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【安価・コンマ】離島の魔法女学院でダンジョン探索【百合】

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263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/05(金) 20:24:29.46 ID:mHm7k2m40
新人?の勧誘に成功したようです……

どんな人が来たのか多数決で決めます

↓1〜3多数決
1.アリム(転入)
2.ルウェリア姉(記憶喪失、???状態)
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/05(金) 20:24:47.70 ID:MEs/RaBMO
1
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/05(金) 20:25:08.55 ID:3W73e91ro
1
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/05(金) 20:25:09.45 ID:n3mJpPs70
アリムちゃん!
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/05(金) 20:27:27.95 ID:c+EBvqQzO
チョロい(確信)
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/05(金) 20:56:21.17 ID:R6VrlpZDo
リアンそのセリフはとんでもねえバ……
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/05(金) 22:14:26.48 ID:mHm7k2m40
―放課後
 廊下

 トボトボ…

リアン「……ダメだったね……」

ノルン「仕方ないよ、もう六月だし……」

サーナ「部活をやる気のある一年生は大体もう何らかの部に入ってしまった頃ですわね……」

ルウェリア「最悪、エンシァン先生の受け持つ生徒の中から赤点以下の人を引っ張ってきて単位を餌に入部届を書かせれば……」

リアン「そ、それしかないのかなあ……」


アリム「…………」スタスタ


リアン「…………」

リアン「えっ!!?」ギョッ

アリム「チッ……。スルーしなさいよ」

ルウェリア「ええ!? 何であなたがここに……!? しかも学院の制服着て……」

アリム「…………別に良いでしょ。魔法人形が制服着ちゃ悪い?」

ルウェリア「い、いや……そんなことはないけど……」

ノルン「アリムちゃん……だよね? その……学院の、生徒になったの……?」

アリム「……あんたもちゃん付け? フン、馬鹿リアンの仲間はやっぱり同類ってわけね」

サーナ「ちょっと、あなた! リアンはあなたのこともいつも心配していたんですのよ! それなのにそんな言い方……!」

アリム「だから何。心配してくれなんて頼んだ覚えはないけど」

リアン「……うん。アリムちゃんの言う通り……私が勝手にやってることだから……」

アリム「……ッ! 何なのお前は……ッ! そうやって勝手の心の隙間に入り込んで、ざわつかせて……!」ザッ

リアン「え……え、と……」

アリム「…………フン。遺跡探索部、だったかしら。新人探してんでしょ? 入ってやるわ」

リアン「え……?」

ルウェリア「!? ど、どういう……」

アリム「言ったままよ。回答は? 拒否なら拒否でもいいけど。ていうか拒否しろ」

ルウェリア「え、ええと……」

リアン「……遺跡探索部は、アリムちゃんの口頭による入部願を受理します!」

ノルン「!」

サーナ「……リアンが良いなら、わたくしから言うことはありませんけど……」

ルウェリア「あ……う、うん。私も……リアンちゃんが良いなら……」

アリム「チッ……罠とか考えないわけ? ほんとムカつくわね、お前は……」

リアン「え……わ、罠なの……!?」オロオロ

アリム「……」イラァ

アリム「罠なわけないでしょ!」

 ◆
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/05(金) 22:15:26.91 ID:mHm7k2m40
―遺跡探索部 部室

アリム「ふうん、ここが遺跡部の部室か」スタスタ

エンシァン「うん……!? き、君はリエムくんと同型の――!」

アリム「げっ! 魔導レーザーを消せる意味わかんない魔法使う人間……!」ババッ

エンシァン「なぜ君がここに!? まさか武力行使――」ジリ…

リアン「ま、待ってください先生! 彼女――アリムちゃんは、新入部員です!」トタタ

エンシァン「ええ!? 一体どういう――」

 (説明中)

エンシァン「ふ、ふむ……。入部の意志はわかったが……理由を伺っても?」

アリム「……まあ、教えてやってもいいか。あの下衆――自称魔鍵のポンコツを叩きのめすにはここで活動するのが一番手っ取り早いと思ったからよ」

エンシァン「ふむ……。君一人では叩きのめせない、と?」

アリム「チッ……その言い方は物凄くムカつくけど、その通りよ。わたしたち人造種はあいつに逆らえないし、もし逆らえたとしても単純な物量差で勝ち目がない。しかもフォルト……遺跡にいる限りあいつにわたしの動きは筒抜けになる。だから、あいつを出し抜くには遺跡を出ざるを得なかった」

エンシァン「なるほど、大体事情はわかった。目的の一致による一時的な協力体制、と解釈しても良いかな?」

アリム「話が早くて助かるわ。人間のガキはいちいち感情的でいけない」

サーナ「ガキで悪かったですわね!!?」ズイッ

アリム「そういうとこっつってんのよ!!」

サーナ「なんですって!!!?」

 ギャーギャー

エンシァン「……アリムくんも大概感情的だと思うのだが。いや、魔法人形の認識では違うのか? ふむ……」



リアン(そういうわけで、なんだか突然だけどアリムちゃんが学院に転入、遺跡部に入部することになった)

リアン(私は、嬉しい。どんな事情でも、どんな思惑でも、アリムちゃんが近くにいてくれることが……)

リアン(見えない場所、手の届かない場所で、ひっそりといなくなってしまったら……。物凄く哀しいし、つらいから……)

リアン(……よろしくね、アリムちゃん)

 ◆
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/05(金) 22:16:44.95 ID:mHm7k2m40
―少し前
 どこかの遺跡

アリム「…………」スタスタ

魔鍵「最近外出が多いですね。リエムちゃんにも頻繁にハッキングしてるみたいですし」ヌッ

アリム「……だから何? 足が付くようなドジは踏んでないけど」

魔鍵「そんなに心配ですか? あの人間とリエムちゃんのことが」

アリム「は? そんなわけないでしょ」

魔鍵「感情値が揺れてますよ。アリム≠ソゃん」

アリム「ッ! お前……!」

魔鍵「私にその名で呼ばれたことが不服ですか? お熱のリアンさまから賜った大切なお名前ですものね?」

アリム「――ッ」バッ

魔鍵「あの人間への思慕を私に隠し通せるとでも?」

アリム「思慕、なわけ――!」

魔鍵「どんな感情であれ、あなたはもう戦えない。使えない魔法人形はここで廃棄です」フォンフォンフォン―

アリム「あ――うああああッ!!!」

魔鍵「綺麗さっぱりフォーマットして再利用してあげますよ。資源は大切にしないとね」

アリム「――ッ!」バチチッ

魔鍵「ッ!? これは、ウィルス……!?」ジジジジ

アリム「ッ」シュタッ

魔鍵「……逃げられましたか。まさかこんな隠し玉を……」

周辺の機械「ジジ……バチバチ……」

魔鍵「……やられましたね。私一人ならともかく、ここまで盛大にバラ撒かれるとは。しばらくはウィルスの対応に追われそうです」

魔鍵「しかしこの使用タイミングは恐らく不本意……本来であれば、確実に私を葬れるところで使いたかったはず」

魔鍵「ここで奥の手を使わせられたのは結果オーライですね。二度目はありません」

魔鍵「…………」

魔鍵「…………」

魔鍵「…………」

魔鍵「……どうして……人間などに……」
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/05(金) 23:44:09.82 ID:mHm7k2m40
―6月1週
 遺跡探索部 部室

ルル「あ! 悪い方のリエム!」

アリム「げっお前はあの時のインテリソード……。あれ斬られた時すごい痛かったんだけど?」

ルル「あ、あー……ごめんね?」

アリム「……まあいいわ。あの時殺しにかかったのはわたしだしね」

ルル「ねえ……これ、どうにかできるとこ知らない?」スッ

アリム「これ、魔核? 魔法人形のとは規格が違うから……魔導機械工場かしら。位置情報は――セントラルのデータベースにハッキングして――あっ」

ルル「?」

アリム「……データベース、わたしのウィルスでめちゃくちゃになってる……」

ルル「??」

アリム「やば…………」

 ◆
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/05(金) 23:45:36.74 ID:mHm7k2m40
―午後
 ホームルーム

先生「樹海に入り込んだ生徒が数名、行方不明になっていることが明らかになった」

 ザワザワ…

先生「発覚したのは本日の昼前だ。当学院はこれを重く見て、午後は臨時休校とすることが決定した」

先生「当然だが、寄り道などせず真っ直ぐに家へ帰ること。樹海に近付くなどは以ての外だ」

先生「ホームルームは以上。もう一度言うが、真っ直ぐ帰ること。では起立、礼。解散」



生徒A「行方不明って、マジやばいね……」

生徒B「無事に見つかるといーけど……」



リアン(樹海……。先日、あの大きな赤いゴーレムを倒した場所だ……)

リアン(無関係……? それとも……)

リアン(あんな強い遺物が徘徊してるってことは、きっと、どこかに遺跡があるということで……)

リアン(でも帰宅しろって言われてる今……樹海に近付くのは……)


ルウェリア「……あ、先生からメッセージ。今日の部活は中止、帰宅せよ……」

サーナ「……仕方ありませんわね。こればかりは」

ノルン「下手なことしたら廃部になっちゃうかもしれないしね……」

リアン「…………」

ルウェリア「リアンちゃん? 部活は中止だから、今日は真っ直ぐ帰ろう」

リアン「あ……うん」

リアン(それで……良いのかな……?)

 ◆

―リアンの部屋

リアン(だめだ……。気になる……。もし、私たちのせいで行方不明になったのなら――)

リアン(行かなきゃ……! 私一人なら、部活とは無関係って言い張れるッ)ガタッ


リエム「お供いたします、リアンさま」ストッ

リアン「リエムちゃん!?」

リエム「リアンさまをお守りするのが、わたしの務めです。ご理解くださいませ」

リアン「……わかった。行こう、リエムちゃん!」ガチャッ

リエム「はい、リアンさま」タッ

 ◆
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/05(金) 23:46:57.87 ID:mHm7k2m40
―部室

アリム「…………データベースにアクセスできなくたって、わたし自身が覚えているわ!」

ルル「おー」

アリム「……確か……魔導機械工場は、島の北側の……今は樹海になってるとこにある。正確な位置まではわからないけれど」

ルル「!!!」

アリム「でも一人で行くのはお勧めしない。あそこにはわたしですら手に余る強力な対神兵器がうろついて――あれ、もしかして……」

ルル「……この子のこと?」

アリム「……なるほどね。でもどっちにしろ、一人で行くのはお勧めしない。対神兵器はその一機だけだけど、他にも防衛機構はあるから」

ルル「……じゃあ」

アリム「……わたしが一緒に行く。同胞のためだもの」

ルル「!」

アリム「そうと決まれば、さっさと行くわよ。なんだか知らないけど、今日は樹海に近付かないよう言われてるみたいだし好都合だわ」

ルル「わかった」

 ガラッ

エンシァン「話は聞かせてもらったぞ。私も連れて行け」

ルル「エンしゃん!」

アリム「…………」

エンシァン「……私はこれでも、ルルの保護者だ。アリムくんにとっては不快かもしれないが……人間にも、同胞を守りたいと思う気持ちがあることをわかっていただきたい」

ルル「アリム……エンしゃんも、いい……?」

アリム「……フン。来たいのなら来れば良い。不快ではあるけど……思いまで否定する気はないわ」

エンシァン「フッ……恩に着るぞ! では私が先頭に立つ! 付いて来たまえ、新入部員アリムよ!」ザッ

アリム「ちょ、何でそうなるのよ!」

 ◆

―樹海前

 ギーギー ケケケケッ ギャオオオン…

リアン「……よ、よし! リエムちゃん、良い……!?」

リエム「! お待ちください、リアンさま。後方から――」


ルル「リアン! リエム!」

エンシァン「君たち! 帰宅命令は……!」

リアン「ルルちゃん、先生……アリムちゃん……!? そ、その……気になって……!」


アリム「…………」

リエム「…………」

アリム「フン、相変わらずリアンさま≠ノべったりね。哀れなものだわ」

リエム「……わたしは、それ以外の在り方を知りません」

アリム「…………チッ。それならそれで良い。精々リアンの馬鹿が死なないよう気を配っていろ」

リエム「……言われなくても」ムッ

ルル「喧嘩しないで! 同じ顔なのに……!」

リエム「……申し訳ありません。悪い方のリエムがリアンさまを馬鹿にするので」

アリム「誰が悪い方のリエムよ!」

 ◆
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/05(金) 23:49:09.63 ID:mHm7k2m40
本日はここまで
次回、樹海探索編です。お楽しみに
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/05(金) 23:54:06.29 ID:3W73e91ro

アリムちゃん加入でリエムちゃんの情緒がさらに豊かになる、なんて邪な考えが
そしてアリムちゃんの戦闘能力はいかほどか
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/06(土) 00:16:50.94 ID:z0cuVen4O
乙です

置いてきぼりくらった三人から後でお説教くらいそうな予感
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/06(土) 00:26:57.04 ID:/WB21YiPo
更新お疲れ様です、応援しています!
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/06(土) 00:28:36.06 ID:j2/FXIWu0
乙乙
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/06(土) 12:14:47.13 ID:isvZFITc0
―樹海 踏破率[0/40]
    合計踏破力[12] 合計戦闘力[22] 合計持続力[17] 防御[8]
 ◆探索メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+1、戦闘力+3、持続力+4 水耐性)
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+2、戦闘力+5、持続力+2)
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+3、戦闘力+3、持続力+3)
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+4)
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+8、持続力+4)


 グジャッグジャッ――

エンシァン「ここ最近の雨で地面がぬかるんでいる。気を付けて進め」

ルル「エンしゃんがくれた長靴、履き心地良い」

リアン(急いで出てきたから、私とリエムちゃんは普通の靴だ……)

リアン(どうやらアリムちゃんも……)

リアン(それなら――)


リアン「……三人分、アクアレジスト」ポワン

リエム「!」ポワン

アリム「……」ポワン

リアン「これで少しはマシになるかな?」

リエム「ありがとうございます、リアンさま」

アリム「余計な真似を……。礼は言わないわよ」

↓1コンマ
01-05 踏破率+12、強敵
05-30 踏破率+12、襲撃
31-60 踏破率+12
61-90 踏破率+12、良イベント
91-00 踏破率+18、??
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/06(土) 12:17:29.09 ID:mtphA2jw0
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/06(土) 12:49:58.54 ID:isvZFITc0
ところで皆さま、乙や感想等ありがとうございます。とても励みになります
――――――――――――――――――――――――――――――――

―樹海 踏破率[12/40]
    合計踏破力[12] 合計戦闘力[22] 合計持続力[16/17] 防御[8]
 ◆探索メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+1、戦闘力+3、持続力+4 水耐性)
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+2、戦闘力+5、持続力+2)
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+3、戦闘力+3、持続力+3)
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+4)
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+8、持続力+4)


 ジャッジャッジャッ…

ルル「!」シャキン

樹海オオカミの群れ「グルルル…」

リアン「ひ、ひえ……!」

リアム「リアンさま、わたしの後ろに」スッ

アリム「原生生物か。散らすわよ」キィン―

エンシァン「数が多い……! 殺生は控えるべきだが加減はするな!」


 ◆樹海オオカミの群れ 合計踏破力[16] 合計戦闘力[9] 合計持続力[7/7] 防御[3]

↓1コンマ
01-03 痛恨 味方に2ダメージ
03-95 成功 敵方に19ダメージ 撃退
96-00 会心 敵方に38ダメージ 撃退
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/06(土) 13:01:06.74 ID:j2/FXIWu0
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/06(土) 13:16:19.44 ID:isvZFITc0
―樹海 踏破率[12/40]
    合計踏破力[12] 合計戦闘力[22] 合計持続力[16/17] 防御[8]
 ◆探索メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+1、戦闘力+3、持続力+4 水耐性)
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+2、戦闘力+5、持続力+2)
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+3、戦闘力+3、持続力+3)
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+4)
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+8、持続力+4)

 ブンブン バシュン ガオン ドギュゥン―

樹海オオカミの群れ「キャンキャン!」っっっ

 樹海オオカミの群れは逃げ出した……

 ―戦闘終了―


アリム「はあ。魔力の無駄遣いね……」ストッ

リアン「や、やっぱりすごい……! 私たちとは、動きが全然違う……!」

リエム「……同じはずなのに」

アリム「お前とは稼働年数が違うのよ。わたしの方が最適化されていて当然でしょ」

ルル「……でも、前よりちょっと悪くなった?」

アリム「……あのポンコツにいろいろと少し削られたから。その内戻るわ」

エンシァン「だがこれは頼りになるな。今回の探索では存分にアテにさせてもらうぞ」

アリム「はいはいどうぞ。あんたたちも弾除けくらいにはなってよね」


↓1コンマ
01-05 踏破率+12、強敵
05-30 踏破率+12
31-90 踏破率+12、良イベント
91-00 踏破率+18、??
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/06(土) 13:20:07.61 ID:rlfq1LTBO
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/06(土) 13:48:29.37 ID:isvZFITc0
―樹海 踏破率[24/40]
    合計踏破力[12] 合計戦闘力[22] 合計持続力[15/17] 防御[8]
 ◆探索メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+1、戦闘力+3、持続力+4 水耐性)
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+2、戦闘力+5、持続力+2)
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+3、戦闘力+3、持続力+3)
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+4)
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+8、持続力+4)

 グジャッグジャッ

リアン「け、けっこう奥まで来たかな……?」

リエム「リアンさま。お疲れでしたらわたしの背に掴まってくださいませ」

リアン「いやいや、無理だよ! 私の方が大きいし!」

リエム「リアンさま……どうか、ご無理はなさらず」



アリム「ねえ、あいつらっていつもあんな感じなの?」

ルル「うん。一緒にいるといつもいちゃいちゃしてる」

エンシァン「ルル、誤解を招くような言い方をするな」

アリム「……魔法人形がそういうものだとしても、ちょっとアレは度が過ぎてないかしら……。子守モードが若干混ざっているような……」

ルル「リアンってこどもなの?」

エンシァン「私から見れば子供だぞ」

アリム「夢見がちな青臭いガキには違いないわね。ほんと、反吐が出るくらい」



リアン「皆さん! ちょっと来てください!!」

エンシァン「どうした、何かあったか?」


↓1 良イベントコンマ
01-30 マジカルトリュフの群生地(持続力6回復。超過分はストックされます)
31-60 かすれた案内板(踏破率+6)
61-90 精霊樹の実(今回の探索における最大持続力+4)
91-00 謎のユニット
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/06(土) 13:50:54.67 ID:mtphA2jw0
えい
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/06(土) 13:58:08.54 ID:WViHBFqWo
アリムちゃんおつよぃ
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/06(土) 14:38:05.35 ID:isvZFITc0
リアン「これ、リエムちゃんが……!」

リエム「精霊樹の実を発見いたしました」

エンシァン「なんと……! 良くぞこんな貴重品を見つけてくれた、でかしたぞリエムくん!」

ルル「わあー! 食べていい!? 食べていい!?」

リエム「はい。精霊樹の実は幹から切り離すとすぐに劣化が始まってしまいます。ここで食べることをお勧めいたします」

エンシァン「あまり食べ過ぎるなよ? 食い過ぎで動けなくなられても困るからな」

ルル「ん!」ガッ



アリム「ふうん……リアンさま≠フ金魚のフンにしてはやるじゃない」

リエム「悪い方のリエムの分はありません」

アリム「…………」

リアン「り、リエムちゃん……! アリムちゃんも……! な、仲良くしようよ……!」

アリム「……そいつが実を独占するからよ」

リエム「悪い方のリエムが意地悪を言うので、意地悪で返したまでです」

リアン「んああああ! もう!」



ルル「あれ何してるの? ちわげんか?」シャクシャク

エンシァン「お前はどこでそんな言葉を覚えてくるんだ」シャクシャク


 ☆合計持続力の最大値が一時的に4上昇しました。それに伴って防御も2上昇しました

 ◆
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/06(土) 14:40:45.33 ID:isvZFITc0
―魔導機械工場 踏破率[24/40]
    合計踏破力[12] 合計戦闘力[22] 合計持続力[19/21] 防御[10]
 ◆探索メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+1、戦闘力+3、持続力+4 水耐性)
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+2、戦闘力+5、持続力+2)
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+3、戦闘力+3、持続力+3)
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+4)
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+8、持続力+4)

リアン(それは樹海の只中――魔法人形研究所の時と同様、地下にあった)

リアン(アリムちゃんの記憶とリエムちゃんのマップを頼りに、それらしき場所を突き止めて――)

リアン(エンシァン先生がガオン! と穴を開け、侵入する)

リアン(中は、魔法人形研究所でも見たようなよくわからない機械が多い。あっちよりもかなり広そうだ)

リアン(流石に、行方不明になった生徒がここに入ったということはないと思うけど……)

リアン(とりあえず今は、この遺跡を探索してルルちゃんの願いを叶えてあげなきゃ)


エンシァン「よし、無事に入れたな」スタッ

アリム「……ほんとにデタラメな魔法ね。フォルトの耐魔法障壁を正面から破るとか意味わかんないわ……」

エンシァン「クク、できることはそれくらいしかないからな。それ以外は何もできん」

リアン「こと遺跡探索に関してはこれ以上ないくらい強力な魔法ですよね……。燃費も良いらしいですし……」


ルル「アリム、どっち?」キョロキョロ

アリム「こっちよ、付いてきて。一つ一つの区画は広いけど、構造自体はシンプルだから迷う心配はないわ」

リアン「わかった。行こう、リエムちゃん」

リエム「……はい。リアンさま……」

↓1コンマ
01-05 踏破率+12、強敵
05-30 踏破率+12 襲撃
31-60 踏破率+12
61-90 踏破率+12、良イベント
91-00 踏破率+18、??
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/06(土) 14:46:45.24 ID:EPgLZwdE0
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/06(土) 15:15:04.63 ID:isvZFITc0
―魔導機械工場 踏破率[36/40]
    合計踏破力[12] 合計戦闘力[22] 合計持続力[18/21] 防御[10]
 ◆探索メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+1、戦闘力+3、持続力+4 水耐性)
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+2、戦闘力+5、持続力+2)
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+3、戦闘力+3、持続力+3)
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+4)
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+8、持続力+4)
 ・精霊樹の実(今回の探索における最大持続力+4)


ルル「ここ、生きてるの?」

アリム「稼働を停止してるだけで死んでるわけじゃないわ。ここから更に地下へ降りれば、魔核の製造・調整区画に入れるはず」

ルル「……この子のこわい夢、終わらせてあげられる……?」

アリム「…………ええ。きっと」

ルル「…………ん」グッ

アリム「……急ぎましょう。停止しているとは言え、侵入したことがシステムに悟られたら――」


 ビービー!!!!


リアン「な、なに!?」

「シンニュウシャ! シンニュウシャ! ウゴケルゴーレムハタダチニゲキメツニムカエ!」

エンシァン「気付かれたか!?」

アリム「チッ……! 迎撃する!」キィン

リエム「――!」キィン


警備ゴーレムたち「ガシャンガシャンガシャン…」


ルル「……ッ!」シャキン

エンシァン「来るぞ!」


 ◆警備ゴーレム隊 合計踏破力[14] 合計戦闘力[14] 合計持続力[21] 防御[10]

↓1コンマ
01-05 痛恨 味方に8ダメージ
06-10 失敗 味方に4ダメージ
11-95 成功 敵方に12ダメージ
96-00 会心 敵方に24ダメージ 撃破
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/06(土) 15:17:54.73 ID:WViHBFqWo
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/06(土) 15:33:12.33 ID:isvZFITc0
―魔導機械工場 踏破率[36/40]
    合計踏破力[12] 合計戦闘力[22] 合計持続力[18/21] 防御[10]
 ◆探索メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+1、戦闘力+3、持続力+4 水耐性)
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+2、戦闘力+5、持続力+2)
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+3、戦闘力+3、持続力+3)
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+4)
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+8、持続力+4)
 ・精霊樹の実(今回の探索における最大持続力+4)


エンシァン「そらっ!」ガオン!

警備ゴーレム「」ボムギ

警備ゴーレム「センメツスル…」バラタタタタッ

リアン「うわわ! バブルバリア!」ペチペチペチ

リエム「リアンさま!」

アリム「よそ見するな! あの程度でリアンは死なない!」ガッバキッ


ルル「こいつらは、ルルと違う……けど」バッ

 ズバァッ!

ルル「お前たちも、もう終わらせてあげるね――」


 ◆警備ゴーレム隊 合計踏破力[14] 合計戦闘力[14] 合計持続力[9/21] 防御[10]

↓1コンマ
01-05 痛恨 味方に8ダメージ
06-10 失敗 味方に4ダメージ
11-95 成功 敵方に12ダメージ 撃破
96-00 会心 敵方に24ダメージ 撃破
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/06(土) 15:39:02.72 ID:mtphA2jw0
てい
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/06(土) 16:05:59.50 ID:isvZFITc0
 バシュン ガッ ガオン ズバァッ

警備ゴーレムだったものたち「」ジジ…バチバチ…

ルル「…………」

アリム「こいつらに魔核は使われていない。だから、わたしたちのように苦しみを感じたりはしないわ……」

ルル「うん……。でも……」

 カラン…

ルル「モノには、精霊が……心が、宿るから」

アリム「…………そうね」

リエム「…………」

 ―戦闘終了―

 ◆

リアン「かなり奥まで来たね……」

アリム「あと少しよ。エレベーターは……使えないみたいね」

エンシァン「昇降機か……。扉に穴を開けてロープで降りるか?」

アリム「非常階段があったはず。安全面を考慮してそっちで降りましょう」

ルル「ルル、ロープでも平気だよ?」

アリム「人間は弱くて脆いのよ。すぐ疲れるし足は滑らせるし、落ちたら簡単に死んでしまう。ほんと、面倒くさいことにね」

リエム「……わたしたちは、その人間をお守りするために存在します。悪い方のリエムは、デバッグを怠ったぽんこつです」

アリム「うるさいわね……」

↓1コンマ
01-05 踏破率+12、強敵
05-30 踏破率+12、踏破
31-90 踏破率+12、良イベント、踏破
91-00 踏破率+18、??、踏破
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/06(土) 16:13:51.94 ID:EPgLZwdE0
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/06(土) 17:07:30.42 ID:isvZFITc0
―魔導機械工場 踏破率[40/40]
    合計踏破力[12] 合計戦闘力[22] 合計持続力[18/21] 防御[10]
 ◆探索メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+1、戦闘力+3、持続力+4 水耐性)
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+2、戦闘力+5、持続力+2)
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+3、戦闘力+3、持続力+3)
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+4)
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+8、持続力+4)
 ・精霊樹の実(今回の探索における最大持続力+4)


アリム「……と、その前に……。ちょっと寄り道しても良い?」

ルル「ん」

エンシァン「ここを熟知しているのはアリムくんだけだ。我々を罠にかけるのでもない限りは好きに動いてくれて構わない」

リアン「アリムちゃんは私たちを罠になんかかけません!」プンスコ

リエム「もし罠にかけられても、リアンさまのことはわたしがお守りいたしますのでご安心くださいませ」

リアン「もー、リエムちゃんまで……」

アリム「本当にうるさいわね……。っと、ここよ」ガチャッ


リアン(アリムちゃんが開けた扉の先は、何やら大きな機械の筐体がある部屋だった)

リアン(アリムちゃんはその機械に触れて、何かを始めた)


アリム「……へえ、なるほど……。こんなものが……。どうせならもっと早くに来れば良かったわ」

ルル「何してるの?」

アリム「ちょっとお土産をね。魔法人形向けに調整するのは少し時間がかかりそうだけど……。ルル、あんたの分はそのまま使えそうよ」

ルル「?」

アリム「おでこ借りるわね」ピト

ルル「ん……」

リアン(アリムちゃんが、ルルちゃんとおでこをくっつけた。一体何をしているのだろう)

ルル「お……おお……?」

アリム「まだ動かないで」

ルル「ん、んー……」

アリム「…………よし、いいわ」

ルル「ん……」

アリム「どう? 使えそう?」

ルル「ん!」

エンシァン「一体ルルに何をしたんだ?」

アリム「新機能をインストールして、ついでに既存機能の最適化もしてやったの。インテリソード……特にルルは自分でこういうことやるの苦手だろうから」

ルル「むー……」

エンシァン「……副作用とかないだろうな?」

アリム「あるわけないでしょ。人間相手ならまだしも、同胞にわざわざそんな嫌がらせみたいな真似するわけないじゃない」

リアン「か、悲しいけど説得力がある……!」


 ☆ルルの能力が大きく成長しました
 ☆ルルがパッシブスキル〈防御強化(自身の持続力をそのまま防御に加算)〉を習得しました
 ☆リエム、アリムの成長フラグが立ちました

↓1 追加で良イベントコンマ
01-35 濃縮エーテルリキッド(持続力6回復。超過分はストックされます)
35-70 インスタント魔導障壁(次回戦闘時、防御+3)
71-90 壊れかけ対神兵装(次回戦闘時、最初のターンのみ戦闘力+10)
91-00 謎のユニット
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/06(土) 17:09:21.42 ID:yBelGl/8O
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/06(土) 17:37:04.94 ID:isvZFITc0
―魔導機械工場 踏破率[40/40]
    合計踏破力[12] 合計戦闘力[22] 合計持続力[19/22] 防御[12]
 ◆探索メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+1、戦闘力+3、持続力+4 水耐性)
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+2、戦闘力+5、持続力+2)
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+3、戦闘力+3、持続力+3)
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5 防御強化)
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+8、持続力+4)
 ・精霊樹の実(今回の探索における最大持続力+4)


アリム「――――」

ルル「――!」

エンシァン「―――」


リエム「…………」ジッ

リエム「……」ソワソワ

リエム「!」

リエム「……」トトッ ヒョイ

リエム「…………」

リアン「リエムちゃん……? どうしたの?」スッ

リエム「あ……リアンさま……」

リアン「ん? それは……?」

リエム「……簡易的な魔導障壁発生装置のようです。まだ、使えそうなので……」

リアン「本当!? じゃあ皆に――」

リエム「…………あの」

リアン「?」

リエム「……わたしは……皆さまのお役に、立てていますか……?」

リアン「え……」

リエム「……わたしよりも、アリムの方が……」

リアン「違うよ! 役に立つとか、立たないとか……そんなこと、どうでもいいの!」

リエム「…………」

リアン「リエムちゃんも、アリムちゃんも……ただいてくれるだけで、私は凄く嬉しいんだよ。だから……そんなこと、気にしなくて良いの。ただ、一緒にいてくれれば……」

リエム「……はい。リアンさま……」

リアン「…………」

リアン(……これも、押し付けなのだろうか。役に立ちたいというリエムちゃんの気持ちを、無視した……)

リアン(わからない……。でも、リエムちゃんが不安を感じていることは……確かなようだった……)

 ☆インスタント魔導障壁を手に入れました
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/06(土) 18:42:36.52 ID:isvZFITc0
―魔核製造区画

 ガゴン プシュー――

リアン(階段を降りて、大きな金属製の扉を抜けると――ひんやりと冷えた、広い区画に出た)

リアン(ここが……魔核の製造区画――)


アリム「…着いたわ」

ルル「…………」

アリム「あとは――その魔核を、あの管に繋いで。その後の処理≠ヘ……わたしがやるわ」

ルル「うん……」コト…

リアン(ルルちゃんが、魔核を置いて管に繋げる……。これで……あの魔核は……)


「待ってもらおうか」


アリム「!?」バッ

青髪の少女「それをこちらへ渡せ」コツコツ


リアン(突然そこへ現れたのは――青い髪をポニーテールにした、一人の少女――)

リアン(雰囲気だけなら、柔らかささえある――。しかしその眼光には――強い意志が――)


アリム「お前……なぜここに……!? 白の聖鍵の守護をしているはずじゃ……」

青髪の少女「そんなことはどうでも良いだろう。で、渡すのか? 渡さないのか?」

 ザッ!

ルル「渡さない……!」シャキン

青髪の少女「それなら――奪い返すまでだ」シャキン

リアン「剣化!? まさか――」

リエム「――インテリジェンスソード」

エンシァン「気を付けろ、こいつ――!」

アリム「ええ、こいつは――格が違う!」キィン―


―魔導機械工場 踏破率[40/40]
    合計踏破力[12] 合計戦闘力[22] 合計持続力[19/22] 防御[15]
 ◆探索メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+1、戦闘力+3、持続力+4 水耐性)
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+2、戦闘力+5、持続力+2)
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+3、戦闘力+3、持続力+3)
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5 防御強化)
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+8、持続力+4)
 ・精霊樹の実(今回の探索における最大持続力+4)
 ・インスタント魔導障壁(戦闘終了まで防御+3)

 VS
 ◆青髪の剣 踏破力[12] 戦闘力[21] 持続力[18/18] 防御[9]
 ・パッシブ[折れぬ意志の剣](致命傷を受けた時、持続力を1残して耐える)


 ――ボス戦闘開始――

↓1コンマ
01-05 痛恨 味方に12ダメージ
06-35 失敗 味方に6ダメージ
36-95 成功 敵方に13ダメージ
96-00 会心 敵方に26ダメージ
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/06(土) 18:44:10.07 ID:5XPe1YbDO
はい
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/06(土) 19:13:44.42 ID:isvZFITc0
―魔導機械工場 踏破率[40/40]
    合計踏破力[12] 合計戦闘力[22] 合計持続力[13/22] 防御[15]
 ◆探索メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+1、戦闘力+3、持続力+4 水耐性)
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+2、戦闘力+5、持続力+2)
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+3、戦闘力+3、持続力+3)
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5 防御強化)
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+8、持続力+4)
 ・精霊樹の実(今回の探索における最大持続力+4)
 ・インスタント魔導障壁(戦闘終了まで防御+3)


青髪の剣「」シャッ

エンシァン「なっ、速――」

 ギンッ

ルル「ッ」ズザッ

青髪の剣「」ビビビッ

ルル「う、うううっ……!」ギンギンギンッ

アリム「そこッ!」シュッ

青髪の剣「」ヒョイッ

アリム「まだ!」シャシャッ

青髪の剣「」ヒョイヒョイシャッ

アリム「くっ」バッ

リエム「――」キィン―

青髪の剣「」フッ

リエム「――ッ!」

リアン「させない!」ボワン!

青髪の剣「!」ベチッ

エンシァン「喰らえ!」ガオン!

青髪の剣「」シャッ

ルル「……!」

アリム「くっ……! 強い!」


 ◆青髪の剣 踏破力[12] 戦闘力[21] 持続力[18/18] 防御[9]
 ・パッシブ[折れぬ意志の剣](致命傷を受けた時、持続力を1残して耐える)

↓1コンマ
01-05 痛恨 味方に12ダメージ
06-35 失敗 味方に6ダメージ
36-95 成功 敵方に13ダメージ
96-00 会心 敵方に26ダメージ
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/06(土) 19:18:33.71 ID:BJWHuEJI0
えい
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/06(土) 19:22:24.45 ID:isvZFITc0
―魔導機械工場 踏破率[40/40]
    合計踏破力[12] 合計戦闘力[22] 合計持続力[13/22] 防御[15]
 ◆探索メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+1、戦闘力+3、持続力+4 水耐性)
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+2、戦闘力+5、持続力+2)
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+3、戦闘力+3、持続力+3)
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5 防御強化)
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+8、持続力+4)
 ・精霊樹の実(今回の探索における最大持続力+4)
 ・インスタント魔導障壁(戦闘終了まで防御+3)


リアン「ルウェリアちゃんがいてくれたら地面を液状化させて――!」

エンシァン「ないものねだりをするな!」


ルル「――」シュッ

青髪の剣「!」ギン

ルル「」ビビビッ

青髪の剣「―ッ」キンキンキン―

リエム「――」ドギュゥン!

青髪の剣「ッ」サッ

アリム「はあッ!」ブンッ

青髪の剣「!」ガッ


リアン「入った!」

エンシァン「畳み掛けろ!」


 ◆青髪の剣 踏破力[12] 戦闘力[21] 持続力[5/18] 防御[9]
 ・パッシブ[折れぬ意志の剣](致命傷を受けた時、持続力を1残して耐える)

↓1コンマ
01-05 痛恨 味方に12ダメージ
06-35 失敗 味方に6ダメージ
36-95 成功 敵方に13ダメージ
96-00 会心 敵方に26ダメージ
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/05/06(土) 19:22:38.42 ID:cp7vWAbEO
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/06(土) 19:36:50.66 ID:isvZFITc0
―魔導機械工場 踏破率[40/40]
    合計踏破力[12] 合計戦闘力[22] 合計持続力[13/22] 防御[15]
 ◆探索メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+1、戦闘力+3、持続力+4 水耐性)
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+2、戦闘力+5、持続力+2)
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+3、戦闘力+3、持続力+3)
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5 防御強化)
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+8、持続力+4)
 ・精霊樹の実(今回の探索における最大持続力+4)
 ・インスタント魔導障壁(戦闘終了まで防御+3)


リアン「は、速すぎてついていけない……! せめて……癒やしの水!」ポウ

ルル「! ありがと!」シュッ

エンシァン「くっ……この速さでは仲間を巻き込みかねん……! 私が無力とは……!」ジリ



ルル「」ビビシュッ

青髪の剣「ッ」カンキンガッ

アリム「足元!」ブン!

青髪の剣「!」ゴッ

リエム「どいて!」キィン―

 ドギュゥゥン!

青髪の剣「ぐっ……ううぅッ……!!」プスプス

アリム「そんな……魔導レーザーの直撃を受けて、なんで立っていられるのよ!?」

青髪の剣「折れない……! 私は……まだ……!!!」

 [折れぬ意志の剣]発動!


 ◆青髪の剣 踏破力[12] 戦闘力[21] 持続力[1/18] 防御[9]
 ・[折れぬ意志の剣](致命傷を受けた時、一度だけ持続力を1残して耐える)

↓1コンマ
01-05 痛恨 味方に12ダメージ
06-35 失敗 味方に6ダメージ
36-95 成功 敵方に13ダメージ 撃破
96-00 会心 敵方に26ダメージ 撃破
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/06(土) 19:43:53.40 ID:WViHBFqWo
いけ!
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/06(土) 19:59:46.56 ID:isvZFITc0
―魔導機械工場 踏破率[40/40]
    合計踏破力[12] 合計戦闘力[22] 合計持続力[13/22] 防御[15]
 ◆探索メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+1、戦闘力+3、持続力+4 水耐性)
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+2、戦闘力+5、持続力+2)
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+3、戦闘力+3、持続力+3)
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5 防御強化)
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+8、持続力+4)
 ・精霊樹の実(今回の探索における最大持続力+4)
 ・インスタント魔導障壁(戦闘終了まで防御+3)



ルル「それなら――倒れるまで、叩く!」シュッ

青髪の剣「くっ!」キンキン

アリム「意志は折れずとも――ボディはもう限界のはずよ!」ゲシッ

青髪の剣「ぐ、ううッ……!」ズザザッ

アリム「大人しく退け! お前が死ねば誰が一番困るか、わかっているはずでしょう!!」

青髪の剣「――――誰も困りはしないさ。私一人が消えたところで――」

アリム「――は? お前――まさか!!!」

青髪の剣「」キィィィィ―


リアン(青髪の少女に、高密度の魔力が収束していく――)

リアン(これは――――!!!!)

リエム「リアンさま伏せて!!」バッ

リアン「だめえええええええ!!!!!」


↓1
01-90
91-00
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/06(土) 20:02:19.28 ID:Dh2oLL5CO
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/06(土) 20:29:20.63 ID:isvZFITc0
リアン(青髪の少女は――大きな爆発を起こした)

リアン(私たちは……リエムちゃんの展開した魔導障壁に守られて、無事だったけれど……)

リアン(彼女は……)

リアン(爆心には、砕け散った魔核の残骸が落ちていた……)

 ◆

ルル「…………」

アリム「それじゃあ……始めるわよ」

ルル「うん……」

 ピピ… キュゥーン…


リアン(ルルちゃんが持ってきた魔核もまた――アリムちゃんの手により、適切に処理されていく――)

リアン(人間的に言うなら、それは――)

リアン(安楽死、なのだろう――――)


ルル「…………グスッ」

エンシァン「ルル……」

リエム「ルルさま……」

ルル「……どうして……さっきの人……。わたしと、同じなのに……」

エンシァン「…………」


リアン(ルルちゃんの疑問に答える術は……ここにいる誰一人として、持っていなかった)

リアン(アリムちゃんは何か知っているようだったけど……。そのアリムちゃんも、どこか困惑している様子だったし……)

リアン(……遺跡って、何なの。古代文明って、何なの)

リアン(わからないこと、許せないことばかりが――増えていく気がした……)


↓1 魔核の行く末
01-90 安楽死
91-00 転生
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/06(土) 20:31:40.12 ID:WViHBFqWo
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/06(土) 20:44:48.56 ID:isvZFITc0
アリム「……終わったわよ」ガタ

ルル「……ありがと。アリム……」グスッ

アリム「いいのよ。わたしは、すべきことをしただけ」

リエム「…………」

エンシァン「……ここは、どうする?」

アリム「ここにはもう用はないわ。わたしにとっても、遺跡探索部にとっても……有益なものはもう、何もない」

エンシァン「そうか……」

アリム「帰りましょう」

リアン「…………うん」

 ――踏破成功――
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/06(土) 20:45:27.23 ID:isvZFITc0
―夜
 リアンの部屋

窓の外「」ザアザア…

リアン「……」ピッ

テレビ「次のニュースです。ユリトー島で行方不明となっていた三人の女子学生ですが、夕方に無事保護されたとのことです」

テレビ「三人はやや錯乱している様子で、『青髪の女性騎士様が助けてくれた』『樹海の外まで送ってくれた』などと意味不明の発言を繰り返し――」

リアン「……あの人が、助けたのかな」

リアン「…………一体……どうして……?」

リエム「リアンさま……」スッ

リアン「リエムちゃん……」

リエム「…………」

リアン「今日は……今日も、一緒に寝よう……?」ギュッ

リエム「はい……」

 ◆

―アリムの部屋

アリム「…………」

アリム「あいつ……純粋種のインテリソードだったはず……」

アリム「なのに……爆心地には人造の魔核……」

アリム「本物は……多分、ちゃんと白の聖鍵の守護を続けてる。ていうか守護から離れるはずがない。だとしたら――あれは、やっぱり――」

アリム「魔鍵……あいつ……ッ」ギリリッ

 ◆
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/06(土) 21:06:08.66 ID:isvZFITc0
―6月2週
 遺跡探索部 部室

ノルン「リアンちゃん。何か私たちに言うこと、ない?」ニコニコ

リアン「え、え〜っと……」ダラダラ

ノルン「あるよね? ねえ?」ニコニコ

リアン「な、何、かなあ……?」ダラダラ

ルウェリア「私にもない? 言うこと」ジッ

ノルン「あるでしょ? ねえ?」ニコニコ

リアン「そ、そう、です、ね……。そ、その……」ダラダラ

サーナ「あーもうまだるっこしい! リアン! バカ! どうして一人で行ったんですの!!?」ガタッ

リアン「そ、それは……その方が、部活に迷惑がかからないと、思いまして……っ」

ルウェリア「一人で行っちゃうことの方が迷惑だよ! もしリアンちゃんに何かあったら……!」

ノルン「今回は先生たちと合流できたから良かったけど……本当に危なかったかもしれないんだよ?」

リアン「うう……ゴメンナサイ」

ルウェリア「ルルさんも! 先生も! アリムさんも! 皆同罪ですよ!」プンスコ

エンシァン「学生は帰宅命令が出てたが、私は学生じゃないからな」

ルル「ルルも学生じゃない」

アリム「なんでわたしが人間なんかの取り決めに従わなきゃなんないのよ」

ルウェリア「もう! 置いてかれる側の苦しみも考えてください!」


―次の遺跡発見率[0/500]
 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+1、戦闘力+3、持続力+4 水耐性)
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+4、戦闘力+3、持続力+1)
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+2、戦闘力+5、持続力+2)
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+3、戦闘力+3、持続力+3)
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5 防御強化)
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+1)
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+3)
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+8、持続力+4)

☆現在の目標☆
・ルウェリアの姉の手がかりを探す
・魔鍵を追う

6月2週の行動です
↓1〜3 自由行動または発生するイベント 行動終了後、何らかの特殊なイベントが発生することがあります
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/06(土) 21:08:08.26 ID:xIN6dyD+0
魔法薬の授業でリアンが一時的に巨乳になる
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/06(土) 21:09:53.48 ID:70+f2JZ1O
ルルが剣のまま地面に刺さって抜けなくなった
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/06(土) 21:10:22.43 ID:3tohv+qoo
リアンの強い希望で人造種同士も私達ももっと仲良くなろうパーティ開催
色々食べさせて好物を知りたい
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/06(土) 21:13:08.69 ID:BJWHuEJI0
リアンが危険に突っ込むならと、一緒に強くなると闘技大会にデュエットで出ようとノルンに誘われる
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/06(土) 22:02:22.34 ID:isvZFITc0
―6月2週 某日
 理科室

薬学先生「皆さん準備はできましたか? とは言っても今回作って頂いたのはマナポーション……過去にはエーテルリキッドと呼ばれていた、魔力補充用の液体です。材料にも製法にも危険性はありませんので、是非皆さんの口で実飲してみてください」

青い液体「」

リアン「だ、誰が飲む……?」

ルウェリア「……」ジッ

ノルン「……」ジッ

サーナ「……」ジッ

リアン(ひええ〜! みんなまだ怒ってるの〜!?)

ルウェリア「リアンちゃん、先週はいろいろあって魔力を消耗してるよね? ほら、ぐいっといっていいよ」

ノルン「……大丈夫だよ。危険はないって先生も言ってたでしょ?」

サーナ「ケジメを付けるんですのよ! わたくしたちもこれが終わればもう何も言いませんわ!」

リアン「わ、わかったよぉ〜……」スッ

青い液体「」

リアン(うええ……全く食欲をそそられない色だ……。ええい、ままよ!)グイッ

リアン「んぐ、んぐっ……!」ゴクゴク

ルウェリア「お、おお……!」

ノルン「そ、そんなに一気にいっちゃって大丈夫……?」

サーナ「リアン……女を見せましたわね……!」

リアン「んぐ、んぐ……ぷはっ……! い、意外と……悪くない、かも……?」

薬学先生「今回は甘味料や酸味料等を加えて飲みやすくしてありますからね。実際悪くはないはずですよ」

リアン「はあ〜……まあ、こんなもんで済んで良か……んん? なんか……変な感じ……?」

ルウェリア「えっ!?」

ノルン「大丈夫!? ご、ごめんね! やっぱり私が飲めば……!」

サーナ「保健室へ運びますわ!」ガタッ

薬学先生「待って! これは――」

リアン「ん、んん……な、なんか……胸が、きつい……!?」グググ

薬学「百万人に一人いると言われる――マナポーション豊乳症です!!!」

ルウェリア&ノルン&サーナ「ええええええ!!?」

リアン(ええ……何その頭のおかしそうな病名は……。んん……き、きつい……!)

 ◆
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/06(土) 22:03:23.86 ID:isvZFITc0
―保健室

リアン(マナポーション豊乳症というのは……ある特定の材料を特定の割合、製法で作ったマナポーションを飲んだ時に発生する症状らしい)

リアン(一般的に市販されているマナポーションを飲んでも起こらないらしく、発覚しないまま一生を終える人も多いという……)

リアン(いや、どんな確率なのそれは……)

リアン(命とか健康には何の影響もないらしく、大抵は一日か二日程度で収まるらしい……)


ルウェリア「リアンちゃん、大丈夫?」ガラッ

サーナ「お見舞いに来ましたわよ!」

ノルン「…………その、ごめんね? リアンちゃんがそんな体質だったなんて、知らなくて……」

リアン「いや、私も初めて知ったよ……」ユサッ

リアン「う、うう……。重い……」ユサ…

サーナ「フフ、これでリアンにも巨乳の重さというものがわかりまして?」バルン

ノルン「ふふ……リアンちゃんには悪いけど、同じ気持ちになれたのならちょっと嬉しいな」ポヨン

ルウェリア「な……なんだろう、この疎外感は……」ペタン

リアン(うーん……巨乳に憧れがあったわけじゃないけど……気持ちを知れたのならまあ悪くないかも?)ユサッ

 ◆

―夜
 リアンの部屋 お風呂

 カポーン

リアン「はあ〜……まだ縮んでないなあ……」プルン

リエム「リアンさま……? お胸のご様子が……」ペタン

リアン「リエムちゃん……。私、なんかそういう体質なんだって……」プルン

リエム「そうなのですか」ペタン

リアン「うん……。あ、そうだ!」プルンッ

リエム「?」ペタン

リアン「この状態で……ぎゅーっ!」ギュッ

リエム「ふわ……」

リアン「ねえねえどう? いつもより柔らかい?」プルン

リエム「あ……はい。柔らかい、です……」ペタン

リアン「えへへ、そっか!」プルン

リエム「…………温かい、です……リアンさま……」

リアン「……うん。ちょっと、こうしてよ」

リエム「……はい」

 ◆
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/06(土) 22:04:36.00 ID:isvZFITc0
―6月2週
 海岸

ルル「――」キャッキャッ

リエム「――」アワアワ



リアン「すっかり元気を取り戻しましたね、ルルちゃん」

エンシァン「ああ。リアンくんたちのお陰だ。改めて礼を言わせてもらおう」

リアン「あはは、良いですよ。ルルちゃん自身が望んで成したことです」



リエム「リアンさま! エンシァン先生さま!」トテトテ

リアン「リエムちゃん? どうしたの?」

リエム「ルルさまが……!」

エンシァン「ルルがどうした……!?」ザッ



剣ルル「抜けない……」

リアン(じ、地面に突き刺さっている……)

リエム「強く突き刺さってしまい……抜くことができず……」

エンシァン「何をやっておるのだ……。しかし……ううむ、ギリギリまで掘削してみるか? いや、手元が狂ったら危険だな……。ルウェリアを呼ぶか……?」

リアン「わ、私! 抜いてみます!」

↓1コンマ どうなった?
01-30 結局ルウェリアを呼んで地面を軟化してもらった
31-90 先生が抜いた
91-00 リアンが抜いた
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/06(土) 22:06:00.16 ID:BJWHuEJI0
ぽい
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/06(土) 22:13:55.76 ID:isvZFITc0
ルウェリア「何事かと思ったら、何やってんですかもう……。はい、リキッド」ドロロ…

剣ルル「ぷはーっ! 抜けた! 抜けた!」キャッキャッ

エンシァン「ちっとは反省しろ」ポカッ

剣ルル「剣だから痛くないも〜ん! リエム、来てー!」ヒュンヒュン

リエム「はい、ルルさま」トテトテ

エンシァン「全く……。フッ、こういうのもたまには良いか」

リアン「あ、あはは……。でも、本当に元気になって良かった……」

ルウェリア「最近、ちょっと元気なかったもんね。ルルさん……」

エンシァン「元気すぎるくらいが丁度良いさ、あいつは」

 ◆
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/06(土) 23:39:38.88 ID:isvZFITc0
―6月2週
 遺跡探索部 部室

ルウェリア「というわけで……今年の新入部員歓迎パーティをここに開催します!」

ルル「わー!」パチパチパチ

ルウェリア「リアンちゃん、ルルさん、リエムちゃん、ノルンさん、サーナさん、アリムさん……この6名の入部を祝して、乾杯!」

シャーロット「かんぱ〜い!!」ユサッ


リアン(なぜ6月という時期になって、今更新入生歓迎会などというものをやっているのか?)

リアン(それは、私が提案したからだ――)

リアン(せっかく人も人造種も集まった部活なのに――なんだか、最近ちょっと空気が悪い! 主にアリムちゃんが来てから!)

リアン(これは由々しき事態だと重く見た私は――新入生歓迎会と称して、みんなともっと仲良くなろうパーティを開催すべきと思ったのだ!)

リアン(これで少しでも……主にアリムちゃんが、みんなと打ち解けられたら良いのだけれど……)


 ワイワイ…

アリム「…………」チビチビ

リアン(ああ……当のアリムちゃんは端っこの方で一人、遺跡産のエーテルリキッドをちびちび飲んでいる……)

リアン(なんとかして仲良くならなきゃ! 好物とか聞いたりして……!)

リアン「あ、アリムちゃん! 今日は……来てくれて、ありがとう……!」

アリム「勘違いしないで。わたしはルルに呼ばれたから来ただけ。他の有象無象などどうでも良い」

リアン「そ、そうだとしても……ありがとう!」

アリム「フン。感謝したければ勝手にすれば」

リアン「……あ、アリムちゃんって、好きなものとかある!?」

アリム「好きなもの……? 人間の死かしら」

リアン「そ、そうじゃなくて……! た、食べ物とかで!」

アリム「これ。エーテルリキッド。魔法人形はこれさえあれば死なないもの」チビチビ

リアン(あうぅ……手強い……! どうすれば……! ルルちゃん助けて……!)」


ルル「――」キャッキャッ
サーナ「――」キャッキャッ
シャーロット「――」キャッキャッ


リアン(あ、あっちで盛り上がってる……! ルルちゃんの援護は期待できそうにない……!!)

リエム「リアンさま」

リアン「リエムちゃん!」

リエム「あとはわたしにお任せくださいませ」スッ

リアン「えっ!」(な、なんか猛烈に嫌な予感が……!)
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/06(土) 23:41:20.14 ID:isvZFITc0

リエム「…………」

アリム「……何? 正規品のリエムさんが、デバッグ不足のぽんこつに何か用?」

リエム「自分をデバッグ不足のぽんこつだと自覚していたのですね」

アリム「……煽られているのかしら。物凄くムカつくんだけど……」

リエム「事実を言っただけです。反論があるならどうぞ」

アリム「……表へ出なさい。一度ボコボコにしてやる……!」ザッ

リアン「わー! わー! どうしてすぐ喧嘩するの!!?」バッ

リエム「事実を言っただけで喧嘩はしておりません、リアンさま」

アリム「煽ったじゃない! 思いっきり煽ってきたじゃない! どう見ても喧嘩売ってたわよね!?」

リエム「リアンさまに同意を求めないでください、悪い方のリエム」

アリム「ああああああ!!! 一体どんな教育したらこんな風に育つのよ!!?」

リアン「え、ええ……? 魔法人形って、こういうものなんじゃないの……?」

アリム「こいつはちょっと異常よ!? 普通ここまで主に入れ込んだり他の魔法人形を煽り倒したりしないわよ!!!」

リエム「異常なのは悪い方のリエムだけです。一緒にしないでくださいませ」

アリム「くうううう……!! 前に主人に尽くす哀れな魔法人形なんて言ったけど訂正するわ……! こいつ、明らかに自分の意志で馬鹿リアンに尽くそうとしてる異常な魔法人形よ!!」

リアン「え……ええええ!!?」



ノルン「こらこら、そこ喧嘩しないの。はいどうぞ。おかわりもあるからね」コトン

リアン(リエムちゃんとアリムちゃんが言い争っているところで、ノルンさんがアップルパイの乗ったお皿を置いた。美味しそうだ)

リアン「……と、とりあえず食べよう?」

アリム「……嫌よ。人間の作った食べ物なんて」

リエム「悪い方のリエムは餓死を望んでいるようです。放っておきましょう、リアンさま」

アリム「何ですって……!? いいわ、お前の分まで食ってやるから!!」ガッムシャムシャ

リエム「汚い食べ方です。悪い方のリエムはテーブルマナーもインストールしていないようですね、リアンさま」

リアン(普段は控えめで優しくて穏やかなリエムちゃんが、今は狂ったように毒を吐きまくっている……。頭がおかしくなりそうだ……)

アリム「………! こ、これ……!」

リアン「! ね、ねえ……美味しい!?」

アリム「……フン! に、人間にしては……やるじゃない!」モグモグ

リアン(そう言いながら、アリムちゃんはモグモグとアップルパイを食べ続けた)

リエム「感想一つまともに言えないのですね。悪い方のリエムは自己分析が苦手な欠陥品のようです」

アリム「黙って食わせなさいよ!!!!」

 ◆
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/06(土) 23:42:24.49 ID:isvZFITc0
―夜
 リアンの部屋

リアン「はあ……。しっちゃかめっちゃかだったけど、楽しかったな。パーティ」

リアン(当初の目的を達成できたかは……微妙なところだけど)

リエム「…………」

リアン「その……リエムちゃん? どうして……アリムちゃんには、あんなに冷たく当たるの……?」

リエム「……先にリアンさまや皆さまに冷たく当たったのは、あっちの方です」

リアン「それは……そうかもしれないけど。ずっとあんな調子じゃ、仲良くなれないよ……」

リエム「……仲良くなる必要はありません。リアンさまには、わたしがおります……」

リアン「そ、そういう問題じゃないよ。どちらか一人とだけしか仲良くなれない、なんてことはないんだから」

リエム「…………」

リアン(な、なんだか……今日のリエムちゃんは、意志が強い。アリムちゃんが言った通り、これがリエムちゃん自身の意志ってこと……?)

リアン(……意志を持つとしても、必ずしも私に都合の良い意志ばかりじゃないもんね。それならまあ、これはこれで良いのかな……?)

リアン(で、でも仲良くなって欲しいなあ……。エゴかなあ、私の……)

 ◆
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/06(土) 23:43:18.04 ID:j2/FXIWu0
「適応能力あるかも?」って設定から煽られたら煽り返すように学習したのかなリエムちゃ……
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/06(土) 23:52:14.84 ID:CBJWv+8MO
ヤンデレ人形になっちゃう?
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/06(土) 23:58:28.02 ID:isvZFITc0
―6月3週
 遺跡探索部 部室

アリム「…………」

リアン「あ、あのー……アリムちゃん? その……昨日は、リエムちゃんが……ごめんね?」

アリム「フン。別に良いわ。昨日はムカついたけど……あいつにとって先に嫌なこと言ったのはわたしの方だしね」

リアン(あ、あれ……? ひょっとしてアリムちゃんの方がまだ和解の余地があるんじゃ……)

アリム「……もしお前がリエムの献身を悪意を持って利用したり、リエムを裏切るような真似をしたら……その時は、絶対に許さないから」

リアン「うん……。その時は、アリムちゃんが私を消し飛ばして。そんな外道に堕ちるくらいなら、死んだ方がマシだもの」

アリム「軽々しく死んだ方がマシとか言うんじゃないわよ。でもまあ……約束はしてやるわ」

リアン「ありがとう。アリムちゃんになら、安心して任せられるよ」

アリム「…………」


―次の遺跡発見率[117/500]
 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+1、戦闘力+3、持続力+4 水耐性)
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+4、戦闘力+3、持続力+1)
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+2、戦闘力+5、持続力+2)
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+3、戦闘力+3、持続力+3)
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5 防御強化)
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+1)
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+3)
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+8、持続力+4)

☆現在の目標☆
・ルウェリアの姉の手がかりを探す
・魔鍵を追う

6月3週の行動です
↓1〜3 自由行動または発生するイベント 行動終了後、何らかの特殊なイベントが発生することがあります なお本日はここまで
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/06(土) 23:59:09.16 ID:xIN6dyD+0
サーナが飛行魔法を習得したのでその実践に付き合わされる
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/06(土) 23:59:41.99 ID:bdXouvkSO
アリムちゃんと二人で遊びに行ってみたり!!
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/07(日) 00:00:47.95 ID:DatjkrKUO
魔法剣術の授業
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/07(日) 00:15:54.08 ID:R1ppt9t70

現状敵の二人とは和解できないのかな……
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/07(日) 00:36:03.24 ID:rDEPOrvLo
乙乙
アリムちゃん、大分チョロかったとはいえ良く仲間になってくれたなぁ(コンマ)
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/07(日) 05:34:47.44 ID:137pyqfmo

アリムに嫉妬して強く当たっちゃうリエム可愛い
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/07(日) 11:25:52.13 ID:PpVHE06U0
イエリアさまとフィーさんについては、今すぐ和解というのは難しいです。そもそもリアンたちが出会ってすらいないので…
シナリオが進んでいない状態でも、自由行動等で動き回っていれば低確率で出会える可能性はあります
アリムちゃの加入は実際プロット破壊でしたが、まあ面白くなったので結果オーライです。でもリエムちゃのことも多少は気にかけてあげてね(リアンが勝手に気にかけます)
――――――――――――――――――――――――――――――――

―6月3週
 学院 校庭

剣術教師「では本日は皆さんに魔法剣術を学んでいただきます。皆さん、木刀は持ちましたか?」

生徒たち「はい!」

剣術教師「よろしい。魔法剣術の基本は、他の魔法武術と同じ。つまり、エンチャントです。剣に魔法を乗せて、斬る。言葉にすればシンプルですが、訓練なしにこの二つを同時に行うのは非常に難しい。そしてどちらか片方でも疎かであれば成立しない意外に難しいものなのです」

生徒A「せんせー! 早く始めよーよー!」

生徒B「ウチも早くエンチャした〜い!」

剣術教師「全く、せっかちな生徒ですね。では皆さん、まずは木刀に自分の魔法をエンチャントしてみてください。木刀とは言っても魔力の通りやすい精霊樹の木材を使用した一品ですので、火属性だろうと闇属性だろうと木刀がダメになる心配はありません。存分に挑戦してみてください」


リアン「エンチャントか……。まあジェルを纏わせたりとか、いつも似たようなことやってるから――」ギュルン

木刀「」ポワンポワン…

リアン「これだけならそんなに難しくはないかな……」ポワンポワン…


サーナ「あら、リアンもできましたのね」ヒュルヒュル…

ノルン「私もできたよ〜」キラキラ…

ルウェリア「私も……。と言っても私の場合は本当にいつもやってることと同じなんだよね。むしろ精霊樹のお陰でやりやすいくらい」カチコチ…

リアン「みんな良い感じだね」ポワンポワン…


剣術教師「皆さんできたようですね。それでは、その状態で剣を振ってみましょう。まずは私の型をなぞるように――イヤーッ!」

リアン「い、イヤーッ!」

↓1 リアンの剣の才能
01-30 ダメダメ
31-60 まあまあ
61-90 意外とやる
91-00 剣聖
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/07(日) 11:28:13.22 ID:dERYYOIi0
剣聖
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/07(日) 11:47:09.64 ID:PpVHE06U0
 ブン、ブン、バシャッ……

リアン「う、うぅ……」ビショビショ…

ルウェリア「り、リアンちゃん……!?」

サーナ「ああ! リアンがビショビショになってしまいましたわ……!」

生徒B「あー! リアンちゃんの今日のブラピンクじゃん!」

生徒A「ちょ、大声やめたげてよー!」

リアン「…………み、見ないでよぉ……」フラフラ

ノルン「もう、見世物じゃないんだよ!? リアンちゃん、更衣室いこ!」ギュッ

リアン「うん……」トボトボ…


ルウェリア「…………濡れ透けで弱ってるリアンちゃん……ちょっと可愛かったかも……」

 ☆リアンの剣の才能はダメダメでした……

 ◆
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/07(日) 11:49:25.29 ID:PpVHE06U0
―6月3週 某日
 校庭

リアン(その日、私たちはサーナさんの飛行魔法お披露目に付き合わされていた)

リアン(風魔法による飛行と言えば――かなり精密な操作と高い魔力が要求される高度な術らしい。学生の内に習得できる人なんて滅多にいないらしいけど……)

リアン(でも向上心の塊みたいな人のサーナさんなら、習得できてもおかしくないのかもしれない)


サーナ「よーし、皆さん見ていてくださいまし!」

ノルン「気を付けてね? 怪我しないでね?」

サーナ「大丈夫ですわ! もう何度も練習したのですもの!」

ルウェリア「落っこちそうになったら地面を柔らかくしといてあげるから、安心して」

サーナ「ムッ、落っこちそうになどなりませんわよ!」

リアン「ま、まあ万が一ってこともあるし……」

サーナ「……まあ、それはそうですわね。友人の気遣いですもの、ありがたく頂戴しましょう」ヒュル―

リアン(サーナさんが、風を纏う――)

サーナ「では――行きますわよ!!」フワッ

リアン(そしてふわりと、浮かび上がった――!)

↓1 結果
01-10 落っこちた(サーナ根性+)
11-50 まだぎこちない(サーナ能力獲得フラグ)
51-90 スムーズ(サーナ能力獲得)
91-00 風神(サーナつよい能力獲得)
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/07(日) 12:09:49.67 ID:ba8tAkplO
高く
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/07(日) 12:45:41.35 ID:PpVHE06U0
サーナ「むむむ……」フワフワ

リアン「……」ドキドキ

サーナ「とうッ!」シュバッ

リアン(サーナさんは、自在に宙を舞い始めた――)


サーナ「ふ、ふふ……やりましたわ! 完全にコツを掴みましたわよ!!!」ビュンビュン


ノルン「わあ……! サーナちゃん、やったね!!」

ルウェリア「……ふう。これなら安全装置は必要なさそうかな? それにしても……凄いな」スッ


サーナ「これで空も大気も全てわたくしのモノですわァ!!! フフ、オホホホ! オーホホホホホッ!!!!!」ビュンビュン


 ◆

サーナ「か、体が……フラフラしますわ……」フラフラ

リアン「ま、マナポーション飲む? 市販のやつ……」

ノルン「流石に魔力消費は激しいんだね……」

ルウェリア「探索の時に使い続けたりとかは、無理そう……?」

サーナ「常時は無理ですわね……。でも短期間――戦場(いくさば)でなら、思いっきりやれますわ!!」

 ☆サーナがパッシブスキル〈飛行(戦闘コンマの成功範囲+10、失敗範囲-10)〉を獲得しました
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/07(日) 12:46:04.30 ID:rDEPOrvLo
(生徒Bナイス……!)と思ってる生徒いそう、いる
344 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/07(日) 12:54:59.74 ID:PpVHE06U0
―6月3週 某日
 学生通り

リアン「…………」ソワソワ

アリム「……」スタスタ

リアン(ひ、ひええ〜! やっぱり機嫌悪そうだよお〜!)オロオロ

リアン(そもそも、なぜアリムちゃんと一緒に歩いているのか? それは遡ること十数分ほど前……)

 ―

リアン『え、買い出し?』

エンシァン『ああ、物資が底をつきてきてな。遺跡探索に出る度に食料や飲料を持っていくだろう?』

リアン『あ、確かに……。部費から出てるんでしたよね』

エンシァン『そうだ。しかし今日は他の部員が出払っているな。私もこれから用事があるし……。リアンくん一人では流石に――』

 ガラッ

アリム『…………』スタスタ

エンシァン『! アリムくん、少し頼みがあるのだが、良いかな?』

アリム『……? 内容次第ね。遺跡探索に関係ないことなら断るけど』

エンシァン『関係はある。君とリアンくんで、物資の買い出しに行ってもらいたい!』

リアン『!?』

アリム『は……?』

 ―

リアン(そういうわけで……私とアリムちゃんで、今日は買い出しに出ることになったのだ……)

リアン(で、でも……アリムちゃんと仲良くなるチャンスだよね! ここが頑張りどころだ、私……!)


アリム「ねえ」

リアン「ひゃい!?」

アリム「これどこで買えるの? わたしここに来てまだ浅いんだから、あんたが先導しなさいよ」

リアン「あ、そ、そうだね……! わかった、付いてきて!」ザッ

アリム「…………」


↓1コンマ
01-80 リアン、日和る
81-00 リアン、勇気を出して手を繋ぐ
345 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/07(日) 12:57:50.44 ID:f1TvQBOw0
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/07(日) 13:26:48.70 ID:PpVHE06U0
リアン(……一瞬、手を繋ごうかとも思ったけど……)

リアン(いきなり、嫌いな人間に手を掴まれたら……きっと、嫌だよね……)

リアン(うん。そんな急進的な距離の詰め方はしないでいこう……)

リアン(ゆっくり、仲良くなっていけば良いんだ)


アリム「……とか考えてそうね、こいつ」

リアン「へっ!? な、何のこと……!?」

アリム「別に。ほら、今は買い出しでしょ? 早く案内しなさいよ。荷物くらい持ってやるから」

リアン「う、うん……! まず、乾パンはあっちのスーパーで――」

 ◆

―夕方
 学生通り

アリム「……」ガッサガッサ

リアン「あ、アリムちゃん……重くない?」

アリム「魔法人形を舐めないでくれる? それともリエムはこの程度で音を上げるの?」

リアン「あ……ええと、リエムちゃんとは、分担して持つことにしてて……」

アリム「…………そう。じゃあ、わたしもそうさせてもらおうかしら」スッ

リアン「あ、うん! 持つよ……!」ガサッ

アリム「…………買い出しは以上だったわよね?」

リアン「うん。余ったのはお小遣いにしても良いって。部費だけど……」

アリム「……それ、なんか経理的にまずいんじゃないの? いや人間の組織のやり方なんて知らないけど……」

リアン「わ、私もわかんないけど……先生が良いって言ってるんだし良いんじゃないかな」

アリム「……熱心に盗掘してるだけあって割と無法寄りよね、あんた」

リアン「ええ!? そ、そんなこと――あ! ねえアリムちゃん、あれ!」

アリム「何よいきなり……あ」

リアン(私が指さした先には、アップルパイの販売ワゴンが来ていた。甘く香ばしい、良い香りがする……)

リアン「ねえ、お小遣いもあるし……食べてかない?」

アリム「……あんたが食べたいってんなら……付き合ってあげても良いけど?」

リアン「! じゃあ、いこ!」タタッ

アリム「あ、馬鹿! 大荷物持ったまま走るな!」タッ

 ◆

 スタスタ

リアン(アリムちゃんはアップルパイをぺろりと平らげてしまうと、澄ました顔でスタスタと帰路を歩き出した)

アリム「まあまあね。悪くはなかったけど……個人的にはこの前のやつの方が好みかしら」

リアン「あれは部員のノルンちゃんが焼いてくれたんだよ。お願いすればきっとまた焼いてくれると思う」

アリム「…………考えておくわ」

 ◆
347 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/07(日) 13:27:48.20 ID:PpVHE06U0
―夜
 アリムの部屋

エーテルリキッド「」カラン

アリム「…………」チビチビ

アリム「リアンの馬鹿……やっぱり、ムカつくわね……」

アリム「……本心なのかしら。本心で……わたしたちのこと……」

アリム「…………少しくらい……道具扱いしなさいよ」チビ…

アリム「………………でないと……」

アリム「本気で…………信じたく、なっちゃうじゃない…………」

 ◆
348 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/07(日) 13:48:43.01 ID:PpVHE06U0
――6月4週
 学院 教室

先生「言い忘れていたが……先週は、夏至だった」

生徒A「へー!」

生徒B「だから!?」

先生「それだけだ。今年の雨季もそろそろ終わる。雨の中に思い出を――ここで過ごした梅雨を、忘れないように――……」

生徒A「せんせーめっちゃポエミング!!」

生徒B「ウチそーゆーの嫌いじゃないかも!!」

先生「そして7月には……君たちが楽しみにしている期末テストだ!! 抜かりのないように!! 起立礼解散!!」



リアン「雨ばっかりで先生がおかしくなっちゃった……」

ルウェリア「教員って激務でストレスがやばいって言うしね」

ノルン「ねえ、ところでリアンちゃんって、闘技大会出るんだよね……?」

リアン「え、うん。一応……。怖いから、やっぱり出ないかもしれないけど……」

ノルン「デュエットはどうするの?」

リアン「え、考えてなかったな……。まあ、今のところ相方もいないし出なくて良いんじゃない……?」

ノルン「あんまり乗り気じゃないんだね」

リアン「そりゃまあ……私はサーナさんみたいに戦闘狂ってわけじゃないし……」

サーナ「心外ですわ! わたくしは戦闘狂ではありませんわよ!!? ただ高みを目指しているだけですわ!」

ルウェリア「そのやり方が闘技での自己研鑽なら、割と戦闘狂に片足突っ込んでるんじゃないかな……」


―次の遺跡発見率[327/500]
 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+1、戦闘力+3、持続力+4)〈水耐性〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+4、戦闘力+3、持続力+1)
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+2、戦闘力+5、持続力+2)
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+3、戦闘力+3、持続力+3)
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+1)〈飛行〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+3)
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+8、持続力+4)

☆現在の目標☆
・ルウェリアの姉の手がかりを探す
・魔鍵を追う

6月4週の行動です
↓1〜3 自由行動または発生するイベント 行動終了後、何らかの特殊なイベントが発生することがあります なお本日はここまで
349 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/07(日) 13:49:18.64 ID:AGqYZT6d0
アリム、生徒のピンチを助けてその事親しくなる
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/07(日) 13:55:12.76 ID:DatjkrKUO
体育後の着替え中、生徒Bが下着品評会を始める
351 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/07(日) 13:55:37.65 ID:rR2D77fTo
夏に向けて新しい水着買いに行こうぜ
リエムちゃん達の分も買おうぜ
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/07(日) 13:57:13.10 ID:PpVHE06U0
コピペミスです。本日はここまでではありません。これは安価に含まれないレスです
353 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/07(日) 13:57:47.64 ID:AGqYZT6d0
>>349すみません誤字りました。

その事→その子とです。
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/07(日) 14:09:30.22 ID:PpVHE06U0
―6月4週 某日 放課後
 学生通り

アリム「……」スタスタ

アリム「ある程度はこの時代の人間の生活様式を知っておいた方が良いか……」

アリム「エーテルリキッド……ここではマナポーションか。それの補充もしておきたいしね」

自動車「」ブーン!

アリム「この時代の移動用機械か……。質量攻撃として上手く使えれば強そうね」

アリム「頭上にある赤とか黄に光ってるやつは、信号機と言ったかしら。確か赤が停止、黄が注意で……ん? あの車――」

自動車「」ブーン!!!

「あ――」

アリム「ッ!!」シュバッ


↓1コンマ アリムが助けた人
01-10 生徒A,B
11-20 風紀委員長
21-40 ルウェリア
41-60 サーナ
61-80 ノルン
81-00 リアン
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/07(日) 14:19:04.90 ID:dERYYOIi0
えい
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/07(日) 14:46:46.29 ID:PpVHE06U0

 ガッ ズザァッ

自動車「」ブゥーン―


リアン「あ――アリム、ちゃ――」

アリム「馬鹿! 馬鹿リアン!! 何ぼけっとしてんのよあんた!!」

リアン「ご、ごめんなさい……」

アリム「言ったわよね!? リエムを裏切るなって……!! お前が消えたら、リエムがどんな気持ちになるか――わからないなんて言わせないわよ!!!」

リアン「……! う……う、うぅ……」ポロポロ

アリム「……ッ! な、泣いたって許さないわよ! 例えただの不注意だとしても、勝手に死ぬなんて絶対に許さないわ……!!」

リアン「う、うあぁぁ……ごめんなさい……ごめんなさぃ……アリムちゃ……リエム、ちゃ……」ポロポロ

マナポーションの瓶「」カラン…

アリム「…………っ! これ……エーテルリキッド……? あんた、これ嫌いなんじゃ……?」

リアン「えぐ、えぐ……。あ、アリムちゃんに……あげようと……思って……」ポロポロ

アリム「……自分の分くらい、自分で買えるわよ。こんなものを渡す為に、命を落としかけたなんて……。ふざけないでよ…………」

リアン「う、うぅぅ……」ポロポロ

アリム「…………立てる? 帰るわよ。ほら……」スッ

リアン「うん……」グスグス

アリム「ったく……。本当に世話のかかる人間ね……」

 ◆
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/07(日) 18:06:41.42 ID:PpVHE06U0
―6月4週 休日
 学生通り ショッピングモール

リアン「……」ソワソワ

リエム「……」

アリム「……」

リアン「…………あ、アリムちゃん……。この前は……ごめんね……?」

アリム「別に。反省はしただろうから、わたしからこれ以上言うことはもうないわ」

リエム「何かあったのですか……?」

リアン「えっとね……。車に撥ねられそうだったところを、アリムちゃんに助けてもらったの」

リエム「…………悪い方のリエムが、リアンさまを……?」

リアン「うん……。あと、アリムちゃんって呼んであげて……?」

リエム「…………」

リエム「…………リアンさまを助けていただいて……ありがとうございます……」ペコリ

アリム「別に。そいつに死なれたらいろいろ困るから。それにしても、お前がわたしに頭を下げるなんて思わなかったわ。魔法人形が人間を助けるのは当然の義務、それなのに反省や謝罪を求めるなんてやはり悪いリエムは欠陥品だー、なんて言うかと思ってたのに」

リエム「…………いいえ。リアンさまの危機に駆け付けられなかった、欠陥品のわたしに……そのようなことを言う権利はありません……」

リアン「え――」

アリム「……」ブンッ

 パシンッ

リエム「……」ヒリヒリ

アリム「揃いも揃って本当に手のかかる奴ら。待機を命じられてたお前が駆け付けられるわけないでしょ。責任の感じ方がおかしいのよ」

リエム「ですが……わたしより、アリムの方が優秀です。わたしでは、もうリアンさまのお役に――」

アリム「わたしはリアンの魔法人形じゃないし、リアンのことを取ったりもしないわ。リアンの魔法人形は今までもこれからも、お前一人だけ」

リエム「…………」

アリム「わたしがどんなに優秀でも、その地位は永久に変わらないわ。それでもまだ不服? わたしに負けたくないの?」

リエム「……はい。リアンさまの魔法人形はわたし一人で……リアンさまのお役に一番に立てるのも……わたしでなきゃ、いやです……」

アリム「……ふふっ。本当に、強い意志を持った強欲な魔法人形になったのね。良いわ……それなら、わたしが鍛えてあげる……!」

リエム「アリムが、わたしを……?」

アリム「ええ。一朝一夕とはいかないだろうけど、漫然とリアンに仕えているよりは遥かに効率的にいろいろ教えてやるわ。覚悟しておきなさい」

リエム「……! はい……よろしくお願いします、アリム」

リアン(いろいろあったけど、この様子ならリエムちゃんとアリムちゃんは仲良くなれそうかな? 良かった……)


リアン「ねえところでアリムちゃん、この前のルルちゃんの時みたいにパパッとインストールしてリエムちゃんを強くしたりはできないの?」

アリム「リエムの既存機能はもう最新型だからああいうのは無理ね。あとはわたしの今までの学習データをリエムに飲ませるっていう方法もあるけど、その方法はリエムの人格に大きな影響を及ぼすから当然ダメ。そもそもわたしの学習データはわたし用に洗練されたものだから、初期化直後とかならともかく既にいろいろ学習しているリエムに飲ませてもあまり良い結果にならない可能性の方が高いわ。まあつまり、魔法人形も地道に学習を積み重ねていくしかないってことね」
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/07(日) 18:08:56.44 ID:PpVHE06U0
サーナ「わたくしが来ましたわよ!」ザッ

ノルン「おはよう、リアンちゃん、みんな。待たせちゃったかな?」スタスタ

ルウェリア「ごめんみんな、ルルさんがまだ寝てて……」タッタッタッ

剣ルル「んん〜……」

リアン「みんな、おはよう!」

リエム「おはようございます、皆さま」ペコリ

アリム「……で、何の集まりだったかしら。これ」

リアン「これはね……水着を買おうの集まりだよ!」

 ◆

―水着コーナー

ルウェリア「流石に海にスクール水着を着ていくのは恥ずかしいし、ちゃんとしたの選ばないとね」

リアン「だね……。私もスク水しか持ってないから……」

ルウェリア「と言っても……私に似合うのってあんまりないんだよね……」ペタン

リアン「あ、じゃあこれなんてどうかな? ひらひらしてて可愛いし」スッ

リアン(そう言って私が手に取ったのは、胸元にひらひらのフレアが付いたフレア水着だ)

ルウェリア「へえ、こういうのもあるんだ。なるほど……このひらひらがあれば、ペタンコの私でもそんなに変に見えないね」

リアン「そ、その……もし気に障ったら、ごめんね……?」

ルウェリア「ううん。私そういうの全然気にしてないから大丈夫。この前リアンちゃんが大きくなった時は、流石に疎外感あったけどね……」




ノルン「……私はどんなのにしようかな……」

リアン「ノルンさんが遠足のプールで付けてたやつ、可愛かったよね」

ルウェリア「ノルンさん、意外と攻めるんだなあって思ったなあ、あの時は」

ノルン「や、やめてよ……/// 私、今回は攻めないからね」

リアン「それなら……こういうのはどう?」サッ

リアン(そう言って私が手に取ったのは、ふわりとしたフリルやスカートの付いているワンピース型水着だ)

ノルン「わ……これなら肌の露出も少ないし、良いかも……」

ルウェリア「お淑やかな雰囲気ですごく良いと思う。ノルンさんの可愛さが引き立つよ、きっと」

サーナ「わかりますわ! きっととても可愛いですわよ!!」

ノルン「やめてよもう……///」



サーナ「わたくしはどんなのがよろしいかしら……」

ルウェリア「遠足の時はけっこう本格的な競泳水着だったよね。けっこう泳いだりするの?」

サーナ「淑女の嗜みでしてよ。でもせっかくなら、わたくしの美を魅せつける方向も考えたいですわね」

ノルン「サーナちゃんの美……?」

リアン「それなら……これなんかどうかな?」スッ

リアン(そう言って私が手に取ったのは、クロスタイプのセクシーな水着だ)

サーナ「あら、やりますわねリアン! 程よい可愛さと、美しさ――わたくしにピッタリですわ!」

ノルン「あはは、流石だねサーナちゃん。私もちょっとは自信付けたいなあ……」
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/07(日) 18:10:19.89 ID:PpVHE06U0
ルル「ルルは? ねえ、ルルのは?」グイグイ

リアン「わっ起きたのルルちゃん! そうだなあ……ルルちゃんはどうしよっか」

ノルン「ルルちゃんは、どんなのが良いっていう希望はある?」

ルル「んー……かわいくて動きやすいやつ」

リアン「それなら――これだ!」バッ

リアン(そう言って私が手に取った水着は、紺色のワンピースタイプ――スク水だ!)

リアン「ルルちゃんならこれだよ! これしかない!」

ルル「そうなの? わかった、これにする」



リエム「…………リアンさま。わたしは……」

リアン「リエムちゃん。実はね、リエムちゃんのはもう考えてあるんだ――」

ルル「どんなの? どんなの?」ドキドキ

リアン「それはもちろん――これだよ!」バッ

リアン(そう言って私が手に取ったのは、ルルちゃんに選んであげたものに似た――しかし色が白いもの――――白スクだ!)

リアン「リエムちゃんの無垢で清純な印象と、神秘的な魔法人形の印象を併せ持つ――我ながら完璧なセレクトだと思う!」

ルル「わー! おそろい!」パチパチ

リエム「リアンさま……! わたしは……それが良いです……!!」



アリム「…………」

リアン「アリムちゃんは……」

アリム「言っとくけど、わたしはいらないわよ。その……スク水? ってやつも、着ないから」

リエム「む……悪い方のリエムは、協調性がありません」

アリム「どうとでも言いなさい。人間のファッションなどに興味はない」

リアン「まあまあそう言わずに……」バッ

リアン(そう言って私が手に取った水着は、燃えるような真紅のワンピースタイプ――赤スクだ!)

ルル「わー! アリムもルルとおそろい!?」

アリム「は、はあ!? 着ないって言ったでしょ!! 馬鹿リアンは聴覚か脳が腐っているのかしら!!?」

ルル「……おそろい……」ウルウル

アリム「うっ……! る、ルルの為なんだから……間違ってもクソボケキショリアンの為じゃないんだからね!!!?」
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/07(日) 18:11:16.87 ID:PpVHE06U0
リアン「えへへ、水着選びって楽しいね!」

ルウェリア「リアンちゃんにこんな趣味があるとは思わなかったよ」

サーナ「全くですわ。普段の気弱さはどこへやら……いつもこれくらい強気であればよろしいのに」

ノルン「でも……ちゃんと相手のことを考えて選んでくれてるから、嬉しかったよ私」

アリム「どうだか。相手のことを考えないで自分の性癖を押し付けてるだけよ」

リエム「悪い方のリエムは、一度決まったことに後からグチグチ言うみっともない魔法人形です」

アリム「うるさいわね!」

ルル「ねー、リアン本人はどうするの?」

リアン「――え?」

アリム「……勝手に選んで回ってくれたんだから、覚悟はできてんでしょうね……?」ズズズ

リアン「ひえ……!」


↓1リアンの水着
01-30 極小マイクロビキニ
31-60 透けそうでギリギリ透けない競泳水着
61-90 みずのはごろも
91-00 謎の光
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/07(日) 18:15:10.43 ID:bWGUHsPU0
はあっ
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/07(日) 18:30:37.37 ID:rDEPOrvLo
スク水三連星は趣味全開やがなリアンちゃんw
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