【咲-saki-】京太郎「ウルトラマンの力」美穂子「誰だって」【Part2】

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177 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/25(木) 02:31:03.01 ID:1OZd0DP40

今回はここまでー
次は明後日できればいいなーとか

ダークネスファイブ要素っていうかそこらへんも

キャラとの掛け合いももっとしたいなー

そんじゃまたー

178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/25(木) 10:11:09.13 ID:e9P9q6ye0

デスローグは色んな意味で熱い展開
179 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/27(土) 01:01:16.79 ID:oS1D2HzI0

相変わらず遅いけどやってくー
だいたいこの時間になりそうねー

そんじゃ頑張るゾイ!
180 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/27(土) 01:16:33.24 ID:oS1D2HzI0


ストロング・ゴモラントとグローザ星系人の二体

放たれる氷と炎、それが凄まじい勢いで蒸発と再生を繰り返していき濃霧を発生させる

そんな姿を後ろに、アグルはゾーリムを相手に手をこまねいていた


憧『にしたってこんなんどうすれば……!』

?『たく、あたしがやれば良いんでしょぉが!』

憧『誰!!?』


黒い光が、アグルの背後から飛んでくる

ゾーリムがその黒い光を相手に炎を吐くが、黒い光はそれを回避しゾーリムの横を通り過ぎていく


憧『あんたなにを!?』

?『たく、なんでまた遭遇しちゃうかなぁ須賀ァ!』

憧『須賀、京太郎の知り合い!?』


黒い光がどこか人型のように代わった

だが、その姿はどこか“不完全”のようにも見える


憧『あんた一体!』

?『偽物だよ。どこまでいってもただの贋物だ!』


黒い光は、ゾーリムの頭が出現しているワームホールギリギリまで接近すると黒い光を放つ

その一撃が真っ直ぐにワームホールへと入って行くと、その奥で爆発が起きているのが確認できた


ゾーリム「―――!!!」


咆哮するゾーリムだが、それはいつもと違うように聞こえる

憧は意を決すると、その口に飛び込んだ

181 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/27(土) 01:41:40.03 ID:oS1D2HzI0


ゾーリムの口内を奥に突き進んでいき、ある程度の場所で着地する

奥は未だに見えないが、直感的に大丈夫だと思えた

アグルは両腕を真上に上げる


憧『私はやれる。シズと京太郎が守ってくれたなら、今度は私がぁァァァァ!!!』


ガイアがスプリーム・ヴァージョンに変身するのと同じプロセスを辿り―――アグルが変わる


憧『アグルゥゥゥゥッ!!』


そして、アグルの姿は変わった

前よりもマッシブに、そして胸や脇腹から腕にかけて赤い部分が増える

ガイアと同じく、アグルはスプリーム・ヴァージョンにヴァージョンアップした


◆BGM:Beat On Dream On【http://www.youtube.com/watch?v=OdO0lC77eT8


アグル「ハアァァァァッ!」


両足でしっかりと体を支え、両腕を大きく振るう

そしてガイアと同じく、両腕を真上で合わせた

輝きをその両手に集めて、腰をすえて足を構えて合掌するように手を前で合わせる


憧『これで、終われぇぇぇぇっ!!!』


右腕を縦にずらすと、そこから放たれる絶大の一撃【フォトンストリーム】

ガイアと同じその技は真っ直ぐにゾーリムの奥へ奥へと放たれる


ゾーリム「―――!!?」


―――そして、爆散

182 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/27(土) 02:16:57.12 ID:sm/i/U1A0



炎と氷がぶつかりあった濃霧の中、ぶつかり合う二体

ストロング・ゴモラントとグローザ星系人が組み合っている

両腕を組み合い、その口から氷結のブレスと灼熱のブレスがぶつかり合う


京太郎『墜ちろよォォォ!』

グローザ星系人『凍れェェェ!』


二体が同時に離れた

お互いにブレスを止めて再び次の一手を打とうとしたその瞬間―――空で、大爆発が起こる

それが濃霧を吹き飛ばし、二体を月光の元に晒す


グローザ星系人『ゾーリムが!!?』

京太郎『ゾウリムシだかなんだか知らねぇがァ!』

ストロング・ゴモラント「―――!!」


荒々しく咆哮するストロング・ゴモラントと京太郎

素早く接近したストロング・ゴモラントがバラバテールを振るい、グローザ星系人を真上に吹き飛ばす

ストロング・ゴモラントのその角が輝く


京太郎『グラビトロン・プレッシャーァァァァ!!』


真上からの重力波によって下降していくグローザ星系人

だが、さらに真下からの重力波によってグローザ星系人はその場に固定される

上下からの圧に、グローザ星系人が苦しむ


グローザ星系人『ぐおぉぉぉ!!?』

京太郎『こいつで、トドメェ!』


その胸の紫色のカラータイマーが輝く


京太郎『食らえ大火炎ッ!! ハイパーデスファイヤーッ!!』


放たれる獄炎が、グローザ星系人へと迫る


グローザ星系人『皇帝ィよォォ!!?』


―――消滅

183 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/27(土) 02:30:31.02 ID:sm/i/U1A0


上空に浮遊しているストロング・ゴモラント

その胸に、消滅したグローザ星系人から出現した光が吸収された

ストロング・ゴモラントの前に現れる―――ウルトラマン


京太郎『憧……』

憧『……お疲れ、それと……ありがとう』


アグルSVが頷く

ストロング・ゴモラントは何を言うわけでもするわけでもない

空の彼方へと去って行くアグル

ストロング・ゴモラントは黒い光と共に姿を消した

184 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/27(土) 02:56:14.47 ID:x6Ov142L0

地上へと降りた京太郎が、膝をついた

ボタボタと落ちる血液

口と鼻から流れるそれを拭うと、歯を食いしばって立ち上がろうとする


京太郎「ッ!」


だが、力が入らずに仰向けに倒れ込んだ

体の奥から這い上がってくるそれを感じて、体を横に向けた

血塊を吐きだして、荒い呼吸のまま這って近くの木に背中を預ける


京太郎「……たく」


タイラントメダルはあの異変により、負担は確かに減ったのだろう

だから“この程度”ですんでいる


京太郎「もうちょっと、休んだら帰るか……」


右手に握っているのはグローザ星系人メダル

なのだが、黒い輝きと紫電、それと共にメダルに描かれたグローザ星系人の目の部分の発光体が赤に変わる


京太郎「……お疲れさん、みんな」

185 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/27(土) 03:05:09.81 ID:x6Ov142L0


それから数十分は経っただろうか―――


「京太郎!」


そんな声で、ハッとする

自分を呼ぶ声に顔を上げれば、そこには瞳に涙をためている新子憧がいた

驚愕したのは自分にだ


京太郎「悪い、寝てた」

憧「寝てないわよ! 死にかけてたわよ!?」

京太郎「……そっか」


苦笑して、横を見る

そこには赤土晴絵

他にも鷺森灼と高鴨穏乃、松実宥もいた


京太郎「……松実玄、さんは?」

宥「大丈夫、保護されたよ……」

京太郎「なんでここにいるんっすか?」


そんな言葉に、晴絵がグッと京太郎の腕を掴む


晴絵「あんたホント……」

京太郎「なんっすかぁ」


大事な妹が帰ってきたのだ。そう思わざるをえない

晴絵に肩を借りて立ち上がる京太郎

先ほどよりもよほど体調は良い


京太郎(体おかしくなってないか?)


回復が早すぎる


京太郎(まぁ、ベリアルさんの恩恵……か?)

宥「玄ちゃんもね、大事だよ」

京太郎「へ?」

宥「でも京太郎くんも、同じくらい……大切だから」ニコリ

京太郎「……え、好き」

宥「ふぇっ!!?」カァッ

晴絵「勢いでそーいうこと言うんじゃねぇよ!」

京太郎「すみません勢いで!」

灼「酷い話だね」

186 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/27(土) 03:14:30.20 ID:x6Ov142L0


今回はここまでー

無事戦闘終了ーからの京ちゃんも無事帰還
そして今回もすまんな王者
さすがに強キャラだから許してやってください

ネクサス的な変身負荷

次回場所移動ー
そしてワンチャン明日


◆どこへ向かう!


×、奈良(阿知賀・晩成)
2、東京(臨海・白糸台)
3、大阪(千里山→姫松)
×、岩手(宮守)
5、北海道(有珠山)
6、長野(清澄・風越・鶴賀・龍門渕)
7、福岡(新道寺)
8、鹿児島(永水)
9、東京(プロ・アナウンサー)


◇1↓から5↓まででコンマが一番高いものを採用
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/27(土) 04:57:35.39 ID:Bj/LkhLS0

アグルSVが出るのかてか京ちゃんヤベーな
安価は8で
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/27(土) 07:36:52.89 ID:JOTgwf85O
6
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/27(土) 08:16:46.94 ID:6QI/OUEF0
2
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/27(土) 08:38:11.85 ID:03Tmzapy0
5
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/27(土) 09:31:41.16 ID:G3N2oG4d0

7
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/27(土) 12:31:31.29 ID:pvt8m7yT0
何気に行き先安価選択で8の永水が解放されてたな
何か条件満たしたのかな?
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/27(土) 13:25:11.92 ID:FNnxJdkWO
おつ
べリアル融合獣のヒロイックな活躍いいね
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/27(土) 14:12:01.64 ID:D3xMyP7i0
永水は葵の出番あったとこ見るとネクサス関係とかありそう
195 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/28(日) 01:45:10.86 ID:uQyCVJsP0
めっさ遅くなったけどちょっとやりけるー
196 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/28(日) 02:10:22.73 ID:9hxbynWK0
2、東京(臨海・白糸台)



―――【特異課奈良基地:休憩所】


あれから一週間が経った

椅子に座ってコーヒーを飲む京太郎

怪我はほぼ完治、すっかりいつも通りだ


京太郎「さてと……」


そろそろ吉野の地を出る

晴絵への報告は済んでいるし、いつ出ても問題はない

それにここは十分任せることができる場所だ


京太郎「……」

?「京太郎くん!」ガッ

京太郎「うおっ!? く、玄、さん!」

玄「おはよ!」ニコッ


松実玄が、そこにはいた

あれから三日ほどして眼を覚まし、今ではすっかり元気満タン

経緯を知ったからか、やけに懐いているようだ


京太郎「ど、どうしたんっすか?」

玄「え〜タメ口で良いってば」

京太郎「いやいや」

玄「あ、そう言えばもう行っちゃうって?」

京太郎「え、ああまぁ」

玄「寂しいけど、京太郎くんは忙しいもんね」アハハ


どこか寂しそうに笑っている玄に、僅かに胸が痛む

しかし、京太郎としては気になる情報も得た

ここにとどまるわけにはいかない……


京太郎「すみません、また来ますから」フッ

玄「うんっ」ニコ

197 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/28(日) 02:30:21.15 ID:Pp3puGBn0


玄と別れてから、京太郎はロビーへとやってくる

トシから送られてきたメッセージに返信をすると、ふと気づく

見回りから帰ってきた穏乃と憧に手を上げる


京太郎「おっす」

穏乃「あ、京太郎」

憧「出てくんだって?」

京太郎「まぁな、情報が入ったし」

穏乃「和!?」

京太郎「いや、咲」

穏乃「宮永さん……あの人も」

京太郎「まぁ助けるよ。咲も、和だってな……」


その言葉に、穏乃も憧も安心したようにうなずく

二人のやるべきことはここを守ることだ

守る者であり倒す者を追う、京太郎とはまた違う


京太郎「それじゃ」

憧「連絡、よこしなさいよね」フッ

京太郎「おう」

穏乃「ピンチになったら呼んでね、きっとかけつけるから!」

京太郎「ありがとな、二人共」


赤と青のウルトラマンたち

そんな二人に手を上げると、京太郎は基地を出ていく

198 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/28(日) 03:07:11.69 ID:02LoGQb20


道を歩いていると、ふと松実館の前で立ち止まる

何度か世話になった場所であり、宥と玄の家

挨拶をしようとも思ったが、今生の別れでもないと、歩き出そうとする―――だが


「あ、京太郎くん」

京太郎「宥さん……偶然っすね」フッ


自分の行先からやってきた宥は、ビニール袋を持っている

食材かなにかだろうか……


宥「……東京に行くっていうのは聞いたんだけどね」

京太郎「はい」

宥「ちょっとさびしいけど、待ってるからね」フフッ


少し寂しそうだが、送り出そうと笑みを浮かべている


京太郎「まぁ、いつでも連絡は取れますから」

宥「うん、それにまた……帰って来てくれるでしょ?」クスッ


帰ってくるというのが正しいのかはわからないが、宥はそう言ってくれている

ここは自分の帰ってくる場所だと……

帰る場所があるというのはそれだけで、縛りにもなる

彼を良く理解しているからこその縛り


京太郎「はい」フッ

宥「ん、それじゃあ……」


そっと近づく宥が、片手をビニール袋から離してちょいちょいと手でしゃがむように言う

そのジェスチャーを察して腰を落とす京太郎

体勢を低くした彼の傍によると、少しばかり背伸びをして……


宥「んっ」

京太郎「へ?」

宥「そ、それじゃあ……ま、またねっ!」


慌てたように帰って行く宥

頬に手をそえて、京太郎は歩き出す

ふむ、と空を見上げた


京太郎「……やっこい」

199 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/28(日) 03:27:58.49 ID:U8+Xwhn90


駅前で、京太郎は時刻表を確認して息をつく

あと十分ほどは余裕があるようだった

息をついて自動販売機に小銭を入れる


京太郎「どれにー……」

「コーヒーでしょどうせ」ピッ

ガコン

京太郎「……ご察しの通りですよ」


そう言って斜め下に視線を向ける


京太郎「灼さん……」

灼「ん、どういたしまして」

京太郎「ありがとうございます」

晴絵「因果の逆転だね」

京太郎「どういうことっすか」

晴絵「てことで私には?」

京太郎「ない」

晴絵「え〜」


抗議しようとする声を聴きながら、小銭を入れる

晴絵の方を見れば、満足そうに笑みを浮かべながら頷く

ピッとボタンを押して飲みものが出てくる


京太郎「灼さんは?」

灼「いいの?」

京太郎「もちろん」

灼「……じゃあ、お言葉に甘えて」

ピッ
200 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/28(日) 03:44:59.62 ID:2rzu0N6s0


三人同時に、缶に口をつけて傾ける

ふぅ、と頷いて時計を確認

空になった缶を放り投げてゴミ箱に入れる


京太郎「さてと、それじゃお世話になりました」

晴絵「ん、それじゃまたね」

灼「……あんまりに帰ってこないと、宥が心配すると思」

京太郎「わかってますよ」フッ

灼「ならよし」フッ


電車がやってくるのが見える


灼「それに、私もちょっとは……」カァッ

京太郎「なにかあったら、呼んでください」フッ

灼「……ん」コクリ

晴絵「それじゃ達者でな、それとあんまり無茶しないように」

京太郎「わかって」

晴絵「って言っても聞かないんだろうけど」


おわかりのようで、と苦笑して歩き出す

軽く手を振ると二人も軽く振りかえした

電車に乗り込んでベンチに座る


京太郎「……さて、次は東京か」


行くべき場所、再びの東京

201 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/28(日) 03:50:26.89 ID:2rzu0N6s0


    第24話【復活の日】 END

202 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/28(日) 04:06:45.40 ID:2rzu0N6s0


―――次回予告


京太郎:なんだかずいぶん久しぶりだなぁ

智葉:もう家で飼ってやろうか

明華:たいしたものですね

メグ:ラーメンの話ですか?

京太郎:宇宙?

照:京ちゃん発見伝

京太郎:伝?


次回【銀河よりの正義】


京太郎:正義だろうが……潰す!

203 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/28(日) 04:14:28.09 ID:2rzu0N6s0

今回はここまでー

次回は明日か明後日にでもー
奈良編終了で次は東京にー

そんじゃまたー
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/28(日) 13:01:51.76 ID:Xr5cidmo0

宥ねぇヒロインすぎる
てか照あっさり出そうだな
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/28(日) 14:26:43.00 ID:PBLwdr5j0
姉にもヒロインフラグで先を越されそうな咲さん
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/28(日) 14:32:10.05 ID:v9pqERE+O
おつ
銀河ってことは淡も出そう
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/28(日) 20:53:29.16 ID:q+9NnbM70
てかガイドさんのセリフ京ちゃんに言ってるんじゃないよな?(震え)
208 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/29(月) 20:37:46.52 ID:4diSId9W0

今日無理そうやから水曜でー
せっかくやからキャラ安価だけ置いてくー


◆安価!

1、阿知賀(キャラ名を指定で)
2、福路美穂子
3、瑞原はやり
4、東横桃子
5、竹井久
6、辻垣内智葉
7、ネリー・ヴィルサラーゼ
8、雀明華
9、清水谷竜華
10、江口セーラ
11、愛宕洋榎
12、臼沢塞
13、小瀬川白望
14、鹿倉胡桃
15、姉帯豊音

◇1↓から5↓まででコンマが一番高い上位二つを採用

209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/29(月) 20:47:32.33 ID:2CXoydDZ0
了解
1玄
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/29(月) 20:54:20.71 ID:TELD7hRs0
9
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/29(月) 21:30:44.14 ID:aK4LXzOo0
6
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/29(月) 22:02:50.68 ID:P+bIk7v10
13
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/29(月) 22:09:03.91 ID:LuyW/leWO
2
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/30(火) 08:17:47.65 ID:u4Q5MKZh0
せっかくゾロを出したクロチャーにも何か欲しいところ
215 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/02(木) 00:24:49.49 ID:L6OOcL2u0
やってくよーん

安価は美穂子と竜華ってことで
そこまでまだちょっちあるけどー

そういやゾロ目特典みたいなのってやってなかったなぁ
玄ちゃーなんかやるけ
216 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/02(木) 00:38:22.82 ID:L6OOcL2u0


―――【東京】


再び、その地にやってきた京太郎

別段なにかが変わったわけでもないのだが……

京太郎は小さく息をついて鞄片手に歩き出す


京太郎「……」

ドンッ

京太郎「うっ、すみませ」

「ひゃっ!? す、すみませんすみません! 私なにも!」

京太郎「え〜」

「……あ、須賀君」

京太郎「どうもっす、宇野沢さん」


宇野沢栞がそこにいた

まぁ金髪高身長サングラススーツの男とぶつかれば焦りもするだろう

そっと、着けていたサングラスをずらし瞳を見せる


京太郎「そんなこわいっすか?」

栞「うん」

京太郎「歯に衣着せてください」


そう言ってサングラスをかけなおす

その瞬間、腕を掴まれた


「おい、あたしの栞になにやってんだ?」

京太郎(面倒な予感……)

217 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/02(木) 00:51:34.19 ID:L6OOcL2u0


金髪の女性がそこにはいた

京太郎はその女性が誰かを知っている

麻雀をやっているのであれば知らない訳もない


京太郎「テレビの人だ」

栞(私やはやりさんもだけど……)

「あ?」

京太郎「渡辺琉音さんっすね。どうも……須賀京太郎です」


サングラスを外してそう言う

この状況で栞と一緒にいて、特異課でないとは思えない

それに特異課にいるのならば、自分を知らないとも思えない


京太郎(なんか有名人みたいな思考になっちまった)

琉音「……あ、須賀京太郎、そういうことか……ふ、ふ〜ん」フイッ

京太郎「渡辺さんの宇野沢さんに手を出そうなんてとてもとても」

琉音「うっせぇよ、いくぞ!」


京太郎(見た目こわいなこの人)

琉音(こいつ見た目こえー!)


栞「あ、あはは……ご、ごめんね須賀君」

京太郎「いえいえ……イメチェンでもしようかなぁ」

栞「してもそんなに変わらない気がするなぁ」

京太郎「だから歯に衣着せて、オブラートも」

218 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/02(木) 01:06:45.56 ID:L6OOcL2u0


その後、二人に着いていき近場の駐車場で車に乗り込む

運転席に琉音、助手席に栞

開いた後部座席に……


ネリー「よ!」

京太郎「なぜにネリー」

ネリー「せっかくネリーが迎えに来て上げたんだから喜びなよぉ」

京太郎「わーい」

ネリー「驚くほど棒!」


適当に相手をしながら後部座席に乗り込む京太郎

ドアをしめると、隣のネリーがニコニコしながら京太郎を見ている

小首をかしげて後ろをみた


京太郎「なに、なんかトラップしかけたか?」

ネリー「純粋に会えてうれしがってる女の子にそれ!?」

京太郎「いやぁ、そんな女の子人生にいなかったからさ」トオイメ

ネリー「ネリーだけは優しくしてあげるね」ヨシヨシ

京太郎「好きになっちゃう」

琉音「なに、付き合ってんのか?」

ネリー「つきっ!?」カァッ

京太郎「んなわけないじゃないっすかぁ〜」ケラケラ

ネリー「もうちょっと動揺しなよ!」バシッ

京太郎「なぜ!?」


車が動き出す


琉音「仲良いなぁ〜」

栞「琉音さんガム食べる?」

琉音「食う」アーン

栞「はい」ヒョイ

琉音「さんきゅー」

京太郎「付き合ってんすか?」

琉音「」カァッ

京太郎「……いやなんか言ってよ」

ネリー「京太郎がどーしてもっていうならネリーもやぶさかじゃ」

京太郎「いや別に言わないけどさ」

ネリー「」
219 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/02(木) 01:20:48.16 ID:L6OOcL2u0


―――【特異課東京基地】


ガレージに車を停めて、四人は作戦室に向かう

京太郎はネリーと共に琉音と栞に着いていく


京太郎「なんだかずいぶん久しぶりだなぁ」

ネリー「そうでもないでしょ?」

京太郎「まぁそうだけど……一日一日の密度が濃くてな」

ネリー「まぁ京太郎はそっかー」

京太郎「そういうこと」


色々とありすぎるのだ。戦いもそうだが……

だが確実に一つ一つ、物事は好転しているのだ


ネリー「怪我ばっかしてるんでしょ?」

京太郎「え、知ってんのか」

ネリー「うん、智葉が凄い心配してた」

京太郎「そりゃ申し訳ない」

ネリー「それに」

京太郎「ん?」

ネリー「ネリーだって心配したんだからね?」

京太郎「……ありがとな」フッ ナデナデ

ネリー「んぅ、うんっ」コクリ カァッ

220 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/02(木) 01:29:56.36 ID:L6OOcL2u0


作戦室の扉が開く

琉音と栞に続いて京太郎も部屋へと入る

アレクサンドラ・ヴィンドハイムが笑みを浮かべていた

見渡して、周囲を確認……


京太郎「お久しぶりっす」フッ

アレク「ん、無事そうでなにより」

京太郎「あはは……」


苦笑して、そっと視線を一ヵ所に向けた

明華とメガンダヴァンとハオ・ホェイユーを超えて……


京太郎「……」

智葉「……」ギロッ


そっと、ネリーに聞こえるような声で言う


京太郎「……俺、智葉さん怒らせるようなことやった?」

ネリー「だから心配してたって言ったじゃん」

京太郎「怒られる?」

ネリー「怒られはしないと思うけど……」

京太郎「ご、ごきげんうるわしゅう、お嬢」

智葉「……誰がお嬢だ」ジト

221 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/02(木) 01:37:40.10 ID:L6OOcL2u0


それぞれが席に座る

決まっているのか琉音と栞、ネリーは迷いない

京太郎も空いている席……智葉と明華と間に座った


智葉「お前っ……聞いたぞ」

京太郎「……よ、吉野での話っすか?」

智葉「それもだけど前も……岩手でも長野でも奈良でもっ」


少しばかり、否、凄まじく不満そうだった


智葉「私がどれだけ心配したか」ジト

京太郎「す、すみません……」

明華「智葉ちゃんのあんな顔はじめて見ました」

京太郎「え、そんなに?」

智葉「そんなに心配した」


ハッキリと言われて、京太郎は顔をしかめた


京太郎「すみません……」

智葉「しっかり自分を大事に」

京太郎「大事にしてるつもりなんっすよ? ただやむを得ないから……」

智葉「もう家で飼ってやろうか」

京太郎「!!?」

222 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/02(木) 01:49:29.58 ID:L6OOcL2u0


衝撃が走る部屋

琉音あたりは空いた口が塞がらない

固まっている京太郎


明華「ほう……男を飼う発言、たいしたものですね」

ネリー「なんて?」

明華「社長令嬢などがよくやる手腕ですね。主にお金持ちにのみ許されるやつ」

ネリー「またお金! お金すげー!」


暴走するネリー


ハオ「なんかこう、智葉ってあんなドロッとしてましたっけ?」

メグ「ラーメンの話ですか?」

ハオ「違います」


アレク「とりあえず作戦会議っていうか、話していい?」

京太郎「どうぞ! はい! すぐ進めて!」

智葉「むぅ」ジトー

京太郎「……」メソラシ

223 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/02(木) 02:00:53.26 ID:L6OOcL2u0


少しばかり部屋が暗くなる

アレクサンドラがキーボードを叩く

そこに表示されるのは―――


京太郎「マップですか」

アレク「ん、そゆこと……でだ」ピッ


マップに赤いマークが表示された

それが数か所……


京太郎「なんっすかこれ」

アレク「怪獣メダルを入れられた雀士が私たち以外に倒されてた場所よ」

京太郎「……このメンツ以外にも戦ってる雀士がいる?」

アレク「そういうこと、それにこの各場所に……妙な感覚もあったらしいし」

京太郎「妙、ですか?」

栞「えっと、カネゴンが言ってただけだけど」

京太郎「そうだった、ここにはカネゴンがいるんだった」


怪獣が言うなら間違いないのだろう

しかし、それが良いのか悪いのかわからない

ならばと京太郎は頷く


京太郎「そこ、行きたいな」

アレク「頼むわ、それと近辺の調査も……」

京太郎「はい」コクリ

224 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/02(木) 02:29:51.13 ID:FRKmHo7t0


その後、京太郎は休憩所にいた

他の面々は既に出かけたようで基地内で活動するスタッフしか見かけない

コーヒーを一杯飲み干したら調査に行くつもりではあるのだが……


京太郎「ん?」


腕につけた端末が鳴る


京太郎「美穂子さん……」


なんだか嫌な予感がした

まぁ予感というか、フラッシュバックだが……

開いてボタンを押す


美穂子『あ、繋がった……』

京太郎「どうもっす」

美穂子『っ京太郎! け、怪我は!? 大丈夫!?』

京太郎「大丈夫っすよぉ、そんな心配しなくても……ほら俺って頑丈じゃないっすか」

美穂子『心配よ、いつも怪我してるんだから……』

京太郎「やんちゃ坊主みたいな扱いしますね」

美穂子『もぉ、心配するんだから』ハァ

京太郎「お姉ちゃんみたいっすね」

美穂子『お姉ちゃんって呼んでも良いわよ?』クスッ


そう言って笑う美穂子は、やはり安心した様子だった

智葉もそうだが、心配をかけている

そういう自覚もあるし、泣く相手も確かにいることも理解してきているのだ……


京太郎(でもなぁ、やめらんないし……)

美穂子『無茶するなとか言っても、どーせするんだろうけど』ジトー

京太郎「う゛っ」
225 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/02(木) 02:40:15.74 ID:FRKmHo7t0


美穂子『だけど、なにかあったら……きっと泣いちゃうから』

京太郎「肝に銘じときますよ」


さすがに自分を心配する相手を泣かす趣味はない

未だ完治には至らないが……変身はなるべくしないつもりだ

タイラントを使っては、だが……


美穂子『あ、それと戻って来たりは、する?』

京太郎「まだ決まってないけど、まぁ近い内には」

美穂子『……そっか』

京太郎「なにか不安事でも?」


自分の偽物が跋扈しているような状況だ

なにがあっても不思議ではない……


美穂子『その……』

京太郎「ん?」

美穂子『竹井さん、最近なんか難しい顔してるから……』

京太郎「そっか……機会があったらこっちから連絡してみます」

美穂子『お願いね。それと……』

京太郎「?」

美穂子『私も単純に、京太郎に会いたいなって』カァッ

京太郎(え、好きになっちゃう)

226 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/02(木) 02:44:32.87 ID:FRKmHo7t0

今回はここまでー

キャラとの絡みが基本な回
次は竜華と電話とか、そのあと色々あったり

それじゃ金曜あたりにでもまたー
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/02(木) 03:25:39.93 ID:WmvoaQxzO
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/02(木) 06:30:02.50 ID:bBnRHEUc0

全体的に好感度高くていいね
キャップかわいい
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/02(木) 13:13:46.85 ID:AF554iD30
ガイトさんが昼食に2リットルの炭酸抜きコーラと特大タッパのおじやとバナナを食うぐらい重いんだが
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/03(金) 13:30:37.08 ID:au2byftZO

照もウルトラマンかなにかっぽいか?
231 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/03(金) 22:54:14.48 ID:UYAQF8zw0

やってく所存ー

グリッドマンユニバースも続報来そうでなにより
232 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/03(金) 23:15:30.29 ID:UYAQF8zw0


美穂子との電話を終えて、京太郎は外へと出ていた

電車に揺られて、目的地へとやってくる

そこは、例の雀士が倒されていたという雀荘近く

道を歩きながら、京太郎は今回の件を自分なりに整理しつつ行く


京太郎(つまり、だ……今回の件を知っていて“特異課”に所属していない雀士)


十中八九メダル持ち、とは言えない

現にウルトラマンや自分がいない地方では、雀士がメダル持ちを倒しているのだ

だが……


京太郎(事情を知ってる雀士がいたとして、トシさんが放置するとも思えないし……)


ともすればやはり―――


ピリリリリ

京太郎「うおっ!」


腕に付けた端末が鳴る

考えていればメダル持ち、しかも特殊なタイプ

息をついて落ち着くとボタンを押して通話に出る


京太郎「もしもし、竜華さん」

竜華『あ、京太郎くん?』


―――自覚のないメダル持ち、ミズノエノリュウメダルを持つ清水谷竜華

233 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/03(金) 23:34:59.11 ID:sQ4Y+/x00


京太郎「どうしたんっすか?」

竜華『まぁ色々あったからちょっと不安になって』

京太郎「……なにかありました?」


その言葉に、竜華が少しばかり顔をしかめた


竜華『ちょっと洋榎がな、最近元気なくて……』

京太郎「なるほど」


おそらく、戦いの中でなにかがあったのだろう

しかしあの洋榎の元気がないということはよっぽどに思える


竜華『こないだ、奈良の方で色々あったらしいやん?』

京太郎「え、ああまぁ……アグルが頑張ってくれたんっすけど」

竜華『その時、こっちでもなんかメフィラス星人? が、なんかしてたっぽくて』

京太郎「なんかっすか……」

竜華『それに、ニセダイナまで出てきてまうし』

京太郎「偽物、ですか」


思わず苦笑する

あっちもこっちも偽物、やはり定番なのかもしれない


京太郎「大丈夫っす」

竜華『え?』

京太郎「ダイナはきっと乗り越えてくれますよ。それに洋榎さんもなに悩んでるか知らないけど……きっと」


その言葉に、腕時計型端末のモニタに映る竜華が寂しそうな表情を見せた

それに小首をかしげる京太郎


竜華『怜と同じこと言うから……』

京太郎「あ〜園城寺さんも同じことを?」

竜華『うん……』

京太郎「じゃあ、信用しても良いんじゃないですか?」

竜華『そういうもん?』

京太郎「そういうもんっすよ……それに」

竜華『?』
234 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/03(金) 23:49:16.88 ID:bh5H+Hlm0


京太郎「竜華さんが助けを求めてるなら……園城寺さんも俺も放っとかないっすよ」


その言葉に、モニタの竜華が眼を見開いて、すぐに顔を赤らめて眼を逸らす

小首をかしげる京太郎

ハッキリと物を言った自覚はある

だが……


京太郎「本当のことっすよ。竜華さん」

竜華『わ、わかったから……じゃあ、ピンチのピンチのピンチの連続なったら、頼るかも』

京太郎「俺はウルトラマンじゃないんだからもっと速めに頼ってくださいよ」

竜華『うん、ありがと』フフッ


自分と怜だけではない

マガジャッパの時を思えば、ミズノエノリュウも彼女を守る意思があるかもしれない

今はまだ、そのまま……


京太郎「今度は園城寺さん、紹介してくださいよ」

竜華『ん、約束するっ』ニコッ

京太郎「はい、それじゃ……また」フッ

竜華『またな、京太郎くんっ♪』ニコリ タユン

京太郎(正統派おもち美少女とか死ぬわ俺)

235 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/04(土) 00:08:57.96 ID:BT4rUXwH0


竜華との電話を終えて、再び歩き出す

目的地はないが、雀荘に入っては数局打って他の店へ

それを繰り返すのみだ


京太郎(気配を感じたらそっち行って……だろうな)


ベリアルと分裂したものの、感覚は研ぎ澄まされた

第六感的、超人的ななにか……


京太郎(人間から離れてるとか、じゃないよなぁ)


宇宙的な感覚か、宇宙に触れた人間的な進化か……

妙な考えをしてしまうのはやはり、正気を侵食されすぎたのかもしれない

非常識に脳が着いて行かなくなかった、か……


京太郎「特別に浸りすぎだな……」

「宇宙的?」

京太郎「そうそう宇宙……宇宙?」


ふと、聞いたことはあるが聞きなれてはいない声

236 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/04(土) 00:23:43.80 ID:BT4rUXwH0


バッと頭を振ってそちらを見る

同じ高さの目線にはなにもない、が視線を下げる

赤い髪、見覚えのある瞳、見慣れた制服


京太郎「……照、さん?」


宮永咲の姉、宮永照


照「京ちゃん発見伝」

京太郎「……伝?」



◆???

1〜50 普通

50〜98 おや?

ゾロ目 ???

◇1↓のコンマ

237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/04(土) 00:37:32.11 ID:0i4QUIcH0
まさかの安価
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/04(土) 00:39:04.51 ID:0i4QUIcH0
まじかww
239 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/04(土) 00:48:11.57 ID:BT4rUXwH0
(なんとなくやったらマジか……



【ゾロ目 MAX】



そこにいたのは―――宮永照

中学からの馴染みである宮永咲、その姉

実際に会ったのはインターハイ終了後なのだが、なんだか妙に仲良くなってしまった相手ではある


京太郎「どうもっす」

照「久しぶり、だね」フッ


微笑を浮かべる照に、見惚れそうになる……

だが思い出す


京太郎「メッセージ送りましたけど」

照「ショートメールにしてよ」

京太郎「あっちのが楽でしょうに」


確認不足、故に返事無しである


京太郎「まぁ、安心しましたけど」


咲の姉の照がまともにしている

怪獣メダルにとらわれていないというのは僥倖だった

怪獣メダルに囚われていたとして、逆に誰が助けられるのかという問題もある


照「しょうがないからいいよ」

京太郎「なにが?」

照「再開のチューして」

京太郎「せんわ!」

照「大人になったね」

京太郎「子供のころからしない自信ある」

240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/04(土) 01:20:25.53 ID:gLRVviXK0
12塞
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/04(土) 01:22:00.78 ID:gLRVviXK0
ページ更新されてなかった
すみませぬ
242 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/04(土) 01:29:09.32 ID:YDwogvYk0
(寝落ちしてた!


照が、ポケットからチョコを取り出すと包まれていた袋から取り出し口に入れる

コロコロと、口内でそれを弄ぶ

徐々に溶けて、しみだしていくチョコ


照「せっかくの再開にはおあえつらえむきの甘み」フフフッ

京太郎「ついでに俺の言葉も噛みしめていただくと嬉しい」

照「ん」コクリ


一ミリも話そい聞いていない

ポリポリとチョコをかじる

保護をどうか……


京太郎(放っといていいかなぁ……元気そうだし

照「?」

京太郎「ああいえなにも」
243 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/04(土) 01:45:46.94 ID:7O3kOHLq0
だめだー今回はここまでー
明日やれたらやりたいなーとかとか

まさかのゾロ目ーとかとか
未だに呪われてるとは思わなんだ

そんじゃまたー


>>241
ええねんでー
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/04(土) 03:10:33.59 ID:0i4QUIcH0

初コンマでゾロ目は草
照ヒロインルートきたな
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/04(土) 08:22:27.08 ID:lyGW6BHDO
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/04(土) 17:53:24.24 ID:F0NvymN70
「京太郎は全国各地で女を口説くタラシ」とか「すでに婚約者がいる」とか
いろんなウワサを東京で流されてそうだな
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/05(日) 02:36:52.40 ID:KYLLEvauO
テルー即落ちで草
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/05(日) 23:08:04.02 ID:ZzRZ0POTO
でもテルーには胸がないからな
あわあわの方が今後の可能性ありそう
249 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/06(月) 00:48:25.83 ID:Vupe7io00

おっし遅ればせながらー

照照まさかのゾロ目クリティカルヒット
色々変わる

噂はそのうち流れそう……
淡はおもちパラドックス
250 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/06(月) 00:59:08.24 ID:Vupe7io00


とくに行く場所もないが、歩く京太郎

とりあえず腰を据えて話がしたいところである

白糸台の面々とは誰一人として連絡が取れないと聞いた


京太郎「ところで、照さんはいままでなにを?」

照「ん、なんかみんなおかしくなっちゃって……」


十中八九メダルのせいだろう

各所の雀士を狙っていた異星人が白糸台を狙わない理由がない

照は相変わらず読めない表情で、京太郎を見る


照「京ちゃんは」

京太郎「はい」

照「大丈夫なんだね」


その言葉に、苦笑する


京太郎「大丈夫じゃなかったですよ。麻雀で負けて死にかけました」

照「……」


そこで、照が表情を変える

眼を見開いて、驚愕しているように見えた

心配はするだろう、そりゃ妹の親友を……いや自らの想い人である


京太郎「まぁ結果無事なんで」

照「それもメダルの力?」

京太郎「ご察しの通りで」ハハッ

照「……そっか」

京太郎「その、咲なんですけど」

照「ん、そんな気はしてた。というか最近、一度会った」

京太郎「え、大丈夫だったんですか?」

照「うん、メビウスの力のおかげで」

京太郎「え?」

照「え……あ」

京太郎「え〜……」

251 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/06(月) 01:07:11.87 ID:Vupe7io00


なんとなく、察しはした

照のこの感じ、そして自分とは違うと本能的に察する

彼女は……


京太郎「ウルトラマンの力、ですか」


額に汗を浮かべ、そう言う

照は眼を逸らしながら口の中のチョコを転がす


京太郎「……いや言い逃れ無理でしょ」

照「むぅ……」

京太郎「まぁ似たような人、知ってますから」


その言葉に、照は顔をしかめる

コロコロと表情を変える照を見るのが新鮮で思わず笑みが零れた


照「……女の子?」

京太郎「え、はい」

照「浮気者」ユビサシ

京太郎「なにが!?」
252 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/06(月) 01:15:28.10 ID:Vupe7io00


京太郎は思い返してみる

彼女となにがあっただろうか、数ヶ月前のあのインターハイ

その中でも、確かに一番話をした相手といえば照にはなる


京太郎(だからってここまで懐かれるか?)


部員全員での顔合わせ、なぜか参加した京太郎

いたたまれなくなりもしたが、その後に咲と二人で照に会いもした

やはりその時だろうか……


京太郎(だからといって、ここまで好意を向けられるようなこと……)ジー

照「……しょうがないなぁ」カァッ

京太郎「え、なにが?」

照「チューしたいんでしょ?」

京太郎「絶対違う」

照「!!?」

京太郎「そんな驚くこと!?」

照「……私と結婚しとけば将来安泰なのに」

京太郎「それはすばらっすけど」

照「しょうがないなぁ」

京太郎「まってYESとは言ってない」

253 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/06(月) 01:31:45.01 ID:Vupe7io00


そんなやりとりを繰り返しながら港を歩く二人



そろそろ喫茶店にでも入ろうかと周囲を見回す

そして小首をかしげる照


照「……ほ、ホテルはちょっと」カァッ

京太郎「違うよ」


だが、やはりわからないのである……

そこを考えている途中で、ハッと気づく


京太郎「それより!」

照「?」

京太郎「その、メビウスメダルはどうやって」


瞬間、轟音が響く

驚愕に二人同時に肩を跳ねさせ、そちらへと向く

この感覚は知っている

こうまでならないと感じない自分に情けなさを感じながらも……ガッツハイパーを取り出した


京太郎「あれは……!」

照「怪獣……」


海獣キングゲスラ


京太郎「あれはっ……!」

照「……いく」

京太郎「照さん!?」

照「見ててね京ちゃん……きっと、惚れ直すよ」

京太郎「照さん!」


走り出す照


京太郎「直すもなにも別に、惚れてないっす……」

254 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/06(月) 01:45:38.19 ID:Vupe7io00


立ち止まった照が、倉庫を破壊するキングゲスラを見据える

怪獣とは麻雀時にしか戦ったことはない

だが、要領は理解しているつもりだった


照「京ちゃんを、守る……咲も、取り戻す……!」


彼は理解していないだろう

だがそれでも、自分にとって彼は大事な人間なのだ

何気ないことだったかもしれないが、それは自分を救うに値する言葉だった

それを、大切な妹の大事な友がかけてくれたのだ


照「だから……」


左腕をかざすと、そこに現れるブレスレット

そこについたボールに右手をかざすと、勢いよく右腕を引いて左腕を真上へと向けた


照「メビウス……!」


そして、宮永照は光と共に、ウルトラマンメビウスに変わる

255 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/06(月) 02:00:20.60 ID:Vupe7io00


離れた場所で、京太郎はそちらを見据える

光りと共に、その眩い輝きと共に現れた巨人

ウルトラマン―――メビウス


京太郎「新たな、ウルトラマン……」


だがその姿に、どこか既視感を覚える


京太郎「ベリアルさんの記憶か……?」


赤と銀のウルトラマンがキングゲスラの前に立った

そこで、戦いを見守る京太郎

その隣に駆けてくる影


智葉「あれはっ! 新しいウルトラマン!!?」

京太郎「智葉さん……」

智葉「っ……京太郎」


はっきりと京太郎を認識すると、その手を掴む


京太郎「へ?」

智葉「怪我させないために、一緒に行動するぞ」ジト

京太郎「あ、はい……」


これが見られて戦況に影響なければ良いな、と思う京太郎だった

256 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/06(月) 02:15:57.16 ID:Vupe7io00


メビウスが先手を取り光弾を放つ

その一撃を受けて、キングゲスラが怯む

だが、即座に反撃のために突進していく


メビウス「!」


港の先、京太郎たちがいるであろう方にかせるわけにはいかない

メビウスはキングゲスラを受け止めるも、その体表の棘がダメージを負わす


メビウス「グアッ!」

キングゲスラ「!」


その突進を止めたものの、その棘の毒によりもだえるメビウス

現実世界での初戦闘、それにしてはセオリーから反す戦闘スタイルの敵だ

それを見ていた京太郎は顔をしかめる


京太郎「毒か!」

智葉「なに?」

京太郎「ごめん智葉さん!」


バッと手を振り払って走り出す京太郎

驚愕して追うこともできない、それに走ったところで京太郎には追い付けないだろう


智葉「っの! バカぁ!」


その声は、京太郎に届かない

257 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/06(月) 02:27:27.33 ID:Vupe7io00


メビウスがどうにかキングゲスラを弾き飛ばす

だが毒により膝をついてしまった

近づく京太郎


メビウス「!」

照『京ちゃん……!?』


ガッツハイパーをキングゲスラへと放つ

少しばかり怯む海獣


京太郎「毒だ! むやみに接近戦しないで!」

メビウス「!」

京太郎「それと……弱点は、たぶん頭のヒレのほう!」


その言葉に、立ち上がったメビウスがキングゲスラの方を向く

京太郎はそこから離れるために走りながら銃撃

ガッツハイパーを顔に受けて、視線を京太郎へと向けるキングゲスラ


京太郎「そうだ、こっちこいよ……!」


目的はこれだ

キングゲスラの頭部のヒレが弱点、ともなればメビウスの方に気を取られているようではやりづらい

ならば、やるべきことは一つ……


京太郎(融合獣になってもいいが……反動も心配だしな、これでやれるならこれで……!)

メビウス「!」


キングゲスラが京太郎へと走り出す

おそらく射撃攻撃はないという妙な確信

だからこそだが、外れていれば終わりだっただろう


京太郎「照さぁん! 外すなよ!」

メビウス「!」


258 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/06(月) 02:35:49.03 ID:Vupe7io00


その声が届いたか否か、京太郎へと迫るキングゲスラへとメビウスが跳ぶ

上空でアクロバティックに回転しながら、キングゲスラの頭部のヒレを掴むメビウス

すかさず、京太郎は振り返りつつ跳び、高火力なカートリッジを差したガッツハイパーを撃つ


京太郎「ッ!」

キングゲスラ「!!?」

メビウス「タアァッ!」


怯むキングゲスラ、その勢いのままメビウスは頭部のヒレを引きちぎる


キングゲスラ「!!?」


叫ぶキングゲスラ

背を地に打ち付けると、京太郎は即座に起き上がる

少しだけ離れた隣に立つメビウス


京太郎(まさか、こんな形で並び立つとはな……チャンピオン、照さん)

メビウス「!」コクリ


京太郎の方を見て頷くメビウスに、京太郎もまた頷き返す


京太郎「あとは頼んだぜ、照さん……!」


その場を離れるために、京太郎走り出した

弱った様子のキングゲスラを前に、メビウスが構える

259 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/06(月) 02:43:55.85 ID:Vupe7io00


変身時に使用した左腕のブレスレットのボールを再び回転させる

両腕を左右へ開いた後、垂直にした右手に水平にした左手を、十字に重ねた

必殺の一撃、ウルトラマンを知る者たちはそれを察する


照『メビュームシュート!』


放たれた光線が、真っ直ぐにキングゲスラを撃ち―――爆散


メビウス「……」


真っ直ぐと立つメビウス

そのカラータイマーが点滅を始める

両腕を上空に、勢いよく飛び上がったメビウスが空へと去って行く


地上、一人で立つ京太郎は空を見上げ口元をほころばせた


京太郎「照さん、メビウス……か」フッ

260 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/06(月) 02:53:24.96 ID:Vupe7io00


そこに立つ京太郎、前からやってくる照

笑みを浮かべる照に、京太郎も笑みを浮かべる

すっとピースサインを差し出してきた


照「……チューしてもいいよ」

京太郎「だからしないって!?」

照「冗談」クスッ

京太郎「わっかんねぇ」


そう言って顔をしかめる京太郎

後頭部を掻きつつ、照の方を見ると、顔をしかめていた

小首をかしげる京太郎


京太郎「なんっすか?」

照「……浮気者」

京太郎「へ?」


突如、右腕が引かれる


京太郎「……さ、智葉さんっすか?」

智葉「勝手に走り出した挙句に女、しかも宮永とはな……」ニコニコ

京太郎「あ〜あはははは」


笑みを浮かべているのに圧倒的な圧を感じる

顔をそらしつつ、照の方を見る

相変わらず……


照「浮気者」

智葉「浮気者って? ……宮永となのか!?」

京太郎「違います」

照「婚約者です」

京太郎「混乱させるんじゃあないよ!?」

261 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/06(月) 02:56:25.33 ID:Vupe7io00


    第25話【銀河よりの正義】

262 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/06(月) 02:57:40.71 ID:Vupe7io00

ということで今回はここまでー

次回はなんやかんや照と合流その後
なんか色々ごちゃごちゃしてきたけども!

そんじゃまたー
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/06(月) 07:06:12.22 ID:ZhntaFxgO
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/06(月) 12:04:50.93 ID:MW6arM0L0

ガイトさんと照の修羅場だ並の雀士じゃ耐えられないな
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/06(月) 14:21:13.21 ID:Ebzwlbab0
どちらも彼女でもなんでもないんですがね
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/06(月) 16:03:22.27 ID:3a9nzFEUO
その二人ならたぶん憩ちゃんがなんとかしてくれるだろ!
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/06(月) 20:58:01.72 ID:aEy5/OF+0
憩ちゃんも修羅場参戦の可能性?
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/07(火) 11:26:34.45 ID:4Q9twWfX0
おもちのない子はしょせん負けヒロインですのだ!
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/07(火) 16:28:05.04 ID:Enq0waLv0
クロチャー接点がまだねぇ…
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/08(水) 17:55:20.70 ID:BY8hHggq0
「京太郎に助けてもらった」程度の接点なら他にも何人もいるしねぇ…
一緒に怪獣と戦うなりお風呂に入るなりしないと
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/10(金) 23:53:53.36 ID:820q64XQO
来ないな
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/11(土) 01:58:37.65 ID:jiN5FOaw0
最近は投下が遅くなったりしてたし忙しいのかね
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/11(土) 20:52:09.66 ID:p8j44XWO0
今日はくるかな?
敵とか今後の展開も気になる
274 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/12(日) 01:01:10.08 ID:2+OfYzUE0

お待たせいたしたー!
色々たてこんでてこのザマっすわ

なにはともあれやっていく所存ー

まぁ安価をとればなんとなくヒロイン力が増す気がしないでもなし
275 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/12(日) 01:13:01.49 ID:2+OfYzUE0


その後、宮永照を連れて京太郎と智葉は特異課基地へと帰ってきた

事後処理班とも軽く会話をしたものの、照については触れさせないようにだ


そして―――作戦室

京太郎、照、智葉、明華、ネリー、ハオ、メグ、アレクサンドラがそこにいる


京太郎「……」

照「ん」

京太郎「……近くない?」

照「近いよ?」

京太郎(なんで? どうして俺がおかしいみたいな表情できんの?)


ほぼ密着、椅子すらくっつく距離で照は京太郎に体重を預けている


明華「ち、近いです! 近すぎ! ダメダメ! えっちすぎです!」

ネリー「それは違う気が……でもネリーもそういうのここでは良くないと思うな」

京太郎「ほら照さん、離れて」

照「京ちゃんがそういうなら」


常識的な距離を取る


京太郎「パーソナルスペース死んでるんですか?」

照「これが私と京ちゃんのパーソナルスペースだよ」ドヤッ

京太郎(頭うったかな?)

智葉「ともかく!」ダンッ

京太郎「!」ビクッ

智葉「宮永、どうしてあそこにいたか説明してもらおうか……それに最近、怪獣メダルを持った雀士がやられている件についても!」

ウィン

琉音「お、照じゃねーか」

照「ん」コクリ

栞「本当だ、よかったぁ〜一番心配だったからぁ」ホッ

照「一番、心配……!?」

京太郎「一番驚かないでほしいとこっすね」

276 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/12(日) 01:43:47.84 ID:2+OfYzUE0


そうして全員そろったところで、ようやく話を進めようと動く大人組

琉音も栞もさもなければ照のせいで脱線するという予感を拭いきれない


アレク「で、だ……宇野沢に渡辺、どうだった?」

琉音「お、そうだった。例の怪獣は亦野誠子が……おそらく怪獣メダルでなったもんだな」

京太郎「亦野誠子、さん」チラッ

照「……」ホッ

京太郎「照さん」フッ

栞「えっと、これかな」ピッ


キーボードを操作すると、画像が出る

眠っている亦野誠子がそこに映された

だが、そこでひとつ京太郎にとっては大事なことを質問する


京太郎「メダルは?」

琉音「ん、いいとこに気づくな」

京太郎「……なかったんですね?」


だからこそ“おそらく”なのだ


栞「うん、くまなく捜索して……まだ捜索はしてるけど」

京太郎「たぶん出ないな……」

琉音「確証あんのか?」

京太郎「まぁ経験上」


おそらく、メダルは持って行かれたのだろう

ともなれば……


京太郎(こっちには確か、テンペラ星人がいたか……)

照「……なにか、わかるの?」

京太郎「わっかんねーっすよ」ポリポリ

智葉「京太郎でもわからないか」フム

京太郎「過剰評価してないっすか?」

智葉「正当な評価さ」フッ

京太郎「……ご期待に応えれるよう頑張りますよ」ニッ

照「……辻垣内さんと、できてる?」

京太郎「できてない」

智葉「ででで、でででででで!!?」

メグ「智葉はホの字だゾイ」

琉音「デデデみたいに言うな」

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