【咲-saki-】京太郎「ウルトラマンの力」美穂子「誰だって」【Part2】

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203 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/28(日) 04:14:28.09 ID:2rzu0N6s0

今回はここまでー

次回は明日か明後日にでもー
奈良編終了で次は東京にー

そんじゃまたー
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/28(日) 13:01:51.76 ID:Xr5cidmo0

宥ねぇヒロインすぎる
てか照あっさり出そうだな
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/28(日) 14:26:43.00 ID:PBLwdr5j0
姉にもヒロインフラグで先を越されそうな咲さん
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/28(日) 14:32:10.05 ID:v9pqERE+O
おつ
銀河ってことは淡も出そう
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/28(日) 20:53:29.16 ID:q+9NnbM70
てかガイドさんのセリフ京ちゃんに言ってるんじゃないよな?(震え)
208 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/11/29(月) 20:37:46.52 ID:4diSId9W0

今日無理そうやから水曜でー
せっかくやからキャラ安価だけ置いてくー


◆安価!

1、阿知賀(キャラ名を指定で)
2、福路美穂子
3、瑞原はやり
4、東横桃子
5、竹井久
6、辻垣内智葉
7、ネリー・ヴィルサラーゼ
8、雀明華
9、清水谷竜華
10、江口セーラ
11、愛宕洋榎
12、臼沢塞
13、小瀬川白望
14、鹿倉胡桃
15、姉帯豊音

◇1↓から5↓まででコンマが一番高い上位二つを採用

209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/29(月) 20:47:32.33 ID:2CXoydDZ0
了解
1玄
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/29(月) 20:54:20.71 ID:TELD7hRs0
9
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/29(月) 21:30:44.14 ID:aK4LXzOo0
6
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/29(月) 22:02:50.68 ID:P+bIk7v10
13
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/29(月) 22:09:03.91 ID:LuyW/leWO
2
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/11/30(火) 08:17:47.65 ID:u4Q5MKZh0
せっかくゾロを出したクロチャーにも何か欲しいところ
215 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/02(木) 00:24:49.49 ID:L6OOcL2u0
やってくよーん

安価は美穂子と竜華ってことで
そこまでまだちょっちあるけどー

そういやゾロ目特典みたいなのってやってなかったなぁ
玄ちゃーなんかやるけ
216 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/02(木) 00:38:22.82 ID:L6OOcL2u0


―――【東京】


再び、その地にやってきた京太郎

別段なにかが変わったわけでもないのだが……

京太郎は小さく息をついて鞄片手に歩き出す


京太郎「……」

ドンッ

京太郎「うっ、すみませ」

「ひゃっ!? す、すみませんすみません! 私なにも!」

京太郎「え〜」

「……あ、須賀君」

京太郎「どうもっす、宇野沢さん」


宇野沢栞がそこにいた

まぁ金髪高身長サングラススーツの男とぶつかれば焦りもするだろう

そっと、着けていたサングラスをずらし瞳を見せる


京太郎「そんなこわいっすか?」

栞「うん」

京太郎「歯に衣着せてください」


そう言ってサングラスをかけなおす

その瞬間、腕を掴まれた


「おい、あたしの栞になにやってんだ?」

京太郎(面倒な予感……)

217 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/02(木) 00:51:34.19 ID:L6OOcL2u0


金髪の女性がそこにはいた

京太郎はその女性が誰かを知っている

麻雀をやっているのであれば知らない訳もない


京太郎「テレビの人だ」

栞(私やはやりさんもだけど……)

「あ?」

京太郎「渡辺琉音さんっすね。どうも……須賀京太郎です」


サングラスを外してそう言う

この状況で栞と一緒にいて、特異課でないとは思えない

それに特異課にいるのならば、自分を知らないとも思えない


京太郎(なんか有名人みたいな思考になっちまった)

琉音「……あ、須賀京太郎、そういうことか……ふ、ふ〜ん」フイッ

京太郎「渡辺さんの宇野沢さんに手を出そうなんてとてもとても」

琉音「うっせぇよ、いくぞ!」


京太郎(見た目こわいなこの人)

琉音(こいつ見た目こえー!)


栞「あ、あはは……ご、ごめんね須賀君」

京太郎「いえいえ……イメチェンでもしようかなぁ」

栞「してもそんなに変わらない気がするなぁ」

京太郎「だから歯に衣着せて、オブラートも」

218 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/02(木) 01:06:45.56 ID:L6OOcL2u0


その後、二人に着いていき近場の駐車場で車に乗り込む

運転席に琉音、助手席に栞

開いた後部座席に……


ネリー「よ!」

京太郎「なぜにネリー」

ネリー「せっかくネリーが迎えに来て上げたんだから喜びなよぉ」

京太郎「わーい」

ネリー「驚くほど棒!」


適当に相手をしながら後部座席に乗り込む京太郎

ドアをしめると、隣のネリーがニコニコしながら京太郎を見ている

小首をかしげて後ろをみた


京太郎「なに、なんかトラップしかけたか?」

ネリー「純粋に会えてうれしがってる女の子にそれ!?」

京太郎「いやぁ、そんな女の子人生にいなかったからさ」トオイメ

ネリー「ネリーだけは優しくしてあげるね」ヨシヨシ

京太郎「好きになっちゃう」

琉音「なに、付き合ってんのか?」

ネリー「つきっ!?」カァッ

京太郎「んなわけないじゃないっすかぁ〜」ケラケラ

ネリー「もうちょっと動揺しなよ!」バシッ

京太郎「なぜ!?」


車が動き出す


琉音「仲良いなぁ〜」

栞「琉音さんガム食べる?」

琉音「食う」アーン

栞「はい」ヒョイ

琉音「さんきゅー」

京太郎「付き合ってんすか?」

琉音「」カァッ

京太郎「……いやなんか言ってよ」

ネリー「京太郎がどーしてもっていうならネリーもやぶさかじゃ」

京太郎「いや別に言わないけどさ」

ネリー「」
219 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/02(木) 01:20:48.16 ID:L6OOcL2u0


―――【特異課東京基地】


ガレージに車を停めて、四人は作戦室に向かう

京太郎はネリーと共に琉音と栞に着いていく


京太郎「なんだかずいぶん久しぶりだなぁ」

ネリー「そうでもないでしょ?」

京太郎「まぁそうだけど……一日一日の密度が濃くてな」

ネリー「まぁ京太郎はそっかー」

京太郎「そういうこと」


色々とありすぎるのだ。戦いもそうだが……

だが確実に一つ一つ、物事は好転しているのだ


ネリー「怪我ばっかしてるんでしょ?」

京太郎「え、知ってんのか」

ネリー「うん、智葉が凄い心配してた」

京太郎「そりゃ申し訳ない」

ネリー「それに」

京太郎「ん?」

ネリー「ネリーだって心配したんだからね?」

京太郎「……ありがとな」フッ ナデナデ

ネリー「んぅ、うんっ」コクリ カァッ

220 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/02(木) 01:29:56.36 ID:L6OOcL2u0


作戦室の扉が開く

琉音と栞に続いて京太郎も部屋へと入る

アレクサンドラ・ヴィンドハイムが笑みを浮かべていた

見渡して、周囲を確認……


京太郎「お久しぶりっす」フッ

アレク「ん、無事そうでなにより」

京太郎「あはは……」


苦笑して、そっと視線を一ヵ所に向けた

明華とメガンダヴァンとハオ・ホェイユーを超えて……


京太郎「……」

智葉「……」ギロッ


そっと、ネリーに聞こえるような声で言う


京太郎「……俺、智葉さん怒らせるようなことやった?」

ネリー「だから心配してたって言ったじゃん」

京太郎「怒られる?」

ネリー「怒られはしないと思うけど……」

京太郎「ご、ごきげんうるわしゅう、お嬢」

智葉「……誰がお嬢だ」ジト

221 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/02(木) 01:37:40.10 ID:L6OOcL2u0


それぞれが席に座る

決まっているのか琉音と栞、ネリーは迷いない

京太郎も空いている席……智葉と明華と間に座った


智葉「お前っ……聞いたぞ」

京太郎「……よ、吉野での話っすか?」

智葉「それもだけど前も……岩手でも長野でも奈良でもっ」


少しばかり、否、凄まじく不満そうだった


智葉「私がどれだけ心配したか」ジト

京太郎「す、すみません……」

明華「智葉ちゃんのあんな顔はじめて見ました」

京太郎「え、そんなに?」

智葉「そんなに心配した」


ハッキリと言われて、京太郎は顔をしかめた


京太郎「すみません……」

智葉「しっかり自分を大事に」

京太郎「大事にしてるつもりなんっすよ? ただやむを得ないから……」

智葉「もう家で飼ってやろうか」

京太郎「!!?」

222 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/02(木) 01:49:29.58 ID:L6OOcL2u0


衝撃が走る部屋

琉音あたりは空いた口が塞がらない

固まっている京太郎


明華「ほう……男を飼う発言、たいしたものですね」

ネリー「なんて?」

明華「社長令嬢などがよくやる手腕ですね。主にお金持ちにのみ許されるやつ」

ネリー「またお金! お金すげー!」


暴走するネリー


ハオ「なんかこう、智葉ってあんなドロッとしてましたっけ?」

メグ「ラーメンの話ですか?」

ハオ「違います」


アレク「とりあえず作戦会議っていうか、話していい?」

京太郎「どうぞ! はい! すぐ進めて!」

智葉「むぅ」ジトー

京太郎「……」メソラシ

223 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/02(木) 02:00:53.26 ID:L6OOcL2u0


少しばかり部屋が暗くなる

アレクサンドラがキーボードを叩く

そこに表示されるのは―――


京太郎「マップですか」

アレク「ん、そゆこと……でだ」ピッ


マップに赤いマークが表示された

それが数か所……


京太郎「なんっすかこれ」

アレク「怪獣メダルを入れられた雀士が私たち以外に倒されてた場所よ」

京太郎「……このメンツ以外にも戦ってる雀士がいる?」

アレク「そういうこと、それにこの各場所に……妙な感覚もあったらしいし」

京太郎「妙、ですか?」

栞「えっと、カネゴンが言ってただけだけど」

京太郎「そうだった、ここにはカネゴンがいるんだった」


怪獣が言うなら間違いないのだろう

しかし、それが良いのか悪いのかわからない

ならばと京太郎は頷く


京太郎「そこ、行きたいな」

アレク「頼むわ、それと近辺の調査も……」

京太郎「はい」コクリ

224 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/02(木) 02:29:51.13 ID:FRKmHo7t0


その後、京太郎は休憩所にいた

他の面々は既に出かけたようで基地内で活動するスタッフしか見かけない

コーヒーを一杯飲み干したら調査に行くつもりではあるのだが……


京太郎「ん?」


腕につけた端末が鳴る


京太郎「美穂子さん……」


なんだか嫌な予感がした

まぁ予感というか、フラッシュバックだが……

開いてボタンを押す


美穂子『あ、繋がった……』

京太郎「どうもっす」

美穂子『っ京太郎! け、怪我は!? 大丈夫!?』

京太郎「大丈夫っすよぉ、そんな心配しなくても……ほら俺って頑丈じゃないっすか」

美穂子『心配よ、いつも怪我してるんだから……』

京太郎「やんちゃ坊主みたいな扱いしますね」

美穂子『もぉ、心配するんだから』ハァ

京太郎「お姉ちゃんみたいっすね」

美穂子『お姉ちゃんって呼んでも良いわよ?』クスッ


そう言って笑う美穂子は、やはり安心した様子だった

智葉もそうだが、心配をかけている

そういう自覚もあるし、泣く相手も確かにいることも理解してきているのだ……


京太郎(でもなぁ、やめらんないし……)

美穂子『無茶するなとか言っても、どーせするんだろうけど』ジトー

京太郎「う゛っ」
225 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/02(木) 02:40:15.74 ID:FRKmHo7t0


美穂子『だけど、なにかあったら……きっと泣いちゃうから』

京太郎「肝に銘じときますよ」


さすがに自分を心配する相手を泣かす趣味はない

未だ完治には至らないが……変身はなるべくしないつもりだ

タイラントを使っては、だが……


美穂子『あ、それと戻って来たりは、する?』

京太郎「まだ決まってないけど、まぁ近い内には」

美穂子『……そっか』

京太郎「なにか不安事でも?」


自分の偽物が跋扈しているような状況だ

なにがあっても不思議ではない……


美穂子『その……』

京太郎「ん?」

美穂子『竹井さん、最近なんか難しい顔してるから……』

京太郎「そっか……機会があったらこっちから連絡してみます」

美穂子『お願いね。それと……』

京太郎「?」

美穂子『私も単純に、京太郎に会いたいなって』カァッ

京太郎(え、好きになっちゃう)

226 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/02(木) 02:44:32.87 ID:FRKmHo7t0

今回はここまでー

キャラとの絡みが基本な回
次は竜華と電話とか、そのあと色々あったり

それじゃ金曜あたりにでもまたー
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/02(木) 03:25:39.93 ID:WmvoaQxzO
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/02(木) 06:30:02.50 ID:bBnRHEUc0

全体的に好感度高くていいね
キャップかわいい
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/02(木) 13:13:46.85 ID:AF554iD30
ガイトさんが昼食に2リットルの炭酸抜きコーラと特大タッパのおじやとバナナを食うぐらい重いんだが
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/03(金) 13:30:37.08 ID:au2byftZO

照もウルトラマンかなにかっぽいか?
231 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/03(金) 22:54:14.48 ID:UYAQF8zw0

やってく所存ー

グリッドマンユニバースも続報来そうでなにより
232 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/03(金) 23:15:30.29 ID:UYAQF8zw0


美穂子との電話を終えて、京太郎は外へと出ていた

電車に揺られて、目的地へとやってくる

そこは、例の雀士が倒されていたという雀荘近く

道を歩きながら、京太郎は今回の件を自分なりに整理しつつ行く


京太郎(つまり、だ……今回の件を知っていて“特異課”に所属していない雀士)


十中八九メダル持ち、とは言えない

現にウルトラマンや自分がいない地方では、雀士がメダル持ちを倒しているのだ

だが……


京太郎(事情を知ってる雀士がいたとして、トシさんが放置するとも思えないし……)


ともすればやはり―――


ピリリリリ

京太郎「うおっ!」


腕に付けた端末が鳴る

考えていればメダル持ち、しかも特殊なタイプ

息をついて落ち着くとボタンを押して通話に出る


京太郎「もしもし、竜華さん」

竜華『あ、京太郎くん?』


―――自覚のないメダル持ち、ミズノエノリュウメダルを持つ清水谷竜華

233 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/03(金) 23:34:59.11 ID:sQ4Y+/x00


京太郎「どうしたんっすか?」

竜華『まぁ色々あったからちょっと不安になって』

京太郎「……なにかありました?」


その言葉に、竜華が少しばかり顔をしかめた


竜華『ちょっと洋榎がな、最近元気なくて……』

京太郎「なるほど」


おそらく、戦いの中でなにかがあったのだろう

しかしあの洋榎の元気がないということはよっぽどに思える


竜華『こないだ、奈良の方で色々あったらしいやん?』

京太郎「え、ああまぁ……アグルが頑張ってくれたんっすけど」

竜華『その時、こっちでもなんかメフィラス星人? が、なんかしてたっぽくて』

京太郎「なんかっすか……」

竜華『それに、ニセダイナまで出てきてまうし』

京太郎「偽物、ですか」


思わず苦笑する

あっちもこっちも偽物、やはり定番なのかもしれない


京太郎「大丈夫っす」

竜華『え?』

京太郎「ダイナはきっと乗り越えてくれますよ。それに洋榎さんもなに悩んでるか知らないけど……きっと」


その言葉に、腕時計型端末のモニタに映る竜華が寂しそうな表情を見せた

それに小首をかしげる京太郎


竜華『怜と同じこと言うから……』

京太郎「あ〜園城寺さんも同じことを?」

竜華『うん……』

京太郎「じゃあ、信用しても良いんじゃないですか?」

竜華『そういうもん?』

京太郎「そういうもんっすよ……それに」

竜華『?』
234 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/03(金) 23:49:16.88 ID:bh5H+Hlm0


京太郎「竜華さんが助けを求めてるなら……園城寺さんも俺も放っとかないっすよ」


その言葉に、モニタの竜華が眼を見開いて、すぐに顔を赤らめて眼を逸らす

小首をかしげる京太郎

ハッキリと物を言った自覚はある

だが……


京太郎「本当のことっすよ。竜華さん」

竜華『わ、わかったから……じゃあ、ピンチのピンチのピンチの連続なったら、頼るかも』

京太郎「俺はウルトラマンじゃないんだからもっと速めに頼ってくださいよ」

竜華『うん、ありがと』フフッ


自分と怜だけではない

マガジャッパの時を思えば、ミズノエノリュウも彼女を守る意思があるかもしれない

今はまだ、そのまま……


京太郎「今度は園城寺さん、紹介してくださいよ」

竜華『ん、約束するっ』ニコッ

京太郎「はい、それじゃ……また」フッ

竜華『またな、京太郎くんっ♪』ニコリ タユン

京太郎(正統派おもち美少女とか死ぬわ俺)

235 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/04(土) 00:08:57.96 ID:BT4rUXwH0


竜華との電話を終えて、再び歩き出す

目的地はないが、雀荘に入っては数局打って他の店へ

それを繰り返すのみだ


京太郎(気配を感じたらそっち行って……だろうな)


ベリアルと分裂したものの、感覚は研ぎ澄まされた

第六感的、超人的ななにか……


京太郎(人間から離れてるとか、じゃないよなぁ)


宇宙的な感覚か、宇宙に触れた人間的な進化か……

妙な考えをしてしまうのはやはり、正気を侵食されすぎたのかもしれない

非常識に脳が着いて行かなくなかった、か……


京太郎「特別に浸りすぎだな……」

「宇宙的?」

京太郎「そうそう宇宙……宇宙?」


ふと、聞いたことはあるが聞きなれてはいない声

236 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/04(土) 00:23:43.80 ID:BT4rUXwH0


バッと頭を振ってそちらを見る

同じ高さの目線にはなにもない、が視線を下げる

赤い髪、見覚えのある瞳、見慣れた制服


京太郎「……照、さん?」


宮永咲の姉、宮永照


照「京ちゃん発見伝」

京太郎「……伝?」



◆???

1〜50 普通

50〜98 おや?

ゾロ目 ???

◇1↓のコンマ

237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/04(土) 00:37:32.11 ID:0i4QUIcH0
まさかの安価
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/04(土) 00:39:04.51 ID:0i4QUIcH0
まじかww
239 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/04(土) 00:48:11.57 ID:BT4rUXwH0
(なんとなくやったらマジか……



【ゾロ目 MAX】



そこにいたのは―――宮永照

中学からの馴染みである宮永咲、その姉

実際に会ったのはインターハイ終了後なのだが、なんだか妙に仲良くなってしまった相手ではある


京太郎「どうもっす」

照「久しぶり、だね」フッ


微笑を浮かべる照に、見惚れそうになる……

だが思い出す


京太郎「メッセージ送りましたけど」

照「ショートメールにしてよ」

京太郎「あっちのが楽でしょうに」


確認不足、故に返事無しである


京太郎「まぁ、安心しましたけど」


咲の姉の照がまともにしている

怪獣メダルにとらわれていないというのは僥倖だった

怪獣メダルに囚われていたとして、逆に誰が助けられるのかという問題もある


照「しょうがないからいいよ」

京太郎「なにが?」

照「再開のチューして」

京太郎「せんわ!」

照「大人になったね」

京太郎「子供のころからしない自信ある」

240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/04(土) 01:20:25.53 ID:gLRVviXK0
12塞
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/04(土) 01:22:00.78 ID:gLRVviXK0
ページ更新されてなかった
すみませぬ
242 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/04(土) 01:29:09.32 ID:YDwogvYk0
(寝落ちしてた!


照が、ポケットからチョコを取り出すと包まれていた袋から取り出し口に入れる

コロコロと、口内でそれを弄ぶ

徐々に溶けて、しみだしていくチョコ


照「せっかくの再開にはおあえつらえむきの甘み」フフフッ

京太郎「ついでに俺の言葉も噛みしめていただくと嬉しい」

照「ん」コクリ


一ミリも話そい聞いていない

ポリポリとチョコをかじる

保護をどうか……


京太郎(放っといていいかなぁ……元気そうだし

照「?」

京太郎「ああいえなにも」
243 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/04(土) 01:45:46.94 ID:7O3kOHLq0
だめだー今回はここまでー
明日やれたらやりたいなーとかとか

まさかのゾロ目ーとかとか
未だに呪われてるとは思わなんだ

そんじゃまたー


>>241
ええねんでー
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/04(土) 03:10:33.59 ID:0i4QUIcH0

初コンマでゾロ目は草
照ヒロインルートきたな
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/04(土) 08:22:27.08 ID:lyGW6BHDO
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/04(土) 17:53:24.24 ID:F0NvymN70
「京太郎は全国各地で女を口説くタラシ」とか「すでに婚約者がいる」とか
いろんなウワサを東京で流されてそうだな
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/05(日) 02:36:52.40 ID:KYLLEvauO
テルー即落ちで草
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/05(日) 23:08:04.02 ID:ZzRZ0POTO
でもテルーには胸がないからな
あわあわの方が今後の可能性ありそう
249 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/06(月) 00:48:25.83 ID:Vupe7io00

おっし遅ればせながらー

照照まさかのゾロ目クリティカルヒット
色々変わる

噂はそのうち流れそう……
淡はおもちパラドックス
250 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/06(月) 00:59:08.24 ID:Vupe7io00


とくに行く場所もないが、歩く京太郎

とりあえず腰を据えて話がしたいところである

白糸台の面々とは誰一人として連絡が取れないと聞いた


京太郎「ところで、照さんはいままでなにを?」

照「ん、なんかみんなおかしくなっちゃって……」


十中八九メダルのせいだろう

各所の雀士を狙っていた異星人が白糸台を狙わない理由がない

照は相変わらず読めない表情で、京太郎を見る


照「京ちゃんは」

京太郎「はい」

照「大丈夫なんだね」


その言葉に、苦笑する


京太郎「大丈夫じゃなかったですよ。麻雀で負けて死にかけました」

照「……」


そこで、照が表情を変える

眼を見開いて、驚愕しているように見えた

心配はするだろう、そりゃ妹の親友を……いや自らの想い人である


京太郎「まぁ結果無事なんで」

照「それもメダルの力?」

京太郎「ご察しの通りで」ハハッ

照「……そっか」

京太郎「その、咲なんですけど」

照「ん、そんな気はしてた。というか最近、一度会った」

京太郎「え、大丈夫だったんですか?」

照「うん、メビウスの力のおかげで」

京太郎「え?」

照「え……あ」

京太郎「え〜……」

251 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/06(月) 01:07:11.87 ID:Vupe7io00


なんとなく、察しはした

照のこの感じ、そして自分とは違うと本能的に察する

彼女は……


京太郎「ウルトラマンの力、ですか」


額に汗を浮かべ、そう言う

照は眼を逸らしながら口の中のチョコを転がす


京太郎「……いや言い逃れ無理でしょ」

照「むぅ……」

京太郎「まぁ似たような人、知ってますから」


その言葉に、照は顔をしかめる

コロコロと表情を変える照を見るのが新鮮で思わず笑みが零れた


照「……女の子?」

京太郎「え、はい」

照「浮気者」ユビサシ

京太郎「なにが!?」
252 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/06(月) 01:15:28.10 ID:Vupe7io00


京太郎は思い返してみる

彼女となにがあっただろうか、数ヶ月前のあのインターハイ

その中でも、確かに一番話をした相手といえば照にはなる


京太郎(だからってここまで懐かれるか?)


部員全員での顔合わせ、なぜか参加した京太郎

いたたまれなくなりもしたが、その後に咲と二人で照に会いもした

やはりその時だろうか……


京太郎(だからといって、ここまで好意を向けられるようなこと……)ジー

照「……しょうがないなぁ」カァッ

京太郎「え、なにが?」

照「チューしたいんでしょ?」

京太郎「絶対違う」

照「!!?」

京太郎「そんな驚くこと!?」

照「……私と結婚しとけば将来安泰なのに」

京太郎「それはすばらっすけど」

照「しょうがないなぁ」

京太郎「まってYESとは言ってない」

253 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/06(月) 01:31:45.01 ID:Vupe7io00


そんなやりとりを繰り返しながら港を歩く二人



そろそろ喫茶店にでも入ろうかと周囲を見回す

そして小首をかしげる照


照「……ほ、ホテルはちょっと」カァッ

京太郎「違うよ」


だが、やはりわからないのである……

そこを考えている途中で、ハッと気づく


京太郎「それより!」

照「?」

京太郎「その、メビウスメダルはどうやって」


瞬間、轟音が響く

驚愕に二人同時に肩を跳ねさせ、そちらへと向く

この感覚は知っている

こうまでならないと感じない自分に情けなさを感じながらも……ガッツハイパーを取り出した


京太郎「あれは……!」

照「怪獣……」


海獣キングゲスラ


京太郎「あれはっ……!」

照「……いく」

京太郎「照さん!?」

照「見ててね京ちゃん……きっと、惚れ直すよ」

京太郎「照さん!」


走り出す照


京太郎「直すもなにも別に、惚れてないっす……」

254 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/06(月) 01:45:38.19 ID:Vupe7io00


立ち止まった照が、倉庫を破壊するキングゲスラを見据える

怪獣とは麻雀時にしか戦ったことはない

だが、要領は理解しているつもりだった


照「京ちゃんを、守る……咲も、取り戻す……!」


彼は理解していないだろう

だがそれでも、自分にとって彼は大事な人間なのだ

何気ないことだったかもしれないが、それは自分を救うに値する言葉だった

それを、大切な妹の大事な友がかけてくれたのだ


照「だから……」


左腕をかざすと、そこに現れるブレスレット

そこについたボールに右手をかざすと、勢いよく右腕を引いて左腕を真上へと向けた


照「メビウス……!」


そして、宮永照は光と共に、ウルトラマンメビウスに変わる

255 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/06(月) 02:00:20.60 ID:Vupe7io00


離れた場所で、京太郎はそちらを見据える

光りと共に、その眩い輝きと共に現れた巨人

ウルトラマン―――メビウス


京太郎「新たな、ウルトラマン……」


だがその姿に、どこか既視感を覚える


京太郎「ベリアルさんの記憶か……?」


赤と銀のウルトラマンがキングゲスラの前に立った

そこで、戦いを見守る京太郎

その隣に駆けてくる影


智葉「あれはっ! 新しいウルトラマン!!?」

京太郎「智葉さん……」

智葉「っ……京太郎」


はっきりと京太郎を認識すると、その手を掴む


京太郎「へ?」

智葉「怪我させないために、一緒に行動するぞ」ジト

京太郎「あ、はい……」


これが見られて戦況に影響なければ良いな、と思う京太郎だった

256 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/06(月) 02:15:57.16 ID:Vupe7io00


メビウスが先手を取り光弾を放つ

その一撃を受けて、キングゲスラが怯む

だが、即座に反撃のために突進していく


メビウス「!」


港の先、京太郎たちがいるであろう方にかせるわけにはいかない

メビウスはキングゲスラを受け止めるも、その体表の棘がダメージを負わす


メビウス「グアッ!」

キングゲスラ「!」


その突進を止めたものの、その棘の毒によりもだえるメビウス

現実世界での初戦闘、それにしてはセオリーから反す戦闘スタイルの敵だ

それを見ていた京太郎は顔をしかめる


京太郎「毒か!」

智葉「なに?」

京太郎「ごめん智葉さん!」


バッと手を振り払って走り出す京太郎

驚愕して追うこともできない、それに走ったところで京太郎には追い付けないだろう


智葉「っの! バカぁ!」


その声は、京太郎に届かない

257 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/06(月) 02:27:27.33 ID:Vupe7io00


メビウスがどうにかキングゲスラを弾き飛ばす

だが毒により膝をついてしまった

近づく京太郎


メビウス「!」

照『京ちゃん……!?』


ガッツハイパーをキングゲスラへと放つ

少しばかり怯む海獣


京太郎「毒だ! むやみに接近戦しないで!」

メビウス「!」

京太郎「それと……弱点は、たぶん頭のヒレのほう!」


その言葉に、立ち上がったメビウスがキングゲスラの方を向く

京太郎はそこから離れるために走りながら銃撃

ガッツハイパーを顔に受けて、視線を京太郎へと向けるキングゲスラ


京太郎「そうだ、こっちこいよ……!」


目的はこれだ

キングゲスラの頭部のヒレが弱点、ともなればメビウスの方に気を取られているようではやりづらい

ならば、やるべきことは一つ……


京太郎(融合獣になってもいいが……反動も心配だしな、これでやれるならこれで……!)

メビウス「!」


キングゲスラが京太郎へと走り出す

おそらく射撃攻撃はないという妙な確信

だからこそだが、外れていれば終わりだっただろう


京太郎「照さぁん! 外すなよ!」

メビウス「!」


258 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/06(月) 02:35:49.03 ID:Vupe7io00


その声が届いたか否か、京太郎へと迫るキングゲスラへとメビウスが跳ぶ

上空でアクロバティックに回転しながら、キングゲスラの頭部のヒレを掴むメビウス

すかさず、京太郎は振り返りつつ跳び、高火力なカートリッジを差したガッツハイパーを撃つ


京太郎「ッ!」

キングゲスラ「!!?」

メビウス「タアァッ!」


怯むキングゲスラ、その勢いのままメビウスは頭部のヒレを引きちぎる


キングゲスラ「!!?」


叫ぶキングゲスラ

背を地に打ち付けると、京太郎は即座に起き上がる

少しだけ離れた隣に立つメビウス


京太郎(まさか、こんな形で並び立つとはな……チャンピオン、照さん)

メビウス「!」コクリ


京太郎の方を見て頷くメビウスに、京太郎もまた頷き返す


京太郎「あとは頼んだぜ、照さん……!」


その場を離れるために、京太郎走り出した

弱った様子のキングゲスラを前に、メビウスが構える

259 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/06(月) 02:43:55.85 ID:Vupe7io00


変身時に使用した左腕のブレスレットのボールを再び回転させる

両腕を左右へ開いた後、垂直にした右手に水平にした左手を、十字に重ねた

必殺の一撃、ウルトラマンを知る者たちはそれを察する


照『メビュームシュート!』


放たれた光線が、真っ直ぐにキングゲスラを撃ち―――爆散


メビウス「……」


真っ直ぐと立つメビウス

そのカラータイマーが点滅を始める

両腕を上空に、勢いよく飛び上がったメビウスが空へと去って行く


地上、一人で立つ京太郎は空を見上げ口元をほころばせた


京太郎「照さん、メビウス……か」フッ

260 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/06(月) 02:53:24.96 ID:Vupe7io00


そこに立つ京太郎、前からやってくる照

笑みを浮かべる照に、京太郎も笑みを浮かべる

すっとピースサインを差し出してきた


照「……チューしてもいいよ」

京太郎「だからしないって!?」

照「冗談」クスッ

京太郎「わっかんねぇ」


そう言って顔をしかめる京太郎

後頭部を掻きつつ、照の方を見ると、顔をしかめていた

小首をかしげる京太郎


京太郎「なんっすか?」

照「……浮気者」

京太郎「へ?」


突如、右腕が引かれる


京太郎「……さ、智葉さんっすか?」

智葉「勝手に走り出した挙句に女、しかも宮永とはな……」ニコニコ

京太郎「あ〜あはははは」


笑みを浮かべているのに圧倒的な圧を感じる

顔をそらしつつ、照の方を見る

相変わらず……


照「浮気者」

智葉「浮気者って? ……宮永となのか!?」

京太郎「違います」

照「婚約者です」

京太郎「混乱させるんじゃあないよ!?」

261 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/06(月) 02:56:25.33 ID:Vupe7io00


    第25話【銀河よりの正義】

262 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/06(月) 02:57:40.71 ID:Vupe7io00

ということで今回はここまでー

次回はなんやかんや照と合流その後
なんか色々ごちゃごちゃしてきたけども!

そんじゃまたー
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/06(月) 07:06:12.22 ID:ZhntaFxgO
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/06(月) 12:04:50.93 ID:MW6arM0L0

ガイトさんと照の修羅場だ並の雀士じゃ耐えられないな
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/06(月) 14:21:13.21 ID:Ebzwlbab0
どちらも彼女でもなんでもないんですがね
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/06(月) 16:03:22.27 ID:3a9nzFEUO
その二人ならたぶん憩ちゃんがなんとかしてくれるだろ!
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/06(月) 20:58:01.72 ID:aEy5/OF+0
憩ちゃんも修羅場参戦の可能性?
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/07(火) 11:26:34.45 ID:4Q9twWfX0
おもちのない子はしょせん負けヒロインですのだ!
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/07(火) 16:28:05.04 ID:Enq0waLv0
クロチャー接点がまだねぇ…
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/08(水) 17:55:20.70 ID:BY8hHggq0
「京太郎に助けてもらった」程度の接点なら他にも何人もいるしねぇ…
一緒に怪獣と戦うなりお風呂に入るなりしないと
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/10(金) 23:53:53.36 ID:820q64XQO
来ないな
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/11(土) 01:58:37.65 ID:jiN5FOaw0
最近は投下が遅くなったりしてたし忙しいのかね
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/11(土) 20:52:09.66 ID:p8j44XWO0
今日はくるかな?
敵とか今後の展開も気になる
274 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/12(日) 01:01:10.08 ID:2+OfYzUE0

お待たせいたしたー!
色々たてこんでてこのザマっすわ

なにはともあれやっていく所存ー

まぁ安価をとればなんとなくヒロイン力が増す気がしないでもなし
275 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/12(日) 01:13:01.49 ID:2+OfYzUE0


その後、宮永照を連れて京太郎と智葉は特異課基地へと帰ってきた

事後処理班とも軽く会話をしたものの、照については触れさせないようにだ


そして―――作戦室

京太郎、照、智葉、明華、ネリー、ハオ、メグ、アレクサンドラがそこにいる


京太郎「……」

照「ん」

京太郎「……近くない?」

照「近いよ?」

京太郎(なんで? どうして俺がおかしいみたいな表情できんの?)


ほぼ密着、椅子すらくっつく距離で照は京太郎に体重を預けている


明華「ち、近いです! 近すぎ! ダメダメ! えっちすぎです!」

ネリー「それは違う気が……でもネリーもそういうのここでは良くないと思うな」

京太郎「ほら照さん、離れて」

照「京ちゃんがそういうなら」


常識的な距離を取る


京太郎「パーソナルスペース死んでるんですか?」

照「これが私と京ちゃんのパーソナルスペースだよ」ドヤッ

京太郎(頭うったかな?)

智葉「ともかく!」ダンッ

京太郎「!」ビクッ

智葉「宮永、どうしてあそこにいたか説明してもらおうか……それに最近、怪獣メダルを持った雀士がやられている件についても!」

ウィン

琉音「お、照じゃねーか」

照「ん」コクリ

栞「本当だ、よかったぁ〜一番心配だったからぁ」ホッ

照「一番、心配……!?」

京太郎「一番驚かないでほしいとこっすね」

276 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/12(日) 01:43:47.84 ID:2+OfYzUE0


そうして全員そろったところで、ようやく話を進めようと動く大人組

琉音も栞もさもなければ照のせいで脱線するという予感を拭いきれない


アレク「で、だ……宇野沢に渡辺、どうだった?」

琉音「お、そうだった。例の怪獣は亦野誠子が……おそらく怪獣メダルでなったもんだな」

京太郎「亦野誠子、さん」チラッ

照「……」ホッ

京太郎「照さん」フッ

栞「えっと、これかな」ピッ


キーボードを操作すると、画像が出る

眠っている亦野誠子がそこに映された

だが、そこでひとつ京太郎にとっては大事なことを質問する


京太郎「メダルは?」

琉音「ん、いいとこに気づくな」

京太郎「……なかったんですね?」


だからこそ“おそらく”なのだ


栞「うん、くまなく捜索して……まだ捜索はしてるけど」

京太郎「たぶん出ないな……」

琉音「確証あんのか?」

京太郎「まぁ経験上」


おそらく、メダルは持って行かれたのだろう

ともなれば……


京太郎(こっちには確か、テンペラ星人がいたか……)

照「……なにか、わかるの?」

京太郎「わっかんねーっすよ」ポリポリ

智葉「京太郎でもわからないか」フム

京太郎「過剰評価してないっすか?」

智葉「正当な評価さ」フッ

京太郎「……ご期待に応えれるよう頑張りますよ」ニッ

照「……辻垣内さんと、できてる?」

京太郎「できてない」

智葉「ででで、でででででで!!?」

メグ「智葉はホの字だゾイ」

琉音「デデデみたいに言うな」

277 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/12(日) 02:03:41.39 ID:2+OfYzUE0


栞「えっとぉ……」

京太郎「続けてください」

栞「あ、うん」コクリ


話し辛そうにしている栞を促す京太郎

照と智葉が睨み合っているが……おそらくライバル意識だろうということにしておく

あえて気付かないということも大事なのだ


ハオ(智葉ってあんなポンコツでしたか)

栞「アレクサンドラさんも一緒だと思うんだけど、聞きたいことは怪獣メダル持ち雀士を倒してたのって……」

照「ん、私」コクリ


あっさりと答える


照「……メビウスメダルがそう言うから」

京太郎(あっさり言うなおい!!?)

智葉「メビウスメダル?」

照「ん、私が……咲との麻雀に負けた時に、飛んできて助けてくれたメダル」

京太郎「ッ……咲に、ですか」

照「うん」コクリ


あっさりと口にしたが、そういうことなのだろう

自分と同じとはまた違うが……麻雀に負けて、照の場合はおそらく


京太郎「メダルを入れられそうになったんですか?」

照「ん、その時に光が助けてくれた」

京太郎「その光が」

照「メビウスメダル。それから変身できるようになって……」

智葉「待て待て待て、情報量が多くてついて行かない!」

明華「そ、それにウルトラマンに、人が?」

照「……」チラッ

京太郎(言ったらまずかった? って顔してんじゃないよ!)

京太郎「……驚きですね」キリッ

278 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/12(日) 02:17:15.06 ID:2+OfYzUE0


全員がなにを言おうかと思いあぐねている―――その時


非常時を告げるブザーが鳴る

モニターに赤い文字が表示されると、栞が素早くキーボードを叩く

表示されるのは、映像


京太郎「あれは?」

照「ロボット……」

京太郎「いやそりゃわかりますけど」


街の映像、そして街中に立っているのは一体の怪獣

竜のような機械の怪獣だ

白い装甲、金や黒の装飾や模様……


京太郎「あれは……」

照「行く」

京太郎「へ?」

照「……怪獣だから」


その言葉に、照に合わせて京太郎も立ち上がった

他の面々も同じく立ち上がる


栞「一人じゃないよ……」

智葉「ああ、私たちも戦う」

照「……ん、お願い」


彼女なりの受け入れ―――そして肯定的な返事


アレク「よっし、出動! 怪我しないようにな!」

京太郎「んな無茶な」

アレク「さっきだって誰も怪我してないだろ。同じだよ」

京太郎「……努力しますよ」フッ

279 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/12(日) 02:38:37.54 ID:2+OfYzUE0


一台の車が勢いよく停車する

そこから出てくる京太郎と照の二人

運転席の智葉は、窓を開けて二人を見る


智葉「すぐに合流するから先走るなよ!」

照「ん……」メソラシ


眼を逸らしたまま、走り出す


智葉「おい宮永!」

京太郎「じ、自分が!」ダッ

智葉「なっ、京太郎まで!?」


二人が去って行くのを見ると、智葉は怪獣の方を見る

すぐに停める場所を探すべく車を走らす


走り出した照へと、すぐさま追い付く京太郎

隣を軽く走りながら、目的地を確認……したいのだが、その前に


京太郎「え、照さんも運動能力上がってますよね?」

照「ん」コクリ

京太郎(遅くないでしょうか……)

照「あれ、機械? ドラゴン?」

京太郎「ドラゴン型機械じゃないっすか?」

照「ドラゴン、か……」

京太郎「玄さんなら助けましたよ」

照「ん、みんな……怪獣メダルに囚われてるんだね」

京太郎「……暗黒の皇帝」ギリッ


立ち止まる二人

動かない―――怪獣


京太郎「……」

??「ギャラクトロンねぇ」

京太郎「ッ……!」


聞きなれない声、そちらを向けば……


京太郎「ジャグラス ジャグラー……」

照「ん? トゲトゲ星人っていうの?」

京太郎 ジャグラー「言ってねぇ!」
280 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/12(日) 02:50:52.04 ID:2+OfYzUE0


ジャグラーが刀を肩にかつぎながら怪獣を見上げる

ギャラクトロン、そう言っていた

知っているのはなぜだろう


京太郎「あんたは、宇宙人……なのか?」

ジャグラー「んなことどーでも良いでしょ、それよりも、強敵だよ?」

京太郎「でしょうね、なら……」

照「ん、ここは私がいく」

京太郎「戦って5時間も経ってないっすよ?」


その言葉に、照は迷わず頷いた

左腕にメビウスブレスが現れると、それをキングゲスラとの戦いの時のように構える

ならばと、京太郎は頷いて下がった


京太郎「やばそうなら行きますから」

照「ん」コクリ

ジャグラー「ハッ、せいぜい頑張れよ……光に選ばれた戦士、宮永照」


京太郎はジャグラーと共に照から離れる

右手をメビウスブレスのボール部分にそえた


照「……メビウス!」

281 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/12(日) 03:01:40.02 ID:2+OfYzUE0


現れるウルトラマン―――メビウス

キングゲスラの時と同じく、ギャラクトロンの前に立ち拳を構える

だがギャラクトロンがなにかをする様子がなく、首をかしげて戸惑い気味に構えを解いた


地上で、京太郎はジャグラーと共にそれを見る


京太郎「攻撃してこない、というよりさっきから止まってるけど……まさか故障?」

ジャグラー「違うな、たぶん待ってたんでしょ」

京太郎「待ってた、なにを?」

ジャグラー「ウルトラマン」


その瞬間、ギャラクトロンの瞳が輝きぎこちなく動き出す


ギャラクトロン「!」


突如、駆けだしたギャラクトロンがメビウスに拳を振るう

即座にそれを受け止めるメビウス

京太郎は驚愕しながらギャラクトロンの方を見る


京太郎「なんだアイツ!」

ジャグラー「元々は平和を守るために作られたんだとよ」

京太郎「へ?」

ジャグラー「結果いらないのは……知的生命体だとか思っちゃうような兵器」

京太郎「作った奴も問題だなそれ」

ジャグラー「やっぱ京太郎もそう思う?」

京太郎「思うよ」

ジャグラー「だってよ、どう思う?」

京太郎「この感覚っ」キュピンッ


ジャグラーが見た方向に視線を動かす

そこには―――


京太郎「宇夫方さん……」

葵「嫌なのに会っちゃったらしいね」

ジャグラー「初対面なのに」

葵「一応、ね」
282 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/12(日) 03:27:08.21 ID:2+OfYzUE0


ジャグラス ジャグラー

宇夫方葵

妙な感覚に、顔をしかめる京太郎

その二人に対してとはまた違う……


京太郎「なんだ、この感覚……」


別段、宇夫方葵となにがどうあったと言う話ではない

ともなれば原因は明確だ……


京太郎「メダル。オレのレイブラッド、いやベリアルさんメダル。それともオレの中のデビルスプリンター?」

ジャグラー「どれもだよ。メダルとデビルスプリンター、ベリアルの要素が濃いから感じるんじゃない?」

京太郎「なにを?」

ジャグラー「宇夫方葵のダークザギと」

京太郎「ダークザギ?」

葵「さてね、私もいまいちわかってないけど……」

ジャグラー「まぁ似た者同士ってことで、あたしとも……それにギャラクトロンとも?」


顔をしかめる葵は本能というか、メダルの性質故なのか……


葵「……たく、なんでこんなとこきちゃったかなぁ」

ジャグラー「無意識に復活を求めてるせいでしょ」

葵「んなこと」

ジャグラー「まぁ吉野で助けてくれた礼はあるけど」

京太郎「え、吉野で?」

葵「余計なこと言うな……」チッ

京太郎「……もしかしてゾーリム?」

ジャグラー「そ、ツンデレだから……ツンデレ破壊神?」

葵「やめて……てかあんたもそろそろまともに」

ジャグラー「もーちょっと遊ばせてよ」

京太郎「さっきからオレそっちのけで話して……てか」


三人が同時に視線を動かす

メビウスが、ギャラクトロンにより吹き飛ばされた

凄まじいパワーの機械竜


京太郎「やるか……?」

ジャグラー「ま、そろそろだろうなぁ」

京太郎「?」

283 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/12(日) 03:32:53.55 ID:2+OfYzUE0

短いけどここまでー
明日もやりたい所存ー

せめてちゃんと一話終わらせたいなぁ

そんじゃまたー
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/12(日) 04:14:05.89 ID:X4vo+DNj0
おつ
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/12(日) 13:28:50.68 ID:sE7AydEg0

やはり年末は忙しそうだな
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/12(日) 18:43:47.16 ID:hSH65qte0

ダークネスヒールズ集まってきた?
287 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/13(月) 01:10:13.58 ID:S7gyghhg0

また遅くなってしまったー
やってくけどもー
288 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/13(月) 01:26:48.49 ID:S7gyghhg0


ギャラクトロンは左腕の大型ブレードを展開し、メビウスに振るう

それをすんでのところで回避するメビウス

だが、その背後のビルが真っ二つに斬り裂かれる


メビウス「!」

ギャラクトロン「争いを、止め……リセット……我が、正義……」


壊れたラジオの如く、途切れ途切れに言葉を発するギャラクトロン

メビウスは左腕に光を集めるが、ギャラクトロンの後頭部から伸びた鉤爪ギャラクトロンシャフトがその首を掴む

右腕でギャラクトロンシャフトを掴むもその強靭なパワーにメビウスは追いつめられていく


メビウス「ッ……テヤァ!」


だが、左腕から伸びた光がようやく光剣を生成した


メビウス「タアッ!」


その左腕の光剣、メビュームブレードにてギャラクトロンシャフトを弾く

拘束から抜け出したメビウスが素早くブレードを振るうも、ギャラクトロンは左腕のブレードでそれを凌いだ


メビウス「ハアッ!」


そのまま素早く蹴りを放つと、それを受けたギャラクトロンが後ろに後ずさった

綺麗に着地をしたメビウスが素早くメビュームブレードを構える

289 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/13(月) 01:47:35.78 ID:EnuQdtgl0


メビウスとギャラクトロンが戦う姿が見える離れた場所

ビルの屋上に立つ二人の少女、一人は宮永咲、そしてもう一人は―――


咲「そちらも動いてたんだ」


なにを言うでもなく、長い金髪を風になびかせる少女

その紅の瞳が、咲の方へと向けられた

左手になにかアイテムを持ち、右手には―――


咲「スパークドールズ、ね」

?「終わりだよ」


怪獣の人形、スパークドールズの足底部分に手に持ったアイテムの先端をつける

290 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/13(月) 02:16:05.98 ID:EnuQdtgl0


メビウスが、ギャラクトロンの鉤爪のついた右腕を斬り落とす

飛ばされた右腕が吹き飛び、地に落ちる

さらに腕を返してメビュームブレードを振るうが、ギャラクトロンは眼から光線を放つ


メビウス「!?」


直撃と共に、吹き飛びビルを破壊しながら倒れる

痛みに耐えながらも立ち上がるメビウス

素早く構えを取るも、そんなメビウスの背後に新たな―――敵


メビウス「!?」


気配に振り向くとそこには新たな機械怪獣

291 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/13(月) 02:42:47.48 ID:W9BS8NuN0


少し離れた場所からその光景を見た京太郎が、顔をしかめた

ギャラクトロンという強敵で苦戦しているというのに“さらに二体”の機械怪獣

顔をしかめた京太郎がゼットライザーを取り出す


ジャグラー「えっとあれはぁ……ぐ、グローカーボーンだってさ」

京太郎「グローカーボーン、ね……」

葵「メダルの記憶あると強いね」

ジャグラー「頭おかしくなりそうだけど」


笑うジャグラス ジャグラーが、刀で自らの肩をポンポンと叩く


ジャグラー「スペースリセッターとシビルジャッジメンター、ね」ハッ

葵「なんか、嫌な感覚だ……敵が、どこかに?」キョロキョロ

京太郎「敵がいるならあぶりだす、なにはともあれやることは!」


ゼットライザーのトリガーを引く

正面に現れたゲートに、飛び込む京太郎

ゲートが閉じると、そこに残されるのは宇夫方葵と―――赤土晴絵


晴絵「なんか嫌ぁな立ち回り方だなぁ……結局あたしらの敵ってなんだろね」

葵「知らないよ。ただ私は……」


自らを苛む破壊衝動に、顔をしかめる


葵「……帰る」

晴絵「どこに?」

葵「……」


なにも言わずに歩き出す葵

溜息をつきつつ、晴絵はそのあとを追って歩き出す

292 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/13(月) 02:57:49.52 ID:W9BS8NuN0


―――【インナースペース】


京太郎が、左手にゼットライザー、右手にカードを持つ

素早くアクセスカードを挿入


『 kyotaro Access Granted. 』


京太郎「機械が相手なら―――こいつで決める!」


手に持ったのは三つのメダル

ベリアルメダルを弾くと、周囲に闇が広がって行く

ふぅ、と深く息をつき眼を開く


京太郎「宇宙怪獣、異次元超人―――」


エレキングとエースキラーのメダルを挿入

そして落ちてきたベリアルメダルを取ると―――


京太郎「ベリアルさん!」


さらにそれを差し込んでブレードを可動させる


『 Eleking. Ace-Killer. Belial. 』


赤い双眸が輝く


京太郎「これでオーラスだ!」


ゼットライザーを真上へと掲げ、トリガーを引く



『 Thunder Killer. 』

293 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/13(月) 03:23:56.24 ID:W9BS8NuN0


メビウスに向かい、二体のグローカーボーンが両腕の砲門から光弾を放つ

だがそれがメビウスに直撃するよりも早く、現れた闇よりの使者がそれを凌ぐ


メビウス「!?」


ベリアル融合獣サンダーキラーが、光弾を凌いだ大きな左腕を降ろす


サンダーキラー「―――!」


咆哮するサンダーキラーの体から迸る電撃

それがギャラクトロンと二体のグローカーボーンを攻撃

大きなダメージでもないが、無視できるものでもないのかギャラクトロンが後ろに下がる


京太郎『やるぞ照さん!』

照『うん、京ちゃん……!』


サンダーキラーとメビウスが、同時に構えをとった

294 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/13(月) 03:26:39.23 ID:W9BS8NuN0

終わらんかったけどここまでー
次回こそ、次回こそはぁ……

たぶんまた明日やるっすー

そんじゃまたー!
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/13(月) 09:26:26.18 ID:r/ir8Edb0

ギャラクトロンとグローカーのタッグいいね
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/13(月) 16:29:02.28 ID:YPWsuQ0q0
乙。長髪の金髪で朱い眼の咲キャラって誰だろう?
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/13(月) 17:14:51.40 ID:GtaVU74KO
おつ
べリアル融合獣なのにヒロイックだなあ
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/14(火) 01:03:08.48 ID:MNSigEZh0
謎のキャラは淡とか?赤い目はたぶんダークルギエルが憑依してるっぽいからそうなってるとかで
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/15(水) 21:11:33.07 ID:1PIs5pyh0
色々出揃ってきた感があるな
そろそろラキスケでも欲しい所
300 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/18(土) 00:29:15.81 ID:HVBBH5f8O

おっしやってくよー

金髪キャラはまぁそのうち、たぶんすぐ出る

円谷も色々きて楽しみやなー
スパロボのDLCのウルトラマンも!
301 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/18(土) 01:04:57.54 ID:HVBBH5f8O


サンダーキラーがグローカーボーンに、メビウスがギャラクトロンへと走り出す

共に戦う二体が、背を向けて敵に向かい走る

ギャラクトロンへと走るウルトラマンメビウスが、素早くその胴体に蹴りを打ち込む


メビウス「タァッ!」


炎を纏ったその蹴りを受けて怯むギャラクトロンを、さらにメビウスは左腕のブレードを振るう

その一閃がギャラクトロンの胴体を傷つけ、火花を散らす


一方のサンダーキラーはアスファルトを砕き、土を巻き上げて走る

グローカーボーン二体が放つ光弾を体から放つ電撃で相殺し、接近

今更その程度の敵が二体で、怯む京太郎でもない


京太郎『弾けろォ!』


巨大な左腕でグローカーボーンの頭部を掴むと、そのまま稲妻を放つ

黒い煙をあげるグローカーボーン

そして頭部を掴んだその左腕を振るって、もう一体のグローカーボーンへとぶつける


サンダーキラー「―――!」


禍々しい咆哮を上げながら、さらにサンダーキラーは口部からカッターのような光線を放つ

その一撃で、倒れているグローカーボーン一体の片腕が吹き飛んだ

さらにもう一撃をくわえようとするが、倒れたまま両腕が健在なグローカーボーンが光弾を放つ


京太郎『ッ!』


素早く背後へと下がり回避するも、サンダーキラーは稲妻を放つ

二体のグローカーボーンがさらに怯む

弱くは無いが、やはり二体は厄介


京太郎『ッ!』


302 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/18(土) 01:25:28.68 ID:HVBBH5f8O


メビウスが、メビュームブレードを振るう

ギャラクトロンはその一撃を自身のブレードを受け止めた

鉤爪のついた右腕を振るおうとするギャラクトロンの、それをメビウスは凌ぐ術をもたない


照『まずい……!』

京太郎『まずくねぇ!』


その腕を凌いで、弾き返すのはサンダーキラー

ギャラクトロンとサンダーキラーが向かい合う

素早く鉤爪のついた左腕を引くサンダーキラー


照『京ちゃん!』

京太郎『一緒にやらせていただく!』


サンダーキラーの左拳と、メビウスの右足が同時に突き出される

その打撃を打ち込まれ、後ろへと下がるギャラクトロン

メビウスとサンダーキラーのがら空きの背中に、グローカーボーン二体が同時に光弾を放つ

片腕がないグローカーボーンがいるので計三発の光弾


京太郎『照さん!』

照『わかってるよ、京ちゃんッ!』


振り返ると同時に、メビウスがブレードを振るって三発の光弾を斬り裂く

サンダーキラーの背を向けて立つメビウス

再び、二人が同時に動き出す
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