【咲-saki-】京太郎「ウルトラマンの力」美穂子「誰だって」【Part2】

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241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/04(土) 01:22:00.78 ID:gLRVviXK0
ページ更新されてなかった
すみませぬ
242 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/04(土) 01:29:09.32 ID:YDwogvYk0
(寝落ちしてた!


照が、ポケットからチョコを取り出すと包まれていた袋から取り出し口に入れる

コロコロと、口内でそれを弄ぶ

徐々に溶けて、しみだしていくチョコ


照「せっかくの再開にはおあえつらえむきの甘み」フフフッ

京太郎「ついでに俺の言葉も噛みしめていただくと嬉しい」

照「ん」コクリ


一ミリも話そい聞いていない

ポリポリとチョコをかじる

保護をどうか……


京太郎(放っといていいかなぁ……元気そうだし

照「?」

京太郎「ああいえなにも」
243 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/04(土) 01:45:46.94 ID:7O3kOHLq0
だめだー今回はここまでー
明日やれたらやりたいなーとかとか

まさかのゾロ目ーとかとか
未だに呪われてるとは思わなんだ

そんじゃまたー


>>241
ええねんでー
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/04(土) 03:10:33.59 ID:0i4QUIcH0

初コンマでゾロ目は草
照ヒロインルートきたな
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/04(土) 08:22:27.08 ID:lyGW6BHDO
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/04(土) 17:53:24.24 ID:F0NvymN70
「京太郎は全国各地で女を口説くタラシ」とか「すでに婚約者がいる」とか
いろんなウワサを東京で流されてそうだな
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/05(日) 02:36:52.40 ID:KYLLEvauO
テルー即落ちで草
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/05(日) 23:08:04.02 ID:ZzRZ0POTO
でもテルーには胸がないからな
あわあわの方が今後の可能性ありそう
249 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/06(月) 00:48:25.83 ID:Vupe7io00

おっし遅ればせながらー

照照まさかのゾロ目クリティカルヒット
色々変わる

噂はそのうち流れそう……
淡はおもちパラドックス
250 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/06(月) 00:59:08.24 ID:Vupe7io00


とくに行く場所もないが、歩く京太郎

とりあえず腰を据えて話がしたいところである

白糸台の面々とは誰一人として連絡が取れないと聞いた


京太郎「ところで、照さんはいままでなにを?」

照「ん、なんかみんなおかしくなっちゃって……」


十中八九メダルのせいだろう

各所の雀士を狙っていた異星人が白糸台を狙わない理由がない

照は相変わらず読めない表情で、京太郎を見る


照「京ちゃんは」

京太郎「はい」

照「大丈夫なんだね」


その言葉に、苦笑する


京太郎「大丈夫じゃなかったですよ。麻雀で負けて死にかけました」

照「……」


そこで、照が表情を変える

眼を見開いて、驚愕しているように見えた

心配はするだろう、そりゃ妹の親友を……いや自らの想い人である


京太郎「まぁ結果無事なんで」

照「それもメダルの力?」

京太郎「ご察しの通りで」ハハッ

照「……そっか」

京太郎「その、咲なんですけど」

照「ん、そんな気はしてた。というか最近、一度会った」

京太郎「え、大丈夫だったんですか?」

照「うん、メビウスの力のおかげで」

京太郎「え?」

照「え……あ」

京太郎「え〜……」

251 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/06(月) 01:07:11.87 ID:Vupe7io00


なんとなく、察しはした

照のこの感じ、そして自分とは違うと本能的に察する

彼女は……


京太郎「ウルトラマンの力、ですか」


額に汗を浮かべ、そう言う

照は眼を逸らしながら口の中のチョコを転がす


京太郎「……いや言い逃れ無理でしょ」

照「むぅ……」

京太郎「まぁ似たような人、知ってますから」


その言葉に、照は顔をしかめる

コロコロと表情を変える照を見るのが新鮮で思わず笑みが零れた


照「……女の子?」

京太郎「え、はい」

照「浮気者」ユビサシ

京太郎「なにが!?」
252 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/06(月) 01:15:28.10 ID:Vupe7io00


京太郎は思い返してみる

彼女となにがあっただろうか、数ヶ月前のあのインターハイ

その中でも、確かに一番話をした相手といえば照にはなる


京太郎(だからってここまで懐かれるか?)


部員全員での顔合わせ、なぜか参加した京太郎

いたたまれなくなりもしたが、その後に咲と二人で照に会いもした

やはりその時だろうか……


京太郎(だからといって、ここまで好意を向けられるようなこと……)ジー

照「……しょうがないなぁ」カァッ

京太郎「え、なにが?」

照「チューしたいんでしょ?」

京太郎「絶対違う」

照「!!?」

京太郎「そんな驚くこと!?」

照「……私と結婚しとけば将来安泰なのに」

京太郎「それはすばらっすけど」

照「しょうがないなぁ」

京太郎「まってYESとは言ってない」

253 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/06(月) 01:31:45.01 ID:Vupe7io00


そんなやりとりを繰り返しながら港を歩く二人



そろそろ喫茶店にでも入ろうかと周囲を見回す

そして小首をかしげる照


照「……ほ、ホテルはちょっと」カァッ

京太郎「違うよ」


だが、やはりわからないのである……

そこを考えている途中で、ハッと気づく


京太郎「それより!」

照「?」

京太郎「その、メビウスメダルはどうやって」


瞬間、轟音が響く

驚愕に二人同時に肩を跳ねさせ、そちらへと向く

この感覚は知っている

こうまでならないと感じない自分に情けなさを感じながらも……ガッツハイパーを取り出した


京太郎「あれは……!」

照「怪獣……」


海獣キングゲスラ


京太郎「あれはっ……!」

照「……いく」

京太郎「照さん!?」

照「見ててね京ちゃん……きっと、惚れ直すよ」

京太郎「照さん!」


走り出す照


京太郎「直すもなにも別に、惚れてないっす……」

254 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/06(月) 01:45:38.19 ID:Vupe7io00


立ち止まった照が、倉庫を破壊するキングゲスラを見据える

怪獣とは麻雀時にしか戦ったことはない

だが、要領は理解しているつもりだった


照「京ちゃんを、守る……咲も、取り戻す……!」


彼は理解していないだろう

だがそれでも、自分にとって彼は大事な人間なのだ

何気ないことだったかもしれないが、それは自分を救うに値する言葉だった

それを、大切な妹の大事な友がかけてくれたのだ


照「だから……」


左腕をかざすと、そこに現れるブレスレット

そこについたボールに右手をかざすと、勢いよく右腕を引いて左腕を真上へと向けた


照「メビウス……!」


そして、宮永照は光と共に、ウルトラマンメビウスに変わる

255 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/06(月) 02:00:20.60 ID:Vupe7io00


離れた場所で、京太郎はそちらを見据える

光りと共に、その眩い輝きと共に現れた巨人

ウルトラマン―――メビウス


京太郎「新たな、ウルトラマン……」


だがその姿に、どこか既視感を覚える


京太郎「ベリアルさんの記憶か……?」


赤と銀のウルトラマンがキングゲスラの前に立った

そこで、戦いを見守る京太郎

その隣に駆けてくる影


智葉「あれはっ! 新しいウルトラマン!!?」

京太郎「智葉さん……」

智葉「っ……京太郎」


はっきりと京太郎を認識すると、その手を掴む


京太郎「へ?」

智葉「怪我させないために、一緒に行動するぞ」ジト

京太郎「あ、はい……」


これが見られて戦況に影響なければ良いな、と思う京太郎だった

256 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/06(月) 02:15:57.16 ID:Vupe7io00


メビウスが先手を取り光弾を放つ

その一撃を受けて、キングゲスラが怯む

だが、即座に反撃のために突進していく


メビウス「!」


港の先、京太郎たちがいるであろう方にかせるわけにはいかない

メビウスはキングゲスラを受け止めるも、その体表の棘がダメージを負わす


メビウス「グアッ!」

キングゲスラ「!」


その突進を止めたものの、その棘の毒によりもだえるメビウス

現実世界での初戦闘、それにしてはセオリーから反す戦闘スタイルの敵だ

それを見ていた京太郎は顔をしかめる


京太郎「毒か!」

智葉「なに?」

京太郎「ごめん智葉さん!」


バッと手を振り払って走り出す京太郎

驚愕して追うこともできない、それに走ったところで京太郎には追い付けないだろう


智葉「っの! バカぁ!」


その声は、京太郎に届かない

257 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/06(月) 02:27:27.33 ID:Vupe7io00


メビウスがどうにかキングゲスラを弾き飛ばす

だが毒により膝をついてしまった

近づく京太郎


メビウス「!」

照『京ちゃん……!?』


ガッツハイパーをキングゲスラへと放つ

少しばかり怯む海獣


京太郎「毒だ! むやみに接近戦しないで!」

メビウス「!」

京太郎「それと……弱点は、たぶん頭のヒレのほう!」


その言葉に、立ち上がったメビウスがキングゲスラの方を向く

京太郎はそこから離れるために走りながら銃撃

ガッツハイパーを顔に受けて、視線を京太郎へと向けるキングゲスラ


京太郎「そうだ、こっちこいよ……!」


目的はこれだ

キングゲスラの頭部のヒレが弱点、ともなればメビウスの方に気を取られているようではやりづらい

ならば、やるべきことは一つ……


京太郎(融合獣になってもいいが……反動も心配だしな、これでやれるならこれで……!)

メビウス「!」


キングゲスラが京太郎へと走り出す

おそらく射撃攻撃はないという妙な確信

だからこそだが、外れていれば終わりだっただろう


京太郎「照さぁん! 外すなよ!」

メビウス「!」


258 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/06(月) 02:35:49.03 ID:Vupe7io00


その声が届いたか否か、京太郎へと迫るキングゲスラへとメビウスが跳ぶ

上空でアクロバティックに回転しながら、キングゲスラの頭部のヒレを掴むメビウス

すかさず、京太郎は振り返りつつ跳び、高火力なカートリッジを差したガッツハイパーを撃つ


京太郎「ッ!」

キングゲスラ「!!?」

メビウス「タアァッ!」


怯むキングゲスラ、その勢いのままメビウスは頭部のヒレを引きちぎる


キングゲスラ「!!?」


叫ぶキングゲスラ

背を地に打ち付けると、京太郎は即座に起き上がる

少しだけ離れた隣に立つメビウス


京太郎(まさか、こんな形で並び立つとはな……チャンピオン、照さん)

メビウス「!」コクリ


京太郎の方を見て頷くメビウスに、京太郎もまた頷き返す


京太郎「あとは頼んだぜ、照さん……!」


その場を離れるために、京太郎走り出した

弱った様子のキングゲスラを前に、メビウスが構える

259 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/06(月) 02:43:55.85 ID:Vupe7io00


変身時に使用した左腕のブレスレットのボールを再び回転させる

両腕を左右へ開いた後、垂直にした右手に水平にした左手を、十字に重ねた

必殺の一撃、ウルトラマンを知る者たちはそれを察する


照『メビュームシュート!』


放たれた光線が、真っ直ぐにキングゲスラを撃ち―――爆散


メビウス「……」


真っ直ぐと立つメビウス

そのカラータイマーが点滅を始める

両腕を上空に、勢いよく飛び上がったメビウスが空へと去って行く


地上、一人で立つ京太郎は空を見上げ口元をほころばせた


京太郎「照さん、メビウス……か」フッ

260 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/06(月) 02:53:24.96 ID:Vupe7io00


そこに立つ京太郎、前からやってくる照

笑みを浮かべる照に、京太郎も笑みを浮かべる

すっとピースサインを差し出してきた


照「……チューしてもいいよ」

京太郎「だからしないって!?」

照「冗談」クスッ

京太郎「わっかんねぇ」


そう言って顔をしかめる京太郎

後頭部を掻きつつ、照の方を見ると、顔をしかめていた

小首をかしげる京太郎


京太郎「なんっすか?」

照「……浮気者」

京太郎「へ?」


突如、右腕が引かれる


京太郎「……さ、智葉さんっすか?」

智葉「勝手に走り出した挙句に女、しかも宮永とはな……」ニコニコ

京太郎「あ〜あはははは」


笑みを浮かべているのに圧倒的な圧を感じる

顔をそらしつつ、照の方を見る

相変わらず……


照「浮気者」

智葉「浮気者って? ……宮永となのか!?」

京太郎「違います」

照「婚約者です」

京太郎「混乱させるんじゃあないよ!?」

261 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/06(月) 02:56:25.33 ID:Vupe7io00


    第25話【銀河よりの正義】

262 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/06(月) 02:57:40.71 ID:Vupe7io00

ということで今回はここまでー

次回はなんやかんや照と合流その後
なんか色々ごちゃごちゃしてきたけども!

そんじゃまたー
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/06(月) 07:06:12.22 ID:ZhntaFxgO
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/06(月) 12:04:50.93 ID:MW6arM0L0

ガイトさんと照の修羅場だ並の雀士じゃ耐えられないな
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/06(月) 14:21:13.21 ID:Ebzwlbab0
どちらも彼女でもなんでもないんですがね
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/06(月) 16:03:22.27 ID:3a9nzFEUO
その二人ならたぶん憩ちゃんがなんとかしてくれるだろ!
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/06(月) 20:58:01.72 ID:aEy5/OF+0
憩ちゃんも修羅場参戦の可能性?
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/07(火) 11:26:34.45 ID:4Q9twWfX0
おもちのない子はしょせん負けヒロインですのだ!
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/07(火) 16:28:05.04 ID:Enq0waLv0
クロチャー接点がまだねぇ…
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/08(水) 17:55:20.70 ID:BY8hHggq0
「京太郎に助けてもらった」程度の接点なら他にも何人もいるしねぇ…
一緒に怪獣と戦うなりお風呂に入るなりしないと
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/10(金) 23:53:53.36 ID:820q64XQO
来ないな
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/11(土) 01:58:37.65 ID:jiN5FOaw0
最近は投下が遅くなったりしてたし忙しいのかね
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/11(土) 20:52:09.66 ID:p8j44XWO0
今日はくるかな?
敵とか今後の展開も気になる
274 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/12(日) 01:01:10.08 ID:2+OfYzUE0

お待たせいたしたー!
色々たてこんでてこのザマっすわ

なにはともあれやっていく所存ー

まぁ安価をとればなんとなくヒロイン力が増す気がしないでもなし
275 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/12(日) 01:13:01.49 ID:2+OfYzUE0


その後、宮永照を連れて京太郎と智葉は特異課基地へと帰ってきた

事後処理班とも軽く会話をしたものの、照については触れさせないようにだ


そして―――作戦室

京太郎、照、智葉、明華、ネリー、ハオ、メグ、アレクサンドラがそこにいる


京太郎「……」

照「ん」

京太郎「……近くない?」

照「近いよ?」

京太郎(なんで? どうして俺がおかしいみたいな表情できんの?)


ほぼ密着、椅子すらくっつく距離で照は京太郎に体重を預けている


明華「ち、近いです! 近すぎ! ダメダメ! えっちすぎです!」

ネリー「それは違う気が……でもネリーもそういうのここでは良くないと思うな」

京太郎「ほら照さん、離れて」

照「京ちゃんがそういうなら」


常識的な距離を取る


京太郎「パーソナルスペース死んでるんですか?」

照「これが私と京ちゃんのパーソナルスペースだよ」ドヤッ

京太郎(頭うったかな?)

智葉「ともかく!」ダンッ

京太郎「!」ビクッ

智葉「宮永、どうしてあそこにいたか説明してもらおうか……それに最近、怪獣メダルを持った雀士がやられている件についても!」

ウィン

琉音「お、照じゃねーか」

照「ん」コクリ

栞「本当だ、よかったぁ〜一番心配だったからぁ」ホッ

照「一番、心配……!?」

京太郎「一番驚かないでほしいとこっすね」

276 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/12(日) 01:43:47.84 ID:2+OfYzUE0


そうして全員そろったところで、ようやく話を進めようと動く大人組

琉音も栞もさもなければ照のせいで脱線するという予感を拭いきれない


アレク「で、だ……宇野沢に渡辺、どうだった?」

琉音「お、そうだった。例の怪獣は亦野誠子が……おそらく怪獣メダルでなったもんだな」

京太郎「亦野誠子、さん」チラッ

照「……」ホッ

京太郎「照さん」フッ

栞「えっと、これかな」ピッ


キーボードを操作すると、画像が出る

眠っている亦野誠子がそこに映された

だが、そこでひとつ京太郎にとっては大事なことを質問する


京太郎「メダルは?」

琉音「ん、いいとこに気づくな」

京太郎「……なかったんですね?」


だからこそ“おそらく”なのだ


栞「うん、くまなく捜索して……まだ捜索はしてるけど」

京太郎「たぶん出ないな……」

琉音「確証あんのか?」

京太郎「まぁ経験上」


おそらく、メダルは持って行かれたのだろう

ともなれば……


京太郎(こっちには確か、テンペラ星人がいたか……)

照「……なにか、わかるの?」

京太郎「わっかんねーっすよ」ポリポリ

智葉「京太郎でもわからないか」フム

京太郎「過剰評価してないっすか?」

智葉「正当な評価さ」フッ

京太郎「……ご期待に応えれるよう頑張りますよ」ニッ

照「……辻垣内さんと、できてる?」

京太郎「できてない」

智葉「ででで、でででででで!!?」

メグ「智葉はホの字だゾイ」

琉音「デデデみたいに言うな」

277 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/12(日) 02:03:41.39 ID:2+OfYzUE0


栞「えっとぉ……」

京太郎「続けてください」

栞「あ、うん」コクリ


話し辛そうにしている栞を促す京太郎

照と智葉が睨み合っているが……おそらくライバル意識だろうということにしておく

あえて気付かないということも大事なのだ


ハオ(智葉ってあんなポンコツでしたか)

栞「アレクサンドラさんも一緒だと思うんだけど、聞きたいことは怪獣メダル持ち雀士を倒してたのって……」

照「ん、私」コクリ


あっさりと答える


照「……メビウスメダルがそう言うから」

京太郎(あっさり言うなおい!!?)

智葉「メビウスメダル?」

照「ん、私が……咲との麻雀に負けた時に、飛んできて助けてくれたメダル」

京太郎「ッ……咲に、ですか」

照「うん」コクリ


あっさりと口にしたが、そういうことなのだろう

自分と同じとはまた違うが……麻雀に負けて、照の場合はおそらく


京太郎「メダルを入れられそうになったんですか?」

照「ん、その時に光が助けてくれた」

京太郎「その光が」

照「メビウスメダル。それから変身できるようになって……」

智葉「待て待て待て、情報量が多くてついて行かない!」

明華「そ、それにウルトラマンに、人が?」

照「……」チラッ

京太郎(言ったらまずかった? って顔してんじゃないよ!)

京太郎「……驚きですね」キリッ

278 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/12(日) 02:17:15.06 ID:2+OfYzUE0


全員がなにを言おうかと思いあぐねている―――その時


非常時を告げるブザーが鳴る

モニターに赤い文字が表示されると、栞が素早くキーボードを叩く

表示されるのは、映像


京太郎「あれは?」

照「ロボット……」

京太郎「いやそりゃわかりますけど」


街の映像、そして街中に立っているのは一体の怪獣

竜のような機械の怪獣だ

白い装甲、金や黒の装飾や模様……


京太郎「あれは……」

照「行く」

京太郎「へ?」

照「……怪獣だから」


その言葉に、照に合わせて京太郎も立ち上がった

他の面々も同じく立ち上がる


栞「一人じゃないよ……」

智葉「ああ、私たちも戦う」

照「……ん、お願い」


彼女なりの受け入れ―――そして肯定的な返事


アレク「よっし、出動! 怪我しないようにな!」

京太郎「んな無茶な」

アレク「さっきだって誰も怪我してないだろ。同じだよ」

京太郎「……努力しますよ」フッ

279 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/12(日) 02:38:37.54 ID:2+OfYzUE0


一台の車が勢いよく停車する

そこから出てくる京太郎と照の二人

運転席の智葉は、窓を開けて二人を見る


智葉「すぐに合流するから先走るなよ!」

照「ん……」メソラシ


眼を逸らしたまま、走り出す


智葉「おい宮永!」

京太郎「じ、自分が!」ダッ

智葉「なっ、京太郎まで!?」


二人が去って行くのを見ると、智葉は怪獣の方を見る

すぐに停める場所を探すべく車を走らす


走り出した照へと、すぐさま追い付く京太郎

隣を軽く走りながら、目的地を確認……したいのだが、その前に


京太郎「え、照さんも運動能力上がってますよね?」

照「ん」コクリ

京太郎(遅くないでしょうか……)

照「あれ、機械? ドラゴン?」

京太郎「ドラゴン型機械じゃないっすか?」

照「ドラゴン、か……」

京太郎「玄さんなら助けましたよ」

照「ん、みんな……怪獣メダルに囚われてるんだね」

京太郎「……暗黒の皇帝」ギリッ


立ち止まる二人

動かない―――怪獣


京太郎「……」

??「ギャラクトロンねぇ」

京太郎「ッ……!」


聞きなれない声、そちらを向けば……


京太郎「ジャグラス ジャグラー……」

照「ん? トゲトゲ星人っていうの?」

京太郎 ジャグラー「言ってねぇ!」
280 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/12(日) 02:50:52.04 ID:2+OfYzUE0


ジャグラーが刀を肩にかつぎながら怪獣を見上げる

ギャラクトロン、そう言っていた

知っているのはなぜだろう


京太郎「あんたは、宇宙人……なのか?」

ジャグラー「んなことどーでも良いでしょ、それよりも、強敵だよ?」

京太郎「でしょうね、なら……」

照「ん、ここは私がいく」

京太郎「戦って5時間も経ってないっすよ?」


その言葉に、照は迷わず頷いた

左腕にメビウスブレスが現れると、それをキングゲスラとの戦いの時のように構える

ならばと、京太郎は頷いて下がった


京太郎「やばそうなら行きますから」

照「ん」コクリ

ジャグラー「ハッ、せいぜい頑張れよ……光に選ばれた戦士、宮永照」


京太郎はジャグラーと共に照から離れる

右手をメビウスブレスのボール部分にそえた


照「……メビウス!」

281 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/12(日) 03:01:40.02 ID:2+OfYzUE0


現れるウルトラマン―――メビウス

キングゲスラの時と同じく、ギャラクトロンの前に立ち拳を構える

だがギャラクトロンがなにかをする様子がなく、首をかしげて戸惑い気味に構えを解いた


地上で、京太郎はジャグラーと共にそれを見る


京太郎「攻撃してこない、というよりさっきから止まってるけど……まさか故障?」

ジャグラー「違うな、たぶん待ってたんでしょ」

京太郎「待ってた、なにを?」

ジャグラー「ウルトラマン」


その瞬間、ギャラクトロンの瞳が輝きぎこちなく動き出す


ギャラクトロン「!」


突如、駆けだしたギャラクトロンがメビウスに拳を振るう

即座にそれを受け止めるメビウス

京太郎は驚愕しながらギャラクトロンの方を見る


京太郎「なんだアイツ!」

ジャグラー「元々は平和を守るために作られたんだとよ」

京太郎「へ?」

ジャグラー「結果いらないのは……知的生命体だとか思っちゃうような兵器」

京太郎「作った奴も問題だなそれ」

ジャグラー「やっぱ京太郎もそう思う?」

京太郎「思うよ」

ジャグラー「だってよ、どう思う?」

京太郎「この感覚っ」キュピンッ


ジャグラーが見た方向に視線を動かす

そこには―――


京太郎「宇夫方さん……」

葵「嫌なのに会っちゃったらしいね」

ジャグラー「初対面なのに」

葵「一応、ね」
282 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/12(日) 03:27:08.21 ID:2+OfYzUE0


ジャグラス ジャグラー

宇夫方葵

妙な感覚に、顔をしかめる京太郎

その二人に対してとはまた違う……


京太郎「なんだ、この感覚……」


別段、宇夫方葵となにがどうあったと言う話ではない

ともなれば原因は明確だ……


京太郎「メダル。オレのレイブラッド、いやベリアルさんメダル。それともオレの中のデビルスプリンター?」

ジャグラー「どれもだよ。メダルとデビルスプリンター、ベリアルの要素が濃いから感じるんじゃない?」

京太郎「なにを?」

ジャグラー「宇夫方葵のダークザギと」

京太郎「ダークザギ?」

葵「さてね、私もいまいちわかってないけど……」

ジャグラー「まぁ似た者同士ってことで、あたしとも……それにギャラクトロンとも?」


顔をしかめる葵は本能というか、メダルの性質故なのか……


葵「……たく、なんでこんなとこきちゃったかなぁ」

ジャグラー「無意識に復活を求めてるせいでしょ」

葵「んなこと」

ジャグラー「まぁ吉野で助けてくれた礼はあるけど」

京太郎「え、吉野で?」

葵「余計なこと言うな……」チッ

京太郎「……もしかしてゾーリム?」

ジャグラー「そ、ツンデレだから……ツンデレ破壊神?」

葵「やめて……てかあんたもそろそろまともに」

ジャグラー「もーちょっと遊ばせてよ」

京太郎「さっきからオレそっちのけで話して……てか」


三人が同時に視線を動かす

メビウスが、ギャラクトロンにより吹き飛ばされた

凄まじいパワーの機械竜


京太郎「やるか……?」

ジャグラー「ま、そろそろだろうなぁ」

京太郎「?」

283 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/12(日) 03:32:53.55 ID:2+OfYzUE0

短いけどここまでー
明日もやりたい所存ー

せめてちゃんと一話終わらせたいなぁ

そんじゃまたー
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/12(日) 04:14:05.89 ID:X4vo+DNj0
おつ
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/12(日) 13:28:50.68 ID:sE7AydEg0

やはり年末は忙しそうだな
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/12(日) 18:43:47.16 ID:hSH65qte0

ダークネスヒールズ集まってきた?
287 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/13(月) 01:10:13.58 ID:S7gyghhg0

また遅くなってしまったー
やってくけどもー
288 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/13(月) 01:26:48.49 ID:S7gyghhg0


ギャラクトロンは左腕の大型ブレードを展開し、メビウスに振るう

それをすんでのところで回避するメビウス

だが、その背後のビルが真っ二つに斬り裂かれる


メビウス「!」

ギャラクトロン「争いを、止め……リセット……我が、正義……」


壊れたラジオの如く、途切れ途切れに言葉を発するギャラクトロン

メビウスは左腕に光を集めるが、ギャラクトロンの後頭部から伸びた鉤爪ギャラクトロンシャフトがその首を掴む

右腕でギャラクトロンシャフトを掴むもその強靭なパワーにメビウスは追いつめられていく


メビウス「ッ……テヤァ!」


だが、左腕から伸びた光がようやく光剣を生成した


メビウス「タアッ!」


その左腕の光剣、メビュームブレードにてギャラクトロンシャフトを弾く

拘束から抜け出したメビウスが素早くブレードを振るうも、ギャラクトロンは左腕のブレードでそれを凌いだ


メビウス「ハアッ!」


そのまま素早く蹴りを放つと、それを受けたギャラクトロンが後ろに後ずさった

綺麗に着地をしたメビウスが素早くメビュームブレードを構える

289 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/13(月) 01:47:35.78 ID:EnuQdtgl0


メビウスとギャラクトロンが戦う姿が見える離れた場所

ビルの屋上に立つ二人の少女、一人は宮永咲、そしてもう一人は―――


咲「そちらも動いてたんだ」


なにを言うでもなく、長い金髪を風になびかせる少女

その紅の瞳が、咲の方へと向けられた

左手になにかアイテムを持ち、右手には―――


咲「スパークドールズ、ね」

?「終わりだよ」


怪獣の人形、スパークドールズの足底部分に手に持ったアイテムの先端をつける

290 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/13(月) 02:16:05.98 ID:EnuQdtgl0


メビウスが、ギャラクトロンの鉤爪のついた右腕を斬り落とす

飛ばされた右腕が吹き飛び、地に落ちる

さらに腕を返してメビュームブレードを振るうが、ギャラクトロンは眼から光線を放つ


メビウス「!?」


直撃と共に、吹き飛びビルを破壊しながら倒れる

痛みに耐えながらも立ち上がるメビウス

素早く構えを取るも、そんなメビウスの背後に新たな―――敵


メビウス「!?」


気配に振り向くとそこには新たな機械怪獣

291 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/13(月) 02:42:47.48 ID:W9BS8NuN0


少し離れた場所からその光景を見た京太郎が、顔をしかめた

ギャラクトロンという強敵で苦戦しているというのに“さらに二体”の機械怪獣

顔をしかめた京太郎がゼットライザーを取り出す


ジャグラー「えっとあれはぁ……ぐ、グローカーボーンだってさ」

京太郎「グローカーボーン、ね……」

葵「メダルの記憶あると強いね」

ジャグラー「頭おかしくなりそうだけど」


笑うジャグラス ジャグラーが、刀で自らの肩をポンポンと叩く


ジャグラー「スペースリセッターとシビルジャッジメンター、ね」ハッ

葵「なんか、嫌な感覚だ……敵が、どこかに?」キョロキョロ

京太郎「敵がいるならあぶりだす、なにはともあれやることは!」


ゼットライザーのトリガーを引く

正面に現れたゲートに、飛び込む京太郎

ゲートが閉じると、そこに残されるのは宇夫方葵と―――赤土晴絵


晴絵「なんか嫌ぁな立ち回り方だなぁ……結局あたしらの敵ってなんだろね」

葵「知らないよ。ただ私は……」


自らを苛む破壊衝動に、顔をしかめる


葵「……帰る」

晴絵「どこに?」

葵「……」


なにも言わずに歩き出す葵

溜息をつきつつ、晴絵はそのあとを追って歩き出す

292 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/13(月) 02:57:49.52 ID:W9BS8NuN0


―――【インナースペース】


京太郎が、左手にゼットライザー、右手にカードを持つ

素早くアクセスカードを挿入


『 kyotaro Access Granted. 』


京太郎「機械が相手なら―――こいつで決める!」


手に持ったのは三つのメダル

ベリアルメダルを弾くと、周囲に闇が広がって行く

ふぅ、と深く息をつき眼を開く


京太郎「宇宙怪獣、異次元超人―――」


エレキングとエースキラーのメダルを挿入

そして落ちてきたベリアルメダルを取ると―――


京太郎「ベリアルさん!」


さらにそれを差し込んでブレードを可動させる


『 Eleking. Ace-Killer. Belial. 』


赤い双眸が輝く


京太郎「これでオーラスだ!」


ゼットライザーを真上へと掲げ、トリガーを引く



『 Thunder Killer. 』

293 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/13(月) 03:23:56.24 ID:W9BS8NuN0


メビウスに向かい、二体のグローカーボーンが両腕の砲門から光弾を放つ

だがそれがメビウスに直撃するよりも早く、現れた闇よりの使者がそれを凌ぐ


メビウス「!?」


ベリアル融合獣サンダーキラーが、光弾を凌いだ大きな左腕を降ろす


サンダーキラー「―――!」


咆哮するサンダーキラーの体から迸る電撃

それがギャラクトロンと二体のグローカーボーンを攻撃

大きなダメージでもないが、無視できるものでもないのかギャラクトロンが後ろに下がる


京太郎『やるぞ照さん!』

照『うん、京ちゃん……!』


サンダーキラーとメビウスが、同時に構えをとった

294 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/13(月) 03:26:39.23 ID:W9BS8NuN0

終わらんかったけどここまでー
次回こそ、次回こそはぁ……

たぶんまた明日やるっすー

そんじゃまたー!
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/13(月) 09:26:26.18 ID:r/ir8Edb0

ギャラクトロンとグローカーのタッグいいね
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/13(月) 16:29:02.28 ID:YPWsuQ0q0
乙。長髪の金髪で朱い眼の咲キャラって誰だろう?
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/13(月) 17:14:51.40 ID:GtaVU74KO
おつ
べリアル融合獣なのにヒロイックだなあ
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/14(火) 01:03:08.48 ID:MNSigEZh0
謎のキャラは淡とか?赤い目はたぶんダークルギエルが憑依してるっぽいからそうなってるとかで
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/15(水) 21:11:33.07 ID:1PIs5pyh0
色々出揃ってきた感があるな
そろそろラキスケでも欲しい所
300 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/18(土) 00:29:15.81 ID:HVBBH5f8O

おっしやってくよー

金髪キャラはまぁそのうち、たぶんすぐ出る

円谷も色々きて楽しみやなー
スパロボのDLCのウルトラマンも!
301 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/18(土) 01:04:57.54 ID:HVBBH5f8O


サンダーキラーがグローカーボーンに、メビウスがギャラクトロンへと走り出す

共に戦う二体が、背を向けて敵に向かい走る

ギャラクトロンへと走るウルトラマンメビウスが、素早くその胴体に蹴りを打ち込む


メビウス「タァッ!」


炎を纏ったその蹴りを受けて怯むギャラクトロンを、さらにメビウスは左腕のブレードを振るう

その一閃がギャラクトロンの胴体を傷つけ、火花を散らす


一方のサンダーキラーはアスファルトを砕き、土を巻き上げて走る

グローカーボーン二体が放つ光弾を体から放つ電撃で相殺し、接近

今更その程度の敵が二体で、怯む京太郎でもない


京太郎『弾けろォ!』


巨大な左腕でグローカーボーンの頭部を掴むと、そのまま稲妻を放つ

黒い煙をあげるグローカーボーン

そして頭部を掴んだその左腕を振るって、もう一体のグローカーボーンへとぶつける


サンダーキラー「―――!」


禍々しい咆哮を上げながら、さらにサンダーキラーは口部からカッターのような光線を放つ

その一撃で、倒れているグローカーボーン一体の片腕が吹き飛んだ

さらにもう一撃をくわえようとするが、倒れたまま両腕が健在なグローカーボーンが光弾を放つ


京太郎『ッ!』


素早く背後へと下がり回避するも、サンダーキラーは稲妻を放つ

二体のグローカーボーンがさらに怯む

弱くは無いが、やはり二体は厄介


京太郎『ッ!』


302 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/18(土) 01:25:28.68 ID:HVBBH5f8O


メビウスが、メビュームブレードを振るう

ギャラクトロンはその一撃を自身のブレードを受け止めた

鉤爪のついた右腕を振るおうとするギャラクトロンの、それをメビウスは凌ぐ術をもたない


照『まずい……!』

京太郎『まずくねぇ!』


その腕を凌いで、弾き返すのはサンダーキラー

ギャラクトロンとサンダーキラーが向かい合う

素早く鉤爪のついた左腕を引くサンダーキラー


照『京ちゃん!』

京太郎『一緒にやらせていただく!』


サンダーキラーの左拳と、メビウスの右足が同時に突き出される

その打撃を打ち込まれ、後ろへと下がるギャラクトロン

メビウスとサンダーキラーのがら空きの背中に、グローカーボーン二体が同時に光弾を放つ

片腕がないグローカーボーンがいるので計三発の光弾


京太郎『照さん!』

照『わかってるよ、京ちゃんッ!』


振り返ると同時に、メビウスがブレードを振るって三発の光弾を斬り裂く

サンダーキラーの背を向けて立つメビウス

再び、二人が同時に動き出す
303 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/18(土) 01:54:48.27 ID:HVBBH5f8O


ギャラクトロンへと、左腕を振るう

その左腕の攻撃を尾を使って凌ぐサンダーキラーはさらに素早く、口部からの光線を放つ

ギャラクトロンは目から光線を放ち相殺


京太郎『こいつはやるッ!!』


さらに、サンダーキラーは尾から電撃を放つ

相性故なのか、ギャラクトロンが明らかなダメージを受けている

サンダーキラーが左腕を振るいさらにギャラクトロンにダメージを与えた


京太郎『かってぇなぁ!』


電撃でのダメージを与え続けつつ、ギャラクトロンに攻撃をくわえていく

劣勢ではないものの、優勢とも言いづらい

その装甲を貫く一撃をくわえなくてはならない、故に……


京太郎『だったらァ!』


左腕を振るい、さらに斬撃を与える


ギャラクトロン「―――!」


独特の機械音と共に、その後ろ髪のようなパーツの先端についたクローがサンダーキラーの右腕を掴む

だが、サンダーキラーは電撃を与えるのを忘れない

万力のように締め上げられる右腕


京太郎『照さんと一緒に戦えるなんてなぁ、当時は想像もしてなかったよなァ!』


サンダーキラーが咆哮、そして左腕でギャラクトロンの右腕を掴む

そして、足をギャラクトロンの胴体にかける


京太郎『この、ポンコツがァァ!』


勢いよく力を込めると、ギャラクトロンの右腕を引きちぎり、放った

宙を舞うブレードのついた右腕が、地に突き刺さった


サンダーキラー「―――!!」


―――咆哮

304 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/18(土) 02:10:42.65 ID:HVBBH5f8O


メビウスが、左腕を振るう

その一撃がグローカーボーンの片腕を落とす

両腕がなくなったグローカーボーンと両腕が残ったグローカーボーン


照『京ちゃんと一緒に戦える、こんな機会を……』


両腕が残ったグローカーボーンが光弾を放つも、メビウスはその体を燃やす

その炎が、放たれた光弾を燃やし尽くす


照『邪魔、するな……!』


こんな戦いを共にしたかったわけではない、だがそれでも……

305 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/18(土) 02:35:45.18 ID:HVBBH5f8O


メビウスの姿が、変わる


照『バーニングブレイブ!』


“本来のメビウスバーニングブレイブ”の過程を通っていない変身

だが、志を持ってはいるはずだ

仲間たちとの絆、此度の“燃える勇者”は確かにそれを知っている


照『バーニングメビュームダイナマイト!』


走り出したメビウスがグローカーへと取りつくと、そのまま―――爆散

二体のグローカーボーンはメビウスごと木端微塵

メビウスは赤い粒子が集まり炎と共に不死鳥よろしく復活、その姿はメビウスバーニングブレイブ

だが、その消耗は激しいのかカラータイマーが激しく点滅する


照『ッ京ちゃん……』

306 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/18(土) 03:07:20.02 ID:HVBBH5f8O


サンダーキラーが、さらに襲い掛かるギャラクトロンシャフトを口部の光刃で斬り裂く

さらに地上に落ちるギャラクトロンシャフト、残った鉤爪のついた右腕を振ろうとするもサンダーキラーの尾がその右腕を拘束

電撃を浴びせながら、左腕でギャラクトロンの頭部を掴んだ


京太郎『サンダァデスチャァァジィッ!』


その腕から放たれた電撃がギャラクトロンの頭部を爆散させ、吹き飛ばす


京太郎『潰れろォォ!!』


そして―――爆散する

307 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/18(土) 03:14:23.52 ID:HVBBH5f8O

短いけどここまでー
明日またやるけどもー

そんじゃまたー!
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/18(土) 18:49:28.31 ID:fDObdbQl0
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/18(土) 22:13:21.63 ID:pQgpUCzMO
おつ
310 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/19(日) 01:40:03.88 ID:M2HHlvS/O
やってくー

てかギャラクトロンの右腕斬られたのに京ちゃん引きちぎっちゃった
なんか再生しとる……
311 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/19(日) 01:59:31.32 ID:M2HHlvS/O


爆煙を払い、現れるのはサンダーキラー

メビウスの方を見れば、お互いに頷き合う

宮永照は限界なのか空に飛び立つでもなく、光の粒子となって消えた


京太郎『俺も……ッ!』キュピンッ


妙な感覚がして、そちらを見る

遠く離れたビルの上に……金色の髪をなびかせる少女がいた

青い瞳が、サンダーキラーを、京太郎を貫く……


京太郎『大星、淡……!』

淡?「ベリアル……」


遠くにいる少女の呟き、だがはっきりと聞こえた気がした

確かに聞いたことがある大星淡の声だった


淡?「……」


大星淡が右手に先ほどと同じくアイテムを持っている

そして左手に……スパークドールズと呼ばれる人形


淡「……ギャラクトロンMKU(マークツー)」


右手のアイテムをスパークドールズの足につける

そして、黒い輝きと共に現れる―――

312 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/19(日) 02:14:22.01 ID:M2HHlvS/O


闇と共に、現れるのはギャラクトロンMK2

先ほどのギャラクトロンとは違い、両手の武装は消えておりギャラクトロンシャフトすらもない

だがその手は人のようで、後頭部には巨大な斧が装備されていた


京太郎『次から次にと……!』


メビウスが消えた場所を見れば、照がいる

片膝をついて、辛そうにしている様子だ。そんな彼女を出させるわけにもいかない

咆哮するサンダーキラー


京太郎『オレが、スクラップにしてやるよ、ガラクタァ!』


ギャラクトロンMK2の後頭部の斧が射出され、それは手持ち武器になる

大斧を握ったギャラクトロンMK2が走り出す

313 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/19(日) 02:18:50.47 ID:M2HHlvS/O


遠くビルの上で、大星淡の口元が綻ぶ

その青い瞳が赤く輝いた


淡「今はまだ、だが……いずれすべてをスパークドールズへと変える」


右手に持った“ダークスパーク”を強く握る


淡「すべての生命体の時を、止める……」

314 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/19(日) 02:33:02.18 ID:M2HHlvS/O


ギャラクトロンMK2が斧を振るう

それを受け止めるサンダーキラーだが、電撃を流すよりも早くパワー負けする

力任せに吹き飛ばされ、サンダーキラーが背中からビルに倒れ込む


京太郎『グアアァッ!』


激痛に顔をしかめつつも、迫るギャラクトロンMK2から距離を取ろうと離れる

素早く尾を伸ばして電撃攻撃をしようとするも、ギャラクトロンMK2が斧を振るう。その一撃が、サンダーキラーの尾を切断した

例えようのない痛みに顔をしかめる京太郎

ギャラクトロンは『ラー』と歌うような音を発しながらサンダーキラーに接近していく


ギャラクトロンMK2「―――」

京太郎『ッ―――ならなぁ!』


遠距離から、電撃と共に口からカッター光線を放つ

だが、ギャラクトロンMk2の両肩と両膝が輝くとバリアを作り出す


京太郎『相性的には、接近戦……なら!』



―――【インナースペース】


赤く輝く京太郎の瞳

そして目の前に浮くのは三枚のメダル

勢いよく、その三枚のメダルを掴む


京太郎「面子は揃ったァ!」

315 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/19(日) 02:42:07.51 ID:M2HHlvS/O

やばねむなのでここまでー
明日もやるつもりー

戦闘終わらせて日常回とかもやりたいとこー

次は新フォーム、フォームって言うのかな

そんじゃまたー
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/19(日) 11:58:18.41 ID:gngCwc9Y0

ギャラクトロンメダル手に入れたか
キングジョーメダルは持ってたっけ?
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/19(日) 17:47:11.02 ID:4hks5WDoO
おつ
やはりあわあわだったか
318 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/19(日) 22:52:42.96 ID:slGFzyAIO

やってく所存ー
319 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/19(日) 23:12:01.48 ID:slGFzyAIO


握りしめた三枚のメダルの中の一枚。ベリアルメダルを弾くと、周囲に闇が広がって行く

赤い瞳が爛々と輝く


京太郎「奇機械改竜、宇宙ロボット―――」


今しがた手に入れたギャラクトロンメダルと、トシから預かったキングジョーメダルを挿入

そして落ちてきたベリアルメダルを取ると―――


京太郎「ベリアルさん!」


さらにそれを差し込んでブレードを可動させる


『Gyarakutoron. King-Joe. Belial. 』


音声が鳴り響き、紫電が周囲に迸る


京太郎「これでオーラスだ!」


ゼットライザーを真上へと掲げ、トリガーを引く


『 Kingu Gyarakutoron.』


京太郎「ベェリアァル!」


320 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/19(日) 23:50:52.41 ID:slGFzyAIO


暗い光と共に現れる巨大な怪獣

先ほど戦った怪獣、ギャラクトロンと似た姿のベリアル融合獣

ギャラクトロンがキングジョーの装備を纏ったような、姿だがやはりその端々にはベリアルの面影


京太郎『この力ならァ!』


咆哮をあげるキングギャラクトロン

左腕には鉤爪、右腕にはペダニウムハードランチャー

京太郎が戦ったキングジョーは装備していなかったカスタムパーツの一つ


京太郎『MK2だかなんだか知らないがぁ!』


キングギャラクトロンがギャラクトロンMK2へと接近していく

ギャラクトロンMK2が胸部からビームを放つものの、キングギャラクトロンは右腕のペダニウムハードランチャーからビームを放った

二つの光線がぶつかり合うものの、ぶつかりあいにすらならず、ペダニウムハードランチャーはギャラクトロンMK2の光線を消し去りそのまま直撃

吹きとび、倒れるギャラクトロンMK2


京太郎『なんて火力だよ!』


一歩一歩、倒れているギャラクトロンMK2に接近していくキングギャラクトロン

起き上がることもなく、キングギャラクトロンが目からレーザーを放つ

そのレーザーもやはりキングギャラクトロンの方が火力が高く、その頭部を損傷させる


京太郎『オォォォッ!』


立ち上がったギャラクトロンMK2が斧を振るうも、左腕の爪でそれを弾く

321 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/20(月) 00:06:55.75 ID:TNEQ51X5O


ギャラクトロンMK2が弾かれた腕でもう一度、斧を振るうより速くキングギャラクトロンは左腕に虹色の魔法陣を纏いて突き出す

それが魔法陣を通して高速で突き放たれる。何度も何度も連続で……


京太郎『ペダニウムパンチング!』


連続して突きだされる左腕

その連打を受けて体を浮かすギャラクトロンMK2が、さらなる一撃で上空へと吹き飛ぶ

真上へと打ち上げられたギャラクトロンMK2に、キングギャラクトロンは右腕を向けた


京太郎『こいつでラストシューティングだ!』


右腕のランチャーの銃口に、エネルギーが集まる

先ほどまでと比べ物にならないほどのエネルギー

バーニングベムストラのペイルサイクロンとはまた違った高火力ビーム砲


京太郎『ペダニウムハードランチャーァ!』


放たれた一撃が上空のギャラクトロンMK2を貫き―――粉々に爆散させる


地上に立つキングギャラクトロンは、咆哮と共に暗い闇と消えていく

322 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/20(月) 00:22:16.61 ID:TNEQ51X5O


地上、黒い粒子共にそこに現れる京太郎

静かに息をついて体の状態を確認して頷く

やるべきことはやれたし、彼女たちの心配する怪我もない


京太郎「あとは、照さんか……」


そう呟くと、ポリポリと音が聞こえて視線を下げる

そこには……


京太郎「照さん、なにお菓子くってんっすか」

照「ん、栄養補給……疲れちゃったから」

京太郎「そっすか」


苦笑を浮かべながら頷くと、歩き出す


京太郎「帰りますか……今回は怒られないと良いっすけど」

照「大丈夫だよ、たぶん」

京太郎「たぶんが怖ぇなぁ……」

323 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/20(月) 00:34:17.53 ID:TNEQ51X5O


    第25話【銀河よりの正義】 END

324 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/20(月) 00:56:09.21 ID:TNEQ51X5O


―――次回予告


京太郎:愛ですか?

明華:愛のようですね

智葉:なぜそこで愛!

ハオ:絡みありましたっけ?

メグ:またラーメンの話ですか?

ネリー:一回もしてないよ

照:京ちゃんお菓子

京太郎:俺はお菓子じゃない

テンペラー星人:人の話を聞けぇ!


次回【須賀京太郎、抹殺指令】


京太郎:社会的に殺される!

325 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/20(月) 00:58:10.05 ID:TNEQ51X5O

また短いけどここまでー

マジでゆっくりじっくり書ける日そろそろ欲しいとこ
とりあえず箸休め回のようなそうでもないような

一応本筋は進んだりしたり

そんじゃまたー
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/20(月) 01:00:39.30 ID:Y+/ZWsI1O
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/20(月) 16:46:33.22 ID:su4z3liy0

ギャグ回か!
328 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/24(金) 22:03:12.04 ID:Jt3AcvePO

やってくよー

ウルトラも色々と新情報尽きなくてすげーわ
スパロボ30のDLえかった
329 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/24(金) 22:23:42.61 ID:Jt3AcvePO


―――数ヶ月前【東京・雀荘】


雀荘で、宮永照が前のめりに雀卓に倒れ込む

雀牌が散らばるが、起き上がろうとするもその体に力を込めることもできない


照「っ……」


呼吸はか細く、対面の“敵”を向いたその状態で視線を動かす

同じ卓を囲んでいた右の“多治比真佑子”はすでに意識はないようだった

左にいる“弘世菫”も同じく、のようだ


照「さ、き……」

咲「……」


赤い瞳を輝かせ、対面にいるのは“敵”こと宮永咲だった

麻雀をすることになった。ただそれだけだ


照「な、に、これ……」

咲「さすがにこの力じゃ無理か」


そう言いながら、手に持ったメダル二枚を投げる

メダルは数秒間宙に浮かんだその後、勢いよく二人の体に入り込む


照「っ……」

咲「姉、宮永照……幹部クラスになるだけのポテンシャルはあるな」

照「咲を、返せ……わた、しの、妹、を……ッ」

咲「……」


何を応えるでもなく、宮永咲はメダルを取り出し投げる


照「ッ」


だがその瞬間、どこからか飛んできた一枚のメダルが投げられたメダルを弾く


咲「なに!?」

照「ひ、かり……?」


投げられたメダルを弾いた、輝くメダル

その明るい光、暖かく、希望の満ちるそのメダル

描かれた赤と銀の……


照「うるとら、まん……」

咲「メビウス……!」


そのメダルから溢れる光が、照を包み込んだ

330 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/24(金) 22:41:59.17 ID:Jt3AcvePO


―――現在【特異課東京基地】



勢いよく起き上がる照

暗い部屋、ベッドの上で荒く呼吸をしつつ周囲を見渡す

状況は理解している


照「……」


少しばかり力を込めて出現させたメビウスブレスを見やった


照「咲、必ず……」


だがそのオーラと本能的なもので感じた

あれは今までの敵の比では無い

麻雀とリアルとで戦ってきはしたが、レベルが違う


照「メビウス、力を貸して……私に」グッ


メビウスブレスに手をそえて、立ち上がる

窓に近寄りカーテンを開く

空に浮かぶ月を見上げた


照「……やるべきことは、わかってるよ」グッ


強い眼差しで、月を見上げる

331 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/24(金) 23:10:30.90 ID:Jt3AcvePO


―――朝【特異課東京基地:休憩所】


椅子に座った京太郎は、一口飲んだコーヒーのカップをそっとテーブルに置く

息をついて周囲を見るが、人はまばら

早朝ということもあるだろう……


京太郎「……」


スタッフたちが周囲で食事をしたり休憩をしたり


京太郎(俺だけが暇か……)


有事の際にはもっとも前線で戦うことにはなるのだが、知らぬ者は知らぬ話だ


京太郎「……」

???「あれ、こんな早く珍しい」

京太郎「ん、ネリー……と、カネゴン」


少女が一人と、怪獣が一体


京太郎「俺はちょっと夢見が悪くてな、そっちこそ早いな」

ネリー・カネゴン「早起きは三文の徳!」

京太郎「ちょっと意味が違う気もするけどな」


そう言いながら、コーヒーを啜る


京太郎(東京、これまでの傾向なら……テンペラー星人か?)

ネリー「ちゃんと考えてそうな顔してるね」

カネゴン「ねー」

京太郎「ちゃんと考えてんの!」

332 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/24(金) 23:14:28.09 ID:Jt3AcvePO

短いけどここまでー

明日はもーちょっとやりたいとこ
そんじゃまたー


◆安価!

1、阿知賀(キャラ名を指定で)
2、臨海(キャラ名を指定で)

3、福路美穂子
4、瑞原はやり
5、東横桃子
6、竹井久
7、清水谷竜華
8、江口セーラ
9、愛宕洋榎
10、臼沢塞
11、小瀬川白望
12、鹿倉胡桃
13、姉帯豊音

◇1↓から5↓まででコンマが一番高い上位二つを採用

333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/24(金) 23:24:17.59 ID:PEV7ZxdH0
6
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/24(金) 23:27:50.14 ID:0xf8kBIDO
おつ。7
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/24(金) 23:35:18.22 ID:MKBLXoq+0

10
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/24(金) 23:44:56.50 ID:8HFwrEfh0
1宥
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/24(金) 23:48:04.78 ID:oup1c9dj0
2 智葉
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2021/12/25(土) 15:10:51.71 ID:3M+LoM230
ヒッサはようやくだな
美穂子からコンタクト取った方が良さそうとアドバイスされるぐらいだから何かありそうだけど
339 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/25(土) 23:10:13.60 ID:1d6quU8AO

やってくでー
年末はやだなー

そういえばウルトラマンに刀って新鮮ね
340 : ◆dBIP2XuQhg [saga]:2021/12/25(土) 23:30:11.13 ID:1d6quU8AO
6、竹井久
2、臨海(辻垣内智葉)



ネリー、カネゴンが去り、京太郎は再び一人

静かにコーヒーを啜りつつ手にあるメダルに視線を向けている


京太郎(ベリアルさん……)


皇帝ベリアル、そのメダル

漆黒の―――陛下のメダル


京太郎(まぁ、今やることは咲の中の奴……そいつを炙り出すことか)


瞬間、手首の端末が音を鳴らす

小首をかしげてモニターを開くと、そこには竹井久の表示

意外なところだと思いつつも、そろそろ自分から連絡するつもりでもあったので丁度良いと頷く


ピッ

京太郎「はいはい」

久『ん、須賀君……久しぶりね』クスッ

京太郎「そうっすか?」フッ

久『まぁ色々と濃い日々だからね。無茶してることも知ってるのよ?』

京太郎「え〜っと、あはは」ポリポリ


画面内の久は困ったように笑う

久が聞いていたようなおかしな部分は見えない

だが、感覚的ななにかではやはり……違和感を感じた

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