花陽「これで一件落着だね」【ラブライブ】

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1 : ◆cCdqIB5XEY [sagesaga]:2023/05/15(月) 19:59:46.57 ID:D68TqliJ0
花陽「先生、お願いします!!」

真姫「いきなり何よ?」

花陽「私の両親が苦しんでいるんです! 病気を診ていただけませんか!?」

真姫「別にいいけど、高く付くわよ」

花陽「お、お代はいかほどで?」

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2 : ◆cCdqIB5XEY [sagesaga]:2023/05/15(月) 20:01:29.44 ID:D68TqliJ0
真姫「往診で2両、治療費込みでまぁ6両ってとこかしらね」

花陽「高い!?」

真姫(価格設定とかよく分かんないけど)

真姫「当たり前でしょ、この私を誰だと思ってるの?」

花陽「近所で評判の名医だと」

真姫「そうよ。その名医の真姫ちゃん先生が直に診てあげるんだから、これくらいして当然ね」

花陽「で、でも6両は高いです!」

真姫「これでも町人相手には安くしてるつもりなんだけどね」

花陽「や、安くなりませんか?」

真姫「ならないわね」
3 : ◆cCdqIB5XEY [sagesaga]:2023/05/15(月) 20:02:15.21 ID:D68TqliJ0
花陽「ど、どうしよう……」

花陽(他のお医者さんのところにも行ったけど門前払いだし……)

真姫「それで、払うの? 払わないの?」

花陽「えっと……」

真姫「まぁ払うと言ったところで、どうせ払えないんでしょ」

花陽「な、なんでそれを?」

真姫「居るのよねぇ、町人相手だとそういうのが、こっちもそんなの相手だから慣れっこよ」
4 : ◆cCdqIB5XEY [sagesaga]:2023/05/15(月) 20:02:48.84 ID:D68TqliJ0
花陽「じゃ、じゃあ私のお父さんとお母さんは……」

真姫「お金払えないのなら、私の知ったことじゃないわ」

花陽「そ、そんなぁ」

真姫「私に治療をお願いするのなら、まとまったお金を用意することね」

花陽「お、お金はちゃんと払いますから!」

真姫「しつこいわね!」

花陽「そこをなんとか!」

真姫「役人呼ぶわよ!」

花陽「血も涙もないヤブ医者!」

真姫「言ってなさいよ!」
5 : ◆cCdqIB5XEY [sagesaga]:2023/05/15(月) 20:03:17.74 ID:D68TqliJ0
 
 
「待てぇい!」
 
 
6 : ◆cCdqIB5XEY [sagesaga]:2023/05/15(月) 20:03:50.05 ID:D68TqliJ0
凛「かよちんを虐めるとは何事かにゃ!?」

真姫「は?」

花陽「り、凛ちゃん!?」

真姫「何? 貴女、あの侍と知り合いなの?」

凛「だから、なんでかよちんを虐めてるの!?」

真姫「虐めてないわよ」

凛「嘘だ! かよちんが必死に頼み込んでるのに、なんで無下にするの!?」
7 : ◆cCdqIB5XEY [sagesaga]:2023/05/15(月) 20:04:50.37 ID:D68TqliJ0
真姫「お金払えない人を相手してるほど、この真姫ちゃん先生は暇じゃないのよ!」

ドンッ

花陽「きゃっ!」

凛「かよちん!」

花陽「いたたっ……」

真姫「ちゃんとお金を用意したら、診るくらいは診てあげるわ。まっ、ちゃんとお金が出来るのに何年掛かるか分かんないけどね」

凛「酷い……」

真姫「あーあ、やっぱり名医のこの私が町人相手に治療なんてもったいないにも程があるわね。ほら、帰って帰って……しっしっ」
8 : ◆cCdqIB5XEY [sagesaga]:2023/05/15(月) 20:05:18.78 ID:D68TqliJ0
花陽「ひっく……ぐすっ」

凛「かよちん、泣いちゃダメ」

花陽「でも、お父さんとお母さんが」

凛「かよちん……」

花陽「このままじゃ死んじゃう……ぐすっ」

凛「うぅ……」

凛(こうなったら)
9 : ◆cCdqIB5XEY [sagesaga]:2023/05/15(月) 20:05:45.09 ID:D68TqliJ0
凛「おいっ!」

真姫「何まだ居たの? 塩撒くわよ」

凛「かよちんの両親を助ける気はないのか!?」

真姫「二人揃って物分かりが悪いわねぇ……だからお金が」

チャキッ

凛「覚悟ぉ!!」

グサリ

真姫「あぁぁぁぁぁァァァァー!!」

バタッ

花陽「きゃーっ!!!!」

凛「ふぅ……」
10 : ◆cCdqIB5XEY [sagesaga]:2023/05/15(月) 20:06:14.25 ID:D68TqliJ0
花陽「り、凛ちゃん!?」

凛「かよちん、仕方ないんだよ」

花陽「だ、だからって斬ること!?」

凛「そんなことより早くお医者さん探そ!」

花陽「えっ、う、うん」

凛「この先のお医者さんなら、もしかしたら診てくれるかも」

花陽「ほ、ほんと!?」

凛「分かんないけど、行こっ!」

花陽「うんっ!」

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…………
……

凛「こうして悪の医者は成敗され、二人は色々と奔走するのであった。めでたしめでたし」
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