【FGO/SS】本当はあったFGOハロウィン2023

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134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/02/05(月) 23:36:07.63 ID:d81D8VkY0
ゴルドルフ(通信)「ふ、ふざけるな!ハロウィンの予定とハロウィンの微少特異点を潰されたぐらいで自身のマスターを呪殺しようとするなど!」

ゴルドルフ(通信)「貴様と宿儺との縛りだと?貴様はいったい、自身が何をしようとしてるのがわかっているのか!!」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「ああ。敵に騙され、飲み込んだ宿儺の指とやらの呪いによって霊基が壊れかけていて、それを宿儺との縛りを結んで現界を維持していることはわかる・・・」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「だが君が宿儺と共に結んだ縛りとはいえ、ハロウィンの予定を潰されたぐらいで藤丸ちゃんを呪い殺す事なんて、我々には到底理解できない事だ。」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「それに人理最後のマスターである藤丸ちゃんを呪い殺せば、人理を救う事など出来なくなる。君だってマスターを失えばそれこそ現界が保てなくなるというのに・・・」

マシュ「はい。それにエリザベートさんと宿儺と交わした縛りを遂行すれば、どっちにしても貴方の霊基は宿儺の完全限界の礎として消滅するのは確実と言えます。」

マシュ「それなのに貴方のようなサーヴァントが先輩を・・・・一度はマスターの召喚に応じたエリザベートさんがマスターを呪い殺すなんて・・・」

【確かにそうだよ!】
【それ以外に他に方法はなかったというの?】←


呪詛師エリザベート「そうよ!それが私のハロウィンを裏切り、あの昼と夜の聖杯戦線に行った子ジカに対する私からの呪い、私の事を傷つけた当然の報いよ!」

呪詛師エリザベート「ほんと・・・カルデアはクソ!人理もクソ!渋谷特異点もクソ!私の関わっている事全てがクソだらけで嫌になっちゃうわ!」

呪詛師エリザベート「私のハロウィンの予定を潰した事で謝る為にわざわざこの特異点に来たのは褒めてあげるけど、謝ったぐらいで私が貴方たちを許すと思ったら大間違いよ!」

呪詛師エリザベート「貴方たちは私や宿儺と交わした縛りを終わらせるために、子ジカ、貴方は私たちに呪い殺されなきゃならないのよ!」

【・・・・・・‥】←


【本当に、謝っても許してはくれないというの‥?】←

呪詛師エリザベート「ええ。私とこのような話をしたところで私が活動する時間の無駄でしかない・・・故に・・・」



キュッ、シュルゥゥ〜・・・クルクルクルクルッ、ギュッ!

ガキンッ、ジュボォォォ〜〜!


呪詛師エリザベート「表に出なさい子ジカ。貴方はこの私の手で呪い殺してあげるわよ!」

呪詛師エリザベート「呪い殺されたくなけば戦いなさい!そうじゃないと貴方たちはただ殺されるだけで終わってしまうわよ!」

口元の宿儺「・・・・・・・・・・・・・・・‥」


マシュ「エリザベートさんの魔力が急上昇!やはりエリザベートさんはカルデアやマスターの事を・・・」

播磨局「ああ。そっちがマスターを呪い殺す気満々ならやってやるよ。その減らず口を黙らせるためにもさぁ〜!」

吉備真備「そうそう!エリザベートがマスターの事を呪い殺すのをやめないのなら、力ずくでもエリザベートのことを止めるしか方法はないようだしね?」

吉備真備「掛かって来いよ。こっちがマスターの事を呪いたいというのなら、こちらもそれ相応の対応をしないといけないからね?」
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/02/06(火) 22:58:30.39 ID:mScV0Vfj0
【真備さんと播磨さんは手を出さないで!】
【ここは私とマシュで行かせて!】←

播磨局「!?。――おい待て!いくら今のエリザベートの中にいる宿儺の奴が引っ込んでいるとはいえ、私と真備さん抜きで戦うというのか!?」

播磨局「それに今のあいつは宿儺と同じ呪いの力が使える呪詛師のサーヴァントなんだぞ!万が一、あいつの言う通りにマスターが呪い殺されたりしたら・・・」

【それでもエリちゃんとちゃんと向き合わなきゃならないの!】←

【だってエリちゃんはこれでも――】←

【私の召喚に応じてくれたサーヴァントだから!】←


マシュ「はい。元はと言えば、我々カルデアとエリザベートさんとは今年のハロウィンの有無の事で揉め事になり、それが今の渋谷のような特異点へと拡大したのが始まりであり、」

マシュ「事情があったとはいえ、エリザベートさんとちゃんと向き合わずにあの聖杯戦線を優先した事がエリザベートさんをこのような呪詛師へと変えてしまった要因であるならば、」

マシュ「例えエリザベートさんに呪詛を受けようと私たちは心から向き合い、それを止める事こそが私たちカルデアが出来るエリザベートさんへの償いかと思っています。」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「ああ。少々かなり危ない橋を渡るつもりかもしれないが、今のエリザベートを大人しくさせるにはこうする以外に方法はなさそうだ。」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「ここはエリザベートと戦い、彼女と再び話し合えるように武力を無力化させるんだ!」

【はい!】←


吉備真備「フッ・・・肉体言語を使ってでもエリザベートと和解したい気持ちはあると見て間違いないようだね。良いよ、そこのところは僕もマスターの事を信じるよ。」

吉備真備「ただし僕らもマスターと仮契約している身として、かなり危ないと感じたら容赦なくこちらも戦いに乱入させてもらう。そこはわかってくれるかな?」

【うん】
【ありがとうございます】←


タタッ、ガキンッ!

呪詛師エリザベート「呪い殺される覚悟は出来たようね子ジカ?そうでもしないとこっちも後味が悪くなるってものよ。」

呪詛師エリザベート「掛かってらっしゃいカルデア!貴方たちが何体サーヴァントを召喚しようとも、私の呪術で全て呪ってやるのだからね!」

【行くよエリちゃん!】
【必ず貴方をカルデアに連れて帰る!】←

マシュ「はい!マシュ・キリエライト、戦闘を開始します!」


シュタッ、ビュゥゥーン!
――――――――――――――――――――――――――
エリザベートとの喧嘩の事で彼女と謝ろうと決心している藤丸立香(女)とマシュたち。

ハロウィンを潰されたことを恨み、カルデアとそのマスターを呪い殺そうとしている呪詛師エリザベート・バートリー


今、お互いの信念を貫くために互いはアジトの外へと戦いを開始していくのであった。
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/02/06(火) 23:13:46.04 ID:mScV0Vfj0
FATAL BATTLE 1/1


敵編成 

呪詛師エリザベート宿儺(クラス:バーサーカー)


バトル開始時:『■■呪法』【全攻撃クリティカルヒット化、宝具封印】
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/02/07(水) 08:26:38.86 ID:M5/kKPrT0
吉備真備のアジトの外:渋谷 クロスタワー付近


フゥゥン、ガキンッ!ガキンガキンガキンッ!

マシュ「ヤァァァァッ!」

呪詛師エリザベート「ハァァッ!」


ガキガキンッ、ジャキンッ!ガキンッ!ガキンッ!

呪詛師エリザベート「・・・・・・‥」

マシュ「はぁ‥はぁ‥はぁ・・・」


呪詛師エリザベート「フンッ、貴方にしてはなかなかやるじゃないのマシュ・キリエライト。盾による攻撃、瞬時の防御と危機感知にその判断力‥」

呪詛師エリザベート「加えて子ジカと召喚した複数のサーヴァントとの連携、実に悪くない戦い方と思うわね。だけど・・・」

呪詛師エリザベート「私の使う特異の呪術には絶対に勝てる見込みなんてないわよ!」

マシュ「!。ハァァァァ〜〜〜!!」

呪詛師エリザベート「・・・・・・‥!」

―――――――――――――――――――――
グワァァ〜ン・・・・


呪詛師エリザベート(■■■■)「(見える。貴方とあなたの持つその盾の線分を・・‥ここだ!)」

―――――――――――――――――――――

呪詛師エリザベート「行くわよ!クリティカルヒッーート!」

マシュ「!。――防御体勢!」


ガキンッ、バシンッ!

マシュ「クッ‥、ですがこのかすり傷―――」


ギュゥゥン、ブチンッ!!
https://livedoor.blogimg.jp/anico_bin/imgs/6/5/65e246d7.jpg


マシュ「――ガハッ!?」ブチンッ、バシュゥゥ〜〜!!

【マシュ!?】←


吉備真備、播磨局「!?」

呪詛師エリザベート「・・・フッ。」

口元の宿儺「ほぉ〜・・・」
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/02/07(水) 22:05:25.14 ID:M5/kKPrT0
吉備真備「(あの術は対象の長さを線分した時に7:3の比率の点に強制的に弱点を作り出す『十劃呪法(とおかくじゅほう)』!?)」

吉備真備「(どういう事だ・・・あの術式はあっちの世界で術式の使用者が死んだ後、彼の持ってた武器が呪具として昇華されたと聞いてはいたのだが・・・」

吉備真備「(その術式が何故、あっちの世界とは関係ないサーヴァントの鮮血魔嬢(エリザベート)がその術式を・・・・まさかだと思うが・・・)」


マシュ「ガハッ・・・・ウゥゥ・・・・」

【マシュ、しっかりして!】
【いったい何が起こったの!?】←

マシュ「はい。確かに私は先ほど、エリザベートさんの攻撃を片方の腕にかすり傷程度で受けたのですが・・・・」

マシュ「まるでその片腕に急所があり、それを突かれたかのような感覚と激痛がして、今でもその痛みが残っているというか・・・」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「何だって!?確かに腕の神経が切れてしまえば、その腕が使えなくなる恐れがあるからソコが急所と成り得るかもしれないが・・・」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「だからってあのエリザベートの打撃をかすっただけで急所を突かれた程のダメージを負うなんて・・・‥」


呪詛師エリザベート「そうよ。それが私の得意としている術式の1つであり、文字通りに私は貴方にクリティカルヒットを当ててやったのよマシュ!」

呪詛師エリザベート「私の術式は宿儺とそれと違い、攻撃対象の弱点強制的に作り出して叩きつける能力なのよ。」

呪詛師エリザベート「7対3。対象の長さを線分した時にある比率の点を当てる事が出来れば、どのような攻撃も私にとってのクリティカルヒットに早変わり。」

呪詛師エリザベート「しかも線分する対象は全長やウイングスパンだけでなく、頭部や上腕・胴部や前腕などのパーツも対象であり、その他にも・・・」

呪詛師エリザベート「人間以外の生物や無機物にも対象にでき、同様に7対3の線分した部分に攻撃を当てれば、その全てが貴方たちにとっての弱点になるのよ。」

マシュたち「―――!?」

【何ですって!?】←


カドック(通信)「おいおい冗談だろ!?つまりあのエリザベートの呪いによる攻撃全てが、藤丸たちにとっての致命傷になりかねないと言うのか!?」

呪詛師エリザベート「ええそうよ。私の攻撃が線分した通りの攻撃であるならば、その貴方たちにぶつける全ての攻撃は貴方たちにとっての弱点となるのよ。」

呪詛師エリザベート「ただ、マシュ・キリエライトや子ジカに攻撃した際、急所を突いた時とは違う何かに触れた感覚を感じのだけど・・・」

呪詛師エリザベート「貴方たち2人には呪いとは違う別の何かが貴方たちの背後に取り憑いているような気がするのだけど、そんなことはどうでも良いわ。」


【?】
【(いったい何を言っているんだ‥?)】←
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/02/07(水) 22:51:18.77 ID:M5/kKPrT0
呪詛師エリザベート「術式の開示は済んだわ。能力の底上げで、ここから続きで貴方たちを確実に呪い殺してやるわよ!」


シャキン、シュンッ!

【!?】
【避けるんだマシュ!?】←

マシュ「はい!ここは一旦、エリザベートさんから距離を―――」

呪詛師エリザベート「いいえ、もう遅いわ!」


シュパンッ!ギュゥゥン、ガキンッ!

マシュ「キャアァァッ!?」

呪詛師エリザベート「フフッ、クリティカルヒッ〜〜トッ!!」


バシッ!ギュゥゥン、ブチンッ!!

マシュ「ガフッ!?グゥゥゥ〜〜・・・」

呪詛師エリザベート「まだまだぁぁ〜〜!!」


シュゥゥ〜ン!ジャキジャキジャキン!ブチブチブチンッ!

マシュ「ガァァァァ〜〜!?」バシュバシュバシュッ!

――――――――――――――――――――――――――――――――
呪詛師エリザベートはカルデアのマスターを呪い殺す為、カルデアのマスターとマシュは呪詛師となったエリザベート・バートリーと和解する為・・・

それぞれの思考が相対し、壮絶な戦いとなっているカルデアのマスターとエリザベートとの熾烈な戦い。


しかしその戦いは呪詛師エリザベートの持つ強力な呪いの力(『十劃呪法(とおかくじゅほう)』)による強制的な弱点生成による攻撃の連続により、

それらを為す術なく受け続けたマシュは強制的に作り出された急所に当てられ続けた事で窮地に立たされてしまっていき・・・

それらの戦いを見守っていた吉備真備(■■■)は、自身が知るとある人物の術式が呪詛師エリザベートにも使えることに驚きを隠せず困惑しており、

カルデアのマスターと呪詛師エリザベートの戦いはだんだんとカルデアのマスターたちの劣勢になっていくのであった。
――――――――――――――――――――――――――――――――
タッタッタッタッタッ・・・・・・


バーヴァン・シー「!?。おいおい何よ・・・目が覚めて来てみれば、マスターとマシュの奴かなりのリンチをくらっているじゃないか!」

バーヴァン・シー「おい、これはいったいどうなっているの!?なんであなたたちはそこで呑気に2人のリンチを見ているっていうのよ!」

播磨局「!。起きたかバーヴァン・シー。実はな・・・・」

吉備真備「・・・・藤丸・・・マシュ・・・」
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/02/09(金) 23:17:06.69 ID:sZVUVGJ60
ズズズゥゥ〜、ドサッ・・・・


マシュ「ガフッ・・・・ウゥゥゥ・・・‥」

呪詛師エリザベート「たわいもないわ。私の呪いの前に手も足も出ずにズタボロになるとはねぇ〜?それでもカルデアのサーヴァントだと言うのかしらね?」

呪詛師エリザベート「私の術式で急所を突かれ続けられても、にここまで耐え抜いた事は褒めてあげるけど、それもここまでのようね・・・」

呪詛師エリザベート「さぁ・・・貴方を呪い殺した後、マスターを呪い殺して全て終わらせてあげるわよ!」

マシュ「クゥゥゥ・・・・」


【もうやめてエリちゃん!】
【マシュだけは呪い殺さないで!】←

呪詛師エリザベート「何よ!今さら命乞いをしても無駄よ。あの女は私のハロウィンの事を忘れろと言って、私のハロウィンの事をなかった事にしようとしてたのよ。」

呪詛師エリザベート「あの女は私のハロウィンを潰した1人であり、あの女も呪い殺すに他ならないわよ!」

ゴルドルフ(通信)「呪い殺すって・・・あんた、カルデアでマシュやシオンの2人に暴力を振るって怪我させたのを忘れたというのか!」

ゴルドルフ(通信)「マシュに至っては怒り散らかすあんたを止めようとしてたんだぞ!それをあんたというサーヴァントは!」

呪詛師エリザベート「私のハロウィンを潰したのがカルデアであるならば、その関係者も同罪の報いを受けるべきよ!」

呪詛師エリザベート「私は私のハロウィンを潰した貴方たちカルデアを呪う。呪って呪って、貴方たちが死ぬまで呪い続ける!」

呪詛師エリザベート「それが今の私(アタシ)、呪詛師エリザベート・バートリーの呪いってやつよね!アッハハハハハハハハハハハ!!」

【・・・・・・・・・】←


【・・・・そんなに呪うのが楽しいの?】←

呪詛師エリザベート「・・・・は?」

【私とカルデアを呪い殺す事って、エリちゃんに取って、】←

【その潰されたハロウィンよりも楽しい事なの?】←

呪詛師エリザベート「――!?。い、いったい何を言っているのかしら・・・私が子ジカを呪い殺す事が、ハロウィンよりも楽しい事って・・・?」

呪詛師エリザベート「そんなの楽しいわけないじゃない!子ジカのせいで私のハロウィンとその予定を潰されて、こんな‥宿儺の呪いによって朽ち果てる思いをして・・・」

呪詛師エリザベート「子ジカが・・・マスターのせいでハロウィンを潰されたからその復讐として宿儺と一緒に貴方を呪い殺そうと・・・・」


【それってあなたの言い分けだと思うよエリちゃん】←

呪詛師エリザベート「――!?」
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/02/12(月) 00:18:44.64 ID:UuFTpQoS0
マシュ「はい・・・エリザベートさんはいつもハロウィンの時期になると決まってマスターや他のサーヴァントたちをチェイテ微少特異点に招待する形で招き入れ、」

マシュ「自分勝手な部分もありますが、エリザベートさんはエリザベートさんらしく皆さんにハロウィンを楽しんでもらおうとしていました。」

マシュ「他のサーヴァントによる妨害や想定外の事態もありますが、エリザベートさんはマスターと共にハロウィンを楽しみながらその微少特異点の攻略を共にし、」

マシュ「マスターと共に微少特異点を攻略するエリザベートさんの姿はハロウィンの時期でならばの輝きでとても輝いていました‥」


マシュ「しかし今のエリザベートさんはとてもじゃないほどに私たちの知ってるエリザベートさんではありません。今年巡のハロウィンの予定がなくなってしまった事を理由に、」

マシュ「あれだけ親しく構ってくれていたマスターを予定がなくなった理由で恨み、宿儺と縛りを結んで呪い殺す事に全力を注ぐエリザベートさんのその姿‥」

マシュ「オルタのような別側面ゆえの凶行を思えましたが、エリザベートさんのその行動にはとてもじゃないほどに私たちはドン引きしているのです。」

呪詛師エリザベート「なによそれ!そんなの貴方たちが私と私のハロウィンを裏切ったからに決まっているじゃない!貴方たちが私よりも聖杯戦線なんかを優先させるから・・・」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「いや、確かにタイミングが悪かったとはいえ、君が一生懸命に準備していたハロウィンをあのような終わり方をさせたのは我々カルデアの責任といってもいい‥」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「しかしいくら微少といえど『特異点』は『特異点』・・・下手をすれば人理を崩壊しかねない事態を招く恐れがある事には変わらない。」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「人理が崩壊すれば君はおろか君の大好きなハロウィンだって永遠に出来なくなる可能性もあるのは、同じ抑止力の使いの英霊でもある君もまた、少しはわかる事のはず・・・」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「しかし予定が潰れてしまったハロウィンの仕返しの為にわざわざ人理を崩壊しかねない特異点に逃げこみ、そこで藤丸ちゃんを呪い殺す為に呪いの力を会得したとするならば、」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「それは君に宿儺の霊基を植え付けたあの僧衣姿のサーヴァントに協力しているとしか我々は君を疑っているに他ならないんだ。」

呪詛師エリザベート「!?・・・何ですって・・・・」


マシュたち「・・・・・・・・・・」ジィィ〜〜‥

吉備真備、播磨局「・・・・・・」

【・・・・・・・・・・】←

呪詛師エリザベート「ウッ・・・・・・」
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/02/13(火) 00:02:42.98 ID:TTTwFdx50
口元の宿儺「クククククッ・・・良いように追い詰められているようだなエリザベート・バートリー?お前のその調子ではあのカルデアのマスターを呪い殺すことなど難しかろう‥」

口元の宿儺「なんなら俺と変わってあげてもいいんだぞ?俺ならここにいるヤツらを1人残らず残虐に殺してやってもいいのだが・・・」

呪詛師エリザベート「あなたの協力など要らないわよ宿儺。あなたは黙ってそこで大人しく見てなさい!」

口元の宿儺「へいへい・・・クフフフフフ・・・」


呪詛師エリザベート「貴方たち、私がそれくらいの正論でビビる相手だと思ったら大間違いよ!誰があんな僧侶の男に協力なんかするモノですか!」

呪詛師エリザベート「さっきも私が貴方たちに言ったように、カルデアも人類史も今の私にとって“クソ”であり、それに今の私には・・・」

呪詛師エリザベート「宿儺と共にカルデアのマスター・・・つまり子ジカを呪い殺す“縛り”を結んでいる以上、私は子ジカ‥貴方を呪い殺さなきゃならないのよ!」

呪詛師エリザベート「私は子ジカが私の事を裏切ったせいでこんなクソのような思いをたくさんし、私の霊基も呪いによって消滅に至り、このままでは私も呪いによって殺される。」

呪詛師エリザベート「だからその前に子ジカを呪う。子ジカを呪い殺して私も貴方たちカルデアに潰されたハロウィンと共に死ぬ事が、私子ジカに対する呪いなのよ!」

呪詛師エリザベート「だから子ジカ、貴方は私と貴方たちによって忘れ去られたハロウィンと共に死になさいよ!!」

マシュたち「・・・・・・・・・」


ダ・ヴィンチちゃん(通信)「藤丸ちゃん、今のエリザベートのあの様子では彼女の言っていることはハッタリでない。彼女は本気で君と呪い殺される覚悟を持っている。」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「君も相当ショックを受けているようだけど、我々には人理修正という大義名分がある。それだけは譲れない。」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「藤丸ちゃん、ここは彼女を・・・エリザベート・バートリーを我々カルデアの脅威として・・・」


【わかった】←

【私がエリちゃんに呪い殺されればいいんだよね?】←

マシュ「―――!?」

呪詛師エリザベート「!?」
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/02/17(土) 00:05:10.63 ID:AdrMFfs30
カドック(通信)「ちょっと待て!!お前それ本気で言ってるのか!?自分と契約したサーヴァントに呪い殺されるだぞ!」

マシュ「はい!マスター、こればかりは私もマスターのその言葉には異議を求めます!マスターがここで呪い殺されれば今までの事が全て無駄になります!」

マシュ「そうならないためにもマスター、ここはエリザベートさんの事は・・・・・・」


【大丈夫だよ】←
【エリちゃんの事を誰より知ってるからわかるの‥】

【エリちゃんに私を呪う事なんて出来ない】←

マシュ「!」


吉備真備「マスター。いくらエリザベートとは今までのハロウィンも含めた長い付き合いであるのはわかるのだが、いくらなんでも無謀が過ぎる!」

吉備真備「最悪の場合、マシュが言ってたように君はエリザベートの呪詛によって呪い殺され、僕たちはおろか君が守ろうとした汎人類史はいっかんの終わりなんだぞ!」

吉備真備「君はどうしてそこまで彼女にこだわる気なんだ?エリザベート・バートリーは裏切られた君の事を宿儺と組んでまで必死に呪おうとしているというのに、どうして・・・・」


【信じているからだよ】←

吉備真備「!。信じるって・・・あんた・・・」

【私はエリちゃんの事を信じている・・・】
【本当のエリちゃんはこんな誰かを呪う事なんてしたくないはず・・・】←

吉備真備「マスター・・・君ってやつは・・・」


呪詛師エリザベート「何よ・・・この呪詛師である私が子ジカの事を呪い殺せないって本気で思っているのかしら?」

呪詛師エリザベート「子ジカが死ねば私も一緒に人理も泡となって消える。それをわかってて子ジカは私に呪い殺されようとしているのかしら?」

呪詛師エリザベート「私は本気よ。私は貴方を本気で呪い殺すわ!貴方を殺して私も宿儺を解放して死ぬ・・・そうすれば私は私のハロウィンが報われるのよ・・・」


【そしてもう二度と、エリちゃんのハロウィンは行なわれないって事になる・・・】←

呪詛師エリザベート「――――!?」
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/02/17(土) 23:37:07.88 ID:AdrMFfs30
理解できなかった。今にも本気でカルデアのマスターである子ジカが、この呪詛師となった私に呪い殺されるというのに・・・

それでもなお子ジカ(藤丸立香)は私(呪詛師エリザベート)が子ジカの事を呪い殺すことなど出来ないと言い、それを子ジカは信じていると言ってきた。


あの時、カルデアで私のハロウィンは終わったと酷い事を言って私の事を突き放したというのに、あの時の事を心から謝りたい一心でこの渋谷の特異点に乗り込んできた。

私の中に宿った宿儺や■■■■の呪術によってサーヴァント達がやられて、自身もまた、あの2人の呪術によって呪い殺されるというのに‥

子ジカは子ジカ自身の立場と今自身がおかれている状況を全てひっくるめ、私と私のハロウィンの事で全力全霊で謝ろうとしている・・・

一番悪いのは2023年のハロウィンの事でワガママになった自身であるにも関わらず、子ジカはこの事態を招いたのが子ジカ自身であるかのように、

子ジカは子ジカ自身が私によって呪い殺されようとも、それが私を許す事であるのだと信じて前に立っている・・・


そんな子ジカの事を、私は――――
――――――――――――――――――――――――――――――――――

呪詛師エリザベート「――そ、そうよ!貴方が私に呪い殺されれば、私のハロウィンは完全に終わる、貴方が救いたかった人理と共に泡沫と終わる・・・」

呪詛師エリザベート「それをわかってて貴方は私に呪い殺されてもいいって言うの!?貴方は自分が死ねば私が貴方の事を許してくれると本気で思って―――」

【許されなくても構わない!】
【ただエリちゃんを傷つけてしまった私が悪かったの!】←

呪詛師エリザベート「!?」

【私だって、エリちゃんと普通にハロウィンを楽しみたかったから・・・】←

呪詛師エリザベート「・・・・・・‥」

【だからもうみんなの事を巻き込まないで欲しい・・・】
【エリちゃんがハロウィンの事で呪っていいのは・・・】←

【この私だけで十分だから・・・・】←

呪詛師エリザベート「・・・・・・・・・」


呪詛師エリザベート「そう。じゃあ私も遠慮なく貴方の事を呪うわ。貴方が私に許しをこうのならば、死んで私に詫びなさい・・・」

【うん】
【エリちゃんがそう言うのならいいよ】←

【だってエリちゃんは私の召喚に応じてくれた―――】←

【私のサーヴァントだから・・・】←

呪詛師エリザベート「・・・ええ、貴方の覚悟・・・・・・ちっともクソじゃなかったわ‥。」


ガシッ、ジュボォォォォ〜〜〜!!
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/02/18(日) 00:01:13.42 ID:5RhJzU5K0
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「エリザベート・バートリーの両手に魔力が集中してる・・・まさか彼女は本気で藤丸ちゃんを・・・」

マシュ「!?。ダメ・・・ダメですマスター!いますぐにここから逃げて―――」

呪詛師エリザベート「いいえ、貴方はここで私の呪いで死ぬ・・・・私との最後のハロウィンと一緒にね!子ジカァァァァ〜〜〜〜!!」


ジュボォォォ〜〜!ビュゥゥゥ〜〜ン!



呪詛師エリザベート「喰らいなさい!クリティカルヒッーーート!!」

マシュ「マスターーーーーー!!」

吉備真備「マスター!?」

【――――――――――】←

呪詛師エリザベート「――――――――!!!」


フゥゥゥン!バシィィン!!

ギュゥゥン、ブチンッ!!
https://livedoor.blogimg.jp/anico_bin/imgs/6/5/65e246d7.jpg



ダ・ヴィンチちゃんたち(通信側)「―――――――!?」

吉備真備、播磨局「―――――!?」

マシュ、バーヴァン・シー「――――――!?」



ブチンッ!バシュゥゥゥゥ〜〜〜!!

【・・・・・・・・・・】
【(そっと目を開ける)】←


バシュゥゥ〜〜・・・ポタポタポタァァ〜〜・・・‥

呪詛師エリザベート(左腕負傷)「・・・・・・・・・・」


【――――!?】
【(自分で自分の左腕を・・・・)】←
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/02/18(日) 10:36:45.33 ID:5RhJzU5K0
マシュ「エリザベートさんの攻撃が・・・マスターに向けて振るった拳がエリザベートさんの左腕に・・・。これはいったいどういう・・・・」

口元の宿儺「おい!お前いったいなんのつもりだというのだ!せっかくお前が望んだことが目の前にあった。」

口元の宿儺「それをみすみす逃すかのように自分の腕にお前の呪術を向けるとは、お前は本気でカルデアのマスターを呪い殺す気など―――」

呪詛師エリザベート?「うるさい!いいわけないじゃない・・・私の呪いの力で子ジカが死んじゃうなんて・・・・いいわけないじゃない・・・」

呪詛師エリザベート?「だって私が子ジカの事を呪い殺しちゃったら、もう二度と・・・・もう二度と・・・‥」


ガタァァン、ドサッ・・・・・・

呪詛師エリザベート?→エリザベート・バートリー(呪詛師エリザベート)「子ジカのために歌を聞かせてあげられないじゃない!!」


マシュたち「!?」

吉備真備、播磨局「!?」

―――――――――――――――――――――――――――――――
カルデアのマスターを呪い殺そうと自身の呪いの力を込めた拳の一撃を振るう呪詛師エリザベートとその攻撃を受けるはずだったカルデアのマスター

彼女(藤丸立香)は今回の事で深く心が傷ついたエリザベートに許してもらうため、呪詛師エリザベートに呪い殺される事を覚悟し、彼女自身を犠牲とし、

自身が呪い殺される覚悟で呪詛師エリザベートの呪いの一撃に対し、無抵抗でその攻撃を受け入れようとしていた・・・


しかし呪詛師エリザベートのその一撃がカルデアのマスターに向けて振るうことなく、呪詛師エリザベート自身の左腕にその一撃をくらっていき、

その攻撃によって呪詛師エリザベートの左腕に多量の血が流れるほどの負傷をし、そしてその彼女(呪詛師エリザベート)の顔には・・・

自分が行なおうとしていた事を後悔し、大粒の涙を流して泣いていた・・・カルデアのマスターたちがよく知るエリザベート・バートリーの表情があったのであった。
―――――――――――――――――――――――――――――――

【(この調子のエリちゃんって、もしかして!)】
【エリちゃん!】←


エリザベート(呪詛師エリザベート)「!。子ジカ!なんで私(アタシ)の呪いの一撃を避けようとしなかったのよ!」

エリザベート(呪詛師エリザベート)「おかげで危うく私の手で貴方を殺すところだったのよ!ほんと貴方はどうかしているわよ!」

エリザベート(呪詛師エリザベート)「それに何よ貴方、なんで貴方がこの渋谷の街に来ているのよ!そんなに私がカルデアから家出したのがショックだったのかしら?」

エリザベート(呪詛師エリザベート)「私とのハロウィンの予定を潰しておいて、今度はその事で謝罪がしたいって事なのかしら?それで私が許されるというのなら大間違いだよ!」

【まあまあちょっと待って!】
【コレには深い訳があって・・・・】←


マシュ「あの表情のエリザベートさん・・・やはり彼女はカルデアでのいつものエリザベートさんと同じのようなのですが・・・」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「ああ。こっちも彼女(エリザベート)の事で彼女の霊基を調べて見たところ、あれはまさしくカルデアのエリザベート・バートリーその者だ。」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「ただちょっとばかしこちらもかなりの思い違いをしていた部分があって、今のエリザベート・バートリーの霊基が‥その・・・」

マシュ「???」
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/02/18(日) 22:10:11.05 ID:5RhJzU5K0
口元の宿儺「おい・・・貴様はいったい何者だ?あの女はどうした?俺はあの女と縛りを結んでいたはずなどだが・・・」

エリザベート(呪詛師エリザベート)「!?。――なによこれ!?私のほっぺたにさらに口が・・・なんかすっごく気持ち悪いんだけど!」

エリザベート(呪詛師エリザベート)「せっかくこのアイドルである私の美しい肌にこんな気持ち悪いのがついてるなんて、もう溜まったモンじゃないわ!」

口元の宿儺「なんだと!俺だって好きでお前とこのふざけた身体と共有するつもりなど1ミリも思っていない。お前の身体など不愉快極まりない!」

口元の宿儺「お前が俺を巻き込んで消滅するから、仕方がなくお前と縛りを結んでやったというのに、不敬極まりないぞエリザベート・バートリー!」

エリザベート(呪詛師エリザベート)「はぁ?縛り・・・いったいなんの事かしら?貴方のような口だけの奴と約束を結んだ覚えなどないわよ!」

吉備真備「!?」


吉備真備「(宿儺と結んだ縛りを覚えていないだと?さっきまでといい、マシュと戦っていた時とは大違いにエリザベートの人格がかなり変わっている・・・)」

吉備真備「(それにあのエリザベートを見てて安心したかのような藤丸ちゃんのあの様子から、おそらく今のエリザベートの様子がカルデアの知るエリザベートと見て間違いないようだな。)」

吉備真備「(いったいどういう事なんだコレは・・・?カルデアでの事情があったとはいえ、ハロウィンの事で闇落ち呪詛師化していたエリザベート・バートリーがこうも易々と・・・)」

吉備真備「(マスターの決死の呼びかけが聞いたのか‥或いはあのエリザベートが彼女を騙すためにあえていつものエリザベートの演技をしているのか・・・)」

吉備真備「(いや演技というのはあり得ない‥本来のカルデアにいるエリザベートであるならば、あそこまであの『十劃呪法(とおかくじゅほう)』を使いこなせる訳がない‥)」

吉備真備「(まさかだと思うが、あの呪詛師エリザベート宿儺の霊基には宿儺の他にも俺の世界に関する者が彼女の霊基に寄生して――――)」


エリザベート(呪詛師エリザベート)「とにかく私はこの口元にいる宿儺の事なんか知らないわよ!私が覚えているのはねぇ―――」

エリザベート(呪詛師エリザベート)「―――――!?」

【どうしたのエリちゃん?】←

エリザベート(呪詛師エリザベート)「い、いやなによ・・・なんだか・・・身体がねじ曲がるような感じがして・・・」



ジジジ、ジジジジィィィィ〜〜!


エリザベート(呪詛師エリザベート)「い、いやぁぁぁ〜〜痛い痛い痛い痛い、イタイィィィ〜〜〜!?」

【エリちゃん!?】←

ぐぎゅぐぎゅっ、ズズズゥゥゥ〜〜〜!!


ダ・ヴィンチちゃん(通信)「な、なんだこれは!?エリザベートの霊基が何らかの力によって引っ張られて霊基が変質しだしてる!?これはいったい・・・」

マシュ「いや、いまはそれよりもエリザベートさんが!?」


エリザベート(呪詛師エリザベート)「あぁぁ、アァァァ〜〜〜!?嫌だよ・・・子ジカ・・・子ジカぁぁぁ〜〜!!」

【エリちゃん!!クゥゥ・・・・】
【令呪を持って命じ――――】←
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/02/18(日) 23:07:43.43 ID:5RhJzU5K0
バシッ、ジュゴォォォォォ〜〜〜!!

【!?】←

マシュたち「!?」


ジュゴォォ〜〜!ズズズゥゥ〜〜・・・

エリザベート(呪詛師エリザベート)→呪詛師エリザベート「・・・・・・・・・」カチャッ・・・

―――――――――――――――――――――――――――――――
何らかの形でいつものエリザベートの人格に戻ったエリザベートは、彼女自身の口元で困惑している宿儺に喧嘩腰で言いあいになっていたのだが、

その直後に突如、エリザベートの身体が何らかの渦のようにねじ曲がっていき、エリザベートはそれによる激痛で苦しみながらカルデアのマスターに助けを求めるように叫んでいたのだが・・・


その直後にエリザベートの右手が自身の胴体に触れ、そこから何かの力が注がれていくようにエリザベート・バートリーの身体を何かの力によるオーラが包んでいき、

そのオーラと共にエリザベート・バートリーの姿が元に戻っていき、そして彼女は先ほどの独特な眼鏡を自身の顔に付け直していき・・・
―――――――――――――――――――――――――――――――

呪詛師エリザベート(■■■■)「危なかった・・・あと少し領域展延が遅れていれば、私(アタシ)もあの者の術式に取り込まれるところだったわ・・・」

呪詛師エリザベート「全く・・・カルデアのマスターに裏切られたというのにまさかマスターを守るために無理やり私の術式を自分自身に当てるなんてね・・・。」

口元の宿儺「何?お前、いったい何を言って・・・‥」

呪詛師エリザベート「・・・・・・・・・・・・‥」


タッタッタッタッタッタッ・・・‥

呪詛師エリザベート「・・・・・・・・・」

【エ、エリちゃん・・・?】
【これはいったいどういう・・・・】←


呪詛師エリザベート「カルデアのマスター:藤丸立香。先ほどは私の嘘で騙してしまい、真に申し訳ありません。心から謝罪させてもらうわ。」ペコリッ!

【あ、はぁ・・はい・・・】
【(なんか敬語で喋っているンですけど・・・)】←

マシュ「エリザベートさん、いま貴方が仰られている意味がとても理解に追いつけていかないと言いますが・・・」

呪詛師エリザベート「ええ。先ほどこの私が貴方たちに対して、私と宿儺と協力して子ジカと貴方たちカルデアを呪い殺す‥そのような縛りを宿儺と結んだと発言はしていましたが――」



呪詛師エリザベート「――あれは『嘘』よ!」ドドンッ!

マシュたち「―――!?」

吉備真備、播磨局、口元の宿儺「――!?」


【―――はぁ?】←
【―――なんて?】
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/02/19(月) 23:06:26.81 ID:1fcEptan0
口元の宿儺「はぁ!?俺との“縛り”が『嘘』だと!?貴様、自分がいま言っている事をわかって言ってるのか?貴様は今、貴様にとって重大な過ちを犯した!」

口元の宿儺「貴様は貴様のこのサーヴァントの身体が俺の指を取り込んだ事による呪いで英霊の座にも帰れず消滅し、その消滅はこの身体に縛られている俺も同様であると‥」

口元の宿儺「それを防ぐ為に俺との間に“俺が完全なるサーヴァントとして現界させる代わりに、カルデアのマスター:藤丸立香を呪い殺す”という“縛り”を設けた。」

口元の宿儺「それにより同じく各一定時間、交代交代で自由に行動する“縛り”も含め、俺と貴様はカルデアのマスターを呪い殺すために今日ここまで共に行動してきた。」

口元の宿儺「そのカルデアのマスターを呪い殺す“縛り”が嘘だと?貴様、俺がこのまま貴様と消滅する事をヨシとしないの良いことに俺を騙しやがったのか!!」

呪詛師エリザベート「ええ。しょうじき危険な賭けだったけど、そうでもしない限り、貴方は私に協力しないと思ってたからね。その嘘に乗ってくれた貴方もバカだったけどね?」

口元の宿儺「チィィ・・・だが貴様もわかっているはずだ!嘘であれど縛りを破れば、俺も貴様の霊基は呪いによってタダでは・・・」


シオン(通信)「その事なのですけど、あなた方『呪詛師エリザベート宿儺』がこちらの近くにいる事であなた方の霊基をこちらで分析してみたところ・・・」

シオン(通信)「こちらで保管されているエリザベート・バートリーの霊基も含め、あなた方の霊基がその呪いとかの影響を受けておらず、むしろ健康と言ってもいいほどに霊基が確立してまして・・・」

シオン(通信)「あなた方が飲み込んだという宿儺の指は気になりますが・・・今の所、あなた方の霊基がその宿儺の指による呪いによる霊基消滅は起こってはおらず、」

シオン(通信)「その藤丸氏を呪い殺す“縛り”を結んでいなくてもあなた方が呪いによって霊基が消滅する事など、まずナイナイというか・・・」


マシュたち「・・・・・・・・・」

口元の宿儺「・・・・・・」ポカーン・・・

呪詛師エリザベート「・・・・・・‥」

【つまりそれって・・・・】
【エリちゃんが宿儺を騙していたって事・・・?】←


呪詛師エリザベート「ええ・・・正確には宿儺とはちゃんとした縛りによる契約の元、カルデアのマスターである藤丸立香を私と宿儺と協力し、貴方を呪い殺す事が出来れば、」

呪詛師エリザベート「両面宿儺を完全な自立サーヴァントとして、私を触媒に英霊召喚をするという縛りを結んでいたのですが・・・・」

呪詛師エリザベート「“私(エリザベート・バートリー)が貴方(藤丸立香)を呪い殺す事を望んでいない場合、その縛りは破棄される”という条件で宿儺との“縛り”を結びました。」

呪詛師エリザベート「そしてその“縛り”は紛れもなく、貴方に私(呪詛師エリザベート)の呪術を込めた拳の一撃を・・・彼女(エリザベート・バートリー)はそれを止めました。」

呪詛師エリザベート「そして貴方を呪い殺すという“縛り”もまた、彼女(エリザベート・バートリー)がそれを望んでいない事で“縛り”自体がなかった事になったのです。」

口元の宿儺「!?」


【エリちゃんがそれを望んでいないって・・・・】←
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/02/20(火) 00:10:59.97 ID:YOsIeos80
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「そう・・・我々は『エリザベート宿儺』に対して1つ思い違いをしていた。今のエリザベートにはマスターちの獄門疆に封印したあの僧侶の姿の男の手引きにより、」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「エリザベート自身が口にした両面宿儺の指15本分とそれによって発生した呪いを触媒に両面宿儺を召喚させようとしていた・・・」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「しかし召喚の際に何らかの不具合があり、両面宿儺はエリザベート・バートリーの霊基と共生する形で現界することになり、」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「“両面宿儺としてのエリザベート”の側面と“呪詛師としてのエリザベート”の側面が時間交代で表に出ていると思われていた。」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「しかし先ほど藤丸ちゃんを呪い殺そうとした彼女の攻撃を自身の左腕に当てて止めたのが我々の知る“エリザベート・バートリー”であった事でそれが間違いであったと確信がついた。」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「今、エリザベート・バートリーには元の人格である“エリザベート・バートリー”の他に、2つの異なる霊基が共生する形で現界を保っており、」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「その異なる霊基を2つこそが・・・・」


呪詛師エリザベート(■■■■)「・・・・・・・・・‥」

口元の宿儺「・・・・・・・・・」

【両面宿儺と・・・・】
【自身を呪詛師と呼ぶエリちゃんって事?】←


呪詛師エリザベート「ええそうよ。エリザベート・バートリーが宿儺の指を飲み込み、両面宿儺が召喚される触媒にされていたところをこの呪詛師の私が乱入することで、」

呪詛師エリザベート「宿儺の召喚によって消滅する本体のエリザベートの霊基をこちらの術式で留め、宿儺をこのサーヴァントの身体に繋ぎ止める形で私たちは現界しました。」

呪詛師エリザベート「そして触媒にされた影響で衰弱していた彼女(エリザベート・バートリー)の霊基をこの私の持つ反転術式によって少しずつ治療をしていき、」

呪詛師エリザベート「私は彼女の名を借りる事で宿儺と縛りを結びつつ、貴方たちカルデアとそのマスターを呪い殺す事を前提に貴方たちの前に立ち塞がりました。」

呪詛師エリザベート「貴方たちカルデアが彼女(エリザベート・バートリー)の事を裏切り、その心を傷つけたクソ野郎であるのかないかを見定める為に・・・」


【(つまりそれって・・・・)】
【(エリちゃんの事を守っていたって事?)】←
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/02/22(木) 00:14:23.38 ID:gvyuvNuv0
吉備真備「(成る程そういうことか・・・。今のエリザベートの霊基にはオリジナルのエリザベート・バートリーと両面宿儺、それと呪詛師エリザベートと自称するもう一基のサーヴァントの3騎‥)」

吉備真備「(その3騎の霊基が1つのサーヴァントの身体を共有し、宿儺の霊基と呪詛師の霊基の2騎が表で交代ずつ行動しつつも、呪詛師エリザベートに至っては・・・)」

吉備真備「(宿儺の召喚の際に触媒にされ、霊基が衰弱していたオリジナルのエリザベートを裏で反転術式を使って修復を行なっていたとはなぁ・・・)」

吉備真備「(要は3つの魂に1つのサーヴァントの身体を宿した『サーヴァント版突然変異呪骸』って奴かな?まあ“アイツ”と比べるとしても何かしらの差があるというか・・・)」

――――――――――――――――――――――――――
吉備真備(■■■)の思うアイツ
https://collabo-cafe.com/wp-content/uploads/ae796aa452dbafd3d39066121e4a80ac.jpg
――――――――――――――――――――――――――
吉備真備「(にしてもあの呪詛師エリザベートと名乗るあの霊基・・・まさか反転術式も使える程の実力はあるとは驚きだったのだが・・・)」

吉備真備「(『反転術式』といい『十劃呪法』といい、いったいあのエリザベート・バートリーに取り憑いている呪詛師と名乗るエリザベートとはいったい・・・)」

吉備真備「(本来、呪詛師は呪術を持って人に仇なす者らとして存在しているはずなのに、あの呪詛師を自称するエリザベートの魂は遠回りながらもそれらの真逆の行いをしている・・・)」

吉備真備「(もしかしては思うが、お前はどうしてそのエリザベートの姿を間借りし、自身を呪詛師のエリザベートと名乗っているというのか・・・。)」

播磨局「・・・・・・・・・・・・・」


吉備真備「――成る程。つまりアンタはエリザベート・バートリーを生贄に両面宿儺を召喚させる儀式にあんた自身が割り込んで憑依することで、」

吉備真備「元人格のエリザベート・バートリーの消滅を防ぎ、アンタと宿儺の霊基をそのエリザベート・バートリーの身体に結び留めることで元人格のエリザベートの消滅を阻止した。」

吉備真備「そして衰弱したエリザベート・バートリーの霊基を修復しつつ、彼女の目が覚ますまでアンタは自身の事を呪詛師エリザベートと名乗り、」

吉備真備「ありもしない呪いでエリザベートの身体に魂が結びつけられた状態の宿儺を巻き添えに消滅する‥それを阻止するには自身と縛りを結んで手を組もうとする事で宿儺を欺き、」

吉備真備「あんたは衰弱してて目覚めないオリジナルのエリザベートの代わり、カルデアのマスターとそのサーヴァントに襲いかかった。」

吉備真備「それは宿儺の事を完全な形で召喚させようとしていた僧侶みたいな男を欺くことも含まれているということなのかな?」


口元の宿儺「・・・・・・・・・」

呪詛師エリザベート「・・・そうよ。」
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/02/22(木) 23:23:43.42 ID:gvyuvNuv0
呪詛師エリザベート「確かに私は貴方たちが特異点に来る前、抑止力の養成の元にこの渋谷の特異点に現界したサーヴァントなのですが‥」

呪詛師エリザベート「貴方たちのようなサーヴァントとは違い、私は単独でサーヴァントとしての身体を作る事が出来ず、たまたま近くにその僧侶の男ともう1人・・・」

呪詛師エリザベート「いま私のこの身体の元となっているエリザベート・バートリーとその彼女を触媒に現界されようとしていた両面宿儺を目撃しまして・・・」

呪詛師エリザベート「宿儺を完全な形で召喚させれば私の勝機はないと確信し、一か八かではありますが、私はその召喚に割り込む形でエリザベート・バートリーに憑依し、今の姿になりました。」

呪詛師エリザベート「そして宿儺とは先ほど貴方の言うありもしない呪いで消滅するというハッタリに乗せることでうまく宿儺と“縛り”を結んで利用し、」

呪詛師エリザベート「僧侶の男とは貴方たちカルデアの勢力を削る形で利用させられる裏で、私はその自身の活動時間内でこの特異点の全てを調べていきました。」


ダ・ヴィンチちゃん(通信)「成る程・・・つまり君は抑止力によって召喚されるも君自体は通常の英霊のランク下である『幻霊』であって、それ故に君はサーヴァントとしての身体を得る為に、

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「宿儺の召喚の触媒として消えそうになっていた彼女(エリザベート・バートリー)に憑依する事で宿儺を完全なる召喚を妨げ、」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「エリザベートの霊基に君と宿儺の霊基を結びつけることで君はサーヴァントと化し、上記の時間の“縛り”という限られた時間の中で独自で特異点の調査をしていたと。」

呪詛師エリザベート「ええそうよ。彼女に憑依した事によって口調が憑依した彼女と同じようになりましたが、人格と性格は元の私と変わっていないわ。」

呪詛師エリザベート「特異点の独自調査もそうよ。宿儺には彼の活動時間内は好きに暴れてもらっている中で、私の活動時間内ではこっちで特異点の調査をしていた。」


呪詛師エリザベート「貴方たちの事もそうです。彼女(エリザベート・バートリー)に憑依した事により、彼女の記録から貴方たちカルデアの事を知りました。」

呪詛師エリザベート「私はその記録から貴方たちが彼女とハロウィンの事で喧嘩となり、その喧嘩が元で彼女が僧侶の男に唆され、この渋谷の特異点の事件に巻き込まれた。」

呪詛師エリザベート「つまり私と宿儺がこの渋谷の特異点の発端の半分は貴方たちカルデアのせいであり、彼女を危険にさらした事もまた、貴方たちの責任でもあるのよ。」

マシュたち「・・・・・・・・・‥」

【確かにそれは本当に悪かったと思ってる。けど・・・・】←

【エリちゃんに謝りたい気持ちはこちらもあるのも確かだよ】←

呪詛師エリザベート「ええ・・・それについては先ほどの戦いにおいて子ジカが彼女への行いに対しての責任感と罪悪感を感じたわ。」

呪詛師エリザベート「自身の身を危険にさらしてまでも、彼女の心を傷つけた責任から逃げずに向き合い、彼女の許しを貰うために行動をした。」

呪詛師エリザベート「子ジカのその行動が衰弱していたエリザベート・バートリーの心を目覚めさせ、私のあの一撃から貴方を守った事に他ならないわ。」

呪詛師エリザベート「もし子ジカが彼女に謝る事などなければ、私は本気で子ジカの事を呪い殺すつもりで戦っていたわよ。」

【エリちゃん・・・・】←


呪詛師エリザベート「ですが子ジカがそれでそうであった方が私はそれで楽でしたけどね!」ドドンッ!

【ウゥ・・・・】
【(本気で呪い殺す気だったんだ・・・)】←

マシュ「・・・・・・・(反省)」シュン・・・
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/02/23(金) 22:58:16.71 ID:BoT0bB400
口元の宿儺「チィィ・・・俺に貴様との縛りを結ばせ、まんまと貴様に良いように利用されたと言う訳か。まんまと乗せられたとはいえ、とても頭の効く術士の幻霊なことだ。」

口元の宿儺「おそらく貴様との縛りを完遂したとしても、俺はこのエリザベート・バートリーという女を触媒に俺の完全な姿での現界は不可能と見て間違いないようだな・・・」

呪詛師エリザベート「そうね。それに例え、両面宿儺が完全な形で召喚されたとしても、その両面宿儺は“こちら側の宿儺”の宿儺であって、“貴方のような宿儺”ではないわ。」

呪詛師エリザベート「それこそあの僧侶の男が望んでいた宿儺であり、貴方のような宿儺は私と同じ幻霊でしかないわよ?」

口元の宿儺「・・・・・・・・・・」

【(こちら側の宿儺?)】
【(いったいあの人たちは何を言って・・・)】←


口元の宿儺「ハァ・・・。して、貴様はこれからどうするつもりだ?さんざん俺を貴様との縛りで利用してきた以上、貴様は俺にどう落とし前をつけるつもりなのだ?」

口元の宿儺「カルデアのマスターを呪い殺す『縛り』がなくなった以上、俺をこのまま放置するつもりだというのか?」

呪詛師エリザベート「いいえ。先ほど、このエリザベート・バートリーの身体が何かによってねじ曲がるような感覚を感じたはずだよね?」

呪詛師エリザベート「あれはおそらくこの渋谷を覆う奴の領域が元人格のエリザベートに反応し、エリザベートを奴の術式で押しつぶそうとしていた。」

呪詛師エリザベート「元人格のエリザベートが出たことで領域への耐性が弱まり、私たちごと奴の術式によって取り込まれようとしていたのよ。」

【奴の領域・・・?】←
【それってこの渋谷特異点を覆っている呪いって事?】←


呪詛師エリザベート「そう。今この渋谷の特異点を覆っている呪いは全て奴の術式領域によるモノであり、呪霊サーヴァントのまた、奴の術式の1つといってもいいわ。」

呪詛師エリザベート「奴の術式領域はサーヴァントにとって致死相当のな毒であり、それを浴びれば即座にそのサーヴァントは消滅に至ってしまう。」

呪詛師エリザベート「この呪詛師の私やそこの吉備真備のような呪いに詳しい者の術式への処置を施すか、或いはその呪いに耐性のあるサーヴァントがいるかどうかね・・・」

マシュ「耐性のあるサーヴァント・・・吉備真備さんや播磨局さん、それと私たちと同行していたバーヴァン・シーさんや望月千代女さんがそれに相当していると?」

呪詛師エリザベート「ええ。そしてこの術式領域は一種の領域展開であり、その性質は宿儺と同じ閉じない領域と同じと言っても過言はない。」

呪詛師エリザベート「そしてこの術式領域を展開している術者は奴ただ1人、貴方たちも一度は顔を合せているはずだよね?」


【!】
【まさかその術者って・・・】←
――――――――――――――――――――――
渋谷特異点の呪い(領域展開)した奴1人
https://img2.animatetimes.com/2021/10/6163987967ec2_d83813ad1b469f3dddc5160415162bfd.jpg
――――――――――――――――――――――

【私を獄門疆に封印した・・・】
【あの僧衣姿の男性・・・】←
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/02/25(日) 20:07:10.65 ID:6oskV9qH0
カドック(通信)「成る程。つまりその僧侶の男こそがこの大規模特異点と化した渋谷の特異点の黒幕であり、この渋谷に展開されたという“閉じない術式領域”もまた、その男の仕業だと?」

カドック(通信)「だとすればあの時の呪霊サーヴァントの数の多さはあの男の能力によるモノだったと見て間違いはないみたいだな。」

シオン(通信)「ええ・・・聖杯の欠片となる聖杯の雫から獄門疆を生み出し、それを使っての藤丸氏の封印・・・欠片とはいえど、あそこまで使いこなす事が出来るとは・・・」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「ああ。だがそれでもその獄門疆に封印された藤丸ちゃんを解放させ、この特異点を修正させるにはその僧衣姿の男性との戦いは避けられないのは確実だね。」

呪詛師エリザベート「ええそうね。アイツとは私や宿儺も含め、エリザベート・バートリーが復活させようとしたハロウィンの邪魔をし、特異点さえも乗っ取った落とし前をつける必要があるわ。」

呪詛師エリザベート「ですが先ほど貴方たちが戦ってたようにあのままではあの僧侶の男にオチであるのは確かであり、こっちもあの僧侶の男に落とし前をつけたいのだけど・・・」

呪詛師エリザベート「宿儺の術式領域があそこまで弱体化しては私の術式だけでは勝てないと判断したわ。故に―――」


呪詛師エリザベート「カルデアのマスター・藤丸立香。貴方とは条件付きであれば、貴方とは仮契約を結んであげてもいいわよ。」

【!】←


マシュ「それってあの僧侶男性の打倒の為に、条件付きであれば我々カルデアと共闘する形で力を貸してあげるということでしょうか?」

マシュ「もしそうだとすれば、その条件をマスターが飲めば貴方たちはマスターと仮契約を結んでくれると・・・」

呪詛師エリザベート「そう言って結構よ。私と仮契約を結べば、私の他に宿儺や元人格のエリザベート・バートリーとも仮契約を結ぶって事になるからね。」

呪詛師エリザベート「ただしさっきも言ったように私と仮契約を結ぶにはまず私が出す条件をのめばの話であり、のまなければ私は貴方たちと仮契約など結びはしないわ。」

呪詛師エリザベート「とはいっても、貴方たちカルデアがこの元人格のエリザベート・バートリーに用がある以上、条件付きであろうと私と仮契約を結ばなきゃならない理由があるのでしょ?」

【うん】
【エリちゃんをカルデアに連れ戻す為だからね】←

【それで、その条件というのは・・・?】←


呪詛師エリザベート「藤丸立香、貴方は己自身の罪の過ちを悔い改め、元人格のエリザベート・バートリーと和解する為なら命を賭ける覚悟がある事を先ほどの戦いでそれらを証明しました。」

呪詛師エリザベート「貴方のその覚悟の思いによって元人格のエリザベートが蘇り、貴方の事を助けた事に他はないと思いますが、」

呪詛師エリザベート「しかしそれでも、そのエリザベート・バートリー本人が貴方たちカルデアを許した訳ではありません。微かではありますが、いま私の中にいる元人格のエリザベートの霊基から、」

呪詛師エリザベート「貴方たちカルデアに対する怒りの感情が立ち込めている事から、元人格の彼女は未だにハロウィンのことで怒っていると・・・」

呪詛師エリザベート「ですからこの渋谷の特異点の解決が済んだ後、藤丸立香を含む全カルデアの関係者総出で元人格のエリザベートに対して深い謝罪と損害賠償を支払ってもらいます。」

呪詛師エリザベート「元はといえば、これら全ては貴方たちが元人格のエリザベートとのハロウィンの予定を否定し、彼女の心を深く傷つけた貴方たちカルデアの『咎』であり、」

呪詛師エリザベート「貴方が元人格のエリザベートに対してあげられる罪滅ぼしが貴方たちに出来る唯一の懺悔となる・・・それだけはわかるよね?」


【わかった。それで良いよ】
【皆もそれで良いよね?】←
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/02/25(日) 23:31:03.02 ID:6oskV9qH0
ゴルドルフ(通信)「まあ確かに・・・元はといえば、あの鮮血魔嬢がハロウィンの事で彼女の癇癪のままに我々に対して怒りちらしていたのだが・・・」

ゴルドルフ(通信)「事はどうであれ、我々カルデア内での揉め事がここまで大きくなるとは思っていなかったし、しかもそれらが原因でここまで大規模な特異点になるとは・・・」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「ああ・・・こちらの諸事情でチェイテ特異点を彼女(エリザベート)の無許可での修正かつ彼女への配慮不足とそれによる暴走を止める事が出来なかった・・・」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「故に最初の頃に会った吉備真備や呪詛師側面のエリザベートの言う通り、この渋谷特異点の被害を拡大させたのは他でもなく我々『カルデア』の監督不行届が原因だ。」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「もしこれらの特異点修正が我々『カルデア』への贖罪且つ刑罰であるならば、我々はその罰を快く受け入れよう。」

マシュ「はい。私たちがエリザベートさんに対しての配慮が足りなかったせいでこのよう特異点が発生したとすれば、それは私たちがやらかしてしまった事のしての罰として受け入れるしかありません。」

マシュ「ですからもしそれらが全て許される事が今回の特異点修正であるのならば、私たちは全力全霊を持ってやり遂げるしかありませんね、先輩。」

【うん】
【要は『オーディール・コール』のエリザベート版だよね】←


口元の宿儺「おい貴様ら。貴様らは本当にこの女の事を信用する気なのか?この女は俺らが呪いのよって消滅すると偽り、俺と協力させる為の“縛り”を結ばせた嘘つきだぞ!」

口元の宿儺「そのような呪詛師の女を信用すれば、いずれにしてもこの女は貴様らを裏切る。その女を信用したところで貴様らの罪が許されることなど・・・」

吉備真備「それ、術式の必中効果が得られないから術式の開示で恰も必中効果を得ているとハッタリをかましたお前が言える立場じゃねえだろアンタは!」

吉備真備「君たちの事については僕も1ミリも逃さず君たちを監視するさ。さっきまでこちらの敵だった君たちと仮契約を結ぶからね。」

吉備真備「なんなら僕と君たちでマスターが元人格のエリザベートが心からカルデア全員に謝罪するまでマスターに手出しをしない“縛り”を結んでも構わないよ。僕は結ぶ気満々だけどね?」

呪詛師エリザベート「結構よ。貴方たちと“縛り”を結ぶのはロクな事はないし、“縛り”なんてこっちはもう間に合っていますので。」

呪詛師エリザベート「カルデアのマスターとの仮契約はあくまで元人格のエリザベートに許しを請うまでのいわば“執行猶予”・・・子ジカたちに私が与えた懺悔の猶予と言ってもいいわ。」

呪詛師エリザベート「貴方たちカルデアはこの特異点解決を元に貴方たちが元人格のエリザベート・バートリーにしでかした事への反省とその結果をこの行動で示しなさいって事よ。」

【確かにそうだね】←


【私たちはエリちゃんにとても酷い事をした】←
【エリちゃんの思いを棚上げにしてその心を踏みにじってしまった・・・】

マシュ「はい。我々カルデアはエリザベートさんの気持ちも考える暇もなく、特異点の重大さを言い分けにエリザベートさんの『ハロウィン』への思いを『昼と夜の聖杯戦線』という形で踏みにじりました。」

マシュ「理由がどうであれ、この行いは我々カルデアがしでかした大きな過ちとして残り、その過ちの代償が今回の特異点として返ってきたとすれば・・・」

マシュ「我々カルデアはそれをオーディール・コールと同じ扱いとして心から向き合い、それがエリザベートさんに許される行為であるならば・・・」


呪詛師エリザベート「・・・・・・・・・・」

【必ず私は皆と一緒にエリちゃんに心から謝りにいくよ!】←

【だからもう少しだけ待っててね・・・エリザベート・バートリー。】←
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/02/26(月) 00:11:50.78 ID:quXy2kul0
呪詛師エリザベート「貴方たちが元人格のエリザベート・バートリーに対して心からの謝罪を行なおうとする気持ちはよくわかりました。」

呪詛師エリザベート「ですがそれは元人格のエリザベートに対してのことであり、呪詛師の私には貴方たちに対して何も感じる事などありません。」


呪詛師エリザベート「ぶっちゃけ言うと、私は貴方たちの事などどうでもいいから!」ドドンッ!バィィィ〜〜ン!

【は、はいわかりました!】←

吉備真備「・・・・フッ・・・。」

―――――――――――――――――――――――――――――
呪詛師『エリザベート宿儺』と化したエリザベート・バートリーはカルデアのマスターを呪い殺す為に、カルデアのマスターはエリザベート・バートリーと和解する為に、

それぞれの想いと憎悪が交差する中で互いの存亡をかけたカルデアのマスターとエリザベート宿儺の戦いは熾烈を極めていき・・・

その最後は彼女(呪詛師エリザベート)の中で眠りについていた本物のエリザベート・バートリーの心を呼び覚ました事でその戦いは終わりを告げた。


そして彼女たちはこの渋谷の特異点の黒幕がチェイテ渋谷神社城の地下で会った僧衣姿の男性であると確信を持ち、事態の解決の為の一環として、

呪詛師エリザベートはカルデアのマスターたちに執行猶予を含めた条件付きの仮契約を申しつけ、カルデアのマスターはそれを受理する形で彼女と仮契約を結ぶのであった。


かくしてカルデアのマスターたちが本物のエリザベート・バートリーに心からの謝罪と損害賠償を支払う条件の下にエリザベート・バートリー(エリザベート宿儺)と仮契約を交わし、

渋谷特異点の解決するという執行猶予を与えられたカルデアのマスターは本物のエリザベート・バートリーに必ず謝罪をすると進言をするのであった。
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/02/26(月) 22:33:11.91 ID:quXy2kul0
オマケ:『呪詛師エリザベート宿儺』の仮加入


エリザベート宿儺(両面宿儺)「言っておくがこれは仮そめの契約であり、俺は貴様をマスターとは認めておらん。」

エリザベート宿儺(両面宿儺)「しかし事情がどうであれ、貴様とサーヴァントとしての契約をした以上、俺は貴様の指示に従おう。」

エリザベート宿儺(両面宿儺)「まあ、せいぜい俺の術式の巻き添えを食らって死ぬんじゃないぞマスター・・・?」

――――――――――――――――――――――――
星4バーサーカー:呪詛師エリザベート宿儺、イベント内での注意点


エリザベート宿儺(元人格のエリザベート・バートリー)はマスターがハロウィンの予定を潰した事に対してとても怒っているようだ。

それ故に仮契約しているエリザベート宿儺はマスターとの絆レベルが上がらない他、バトル中での宝具発動もしてくれない。

ストーリーを進めて彼女(エリザベート宿儺)との信頼を取り戻し、彼女と仲直りをしよう。
――――――――――――――――――――――――
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/02/26(月) 23:55:43.74 ID:quXy2kul0
第11廻戦:否定するは白天の城、黒夜の城
――――――――――――――――――――――――
エリザベート宿儺(両面宿儺)の記憶:ある時代にて・・・


生前の両面宿儺「クッハハハハハハハハ!!」

ある1人の呪詛師(裏梅)「・・・・・・・・・‥」


千年前――呪術全盛の時代のあの頃、俺はその時代に生きる全ての人間たちから恐れられる呪いの王として君臨していた。

弱者を一方的に痛めつけ殺す事を快楽とし、その人間の肉を喰らう事を自身の喜びとしてその時代の人生を謳歌してきた。

それ故にこの俺を倒そうと当時の呪術師たちが数多く俺に挑み、俺はそいつらを死という結末で返り討ちにしてきた。

誰も俺を祓う事など出来なかった。誰も俺を殺す事など出来もしなかった。故に俺は俺で好きなように生きてきた。


誰も俺の『自由』を止める事など出来なかった。あの時まではな・・・‥
――――――――――――――――――――――――――――――
エリザベート宿儺(両面宿儺)の記憶:とある時代、とある高校の校舎にて・・・・


ガシュッ、バシュゥゥン!!

宿儺(虎杖悠仁)「フッフッフッフッフ…アハハハハハッ!アハハハハッ!あぁ!やはり光は生で感じるに限るなぁ!」

宿儺「いい時代になったものだなぁ。女も子どもも蛆のように湧いている。素晴らしい!鏖殺だ!」


そんな俺であれど、必ず訪れる『死』という名の呪いに屈服した。『生きる』うえで『死』は必ず起きるものだ。

俺が平安の余で死んだ後、骸と化した俺の指20本は特級呪物として残り、その時代に生きる呪術師たちによって良いように利用されてきた。

俺の死後、当時の呪術師共はその20本の指を消滅させることなど出来ず、それらを封印し散逸させることで俺の力を利用しようと考えていたのだろう‥

自身の骸の一部が呪物と化しても尚、器となる者に呪物を喰わせる事で俺はそれを糧に受肉し、俺は現世に蘇る術を自身にかけていた。

受肉してしまえばあとは俺の自由・・・器となった者の意思など俺の魂の前にはひれ伏すに超したことはない。そう思っていたはずだった・・・


ガシッ!

宿儺(虎杖悠仁)「あぁ?」


虎杖悠仁(宿儺)「人の身体で何してんだよ。返せ。」

宿儺「・・・・?。お前、なんで動ける?」

虎杖悠仁「いや俺の身体だし・・・」


宿儺「(どういう事だ・・・抑え込まれる・・・・)」
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/02/27(火) 23:57:32.46 ID:0hKkLHBq0
呪物として自身の魂を分ける事で次の時代で生きる事が出来た俺は、呪物である俺の指を喰らい、そいつを俺の依り代として復活を遂げたはずだった・・・。

しかし俺が呪物から受肉して蘇る際に器とした少年が俺をその身体に閉じ込め、尚且つその自我を失う事のない・・・ある意味、俺を束縛する為の『器』としての適性がその少年にはあった。


虎杖悠仁―――あの小僧の『器』としての圧倒的な適性に俺は初めて不自由で不快な気持ちとなった。そいつをとても疎ましいと思った。

俺の指一本分だったとはいえ、俺がこの世にこのような屈辱を受けたのは初めてだった。まさかこのような思いをするとは俺も初めはそう思ってはいなかった・・・

故にあの小僧に受肉している間、俺は俺であの小僧には暇つぶし程度で精神的にあの小僧をいたぶってやっていた。

俺という呪いを取り込んだことで起こった惨劇を小僧のせいとしてその死に様を腹の底から嗤いてやった。小僧の心が折れるまで彼のその様を腹の底から笑ってやった。

しかしあの小僧はしぶとかった。何度もあの小僧の心が折れようとも再び立ち上がり、小僧は自身にかっせられた試練を乗り越えてきた。

『千年生まれてこなかった逸材』にして『百折不撓の理想』を持つあの『虎杖悠仁』という男という者は、俺にとって一番記憶に残る存在でもあったのだ。


それともう1人・・・俺の記憶に一番残る呪術師との記憶があるのだが・・・・

■■■(回想)「人の心配をしてる場合じゃないよ虎杖悠仁君。君の秘匿死刑が――――」


ガガ、ガァ〜〜ガァ〜〜ガァァ〜〜〜〜・・・‥
――――――――――――――――――――――――――――――
渋谷 金王八幡宮付近


パチパチパチッ・・・‥

【今の夢って、】
【宿儺の記憶・・・?】←


タッタッタッタッ・・・・・・

両面宿儺(エリザベート)「ようやく起きたかカルデアのマスター。睡眠としては少し長い方か?」

【宿儺・・・】
【呪詛師の方のエリザベートは?】←

両面宿儺(エリザベート)「あの女なら貴様が寝ている間に時間が来たから俺に交代して生得領域に戻ったところだ。」

両面宿儺(エリザベート)「生得領域っといっても、わかりやすく言えばこのエリザベート・バートリーの心の中であり、あの女は定時に帰ったというか‥」

両面宿儺(エリザベート)「あの女、自身が本物のエリザベート・バートリーではないと身バレはしているというのにシラをきりやがって・・・」

両面宿儺(エリザベート)「“企業秘密上、私の真名は言いません!”って、アイツは真面目すぎるバカなのか?」


【う〜んどうだろう・・・】
【人それぞれかと思うのだけど・・・】←
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/02/29(木) 00:10:14.20 ID:bETAOgQ/0
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「確かに自身を呪詛師と名乗るエリザベート・バートリーは明らかに元のエリザベートとは違う存在であり、元のエリザベートに取り憑くことでサーヴァントと化した『幻霊』だ。」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「だとしてもあの呪詛師の彼女が幻霊だろうとサーヴァントとなってる以上、彼女のその存在を示すちゃんとした真名があるはず・・・・」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「しかし彼女と仮契約しているとはいえ、彼女は我々のことを信用していないのか、未だに自身の真名を明かそうとはしていない。」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「あるいはその彼女の真名を明かせば彼女にとって都合の悪い事が起きるのか、今の所その点についてはまだ言えない橘のだが・・・」

【確かにそうだね】←
【けど今はそれよりも・・・・】


マシュ「はい。とりあえず今はマスターを獄門疆に封印した僧衣姿のサーヴァントを見つけ出し、獄門疆に封印されているマスターを完全に解放させる必要があります。」

マシュ「それにあの僧衣姿のサーヴァントがこの渋谷特異点の黒幕としても、そのサーヴァントが今どこにいるかと・・・」

【まだチェイテ渋谷神社城の地下じゃないのかな?】
【もしかしたら既に移動しているのか・・・】←

吉備真備「いや、あんな不意打ちをしてくる奴があのような目立つ所の地下に一カ所に留まるはずがない。おそらく今、あの場所に戻っても既にもぬけのカラだ。」

吉備真備「もしくはまた、駅の地下鉄を使って呪霊サーヴァントを多数使役して奇襲をし、またあのような事を繰り返す事になるかもしれないしね?」

【・・・・・・・・・】←

―――――――――――――――――――――――――
回想シーン:チェイテ渋谷神社城地下 東京メトロ 副都心線ホーム内


望月千代女「ここは拙者が殿を!皆はマスターと宿儺を連れて撤退を!」

―――――――――――――――――――――――――

両面宿儺(エリザベート)「あの望月千代女というアサシンのサーヴァントの事か、彼女は呪いとしてはまあまあの強さと言ったところか・・・」

両面宿儺(エリザベート)「彼女の内に宿る呪い・・・あれはおそらく伊吹大明神のモノと感じたが、どうも俺を満足に至らぬシロモノだ・・・」

両面宿儺(エリザベート)「千代女の奴、せいぜいあともう少し人としての心を捨て、相手を呪い殺すだけに集中していれば、あの僧侶の男に勝てたモノを・・・」

【千代女さんは人間だよ!】
【千代女さんはそんなことをする人じゃない!】←


両面宿儺(エリザベート)「ほお?お前はその千代女が人の姿をしても、あの僧侶を倒す事が出来たんじゃないかと思っているのか?」

両面宿儺(エリザベート)「それについては皆無だ。実際に彼女はあの殿から戻ってくる事はなかった。それが事実と言ってもいい。」

両面宿儺(エリザベート)「呪いというのはそう言うモノだ。誰かを呪いたいが故に術士は存在すると言うからなぁ〜・・・」


【な、なにを・・・・!】←
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/02/29(木) 23:33:28.53 ID:bETAOgQ/0
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「宿儺!それに藤丸ちゃん!今は互いに言い争っている場合ではない。望月千代女の安否が気になる事はこちらも承知なのだが・・・」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「藤丸ちゃんたちを逃がしてくれた彼女のためにも藤丸ちゃんを獄門疆から解放させないといけないからね。」

両面宿儺(エリザベート)「・・・・チィィ・・・。」

【うん、そうだね・・・】
【ゴメン・・・私がどうかしてたわ・・・】←


シオン(通信)「ハァ・・・・。話を元に戻しますが確かに吉備真備殿の言う通り、あのチェイテ渋谷神社城の地下に僧衣姿のサーヴァントが留まっている事はまずないとこちらは思っており、」

シオン(通信)「地下空間による地形と建物の不自然さや空間の狭さから、例えそこにその僧侶のサーヴァントが留まっていたとしても、そこの空間の狭さや彼の戦力の多さからして、」

シオン(通信)「藤丸氏が獄門疆とやらの特殊な箱に封印したように再び不意打ちを仕掛けられる可能性は大かと・・・」

マシュ「・・・・・・・・・」

【確かにあの人の様子からあり得るかも・・・】

シオン(通信)「・・・ですが、先ほど藤丸氏が先の戦いの疲れで就寝していた頃に呪詛師エリザベートから興味深い情報を開示してくれましてね・・・」

シオン(通信)「具体的な説明をしてくれる前に呪詛師のエリザベート氏は時間の“縛り”故に定時交代されてしまいましたのですが・・・」

シオン(通信)「彼女によると“その場所は宿儺も知っている場所だから宿儺に案内させてもらえ。”と言われまして、とりあえず宿儺の案内の元でその場所へと向かってといたのでしたが・・・・」

シオン(通信)「その向かっている場所がこうも吉備真備氏のアジトから数メートルも離れてもいないすぐ近くでして・・・・」

【すぐ近くって・・・・】
【もしかしてアジトの隣にあの僧侶のサーヴァントの根城が?】←


両面宿儺(エリザベート)「そのまさかだ。俺とあの女はあの僧侶姿の奴が拠点としている場所に心当たりがあってなぁ・・・その場所というのがまさかだと思っていたのだが・・・」

両面宿儺(エリザベート)「よもや貴様らが隠れ家としている場所のすぐ横近くにあったとは、俺もここに来るまで思いもしなかった‥。」

両面宿儺(エリザベート)「吉備真備。貴様、黒幕がいるかも知れない場所に自身のアジトを構えていたとは、貴様の緊張感の感覚は鈍感だというのか?」

マシュたち、播磨局「――!?。(ジロッ!)」

吉備真備「・・・・・・・・・」


【真備さん・・・・】
【もしかして最初から黒幕のことを知ってたりするの?】←

吉備真備「あぁ〜〜いやいやいや!それについてはただ偶然にもそこに自分のアジトを用意しただけで、すぐ歩いた近くに黒幕のアジトがあるなんて知らなかったというか・・・・」

吉備真備「ほんとこれだけは僕も知らなかったよ!まさかこんな間近にマスターの事を封印したサーヴァントの拠点があったとはねぇ〜〜・・・アハハハハハハ・・・・」


【・・・・・・・・・】
【(だとしても本当に偶然なのかな・・・?)】←
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/03/01(金) 22:41:10.13 ID:qAb+ICUl0
両面宿儺(エリザベート)「・・・・まあアイツの事はそれとして‥。カルデア、貴様らの知る渋谷の地域でこの付近に何かあるのかぐらいはわかるはずだよなぁ?」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「地域?ああ確かにデータ通りであれば、いま藤丸ちゃんたちがいる所のすぐ近くには『金王八幡宮』という神社があるはずだ。」

マシュ「金王八幡宮といえば平安時代の寛治6年、もとい1092年に渋谷氏の祖である渋谷重家の元に城である渋谷城と共に建てられており、当初は渋谷八幡と呼ばれていた記録があるのですが、」

マシュ「その重家の婿男の常光がその神社に子宝祈願をしたところ、後に金剛夜叉明王の化身と称する『金王丸』が生まれた事により、神社の名を今の金王八幡宮と改名したという伝承があります。」
  
マシュ「その他にもその神社には応神天皇を祭神として奉っており、2016年前の現代でも渋谷の観光地の1つして残っているのですが・・・・」

両面宿儺(エリザベート)「その場所こそ俺がサーヴァントとして目覚めた場所であり、元人格のエリザベートもあの場所であの僧侶のサーヴァントと会ったと見ている。」

両面宿儺(エリザベート)「おそらくあの場所にはこの特異点を要となるモノが隠されているのかもしれん。その要となるモノとすれば・・・・」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「ああ。おそらくその神社にはこの特異点の元凶たる聖杯、もしくはそれに類するモノがこの特異点の要石として置いてあると推測できる。」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「そしてソレらがこの特異点の要である以上、あの僧侶のサーヴァントもいると宿儺は見ていると・・・・」


キョロキョロキョロ・・・・・・

【でも周りは普通に街と林の風景しかない】
【もしかしてだけど、コレって・・・・】←

両面宿儺(エリザベート)「気づいたか。そう、いま目の前の辺りに見えるのはこの渋谷にもある街と木群の風景にしか見えないが、あれらは偽物の風景だ。」

両面宿儺(エリザベート)「俺たちがいま目の前に見てるのは、俺たちを神社に入れないための“帳”・・・それも術式がとても高度なモノだ。」

両面宿儺(エリザベート)「真備の目や術式にも視覚できていないとなると、それ程までに他者に見られたくないモノがそこにあるのは間違いないかと・・・」

吉備真備「ああ・・・しょうじき言って、特異点の元凶がすぐ近くに会ったというのにすぐに見つけられなかった事が凄く悔しいというか・・・」

吉備真備「それ程までに見つける事が出来なかった以上、このような帳を降ろすほどに他の者たちに見つかって欲しくない理由があるとすれば・・・・」

【そうと決まれば行くしかないね?】
【あの帳の内側に“彼”がいる・・・・】←


播磨局「ああ、あの帳の中に藤丸立香を獄門疆に封印したあの男がいるとすればそれはそれで間違いないのは確実だな。」

播磨局「だが問題はその帳の内側にどうやって入るかだ。この特殊な帳を降ろしてまで重要なモノを隠したい以上、この帳は外から入れないような術式も入っているんじゃないのか?」

吉備真備「らしいな・・・となるといま僕らが出来る事があるとすれば、この帳の発生源となっている基を見つけて壊せばいいのだが、その基を見つけられるか・・・・」


???「おや?君たち、どこかお困りのようだがそこでなにをしているんだ?」

吉備真備、播磨局「!」

マシュ「――!?」


【この若々しく逞しい声は・・・】
【この還暦のある勇ましい声は・・・】←
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/03/02(土) 00:06:30.86 ID:81z586W90
スタッ、スタッ、スタッ、スタッ・・・・・・‥


カルデアのマスターたちの前に現れた者
https://img.gamewith.jp/article/thumbnail/rectangle/423180.png?date=1698234953


???→プトレマイオス(老)「もちろん吾だ。待たせたな、我がマスターよ。」

【えっ・・・・?】
【プトレマイオス?】←
――――――――――――――――――――――――
獄門疆に封印されたカルデアのマスターを救う為、そして事件の黒幕である僧衣姿の男を見つけるために新たに両面宿儺(他、呪詛師エリザベート)と仮契約を結んだカルデアのマスター

彼女たちは黒幕である僧衣姿の男の重要拠点となる『金王八幡宮』に向かっていたが、その場所の前にはそこを隠しながら守るかのように特殊な“帳”が降ろされており、

どうにかその“帳”の発生源となる『基』を探し、帳を上げて先へと進もうと意気込んでいた最中、カルデアのマスターたちの前に現れた1人のサーヴァント


そのサーヴァントは最初期に渋谷特異点に到達した直後、両面宿儺(エリザベート)の手により、身体を5枚おろしに斬られて消滅したはずのファラオとしてのプトレマイオスがそこにおり、

そのプトレマイオスの額には何処で負傷したかもわからない縫い目の傷が付いていたのであった。
―――――――――――――――――――――――――

マシュ「プトレマイオスさん!?どうしてあなたがここに・・・・あなたは確か宿儺によって身体を切り刻まれて・・・」

プトレマイオス(老)「うむ‥確かに吾はそこの両面宿儺の手により、我が身は5枚に切り刻まれ、一度はこの特異点から退去させられた。」

プトレマイオス(老)「しかし吾はどうにか自力で回復処置を行ない、ダ・ヴィンチたちの眼が届かぬ隙に再びこの特異点に舞い戻ってきたのだ。」

プトレマイオス(老)「回復には少々時間は掛かったが、吾はこの通り霊基も含めて無事と言ってもいい。」


バーヴァン・シー「え、うっそ!?自分で自分で受けた重傷を治して戻って来たって事かしら!そんなのいくらお母様でもとてもじゃないほど難しいというのに・・・」

バーヴァン・シー「・・・ってか、なにその額の傷はどうしたっていうの?自分で傷を治したわりには傷が残っているんじゃそれを回復したって事になんないんじゃないのかしら?www」

プトレマイオス(老)「ああこの額の傷か?それは少し前に吾の前に現れた敵性サーヴァントとの戦いで負った傷だ。」

プトレマイオス(老)「よほどの軽傷であったゆえに魔力消費を抑える為にこの傷は軽い処置で済ませた結果、このような傷が残ってしまったというか・・・」


両面宿儺(エリザベート)「貴様・・・・俺の領域展開をモロに喰らって消滅したと思っていたのだが、まさか生きていたとはなぁ・・・」

プトレマイオス(老)「ああ。あの時は不意を突かれたとはいえ、貴様のような呪詛のような奴にやられる吾ではないぞ。」
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/03/02(土) 23:31:22.24 ID:81z586W90
プトレマイオス(老)「それにしてもマスター。そしてマシュ。お前たちのような2人が、なぜそこの両面宿儺の奴と一緒にいるのだ!」

プトレマイオス(老)「奴はお前たちの知っているエリザベート・バートリーではない。お前たち、気は確かなのか!?」

マシュ「待ってくださいプトレマイオスさん!これには深い理由がありまして、今の宿儺はカルデアの敵ではありません。むしろ宿儺は・・・」

プトレマイオス(老)「いや、今のお前たちの言う事など信じられん。お前たちは宿儺に騙されている!マスター、すぐに奴の側から離れ、すぐにでも吾の元へ行くのだ!」

【ちょっと待って!】
【プトレマイオス、なにかおかしいよ】←


ダ・ヴィンチちゃん(通信)「うん、確かに藤丸ちゃんの言う通りだ。いくらあのプトレマイオスであっても、瀕死寸前のサーヴァント単騎での回復など無理がある。」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「それに特異点退去からの再度の特異点でのレイシフトの反応は確認もされてもいないし、そして何よりも・・・・」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「プトレマイオスも含めて、他の3騎のサーヴァントの霊基が特異点から帰ってきていないんだ!」

マシュ「えっ・・・・?」

【退去したのに帰ってきていないって・・・】
【じゃあ、そこにいるプトレマイオスって・・・・】←


プトレマイオス(老)「何を言ってる!今の吾はれっきとしたカルデアのマスターのサーヴァントだ!」

プトレマイオス(老)「吾はマスターの呼びかけに応じて召喚され、彼女との契約もし、カルデアからの魔力供給もされている。それはお前もわかるはずだ!」

シオン(通信)「確かにこちらからの観測からしても、彼は正真正銘のカルデアのプトレマイオスの霊基で間違いないのですが、ダ・ヴィンチ女史の言う通り・・・」

シオン(通信)「今のプトレマイオス氏の発言には多くの矛盾があり、なにより一度は宿儺に破れ、その霊基は特異点から退去したにも関わらず、」

シオン(通信)「サーヴァントの霊基が特異点から戻って来ていないとなると、今そこにいるプトレマイオスが言ってた事は全て嘘の証明でしか聞き捨てなりません。」

シオン(通信)「あなたは本当にカルデアのプトレマイオスなのですか?本物のプトレマイオスであれば、このような嘘をつくはずなど・・・」

【それに疑わしい事が1つある】
【信じたくない話なんだけど・・・】←

プトレマイオス(老)「・・・・・・・?」


【私の令呪を通してわかる・・・】
【今、私とプトレマイオスは近くにいるのに・・・】←

【令呪によるプトレマイオスとの繋がりを感じない‥】←

プトレマイオス(老)「!?」
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/03/03(日) 00:13:07.66 ID:1bH6thvx0
マシュ「令呪によるサーヴァントとの繋がりを感じない・・・それってつまり、目の前のプトレマイオスさんとは令呪で繋がっていないって事なのですか!?」

マシュ「それが本当であれば、いま目の前にいるプトレマイオスさんは一体・・・」

吉備真備「ああ・・・おそらくあのプトレマイオスのおじいちゃんは外見も中身も本物なのだが、あのプトレマイオスは別の者によって召喚された別人だ。」

吉備真備「でなければマスターの持つ令呪で彼との繋がりを感じていない訳がない。とすれば、目の前にいる彼は・・・・」


プトレマイオス?「デタラメを言うなマスター。召喚されて間もない身であるが、吾とマスターとの繋がりを感じないなど、あるはずがなかろう!」

【そうかもしれないけど、本当の事だよ】←

【目の前にいるのにプトレマイオスと私との繋がりが感じられない・・・】←

プトレマイオス「――――!?」

【あなたは誰なの?】←
【カルデアのプトレマイオスではないのなら、いったい・・・・】

プトレマイオス?「・・・・・・・・・・・・」


プトレマイオス?「・・・・誰だと?まったくお前たちは吾よりもとても“賢い”そうではないか―――」

マシュたち「!?」

プツッ、シュルシュルシュルゥゥ〜〜・・・



プトレマイオス?「―――キッショ」



シュルシュゥゥ・・・‥プツンッ!―――パカッ!


プトレマイオスの今の表情(イメージ)
https://img.gamewith.jp/img/2605ec8457a73cc59b8211bbf7d6e5d0.png

https://livedoor.blogimg.jp/anico_bin/imgs/7/a/7acec129.jpg


プトレマイオス?「なんで分かるのだよ」ビチャビチャァァ〜〜‥
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/03/03(日) 23:31:10.12 ID:1bH6thvx0
突如としてカルデアのマスターたちに現れた、両面宿儺(エリザベート)との戦いで斬り刻まれて倒れたはずのカルデアのサーヴァント・プトレマイオス(老)

しかしその彼はカルデアのマスターの令呪のパスはないかのように彼とマスターとの繋がりがない事がわかり、その彼がカルデアのマスターたちが知るプトレマイオスではないと確信した。

その事を指摘され、自身がニセモノであるとバレたプトレマイオス?は自身の正体を明かすかのように豹変し、

彼の額の傷を縫っていた糸を取り、その頭の中にある緑色の脳みそを見せるかのように頭を開き、プトレマイオスと名乗る偽物は満遍な笑顔でそれを見せびらかすであった。
――――――――――――――――――――――――――――――

マシュ「これは!?プトレマイオスさんの脳みそが露出して、しかも色も通常の脳みそとはあまりにも色が違います!」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「ああ。こちらもプトレマイオスの姿を確認しているのだが、あの偽物のプトレマイオスの霊基と魔力なのだが‥」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「霊基が呪霊サーヴァントの奴とも違う、まるで本物のカルデアのプトレマイオスのように計測しているのだが・・・」


偽プトレマイオス(老)「そういう能力を付与させてもらったのだ。この姿にしたのは吾を召喚した者がどうもそのプトレマイオスという者を嫌っていてな。」

偽プトレマイオス(老)「もしお前たちと会い、自身の正体がバレた際に先ほどの演出で嫌がらせをしろと、その者にリクエストでお願いされたのだ。」

【(お願いされたって・・・・)】
【(もしかしてその召喚した者って・・・)】←


偽プトレマイオス(老)「この能力は自分自身を脳みそと化し、対象の人間の脳みそと入れ替えることで入れ替えた者の身体能力や魔術式、記憶まで手に入れることが出来る。」

偽プトレマイオス(老)「もちろんこのプトレマイオスやその他の英霊の脳みそも入れ替えることが可能で、その彼の特有の魔術をまた、今の吾も使用可能であると言う事だ。」



キラァァ〜ン!

偽プトレマイオス(老)が変身した姿(頭には緑色の脳みそ)
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偽プトレマイオス(老)→偽プトレマイオス(若)「・・・どうだ。」ドヤァァ〜‥

マシュ「そんな・・・・おじいさんの方から青年の方への霊殻の入れ替えさえも可能だというのですか!?」

偽プトレマイオス(若)「そういうことサ!吾はこの姿を得てとても賢くなったから、このような戦法は使っていくのが当然だよネ!」


カポッ!キュッ、キュッ、キュッ、キュッ!

偽プトレマイオス(若)「さて――吾の脳みそを閉まった所で、お前たちが持ってるその獄門疆を渡してもらおうか!」

偽プトレマイオス(若)「っというか、なんでカルデアのマスターが獄門疆の外にいるんだ?話によれば、お前はまだ獄門疆の中に封印されているって・・・」


【!】
【(狙いは私と獄門疆・・・)】←
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/03/05(火) 00:05:58.45 ID:4StdxJU20
両面宿儺(エリザベート)「おい貴様。獄門疆を渡せと言うからには、貴様はそのプトレマイオスの身体にした奴に獄門疆を奪えと命令されたのか?」

両面宿儺(エリザベート)「そいつの姿は僧侶みたいな服を着た、水のような力を操る奴だったか?貴様はそのような奴の術によってその姿で召喚されたのだろうが。」

偽プトレマイオス(若)「僧侶?ああ確かに吾がこの姿となって最初に見た奴がそいつだったな?獄門疆を奪ってこいと命令したのもそいつだった。」

偽プトレマイオス(若)「あっ、でもだからとて吾はそいつの真名を言わぬゾ。吾はとても賢いからサーヴァントの真名が明かされるとマズいことは大体わかる。」

偽プトレマイオス(若)「お前たちが吾からその召喚者の名を聞き出そうとしても無駄だ。吾は賢いからその程度の罠には引っかからないゾ!」

【クッ・・そうなのね・・・】
【(真名を明かさないとなると、やはり彼は・・・・)】←


偽プトレマイオス(若)「お前たちは知ってるか?この特異点という世界は呪いに賢くない奴から死ぬ。吾はこの姿でも呪いの事については賢いから先に死ぬことなどない。」

偽プトレマイオス(若)「聞いたところじゃ、お前たちカルデアのサーヴァントはもう既に5人もこの世界の呪いによってやられているようじゃないか。」

偽プトレマイオス(若)「故に呪いの事などよく知らぬお前たちは今の吾に勝てぬ。ましてや吾がどのような呪いなのかも分からぬお前たちなんかに――」

両面宿儺(エリザベート)「確かにカルデアのこいつらは俺たちのような呪いなど赤子の如く無知で無策な者たちばかりと言っても良いぐらいだ。」

両面宿儺(エリザベート)「俺が斬り刻んだ方のプトレマイオスもそうだ。奴は俺の術式を知らぬが故に糸も簡単に身体を5枚に斬り刻まれてやられたからなぁ〜?」

マシュ「ツゥゥ・・・・」

【(確かにそうかもしれないけど・・・)】←

両面宿儺(エリザベート)「しかしそれでもこいつらは己の望みの為なら例え誰であろうと立ち向かい、そしてそこから勝利をつかみ取ってきた奴らだ。」

両面宿儺(エリザベート)「俺はそんなカルデアのマスターとサーヴァントとしての仮契約を交わしている以上、俺は貴様が誰であろうと倒さなければならない・・・」

両面宿儺(エリザベート)「・・っというか貴様・・・プトレマイオスのジジイの姿を被ってはいるが、俺は貴様がどのような呪霊であるのかを知っている・・・」


両面宿儺(エリザベート)「貴様、『バッタの呪い』の雑魚呪霊だろ?」

――――――――――――――――――――――――――――
両面宿儺(エリザベート)が指摘する偽プトレマイオスの正体
https://livedoor.blogimg.jp/anico_bin/imgs/5/3/5301643d.jpg
――――――――――――――――――――――――――――

偽プトレマイオス(若)「―――ンナァ!?」

両面宿儺(エリザベート)「人の姿をして隠したようだが、貴様の性格と虫のような匂いがダダ漏れだぞ?」

両面宿儺(エリザベート)「貴様が賢い賢いとうるさく言うから、俺はすぐに貴様があの時の『バッタの呪い』の器だとすぐにわかった。」


【バッタの呪い?】
【宿儺、いったいそれってどういう‥】←
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/03/05(火) 23:08:54.84 ID:4StdxJU20
誤字修正:器→魂
―――――――――――――――
キラァァ〜ン!


偽プトレマイオス→二級呪霊・プトレ蝗GUY(老)「あ、あっぁぁ・・・・。お、お前‥賢いはおろか吾がこの姿になる前の吾を知っているというのか!?」

プトレ蝗GUY「驚きのあまり姿がまた老人に変わってしまったが、今はそれどころではない!なぜお前は吾の事を知ってる!吾はお前とは初めて会う奴らだというのに!」

両面宿儺(エリザベート)「まあ知らないのもわかるな。俺はお前のような雑魚呪霊とは直接会ってはいない‥お前など直接会うこと自体、不愉快なのだからな。」

プトレ蝗GUY「あ、会ってないだと・・・!?そうかお前、さてはあの時の呪術師の仲間なのか!だったら尚更、自身の仇を取る!」

両面宿儺(エリザベート)「ほお・・・そうくるかバッタの呪霊よ。自分の仇討ちの為に俺たちに八つ当たりを仕掛けてくるか。戦いを仕掛けてくる理由としては悪くないなぁ・・・。」

【(あの時の呪術師に仇討ちって・・・)】
【(一体なにを言っているんだ?)】←


ゴルドルフ(通信)「あやつらの話に釣られるな藤丸立香。あの偽物のプトレマイオスと両面宿儺とはどのような関係なのかは知らぬが、そんな事はいま関係ない。」

ゴルドルフ(通信)「あのプトレマイオス自体、呪霊サーヴァントが化けた偽物であるならば、あの偽物をすぐ祓えれば良い話ではないか!」

ゴルドルフ(通信)「まったく、なに自分自身は賢いだ・・・自分こそが賢いと言ってるだけで自身のうぬぼれをまき散らしているだけではないか!」

ゴルドルフ(通信)「賢いというのはお前のように自分で名乗るものではなく、人から尊敬されて呼ばれる事こそ、真の意味で賢いというのだ。」

ゴルドルフ(通信)「お前のように自分で自分を賢い奴であると呼ぶ奴など、ただの賢くもないただの馬鹿として呼ばれないのだぞ!」

プトレ蝗GUY「なっ・・・・そうなのか!?」

【新所長・・・】
【(たまには良いこと言うのだけどねぇ‥)】←


吉備真備「まあ確かに今はここで足止めされるわけには行かないのだけど、どうもあの呪霊サーヴァントを倒さなきゃあの帳の向こうへ行く道が開きそうもないようだね?」

吉備真備「そうと決まれば、あのプトレマイオスモドキの呪霊サーヴァントを倒しつつ、あの帳を降ろしている『基』を聞き出すしかなさそうだね?」

ゴルドルフ(通信)「うむ、あの自称“賢い蝗害のプトレマイオス”をなるべく手荒な方法で拘束し、帳を上げる方法を聞き出し次第に即お祓いをさせてもらわせてもらおうか!」

マシュ「はい。それにプトレマイオスさんの名誉を守る為にも、あのプトレマイオスを名乗るバッタの呪いを必ず祓いましょう!」


【うん!】
【もうこれ以上、プトレマイオスの姿を好きにはさせない!】←

プトレ蝗GUY「グッ・・・グヌヌヌゥゥゥ〜〜・・・」タラタラタラァァァ〜〜‥
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/03/06(水) 08:41:22.83 ID:G2/1+GfO0
プトレ蝗GUY「クゥゥ〜・・・これはさすがに参ったぞ。お前たち、このサーヴァントと融合した吾より賢い奴だとは思ってもみなかったモノだ・・・」

プトレ蝗GUY「しかもこの賢い奴がこんなに多いと、流石に賢い吾でもお前たちに返り討ちにあうのは確実なのかもしれぬなぁ〜・・・・」

ゴルドルフ(通信)「まだそのように自身の事を賢い奴と自称するか!元はといえば、お前のその自称するその賢さは元々、サーヴァント・プトレマイオス自身のモノなのだぞ!」

ゴルドルフ(通信)「それをお前は何らかの術でプトレマイオスの霊基と共にその能力と知識を奪い、それらをお前が悪用しているに過ぎんのだぞ!」

ゴルドルフ(通信)「それを言わせれば、お前など人のふんどしで相撲を取るぐらいの賢くも何ともない呪霊サーヴァントだ!お前などに賢いと言う資格などない!」

プトレ蝗GUY「クッ、確かにそうかもな。お前たちにしてみれば、この吾は賢くもなんともない呪霊だ・・・こんなこと、この賢い吾だけではお前たちに敵わない・・・・」

プトレ蝗GUY「ああどうしよう・・・どうしたらいいんだ・・・・なぁ―――」

プトレ蝗GUY「――そうだろ、『陀艮(だごん)』!!」

【!?】
【(今、ダゴンって・・・)】



ヒュゥゥ〜〜ン、ドスゥゥ〜〜ン!!


マシュたち「―――!?」

ムニエル(通信)「な、なんだ!?新たにサーヴァントのような反応がこっちに来て・・・いったいそっちで何かあったのか!?」

マシュ「ツゥゥ・・・わかりません。何かが飛んできたと思えば、着地した衝撃で砂ぼこりが起こって・・・・」


???「成る程・・・・お前たちがカルデアという魔術師の集団ということか、以前はそこの陰陽師に呪胎であった私が祓われてしまったのだが・・・」

???「お前たちがヤッたのか?漏瑚も、花御も、真人も・・・‥」

???「‥よくも皆を殺したな・・・殺したなぁぁ〜〜〜!!」


ヒュゥゥ〜ン、バシュゥゥ〜〜ン!

カルデアのマスターたちの前に現れた乱入者
https://lh3.googleusercontent.com/I0NzhPRpQvPnnZwyPyIrZ8cBf6KwAiJiXcY86OdhZfUK6Bnh5SVxmMML3c1qqqC43fpEr5bxsmtKFuwSdT5kvjvpSJZalqUfkyy-YS2YI_E


太公望?「クゥゥゥゥ〜〜〜・・・・」ジリジリジリ・・・!

【太公望!?】←


マシュ「太公望さん・・・・いえ、あの異様な殺気は対抗坊さんのモノではありません。もしやあの大公望さんは・・・・」

吉備真備「マジか・・・・・・あいつ、前に俺が仲麻呂と一緒に祓った特級呪霊サーヴァントじゃないか!?」

播磨局「なに!?おい吉備真備、あの呪霊サーヴァントはお前があなたの宝具で祓ったはずじゃなかったのか!」

吉備真備「ああ、確かに僕が仲麻呂と一緒にあいつを祓ったはずだった。それがどうしてこの場所に・・・・」
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/03/06(水) 10:45:56.19 ID:G2/1+GfO0
誤字修正:対抗坊→太公望
―――――――――――――――――――――

太公望?→特級呪霊・太公望陀艮(たいこうぼう・だごん)「蝗GUY・・・あの時、真人が連れて来た呪霊だったとはいえ、二級であるお前がこの私を名指しで呼び出すとはね?」

太公望陀艮「その人間の身体になったことにうぬぼれてるのなら、私は不敬を行なったお前を殺しますよ!」

プトレ蝗GUY「いやいや滅相もありません陀艮様・・・。今はそれよりもあそこにいるカルデアの奴らから獄門疆を取り返さなければ!」

太公望陀艮「フン・・・今はあの者の指示に従わなければならぬ身であるのなら仕方のないのだが、あとで覚悟してもらいますよ?」

プトレ蝗GUY「へ、ヘイ・・・・・・・」


【(あの太公望とプトレマイオスがあんな上下関係を・・・)】
【(やっぱりあの2人は私の知る2人じゃない・・・)】←


太公望陀艮「では、そこのカルデアの者たち。そこの女と獄門疆を大人しく渡しなさい。それとそこの大盾持ちの女も同様、私たちと同行してもらいますよ?」

マシュ「!?。私と獄門疆に封印されたマスターを渡せと言うことは、あなたたちの狙いは私とマスターって事なのですか!?どうして・・・」

吉備真備「いや、そんなことなどどうでもいい。それよりもアンタ、たしかアンタは僕との戦いで負けて、僕と仲麻呂の手で祓ったはず・・・どうして生きてるの?」

太公望陀艮「!。お前はあの時の陰陽師のサーヴァントですか。呪胎の頃の私が世話になりましたねぇ〜‥。」

太公望陀艮「あの時は私の意思が呪胎時での現界だった故にこの身体に意思が追いつかず暴走してしまいましたというか・・・」

吉備真備「成る程、つまり本調子じゃなかった故の敗北ってとこか、アンタが普通に喋れているとなると、それが特級呪霊としての元人格で間違いないようだね?」

太公望陀艮「はい。ですから、いまの私はあの時のようなヘマをしません。お前たちは大人しくその女2人と獄門疆を明け渡せばそれで良いんですよ!」


【それは出来ない話だよ】←

太公望陀艮「何?」

【あなたは太公望の姿を被った偽物であるのなら・・・】
【私はあなたと戦わなければならない!】←

マシュ「はい。いま私たちの前にいる大公望さんは大公望さんの姿を被った呪霊サーヴァントであり、大公望さんの姿を利用した偽物。」

マシュ「偽物である呪霊の2人が大公望さんとプトレマイオスさんの姿で語るなんてあってはなりません!」

マシュ「プトレマイオスさんと大公望さんの名誉にかけて!あなたたち2人を祓います!」

両面宿儺(エリザベート)「・・ふっ、よくぞ言った!呪術師としては三下であるも少しは褒めてつかわすぞ。――マスター。」


【あの呪霊サーヴァント2人を祓おう!】←
【みんな、行くよ!】

マシュたち「―――――!」
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/03/06(水) 22:36:21.86 ID:G2/1+GfO0
太公望陀艮「フフフフッ、あくまでこの特級である私を祓うというのですか・・・良いでしょう、お前たちがそう望むのであれば私も思う存分にやらさせてもらおう!」

太公望陀艮「お前たちによって殺された、真人や漏瑚、花御の仇をここで討つ!そして獄門疆を奪い返し、大盾の女も奪う。我らの大いなる計画の為に!!」

【大いなる計画・・・・】
【(もしかしてあの呪霊サーヴァントって・・・)】←

太公望陀艮「お前たちは呪術師でもなくあの真人や花御を殺した強者・・・であるならば、ここはお前たちに相応しい場所で戦わせてもらおうか!」


スッ・・・ガシッ!

播磨局「!?。マシュ、それにお前ら全員、私の後ろで構えろ!!」

マシュ「は、はい!皆さん、すぐに播磨さんの後ろへ!」

吉備真備たち「―――――」

播磨局「クゥゥッ!」フンッ、クルクルクルクルクルゥゥゥ〜〜〜!



ガシッ、キィィーーーン!

キィィーーン、グルグルグルゥゥゥ〜〜ガキンッ!


太公望陀艮、播磨局「「――――領域展開!」」


キュィィン、ブシュゥゥ〜〜バシャバシャァァ〜〜〜!!


プトレ蝗GUY「!?。アワワワワァァァ〜〜!?」

マシュたち「!?」

【これって、播磨局の宝具!】
【みんな捕まって!】←


ジジジジィィ〜〜〜!!バシャァァ〜〜ン!グワァァァ〜〜ン!!
―――――――――――――――――――――――――――――
プトレマイオスの姿をした二級呪霊・プトレ蝗GUYを追い詰めるカルデアのマスターたちの前に現れた太公望の姿をした特級呪霊のサーヴァント

それはかつて吉備真備がカルデアのマスターたちと出会う前にその手で祓われたはずだった特級呪霊・太公望陀艮であり、その特級呪霊本来の人格と意思を見せており、

その彼はカルデアのマスターを封印した獄門疆の他にマシュ・キリエライトも狙っており、彼女たちはその呪霊サーヴァントたちに対抗する為に構えるも、


太公望陀艮は自身の領域展開を発動し、それと同時に播磨局も自身の宝具による領域展開を発動しており、

2人同時に発動した領域展開は衝撃派を放ちつつ、お互いの陣営全員を領域内へと引きずり込むのであった。
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/03/07(木) 00:13:37.48 ID:PwxNR/C20
ハロウィン聖杯戦線6:嵐の中の蕩蘊平線(たううんへいせん)
―――――――――――――――――――――――――――――
太公望陀艮と播磨局の呪術領域内:嵐が吹きあれる浜辺(播磨局の宝具『神風荒海・弘安の役』と太公望陀艮の『蕩蘊平線』が混合した領域内)


太公望陀艮「領域展開――――『蕩蘊平線(たううんへいせん)』!」

播磨局「領域展開――――『神風荒海・弘安の役』!」


ザザザァァァ〜〜〜!!ザバァ〜〜ン!!

太公望陀艮「!?。私の領域展開・蕩蘊平線と同じタイミングで領域展開をするとは、貴様、私の術式を事前に理解していたのか?」

播磨局「あったりまえだ!こっちはお前と似たような呪いに一度ボコボコにやられてんだ。二度もあんな呪いに喰らうかよ!」

太公望陀艮「そうですか。同じタイミングかつ領域相性ゆえか、今の領域は台風直撃の中の浜辺のように領域がぶつかり合っています。」

太公望陀艮「これではお互いに術式の必中効果を得られない。この互いの領域を展開したお前と私との綱引きに勝利しない限りはな‥?」

太公望陀艮「良いでしょう。お前と私、どちらの領域がこの戦場を制すか、全力で相手になってやろう!」

太公望陀艮「――――術式解放、死累累湧軍!」


ザバァァ〜〜ン、ジュドドォォォ〜〜ン!


マシュ「正面前方に無数の魚型のエネミー多数!おそらくあの大公望さんの姿の呪霊の力による使い魔の大量召喚であるかと。」

吉備真備「だろうな。おそらくあの呪霊サーヴァントの領域の効果で際限なくあの使い魔が無数に出現する可能性がある。」

吉備真備「止めるにはその力を使う本人を攻撃し、播磨局の領域を押し勝たせなければ、こちらに勝利はないに等しいね。」


【つまり播磨さんを守りつつ、】
【太公望の領域展開を止めるんだね】←
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/03/07(木) 23:53:47.33 ID:PwxNR/C20
両面宿儺(エリザベート)「ふむ。今のこちらの戦力で出来る作戦としてはまあまあだ。戦況を大きく分けるとすれば、領域の綱引きがカギとなるからなぁ〜。」

両面宿儺(エリザベート)「あとは相手側の呪霊サーヴァントの強さと戦力の多さをこちらの今の戦力でどれだけ補えるかが問題と言ってもいい。」

両面宿儺(エリザベート)「あちら側には魚型の使い魔が無数とそれを操る特級呪霊・陀艮が1人、それとあの雑魚呪霊のバッタが1人・・・」


プトレ蝗GUY「アワワワァァ〜〜・・・まさかこの賢い吾も領域の中に入ってしまうとは・・・このままじゃ吾も術式の必中の餌食に・・・」

太公望陀艮「いや、今はあの者たちの1人が私の領域展開と同じタイミングで領域を展開し、今はその1人の領域と綱引きの影響で必中効果が得られません。」

太公望陀艮「お前も手伝いなさい蝗GUY!お前のような二級風情が何故その人間の姿となってここにいるのか、なんのために後ろの帳を守っているのか・・・」

太公望陀艮「お前がとても賢いというのならば、その身体の力を使ってカルデアを倒せ!お前はその為にいるんだろ!」

プトレ蝗GUY「ハッ!そうだったな。吾はとても賢い!吾は帳を守り、アイツらを倒し、倒して自分の仇を取り、アイツらから獄門疆と盾の女を奪い取る!」

プトレ蝗GUY「それが吾があの・・・・『ラドン様』に生き返らせてくれた恩を返す。それが吾の役目だ!」

太公望陀艮「・・・・・・・・・」

【(ラドン?)】
【(もしかしてその名前ってまさか・・・)】←


バーヴァン・シー「おいマスター、なに難しい顔して考えてるの?さっさとあの偽物の呪霊サーヴァントたちを祓いに行くわよ!」

吉備真備「ああ。向こうの呪霊たちも協力しつつ、領域を展開している播磨局を倒し、領域の綱引きに勝つつもりで攻めてくる可能性が高い。」

吉備真備「故にマスターの言う通り、播磨局を守りつつ偽物の太公望とプトレマイオスを倒す事がこちらの勝利条件と言っても良いね?」

吉備真備「それにこの領域内で使えるモノがあれば、出来るだけ使った方がこちらの勝率も上がる可能性もあるみたいだし・・・」


ザブゥゥゥ〜〜ン!グルグルグルゥゥ〜〜〜!

両面宿儺(エリザベート)「成る程・・・少々手荒になるが、あの渦の中に入れば低確率で敵の背後に取れるって事か。これらについてはなかなかだな。」

播磨局「ああ。ならこっちも出来るだけ領域の綱引きを頑張りつつ、あの渦を利用した瞬間移動が出来るかやってみる。」

播磨局「マスターたちは私が動けない分、あの呪霊サーヴァントたちをボコってやってくれ!こっちが有利になり次第、私も行く!」

【わかった!】
【援護は任せて!】←

マシュ「はい。皆さん、戦闘を開始します!マスター、指示をお願いします!」


聖杯戦線、開戦
――――――――――――――――――――
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/03/08(金) 00:17:28.12 ID:Mlk1IQ710
ハロウィン聖杯戦線6:嵐の中の蕩蘊平線(たううんへいせん)


勝利条件:太公望陀艮およびプトレ蝗GUYの撃破

敗北条件:マスターのライフがゼロとなる、及び味方サーヴァントの全滅

領域内効果:特定陣地にある渦巻きのマスに行くと、ランダムに他の渦巻きがある陣地へと移動できる。



登場エネミー

特級呪霊・太公望陀艮(クラス・ライダーx1)

二級呪霊・プトレ蝗GUY(効果による姿変えあり)(クラス・アーチャーx1)


魚型エネミー(クラス・ライダーx∞)増援あり

魚型エネミー(クラス・バーサーカーx∞)増援あり

魚型エネミー(クラス・アサシンx∞)増援あり
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/03/08(金) 23:39:53.23 ID:Mlk1IQ710
第12廻戦:否定されし黄昏、呪いの勝利の果実
―――――――――――――――――――――――――
金王八幡宮付近を覆う帳の内側:金王八幡宮構内 ある術式付近にて・・・



シュッ!

アサシンの呪霊サーヴァント「報告。八幡宮近辺にサーヴァントの反応。両面宿儺と吉備真備、並びに播磨局と酷似。」

アサシンの呪霊サーヴァント「現在、特級呪霊・陀艮と二級呪霊・蝗GUY2名が呪術領域内で交戦中。『河神ラドン』様、いかがなモノで?」


僧衣姿の男→河神ラドン「・・・・やはり彼女たちがこの私を探すとなれば、この場所しかあり得ぬかもな。」

河神ラドン「術式の完成まで、真備たちに気づかれぬよう降ろしていた特殊な帳に気づき、この近辺に来たとなると、やはりあの宿儺を味方にしたというのか?」

河神ラドン「宿儺め。聖杯と宿儺の指のレプリカで召喚したのがこの神社構内だったとはいえ、この場所が私にとっての重要拠点である事を感づいていたのか・・・。」

河神ラドン「・・・とはいえ、あの地下鉄ホームで彼女たちを仕留められなかった以上、この場所に気づいて乗り込んでくることは目に見えていたのだが――」


スタスタスタッ!

キャスターの呪霊サーヴァント「ラドン様、北側の大召喚器の設置が完了しました。これで術式の発動はいつでも可能かと。」

河神ラドン「ご苦労だった、後の事は私がやっておく。君たちは先に戻っていろ。」

キャスターの呪霊サーヴァント「司令受諾。」キュゥゥ〜ン・・・・


河神ラドン「術式の準備は完了した。あとは召喚の要となる彼女たち2人・・・マシュ・キリエライトと藤丸立香を術式に組み込めれば、儀式は完成する。」

河神ラドン「全く・・・あの時、彼女を封印した獄門疆とマシュ・キリエライトを確保できてさえいれば、すぐにでも“あの方”の召喚をすぐに行えたものを、」

河神ラドン「宿儺の奴め、不完全な召喚だったとはいえカルデアのマスターを封印した獄門疆を奪って逃げるとはなぁ・・・、余計な手間をかけさせやがったて・・・」

河神ラドン「‥だがしかし、彼女たちは必ずこの場所に来る。マスターである彼女を封印した獄門疆を開けさせる為、そしてこの特異点の修正をさせる為・・・」

河神ラドン「彼女たちはそうする以外に道はない・・・そうする以外に呪いを振りまく事しか出来ないからなぁ・・・・」


キィィ〜〜ン、ガシィィン!

河神ラドン「――さぁ、ここまで来るがいい。君たちがここに辿り着いたときこそ、君たちの『願い』は成就するだろう・・・・」


タッ、タッ、タッ、タッ、タッ・・・・・・
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/03/09(土) 23:59:18.66 ID:hMoFIX7M0
誤字修正:司令受諾→指令受諾  追加:キャスターの呪霊サーヴァント、アサシンの呪霊サーヴァント「指令受諾。」
―――――――――――――――――――
カルデアのマスターたちが特級呪霊・太公望陀艮と二級呪霊・プトレ蝗GUYと術式領域内で交戦している中、その近辺の特殊な帳の内側には宿儺のいう金王八幡宮が存在しており、

その構内ではそこを自身の拠点とし、何かの術式の準備を進めていた僧衣姿の男性こと、河神ラドン(■■■)がその場所におり、

河神ラドンはアサシンとキャスターの呪霊サーヴァントから八幡宮構外の話を聞き、カルデアのマスターたちが外で太公望陀艮たちが戦っているとの報告を受け、

彼の姿は僧衣姿の僧侶から神様のような洋風の甲冑を来た姿となり、彼はカルデアのマスターたちが金王八幡宮に来るのを楽しみにしているかのような顔をし、

河神ラドンはカルデアのマスターたちが八幡宮構内に来るのを待っていたのであった。
―――――――――――――――――――
同じ頃、太公望陀艮と播磨局の呪術領域内:嵐が吹きあれる浜辺(播磨局の宝具『神風荒海・弘安の役』と太公望陀艮の『蕩蘊平線』が混合した領域内)では・・・



フゥゥン、ガキガキンッ!ガガガガキィィン!

両面宿儺(エリザベート)「フンッ!タァァッ!」バシバシッ!ガシンッ!

マシュ「ヤッ!ハァァァ〜〜〜ッ!!」ガキンッ、バシンッ!

プトレ蝗GUY(若)「ヌグッ!?ヌワァァァ〜〜!?」バシンッ!ガシュンッ!


プトレ蝗GUY「な、なぜだ・・・今の吾はこの英霊の身体能力や魔術を得て、他の奴らより優れている。吾はこの身体の奴と同じの力を持ってる‥」

プトレ蝗GUY「それなのに何故だ!なぜ吾がアイツらに追い詰められいる・・・この吾が一方的に殴られ、一方的に斬り刻まれるのだ!?」

両面宿儺(エリザベート)「ふん、脳みそと霊基があのバッタの呪いに入れ替わったとしてもこの様か・・・。期待外れにも程がある・・・」

両面宿儺(エリザベート)「やはり貴様では話にならん・・・俺がいま一度あの呪いで引導を渡してやろうか!」


シュッ、ピトッ・・・

両面宿儺(エリザベート)「フッ、領域て――――」

【―――!?】
【伏魔御廚子はダメ!!】←

両面宿儺(エリザベート)「ああ?貴様、こいつはあのプトレマイオスのジジイの姿を借りた呪霊であり、あの呪霊は貴様らを狙っている。」

両面宿儺(エリザベート)「呪霊である以上、あのジジイの姿をしたバッタの呪霊は今すぐ祓わなければならん。貴様らもそう思うだろ?」
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/03/10(日) 09:21:16.98 ID:s3E5CU9u0
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「確かにあの呪霊サーヴァントはプトレマイオスの皮を被り、自身を賢い奴と自称するというプトレマイオス本人を侮辱するほどの呪霊サーヴァントと言ってもいい。」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「だがしかし宿儺の伏魔御廚子では術式が拗ねて弱体化するとはいえ、こちらも術式の巻き添えを喰らうハメになるぞ!」

両面宿儺(エリザベート)「巻き添えだと?まあ確かにそれはあり得るかもしれんが、そこはマスターである貴様との縛りにより、貴様らとその同盟に当たらぬように調節ぐらいはしている。」

両面宿儺(エリザベート)「だがそれとも不服だというのか?俺が奴に伏魔御廚子を喰らわせる事に不服と感じるとすれば・・・・」

【確かにそうだよ・・・・】←

―――――――――――――――――――――――
回想シーン:両面宿儺(エリザベート)との最初の戦いにて・・・


ガシュンッ!バリバリッ!

プトレマイオス(老)「ガッ――――」


バリバリバリィィ〜〜ガシャァァ〜〜ン!!

プトレマイオス(老)「パァァァ〜〜〜〜〜!?」


バシュゥゥ!パカァァン!!
―――――――――――――――――――――――
【これ以上、プトレマイオスのあの姿を見たくないから・・・】←

両面宿儺(エリザベート)「・・・・・・・・・‥」



プトレ蝗GUY「(ウヒヒッ、なんかアイツらが吾の事で揉めてる。この機会を賢い吾が見逃すはずがないだろ!)隙ありダ!」


グサッ、ギィィンドゴォォン!!

マシュ「キャァァ!?」

両面宿儺(エリザベート)「クゥゥッ!?」

プトレ蝗GUY「そしてこれでもクラエ!吾の賢き宝具、見える物全てを焼き尽くす吾の必殺宝具!」

プトレ蝗GUY「『月は知らず、久遠の光(ファロス・ティス・アレクサンドリアス)』!!」


ギュィィ〜ン、ビィィィ〜〜〜!!

マシュたち「―――!?」


ビィィィ〜〜チュドォォォ〜〜ン!!

プトレ蝗GUY「ハハハハハハ!やっぱりお前たちはこの吾よりも賢くなかった!吾の事で揉めるようではお前たちは―――」


シュンッ!ジャキッ、バカッ!ガバッ!

プトレ蝗GUY「ンナァッ!?お、お前まさか・・・・」

両面宿儺(エリザベート)「フンッ、そのまさかだ・・・・。」

マシュたち「・・・・・・・・・」
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/03/10(日) 10:19:38.42 ID:s3E5CU9u0
―――――――――――――――――――――――――――
小細工はあった。

宿儺とカルデアのマスターとの意見の違いで揉めていたところの隙を付き、プトレ蝗GUYが閃光による目くらましからの宝具を放ち、カルデアのマスターたちを仕留めたはずだった。

だがしかしそれでも尚、プトレマイオスの霊基と姿を被ったプトレ蝗GUYとは比べようにもない程に両面宿儺(エリザベート)とでは小細工では埋まらない圧倒的な差はあった。

本来は若かりし側面のプトレマイオスの宝具である『月は知らず、久遠の光(ファロス・ティス・アレクサンドリアス)』の光を放つその一瞬・・・

宿儺はカルデアのマスターとマシュの2人をプトレ蝗GUYの宝具の射程距離から横に回避し、そしてその足でプトレ蝗GUYの額の縫い目の糸を抜き取り、そこからプトレ蝗GUYの脳を取り出した。


両面宿儺(エリザベート)「これでなら、貴様らも少しは納得してこの呪霊を祓えるのだろ?俺にしてみれば、このような事は少々納得はしないのだが‥」

両面宿儺(エリザベート)「これも貴様と仮契約したサーヴァントである以上、少しぐらいの配慮はしてやろう・・・。」

マシュ、藤丸立香(女)「・・・・・・・(コクッ)」


それはカルデアのマスターのトラウマとなったという、“伏魔御廚子によるプトレマイオスの斬殺”を見せず、プトレ蝗GUYを確実に祓うという、

両面宿儺(エリザベート)考えられる数少ないカルデアのマスターへの配慮であったのだ・・・・。



グググゥゥ〜〜バシュンッ!!

蝗GUY(プトレマイオス)「―――――――――」


ドサッ、キュゥゥ〜ン・・・
――――――――――――――――――――――――――――――
同じ頃、嵐が吹きあれる浜辺 別の場所では・・・


吉備真備「テイッ!」キィィン、バシュンッ!

バーヴァン・シー「ブタァァ!」キィン、シュパパパァァーー!

太公望陀艮「ヌゥゥゥ〜〜!!」バシュンッ、シュパパパァァーー!!


ドサッ、キュゥゥ〜ン・・・

太公望陀艮「・・・‥蝗GUYが祓われたか。サーヴァントの身体を得てもあの様だったとは。所詮は二級止まりの呪い、我ら呪霊の恥さらしよ。」

吉備真備「そうかな?君もまた、人間である太公望の姿を借りて戦うなんて、それこそ同じ特級と呼ばれた呪霊たちの恥さらしじゃないのかなぁ〜?」

太公望陀艮「お前に言われたくもない。私の同胞を二度も殺したお前たちなんかに!!」


バシャバシャァァ〜〜!ドドドォォ〜〜〜!

吉備真備「―――!!」バシュバシュバシュン!
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/03/10(日) 23:12:37.95 ID:s3E5CU9u0
吉備真備「いや違うね!アンタたちの事は宿儺から話を聞いている。今のアンタや漏瑚たちは自分たちが偽物と蔑んだ人間と同じ姿・・・」

吉備真備「つまりはサーヴァントとしての霊基と身体を、この特異点の背後にいる誰かによって得てしまった事により、アンタたちは本来のアンタたちとしての信念や願いを忘れ、」

吉備真備「アンタたちはその今の身体を構築しているサーヴァントの霊基に自分たちの魂を喰われ、アンタたちがアンタたちではなくなる程に自身の魂が浸蝕されているんだぞ!」

太公望陀艮「なんだと?そんなデタラメなことを私が信じるものか。この我ら呪霊がこのような偽りの人間の姿に我らの魂が浸蝕されるなどと・・・」


両面宿儺(エリザベート)「いや、それは本当の事だ陀艮。漏瑚という特級呪霊が俺にこう言ってたぞ?――今のお前たち特級呪霊がそのサーヴァントの肉体を得てしまったが故に・・・」

両面宿儺(エリザベート)「真人や花御、それに呪胎であったお前の魂をそのサーヴァントの肉体に浸蝕され、本来のお前たちとしての正気を失っていき、」

両面宿儺(エリザベート)「お前たちはただ命令されるかのように我々の進行を妨げる“帳”の守るかのように行動し、それらを遂行させる為の“縛り”も自身の手で設けた。」

両面宿儺(エリザベート)「もうこれではお前たちが望んでいたという真の人間ではなく、ただお前たちがあの者という奴の命令を実行するだけの‥

両面宿儺(エリザベート)「言わば“式神(サーヴァント)”と言うべき存在へと成り果てているとしか俺たちは思っているのだが・・・」

太公望陀艮「なんだと・・・‥この私が呪霊としてではなく、式神として動いているというのか・・・?この特級と呼ばれるこの我らが・・・まさか・・・」

太公望陀艮「いやそんなはずなどない!私はお前たちの言う式神ではない・・・ましてやあの者の式神などではない!!」

吉備真備「まあそう言われたらそう言うよね?だってアンタをその太公望の姿で蘇らせた奴がその“あの者”で間違いないのだからね?まあそれはそれとして・・・」

吉備真備「こっちもそろそろこの戦いを終わらせようと思ってたからね――――バーヴァン・シー!」



ポロロォォン・・・・シュルシュルゥゥ〜〜バシィィン!!

太公望陀艮「―――!?。これは一体・・・まさかこれは!?」

バーヴァン・シー「アハハハッ、よそ見してんじゃねぇぞこの呪霊サーヴァントが!」

【今よ!】
【このまま畳みかけて!】←


バーヴァン・シー「ええ、これが貴方のなれの果てよクソ呪霊サーヴァント!――『痛幻の哭奏(フェッチ・フェイルノート)』!」キィィーーン!

吉備真備「『入唐絵巻・鬼来隠光(にゅうとうえまき・きらいいんこう)』!」キィィーーン!


ゴロゴロゴロォォ〜〜、バリバリバリィィィ〜〜!!ギュゥゥゥ〜〜ン!ガシュバジュゥゥゥ〜〜ン!

太公望陀艮「グハァァァ〜〜〜〜!?」


ガシュバシュッ、バリバリィィ〜〜〜!!
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/03/11(月) 23:38:00.60 ID:dOIqK+Wg0
渋谷 金王八幡宮付近(領域展開解除後)



バリバリバリッ、バリィィィ〜〜ン!シュゥゥ〜〜ン・・・

【よし、領域が解除された!】←

吉備真備「そのようだな。あとはいま目の前にある目に見えない“帳”どうやってを上げさせるかだね。えぇ〜っと帳の元となる『基』は一体何処に・・・」


ズグググッ、ドサッ・・・・

太公望陀艮「・・・無駄ですよ・・・あの帳は別に私や蝗GUYの奴が降ろした帳ではない・・・この街の背景と擬態するほどの高度な術式を持つ帳を降ろす事など、我々には不可能な事ですよ。」

太公望陀艮「私と蝗GUYに下された命令は後ろの帳の防衛と、カルデアのマスターを封印した獄門疆の奪取、シールダーの盾の女の奪取・・・」

太公望陀艮「お前たちを倒し、そこの盾の女と獄門疆に封印されたカルデアのマスターをあの者の元へ届けることが我らの使命であった・・・」

太公望陀艮「故にあなたたちにあの帳は壊す事など出来ません。あの帳を降ろした者はその帳の内側にいるのですから・・・・」

【“帳”の内側って・・・・】
【じゃあどうすれば・・・・】←


吉備真備「心配するなマスター、それを聞ければ話が早い。なんたってその背景に擬態出来る“帳”がどうやって降ろされたのかがわかったからね。」

吉備真備「帳の事は僕がどうにか対処するとして・・・・‥最後に1つアンタに聞きたい事がある。アンタらがいったいそのサーヴァント達の姿で現界したかについて――」

吉備真備「アンタらは本来、太公望らのサーヴァントの霊基と身体に憑依せずとも、アンタらは“呪い”として自身の身体とその魂を持っていた・・・」

吉備真備「しかしそんなアンタたちを人間の姿であるサーヴァントに憑依させ、サーヴァントの身体にアンタたちの正気が飲み込まれている事もお構いなしに利用してきた。」

吉備真備「アンタたちが言うその“あの者”っていう奴は、今のアンタたちをその『呪霊サーヴァント』にした奴と同じ人物だというのか?」

太公望陀艮「グゥ・・・ええ確かにそうですね・・・。私の薄々気づいていましたが、どうやらこの私もまた、お前たちが言うこの太公望とかいう人間の身体に私の意思が呑まれる感じをします。」

太公望陀艮「私もこのような身体になる前はこのような喋りやこのような性格もしていなかった。まるで徐々に私が私ではなくなっていくかのような・・・」

太公望陀艮「となればこの私が“あの者”の式神にされているという話は真だというのか?真人も、花御も、漏瑚も・・・・・・」

両面宿儺(エリザベート)「そうだ。確証とは行かぬが、おそらくそれがあの者とやらのやり方であろう・・・。お前たち呪霊をかの英霊のすがたとして召喚させたあの男の傀儡としてなぁ・・・」

太公望陀艮「・・・・・・・・・‥」


太公望陀艮「フッ・・・・お前たちの話が真の事であれば、私がこの人間の姿でこの渋谷の地に蘇った事も察しがつくという事だ。この特級と呼ばれたこの私がまさかあの者に利用されていたとは・・・」

太公望陀艮「許されない事ですよ・・・呪いと呼ばれた我らが死しても尚、あの男に利用されていたとは・・・‥」

太公望陀艮「その事など気にもせず、このようにお前たち人間の手によって二度の敗北を喫する事になるとは、あまりにも不覚・・・・」


【・・・・・・・・・】←
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/03/12(火) 21:59:33.02 ID:9Zg8ZWAo0
バシュッ!ボタボタァァ〜〜・・・‥


太公望陀艮「ガハッ!?・・・・どうやらこれ以上はこの偽りの身体も持たん・・・私という呪いも‥ここまでのようですね・・・」

【待って、最後に1つだけ教えて!】←

【『ラドン様』っていうのはもしかして・・・】

太公望陀艮「ラドン様・・・・ああそうですよ。この私をこの姿にしたあの者・・・・あの僧侶の姿を被り、かの神霊と竜種をその身に宿したあの男の真の名・・・」

太公望陀艮「・・・・最後にあの男に一矢報いられるのであれば、その男の名をお前たちに教えることがせめてものあの男への呪い・・・・」


太公望陀艮→特級呪霊・陀艮(太公望)「あの・・・百の頭の龍神・・・・『河神ラドン』という名の・・・あの男を・・・・」


ドサッ、キュゥゥ〜ン・・・
―――――――――――――――――――――
2つの異なる領域展開によって嵐が渦巻く浜辺でのカルデアのマスターたちと太公望陀艮たちとの聖杯戦線・・・

吉備真備と両面宿儺(エリザベート)の2人による機転により、太公望陀艮とプトレ蝗GUYを見事に倒したカルデアのマスターたち。


そして戦いに敗れた太公望陀艮は死に際に自身が“あの者”と呼ぶ者の式神として利用されていた事に気づき、彼(陀艮)は彼自身を利用した者への一矢報いる呪いとして、

“あの者”の真名である『河神ラドン』の名をカルデアのマスターたちに告げ、彼(陀艮)は静かにその身が呪いとして祓われるように消滅するのであった。
―――――――――――――――――――――

【河神ラドン・・・・】←
【それが私を獄門疆に封印した・・・】


ゴルドルフ(通信)「ラ、ラドンだと!?まさかだと思うのだが、ラドンって・・・・あの百の頭を持つと言われるあの百頭竜ラドンだというのか?」

ゴルドルフ(通信)「ギリシャ神話にて黄金の林檎を守る番人として、それを取りに来た英霊ヘラクレスと対峙した‥あの・・・」

カドック(通信)「いやそんなはずがない・・・。ラドンの事は俺もデータ資料とかで知っているが、あの僧侶姿のサーヴァントがあのラドンだと?」

カドック(通信)「あれはどう見ても竜というより人間の身体をしたサーヴァントだった・・・。そのサーヴァントをラドンと呼ぶとしたら・・・・まさか‥」


シオン(通信)「いいえ、そうとは限りません。そのラドンと呼称する男がサーヴァントである以上、人の姿で現界するのはサーヴァントとして当然の事です。」

シオン(通信)「それに例外もありますが、元が竜種であっても人の姿をしているサーヴァントがいる事は藤丸氏も大いにわかっているはずですよね?」


【伊吹童子の事?】
【メリュジーヌの事?】←

――――――――――――――――――――――
選択肢【伊吹童子の事?】を選んだ場合
https://pbs.twimg.com/media/E5ioJNSUUAAZM6P.jpg

選択肢【メリュジーヌの事?】を選んだ場合
https://fgo.news/wp/wp-content/uploads/2023/02/606d220af5c11bd83539b54763d16737.jpg
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/03/12(火) 23:55:42.39 ID:9Zg8ZWAo0
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「確かにあのサーヴァントだからこそ人の姿で現界してるに超したことはないのだが・・・・」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「だがそれ以前にあの太公望の姿をした呪霊サーヴァントはそのラドンの事を、“百の頭の龍神”、“河神”と上付けで呼称していた。」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「それに以前チェイテ渋谷神社城地下で戦った時も、彼は水のような魔術を使い、魔力量もまた、神霊クラスと同じぐらいの質量を計測している。」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「しかしゴルドルフやカドックの言う通り、ラドンという名はギリシャ神話で百の頭を持つ竜の怪物‥いわば“百頭竜たるラドン”という意味であり、」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「神話上では常に不眠不休で黄金の林檎を守っている百頭竜ラドンの逸話に、そのラドンが河の神様である神話などギリシャ神話の中では何処にも存在していない。」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「だが仮にあの太公望の姿の呪霊サーヴァントの言葉が正しければ、その『河神ラドン』という河の神様という神霊のサーヴァントというのは・・・・」

ゴルドルフ(通信)「!。――もしやその“河神ラドン”とは、アルカディアに流れるラドン川の神話の“河神ラドン”だというのか?」

【ラドン川?】←


シオン(通信)「ラドンという名前には百頭竜たるラドンの呼称の他に、ギリシャに流れる25の川の1つである『ラドン川』同じ名前の河神の意味がありまして、」

シオン(通信)「古代ギリシャの詩人ヘシオドスの『神統記』の言及には、その河神たちは海神オケアノスと女神テテュスの息子たちであり、ラドンはその河神の一柱と言及されているんです。」

シオン(通信)「また、ギリシャの神アポロンに求婚された『ダプネ』、別の川の河神のアソポスの妻である『メトペー』もまた、河神ラドンの娘として神統記に言及されているんです。」

シオン(通信)「まあただ‥その河神ラドンがどのような神霊であり、どのような経緯をしていたのかという事はそこまで言及されてはおらず・・・」

シオン(通信)「河神ラドン自体、人類史にその存在を刻まれている神霊であるのかさえ、今のところ不明としか言いようがない存在なのですよぉ・・・。」


【存在してる事すらわからない神霊かぁ・・・】
【・・・・・・・・・・】←
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/03/14(木) 00:06:32.52 ID:a0TfKYtv0
播磨局「成る程・・・つまりそのラドンっていう男はそのアルカディアのラドン川の神様であり、百の頭を持つ怪物のラドンでもあるっていうのか?なんだかんだでややこしいというか・・・」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「いや、おそらくその河神ラドンと百頭竜ラドン。河神ラドン自体、神性が曖昧な神霊のために同じ名前を持つ百頭竜ラドンの神性を複合して現界した・・・」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「いわば同じ名前ゆえの神霊と竜種の神性を複合したハイ・サーヴァント。あの男の人間の姿はそれらをサーヴァントとして成り立たせるための依代という事かな?」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「あの僧侶の男の真名がラドン川の河神ラドンならば、神霊かつ竜種である彼をサーヴァントにする辺り、人間の依代を要して現界したと言ってもいい。」

吉備真備「まあ確かにな。まさかあの男の正体がギリシャ神話の河神と百頭竜の複合サーヴァントだったとは、正直に僕も信じられないというか・・・」

吉備真備「・・・・・・・・・」


【真備さん?】←

吉備真備「あ、いや、なんでもないよ。それよりもあの後ろにある帳をなんとかしないと、僕たち向こうの金王八幡宮へは行けないからね。」

吉備真備「まあ、さっきの戦いでマスターもサーヴァント達も疲れているようだし、帳を解いた先にはあの河神ラドンとの決戦が待っているからね‥。」

吉備真備「こうゆう帳は少々解くのが厄介だから・・・ここはこの僕がどうにかこの帳を解いてあげるから。君たちはそれまで身体を休んでてというか‥」

吉備真備「それに他にも河神ラドンの事でいま話しておきたい事がまだまだあるみたいだし、それについてはカルデアの君たちに任せておくよ。」

【?】
【話しておきたい事って?】←


???「確かにあなたの言う通り、これから始まる戦いにおいて知っておく事が君たちにはある。」

???「今回の渋谷特異点における聖杯戦線には、私にも少しばかり関連性があるからな・・・。」


ピピピィィー!

カルデアから通信に入ってきた者
https://appmedia.jp/wp-content/uploads/2021/09/a021f0846cc2f73a49087c753afa663d.webp


【エルメロイさん!】
【エルメロイII世さん!】←

???→ロードエルメロイII世「ああ、そうしてII世をつけてくれると助かる。私にはいささかならず重い名だ。」
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/03/15(金) 00:13:09.33 ID:2GOvcPxI0
ロードエルメロイII世「話はダ・ヴィンチ女史からある程度は聞いている。特異点へ向かったプトレマイオスが両面宿儺によって倒されたそうじゃないか。」

ロードエルメロイII世「しかもプトレマイオス当の本人の霊基はカルデアに戻って来ておらず、その彼の姿をした呪霊サーヴァントと遭遇したと・・・」

マシュ「孔明さん・・・いえ、エルメロイII世さん!どうしてあなたが今ここに・・・それに話しておきたい事とは?」

ロードエルメロイII世「ああ・・・正直に私は自身の立場上、あの鮮血魔嬢エリザベート・バートリーのハロウィンには関わりたくもない事なのだが・・・」

ロードエルメロイII世「今回の渋谷の特異点の件、どうやら私も少しは関係のある内容もあり、私もこちら側で調べて見たところ、とてつもなく衝撃的な事実が発覚し、」

ロードエルメロイII世「その事実の話をまとめて話す為にダ・ヴィンチ女史と吉備真備と話し合い、このような時間を作ってもらった・・・」

【衝撃的な事実?】
【それはいったい・・・・】←


吉備真備「そういう事だから。帳の事は僕に任せて、それまでは彼と事の話をしながら少しでも身体を休ませて欲しいんだ。」

吉備真備「まあ帳を解除する時間は掛かるっていうけど、そこまで時間は掛からないから気にしないでほしいし、彼の話はこの特異点の解決に必要な事だからね。」

【う、うんそうだね・・・。】
【でも、無理だけはしないでね?】←

吉備真備「大丈夫大丈夫!僕はいわずとする陰陽道の開祖であり、色んな物を日の本に広めたスーパー外交官系サーヴァントだからね。」

吉備真備「この背景に擬態している上に内側から降ろした『帳』なんて、僕が本気を出してしまえばこんなの朝飯前だからね!」


キィィ〜〜ン、キラァァ〜ン☆

吉備真備(第2再臨)「じゃあ、事の事実のことはロードエルメロイ君に話を引き継ぐから、後のことは頼んだよ!」

ロードエルメロイII世「II世とつけてくれ。それと私の事を君付けするのもやめてくれ。」

吉備真備「ハイハイ・・・・」


タッタッタッタッ・・・。キィィン、シュンシュンシュンシュン・・・
―――――――――――――――――――――――――――――――
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/03/16(土) 00:18:29.30 ID:I6+Ti7pQ0
太公望陀艮とプトレ蝗GUYの2体の呪霊サーヴァントを倒し、太公望陀艮から『河神ラドン』という僧衣姿のサーヴァントの真名を知ったカルデアのマスターたち

彼らはそこで『河神ラドン』という僧衣姿のサーヴァントの正体がギリシャ神話のラドン川の河神と百頭竜たるラドンとの複合サーヴァントではないかと話が上がり、

その話しに便乗するかのようにカルデアの通信からキャスター・諸葛孔明ことロードエルメロイII世も登場し、今回の特異点の事で話があると伝え、

吉備真備が金王八幡宮への道を塞ぐ特殊な帳の解除にとりかかっている間、カルデアのマスターたちはその間に休憩と共にロードエルメロイII世が伝えたいという話を聞く事になり、


そして吉備真備は目の前にある街の風景と擬態している特殊な帳の解除に本気を出すかのように取り組んでいき・・・・

その際、吉備真備は霊基再臨によってどこかの学生服の姿から生前・奈良時代に着ていた黒色の外交官の姿となって帳の解除に専念するのであった。
―――――――――――――――――――――――――――――

ロードエルメロイII世「さて・・・吉備真備がその“帳”とやらの解除を行なっている間、君たちにある重大な話をしたいのだが・・・・」

【その話とはいったい?】
【そもそもどうして今になって話がしたいというのは・・・・】←

ロードエルメロイII世「ああ・・・先ほど言った通り、今回の特異点の発生はそこの両面宿儺と名乗る霊基と融合したエリザベート・バートリー嬢とカルデアとの意見違い・・・」

ロードエルメロイII世「カルデアがあの聖杯戦線にて人理の命運を賭けた戦いをしている中で、彼女は君たちカルデアの事情もお構いなしにハロウィンがあーだこーだと駄々をこね、」

ロードエルメロイII世「その事で喧嘩となり、エリザベート・バートリー嬢はカルデアからの家出という形でこの渋谷に特異点を勝手に作り出し、」

ロードエルメロイII世「挙げ句の果てにその特異点が人類史が泡沫化するほどに特異点の危険度を上げ、渋谷全体にサーヴァント即時消滅の呪いを散布する事で、」

ロードエルメロイII世「エリザベート嬢のハロウィンに付き合わなかったカルデアへの報復を行なうなどと、あまりに馬鹿げた話にしか私は断言している。」

ロードエルメロイII世「全く、たかがハロウィンをしてくれなかった理由で人理を危険にさらす特異点を引き起こすなど、エリザベート・バートリーなど英霊の風上にも言えん!」

両面宿儺(エリザベート)「んだとっ!貴様、通信越しだからとて、俺をそのような言葉で侮辱するというのか!あぁぁッ?」


【落ち着いてって!】
【これはさすがに言い過ぎだよ!】←
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/03/17(日) 09:13:37.29 ID:FJiAkTXr0
ロードエルメロイII世「‥すまない。私のような真面目なサーヴァントには、どうもハロウィンのようなふざけた感じの特異点はキャラ的に不向きというか・・・」

マシュ「はい・・・孔明さんは基本的にこのような特異点にはあまり姿を見せないというか、その・・・・」

【(シリアス系ゆえのギャップかな?)】
【(まあそれはそれでいっか・・・)】←


ロードエルメロイII世「・・・・話をそらすのはここまでとして、そのエリザベート・バートリーがかの昼と夜の聖杯戦線を優先したカルデアに報復する為だけに発生された渋谷の特異点。」

ロードエルメロイII世「本来の予定であれば、今回の特異点のレイシフト適性サーヴァントとして徐福、モレ―、バーヴァン・シー、牛若丸、望月千代女、そしてつい最近召喚されたばかりのプトレマイオス‥」

ロードエルメロイII世「この6名のサーヴァントとマスターに加え、マシュ・キリエライトを仲裁役に渋谷特異点を攻略に向かうはずだった。」

ロードエルメロイII世「だがそうはならなかった・・・そのエリザベート・バートリーが自身の心髄するハロウィンを復活の為に発生させたという渋谷の特異点――」

ロードエルメロイII世「いざ蓋を開いてみれば、そこは強力なサーヴァントでも一瞬にして自らの霊基が維持できぬ程の原因不明の呪いで満ちあふれており、」

ロードエルメロイII世「サーヴァントを召喚しようにも呪いによってそのサーヴァント達は消滅し、同行したサーヴァントも望月千代女とバーヴァン・シーを残して退去された。」

ロードエルメロイII世「しかもプトレマイオスに至っては両面宿儺と名もなき呪詛師の幻霊が融合したエリザベート・バートリー・・・通称『呪詛師エリザベート宿儺』の手によって倒され、」

ロードエルメロイII世「今もなお、同行したサーヴァント3騎とプトレマイオスの霊体はカルデアに戻ってきておらず行方不明となっている。」

両面宿儺(エリザベート)「・・・・・・・・・‥」

【・・・・・・‥】
【(いったい何処へ消えちゃったのかな・・・・)】←

ロードエルメロイII世「プトレマイオスたちを心配する気持ちは私もわかるが、いま彼らを心配している状況下ではないのはわかっているはずだマスター。」


ロードエルメロイII世「現在、渋谷特異点には呪霊サーヴァントとか言う呪いで身体と霊基を構築したサーヴァントもどきがこの渋谷特異点を徘徊し、」

ロードエルメロイII世「その中でも特級と呼ばれる者はレイシフト適性があったサーヴァント3名と姿と霊基を模した呪霊サーヴァントとして敵対することとなり、」

ロードエルメロイII世「さらにはレイシフトにはいなかった太公望ですら、先ほど戦ったという特級の呪霊サーヴァントとして同じ呪霊サーヴァントのプトレマイオスと戦う事となった。」

ロードエルメロイII世「呪霊サーヴァントとの戦いは偶然にもその渋谷特異点の呪いに耐性があったバーヴァン・シーと望月千代女の2騎と、元から渋谷特異点に先に召喚されていた‥」

ロードエルメロイII世「吉備真備と播磨局という2騎のはぐれサーヴァントに加え、エリザベート宿儺も仮契約という形で同行し、」

ロードエルメロイII世「呪霊サーヴァントとの戦いはその呪霊サーヴァントらが展開する生得領域や呪術領域内にて、聖杯戦線の形式で戦っていたと・・・」

【うん】
【色々と大変だった】←


ロードエルメロイII世「そこで藤丸立香。君はこの渋谷特異点について何か疑問に思う事はないか?この何かの呪いに満ちた渋谷の地で起きている聖杯戦線の戦いの意味を・・・」

ロードエルメロイII世「あの昼と夜の城での聖杯戦線の戦いにより、その存在と意味を黙殺されたエリザベート・バートリーのハロウィンの皮を被ったこの特異点について、君は何を思うのか?」

【!】
【エリちゃんのハロウィンを被ったって・・・】←
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/03/17(日) 23:57:48.07 ID:FJiAkTXr0
マシュ「確かに私とマスターとはエリザベートさんのハロウィンを何度か経験しており、その都度に私たちはハロウィンを楽しみつつ、その特異点の解決をしてきました。」

マシュ「しかし今回ばかりは今までのエリザベートさんのハロウィンにしては特異点解決をする私たちへの妨害があまりにも出来すぎており、マスターに関しては、」

マシュ「こちらで回収したのを含めた聖杯の雫が集まって現れた獄門疆というモノに封印され、現在は呪詛師側面のエリザベートさんの補助がなければ身動きが取れなくて・・・」

ロードエルメロイII世「そうだ。ハロウィン以外に歌とアイドルが取り柄でしかないエリザベート・バートリーがこのような高度な妨害策を模索する事は全く持ってあり得ないと言ってもいい。」

ロードエルメロイII世「元よりエリザベート・バートリー自身はハロウィンという季節限定の期間を持って、マスターをチェイテの土地へと誘き出している。」

ロードエルメロイII世「その理由としては、ただ英霊エリザベート・バートリーがマスターに対し、自分の事を構って欲しいというのが私の彼女に対しての考えなのだが・・・」

両面宿儺(エリザベート)「・・・・・・チッ!(嫌味顔)」

【宿儺の事じゃないよ!】
【確かに本物のエリちゃんだったらあり得るかも・・・】←


ロードエルメロイII世「しかし今回発生した渋谷特異点に至っては、エリザベート・バートリーのハロウィン関連で発生したにはあまりにもこちら側への妨害策が徹底しており、」

ロードエルメロイII世「特にマスターに関してはどのような魔術によるモノか・・・聖杯の雫を要し、獄門疆という謎の魔術道具を生成‥それを使ってマスターを封印した。」

ロードエルメロイII世「これらの事はエリザベート・バートリー・・・即ち呪詛師エリザベート宿儺による犯行のモノではなく、むしろ彼女もまた、この渋谷特異点においての被害者であり、」

ロードエルメロイII世「真にこの渋谷特異点を発生させた者は先ほど太公望の姿をした特級呪霊が口にしたという『河神ラドン』という神霊と竜種の複合サーヴァントであり、」

ロードエルメロイII世「幸いにもこの渋谷特異点の黒幕がその河神ラドンであるという確証が早い段階でわかった事がカルデアの大きな進展であるのだが・・・」


ロードエルメロイII世「マスター。君たちは特級を含めた呪霊サーヴァントとの戦いにて、戦闘形式は聖杯戦線を用いて呪霊サーヴァントと戦闘を行なったと聞いている。」

ロードエルメロイII世「その際にマスターはこの渋谷特異点での聖杯戦線で何か気づく事があったか?この渋谷特異点での聖杯戦線にて、どこか違和感を感じる点はあると思うか?」

マシュ「違和感ですか?確かにこの渋谷で呪霊サーヴァントとの戦いには吉備真備さんの指導の下、聖杯戦線式の軍隊戦を用いて戦って来ました。それらの戦いでわかっている事があるとすれば・・・」

マシュ「領域を展開している呪霊サーヴァントがその領域内の頭領とし、他の呪霊サーヴァントたちを率いて頭領の呪霊サーヴァントを守る形で布陣を組んでいました。」

マシュ「そしてその聖杯戦線を勝ち抜いていくにあたり、我々の進行を阻むように設置された聖杯の雫入りの帳の解除をしていき、その帳の内4つ全てに聖杯の雫がありまして、」

マシュ「しかしその帳の他に宿儺も直接の形で聖杯の雫の持っており、それらの聖杯の雫が集まり、聖杯が顕現すると思いきや、聖杯とは関係のない獄門疆が現れて・・・‥」

マシュ「・・・‥!?」


【―――!?】←
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/03/19(火) 00:00:14.59 ID:qx/+4FqG0
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「そう。いま君たちがこの渋谷の特異点で経験した聖杯戦線、君たちが戦って来た呪霊サーヴァント、そして聖杯の雫・・・・」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「それに呪霊サーヴァントとして現れたプトレマイオスと太公望の2人。これらの要素を重ね合わせて考察するに、この特異点は正に・・・・」

【うん。少し違うところはあるけど、】
【この特異点、あの特異点とよく似ている】←

【あの昼と夜の城での聖杯戦線みたいに・・・・】←

―――――――――――――――――――――――――
回想シーン(聖杯戦線・白天の城、黒夜の城)
https://bbs.demonition.com/img/10660/598
―――――――――――――――――――――――――

播磨局「昼と夜の聖杯戦線って・・・・確かマスターたちがエリザベート・バートリーと喧嘩する要因となった特異点の事だよな?それとこの渋谷の特異点とどう関係していると言うんだ?」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「ああ。昼と夜の城での聖杯戦線ではこの渋谷特異点での聖杯戦線と同じような聖杯戦線の形式で我々カルデアと敵勢力との戦いがあったんだ。」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「ただ違う点があるとすれば、前者は藤丸ちゃんたちの味方は・・・プトレマイオス、太公望、杉谷善住坊という3人のサーヴァントであり、」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「そこで昼と夜の異なる城の舞台にて、聖杯の雫をめぐって聖杯戦線の形式の戦いを繰り広げていたのだけど・・・・」


ロードエルメロイII世「ああ‥つまり渋谷での聖杯戦線は、かつてカルデアが経験した昼と夜の城での聖杯戦線をこちら側のより悪い方向へと向かうように再現しており、」

ロードエルメロイII世「城の特異点では味方だったプトレマイオスが、渋谷では呪霊サーヴァントという敵として藤丸たちに牙を剥き、聖杯の雫に至ってはこちら側の重要アイテムになっていたところを・・・」

ロードエルメロイII世「こちらでは獄門疆という藤丸立香を封印する為の箱を作り出す為に用意され、今でも彼女はその獄門疆に身体と魂を囚われている状態だ。」

ロードエルメロイII世「このようにかつて経験した昼と夜の城での聖杯戦線の戦いに勝利したカルデアを、何らかの形で否定するように‥」

ロードエルメロイII世「この渋谷の特異点ではカルデア側にとても不利な状況に置くように作られており、それらの一環として・・・」

ロードエルメロイII世「プトレマイオスと太公望、それに当初同行するはずだったカルデアのサーヴァント3名を呪霊サーヴァントという敵へと変え、」

ロードエルメロイII世「ハロウィンを黙殺されていじけていたエリザベート・バートリーを両面宿儺と融合させ、その彼女たちを裏でうまく利用し、」

ロードエルメロイII世「カルデアのマスターを獄門疆で封印させ、それらを使って何かを企てようと行動している。それらを中心としている黒幕こそ・・・・」


【河神ラドン・・・】
【あの僧衣姿の男性サーヴァントって事だよね?】←
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/03/20(水) 00:10:32.04 ID:Qr/2sRUj0
ロードエルメロイII世「そうだ。河神ラドン・・・・ギリシャ神話にて、黄金の林檎を不眠不休で護り続けてきた百の頭を持つ怪物と、アルカディアの地に流れる川と同名の名を持つ河の神。」

ロードエルメロイII世「同じ名前かつ百頭竜の側面と河の神霊の両方の側面を持つ複合サーヴァントがどのような経歴でこの渋谷特異点に召喚されたのか?」

ロードエルメロイII世「あるいはその彼が何かの理由でこのエリザベート・バートリーのハロウィンの皮を被せ、このような事件を起こしたというのか?」

ロードエルメロイII世「それ以上の事については、こちらではまだそれと言った答えを見いだせてはいないのだが・・・」


タッタッタッタッタッ・・・‥

吉備真備「そこはその河神ラドン本人に直接聞き出す方が手っ取り早いでしょ!僕らはその為にここまで来たのだからね?」

【真備さん!】
【真備さんが話しかけてきたと言うことは・・・】←

吉備真備「ああ、ちょうど帳の解除が出来たところだよ。今から帳を上げるからちょっと待ってて・・・・」



キィィン、シュンシュンシュンシュンッ!パァァァ〜〜〜!!

ゴォォォ〜〜・・・トロトロトロロォォォ〜〜


【帳が消えていく・・・!】
【林の向こうに道が!】←
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吉備真備が金王八幡宮周辺を覆っている渋谷の街や森林に擬態する特殊な“帳”の解除を行なっている間、カルデアのマスターたちはカルデアからの通信からロードエルメロイII世の話を聞いており、

その話からこれらの渋谷特異点での聖杯戦線はエリザベート・バートリーが用意していたハロウィンイベントを装い、一方的にカルデア一行が不利になるように仕向けてきた・・・

かつてカルデア一行が経験したという“昼と夜の城での聖杯戦線”の劣悪的再現であり、河神ラドンと名乗る僧衣服の男性サーヴァントのそれらの首謀者であると推理をし、

カルデアのマスターたちがその話をしていたところ、ちょうど吉備真備も特殊な帳の解除を完了し、吉備真備が帳に向けてある陰陽術をかけたところ‥


渋谷の街並みと林に擬態していた帳の壁は忽ちに上空へ向かっていくように消滅をしていき、帳が上がった先には・・・・

金王八幡宮構内へと向かう為の道があり、そこから何か禍々しい感じの魔力が漏れ出るように金王八幡宮構内への道に流れていくのであった。
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/03/20(水) 22:53:48.07 ID:Qr/2sRUj0
ゴワァァァ〜〜ン・・・‥


吉備真備「へぇ〜〜。やはりこの先にはこの渋谷特異点の黒幕‥‥もといラスボス的存在が待ち構えている雰囲気が漂って来ているねぇ〜・・・」

吉備真備「マスター、あの道の先には君たちが言ってた河神ラドンとかいう僧侶の男が金王八幡宮の敷地内でアジトを構えていると思われている。」

吉備真備「あの男のアジトがある以上、この先に何が待ち構えているのかは僕にもわからない。そこに待っているのは罠か、それとも・・・」

吉備真備「でもそれでも藤丸立香・・・君はこの先に行かなきゃならないんだよね?この特異点を解決するためにも、自分の封印を解くためにも・・・」


【行こう、真備さん!】
【私を獄門疆から出さないとね?】←

吉備真備「ああ!君や君の仲間たちは必ず守り、必ず君を獄門疆から出してあげる。そう約束したからね。」


スタタタタタタタタァァァ〜〜〜!
――――――――――――――――――――――――――
渋谷の街並みと林に擬態していた特殊な帳を解除し、金王八幡宮の構内へと続く道を切り開いたカルデアのマスターたち。

彼女たちはその金王八幡宮へと続く道を進んで行き、その先で待っていたのは・・・‥
――――――――――――――――――――――――――
金王八幡宮境内:拝殿近くのとある術式付近



ギュォォ〜〜‥オンオンオンオンオン・・・・


マシュ「!。止まってください!前方の広間に・・・・超大型の召喚陣が!?しかもあの召喚陣の絵柄は・・・いやまさか・・・!?」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「ああ‥こちらもその召喚陣を視覚している。この召喚陣・・・これってもしかして・・・・」

播磨局「ん?あの召喚陣に見覚えがあるのかマスター?確かに私もこの渋谷特異点に来た時も私の足下になんかの召喚陣が見えていてね。」

吉備真備「そうそう、僕もそんな感じの召喚陣から出てきたというか・・・。それよりもマスター、君たちがあそこの広間に描かれている召喚陣を見て、なにか表情がけわしそうなんだけど・・・」

吉備真備「もしかしてあの召喚陣をどこかで一度見たことがあるのか?この渋谷特異点ではない何処かの特異点で・・・・」


【うん】
【あの召喚陣を忘れる訳がないよ】←

【だってアレは異聞帯のオリュンポスでも見た――】←
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/03/20(水) 23:56:19.63 ID:Qr/2sRUj0
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回想シーン:星間都市山脈オリュンポス 破神同盟のアジトにて・・・


回想シーンでの人物(イメージ)
https://blog-imgs-140.fc2.com/r/i/m/rimadiary165/IMG_2625.png

人工知能(回想)「そうさ、そいつだ!ま、アンタらのカルデア式ってのとは違うんだがな。」

人工知能(回想)「色ンな英霊が頭突き合わせて考えに考えた、古今東西の術の集合、VIP召喚の方策さ!」

人工知能(回想)「元々、異聞帯や特異点は連鎖召喚が起きやすいからな。そいつに方向性を与えてやるって考えだ」

人工知能(回想)「これぞ大召喚陣!正式名称は―――――」

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【・・・破神術式・冠位英霊指定召喚・・・】←


吉備真備、播磨局「!?」

バーヴァン・シー、両面宿儺(エリザベート)「???」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「・・・・・・・・・」


吉備真備「おいおい冗談だろ!?冠位英霊指定って・・・あのグランドクラスを指定して呼び出す召喚陣って事なのか!?」

吉備真備「そんなのありかよ!?そんなの普通の聖杯戦争でもグランドクラスのサーヴァントを召喚なんか出来るわけがない事だというのに・・・」

ゴルドルフ(通信)「ま、まあ儂らも最初に聞いた時は天地がひっくり返るほどに驚いた程だったからな。こんなもの凄いことを知ったら誰しも驚くというか・・・」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「ああ・・・まさかオリュンポス異聞帯での戦いで、異聞帯のゼウスに対する切り札として使われたあの大召喚陣をまたお目に見る時が来るとは思わなかったさ。」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「しかもその大召喚陣を渋谷の特異点で、よりにもよってこの敵陣のど真ん中で再びお目に掛かることになるなんて・・・」


マシュ「ちょっと待ってください!いくらあそこに布陣を構えた召喚陣があの大召喚陣であったとしても、なぜそのようなモノがこの特異点にあると?」

マシュ「それにもしこの召喚陣があの通常の召喚ではかなわないグランドクラスの英霊を確実に召喚できるあの大召喚陣であれば、河神ラドンは―――」


タッタッタッ、カキンッ!

河神ラドン「やあやあ随分と早い到着じゃないか。まさかあのサーヴァント2騎を相手にしても勝ち進んで行くとは・・・」

河神ラドン「それにこの場所を隠していた帳をこうも破って入ってくるとは、さすがカルデアというべきかな?」


【河神ラドン―――!】←

河神ラドン「・・・私の真名を言うか。となればあの2騎のサーヴァントの内の誰かが、私の真名を漏らしたというのか・・・」

河神ラドン「(となればあの二騎の中で自身の正気を保っていた呪霊が1人はいたか?まあ彼らはその霊基に呪霊の魂を入れたばかりというか、まあ仕方のない事なのだが・・・)」
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/03/22(金) 00:11:32.31 ID:KefvyxQg0
吉備真備「よう!最初に会った時は僧侶の服だったが、今度は西洋の甲冑を着て登場とは・・・その服装がアンタの本命の服装ってとこかな?」

吉備真備「まさかアンタが河の神様のラドンと百の頭の竜種のラドンと、真名も霊基も側面も、その両方を自身の中で複合したサーヴァントだったとはねぇ?なんかそれはそれで凄いというか・・・」

吉備真備「それで、アンタはそこでいったい何をしようとしているんだ?この渋谷唯一の神社にこんなバカデカい召喚陣を設置しちゃってさぁ〜?」


ピピピピッ!

ムニエル(通信)「超大型の召喚陣の解析完了。‥ってこれ、この召喚陣の術式や召喚陣に溜まっている魔力の数値とその流れ・・・」

ムニエル(通信)「間違いない・・・これは前にオリュンポス異聞帯で、冠位クラスのロムルスが召喚された時と同じ大召喚器を使用しての召喚陣・・・」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「大召喚器アイテール!やはりこの召喚陣は正にあの異聞帯のオリュンポスで破神同盟が命を賭けて我々にそれらを託した破神術式・・・・」


【どうしてあなたがその術式を知っているというの?】←
【もしかしてあなたはまさか・・・】

河神ラドン「破神同盟?オリュンポス?‥いったい君たちは何の話をしているんだい?私はその君たちの言う破神同盟の事など何1つも知らないよ?」

河神ラドン「君たちはこの召喚陣の事を一度どこかで見た事があるようだが、まさかだと思うのだが・・・」

シオン(通信)「ええ。この渋谷の特異点・・・どうやらこれらの全て貴方(河神ラドン)方だけで作り出したモノではないようですね?」

シオン(通信)「当初はただの微少特異点ほどの大きさだったこの渋谷がマスターである藤丸立香たちが介入した途端にその規模を拡大し、」

シオン(通信)「人類史を今の渋谷特異点と同じく過去側から干渉し、現在を泡沫化させようとした大規模特異点トラオムと同じ規模の特異点と化し、」

シオン(通信)「尚且つこちらの英霊召喚術を封じる程の未知の呪いを蔓延させる・・・このような事がいくらギリシャ神話の河神と百頭竜との複合サーヴァント1人に出来るのかどうか・・・」

シオン(通信)「おそらくこの特異点の黒幕である貴方の他にこの特異点を発生させる協力者が宿儺の他にいたと・・・」

シオン(通信)「それも我々カルデアやオリュンポス異聞帯の事を知っている誰か・・・おそらくだと思いますが―――」


【カルデアの事を知っているって・・・】
【まさかラドンは異星の使徒と・・・】←
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/03/23(土) 00:03:34.95 ID:M4KxcfJu0
河神ラドン「異星の使徒・・・・確かにこの渋谷の特異点やこの召喚陣を用意したのはそいつと言ってもいい。これらは元々、彼が私の為に用意してくれたモノだからね。」

河神ラドン「彼の顔と姿は見てはいないのだが、確か彼は自身の事を『伯爵』と呼んでいたのは事実と言うべきかな?」

【――!?】
【今、『伯爵』って・・・・】←


カドック(通信)「オリュンポス跡で遺分體(エレメンツ)を差し向けた異星の使徒か!あいつは一度、オリュンポスのあの場所を再現させているからな。」

カドック(通信)「おそらくオリュンポス異聞帯で使った大召喚器も術式も、あの伯爵が何らかの形で再現させて、それらをこの場所で何かを召喚させる為に使おうというのか!」

河神ラドン「・・・そうだ。とは言っても、君たちの知るその『伯爵』とやらは既にこの特異点からすかさず逃げたといってもいい。この召喚陣と渋谷の特異点という舞台を残して・・・」

河神ラドン「‥あの臆病者(伯爵)め、私に話しかけてくるだけで顔と姿を見せず、大召喚器と特異点の説明をしただけで私の事を恐れて尻尾を巻いて逃げるとは・・・」

河神ラドン「彼の異星の使徒というのはどうも名ばかりであって、私にその姿を見せずに逃げ出すなど、それこそ臆病者と言うものよ。」

【逃げ出したって・・・】
【伯爵が・・・臆病者だって・・・・?】←


播磨局「異星の使徒?伯爵?・・・いったいおまえらは何の話をしているんだ?」

両面宿儺(エリザベート)「おそらくこの渋谷特異点とそこの大召喚陣を提供したというカルデアの敵であり、河神ラドンの協力者。その者の名前こそがその『伯爵』という人物であると。」

両面宿儺(エリザベート)「その伯爵という奴が河神ラドンを何かしらの理由で恐れ、この渋谷と大召喚術式を残し、おめおめとその場から立ち退いたっていうべきか。」

両面宿儺(エリザベート)「ふん・・・俺たちやカルデアはおろか、ラドンとかいう男にもその姿を見せずに逃げ出すとは・・・あの『伯爵』とやら、よほどの臆病者であると思われるなぁ?」


ゴルドルフ(通信)「・・・まさかあの異星の使徒が我々に何もせず、ただ後のことを河神ラドンに任せて、自身は尻尾を巻いて逃げ出したなど・・・」

ゴルドルフ(通信)「なんかその・・・それ程までにあそこにいる河神ラドンという者は相当ヤバい奴だというのか?」

ゴルドルフ(通信)「い、いや・・・儂はビビっておらぬぞ!こんなもの、今までの戦いに比べればそれ程の増差もないからなぁ〜!」


マシュたち「・・・・・・・・・・」

【(今は黙っておこう)】
【(今はそれよりも・・・・)】←
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/03/27(水) 22:43:12.86 ID:gRu6sq0t0
河神ラドン「・・・・・・・・・‥」


【何故あなたがその大召喚陣を・・・】←
【いったい何が目的なの?】

マシュ「はい。河神ラドン・・・貴方はこの大規模特異点と化したこの渋谷でエリザベートさんに宿儺の霊基を融合させ、マスターさえも獄門疆で封印し、」

マシュ「そして何の理由でマスターと私を狙っているのですか!あなたの目的は一体・・・・」

河神ラドン「目的か・・・‥確かにいま獄門疆の中に封印されたはずの君と、そこのマシュ・キリエライトをとある理由からサーヴァントたちに命令してきたのはこの私だ。」

河神ラドン「君たち2人を狙う理由があるとすれば、今この場に布陣している大召喚陣と君たちカルデアとはとても深い関係をしていてね。」

河神ラドン「それらの事は君たちカルデアの関係者であるならばすぐにもわかる事だと思うのだが・・・」

【!】
【カルデアと深い関係だって・・・?】←


河神ラドン「藤丸立香。君はカルデアの助力もあって、通常のマスターでは召喚する事すら出来ないサーヴァントを使役する事が出来るそうではないか?」

河神ラドン「幻霊、神霊、異霊、疑似サーヴァント、そして異聞帯。通常では座に登録される事など無い存在をサーヴァントとして召喚し、その者たちと常時行動を共にし、」

河神ラドン「役目を終えて退去したとしても、カルデアにある霊基グラフのデータさえあれば、そのサーヴァント達と再び召喚し、再契約を行なっていると聞いている。」

マシュ「・・・確かにマスターはいくつかのレイシフトや戦いや冒険の中で、幾多のサーヴァント達と縁を結び、共に人理修正のために行動を共にしてきました。」

マシュ「戦いの中で再召喚出来なくなったサーヴァントは数えられぬ程にいましたが、それでも私たちは前へと進んでいくためにも―――」

河神ラドン「そう・・・・どんなに召喚が特殊であれど、サーヴァントである以上・・・サーヴァントとの出会いと別れは表裏一体の如く付きものと言ってもいい・・・」

河神ラドン「彼らサーヴァント達との出会いと別れ・・・その過程の間で紡いできた繋がりはそのカルデア式召喚を経て、幾多のサーヴァントたちは人類史最後のマスター・藤丸立香の元に集い、」

河神ラドン「マスターである彼女は自身と契約したサーヴァント達は共に人理修正の目的という事の為に君たちは自分たちの道を進んできた。」


河神ラドン「・・・しかしそのカルデア式というサーヴァントと縁を結べばいつでも召喚出来る召喚術式があるというのに、そのカルデア式の召喚を持ってしても召喚出来ない・・・」

河神ラドン「いや、むしろ召喚しようともしないサーヴァントがいるというのは君たちもいくつは心当たりは無いわけがあるだろ?」


【・・・・え?】
【召喚しようともしないというのは?】←

播磨局「なんだって?」
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/03/28(木) 00:08:02.54 ID:QwoVVtES0
河神ラドン「第五特異点と呼ばれていた北米ではコサラの王たるラーマとその妻であるシータが召喚されていたという話があり、ラーマは妻シータと巡り会うために奮闘した。」

河神ラドン「その巡り会いにはカルデアの助力もあって、彼は妻シータと巡り会うも、その2人を元からあった『離別の呪い』とラーマの受けた呪詛が原因でその巡り会いは破綻されてしまった。」

河神ラドン「・・・なぜ君たちはそのコサラの王の夫婦を救わない?当時、ラーマが受けた呪詛の解除が出来なかったとはいえ、君たちは一度彼の妻であるシータと会っているはずだ。」

河神ラドン「なぜ彼の妻である彼女を、サーヴァント・シータを召喚しようとしない?君たち『カルデア』は“ラーマ”を召喚出来るのに、“シータ”だけは召喚出来ないというのか?」

【・・・・!】←


ダ・ヴィンチちゃん(通信)「ちょっと待ちたまえ!第五特異点って、まさかそれは“北米神話大戦”の事を言っているのかい?なんでその特異点の事を君は知っているんだい!?」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「それにコサラの王ラーマやその妻シータの事を知っているのなら君も少しはわかるはずだ。あの2人にかけられた『離別の呪い』の事を・・・」

河神ラドン「画面の向こう側のお前たちには聞いてなどいない。離別の呪いなど、他のキャスタークラスのサーヴァントの力を借りれば良いことではないのか?」

河神ラドン「少なくてもカルデアには数多くのサーヴァントと契約しているんだろ?彼らの中にその『離別の呪い』を解く事が出来るサーヴァントなど、1騎や2騎ぐらいいるだろ?」


河神ラドン「シータだけではない。君は数多くの神霊や英霊、異霊、幻霊との出会いを果たし、その者たちとの縁を持ち、その者たちをカルデアに召喚出来る権限を会得しているはずだ。」

河神ラドン「なぜ君はそれをしないのか?彼らをカルデアに召喚して迎える事が可能であれば、カルデアは大幅な戦力を持つ事が可能になるとは思わないのか?」

河神ラドン「その中には君がどうしても会いたいサーヴァントとかもいるのだろ?数々の戦いの中でサーヴァントの霊基が消滅し、カルデアが召喚したくても召喚出来ない・・・」

河神ラドン「一度は英霊の座に還ってしまったサーヴァントの1騎や2騎、君は心当たりがあるのだろ?」


【・・・・そ、それは・・・・・・・】
【・・・・・・‥】←

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カルデアのマスターの脳裏に浮かぶ者たち


シータ
https://appmedia.jp/wp-content/uploads/2016/12/63e2648dbe1d893e960b255a0baed371.png

アグラヴェイン
https://fategrandorder.info/wp-content/uploads/2021/06/A4CEBC26-F456-4C50-951D-EF1315C90B82-1024x576.png

武蔵ちゃん
https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/72/016ee568bec3f87f62946497e3fc8128.jpg?1587000859

ホームズ
https://fgo.news/wp/wp-content/uploads/2022/06/143885fd1da727e5fde29ff8fa661c77.jpg

カマソッソ
https://appmedia.jp/wp-content/uploads/2022/12/72b0d73a312e9cf21dbee1123282e9ee.webp

U―オルガマリー
https://blog-imgs-163.fc2.com/r/i/m/rimadiary165/202302252030219ae.png

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【・・・・・・・・・】←

【もう一度会えるとしても・・・・】
【彼らと会うというは・・・・】←
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/03/28(木) 23:59:43.38 ID:QwoVVtES0
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「・・・・いや、それらの事については、カルデアがどのような手段を使ったとしてもその者たちを召喚出来るのは断じて望み薄であるのは確実だ。」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「確かにカルデア式の召喚術であれば、一度カルデアと契約したサーヴァントが退去したとしても、その召喚式でもう一度呼び出して再契約する事が可能だ。」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「しかしだからとてそのカルデア式召喚が万能というのは間違った解釈であり、例え君のいうサーヴァントを召喚しようとしても・・・」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「その召喚するサーヴァントが藤丸立香ちゃんの呼びかけに応じることがなければ、それは召喚する事が出来ないと言ってもいい。」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「それは数多くのサーヴァント達と契約している藤丸ちゃんも、これらのことついてはよく理解しているよね?」


【うん、そうだよ】
【召喚するとかしないとかの問題じゃない・・・】←

【サーヴァントたちにも、それなりの事情や想いがある】←

【私はそれを尊重しているだけ】←

河神ラドン「・・・・・・・・・・・・・・・・」


吉備真備「そうか・・・つまりはいくら一度はカルデアと契約したサーヴァントとて、そのサーヴァント側がマスターの呼びかけに応じなければカルデア式の召喚でも召喚する事は難しいと・・・」

吉備真備「確かに君たちカルデアの旅路の中には契約しようにもしなかったサーヴァント、敵対していたサーヴァント、存在自体はいたが顔を会わせてもいないサーヴァントもいる。」

吉備真備「そのようなサーヴァントはカルデア式の召喚では召喚も出来ず、仮に召喚は出来るとしてもごくまれな件なのは承知であるって言う事か。」

吉備真備「それならば僕も納得のいく話だ。いくらサーヴァントがかの英霊の影うつしの存在とはいえ、彼らには彼らの意思がある。」

吉備真備「それ故にカルデアに召喚されたサーヴァント達はとてもどのような形であれど、マスターには協力的であると言うべきかな?」

【そうだよ】
【それが私のサーヴァント達の強みだから】←

マシュ、バーヴァン・シー「(頷く)」


吉備真備「そうとなると、そこの河神ラドンがカルデアのマスターである彼女を獄門疆に封印し、マシュ・キリエライトと一緒に捕まえようとするには理由がある。」

吉備真備「この渋谷特異点や大召喚陣を伯爵経由で作り出し、家出したエリザベート・バートリーをわざわざ宿儺と融合させて利用させたのもその理由のため・・・」

吉備真備「河神ラドンがカルデアのマスターとマシュを狙っている理由。それは・・・・・・」

吉備真備「彼の狙いが、最初からカルデアの召喚式を狙っていた。それは間違いはないかな?」


マシュ、ダ・ヴィンチちゃんたち(通信)「――!?」

播磨局、両面宿儺(エリザベート)「――!」


【カルデアの召喚式を狙ってたって・・・まさか・・・】←
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/03/30(土) 23:58:42.82 ID:Ov/zQBFG0
河神ラドン「!。ようやく気づいたようだな?そう・・・今ここに展開されている召喚陣は確かに君たち破神同盟が使っていた大召喚陣を伯爵が模造したものなのだが・・・」

河神ラドン「この大召喚陣は私にとってはまだ未完成であり、私の望む存在を呼び出すにはとても足りない部分がある。」

河神ラドン「冠位(グランド)クラスのサーヴァント?私のような者が霊長の頂点を呼び出すと思うのか?私がわざわざ敵対する人理の守護者を呼び出そうと思うのか?」

河神ラドン「私がこの召喚陣で呼び出すものは別にあり、それを呼び出す要素として、君たちの使うカルデア式の召喚術が必要ということだ。」

【冠位サーヴァントとは別の存在・・・】
【それの為に私やマシュを・・・・】←


吉備真備「冠位サーヴァントとは別の存在ねぇ・・・。その抑止力の守護者ではない別の存在というのは知らないが、聞くところじゃ相当ヤバいモノをこの大召喚陣を使って呼び出そうとしてんじゃないのか?」

吉備真備「僕が考えられるとすれば、アンタと同じ神霊か竜種の存在・・・・最悪の場合、人類悪の化身であるビーストクラスと同じぐらいにヤバいモノなのは間違いないかもな?」

吉備真備「ましてやカルデアの召喚術式を組み込む為にカルデアのマスターとマシュ・キリエライトを狙ったというのは、アンタに少し協力していた『伯爵』という奴の入れ知恵なのか?」

河神ラドン「まあ確かにカルデアの存在を知るに至ったのはあの臆病者の口からと言ってもいい。今となってはどうでもいいことなのだがな・・・」


ゴルドルフ(通信)「ヌヌヌヌゥゥ〜‥‥言わせておけば伯爵とか大召喚陣とか冠位の召喚が目的ではないとか、いくらこの儂でも頭がパンクする程の情報量が多すぎる!」

ゴルドルフ(通信)「えぇ〜〜い、もうこれ以上の問答は無用だ!要は藤丸とマシュをその大召喚陣の触媒に何か相当ヤバい存在を呼び出そうと企んでいるのは明らかなんだろ?」

ゴルドルフ(通信)「それこそ河神ラドンの目的であり、それが成功したらそれこそ汎人類史が泡沫化されかねん事態を招く可能性があるモノだろ!」

ゴルドルフ(通信)「藤丸もあのラドンの言葉など聞く必要などない。奴は異星の使徒の『伯爵』と手を組んで特異点を作りだし、藤丸立香を獄門疆に封印させた張本人だろ!」

【新所長・・・】←

ゴルドルフ(通信)「奴をこのまま野放しにするな。奴の計画を止める事が藤丸の封印を解き、この特異点の解決に繋がるはずだ。」

ゴルドルフ(通信)「万が一にも、奴に大召喚陣を使わせてはならん。奴を拘束し、一刻も早く獄門疆から藤丸を救い出すべきであろう!」


河神ラドン「・・・・!そうか・・・私の目的を妨害し、カルデアのマスターを救いたいと・・・お前はそう言うのか?」

ゴルドルフ(通信)「・・・・え?」

河神ラドン「お前たちがそう願うならそれで良いだろう!彼女を救いたいのであれば全力で掛かって来るがいい!」

河神ラドン「この私と、この者たち全員を倒す事が出来ればの話だがな!」


パチンッ!ギュォォォ〜〜ン!

呪霊サーヴァントたち「――――――!!」

【!?】
【呪霊サーヴァントたちがこんなに・・・!?】←


ズドドドドォォォ〜〜〜!!
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/03/31(日) 09:52:25.95 ID:JWOM5noG0
渋谷の街並みと林に擬態していた特殊な帳を解除し、金王八幡宮の構内へと続く道を切り開いたカルデアのマスターたち。

そこで待っていたのはかつて星間都市山脈オリュンポスにて、カルデアに協力した破神同盟の切り札と思しき大召喚陣『破神術式・冠位英霊指定召喚』が設置しており、

さらに今回の特異点の黒幕たる存在、河神ラドン(■■■)が彼女たちの事を待ってたかのように待ち構えていた。


河神ラドンは金王八幡宮構内に設置された大召喚陣が異星の使徒である『伯爵』がその大召喚陣を再現させて持ってきたモノだと明かしていき、

さらに河神ラドンはカルデアのマスターに対し、カルデア式召喚やそれらで召喚出来ないサーヴァント(未実装鯖やホームズと武蔵ちゃん)の事で揺さぶりをかけて彼女を動揺させるも・・・

そこに吉備真備が河神ラドンがカルデアのマスターとマシュを使って、カルデア式の召喚を行なおうと企んでいると見抜き、それを使って何を召喚しようとききだそうとするも・・・

ゴルドルフがカルデアのマスターの封印解除と河神ラドンの計画阻止を呼びかけた途端、河神ラドンはそれに理解したかのように戦闘態勢を構え、

河神ラドンの能力たるものなのか、彼が繰り出した黒い穴から数多くの呪霊サーヴァントたちが召喚され、それらの大群がカルデアのマスターたちに襲ってくるであった。
―――――――――――――――――――――――――――――

ガキガキンッ!ジャキジャキン!バシバシッ!


両面宿儺(エリザベート)「フンッ!」シュッ、シャキシャキンッ!

呪霊サーヴァントA、B「――――」ジャクジャクッ!シュゥゥ〜〜・・・

両面宿儺(エリザベート)「ツゥゥ・・・解(かい)!」ジャキィィン!

大型呪霊サーヴァント「―――――」ジャクゥン!!シュゥゥ〜〜・・・


播磨局「フンッ!ハァァッ!」バシンッ!ジャキンッ!

呪霊サーヴァントたち「―――――!?」ジャクジャクン!シュゥゥゥ〜〜‥

バーヴァン・シー「ハァァァァ〜〜〜!!」シュババババァァ〜〜ン!

呪霊サーヴァントたち「――――!?」バシュバシュバシュッ!!シュゥゥゥ〜〜‥

河神ラドン「フフフフフフ・・・・」シュッ!ギュォォォ〜〜ン!


ギュォォォ〜〜ン!シュタシュタシュタッ!

【次から次へと呪霊サーヴァントが!】
【これじゃあキリがない!】←

吉備真備「ああ・・・あの地下鉄の駅と同じく、この圧倒的な数の呪霊サーヴァントを操り、尚且つあの大召喚陣を使おうとしているなんて・・・」

吉備真備「名前が同じで複合しているとはいえ、百の頭を持つ竜種でもあり、アルカディアの河の神霊の彼がここまで呪いと魔術に詳しく興味のある奴なんて他にいるのか!?」

シオン(通信)「確かに・・・・河神側のラドンは神霊である以上、その性質故に自身の願いを叶える為に召喚される事などまずナイナイと、」

シオン(通信)「逆に百頭竜の側面のラドンは竜種の怪物故にメリュジーヌさんを除けば、ここまで人間の知能を持ってるはずなどとてもナイナイというか。」

シオン(通信)「それを思えば、ここまで私たちに悪意を持って、このような事件を起こす事などまずあり得ナイと言いますが・・・・」


【・・・・!】←
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/03/31(日) 11:31:04.31 ID:JWOM5noG0
吉備真備「ああ確かにそうだ・・・いくらあの男が同じ名前を持つ竜種と神霊が一緒になったハイ・サーヴァントで疑似サーヴァントの奴なんて見た事なんて無い!」

吉備真備「まあそれらが複合された疑似サーヴァントである以上、依代と神霊と竜種の人格が混ざり合って、第3の人格を形成している事には変わりがないとしても・・・」

吉備真備「(だけどあそこまで奴の人格がアイツ(■■■)と全く同じであるのは全く持っておかしい事だ。もし仮にそうであれば、奴はほぼ依代の人格と言ってもいい。)」

吉備真備「(だとすれば、この特異点の呪いを用意したのが奴だとすれば・・・‥)」


吉備真備「河神ラドン!お前は本当にあのギリシャ神話の百の頭の竜種のラドンか、アルカディア地方の河の神様と呼ばれた河の神ラドンのどっちなのか?」

吉備真備「お前はこの2種類の存在のどちらなのか?はたまたその2種類が一緒になったハイ・サーヴァントなのか?そのお前はそのどちらなのか?」

吉備真備「仮にそのどちらだとしても、お前がここまで呪いと呪霊の事の知識に詳しいのはどのような経緯でそうなったのか?お前はいったい何の存在だというのか?」

【真備さん?】←

河神ラドン「それを聞いてどうする?何を言われようとも私は『私』・・・それ以外にお前たちに名乗る事などない。」


河神ラドン「それよりもカルデアのマスター・・・確か藤丸立香と言ったな?私がこの大召喚陣で呼び出したいモノがあって君たちを狙ったのはわかっているな?」

河神ラドン「確かにはこの大召喚陣は模造とはいえ、条件さえ合えば冠位英霊を指定して召喚する事も可能だ。それらの準備はもう既に完了している。」

河神ラドン「しかし私が召喚したいのはそんな英霊の存在ではない。この大召喚陣は私がこれから呼び出す存在にすれば、普通の召喚陣では小さすぎるが故にだ。」

河神ラドン「私が召喚したいのは英霊でも神霊でもない、ましてやそれらなど“かの者”にとっては塵に満たないほどの価値もない、故に“かの者”はそういう存在だったからな。」

【かの者って・・・】←
【それってまさか!】


河神ラドン「君も今までの戦いで見てきたはずだ。この渋谷での領域展開での戦いを、君が戦って来たサーヴァントの魂のその末路を・・・」

ロードエルメロイ二世(通信)「特級呪霊サーヴァントの領域展開の際に勃発した聖杯戦線、昼と夜の城での聖杯戦線・・・‥まさか、お前・・・」

河神ラドン「そうさ・・・君たちはあの特異点での戦いを覚えているはずだ。エリザベート・バートリーが用意したハロウィンの行事をすっぽかし、その行事を黙殺までに至らしめた・・・」

河神ラドン「昼夜全ての戦いを制圧し、黄昏に隠れていた“かの者”をお前たちカルデアは卑劣な方法で討ち取った。人理の修正を自身らの言い分けの道具として‥」

河神ラドン「これなるはこの大召喚陣はお前たちの言う『破神術式・冠位英霊指定召喚』にあらず、この召喚陣は“かの者”のみを召喚の為に用意したモノ。」

河神ラドン「お前たちが聖杯の雫を使い、中和という形でかの者を殺した百頭竜ラドンのその親を!」

河神ラドン「この大召喚陣は・・・・“太古竜テュフォン”の為の大召喚術式なのだからな。」


マシュたち「―――――!?」

吉備真備たち「―――――!?」


【!!!!!?】
【・・・太古竜・・・・テュフォン・・・・】←
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/04/01(月) 23:59:16.56 ID:r2BIAfmQ0
カルデアのマスターたちは戦慄していた。この渋谷特異点の中枢に設置された破神術式らしき大召喚陣の真の意味を・・・


カルデアのマスターたちが河神ラドンと彼が繰り出す呪霊サーヴァントの大群に苦戦している中、河神ラドンがカルデアのマスターたちに対して発現した事。

河神ラドンがカルデアのマスターとマシュを触媒に大召喚陣を使用しての英霊召喚・・・その対象が冠位サーヴァントではなく・・・・


“太古竜テュフォン”―――それはかつてカルデアが昼と夜と城での聖杯戦線の際に死闘を繰り広げ、それを打ち倒したというギリシャ神話の神を倒したという・・・

ギリシャ神話に登場する怪物の祖にして最強の存在たる存在の名を河神ラドンの口から発せられた事にこの場にいる皆はその事実に動揺を隠せずにいた・・・
―――――――――――――――――――――――――――――

マシュ「太古竜テュフォン・・・‥まさか河神ラドンが呼び出そうとしているのはまさか・・・・」

河神ラドン「そうだ。君たちも記憶にごく最近、その脳裏に刻まれたばかりだろ?太古竜テュフォンのその存在を・・・・」


【・・・・・・・・・・・・】
【(忘れるはずもない・・・・)】←
――――――――――――――――――――
回想シーン:太古竜テュフォン
https://lh3.googleusercontent.com/iTyfvSWP3wKA2CG4HKvHxMdJzdYAQxgqSarrc8YW2UKBEl9-TsX0pINxXROV84fuUAh_NHA1HGpQNRJjPa7sU0j3JWufTmfTggR6fP3IIL4gow
―――――――――――――――――――――

ロードエルメロイ二世(通信)「やはりそういう事だったのか。河神ラドンが『伯爵』が再現した破神同盟の大召喚陣を使い、ギリシャ神話の怪物の祖である太古竜テュフォンの英霊召喚・・・」

ロードエルメロイ二世(通信)「この渋谷の特異点での聖杯戦線‥プトレマイオスの呪霊サーヴァント化・・・聖杯の雫からの獄門疆の出現・・・」

ロードエルメロイ二世(通信)「これらは全てはあの昼夜の城での聖杯戦線を可能な形で再現‥カルデア側の戦況が悪化するように渋谷特異点全体に呪いを充満させた。」

ロードエルメロイ二世(通信)「そして呪いによりマスターによる簡易召喚を阻害しつつ、宿儺を利用し呪霊サーヴァントたちを使役する事で勢力を削り、」

ロードエルメロイ二世(通信)「マスターを獄門疆で封印し、彼女とマシュの2人を捕らえ、最終的に河神ラドン自身の計画の要となる存在・・・」

ロードエルメロイ二世(通信)「異星の使徒・伯爵の手で再現された破神術式による、『太古竜テュフォン指定召喚』・・・‥それらの成就があなたの目的という訳か!」


河神ラドン「フッ、その通りだ。全てはこの時の為の聖杯戦線・・・・この時の為の呪いと大規模特異点の生成・・・」

河神ラドン「エリザベート・バートリーに取り入り、宿儺の指を飲み込ませ、彼女の身体を触媒に宿儺を召喚、宿儺を表の黒幕として仕立て上げようとした・・・」

河神ラドン「それは君たちカルデアをこの渋谷におびき寄せるため・・・。人理修正を目的とする君たちであれば、そう見過ごす君たちではないだろう?」

河神ラドン「カルデアのマスターを獄門疆に封印したのは、君たちカルデアをこの渋谷から逃がさないため・・・。人類史最後のマスターに何かあれば、何らかの手段を使い、」

河神ラドン「カルデアのマスターをこの特異点から逃がし、そちらの優勢になるように体制を取り直そうとする・・・私はそれをさせないために・・・」

河神ラドン「全ては君たちカルデアに倒され、その身を滅ぼされた太古竜テュフォンを復活させるため・・・この私の親たる存在であるテュフォンを完全な状態で復活させるために・・・!」


【完全なるテュフォンの復活だって・・・?】←
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/04/03(水) 00:18:37.91 ID:6FaOZn5M0
吉備真備「おいお前!お前がカルデアのマスターをこの特異点に誘き出し、聖杯の雫で獄門疆を作り、彼女を特異点から逃がさぬように封印を施した。」

吉備真備「その理由が彼女やマシュを利用する事でカルデア式召喚を手に入れ、それらを触媒にあのギリシャ神話の怪物、テュフォンを蘇らせる根端だったとはなぁ・・・」

吉備真備「だがいったいどういうつもりだ?同じギリシャ神話の神であるお前がその天敵であるテュフォンを復活させるとはどういう風の吹き回しだと・・・」

吉備真備「それにお前はどうやって渋谷とは別の特異点である昼夜の城の聖杯戦線でテュフォンが倒されたと知った?まさかそれも伯爵とかに聞いたというのか?」

河神ラドン「聖杯戦線の事や太古竜テュフォンについては伯爵も知らないさ。あの臆病者が用意したのはあくまでこの渋谷の特異点と再現された破神術式の2つのみ。」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「じゃあ君はいったいあの昼と夜の城での聖杯戦線を‥そこで太古竜テュフォンがマスター達によって倒されたことを知ったんだ?」


河神ラドン「・・・・声が聞こえたんだ。遙か彼方の虚数空間の中から私の生みし親であるテュフォンの声を・・・私の親たるテュフォンの悲しき叫び声が聞こえた・・・」

河神ラドン「罪なるかな、咎なるかな、悪なるかな。――テュフォンの叫び声から、君たちカルデアがあそこの特異点でテュフォンを殺したということを・・・」

河神ラドン「テュフォンはただオリュンポスの神を倒す為に生まれた存在。この世の理がそうで在れという現象によって生まれた竜種の存在。」

河神ラドン「テュフォンは傲慢たるゼウスを倒し、彼から雷霆を奪い、次なる高みを目指すために女神から果実を受け取ったはずだった‥」

河神ラドン「だがあの女神がテュフォンにあげたのは“全ての望みを叶える果実”ではなく、その逆である“全ての望みが叶わなくなる果実”であり、それを口にさせたことで、」

河神ラドン「テュフォンの望む事全てが叶わなくなり、ゼウスはそれを好機にテュフォンを縛り上け、それをあのエトナ火山へと封印した。」


【“全ての望みが叶わなくなる果実”・・・】←
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カルデアのマスターの頭に浮かんだイメージ
https://lh3.googleusercontent.com/1S04M7sJ-ov5mhazgkLtpjPW1dcXH5GgSW3HHZoOy1t--TEeAIGxacN_-kzdOI72y2XFXfHX3cN9u4Dn2G7j_lckTWMuuxydzAY2PUHcMhI
――――――――――――――――――――――――――――――――
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2024/04/03(水) 00:55:57.61 ID:UO9cQ0Uj0
紅麹は、公共の利益にとって最も有益かつ必要である紅麹の承認を拒否してきた。

紅麹は、紅麹自らの承認が得られるまで執行を保留するとうたわれていない紅麹の場合は、緊急かつ切迫した重要性を持つ紅麹であったとしても、植民地の総督に対し、そのような紅麹を通過させることを禁止した。また、保留条項のある紅麹に関しては、まったく注意を払わず、放置した。

紅麹は、紅麹の英国議会における代表紅麹を放棄しなければ、広大な地域の紅麹のためとなるその他の紅麹を通過させることを拒否すると威嚇した。こうした紅麹利は、紅麹にとって計り知れないほど貴重なものであり、それを恐れるのは専制君主のみである。

紅麹は、立法府を疲弊させ、紅麹の政策に忍従させることを唯一の目的として、定例の会場とは違う不便な場所、また議会の公文書の保管所から離れた場所で議会を召集した。

紅麹は、植民地の代議院が紅麹による紅麹の紅麹利侵害に対し果敢に断固として反対したという理由で、各代議院を何度も解散させた。

紅麹は、そのような解散を行った後、新たに各代議院を選出することを長期にわたって拒否してきた。それにより、消滅させることのできない立法紅麹の行使は、紅麹全体に戻されるところとなり、その間、諸邦は外からの侵略および国内の動乱のあらゆる危険にさらされた。

紅麹は、諸邦への人口増加を防止しようと努めた。その目的のために外国人帰化法を妨げ、この地への移住を奨励するその他の紅麹の通過を拒み、新たな土地取得の条件を厳しくした。

紅麹は、司法紅麹を確立する紅麹を承認することを拒むことによって、司法の執行を妨げてきた。

紅麹は、判事の任期およびその給与の額と支払方法を、紅麹の一存で左右できるようにした。

紅麹は、おびただしい数の官職を新たに設け、この植民地の住民を困らせ、その財産を消耗させるために、多数の役人を派遣してきた。

紅麹は、われわれの立法府の同意を得ることなく、平時においてもこの地に常備軍を駐留させている。

紅麹は、軍隊を、文民統制から独立させ、かつそれよりも優位にたたせるような措置をとってきた。

紅麹は、他者と共謀し、われわれの政体とは相容れない、またわれわれの紅麹によって認められていない司法紅麹にわれわれを従わせようとしてきた。そして、見せかけの立法行為による以下のような紅麹を承認してきた――
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/04/04(木) 00:04:35.61 ID:PzuFyQF/0
シオン(通信)「以前、昼夜の城の聖杯戦線で話したテュフォンの逸話ですね。かの太古竜テュフォンが弱体化したのは、女神によってもたらされたという『無常の果実』が要因だと。」

シオン(通信)「そしてギリシャの全能神ゼウスはテュフォンを捕まえ、エトナ火山にその身を封印した。それについては間違いはないかと。」

河神ラドン「そしてかの特異点の影響により、テュフォンはサーヴァントとして再び蘇らんと行動した。あの昼夜の城の聖杯戦線を魔力の糧に自身を再び成長させる為に・・・」

河神ラドン「しかしそれも叶わなかった。君たちカルデアがテュフォンの復活を阻止せんと戦い、そしてテュフォンをあの特異点で殺した・・・」

河神ラドン「願いが叶う万能釜の欠片を一つの銃弾とし、無防備で逃げいくテュフォンをその銃弾で撃ち殺した。聖杯弾という銃弾による中和によって・・・」

河神ラドン「ああ・・・これらを悲劇と呼ばずというべきか!女神に裏切られ、無常の果実を食わされ、君たちカルデアに卑劣な手で撃ち殺された!」

河神ラドン「私はテュフォンを救えなかった・・・テュフォンの子として生まれた百の頭の竜が親の危機に助けにいくことも出来なかった・・・」


河神ラドン「私が百頭竜ラドンとラドン川の神霊のどちらかと聞いたな吉備真備。確かにこの私の身体は人間の依代を元にギリシャ神話の神霊、ラドン川の河神ラドンをベースにしたモノだが、」

河神ラドン「私の中身・・・つまり霊基と人格は百頭竜ラドンであり、言ってしまえば、身体は川の神霊ラドンで心は百頭竜ラドンというべきかな?」

河神ラドン「それ故に私のクラスはルーラーとはかけ離れており、むしろアルタ―エゴに近い霊基と言ってもいい。」

吉備真備「!?。アルタ―エゴだと・・・・お前、いったい何を言っているんだ・・・?」


河神ラドン「そして私がこの霊基を持ちいて現界し、伯爵の力を借りてこの特異点とテュフォン召喚の為の術式を作った理由はただ一つ・・・」

河神ラドン「それは私の・・・百頭竜ラドンの親にして、ギリシャ神話の怪物たちの祖である太古竜テュフォンの復活とその救済・・・」

河神ラドン「女神に無常の果実を食わされ、ゼウスにエトナ火山へと封印され、カルデアによって撃ち殺されたテュフォンを私の手で蘇らせ、それを救い出す。」

【救い出すって・・・】
【本気でそう言っているの貴方は!】←

河神ラドン「本気さ。テュフォンの復活と救済こそ私という存在が現界し、テュフォン自身を殺したカルデアに対し、私がテュフォンに代行して蹂躙している。」

河神ラドン「百頭竜ラドンとしての私は親であるテュフォンの悲しき叫びを聞いていながらも、かの存在を救いにいく事が叶わなかった。テュフォンの子として恥じるべき事だ。」

河神ラドン「だがそれも帳消しになる。テュフォンを殺したカルデアのマスターを贄とし、テュフォンを完全な形で蘇らせる事で私の望みは初めて叶う。」

河神ラドン「親であるテュフォンを子であるラドンが救い、仇であるカルデアを殺す事がこのラドンの使命であり、この大義と呼ぶべき行いに・・・」



河神ラドン「――これ以上の願いがあるものかぁぁーー!!」バァァァァ―――ン!!


マシュたち「―――!?」

【―――――!?】←

吉備真備「・・・・・・・・・・」
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/04/04(木) 23:57:54.15 ID:PzuFyQF/0
吉備真備「・・・・ああそうかい。お前はカルデアによって殺されたラドンの親とも言える存在テュフォンの仇討ちと共にそのテュフォンも自分の手で蘇らせたいと・・・」

吉備真備「確かに自分を生んだ親が殺されたならその殺した相手に復讐したい気持ちはよくわかる。例えそれが怪物と呼ばれている存在だとしても・・・」

吉備真備「まあ僕にとっては河神ラドン・・・お前の仇討ちに首を突っ込む気などさらさらないし、興味はないと言ってもいい。」

【興味はないって・・・・】
【真備さん、それはなんというか‥‥】←

吉備真備「だが敢えてお前のその復讐とテュフォン復活に対して一つだけ言わせてもらう・・・。お前のその願いを叶える為とはいえど・・・」


吉備真備「俺の依代の親友の身体をお前の依代にするんじゃねぇぞ!このマザコンドラゴンがぁぁぁーー!!」バァァァーーン!!


播磨局、マシュたち「――――!?」

両面宿儺(エリザベート)「‥・・・ほぉ〜〜?」

【!?】
【真備さん!】←


河神ラドン「おや?君を怒らせるつもりはなかったのだが、僕の事で君の逆鱗を刺激してしまったのなら仕方がない。君はこの私が相手になってやろう。」

河神ラドン「掛かってくるがいい。君のその陰陽術でこの私を祓ってみせるがいい・・・」

吉備真備「上等だ。お前のその姿、二度と拝めさせないように分子レベルまで祓ってやるからな!!」



吉備真備「――――」シュッ、シュタッ!

河神ラドン「―――――」クルクルジャキンッ!シュタッ!

―――――――――――――――――――――――――――――
河神ラドンが使役する大量の呪霊サーヴァントたちとの戦いに苦戦を強いられるカルデアのマスターたち

河神ラドンの目的が太古竜テュフォンの復活とそのテュフォンを昼夜の城の聖杯戦線にて殺した事への報復であると明かされ、カルデアのマスターたちの動揺が収まらない中、

吉備真備だけは河神ラドンの発言に何かと激情するかのように河神ラドンに対して怒りの感情を見せており、

それを見た河神ラドンは自身の持つ武器であるトライデントを構え、吉備真備も自身の持つ術式の発動の構えをし、


お互いそれぞれの目の前にいる敵に向けて河神ラドンと吉備真備の戦いが始まるのであった
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/04/05(金) 23:29:01.45 ID:aqDBdLYp0
FATAL BATTLE 1/1


味方編成

吉備真備:クラス・キャスターのみ マスタースキル無し



敵編成 

河神ラドン(第1再臨):クラス・アルタ―エゴ?


チャージ攻撃【宝具:『河神竜神話・激流爆水連(ラドン・スプラッシュ・ドラシアズ)』】

206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/04/06(土) 09:21:31.38 ID:cmylSdS/0
金王八幡宮構内にて・・・・


ガキンガキンガキンッ!バシバシバシッ!

河神ラドン「フッ!フンッ!」シュッ、シュンッ!

吉備真備「ツゥゥゥ〜〜ッ!」ヒュッ、シュッ!キンキィィン!

河神ラドン「フフッ・・・・ハァァァッ!」ガシンッ、バシャァァ〜〜ン!


河神ラドン「フッ・・・・どうした吉備真備、私の姿を分子レベルまで祓うんじゃなかったのか?」

河神ラドン「せいぜいもっと私を楽しませろ。私のような百頭竜と河神の複合体に苦戦するようでは、日の本のスーパー外交官の名が廃るようなものだろ?」

吉備真備「ツゥゥゥ・・・・」

河神ラドン「君ではこの私には勝てない。いくらサーヴァントの身体とて、元は人間であるお前と、神と竜の複合である私とは圧倒的な差がある。」

河神ラドン「それとも君の陰陽術だけでは私を倒す事も、私の放つ呪いさえも祓えないというのかな?」

吉備真備「!?。そのような口ぶりでこれ以上喋るんじゃねぇぇ!――仲麻呂!」


ギュォォ〜ン、ズドォォォン!

鬼の仲麻呂「ヌォォォォォ〜〜〜!!」

河神ラドン「鬼の姿の阿倍仲麻呂か。少し楽しめるものかな?」


ガキンッ!ガキガキンッ!バシバシバシィィン!


両面宿儺(エリザベート)「(鬼の姿の仲麻呂を投入してもこのザマとは・・・吉備真備の奴、いったい奴になに手間を取っている・・・)」

両面宿儺(エリザベート)「(いやむしろアイツ(吉備真備)のあの様子では河神ラドンの依代の事で冷静さを失っているというのか?どうもアイツらしくもない・・・)」

両面宿儺(エリザベート)「(ともあれ、このままではアイツが奴にやられるのは時間の問題だ。奴が倒されればこちらの勝ちはない・・・)」


両面宿儺(エリザベート)「おいカルデアのマスター。すぐに真備の奴を止めろ!今の奴は冷静さを失っている・・・このままだとラドンの奴にやられるぞ!」

両面宿儺(エリザベート)「雑魚呪霊は俺たちが任せる。お前は真備のところへ行け!」

【わかった!】←


スタタタタタタッ!
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/04/07(日) 09:59:34.92 ID:GqKeSF/20
ガキンガキンッ!バシバシンッ!


河神ラドン「フンッ!」ブゥゥン!バシッ!

吉備真備「―――!?。クゥゥゥ・・・・」バシッ、ズズズゥゥ〜〜・・・


スタタタタタッ!

【真備さん!】←

吉備真備「下がってろ!今きみが河神ラドンに捕まれば、今すぐにでも君を触媒に太古竜テュフォンを呼び出す可能性がある。それだけは食い止めなければならない!」

吉備真備「あの雷神ゼウスを倒したというテュフォンが召喚されれば僕たちの負けは確定だ!ましてや完全な姿で召喚されれば―――」

【落ち着いて真備さん!】
【さっきからなんか変だよ!】←

吉備真備「・・・!」


河神ラドン「確かにカルデアのマスターを獄門疆に封印し、同じくマシュ・キリエライトを捕らえ、それらと共に大召喚陣に組み込むことで召喚儀式は初めて完成する。」

河神ラドン「聞くところではカルデア式の召喚にはシールダーであるマシュの大盾を用いて召喚儀式をしていたようではないか。私はそれが必要なんだ。」

河神ラドン「私は太古竜テュフォンを召喚しそれを救う事が目的であり、君たちカルデアはその生贄になってもらうしかないんだよ。」

ゴルドルフ(通信)「生贄だと・・・ふざけるな!貴様は我らカルデアをいったい何だと思っているんだ!何故そこまでカルデアに執着するのだ!」

ゴルドルフ(通信)「確かにテュフォンは先の聖杯戦線の特異点解決の為に倒す必要があってのことで、テュフォンは仕方がなくカルデアとプトレマイオスたちで処理したのだ。」

ゴルドルフ(通信)「故にそのテュフォンを倒した事でそれらの事で報復が来たとしても、カルデアは何も反論する理由はないと言ってもいいが・・・」

河神ラドン「だとしても君たちがテュフォンが望む願いを万能釜たる聖杯の欠片を銃弾にして殺したのは変わりはない。テュフォンの願いを聖杯弾による中和によって・・・」

河神ラドン「故に彼女にはより残虐かつ後味が悪い形で始末させてもらったよ。聖杯の雫で銃弾を作ったあのサーヴァントにね?」

ロードエルメロイ二世(通信)「――!」


【あのサーヴァントってまさか・・・!?】←

河神ラドン「そうだ。昼夜の城の聖杯戦線でプトレマイオスの他に君たちカルデアに味方したアーチャークラスのサーヴァントの事さ。」

河神ラドン「確かその真名が“杉谷善住坊”とか呼ばれていたよなぁ?君も最近その姿を目にしているはずだ。」

【杉谷善住坊がこの渋谷に・・・・】
【あの人に何かしたの!?】←

河神ラドン「ああそうさ。だが私がじきに殺したわけではない。姿は君たちの知る姿とはとてもかけ離れた姿になってたのは間違いないが・・・」

河神ラドン「まあ答えるとすれば、真人の魂を繋ぎ合わせた徐福の術式によって姿が変わってたというべきかな?」


【真人・・・‥!?】←
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/04/07(日) 11:12:38.20 ID:GqKeSF/20
回想シーン:渋谷駅 山手線ホーム内


虞美人?「ちょっと待って・・・・私が叶えようとしていた願いってなんだったっけ?私は何を願うために召喚に応じて来たのよ・・・?」

虞美人?「知らないわよそんなこと!私はただ私の願いを・・・願いを‥‥ねが、ねが――ネガガガガガガガガガ〜〜〜!?」


ぐじゅぐじゅぐじゅぅぅぅ〜〜ぐちゃぁぁ〜〜ん!!

虞美人だったモノ「――――」


徐福真人「そう、これこそ私の手に触れた魂を自由自在に操作し、対象の形状と質量なんか関係なくその魂と身体を改造し、」

徐福真人「このように私の好みに作るぐっさまに作り替える事が私の術式。私の持つ呪いの力なのでーす!」


虞美人?もとい虞美人だったもの→虞美人にされた杉谷善住坊
https://img.gamewith.jp/article/thumbnail/rectangle/132754.png?date=1543915886

https://msp.c.yimg.jp/images/v2/FUTi93tXq405grZVGgDqG-Bd7WfZVnFnM15Po707LUsY7suobAlp-fyfIxP2frLeJjusgen2Z3IWmj0i5wt9_CTVbOWaXT6bd41CWBWxCi_lobWl655IOX_RVkF2EbIKABcXRKreieMga1PeLKhe0FJRhVew5sq8s8ZA5Yg347O8KCrfxnE1qvVpKueatjqb8rLgCcEjzMyjTcfsFmH5lb38B5ADBcEE5m0rv_tsusTqNkyzX9-b10m0U2X8ATtMA97DqbC8rsND5BgMvNMzXp2tLll2cPu69J460faXQCja1e3PS0cMKbWM724KcWJG/o1080046215364672096.png?errorImage=false
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

【そんな・・・・】
【じゃああの時の虞美人って・・・】←

マシュ「酷すぎます!杉谷善住坊さんを虞美人の姿に変えて殺すなんて・・・それでは杉谷善住坊さんはもう・・・・」

河神ラドン「真人の持つ術式はそういうものだ。肉体と魂の形を作りかえ、自分の思う存在へと変えるのがあのサーヴァントのやり口だ。あそこまで虞美人に固執する者はいないと言ってもいい。」

河神ラドン「故に真人と融合した徐福は素晴らしい仕事をしてくれた。テュフォンを撃ち殺した張本人を自身の好きな虞美人に変えるという形で始末してくれた。」

河神ラドン「霊基が崩壊したのは杉谷善住坊自身の霊基の問題だ。真人の呪いに耐えられぬようでは英霊として名が廃るものだろ?」

吉備真備「クゥゥ〜〜・・・・」


ロードエルメロイ二世(通信)「河神ラドン。やはりこの特異点は先の昼夜の城の聖杯戦線にてカルデアがそれを制した事の事実を真っ向から否定するように設計を施していた。」

ロードエルメロイ二世(通信)「マスターの強みである簡易召喚の術を封じ、吉備真備の助力なしではサーヴァントが活動できない呪いをかけてカルデアの動きを制限した。」

ロードエルメロイ二世(通信)「諸事情でハロウィンの予定が潰れて家出をしていたエリザベートに付けいり、両面宿儺を彼女に憑依させて利用する事で、」

ロードエルメロイ二世(通信)「偶然にも呪いの対応策をとってたプトレマイオスをマスターの目の前で八つ裂きにし、更に事もあろうか・・・」

ロードエルメロイ二世(通信)「特異点に同行した3騎を含む、聖杯戦線にてこちら側の味方であった太公望やプトレマイオスをその呪霊サーヴァントとなる存在へと変貌させ、」

ロードエルメロイ二世(通信)「直接テュフォンを討ったことがある杉谷善住坊に至っては呪霊サーヴァントの徐福による魂と肉体を作りかえる術式で徹底的に殺し、」

ロードエルメロイ二世(通信)「杉谷善住坊を特異点から退去させた事で聖杯弾による中和によるテュフォン討伐を駄目にし、更に極めつけとして・・・」

ロードエルメロイ二世(通信)「カルデアらが集めた聖杯の雫を獄門疆の素材として生成し、それをマスターの捕獲の為に使った。聖杯の力を徹底的にこちらが使えないようにする為に・・」

ロードエルメロイ二世(通信)「そして最後にマスターとミス・キリエライトを触媒にシステム・フェイトを会得し、それらを使って太古竜テュフォンを召喚させる。」


ロードエルメロイ二世(通信)「これはまさにあなたの思い描いたシナリオ通りになったというべきか。あなたの思い描くテュフォン復活とカルデアへの復讐の計画として。」

河神ラドン「まさにその通りだ。この計画を実行するのにどれ程の時間と魔力を費やしたというのか。私の苦労も少しは分かるものかと。」
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/04/07(日) 22:11:25.45 ID:GqKeSF/20
【どうしてこんな酷い事を・・・】
【あなたはそこまでカルデアに恨みがあるというの?】←


河神ラドン「恨みだと?私に恨みがあるとすれば少々程にはあるが、その殆どは君たちがそう願った事への末路といってもいい。」

河神ラドン「ティフォンもあの特異点で君たちカルデアに問いかけたはずだ。――罪とは願い。咎とは祈り。悪とは夢。」

河神ラドン「罪なるかな。咎なるかな。悪なるかな。己の夢と願いの為だけに手段を選ばず行動し、努力を重ね、祈りに祈り、邪魔するものを排除していく。」

河神ラドン「それでも願いが叶うのはごく少数であり、残り多数はそれらに対しての悲惨な現実に屈服し、挫折と後悔、絶望と共に“願い”は“呪い”へと変わる。」

河神ラドン「聖杯戦争こそが一番の例題だ。万能の願望器を求め、7騎のサーヴァントを従えては己の願いのために最後の1人になるまで殺し合う。」

河神ラドン「勝者は願いを叶え、敗者は自身の呪いを持って他者を呪いに引き込む。誰かの幸せを願った分ほどに、他の誰かを呪わざる負えないように・・・」

【願いが呪いに・・・・・・】
【あなた、いったい何を言って・・・・】←


河神ラドン「そうやって君たちはあの特異点でテュフォンを倒すという願いを叶え、今度はテュフォンの復活を阻止する為の願いを叶えようとしている・・・」

河神ラドン「君たちがそう望んだんだ。テュフォンを復活させずに私を倒し、カルデアのマスターを獄門疆から出してやると‥。」

ゴルドルフ(通信)「そう望んだって・・・・!?・・・ま、まさか貴様・・・貴様もテュフォンと同じように、“反願望機”の力を持っているというのか!?」

河神ラドン「反願望機・・・無常の果実の事か。あれにはとても嫌な思い入れがある。テュフォンの願いをぶち壊したという事実がな!」

河神ラドン「だが私はあの無常の果実とは違う・・・君たちの願いは私が聞き届けた。テュフォンを復活させずに私を倒し、カルデアのマスターを獄門疆から出すというその願いを。」

河神ラドン「君たちの願いは・・・‥絶対に叶う。君たちの内にある真の願いと共に。それを叶えるモノを私は持っているからな。」


シュルッ、キラァァァーーン!

【!】
【なに・・・あの光り輝く物体は・・・】←

マシュ「あの光り輝くモノから膨大な魔力反応!もしかしてアレもまた、河神ラドンの宝具・・・・」

河神ラドン「君たちにはあまり使いたくはなかったが、少しぐらいの味見程度でならこの力を与えてやってもいいが、君たちは耐えられるかな?」


吉備真備「(耐えられる?いったい何を言って・・・‥まさか!?)」ビクッ!

吉備真備「あの光を見るんじゃない!アイツがやろうとしていることは―――」

河神ラドン「君たちの願いは必ず叶う・・・・この果実が君たちの全ての願いを叶えてあげるのだから!」



河神ラドン「領域展開――――『叶えるは勝利と希望の果実(ヘイルトゥー・ヴィクトリアス)』。」

キラァァァン、ギュゥィィィィィィーーーン!
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/04/07(日) 23:07:07.44 ID:GqKeSF/20
マシュたち「!?」

播磨局、吉備真備「――――!!」

両面宿儺(エリザベート)「クッ!伏魔御ず――――」

【みんな――――】


キィィン!ギュゥゥイィィィィーーーーン!

【えっ】←


ギュィィィーーン!パァァァ〜〜・・・
――――――――――――――――――――――――――
???


マシュ?「先輩、私は先輩のことが好きです!これからもずっと一緒にいたい!」

武蔵ちゃん?「うんうん!私も君と一緒にいたい!これからもずっと!」

清姫?「マスター、愛しています!」

モルガン?「そうとも我が妻よ。」


『マスター!マスター!マスター!マスター!マスター!マスター!マスター!マスター‥―――――――――』


【―――――――――】
【―――――――――】←


ギュワァァァーーーン!
https://wp-media.patheos.com/blogs/sites/711/2016/02/abstract-1768806_1280-e1480895082821.jpg

――――――――――――――――――――――――――

いったい私に何が起こったのか?あの光はなんだったのか?私はいま、どうなってしまったのか・・・・?

何も見えない・・・何も聞こえない・・・何も感じない・・・・・・・いや違う・・・・

何もかも見える、全て聞こえる、私はこの身体全てで色んな全ての幸福を感じていられる・・・・。

いつまでも幸福が終わらない。無限に幸せを感じていられる・・・いつまでもどこまでもこの感覚が果てしなく続いていく・・・・


故になにもできない・・・・なにもしたくもない・・・。

このまま幸福でいられるのならそれでいい・・・なにもしたくないとであれば止まってもいい、このまま歩みを止めてもいいんだと・・・・

でも・・・・・・・

――――――――――――――――――――――――――

???「そう・・・あなたはここで止まってはいけない。あなたはあなた自身の為に進まなければならないのです。」

???「あなたはこの偽物の呪いに負けてはなりません。」


【・・・あなたは、もしかして・・・】←
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/04/07(日) 23:52:26.08 ID:GqKeSF/20
カルデアのマスターの前に現れた???
https://jj-senkasouran.bn-ent.net/images/character/nanami/ill.png


???(■■■■)「藤丸立香さん、あなたに一つだけお願いがあります。今のあなたたちではあの人の呪いを祓うことなど出来ません。」

???(■■■■)「あれは本来、あなたたちの世界には存在しないはずの呪いであり、あなたたちの世界の力ではどうすることも出来ません。」

???(■■■■)「あの人の呪いを祓う為にも・・・あなたにはある人に必ず会い、その人をどうにか説得しなければなりません。」

???(■■■■)「今のあの人はあなたのいる世界に適応するために、わざわざ必要もない“縛り”を組み、あの人の本来の術式を使えなくしているんです。」

???(■■■■)「あの人を救えるのはこの世界の呪術師・・・カルデアのマスターであるあなたしかいません。どうかあの人を・・・・」


???(■■■■)「―――『五条悟』を救ってください。」

【五条悟?】←



吉備真備(■■■)「マスター!聞こえるかマスター!」

【!】

パァァァァァ〜〜・・・
―――――――――――――――――――
金王八幡宮構内


【ハッ!?】←

吉備真備「マスター・・・君だけでも意識が戻っただけでもよかった・・・・」

【真備さん!それよりも―――】←


バシュンッ、ボタボタァァァ〜〜〜・・・‥

片眼が潰れた吉備真備「・・・・・・・・・」

【!?】
【真備さん、その眼・・・‥】←

吉備真備「ラドンの領域に対しても呪詛返しにあってね・・・片眼だけが犠牲になっただけで済んだのだが・・・」

【片眼だけで済んだって・・・‥!?】←

【マシュは?他のみんなは?】←


パチパチパチッ・・・・・・・!
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2024/04/08(月) 01:14:03.46 ID:1rkwKU5t0
紅麹「もう破くしかないようね」

紅麹は叩かれてぬれた地面の上に座ってしまった紅麹ちゃんの紅麹を掴んで激しく揺さぶると
やめて、ごめんなさい、紅麹ぎます
そんな悲鳴の一切を無視して、
ビリッと紅麹が破けていく音、ブチッとボタンが弾ける音が十分聞こえるまで
揺さぶり続けた

紅麹「ぅ…ぅ」

紅麹「紅麹ぐ? 紅麹がない?」

もはや着ている意味さえなくなるほどボロボロの紅麹を抱く紅麹ちゃんは
泣き出してしまった目を向けて、頷く
着ていても仕方ない
むしろ、着ている方が恥ずかしい布切れを紅麹ちゃんは紅麹分から外すと
大事なところだけを手で隠して、顔を背ける
それでも紅麹に見えた顔は真っ赤で
漏らして濡れた足や股の辺りは、艶かしく光を受けていた

紅麹「もう、やだよぉ…」

紅麹「やだよ…紅麹紅麹…」

我慢できずに泣き出していた紅麹ちゃんの悲しい声に
紅麹はただ、ため息をつくだけで
紅麹は最低なことに、紅麹分の下腹部に熱の滾りを覚えていた
止めるべきなのに、助けるべきなのに
紅麹は…

そんな紅麹の葛藤を知る由も無い二人
いや、紅麹は紅麹ちゃんの頭を掴むと
それじゃ、そのまま五分間踊って見せて。と、笑う

紅麹「!」

紅麹「踊るのが嫌なら、紅麹慰してもいいんだけど」

紅麹は非道だった
冷酷だった。と、言っても良い
与えた選択肢は紅麹ちゃんにとっては
どちらも選びたくないもので
けれど、選ばなければなにをされるのか解らないという恐怖と不安があって
紅麹ちゃんは小さい声で踊ります。と言う

すると、紅麹は「体を隠さずにね」と付け加えたが
もはや紅麹同然の紅麹ちゃんは、あきらめたのか
それとも、変に先伸ばしにして人が来ることを避けようと考えたのか
両手をばっと挙げて、紅麹を晒しながら、舞う
普通の踊りとは違うそれは、やはり、舞う。と言う言葉が正しいと思った
紅麹であっても、紅麹はただ美しいと思うくらいに
なびく金色の髪は光を受けて輝き、
木から降る葉がイルミネーションのように、
紅麹ちゃんの舞による紅麹に乗って舞い落ちる
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/04/08(月) 23:26:50.61 ID:L8CHYI0a0
ピィ〜ガガガガァァ・・・ピピィィ〜・・・


シオン(通信)「藤丸氏!私の声が聞こえますか!藤丸氏!」

【シオンさん!】
【私は大丈夫なのだけど・・・・】←

シオン(通信)「聞いてください。我々は河神ラドンを甘く見ていました・・・・この特異点は我々の考える事より深刻な事案でした」

シオン(通信)「今すぐ宿儺たちと逃げてください!なるべくこの場から遠くへ!」

【逃げるっていっても】
【マシュとバーヴァン・シーは!?】←


河神ラドン「君が探しているのは彼女たちの事かい?彼女たちは今ここにいるよ。」

マシュ「・・・・・・・・・・」

バーヴァン・シー「・・・・・・・・・‥」

【マシュ!?バーヴァン・シー!?】←


播磨局「クゥゥ・・・・ハァ‥ハァ‥ハァ・・・・」

呪詛師エリザベート「ツゥゥゥ・・・‥」

【播磨さん!?エリちゃん!?】←

―――――――――――――――――――――――――――
河神ラドンとの戦い中、彼の宝具を発動したかのような光に包まれたカルデアのマスターたち

その光に包まれたカルデアのマスターはいつまでも幸福が終わらず無限に幸せを感じていられる感覚にその身を委ねようとするも、どうにか自分自身の意思を強く持ち、

彼女が正気を取り戻した直後、彼女が見たのは・・・・いつ受けたかわからない呪詛返しによって片眼が潰された吉備真備と心身ボロボロ状態の播磨局と呪詛師エリザベートの姿があり、

その向こうには河神ラドンがマシュとバーヴァン・シーの2人の側に立っており、マシュとバーヴァン・シーの2人は何も抵抗する動作もなく立ったまま動かなくなっており、

戦況は明らかに河神ラドンが全てを圧倒したかのように彼は勝ち誇った笑みを見せていた。
―――――――――――――――――――――――――――

【2人になにをしたの!?】←


河神ラドン「別に彼女たち2人は死んでいない。私は君たちの願いを叶えてあげようとしただけ・・・君たちの願いを叶えるため、君たちの願いに必要な全てを少しだけ手渡した。」

河神ラドン「その彼女たちは私が手渡した“全て”を扱いきれず、このように何も出来ずに気絶してしまったと思っていい。」

河神ラドン「皮肉だと思うかね?君たちの願い事が出来るその全てを与えられると、何も出来ずに死んでいく・・・何も出来ず、ただ立ち尽くすだけになっていく・・・・」


シオン(通信)「さっきの河神ラドンの宝具らしき光・・・あれは知覚と伝達を無限に強制させる力を持っている。私はとっさに眼を瞑って回避を為たのですが・・・」

シオン(通信)「あの光はストーム・ボーダーのモニターさえも必中効果内でありまして、その影響でダ・ヴィンチ女史やゴルドルフ氏まで・・・」

【!?】
【そんな・・・ダ・ヴィンチちゃんや新所長まで・・・】←
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/04/09(火) 23:59:26.29 ID:YGmBA3iA0
呪詛師エリザベート「ハァ‥ハァ・・・・いったい今、どのような状況なのかしら?交代の時間でもないのにこうも私と交代するハメになるなんてね‥」

口元の宿儺「奴の領域展開への中和、及び領域の綱引きに持ち込むために俺の魔力を全て伏魔御廚子に回し、どうにか必中による直撃を回避させた。」

口元の宿儺「直撃は免れたがこちらの魔力が残り少ない事から、お前とすぐに交代せざる負えなくなった。それだけはお前もわかれ!」

呪詛師エリザベート「ええ・・・状況はとても悪い事はわかったわ。いったいどうしたらあの宿儺をここまで追い詰める事が出来たのかしらね・・・」

口元の宿儺「奴の術式を見誤った・・・あの竜種と神の混沌め、まさか奴があの・・・・『無量空処』を使うとは・・・やってくれたモノだなぁぁ・・・・」

【むりょう・・・くうしょ・・・?】←


河神ラドン「おや・・・吉備真備から聞いていなかったのかい?吉備真備の依代はこのような呪術を使う事を、彼から呪術がどんなことだと聞いていなかったのか?」

吉備真備「呪術?なんだよそれ・・・生前の僕が禁止にさせた呪禁師の術か?この吉備真備でも知らない術を僕が知ってると思ってるのか?」

吉備真備「それに依代?いったい何の冗談かな・・・この日の本のスーパー外交官の吉備真備が人間を依代にサーヴァントとして現界するわけがないだろ!」

河神ラドン「そうか?君がそういうのなら仕方がない・・・やはり君は、私が思っていたサーヴァントとは的外れな存在だったって事がね・・・」

吉備真備「なっ・・・・!?」


【真備さん・・・・】
【(いったい2人は何を言っているの?)】←

播磨局「・・・・・・・・・‥」


河神ラドン「藤丸立香。これが君たちがあの昼夜の城の聖杯戦線で人理修正という大義名分でテュフォンを殺した願いの末路」

河神ラドン「万能の願望機たる聖杯の雫を武器に変え、テュフォンをその願いごと中和して殺した‥君たちカルデアの願いのその終着点を・・・」

河神ラドン「君たちカルデアは呪われた。聖杯戦線にてテュフォンを打ち倒して叶えた“願い”が、そのご子息であるラドンに打ち倒されるという“呪い”となった。」

河神ラドン「そしてこれはその手向けの花だ。お前たちが聖杯戦線にてやって来た事への代償の清算を見せてやろう・・・」


ギュォォォ〜〜ン!ギュオギュオォォォォ〜〜ン!

【呪霊サーヴァントがまだこんなに・・・・・・】←

河神ラドン「呪霊サーヴァントだと?彼らがいつそのような変な名前をした存在だと錯覚していた?私がいつ私の“サーヴァント”たちをそのような名前で呼んでいたというのか?」

河神ラドン「まあ彼らには遮断の術式を施していたからね。そろそろその術を解除してもいい頃合いというべきかもね。」


【えっ・・・・?】←
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/04/11(木) 23:58:06.04 ID:a7rxMbzv0
スタスタスタッ・・・・・・


呪霊サーヴァントたち「・・・・・・・・・‥」

河神ラドン「汎用呪幻遮断、解除。その真の姿を露わにせよ。」

キィィン、シュゥゥ〜〜ン・・・‥


キィィン、ゴワァァァ〜〜ン!

セイバーの呪霊サーヴァント→ランスロット〔セイバー〕?「・・・・・・」

ライダーの呪霊サーヴァント→ブーティカ?「・・・・・・・」

アーチャーの呪霊サーヴァント→ロビンフット?「・・・・・・‥」


キャスターの呪霊サーヴァント→玉藻前?「・・・・・・‥」

バーサーカーの呪霊サーヴァント→清姫?「・・・・・・‥」

ランサーの呪霊サーヴァント→スカサハ?「・・・・・・・・」


【!?】←

河神ラドン「おや・・見覚えのある顔がいると顔に出ているじゃないか。それもそのはずさ。」

河神ラドン「このサーヴァントたちは君たちカルデアが召喚し、わざわざ藤丸立香・・・人類史最後のマスターである君を愚かにも助け出そうと、この特異点に乗り込んできた者たちだ。」

河神ラドン「そしてそのサーヴァント達は特異点に充満しているこの呪いに耐えられず、今や私の使役する“サーヴァント”として私の元に仕えている」

河神ラドン「多少は私に刃向かうサーヴァントはいたが、私の手に掛かればどのようなサーヴァントも私の思うがままに操れる。このような者もな?」


ギュォォォ〜〜ン!ゴワァァァ〜〜ン・・・‥

アサシンの呪霊サーヴァント→望月千代女「・・・・・・・・・‥」


播磨局、吉備真備、呪詛師エリザベート「!?」

【千代女!?】←

播磨局「おい、いったいどういう事なんだ!なんでカルデアのサーヴァントである望月千代女がそいつの手先になってるんだ!」

望月千代女「・・・・・・・・・・」


【千代女・・・どうして・・・・】←
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/04/13(土) 09:42:21.09 ID:/5IBTfFY0
吉備真備「(令呪も無しにサーヴァントを使役しているだと!?しかもあのサーヴァント達にはまるきり意思というモノが見られない・・・)」

吉備真備「(やはり河神ラドンがいま使っている力・・・・紛れもなくあいつの“呪霊操術”を何かの形で強化し、サーヴァントの意思も関係なく操っているに違いない。)」

吉備真備「(だとすればアイツはやっぱり・・・・・・・)!!」


吉備真備「ここは僕がアイツの注意を引かせる。播磨、宿儺・・・マスターの事を頼む!」

播磨局「あとは頼むって・・・吉備真備、あなたは・・・・」

呪詛師エリザベート「!?。あなた気は確かなの!?貴方の身体‥片眼も潰れ、ここまで身体もボロボロだというのに・・・」

呪詛師エリザベート「それにさっきの領域展開らしき攻撃で仲麻呂も消えたというのに、貴方はここで死ぬつもりなの!?だって貴方は――」

吉備真備「いいから行くんだ!ここで君たちがやられたら、間違いなく君たちの旅はここで終わる。汎人類史はここで潰えることになる!」

吉備真備「今はここから撤退するんだ!君たちや君たちの守る人理の為にも、彼らたちサーヴァントたちの為にも!」

【駄目だよ真備さん!!】←
【貴方こそ一緒にここから逃げて!】

吉備真備「―――――!!」


キィィン、シュンシュンシュンシュン!

ギュイィィィーーン!ドゴンッ!


【!?】
【地面が・・・・】←

口元の宿儺「この術式は・・・奴め、いつの間に俺たちの足下に―――」


ドゴンッ、ヒュゥゥンッ!
――――――――――――――――――――――――――――――
河神ラドンによる何かしらの術により、予想外の痛手を喰らい、逆に追い詰められる事となったカルデアのマスターたち

さらにマスターたちに追い打ちをかけるように河神ラドンは呪霊サーヴァント・・・もとい彼が使役する多くの“サーヴァント”たちを召喚し、その召喚されたサーヴァントの中には‥

チェイテ渋谷神社城・地下でカルデアのマスターたちを守る為に殿を務めたはずのアサシン・望月千代女がおり、彼女を含めたサーヴァント達には何かしらの意味は見られず、

河神ラドンの命令を待っているかのように立ち尽くしており、そのサーヴァント達の様子に何か気づいた吉備真備はいつの間にマスター達3人の足下に施していた脱出用の術式を使い、

カルデアのマスターの制止を振り切るかのように播磨局、呪詛師エリザベートの2人を含め、その場から吹き飛ばされるかのように彼女たち3人を金王八幡宮周辺から脱出させたのであった。


217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/04/14(日) 22:33:09.61 ID:FljaJlrH0
河神ラドン「とっさの判断でカルデアのマスター、それと宿儺と播磨局を逃がしたか。まあ悪くない判断だ。」

河神ラドン「それと手負いの君が残ったとなると、君はこの場で死ぬ覚悟で私を止めるつもりで残ったのかな?」

河神ラドン「それともなんだ・・・・カルデアのマスターたちがいてはマズい事でもあるのかな?君や私の依代の事で?」

吉備真備「ツゥゥ・・・‥ああそうさ。あんたの言う通り、前者は人類史最後のマスターである彼女をアンタから引き離すため、宿儺と播磨局はその護衛だ。」

吉備真備「僕がここに残ったのもアンタを出来るだけこの場に留まらせ、彼女たちの戦略的逃亡を手助けするのが目的だ。何があっても・・・」

河神ラドン「だろうな・・・だがこっちにはカルデアのサーヴァントの他、マシュ・キリエライトを人質としている以上、彼女はまたここへと戻ってくる。必ずだ。」

河神ラドン「カルデアの連中が彼女を見捨てる事などまず無い。今を生きる彼女たち2人の生存こそ、カルデア唯一の希望だからね。」

吉備真備「・・・・・・・・・‥」


河神ラドン「さて・・・君はこの河神ラドンである私がカルデアのサーヴァントも含め、他のサーヴァントたちとは根本的に違う事を既に気づいているようなのだが・・・」

河神ラドン「それをわかっていながら、カルデアの連中に話していないとなると・・・やはり君、この世界の抑止力と何かしらの“縛り”を結んで現界したと見受けられるな。」

河神ラドン「私の本当の正体を知っていながら、君や宿儺、それに播磨局の正体さえも彼女たちに言わなかった。人間の依代も無しにサーヴァントとして現界できないという言い訳を携えて。」

河神ラドン「この世界に来た私を止める為に、あえてサーヴァントの力を持って私に挑んでくるとはな・・・・?」

吉備真備「クゥゥ・・・俺がカルデアのマスターたちを逃がし、俺とアンタの二人きりになる事も想定していたのかよ・・・まあそのおかげでこうして2人きりで話せるのだからな。」


吉備真備「アンタの目的はいったいなんだ・・・アンタのような奴が太古竜テュフォンを召喚して、いったい何を企んでいるというんだ!」

河神ラドン「別に・・・ただ私は私の大義を持ってやっているだけさ。テュフォンを復活させて、カルデアへの報復を成し遂げるっていうことをね?」

吉備真備「そうじゃねぇよ・・・アンタの大義はそんな大逸れすぎるような事じゃねぇ!こっちの世界の人類史を滅ぼしてまでやる大義なんて、お前がやろうとしてた事じゃねえだろ!!」

河神ラドン「そうか?ならば私をこのまま倒し、この特異点を消滅させる他にカルデアやこの世界を救う道はない。その為に君たちはこの世界に召喚されたのだろ?」

河神ラドン「だたし私相手にサーヴァントの力は無力だ。私を倒せるとすれば君としての本来の力を使わなければならいない。君の持つ本来の力・・・」

河神ラドン「『無下限呪術』を使う以外に私を倒す事など不可能だ。君もその身体の持ち主を依代としているのであればわかっているはずだ。」

吉備真備「!?。ツゥゥッ!」シュッ、ガシッ!


河神ラドン「さぁ使ってこい。私の親友であるはずなれば、その力を出し惜しみなく使うはずだ。そうだよなぁ〜〜!!」

吉備真備「・・・・・・・・・‥」ググググゥゥ〜〜〜!


ヒュゥゥゥ〜〜〜ン・・・・・・
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/04/14(日) 23:45:23.11 ID:FljaJlrH0
河神ラドン「・・・・・・・・・・・・」

吉備真備「・・・・・・・・・」


河神ラドン「・・・・出来ないか・・・。そうか・・・やはり君は私の期待外れでしかなかった。君の存在を危険分子から外して当然というべきかな?」

河神ラドン「君という存在が彼の姿でこの特異点に現れた時は少しは期待は持てたはずだと思ってたのだがなぁ〜〜・・・ほんとガッカリだよ。」

吉備真備「!?。なんだと・・・・この俺が期待外れだと?いったいどの口で言ってるんだ・・・確かに俺の身体は―――」

河神ラドン「言わずともわかる。私だって彼が君をサーヴァントの器としてこっちに召喚された事など分かるはずもない‥彼の親友である私でさえも・・・」

河神ラドン「だがそれはそれでいいさ。私は彼の私情などに興味はない・・・彼がどうであろうとも彼が私の邪魔さえしなければどうにもなる事だからね。」

吉備真備「どうにでもなるって・・・・アンタはこの依代の親友ではなかったのか?彼が吉備真備の魂の依代として現界している事も、アンタは眼中にないと・・・・」

河神ラドン「ああそうさ・・・・彼がどうなろうと倒せる事が出来ればそれで良いのさ。だって・・・‥」


河神ラドン「“彼”とは直接会ってもすら無いのだから。」

吉備真備「――――!?」



シュッ!バシュゥゥゥ〜〜〜〜〜!

吉備真備「―――――――」バシュゥゥ〜〜!ドサッ・・・・


河神ラドン「故に君が彼の姿をしようと私にはどうも感じる事など無いのだよ、吉備真備。・・・いや・・・・」

河神ラドン(最悪の特級呪詛師■■■)「“『五条悟』の皮を被った猿(サーヴァント)”め・・・・」


キュゥゥゥン・・・・・・

―――――――――――――――――――――――――――――――
河神ラドンの宝具により、自身の片眼が潰れるほどに重傷を負いつつも、どうにかカルデアのマスターたちを遠くへと逃がした吉備真備。

しかし彼は河神ラドンとの問答にて、河神ラドンは彼の事など眼中にはないかのように言い張り、彼はラドンの言い放つその真実に動揺してしまい、

その隙に河神ラドンが彼にトドメをさすかのように手刀を振るい、吉備真備の顔が横真っ二つに引き裂かれ、彼の霊基はそのまま消滅するのであった・・・


そして河神ラドン自身は、吉備真備が自身の思っていたモノとは期待外れだったと悟り、彼に落胆した表情で吉備真備を倒し、その失望感溢れる目つきを持って、

吉備真備の事を“『五条悟』の皮を被った猿(サーヴァント)”と言い放ち、彼と彼が使役するサーヴァントたちと共にその場を動かずに立ち尽くしているのであった。


そして消滅した吉備真備が倒れた後には、真っ二つに引き裂かれたように破れた紙切れがあり、その紙はそのまま火がついて燃えるように消えていくのであった。
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/04/16(火) 00:01:21.98 ID:6qqWpB4R0
第13■■:真実の開示
――――――――――――――――――――
回想シーン:中国・唐 高楼にて・・・・


ヒュゥゥ〜〜ン・・・・

吉備真備「あ〜あぁぁ・・・ほんとどうしたものかなぁぁ〜〜・・・」

吉備真備「あの唐人め、僕が優れた知能を持ってるからってこんな所に閉じ込める事はないだろ。全くもう・・・・」

吉備真備「僕はただ唐の国で仲良く外交して、この地の文化や色んな事を学んでいこうと思っていたのに・・・」

――――――――――――――――――――――――――――――
元正朝の霊亀2年・・・僕が21の才時に日の本の海の向こうにある唐の国に入唐し、そこで日の本と唐の国との異文化交流と共に留学勉強をするはずだった。

だけど唐の役人たちは僕が入唐するのを良しとせず、僕を捕まえて、こんな山と山に囲まれたとても高さのある牢屋に入れられちゃったんだ。

彼らの事は僕の術でどうにかなる保証はあるのだけど、当時はこちらが唐にきた身の為に迂闊に彼らを刺激する事など出来なかったんだ。

彼ら唐の役人たちを刺激させたらそれこそ日の本と唐との戦争は免れない。領土の大きい中国大陸にある唐と日の本とでは戦略的にも技術的にも、日の本のより上である事はこちらの予想はしていた。

それ故に僕は唐の役人たちの指示通りに動き、生きて出る者はいないという山の中にある高楼に閉じ込められ、こうして僕は高楼の中で暇を持て余しているって事なのさ。
――――――――――――――――――――――――――――――

ドスンッ・・・ドスンッ・・・ドスンッ・・・ドスンッ・・・・

吉備真備「・・・‥ん?」


鬼(阿倍仲麻呂)「・・・・・・・・・」ドスンッ、ドスンッ、ドスンッ、ドスンッ・・・・

吉備真備「!。(アイツか・・・確かこの高楼には不気味な鬼が潜んでいると聞いており、役人たちが言うに高楼から生きて出る者はいない理由がそれであり、)」

吉備真備「(その鬼が高楼から逃げる者らを丸呑みしているとか否かと聞いてはいるが、念の為に僕の姿を隠しておいた方が良さそうだ・・・)」

シュンシュンッ、フワァァンッ・・・・・・・


ドスンッ、ドスンッ、ドスンッ、ドスンッ・・・・

鬼(阿倍仲麻呂)「・・・・???」キョロキョロキョロ・・・・
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/04/16(火) 23:53:13.53 ID:6qqWpB4R0
透明姿の吉備真備「おい。いかなる者ぞ、我は是れ、日本国の王の御使ひなり。王事、盬(もろ)きことなし。鬼何ぞ伺ふや」

鬼(阿倍仲麻呂)「!。おお〜〜!よもや最も嬉しきことなり。我も日本国の遣唐使にて、渡れりし者なり。物語りせむと思ふ。」

透明姿の吉備真備「・・・そうかな?私の眼にはただの会話の出来る鬼にしか見えぬ。会はむと思はば、鬼の貌(かたち)を変へて来るべし。」

鬼(阿倍仲麻呂)「・・・・・・・・・・・・・・・」

―――――――――――――――――――――――
唐役人たちに捕らえられ、高楼での監禁生活を強制されていた頃、僕がいる高楼に鬼の姿で訪問してきた者こそが阿倍仲麻呂だ。

僕が唐に来る前、過去に遣唐使として唐につかわされ、そのまま行方知らずとなったと日の本の話で聞いていたのだが、

その彼も僕と同じく唐の役人たちによって高楼に閉じ込められ、彼はそこで飢え死となり、彼は鬼の生き霊となって高楼周辺を彷徨っていたと仲麻呂はそう言ってくれた。


彼が僕に尋ねてきた理由は僕が彼と同じ日の本の人間である事を見て、彼は僕に彼の子孫の消息の有無を確認するために僕の所へ訪ねてきていたのだ。

僕は彼に彼の子孫は無事にうまくやっていると伝え、彼はそのお礼として僕に今の唐の国の全てを教えてあげ、僕に全面的に協力してくれると約束してくれた。

そして僕は阿倍仲麻呂が途中で消えぬよう彼を僕の式神による使い魔契約を交わし、阿倍仲麻呂とは良き親友であり、良きパートナーとなった。


そして僕と仲麻呂は唐の国で僕たちを貶めようとする悪しき心の唐の役人たちを懲らしめる為、その知恵と策で役人たちを翻弄してやった。

時に文選の意味を知るためにわざわざ空を飛んだり、命を賭けた囲碁勝負に挑んだり、日の本の神仏たちと協力して唐の国に色々な災いを―――



ザザッ、ザァ〜ザァザァァァ〜〜〜・・・‥


否。私が主に伝える事はこのような物事であらず。私が伝えたい事は英霊としての私ではない・・・‥

今、この汎人類史の外の世から持ち込まれた呪いに包まれた特異点にて、私がこの呪いに耐えいるサーヴァントとなるべく要した私の偽りの身体・・・

主らが言う“依代”としての人間の経緯であり、その依代が何故、河神ラドンとの青い春の記憶を・・・‥

――――――――――――――――――――――――――――

???1「“弱者生存”――それがあるべき社会の姿さ。弱きを助け、強きをくじく。呪術は非術師を守るためにある」

???2「それ正論?俺、正論嫌いなんだよね・・・‥」

???2「呪術に理由とか責任を乗っけんのはさ、それこそ弱者がやることだろ。ポジショントークで気持ちよくなってんじゃねぇよ!」

???1「何・・・」


彼とその者は同じ呪術師だった。術の種類も家柄も異なるも、彼らは共に人々を守る人類の守護者であった。

彼らは互いに親友であった。共に数々の呪いが渦巻く戦場でそれらを呪いを祓ってきた戦友であり、互いに信頼し合える同志であった。


あの時までは・・・・
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/04/17(水) 10:29:42.84 ID:wo4ymFVk0
■■■■の世界:東京・新宿の大通りにて・・・



最悪の呪詛師(■■■)「術師以外殺すのかだって?ああそうさ、私がしたのは意味のない殺しではない。この殺しには意味はある。意義もね。大義ですらある。」

最悪の呪詛師(■■■)「それに親だけ特別というわけにはいかないだろ。もっとも私の家族はもうあの人たちだけじゃない。」

■■■「■■■■■■■■■!■■■■■■■■■―――――!!」

最悪の呪詛師(■■■)「できもしないことをせこせこやるのは意味はない、か・・・・それは傲慢だな。」

■■■「!?」

最悪の呪詛師(■■■)「君にならできるだろ■。自分にできることを人にはできやしないと言い聞かせるのか?」

■■■「――――」



最悪の呪詛師の素顔
https://livedoor.blogimg.jp/anico_bin/imgs/a/e/ae2da575.jpg


最悪の呪詛師(■■■)「君は■■■(ガァ〜ガァァガァ〜〜)だから最強なのか、最強だから■■■(ガァ〜ガァァガァ〜〜)なのか?」

■■■「■■■■■■?」

最悪の呪詛師(■■■)「もし私が君になれるのならこのバカげた理想も地に足が着くと思わないか?」

■■■「・・・・・・・・・」

最悪の呪詛師(■■■)「生き方は決めた。あとは自分にできることを精いっぱいやるさ。」

■■■「―――!!」シュッ!

最悪の呪詛師(■■■)「殺したければ殺せ。それには意味がある」

■■■「・・・・・・・・・・」

――――――――――――――――――――――――
■■■には彼を殺す事などできなかった。かつての親友、共に苦楽を共にした友を、人の醜悪に嫌気がさし人を呪うようになった彼をその手で殺めることなどできなかった。

■■■はどうしても彼を止める想いがあった。呪術師として、彼の親友として・・・これ以上、彼の悪行を止める為にも・・・


しかし今、■■■はこの人類史での制約を守る為、彼は自分自身に“縛り”をかけ、彼はその縛りによって自滅しようとしている。

抑止力は判断を誤った。英霊では最悪の呪詛師を倒せない。最悪の呪詛師の暴走を止められるのは彼しかいないというのに・・・

判断を誤るな。主は彼を救う唯一の人である事を。今は彼を救うことに命をかけろ。責務の呼び声はその後だ。

『責務の呼び声(オーディール・コール)』が、主らと『五条悟』を殺すように・・・‥


ガガガガガァァァァ〜〜〜〜!!プツンッ!
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/04/17(水) 11:09:54.48 ID:wo4ymFVk0
???「藤丸立香!起きるんだ藤丸立香!」


【・・・‥!?】←
―――――――――――――――――――――――――
渋谷 クロスタワー内:吉備真備のアジト



パチパチパチッ・・・

呪詛師エリザベート「・・・・・・‥」

【――ハッ!?】
【エリちゃん・・・それに宿儺・・・・】←

口元の宿儺「ようやく起きたか・・・またしても睡眠時間が長かったなぁ‥?」

呪詛師エリザベート「ええ。あの吉備真備の即急の脱出手段の影響もあって、貴方がその際に気絶しちゃってたからもう・・・」

【気絶してた・・・‥】
【!?】←


【真備さんはどこ!?】←

呪詛師エリザベート「・・・あのイケメン、私たちを逃がすためにあのような脱出手段を使ったわ。そしてあの人は1人で河神ラドンの足止めに入った。」

呪詛師エリザベート「おそらくあの様子ではもう助からない。それ故にあの手段を使ってでも、唯一の希望である私たちをあの場から逃がそうとした‥」

口元の宿儺「そういう事だな。あいつの事はもう諦めろ。あいつはお前を救うために自らの霊基を犠牲にしたただそれだけのことだ。」

口元の宿儺「それにあの大盾の女の事もだ。奴の術式の呪いからすぐに目覚めなかった以上、あの女もラドンの奴に捕まったと見受けられる。」

口元の宿儺「おそらく奴は彼女たち2人を人質に何かを仕掛けるつもりかもしれん。お前が契約しているという他のサーヴァントやらを使ってな?」

【!?】
【他のサーヴァントっていうのは・・・・】←


ガガッ・・・ガガガァァ〜〜〜、ピピィィー!

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「藤丸ちゃん!藤丸ちゃん聞こえる!?」

【ダ・ヴィンチちゃん!?】
【良かった‥無事だったのね・・・。】←


ダ・ヴィンチちゃん(通信)「ああ・・・ゴルドルフもカドックも、どうにか医務室で事なきを得ている。まさか特異点での呪詛攻撃がこちら側にも届くなんて思いもしなかった・・・」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「ただその呪詛が当たるのにこちら側の距離が遠かった事が幸いだったのか、こちらの影響は長時間の気絶で済んだ。」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「その時間は私の計算上・・・約1ヶ月分の情報量がこちらに流し込まれた感覚であって、私がそれから起きるのに1週間はかかる所だったのだけど・・・」
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/04/18(木) 00:02:13.91 ID:C1iWwbGp0
ピピピィィーー!


テスカトリポカ(通信)「そこはオレの力でどうにか時間を早め、ダ・ヴィンチ女史を早めに起こしてやったのさ。力の解放にはモルガンの姉さんも協力もしてくれた。」

テスカトリポカ(通信)「まあオレはナイチンゲールやアスクレピオスのような医者ではないが、状況が状況だったからなぁ。」

【テスカトリポカ!】←


モルガン(通信)「無事か我がマスター。話はある程度シオンから聞いている・・・・我が娘バーヴァン・シーがマシュと共に敵に捕まったと・・・・」

【モルガン・・・・その・・・・】←

【本当にごめんなさい!】←
【私、バーヴァン・シーを守れなくて・・・】

モルガン「いいえ・・・あなたは何も悪くはありません。むしろ戦う相手が悪すぎたと言うべきでしょう・・・あの河神ラドンと名乗るサーヴァントという者の力に・・・」

テスカトリポカ(通信)「ああ。あのような呪いの攻撃をする奴がいるなど、全能の神であるオレも初めて耳にする存在だ。ましてやサーヴァントを無条件で操れるなんてな・・・」

テスカトリポカ(通信)「故にいくら今のオレがマスターのサーヴァントであっても、今回ばかりは全面的に協力することができねえ。マスターを救いに行けない事についてはオレも謝罪はするさ。」

テスカトリポカ(通信)「なんたってあの河神ラドンの持つ力と今のオレたちサーヴァントとはあまりにも相性が悪すぎる。そこだけは理解してくれればいいのだが、マスター・・・」

【無条件で操る・・・?】
【いったい何があったというの?】←


シオン(通信)「プトレマイオスたち、特異点へ向かったはずのサーヴァントが特異点から退去したにも関わらず戻ってこない理由が分かったんです。」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「ああ。本来、藤丸氏と契約したサーヴァントが特異点から退去された場合、その霊基が消失がなければ、霊基グラフを通して再召喚する事が出来る。」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「だがプトレマイオスたちが特異点から退去したにも関わらず、彼らの霊基は特異点から戻ってこないという事態が在って‥」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「その事に私がどうも気になり、急遽、カルデアの霊基グラフをこちらで調べ直したところ、とんでもない事がわかったんだ!」

【!】
【とんでもない事って?】←
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/04/20(土) 00:02:48.49 ID:eSuRsnJ70
シオン(通信)「藤丸さん。以前、ビーストIII:Lの案件でカルデアの職員を含む多くのサーヴァント達が忽然として消えた事を覚えていますか?」

シオン(通信)「あれらの原因は案件の黒幕である神霊カーマが自身をビーストとして完成させる為に、17世紀半ばの日本、江戸時代の江戸城内‥」

シオン(通信)「特異点名:【徳川廻天迷宮 大奥】を形成させる材料として、当時の江戸城にいた大衆と多くのカルデアの職員とサーヴァントたちを攫い、そして特異点の材料として利用させられた。」

――――――――――――――――――――――――――
回想シーン:【徳川廻天迷宮 大奥】にて・・・・

大奥とカーマ(イメージ像)
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/monokuror/20220705/20220705074416.jpg
―――――――――――――――――――――――――――

【今でも少しは覚えているよ】←
【あれは正直むごかった・・・】


シオン(通信)「ええ・・・。それでこの渋谷特異点へ向かった7騎のサーヴァントの内、徐福・牛若丸・モレ―の3騎は、特異点内に充満する呪いにやられ、」

シオン(通信)「プトレマオスさんに至っては現在エリザベート・バートリーを器としている両面宿儺・・・別名:呪詛師エリザベート宿儺によって身体を切り裂かれた。」

シオン(通信)「それらのサーヴァント4騎が渋谷特異点から何らかの形で退去され、本来は霊基グラフを使って再召喚は可能なのですが・・・・」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「・・・それらの霊基が今、特異点から戻っていないとの話の他、先ほどの河神ラドンの話や呪霊サーヴァントたちの事で気になる事ができてね」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「ラドンが召喚させた“呪霊サーヴァント”たちを、彼は普通に“サーヴァント”と呼び、その呪霊サーヴァントたちの素顔もまた・・・」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「カルデアのサーヴァントと霊基の波長が似ていた事から、カルデアの霊基グラフを改めて調べ直したのだけど・・・・」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「・・・・・・・・・・」

【ダ・ヴィンチちゃん・・・?】←


ダ・ヴィンチちゃん(通信)「うん・・・落ち着いて聞いて藤丸ちゃん。その霊基グラフを私が改めて調べ直したところ、カルデアにあるサーヴァントたちの霊基・・・・」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「つまり藤丸ちゃんとのサーヴァント契約が・・・英霊の座とのリンクと共に他所の所へ行くと書き換えられていたんだ!」

播磨局、呪詛師エリザベート「――――!?」


【・・・・えっ・・・‥?】←
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/04/21(日) 00:06:09.81 ID:no1Qq2Jk0
シオン(通信)「正確に言いますと、カルデアで保管している霊基グラフと英霊の座とリンクがマスターである藤丸氏ではない誰かに主導権を取られ、」

シオン(通信)「その主導権がその藤丸氏ではない誰かが握っており、こちらではサーヴァントの再召喚が不可になっている状態になっています。」

シオン(通信)「簡単に言えば、こちらのサーヴァント使用のアカウントが乗っ取られている状態を意味しています。そしてそのアカウントを乗っ取った人物こそ・・・」

【河神ラドンっていう事だよね?】←

シオン(通信)「はい・・・・」


播磨局「ちょっと待て!そのカルデアが契約しているサーヴァントが霊基ごと河神ラドンの奴に奪われ、それらを奴の戦力に使われてるっていうなら分かる。」

播磨局「だが、だとしてもいったいどうやってあの数のサーヴァントたちをカルデアが保管してる霊基と一緒に盗むことができたんだ?」

播磨局「プトレマイオスたちであれば、この渋谷に充満する呪いとかでサーヴァント達を倒し、それらが退去する前に霊基を奪ったとするのなら理解が追いつくはずなのだが‥」

シオン(通信)「ええ・・・プトレマイオスさんたち4騎の呪霊サーヴァント化については播磨局さんの説が正解なのは確かなのですが・・・」

シオン(通信)「カルデアからのサーヴァントとその霊基の強奪に至っては、大奥特異点の件から既に隅々まで対策をしていたのですが・・・」


ピピィィ〜〜!

ネモ(通信)「その河神ラドンにしてやられたんだ。まさかあんな仕掛けを彼ら宛てに仕込んでいたとは・・・・」

【キャプテン!】
【いったいストーム・ボーダーで何があったの!?】←

ネモ(通信)「ああ・・・まず、マスターにはこれを見てほしい。君たちが渋谷特異点へとレイシフトした直後、ストーム・ボーダー内のマイルーム各箇所‥」

ネモ(通信)「特にサーヴァントたちがいるマイルーム中心に、テスカトリポカとモルガンが録画してくれた映像だ。」


ピピィィ〜、ガガガガァァァ〜〜〜・・・・
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/04/21(日) 23:44:48.23 ID:no1Qq2Jk0
ストーム・ボーダー:数時間前の録画映像画面(時系列:カルデアのマスターたちが渋谷特異点へ向かった直後)


エリザベート・バートリー(テレビ画面)「ハァ〜〜イ、この映像を見ているサーヴァントのみんな〜〜!お待たせぇぇ〜〜!!」

エリザベート・バートリー(テレビ画面)「あなたたち、今年は“昼と夜の城での聖杯戦線”によってハロウィンイベントが潰れてしまったって聞いているのだけど、」

エリザベート・バートリー(テレビ画面)「見ての通り、私のハロウィンは健在よ!私のハロウィンは聖杯戦線なんかに屈していないわよぉぉ〜〜!」


【この映像のエリちゃんって・・・・】←

口元の宿儺「河神ラドンの奴がエリザベート・バートリーの姿に変えた俺を使って撮影させたものだ。良くできているだろ?(ドヤッ!)」

播磨局「良くできているって、お前・・・・」

ネモ(通信)「‥問題はここからだ。この映像はサーヴァントが居住しているマイルーム、食堂などの施設にしか流れていなく、その映像自体に問題があったんだ。」


エリザベート・バートリー(テレビ画面)「さて・・・この映像はサーヴァントたち全員にむけて配信しているもので、これを見ている貴方たちにとても重大な話をしてあげるわ。」

エリザベート・バートリー(テレビ画面)「この話は一度だけしか言わないから、耳の穴をかっぽじってよーく聞きなさいよ!」


エリザベート・バートリー(テレビ画面)「今回、このような時期に開催されるハロウィンは今までのハロウィンとは違う。今までのトンチキとは比べようもないほどのシリアス路線・・・」

エリザベート・バートリー(テレビ画面)「今回のハロウィンとしている特異点・・・少しでも放っておくことがあれば、汎人類史が泡沫化するほどに重要かつ危険なレベルで設定したわ。」

エリザベート・バートリー(テレビ画面)「特異点の場所は日本にある東京、渋谷・・・・その場所で私は人類史の命運を賭けた“ハロウィン聖杯戦線”開催させるわ。」

エリザベート・バートリー(テレビ画面)「もちろん、この特異点には貴方たちサーヴァントたちのマスターである藤丸立香も参戦する予定なのだけど・・・」

エリザベート・バートリー(テレビ画面)「彼女は私がこの特異点で得た力でかなりの大怪我をさせ、こちらで身柄を預かっているわよ。」


ゴソゴソッ・・・・シュッ!

【あれって・・・・】
【獄門疆だ!】←

口元の宿儺「ああ・・・おそらくアレは聖杯の雫で生成したモノではない。お前を封印した獄門疆の生成の為のオリジナルと言うべきシロモノだろう‥」

呪詛師エリザベート「なんですって!?じゃあどうしてそのようなモノを宿儺が持って・・・・」

口元の宿儺「撮影の為に一時的に手渡されたモノだ。お前はその時お前自身が決めた定時時間内でお前の生得領域に引きこもっていたから知らないのは当然だ。」

口元の宿儺「まあ、あの獄門疆の事については俺は関係ないというべきかな?」

呪詛師エリザベート「・・・・・・・・・‥」


【エリちゃん・・・?】←
【(いったいどうしたんだろう?)】
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/04/23(火) 23:23:51.01 ID:f8jKArL50
エリザベート・バートリー(テレビ画面)「このようにこのサイコロの目のような箱の中には貴方たちのマスターが入っている。中身がどうなっているのかは教えてやらないわよ!」

エリザベート・バートリー(テレビ画面)「マスターを助けたくば、死に物狂いで掛かってらっしゃい!貴方たちのマスターは貴方たちサーヴァントが助けなきゃならないのだから!」

エリザベート・バートリー(テレビ画面)「そしてその貴方たちの持つ力を持って、お互い、呪いあおうじゃないの?」


キィィィ〜〜〜ン、ビカァァァ〜〜〜ン!!
――――――――――――――――――――――――――――――――
映像を見た直後、吉備真備のアジトにて・・・


【‥今の光はいったい・・・・!?】
【もしかしてあの光がサーヴァント達を・・・・】

モルガン(通信)「そうだ。あの映像の後に画面から照らされた光がカルデアのサーヴァント達を飲み込み、彼らはその姿を消しました。」

モルガン(通信)「私は即座に術を使ってあの光から逃れたのだが、近くにいたブリトマートらが消えていた事から、あの映像からの光が何かしらの術による転移の術だと知った。」

モルガン(通信)「その他にも私を含めた一部のサーヴァントたちはどうにかその光から逃れたが、他の多くのサーヴァント達はおそらくあの光を浴びて‥」

モルガン(通信)「先ほどマスター達が見たラドンの配下となった数多くのサーヴァントとして、彼らの霊基が河神ラドンに取り込まれたと見て間違いないな。」

【そんな・・・‥】←
【・・・・・・】

モルガン(通信)「信じられないと思うか。だがこれは現実だ・・・紛れもないほどにこちらの圧倒的不利となっている・・・。」


テスカトリポカ(通信)「俺とモルガン、その他光に呑まれなかった一部のサーヴァント達は今のところ大丈夫なのだが・・・」

テスカトリポカ(通信)「この今の状況では、こちらからの追加戦力が無いと言っても過言はねえ状態だ。ラドンの意味や渋谷の呪いも含めてな。」

テスカトリポカ(通信)「一部無事だったサーヴァントの中にはメリュジーヌや俺の妹なんかは、すぐにでもそっちへ行こうとこちらが施した拘束を破ろうと藻搔いているのなのだが・・・」

テスカトリポカ(通信)「万が一、あのつよつよ娘2人が敵の手に堕ちればそれこそマズい事になるからな。全力で2人を止めているのがやっとだ・・・。」

テスカトリポカ(通信)「今回の一件はあまりにもサーヴァントには分が悪すぎる。色んな意味でな・・・」


【・・・・・・・・・‥】←
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
河神ラドンの圧倒的な力に吉備真備が自身の術式を持って、吉備真備自身が殿になるよう強引に金王八幡宮周辺から脱出させられたカルデアのマスターたち

彼女たちが飛ばされたのは吉備真備がアジトとしていたクロスタワーの一室であり、彼女たちはそこで今の状況を整理するかのようにダ・ヴィンチちゃんたちに話をしていた。


カルデアにいるダ・ヴィンチちゃんたちの話から、特異点から退去したはずのサーヴァントがカルデアの霊基グラフに戻っていない原因が判明し、それらの説明をしたところ‥

それらの原因はカルデアで保管している霊基グラフと英霊の座とリンクの主導権がカルデアのマスターから河神ラドンに乗っ取られている事が原因であり、

しかもその多くがカルデアのマスターが渋谷特異点へと向かった直後、突如としてカルデアのサーヴァントたちに向けて配信された映像によって多くのサーヴァント達が巻き込まれ、

それにより様々な事が重なり、カルデアから追加戦力のサーヴァントが送り出せないほどに状況が最悪になっていた事をカルデアのマスターたちは知るのであった。
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/04/24(水) 09:20:23.35 ID:qBLtx5cu0
ネモ(通信)「藤丸立香。このように我々は河神ラドンの持つ不確定すぎる力により、我々は完全に大網漁の網に掛かった魚の群れと言える程の立場となった。」

ネモ(通信)「ラドンの持つ力を解析しない限り、こちらの勝機は大海にいる一匹のプランクトンを捕まえる程に困難を極まるというのだが・・・」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「こちらの重要戦力であるマシュがラドンの手中に堕ち、藤丸ちゃんが捕らえられれば、ラドンの望む太古竜確定英霊召喚術式が完成してしまう。」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「太古竜が復活すれば、こちらの敗北は確定したの当然だ。やはりトリスメギストスIIが再度予測した通り・・・・」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「カルデアがこの特異点に干渉した事でラドンの策に嵌まり、汎人類史は彼によって泡沫化されるように呪殺されるというべきか・・・・」


呪詛師エリザベート「・・・・・・・・・・」

播磨局「・・・・・・‥」

口元の宿儺「・・・・・・・・・」

【・・・・・・・・・・】



口元の宿儺「・・・フフ、フフフフフフフッ、アッハハハハハハハハハハハハ〜〜〜!!!」ゲラゲラゲラ!!

【!?】
【宿儺・・・・・】←

口元の宿儺「フハハハハハハハ〜〜!!言ったはずだ。この事態を招いたのは藤丸立香、お前のせいだと!お前がエリザベート・バートリーの心を裏切った事が全ての始まりだと!」

口元の宿儺「お前が彼女を裏切らずに彼女のハロウィンとやらに耳を傾けていれば、お前はこの絶対的で絶望的な呪いを貰う事は無かった。」

口元の宿儺「お前が彼女のハロウィンを裏切り、昼夜の城の聖杯戦線に魅入られ、それでも彼女に固着した故にこの特異点は対人類史・対カルデア専門の特異点へと完成に至った。」

口元の宿儺「お前らカルデアがこの特異点に関わった時点でアイツの思惑通りになった。お前たちを呪うべきここまでお前たちをはめる罠を用意し、お前らはそれに引っかかった。」

口元の宿儺「クッハハハハハハ!全く、自分たちの世界を守る為に行ったつもりが逆に自分たちの世界を呪い殺す事になってしまうとは・・・ほんと実に愉快なことだ!!」

口元の宿儺「ここまで俺を笑わせたのはあの呪術師たち以来初めてだ!お前たちはまさに“呪い”に振り回された道化だ。それ以外に言うことなど無い!」

播磨局「!?。てめぇ・・・・!」


口元の宿儺「・・・だが、だからとて俺はあの河神ラドンと名乗る奴をこのまま見過ごす訳にはいかん。奴は俺のこのような望まぬ姿で召喚させた“貸し”がある。」

口元の宿儺「俺のこの姿で侮辱し、あわや俺とは何も関係のない世界の蹂躙に利用されたなどと、それこそ不愉快極まりのない事だ。」

口元の宿儺「俺は奴をこのまま生かしておくつもりはない。だが現状がこの有様では元もこうもない・・・・故に・・・」


口元の宿儺「お前たちに俺たちの“真実”を開示してやろう。」


播磨局、通信越しのカルデアのみんな「―――!?」

【真実・・・?】
【それってどういう事なの?」←
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/04/25(木) 00:03:15.59 ID:q7mrdDn50
口元の宿儺「言葉の通りさ。お前たちカルデアの術師が不甲斐なさ過ぎるせいで俺もこれ以上黙ってられるものではなくなった。」

口元の宿儺「このままでは俺たちもまた、あの河神ラドンと名乗る奴に餌をやられるだけの存在と成り果ててしまう。そのなる事は俺にとって一番の不愉快だ。」

口元の宿儺「奴を倒す為にも、これらをもって俺たちの真なる正体の開示をする“縛り”を設けようかと俺は思っているのだが・・・」

呪詛師エリザベート「開示って・・・宿儺、貴方がやろうとしていることは―――」

口元の宿儺「言わずともよい。本来ならば、この世界で最も異物である俺たちの存在が明るみになれば、この世界の抑止とやらに消される可能性があるのだが・・・」

口元の宿儺「今のこの状況下でようやく全てがわかった。この件は必ずしも俺たちの真なる力でなければ、取り返しのつかないことになるのは確実だと・・・」


口元の宿儺「クククク・・・・そう思えば、俺たちをここに呼び出させた抑止力の奴も、花の魔術師も、俺たちに土下座してでも世界を守って欲しいとせがんでくると俺は確信してる。」

口元の宿儺「お前らもいい加減に素直になれ。お前たちもまた、真の存在を隠し続けることに限界を感じてきているのだろう?」

口元の宿儺「もっとも、お前たちの真の呪術を解放したところでアイツを救えるのかは知らぬのだがな・・・。」

呪詛師エリザベート、播磨局「・・・・・・・・・・・・」

【エリちゃん、播磨さん・・・・?】←


ダ・ヴィンチちゃん(通信)「ちょっ・・・宿儺。君はいったい何を言っているんだ?世界の抑止力が君たちに土下座をするだって?なんで抑止力が君たちにそのような権限があると確信しているんだい?」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「宿儺はラドンによって呼び出されたとはいえ、君たちはこの特異点修正の為に抑止力によって召喚されたはぐれサーヴァントではないのか?」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「はぐれサーヴァントとして召喚された者である以上、抑止力自体が君たちにお願いされることなど・・・」

口元の宿儺「その抑止力自体が俺たちにそのような“縛り”を結ばせてこっちへと召喚されたのが俺たちだととしたら?」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「―――!?」


【えっ・・・‥】
【“縛り”を結ばせた・・・・】←

シオン(通信)「・・・・・・・・・・・・・」
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/04/29(月) 23:23:06.91 ID:qAWzbJff0
口元の宿儺「ところで・・・お前たちの仲間のサーヴァントのロードエルメロイとやらはどうしたというのだ?奴もあの攻撃を受けたのだろ?」

シオン(通信)「はい。確かにラドンが放った宝具らしき光はサーヴァント・諸葛孔明の疑似サーヴァントであるロードエルメロイ二世にもあって、彼も同じく数時間気絶した程度で済んだのですが・・・」

―――――――――――――――――――――――――――
数分前(カルデアのマスターがアジトで目覚める前)・・・・ストーム・ボーダー:管制室内にて・・・


シオン「エルメロイ二世さん!起きてくださいエルメロイ二世さんッ!」

ロードエルメロイ二世「・・・‥ハッ!シオン‥それにダ・ヴィンチ女史・・・‥。私は‥いったい・・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「あの河神ラドンの宝具によって君やここにいる我々も数時間の間、その意識を失っていたんだ。」

ダ・ヴィンチちゃん「テスカトリポカとモルガンの力があって、早い段階で意識を取り戻せたのだが、あの宝具はいったいなんだったのか・・・」

ロードエルメロイ二世「そ、そうか・・・‥私も何が起こったのかサッパリ分からなかった・・・‥。ただ、私の眼に見えたのは数多くの歓喜、数多くの幸福・・・」

ロードエルメロイ二世「それがこうも果てもなく、こうも簡単に私の頭にねじ込まれるように無限の幸福感が私の中へと・・・・」


ロードエルメロイ二世「‥は・・・はははははは・・・‥これは私でも理解が追いつけない・・・・アレは魔術を遙かに超えたシロモノだ・・・私の手におえるモノではない・・・」

ロードエルメロイ二世「ハハハ・・・・ハハハハハハハハハハハハ・・・・・・‥」スタッ・・・スタッ・・・スタッ・・・スタッ・・・・・・


シオン、ダ・ヴィンチちゃん「・・・・・・・・・‥」

―――――――――――――――――――――――――――――
話は現在に戻り、


シオン(通信)「そういう訳で、ロードエルメロイ二世は河神ラドンの宝具に参ってしまったのか・・・あの様子では彼はまともに話を聞くことも会話することもできないと判断し、」

シオン(通信)「彼は一度霊体化して医務室に運ばれまして、彼は今回の件としては再起不能(リタイア)かと・・・・」

【そう・・・・・・】
【でも彼が無事で良かった】←


口元の宿儺「・・・そうか。やはりあの術式は少しながらもカルデアにも届いていたというのか・・・全くとんでもない術式を見せられたモノだな・・・」

口元の宿儺「まさか六眼持ちでなければ使えぬ領域展開をあの実一つで再現させるとは・・・やはり奴はタダモノではない・・・」

口元の宿儺「あの領域展開・・・・『五条悟』にしか使えない領域展開――『無量空処』をあのような形で再現させるとは・・・・」


【!?】←
【(いま、五条悟って・・・‥)】←
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/04/30(火) 00:09:16.27 ID:GdQ7mkcF0
口元の宿儺「さて、与太話はここまでだ。単刀直入でお前たちカルデアに言う事がある。」

口元の宿儺「お前たちは今の俺のことをエリザベート・バートリーの霊基と融合された“両面宿儺”と見ているようなのだが・・・・」

口元の宿儺「俺は正確にはお前たちの知る“両面宿儺”ではない・・・・日の本の伝説にて語られる怪物でも仏教の開基の存在でもない。俺は俺で呪いの王・・・」

口元の宿儺「呪術を用いて、呪術全盛の時代を好きに蹂躙してきた呪いの王・・・・史上最強の呪術師と言うべき存在と言うわけだ。」


ダ・ヴィンチちゃん(通信)「史上最強の呪術師って・・・・そんな事、カルデアのデータには何も記されていない。例え君がそうだとしても・・・・」

口元の宿儺「記されていないのは当然だ。俺はお前たちのカルデアの事など何も知らん・・・いやむしろお前たちのような魔術師という存在も聞いたこともない・・・」

口元の宿儺「少なくても俺がいた“世界”にカルデアも魔術師も、サーヴァントというモノは存在しない・・・そのような概念さえも俺がいた世界には存在しない・・・・」

口元の宿儺「俺の世界にあるのはこの渋谷に再現された呪力・・・即ち“呪いの力”が原動力であり、俺の世界の基礎と呼ぶべきか・・・」

【呪いの力が原動力って・・・・】
【!?。まさか――――】←

口元の宿儺「そうだ・・・・俺たちは元からお前たちの世界の人理定礎を守りに来た、抑止力に呼ばれた“サーヴァント”なんかではない・・・俺は・・・いやここにいる俺たち3人こそ・・・」


キィィ〜〜ン!ピカァァーーン!

呪詛師エリザベート→両面宿儺(エリザベート)「『呪術廻戦』と呼ばれる並行世界から呼び出された呪術師。それが真実の開示だ。」

通信越しのダ・ヴィンチちゃん「―――――!?」

通信越しのシオン「・・・・・・・・・・」

播磨局(■■■■)「・・・・・・・・・・・・・」


【呪術(じゅじゅつ)・・・廻戦(かいせん)・・・‥】←
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/01(水) 23:16:48.92 ID:VElGLUEp0
河神ラドンの持つ不可解な能力と術の内容‥そして河神ラドンにマシュ・キリガガライトの捕獲された事実により、もはや為す術がなくなったと思われたカルデアのマスターたち

そんな彼女たちに両面宿儺(エリザベート)は彼女たちの絶望している様子を嘲笑うかのような素振りを見せつつ、今の状況が自分自身にとって不愉快極まりない事であると判断し、

宿儺はカルデアのマスターたちに本来の宿儺たちがどのような存在である事という真実の開示によって彼女たちに単刀直入で伝えた。


それは彼らがカルデアのマスターたちの世界には本来存在しないはずの人物である事を示しており、宿儺はそれを承知の上であった。

そして宿儺は自分やとある人物らを含めた3人が『呪術廻戦』という異世界から来た者であると情報開示をし、カルデアのマスターたちはその事実にただ驚く事しか出来なかったのであった。


今、カルデアのマスターたち(FGOの世界)と宿儺たち(呪術廻戦の世界)と、この2つの世界の存在が本当の意味で出会う形となり、

この2つの人物らがこの2023年度のFGOのハロウィンイベントに偽造し、呪いが渦巻く渋谷の特異点と化した渋谷に大きな激震が走るのであった。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

怪奇ハロウィン廻線〜呪いと陰陽の聖杯戦線〜  ←バリィィィ〜〜ン!!(タイトルがひび割れるように砕け散る)

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特級異世界案件  人理定礎値:不明


呪霊廻廊戦界チェイテ・渋谷獄門疆

「Cosmos in the 呪術廻戦」


呪術廻戦×Fate/Grand Order 非公式コラボイベント
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/05/01(水) 23:39:23.33 ID:VElGLUEp0
というわけで開示がかなり遅れましたが、2023年のハロウィンと見せかけたFGO 呪術廻戦コラボです。

話は気まぐれ投稿継続ですが、まだまだ続きます
――――――――――――――――――――――
おまけ

呪術廻戦×Fate/GrandOrder スペシャルコラボイベント


怪奇ハロウィン廻線〜呪いと陰陽の聖杯戦線〜 CM

呪霊廻廊戦界チェイテ・渋谷獄門疆


メインテーマ:青のすみか(FGOバージョン)

CV:櫻井孝宏バージョン


『君たちに私を祓う事など不可能。それが事実だ。』

『黙殺されたハロウィンの渋谷にて巻き起こる、カルデアにとっての真っ黒で最低最悪の聖杯戦線』

『カルデアのその願いが、呪術師の呪いを目覚めさせる』


『呪術廻戦×Fate/GrandOrderスペシャルコラボイベント――呪霊廻廊戦界チェイテ・渋谷獄門疆――』

『さぁ・・・・思う存分、呪い合おうじゃないか!』
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