  
 セラフ「ケチくさいなー、そんなんじゃモテないよー?」 
  
 検問所職員新人「あ、怪しい人間を入国させる検問所職員の方がモテませんよ!」 
  
 セラフ「……確かに!」 
  
 検問所職員新人「ね!? そうでしょ!?」 
  
 セラフ「じゃあ、入れてよ」 
  
 検問所職員新人「何故!!?」 
  
 リーフィア(…………) 
  
 リーフィア(大変そうだなぁ……) 
  
 ・リーフィアの行動、または他の人の行動を下から選択してください。 
  
 1.ライオネルが話し掛けてくる。 
 2.ギールに声を掛ける。 
 3.セラフが近づいてくる。 
 4.検問所で自分の番が回ってくる。 
 5.その他。自由安価。あり得ないものは無効です。 
  
 ↓2  
	- 223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/13(水) 21:48:39.13 ID:GZL1nXzDO
 -  3 
 
	- 224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/13(水) 21:48:41.75 ID:f3ZJAaZ30
 -  2 
 
	- 225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/13(水) 21:48:49.80 ID:62WSZKZBO
 -  かそく 
 
	- 226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/13(水) 21:48:52.39 ID:B/CujmEDO
 -  3 
 
	- 227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/13(水) 21:49:35.24 ID:q99MQpA00
 -  やべーやつらが集まってて検問所の人たちの胃に穴あきまくりだな… 
 安価下  
	- 228 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/13(水) 22:00:06.35 ID:CBK0Lhz4O
 -  ・>>224を採用。ギールに話しかけます。 
  
 リーフィア「……あのー……」 
  
 検問所職員男「ん? 何だ、まだ君の順番ではないぞ」 
  
 リーフィア「あ、いえ、そうではなくて……その人の事なんですけど……」 
  
 ギール「へ? 俺?」 
  
 リーフィア「え、えっと……」 
  
 リーフィア(悪い人じゃ無さそうだし、可哀想だし……何とかしてあげたいんだけど……) 
  
 リーフィアは、基本的にお人好しであった。 
  
 リーフィア(どうすればいいかな……) 
  
 ・ギールを街に入れてあげましょう。その方法を下から選択してください。 
  
 1.自分の知り合いだと告げる(同時にどんな関係か安価してください)。 
 2.『偽装』でギールの身分証を作る(同時にコンマ判定。30以上で成功)。 
 3.一度勾留して判断するなど、入国できる現実的な方法を提案する。 
 4.その他。自由安価。リーフィアっぽくないものは無効です。 
  
 ↓2  
	- 229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/13(水) 22:00:28.14 ID:u5dmetQmo
 -  2 
 
	- 230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/13(水) 22:04:04.14 ID:q99MQpA00
 -  2 
 
	- 231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/13(水) 22:04:26.91 ID:HVGNYZy10
 -  3 
 
	- 232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/13(水) 22:10:44.11 ID:HVGNYZy10
 -  即偽装露見 
 
	- 233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/13(水) 22:26:21.05 ID:Q+pT8V/R0
 -  これは草 
 
	- 234 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/13(水) 23:19:54.85 ID:1idF8RxzO
 -  ・>>230を採用。コンマ14なので失敗。付け焼き刃の魔法は成功しないのです……。 
  
 リーフィア(そうだ! 『偽装』で何でもない紙を身分証にしてみよう……!) 
  
 リーフィアは鞄からコッソリとメモ紙を取り出した。 
  
 リーフィア「あの……その方の懐に、身分証が見えますよ?」 
  
 ギール「えっ!?」 
  
 そう言うと、リーフィアはギールの懐から身分証を取るフリをした。当然、そんな物は無いので、彼女は手の平に隠した紙を見せる。その紙は『偽装』で彼の身分証になっている。 
  
 ……ハズだった。 
  
 検問所職員男「……ただの紙だぞ」 
  
 リーフィア「……え?」 
  
 リーフィア(し、しまった……! 失敗したんだ……!) 
  
 リーフィア(ど、どうしよう……!!) 
  
 検問所職員男「……お前も怪しいな。さては……二人ともグルか?」 
  
 リーフィア「ち、ちが……!」 
  
 リーフィア(うう……これじゃ言い逃れできないよ……!) 
  
 リーフィア(このままだと……街に入れない……!!) 
  
 ・ピンチなリーフィアを助ける人がいます。それは一体誰でしょう? コンマ判定です。 
  
 コンマ偶数:ライオネル 
 コンマ奇数:セラフ 
 コンマ00:オボロ 
 コンマ44:ギール(ただしこの場合ギールは街に入れない) 
  
 ↓1のコンマ二桁  
	- 235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/13(水) 23:20:32.06 ID:Q+pT8V/R0
 -  ど 
 
	- 236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/13(水) 23:24:21.34 ID:q99MQpA00
 -  自分を狙ってるかもしれない王国側の人間に助け舟を出されるのは幸か不幸か 
 
	- 237 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/13(水) 23:57:41.40 ID:yFJN4ZTtO
 -  ・>>235を採用。ライオネルに助けられます。 
  
 ライオネル「あっ、こんなところにいたのか!」 
  
 話しかけてきたのは、先程『大国』軍閥の幹部を名乗っていた男だった。 
  
 ライオネル「もう〜……探してたんだよ。ほら、早く早く」 
  
 検問所職員男「あ、待ってください、ライオネル様。彼らはまだ……」 
  
 ライオネル「彼らは僕の部下だよ。少々クセのある二人だから、軍人ではないんだけどね。だから、怪しくはないんだ」 
  
 ライオネル「……まさか、僕の言葉を疑うわけじゃないよね?」 
  
 検問所職員男「……! め、滅相も無い……!」 
  
 ライオネル「それは良かった。君が賢い人で助かるよ」 
  
 ライオネル「さぁ、二人とも。僕についてきて。入国と行こうじゃないか!」 
  
 リーフィア「あ……は、はい……」 
  
 ギール「良かった……やっと街に入れる……」ホッ…… 
  
 リーフィア(私達を助けてくれた……? この人、良い人なのかな? それとも何か目的が……?) 
  
 ・やっと街に入れます。ここで、この街の名前とその特徴の安価をお願いします。一応この街がグリンシルトの首都となります。特徴は有名な物とか文化とか何でも。ただし、グリンシルトの主産業(農業や漁業、紡績業など)に反するものは無効です。 
  
 ↓1 街の名前 
 ↓2、3 街の特徴  
	- 238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/13(水) 23:58:16.10 ID:f3ZJAaZ30
 -  カイム 
 
	- 239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/13(水) 23:59:45.72 ID:GZL1nXzDO
 -  街の中央に巨大な大樹がある 
 
	- 240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/14(木) 00:00:28.61 ID:tzVaTjQSo
 -  名物は青汁 
 
	- 241 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/14(木) 00:32:59.08 ID:onZqyY4vO
 -  【グリンシルトの首都───カイム】 
  
 ギール「……あの」 
  
 リーフィア「は、はい……!」 
  
 ギール「俺、ギールって言います。さっきは……ありがとございました。俺を助けてくれようとしたんですよね?」 
  
 リーフィア「い、いえ……失敗しちゃいましたし……」 
  
 ギール「いやぁ……助けてくれようとした事が嬉しいんです! 俺、今までどこでも門前払いだったんで……」 
  
 リーフィア「……本当に記憶喪失、なんですか?」 
  
 ギール「えぇ、まぁ……。名前しか思い出せなくて困ってるんですよ……」 
  
 ギール「後は……この剣が大切だって事くらいかな」 
  
 そう言って、ギールは背中の両手剣を触った。それは非常に立派な物で、彼の見すぼらしい格好にはあまり合っていない。 
  
 ギール「でも、何でこんなの持ってるのか、覚えてないんですよねぇ……」 
  
 リーフィア「そうなんですか……」 
  
 リーフィア「あっ、私はリーフィアです。よろしくお願いします」  
	- 242 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/14(木) 00:37:04.16 ID:onZqyY4vO
 -  ライオネル「自己紹介は終わったかな?」 
  
 リーフィア達を助けた男は、爽やかに笑った。 
  
 ギール「あなたもありがとうございました。あなたがいなければ、俺はまた入国拒否でしたよ」 
  
 リーフィア「わ、私も……ありがとうございました……」 
  
 ライオネル「お礼なんか要らないよ。そんな物貰っても、僕には何の得にもならないからね」 
  
 リーフィア「え……」 
  
 ライオネル「等価交換だよ、リーフィア君。受けた恩は返す。これは人間社会の常識だと思うけど?」 
  
 ギール「はぁ……まぁ、それはそうですね……」 
  
 ライオネル「あぁ、安心すると良い。君達が何者かは詮索しないよ。僕には関係の無い事だし」 
  
 ライオネル「僕はライオネル・ヒューマン。『大国』北部軍閥の幹部だ」 
  
 ギール「……タイコク?」 
  
 ライオネル「……それも覚えていないのかい? まぁ、それは良い。追々学んでいきなよ」 
  
 ライオネル「君達には、僕に力を貸してほしいんだ」 
  
 リーフィア「ち、力って……私にお役に立てる事なんて……」 
  
 ギール「俺は記憶無いんで何とも……」 
  
 ライオネル「大丈夫。僕の“目”に狂いは無いよ」 
  
 ライオネル「僕の家系魔法は『審美眼』。君達の価値を明確に理解する素晴らしい魔法さ」 
  
 ライオネル「君達は二人とも良い家系魔法の持ち主みたいだね。特にギール君は非常に強い家系魔法も持っているようだ。もちろん、リーフィア君の家系魔法も充分魅力的だよ」 
  
 リーフィア(『審美眼』……! そんな魔法が……!) 
  
 ギール「俺の覚えてない家系魔法の事も分かるんですか!? じゃ、じゃあ、俺の記憶とか経歴とかは……!!」 
  
 ライオネル「残念だけど、そこまでは無理だね。僕の『審美眼』は 君達の家系魔法を知る事ができるだけなんだ。本当は人間よりも無機物に有効な魔法だからね」 
  
 ギール「そ、そうですか……」 
  
 リーフィア(良かった……という事は、私が王族だって事はバレてないんだ……) 
  
 ライオネル「君達の家系魔法は実に珍しい、そして僕の目的に有効だ。手を貸してくれると嬉しいんだけどねぇ」 
  
 ライオネル「場合によっては、もう一度検問所職員を呼ぶ事を考えねばならないなぁ」 
  
 リーフィア(……それに、今分かった) 
  
 リーフィア(この人、全然良い人じゃない……!) 
  
 リーフィア(でも……逆らって変な事されるのも嫌だし、何よりギールさんに迷惑が掛かるかも……) 
  
 リーフィア「……分かりました。取り敢えず、話だけ聞きます」 
  
 ライオネル「……悪くない返答だ」 
  
 ライオネル「来たまえ、馬車を用意してある」  
	- 243 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/14(木) 00:39:06.54 ID:onZqyY4vO
 -  ライオネル「……この国は空気を汚さないようにとかで車が使えないんだよな。馬車も嫌いじゃないけど、ちょっと前時代的だよなぁ……」 
  
 リーフィアとギールは、ライオネルに促され、馬車に乗っていた。ライオネルは文句を言っているが、座席などの内装を見る限り、この馬車は一級品だ。それだけライオネルは重要な人物なのだろう。 
  
 ギール「……それで、俺達は何をすればいいんです?」 
  
 ライオネル「そうだね……その前に、今のこの国の危機を話しておこうか」 
  
 リーフィア「危機……?」 
  
 ライオネル「……グリンシルトは現在、危険な状況なんだよ」 
  
 ・グリンシルトはとある国、或いは組織から狙われています。一体どこからでしょう。国の場合は>>211から選択し、国のどの機関から狙われているか安価してください。組織の場合は犯罪組織でも反政府組織でも何でも構いません。 
  
 ↓3まで。コンマ50以上で採用。全部コンマ50以下だった場合、一番高いものを採用。  
	- 244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/14(木) 00:40:55.86 ID:8QQk3TbCo
 -  暁みたいな国家に属さない国際精鋭暗躍組織に狙われている 
 
	- 245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/14(木) 00:42:45.90 ID:G2Z+0cE40
 -  フレイヤ王国から貴重な資源の輸出を求められる(断った時の行動が武力衝突に発展しかねない) 
 
	- 246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/14(木) 00:43:48.23 ID:hhLECa5B0
 -  ネメシス 
 
	- 247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/14(木) 00:43:50.66 ID:rwLhO3t2O
 -  ウェルス共和国の企業連という企業連合組織から経済的合法的に侵略されている 
 
	- 248 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/14(木) 00:53:27.09 ID:sDjh1pnpO
 -  >>244-245を採用したところで本日はここまで。また、>>247の『企業連』もストックしておきます。 
  
 厄介な人物に目をつけられたリーフィア(とギール)。果たしてこれからどうなっていくのでしょう。 
  
 今日もありがとうございました。おやすみなさい。  
	- 249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/14(木) 00:53:44.85 ID:8QQk3TbCo
 -  乙乙 
 
	- 250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/14(木) 00:55:47.56 ID:hhLECa5B0
 -  乙でした 
 
	- 251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/14(木) 00:59:28.04 ID:lKz90kHoO
 -  乙次も待ってる 
 
	- 252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/14(木) 13:14:37.45 ID:jjmBrG/q0
 -  ライオネルの腹黒さを怖れているが見ず知らずの相手のために躊躇なく偽造書類作ろうとしたリーフィアも相当したたかというか神経図太いと思う 
 
	- 253 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/14(木) 13:17:11.83 ID:Qb5aiMwPO
 -  おはようございます。それではやっていきましょう。 
  
 ・>>244-245を採用。 
  
 ライオネル「この国……グリンシルトは、現在二つの脅威に見舞われている」 
  
 リーフィア(ふ、二つも……) 
  
 ライオネル「一つはフレイヤ王国……あぁ、そうか、ギール君は知らないんだったね……」 
  
 ギール「いやぁ、すいません」 
  
 ライオネル「では、リーフィア君、説明お願いできるかな?」 
  
 リーフィア「えっ。あ、はい……」 
  
 リーフィア「……フレイヤ王国というのは、世界の南側にあって、先程出てきた『大国』に隣接している国です。軍事的にも経済的にも強い力を持ちますが、貧富の差が激しいんだとか……」 
  
 リーフィア「……多分、今この世界で一番の影響力を持つ国だと思います」 
  
 ライオネル「その通り。悔しいけれど、我々『大国』はフレイヤ王国に遅れを取っているんだ」 
  
 ライオネル「そんなフレイヤ王国が、このグリンシルトに貴重な資源の輸出を求めていてね。どうやら軍事的制裁も辞さないと、武力をちらつかせているらしい」 
  
 ライオネル「グリンシルトはこの資源を手放したくないらしいんだ。だけど、フレイヤ王国に軍事力では敵わない……」 
  
 ライオネル「……ここで我が北部軍閥が手を貸せば、フレイヤ王国の影響力を弱める事ができるだろうねぇ」 
  
 ギール「なるほど……」 
  
 ギール「……つまり、人助けですね!」 
  
 ライオネル「……何を言っているんだ君は」 
  
 ギール「あれ!?」 
  
 リーフィア「……その貴重な資源というのは……?」 
  
 ・グリンシルトで取れる貴重な資源とは何でしょう? 他の場所で取れなそうな資源を安価してください。 
  
 ↓2  
	- 254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/14(木) 13:24:47.50 ID:hhLECa5B0
 -  この国らしいかといわれると微妙だが、川で砂金が取れるようになったとかは有りかな? 
 
	- 255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/14(木) 13:25:13.03 ID:jjmBrG/q0
 -  鉄の木 その名の通り鉄の如き硬度を持つ燃えにくい木 
 
	- 256 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/14(木) 14:01:51.13 ID:Qb5aiMwPO
 -  ・>>255を採用。 
  
 ライオネル「『鉄の木』……その名の通り、鉄のように硬く、燃えにくい木だよ」 
  
 ライオネル「加工は少し難しいが……そこをクリアできれば、こんなに良い素材は無い。建築にも軍事にも使えるだろうからね」 
  
 ライオネル「この木は栽培するのがかなり難しくてね、自生しているのを管理するくらいしかできないんだ」 
  
 リーフィア「……そして、生えているのが、このグリンシルトだけなんですね」 
  
 ライオネル「そういう事さ。何年か前から要求はされていたらしいんだけど、最近になっていよいよ直接的な圧力を掛けてきている。余談を許さない状況らしい」 
  
 リーフィア(アルカンレティアも大変だったけど、この国も大変なんだ……)  
	- 257 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/14(木) 14:02:22.86 ID:Qb5aiMwPO
 -  ライオネル「……そうだ、もう一つの脅威の話をしていなかったね。まぁ、こちらは正直よく分かっていないから……」 
  
 ライオネル「とある国際的な暗躍組織から狙われている……らしいんだ」 
  
 リーフィア「暗躍組織……?」 
  
 ・暗躍組織の名前を安価してください。何かそれっぽいのを。 
  
 ↓2  
	- 258 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/14(木) 14:03:49.77 ID:Y83bHIVZO
 -  シノクニ 
 
	- 259 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/14(木) 14:04:50.67 ID:JMCoFj67o
 -  革命同盟 
 
	- 260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/14(木) 14:06:41.51 ID:hhLECa5B0
 -  ダークソサエティ 
 
	- 261 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/14(木) 14:37:58.07 ID:Qb5aiMwPO
 -  ・>>259を採用。 
  
 ライオネル「『革命同盟』……彼らはそう呼ばれている」 
  
 ギール「革命同盟……」 
  
 ライオネル「彼らは革命家の集団。世界平和を掲げ、そのために暗躍している組織さ。全く……大層崇高な目的であらせられるよ」 
  
 ライオネル「ただ……彼らの目的が全く分からなくてね。政府も混乱しているようだ」 
  
 ライオネル「この国には自然や資源はあるが、わざわざ革命のために狙うほどの物は無いからね」 
  
 確かに、ライオネルの言う通りだ。グリンシルトは平和で牧歌的な国であり、革命という空気にはそぐわない。狙うなら、それこそ『大国』やフレイヤ王国ではないだろうか。 
  
 リーフィア「でも……狙われているのは、本当なんですよね?」 
  
 ライオネル「そこはほぼ間違いないだろう。確かな筋からの情報のようだからね」  
	- 262 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/14(木) 14:42:26.51 ID:Qb5aiMwPO
 -  ギール「うーん……それで、俺達は何をすればいいんですか?」 
  
 ライオネル「……僕が言うのも何なんだけどさ、やる気満々だねギール君」 
  
 ギール「やっぱり恩は返さないといけませんから!」 
  
 リーフィア(良い人だなぁ……) 
  
 ライオネル「……まぁ、やる気があるのは良い事だ」 
  
 ライオネル「だけど、詳しい話はもう少し後にしよう。まずはグリンシルトを治める一族にもてなしてもらわないとねぇ」 
  
 リーフィア「一族……?」 
  
 ライオネル「おや、知らないのかい? グリンシルトは、代々一族とその関係者によって治められているんだよ」 
  
 ライオネル「グリンシルトのどこからでも見えるあの大樹を守る一族に……ね」 
  
 ・キャラクター安価です。グリンシルトは大樹を守る一族に治められているのですが、その一族の名前・年齢・性別・容姿・性格・担当・特徴をお願いします。ちなみに、種族は庸人やそのハーフ、クォーターだけです。 
 ・担当は国の運営のどの部分に従事しているか。地位は自由で構いません。 
 ・特徴は何でも大丈夫なんですが、「実は裏切り者である」などのシリアスな内容は無しでお願いします。 
  
 ↓3まで  
	- 263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/10/14(木) 14:49:01.86 ID:+APZ8yc20
 -  名前:グリンピース 
 年齢:22 
 性別:女 
 容姿:金髪緑目 
 性格:嫉妬深い 
 担当:武力担当 
 特徴:庸人と風来鬼のハーフ  
	- 264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/14(木) 14:50:12.37 ID:Y83bHIVZO
 -  名前:バーセル・フェライト 
 年齢:28 
 性別:男 
 容姿:隈が濃い疲れ顔 
 性格:苦労人 
 担当:外務大臣 
 特徴:外交的に危機に見舞われている祖国のために奔走してたら自分が死にそうになってる苦労人。猫の手も借りたい。  
	- 265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/14(木) 14:50:47.06 ID:kbeDMTny0
 -  名前リメロン 
 年齢15 
 性別女性 
 容姿緑色のおかっぱの髪をした小柄な少女 
 性格無口で大人しい 
 担当医療薬学 
 特徴若くして治癒魔法が使える 
   
	- 266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/14(木) 14:53:11.85 ID:hhLECa5B0
 -  名前 レド 
 年齢 28 
 性別 男 
 容姿 気だるげな表情をした猫背の男 
 性格 面倒臭がりで放任主義者 
 担当 軍事 
 特徴 グリンシルト防衛軍総司令官兼首都防衛隊長。仕事をしろと閑職に押し込められた放蕩息子。仕事は有能な部下に任せてサボりがちだが街の人々からは親しまれている  
	- 267 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/14(木) 15:59:47.77 ID:Qb5aiMwPO
 -  ・>>263-265を採用。 
  
 バーゼル「いやはや、お待ちしておりましたライオネル様!」 
  
 大樹の近くにあった大きな屋敷で馬車から降りると、一人の男が出迎えてくれた。精一杯の笑顔を見せているが、疲れが全く隠せていない。隈も相当酷い。眠れていないのだろうか。 
  
 ライオネル「ご苦労様、バーゼル君。大丈夫かい? 疲れていそうだけど」 
  
 バーゼル「い、いえいえ! 私は全然大丈夫ですとも!」 
  
 ギール「そうは見えませんよ? 休まれた方が……」 
  
 バーゼル「大丈夫ですっ!!」 
  
 凄い剣幕だ。休んでなどいられないという強い気概を感じる。或いは、休んではいけないという強迫観念か。 
  
 何にせよ、彼を休ませるのは簡単では無さそうだ。それこそ世界が平和にならない限りは。 
  
 バーゼル「私はバーゼル・フェライトと申します。グリンシルトの外務大臣を務めております」 
  
 リーフィア「外務大臣……ですか? 随分お若いですね」 
  
 バーゼル「そうかもしれませんね……。我が一族は、隠居する年齢が早いのです。早々に隠居して大樹の近くに居を構える者が多いのですよ」 
  
 リーフィア「なるほど……」  
	- 268 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/14(木) 16:00:58.55 ID:Qb5aiMwPO
 -  バーゼル「……こちらのお二人もライオネル様のお連れでお間違いないですか?」 
  
 ライオネル「そうだとも。僕の大切な部下だよ」 
  
 ギール「そうなの?」 
  
 ライオネル「ん?」ギロッ! 
  
 ギール「そうです」 
  
 バーゼル「そうですか、では……リメロン!」 
  
 バーゼルが声を上げると、後ろから緑色のおかっぱ頭の少女が現れた。 
  
 バーゼル「彼女はリメロン。グリンシルトの医療・薬学部の人間ですが、今日は特別に私の手伝いをしてもらっています。無口ですが、良い子ですよ」 
  
 リメロン「…………」ペコリ…… 
  
 バーゼル「そちらの方……お名前は?」 
  
 ギール「あ、ギールです」 
  
 バーゼル「ではギール様、その御召し物を変えられてはどうでしょう? 長旅で大分くたびれていらっしゃるご様子ですので……」 
  
 バーゼル「リメロン、後は頼んだよ」 
  
 リメロン「…………」コクリ…… 
  
 頷くと、リメロンはギールの手を引き、スタスタと歩き出した。  
	- 269 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/14(木) 16:02:15.59 ID:Qb5aiMwPO
 -  ギール「あれ、あの、ちょっとー……!」 
  
 有無を言わさぬ手の力に、ギールは従うしか無かった。ライオネルの部下という設定だ、きっと良い服に変えてもらえるだろう。 
  
 リーフィア(……確かに、ギールさん、この場所にいるにはちょっとボロボロだったもんね……) 
  
 おそらく、ここは来賓館なのだろう。豪奢な飾り付けが至るところに施されている。 
  
 バーゼル「ギール様は後で合流して頂きましょう。それではライオネル様、そして……」 
  
 リーフィア「り、リーフィアです」 
  
 バーゼル「リーフィア様ですね。こちらへどうぞ。お食事をご用意してますので……」 
  
 ライオネル「ありがとう」 
  
 バーゼル「ではでは、こちらに……」 
  
 バーゼルに連れられ、ライオネルとリーフィアは大部屋の中へと入っていった。  
	- 270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/14(木) 16:02:27.72 ID:hhLECa5B0
 -  グリンシルトのお偉いさんにも顔覚えられたし、完全にライオネルの部下になってしまった 
 
	- 271 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/14(木) 16:04:21.90 ID:Qb5aiMwPO
 -  ライオネル「うーん……グリンシルトって野菜中心の料理が多いんだよねぇ。僕は肉の方が好きで……あ、でも、この魚のは美味しそうかな……」ブツブツ…… 
  
 再びライオネルが文句を言っているが、バーゼルが用意した料理は素晴らしい物だった。美味しいだけでなく、野菜が多めの食事は、年頃の少女であるリーフィアにとってはありがたい。 
  
 リーフィア(もちろんお肉も好きだけどね……!) 
  
 ギール「おお……! すっごい料理だ! うまそー!!」 
  
 そう叫んで勢いよく着席したギールは、見違えるほどに綺麗になっていた。服が上等の物に変わっているだけでなく、風呂にも入ったのだろう、髪も整えられている。 
  
 ライオネル「品が無いなぁ……もっと上品に座りなよ」 
  
 バーゼル「いえいえ、構いませんよ」 
  
 ライオネル「そうかい? なら良いんだけど」 
  
 ライオネル「そちらのお嬢さんが睨んでいるから、怒っているのかなと思ってねぇ」 
  
 ライオネルが笑ってナイフで指差したのは、席に座るバーゼルの隣で立っている金髪の女性だった。会合用の服を着ているが、元は戦士なのだろう、屈強な肉体が見て分かる。 
  
 バーゼル「す、すいません! 彼女は武力部のグリンピースという者ですが、なにぶん目付きが悪いもので……!」 
  
 グリンピース「別にソイツは睨んでない。睨んでるのはアンタだよ、ライオネル」 
  
 バーゼル「ぐ、ぐぐぐグリンピース!! 何て事を!! ああっ、す、すいませんライオネル様っ……!!!」 
  
 ライオネル「はははっ、気にしなくて良いよ。むしろ、武力部の人なら素直な人間の方が歓迎だ。これからの話についてするならね」  
	- 272 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/14(木) 16:05:49.06 ID:Qb5aiMwPO
 -  ライオネル「それじゃあ、そろそろ真面目な話をしよう。ここに呼んでもらったという事は……僕を軍人顧問として呼ぶ事を決めてくれたんだよね?」 
  
 グリンピース「……正直言って、アタシはアンタが気に入らない」 
  
 バーゼル「ぐ、グリンピース……!!」 
  
 グリンピース「……だけど、アタシ達だけじゃフレイヤ王国に勝てない。それは事実だから……アンタを軍事顧問に呼ぶ。武力大臣のお考えも同じだ」 
  
 ライオネル「軍事顧問に呼ぶ……ねぇ?」 
  
 グリンピース「…………軍事顧問に就任して頂きたい。我々はそう考えています」 
  
 ライオネル「うんうん、もちろんそのつもりさ。そう畏まらないでよ、グリンピース君!」 
  
 グリンピース「……っ!」ギリッ……!!  
	- 273 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/14(木) 16:06:55.25 ID:Qb5aiMwPO
 -  リーフィア「……あ、あの!」 
  
 リーフィア「状況は……ど、どんな感じなんでしょうか? あの、フレイヤ王国とか革命同盟とか……」 
  
 リーフィアは声を上げ、バーゼルに質問を投げかけた。このままでは、ライオネルの安い挑発にグリンピースが乗ってしまいそうだったからだ。 
  
 バーゼル「あ……は、はい! 状況ですね、はい」 
  
 バーゼルも彼女の意図を感じ取ったようだ。わざとらしく咳払いをして、話を続けた。 
  
 バーゼル「革命同盟に関しては、未だ足取りが掴めません。本当にいるのかどうか……情報源からして嘘とは考えにくいのですが……」 
  
 バーゼル「そして、フレイヤ王国についてでしたね。あの王国は……」 
  
 ・コンマ二桁判定です。フレイヤ王国はどのくらい軍事的な圧力を掛けてきているのでしょうか。 
  
 ↓1のコンマ  
	- 274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/14(木) 16:08:19.10 ID:T/razatDO
 -  はい 
 
	- 275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/14(木) 16:08:28.58 ID:EXpvaxhu0
 -  あ 
 
	- 276 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/10/14(木) 16:44:53.05 ID:Qb5aiMwPO
 -  ・>>274を採用。コンマ10なので、まだ全然大丈夫みたいです。 
  
 バーゼル「……まだ何もしてきていません」 
  
 ライオネル「……それは本当かい?」 
  
 グリンピース「……間違いない。武力部がグリンシルトの隅から隅まで調べた。フレイヤ王国の影も形も無かったよ」 
  
 ライオネル「へぇ……まだ仕掛けてきてないのか……」 
  
 ライオネル「じゃあ、リーフィア君の出番というわけだ」 
  
 リーフィア「……え? 私?」 
  
 ライオネル「すまない、誰かここに書類を!」 
  
 ライオネルがそう言うと、リーフィアの目の前の食器が片付けられ、大量の書類や本が積み上げられた。 
  
 ライオネル「さぁ、読んでくれ」 
  
 リーフィア「…………えっ?」 
  
 バーゼル「ら、ライオネル様……いくら何でもその量は……ウチの者でもその量には目を通してはおりませんし……」 
  
 ライオネル「だからだよ。彼女の家系魔法なら、この量を数分で読み終えられるだろう。君達グリンシルトの人間が見逃しているかもしれない情報の全てをね。そして、彼女はグリンシルトの外部の人間だ」 
  
 ライオネル「彼女なら……フレイヤ王国に関する有効な手立てを思いつくかもしれない。僕達の思いも寄らないような、ね」 
  
 ライオネル「そういうわけだから、早めによろしく頼むよリーフィア君」 
  
 リーフィア「そ、そんな事、突然言われても……!」 
  
 ライオネル「……ふーん、やらないんだ?」 
  
 リーフィア「……うう……」 
  
 リーフィア「わ、分かりました……やります、やりますよ……!」 
  
 リーフィア(確かに『速読』で目は通せるけど……だからと言って良い案が思いつくかどうかは……) 
  
 ライオネル「ちなみにダメだったら即座に却下するからね。安心して提案しなよ?」 
  
 リーフィア(安心できないよ!) 
  
 ・リーフィアが『速読』でフレイヤ王国やグリンシルトに関する文章を読みまくります。フレイヤ王国にすべき対応策を安価してください。内容は外交的だも軍事的でも合法でも非合法でも構いません。ただし、コンマ60以下で却下となります。 
  
 ↓3まで。全部コンマ60以下だった場合、再安価を取ります。  
	- 277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/14(木) 16:50:42.33 ID:hhLECa5B0
 -  フレイヤ王国にも妥協点を用意する必要がある。鉄の木を輸出すればいい。大国軍閥の後ろ盾があるなら多少高値で吹っ掛けてもなんとかなる 
 
	- 278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/14(木) 16:54:14.16 ID:jjmBrG/q0
 -  鉄の木はグリンシルトにしか生えていない&加工が難しいというのなら、加工の本場もグリンシルトだよね? 
 グリンシルトで加工した鉄の木の武具を輸出するとかにすれば、グリンシルトに金が入るしフレイヤ王国も侵攻しないでwin-winでは? 
 加工のノウハウはグリンシルトにあるんだから、武力制圧するより取引で手に入れた方が得と向こうに判断させればいい  
	- 279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/10/14(木) 16:55:27.01 ID:IFAvY/KTO
 -  周辺すべてを巻き込んだ反フレイヤ同盟 
 
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