穂乃果「バトル・ロワイヤル」

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102 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2025/06/29(日) 06:38:29.95 ID:EoOT6OwGO

〜その頃マスオとノリスケは〜

ノリスケ「よぉーしマスオさん！次行きましょう！」

マスオ「おいおい、もうこれで5件目だよ〜！なんだかノリスケくん随分羽振りがいいじゃないか、出版社の編集部はそんなに儲かるのかい？」

ノリスケ「いえいえ、最近副業というか軽いビジネスをやってましてね！臨時収入が入ったんですよ！」

マスオ「副業？」

ノリスケ「もしよかったらマスオさんもやってみませんか？」

マスオ「.......ぜひその話聞かせてくれないかい？」

ノリスケ「わかりました！じゃあぼくの行きつけのバーで詳細をお話しますね！」

103 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2025/07/06(日) 05:07:11.46 ID:53Cg4oG5O

〜都内のバー〜

マスオ「えぇー！？これが5倍に！？」

ノリスケ「えぇ、僕の知り合いが電化製品の開発会社を立ち上げてましてね、出資者を探してるんですよ、それで今10万円を投資すると何日か後には50万円になって返ってくるという訳ですよ！」

マスオ「なんだか話がうますぎて怖いよ、騙されたりしていないのかい？」

ノリスケ「大丈夫ですよ、現に......ほら！」ﾋﾟﾗｯ

マスオ「本当だ！通帳には会社から50万円の入金があったと記帳されてる！」

ノリスケ「ね！さすがにいきなり高額の投資は怖いでしょうから、最初は1万円だけでも騙されたと思って、ね？ね？」

104 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2025/07/13(日) 11:00:42.44 ID:pXYVC4cNO

マスオ「うーん.....でもなぁ.....」

ノリスケ「......マスオさん、月のお小遣いはいくらですか？」

マスオ「3万円だけど......」

ノリスケ「そんな端金、毎日の昼食代だけで半分以上なくなっちゃいますよ！それに加えて上役との接待や飲み会なんかであっという間に一文なしです！」

マスオ「た...確かに.......」

ノリスケ「今1万円投資するとしてマスオさんの手持ち残り2万円、それが何日か後には5万円が還元されて合計で7万円、今よりだいぶ経済的にゆとりを持って生活できると思いませんか！？」

マスオ「...........！」

ノリスケ「ビジネスにリスクはつきものです！今大手を振って歩いている金持ちは皆こういうリスクに打ち勝っているんです！」

マスオ「わかったよ.....じゃあこれを.....」ﾋﾟﾗｯ....

ノリスケ「たしかに！」ﾊﾟｼｯ!

ノリスケ「それじゃあ後この同意書にサインを.......！」ｽｯ....

105 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2025/07/20(日) 04:17:34.25 ID:Wd3X3SpQO

〜深夜、磯野家〜

ノリスケ「ほら、マスオさん！つきましたよ！」

マスオ「たらいま〜もう飲めまへん〜///」ﾌﾗﾌﾗ

サザエ「まぁあなたったら！こんなになるまで飲んで！」

ノリスケ「すみません、今日はいつもよりましてお酒が進んじゃってw」

ノリスケ「寂しかったでしょう？今夜もたっぷりと可愛がってあげますからね？」ﾎﾞｿﾎﾞｿ....

サザエ「ノリスケさん.......///」

ドゴォッ！！

サザエ「ぐぼぇ....！！」

ノリスケ「二人の時は僕のことを何って呼ぶんでしたっけ？」ｸﾞｲｯ!

サザエ「も、申し訳ありません.....ノリスケ様.......！」ｶﾞｸｶﾞｸ....

ノリスケ「大変よくできました、痛かったでしょう？ごめんなさい、でもあれは愛のボディーブローなんで、わかってくれますよね？」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ......

サザエ「はい、ノリスケ様......///」

106 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2025/07/27(日) 01:22:32.31 ID:GQSo10WfO

〜それから4日後、都内のバーにて〜

マスオ「す、すごい！54000円！これ本当に僕がもらっていいのかい？」

ノリスケ「もちろんですよ！これはマスオさんが出資したお金ですからね！」

マスオ「ノリスケくん！また新たに出資をお願いしたいんだけど......できるかい？」

ノリスケ「それが問題が起きて.....出資者が大勢名乗り出た事もあって少額出資の枠を締め切ってしまったらしいんですよ」

マスオ「えぇ！？な、なんとかならないのかいノリスケくん！」

ノリスケ「ちょっと待ってくださいね、知り合いに連絡して聞いてみますから！」ﾋﾟ!ﾋﾟ!

ノリスケ「もしもし波野です、二、三お聞きしたい事があるんですけど、えぇ....えぇ......〜〜〜〜〜〜〜〜で、〜〜〜〜〜〜〜〜なんですけど、はい、はい......！」

ノリスケ「マスオさん、今聞いて見たところ800万円の枠ならまだ空いているそうです」ﾋﾟ!

マスオ「えぇ！？は、800万円！？」

107 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2025/08/03(日) 05:21:29.40 ID:MoUDn/cOO

マスオ「800万円なんてそんな大金急に言われても用意できないよ！」

ノリスケ「マスオさん、前も言いましたけどこういうビジネスにリスクはつきものなんです」

マスオ「しかし、1万円と800万円じゃ話が別だよ！」

ノリスケ「僕は800万円、既に出資しています」

マスオ「！！」

ノリスケ「考えてみてください、この800万円が何日か後には5倍になっていると考えたら....」

マスオ「4000万円.....額がすごすぎて想像もつかないよ」

ノリスケ「そう、その想像もつかないような額のお金が今800万円を出資するだけでたった数日でマスオさんの手元に入るんです」

マスオ「で....でも......」

ノリスケ「僕なら借金するなり何なりして是が非でもお金を作り出しますけどね」

マスオ「..........」

ノリスケ「3日後、つまり今週の水曜日の13:00までに出資しないと枠が完全に締め切られちゃいますよ？
チャンスは今しかないんです」

マスオ「..........！」

ノリスケ「今が決断の時ですよ？」

マスオ「わ、わかった......！800万円、用意するよ......！」

ノリスケ「それでこそマスオさんです！一緒に頑張りましょう！」ガシッ！

マスオ「は、ははは.....」

108 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします ：2025/08/03(日) 14:43:10.59 ID:JIb+itwk0

今年中に完結できるか？
待ってるぞ

109 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2025/08/10(日) 07:42:31.71 ID:w92uQIrzO

〜次の日の晩〜

波平「我が家の財産を全てマスオくんに預けてほしい！？」

マスオ「はい、そうなんですお父さん！実は今ノリスケくんとビジネスをやっていまして.......！」

波平「気は確かかねマスオくん！よりにもよってノリスケの言う事を信じるなど......！」

ノリスケ「ひどいなーおじさんw」

波平「いくらマスオ君の頼みとは言えわしは反対だ！そんな大金をノリスケのようなお金にだらしのない人間の言葉でそう易々と......！」

フネ「いいんじゃありませんか？お父さん」

波平「か、母さん！本気なのか？」

フネ「だって今回はノリスケさんがこの会社に出資をして確実に配当金を増やしていったという事実がありますからね」

ノリスケ「通帳の記載も......ほら！」ﾋﾟﾗｯ

波平「......確かに、きっちりと出資した5倍の額が振り込まれておるな......」

サザエ「こうやって数字として結果が出ているんだし、私も今回はノリスケさんに賛成するわ」

波平「し、しかし.......！」

110 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2025/08/17(日) 07:34:55.03 ID:+j0vCkQWO

マスオ「お父さん！これは今後の磯野家の事を見据えたビジネスなんです！」

波平「マ、マスオくん.....」

ノリスケ「おじさんは年齢的にも後数年で定年退職ですよね？」

波平「.........」

ノリスケ「おじさんが定年退職しても、子供たちの進学や家のローン、その他諸々の支払いは続きます
退職金や年金をもらうと想定してもマスオさんの稼ぎだけでそれを乗り切れるかどうかという話です」

波平「た、確かに.......」

ノリスケ「仮におばさんとサザエさんが扶養から外れないギリギリでパートに出たとしてもそれら全ての支払いをまかなえるとは思えないし現実的に考えても厳しいですよね？」

波平「...........」

ノリスケ「そうなると、結局のところおじさんが働き続けるしかないんです
65歳になっても......いや、70歳、75歳になっても働き続けなければ家計は火の車です」

波平「うぅ........」

マスオ「ぼくはお父さんにそんな思いをさせたくないんです！
だからこそ今回の出資で得るお金を元手に出資を繰り返して配当金を増やして
お父さんがもうこれ以上働かなくてもいいようにしたいんです！」

波平「マスオくん.......！」

ノリスケ「さぁおじさん、一家の主として決断を.........！」

波平「...........！」