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プリキュア作るぞ part3【安価有】
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468 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/04(木) 22:53:47.07 ID:hxOLHY5Oo
「「冷波蔦壁!!」」
ズズンッ!
シャドウの行く手に巨大な壁が立ち塞がった。
しかしシャドウは、それを歯牙にもかけない勢いで突進する。
シャドウ「だぁぁあああっ!!!」ギュンッ
ズガァンッ!
クリスタル「うくくっ……!」ビリビリ
ビシッ
ビキビキビキッ!
ブーケ「うそ……」
バギャァァァンッ!!!
ブーケ「くっ……!」
クリスタル「うわっ、ぁ……きゃっ……っ!?」ビュオッ
衝撃に巻き込まれ、クリスタルの体が浮いた。
ブーケ「雪菜ちゃん!?」
クリスタル「っ、っと……だ、大丈夫です! でも……!」ズザッ
ガラガラガラ…
シャドウ「……」ギロッ
クリスタル「覚悟はしてましたけど、ここまでとは……」
ブーケ「特殊な攻撃一切無し。ただただ速くて重いだけなのがこんなにキツイなんてね……」
シャドウ「2人とも、あとで相手してあげるからさ……そこどいてくれないかな……」
ブーケ「そ、そういうわけにはいかないんだけど……」
シャドウ「どうしてもダメなら……」ググッ
クリスタル「ひっ……」
ブーケ「と、とにかく時間稼ぐわよ!」
クリスタル「は、はい!」
シャドウ「はぁっ!!」ギュンッ
シャドウがまっすぐ突っ込んでくる。
その拳が、今にもブーケたちを襲おうとしたその時だった。
フワッ
シャドウ「え……?」
シャドウの視界いっぱいに、桜の花弁と魚が舞った。
サクラ・クリア「「桜流し!!」」
ギュオオッ!
シャドウ「っ!!?」
声が聞こえた瞬間、大量の桜と魚が殺到。
ギュオオオオオッ!!!
シャドウ「うあっ、く……! うぐっ……きゃあっ!!」
ドパァンッ!!!
理解よりも早く迫った奔流に、シャドウは為す術なく押し流された。
469 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/04(木) 22:55:11.85 ID:hxOLHY5Oo
前スレ
>>480
より
桜流し(サクラウェイブ)
桜の花弁と魚が綺麗な水に流れるイメージ映像の後に目標に向かって大量の桜の花弁と魚がぶつけられる
470 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/04(木) 22:55:18.63 ID:0XM3Srpz0
不意討ち初見合体技!
471 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/04(木) 22:55:54.64 ID:hxOLHY5Oo
>>469
前スレじゃなくて1スレ目でした!
472 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/04(木) 23:05:41.95 ID:hxOLHY5Oo
クリスタル「い、今のって……!」
ブーケ「っ!」クルッ
サクラ「遅くなりましたぁ!!!」
ブーケ「桜野ちゃんっ!」
クリスタル「桜野さぁぁぁん!!!」ダダダ-
サクラ「ほんとにごめ……んぐふっ!?」
クリスタル「桜野さんだぁ……ほんとに桜野ざんだぁぁぁ……よがだぁぁぁああ……!!」ギュウウウッ
サクラ「ゆ、雪菜ちゃ……くるし……」ナデナデ
クリア「2人とも、任せちゃってごめん。大丈夫?」
ブーケ「正直めちゃくちゃしんどかったわ」
クリスタル「桜野さんの顔で睨まれると心臓きゅうううってなるんですぅぅぅ……!!」ギュウウウッ
サクラ「あ、あー……えっとぉ……ご、ごめんね?」
クリスタル「ぅぅぅ……!!」
サクラ「でももう大丈夫だから……いっぱい迷惑かけちゃったし、きっとこれからもいっぱいかけると思うけど、もう1人で抱え込んだりしないから……」
クリスタル「約束ですよっ、ちゃんと教えてくださいねっ……!」
サクラ「うんっ」ナデナデ
ブーケ「……桜野ちゃん」
サクラ「はい」
ブーケ「助けていいのね?」
サクラ「はいっ! お願いします!!」ニコッ
ブーケ「うん」ニコッ
473 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/04(木) 23:11:49.81 ID:hxOLHY5Oo
ユラッ
サクラ「!」ピクッ
シャドウ「げほっ、ぅ……あなたっ、まだっ……!」フラフラ
サクラ「……」
シャドウ「……っ」キッ
サクラ「みんな……あいつ、わたしなんだ」
クリア「……うん」
サクラ「わたしが押し込めてきた感情。いつの間にかあんなに大きく、どす黒くなっちゃってた」
ブーケ「……ええ」
サクラ「解放してあげなきゃいけない。もう大丈夫って教えてあげなきゃいけない」
クリスタル「……はい」
サクラ「だから……みんなお願い! 力を貸して!!!」
クリア「うん!」
ブーケ「ええ!」
クリスタル「はい!」
シャドウ「……っっ!」ギリッ
サクラ「いっくよー!!!」
474 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/04(木) 23:25:41.78 ID:hxOLHY5Oo
サクラ「はあっ!」
シャドウ「うぅああっ!!」ダッ
ドガンッ!
サクラとシャドウが激しくぶつかり合う。
サクラ「っっは!」シャッ
シャドウ「っ!」クルッ
シャドウが身を捩りながらサクラの攻撃を躱す。
そのまま反撃に転じようとした時……
サクラ「透ちゃん!」
クリア「たぁぁっ!」ガッ
シャドウ「ぐっ!?」
サクラの声に呼応するように、クリアがシャドウの隙を突く。
サクラ「はぁぁ!!」ドガガッ
クリア「たぁぁ!!」ガガガッ
シャドウ「くっ……! なんでっ……!!」
サクラとクリアの息の合った連携に、シャドウが次第に追い詰められていく。
シャドウ「なんで助けようとするの……! だってその子は……自分のことすらままならない……!」
クリア「あなた桜野なんでしょ? だったら知ってるはず!」バキッ
シャドウ「ううっ……」
クリア「だから手を繋ぐの! そのために仲間がいる! 友だちがいる! そのために……」
シュンッ
シャドウ「っ!」
ブーケ「あたしたちがいるの!!」ギュオッ
ドガァンッ!!
475 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/04(木) 23:27:39.88 ID:ppsc3P0Yo
さすかに4VS1じゃどうしようもないか
476 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/04(木) 23:36:26.33 ID:hxOLHY5Oo
サクラ「朱さん!」
シャドウ「なんで……っ!」ギリッ
ブーケ「たああっ!」ドカカッ
シャドウ「みんなだっていっぱい傷ついてきた! そうでしょ!?」ガガガッ
ブーケ「確かに辛い思いもした! でもそれだけじゃない!」ドガッ
ブーケ「今ここにあたしたちがいるのは桜野ちゃんのおかげだもの! これが桜野ちゃんが守ったもの! これが桜野ちゃんが繋いだ絆!」
ブーケ「だから……桜野ちゃん!」バッ
サクラ「はいっ! プリキュア!!」バッ
ヒュオオッ!
サクラとブーケがそれぞれの手のひらを合わせるようにかざした。
ブワワワワワッ!!!
シャドウ「!?」
すると突然、シャドウを上下に挟み込むように無数の花弁が現れる。
シャドウ「なにをっ……!」
足元にはブーケの色とりどりの花吹雪、頭上にはサクラの薄桃色の花吹雪。
サクラ・ブーケ「「押し花!!」」パンッ
シャドウ「うがぅっ!!?」ガッ
サクラたちが手を合わせると、その動きとシンクロするように2つの花吹雪がシャドウを挟み込んだ。
477 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/04(木) 23:37:23.96 ID:hxOLHY5Oo
1スレ目
>>742
より
押し花
敵の足元からはブーケが出した花、頭上からはサクラの桜吹雪がものすごい質量で現れて挟んで押し潰す
478 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/04(木) 23:37:50.83 ID:FEm8Go0do
ついにステゴロから卒業した桜野さん
479 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/04(木) 23:48:19.86 ID:hxOLHY5Oo
シャドウ「んぐっ……! うううっ!!!」グググッ
シャドウが潰されまいと抵抗する。そこに……
クリスタル「てぇぇぇやっ!!」ドガンッ
シャドウ「あぐっ!?」ズシャッ
クリスタルの蹴りが突き刺さる。
シャドウ「がふっ……ぅぅぅ……! なんっ、でよ……!」
クリスタル「」シュタッ
シャドウ「わたしこんなんだよ!? 本当にこのまま受け入れるつもりなの!?」
クリスタル「大切なのは無理に変わることでも押し込めることでもなくて、今の自分と向き合うことです!」
シャドウ「っ……!」
クリスタル「それに私知ってます。桜野さんは桜野さんのまま、そのままで十分素敵ですから」ニコッ
サクラ「雪菜ちゃん……!」
シャドウ「うぅぅ……!」キッ
クリスタル「桜野さん! いきますよぉ!!」ヒュオオッ
サクラ「うんっ! プリキュア!!」ブワッ
クリスタル「はっ!」パキパキパキッ
サクラが巻き起こした桜の花弁が、クリスタルの放った冷気を帯びていく。
サクラがクリスタル「「氷花弁!!」」バッ
シャドウ「っ……!?」
キラキラキラッ
ヒュンッヒュンヒュヒュンッ!
ズダダダダッ!!!
シャドウ「あぐっ、うくっ! あああっ!!」
凍った桜の花弁が弾丸となってシャドウを襲った。
そしてその花弁を追うように……
クリスタル「行ってください桜野さん!!」
サクラ「うんっ!」ダッ
サクラがシャドウに肉薄する。
480 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/04(木) 23:50:43.37 ID:FEm8Go0do
HPどんだけあるんだってくらいしぶといなシャドウさん
481 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/04(木) 23:51:36.65 ID:Y684aC320
フルボッコタイムである
482 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/04(木) 23:56:10.87 ID:hxOLHY5Oo
2スレ目
>>20
より
氷花弁
凍らせた桜の花びらをショットガンみたいに浴びせる
483 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/05(金) 00:01:15.57 ID:57rd2nqco
シャドウ「なんでっ、なんでよっ……なんで今になってっ!!」
サクラ「だぁぁあ!!」ギュンッ
シャドウ「くぅっ!」
ドガァンッ!
シャドウ「あなたはずっと独りだった! その孤独はあなた自身が望んだ孤独でしょ!?」ガガッ
サクラ「そうだよ! ずっとそれが正しいって! そうするしかないって思い込んでた!!」ドガガッ
シャドウ「だったら……!」
サクラ「でも間違ってた! ずっと自分に嘘ついてた!!!」ドガンッ
シャドウ「っ……!」
サクラ「ほんとは誰かに聞いてほしかった! そばにいてほしかった! 慰めてほしかった! 助けてほしかった!」
サクラ「わたしだって! 誰かに愛されてみたかった!!!」バキッ
シャドウ「うあっ……!」ヨロッ
サクラ「でももう大丈夫だよ……!」
サクラ「痛いときは痛いって言うよ……苦しいときは苦しいって言うよ……悲しいときは悲しいって言うよ……!」
サクラ「泣きたいときはちゃんと泣くよ……! それを赦してくれる人がいるからっ……一緒に泣いてくれる人がいるからっ……涙を拭ってくれる人がいるからっ……!!」
サクラ「わたしは独りじゃないからっ……!!」
シャドウ「はあっ!!」ダッ
サクラ「だからわたしはもうっ……!!!」ググッ
シャドウ「うぉあっ!!!」グアッ
サクラ「負けないっ!!!」
パァンッ!
シャドウ「うくっ……!」グラッ
シャドウの攻撃をサクラが弾く。
体勢を崩したシャドウの前でサクラは深くしゃがみ、拳を強く握りこんだ。
その手には……
サクラ「プリキュアぁぁ!!!」
ブワワワワッ!!!
シャドウ「なっ……!?」
無数の桜が舞っていた。
サクラ「……っ」ギュッ
ビュオビュオビュオオッッッ!!!!!
サクラ「散華裂破ッ!!!!!」
桜吹雪を纏った拳は
サクラ「だぁぁぁぁぁぁあああああああああっ!!!!!!!!!」
まっすぐにシャドウへと放たれる。
ビュオオオオオオオオオッ!!!!!!!
それを受け取るシャドウの表情は……
シャドウ「……っっっ」
シャドウ「……」
シャドウ「」ニコッ
どこか満足気に見えた。
ドッバァァァァァンッ!!!!!
484 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/05(金) 00:08:28.51 ID:57rd2nqco
シャドウ「……」
サクラ「はぁはぁっ……」
シャドウ「……あーあ」
サクラ「……っ」
シャドウ「負けちゃったかあ……」サラサラ…
サクラ「……っ!」ポロッ
シャドウ「なんだ……ちゃんと泣けるじゃん……」
サクラ「う゛ん゛っ……」ボロボロ
シャドウ「もう……勝ったのにそんな顔して……」
ピシッ
シャドウ「ぁ……見て……」
サクラ「ぇ……」
ピシッピシピシ
サクラ「空が……割れてく……」
シャドウ「この空間が終わるの……」
サクラ「ってことは……」
シャドウ「……」
サクラ「……あのっ」
シャドウ「わたしの目的はあなたを倒すことじゃない」
サクラ「!!」
485 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/05(金) 00:16:43.89 ID:57rd2nqco
サクラ「倒すことじゃ、ない……? どういう……」
シャドウ「倒せるならそれでもよかったんだけどさ……そうなれば、わたしがあなたを乗っ取って闇の手先にできるし……」
サクラ「うん……」
シャドウ「でもそれはあくまで及第点……本当の目的はわたしがあなたに殺されること……」
サクラ「え……」
シャドウ「わたしはあなただもん……あなたの手であなた自身を殺す……そうすればあなたは、完全に闇に堕ちる……」
サクラ「じゃ、じゃあわたしっ……!」
シャドウ「違うよ……消えるけど違う……わたしはあなたに還るだけ……」
サクラ「そ……なんだ……」
シャドウ「でも覚えておいて……過去にあなたと同じ状況で、本当に自分を殺した子がいる……」
サクラ「……!」
シャドウ「助けも呼べず……たった1人……歪んだ正しさで……心を枯らした……」
サクラ「それって……」
シャドウ「あなたなら……その気持ちも分かるはず……」
サクラ「……」
シャドウ「あの子のことも……助けてあげて……」
サクラ「…………うん」
486 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/05(金) 00:17:48.12 ID:+8j0PMuT0
遂に残されてた謎も明らかになっていくかな?
487 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/05(金) 00:23:59.30 ID:57rd2nqco
ピシピシピシッ
シャドウ「……」サラサラ…
サクラ「空間が……」
シャドウ「もう……ひとりぼっちになっちゃダメだよ……」
サクラ「!」
シャドウ「ひとりで抱え込んじゃダメだよ……」
サクラ「……うん」
シャドウ「ちゃんとみんなに甘えるんだよ……」
サクラ「……うんっ」
シャドウ「わたしのこと……無視しちゃ嫌だよ……」
サクラ「うんっ……!」
シャドウ「もしまた無視したら……今度こそ乗っ取るからね……」
サクラ「大丈夫、心配しないで……! だって……」
シャドウ「……うん」
サクラ「わたしはあなた」
シャドウ「……あなたはわたし」
サクラ・シャドウ「「見て見ぬふりはもうおわり」」
シャドウ「」ニコッ
サラサラサラサラ…
フワァァ…
サクラ「……っっっ」
バリィィィィィンッ…
488 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/05(金) 00:25:07.63 ID:YgGivlXso
ペルソナ4かな
489 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/05(金) 00:26:21.33 ID:57rd2nqco
ここまで
おかげさまでキュアサクラ初変身時にもらっていた必殺技がやっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっと出せました!半年跨ぎました!1スレ目の
>>459
からのやつです!遅くなって申し訳ありません!
490 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/05(金) 00:27:44.20 ID:+8j0PMuT0
乙
いよいよ何者か全然分からないサイカ様戦か
491 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/05(金) 00:28:05.56 ID:YgGivlXso
乙
さすがにそろそろ終わりも見えてきたか
492 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/05(金) 00:32:18.50 ID:57rd2nqco
完全に余談ですが、ペルソナはノータッチなんですよね……キャラも知らん……
あとガンダムとスパロボとコードギアスとダンガンロンパとfateと艦これとアイマスと……
比較的わかるやつでもせいぜい同人誌とかで見たことあるなあくらいです マジで二次創作ができない
493 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/05(金) 00:39:08.21 ID:hcaHswie0
乙
何度かエタるかと思ったが完結までいけそうでなにより
494 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/05(金) 00:40:32.30 ID:k4enFaB7o
おつおつ
3人それぞれとの合体技総お披露目熱いぜ
495 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/05(金) 14:10:50.08 ID:Zlv4dfwPo
流石の朱さんでも黒い桜野ちゃんに睨まれたり罵られたり殴る蹴るされても気持ちよくなって喜んだりはしないんだね
496 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/06(土) 01:14:15.65 ID:ZeU8Kfaho
「くの……桜野っ……!」
桜野「んっ……うぅ……」
シキ「桜野っ!!!」
桜野「う……?」ボ-
透「桜野!」
桜野「ぁ……」
桜野(呼ばれた気がして目を覚ますと、そこにはシキとみんながいました)
シア「桜野……」
桜野(みんな不安そうな顔で、わたしのことを見ていました)
雪菜「桜野さんっ……!」
桜野(きっといっぱい心配かけちゃっていると思います)
朱「桜野ちゃん……!」
桜野(でも、そういう風に心配してもらえるのが、なんだか嬉しくて……)
桜野「……」スッ
シキ「……ん」ギュ
桜野(ゆっくり手を伸ばすと、シキが迎えるように握ってくれました)
桜野「っ……っっぁ……ぅ……!」ポロポロ
桜野(どうしてなのか分からないけどたまらなくなって……いつの間にか涙が零れて……)
桜野(みんなも手を重ねるように握りしめてくれて……)
桜野「……っっ!」ギュウウウッ
桜野(みんなのぬくもりがここにある……ずっと欲してやまなかったぬくもり……)
桜野(ほんの少し手を伸ばすだけで届いたんだ、とか……ずっと近くにあったのに気づかなかったんだ、とか……)
桜野(情けないような……嬉しいような……よく分からない気持ちになって……でも繋いだ手のぬくもりだけは確かで……)
桜野「すんっ……ぅ、すんっ……」
桜野(本当に、わたしはもう独りじゃないんだって思えて……)
桜野「あのね……みんな……」
桜野(だから……)
桜野「聞いてほしい話があるの……」
497 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/06(土) 01:20:47.92 ID:BlBRBJFVo
来たか
498 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/06(土) 01:24:17.71 ID:ZeU8Kfaho
桜野(それからわたしは、みんなに自分の話をしました)
桜野(これまであったこと、わたしが思っていたこと、もう1人のわたしが抱えていたこと、ぜんぶ)
桜野(シキから聞いていたところもあったみたいですが、それでもぜんぶ話しました)
桜野(みんなに聞いてもらいたかった。話してしまえばみんなにも背負わせてしまうことになるけれど、それでもひとりじゃ抱えきれないから支えてほしかった。わたしのことを知ってほしかった)
桜野(だから自分の言葉で話したかった)
桜野(どうしても話すのが苦しくなったり泣いてしまったりで、何度もつっかえながらのヘタクソなおはなしになってしまいました)
桜野(それでもみんな真剣に、時おり抱きしめてくれたり背中をさすってくれたりしながら、最後まで聞いてくれました)
桜野(特に、初めは情感豊かに聞いてくれたみんなの顔から、だんだん表情が無くなっていくのが印象的でした)
桜野(もはや何に憤ればいいのかすら分からないとのことでした。それから、何故ひとりで抱え込めると思ったのかと……)
桜野(それでもみんな、自分のことみたいに怒ってくれました。泣いてくれました。そしてわたしのこと、いっぱい叱ってくれました)
桜野(それが嬉しくて、わたしもいっぱい泣きました。みんなに抱きしめられながら、今までの分を取り戻すみたいにいっぱいいっぱい泣きました)
桜野(みんなと出会えて本当に良かったって思います。ありのままのわたしを受け入れてもらえたことが、どうしようもなく嬉しかったです)
桜野(これまでは隠し事とか遠慮とか色々あって、友だちとはいえ一歩引いてしまっているところがあったと思います)
桜野(でもこうやって本心を話して、本当のわたしを知ってもらって、やっと本当の意味で友だちになれたのかなって、そう思ってしまうのでした)
499 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/06(土) 01:26:07.86 ID:BDZwGXdSo
サイカ様空気読んでくれてるのかな
500 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/06(土) 01:32:30.07 ID:ZeU8Kfaho
雪菜「どうですか? 痛みます?」
桜野「うーん、痛くはない……というか……」
ダランッ
桜野「右肩から先、なーんにも感じないや」
雪菜「そうですか……」
シキ「どうしようもないのです?」
朱「そうね……ここじゃ治療なんてできないし……」
透「んぅ……」
桜野「んー……」
透「ねぇ桜野、やっぱりここからの戦いは……」
桜野「ごめん透ちゃん、それはできない」
透「でもね、もし右腕の怪我が無かったとしてもその身体じゃ……」
桜野「お願い……わたしもみんなと一緒に戦いたいの」
透「でも……」
桜野「うん、分かってる。心配するのも無理ないよね……でもでも聞いて。不肖わたし、いいこと思いつきました!」
透「いいこと?」
シア「あら、なんだか嫌な予感……」
桜野「これ千切っちゃおっかなって!」
透「え?」
桜野「え?」
雪菜「は?」
朱「ん?」
桜野「んん?」
501 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/06(土) 01:35:53.55 ID:BlBRBJFVo
プリキュアにあるまじき
502 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/06(土) 01:42:16.66 ID:ZeU8Kfaho
朱「えーっと……なにを?」
桜野「なにってこれですよ? このだらーんとしてる右腕」
雪菜「千切るっているのは……?」
桜野「そりゃもうブチっと」
シア「あ、あの……なぜその結論に……」
桜野「え? 戦ってるとき邪魔だなぁって」
透「あー……あのね桜野……」
桜野「あ、だいじょぶだよ! 確かに片腕なくなると身体のバランス悪くなっちゃうかもだけど、そこは気合でなんとかするから!」
シキ「そういう心配はしてねーのです……」
桜野「んぇ? あ、そっか! 心配しないで! ちゃんと自分で千切るから! 流石にそこまではみんなの手を煩わせないよ!」
シキ「それでもねーのです……」
桜野「ああでも、千切った後の処理は甘えちゃおうかなと……雪菜ちゃんに」
雪菜「え゛っ!?? 私っ??????」
桜野「氷でパキパキーっと……ダメかな?」
雪菜「え、えと……ダメというか……」
桜野「んー、でも生身で千切るのはちょっと無理そうかな……変身すればいけるか……?」サスサス
朱「ちょま……」
桜野「そうと決まればせーのっ……プリキュア!!」
「「「「すとぉ〜〜〜〜〜っぷ!!!!」」」」
シキ「なのですっ!!!」
503 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/06(土) 01:43:37.59 ID:ZHZmu19s0
ダメだこの子早くなんとかしないと…
504 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/06(土) 01:52:55.70 ID:ZeU8Kfaho
桜野「へ?」キョトン
雪菜「へ? じゃないですよ! へ? じゃ!!!」
桜野「えぅ?」
シキ「えぅ? でもねーのです!!!」
透「今さっき自分のこと大切にするって話したばっかでしょ!?!??」
桜野「え、ごめ……でも……」
朱「この子もはや危なっかしいとかいうレベルじゃない! なぜ今まで気づかなかったあたしっ!!!」ガク-
桜野「あ、朱さん……?」
透「とにかく!」ガシッ
桜野「うぇっ?」ビクッ
透「自分を傷つけるようなことしないで」
桜野「で、でも動かないし邪魔に……」
透「私が握るから!」ギュ
桜野「え……」
透「今はなんにも感じないかもしれないけど、いつかきっと治る。それまでは私がずっと握るから。絶対離さないから……」
桜野「……!」
透「だから約束……」
桜野「やく、そく……?」
透「治ったら、今度は桜野から握り返して」ニコッ
桜野「は、はい……」
シア「一瞬でふたりの世界ですわね……」
雪菜「……なんかずるい」ジト-
桜野「んぇ?」
雪菜「反対おてては私がいただきます!」ニギッ
桜野「いただかれた?」
透「しまった!」
桜野「しまった?」
雪菜「ほらほら桜野さん! こっちのおててはにぎにぎできますよね〜?」ニギニギ
桜野「う、うん……」ニギニギ
透「くぅっ……!」
桜野「悔しそう……」
朱「くぅぅぅぅっ!!!」
桜野「もっと悔しそう……」
505 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/06(土) 02:02:15.34 ID:ZeU8Kfaho
朱「まさか……こんな……」ワナワナ
桜野「……ふむふむ」
朱「ここで出遅れるとはなんという体たらく!!!」
シキ「声でっけーのです」
桜野「あのぉ……」
朱「桜野ちゃんは両手が塞がった状態ッ……! 残された選択肢はッ……!!」
桜野「朱さん朱さん」
朱「へ? ん゛んっ……なあに?」ニコッ
桜野「わたしのカラダ、触りたいんですか?」コテンッ
朱「んぐっ!?? そ、そういう言い方されると……なんかこう、ゾクッと……」
桜野「いいですよ?」
朱「え……は? はぇ!?!!?」
シキ「桜野ー?」
桜野「朱さんにだったら、どこを触られても嫌じゃないです」ニコッ
朱「え……」
朱「え……え……どこでも……???」
朱「マジっすか……?」
シキ「マジなわけねーのです」
桜野「朱さん?」コテンッ
朱「どぅへっ……おっといけねぇ……」ブンブン
シキ「煩悩ごと振り払えなのです」
朱「じゃ、じゃあ……遠慮なく……」ハスハス
桜野「はい」ニコッ
シキ「鼻息……」
安価下
朱さんが触ろうとする桜野さんの部位
両手以外どこでも
506 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/06(土) 02:37:44.68 ID:EiZP4k7ho
両脚
507 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/06(土) 21:15:57.53 ID:lUzmBBkc0
頭
508 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/07(日) 00:25:05.42 ID:ZS6ch45Go
朱「じゃあその、そのっ……お、おみっ……おみおみおみ足をっ……!」ワキワキ
シキ「うわぁ……」
桜野「どーぞっ」ニコッ
朱「ふへっ……」
桜野「あ、でも……その……」モジッ
朱「へ?」
桜野「優しくしてくださいね……?」ウルッ
朱「」ッタ-ン
シキ「KOなのです……」
桜野「ぷふっ……」クスクス
シキ「桜野、そろそろからかうのおしまいなのです」
桜野「あ、バレてた?」
シキ「誰でも気づくのです……」
雪菜「そ、そうですそうですもちろん気づいてました……ね、透さん?」←けっこうドキドキしてた人
透「あ、当たり前……」←かなりドキドキしてた人
桜野「いい線いってたと思うんだけどなぁ……」
朱「うひっひっ……」
桜野「あ、でも朱さん」
朱「ひゃいっ!?」ビクッ
桜野「わたしけっこう真面目に、朱さんになら何されても嫌じゃないですよ?」
朱「なななななな!?」
透「こら桜野、自分のこと大切にする約束」グイ-
桜野「ありゃ?」
朱「ちょっと待ってそれどういう意味!?」
509 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/07(日) 00:33:14.31 ID:ZS6ch45Go
ワ-ワ-ギャ-ギャ-
シキ「こ、こんなんでだいじょぶなのです……?」
シア「まぁまぁいいじゃありませんか。皆楽しそうですわ」ニコニコ
シキ「そりゃ暗くなるよりはいいかもですけど……」
シア「どちらにせよここまでの消耗が激しすぎます。これからサイカと戦うことを考えると、今のうちに少しでもリラックスしてもらった方がいいですわ」
シキ「それは……そうなのです」コクコク
シア「しかしそのサイカにどう辿り着けばいいやら……」
シキ「気配がまったく辿れないのです……」
シア「持久戦は分が悪いでしょうし……」
シキ「んむむぅ……」
シア「なにかサイカに関係するものがあれば……」
シキ「関係するもの……」ムムム
シキ「あ、それなら」ピコンッ
シキ「透ー!」パタパタ
510 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/07(日) 00:43:36.51 ID:ZS6ch45Go
桜野「なぁにこれ?」
透「石」
シキ「きれーな石なのです」
シア「ライガが消えた後に残っていたんですのよ」
桜野「ライガが? ほえぇ……」
朱「あれ? それって……」ガサゴソ
雪菜「私も持ってます! ほら!」キラッ
桜野「ほんとだ一緒……」
シア「赤色に緑色に琥珀色……3つともハートの形で、3つとも割れていますわね」
透「これ、ツナミとカサイから?」
朱「ええ」
雪菜「はい」コクコク
シア「シキ、どうですか?」
シキ「うん、やっぱり赤いのと同じ、強い感情みたいなものを感じるのです」
雪菜「あ、そういえばカサイさん言ってました。胸のあたりがサイカをぶっ飛ばせって疼くって」
朱「サイカを? どうしてそんなものが……」
シア「サイカに仇なす様なものがサイカの配下から……?」
透「とにかくライガたちから出てきたってことは、サイカに所縁のあるもので間違いないはず。なんとか探れない?」
シキ「うーん……これだけだとちょっと難しそうなのです……」
透「そう……」
桜野「んぅ、こういう時に……あ、そうだ……」ガサゴソ
シキ「?」
桜野「これ……」
シキ「あ……」
透「……ウィッシュスター」
511 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/07(日) 00:53:17.56 ID:ZS6ch45Go
桜野「これってやっぱり……」
シア「願いの力は残っていませんわね」
桜野「ですよね……」
桜野「……あ、あの……透ちゃん……ごめん」
透「え……?」
桜野「だってこれ、シーズンランドの妖精たちが紡いで、透ちゃんが守ったものだもん……そんな大切な願いなのに勝手に使っちゃって……それも完全に自分のためだったし……」
透「桜野……」
桜野「きっとね、この願いをもっと必要としてた人がいっぱい……」
透「こら」チョップ
桜野「あぅたっ?」
シア「まったく……謙虚は美徳ですが、行き過ぎれば卑屈ですわよ?」サスサス
桜野「あ、え? えと……」
朱「そういうところも直していかないとね……」ナデナデ
桜野「すっごい撫でられてる……」
雪菜「桜野さんが願わなかったら私が願ってましたよ。桜野さんが助かるのがみんなの願いですもん」ナデナデ
桜野「雪菜ちゃん……」
シキ「桜野ひとり助けられないで、シーズンランドとか世界とか救えるわけないのです」サスサス
桜野「う、ん……」
透「それに、桜野を犠牲に世界を救ったなんて知れたら、シーズンランドのみんなに私が怒られちゃう」
桜野「……」
透「だからね桜野、これでいいの。考えうる限り最高の使い方だったって思ってる。だからあんまり自分を責めないで?」
桜野「……っ」
桜野「…………ありがと」
桜野「でもやっぱり大切なものなのは間違いないから、それは本当にごめんなさい」ペコ
透「ん」ニコッ
桜野「あとすっごい撫でるね」
透「気のせい」ナデナデ
桜野「気のせいかぁ……」
512 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/07(日) 01:00:04.82 ID:6FR8/e1Uo
ドラゴンボールなら一年待てばまた使えるのになあ
513 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/07(日) 01:07:18.74 ID:ZS6ch45Go
雪菜「でもすごかったですよね、ウィッシュスターの力」
シア「あれだけやって傷ひとつ付かなかった封印結界を飛び越えて、桜野の精神世界まで届きましたものね」
透「本当にすごい力。一歩間違えたら大変なことになる」
朱「そんな力を、サイカは何に使おうとしているのかしらね」
シキ「そ、そういえば分かんないのです……」
朱「シキちゃんたちも知らないのね」
雪菜「それどころか、カサイさんたちも知らないって……」
シア「となると想像もつきませんわね……」
透「やっぱりとんでもないことかな……?」
雪菜「とんでもないことって?」
朱「それこそあたしたちの想像できないようなことじゃない?」
「「「んー……」」」
桜野「………………」
シキ「桜野?」
桜野「わたし、分かるかもしれない」
シキ「え!?」
桜野「もうひとりのわたしに言われたの。だから、もしわたしならって考えればもしかしたら……」
シキ「うん……」
チカッ
シキ「ん? ハート石、今一瞬光ったのです……?」
透「シキっ!!!」
シキ「う? っっっ!!?!?」ゾワゾワゾワッ
突如聞こえた緊迫した声。背筋を駆る悪寒。
シキが顔を上げた時、そこでは凄まじい勢いで闇が広がっていた。
空も大地も呑み込まれていく。起伏も奥行も、平坦な黒に塗り替えられていく。
世界が真っ黒に染め上げられていく。
何が起きた? 今何が起こってる? 考える暇もなく、事態は急速に進行する。
そして最後に残ったシキたちが居る場所も……
シア「皆! すぐに変身を!!!」
桜野「えちょ
一瞬のうちに闇へと消えた。
514 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/07(日) 01:07:47.19 ID:ZS6ch45Go
ここまで
515 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/07(日) 01:09:56.67 ID:6FR8/e1Uo
ほんと急に来たな
乙
516 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/07(日) 03:10:27.45 ID:vp2bWUZ+o
クライマックス始まったな
おつ
517 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/08(月) 00:01:01.46 ID:omxE3mbvo
『───! ──っ────!!』
桜野(……え?)
『って言っ─────にっ───!』
桜野(なに……?)
『──って! ───とり─────じゃ────』
桜野(声……? 誰の……?)
『───つきっ! 嘘つきぃっ!!!!!』
桜野(……?)
クリア「桜野っ!!!」
桜野「っ!!」ビクッ
シキ「よ、よかったのです……!」
桜野「シキ……? ここは……」
クリア「話はあと! 変身して! はやく!!」
桜野「う、うん……プリキュア・カミングシーズン」
パァァァ
518 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/08(月) 00:02:05.91 ID:Zi/ISKVBo
いよいよラストバトルか
519 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/08(月) 00:20:40.86 ID:omxE3mbvo
闇の中
サクラ「ふぅ……」フワッ
クリア「大丈夫? なんともない?」
サクラ「うん、大丈夫みたい」
クリア「よかった……」ホッ
ブーケ「ひとまずは安心ね」
サクラ「はい。でも…」キョロキョロ
クリスタル「く、暗いっ、ですよねっ……どこもかしこも真っ暗っ……!」カタカタ
サクラ「うん……これサイカの闇だよね……」ヨシヨシ
シキ「間違いないのです……」
サクラ「じゃあ近くにサイカが……?」
シキ「分からないのです……闇に浸かっているみたいな感覚で、もうなにがなんだか……」
サクラ「そっか……」
シア「とりあえず皆無事で何よりですわ。一時はどうなることかと思いましたもの」
サクラ「はい、本当によかったです……」
クリア「多分これのおかげだと思う」
サクラ「ん? あ、さっきの割れハート……ってなんか光ってる?」
クリア「うん、なんか光ってる」ポワ-
サクラ「なんで?」
クリア「わかんない」
シキ「そういえば、闇が襲ってくる直前に一瞬光ったように見えたのです」
クリア「多分だけど、これが守ってくれたんだと思う。私たちも変身が間に合わなくて闇に呑まれたけど大丈夫だった。サクラがなんともなかったのも、これが近くにあったからかも」
サクラ「ほんとに守ってくれてたんだ。逆に言えばこれが無かったら……」
クリスタル「か、考えたくないですぅ……」
ブーケ「それが向こうの狙いだったのかもしれないわね」
520 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/08(月) 00:34:24.20 ID:omxE3mbvo
サクラ「でもなんで急に光りだしたんだろ」
ブーケ「あたしたちのもよ、ほら」ポワッ
クリスタル「闇に呑まれてからずっとです」ポワ-
サクラ「力が強まってるのかな?」
シア「ライガたちが持っていて、闇に触れて力を増す……はやり危険なものなのでしょうか……」
クリア「でも守ってくれたよ? それに……」
クリスタル「サイカをぶっ飛ばせ!」
クリア「それ」
シア「んぅぅ……シキ、何か分かりませんか?」
シキ「ちょっと触れてみるのです」ピト
サクラ「どお?」
シキ「やっぱり強くなってるのです。割れたところから溢れ出してる感じ……」
サクラ「なにか伝えようとしてるのかな……?」
シキ「伝えようと? うーん……」ピト-
シキ「………………!」
シキ「あっちなのです!」
サクラ「え、なにか聞こえたの!?」
シキ「聞こえたというか感じたというか……とにかくあっちなのです!」
クリア「あっち……サイカがいるの?」
シキ「そこまでは……」
クリスタル「か、可能性は高そうですよね……」
ブーケ「でも信用していいのかしら。罠ってことも……」
サクラ「んー……」
サクラ「……信じよう。どちらにせよ、これ以外に道標もないし」
クリア「ん」コクッ
ブーケ「そうね」
サクラ「シキに案内してもらいながら、最大限警戒して進もう。あと、暗くて迷子になるといけないから手を繋いで」
クリスタル「賛成です! 大っ賛っ成っですっ!!!」
521 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/08(月) 00:51:47.21 ID:omxE3mbvo
テクテクテクテク
クリスタル「うぅ……暗いですぅ、怖いですぅ……!」オドオド
ブーケ「背筋がずっとゾワゾワしてる……こんなところ早く出たいわね……」
クリア「なにか気晴らしになることでもする……? 歌とか……」
クリスタル「い、いいんでしょうかこんな時に……」
ブーケ「こんな時だから明るい曲でも……ね……?」
サクラ「ごめん……わたし流行りの曲とか全然わかんない……」
ブーケ「カラオケは……?」
サクラ「未経験です……」
クリスタル「じゃ、じゃあじゃあ今度みんなで行きましょ……」
サクラ「うん、楽しみ……」
ブーケ「でも今みんなで歌えるのだと……」
クリスタル「校歌……とか……?」
クリア「私まだ覚えてない……」
クリスタル「そういえば転校生……」
シキ「ストップなのです!!!」
クリスタル「っっっ!?!??」ビクゥ
522 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/08(月) 00:54:39.33 ID:OZlQ3d4Oo
話題が合わない子達
523 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/08(月) 01:08:48.94 ID:omxE3mbvo
クリスタル「なにっ! なぁにぃぃぃ!!」ギュウウウ
クリア「ちょ、締まっ……!」テシテシテシテシ
ブーケ「サクラ!」
サクラ「なにか……見える……」
闇の中、サクラが目を凝らす。
サクラ「あれ、は……」
単調な黒一色の世界にあるはずのないもの。強烈なまでの異物感。しかし同時に誰もが納得せざるを得ない調和。
そこでサクラが見たものは、闇すら畏れるほど真っ白な……
サクラ「…………おん……なのこ……?」
「かわいそうに」
サクラ「……え?」
ボボボッ
声が聞こえた。抑揚のない声だった。
その直後、何かがサクラの耳をかすめた。
ボガガガァァァンッ!!!
サクラ「…………え?」
背後で複数の爆発音。
突然のことで思考が回らないサクラはゆっくりと振り向いた。
クリア「サクラっ……!!!」
サクラ「っ!」
その声にサクラの思考が時間に追いつく。
ボロボロの姿で倒れるクリアは言外に告げていた。
サクラが再び前を向く。しかしそこでサクラが見たのは……
サクラ「ぁ……」
まばゆいほどに輝く闇の塊だった。
ボガァァァンッ!!!
524 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/08(月) 01:27:04.39 ID:omxE3mbvo
サクラ「うっ……がふっ! げほげほっ……!」
クリア「はぁはぁっ……サクラ……!」
サクラ「だい、じょぶ……! みんなはっ……!」
クリスタル「な、なんとか……! でも今の……!」
サクラ「コスモスが使ってた闇の球と同じ……!」
ブーケ「でも大きさも速さも威力も桁違いよ……!」
クリア「なんて力っ……これが、これがっ……!!」
サイカ「……足りない」
サクラ「っ……!」ゾワゾワッ
サイカ「力も覚悟も勇気も、なにもかも……」
クリア「っっ!」ビリビリ
サイカ「勘違いしちゃったのかな……」
ブーケ「……っ!」ゴクッ
サイカ「強い人と一緒にいたから、自分も強いって思い込んじゃったのかな……」
クリスタル「はぁっはぁっ……!」ガタガタ
サイカ「……そんなんだからすぐ死ぬの」
サクラ「あ、あなたが……っっ!」ギュッ
サイカ「すぐいなくなるなら、初めから近づかないのが優しさじゃない……?」
サクラ「サイカ……!!」
サイカ「あなたは強いね……わたしそっくり……」
サクラ「……っ」
サイカ「だからかわいそう……」スッ
サクラ「っっ……!」ゾクッ
サイカ「ねぇどうして、あなたは独りじゃないの?」
525 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/08(月) 01:28:52.01 ID:EGRg9hDso
いったいなにものか
526 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/08(月) 01:29:43.82 ID:omxE3mbvo
ここまで
そんなわけでサイカ様戦開始
実質イベントバトルですね まあこのss、イベントバトルじゃないバトルの方が少ないですが
余談ですが、得意な曲というか歌える曲
桜野 音楽の教科書、合唱曲
透 古めの洋楽
朱 ポップス全般
雪菜 童謡、特ソン
527 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/08(月) 01:30:51.83 ID:KWC5++y50
乙
趣味合わねえなこの子達
528 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/08(月) 12:28:38.45 ID:MdR1KyCwo
音楽性の違い…
529 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/10(水) 01:47:45.69 ID:UZPFkhkSo
ポゥゥ
バシュウウウッ!
サクラ「っ……!」
倒れるサクラたちに向け、再び闇球が放たれる。
クリア「っ……! ロケーションムーブっ……!!」バサッ
ギュルルルッ!
クリア「うぅぅ……っっあ!!」
シュンッ
ボガァァァンッ!!!
クリアが咄嗟にマントで包みワープさせた。
出口は明後日。遠くから爆発音が響く。
サイカ「……へぇ、手品みたいね」
クリア「はっはっ……!」
サイカ「じゃあ今度はもっと大きいの……」キュオオッ…
サクラ「はぁぁああ!!」ダンッ
クリアを狙うサイカに、サクラが飛びかかる。
サイカ「……」スッ
サクラ「!」
しかしサイカは顔色1つ変えず、溜めていた闇をサクラに向けた。
バシュンッ!
ブーケ「シードマシンガン!!」
ダダダダッ!
ドガァンッ!!!
撃ち出された直後、動き出していたブーケが相殺する。
サクラ「……っ!」ギュッ
サクラは勢いを失わず、そのままサイカを狙う。
それと同時……
クリスタル「冷波手裏剣!」キィィィンッ!
後ろに回り込んでいたクリスタルが、ゼロ距離から攻撃をぶつけようとしていた。
サイカ「……」
正面と背後、同時に迫る脅威にサイカは……
サイカ「……はぁ」
退屈そうにため息をついた。
ザシュシュシュッ!!!
530 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/10(水) 01:57:07.78 ID:UZPFkhkSo
サクラ「っ……!?」
クリスタル「なんっ……!?」
サイカを除いたその場の全員が、何が起きたかを理解できなかった。
ブーケ「なに……あれ……!」
サクラとクリスタルが攻撃しようとしたその時、空間を満たす闇が形を変えた。
クリア「トゲトゲ……!」
闇は細く鋭い針状に変化し、サクラたちを迎え撃った。
サクラ「うぐっ……!」ダンッ
クリスタル「はぁはぁ……!」ズザッ
サイカ「……」スィッ
サクラたちがたまらず距離をとったのを見ると、サイカは緩く腕を振る。
すると黒い針は何事も無かったかのように消え去り、平坦な闇の空間に戻る。
ブーケ「クリスタル!」タタッ
クリスタル「私は大丈夫です! 手裏剣でなんとかガードできました! でもっ……!」
サクラ「っぐぅぅぅ……!」ズキズキ
クリア「サクラっ……!!」
サクラ「だ、いじょぶ……! けど……」
サイカ「……」
サクラ「早めに決着つけないとちょっとだけヤバいかも……!」
531 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/10(水) 02:00:02.42 ID:6uqnl0JSo
急に現れた謎のチートラスボス
532 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/10(水) 02:22:55.26 ID:UZPFkhkSo
クリア「っ……あんなことができるなんて……!」
サイカ「なんだってできるよ。だってここはわたしの空間。わたしの闇だもの。それに闇に決まった形は無いもの」
サイカ「だから例えばこんなことも……」スッ
クリア「なにを……」
ギュルルルッ!
クリア「っ!」
ギチィッ!!
クリア「んぐっ!?」
サイカが手をかざすと、闇が鞭のように伸びクリアを縛り上げた。
サクラ「クリアっ……うくっ!」ズキッ
ブーケ「今助けっ……」
サイカ「」スッ
シャキンッ
ブーケ「っ!」ピタッ
クリアのところへ駆け出そうとするブーケの喉元で、闇が鋭利に研ぎ澄まされる。
サイカ「まあ見ててよ」
クリア「んーっ! んーっ!!」ジタバタ
顔の半分ほどまで縛られているクリアは、しゃべることもできずもがき続ける。
しかし、その闇が……
サイカ「あれもね、さっきまでの丸いのと同じ……」
キュオオオッ…
サクラ「え……」
まばゆい輝きを放ち始める。
サクラ「う、そ……だめっ……!!」
クリア「んぐっ! んんんっ!!」
闇は輝きを増し、そして……
サクラ「やめっ……!!!」
サイカ「どっかぁん」
クリア「っ!!!」
ボガガガガァンッ!!!!!
サクラ「ぁ……」
クリア「」シュウウウ…
ズルッ
ボトッ
533 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/10(水) 09:08:47.22 ID:X7S65oK2o
寝落ちしたか
534 :
した
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/10(水) 18:36:19.32 ID:UZPFkhkSo
サクラ「ク、リア……?」
クリア「」シ-ン
ブーケ「うそ……」
サクラ「クリアぁ……っ!」
クリスタル「……っっっ!」ギリッ
サクラ「透ちゃん!!!」
クリスタル「プリキュアぁああっ!!!」バッ
ブーケ「クリスタル!?」
キィィィィィンッ!!!
クリスタルの両手に六花が回る。
クリスタル「うぅぅああっ!!」バシュシュンッ!!!
両腕を同時に振り抜き、2枚の手裏剣が放たれた。
サイカ「……」スッ
シュイシュイシュイィ…
バララッ…
サイカ「?」
サイカが迎撃の闇球を撃ちだそうとしたとき、手裏剣が分裂を始める。
分裂した手裏剣がまた分裂し、その手裏剣もさらに……
クリスタル「散性・冷波手裏剣ッ!!!」
バシュシュシュシュシュッ!!!!!
幾度も分裂を繰り返し無限と思えるほどに増殖した手裏剣が、一斉にサイカへと襲いかかった。
サイカ「……」スッ
しかしサイカは一切の焦りも見せず闇を手繰る。
ズガガガッ!
パキキンッ!!
バキャキャキャキャッ!!!
様々な形に変化する闇が手裏剣の行く手を阻む。
時おりその闇を超えてサイカに近づくものがあっても……
サイカ「……」ポポポポッ
パシュシュシュッ
ドカンッボカカカカンッ!!!
サイカが放った小さな闇球に撃墜されてしまい届かない。
クリスタル「うっ、くっ……!! はぁぁぁぁああああああっ!!!!!」
ならばと、クリスタルはさらに小さく分裂させようと試みるが……
サイカ「もうたくさん」ピッ
パシュンッ
クリスタル「っ!?」
ドパァンッ!!
クリスタル「うあ゛っ……!!」
サイカの指先から射出された極小の闇が攻撃の隙間を縫って、クリスタルの肩を的確に撃ち抜いた。
535 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/10(水) 18:53:23.66 ID:UZPFkhkSo
クリスタル「あ、ぐっ……! うあああっ……!!」ズキズキ
サイカ「……」
クリスタル「ふぅっふぅっ……くぅぅ……!」
キラキラ…
シュパパパ…
クリスタル「変身が……!」
クリスタル「っっ……! まだっ……!!」ググッ
サイカ「無意味な努力……」キュオオッ
クリスタル「!」
変身が解除されないようにとこらえるクリスタル。
サイカが無慈悲にとどめを刺そうとするが……
キラッ
サイカ「ん?」
どこからが空かも分からない闇の中、それは確かに瞬いた。
ブーケ「タイタンアラムっ……!」
ヒュッ
ブーケ「スカイドロップ!!!」
ドッカァァァンッ!!!
轟音、爆裂。しかし……
ブーケ「くっ……!」ズザッ
ブーケ(やっぱり避けられっ……)
キュオッ
ブーケ「っ!?」
ドパパパパァンッ!!!
ブーケ「かふっ……」ボロッ
サイカ「残念ね」
ブーケ「……そ、でも……ないわよ……」
サイカ「?」
ブーケ「だって……本命は……」
ビュオオオッ
ブワッ!
サクラ「っ……!!」
サイカ「!」
536 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/10(水) 18:54:29.12 ID:MYLNC/Ln0
まるでラスボスみたいな強さだ
ラスボスだったわ
537 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/10(水) 19:15:12.01 ID:UZPFkhkSo
サイカの目の前で爆風が切り裂かれサクラが姿を現す。
その手には、桜纏う氷刃……
クリスタル「っ…………冷波刀っ……名残雪……!!」
サイカ「……!」スッ
サイカはすかさずサクラに手を向ける。
ヒュンッ
ドパァンッ!
サイカ「わ」
しかしその闇はどこからともなく飛来した小さな影に撃ち抜かれ、サイカの手のひらで爆ぜる。
クリア「ぜぇぜぇ……すぷ、らっ……しゅ……」グタッ
さらにサクラ目掛けて伸びた闇の針は……
シャキキキンッ!
シュルルルッ
ドスドスドスッ!
ブーケ「まにあっ……」ガクッ
突如現れた蔦に突き刺さり動きを止める。
サイカ「!」
遮るものはもう
サクラ「はぁぁぁああああっ!!!」フワアアアアアッ
なにもなかった。
サクラ「桜隠・アクルヒ!!!!!」シュラッ
サイカ「へぇ……」
ズバァァァンッ!!!
ブシャアアアアアッ
538 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/10(水) 19:17:12.76 ID:UZPFkhkSo
冷波刀・名残雪
クリスタルがサクラ専用にチューニングした冷波刀。細雪に比べ長くて重い。
必殺技 桜隠・アクルヒ
名残雪に桜吹雪を纏わせて斬りつける。どちらかと言えば速度重視。
氷の刀に桜エンチャ。強そう。
539 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/10(水) 19:20:11.35 ID:eTb9SMYlo
サクラがここにきて得物を使うか
540 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/11(木) 00:07:28.78 ID:HqnDPf2bo
サクラ「はぁはぁ……!」
サクラの斬撃は、サイカの左肩から入って右腹を抜けた。
大きく広がった切り口から、噴水のように闇が噴出する。
ブシュウウウッ
サクラ「やっと……届いたっ……!」
しかしその喜びも束の間だった。
シュゥゥゥ…
ギュルルルルッ!
サクラ「え……?」
サイカから吹き出る闇がサクラの周りを取り囲む。
そして……
シュンッ
サクラ「っ!!?」
ドスドスドスッ!
ザシュザシュザシュシュッ!!
無数の針が出現し、サクラの全身を貫いた。
サクラ「っっっぁ……!!!」
声にならない叫び声が上がる。
サイカ「けっこう頑張ったね」
サクラ「!!!」
その声にサクラは驚きを隠せない。
確かに斬った。手応えはあった。
にも関わらず、サイカは無傷で立っていた。
サイカ「驚いた? ごめんね。でもわたしは殺せない」
サクラ「っそん……な……!」
サイカ「闇に終わりがあると思う? 死なんてもの、とっくの昔に超越してるの」
サクラ「うぅぅ……!」
サイカ「あなたもいつかそうなるよ」
サクラ「わ、たしは……そんな……っ」
サイカ「でも、あの子たちは違う……」スッ
サクラ「っ……!!」
サイカはその手を、倒れたまま動けずにいるクリアたちに向けた。
サクラ「だめっ……待っ……!」
サクラは宙に磔にされて身動きが取れない。
サイカ「あんまり暴れない方がいいよ。急所は外してあるけど」
サクラ「っっっ……やめてっ……!」
サイカ「大丈夫。安心して」ポポポポッ
サクラ「だめっ……お願いっ……!!」
サイカ「すぐに終わるから」ニコッ
サクラ「やめてえっ!!!」
キュオオオッ
バシュシュシュウウウッ!!
ボガァンッドガガガァァァンッ!!!
541 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/11(木) 00:24:49.02 ID:HqnDPf2bo
サクラ(……叫び声も上がらなかった)
サクラ(目の前でクリアが、ブーケが、クリスタルが……みんなが闇の餌食になっていく)
サクラ(何も出来なかった。助けられなかった。わたしにできたのは懇願だけだった)
サクラ(何度も叫んだ。やめて、お願いもうやめてって何度も。何度も何度も、何度も……)
サクラ(声が枯れるまで叫んでも、攻撃は終わらなかった)
サクラ(永遠に続く地獄のような時間だった)
サイカ「んー……」
シュパァァンッ
透「」
朱「」
雪菜「」
サイカ「意外としぶといのね」
サクラ「やめ、て……」
サイカ「……」
サクラ「ぉ、ね、がい……だから……も……や、め……」ポロポロ
サイカ「……」スィッ
シュンッ
サクラ「ぁ……」ドサッ
サクラ「……っっ」
サクラ「はぁっはぁっ……あぐっ、ぁ……みん、な……!」ズリッ
サイカ「……」
サクラ「みんなっ……みんなっ……!」ズリズリ
立ち上がることの出来ないサクラは、なんとかクリアたちのもとへ行こうと必死に這いずりながら進む。
透「」
朱「」
雪菜「」
サクラ「ぁぁぁ……! みんなぁっ……!!!」ボロボロ
サイカ「……」スッ
その背を闇が捉える。
サクラ「みんなっ……うぅぅあ……!」
透「………………ぁ゛」
サクラ「っ!! 透ちゃっ……!」
透「………………!」ギュウウウッ
サクラ「っ……!」
サクラ「………………ん」コクッ
サクラ「……みんないっしょ」ニコッ
542 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/11(木) 00:30:32.97 ID:txZmVD5/o
ここからどう逆転するのか
543 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/11(木) 00:44:22.48 ID:HqnDPf2bo
サイカ「……」キュオオオッ
サイカの手のひらに闇が集まる。
それまでとは比べ物にならないほど大きく、そして強い輝きを放つ。
サクラ「…………ふー」
サクラは1度目を瞑り、そして……
バシュウウウッ!!!
サクラ「うぁぁぁぁぁあああああああっ!!!!!!!」グルッ
左腕を突き出した。
ゴアッ!
ズガガガガガガッ!!!
バヂヂッバヂッ!
サイカ「………………」
サクラ「うっ、ぐっ……ぎぎっ……!!」
サイカ「……ねぇ」
サクラは巨大な闇の塊を受け止め、なんとか押し返そうとする。
ズズズッ…ズッ…
サクラ「うぅあ゛っ、ぐっ……! あああ゛……!!!」
サイカ「……もうボロボロでしょ? 腕だって片方しか動かないんでしょ?」
しかし力の差は歴然。サクラが次第に押されていく。
サイカ「どうして……」
サクラ「はぁっはぁっ……!! うう゛ぅ゛……!!」
サイカ「どうして守ろうとするの?」
サクラ「ふっ、あっ……ぐぅぅ……ともだちっ……だからあっ……!!」
サイカ「………………」
サクラ「やっとっ……できたっ……! たいせつな友だちだからっ……!!!」
サイカ「…………そっか……じゃあ……」
サクラ「うぅぐぐぐっ……!! ぎ、ぅ……ぁぁあ……!!!」
サイカ「さよなら」ポウッ
サクラ「ぁぁぁぁぁああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!」ググググッ
パシュンッ
サクラ「………………ぁ」
シュパァァンッ
544 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/11(木) 00:58:09.27 ID:HqnDPf2bo
桜野「………………っ」
桜野「……?」
桜野「え……あれ……? どうなっ……」
サイカ「なにっ!?」
桜野「え……? なんかまぶし……」
桜野「っ!!」
桜野「な、なんで……!」
サイカ「あれは……!!」
キラキラキラキラッ!!
シキ「ウィッシュスターなのです!」ヒョコッ
ビッカアアアアアアア!!!!!!
桜野「あの光まさかっ……! でもなんで……だって願いはもう……!」
透「げほっ、けほ……桜野っ!」
シキ「透……? 透っ!!」
桜野「透ちゃん! みんなぁ!!」
雪菜「じぬがとっ……おぼだぁぁあ……!」
桜野「だ、だいじょぶなのっ!?」
朱「それがね、守ってもらっちゃったみたい……」
桜野「守ってって誰に……」
『やーっと願いが届いた……ってとこ?』
桜野「!」
サイカ「っ!!?!?」
声のする方、桜野たちの前に少女の背中があった。
その少女の体は薄くぼやけ、ぼんやり赤く光っている。
『ありゃ、ちょっと透けるのね……』
桜野「だ、だれ……」
その中心には割れたハートの結晶。
シキ「あのハート……じゃあ……!」
サイカ「なんで、なんでっ……!!」
『まったく、ちょっと目を離すとすぐこれなんだから』
サイカ「なんであなたがそこにいるのっ!! 凛!!!」
凛『今のアンタ、可愛くないぞ』ニッ
545 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/11(木) 01:10:45.36 ID:FQye7WeOo
ボツになったキャラ!
546 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/11(木) 01:13:48.40 ID:HqnDPf2bo
桜野「凛……さん……?」
透「多分あのハート石に宿ってたんだと思う。それで私たちのこと、守ってくれた」
凛『そんなとこね。ちなみにアタシだけじゃないわよ、ほら』
『ワタシ、生霊やってみたかったの。感激』
『おおー、これがジャパニーズいきりょー!』
凛『いやちゃんと死んでるから。普通に幽霊だから』
桜野「み、緑の人に黄色い人……!?」
朱「緑……ってことは……!」
『ん、ん』コクコク
雪菜「じゃ、じゃあサイカをぶっ飛ばせって……」
『あ、それアタシ! めっちゃムカついてたから!』
雪菜「は、はぁ……?」
サイカ「ネル……シルキーまで……!!」
音璃「今の聞いた? ちゃんも先輩もない……ひどい……」ズ-ン
シルキー『だいじょぶですよーネルちゃんせんぱーい』ヨシヨシ
凛『めんどくさいからいちいち落ち込まない!!』
音璃『凛ちゃんもひどい……』シクシク
シルシー『あー泣かせたー』ブ-ブ-
凛『えっ!? いやそんなつもりじゃ!』アタフタ
音璃『』ニヤニヤ
凛『あっ……///』
シルキー『また引っかかった! これで通算101回目!』
凛『だからそんなに多くないわよ!』
桜野「あ、あの……」オズオズ
凛『アンタたちもっとまじめに……』
シルキー『せっかく久しぶりのシャバですもん。はしゃぎたいですよねー?』
音璃『ねー?』
凛『シャバって……教えたの誰……』
桜野「あのっ!」
凛『ん?』
桜野「あなたたちは……いったい……」
凛『ああ、アホにかまってて大事なこと忘れてた。アタシたちはね……』
音璃『ちゃん付け推奨』
シルキー『いぇい!』
凛『あのバカの……』
サイカ「っ……!!」ギリッ
凛『友だち!』ニコッ
547 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/11(木) 01:14:42.60 ID:HqnDPf2bo
ここまで
このくらいの奇跡はあってもよかろうということで、キャラ募集時の第2候補ず
1スレ目の
>>16
より、近衛 凛(赤い人)
>>114
より、冬月 音璃(緑の人)
>>119
より、シルキー・メープル(琥珀色の人)
548 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/11(木) 01:19:11.53 ID:7c0imX7u0
乙
不採用になって消えたはずの者達が化けて出た…
お、怨霊…((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
549 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/11(木) 01:38:20.03 ID:FQye7WeOo
乙
ダレー!?の連続
ガオレンジャー最終回で急に知らないパワーアニマル大量に出てきたみたいな
550 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/11(木) 09:12:50.44 ID:FmL6jcTJo
おつ
あれは……先代の!?
>>1
盛り上げ上手い
551 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/13(土) 17:16:07.36 ID:pjgTA5OLo
桜野「とも……だち……?」
凛『そう。ずっとこの中で見てた』
桜野「で、でもどうして……」
シキ「なんでハートのやつの中に入ってたのです?」
凛『……アタシたちもね、戦ったの。これで変身して、あの子と一緒に』
桜野「!」
透「シア、何か知ってる?」
シア「いいえ。初耳ですわね」
雪菜「戦ったって……なにと?」
凛『そりゃあ悪いやつよ』
シルキー『世界を闇で染め上げてやるー……とか言ってたわけわかんないやつ!』
音璃『負ける気なんて全然しなかったよね』
凛『そう。みんなで戦えば負ける気なんてしなかった。でも……』
朱「でも?」
凛『本当の闇はすぐ近くにあったの。そのわけわかんないやつなんかよりも、ずっと深くて暗い闇にあの子は囚われていた』
朱「……!」
凛『境遇はアナタに似ているのかもね』
桜野「わたし……?」
凛『首輪を付けられ、生き方を縛られ、求められるままに応える。それがあの子の幸せだったし、幸せだと思わなければ生きていけなかった』
凛『言ってしまえば奴隷だった。価値を問われ、答えを探して……静かにゆっくり、でも確実に、どこまでも歪んだ』
凛『そしてそれにアタシたちが気づいた時は、もう手遅れだった』
桜野「……」
凛『あの子はね、アナタと同じように自分自身と戦ったの。戦ってそして……』
桜野「……自分の手で、自分を殺した」
凛『……そうしてあの子は闇に堕ちた』
桜野「……」
552 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/13(土) 17:29:38.16 ID:pjgTA5OLo
桜野「……わたし、サイカの闇に触れました。その時聞こえたんです……嘘つきって……」
凛『嘘つき、か……そうね……』
凛『本当はずっとそばにいてあげなくちゃいけなかった。あの子の『助けて』を聞き逃しちゃいけなかった。でもアタシたちは、あの子を止めてあげられなかった』
桜野「!! じゃ、じゃああなたたちは……!」
音璃『……ん』コク
シルキー『へへ……』ポリポリ
桜野「っ……」
凛『だから遺したの』
桜野「凛さん……っ」
凛『いつかあの子に届くように、いつかあの子が気づいた時にひとりぼっちで泣かないようにって、想いと願いを宿らせた……』
音璃『それなのにぜーんぜん気づいてくれなくて……』
シルキー『それどころか闇が深まる! めっちゃムカつきませんか!!』
凛『でもそれが今……やっと届いた』
ビカビカビカアアアッ!!!!!
透「じゃああのウィッシュスターはあなたたちの……」
桜野「たった3人で……!?」
音璃『想いの強さなら誰にも負けないもんねぇ』シミジミ
シルキー『長いことあっためてましたからねぇ』シミジミ
凛『だからあとは、頑固なおバカちゃんにぶつけるだけなんだけど……』
サイカ「っ!!」ギロッ
凛『怖い顔しちゃって』
553 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/13(土) 17:31:34.88 ID:DNEl/M1y0
彼女たちはプリキュア
伝説上の生き物さ
554 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/13(土) 17:43:52.25 ID:pjgTA5OLo
サイカ「なんっ、なの……っっ! 今さら出てきて何様のつもり!?」
凛『なにって、だから友だち』
シルキー『友だち様です』
音璃『友だちちゃんがいい』
シルキー『だそうです』
サイカ「……っ」イラッ
サイカ「今になって友だち面しないでよ!! みんなのことなんかもうなんともっ……!」
凛『あんなこと言ってる』
シルキー『ほんの一瞬だって忘れたことなんか無いくせにねー?』
音璃『ねー?』
サイカ「なっ……ちがっ……!」
凛『だいたい、アタシたちの形見を後生大事に抱えてお人形作ってる時点であからさまなのよばーーーか!』
サイカ「ばっ……!?」
音璃『ばーーーか!』
シルキー『ばーーーか!』
サイカ「う、うるさいなあ!!」
朱「お人形って……」
凛『みんなが戦った人たちね、このハートを核にあの子が闇で肉付けして作ったお人形なのよ』
朱「ツナミが言ってたのはそういう……」
サイカ「強い力を持ってるから有効利用しようとしただけで……!」
音璃『物は言いようだね』
サイカ「だからあっ……!!」
555 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/13(土) 17:54:43.58 ID:pjgTA5OLo
透「すごい……サイカがたじたじになってる……」
朱「なんだか本当に、仲のいい友だちみたいね……」
雪菜「もしかしてサイカの願いって、ウィッシュスターの力で皆さんを蘇らせることなんじゃ……?」
透「!」
凛『ううん、違うの。そう考えられるなら、あの子はあそこにいない』
透「だったらなにを……」
凛『アナタになら分かるんじゃない? あの子の闇に触れたアナタになら』
桜野「……!」
桜野「……あの時の……闇、わたし……もし自分を……そしてみんなを……それで……もしそうなら……わたしは………………」ギュウウ
桜野「…………心なんか無くなっちゃえばいいのに」
サイカ「……!」
凛『……うん』
透「でもサイカは自分を殺したって……だったらもう心なんて……!」
桜野「ううん、残ってた。あの闇の中に、確かにサイカの心があった」
音璃『それにほら、ちょっと突っついただけであの反応だし』
シルキー『それでこそって感じですよねぇ』
サイカ「っ……!!」
凛『消しきれなかったのか、新しく芽生えてしまったのかは分からないけどね。とにかくどうしても残ってしまうから、ウィッシュスターの力で完全に消そうとした』
透「その、ために……」
凛『そう。そのためなら、どんな犠牲も厭わなかった』
透「っ……!」
556 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/13(土) 18:05:30.12 ID:pjgTA5OLo
桜野「それでシーズンランドも……わたしたちの世界も……」
凛『でもその途中でアナタを見つけた』
桜野「え……?」
凛『途中からアナタを狙い始めたでしょ? ウィッシュスターなんてどうでもいいみたいに』
桜野「そういえば……」
凛『なんでアナタに拘ったと思う?』
桜野「え……えと……な、なんか強いからとかって……」
凛『あれね、友だちが欲しかっただけよ』
桜野「え……」
サイカ「!!!」
凛『アナタはあの子によく似てるから、理解し合えるって思ったのかもね』
桜野「いやでも……」
サイカ「……っっっ!!」
凛『あの子すっごい寂しがり屋なの。1人になるとすぐ泣くのよ?』
サイカ「うるっ……さいっ……!!!」
凛『だからそもそも向いてないのよね、ああいうの』
サイカ「もうっったくさんっっっ!!!!!」ビュオッ!!!
ブワアアアアアアアッ!!!!!
シルキー『うぁっ……ちょぉ……!』
音璃『あー……ヤバいかも?』
557 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/13(土) 18:26:10.71 ID:pjgTA5OLo
サイカ「うあああああっ!!!!!」ギュオギュオギュオッ!
透「なんて力……!!」
サイカ「はぁっはぁっ……! なによっ……! なによなによっ!!」
サイカ「わたしのこと裏切ったくせにっ……! いなくなったくせにっ……! 約束したのに!! 1人にしないって!! ずっと一緒って言ったのにっ!!!」
サイカ「嘘つきっ! 嘘つきぃっ!!!」
ギュオオオオオッ!!!
桜野「うくっ……!」
凛『……そう、それがアタシたちの罪。アナタを止められなかった後悔こそ、今ここにいる理由』
音璃『でも今のワタシたちじゃ届かない』
シルキー『こんなスケスケじゃ、触ることもできないからね』
桜野「皆さん……!」
凛『だから、アナタたちに託す』
桜野「え……」
凛『ウィッシュスター!!!』
ビカカカカカッ!!!
シュパパパァァンッ!
キラキラキラ…
サイカ「うぐっ……!」
透「! 願いが……」
朱「な、なに……? 何を願って……え、これって……」
雪菜「ん……? え、あ……!!」
桜野「……!」ピクッ
桜野「……」ググッ
桜野「…………動いた」
朱「桜野ちゃん?」
桜野「右腕治った!!」ギュッ
朱「!」
透「傷が……癒えてく……!」
雪菜「それになんか……なんか体が軽いです! 力が湧いてきました!」
凛『ごめんね、アタシたちが干渉できる因果なんて、せいぜいあの子が関わることだけ。だから戦いの傷しか癒せないと思うけど……』
桜野「いえ! これで十分です!!」グッ
凛『ありがと…………あ』キラキラ
雪菜「え、皆さんなんかさらに透けて……」
音璃『もうお時間?』キラキラ
凛『みたいね』
桜野「!」
558 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/13(土) 18:39:44.38 ID:pjgTA5OLo
シルキー『うへぇ……もうちょっとぉ……』キラキラ
凛『わがまま言わない。まったく……』キラキラ
シルキー『うぅ……』
音璃『だいじょーぶ。すぐまた会えるから』
シルキー『そう、ですね……! すぐですよね!』
音璃『うん』ニコッ
桜野「……っ」
凛『それじゃ、アタシたち先にいくから……あの子をお願い』
桜野「……はいっ」
透「ん」コクッ
音璃『任せました』
朱「ええ、任されたわ」
音璃『』ニコッ
キラキラキラ…
シュパァァンッ
シルキー『遠慮なくぶっ飛ばしちゃってね!』
雪菜「が、がんばります!」
シルキー『ばいばい!』フリフリッ
キラキラキラ…
シュパァァンッ
凛『さて……』
サイカ「う゛ぅぅぅ……!!」ギュルルルッ!!
凛『調!』
サイカ「っ!!!」
凛『待ってるからね』ニコッ
キラキラキラ…
シュパァァンッ
559 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/13(土) 18:42:08.92 ID:Zn3aiQGoo
先代っぽい人達は何と戦ってたんだろう…
560 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/13(土) 18:42:48.30 ID:pjgTA5OLo
サイカの本名のような正体のようなもの
1スレ目
>>5
より、三千院 調 (さんぜんいん しらべ)
ラスボス名募集時、俺の脳内で空飛ぶ水餃子がスイプリみてえな名乗り口上かましていたため、その時点で確定
奏でるは災禍の調べ!
561 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/13(土) 18:46:21.85 ID:DNEl/M1y0
あれだけの設定でよくもまあ思い付く
562 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/13(土) 18:50:35.36 ID:pjgTA5OLo
サイカ「はぁはぁ……! ふぅぅぅ……!!!」ギュオオオオオッ!!!
桜野「凛さん、ネルちゃんさん、シルキーさん……ほんの少しだけ待っていてください……」
透「はやくみんなのところに連れてってあげなきゃね」
桜野「透ちゃん……」
透「準備いい、桜野?」
桜野「!」
桜野「すー……はー……」
桜野「うんっ!」
透「朱!」
朱「ええ!」
透「雪菜!」
雪菜「はい!」
透「いくよ!!!」
ババババッ
透「プリキュア!!!」
サイカ「っ!!」
「「「「カミングシーズン!!!!」」」」
563 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/13(土) 18:51:32.32 ID:Zn3aiQGoo
全員揃って変身するの何時ぶりだろう…
564 :
◆15vHdNAAAEr/
[sage saga]:2024/01/13(土) 19:00:08.28 ID:pjgTA5OLo
もしかしなくても全員同時変身はじめてなのでは……?
どうしよう……せっかくだしチーム名というかタイトル的なやつ募集しちゃおうかな……
というわけで急遽タイトルゆる募
名前:○○プリキュア
口上:前でも後でもどっちもでも もちろん無しでも
日付変わるまで募集します
ストーリーに関わることでもないので特になければそれはそれで
565 :
◆15vHdNAAAEr/
[saga]:2024/01/13(土) 19:01:34.97 ID:pjgTA5OLo
いい機会だからこれ見よがしにあげてしまおう
よろしくお願いします
566 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/13(土) 19:32:32.01 ID:/zu4LZHmo
名前:4 monthsフォーマンツプリキュア
口上:春夏秋冬、無限の円環は永遠(とわ)の絆、フォーマンツプリキュア
567 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/13(土) 20:22:05.26 ID:tcPfQskko
オールシーズンプリキュア
いつだってどこだって私達の季節!
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