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安価とコンマで『剣と魔法のRPG』をイチから作る
	- 733 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 20:39:49.15 ID:/sMOoB9Z0
-  乙でした 
- 734 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2021/11/08(月) 20:41:10.94 ID:iXoCxl5n0
-  名前は決めへんのか? 
- 735 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 20:45:05.51 ID:13xprpCvo
-  おつー 
- 736 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 20:50:34.45 ID:/fBAAe5l0
-  乙 
 ドラゴンは>>724だけど、コンマ一桁の判定は同じ>>724の4かコンマ一桁が一番高い>>723の6のどっちかな?
- 737 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 20:56:30.66 ID:b42zx79DO
-  乙です 
 タイミングが合わなくて安価に参加できない事が多いけど、いつも楽しみに読んでます
- 738 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 21:02:41.29 ID:wh3Bzquz0
-  乙 
- 739 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/12(金) 21:19:22.54 ID:qgD/xHW5O
-  安価はもちろん嬉しいですが、読んで頂けるだけで感謝です。皆様いつもありがとうございます。それではやっていきます! 
 
 ・>>724を採用。
 
 ライオネルは、ハヴァリの事を知っている。そして、まだ十歳にもなっていなかったが、彼は彼女の家系魔法を覚えている。
 
 ハヴァリの家系魔法は『計量』。手に取ったものの正確な重量と成分を理解する分析魔法だ。弛まぬ研鑽により、概念的なものさえ理解できるようになったとも聞いた。
 
 小さい頃のライオネルは自らの家系魔法に劣等感があった。戦闘向きではなく、地味な魔法だからだ。しかし、同じく地味な家系魔法のハヴァリが活躍しているのを見て、密かに憧れを抱いていたものだ。
 
 ライオネル(そんな彼女が……反逆罪を……)
 
 ライオネル「……忘れようとしていたんだけどね」
 
 彼女の生存説は随分と前から噂されていた。だが、ことごとく虚偽の情報だったため、ライオネルはいつからか真偽を確認するのを止めていた。
 
 ライオネル(……僕の『審美眼』は嘘を吐かない。彼女はハヴァリ・ネロによく似ていて、家系魔法も同じく『計量』の女性だ)
 
 ライオネル(……時間があれば、もっと調べるんだけど……)
 
 
 リーフィア「きゃあああああっ!!?」
 
 
 ライオネル「……リーフィア君か?」
 
 ライオネル「こっちは今シリアスな空気だって言うのに……一体何をしているんだ彼女は……」
- 740 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/12(金) 21:30:24.22 ID:GnnytrqMO
-  ライオネルが信じられないものを見ていた頃、リーフィアもまた信じられないものを見ていた。 
 
 リーフィア「こ、これって……!!」
 
 リーフィア「卵が、脈動してる……!?」
 
 グリンシルトで拾った謎の卵が、心臓のように脈打ち、炎のように光っているのである。
 
 リーフィア「も、もしかして……孵化しそうなのかな……?」
 
 リーフィア「ど、どうしよう……! こ、このまま持ってていいのかな……!?」
 
 ギール「ど、どうしたんですか!?」
 
 グレイス「リーフィア! 大丈夫!?」
 
 ケルヴィン「うおっ!? おいおい、何だそれ!?」
 
 クー「ピカピカだー!」
 
 リリア「ドクドクだー!」
 
 コジョ「卵? でも、こんなの見た事ない……」
 
 ライオネル「君達……何をやっているんだよ……」
 
 ライオネル「……! それは……グリンシルトで拾った卵か!?」
 
 
 ピキッ……!!
 
 
 リーフィア「あ……!!」
 
 リーフィア「う、産まれる……!!」
 
 
 ピキピキピキ……!!
 
 
 卵が更に眩ゆい光を放ち、部屋が光で何も見えなくなった。そして、ゆっくりと光が止むと、卵から出てきたのは……
 
 リーフィア「…………トカゲ?」
 
 灰色のトカゲが、リーフィアの手に乗っていた。トカゲにしては大きい。小型犬くらいの大きさだろうか。
 
 ケルヴィン「……何だ、新種のトカゲか」
 
 ライオネル「いや……タダのトカゲが、こんなに発光しながら産まれてくるかい?」
 
 ギール「そこも含めて新種なのでは?」
 
 ライオネル「……まぁ……その可能性もあるか……」
 
 コジョ「んー……」
 
 コジョがそろりとトカゲに手を伸ばすと、トカゲは驚いてリーフィアに抱きついた。
 
 コジョ「ふむ……トカゲ、リーフィアに懐いてる。というか、親だと思ってる」
 
 リーフィア「え!?」
 
 グレイス「まぁ、そりゃそうね。あんたが温めて、あんたが産まれるとこ見てたわけだし。育ての親にもなるんでしょ?」
 
 リーフィア「ま、まぁ……拾ったんだから、責任はあるし……」
 
 ギール「名前はどうするんですか?」
 
 リーフィア「な、名前?」
 
 ライオネル「君が拾ったんだから、名付け親も君だろう?」
 
 リーフィア「わ、私が……!?」
 
 ・ドラゴンの赤ちゃんの名前を安価してください。
 
 ↓2
- 741 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 21:32:25.77 ID:mmz7Hf/H0
-  フィアネルギール 
- 742 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 21:32:39.71 ID:1tt+hEAPO
-  セレナ 
- 743 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 21:56:46.33 ID:N2qxgsooO
-  前他の人がチラッと言ってたけどコンマ数値はこのまま反転しないで進めていくのかな? 
 コンマ数値80以上〜とか20以下〜みたいな漠然とした範囲なら操作が効いちゃうからその辺気になる作者は反転コンマなり一桁参照判定増やすなりしてるけど
- 744 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/12(金) 22:04:37.96 ID:Hpr/6xnRO
-  リーフィア「……セレナ、かな?」 
 
 ギール「セレナ……良い名前ですね!」
 
 グレイス「何かの作品から取ったの?」
 
 リーフィア「う、うん……まぁね……」
 
 リーフィア(さっき読んだ『悪竜伝』に出てきた人の名前を付けたんだけど……その説明はいいかな)
 
 ライオネル「……しかし、そのトカゲ、どうするつもりだい? これから革命同盟に会うわけだけど」
 
 リーフィア「……連れていこうと思ってます。離れたくなさそうだし、産まれたばかりの子供を置いていくのは……」
 
 ライオネル「……まぁ、タダのトカゲなら邪魔にもならないか。場合によっては魔法を掛けて黙らせる必要はあるかもしれないけど」
 
 コジョ「動物虐待! 反対!」
 
 ライオネル「そういうわけじゃないよ……」
 
 リーフィア「……セレナ、危険な目には合わせないようにするからね」
 
 セレナ「ギャウ!!」
- 745 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/12(金) 22:07:39.53 ID:Hpr/6xnRO
-  二日後。リーフィア達は電脳アドバイザーに指定された場所に来ていた。アルカンレティアから出国してすぐの木こり小屋だ。もう使われていないようで、建物はかなり傷んでいる。 
 
 ライオネル「……あの小屋に革命同盟がいる」
 
 リーフィア「……それじゃあ、行こう……!」
 
 リーフィア達は気持ちをもう切り替えていた。それぞれ思う事はあるが、今はそういう状況ではない。フレイヤ王国の革命に集中しなくてはならないのだ。
 
 リーフィアが代表して小屋の扉を開ける。すると……
 
 リーフィア「……あれ?」
 
 リーフィア「……タブレット?」
 
 小屋の真ん中に木箱が置いてあり、その上にタブレットが載せられていた。
 
 電脳アドバイザー「お待ちしておりました、皆様。全員揃っているようですね」
 
 リーフィア達が入ったと同時に画面が付き、電脳アドバイザーの姿が映し出される。
 
 グレイス「わっ……サイバーフェアリー……」
 
 ライオネル「……爆撃男君はいないようだね?」
 
 電脳アドバイザー「はい。我々は既にフレイヤ王国内の拠点に集合しております」
 
 ライオネル「……フレイヤ王国内? そんな……サイバーフェアリーの電脳アドバイザー君はともかく、庸人が二日で行けるわけが……」
 
 
 ワープ屋「そらァ、この俺がいるからなぁ」
 
 
 全員「!?」
 
 ケルヴィン「だ、誰だテメェ!?」
 
 ギール「敵……!? それとも、革命同盟の……!?」
 
 ワープ屋「そー警戒すんなって。どっちでもねーのよ、俺ァ」
 
 電脳アドバイザー「彼は通称“ワープ屋”。金銭を支払う事で彼の家系魔法『転移』を使わせてもらう事ができます」
 
 ワープ屋「つまり移動屋さんってワ・ケ」
 
 電脳アドバイザー「爆撃男様と同じく、皆様にはワープ屋様の力で我々の拠点に来て頂きます」
 
 ライオネル「……彼は革命同盟の所属ではないんだね? 大丈夫かい? 金さえ貰えば情報を漏らすって事は無いのかな?」
 
 ワープ屋「そうとも! 俺ァ金さえ貰えば何でもいい……」
 
 ワープ屋「……と言いたいとこだけど、革命同盟のミナサンからはケッコーな口止め料貰ってるんでね。簡単にゃあ言いやしないぜ」
 
 ワープ屋「つーか、俺が個人情報バンバカ言う奴だったら、革命同盟なんつー超非合法組織が使うわけねーだろ?」
 
 そう言うと、ワープ屋はリーフィアを見て、誰にも見えないようにウインクをする。リーフィアの事は黙っていてくれるようだ。
- 746 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/12(金) 22:11:57.23 ID:0PxqTg4cO
-  ライオネル「……それはそうか。すまないね、疑って」 
 
 ワープ屋「あー構わん構わん。うさんくせーって思われるのは慣れっこだ」
 
 ワープ屋「んじゃ、話が纏まったところで、早速いいかい? 仕事は早めに終わらせてーんでな」
 
 ワープ屋「俺の近くに寄って、どこでもいいから俺の体に触れてくれ。それでアジトまでひとっ飛びさぁ!」
 
 電脳アドバイザー「ワープ屋様、タブレットは回収して下さい」
 
 ワープ屋「はいはい分かってる分かってる」
 
 ・ワープする場所を選択してください。現在、総隊長候補が2人いるのですが、その選択により決まります。
 
 ・また、コンマ判定についてですが、採用条件をもっとランダムにしようかなー、と。今まで孵化判定のためにコンマ欲しかったんで、コンマの高いものを採用してましたが、低いものから採用するとかもアリですね。もちろん反転も。
 
 1.打ち捨てられた教会
 2.寂れた時計塔
 
 ↓2
- 747 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:12:58.89 ID:WTBaVUFd0
-  kskst 
- 748 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:12:59.30 ID:tX+wcLKOo
-  2 
- 749 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:13:02.35 ID:x7rlWIWDO
-  2 
- 750 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/12(金) 22:17:04.36 ID:YDggFdbvO
-  ・>>748を採用。 
 
 ワープ屋「よぉーっし、着いたぞー」
 
 リーフィア「ここは……」
 
 そこは、寂れた時計塔だった。随分使われていないようで、当然時計は動いておらず、全体的に汚れている。まだ明るいが、それでも入るのを躊躇うような薄気味悪さだった。
 
 ワープ屋「んじゃー、俺ァ行くわ。また何かあったら行ってくれや。今後ともご贔屓にぃー」
 
 そう言うと、ワープ屋は一瞬でいなくなった。
 
 グレイス「……変な奴ね」
 
 ライオネル「……まぁ、革命同盟が信用している人物だ、変なのは大目に見よう」
 
 ライオネル「しかし……本当にここはフレイヤ王国なのかな? 俄かには信じられないなぁ……」
 
 コジョ「……アルカンレティアじゃないのは確か。土の匂いが違う」クンクン
 
 電脳アドバイザー「お待ちしておりました、皆様」
 
 地面から電脳アドバイザーの映像が映し出された。薄緑色のホログラムだ。
 
 ライオネル「……ホログラム装置があるのか」
 
 電脳アドバイザー「こちらの拠点のあちこちに御座います。この場では、私の体が存在する方が便利かと思いまして」
 
 電脳アドバイザー「それではこちらに。総隊長様がお待ちです」
- 751 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:19:21.02 ID:wgC/jCX2O
-  90以上みたいな判定はそのままゾロ目に置き換えるとか?ゾロ目ってことで単純に特別感も出そう 
- 752 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/12(金) 22:22:43.27 ID:YDggFdbvO
-  時計塔の中は、見た目より綺麗なものだった。壊れた椅子や机、窓はそのままだが、掃除が行き届いていて蜘蛛の巣一つ無い。 
 
 爆撃男「アァ? やって来たか、待ちくたびれたぜ!」
 
 蠱惑魔「ふぅ〜ん、思ったよりザコそうじゃないじゃん! 少なくとも爆撃男なんかよりはぁ!」
 
 爆撃男「ンだとォ!?」
 
 蠱惑魔「だってそうじゃん? アルカンレティアでだって、交渉したの電アドなんでしょお?」
 
 電脳アドバイザー「私の通称は電脳アドバイザーです」
 
 蠱惑魔「じゃあさぁ、爆撃男なんていらなかったよね〜! 役立たずのオッサンなんてさぁ〜!」
 
 爆撃男「うるせェンだよババア!! 誰よりも歳上のクセしてキモい声出してンじゃねェよ!!」
 
 蠱惑魔「……あ゛゛!!? なんか言ったかテメー!!」
 
 爆撃男「年増を超えたクソババア!!」
 
 蠱惑魔「殺されてぇようだなクソガキがぁ!!」
 
 鬼の形相になった悪魔族の少女が、手の平から爆炎を作り出し、爆撃男に放出する。
 
 爆撃男「上等だコラァ!!!」
 
 爆撃男も大量の爆弾を作り出し、反撃する。
 
 互いの攻撃が炸裂するも、衝撃はおろか、爆音さえも響かなかった。
 
 闇影「す、すいません……お騒がせして……」
 
 闇影「私の結界で皆さんには影響ないようにしたので……どうか無視してください……」
 
 電脳アドバイザー「助かります、闇影様」
 
 電脳アドバイザー「……おや? 殺戮卿様の姿が見えませんが……」
 
 殺戮卿「いる」
 
 電脳アドバイザー「あぁ、失礼致しました。椅子でおやすみになっていたのですね」
 
 電脳アドバイザー「その場所だと、闇影の結界の中となりますが、宜しいのですか?」
 
 殺戮卿「いいよ別に……あいつらがうるさいのはいつもの事だし……僕は寝る」
 
 電脳アドバイザー「承知致しました。闇影様も宜しいですか?」
 
 闇影「い……いいんですかね……? あ、でも、殺戮卿さんに私なんかが何か言ったら殺されるかも……」
- 753 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/12(金) 22:25:32.81 ID:YDggFdbvO
-  リーフィア「な、なんというか……個性的な人達だね……」 
 
 グレイス「変人の集まりでしょ」
 
 フレア「でも、才能のある人達よ」
 
 リーフィア「……えっ……!!? フレア!!?」
 
 フレア「二日ぶりね、リーフィア、それにグレイス。まさか、こんなところで会うとは思わなかったわ」
 
 グレイス「それはこっちの台詞よ! 何をしてるの!?」
 
 リーフィア「……もしかして、フレア……革命同盟なの……!?」
 
 フレア「ええ……少し前から、ね」
 
 電脳アドバイザー「お知り合いでしたか、司書様」
 
 フレア「友人よ。丁重に扱ってね?」
 
 電脳アドバイザー「承知致しております。では、皆様、こちらに。闇影様の結界に触れぬようにお願いします」
- 754 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:29:23.74 ID:WTBaVUFd0
-  >個性的な人達だね…… 
 >変人の集まりでしょ
 
 おまいう
- 755 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/12(金) 22:31:02.90 ID:8Idyt806O
-  電脳アドバイザー「総隊長様。連れて参りました」 
 
 ラーズ「うん、ありがとう」
 
 リーフィア「あなたが……革命同盟の総隊長……?」
 
 ラーズ「あぁ、そうだ。俺が革命同盟の総隊長……ラーズだ。よろしく頼むよ」
 
 ラーズ「……あれ? そのトカゲは報告に無かったな」
 
 リーフィア「あ、そ、その……昨日産まれたばかりで……」
 
 ラーズ「ふーん……まぁ、いいか」
 
 ラーズ「よく来てくれた。早速だけど、フレイヤ王国での革命の話をしていいか?」
 
 ライオネル「……いいのかい? 電脳アドバイザー君からは面接だと聞いていたけど」
 
 ラーズ「うーん……そのつもりだったんだけど、めんどくさくてさ」
 
 ライオネル「そんな適当な……」
 
 ラーズ「まぁ、大丈夫だろ。お前らの人となりを電アドに見させてきたけど、裏切るとかそんな感じじゃなかったし」
 
 ラーズ「……安心しろって。考えも無しで言ってるわけじゃないさ。な?」
 
 ライオネル「……まぁ、僕も煩わしい面接などが無いに越した事は無いけどさ」
 
 電脳アドバイザー「総隊長様、私の通称は電脳アドバイザーです」
 
 ラーズ「あー、分かった分かった。電脳アドバイザーな、うんうん」
- 756 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:33:02.88 ID:mmz7Hf/H0
-  主人公候補!主人公候補じゃないか! 
- 757 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:34:02.48 ID:tX+wcLKOo
-  そうなるともう片方の選択肢はもう一人の主人公候補か 
- 758 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/12(金) 22:35:26.01 ID:017wpD/FO
-  ラーズ「……んじゃ、さっさと始めようか。時間は有限だしな」 
 
 ラーズ「革命同盟の面々には言っておいたけど、今回の作戦にはこいつらにも参加してもらう」
 
 革命同盟のメンバーから反対意見は無い。どうやら彼らは納得しているようだ。
 
 リーフィア(総隊長の言葉一つで納得してる……って事なのかな。凄い……)
 
 グレイス「……ちょっと確認したいんだけど、いい?」
 
 ラーズ「もちろん」
 
 グレイス「私達、一応アルカンレティアを救ったわけで……つまり、あんた達の作戦を壊したわけじゃない? そんな連中、本当に作戦に参加させるわけ?」
 
 ラーズ「……なるほど、確かに一理あるな」
 
 ラーズ「だけど、実はあんまり関係ないんだよ。俺達にとっては」
 
 ラーズ「俺達革命同盟の主義は『破壊と再生』。それが成されるなら、方法は何だって良いのさ」
 
 グレイス「……まっ、一応納得しといてやるわ」
 
 爆撃男「テメェ……総隊長に向かって何だその態度はよォ!!」
 
 電脳アドバイザー「ややこしくなるので、少し黙っていて下さい爆撃男様」
 
 爆撃男「アァン!!?」
 
 ラーズ「はいはい、話を進めるぞ」
 
 ラーズ「彼らの参加を許可した理由はいくつかあるが……一番の理由は人手だ。今回の作戦には人手が必要なんでな」
 
 ラーズ「本来なら各国からメンバーを招集するんだが、今回は時間が無い。そこで、彼らに参加してもらう」
 
 ラーズ「言っておくと、こういう風に途中から参加して、後に革命同盟のメンバーになった奴もいるんだぜ?」
 
 爆撃男「……オレがそうだ。あと、殺戮のヤローもそうだよな?」
 
 殺戮卿「ぐー…………」
 
 爆撃男「テメェ起きろコラァ!!」
- 759 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/12(金) 22:39:11.49 ID:EE3FTlUNO
-  ライオネル「やはり他にもメンバーがいるのか……」 
 
 ラーズ「と言っても、あんまりいないけどな。少数精鋭ってヤツさ」
 
 ラーズ「……で、人が必要なわけだが……それが今回の革命の肝に関係している」
 
 ラーズ「今回の革命では……革命のリーダーを王国の貧困層から出す」
 
 ラーズ「貧富の差が激しいフレイヤ王国でその格差を強制的に無くすには、痛みを知る貧困層から革命のリーダーが出なければ意味が無いんだ」
 
 ラーズ「既にリーダーに適した人物は司書が見つけ出している。そして、俺が貧困層の労働者に扮してその人物に接触してもいる。後は、作戦を実行するだけだ」
 
 リーフィア(フレアの『才能眼』で見つけた……って事か)
 
 ギール「……そんなに激しいんですか? 貧富の差」
 
 ライオネル「そうだね……この国は美麗族が主の国でさ、美麗族の王族と貴族による独裁政権が続いているんだ」
 
 ライオネル「美麗族は元々自分より美しくない種族を見下しがちだが、彼らはもっと酷いね。過激な美麗族中心主義者さ」
 
 ライオネル「そして、この国の貧困層はほとんどが庸人。どんな扱いを受けてるか想像はつくだろう?」
 
 フレア「……昔は庸人の王族や貴族もいたんですよ。でも……」
 
 グレイス「……美麗族の奴らにぶっ殺された、わけね」
 
 フレア「ええ……」
 
 ギール「そんな……」
 
 ラーズ「……そういう奴らだから、貧困層での革命は絶対に許さない。まぁ、革命も甘んじて受け入れる奴なんてアルカンレティア国王くらいだろうが……フレイヤ王国はより激しいだろう」
 
 ラーズ「しかも厄介な事に、この国の王族・貴族は優秀なんだよな……」
 
 ・フレイヤ王国を支配する王族と貴族を安価で募集します。前に頂いた安価+1で7家決まっているため、残り5家を決めます。家の名前・家系魔法の名前と効果・家の特色を安価してください。
 
 ・家の名前は○○家みたいな感じ。家系魔法は何でも構いませんが、美麗族っぽいものだと尚良いです。
 
 ↓5まで。コンマの高いものから順に2つが王家になります
- 760 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:42:47.65 ID:ZSQFWih00
-  ん…?キャラの募集ってことでいいの? 
- 761 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:43:55.39 ID:tX+wcLKOo
-  家の名前 
 ロマノフ家
 
 家系魔法
 名前と効果
 「雷槌」
 美しいほど眩い雷光を生み出し操る
 
 家の特色
 政治や権力にはあまり興味がなく、正面切っての戦闘を美徳とする戦闘家系
- 762 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:43:56.17 ID:WTBaVUFd0
-  家名:ロマン家 
 家系魔法:疾走
 特徴:美麗族の中では特に武力を重んじている、その為かロマン家では肉体美も美しさの観点に入っている
- 763 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:44:18.84 ID:i3qhc5RzO
-  家の名前 マーシャル家 
 家系魔法 ???
 効果 認識汚染系なのは確からしい
 家の特色 全てが謎に包まれているが存在だけ認知されているミステリアスな家系
- 764 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:45:08.61 ID:i3qhc5RzO
-  >>761 
 早速だけど連取では?
- 765 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:46:23.16 ID:DXwJypw0O
-  家前 
 ブラウンシュヴァイク家
 
 家系魔法
 【新秩序】
 一定空間内に一つ何らかのルールを制定することができる
 
 特色
 権謀術数大好きな陰謀一族
 最終的に勝つことが美しいと考える性格悪い家
- 766 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:47:21.85 ID:mmz7Hf/H0
-  家名:カエサリオン家 
 家系魔法:開花 種を一瞬で成長させる
 特徴:軍人の家系、兵士の士気を維持する労力、鍛錬する苦労を知っているため、比較的貧民にも優しい。あまり有用ではない家系魔法だが、魔法に頼らず今の地位にいる事を尊敬されている
- 767 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:47:29.44 ID:WTBaVUFd0
-  あっ>>762の家系魔法の説明は 
 「自身や他者に速さを与える」で
- 768 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:48:45.55 ID:FFq0pAMZO
-  家名:イ家 
 家系魔法:美化 イケメンにする
 特徴:美を思考とする美麗族の体現者のような一族
- 769 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:49:17.72 ID:mmz7Hf/H0
-  武闘派ばっかやんけ! 
- 770 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/12(金) 22:49:49.54 ID:XGZEcvq3O
-  フレイヤ王国の十二家が決まったところで、本日はここまで。ラーズは、主人公安価の時に選ばれなかった一人です。お察しの通り、>>746で1を選んでいた場合、もう一人のリース・ロートシルトが選ばれていました。 
 
 ありがとうございました。それではまた次回。
- 771 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:50:10.36 ID:mmz7Hf/H0
-  乙でした 
- 772 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:50:49.57 ID:tX+wcLKOo
-  乙 
- 773 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:51:54.00 ID:N1qpxlPZ0
-  結局>>761はずれるんか? 
 バレなきゃいいやくらいの感覚で投げる人もいるから厳しく対処した方がいいと思う
- 774 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:52:36.16 ID:mmz7Hf/H0
-  ちょっと神経質すぎないか?キャラ安価を2連続でとったとかならともかく、片方は結果が分からないような2択だぞ…? 
- 775 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:54:13.25 ID:N1qpxlPZ0
-  この前>>1が今後連取はずらすよって言った後だから確認したんだが。今安価の内容どうとかは関係なくね? 
- 776 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:54:16.53 ID:DXwJypw0O
-  そこまで厳密に適応されるといつキャラ安価くるか分かんないから重要度低い安価とれなくなっちゃう 
- 777 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:55:13.66 ID:ZSQFWih00
-  乙でした 
 >>776 これ、やっぱキャラ募集とか設定募集系はとりたいからねぇ
- 778 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:56:12.00 ID:FFq0pAMZO
-  人沢山いるし内容問わずやっぱ連取はだめじゃないかねえ 
- 779 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:58:37.38 ID:FFq0pAMZO
-  複数採用の設定募集の時も案自体は投げていいけど一番低いコンマとして処理するとか?(設定だけ拾う系) 
 
 ごめんこんなのしか思いつかなかった
- 780 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 23:00:23.07 ID:AWgCpUT30
-  乙 
- 781 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 23:05:02.65 ID:WTBaVUFd0
-  乙 
 (あんまり論戦になるのもエタの一因になりかねんから程々にな)
- 782 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 23:11:55.96 ID:O6DfgdHa0
-  安価の重要度は一度置いとくとして連取云々で荒れた回の次の更新で速攻で連取してるのはいかがなものかとは思わんでもない 
 
 これをなあなあで済ませたら今後ずれるずれないってなった時に「アイツは許されたのになんで俺だけ」みたいなキレ方されかねないような
- 783 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/13(土) 00:08:28.28 ID:5EimABHZ0
-  マーシャル家怖いな 
- 784 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/13(土) 00:13:48.06 ID:2b39tCA/o
-  おつー 
- 785 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/13(土) 01:57:39.29 ID:mmsI6bT1O
-  乙 
 大なり小なりどんな安価もストーリー進行には間違いなく関わってくる訳だし連続で取るのは良くないんじゃないかなと
- 786 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/13(土) 12:53:23.04 ID:kauWKD91O
-  次が重要な安価だったらor前がどうでも良い安価だったら連取してもおkなんて擁護の仕方、この板5年近く覗いてる中でも初めて見たな。設定作るのは苦手だけどランダム性の強い選択肢なら自分でも参加出来るかもって人もいるだろうに何もかも自分で取ろうとし過ぎじゃね。安価の価値だって人それぞれあるぞ 
- 787 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/13(土) 13:07:22.82 ID:cc6ltOeS0
-  何にしても読者側の判断で決めるものではないから>>1の判断を待とうぜ 
- 788 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/16(火) 14:25:24.54 ID:ExQAAdvpO
-  僕もあまり深く考えていなかったので、ここでしっかりルールを決めた方が良いですね。 
 
 皆さんは安価の際、いくらでも連投して構いません。安価したい時に安価してください。
 
 そこで、僕が「これは連取りになるな」と判断した場合、安価下とします。例えば「↓3の中で一番コンマの高いものを採用」の安価を取ったら、連続で同じような安価は取れないとかです。
 
 ただし、何度も言いますが、安価しちゃダメなわけではないです。そのキャラはストックされ、他の場面で出てくるとかもあるので。
 
 こんな感じかな? できるだけ公平になるように頑張るので、よろしくお願いします。
 
 そして今回ですが、設定がたくさん欲しい安価だったので、安価下とかにならずこのままいきます。ただ、>>761さんのコンマが高くて王族とかになってたら、それは安価下になってたと思います。
 
 それと、これは余談ですが、>>768も使わせて頂きます。フレイヤ王国の現貴族ではないんですけどね。
- 789 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/16(火) 14:29:15.79 ID:ACHrjMvfO
-  把握です 
 何となく空気読みあいながら平和にやれてたらそれが一番なんだけど仕方ないね
- 790 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/16(火) 14:38:41.46 ID:ExQAAdvpO
-  長々とすみません。それでは始めていきます。 
 
 ・>>761-768を採用。王族は>>763と>>766。
 
 ギール「そんなに凄い人達なんですか? フレイヤ王国の美麗族って……」
 
 ラーズ「そうなんだよ。これで雑魚だったら革命なんて簡単にいくんだけどな……」
 
 電脳アドバイザー「フレイヤ王国は十二家の一族によって治められています。その中で王族は二家、貴族が十家です。基本的には王族の示した政策などに、貴族の方々が多数決で可否を決めるシステムです」
 
 ライオネル「……実際には片方の王族・マーシャル家の決めた政策しか通らないけどね」
 
 ギール「え……何でですか?」
 
 電脳アドバイザー「もう一つの王族・カエサリオン家は、比較的貧困層にも優しいのです。貧困層の支援や自身の関わる機関への登用もあり、多くの人々から尊敬されています」
 
 グレイス「……だけど、この国じゃ、そういう奴は異端なのね」
 
 電脳アドバイザー「その通りでございます。事実、カエサリオン家は他の一族から疎まれており、様々な妨害工作も受けているようです」
 
 ラーズ「だけど、カエサリオンの奴らはそんなの物ともせず、今の地位に君臨しているんだよ」
 
 クー「カッコイイなー!」
 
 リリア「カッコイイねー!」
 
 ラーズ「……だから、革命で倒すべきなのはマーシャル家だ。カエサリオン家は味方になってくれるだろう。少なくとも……民を見殺しにはしない」
 
 リーフィア「私達がその道筋を作る……そういう事ですね?」
 
 ラーズ「あぁ、そうなるな」
 
 ギール「よぉし……俄然燃えてきましたね!」
- 791 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/16(火) 14:42:19.91 ID:ExQAAdvpO
-  電脳アドバイザー「しかし、貴族十家も只者ではありません。それぞれが様々な強さを持っています」 
 
 電脳アドバイザー「特にラルスワルド家とアルケミス家は『十の基本魔法』の管理者です」
 
 リーフィア「……!!」
 
 ライオネル「噂には聞いていたが、やはりそうなのか……!!」
 
 ギール「十の……基本魔法?」
 
 グレイス「……あんた、記憶喪失とはいえ、そんな事まで忘れちゃったの? ヤバくない?」
 
 コジョ「ヤバい。コジョでも知ってる常識。ヤバい」
 
 ギール「し、仕方ないじゃないですか! 教えてくださいお願いします!」
 
 ライオネル「……魔法は十の系統に分けられる。攻撃・探索・分析・移動・予知・治癒・錬成・守護・変化・契約の十種類だ」
 
 ライオネル「『十の基本魔法』とは、その名を冠する十個の魔法だよ。この世にある魔法の全てが、その基本魔法を応用して作られている」
 
 ライオネル「家系魔法は父親か母親のどちらか一つを受け継ぐわけだが……この魔法の家系は、必ず『十の基本魔法』を受け継ぐ。何があろうとだ。それだけ強い魔法なんだよ」
 
 ライオネル「だから、いつからか、この家系魔法の持ち主は管理者なんて呼ばれているね」
 
 電脳アドバイザー「ラルスワルド家は『分析』、アルケミス家は『錬成』の管理者です」
 
 ライオネル「……まぁ、『攻撃』の管理者じゃないだけマシか……」
 
 ケルヴィン「おいおい、『攻撃』の管理者は大魔女様だぜ? かのノエル・アルパ・オーガスタ様だ」
 
 ライオネル「最悪だ……!!」
- 792 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/16(火) 14:46:47.53 ID:ExQAAdvpO
-  電脳アドバイザー「残りの八家も実力のある一族ばかりです。フェール家にククレ家、ヴェローナ家、ロマノフ家、ロマン家、ブラウンシュヴァイク家、デュナミス家……」 
 
 リーフィア「……デュナミス? デュナミスって……」
 
 フレア「ええ、私の名字よ」
 
 ライオネル「……君はデュナミス家の人間なのか?」
 
 フレア「ええ……もっとも、何年も前に家を出ましたけどね」
 
 フレア「あの家は徹底的な才能主義者。才能があれば美麗族でなくても養子にする、フレイヤ王国の中では珍しい偏見の無い一族なんですよ」
 
 フレア「……でも、偏見が無いだけ。後は他の一族と変わらないわ。自分達の一族に才能溢れる者を迎える事しか考えていないんです」
 
 フレア「私も……元々は違う家系魔法だったのに、あの一族に入ったせいで上書きされたわ」
 
 ライオネル「家系魔法の上書き!? そんな事が可能なのか!?」
 
 フレア「……カエサリオン家の力です」
 
 フレア「カエサリオン家の家系魔法は『開花』……種を一瞬で花開かせる魔法なんですが、稀に『才能』という“種”を開花させる使い手がいるんです」
 
 フレア「……私は、その方法でデュナミス家の家系魔法を開花させられました」
- 793 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/16(火) 14:49:36.32 ID:ExQAAdvpO
-  ラーズ「……彼女はそういうのに嫌気が差して、家出して俺達のところに来たんだよ」 
 
 ラーズ「でも……どうやら司書みたいな奴は一人だけじゃないみたいだな」
 
 リーフィア「……?」
 
 
 
 ラーズ「なぁ…………ケルヴィン」
 
 ケルヴィン「…………チッ」
 
 グレイス「ハァ!? なに、あんた……貴族だったの!!?」
 
 ケルヴィン「……昔の話だよ」
 
 ラーズ「彼の一族はフレイヤ王国でも珍しいタイプの家系魔法の持ち主だからな。見てれば分かったさ」
 
 ライオネル「困るなぁ……そういう事は先に言ってくれよ。作戦に組み込めるんだからさ」
 
 リーフィア「ライオネルさん……ケルヴィンさんだって言いたくない事はありますよ……」
 
 ケルヴィン「……気ぃ使ってくれてありがとな。でも、もういいぜ。バレてんなら黙っておく必要もねぇ」
 
 ケルヴィン「大体はそこの奴と同じだ。フレイヤ王国の美麗族ってのは、どいつもこいつも人を見下すからよぉ……俺にもそういうところはあるが、あいつらはダメだ、腐っていやがる」
 
 ケルヴィン「……それが嫌で家出したんだ。多分、誰も俺の事なんて覚えてねぇよ。家を出た落ちこぼれの事なんざな」
 
 ・ケルヴィンの元々いた○○家の名前を安価してください。
 
 ↓1
- 794 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/16(火) 14:51:08.79 ID:HfEz8OT7O
-  ブラウンシュヴァイク 
- 795 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/16(火) 14:56:23.16 ID:ExQAAdvpO
-  あ、すいません! 新しい家系を募集するという事です。>>759の「+1」とは、家系魔法『魔剣』の一族なのです。 
 
 というわけで再安価。○○家の○○の部分を安価してください。名前だけで。
 
 ↓1
- 796 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/16(火) 14:59:20.90 ID:ACHrjMvfO
-  ユグドラシル 
- 797 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/16(火) 15:14:16.33 ID:ExQAAdvpO
-  ラーズ「ユグドラシル家……家系魔法は『魔剣』。美しき魔剣を作り出す事に日々研鑽を重ねる一族……」 
 
 ラーズ「そうだよな? ケルヴィン」
 
 ケルヴィン「……ああ。他の奴らと変わらねぇ。他民族を馬鹿にする美麗族の鑑だよ」
 
 ラーズ「そういうわけだ……フレイヤ王国での革命を成功させるためには、この貴族達が障害になる」
 
 ライオネル「……なるほどね、人手が必要っていうのはそういうわけか……」
 
 ギール「ど、どういう事ですか?」
 
 ライオネル「簡単な事だよ。貧困な労働者達がどれだけ立ち上がったところで、この一族が本気で来れば叩き潰されるのは目に見えている」
 
 ライオネル「だから……僕達でこの一族達を止める。そういう事だよね?」
 
 ラーズ「相変わらず話が早くて助かる。そういう事だ」
 
 ラーズ「俺が見つけた革命のリーダーをきちんと送り届けるため、皆には尽力してもらう」
 
 リーフィア「……目的地も決まってるんですね?」
 
 ラーズ「ああ……目指すは宮殿。そこにいる王族を捕らえ、国中に宣言してもらうのさ。この国はこれから平等なものになるってな」
 
 ラーズ「カエサリオン家は大丈夫だろうから……マーシャル家を捕らえる事になるな」
 
 ライオネル「……そう上手くいくかな?」
 
 ラーズ「上手くいかせるのが俺の役割だ」
 
 ライオネル「……自信があるんだね」
 
 ラーズ「当然だろ? 何のために革命同盟やってるんだって話さ」
 
 ラーズ「……絶対成功させるさ。俺が選んだリーダーのためにもな」
 
 ・ラーズが見つけた革命のリーダーの名前・性別・容姿を安価してください。種族は庸人です。
 
 ↓1
- 798 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/16(火) 15:17:09.08 ID:azbREYsv0
-  アイン・ジョンドゥ 
 男
 浅黒い肌に銀髪の青年、黒装束を着ていてかなり長身
- 799 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/16(火) 15:30:32.99 ID:ExQAAdvpO
-  ラーズ「彼の名はアイン・ジョンドゥ。幼い頃に両親と移住してきた。そして大人になる今の今まで……彼は虐げられてきた。両親も過労がたたって亡くなっている」 
 
 ラーズ「……彼のために、彼のような境遇の人間のために、俺達が動かねばならない」
 
 ラーズ「それじゃあ、早速役割を分担するぞ」
 
 ライオネル「……いくらなんでも急すぎないかい? 時間が無いのは分かるけどさ……」
 
 ラーズ「これでも遅いくらいさ。お前達を待ってたわけだからな」
 
 リーフィア「……急ぐ理由が?」
 
 ラーズ「ああ……理由の一つは貧困層の鬱憤が限界だって事だ。アインの革命が成功するように俺が焚き付け過ぎたみたいでなぁ……今にも蜂起しそうなんだよ。アインの一団が抑えてるけどな」
 
 リーフィア「それは……危険ですよね? 何も考えずに特攻しても、何も変わりません……」
 
 フレア「そうね……でも、総隊長のやった事は間違いじゃないの。総隊長がいなければ、貧困の労働者達はただ絶望しながら生きていくだけだったはずよ」
 
 殺戮卿「……でも、総隊長のせいで危ないのは事実でしょ?」
 
 爆撃男「テメェ!! 起きたと思ったらそれかよ!!」
 
 ラーズ「だから急いでいる。だけど、それよりも焦ってるのは……」
 
 ラーズ「……おそらくラルスワルド家に俺達の存在がバレているからだ」
 
 全員「……!!?」
 
 蠱惑魔「ちょっとちょっとぉ! 何よそれぇ! 何でなのぉ!?」
 
 電脳アドバイザー「ラルスワルド家の家系魔法は『分析』。おそらくフレイヤ王国で起こっている小さな変化に気づいていると思われます」
 
 ライオネル「……革命の兆しに気づいてるかもしれないのか」
 
 ラーズ「幸いなのは、あいつらの多くが一族を越えて協力しようって考えが無い事だ。たとえ気づいていても、ラルスワルド家の中でその情報をどうしようか考えているだろうさ」
 
 ラーズ「そして、リーフィア達の存在には気づいていないだろうという事……これも大きい。来たばっかりの奴らは予測に入れられないからな、この優位は活かしたい」
 
 リーフィア「うん、そうですよね。私達も覚悟はしています」
 
 ケルヴィン「革命終わってからゆっくりした方が良いもんなぁ!」
 
 ラーズ「ありがとう」
 
 ラーズ「決行は明日……それまでにはお前らに自分の役割を覚えてもらおう」
- 800 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/16(火) 15:32:00.91 ID:BbnBieAo0
-  けどライオネルの目的的には革命が失敗しても最悪グリンシルトに眼を向ける暇がなくなればセーフなんだよな、革命そのものよりフレイヤ王国を混乱さえさせればいいというか 
- 801 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/16(火) 15:34:18.48 ID:ExQAAdvpO
-  ・>>796、>>798を採用、というのを書くの忘れてました。採用してます! 
 
 ラーズ「まず……革命が起こるとフレイヤ王国の軍隊が出てくるだろう。だが、こいつらはあまり脅威じゃない。弱いわけじゃないが、戦闘訓練をしてない兵士が多いからな」
 
 ライオネル「……何故だい?」
 
 ラーズ「汗水垂らして訓練するのは美麗族らしくないんだと」
 
 ライオネル「……よくそれで軍隊を名乗れるね……」
 
 ラーズ「労働者達には武器も支給してある。魔法と合わせれば良い戦いができるだろうさ」
 
 ラーズ「それと……闇影! 出番だ!」
 
 闇影「は、は、はい……!」
 
 ラーズとリーフィア達が話している間、ずっと黙っていた闇影が、焦った様子でこちらを見る。どうやら何か作業をしていたようだ。
 
 闇影「ろ、労働者さんには、私の家系魔法で作った結界シートをお渡しします。これを持っていれば、大抵の攻撃は防ぐ事ができます……!」
 
 爆撃男「うらァ!!」ブンッ……ドゴォン!!
 
 闇影「きゃあっ!?!」パリィン……!!
 
 おもむろに爆撃男が爆弾を闇影に投げる。爆弾は爆発するが、爆風は闇影に届いていない。彼女の持っていた結界シートが発動し、守ったようだ。
 
 闇影「ちょ、ちょっと! な、何するんですか!?」
 
 爆撃男「どのくらい効果あるか試したンだろうが」
 
 闇影「だからって急に投げるのやめてくれますか!? 負荷が掛かりすぎると、このシートは壊れるんです! 私の壊れちゃったじゃないですか!!」
 
 蠱惑魔「爆撃男の攻撃で壊れるなんてザコすぎなぁい?」
 
 爆撃男「うるせェぞババア!!」
 
 蠱惑魔「あ゛ぁ゛ん゛!?!」
 
 ラーズ「はいはい、そこまでだ」
 
 ラーズ「闇影、そのシート、人数分いけるな?」
 
 闇影「は、はい……! 大丈夫です!」
 
 闇影「だけど……この数の結界を維持するとなると、集中力がいるので、私はこの拠点から動けません……」
 
 ラーズ「大丈夫だ、そのためにリーフィア達を呼んでいる」
- 802 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/16(火) 15:39:05.23 ID:ExQAAdvpO
-  ラーズ「司書! お前は『変装』を使って俺になりすまし、アイン達に指示をしてくれ」 
 
 司書「分かりました」
 
 リーフィア「……ラーズさんは?」
 
 ラーズ「俺は……宮殿に行く。あいつらを倒すのは、俺の仕事だ」
 
 ラーズ「リーフィア、ライオネル、ギールは俺についてきてくれ。マーシャル家のところに行くまで、俺に力を貸してほしい」
 
 ラーズ「……明日は、絶好のチャンスだからな」
 
 ライオネル「……何かあるのかい?」
 
 ラーズ「ラルスワルド家、デュナミス家、ブラウンシュヴァイク家、そしてフェール家の当主が、不在なんだよ」
 
 リーフィア「……! それは、かなり好機ですね……!」
 
 ラーズ「このチャンスを逃がすわけにはいかない。アインに革命を起こしてもらっている間に、俺達は宮殿に行く」
 
 電脳アドバイザー「明日は私がフレイヤ王国の監視カメラをハッキングし、使えなくします。これで革命を始める事が暴かれる事はないでしょう」
 
 グレイス「だけど……貴族が4家いなくても、残りは6家いるでしょ?」
 
 電脳アドバイザー「アルケミス家は私にお任せ下さい」
 
 リーフィア「……一人で大丈夫ですか?」
 
 電脳アドバイザー「お気遣い感謝します。ですが、一つの一族に掛ける人員は少ない方が良いのです。アルケミス家は私で充分だと考えます」
 
 電脳アドバイザー「……それに、アルケミス家は個人的に因縁があるもので」
 
 電脳アドバイザー「ケルヴィン様、コジョ様、殺戮卿様、爆撃男様は他家当主の足止めをして頂きます。一番の実力者である当主を抑えられれば、我々にとって大きなアドバンテージとなりますので」
 
 ケルヴィン「……おう、任せろ」
 
 コジョ「それが役割なら、頑張る」
 
 殺戮卿「……めんどくさい」
 
 爆撃男「派手に暴れてやるぜェ!!」
- 803 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/16(火) 15:40:27.51 ID:ExQAAdvpO
-  蠱惑魔「ちょっとぉ……私は何するのぉ?」 
 
 電脳アドバイザー「蠱惑魔様は闇影様の護衛です」
 
 蠱惑魔「えー? お留守番なのぉ?」
 
 ラーズ「闇影の結界は今回の作戦では必須だからな。何かあった時に守る人が必要なんだ」
 
 闇影「す、すいません、私なんかに手間を取らせて……」
 
 蠱惑魔「……まぁ、ラクだからいいけどぉ」
 
 爆撃男「ヘッ、ザコだから留守番なんじゃねーのかァ?」
 
 蠱惑魔「あぁん!?」
 
 クー「ねーねー、ぼく達はー?」
 
 リリア「ねーねー、おるすばんなのー?」
 
 グレイス「何よ、私は戦闘能力が低いから要らないって言うの?」
 
 ラーズ「まさか! お前らにも動いてもらうさ」
 
 ラーズ「ただ……これは不確実なところがあってな。電脳アドバイザーのシミュレーションがもう少し必要なんだ」
 
 ラーズ「明日までにはちゃんと伝えるから、それまで待ってくれ」
 
 グレイス「……仕事があるならいいわ」
 
 クー「うん、分かったよ!」
 
 リリア「よし、頑張るぞ!」
- 804 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/16(火) 15:41:58.96 ID:ExQAAdvpO
-  ラーズ「……役割の説明はこのくらいだな。電脳アドバイザー、皆に各一族の説明をしておいてくれ」 
 
 電脳アドバイザー「承知しました」
 
 ラーズ「……即席の関係だが、お前達の覚悟は分かっているつもりだ。大小あれど、本気でこの作戦に取り組もうとしてくれているだろう」
 
 ラーズ「……必ず、成功させる。皆、俺を助けてくれ」
 
 リーフィア「……はいっ!!」
 
 リーフィア(明日の革命……必ず、成功させないと……!!)
 
 
 
- 805 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/16(火) 15:48:57.52 ID:ExQAAdvpO
-   
 
 
 翌日。いよいよ、革命の時。
 
 フレイヤ王国の中心部、その貧民街の広場では、革命の演説が行なわれていた。
 
 演説をしているのはアイン。ラーズが見つけ出した革命のリーダーである。
 
 アイン「時は来た! 遂に今日、革命を決行する!」
 
 「「「うおおおおおおっ!!」」」
 
 アイン「この機会を逃せば……次は無いだろう。皆、命の限り戦ってほしい」
 
 アイン「だが、革命のために命を捨てろと言っているわけじゃない。大事なのは革命の後、マトモになったフレイヤ王国で生きていく事だ。その時に皆が生きていなければ意味が無い」
 
 アインの演説は、フレイヤ王国のあちこちにある革命軍の支部に、繋げられている。
 
 アイン「皆、力の限り戦って、力の限り生き残ってくれ!!!」
 
 「「「うおおおおおおおおおおっ!!!」」」
 
 アイン「我々を支援してくれている革命同盟が、我々では勝てない一族の当主を足止めしてくれる。その間に、奴らの本拠地を制圧するんだ!!」
 
 アイン「皆、結界シートは持ったな? それがあれば攻撃から身を守れる……だが、過信はするな。あくまで補助、己の力で生き残るんだ!!」
 
 アイン「皆……行くぞおおおおおおおおおっ!!!」
 
 「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!」」」
 
- 806 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/16(火) 15:55:49.40 ID:ExQAAdvpO
-  アインの咆哮を皮切りに、フレイヤ王国の各所で雄叫びが鳴り響く。革命軍となった人々が、王国のあらゆる場所で暴れているのだ。 
 
 もちろん、怒りに任せて暴れているわけではない。これは暴動ではなく、革命だ。圧政を強いている組織や貴族、政治家を制圧し、拘束する事が目的である。
 
 アインの下に集まったのは、王国内で虐げられていた貧困層だけではない。没落した貴族や現政府に一族を殺された者達、美麗族でありながら貧困層に加担するものなどである。その数は非常に多く、並の国であればすぐに革命が成功してしまうほどだ。ラーズの力だけではない、アインの力でもある。
 
 だが、フレイヤ王国は、それだけでは成功しない。強い力の持つ貴族達を抑えなければならない。
 
 
 
 ラーズ「……始まったみたいだな」
 
 ライオネル「凄い声だねぇ……品が無い」
 
 ギール「何て事言うんですか……」
 
 電脳アドバイザー「総隊長様、監視カメラのハッキング、完了致しました。これで我々の動きが気づかれるのは遅くなるでしょう」
 
 ラーズの持つタブレットに電脳アドバイザーの姿が表示される。
 
 ラーズ「助かるよ、電アド」
 
 電脳アドバイザー「私の通称は」
 
 ラーズ「あー分かった分かった、次の仕事に取り掛かってくれ」
 
 電脳アドバイザー「承知致しました。皆様、どうかご無事で」
 
 ラーズ「……電脳アドバイザーも行ったか」
 
 ラーズ「司書、闇影、蠱惑魔、殺戮卿、爆撃男、グレイス、クー、リリア、ケルヴィン、コジョも配置に付いている……後は俺達だけだ」
 
 リーフィア「……はい、行きましょう……!!」
 
 ・遂に革命が始まりました。これからそれぞれの視点で物語が進みます。どの視点から見るか、下から一つ選んでください。
 
 ・一応、この選択を先に選んだ方がいいとかはあるんですが、どれを選んでも構いません。視点安価は何度もするので。ただし、物語が進むと、選択肢に変化があったりします。
 
 1.フレイヤ王国の宮殿に向かうチーム(リーフィア、ライオネル、ギール、ラーズ)
 
 2.王国中心部の革命軍(アイン、フレア)
 
 3.拠点の待機チーム(闇市、蠱惑魔)
 
 4.アルケミス家の足止め(電脳アドバイザー)
 
 5.ユグドラシル家の足止め(ケルヴィン)
 
 6.貴族の足止め(殺戮卿)
 
 7.貴族の足止め(爆撃男)
 
 8.貴族の足止め(グレイス、クー、リリア)
 
 9.貴族の足止め(コジョ)
 
 ↓2
- 807 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/16(火) 15:58:00.07 ID:/ME/JzQ8o
-  1 
- 808 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/16(火) 15:58:22.44 ID:2r2tcfWn0
-  9 
- 809 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/16(火) 15:58:27.63 ID:sY51b/BF0
-  1 
- 810 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/16(火) 16:05:04.46 ID:ExQAAdvpO
-  本日はここまで。ありがとうございました。果たして革命は成功するのか。革命が失敗するルートもあるのでご注意ください。 
 
 ちなみに、ケルヴィンが貴族になったのは、グレイスの物語コンマ判定が半分くらいの数値を出したからです。グレイスに関係ある人物がちょっと物語に関わるという事になりました。
 
 フレイヤ王国の王族・貴族は
 
 マーシャル家(王族)、カエサリオン家(王族)、ラルスワルド家、アルケミス家、フェール家、ヴェローナ家、ククレ家、デュナミス家、ロマノフ家、ロマン家、ブラウンシュヴァイク家、ユグドラシル家
 
 です。ざっくり覚えていただければ大丈夫かなと。
 
 お疲れ様でした。また次回。
- 811 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/16(火) 16:08:35.03 ID:/ME/JzQ8o
-  乙 
 革命が終わったらリーフィアの物語も終わりそうな勢いね
- 812 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/16(火) 16:14:18.73 ID:BbnBieAo0
-  乙 
- 813 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/16(火) 16:16:03.92 ID:azbREYsv0
-  乙 
- 814 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/16(火) 16:19:28.12 ID:sY51b/BF0
-  乙 
- 815 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/16(火) 16:21:01.78 ID:U+20MC7lo
-  おつおつ 
- 816 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/16(火) 16:52:45.71 ID:NP+YfNhDO
-  乙です 
 革命失敗ルートなら逃亡ルートになりそうだし、それとは別にリーフィアは巻き込まれ体質みたいなのを感じるから革命が成功したら成功したらで別の国の問題に巻き込まれそう
- 817 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/16(火) 17:27:32.54 ID:BbnBieAo0
-  どっちかというと狂言回しだよね 
- 818 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/19(金) 23:54:28.75 ID:407ZR00i0
-  不気味なほどマーシャル家に関する話題が無かったけど既に何かしら術中に陥ってる説あったりして 
- 819 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/22(月) 22:17:06.23 ID:qogpQ2gO0
-  書き溜めしてるのかな 
- 820 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/23(火) 16:41:21.96 ID:d9157GVbO
-  >>819 
 してました。もう一週間経ってるとは……。
 
 それでは始めます。革命の始まりだ!
 
 ・>>808を採用。コジョの視点からです。
 
 「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!」」」
 
 
 
 コジョ「……始まった」
 
 コジョ(……リーフィア、大丈夫かなぁ)
 
 コジョ(早く倒して、リーフィアのところに行く。うん)
 
 コジョ(コジョの仕事は……誰だっけ? ナントカ家のトーシュを倒す。頑張る)
 
 コジョは屋敷の前に立つ。門の前には、美麗族にしては珍しい屈強な肉体の持ち主が二人、半裸で仁王立ちしていた。見張り番のようだ。
 
 見張り番1「ム? 貴様……何奴だ?」
 
 見張り番2「ここがロマン家の屋敷と知っているのか? 立ち去れぃ!」
 
 コジョが足止めするのは、ロマン家の当主。美麗族の中では珍しく、美だけではなく武力を重んじている一族だ。彼らの美しさの観点には、肉体美も含まれているのである。
 
 
 ラーズ『ロマン家と戦うなら、肉体美が無いとダメだ。相手が乗って来ないからな』
 
 コジョ『……コジョで大丈夫?』
 
 ラーズ『コジョは獣人だろ? 獣人の筋肉ならロマン家も満足するハズだ』
 
 
 コジョ(……そんな事言ってたけど……ほんとかなぁ……)
 
 見張り番1「……貴様、よく見たら良い筋肉だなぁ!」
 
 見張り番2「我々と手合わせ願えないかぁ!?」
 
 コジョ(ほんとだった)
- 821 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/23(火) 16:45:05.30 ID:d9157GVbO
-  コジョ「コジョは雑魚には用が無い。トーシュを呼んで」 
 
 見張り番1「ほう……? その意気や良し! 叩き潰してくれよう!」
 
 見張り番2「我々の鍛え上げた肉体……それに家系魔法『疾走』を掛けたらどうなるか……思い知るが良い!!」
 
 見張り番の二人が、目にも止まらぬ速さでコジョに殴りかかる。
 
 見張り番1「……なぬっ!?」
 
 ……だが、それは常人の話である。
 
 コジョ「そのくらいなら見える」
 
 コジョは獣人。家系魔法『獣化』によって代々練り上げられてきた獣の肉体は、少し鍛えた程度の人間の動きでは敵わない。
 
 コジョ「ケイイをヒョーして拳でお相手する」
 
 コジョの拳が、二人の美麗族にめり込む。
 
 見張り番2「ぐぬぅ!?!」
 
 見張り番2「み……見事だ……」
 
 そして、そのまま動かなくなった。気を失ったようだ。
 
 コジョ「……体が鈍ってる気がする。捕まってたからかも」
 
 コジョ「これが終わったら、森で訓練する……」
 
 コジョ「……!!」ゾクッ!!
 
 コジョ(誰か来る……!!)
 
 ・ロマン家の当主が来ます。名前と性別を安価してください。
 
 ↓1
- 822 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/23(火) 16:54:07.94 ID:JGQxRQl10
-  名前 ヴァルト 
 性別 男
- 823 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/23(火) 17:29:37.72 ID:d9157GVbO
-  ・>>822を採用。 
 
 凄まじいスピードで繰り出された拳を、コジョは紙一重で避けた。コンマ一秒前にコジョの顔があった場所には、鍛え上げられた腕が殴り込まれている。もし反応が遅ければ、無事では済まなかっただろう。
 
 ヴァルト「へぇ……これを避けるのか。ただ獣人というだけではないな。鍛え方が違う」
 
 その男は、ワイシャツにズボンという、美麗族にしてはラフな格好をしていた。もっとも、その光沢から安い物ではないと用意に想像できるが。
 
 コジョ(危なかった……! この動き……ロマン家の『疾走』……ロマン家の人間!)
 
 コジョ(だけど、動きが全然違う……!)
 
 ヴァルト「挨拶が遅れた。私はヴァルト・ロマン。ロマン家の当主だ」
 
 コジョ「トーシュ……!」
 
 ヴァルトは真っ白なタオルで顔を拭くと、短く刈り揃えられた金髪を一撫でして、コジョを見る。
 
 ヴァルト「日課のランニングをしていたら、見張り番を一撃で倒す君を見てな。興味が湧いたんだ」
 
 コジョ「……興味が湧いたら人を殴る?」
 
 ヴァルト「我がロマン家は肉体美を重んじる家系。だが、この“肉体美”というのは、見て美しければ良いわけじゃない。実践的であるかどうかも大きな価値基準だ」
 
 ヴァルト「君の筋肉は……とても美しい。そして、私の“肉体美”が君に通じるかどうか……試したくなったんだ。手荒な真似を許してくれ……よ!!」
 
 コジョ「くっ……!!」
 
 コジョ(コーセン的な人間……! でも、都合が良い……! 足止めがラク……!)
 
 コジョ「……さっさと倒して、リーフィアのところに行く!」
 
 ・コジョvsヴァルトです。コンマで戦います。大きい方が肉弾戦では勝ち。
 
 ↓1 コジョ
 ↓2 ヴァルト
- 824 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/23(火) 17:31:14.92 ID:0flT1KV/0
-  あ 
- 825 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/23(火) 17:32:58.66 ID:4HGqhqLEo
-  ほーい 
- 826 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/23(火) 17:59:09.30 ID:d9157GVbO
-  ・>>824-825を採用。ヴァルトも強かったが、コジョがめちゃくちゃ強い。 
 
 ヴァルト「ハァッ……!!」
 
 『疾走』で加速したヴァルトは、その勢いの最高点で拳を振り抜く。
 
 コジョ「……!!」
 
 振り抜かれた拳を、コジョは再び紙一重で避ける。髪が数本持っていかれたが、体に傷は無い。
 
 コジョ「せいっ!!!」
 
 コジョはそのまま足を振り上げ、下からヴァルトの顎を打ち砕きに掛かる。
 
 ヴァルト「させるかッ!!」
 
 素早い動きでコジョの攻撃を避けたヴァルトは、後ろに下がる動きを利用してコジョの背に回り込む。『疾走』を使えば一瞬だ。
 
 ヴァルト「もらった……!!!」
 
 ヴァルト「……何ッ!?」
 
 ヴァルトは、コジョの後ろに回り込んだ。そのはずだ。なのに……
 
 ヴァルト(……何故、彼女はこちらを向いているんだ!?)
 
 ヴァルトは決して手を抜いていない。どんな相手でも全力で叩き潰す。それが一番美しいと思っているからだ。だから、彼は全身の筋肉をフルに使い、『疾走』を魔力の配分の許す限り全開で使っている。
 
 ヴァルト(それなのに……何故彼女は後ろに私がいると……!!?)
 
 これは動きが素早いとかそういう話ではない。ヴァルトが後ろに回り込む事を事前に知らなければできない動きだ。
 
 ヴァルト「くっ……!!!」
 
 ヴァルトの渾身の攻撃も、バレていては意味が無い。コジョは軽々とそれを避け、ヴァルトの体を少し押した。
 
 ヴァルト(……!!! しまった……!!!)
 
 バランスを崩したヴァルトは、コジョに無防備にも腹を晒す形になってしまう。
 
 ヴァルト(腹筋に……力を……!!!)
 
 コジョ「ふんッ!!!」
 
 ヴァルト「がはァッ……!!!」
 
 コジョの全身の体重を込めたパンチが、ヴァルトの腹にめり込む。
 
 『疾走』のコントロールをできなくなったヴァルトは、そのまま凄まじい勢いでロマン家の塀に激突した。
 
 そんな勢いに塀が耐えられるわけもなく、ヴァルトは塀を壊して、中へと消えていく。
 
 ・下1のコンマ70以上で、フラフラしながらもヴァルトが立ち上がります。
 
 ↓1
- 827 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/23(火) 17:59:49.81 ID:tlNvuCADO
-  はい 
- 828 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/23(火) 18:10:47.71 ID:4HGqhqLEo
-  どっちもつえー 
- 829 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/23(火) 18:38:14.48 ID:d9157GVbO
-  ・>>827を採用。まだ勝負は分からない。 
 
 コジョ「……倒した?」
 
 コジョは塀の壊れた部分から、中を覗き込む。
 
 コジョ「……いない?」
 
 コジョ「……!!」
 
 コジョ(マズイ……!!)
 
 コジョがヴァルトの不在に気づいた瞬間、後ろからヴァルトの蹴りが炸裂した。
 
 コジョ「がッ……!!!」
 
 何とか振り返って背中に蹴り込まれるのは回避したが、ヴァルトの蹴りは強く、両腕でガードしたコジョの体を吹き飛ばす。
 
 コジョ「うぐっ……!!」
 
 ヴァルト「まだ勝負はついていないぞ……君ィ!!」
 
 顔のギラついたヴァルトだが、限界が近いのか、体をフラつかせている。ただ、コジョも今の攻撃のダメージが大きく、未だ膝をついた状態であった。
 
 コジョ「……しぶとい」
 
 ヴァルト「簡単にやられる軟弱な鍛え方はしていない。私はロマン家の当主だ……!」
 
 ヴァルト「……ん?」
 
 ヴァルトは、懐からミニタブレットを取り出した。
 
 コジョ「戦いの最中に電話……感心しない」
 
 ヴァルト「すまない……緊張の連絡のようでな……しばし待て」
 
 ヴァルト「……ああ、何だと言うんだ、今、私は大事な戦いを…………」
 
 ヴァルト「…………何っ!? 革命!!?」
 
 コジョ「!!」
 
 コジョ(こちらの動き、バレた……!!)
 
 ・視点の安価です。下から一つ選択してください。
 
 1.フレイヤ王国の宮殿に向かうチーム(リーフィア、ライオネル、ギール、ラーズ)
 2.王国中心部の革命軍(アイン、フレア)
 3.拠点の待機チーム(闇影、蠱惑魔)
 4.アルケミス家の足止め(電脳アドバイザー)
 5.ユグドラシル家の足止め(ケルヴィン)
 6.貴族の足止め(殺戮卿)
 7.貴族の足止め(爆撃男)
 8.貴族の足止め(グレイス、クー、リリア)
 9.コジョvsヴァルトの続き
 
 ↓2
- 830 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/23(火) 18:39:36.22 ID:tlNvuCADO
-  4 
- 831 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/23(火) 18:39:38.74 ID:JGQxRQl10
-  3 
- 832 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/23(火) 21:07:46.06 ID:d9157GVbO
-  ・>>831を採用。闇影と蠱惑魔の視点です。 
 
 闇影「…………」
 
 蠱惑魔「…………」
 
 闇影「…………」
 
 蠱惑魔「…………」
 
 闇影「…………」
 
 蠱惑魔「…………ねぇ」
 
 闇影「な……何ですか?」
 
 蠱惑魔「暇なんだけど」
 
 闇影「こ、こっちは暇じゃないですよ! 王国上の結界を維持するのに必死なんです!」
 
 蠱惑魔「その反面、私は暇なのぉ」
 
 闇影「そ、そんな事言われても……」
 
 蠱惑魔「はぁあ〜……ザコでもいいから敵とか来ないかしらぁ〜……」
 
 闇影「や、やめてください不穏な事言うの!!」
 
 蠱惑魔「だって暇だしぃ〜……」
 
 蠱惑魔「……じゃあ、せめて何か話してよ。暇すぎて死にそうなのぉ!」
 
 闇影「そ、そんなぁ……」
- 833 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/23(火) 21:10:57.44 ID:d9157GVbO
-  闇影「……あ、そうだ。あの……」 
 
 闇影「……総隊長さん、何か変じゃなかったですか?」
 
 蠱惑魔「はぁ? 総隊長が隠し事でもしてるって言うの?」
 
 闇影「そ、そうじゃないんですけど……何か……気合いが入ってるっていうか……」
 
 闇影「い、今まで、総隊長さんがこんなに前に出る事無かったじゃないですか? だから、何かあるのかなって……」
 
 蠱惑魔「何よ、総隊長の事信じてないのぉ?」
 
 闇影「そ、そうじゃありません!」
 
 闇影「総隊長さん……ラーズさんは、家系魔法を使わせるために監禁されていた私を、た、助けてくれたんです!」
 
 闇影「そんな人が……私達に嘘ついてるなんて、そんなわけ……!!」
 
 蠱惑魔「分かった分かった、分かったわよ」
 
 蠱惑魔「……総隊長は私が認めた男だもの。私達を騙してるとか、そんな事は無いわよぉ」
 
 闇影「そ、そうですよね……!」
 
 蠱惑魔「……ほらぁ、集中しなさい。余所見しないのぉ!」
 
 闇影「えええええっ!? ひ、酷くないですかぁ!?」
 
 蠱惑魔(…………)
 
 蠱惑魔(……確かに今の総隊長に違和感はあるけどぉ……)
 
 蠱惑魔(…………大丈夫、よね?)
 
 蠱惑魔「……暇ねぇ」
- 834 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/23(火) 21:20:05.67 ID:d9157GVbO
-  蠱惑魔が暇を持て余している頃。 
 
 リーフィア、ライオネル、ギールは、ラーズの指示に従い、マーシャル家とカエサリオン家のいる宮殿に向かっていた。宮殿までの近道は、ラーズの手に入れた地図を『速読』で覚えたリーフィアが案内している。
 
 リーフィア「えっと……道はこっちです!」
 
 ギール「流石リーフィアさん! 頼りになりますね!」
 
 ライオネル「相変わらず便利だねぇ」
 
 ラーズ「助かるよ、リーフィア。宮殿に近づいたら俺が先導するから、今は頼む」
 
 リーフィア「はい、頑張ります……!」
 
 ライオネル「…………」
 
 ギール「? どうしたんですか、ライオネルさん」
 
 ライオネル「……いや、何でもないよ」
 
 ライオネルは、ラーズと昨日話した事を思い出していた。
 
 
 ラーズ『───というわけだ。分かってくれたか?』
 
 ライオネル『……なるほどね。僕を個別に呼び出して何を話すのかと思ったら……そういう事か』
 
 ライオネル『……まぁ、一応は信用しよう。筋は通っているし』
 
 ラーズ『そうしてくれると助かる』
 
 ライオネル『でも……それが本当なら、何故僕には言ったのかな?』
 
 ラーズ『理由は色々あるが……一番は戦いのためだ。俺以外にも分かってくれている人がいれば、戦況は有利だからな』
 
 ラーズ『……カエサリオン家は、マーシャル家に操られ敵となるだろう』
 
 ラーズ『だから、ライオネルにはギールを上手く使って、カエサリオン家の当主を倒してほしいんだ』
 
 ライオネル『……確かに、それは僕の得意分野か』
 
 ライオネル『分かったよ。ただ、君の事を心から信用しているわけじゃない。代わりに僕の方からリーフィア君を進呈しよう。上手く使ってくれ』
 
 ラーズ『リーフィアの事は信用してるんだな?』
 
 ライオネル『……有用というだけさ』
 
 
 ライオネル(……いらないところまで思い出してしまった)
 
 ライオネル(ともかく……僕とギール君がカエサリオン家、リーフィア君とラーズ君がマーシャル家を担当する事になるわけだ。気を引き締めていかないと……)
- 835 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/23(火) 21:35:34.81 ID:d9157GVbO
-  リーフィア「……!」 
 
 リーフィア「ありました! 宮殿です!」
 
 フレイヤ王国の宮殿は、見るからに豪奢であった。無駄に凝られた装飾で彩られた宮殿は、国のどの建物よりも大きい。
 
 宮殿の前では、警備の者と思われる美麗族達が慌てていた。
 
 ライオネル「革命の話が広まりつつあるようだね……!」
 
 ギール「で、でも、電脳アドバイザーさんがハッキングしてるんじゃあ……!?」
 
 ライオネル「映像は無くても、革命が行なわれているという話が広まる事は止められないさ」
 
 ライオネル「あの慌てようなら、まだ事態は把握できていない。僕達に有利だよ」
 
 ラーズ「……彼らは俺に任せろ」
 
 ラーズは剣を鞘から半ばまで抜き、走り出す。
 
 「ん? 何だお前!」「止まれ!!」「まさか、革命の……!?」
 
 だが、彼らがラーズを認識した瞬間に、彼らは目の前が真っ暗になった。
 
 「ぎゃあああああああっ……!!」
 
 素早く抜刀したラーズに、斬られたからである。
 
 ギール「……居合斬りですか!?」
 
 リーフィア「ぜ、全然見えませんでした……!」
 
 ライオネル「相当な使い手だね……」
- 836 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/23(火) 21:43:31.30 ID:d9157GVbO
-  ラーズ「よし、警備は倒した。皆、行こう」 
 
 リーフィア「え? しょ、正面から行って大丈夫なんですか?」
 
 ラーズ「問題ない。そもそも宮殿に警備は少ないんだ。マーシャル家の意向でな」
 
 ラーズ「それに……ほとんどが戦闘訓練の乏しい美麗族なんか、俺達の敵じゃないさ」
 
 ライオネル「それもそうだね。さぁ、行くんだギール君」
 
 ギール「ライオネルさんも戦ってくださいよ!?」
- 837 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/23(火) 21:44:09.42 ID:d9157GVbO
-  セレナ「ギュウ……」 
 
 リーフィア「……? どうしたの、セレナ?」
 
 リーフィア(……怯えてる?)
 
 リーフィア(……もしかして、あの宮殿に?)
 
 リーフィア(……でも、行かないと)
 
 リーフィア「セレナ……私が絶対に守るからね?」
 
 セレナ「……ギャウ!!」
- 838 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/23(火) 21:51:29.95 ID:d9157GVbO
-  宮殿に入ったリーフィア達は、広すぎる空間に圧倒された。感動したのではない、呆れていたのだ。 
 
 ギール「何ですかこれ……空間が無駄すぎません? どういう建築家が建てたんですか?」
 
 ライオネル「……調度品や美術品だけは超一流だねぇ。僕の『審美眼』でも見た事のないような物ばかりだ」
 
 リーフィア「お、落ち着きません……」
 
 ラーズ「感想を述べている場合じゃない。警備がいないとはいえ、気を抜くな」
 
 ライオネル「もちろん。さぁ、ギール君、剣を抜きたまえ」
 
 ギール「は、はい……!」スッ……
 
 ギールは背中の大剣を抜く。そうすると、ギールの家系魔法『剣豪』が発動する。
 
 ギール「……っ!!?」ゾクッ!!
 
 その瞬間、ギールは強い気配を感じた。ただものではない、強者の雰囲気だ。
 
 ギール「強敵がいます……!」
 
 ギール「……えっ!? しかも二人も……!!」
 
 リーフィア「えっ!?」
 
 リーフィア(そんな……敵はマーシャル家当主だけじゃ? それ以外にも強い人がマーシャル家に……!?)
 
 ライオネル「…………」
 
 ライオネル「……なら、手分けしよう。ギール君、方角は分かるかい?」
 
 ギール「えっと……このまま真っ直ぐと、右に向かって行ったところです!」
 
 ライオネル「……よし、では僕はギール君と右に行く。ラーズ君は真っ直ぐ行ってくれ」
 
 ライオネル「……あぁ、リーフィア君はラーズ君についていきなよ。こちらはギール君だけで事足りる」
 
 リーフィア「わ、分かりました……!」
 
 ライオネル「行くよ、ギール君」
 
 ギール「はい、ライオネルさん」
 
 ライオネル「……何してるんだい。先頭は君だよ」
 
 ギール「今、行くよって言いませんでした!?」
- 839 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/23(火) 21:53:00.86 ID:d9157GVbO
-  リーフィア「それじゃあ……行きましょう、ラーズさん」 
 
 ラーズ「……ああ」
 
 リーフィア「……?」
 
 リーフィア(真剣な顔になるのは当然だけど……さっきとどことなく雰囲気が違うような……?)
 
 リーフィア(……気のせい、かな?)
 
 ・どちらの視点を見るか、選択してください。
 
 1.リーフィアとラーズ
 2.ライオネルとギール
 
 ↓1
- 840 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/23(火) 21:53:27.35 ID:VCSZwDJVO
-  1 
- 841 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/23(火) 21:53:39.55 ID:Ol+W4PUeo
-  1 
- 842 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/23(火) 21:58:53.45 ID:d9157GVbO
-  1選択で本日はここまで。ありがとうございました。こんな感じで進めていきます。 
 
 それではお疲れ様でした。また次回よろしくお願いします。
- 843 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/23(火) 22:04:21.13 ID:VCSZwDJVO
-  乙です 
 洗脳系は手強い
- 844 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/23(火) 22:12:36.55 ID:JGQxRQl10
-  乙です 
- 845 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/29(月) 11:45:58.06 ID:0g7IBX0BO
-  比較的暇な僕ですが、この時期はやっぱりどことなく忙しいですね。やれる時に更新しないと。こんな時間ですが始めます。 
 
 ・>>840を採用。リーフィアとラーズの視点から。
 
 宮殿を真っ直ぐ進んでいたリーフィアとラーズは、やがて幅の広すぎる階段に辿り着いた。
 
 ラーズ「ここを上がれば、マーシャル家当主がいるはずだ」
 
 リーフィア「はい……!」
 
 リーフィア「……それにしても、本当に警備がいないですね……」
 
 ラーズ「ああ……マーシャル家の方針というのもあるが、そもそも民の反乱など考えていないんだろうな」
 
 ラーズ「……あいつらの多くは、国民をすぐ殺せる奴隷くらいにしか思ってないからな」
 
 リーフィア「…………変えなきゃ、いけないですね」
 
 ラーズ「ああ、そうだな。……!」
 
 ラーズ「リーフィア、気をつけろ! 敵だ!」
 
 ラーズが言った瞬間、物影から複数の人間が出てきた。全員黒ずくめの格好をしており、フードで顔が見えない。
 
 リーフィア「こ、この人達は……!?」
 
 ラーズ「マーシャル家の人間だ! あいつらは他の一族にも素顔を隠している!」
 
 ラーズ「気をつけろ! あいつらの家系魔法は精神を汚染する! 下手に近づくなよ!」
 
 リーフィア「は、はい……!」
 
 ・マーシャル家の人間が攻撃を仕掛けてきました。倒せるかどうかコンマ判定です。ちなみにラーズはコンマ判定に自動成功してるので、リーフィアの判定。
 
 ↓1のコンマ20以上で成功
- 846 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/29(月) 11:52:15.47 ID:kxjMGO5x0
-  はい 
- 847 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/29(月) 13:41:29.59 ID:0g7IBX0BO
-  ・>>846を採用。リーフィアの判定も成功です。 
 
 リーフィア(マーシャル家の家系魔法は精神汚染系……! 対策は……!)
 
 
 リーフィア達は、前日に各一族の家系魔法について聞いていた。当然、マーシャル家についてもだ。
 
 グレイス『ハァ? マーシャル家の家系魔法は分からない?』
 
 ラーズ『ああ……精神を汚染するタイプの家系魔法だって事は分かってるんだけどな、詳しい事は分からないんだ』
 
 ラーズ『基本的に美麗族は傲慢だから……自分から家系魔法を教える事が多いんだよ。でも、秘密主義のマーシャル家だけは分からないんだ』
 
 ギール『……そういえば、ケルヴィンさんも自分から言ってましたね』
 
 ケルヴィン『そうだっけか?』
 
 リーフィア『で、でも……そんな状況で革命なんて……』
 
 ラーズ『いや……大丈夫だ。対策はある。それは……』
 
 
 リーフィア(……とにかくすぐに相手の意識を奪う!!)
 
 リーフィア(……今考えたら、すごく雑な対策なような……!?)
 
 そんな事を思いながら、リーフィアは一人のフード人間に近づく。その人物が動き出す前に、彼女は右手を相手の顔付近に突き出した。
 
 リーフィア(『衝撃』……!!)
 
 魔力を込めた衝撃波が、フード人間の意識を昏倒させた。だが、ここで止まるわけにはいかない。まだフード姿の人間はいるのだ。
 
 リーフィア「……あ……!!」
 
 気がつくと、後ろに一人のフード姿があった。倒した人物とは違う者に回り込まれていたようだ。
 
 リーフィア(マズイ……!!)
- 848 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/29(月) 13:57:11.67 ID:0g7IBX0BO
-  セレナ「ギャアアア!!」 
 
 すると突然、服の中からセレナが飛び出してきた。セレナはフード姿の頭に噛み付くと、力任せに壁に叩きつけた。強い衝撃音が響き、そのフード姿は床に崩れ落ちた。
 
 ラーズ「……そのトカゲ、なかなか強いみたいだな」
 
 いつの間にか他のマーシャル家の人間を倒していたラーズが、納刀しながら言った。
 
 リーフィア「……守ってくれたんだね、セレナ。ありがとう」
 
 セレナ「ギャウ!!」
 
 ラーズ「……よし、進むぞ。コイツらはマーシャル家の中でも雑魚だ……当主はこんな簡単にはいかないだろう」
 
 リーフィア「は、はい……!」
 
 ・とあるコンマ判定です。コンマ50以下で……?
 
 ↓1
- 849 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/29(月) 13:57:50.03 ID:eydAR0fgO
-  ふん 
- 850 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/29(月) 16:47:53.92 ID:0g7IBX0BO
-  ・>>849を採用。コンマ50以下のため、リーフィアはラーズと別れる事になります。 
 
 ラーズ「……そうだ、リーフィア、少しいいか?」
 
 リーフィア「?」
 
 ラーズ「ほら、この壁の……この文章なんだが……」
 
 リーフィア「……? どれですか…………」
 
 
 ガンッ!!!
 
 
 リーフィア「───え?」
 
 
 ガンッ!!!
 
 
 セレナ「ギャッ……!!?」
 
 
 ドサッ……!!
 
 
 ラーズ「……すまない」
 
 ラーズは、リーフィアとセレナを殴った鞘をきちんと提げ直し、気を失ったリーフィアとセレナに頭を下げた。
 
 ラーズ「……殺戮卿、頼めるか?」
 
 殺戮卿「はいはい」
 
 突如、ラーズの後ろから、殺戮卿が現れた。細身にも関わらず、ひょいとリーフィアを抱える。
 
 殺戮卿「どこに置いてくればいいの?」
 
 ラーズ「……本拠地が安全だろう。ただ、闇影や蠱惑魔にはバレないようにしてくれ」
 
 ラーズ「……心配を掛けたくない」
 
 殺戮卿「分かった」
 
 ラーズ「……ヴェローナ家の足止めは終わったか?」
 
 殺戮卿「当然でしょ? あんなの簡単だよ」
 
 殺戮卿「……思ったより硬いロボットみたいなのがいっぱいいて面倒だったけど」
 
 ラーズ「……フェール家か」
 
 ラーズ(フェール家の家系魔法『製鋼』で作られた彫像に、ヴェローナ家の家系魔法『入魂』を込め、自立型ロボットとして戦わせたってところか……)
 
 ラーズ(……フェール家め、表立って戦わず、勝っても負けても良いところ持っていくつもりか……)
 
 ラーズ「……殺してないよな?」
 
 殺戮卿「殺してないってば……総隊長が言ったんでしょ。殺さずにいた方が革命の大義名分になるって……」
 
 殺戮卿「……半殺しくらいだよ」
 
 ラーズ「……まぁ、それなら上出来か」
 
 ラーズ「……じゃあ、後は頼んだ」
 
 殺戮卿「……ホントに行くの?」
 
 ラーズ「……止めるか?」
 
 殺戮卿「……いや、止めないよ。気持ちは分かるし」
 
 ラーズ「…………すまない」
 
 ラーズは殺戮卿に頭を下げ、先に進む。
 
 ラーズ(マーシャル家の当主は……俺の手で……!!)
- 851 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/29(月) 17:03:37.23 ID:0g7IBX0BO
-  一方その頃。ライオネルとギールはリーフィアとは違う方向を進んでいた。 
 
 ギール「……ライオネルさん」
 
 ライオネル「何だい? 敵がいた?」
 
 ギール「いえ、その……」
 
 ギール「……何か隠してません?」
 
 ライオネル「……何故かな?」
 
 ギール「何となく……そうかなと」
 
 ライオネル「……ギール君にバレるようじゃあ、僕もまだまだか……」
 
 ライオネル「隠してるというより、ラーズ君から聞いた話を共有してなかった……という方が適切かな?」
 
 ライオネル「彼の話では、カエサリオン家も敵に回るらしい」
 
 ギール「えっ!? な、何でそんな大事な話してくれなかったんですか!?」
 
 ライオネル「……彼の意思を尊重したのさ」
 
 ギール「え? それって……一体どういう……」
 
 ライオネル「まぁ、それは後でね」
 
 ライオネル「……敵じゃないかな、ギール君」
 
 ギール「……!!」
 
 ・カエサリオン家当主と戦闘です。名前と性別をお願いします。
 
 ↓1
- 852 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/29(月) 17:04:36.13 ID:kxjMGO5x0
-  エリュシオン 
 男
- 853 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/29(月) 17:04:45.64 ID:kmeRoKtG0
-  ゼルヴィス 男 
- 854 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/29(月) 17:05:16.74 ID:FkQtcdju0
-  ネフリティス 
 女性
- 855 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/29(月) 17:37:27.55 ID:0g7IBX0BO
-  ・>>852を採用。 
 
 エリュシオン「…………」
 
 ライオネル「……カエサリオン家の当主、エリュシオン・カエサリオンで間違いないかな?」
 
 エリュシオン「…………」
 
 ライオネル「……僕の『審美眼』で家系魔法が『開花』と出ているから、カエサリオン家の人間だとは思うんだけどね」
 
 エリュシオン「……………………ヤル」
 
 ギール「はい?」
 
 エリュシオン「コロシテ……ヤル……!!」
 
 エリュシオンは右腕をライオネル達に向ける。そして、手を開く。
 
 すると、その手から激しい勢いで巨大な緑色の触手が伸びてきた。
 
 ギール「うわっ!?」ズバァン!!
 
 ギールは素早く抜刀し、その触手を斬り裂く。斬られた触手は吹き飛んで、壁に叩きつけられた。
 
 エリュシオン「ウウウ……!!」
 
 だが、エリュシオンは再び腕を振り上げ、今度は両手から触手を伸ばす。
 
 ギール「な、何ですかこれ!?」
 
 ライオネル「これは……植物か!?」
 
 ライオネル(植物の種を一気に開花させて、触手のように操っているのか……!!)
 
 ギール「き、キリがありませんよ、ライオネルさん……!」
 
 ライオネル「カエサリオン家は花屋か何かかい……!?」
 
 ・様子のおかしいカエサリオン家の当主・エリュシオンと戦闘です。どう戦う? 下から選択してください。
 
 1.ライオネルの『審美眼』で部屋の様子や使えそうな物を探る
 2.ギールの『剣豪』で特攻
 3.戦略的撤退(部屋から出て、戦いやすい大広間に誘導する)
 4.その他自由安価(二人にできなそうな事は無効となります)
 
 ↓2
- 856 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/29(月) 17:43:29.34 ID:4EfETwLgo
-  1 
- 857 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/29(月) 17:43:39.03 ID:FkQtcdju0
-  1 
- 858 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/29(月) 20:57:36.29 ID:0g7IBX0BO
-  ・>>857を採用。ライオネルが『審美眼』を使います。実はこれが一番良い選択肢。 
 
 ライオネル(このままじゃ危険だ……! 何か打開策を考えないと……!)
 
 ライオネル(『審美眼』……!!)
 
 ライオネル(……なっ!!?)
 
 何か使える物が無いかと『審美眼』を使ったライオネルだったが、彼の目に映ったのは思わぬ物だった。
 
 ライオネル(壁の中に……植物が!?)
 
 ライオネル達の入った部屋の壁や床に、植物の蔦や根のような物がびっしりと埋められているのである。
 
 ライオネル(これは……カエサリオン家の家系魔法か!!)
 
 ライオネル「ギール君!! ここは危険だ!! 壁や床に植物が埋まっている!!」
 
 エリュシオン「ウ……ウウ……!!」
 
 エリュシオンが腕を振ると、壁や床から植物が一斉に現れた。
 
 ライオネル「……!! マズイな……!!」
 
 ギール「……いいえ!」
 
 ギール「出てくるのが分かってれば、対処できます……!!」
 
 ギールは大剣を自在に振り回し、襲い来る植物を叩き斬る。
 
 ライオネル(……凄いな。これが、ギール君の力か……!)
 
 ギール「すいません、少し眠ってもらいます……!!」
 
 大量の植物を捌いたギールが、そのままエリュシオンに剣を振るう。
 
 ・コンマ判定です。コンマ60以上でエリュシオンを倒せます。
 
 ↓1
- 859 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/29(月) 21:14:04.57 ID:JXn3Cw+DO
-  はい 
- 860 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/11/29(月) 21:24:45.62 ID:0g7IBX0BO
-  ギリ勝てなかったところで本日はここまで。ありがとうございました。流石は当主、まだ続きます。 
 
 ゆっくりになってしまいました。こんな感じでちょこちょこ進める事も多くなるかも。
 
 お疲れ様でした。また次回。
- 861 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/29(月) 21:48:32.76 ID:FkQtcdju0
-  乙です 
- 862 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/29(月) 22:09:51.80 ID:kOoA8nkZo
-  乙乙 
- 863 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/29(月) 23:32:53.40 ID:ZSwbXWnHo
-  おつ 
- 864 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/02(木) 20:46:20.41 ID:EhW+eT1qO
-  それでは始めます。ライオネルとギールのところからです。 
 
 ・>>859を採用。コンマ60以下なので、まだ決着がつきません。
 
 ギール「はぁッ……!!」
 
 ギールの振るった剣の峰が、エリュシオンの腹にブチ込まれた。
 
 ギール「……あれ!?」
 
 ……かに見えたが、剣は途中で止められていた。
 
 エリュシオン「ウゥ……!!」
 
 エリュシオンが服の中から植物を一瞬で大きくし、剣をガードしたのだ。
 
 ライオネル「なっ……! どれだけ隠しているんだ植物を……!」
 
 エリュシオン「ウウウッ……!!」
 
 ギール「ま、マズイ……!」
 
 エリュシオンが、ギールに向けて手の平を向けた。
 
 ・コンマ判定です。コンマ30以上で……?
 
 ↓1
- 865 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/02(木) 20:50:46.61 ID:3ZdZACPm0
-  あ 
- 866 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/02(木) 21:20:01.86 ID:EhW+eT1qO
-  ・>>865を採用。コンマ30以上なので、エリュシオンが正気を取り戻します。 
 
 エリュシオン「……ウウウゥゥ……!!」ピタッ!!
 
 ギール「……あれ?」
 
 ギール「攻撃が……来ない?」
 
 エリュシオン「…………ろ」
 
 ギール「え?」
 
 エリュシオン「わタシが……体ヲトめている間に、早く、コウソクしろ……!!」
 
 ライオネル「……!!」
 
 ライオネル「ギール君!! これで彼を拘束するんだ!!」
 
 ライオネルは、『審美眼』でエリュシオンの影響下から離れた植物の蔦を見つけると、ギールに投げた。
 
 ギール「は、はい……!!」
 
 ギールはエリュシオンの手足を拘束した。そして、近くの柱にそのまま縛り付けた。
 
 ギール「で、でも、これじゃあまだ魔法でやられますよ!」
 
 ライオネル「安心したまえ、今ならこれが付けられるだろう」
 
 そう言ってライオネルが取り出したのは、アルカンレティアから拝借していた魔錠だった。
 
 ガシャン!!
 
 ライオネル「これで大丈夫だ……魔法は使えない」
 
 ギール「ライオネルさん……勝手に持ってきてたんですね……」
 
 ライオネル「便利だからね。アルカンレティア国王なら許してくれるだろう」
 
 ギール「……でも、どうして急に普通になったんでしょう? マーシャル家の家系魔法が関係あるんですか?」
 
 ライオネル「……それは……」
- 867 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/02(木) 21:32:16.91 ID:EhW+eT1qO
-  タッ、タッ、タッ…… 
 
 ラーズ「…………」
 
 リーフィアの気を失わせてから時間が経ったが、まだラーズは走っていた。フレイヤ王国の宮殿は無駄に広く、また無駄に高い。目的の部屋に行くまでが手間なのだ。敵襲が無いだけまだマシかもしれないが。
 
 ラーズ(……いや……敵襲が無いんじゃない、敢えて放っていないんだろうな)
 
 ラーズ「……ここだ」
 
 ようやく目的の部屋───マーシャル家の執務室に辿り着いたラーズは、扉を開けようと手を出す。
 
 キィ……
 
 ラーズ「……!」
 
 だが、ラーズが手を掛ける前に、扉は勝手に開いた。
 
 ラーズ「…………」
 
 ラーズは剣を抜き、中に入る。
 
 ラーズ「……見つけたぞ」
 
 ・中にいるマーシャル家当主の名前をお願いします。性別は男性固定です。
 
 ↓2
- 868 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/02(木) 21:37:12.48 ID:mMFBThT3o
-  ジディアス 
- 869 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/02(木) 21:37:14.97 ID:Fr+3kpyA0
-  ↑ 
- 870 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/02(木) 21:55:15.30 ID:EhW+eT1qO
-  ・>>869を採用。 
 
 ラーズ「マーシャル家当主……ジディアス・マーシャルだな」
 
 ラーズ「俺は革命同盟だ。各家の当主を抑え、人々の革命を成功させようとしている。計画は順調だ、お前達は終わりだよ」
 
 ラーズ「……だが、お前だけは、俺がこの手で倒す。いや……」
 
 
 
 ラーズ「…………殺す」
 
 
 
 ジディアス「…………」
 
 
 
 ジディアス「…………久しぶりに会ったというのに、随分言ってくれるじゃないか?」
 
 
 
 ジディアス「…………我が息子よ」
 
 
 
- 871 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/02(木) 21:56:48.75 ID:EhW+eT1qO
-  ギール「えええっ!!?!? ラーズさんが……マーシャル家の子供ぉ!!!?!!」 
 
 ライオネル「うるさいよ。大きい声を出さないでくれ」
 
 ギール「だ、出さずにはいられませんよ!! だって、すごく大事な事じゃないですか!!? 何で言ってくれなかったんですか!!!?!」
 
 ライオネル「彼が誰にも言うなとさ。そもそも、彼自身が革命同盟の面々にも話していないんだ。なのに僕が言いふらせないだろう?」
 
 ライオネル「……いや、殺戮卿君と電脳アドバイザー君は知ってるんだっけ」
 
 ギール「え……仲間のほとんどにも話していないんですか」
 
 ライオネル「ああ……どうやら彼は自身の一族、ひいては家系魔法を汚らわしく思っているらしくてね。できればずっと隠しておきたかったらしい」
 
 ライオネル「だが、フレイヤ王国での革命が決まり、僕達との共闘が決まって……僕だけには話してくれたのさ。作戦の関係上ね」
 
 ギール「作戦?」
 
 ライオネル「……彼は一人で決着を付けるつもりなんだ」
 
 ギール「えっ……!!? ひ、一人で!!? 危険なんじゃあ……!!!」
 
 ライオネル「そうでもないよ。マーシャル家の家系魔法を考えたら、彼一人の方が良い」
 
 ギール「……それって?」
- 872 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/02(木) 22:02:07.42 ID:EhW+eT1qO
-  ライオネル「───『悪意』。人間の心に潜む悪意を刺激し、増幅させ、心を塗り潰す恐ろしい魔法だよ」 
 
 ライオネル「これを使われた人間は、悪意や殺意に塗り固められる……そうだよね、エリュシオン君?」
 
 エリュシオン「…………く…………」
 
 エリュシオン「…………ああ、そう……だ。迷惑を掛けたみたいだな……」
 
 ギール「しょ……正気に戻ったんですか?」
 
 エリュシオン「ああ……何とかな」
 
 エリュシオン「……ジディアスの家系魔法は強力だ。心の奥底の仄かな悪意さえも大きくさせてしまう」
 
 エリュシオン「そして、他人の悪意にも敏感だ。彼はおそらく……君達という見知らぬ“悪意”を嗅ぎつけ、対策を講じたのだろう。その一つが、私の『悪意』で操るという事だったわけだ……」
 
 ギール「ば、バレてたんですね……革命が……」
 
 ライオネル「バレているとまではいかないんじゃないかな。怪しげな動きがある程度だろう」
- 873 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/02(木) 22:04:45.48 ID:EhW+eT1qO
-  ギール「……あれ?」 
 
 ライオネル「どうしたんだい」
 
 ギール「ラーズさんって……庸人ですよね? フレイヤ王国の王族は美麗族ばかりなんじゃ……」
 
 ライオネル「……そこから欺いているんだよ。フードを被り、美麗族を装って王族として活動しているんだ」
 
 ギール「な、何でそんな事を!?!」
 
 ライオネル「さぁねぇ……狂人の考えは読めないからなぁ」
- 874 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/02(木) 22:06:00.23 ID:EhW+eT1qO
-  ギール「…………あれ?」 
 
 ライオネル「今度は何だい」
 
 ギール「……じゃあ、リーフィアさんは……」
 
 ライオネル「気絶させられて、殺戮卿君辺りに運ばれているんじゃないかな」
 
 ギール「ひ、酷いですね!! それを分かってあっちにやったんですか!!」
 
 ライオネル「必要な犠牲というヤツさ……」
 
 ライオネル(……監視役としてリーフィア君を差し向けたけど、おそらくそういう状況になっているだろうねぇ)
- 875 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/02(木) 22:14:20.61 ID:EhW+eT1qO
-  リーフィア「…………」 
 
 リーフィア「……………………」
 
 リーフィア「…………ハッ!!?」
 
 リーフィア「……あれ? ここは……」
 
 リーフィア「……時計塔の……?」
 
 リーフィア(……って事は、革命同盟の本拠地、だよね? あれ? 革命って、どうなったんだっけ……?)
 
 リーフィア「……あっ!!」
 
 リーフィア(そうだ……!! ラーズさんに殴られて、それで……!!)
 
 リーフィア「ど、どうしてここにいるか分からないけど……戻らないと……!!」
 
 殺戮卿「ダメだよ」
 
 リーフィア「……!」
 
 リーフィア「さ、殺戮卿さん……!?」
 
 殺戮卿「僕にしては珍しく動いたからさ……君に戻られると面倒なんだよね。また回収すんのヤだし……」
 
 殺戮卿「だからさ……じっとしててくれないかな」
 
 殺戮卿「……僕も、あんまり君の事殺したくないし」
 
 リーフィア「……!!」ゾクッ……!!!
 
 リーフィア(こ、怖い……!! 動きは緩やかなのに、気を抜いたらいつでも殺されそう……!!)
- 876 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/02(木) 22:15:54.82 ID:EhW+eT1qO
-  リーフィア(……でも……!!) 
 
 リーフィア「……そういうわけにはいきません」
 
 殺戮卿「!」
 
 リーフィア「よく分からないですけど……ラーズさんの指示なんですよね? 私をここに連れてきたのは」
 
 リーフィア「おそらく……理由は分かりませんが、一人でマーシャル家当主と対決するつもりなんでしょう?」
 
 殺戮卿「……うん」
 
 リーフィア「だったら……なおさらダメです。戻らないと!」
 
 リーフィア「そんなの……小説だったら死亡フラグですよ!! ラーズさん、このままだったら帰ってこないかもしれせんよ!?」
 
 殺戮卿「……そんなわけ、ないよ。総隊長が……死ぬなんて……」
 
 リーフィア「死ぬは言いすぎだったかもしれません……でも、危険なのは間違いないですよ」
 
 リーフィア「私が言ったからどうなるというものでもないかもしれせん……でも、このままじっとなんてできません!!」
 
 殺戮卿「…………」
 
 ・コンマ判定です。リーフィアはこれからラーズのところに戻る気ですが、コンマ50以上で殺戮卿もついてきます。コンマ80以上で蠱惑魔も。
 
 ↓1
- 877 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/02(木) 22:16:22.21 ID:tcCKK/FI0
-  あ 
- 878 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/02(木) 22:40:06.09 ID:EhW+eT1qO
-  ・>>877を採用。コンマ50以下なので、殺戮卿はついてきません。止めようとしてきます。 
 
 殺戮卿「……ダメだ」
 
 リーフィア「殺戮卿さん……!!」
 
 殺戮卿「ジディアスは総隊長が一人で相手する……そう決まっているんだ。総隊長が決めたんだ」
 
 殺戮卿「僕は……それに従うだけだよ」スッ……
 
 殺戮卿は立ち上がると、リーフィアの方に手を向ける。
 
 殺戮卿「僕の家系魔法は……言いたくないけど、君に触れただけで死ぬよ。一瞬で体が壊れる」
 
 殺戮卿「……頼むから、動かないでよね」
 
 リーフィア「う……!!」
 
 リーフィア(ハッタリじゃない……本当に動いたら殺される……!!)
 
 リーフィア(ど、どうすれば……!!)
 
 
 
 
 セレナ「ギャア!!!」
 
 リーフィア「! セレナ! 無事だったんだね!」
 
 殺戮卿「……トカゲだ」
 
 セレナ「ギャ……!!」
 
 リーフィア「ど、どうしたの? セレナ?」
 
 セレナ「ギャッ……!!!」
 
 ピカッ……!!!
 
 リーフィア「えっ……!!?」
 
 殺戮卿「……!!?」
 
 セレナがリーフィアに触れた途端、眩ゆい光が辺りを包んだ。
 
 
 
 ……そして、光が止むと、そこにはリーフィアもセレナもいなくなっていた。
 
 殺戮卿「…………」
 
 殺戮卿「……は!?」
 
- 879 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/02(木) 22:42:52.31 ID:EhW+eT1qO
-   
 
 
 ピカッ……!!!
 
 
 
 リーフィア「きゃあっ!!?」
 
 リーフィア「……え?」
 
 リーフィア(ここって……宮殿!? どうして!!?)
 
 リーフィア「……もしかして、セレナが……?」
 
 セレナ「ギャア?」
 
 リーフィア(ワープ屋さんみたいな魔法かな……?)
 
 リーフィア「……ううん、細かい事は後! 今はラーズさんのところに行かないと……!!」
 
 リーフィア(ここは、さっきラーズに殴られたところだから……!!)
 
 リーフィア「……上にいるハズだよね!!」
 
 ・どの視点から見るかを、下から一つ選択してください。
 
 1.ラーズを追うリーフィア(このまま続けます)
 2.王国中心部の革命軍(アイン、フレア)
 3.ライオネルとギール withエリュシオン
 4.アルケミス家の足止め(電脳アドバイザー)
 5.ユグドラシル家の足止め(ケルヴィン)
 6.貴族の足止め(爆撃男)
 7.貴族の足止め(グレイス、クー、リリア)
 8.ロマン家の足止め(コジョ)
 
 ↓2
- 880 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/02(木) 22:44:54.27 ID:3ZdZACPm0
-  4 
- 881 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/02(木) 22:46:10.20 ID:0jqm7VLDO
-  1 
- 882 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/02(木) 22:55:37.63 ID:EhW+eT1qO
-  このままリーフィアの視点で進めるところが決まったところで本日はここまで。ありがとうございました。 
 
 実はラーズは、ラーズ・マーシャルでした。リーフィアに引き続き、彼も王族です。元だけど。
 
 お疲れ様でした。また次回。
- 883 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/02(木) 23:15:31.72 ID:mMFBThT3o
-  乙 
- 884 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/02(木) 23:26:48.32 ID:3ZdZACPm0
-  乙乙 
- 885 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/03(金) 16:24:37.18 ID:26G6qT8DO
-  それでは始めます。リーフィアの視点からなんですが、そのためにまずラーズの視点からやります。 
 
 ラーズ「……お前なんか父親じゃない。俺は自分をマーシャル家の人間だと思った事なんて無いんだ」
 
 ジディアス「フフ……それはどうかな……」
 
 ラーズ「何……?」
 
 ジディアス「じゃあ……何故わざわざ来た? 革命同盟だったか……話には聞いているが、まさかお前が長とはな……」
 
 ジディアス「しかし、お前本人が来る事も無かっただろう? 部下にやらせて良かったハズだ」
 
 ジディアス「結局……お前はマーシャル家との繋がりを絶てていないんだ。だから、ここまで来た」
 
 ラーズ「…………」
 
 ラーズ(……落ち着け。奴はまだ『悪意』を使っていない……一番良いタイミングを見計らっているんだ……)
 
 ラーズ(奴のペースに惑わされてはいけない……)
- 886 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/03(金) 16:27:00.16 ID:26G6qT8DO
-  ラーズ「……そうかもしれないな」 
 
 ジディアス「!」
 
 ラーズ「だからこそ……俺は、今日、その繋がりを断ち切りに来たんだ……!」
 
 ジディアス「何をそんなに興奮している……? 何が気に食わない?」
 
 ジディアス「人の心の闇を操る変化魔法『悪意』がそんなに嫌なのか? 便利だろう?」
 
 ジディアス「お前だって仮にも組織のトップだ……『悪意』は人の心の悪意をも読み解く。それなりに使えたんじゃないのか?」
 
 ジディアス「例えば……新しいメンバーが悪意を持って参加していないかどうか見分ける……などはどうだ?」
 
 ラーズ「……!」
 
 
 ラーズ『よく来てくれた。早速だけど、フレイヤ王国での革命の話をしていいか?』
 
 ライオネル『……いいのかい? 電脳アドバイザー君からは面接だと聞いていたけど』
 
 ラーズ『うーん……そのつもりだったんだけど、めんどくさくてさ』
 
 ライオネル『そんな適当な……』
 
 ラーズ『まぁ、大丈夫だろ。お前らの人となりを電アドに見させてきたけど、裏切るとかそんな感じじゃなかったし』
 
 ラーズ『……安心しろって。考えも無しで言ってるわけじゃないさ。な?』
 
 
 ラーズ「…………」
 
 ジディアス「それとも……我がマーシャル家が、庸人の身分を偽ってフレイヤ王国を牛耳っている事か?」
 
 ジディアス「それは私だけの責任じゃない。マーシャル家は昔から……それこそ建国以来から『悪意』でこの国を運営し続けているんだ」
 
 ジディアス「フレイヤ王国を建国される切欠となった英雄・フレイヤ……彼女は天翼族だったが、私の祖先が『悪意』で大衆を煽動し、追い出したのだ」
 
 ジディアス「そして、我が一族が国を支配できるよう、傲慢で操りやすい美麗族で地盤を固めてきたのだよ」
 
 ジディアス「フフ……マーシャル家初代当主は相当に切れ者だったと見える……」
- 887 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/03(金) 16:30:52.04 ID:26G6qT8DO
-  ラーズ「…………」 
 
 ラーズ「……家系魔法も、お前らのゲスさも、どうだっていいさ。俺には関係ない」
 
 ラーズ「俺は……母親を見殺しにしたお前を、絶対に許さないだけだ……!!」
 
 ジディアス「……フフフ……まだその事を言っているのか……」
 
 ラーズ「ふざけるな……!! 分かっているだろう!!」
 
 ラーズ「俺は……お前が母親を見捨てたから家を出たんだ……!!」
 
 ジディアス「…………」
 
 ラーズ「お前が家系を続かせるためだけに結婚した女は……代々剣士の家の人間だった。お前のせいで剣を置かざるを得なかった母は、俺に剣術を教えてくれたんだ」
 
 ラーズ「お前は知らないだろうな、母がどれだけ強かったかなんて……」
 
 ジディアス「……フフ、お前の母親は没落貴族だ。そこを私が救ってやったのだ……」
 
 ジディアス「その恩を仇で返そうとしたのだ、あの女は。殺されて当然だろう?」
 
 ジディアス「それに……彼女が亡くなったのは病気が原因だ。私には関係がない……」
 
 ラーズ「ふざけるな!! 母が病気になったのは、お前が『悪意』で心に負担を掛け続けたからだろ!?」
 
 ラーズ「それに……病気になってから適切な医療を施さなかったじゃないか……!! 見殺しにしたんだよ、お前は……!!」
 
 ラーズ「ジディアス……!! お前は俺が絶対に……殺す!!!」
 
 ジディアス「……フフフ……!!!」
 
 ・コンマ判定です。ラーズの攻撃が上手くいくかどうか。また、同時にリーフィアが来るかどうかも判定します。
 
 ・ラーズとジディアスのコンマを判定し、高い方の勝利。ただし、ここで決着がつくわけではありません。
 
 ↓1 ラーズのコンマ。ここのコンマが80以上だとリーフィアが来ます
 ↓2 ジディアスのコンマ
- 888 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/03(金) 16:39:47.10 ID:/kOKcbIJ0
-  あ 
- 889 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/03(金) 16:43:19.30 ID:uMI55l+co
-  あ 
- 890 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/03(金) 17:10:12.83 ID:26G6qT8DO
-  ・>>>888-889を採用。ジディアスが優勢。そしてリーフィアはまだ階段を上がっています。 
 
 ラーズ「ッ……!!!」
 
 ラーズは剣を半ばまで抜刀し、構えを取る。そして、動きを止める。ジディアスが動いた瞬間に、居合斬るためだ。
 
 ジディアス「…………フフフ……」
 
 だが、ジディアスは笑みを浮かべたまま、動かない。ラーズの方をじっと見ているだけだ。
 
 ラーズ(……クソッ、隙を見せないつもりか? 奴には剣技の才なんて無いハズだが……!!)
 
 ジディアス「……フフ、お前は勘違いしているようだな」
 
 ジディアス「……私が、お前の母親の剣技を知らぬと本気で思っているのか?」
 
 ラーズ「……!!」
 
 ジディアス「フフフ……お前の剣など、落ち着いていれば簡単に避けられる……」
 
 ジディアス「お前の剣は……母親に劣るだろうからな」
 
 ラーズ「!!!」ブチッ!!!
 
 あからさまな挑発と分かっていながら、ラーズは剣技を発動してしまった。ラーズらしくない見え見えの太刀筋を、ジディアスはいとも簡単に避ける。
 
 ジディアス「フフフ……!!!」
 
 ジディアスの手が、ラーズに伸びる。触れて『悪意』を発動させ、彼の正気を失わせる気なのだろう。『悪意』は殺意を呼び起こすだけではなく、絶望感に浸らせ、無気力に追い込む事も可能なのだ。
 
 ラーズ(……!! マズイ……!!!)
 
 ・コンマ30以上で回避成功。失敗すると『悪意』に晒されます。
 
 ↓1
- 891 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/03(金) 17:12:50.91 ID:KqiXkN2q0
-  あ 
- 892 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/03(金) 18:00:13.38 ID:26G6qT8DO
-  ・>>891を採用。取り敢えずは回避成功です。 
 
 ラーズ「くっ……!!」
 
 ラーズは体を捻り、ジディアスの手から逃れる。少し無理な体勢をして筋を痛めたが、この程度なら支障ないだろう。
 
 ジディアス「フフフ……」
 
 ラーズ「……余裕のある顔だな。状況が分かっていないのか?」
 
 ラーズ「今、フレイヤ王国は革命の真っ最中……しかも革命軍が優勢だ。このままだとお前はおしまいなんだぞ?」
 
 ジディアス「……フフフ、本当にそう思っているのか?」
 
 ジディアス「私が生きていれば……『悪意』で革命など簡単にひっくり返せる。いや……それ以上の結果が生まれるかもしれんなぁ……」
 
 ジディアス「だから、お前はここに来たのだろう? 誰かが私を殺さねば……全てが水の泡になると……」
 
 ジディアス「余裕が無いのは……むしろお前の方なのではないか?」
 
 ラーズ「…………」
 
 ラーズ(……焦るな。これは奴の手だ……! 焦らなければ、奴など簡単に……!!)
 
 そう言いながら、ラーズは既に自分がジディアスの術中にある事に気づけていない……。
 
 ・コンマ判定です。このタイミングでリーフィアが来る……かもしれません。
 
 ↓1のコンマ50以上でリーフィア登場
- 893 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/03(金) 18:01:18.43 ID:Y+JdsWnO0
-  此処で颯爽と 
- 894 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/03(金) 18:08:57.41 ID:/kOKcbIJ0
-  おっと、これまでは調子良かったが 
- 895 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/03(金) 18:10:03.31 ID:kM4xIwNvo
-  S95のはずなのに() 
- 896 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/03(金) 19:18:15.20 ID:26G6qT8DO
-  ・>>893を採用。ギリギリ来ませんでした。 
 
 ラーズ「俺は……お前なんかに負けない……!!!」
 
 ラーズは再び居合斬りの構えを取り、攻撃を仕掛ける。
 
 ジディアス「フフフ……!!」
 
 ジディアスは笑みを浮かべたまま、それを避ける。
 
 そこで、ラーズは剣を抜き切り、ジディアスの腹に向けて振った。居合斬りはフェイントであり、この攻撃が本命だ。
 
 ジディアス「……!」
 
 剣は綺麗にジディアスの腹を斬り裂く……かに見えたが、ローブがその剣を止める。
 
 ラーズ「……!?」
 
 ジディアス「フフフ……『硬化』の込められたローブは便利だぞ? 私が家系魔法ばかりに頼る二流の男だとでも思ったか?」
 
 ラーズ「くっ……!!」
 
 ラーズ「お前はずっと三流以下だよ……!!!」
 
 ジディアス「フフフ……!! 言いたい事はそれだけのようだな……!!!」
 
 ジディアスがラーズに手をかざす。
 
 
 ドクン……!!!
 
 
 ラーズ「ぐっ……!!?」
 
 ジディアス「触れないと『悪意』が使えないとでも? 私くらいになれば、一定の距離に近づけば行使できるのだよ……!!」
 
 ・コンマ判定です。コンマ50以上で『悪意』に耐えられます。失敗すると……
 
 ↓1
- 897 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/03(金) 19:19:25.26 ID:JPS9CO2So
-  ほい 
- 898 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/03(金) 21:28:05.22 ID:26G6qT8DO
-  ・>>897を採用。ちょっとヤバイかも。 
 
 ジディアス「───それでは、悪意に溺れてもらおうか」
 
 
 ドクン……!!!
 
 
 ラーズ「ガッ……!!?」
 
 
 ラーズ(マズ、い…………!!!)
 
 
 ラーズ「ガアァァァァァァアアッ!!!」
 
 
 ラーズの心が、悪意に沈んでいく。
 
 
 ラーズの心の、殺意が目覚めていく。
 
 
 ラーズの心に、絶望が広がっていく。
 
 
 ラーズ「……………………………………」
 
 
 ラーズ「…………オレ、ハ…………」
 
 
 ジディアス「お前は……?」
 
 ラーズ「……コロス…………」
 
 ジディアス「……誰をかな?」
 
 ラーズ「………………」
 
 ジディアス「……フフフ……その判別もつかなくなったようだな……」
 
 ジディアス「さぁ……ここを出るんだ。誰でもいい……誰かを殺してこい」
 
 ラーズ「…………」フラッ……
 
 ジディアス「……フフフ……!!!」
 
 ・どの視点から見るかを、下から一つ選択してください。
 
 1. ラーズを追いかけているリーフィア(このまま続けます)
 2.王国中心部の革命軍(アイン、フレア)
 3.ライオネルとギール withエリュシオン
 4.アルケミス家の足止め(電脳アドバイザー)
 5.ユグドラシル家の足止め(ケルヴィン)
 6.貴族の足止め(爆撃男)
 7.貴族の足止め(グレイス、クー、リリア)
 8.ロマン家の足止め(コジョ)
 
 ↓1
- 899 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/03(金) 21:28:47.36 ID:wZFARKU90
-  7 
- 900 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/03(金) 21:32:12.92 ID:Yw5QuV/DO
-  4 
- 901 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/03(金) 21:33:05.77 ID:26G6qT8DO
-  7選択で本日はここまで。ありがとうございました。ラーズが『悪意』にやられたので、ちょっとヤバイかもしれません。 
 
 お疲れ様でした。また次回。
- 902 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/03(金) 21:43:34.47 ID:KqiXkN2q0
-  乙 
 リーフィアがヤバそう
- 903 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/03(金) 21:49:26.32 ID:JPS9CO2So
-  おつおつ 
- 904 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/03(金) 21:49:41.53 ID:Y+JdsWnO0
-  乙 
 俺一人でなんとかするは大体フラグ
- 905 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/03(金) 23:20:29.46 ID:Yw5QuV/DO
-  乙です 
 こ、これは主人公補正を発動したリーフィアが活躍するフラグだから(震え声)
- 906 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/09(木) 10:29:54.69 ID:w8Xka9hxO
-  おはようございます。まだ午前中ですが、やっていきます。場面は変わって、グレイス、クー、リリアの視点からです。 
 
 
 
 一方その頃、グレイス、クー、リリアの三人は、ククレ家の屋敷にいた。ククレ家はフレイヤ王国の主貴族の一つで、美麗族の中でも特に美を重んじる一族である。
 
 そう、彼らは敵の屋敷にいるのだ。
 
 グレイス「ふぅん……美麗族って趣味悪い奴等ばっかりって思ってたけど、この屋敷はそうでもないわね」
 
 クー「きれいー!」
 
 リリア「うつくしいー!」
 
 だが、彼らは警備を倒して入ったわけではない。ククレ家の人間……しかも、当主に招かれたのだ。
 
 
 
 ・ククレ家当主の名前と性別を安価してください。
 
 ↓1
- 907 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/09(木) 10:36:13.16 ID:sKfEjsUwO
-  ディレス 男 
- 908 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/09(木) 11:03:47.91 ID:1c1OBYJMO
-  ・>>907を採用。 
 
 ディレス「当然です! 我々はククレ家……タダの美麗族とは違うのですよ!」
 
 「ディレス様! お部屋のご用意ができました!」
 
 ディレス「遅いッ!! このお三方を待たせてどうするんだッ!!!」
 
 「す、すいません!!」
 
 グレイス「……そんな気をつかわなくていいわよ。どっちかって言うと、私達招かれざる客でしょ?」
 
 ディレス「そんな! 滅相もない! 我々は美しいものには敬意を表するのです!」
 
 グレイス(……ホント、面白いようにラーズの言う通りになったわね……)
 
 
 ラーズ『お前達は、ククレ家を普通に訪問してくれ』
 
 グレイス『はぁ!? 何よそれ、私達に死ねって言うの!?』
 
 ラーズ『そんなわけないだろう……』
 
 ラーズ『美麗族は容姿の美しさを最も重んじるんだが、ククレ家はその中でも更に過激でな。自分達が美麗族で最も美しいと言って憚らないんだ』
 
 ラーズ『そして……自分達と同じくらい、またはそれ以上に美しいものには弱いんだ』
 
 ケルヴィン『ははぁ……なるほどねぇ』
 
 グレイス『? 何よ、全然意味分かんないんだけど』
 
 ケルヴィン『おいおい、マジで言ってんのかよ?』
 
 ケルヴィン『グレイスちゃん、そしてリリアちゃんはさ……美麗族に引けを取らないくらい美しいんだよ』
 
 グレイス『はぁ? それまだ言ってんの?』
 
 ケルヴィン『ふざけてるわけじゃねぇよ。それに、タダのナンパってわけでもねぇ。美麗族の俺が言うんだ、間違いねぇよ』
 
 リリア『よく分かんないけど、ありがとー!』
 
 クー『ねー、ぼくはー?』
 
 ケルヴィン『リリアちゃんと双子だもんなぁ……美しいぜ、ついでにな!』
 
 クー『ついででも、ありがとー!』
- 909 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/09(木) 11:10:43.22 ID:x1cDMUtQO
-  ラーズ『つまり……ククレ家は、お前達を無碍には扱えない。美しきものだからな』 
 
 グレイス『……あんまり信用できないけど、要するに無血革命できそうだからやれって事?』
 
 ラーズ『そういう事になるな』
 
 リーフィア『で、でも……それって危険じゃないですか? 自分達より美しい人……それも美麗族じゃなくて庸人なんて現れたら、プライドが傷つけられたって暴れたりするんじゃ……』
 
 ライオネル『そうだね、クー君とリリア君ならともかく、グレイス君は気性が激しいからねぇ。喧嘩になるんじゃないかな?』
 
 グレイス『あ? 何? 喧嘩なら買うわよ?』
 
 ライオネル『ほら、この通り』
 
 ラーズ『それは無い。安心してくれ』
 
 ラーズ『ククレ家は美しいと思ったものを絶対に傷つけない……それだけは確かだ』
 
 
 グレイス(……ライオネル痛めつけるの忘れてたわね。帰ったら覚えてなさいよ)
 
 グレイス(でも、まさか本当に何もしないでいいとはね……何か、拍子抜けだわ)
 
 ディレス「お待たせしました! ささッ、どうぞ!」
 
 三人が通されたのは、入口よりも遥かに気品のある部屋だった。リーフィア達のいる宮殿とは違い、格式高い美しさがある。
 
 ディレス「それで……御用とは? お三方のような美しい人のご要望でしたら何なりと!」
 
 グレイス「……当主がそんな事言っていいの?」
 
 ディレス「自分より美しいものに付き従うのはククレ家の宿命なのです!」
 
 グレイス(変な奴……まぁ、私達にとっては好都合だけど……)
 
 グレイス「じゃあ……言わせてもらうけど……」
 
 クー「革命手伝って!」
 
 リリア「周りを裏切って!」
 
 グレイス「ちょ、ちょっと!! セリフ取らないでよ!!」
 
 ディレス「へ……?」
 
 
 
 ・ククレ家が革命団側になるかどうか。コンマ10以上で成功。ほぼ成功ですが、失敗すると……
 
 ↓1
- 910 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/09(木) 11:12:43.60 ID:E7nnMnl4O
-  意外と失敗するんだよなこういうの 
- 911 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/09(木) 11:44:16.08 ID:x1cDMUtQO
-  ・>>910を採用。成功! 失敗すると革命失敗ルートに入っていました。 
 
 ディレス「……革命?」
 
 グレイス「……え? まさか、知らないの? 今あんたら革命起こされてんのよ?」
 
 ディレス「……それは……つまり、私達が悪者という事ですか?」
 
 グレイス「まぁ、そうね。あんた達が好き勝手やってきたツケよ」
 
 ディレス「……それは、美しくないなぁ……」
 
 ディレス「…………よしッ!!」
 
 ディレス「皆!! 各地にいるディレス家、及び系列企業や関係のある一族に告げる!!」
 
 ディレス「我々ディレス家は、革命を全面的に支持する!! 全力で寝返るぞ!!!」
 
 ディレス「我々の行動は常に美しくあるべき!! 革命を起こされるなんて美しくないからな!!! 革命を手助けしてこそ美しい!!!」
 
 ディレス「何より我々を凌駕する美しさを持つ方々からの頼みだ!!! 聞かぬわけにはいくまい!!?!」
 
 「「「はいッ!!!!」」」
 
 グレイス「…………」
 
 グレイス「……ちょっと、マジ? こんな簡単にいくの?」
 
 グレイス「これはこれで心配なんだけど……」
 
 クー「上手くいったー!」
 
 リリア「味方増えたー!」
 
 グレイス「……まぁ、いいのかな……」
- 912 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/09(木) 11:55:27.26 ID:n79UB1/tO
-  アイン「…………」 
 
 アイン(さっきまでは上手くいっていたが……どんどん厳しくなってきたな。闇影殿の結界シートにも限界があるか……)
 
 アイン(……だが、ここで諦めるわけにはいかない。踏ん張らなければ……!!)
 
 「リーダー!! 大変です!!」
 
 アイン「どうした!?!」
 
 「無駄にカッコつけた美麗族達がこっちに集結しています!!!」
 
 アイン「……ククレ家か!? くっ、この厳しい時に……!!!」
 
 「い、いえ、それが……何故か、我々に協力すると言って、加勢してくれています」
 
 アイン「……は?」
 
 フレア「……!!」
 
 フレア「グレイスさん達……!! 作戦成功したんですね……!!!」
 
 
 ・視点が変更されます。下から一つ選択してください。
 
 1. ラーズを追いかけているリーフィア
 2.ライオネルとギール withエリュシオン
 3.アルケミス家の足止め(電脳アドバイザー)
 4.ユグドラシル家の足止め(ケルヴィン)
 5.貴族の足止め(爆撃男)
 6.ロマン家の足止め(コジョ)
 
 ↓1
- 913 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/09(木) 11:57:06.50 ID:E7nnMnl4O
-  1 
- 914 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/09(木) 13:28:37.65 ID:0v7ACCq2O
-  ・>>913を採用。 
 
 リーフィア「ハァ……ハァ……!!」
 
 リーフィア「け、結構上がってきたけど……もうそろそろかな……!?」
 
 リーフィア「……!!」
 
 リーフィア(あの扉……マーシャル家って書いてある……!!)
 
 リーフィア(あの中にラーズさんが……!!!)
 
 
 ……ガチャ……
 
 
 リーフィア「!!」
 
 
 ・コンマ判定です。コンマ30以下だと……
 
 ↓1
- 915 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/09(木) 13:32:00.87 ID:a5SyxmLHo
-  こんま 
- 916 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/09(木) 13:34:12.38 ID:7h3jYmS3O
-  どのみち成功してるタイミングなら荒れなそうだから今言うけど反転コンマの方が運ゲーしてる感あるから反転して欲しい 
- 917 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/09(木) 15:56:36.04 ID:HaRs2K6VO
-  ・>>916 
 前も言った気がしますが、コンマに関してはこのままいこうかなぁと思います。何故なら、コンマ判定で失敗したからと言って“終わり”というわけではないからです。失敗したら失敗で新しい展開がありますからね。逆に、成功しない方が良いとかも出てくるかもしれませんし。
 
 なので、コンマ判定の時は気軽にコンマ出していただければなと。
 
 では続き。
 
 
 ・>>915を採用。
 
 リーフィア「……!!?」ゾクッ……!!!
 
 リーフィア(殺気……!!?)
 
 突然の殺気に危険を感じたリーフィアは、反射で身を翻す。
 
 
 …………ズバッ!!!
 
 
 すると、さっきまでリーフィアがいた場所の床が、斬られていた。
 
 リーフィア「……!!」
 
 リーフィア(危なかった……!!!)
 
 ラーズ「…………」
 
 リーフィア「……ラーズ、さん?」
 
 リーフィア(ラーズさんが……私を斬ろうとした……!?)
 
 ラーズ「…………」フラリ……
 
 ラーズ「……ニゲルナ……キレナイ……」
 
 リーフィア「……!!?」
 
 リーフィア(斬られる……!!?)
 
 
 ・再びコンマ判定です。ラーズに斬られるかもしれません。コンマ60以上で成功。ただし、失敗してもここは大丈夫です。
 
 ↓1
- 918 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/09(木) 16:00:55.75 ID:0Axq5Lcg0
-  あ 
- 919 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/09(木) 16:09:01.09 ID:HaRs2K6VO
-  判定に成功したところで本日はここまで。ありがとうございました。失敗してもここでは助けが来ましたが、リーフィアは己で何とかするっぽいです。やはり主人公。 
 
 お疲れ様でした。また次回。
- 920 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/09(木) 16:11:20.93 ID:0Axq5Lcg0
-  乙乙 
- 921 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/09(木) 16:20:27.11 ID:EyHD8bRGo
-  おつー 
- 922 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/09(木) 16:31:02.94 ID:wWUYMduDO
-  乙 リーフィア頑張れ 
- 923 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/09(木) 17:32:37.92 ID:DeeqKsTjO
-  リーフィアがやたらと戦い慣れてそうなのは何かの伏線なのか 
- 924 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/14(火) 15:05:52.57 ID:c8z1XcAVO
-  それでは始めます。リーフィアとラーズの続きからです。 
 
 
 ・>>918を採用。ラーズにまだ斬られません。
 
 リーフィア(落ち着くんだ……!! よく見れば、きっと避けられる……!!)
 
 リーフィア(『速読』を使うんだ……!!)
 
 『速読』で読み解ける物は、文書だけではない。運動の情報を覚える事もできるのだ。ラーズの剣術も同様である。
 
 リーフィア(ラーズさんの動きは何回か見た……!! 落ち着いていれば避けられる……!!!)
 
 ラーズ「…………」グッ……
 
 リーフィア「……!!!」
 
 リーフィア(この動きは、居合斬りの直前……!!! という事は……!!!)
 
 リーフィア(……すぐ右に飛べば避けられる!!!)
 
 『速読』で記憶していたラーズの情報を瞬時に展開したリーフィアは、瞬間的に右手へ飛び退いた。
 
 
 ズバッ……!!!
 
 
 次の刹那、リーフィアのいた場所をライオネルが斬り裂いた。
 
 リーフィア「あ、あぶな……!!!」
 
 ラーズ「……!!」
 
 ラーズ「…………グ…………!!!」
 
 リーフィア(……様子が……!?)
 
 
 ・コンマ判定です。コンマ70以上でラーズが少し正気を取り戻します。
 
 ↓1
- 925 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/14(火) 15:20:37.23 ID:CXoahKQ70
-  あ 
- 926 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/14(火) 15:33:45.49 ID:memHCQVbO
-  ・>>925を採用。コンマ70以下のため、まだラーズは『悪意』に飲まれてます。 
 
 
 ラーズ「グゥ……!!!」
 
 ラーズ「ガアアアッ!!!」ブンッ!!!
 
 リーフィア「うわわっ!!?」
 
 リーフィア(技も何にも無い大振り……!! もう技も出せなくなってるの……!!?)
 
 リーフィア(ど、どうすれば……!!!)
 
 
 ・リーフィアの行動を下から選択してください。
 
 1.取り敢えず逃げる
 2.何とかして倒す
 3.魔法で無力化する
 4.その他自由安価(できなさそうなのは無効)
 
 ↓1
- 927 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/14(火) 15:40:06.37 ID:b7pfeMSro
-  3 
- 928 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/14(火) 16:24:38.44 ID:EriHkkj3O
-  ・>>927を採用。 
 
 
 リーフィア(……肉弾戦ではダメだ。私がいくら戦えても、実戦経験の多いラーズさんには勝てない……)
 
 リーフィア(魔法を使って何とか無力化できれば……!!)
 
 
 ・魔法を使ってラーズを何とかして無力化しましょう。使いたい魔法の名前を漢字二〜三文字で安価してください。成功するかどうかの判定は後ほどします。
 
 ↓3まで。コンマの一番低いのを採用。他もストックしておきます。
- 929 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/14(火) 16:29:48.18 ID:u6/qIXb3O
-  支配 
- 930 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/14(火) 16:33:15.02 ID:GG2TI9O7O
-  慈愛 
- 931 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/14(火) 16:35:32.27 ID:ZESUDSQsO
-  消去 
- 932 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/14(火) 17:40:17.43 ID:6j/5sUy9O
-  ・>>930を採用。果たして上手くいくか。 
 
 
 リーフィア(おそらく……ラーズさんはマーシャル家の精神汚染系魔法にやられている……)
 
 リーフィア(だったら……同じ精神系の魔法で対抗するしかない!!)
 
 リーフィア(正気を取り戻させる魔法…………あっ!!)
 
 リーフィアは過去の文献に、適した魔法があるのを思い出した。
 
 リーフィア(洗脳魔法でおかしくなった人に元の良い心を思い出させる魔法……『慈愛』!! これならもしかしたら……!!!)
 
 リーフィア(だけど、この魔法は手の平に書いた魔法陣を押し当てる必要がある。気を引き締めていかないと……!!!)
 
 
 ・コンマ判定です。魔法の相性は悪くありません。そのため、コンマ50以上で成功となります。
 
 ↓1
- 933 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/14(火) 17:42:11.63 ID:WBOx3C3Q0
-  あ 
- 934 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/14(火) 18:06:32.18 ID:Cz/Mt/HTO
-  ・>>933を採用。成功です! 取り敢えずは、ですが…… 
 
 
 リーフィアは鞄から魔法用のチョークを出し、手の平に魔法陣を描く。複雑な紋様の魔法陣も、リーフィアの『速読』にかかれば造作も無い事だ。
 
 ラーズ「グゥゥゥゥゥ……!!!」ググッ……!!
 
 リーフィア「!!」
 
 リーフィア(あの構えは……マズイ!!! 避けないと……!!!)
 
 魔法陣は完成した。しかし、その前に剣で斬り刻まれては元も子もないのだ。
 
 ラーズ「ガァァァァッ!!!」
 
 ラーズの居合斬りが、炸裂する。一瞬でリーフィアの胸元に剣が向かってくる。
 
 リーフィア(……!!!)
 
 ズバッ!!!
 
 
 
 
 
 リーフィア(…………えっ!!?)
 
 だが、リーフィアは斬られていなかった。
 
 それどころか、いつの間にかラーズの後ろに回り込んでいる。
 
 リーフィア「これって……!!」
 
 知らぬ間に移動している。先程と同じ現象だ。急いで鞄を見ると、顔を出しているセレナが淡く光を纏っている。
 
 リーフィア(もしかして……セレナは移動魔法が使えるの……!!?)
 
 リーフィア(でも、それって……トカゲじゃない。別の……それも私達に近い種族……!!?)
 
 リーフィア(……いや、でも今は目の前の事だ!!! ありがとう、セレナ!!!)
 
 セレナに感謝しつつ、リーフィアは魔法陣を書いた右手をラーズの背中に押し付ける。
 
 リーフィア「ラーズさん……!!! 正気に戻って!!!」
 
 
 ラーズ「ウゥウ……」
 
 
 ラーズ「ウワァアアアァァアッッ───!!!」ガクッ……!!
 
 
 魔法陣と共に『慈愛』はラーズの体に吸い込まれていった。ラーズの体から力が抜け、膝から崩れ落ちる。
 
 リーフィア「あっ……!!」
 
 リーフィアは慌ててラーズを支える。気を失っているが、顔は先程とは違う。マーシャル家の家系魔法の影響が抜けたのだろうか。
 
 リーフィア「……まだ不安だし、一応縄で縛っておこう……」
 
 リーフィア(取り敢えずは大丈夫……かな?)
 
 
 ・視点を下から一つ選択してください。
 
 1.目を覚ましたラーズとリーフィアとセレナと……?(このまま続けます)
 2.ライオネルとギール withエリュシオン
 3.アルケミス家の足止め(電脳アドバイザー)
 4.ユグドラシル家の足止め(ケルヴィン)
 5.貴族の足止め(爆撃男)
 6.ロマン家の足止め(コジョ)
 
 ↓1
- 935 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/14(火) 18:11:29.00 ID:b7pfeMSro
-  6 
- 936 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/14(火) 18:17:47.27 ID:Cz/Mt/HTO
-  6選択で本日はここまで。ありがとうございました。取り敢えずはラーズ救出成功です。が、まだ危ない場面は続いております。まぁ、この感じだと多分大丈夫だと思うけど。 
 
 お疲れ様でした。また次回。
- 937 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/14(火) 18:36:31.30 ID:xiG1MpDSo
-  おつ 
- 938 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/14(火) 18:45:00.40 ID:WBOx3C3Q0
-  乙 
- 939 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/15(水) 10:33:10.95 ID:ivlev7G/O
-  それでは始めます。コジョvsロマン家当主・ヴァルトから。ヴァルトが戦闘中に革命の報告を向けたところですね。 
 
 
 ヴァルト「……そうか、君は……革命家の一人か」
 
 ヴァルトは電話を切ると、コジョに向き直る。
 
 コジョ「……だったらどうする」
 
 ヴァルト「ふむ……そうだな……」
 
 ヴァルト「……まぁ、私には関係の無い話だ」
 
 ヴァルト「私の興味は……君との決着にしか無いからなッ!!!」
 
 コジョ「ふんっ……!! 分かりやすくて良い!!!」
 
 
 ・コンマで対決です。大きい方の勝ちですが、コジョは補正がつくので有利になっています。
 
 ↓1+20 コジョ
 ↓2 ヴァルト・ロマン
- 940 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/15(水) 10:50:54.37 ID:c8ByKKSDO
-  はい 
- 941 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/15(水) 10:51:33.48 ID:1b3fRGNxO
-  あ 
- 942 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/15(水) 12:19:43.74 ID:O41B/d62O
-  ・>>940-941を採用。コジョは37+20=57、ヴァルトは48。コジョの勝ちです。良い戦い! 
 
 
 ヴァルト「行くぞ!!!」
 
 再び『疾走』を使ったヴァルトは、鋭い拳をコジョに振り抜く。
 
 コジョ「……!!」
 
 コジョ(避けられない……!!!)
 
 コジョ(……だったら……!!!)
 
 
 ドガッ……!!!
 
 
 ヴァルトの拳が、コジョの体に炸裂する。
 
 ヴァルト「……!!?」
 
 だが、コジョは倒れていない。腕でガードをし、直撃を免れている。
 
 ヴァルト「やるな……!! だが、これで終わりではないぞ!!!」
 
 
 ドガガガガガガッ……!!!
 
 
 ヴァルトの連撃が、コジョに突き刺さる。だが、それでもコジョは倒れない。
 
 
 ガシッ!!!
 
 
 ヴァルト「!!!」
 
 ヴァルト(腕を掴まれた……!!! ぐっ……!!! 振り解けない……!!!)
 
 ヴァルト「……何故だ!? 何故、私の拳で倒れない……!?!」
 
 コジョ「……時間があった」
 
 ヴァルト「……時間?」
 
 コジョ「電話の時間。その間に魔力を練って体を固めた」
 
 ヴァルト「……!!!」
 
 ヴァルト「……フ、フフ……!! やるなぁ、君……!!!」
 
 ヴァルト「名前は……何と言うんだ?」
 
 コジョ「コジョ」
 
 ヴァルト「コジョ君か……覚えておこう。私より美しい肉体を持つ君を、ね……!!!」
 
 コジョ「それは光栄」
 
 コジョ「ふんッ!!!」
 
 
 ドゴッ!!!
 
 
 コジョの頭突きが、ヴァルトの頭にブチ当たる。ヴァルトは意識を失い、コジョが手を離すとそのまま倒れていった。
 
 コジョ「……笑って倒れてる。怖い」
 
 コジョ「……何とか倒せた、イテテ……」
 
 コジョ「体痛い……ちょっと休んだ方がいいかも……」
 
 
 ・視点を下から一つ選択してください。
 
 1.目を覚ましたラーズとリーフィアとセレナと……?
 2.ライオネルとギール withエリュシオン
 3.アルケミス家の足止め(電脳アドバイザー)
 4.ユグドラシル家の足止め(ケルヴィン)
 5.貴族の足止め(爆撃男)
 
 ↓1
- 943 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/15(水) 12:20:05.84 ID:ZoEAj46cO
-  2 
- 944 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/15(水) 16:39:50.93 ID:sXf4+EmxO
-  ・>>943を採用。そして、このまま続いてリーフィアの視点になります。 
 
 
 エリュシオン「ううっ……」
 
 ライオネル「落ち着いたかい?」
 
 エリュシオン「……あ、あぁ……」
 
 エリュシオン「君達には、迷惑を掛けたね……」
 
 ライオネル「まぁ、そうかもね。君がジディアス・マーシャルを止めてくれれば良かったんだ」
 
 ギール「ら、ライオネルさん……」
 
 エリュシオン「そこまで知ってるのか……何をしているんだ?」
 
 ライオネル「……革命の手助け、かな」
 
 エリュシオン「……なるほど、そういう事か……」
 
 エリュシオン「……ジディアスの家系魔法は知っているんだね?」
 
 ライオネル「『悪意』だよね?」
 
 エリュシオン「それが分かっているという事は……きっとそれ相応の人物が対応しているんだろう。だったら大丈夫だ」
 
 エリュシオン「……革命は、きっと上手くいくよ」
 
 ギール「え? ほ、本当ですか?」
 
 エリュシオン「……私達政府の多くが、彼らの『悪意』で操られていたようなんだ。もっとも、ここまで本格的に仕掛けられたのは今日が初めてだがね……」
 
 ライオネル「……魔法で不和を生み出していた、というわけか」
 
 エリュシオン「あぁ……それも突き止めたところで、ジディアスにしてやられてしまった」
 
 エリュシオン「……気をつけろ。ジディアスは他人の悪意に敏感だ。革命の種に気づいている可能性もある」
 
 エリュシオン「……いいや、それよりも……この革命自体にジディアスの息がかかっている事も考えられる」
 
 ライオネル「……!? バカな……何のために?」
 
 エリュシオン「それは……分からない。当たってるとも限らないしな。だが……気をつけた方が良い」
 
 エリュシオン「愉快犯の彼が操る『悪意』は……本当に危険なんだ」
 
 ギール「…………」ゴクリ……
 
 ギール(リーフィアさん……!!)
- 945 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/15(水) 16:41:26.31 ID:sXf4+EmxO
-  ラーズ「……ぐっ……」 
 
 リーフィア「!! ラーズさん……!!!」
 
 リーフィア「ラーズさん!! 聞こえますか!!?」
 
 ラーズ「…………ろ」
 
 リーフィア「えっ?」
 
 ラーズ「逃げ、ろ……!!」
 
 
 
 ジディアス「フフフ……」
 
 リーフィア「……!!!」ゾクッ……!!
 
 セレナ「ギャッ……!!!」
 
 ジディアス「『悪意』に飲まれた人間はそっとしておいた方が良い……少しばかり心が復活したとはいえ、まだ弱っているのだからね?」
 
 リーフィア(いつの間に……!!?)
 
 ジディアス「……おや? 君は…………」
 
 
 ・コンマ判定です。コンマ偶数だと……?
 
 ↓1
- 946 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/15(水) 16:45:14.24 ID:RbidQ3TTo
-  あ 
- 947 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/15(水) 16:46:35.81 ID:sXf4+EmxO
-  コンマ偶数が出たところで本日はここまで。ありがとうございました。偶数なので、ジディアスはリーフィアに見覚えがあります。 
 
 お疲れ様でした。次はもうちょっと長くできたらなと。また次回。
- 948 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/15(水) 17:26:44.59 ID:qbASgPuG0
-  乙乙 
- 949 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/15(水) 23:58:31.13 ID:c8ByKKSDO
-  乙 
 どうなるかな
- 950 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/19(日) 17:47:23.63 ID:fpiw9UKrO
-  乙! 
- 951 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2021/12/22(水) 00:35:10.83 ID:TwEf8dPqO
-  Steam(PC)オープンワールドハードコアRPG  
 
 『KENSHI(剣士)やる』
 (23:19〜放送開始)
 
 https://www.twitch.tv/kato_junichi0817
- 952 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/22(水) 01:21:49.12 ID:1TPO12YKO
-  まだっぽいな 
- 953 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2021/12/22(水) 02:36:17.75 ID:jfYAemiI0
-  VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな 
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 VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
- 954 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2021/12/23(木) 00:19:27.88 ID:Y9Rr+2sTO
-  Steam(PC) 
 オープンワールドハードコアRPG
 
 『KENSHI(剣士)やるDay2』
 (23:52〜放送開始)
 
 https://www.twitch.tv/kato_junichi0817
- 955 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2021/12/23(木) 10:08:34.51 ID:sy6yi42R0
-  日本人はカス民族。世界で尊敬される日本人は大嘘。 
 
 日本人は正体がバレないのを良い事にネット上で好き放題書く卑怯な民族。
 日本人の職場はパワハラやセクハラ大好き。 学校はイジメが大好き。
 日本人は同じ日本人には厳しく白人には甘い情け無い民族。
 日本人は中国人や朝鮮人に対する差別を正当化する。差別を正義だと思ってる。
 日本人は絶対的な正義で弱者や個人を叩く。日本人は集団イジメも正当化する。 (暴力団や半グレは強者で怖いのでスルー)
 日本人は人を応援するニュースより徹底的に個人を叩くニュースのが伸びる いじめっ子民族。
 
 日本のテレビは差別を煽る。視聴者もそれですぐ差別を始める単純馬鹿民族。
 日本の芸能人は人の悪口で笑いを取る。視聴者もそれでゲラゲラ笑う民族性。
 日本のユーチューバーは差別を煽る。個人を馬鹿にする。そしてそれが人気の出る民族性。
 日本人は「私はこんなに苦労したんだからお前も苦労しろ!」と自分の苦労を押し付ける民族。
 
 日本人ネット右翼は韓国中国と戦争したがるが戦場に行くのは自衛隊の方々なので気楽に言えるだけの卑怯者。
 日本人馬鹿右翼の中年老人は徴兵制度を望むが戦場に行くのは若者で自分らは何もしないで済むので気楽に言えるだけの卑怯者。
 日本人の多くは精神科医でも無いただの素人なのに知ったかぶり知識で精神障害の人を甘えだと批判する(根性論) 日本人の多くは自称専門家の知ったかぶり馬鹿。
 日本人は犯罪者の死刑拷問大好き。でもネットに書くだけで実行は他人任せ前提。 拷問を実行する人の事を何も考えていない。 日本人は己の手は汚さない。
 というかグロ画像ひとつ見ただけで震える癖に拷問だの妄想するのは滑稽でしか無い。
 日本人は鯨やイルカを殺戮して何が悪いと開き直るが猫や犬には虐待する事すら許さない動物差別主義的民族。
 
 日本人は「外国も同じだ」と言い訳するが文化依存症候群の日本人限定の対人恐怖症が有るので日本人だけカスな民族性なのは明らか。
 世界中で日本語表記のHikikomori(引きこもり)Karoshi(過労死)Taijin kyofushoは日本人による陰湿な日本社会ならでは。
 世界で日本人だけ異様に海外の反応が大好き。日本人より上と見る外国人(特に白人)の顔色を伺い媚びへつらう気持ち悪い民族。
 世界幸福度ランキング先進国の中で日本だけダントツ最下位。他の欧米諸国は上位。
 もう一度言う「外国も一緒」は通用しない。日本人だけがカス。カス民族なのは日本人だけ。
 
 陰湿な同級生、陰湿な身内、陰湿な同僚、陰湿な政治家、陰湿なネットユーザー、扇動するテレビ出演者、他者を見下すのが生き甲斐の国民達。
 
 冷静に考えてみてほしい。こんなカス揃いの国に愛国心を持つ価値などあるだろうか。 今まで会った日本人達は皆、心の優しい人達だっただろうか。 学校や職場の日本人は陰湿な人が多かったんじゃないだろうか。
 日本の芸能人や政治家も皆、性格が良いと思えるだろうか。人間の本性であるネットの日本人達の書き込みを見て素晴らしい民族だと思えるだろうか。こんな陰湿な国が落ちぶれようと滅びようと何の問題があるのだろうか?
- 956 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/25(土) 15:58:20.17 ID:N2I6RHgMO
-  やはり年末は忙しいですね……。時間ができたので、少しずつやっていきます。実はそろそろ革命が佳境だったりします。 
 
 ・>>946を採用。コンマ偶数のため、ジディアスはリーフィアに見覚えがあります。
 
 
 ジディアス「…………」
 
 リーフィア「……な、何ですか?」
 
 ジディアス「……フフフ、これは驚いた。君はよく似ている……」
 
 ジディアス「君は……『大国』の人間かな?」
 
 リーフィア「……!!?」
 
 リーフィア(こ、この人……私の事で何か知ってるの!!?)
 
 ジディアス「フフフ……その反応、当たりのようだね?」
 
 ジディアス「君も革命の参加者なのかな? フフフ……血は争えないというやつなのかもね……」
 
 リーフィア「な、何を……!!?」
- 957 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/25(土) 16:01:01.39 ID:N2I6RHgMO
-  ラーズ「だ、まれ……!!!」 
 
 ラーズ「ジディアス……!!! お前の相手は、俺だ!!!」
 
 ラーズはふらつきながらも立ち上がり、剣を抜く。
 
 リーフィア「ら、ラーズさん……!!!」
 
 ジディアス「フフフ……そろそろ父さんとでも呼んでくれないものかね?」
 
 リーフィア「えっ……!!?」
 
 ラーズ「リーフィア……説明は後だ。それより聞いてくれ」
 
 ラーズは、リーフィアにしか聞こえないように小声で話す。
 
 ラーズ「何故お前がここにいるかは分からないが……このままだと共倒れだ。それは避けたい」
 
 ラーズ「……俺がアイツを倒す。上手くいったら、後は任せる」
 
 リーフィア「……!? それって……!!?」
 
 ラーズ「すまない……勝算はあるが、確証は無い。もしダメだったら、逃げてくれ」グッ……!!
 
 リーフィア「……!!!」
 
 リーフィア(ラーズさんの居合斬りの構え……!!!)
 
 ジディアス「フフフ……それは私には効かないよ。分かっているだろう?」
 
 ラーズ「やってみないと分からないだろう……!!!」
 
 ラーズは居合斬りを発動し、ジディアスに斬りかかる。
 
 
 ……と思ったが、ラーズは剣を投げ捨てた。
 
 
 ジディアス「何っ……!!?」
 
 そして、そのままの勢いでジディアスの胸に手を当て、叫んだ。
 
 
 ラーズ「───『悪意』!!!」
 
 
 ・コンマ判定です。ラーズが『悪意』を使い、ジディアスに勝とうとしています。下3までのコンマの合計が170だと成功となります。
 
 ↓3まで
- 958 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/25(土) 16:06:52.86 ID:Rc3kvrFL0
-  更新待ってました 
- 959 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/25(土) 16:07:53.23 ID:LVT2kLyDO
-  はい 
- 960 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/25(土) 16:20:32.35 ID:NWTXh0f/0
-  えい 
- 961 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/25(土) 17:12:59.82 ID:lU0QsLn/o
-  ラーズくんコンマ運低いいい 
- 962 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/25(土) 17:30:25.45 ID:N2I6RHgMO
-  ・>>958-960を採用。足すと144のため、判定は失敗となります。ジディアスの『悪意』は強い。 
 
 
 ラーズ「……何っ?」
 
 気がつくと、ラーズは暗闇にいた。何も見えない漆黒だ。にも関わらず、自身の姿だけは見える。
 
 ラーズ「ここは……」
 
 ジディアス「フフフ……私の作った『悪意』の空間だ」
 
 ラーズ「……!!」
 
 暗闇に、ジディアスの姿が浮かび上がる。彼は不敵に笑うと、ラーズの周りを浮遊しながら言った。
 
 ジディアス「お前は負けたんだよ、ラーズ。私の『悪意』の力にな」
 
 ジディアス「ここはもう私の手の平の上と同じ……お前にできる事は何も無い。終わりだ、ラーズ」
 
 ラーズ「…………くっ…………!!」
 
 ラーズ「……どうする気だ」
 
 ジディアス「もちろん、お前を操り、この革命を終わらせるさ。お前達にとって最悪の展開としてなぁ……」
 
 ジディアス「しかし……私とて子の親。少しは温情を与えよう」
 
 ジディアス「そうだな……あのリーフィアとかいう娘だけでも助けようか? フフフ……」
 
 ラーズ「…………」
 
 ラーズ「……………………」
 
 ラーズ「……その必要は無い」
 
 ジディアス「……!」
 
 ラーズ「まだ……終わっていない。俺がダメなら、リーフィアがいる」
 
 ラーズ「リーフィアがダメでも……他にも優秀なメンバーがいる。俺達はまだ負けていない」
 
 ジディアス「……フフフ、面白い事を言う……」
 
 ジディアス「他の面々がどれだけ足掻こうと、お前が正気を失い『悪意』に飲まれる事は避けられないのだぞ、ラーズ」
 
 ラーズ「……そうでもないさ」
 
 ラーズ「まだ……手は、ある……!!!」
 
 そう言うと、ラーズは己の胸に手を向けた。
 
 
 ラーズ「──────『悪意』…………!!!」
 
 
 
 …………ドクンッ…………!!!
 
 
 
 
 
- 963 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/25(土) 17:32:22.67 ID:N2I6RHgMO
-   
 
 
 ドサッ……
 
 
 リーフィア「ら……ラーズさん!!!」
 
 ジディアスに攻撃を仕掛けたラーズだったが、ジディアスの胸に触れた後、しばし固まった。
 
 かと思うと、急に事切れたかのように、ラーズは倒れてしまった。
 
 リーフィア「ラーズさん……!! ラーズさん!!!」
 
 慌てて駆け寄るが、返事は無い。息はしているようだが、何の反応も無いのだ。
 
 ジディアス「……フフ、フフフ……」
 
 リーフィア「何を……したんですか……!!!」
 
 ジディアス「フフフフフフフフフ…………!!!」
 
 ジディアス「これはしてやられたなぁ……!!! まさか、こういう手があるとは……!!!」
 
 ジディアス「……お嬢ちゃん、ラーズはね、自らに『悪意』の魔法を掛けたのだよ。私の魔法から逃れるためにね」
 
 リーフィア「えっ……!!?」
 
 ジディアス「再び私に操られる事を危惧したのだろう……フフフ、その代償は大きかったようだかね?」
 
 ジディアス「何しろ……『悪意』で心を奥深くに沈め、二度と目覚めないようにしたのだからねぇ……?」
 
 リーフィア「なっ……!!?!」
 
 リーフィア(ラーズさんが……もう、目覚めない……!!?)
 
 リーフィア「そ、そんな……!!!」
- 964 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/25(土) 17:34:08.04 ID:N2I6RHgMO
-  ジディアス「さて……それでは、次は君を片付けるとしようか、リーフィア君」 
 
 リーフィア「……!!!」
 
 ジディアス「もうラーズはいない……フフフ、果たして君に私の『悪意』を避け切れるかな?」
 
 リーフィア(ど……どうしよう……!!!)
 
 
 ・コンマ一桁判定です。下1のコンマ一桁の数によって……?
 
 ↓1
- 965 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/25(土) 17:36:11.46 ID:Rc3kvrFL0
-  あ 
- 966 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/26(日) 12:17:04.67 ID:5w5alGZp0
-  …大丈夫か? 
- 967 : ◆0UPy0Q6GXwAs [saga]:2021/12/26(日) 13:29:19.86 ID:679mQyVpO
-  ・>>965を採用。コンマ一桁6のため、6人がリーフィアを助けに来ます。 
 
 
 ジディアス「さぁ、私の『悪意』を避けてみたまえよ……!!!」
 
 リーフィア「……!!!」
 
 リーフィア(避けなきゃ……!!!)
 
 だが、リーフィアの足は動かない。
 
 リーフィア(ダメ……!! 避けきれない……!!!)
 
 
 
 
 
 ジディアス「ぐわああぁああぁぁああっ!!!」
 
 
 
 リーフィア「……えっ!!?」
 
 ジディアスが、苦悶の叫びを上げていた。
 
 見ると、ジディアスの右手が炎を纏っている。
 
 リーフィア(……違う、纏っているんじゃない。燃やされているんだ……!!)
 
 もちろん、リーフィアは何もしていない。ジディアスの機敏な動きと迫力に動けなかったからだ。
 
 ジディアスに攻撃をしたのは、この場にいるもう一人だ。
 
 それは、ラーズではない。
 
 リーフィア「…………え?」
 
 
 
 セレナだった。
 
 
 
 
 
 それも───人間の形になった、セレナであった。
 
 
 
 ・すいません、バタバタして更新できなくなってました。この後も用事があるので、この安価だけ投げておきます。
 
 ・セレナが庸人の姿になりました。見た目に関しての安価です。性別と容姿を安価してください。
 
 ↓1 性別
 ↓2 容姿
- 968 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/26(日) 13:33:04.36 ID:6s5fCy04o
-  女 
- 969 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/26(日) 13:43:31.53 ID:NNU1dYTDO
-  地面までつきそうな長さの灰色の髪をした小柄な幼女 
- 970 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/29(水) 23:20:00.77 ID:7JsgwMae0
-  戦記ものかと思ってたがワンピースが近いな、群じゃなくて個と個のバトルか 
- 971 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/30(木) 13:08:57.56 ID:wDvhuHly0
-  やたら世界観拡げたわりにやってることは家系魔法の異能バトルだよな…… 
- 972 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/30(木) 16:25:01.36 ID:Lf5gr6uDO
-  自分は今の形式も好きだし>>1の書きやすいので良いよ 
 取り敢えず今年の更新はもう無いかな
- 973 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/10(月) 02:17:34.29 ID:bID9zBQj0
-  エタか…… 
- 974 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/10(月) 22:39:26.63 ID:MpjGKy3PO
-  視点切り替え多すぎてテンポがなあ 
- 975 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2022/01/11(火) 20:30:56.00 ID:BaqsE2OLO
-  Bluestacks 
 個人制作ローグライクアプリ
 
 『Junjail/低層階リベンジその2』
 (19:02〜放送開始)
 
 https://youtu.be/XTWsc8a83DM
- 976 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/11(火) 21:03:05.40 ID:LVma8aFk0
-  普通に能力バトルもん書けばよかったんじゃないの?家系魔法もどっちかというと>>1さんが決めた設定だったし…… 
- 977 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/12(水) 19:32:13.40 ID:BP/cDL1D0
-  色々言われてるけど更新楽しみに待ってる 
- 978 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/14(金) 22:26:13.84 ID:Oo6gGRvmO
-  エタらない!とか極端な主張をする人ほどモチベが尽きたという事実から目を逸らそうとしてエタらせるイメージ 
 
 書けなくなったらその時は打ち切って依頼出しますって言う人の方がまだ信用できる
- 979 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/01/17(月) 21:18:36.60 ID:q6m5tHdTO
-  もしまだ続けるならそろそろ生存報告が欲しい 
 読者の保守も2ヶ月が限界だから
- 980 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/01/18(火) 14:11:20.85 ID:2do8PNBoO
-  使い切ったスレは時々HTML化されてるっぽいからこのスレに関しては最悪埋めてしまえば 
- 981 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/01/30(日) 15:09:36.32 ID:lQJoGIOEO
-  まだここ覗いてるなら何か連絡欲しい 
 打ち切りならその旨を伝えるだけでもしてくれー
- 982 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/02/03(木) 18:59:17.11 ID:4fHW1tnoO
-  エタりませんとは() 
- 983 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2022/02/16(水) 15:09:22.62 ID:xy1K7aIcO
-  あげ 
- 984 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/21(月) 07:23:47.90 ID:SHUxHxf6o
-  SS速報避難所 
 https://jbbs.shitaraba.net/internet/20196/
- 985 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/21(月) 09:36:16.84 ID:s3rMpVCJ0
-  あと5日でエタやね…… 
- 986 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/28(月) 09:51:34.85 ID:95evvPbHO
-  じゃあうめるか 
- 987 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/28(月) 09:51:52.51 ID:xX0OVBXfO
-  うめ 
- 988 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/28(月) 09:52:08.10 ID:kI3NBUhiO
-  うめ 
- 989 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/28(月) 09:52:19.61 ID:KAB9pBnzO
-  うめ 
- 990 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/28(月) 09:52:33.59 ID:4SzzvGByO
-  うめ 
- 991 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/28(月) 09:52:44.23 ID:SQl8fKaCO
-  うめ 
- 992 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/28(月) 09:52:57.90 ID:fSykl1bcO
-  うめ 
- 993 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/28(月) 09:53:09.63 ID:igDHx7g+O
-  うめ 
- 994 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/28(月) 09:53:21.59 ID:IDR0df2wO
-  うめ 
- 995 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/28(月) 09:53:34.11 ID:OOKrffZ7O
-  うめ 
- 996 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/28(月) 09:53:44.15 ID:trABjKeBO
-  うめ 
- 997 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/28(月) 09:53:55.32 ID:S10bMkAdO
-  うめ 
- 998 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/28(月) 09:54:06.94 ID:DGHUv8cWO
-  うめ 
- 999 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/28(月) 09:54:17.47 ID:+BN9m3dXO
-  うめ 
- 1000 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/02/28(月) 09:54:35.88 ID:NI4vXnI/O
-  次やる時はちゃんと打ち切り宣言しような 
- 1001 :1001 :Over 1000 Thread
-              /          \
 /   、_/_  l     `` ‐- 、
 /   , -─/-、  !         `ヽ、
 /   i  _/  ,'  、_/__ /   !   \      _ _, ----──‐‐--
 /    ` ̄  /   / / ̄   l     / ̄  ̄
 /         -‐′  ,'      | | ___ /     ,
 /        __/__  └---   l,イ´  /`ヽ.   /  -─‐
 /         /   , ヽ        l.  /   丿 /   ヽ、
 /        r‐-、 /   /  l    '  /   '´ /      `
 /         ヽ  X.   /   ,!   -L. /     '´
 /           `´ `    /   ー|ァ'       ,      、__/
 /   ,. -‐ァ、_    /        /  ̄_
 /  i   /      /       /  ,   `   /
 ` 7      i     ,!  /   !       /
 /      ヽ._ ノ   /     \     /
 ヽ.                    /               .  ,. --、   /
 \                /                  /   ト. /
 ヽ、_             /                  /`ヽ、_/ l /、
  ̄ ̄``ヽ、      /                /'     // i
 \.     /                ァ′      //   |
 ``ヽ./          ___./     //    l      SS速報VIP(SS・ノベル・やる夫等々)
  ̄  ̄  ̄ ̄  ̄ ̄     /      /ー'  ̄  ヽ、    http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/
 
- 1002 :最近建ったスレッドのご案内★ :Powered By VIP Service
- 勇者「正義も善もゴミもクズも一緒暮らしていける世界」 @ 2022/02/27(日) 22:49:42.72 ID:bn98H+Ip0
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 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1645860350/
 
 【ミリマスSS】千早「2人でお留守番」 @ 2022/02/25(金) 23:10:25.63 ID:KdHhZWAD0
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1645798225/
 
 式波・アスカ・ラングレー「愛してる」 @ 2022/02/25(金) 22:52:52.53 ID:DZbW6XUkO
 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1645797172/
 
 ミホホのみほ太郎2 @ 2022/02/25(金) 22:10:20.02 ID:Y4bYuOPG0
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 折紙山語 @ 2022/02/25(金) 22:03:11.51 ID:rF+jV0Ws0
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