【モバマス】藍子「Pさんがなんでも言うこと聞く券ですか!?」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/11/11(木) 00:08:27.06 ID:PZgFxguk0
キャラ崩壊注意
アイドルごとに担当Pが居る設定



P「藍子誕生日おめでと〜」

藍子「ありがとうございますっ」

P「はい、これ俺からのプレゼント『なんでも言うこと聞く券』ね」スッ

藍子「『なんでも言うこと聞く券』ですか!?」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1636556906
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/11/11(木) 00:09:10.13 ID:PZgFxguk0
P「なーんつって! 本物のプレゼントはこっちの『小物づくりセット』だ!」スッ

藍子「えっ」

P「えっ……? あっもしかしてこれもう持ってる?」

藍子「い、いえ……そっちのセットもすごく嬉しいんですけど……『なんでも言うこと聞く券』は貰えないんですか?」

P「うん? こんなの持ってても使いどころなんてないと思うんだけど……」

藍子「そっ、そんなことありません!」

P「欲しいの?」

藍子「はい!!!!」

P「まぁ……欲しいならこっちもあげる。はい」スッ

藍子「ありがとうございます!」ニコーッ!
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/11/11(木) 00:09:36.66 ID:PZgFxguk0
次の日。



未央「あーちゃん、誕生日おめでとーっ!」

茜「おめでとうございます!」

藍子「ありがとうございますっ」

未央「昨日はあーちゃんのプロデューサーさんと二人っきりで祝ったんだよね。どうだった? プレゼント何貰った?」

藍子「これを……」スッ

未央「『なんでも言うこと聞く券』!? すっごいの貰ったじゃん!」

茜「何してもらうつもりなんですか?」

藍子「それが……一度しか使えないと思うと、何してもらおうか中々決められなくて……」

未央「これは……会議だね!」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/11/11(木) 00:10:07.49 ID:PZgFxguk0
未央「藍子ちゃん会議ーッ!!」

茜「いえーいっ!」

凛「いえーいっ!」

加蓮「いえーいっ!」

奈緒「いえーいっ!」

藍子「あの……どうしてトライアドプリムスの三人まで?」

凛「面白そうだったから」

加蓮「面白そうだったから」

奈緒「ツッコミがもう一人要るなと思ったから」

未央「あざーっす!」


加蓮「それで? 藍子はとりあえず何をしてもらおうと思ってるの?」

藍子「今の所は……少しズルいですけど、一日デートしてもらおうかなぁ、と」

茜「デートなら、一回のお願いでたくさんイチャイチャできますもんね!」

凛「ふーん、藍子はアホなの?」

藍子「アホ!?」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/11/11(木) 00:10:43.22 ID:PZgFxguk0
奈緒「いきなりどうした凛」

凛「だってなんでもしてもらえるんだよ? 上着レンタル以外ないでしょ」

未央「出たなクンカー! あーちゃん、しぶりんの言うことなんか聞いちゃダメだよ」

藍子「私もプロデューサーさんに引かれちゃうようなことは……」

凛「ふーん……これを嗅いでも同じこと言えるかな?」フワッ

藍子「……あれっ? 何かいい匂いしませんか?」キョロキョロ

茜「確かに何か匂いますね!」クンクン

加蓮「うーん、悪くない匂いだけど……」クンクン

奈緒「特別いい匂いでもないような」クンクン

藍子「いえ……なんだかとっても癒される……脳が直接気持ち良くなるような香りが……」クンクン

凛「……もしかしてその匂いのもとは、これかな?」スッ

藍子「そ、それは私のプロデューサーさんの上着!?」

未央「何故しぶりんがそれを!?」

凛「一流のクンカーにとって! 無警戒な人間の上着を拝借するなんて息をするより簡単なことなんだよ」

奈緒「自信満々に犯罪自慢するな」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/11/11(木) 00:11:21.94 ID:PZgFxguk0
藍子「プロデューサーさんの物を勝手に盗らないであげてください!」

凛「そうだね。じゃあこれは藍子が返しといてよッ!」バサッ

藍子「わぷっ」バサッ

藍子(あ……♡ やっぱりこの匂い……♡ この匂い好きぃ……♡♡♡)ドサッ

未央「あーちゃん!?」

凛「やっぱりね……好きな人の匂いでクン倒(薫陶)しない人間なんて居ないんだよ」

凛「お前もクンカーにならないか? 俺と永遠に上着を盗み続けよう」

藍子「ひゃい……♡」

未央「あーちゃん正気に戻って!」

藍子「……コホンっ、いくらなんでも、上着を借りて嗅いだりなんてしないですよ」

未央「よく言った!」

藍子「とはいえ、折角凛ちゃんが出してくれた案なので……ちゃんとホワイトボードにメモしておきましょう」カキカキ

未央「あーちゃん?」

藍子「あとこの上着はプロデューサーさんに返すまでに私が着て温めておきます」

未央「あーちゃん?」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/11/11(木) 00:11:49.87 ID:PZgFxguk0
未央「ほ、他に案がある人居る?」

茜「はいはいはい! 私はおんぶを提案します!」

未央「おんぶ? あかねちんのことだから一緒にランニング〜とかかと思った」

藍子「おんぶかぁ……いいですね♪ プロデューサーさんに体を預けて、おっきい背中を感じて……」

凛「うなじの匂いも嗅げるしね」ボソッ

奈緒「サブリミナルクンカーやめい」ポコッ

藍子「これもメモしておきますね。おんぶしてもらう……と」

茜「あ、いえ! 正確にはおんぶ『させて』もらう、ですね!」

藍子「……!?」

加蓮「胸押し付けれるし、される側の方が良くない?」

未央「いやそもそも、自分より一回り大きい成人男性を持ち上げるのは無理でしょ」

茜「持ち上げられないからいいんです!!!!」グワッ

未央「うっ」キーン
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/11/11(木) 00:12:20.66 ID:PZgFxguk0
茜「身体能力が取り柄の私ですが! 話の流れで担当プロデューサーさんをおんぶしてみることになりまして! そこでやっぱりおんぶは無理だったわけですが……おんぶの体勢のまま前のめりに倒れてしまい、プロデューサーさんが私の体を押しつぶしたんです!!!!」

藍子「……!」

茜「私より大きいプロデューサーさんの体が! 上からぎゅーっと私の体を押し倒して! 私がうつぶせなのも! 押しつぶされてる感じが良くて! 固い床が痛いのも! なんか良くて! あとからいっぱい謝られたんですけど! 『私大好きな人に酷いことされちゃったんだ』って感じがよくて! これからプロデューサーさんは私に酷いことしたこと一生忘れないだろうなって! 思って! 私すっごい、もう、すごくてぇ!!!!」フーッフーッ

奈緒「お……おぉ……」ドキドキ

未央「あかねちん?」

茜「あの日から度々もう一回おんぶさせてくださいと頼み込んでいるのですが、中々させてもらえず……私がもし『なんでも言うこと聞く券』を貰ったら迷わずこれです!!!!」

藍子「上から、ぎゅー……っと……♡」ハーッハーッ

未央「ふ、二人共目がなんか変だよ!?」

藍子「……んんっ、この体格差でおんぶはお互いに怪我する可能性があるのでダメですね」

未央「その通りだよあーちゃん!」

藍子「でも折角茜ちゃんが出してくれた案なので……ちゃんとメモしておきましょう」カキカキ

未央「あーちゃん?」
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/11/11(木) 00:12:47.09 ID:PZgFxguk0
未央(まずい……このままではあーちゃんがエッチになってしまう)

未央「他に案ある人!」

加蓮「あ、じゃあ私」

未央(うっ、加蓮かぁ……加蓮は明らかに男の人慣れしてるからなぁ。また破廉恥な提案が来る予感)

加蓮「私はねー、添い寝をおすすめするよ」

未央「やっぱり」

加蓮「添い寝はいいよー。単純に布団の中で好きな人と一緒っていうのが興奮するし、眠る瞬間も側に居るっていうのがこう、二人の生活が一つになった感じがしてね」ウンウン

藍子「添い寝……それも素敵ですね♡」

凛「……ふーん」ジトーッ

加蓮「……何」

凛「いや、加蓮さ……もしかしてこの前の看病のこと『添い寝』って言ってる?」

未央「ん?」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/11/11(木) 00:13:14.23 ID:PZgFxguk0
加蓮「いや、あれは添い寝でしょ」

奈緒「寝る前まで手繋いでただけだろ? 加蓮の担当Pさんはベッドの外の椅子に座ってたじゃん」

凛「あれ添い寝じゃないよ」

加蓮「寝る瞬間まで側に居てくれたから! あれも添い寝なの!!」

未央「加蓮……私は信じてたよ!」ポンッ

加蓮「うるさい!」

藍子「寝る時に手を握ってもらう……それも素敵ですね♪」

加蓮「ほら! 藍子は分かってくれてる!」バッ

藍子「『添い寝』と『加蓮ちゃん式添い寝』の二つをメモしておきましょう」カキカキ

加蓮「藍子!?」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/11/11(木) 00:13:41.87 ID:PZgFxguk0
加蓮「……未央と奈緒はどうなの?」

凛「さっきから人の意見に口出してばっかりだけど」

未央「わ、私? 私は、その……頭なでなでしてもらう……とか」カァ

凛「弱い」

加蓮「クラスの男子は誘惑しまくりなのに本命にはどうしてこんなに押しが弱いの」

藍子「未央ちゃんはもっと積極的になった方がいいと思います」

茜「未央ちゃん! 雑魚ですね!」

未央「なんでここまで言われなきゃならないの!」


加蓮「奈緒は?」

奈緒「……私か」

奈緒(ここで素直に一緒にアニメ一挙見るとか言ったら未央みたいにバカにされる……!)

奈緒「私は、無理矢理でも結婚してもらおうかな!」

凛「覚悟が感じられない」

加蓮「留美さんがどれだけの代償と引き換えにあのキャラやってるか分かってるの?」

奈緒「留美さんに失礼だろ!」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/11/11(木) 00:14:09.96 ID:PZgFxguk0
そして議論は喧々諤々のままに進んだ……!


未央「……ここいらでちょっと案を整理した方がいいんじゃない?」

茜「今で大体……100個くらいですかね!」

藍子「うーん……肩車を捨てがたいですけど、監禁も中々……」モンモン

未央「ここから一つに絞るの難しそうだね……」

P「おーい藍子、そろそろ暗くなってきたから帰った方が……」ガチャッ

藍子「あ、プロデューサーさん」

P「……なんだそのホワイトボード、『プロデューサーさんにやってもらいたいことリスト』……?」

藍子「ギクーッ! こ、これはまだ案を出してる最中で! 本気じゃないのもありますから!」

P「とりあえず、ここに書いてあること全部やればいいんだな?」

全員「全部!?」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/11/11(木) 00:14:44.61 ID:PZgFxguk0
藍子「え、えっと、券、一枚しか貰ってないですけど……?」

P「え? 俺一回切りって言ったか? 永久パスのつもりだったんだけど」

藍子「じゃ、じゃあ……これ一枚で永遠にプロデューサーさんになんでもさせ放題ってことですか!?」

P「もちろん」

凛(永遠に……!)

加蓮(なんでもさせ放題……!?)ゴクリ

藍子(膝枕も、食べさせあいっこも、セクハラも全部……!?)

藍子「あ……あああ! こっ、この券返します! こんなの持ってたら私ダメになっちゃう!」バッ

P「別にいいけど……そもそもこんな券なくても俺は藍子のお願いならなんでも聞くぞ?」

藍子「ほ!?」

P「……伝わってないみたいだから一回はっきり言うけど、俺は藍子のために生きてるよ。どうしたら藍子をもっと幸せにできるか、そればっかり考えてる。藍子の幸せのためならなんだってやるよ」

茜(わぁー!! プロポーズ! プロポーズですよ!)

奈緒(見てるこっちが恥ずかしくなる……)カァ

未央(私も担当Pにあんなこと言われたいなぁ……)ポーッ
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/11/11(木) 00:15:11.57 ID:PZgFxguk0
藍子「あ……うぅ……じゃあ……」カァ

藍子「私と……結婚してくれますか……♡」

P「えっ」

藍子「えっ」

P「……すまん藍子、幸せにしたいっていうのはそういう方面じゃなくて……アイドルとプロデューサーがそういう関係になるのはちょっと……あとその上着返して?」



これが346プロの歴史に深く刻まれた『ゆるふわ立てこもり事件』である。
以上の経緯から高森藍子は一人で二時間に及んで会議室に立てこもり、担当プロデューサーに、ホワイトボードに書き連ねた行為を全て実行することを要求し、プロデューサーがそれを呑んだことにより事件は解決した。
また、のちに某ポジティブパッションリーダーは要求が吞まれてから彼女が立てこもりを解くまで数分の時間差があったこと、さらに会議室から追いだされた時よりホワイトボードにいくつかちょっとエッチな行為が増えていたことを証言している。おしまい。
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2021/11/11(木) 00:15:42.72 ID:PZgFxguk0
以上になります。

藍子ちゃんの誕生日SSです。誕生日にまったく間に合いませんでしたが、『いや全然誕生日じゃなくても推しの誕生日SSを書いてもいい!』と脳内ぺこぱが言ってたので書きました。

ありがとうございました。
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