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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part4
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33 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/09/21(土) 18:43:31.30 ID:DjqscvoTO
今回は力付くで取り押さえないんだね
34 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/09/21(土) 18:46:22.20 ID:09IRI2a9O
どうしてこの国の軍警になったのか
35 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/09/21(土) 20:01:37.77 ID:4CMT/bs30
スライムクロシュ『えと……銀色の、スライムちゃんを、探してて……』モニョニョ
スライムシュヴィア『銀色のスライム? 例のスピリチュアルジェルのことか?』モニョモニョ
スライムクロシュ『うん……』モニョ…
スライムシュヴィア『お前たち一行は、マガジン家への義理を果たした。あのスピリチュアルジェルを探さなければならない理由はないはず』モニョモニョ
スライムクロシュ『でも……。あの子……ずっと、捕まってたって……言ってて……』モニョモニョ
スライムシュヴィア『……』
スライムクロシュ『……わたし……自由に、してあげたい……』モニョモニョ
スライムシュヴィア『……マガジン家を敵に回してでも?』モニョニョ?
スライムクロシュ『……敵に、なって欲しいわけじゃ、ないけど……。もし、酷いこと、するなら……わたし、立ちはだかる……』モニョモニョ
スライムシュヴィア『…………』
スライムクロシュ『…………シュヴィアさんは……知らない……?』モニョニョ…?
スライムシュヴィア『……僕は、知らない』モニョモニョ
スライムクロシュ『……』モニョ…
スライムシュヴィア『…………命が惜しければ、諦めろ。マガジンとデンネルが絡んでいる以上、この件に首を突っ込めば待つのは死……あるいは、それよりも悍ましい末路だ。同じスライムとして、忠告はしておく』モニョモニョ
スライムクロシュ『……』モニョニョ…
スライムシュヴィア『わかったら、早くこの街から離れろ。仲間たちが命がけで救ったお前の命を、無駄にしたくなければ』モニョモニョ
スライムクロシュ『……心配……して、くれてるの……?』モニョニョ…?
スライムシュヴィア『…………違う。僕は……お前がスライムだから、老婆心として言っているだけだ』モニョモニョ
スライムクロシュ『……最初に、会った時は……力づくで、殺そうとした……』モニョモニョ
スライムシュヴィア『あの時は…………お前がスライムだと、気付けなかったからだ』モニョニョ…
スライムクロシュ『どうして……スライムには、優しいの……?』モニョモニョ
スライムシュヴィア『……仲間だからだ。同じ、スライムの』
スライムクロシュ『それなら…………。あの、銀色のスライムちゃんは……?』モニョモニョ
スライムシュヴィア『………』
スライムクロシュ『あの子だって……スライムなのに……。どうして……諦めろなんて……言うの……?』モニョモニョ
スライムシュヴィア『……………』
↓1コンマ
01-40 早く帰れ
41-80 黙れ
81-95 ……
96-00 ??
36 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/09/21(土) 20:04:02.93 ID:7DErkEWDO
はい
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/09/21(土) 20:37:02.66 ID:n7h08grB0
お?
38 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/09/21(土) 20:51:59.77 ID:4CMT/bs30
スライムシュヴィア『………』
スライムクロシュ『……』
スライムシュヴィア『……………』
スライムクロシュ『…………』
スライムシュヴィア『…………命を賭けてくれる仲間に囲まれている……幸せなスライムのお前に……ボクの……ボクたちの苦しみが……』モニョニョ…
スライムクロシュ『…………?』モニョ…?
スライムシュヴィア『……』クルッ モニョッモニョッ
スライムクロシュ『あっ……』モニョ…
スライムシュヴィア『忠告はした。後は好きにすればいい』モニョッモニョッ
スライムクロシュ『シュヴィアさん……』モニョニョ…
スライムシュヴィア『もう夜も遅い。僕は帰る』モニョッモニョッ…
スライムクロシュ『…………』モニョニョ…
シティスライムB『シュヴィアさん行っちゃった』モニョモニョ
シティスライムA『行っちゃったねえ』モニョニョ
シティスライムB『なんだかむつかしそうなお話してたねえ』モニョモニョ
シティスライムA『してたねえ』モニョニョ
スライムクロシュ『……』モニョ…
シティスライムA『ねえねえ黒いスライムちゃん。さっきのお話の続き、聞く?』モニョモニョ
スライムクロシュ『んえ……?』モニョ…?
シティスライムA『銀色のスライムちゃんを見たって話!』モニョニョ!
スライムクロシュ『!』モニョ!
シティスライムA『えっとね、昨日の夜遅くに街をお散歩してたらね……なんと、銀色のスライムちゃんを抱えながら空を駆ける黒いもやもやな人影を見たの!』モニョモニョ
スライムクロシュ『!!』モニョニョ!!
シティスライムA『スゴく速かったよ! ボクでなきゃ見逃してたよ、絶対!』モニョモニョ
シティスライムB『こいつスッゴく眼が良いんだよ〜。魔法で姿を誤魔化してるトカゲとかも簡単に見つけちゃうんだもん!』モニョモニョ
シティスライムA『えっへん!』モニョッ!
スライムクロシュ『え、えと……どっちに行ったか、わかる……?』モニョニョ
シティスライムA『郊外の方……あっちは、オーデル軍警の駐屯基地がある方だったかなあ』モニョモニョ
スライムクロシュ『わかった……! えと、ありがと……!』モニョモニョ
☆白銀スライムを連れ去る人影と、人影の向かった方角についての情報を得ました
◇
39 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/09/21(土) 20:53:15.41 ID:4CMT/bs30
―深夜
ゴールドコイン スイートルーム
妖精「クロシュが……いなくなった……」ゲッソリ
ミスティ「こ、今度はクロシュが……!?」
イリス「まさか……今度はクロシュちゃんが行方不明に……!?」
暗黒行商少女「……一人で起きて、どこかに買い物にでも出たのかもしれないわ」
妖精「クロシュが一人で買い物に行くことなんて今まで一度もなかったし……」
ミスティ「でも独断専行する悪い癖はあるから……。ただの独断専行であればまだ良いけれど……」
妖精「良くないよ!! あのバカ……こっちの気も知らないで……!!」
扉の隙間「」モニョニョニョニョ…
スポンッ!
スライムクロシュ「!」モニョッ!
イリス「あ」
ミスティ「……」クスッ
暗黒行商少女「……あ、はは……」
妖精「………………」
*
ゲシッゲシッゲシッゲシッ
妖精「ばかクロシュ!!! 一人で外に出るなら書き置きくらいしてけ!!!」ゲシゲシ
スライムクロシュ「〜〜…」モニャニャ…
ミスティ「でも良かったわ、何事もなくて……」
イリス「本当に何もなくて良かったよ! クロシュちゃん、妖精さんのお叱りはしっかり聞かなきゃだめだからね!」
スライムクロシュ「〜〜…」モニョニョ…
妖精「……え? 銀色のスライムを連れ去った人影……!?」
ミスティ「!」
イリス「情報を集めてきたの!?」
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
妖精「人影は銀色のスライムを抱えて、郊外の……オーデル軍警駐屯基地の方へ飛んでいっただって!?」
スライムクロシュ「〜」モニョ
暗黒行商少女「え……そ、それ本当……?」
スライムクロシュ「〜」モニョニョ
妖精「駐屯基地そのものかはわからないけど、方角的には一致してるみたい……」
イリス「軍警駐屯基地……!? もし本当に軍警駐屯基地に連れ去られたのなら……」
ミスティ「相手は……この国の実質的な軍事力ってことじゃない!!」
◆
40 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/09/21(土) 21:40:55.37 ID:4CMT/bs30
―国際商業都市イスファハーン 滞在8日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ウニ盾 飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の杖 防:ゴスロリエプロン 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖[改] 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:魔銀の短剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:鋼の剣 盾:鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:鎖帷子 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:魔銀の剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:革の鎧 飾:
◇暗黒行商少女[闇の商人]
武:魔銀のナイフ 盾: 飾:貝殻の髪飾り
武: 防:闇のエプロン 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽*2 蜘蛛絹の下着 魔族国永久旅券
会心賽*1 ザリガニのお守り フメイの服の切れ端
反魂丹*2 大きな巻き貝 精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具 大きな軽石 精霊樹の実のジャム
魔術書「星の魔力」上 闇の欠片 精霊樹の鉢植え
お宿の焼き菓子 フリルワンピ水着 フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物 魔法学園のスク水 メルルの帽子
魔導飯盒 炎鉱石 溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置 ガラスのザリガニ 暗黒優待券
属性大全 踊り子の双剣 冒険者証(ランク1)
魔王図鑑 サボテンドラゴンの花
氷精の魔導書
ブラッドワイン*2
吸血鬼殺ワイン
綺麗な砂
魔術書「正負の属性」
魔術書「星の魔力」中
吸血鬼の日焼け止め
日蝕の傘(破損)
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[1/5]
◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)
◯経験値
・風になる[3/12](クロシュ)
・魔法[5/6](イリス)
・魔法[3/6](ミスティ)
・氷属[6/8](ミスティ)
・剣技[4/8](エバンス)
・魔法[2/6](エバンス)
・剣技[2/8](ローガン)
・魔法[1/6](ローガン)
……………………………………………………………………………………
□国際商業都市イスファハーン 主要施設
中央区:イスファハーンピラー、高級ホテル、黄金市場、高層住宅、他
商業区:宿、市場、食事処、酒場、浴場、娼館、冒険者ギルド、他
学術区:劇場、闘技場、美術館、図書館、学校、病院、研究所、他
貧民街:怪しい露店、怪しい娼館、薄暗い路地裏、他
沿岸部:港、造船所、コンテナ港、工場地帯、軍港、灯台、他
41 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/09/21(土) 21:41:21.63 ID:4CMT/bs30
―??
遥か彼方の空に浮かぶ白い光「」ユラユラ
地上に瞬く無数の光「」チカチカ
クロシュ『』モニョモニョ
白銀スライム『クロシュちゃん……届いて……』モニョ
クロシュ『!!』モニョニョ!!
白銀スライム『良かった……繋がった……』モニョニョ
クロシュ『銀色の……スライムちゃん……!!』モニョモニョ
白銀スライム『えっとね……。私は……大丈夫だから……。クロシュちゃんは……もう、この街を離れて……』モニョモニョ
クロシュ『え……? そうなの……?』モニョニョ…?
白銀スライム『うん……。きっと……仕方のない、ことだから……』モニョモニョ
クロシュ『……』モニョ…
白銀スライム『あの、オークションの時……助けてくれて……本当に、ありがとう……。あんな風に、助けてもらったの……生まれて、初めてだった……』モニョモニョ
クロシュ『……』モニョニョ…
白銀スライム『私……がんばれるよ……。クロシュちゃんに、助けてもらったこと……クロシュちゃんの仲間の皆さんに、優しくしてもらったこと……全部、全部……忘れないから……。きっと……大丈夫……』モニョモニョ
クロシュ『…………』モニョニョニョ…
白銀スライム『それじゃあ……さよなら……』モニョ―
プツン――
◆
42 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/09/21(土) 21:42:31.35 ID:4CMT/bs30
―朝
ゴールドコイン スイートルーム
チュンチュン
スライムクロシュ「!」モニャッ!
ミスティ「わっ! ど、どうしたのクロシュ……」
モニョモニョ…ポン!
クロシュ「……夢の中で……銀色の、スライムちゃんに……会って……」
ミスティ「え、夢の中で……?」
クロシュ「…………もう……大丈夫だから……街を、出ろって……」
ミスティ「……」
クロシュ「でも……あんまり………大丈夫じゃ、なさそうだった……」
ミスティ「………」
*
暗黒行商少女「いやいやいやいや、冗談じゃないわ!! だって駐屯基地でしょ!? 無謀も無謀よ、絶対だめよ!!」
クロシュ「んゅ……」
暗黒行商少女「イスファハーンタワーとはわけが違うわ!! あれは最高の警備を雇っていたとは言っても、その役割は富の象徴と単なるビジネスの場! 本来戦いとは無縁の場所なのよ! でも駐屯基地は違う! 初めから殺る気満々の戦闘狂が跋扈する魔窟なのよ!! そんなとこを攻め入るなんて絶対だめ!!!!」
エバンス「…………クロシュちゃんにゃ悪いが、こうなっちまうと流石に俺も反対だ。前回はその軍警が味方にいたわけだが、今回は俺たちしかいない。むざむざ死にに行くようなもんだ、相手が悪すぎる」
イリス「……」
ローガン「……もし本当に駐屯基地に囚われているというのなら、その救出は困難を極めるだろう。エバンスくんの言う通り、成功率は限りなく低いと言える。それでも、行く意思はあるのか?」
クロシュ「…………」
ミスティ「…………」
妖精「……何も、突撃して強引に救出しなきゃならないわけじゃない。幸い私たちには御三家やそれに関係する者たちとの繋がりがある。あのステラスライムを連れ去った目的とか、解放の余地があるかどうかとか、いろいろ情報収集してからやり方を考えても遅くはないよ。クロシュ」
イリス「わ、私も……まずは、お話してみるのが良いと思う! 力じゃ勝てない相手だもん、別のやり方を探そうよ!」
クロシュ「うん……」
ミスティ「……わかってるわ」
暗黒行商少女「まあ……正直御三家の奴らと接触するのは危ないし嫌だけど、突撃するよりは良いと思うわ。うん」
イスファハーン滞在8日目です
↓1〜3 自由安価 何をする?
43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/09/21(土) 21:44:00.24 ID:sH6XP+V70
高層住宅で情報集め
44 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/09/21(土) 21:52:13.52 ID:8D7Sk0Lko
次は軍警殴り込もうぜと御三家誘う
45 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/09/21(土) 21:55:59.94 ID:w/xmm3weo
妖精から単独行動取るときは小さい伝言用分体を残すようにできないか言われる
(分体の訓練…になるかな)
46 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/09/21(土) 22:53:55.31 ID:4CMT/bs30
妖精「そうだクロシュ、分体作れたよね? これから一人でどこかに行ったりする時は、伝言用に小さい分体とかを残していったりできない?」
クロシュ「!」ピコン!
モニョモニョ…プチッ!
ちびスライムクロシュ「」モニョモニョ
ミスティ「あら、小さいクロシュ……」
モニョモニョ…ポン!
ちびクロシュ「でんごん……できる……!」
イリス「わあ! ちっちゃい人型のクロシュちゃん!」
妖精「な、なんか妖精みたいな大きさ……」
ちびクロシュ「ようせい……」
モニョモニョ…ポン!
ちび妖精クロシュ「ぱたぱた、できる……!」パタパタ
暗黒行商少女「妖精みたいな翅が生えたけど……飛べてないわね」
クロシュ「んゅ……飛ぶのは……難しいみたい……」
妖精「まあとりあえず試験運用ってことで、今日はこのちびクロシュをここに置いてってみよう。もし侵入者とかが来ても見ておけるし」
イリス「あ、でも悪意ある侵入者が来たりしたら、殺されちゃったりしないかな……? この子……」
ちび妖精クロシュ「!」ピコン!
モニョモニョ…ポン!
スゥー…
ちび光学迷彩クロシュ「かくれんぼ……できる……!」
イリス「ええっ!?」
ミスティ「分体なのに光学迷彩まで使えるの!?」
クロシュ「えと……光学迷彩は……同化じゃ、ないから……。擬態なら、分体でも、できる……」
妖精「……分体、思ったより凄いかも」
暗黒行商少女「いや、本当に凄いわ……! 私にもこんな力があれば……!!」
ミスティ「ろくでもない悪さに使いそうね……」
☆ちびクロシュをスイートルームに置いていきます
◆
47 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/09/21(土) 22:56:48.11 ID:4CMT/bs30
―中央区
高層住宅街 オーガネ通り
そびえ立つ高層住宅「」ヒュオオオオ――…
イリス「ひええ……あれが、人の住む場所なの……!?」
暗黒行商少女「ええ。上流階級の資産家にのみ居住を許された、最高のステイタスとなる高層住宅……通称タワマン≠諱v
エバンス「大風が吹いたらぶっ倒れちまいそうだが……イスファハーンピラーも倒れてないし今更か」
ローガン「景色は良さそうだが、住居としての機能はどれほどのものなのだろうか」
暗黒行商少女「さあ……私は住んだことがないから……」
ミスティ「私は緑の国の高層樹木住居の方が良いわ」
妖精「あはは、緑の国の高層樹なら住み心地もばっちり良いと思うよ」
*
貴族の男「」HAHAHA
貴族の娘「」キャッキャ
貴族の貴婦人「」アラアラ
貴族のマダム「」オホホ
イリス「……ここで情報収集するの?」
暗黒行商少女「……まあ、普通の金持ちは基本的に心の余裕があるわ。下々からの求めにも気軽に応じてくれる可能性は高い。情報収集もしやすい……と思う」
ローガン「何事もやってみなければわからん。当たって砕けるのが良いだろう」
クロシュ「ん……!」
↓1コンマ 情報収集結果
01-05 ??
06-35 マリッサの過去
36-65 オーデルシュタインの暗部
66-95 御三家が共同で開発した魔導機械技術の噂
96-00 ??
48 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/09/21(土) 22:57:15.17 ID:PTJC60gu0
あ
49 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/09/21(土) 23:39:53.29 ID:4CMT/bs30
身なりの良い男性B「お、また会ったなアンタら!」スタスタ
妖精「げっ、いつぞやの陰謀論者!」
暗黒行商少女「あんたここの住人だったの……」
身なりの良い男性A「俺もいるぜ。嬢ちゃんたちはまた情報収集か?」
イリス「は、はい」
ミスティ「御三家について、何か面白い情報はない?」
身なりの良い男性B「そうだな……御三家の面白い情報ならいくらでもあるが」
ミスティ「あなたじゃないわ……」
身なりの良い男性A「てことは俺か? そうだな……それならマガジンの魔女についてなんだが――」
*
今でこそマリッサ・マガジンは才色兼備のクールな魔導研究者として名を馳せているが、実はあの魔女にもちょっと可哀想な過去があってな……。
なんと、かなり昔とある魔導実験に失敗して相棒を死なせちまったことがあるらしいんだ!
そんで今マガジン研が熱心に王国の高度な魔導人形を研究してんのは、その死なせた相棒の魂を魔導人形に降ろして蘇らせることを目論んでいるかららしい! 人形遣いらしい死者蘇生へのアプローチだよな! まあ実際のところは陰謀論だと思うが。
ただ、近年はデンネル主導の法改正で資金繰りが厳しくなってきてるらしくて、研究も難航してるらしい。これは陰謀論じゃなくて事実だぜ。実際にマガジン研の研究者たちが愚痴ってるのを俺は何度も聞いたことがあるからな。デンネル死すべしってな。
まあそうは言ってもデンネルはイスファハーン最強の大富豪。強引な方法でデンネルを破滅させりゃあこの都市そのものが傾くし、そもそも強引にでもデンネルを滅ぼすなんて不可能だ。例え当主のリチャードが突然暗殺されたとしても、頭がすげ変わるだけでこの支配体制は変わらんと思うぜ。どうにかして穏便にこの体制を覆すには……都市全体を洗脳でもしない限り不可能だろうな。まあそんなことこそ絶対に不可能だが!
*
イリス「なるほど……マリッサさんにそんな事情が……」
身なりの良い男性A「マリッサ・マガジンの過去については本当にただの噂話だから話半分にしといてくれよな」
ミスティ「でも資金繰りが厳しいって話は収穫だったわ。ありがとう」
身なりの良い男性A「どういたしましてだ!」
身なりの良い男性B「ところで、マリッサ・マガジンは実は重度のロリコンだという噂があるんだが――」
暗黒行商少女「あーはいはいロリコンねロリコン」
☆マリッサ・マガジンおよびマガジン研究所の事情についての情報を得ました
◇
50 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/09/21(土) 23:40:51.50 ID:4CMT/bs30
というわけで本日はここまでとなります。次回は再び御三家のどこかと接触を図る編からとなります
新スレそうそうクロシュちゃんが動きました。やはり主人公がいるとお話もスライムらしくなる気がします。これからもがんばっていただきたいところです
そして不穏な様子を見せるシュヴィア・オーデルシュタインと、過去の話を勝手に面白おかしく語られてしまったマリッサ氏でした。夢の中でクロシュと話をした白銀スライムさんの運命はどうなってしまうのか。クロシュは、巨大な力を持つ相手にどう立ち向かえば良いのか――
クロシュ氏やシュヴィア氏がクロシュヴィアの名前の一部を持っている理由については、今のところよくわかっていません。スライム界では伝説スライムの名前の一部をもらう習わしがあるのかもしれませんが、実際のところがどうなのかは名付けた人に聞いてみない限りわからないでしょう。ちなみにクロシュの名前はクロシュ自身が付けたものではないようです
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
51 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/09/22(日) 02:04:33.17 ID:F33/D8sZo
おつでした
魔女に悲しい過去
今まで出会った人物の動向追加ありがとうございます
聖女さんミュージアに来てるのか
52 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/09/22(日) 14:15:48.89 ID:pd+r2lzvO
魔女の定義ってなんだろうか
種族でもなさそう
53 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/09/22(日) 15:23:01.00 ID:nsvZSxeDO
オーデルシュタインの暗部が中々明らかにならないのまさに暗部
54 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/09/22(日) 17:24:04.82 ID:gjk2PGqR0
マリッサ氏にもいろいろ事情があるようです。でもだからといってスライムにひどいことをするのは良くない、とクロシュはおもいました
聖女氏はセクリエ・ロイエから派遣される立場で魔族国教会に来ているそうなので、こうした緊急事態の際は招集されることがあるようです。芸術都市の惨状を見て彼女が何を思いどう行動するのかはわかりませんが、聖女と呼ばれるような人なのできっと真面目に働くと思います
魔女とは厳密な定義があるわけではありませんが、魔法に熟達した成人以上の女性をそう呼ぶ場合があるようです。魔女という言葉には、大抵の場合尊敬や畏敬の念が込められています
オーデルシュタインの暗部が明らかにならないのは、もしかしたら情報統制ができている証なのかもしれません。そんな恐ろしい相手とことを構えるのはとても危険なことですが、クロシュたちはこの先一体どうなってしまうのでしょうか
55 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/09/22(日) 17:24:38.15 ID:gjk2PGqR0
―中央区
高層住宅街 公園
ミスティ「……やっぱり、御三家のどこかと接触を図るべきではないかしら?」
妖精「……確かに、その辺の人からの情報収集にも限界があるしね。でもやっぱり今の私たちはちょっと危ない立場だし……」
イリス「一番安全そうなのはマガジン家のマリッサさんかな……? デンネル家とはついこの間不法侵入したばかりだし、オーデルシュタインはまさしくあのステラスライムの子を囚えている疑惑があるところだし……」
エバンス「マガジン家もマガジン家であのステラスライムの子を監禁してたわけだし、今でも探してるわけだろ? まあこちらから情報を漏らしすぎなければ即敵対ということにはならないだろうが……」
ローガン「どの陣営も危険があるのは変わりないな……。慎重に考えなければならん」
クロシュ「……」
↓1〜3多数決 どこと接触を図る?
1.マガジン家
2.デンネル家
3.マガジン家&デンネル家
4.オーデルシュタイン家
5.その他(自由安価)
56 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/09/22(日) 17:25:49.86 ID:j/vXhdRn0
1
57 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/09/22(日) 17:34:09.09 ID:pd+r2lzvO
2
58 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/09/22(日) 17:37:00.31 ID:nsvZSxeDO
2
59 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/09/22(日) 17:54:56.76 ID:gjk2PGqR0
―イスファハーン・ピラー
応接室
エミリオ「……で? 強盗団の皆様が一体何の用ですか?」
イリス(も、物凄く機嫌が悪い……!)
ミスティ(でも正面から堂々と訪問したら入れてはくれるのね……)
ローガン「うむ……まずは先日の非礼を詫びさせていただきたい。クロシュくんを助ける為とはいえ、デンネル家の魔導人形を多数損壊し、その他様々な被害も出してしまった」
エミリオ「ではスピリチュアルジェルを返してください。そうすれば他の様々な損害は見逃して差し上げますよ。元はと言えばそこの黒いスライムがオークションで強盗を働いたのが原因でしょう」
クロシュ「んゅ……」
↓1〜3 自由安価 エミリオとどう話す?
60 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/09/22(日) 18:03:28.06 ID:b34GalYdO
それは謝るけどあなたはあの子と仲良くなれそうにない
61 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/09/22(日) 18:11:11.66 ID:wv+2WFwqO
今はもうスピリチュアルジェルがどうとかいう事態ではないのですデンネル家のピンチですと適当言う
62 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/09/22(日) 18:47:08.08 ID:F33/D8sZo
ジェルは軍部に奪われた、と話す
63 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/09/22(日) 20:55:48.35 ID:gjk2PGqR0
ローガン「そのことなのだが……実は、オーデルシュタインにスピリチュアルジェルを奪われてしまったのだ」
エミリオ「……」
ローガン「あのスピリチュアルジェルの秘密は君も知っているだろう? オーデルシュタインに奪われてしまった今、200億どころではない事態に発展する恐れがある」
エミリオ「……200億どころではない事態? 下らない作り話は結構です」
妖精「作り話じゃない。あの子……スピリチュアルジェル自身が言ったんだよ。イスファハーン洗脳支配計画……聞いたことはない?」
エミリオ「……!」
ローガン「その顔……どうやら心当たりがあるようだな。200億どころではないということの意味もわかるだろう?」
エミリオ「……確かに、そのようですね。戦争屋のオーデルシュタインなどに持たせるには危険すぎる力でしょう」
妖精「オーデルシュタインだけじゃない。誰であっても、あの子の力を恣意的に利用することは許されないよ」
エミリオ「……」
妖精「……私たちは、あの子を保護して他者に利用されることのない安全な場所に送り届けようと思ってる。異論はある?」
エミリオ「どこの馬の骨ともわからない旅の一行など信用できると思いますか?」
妖精「……仕方ない。これでどう?」スッ
精霊の印「」ポン
エミリオ「これは……! 中央大陸の、緑の国フォレスティナで認められた者に授与される、精霊の印……!?」
妖精「富豪一族の当主をやってるなら聞いたことあるでしょ、建国の太母ってやつ。あれ私のことだよ。顔とか調べられる?」
エミリオ「け、建国の太母!? ちょっと待ってください……ブレア!」
スピーカー『はい、エミリオ様』ピピッ
イリス「えっ!?」
ミスティ「な、なに?」
エミリオ「建国の太母とこの妖精は同一人物か?」
スピーカー『はい。彼女は99.992%の確率で、建国の太母と呼ばれる妖精と同一人物です』ピピピ
ローガン「な、なんだこれは……」
エミリオ「これはデンネルを中心に御三家の技術を結集して作られた情報生命体、通称電子妖精のブレアです。基本的にはこの塔の維持管理を担っていますが、僕やリチャードが働けない際は代わりに当主としての仕事を代行する権限および能力を持ちます」
イリス「情報……生命体……!?」
暗黒行商少女「噂には聞いていたけれど、実在したのね」
エミリオ「別に隠しているわけではありませんが、大っぴらに宣伝しているわけでもないのであまり知られてはいないようですね。しかし……ブレアが言うのなら、恐らくあなたは本物の建国の太母なのでしょう」
妖精「え、うん……。いや、私が言うのも何だけど……そいつ、本当に信じられるの?」
エミリオ「そこらの人間より遥かに優秀です。こと情報処理に関しては、頭脳魔法を持つリチャードを上回る能力を持っています。余計な感情も持っていないので、仕事のパートナーとしてこれ以上に優れた存在はいないと僕は思いますね」
クロシュ「……ブレアさん……そうなの……?」
スピーカー『はい。私はそこらの人間より遥かに優秀です。こと情報処理に関しては、頭脳魔法を持つリチャード様を上回る能力を持っています。余計な感情も持っていないので、仕事のパートナーとしてこれ以上に優れた存在はいないと私も思います』
エバンス「おい、エミリオの言葉をそのまま繰り返したぞこいつ。本当に優秀なのか?」
エミリオ「ブレアは人間の言葉を繰り返す癖があるだけです」
妖精「そ、そう……。まあとりあえず、私たちのことは信じてくれた?」
エミリオ「……建国の太母は仲間の強盗を容認するということですか?」
妖精「うっ……そ、そのことだけど……そもそも出品者が怪しいと思わない? 初めから罠だったんだよ! 出品者をとっちめてお金を払い戻させればそれで解決でしょ!!」
エミリオ「滅茶苦茶ですね……こんなのが本当に建国の太母なのですか?」
スピーカー『はい。99.992%の確率で彼女は建国の太母です。伝説の人物像とは少々食い違いが見られますが、長年かけて各地に伝わる過程で美化されて尾ひれが付いたのだと考えられます』
エミリオ「……まあいいでしょう。出品者の素性を突き止めて200億我々に返すことができたら、この件は不問と致します。失敗したら国際問題ですよ」
妖精「う……言わなきゃ良かった……」
64 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/09/22(日) 20:57:23.78 ID:gjk2PGqR0
暗黒行商少女「でも出品者の素性についてなら、あのオークションはデンネル主催なんだからあなたの方が詳しいんじゃないの?」
エミリオ「……オークションの後でわかったことなのですが、件の出品者情報はダミーだったのです。実在する名のある富豪の名前だったので問題なしとしてしまったのですが、後日確認してみると本人は何も知らなかったようで。リチャードが頭脳魔法で確かめても全く記憶がありませんでした」
エバンス「マジかよ」
エミリオ「ま、あなた方が失敗したら緑の国に請求するだけですので」
妖精「うへぇ……」
ローガン「話を戻すが、例のスピリチュアルジェルはオーデルシュタイン軍警の駐屯基地に囚われているようなのだ。どうかこの国の為に、奪還に協力していただけないだろうか?」
エミリオ「ええ、わかりました。200億の方も話が付きそうですし、僕としてもそんな危険な洗脳兵器をオーデルシュタインが所持しているのは看過できません。協力しましょう」
ローガン「うむ。よろしく頼む……。ところで、リチャード氏は?」
エミリオ「さあ。賊にやられた傷が深すぎてまだ動けないんじゃないですか?」
クロシュ「……」
エミリオ「……? 何ですか? もうあなたには用はありません。今更ねだっても茹でカニもお刺身もあげませんよ」
クロシュ「………あの銀色のスライムちゃんは……兵器じゃない……」
エミリオ「……」
クロシュ「オークションの邪魔、したのは……ごめんなさい……。でも……エミリオさんは……あの子と……仲良く、なれない……」
エミリオ「…………そうですね。もう取り繕いませんよ。僕はあのスライムと仲良くなれない。仲良くなるつもりもない。そんなもの、僕にはいりません」
クロシュ「……友達は……いないの……?」
エミリオ「必要ありますか?」
クロシュ「…………必要あるとか、ないとかじゃ……ないと、思う……」
エミリオ「………」
クロシュ「……友達…………できると、いいね……」
エミリオ「…………」
☆デンネル家と協力関係を築きました
◆
65 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/09/22(日) 20:58:22.87 ID:gjk2PGqR0
―国際商業都市イスファハーン 滞在9日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ウニ盾 飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の杖 防:ゴスロリエプロン 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖[改] 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:魔銀の短剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:鋼の剣 盾:鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:鎖帷子 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:魔銀の剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:革の鎧 飾:
◇暗黒行商少女[闇の商人]
武:魔銀のナイフ 盾: 飾:貝殻の髪飾り
武: 防:闇のエプロン 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽*2 蜘蛛絹の下着 魔族国永久旅券
会心賽*1 ザリガニのお守り フメイの服の切れ端
反魂丹*2 大きな巻き貝 精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具 大きな軽石 精霊樹の実のジャム
魔術書「星の魔力」上 闇の欠片 精霊樹の鉢植え
お宿の焼き菓子 フリルワンピ水着 フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物 魔法学園のスク水 メルルの帽子
魔導飯盒 炎鉱石 溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置 ガラスのザリガニ 暗黒優待券
属性大全 踊り子の双剣 冒険者証(ランク1)
魔王図鑑 サボテンドラゴンの花
氷精の魔導書
ブラッドワイン*2
吸血鬼殺ワイン
綺麗な砂
魔術書「正負の属性」
魔術書「星の魔力」中
吸血鬼の日焼け止め
日蝕の傘(破損)
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[1/5]
◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)
◯経験値
・風になる[3/12](クロシュ)
・魔法[5/6](イリス)
・魔法[3/6](ミスティ)
・氷属[6/8](ミスティ)
・剣技[4/8](エバンス)
・魔法[2/6](エバンス)
・剣技[2/8](ローガン)
・魔法[1/6](ローガン)
……………………………………………………………………………………
□国際商業都市イスファハーン 主要施設
中央区:イスファハーンピラー、高級ホテル、黄金市場、高層住宅、他
商業区:宿、市場、食事処、酒場、浴場、娼館、冒険者ギルド、他
学術区:劇場、闘技場、美術館、図書館、学校、病院、研究所、他
貧民街:怪しい露店、怪しい娼館、薄暗い路地裏、他
沿岸部:港、造船所、コンテナ港、工場地帯、軍港、灯台、他
66 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/09/22(日) 21:10:33.53 ID:gjk2PGqR0
―朝
ゴールドコイン スイートルーム
チュンチュン
暗黒行商少女「はああ〜〜……。昨日は本当に死ぬかと思った……」
イリス「でもエミリオくんの協力も得られたし、けっこう上手くいきそうじゃない?」
妖精「まあ、出品者をとっ捕まえないとティセリアたちに物凄く迷惑をかけてしまうことになっちゃったけどね……」
暗黒行商少女「まあ……実際デンネル家からしてみれば、200億で競り落としたものを横から盗まれたのは事実なんだから、法に則るのなら仕方がないと思うわ」
ミスティ「そうね……。頑張って、胸を張ってこの街を出られるようにしましょう」
クロシュ「うん……!」
イリス「ところで、オーデルシュタインの基地に行くのは明日なんだよね?」
暗黒行商少女「もし本当にあのステラスライムを利用した洗脳計画なんてものがあるなら、実際は一刻の猶予もないと思う。でも流石に昨日の今日で出陣ってほど簡単にはいかないんでしょうね」
妖精「あれ、半分くらい憶測の適当なデマカセのつもりだったんだけど、エミリオの様子を見るになんかけっこう事実っぽいんだよね……。放って置くと本当にけっこうまずい事態なのかも……」
イスファハーン滞在9日目です。この行動終了後、オーデル基地攻略編に移ります
↓1〜3 自由安価 何をする?
67 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/09/22(日) 21:12:20.18 ID:j/vXhdRn0
学術区で情報集め
68 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/09/22(日) 21:16:03.08 ID:h+4klGBZO
エバンス ミスティ自分達の持っている物以外の武器、防具を探してみる
69 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/09/22(日) 21:16:15.93 ID:nsvZSxeDO
貧民街でもオーデルシュタイン関係の情報を集めてみる
70 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/09/22(日) 21:43:51.06 ID:gjk2PGqR0
―学術区 公園
噴水「」シャワシャワ
妖精「へえ、ここの地下水道で街のスライムとシュヴィアに会ったんだ」
クロシュ「うん……」
妖精「じゃあ私たちはここで情報収集してみよう。もしかしたら、その時みたいに有益な情報が手に入るかもしれないし」
クロシュ「うん……!」
↓1コンマ 情報収集結果
01-30 レッサースライムたち
31-60 マリッサの過去その2
61-90 マリッサ「本人に直接聞いたら?」ヌッ
91-00 ??
71 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/09/22(日) 21:49:39.09 ID:b34GalYdO
ま
72 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/09/22(日) 22:12:26.47 ID:gjk2PGqR0
噴水「」シャワシャワ
レッサースライム「」モニョモニョ
妖精「あ、丁度スライムが……ってレッサースライムかあ。まあ聞くだけ聞いてみよう」
クロシュ「うん……」
*
クロシュ『ちょっといい……?』モニョモニョ
レッサースライム『ほえ?』モニョ?
クロシュ『えと……御三家って、わかる……?』モニョモニョ
レッサースライム『ごさんけ……おいしいの〜?』モニョモニョ
クロシュ『んゅ……。えと、じゃあ……シュヴィアさんって、わかる……? えと、ぴかぴかの黄色っぽい色の……カチカチのスライムさん……』モニョモニョ
レッサースライム『あ〜、うん〜! しゅびあさん〜!』モニョニョ!
クロシュ『えと……どんなスライムさんか、わかる……?』モニョモニョ
レッサースライム『しゅびあさんはね〜。わたしたちのすみかをまもるスライムさんだよ〜』モニョモニョ
クロシュ『住処を、守る……?』モニョモニョ
レッサースライム『うん〜。ぴかぴかで、かちかちで、かっこいいんだよ〜』モニョモニョ
クロシュ『そうなんだ……』モニョニョ
レッサースライム『おなかすいたよ〜っていうと、ごはんもくれるんだよ〜』モニョモニョ
クロシュ『わあ……』モニョニョ
レッサースライム『んふふ〜、わたししゅびあさんのこと、だいすき〜』モニョモニョ
クロシュ『……うん。ありがと……』モニョモニョ
*
妖精「……これは……」
クロシュ「やっぱり……シュヴィアさん、スライムにはすごく優しいみたい……」
妖精「みたいだね……。でも、それならどうして……?」
クロシュ「……」
☆レッサースライムのシュヴィアへの印象を知りました
◇
73 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/09/22(日) 22:58:19.08 ID:gjk2PGqR0
―商業区 市場
ワイワイ ガヤガヤ
通行人A「オーデルシュタインについてだあ? 知るかいそんなもん」
通行人B「おっと、お嬢さん探偵ごっこかい? そんなことより僕とあのホテルに……げぼァッ!」
通行人C「ちょっとあなた、街を守ってくれてるオーデル軍警の方々に失礼よ」
*
エバンス「……こりゃ、今回はダメそうだな……」
ミスティ「そうね……。まあ往来で治安組織の話を嗅ぎ回るのは実際良い選択とは言えなかった気もするわ……」
武具屋の看板「」
エバンス「ん、武具屋か……。剣はこの前新調した魔銀の剣がだいぶ良い感じだから良いとして……防具はそろそろ買い替え時かもしれないな。ミスティちゃんも、そのローブけっこうボロボロになってきてないか?」
精霊のローブ「」ボロッ…
ミスティ「……」
◆
―先日
シルバーコイン 客室
風の精霊『ミスティさん宛にお手紙だよ〜』ヒュルヒュル
手紙「」パサッ
妖精「ミスティ、風の精霊がお手紙だって」スッ
ミスティ「私宛に手紙……?」
手紙「」ピラッ
ミスティ(その手紙は……緑の国の、あの森妖精の子からのものだった)
ミスティ(内容は、緑の国の平穏な日々を綴る温かいものと――)
ミスティ(私たちの旅を気遣う、心優しい言葉たち……)
ミスティ(……そして、緑の国を発つ前にあの子から贈られた……この精霊のローブについて)
ミスティ(もしボロボロになってしまっていたら、買い替えて欲しい。私の身の安全こそが最も大事だから……と……)
ミスティ(……いつだったかウォーターポートで、旅人の服を買い替えるのを渋ったクロシュに、私が言ったのと同じような内容……)
ミスティ(………あの時のクロシュも……こんな気持ちだったのかしら……)
ミスティ(でも……そうね……。あの子の気持ちに応えるのなら……感傷の為にいつまでもこれを着続けるのではなく……新しく、より身を守れるものを新調すべきよね……)
◆
74 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/09/22(日) 22:58:52.67 ID:gjk2PGqR0
―現在
イスファハーン商業区 武具屋
武具商人「らっしゃい。ウチは仕立てもやっとるから気軽に見ていきな」
ミスティ(というわけで、今日こそ買い替えるわ……。いつまでも尻込みして、あの子の優しさを無碍にするわけにはいかない……)ゴゴゴゴ
エバンス「お、おお……なんかミスティちゃんえらく気合が入ってるな。よし、俺も良い装備を探すぜ!」
↓1コンマ ミスティが買い替える防具
01-70 氷精のローブ
71-95 氷竜革のローブ
96-00 極夜の衣
↓1コンマ エバンスが買い替える防具
01-40 硬質革鎧
41-70 魔獣の革鎧
71-90 サメの革鎧
91-00 竜の革鎧
75 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/09/22(日) 22:59:36.79 ID:j/vXhdRn0
あ
76 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/09/22(日) 23:00:14.39 ID:nsvZSxeDO
はい
77 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/09/22(日) 23:24:48.77 ID:gjk2PGqR0
ミスティ「……ん? こ、これは……!!」
明るい水色のローブ「」ポン!
武具商人「ほほう、それに目を付けるとはお嬢さんお目が高い! それは正真正銘の氷竜の革でこしらえられた氷竜革のローブ! 熱と冷気に強いのはもちろん、魔力を伴う全般的な攻撃や、物理攻撃にも強い非常に優れた一品だ!」
ミスティ「す、すごいわ……! お値段は……まあまあするけど、意外と安いわね……」
武具商人「あー……その、ちょっとワケがあってな。氷竜の素材で作られた装備を身に着けると、普通の人は体を冷やしすぎちまうんだ。んで、氷属性が得意な人間ってのも少ないだろ? だから需要もあんまりなくて……」
ミスティ「なるほど……。なら丁度良かったわ、私は氷魔法使いよ」
武具商人「おお! へへっ、そりゃあ良かったぜ!」
*
エバンス「おっ、ミスティちゃんは良いものを見つけたみたいだな! さて、それなら俺も竜の革鎧くらい――」
武具商人「兄ちゃんは革鎧か? 高級品は今仕入れ中でな……悪ィが今はこれしかねェんだ」
硬質革鎧「」ポン
エバンス「……まあ、今着てるやつより質が良いのは確かだ!」
*
ミスティ(E:氷竜革のローブ)「……」ビシッ
エバンス(E:硬質革鎧)「おお、機能性だけでなく見た目もかっこいいな!」
ミスティ「ええ……良いものを買うことができたわ。氷属性の力も感じられる……。エバンスは……あんまり変わってないわね……」
エバンス「まあ革鎧は質が上がっても見た目はあまり変わらんからな。でも前よりは硬くて丈夫になってるぜ」
折り畳まれた精霊のローブ「」ポン
ミスティ(このローブは……大切に仕舞っておきましょう……)
ミスティ(今まで私を守ってくれて、ありがとう……)
☆ミスティが氷竜革のローブを購入し、装備しました
精霊のローブは所持アイテムに移動します
☆エバンスが硬質革鎧を購入し、装備しました
◆
78 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/09/22(日) 23:35:08.75 ID:gjk2PGqR0
というわけで本日はここまでとなります。次回は貧民街でオーデル家について聞いてみよう編からとなります
再びイスファハーンピラーへ赴き、エミリオくんとの対話を経て協力を取り付けたクロシュ一行でした。相手は一国の軍隊に等しいオーデルシュタイン軍警……果たして最大富豪の力を借りたとて、無事に白銀スライムちゃんを取り戻せるのでしょうか。エミリオくんに友達ができる日は来るのでしょうか
そしてレッサースライムからシュヴィア氏の印象を聞いてみたり、エバンス氏とミスティ氏が防具を新調したりもしました。今まで特にそういう猫写はなかったのですが、実はミスティ氏が装備していた精霊のローブは緑の国で森妖精の子から贈られた品だったという裏設定がありました。今回はそのローブがボロボロになってしまったので買い替える必要があったそうです。奇しくも、港湾都市でミスティに買ってもらった旅人の服を大切にするあまり買い替えるのを渋ったクロシュ氏と重なります。しかし道具は道具。例え大切にされた道具には想いが宿るのだとしても、身を守れなければ意味がありません。クロシュのように物をためこんだり合成したりできるスライムではない場合は、適宜更新するのが良いのでしょう
それでは本日もありがとうございました。明日は祝日なので多分更新できるかと思います。よろしくお願いいたします
79 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/09/23(月) 11:58:51.46 ID:JLpUisquo
乙でした
スライム族、身内にかなり甘い子多いな
赤い跳ねっ返り?もいるが
ローブもクロシュが同化出来るってこと!?
80 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/09/23(月) 12:18:19.45 ID:eVCa28ifO
乙
フラナ氏聖女さんとも親しいかな
81 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/09/23(月) 15:28:54.31 ID:X2h+RYl3O
シュヴィアはこれオーデルシュタインを統率できてるのか
82 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/09/23(月) 15:54:54.77 ID:rtfTOyLk0
スライム類の生き物はよほどお腹が空いている場合でもない限りスライム同志で争うことが滅多にないため、同類への警戒心が薄いようです。そういった事情が同類に対する親切さに繋がっているのかもしれません
ブラッド氏は同類に対しても厳しいように見えますが、実を言うとクロシュを本気で殺そうしたことはなかったりします(周りの人間は割と本気で殺そうと思ったりしています)。ああ見えてやっぱりスライムにはちょっと甘いのかもしれません
スライムの同化は、物理的に存在するものであれば大体何にでもできます。ただし液体や気体の物質は熟達したスライムでなければ難しいようです
そういうわけなので、クロシュは武器だけでなくローブや鎧、貝殻などといった防具と同化することももちろん可能です。もし同化させたいものがあれば、自由行動で指定してあげると良いかもしれません
フラナ氏が聖女さんと親しいかどうかは何とも言えませんが、聖女さんが魔族国で宗教活動を行えているのはフラナ氏の裁量も関係しているため、少なくとも険悪ということはないかと思われます。フラナ氏はロイエ教のことは好ましく思っていないようですが、聖女さん個人については日頃の貢献もあるのでまあまあ認めているのかもしれません
シュヴィア氏がオーデルシュタイン家を統率できているかどうかは今のところわかりません。彼は気難しいオリハルスライムですが、スライムたちを守りたいという想いは本物のように見えます。オーデルシュタイン家が何を目指しているのか――それは基地攻略編で明らかになるかもしれません
83 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/09/23(月) 15:55:20.60 ID:rtfTOyLk0
―イスファハーン貧民街
ヒビの入った建物「」ボロ…
割れた石畳「」ボロッ…
荒れた花壇「」ザッソウ
ボロ服の子供たち「……」ジー
ボロ服の女性「……」ジッ…
ボロ服の男性「……」ギロッ…
イリス「うっ……み、見られてます……」
暗黒行商少女「そりゃそうよ。こんなとこに来る旅行者なんて珍しいもの」
ローガン「世界一の商業都市……その繁栄の側面か」
暗黒行商少女「自由な市場ってのは弱肉強食なの。直接的な食ったり食われたりがないだけで、この街の本質は自然界と同じよ。強き者は富み、弱き者は貧する」
イリス「……どうにもならないの?」
暗黒行商少女「さあ? 表向きはマガジン家とかが支援してるし、これでも昔よりはマシになったらしいわよ」
ローガン「ふむ……マガジンは今財政難らしいが、支援は継続しているということか」
暗黒行商少女「餓死や疫病が蔓延すれば街全体の健康や治安の悪化に繋がるから、多少は無理をしてでも支援費を捻出しなきゃならないとかあるんじゃない? 御三家の中で一番評判が良いのもマガジン家だし」
イリス「芸術や文化面だけじゃなくて、医療とかの魔導機械みたいな先端技術も担ってるんだよね。御三家はどれもこの街に欠かせない存在だと思うけど、一般の人々にとって一番ありがたいのは確かにマガジン家なのかも」
↓1コンマ 情報収集結果
01-30 マリッサの過去その2
31-60 オーデルシュタインの暗部
61-90 マリッサ「本人に聞いた方が早いわよ」ヌッ
91-00 ??
84 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/09/23(月) 16:00:50.74 ID:BgTQI/2ZO
!?
85 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/09/23(月) 16:26:13.95 ID:rtfTOyLk0
マリッサ「あら、マガジン家のことなら当主に直接聞いた方が早いわよ」ヌッ
暗黒行商少女「おわっ!?」
イリス「ま、マリッサさん……!?」
ローガン「……マガジン家の当主が、どうしてここに?」
マリッサ「今あなたたちが話していたじゃない。ここの支援も私たちの役目だからよ。実際の現場も見ずに支援なんてできないでしょう」
イリス「なるほど……えと、お疲れ様です」
マリッサ「ふふ、ありがとう。あなたたちこそ、どうしてここに来てるの? 旅人にとってここに面白いものはないと思うけど」
イリス(……ど、どうします……? 事情を話してみますか……?)
ローガン(うむ……目的の競合こそあるが、もし協力を得られれば明日の戦いもより楽になるはず。対話の価値はあるかもしれん)
↓1〜3 自由安価 どんなお話をする?
86 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/09/23(月) 16:38:51.49 ID:X2h+RYl3O
裏切り者がいるぞ
マガジン家の危機だぞと不安を煽る
87 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/09/23(月) 16:39:27.93 ID:JLpUisquo
いつから支援を?
88 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/09/23(月) 17:00:41.67 ID:UOXDcVgDO
マリッサから見たオーデルシュタイン家について
89 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/09/23(月) 18:33:10.77 ID:rtfTOyLk0
ローガン「ここの支援はマリッサ氏の代から始めたのか?」
マリッサ「支援自体は私の代から始まったわけではないわ。ただ、支援の内容を本格的に強化したのは私ね」
イリス「ええと、マリッサさんはどうして支援を強化したんですか?」
マリッサ「それまでの支援はあってないような雀の涙だったから。富める者の務めよ」
暗黒行商少女「ふうん……富める者の務めね。それなら他の御三家はどうなのよ?」
マリッサ「ウチほどではないけどあいつらも少しはしてるみたいよ、体裁を保つ程度には。まあオーデルシュタインはインフラ整備なんかも担ってるから、まあまあ頑張っている方じゃない?」
割れた石畳「」ボロッ…
ローガン「……割れているが……」
マリッサ「それでも問題なく歩けるでしょ。それにオーデルシュタインの真価は目に見えない部分……例えばこの街の地下に張り巡らされた地下水道なんかは、どの地区も貴賎なく平等に整備が行き届いているはず……って何で私がオーデルシュタインなんかの擁護をしなくちゃならないのよ!!」
イリス「あはは……。マリッサさんから見て、オーデルシュタイン家はけっこう印象が良いってことですか?」
マリッサ「別に。インフラ整備は奴らの責務、行き届いて当然の最低ラインよ。それで高評価とはならないわ」
ローガン「手厳しいな」
マリッサ「それにオーデルシュタインは、平和の為だの人民の保護だのと大義名分を掲げて、独断で諸外国の紛争地に軍を派遣して暴れてるのよ。お陰で国外の敵は増えるし軍費も無駄に消耗するし。あのアホ、何を考えているんだか」
ローガン「イスファハーンの軍が紛争地に介入しているという話は私も聞いたことがあるが……シュヴィア氏の独断だったのか」
マリッサ「ええ。しかもあの軍警、無駄に血の気のあるバカが多いし、シュヴィアもそんなバカ共に慕われてるしで、誰も止める奴がいないのよ。本当に迷惑だわ」
ローガン「……オーデルシュタイン家が有する諜報機関については、何かご存知だろうか?」
マリッサ「ええ、存在は知ってるわよ。いつどこで何をしてるかまでは知らないけど」
ローガン「……ところで、先日のオークションだが……エミリオ氏によると、スピリチュアルジェルを出品した者の正体がわからぬらしい」
マリッサ「………それで?」
ローガン「そしてこれはある筋から手に入れた情報なのだが……オーデルシュタインの諜報員が、マガジン家に潜り込んでいるという話だ」
マリッサ「…………」
ローガン「おわかり頂けただろうか? 私たちは、その者こそがスピリチュアルジェルを持ち出し、そしてあのイスファハーンピラーから持ち去った犯人だと踏んでいる」
マリッサ「……なるほどね。部外者にしてはなかなか悪くない推理じゃない。確かに、渡りに船だったとはいえあのイスファハーンピラー攻略のとき急に協力を申し出てきたオーデルシュタインには違和感があるわ」
ローガン「うむ……。そして結局我々もあの後エミリオ氏に捕まってしまい、200億払うか犯人を捕まえない限りこの街を出られなくなってしまったのだ。ゆえに……今、オーデルシュタイン軍警を攻略する仲間を探していてな……」
マリッサ「え、何ですって? オーデルシュタイン軍警を……攻略する……!?」
ローガン「あまり大きな声を出さないでいただきたい。ここはまた共同作戦といくのはどうだろうか?」
マリッサ「……私がスピリチュアルジェルを取り戻す、最後のチャンスというわけね」
ローガン「……まあ、そういうことでもある」
90 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/09/23(月) 18:33:37.89 ID:rtfTOyLk0
マリッサ「…………」
イリス「あの……私、聞いたんです。マリッサさんは、大切な研究の為にお金が必要だって……。でも私……その為にあのスピリチュアルジェルの子を閉じ込めて、酷いことをするのには賛成できません。だから、その……」
マリッサ「……協力するだけ協力して、スピリチュアルジェルは諦めろと?」
イリス「……だ、誰かを酷い目に合わせて稼いだお金で、生き返らされた人は……ど、どんな気持ちになりますか!!?」バッ
マリッサ「……!」
イリス「ご、ごめんなさい! 知ったようなこと言って……! 私は、マリッサさんの相棒だって人のことも、マリッサさんのことも、何も知っていないんですけど……でももし、私が死んで……誰かを犠牲に生き返らされたら……どうすればいいか、わかんないです!!」
マリッサ「……」
イリス「……あっ! す、すみません……これ、ただの噂でしたよね。ごめんなさい! わ、私すごく恥ずかしいことを――」
マリッサ「……いいえ。事実よ。私は死なせた者を生き返らせる為に、今の研究をしている。資金が必要なのもその通り」
イリス「……!」
マリッサ「……もしあいつが生き返って、今の私を見たら……きっと軽蔑するでしょうね。そこまで堕ちたか、って」
イリス「……」
マリッサ「でも別に良いのよ。あいつが存在しない世界なんかより……存在する世界の方が、ずっと素敵だもの。例え私が、軽蔑されても……」
イリス「マリッサさん……」
マリッサ「……まあそうね。資金が足りさえすればあのスピリチュアルジェルは必要ないから、もしオーデルシュタイン攻略中に金塊の山でも掘り当てられたら手放してあげても良いわ」
イリス「……!」
ローガン「それは、つまり――」
マリッサ「私も手伝ってあげる。脳筋のアホ共に、知の力というものを教えてやりましょう」
☆マリッサ・マガジンの協力を得ました
91 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/09/23(月) 18:34:32.31 ID:rtfTOyLk0
―国際商業都市イスファハーン 滞在10日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ウニ盾 飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の杖 防:ゴスロリエプロン 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖[改] 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:魔銀の短剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:氷竜革のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:鋼の剣 盾:鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:鎖帷子 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:魔銀の剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:硬質革鎧 飾:
◇暗黒行商少女[闇の商人]
武:魔銀のナイフ 盾: 飾:貝殻の髪飾り
武: 防:闇のエプロン 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽*2 蜘蛛絹の下着 魔族国永久旅券
会心賽*1 ザリガニのお守り フメイの服の切れ端
反魂丹*2 大きな巻き貝 精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具 大きな軽石 精霊樹の実のジャム
魔術書「星の魔力」上 闇の欠片 精霊樹の鉢植え
お宿の焼き菓子 フリルワンピ水着 フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物 魔法学園のスク水 メルルの帽子
魔導飯盒 炎鉱石 溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置 ガラスのザリガニ 暗黒優待券
属性大全 踊り子の双剣 冒険者証(ランク1)
魔王図鑑 サボテンドラゴンの花
氷精の魔導書 精霊のローブ
ブラッドワイン*2
吸血鬼殺ワイン
綺麗な砂
魔術書「正負の属性」
魔術書「星の魔力」中
吸血鬼の日焼け止め
日蝕の傘(破損)
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[1/5]
◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)
◯経験値
・風になる[3/12](クロシュ)
・魔法[5/6](イリス)
・魔法[3/6](ミスティ)
・氷属[6/8](ミスティ)
・剣技[4/8](エバンス)
・魔法[2/6](エバンス)
・剣技[2/8](ローガン)
・魔法[1/6](ローガン)
……………………………………………………………………………………
□国際商業都市イスファハーン 主要施設
中央区:イスファハーンピラー、高級ホテル、黄金市場、高層住宅、他
商業区:宿、市場、食事処、酒場、浴場、娼館、冒険者ギルド、他
学術区:劇場、闘技場、美術館、図書館、学校、病院、研究所、他
貧民街:怪しい露店、怪しい娼館、薄暗い路地裏、他
沿岸部:港、造船所、コンテナ港、工場地帯、軍港、灯台、他
92 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/09/23(月) 20:24:52.57 ID:rtfTOyLk0
―イスファハーン郊外
オーデルシュタイン駐屯基地 付近
エミリオ「……まさか、貴女も来るとは思いませんでした」
マリッサ「あら、ゲンズブールの坊やなのね。ハゲのおじさんは?」
エミリオ「さあ? オバサンたちにやられた傷が深すぎて死んだんじゃないですか?」
マリッサ「まあいいわ。あの目立ちたがり屋のことだし、生きていればそのうちわかるでしょ」
ローガン「作戦の確認をさせてもらっても構わないか?」
マリッサ「ええ、失礼。作戦の大枠は前回のピラー攻略と概ね同じよ。陽動部隊が正面から突入して暴れている隙に突撃隊が侵入。一気に目標地点まで駆け抜ける」
暗黒行商少女「前回はオーデルシュタインの兵士たちが陽動部隊として暴れられたけど、今回はそれが敵になるわけでしょ? 陽動部隊なんて一瞬で潰されて終わりじゃない?」
マリッサ「マガジンの技術力を甘く見ないで欲しいわね。前回はオーデルシュタインが出しゃばって来たから役割を与えてやっただけで、奴らがいなければいないなりに陽動戦力くらい用意できたのよ」
イリス「つまり……今回は、マガジンの人たちが陽動部隊になるってことですか?」
マリッサ「いいえ。人ではないわ。私謹製の……オオキイ人形よ!」
オオキイ人形「」ヌッ
クロシュ「わあ……!」
エバンス「おわっ……!?」
妖精「で、でかっ……! 巨人族くらいあるんじゃないの……!?」
ミスティ「でも外見は他の人形と同じでフリフリの可愛いメイド服だわ!」
イリス「こ、これ本当に動くんですか!?」
マリッサ「当然でしょう。有象無象が何人かかって来ようが捻り潰してやるわ」
エミリオ「へえ……。マガジンも本気ですね」
マリッサ「落とし前を付けさせるだけよ。それでこの子が暴れて混乱を引き起こしている間に私たちが侵入。偽造の制服や通行証はデンネルが用意してくれたのよね?」
エミリオ「ええ。さらにブレアにハッキングさせて警備システムも無力化します。現場が大混乱に陥っている隙に僕たちは悠々と目標地点まで向かえば良いというわけです」
イリス「おお……なんかすごい! いけそう!」
エミリオ「僕の魔眼があれば雑兵など取るに足りません。前回だって、その妖精が催眠解除魔法を使わなければ僕の圧勝だったわけですから」
エバンス「まあ……実際危うかったからな」
ローガン「うむ……」
マリッサ「じゃあ精々頼りにさせてもらうわよ、坊や」
エミリオ「こちらこそ頼みますよ、オバサン」
◇
93 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/09/23(月) 20:25:18.94 ID:rtfTOyLk0
―オーデルシュタイン軍警駐屯基地 踏破率[0/10] 持久力[10/10]
オオキイ人形「」ズン ズン…
オーデル兵士A「巨大な……メイド服の巨人が歩いてくる!!」
オーデル兵士B「はあ? 何を言って……なんだありゃ!!?」
オオキイ人形「」ブッピガン! グオオオオッ!!!
オーデル兵士A「おあああああ!!! 凄い勢いで突っ込んで来るぞ!!」
オーデル兵士B「敵襲、敵襲だ!! 本部、応答せよ!!!」
オアアアアア!!!! ジャギーン!!!! ウオオオオオオ!!!!
ドガァァァァン!! バグオンッ!!!!!!! ズバッシャアアアアッ!!!!
*
―オーデルシュタイン軍警駐屯基地 内部
タッタッタッタッ
マリッサ「よしよし、動作は好調! 現場は大混乱に陥ってるわね!」
ミスティ「あんな戦力を隠していただなんて……」
マリッサ「隠してるわけじゃないわ。世間に周知する必要がないだけよ」
エバンス「だが上手く侵入できたぜ!」
イリス「エミリオくん、ブレアさんのハッキングは上手くいったの!?」
エミリオ「ええ、首尾は上々のようです」
ローガン「うむ! 我々はこのまま急ぐぞ!」
クロシュ(……銀色の、スライムちゃん……)グッ
妖精「クロシュ、あんまり気負いすぎないでね。大丈夫、きっと助けられるから」
クロシュ「……うん!」
↓1コンマ
01-10 踏破率+3、強敵
11-30 踏破率+3、敵襲
31-50 踏破率+3、マナブロック(持久力+2、次回戦闘コンマ+10)
56-70 踏破率+3、レーション(持久力+4)
71-90 踏破率+3、携行魔導ミサイル(本日戦闘コンマ+25)
91-00 踏破率+3、???
94 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/09/23(月) 20:25:50.44 ID:RM43SIWu0
あ
95 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/09/23(月) 20:45:40.86 ID:rtfTOyLk0
―オーデルシュタイン軍警駐屯基地 踏破率[3/10] 持久力[9/10]
タッタッタッタッ――
オーデル士官「ん? おい、止まれ! 貴様らどこのしょぞ――」
エミリオ「……」スッ
魔眼「」ギラッ
オーデル士官「アバッ!?」ガクガク
バタッ…
ミスティ「容赦ないわね……」
エミリオ「加減はしてますよ。社会復帰できないと労働力の損失になりますから」
イリス「そ、そういう理由なんだ……」
妖精「……ん? こいつ何か持ってるな」ガサゴソ
イリス「ちょ、妖精さん!?」
マリッサ「やめなさいよ、そういうコソ泥みたいな真似は……」
妖精「敵地に突撃しながらコソ泥も何もないでしょ! 使えるもんは何でも使うのが妖精流なんだよ!」
マナブロック「」ポン
ミスティ「……これは?」
マリッサ「ウチの研究所が一昨年リリースしたマナブロックね。言わば固形マナポーション。マナポーション1本分をぎゅっと圧縮してこのサイズの固体に収めた上に味も改良されてる。確かに良いものだわ」
妖精「それみろ。クロシュ、食べる?」
クロシュ「ん……!」
モニョモニョ…モグモグ…
クロシュ「…………おいしくない……」モグモグ…
イリス「えっ!?」
ミスティ「クロシュが……美味しくないですって……!?」
ローガン「まさかそんな物質が存在するとは……」
エバンス「一体どれだけ不味いんだこのマナブロックってやつは……!?」
マリッサ「ちょ、ちょっと!! 美味しいでしょ!? 美味しいはずよ!!!」
☆持久力が2回復しました
次回戦闘におけるコンマが+10されます
↓1コンマ
01-10 踏破率+3、強敵
11-40 踏破率+3、敵襲
40-70 踏破率+3、レーション(持久力+4)
71-90 踏破率+3、携行魔導ミサイル(本日戦闘コンマ+25)
91-00 踏破率+3、???
96 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/09/23(月) 20:47:51.85 ID:eVCa28ifO
な
97 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/09/23(月) 21:06:53.55 ID:rtfTOyLk0
―オーデルシュタイン軍警駐屯基地 踏破率[6/10] 持久力[10/10]
タッタッタッタッ――
妖精「うぷ……はきそう……」パタパタ
イリス「そ、そんなに美味しくなかった……?」
ミスティ「食べてみるとけっこう美味しかったけど……妖精とクロシュにはまずかったのね……」
ローガン「人間用の味付けだった、とかだろうか……?」
マリッサ「妖精とスライムには不評……覚えておくわ。次までには改良させる」
エバンス「こんな時でも商品改良を考えるのか? 真面目だな」
オーデル兵士「……ん? おい、お前らどこに向かっ――」タッタッタッ
エミリオ「……」スッ
魔眼「」ギラッ
オーデル兵士「オボッ……!?」ガクガク
バタッ…
エバンス「強すぎるだろ……」
妖精「心属性の恐ろしさってこういうことなんだよ。私が無理してでも対策魔法を覚えた理由、わかるでしょ?」
エミリオ「なるほど……心属性対策がそのまま僕の魔眼対策にもなるんですね。それなら僕もそれを見越して魔眼の使い方を改良すれば――」
妖精「言わなきゃ良かった……」
マリッサ「妖精さんが何も言わなくても、この坊やならそのうち自分の弱点に気付いていたわ。ちょっと早まっただけよ」
エミリオ「それより……この兵士面白いモノを持っていますね」
携行魔導ミサイル「」ジャン!
イリス「ええと、これは……何?」
ミスティ「長い……棒?の先に……何かしら、これは……」
クロシュ「鉄の……くだもの……?」
ローガン「これは……まさか、爆弾を発射する装置か?」
エミリオ「はい。オーデルシュタインが開発した最新兵器の一つ……携行魔導ミサイルです」
エバンス「携行魔導ミサイルだと……?」
エミリオ「使い方は多分僕しかわからないでしょうから、僕が持っていきましょう。これがあればもし魔眼が効かない敵が現れても戦えるので」
☆携行魔導ミサイルを取得しました
今回の探索中、戦闘コンマが+25されます
↓1コンマ
01-10 踏破率+3、強敵
11-50 踏破率+3、敵襲
50-90 踏破率+3、レーション(持久力+4)
91-00 踏破率+3、???
98 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/09/23(月) 21:08:59.87 ID:UOXDcVgDO
はい
99 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/09/23(月) 21:09:02.22 ID:RM43SIWu0
あ
100 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/09/23(月) 21:22:05.26 ID:rtfTOyLk0
―オーデルシュタイン軍警駐屯基地 踏破率[9/10] 持久力[9/10]
タッタッタッタッ――
扉「」バァン!
ローガン「この部屋は――」
エミリオ「……食料庫のようですね」
エバンス「せっかくだし少しかっぱらってくか?」
マリッサ「手早く済ませなさいよ。外のオオキイ人形がいつまでもつかわからないんだから」
*
レーションの空き缶「」カラン
レーションの空き缶「」カラン
レーションの空き缶「」カラン
レーションの空き缶「」カラン
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ
マリッサ「ちょ、何個食べてるのよ!?」
妖精「さっきのマナブロックってやつがまずかったから、口直しにたくさん食べたいみたい……」
マリッサ「ただ大食いなだけでしょ!?」
エバンス「しかし……この、レーションってやつは……なんというか……」モグモグ
ミスティ「……まずいわね」モグモグ
イリス「はっきり言ったね……」モグモグ
ローガン「うむ……。まずい……」モグモグ
エミリオ「これはオーデルシュタイン軍警が開発、生産してる軍用携行食品ですので……味も当主のシュヴィアが監修しているのでしょう。少なくとも味付けに関しては人間向けではないようです」モグモグ
☆レーションを食べて持久力が4回復しました
↓1コンマ
01-10 踏破率+3、強敵
11-90 踏破率+3、敵襲
91-00 踏破率+3、??
101 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/09/23(月) 21:25:50.15 ID:eVCa28ifO
ん
102 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/09/23(月) 21:45:16.41 ID:JLpUisquo
味覚的に許せる/許せないの部分がちがうのかね
103 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/09/23(月) 21:56:59.09 ID:rtfTOyLk0
―オーデルシュタイン軍警駐屯基地 踏破率[10/10] 持久力[12/10]
タッタッタッタッ――
「止まれ」ヌッ
「……やっぱりアンタたちだったのか」ヌッ
ローガン「……! 貴様たちは――」
エバンス「グラドス……シモンズ……!!」
グラドス「うむ。しばらくぶりだな、旅の一行よ」スッ
シモンズ「ハッ……こんな場所で再会することになるたあ思ってなかったがな!」スッ
エバンス「……俺もこんなとこで再会したくなかったよ。道を開けてくれないか?」
シモンズ「だはははは! 道を開けろと言われて開ける警備がどこの世界にいる!?」
ローガン「だが彼我の戦力差は明らかだろう。以前、貴殿らは私とエバンスくんの二人が相手だった時も勝利は我々だった。この人数差では――」
グラドス「舐めてもらっては困るな、ローガン殿」スッ
薙刀「」バチバチ…ゴゴゴゴ…!!
イリス「複数属性のエンチャント……!?」
グラドス「某の薙刀術において、人数の差は決定的な戦力差とはならぬ。むしろ、人が増えて周囲に気を配らざるを得なくなった貴殿らの方が不利ではないか?」
シモンズ「ハッ、そういうこった! 今大将は大事な実験の最中だそうだ! お前らがどういうつもりで来たのか知らんが、邪魔はさせねえぜ!!」ジャキッ
クロシュ「……!」
妖精「実験の、最中……!? あなたたち、あの子をどうしたの!?」
グラドス「あの子……? すまぬが、某ら雑兵は実験の詳細を知らぬ。ただ主君を信じ、仕えるのみ」
シモンズ「おうよ! シュヴィアの大将がやることにケチなんてつけさせねえぜ!」
エミリオ「……はあ。盲目的に雇用主を信じるなんて、奴隷未満の愚鈍さですね。面倒なのでどいて頂きますよ」
魔眼「」ギラッ
シモンズ「……ん? 目の色が変わったな、坊主。何の魔法だ?」
グラドス「魔眼だ、阿呆」
エミリオ「……何か対策をしていますね」
グラドス「うむ。悪いが対策済みだ。貴殿は最重要対策必須項目だとシュヴィア殿直々に指名されていたのでな」
エミリオ「へえ。それは光栄です。しかしそれなら――」
魔導携行ミサイル「」ガシャコン!
エミリオ「自社兵器の対策はどうなんですか!?」ニヤリッ
グラドス「!!!?」
シモンズ「ん!!!?」
――戦闘開始 グラドス&シモンズ――
↓1コンマ(マナブロック+10、ミサイル+25)
01-10 痛恨 持久力-4
11-40 劣勢 持久力-2
41-90 優勢
91-00 会心
104 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/09/23(月) 21:58:17.68 ID:G1uYoxWiO
あ
105 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/09/23(月) 22:57:05.24 ID:rtfTOyLk0
携行魔導ミサイル「」シュボッ―
ミサイル「」シュゴオオオッ!!!
グラドス「ぬおおおおっ!!」
シモンズ「んな豆鉄砲なんざ――」
ドガァァァァアン!!!!
ミスティ「ちょ、いくらなんでも喧嘩っ早すぎるでしょ!?」
イリス「ミスティも時々あんな感じだよ! とにかく戦いが始まっちゃったからには私たちも畳み掛けよう!!」バッ
ミスティ「ええい、わかったわよ!!」
炎魔女クロシュ「ん!」チリッ
マリッサ「アハハハハ!! 面白いじゃない、追撃よ追撃!!」
星弾「」バシュンッ!!
氷塊「」バギュウンッ!!
炎弾「」ゴウッ!!
光線「」バシュウウウンッ!!!
ドガァァァァァン!!!!
エバンス「お、おお……」
ローガン「こ、これは……」
黒焦げグラドス「……まだ……倒れる、わけには……」プスプス…
ドサッ…
黒焦げシモンズ「ぐっ……うおおおおお!!! 俺は……まだ、倒れ――」プスプス…
妖精「無理しないで寝ときな」ペチッ
黒焦げシモンズ「がっ……」プスプス
ドサッ…
――戦闘終了――
106 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/09/23(月) 22:59:44.50 ID:rtfTOyLk0
―オーデルシュタイン軍警駐屯基地 踏破率[10/10] 持久力[12/10]
タッタッタッタッ
ミスティ「大丈夫かしら……? さっきの二人……」
エバンス「あれくらいで死ぬ奴らじゃないさ」
ローガン「うむ。少し経てば自力で起き上がれるだろう。彼らはそういう戦士だ」
マリッサ「それより奴らが言ってた実験ってのが気になるわ!」
エミリオ「ブレアによればこの先に実験室があります!」
クロシュ「!」
イリス「星の魔力を感じる! この先にいるよ、あの子が!!」
妖精「……どうか無事でいて……!」
扉「」バァン!!
107 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/09/23(月) 23:07:38.27 ID:rtfTOyLk0
機械に繋がれた白銀スライム「」デロロ…
クロシュ「!!!!」
妖精「こ……これは……!!」
「まさか……ここまで乗り込んで来るとは」スタスタ
マリッサ「……あなたが全ての仕掛け人だったってわけね……シュヴィア・オーデルシュタイン!!」ザッ
シュヴィア「どの件についての話なのかは知らないけど、このスピリチュアルジェルを奪い、目的の為に利用しようとしているのは紛れもなく僕だよ」
クロシュ「シュヴィアさん……!! 銀色のスライムちゃんを……今すぐ、離して……!!」ザッ!!
シュヴィア「……お前は……結局この街を出ていくどころか、残ってここまでやってきたのか……」
クロシュ「離して……!! スライムが……仲間が、大切なら……どうして……!?」
シュヴィア「……何か勘違いしているみたいだけど……その子は、了承してるんだよ。こうやって、僕の目的の為に協力してくれることを……」
クロシュ「えっ……?」
シュヴィア「勝手にあの子が苦しんでいると決め付けて、頼まれてもいないのにこんなところまで来て、事態を引っ掻き回さないで欲しい。これは、僕の……僕たちの、悲願なんだ」
クロシュ「ひがん……?」
シュヴィア「スピリチュアルジェルの力を使って、星脈にアクセスし……この星に住む全ての生命を、支配する。そして――この世界の誰もスライムを脅かさない、伝説のスライム王国を復活させる」
クロシュ「???」
妖精「はあ!!!? そんなことできるわけ――」
マリッサ「……理論上は可能ね。理論上は。スピリチュアルジェルには星脈を通して他者と繋がる能力がある。それを発展させれば、他者を支配洗脳することも可能よ。でも――ただの交信ならともかく、支配の範囲を星全体にまで広げようとすれば――スピリチュアルジェルは膨大な情報を処理し切れず、核が焼き切れて死ぬでしょうけど」
シュヴィア「そんなことはわかっている。でも――彼に協力させたら、どうかな? ブレアくん」スッ
スピーカー『はい、シュヴィア様。私がスピリチュアルジェルの代わりに情報処理を行えば、99.9998%の確率でスピリチュアルジェルの死を防ぎつつ安全に支配を続行することが可能です』ピコピコ
シュヴィア「だそうだよ。これの開発に最も貢献してくれたリチャードが、今この場にいないのが残念だ」
マリッサ「なるほど……確かに、ブレアの処理能力なら可能かもしれないわね」
妖精「ちょっとエミリオ!? なんでデンネルの情報生命体がシュヴィアの味方をしてるの!?」
エミリオ「……ブレアは完全に中立的な情報生命体のはず。何らかの手段でブレアにハッキングして、その中立性を破壊したとしか……」
シュヴィア「ブレアくんはただ、僕たちの理念に賛同してくれただけだよ。血も涙もない下劣な人間共なんかと違って、彼の方がよほど優しくて暖かみのある存在だ」
エミリオ「そうだといいですけどね」
シュヴィア「……下らないお喋りは終わりだ。この子とブレアと星脈の同調が完了するまで、もう少しかかる……。その前に、邪魔者掃除をしないとね――」デロデロ―
スライムシュヴィア「来い、薄汚い下劣な人間共。まとめて花壇の養分にしてやる」モニョモニョ
――ボス戦闘開始 オリハルスライムのシュヴィア――
★シュヴィアの〈オリハルボディ〉が発動!
相手の会心を無効化し、さらにコンマ+10!
↓1コンマ(ミサイル+25、オリハル-10)
01-10 痛恨
11-50 劣勢
51-00 優勢
108 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/09/23(月) 23:10:23.92 ID:RM43SIWu0
あ
109 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/09/23(月) 23:28:22.12 ID:rtfTOyLk0
エミリオ「なら遠慮なく行かせていただきますよ! 死ね!!」ガシャコンッ!!
ミサイル「」バシュウウウンッ!!
スライムシュヴィア「!」
エミリオ「アッハハハハ! 御社の魔導ミサイルなら物理無効だろうと関係ありませんね!?」
スライムシュヴィア「〜〜」モニョモニョ
空穴「」ヴォン!
ミサイル「」シュウウウン――…
エミリオ「何!?」
エバンス「空間に謎の穴が開いて、ミサイルが吸い込まれていったぞ!?」
イリス「あれはまさか――空間魔法!?」
スライムシュヴィア「物理以外の攻撃に何の対策もしていないと思ったのか? エミリオ・ゲンズブールは愚かだ」モニョモニョ
エミリオ「チッ、舐めた真似を……!! あなたたち、さっさとかかりなさい!!」
エバンス「言われなくてもかかるが、俺たちゃお前の部下じゃねえぞ!」バッ
ミスティ「子供は邪魔にならないよう隅っこで見てなさい!」バッ
ガギインッ!!
鋼の剣「」ギギギギ…
スライムシュヴィア「そんなナマクラでオリハルコンを斬るつもりか?」モニョモニョ
ローガン「いいや。私の狙いは――」
鋼の盾「」ドウンッ!!
スライムシュヴィア「っ!?」ヨロッ
イリス「そこ!!」バッ
星弾「」バギュンッ!!
ドガァンッ!!
スライムシュヴィア「くっ……!」モニョ…!
赤熱メイドブレード「」ゴウッ!!
ガギインッ!!!
炎メイドクロシュ「……!!」チリチリ
スライムシュヴィア「その姿……バーニングスライムの力……!? お前は、一体――」モニョモニョ
↓1コンマ(ミサイル+25、オリハル-10)
01-10 痛恨
11-50 劣勢
51-00 優勢
110 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/09/23(月) 23:31:07.35 ID:nb3M6Yhso
こんま
111 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/09/23(月) 23:43:47.99 ID:rtfTOyLk0
スライムシュヴィア「流石に多勢に無勢か――ならば!」デロデロ―
分体シュヴィア「!」ポン!
分体シュヴィア「!」ポン!
分体シュヴィア「!」ポン!
分体シュヴィア「!」ポン!
イリス「オリハルスライムも分体を作れるの!?」
スライムシュヴィア「分体作成はスライムにのみ許された正しき力だ。僕にできない道理などない」モニョモニョ
分体シュヴィア「〜〜」モニョモニョ
分体シュヴィア「〜〜!」ピョンピョン
ガギンッ!
エバンス「チッ……! こいつら、堅さは本体と同等だぞ!」ギギギ
ローガン「我々では文字通り刃が立たん! 引き付けている間に魔法攻撃を頼む!!」ギギギ
イリス「は、はい! やあっ!」バッ
星弾「」バシュンッ!!
ドガァン!!
分体シュヴィア「」デロロ…
イリス「魔法への耐久力は本体よりもないみたい! このまま攻め――」
分体シュヴィア「!」ピョンッ
分体シュヴィア「!」ピョンピョン!
イリス「か、数が……増えてきた……!?」
ミスティ「凍てつけ!!」カッ!!
分体シュヴィア「」カチンコチン
イリス「ミスティ!」
ミスティ「とにかく一体づつ確実に仕留めていくしかないわ! 分体だって無限には出せないはずよ!!」
↓1コンマ(ミサイル+25、オリハル-10)
01-10 痛恨
11-50 劣勢
51-00 優勢
112 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/09/23(月) 23:47:28.83 ID:JLpUisquo
はい
113 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/09/23(月) 23:55:15.21 ID:rtfTOyLk0
炎メイドクロシュ「!」クルンクルンッ シュバッ
ギンギンガギンッ!!
スライムシュヴィア「どうして邪魔をする!? お前もスライムなら、僕たちの気持ちが――」モニョモニョ
炎メイドクロシュ「だって――泣いてたもん!!」チリチリ
スライムシュヴィア「!!?」モニョ!?
デロデロ――
バーニングスライムクロシュ『あの子――泣いてたんだもん!! ほんとは、だいじょぶじゃないって――泣いてた!!!』モニョモニョ!!!
ゴウッ!!
ベチンッ!! ベチンッ!!
スライムシュヴィア『ぐ、ううっ……!! だが――一人の涙で、世界中のスライムを救えるのなら!!!』モニョモニョ!!!
バーニングスライムクロシュ『ばか!! ばか!!! ばか!!!!』モニョモニョモニョ!!!!
↓1コンマ(ミサイル+25、オリハル-10)
01-10 痛恨
11-50 劣勢
51-00 勝利
114 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/09/23(月) 23:59:24.33 ID:UOXDcVgDO
はい
115 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/09/24(火) 00:08:26.26 ID:FJrks7Ai0
スライムシュヴィア『黙れええええ!!!!』モニョニョニョ!!!!
ベチンッ!!!
ベチンベチンベチンッ!!!!
バーニングスライムクロシュ『んゅっ……!!』モニャッ…!
デロデロ…
スライムクロシュ「」デロロ…
スライムシュヴィア『はあ、はあ……! 命懸けで助けてくれる仲間に囲まれてる、しあわせスライムのおまえに……!! ボクたちレアスライムが、どれだけ酷い目に遭わされてきたかなんて……わかるもんか!!!!』モニョモニョ!!!!
スライムクロシュ『んゅ……』デロ…
スライムシュヴィア『あの子は……ボクたちが、ボクたちらしくいられる為に……自分から、進んで犠牲になることを選んでくれたんだ!!! おまえなんかの下らない独善で……その想いを、邪魔するなぁぁぁ!!!!』モニョニョニョ!!!!
↓1コンマ(ミサイル+25、オリハル-10)
01-50 敗北
51-00 勝利
116 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/09/24(火) 00:11:57.69 ID:WNJcyKrXo
レア
117 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/09/24(火) 00:23:48.32 ID:FJrks7Ai0
スライムクロシュ『で、も……』ヨロヨロ…モニョニョ…
スライムクロシュ『泣いて、ほしく……ない……』モニョニョ…
ヨロヨロ…モニョモニョ…
ベチンッ…
スライムシュヴィア『あうっ……』ヨロッ…
デロデロ…
スライムシュヴィア「」デロロ…
――戦闘終了――
118 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/09/24(火) 00:24:34.27 ID:FJrks7Ai0
というわけで本日はここまでとなります。次回はシュヴィアとの戦闘終了後から再開となります
オーデルシュタインの基地に攻め込み、グラドスとシモンズを撃破して最深部に辿り着いたクロシュが見たものは、機械に繋がれた白銀スライムと静かに待ち受けるシュヴィアの姿だった。
戦いの中、ボロボロになりながら剥き出しの想いをぶつけ合った二人のスライム。激闘を制したクロシュは、シュヴィアの言葉に何を想う――
それでは本日もありがとうございました。次回は土日となります、よろしくお願いいたします
119 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/09/24(火) 12:35:14.99 ID:/JpF1c5Xo
おつ
赤ちゃんスライムは難しいことまだわかんないから目の前の悲しんでいる同族を見捨てられないんだ…たとえ敵対していてもね
途中からスライム語モニャモニャで殴り合いしていた二人良き
120 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/09/24(火) 20:12:20.49 ID:J821GzL1O
乙
エミリオくん武器持つとはしゃぐタイプで草
シュヴィアさんも素の口調はスライムらしいやね
121 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/09/25(水) 01:46:15.70 ID:zoHfP3IM0
乙
今さらなのですが前スレの
>>986
でリチャードが言っていた内通者ってシュヴィアの関係者だったのかな。だから話している最中に名前がばれないようにシュヴィアが「マリッサ熱くなりすぎだ」って話しを遮ったのか。間違っていたらすみません。
122 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/09/25(水) 13:18:49.58 ID:rTWCVoQg0
スピリチュアルジェルそのものよりも、それを人工で作れる存在がいることの方が危険な気がするけどはてさて……
123 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/09/28(土) 09:40:47.97 ID:iiaJVKBjO
乙
サリーちゃんマジ有能
124 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/09/28(土) 17:33:20.92 ID:lNNgSRSb0
クロシュ氏も元は虐げられる側の者だったため、もし落ち着いている状況であればシュヴィア氏の話に理解を示すことができた可能性もあります。しかし今回のような強行的な状況では落ち着いて考える余裕などなく、クロシュにとっては泣いて感謝しながら別れを告げた白銀スライムの姿が全てでありました。そうなってしまうと、もうモニョモニョ言いながら殴り合うしかなかったのかもしれません
エミリオ氏は同年代どころか一般的な成人よりも頭が良いのですが、意外と年相応の部分もあるのかもしれません。ミサイルをぶっ放すのはとても楽しいようです
イスファハーンが人間率の高い都市であるため、そこの富豪としての立場を考えてシュヴィアは現在の人間態の姿や口調を作っていたようです。彼も元々は他のスライム類と同様に穏やかで温厚なスライムだったのかもしれません
内通者なる存在が一体何なのかは、未だ明らかになっていないようです。しかしあの時シュヴィアがマリッサを窘めたのは、確かにやや怪しい挙動のようにも見えます。今後の展開で明らかになっていくかもしれません
スピリチュアルジェルを作ったのはマガジンの研究所でしたが、実のところその作成は再現性のない奇跡的なものだったそうです。2体目の作成は未だ全く成功していないらしく、マリッサ氏が血眼になって例のスピリチュアルジェルを取り戻そうとしていたのはそういう理由があってのものだったのかもしれません
サリー氏は優秀な補佐官のようです。ここ最近の緑の国フォレスティナでは、観光地になる以前のようなゆったりとした時間が流れています。風船スライムたちは普段は低空をふよふよと浮いているだけの無害なスライムなので、観光客にも人気があったようです
125 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/09/28(土) 17:36:05.87 ID:lNNgSRSb0
―オーデルシュタイン軍警駐屯基地
スライムシュヴィア「」デロロ…
分体シュヴィア「」デロデロ…
イリス「た……倒した……!?」
マリッサ「手こずらせてくれたわね」
エミリオ「スライム王国だか何だか知りませんが、残念でしたね。スピリチュアルジェルは我々デンネルが――」
スピーカー「ピガガーッ!!!!」
バチバチバチ!!
ドッギャァァァァァン!!
妖精「うわわっ!? な、何が――」
マリッサ「あれ……? 私は……なんで今まで、デンネルに楯突くような真似を……」グルグル
エミリオ「……ぼ、僕は……崇高なるデンネル家の傍系でしかない分際で、なんて調子に乗った真似を……」グルグル
エバンス「!?」
ミスティ「こ、こいつら……急に何を言い出したの……!?」
ローガン「なぜデンネル家がどうのこうのと……ハッ!? まさか――」
スピーカー「ピガ……スピリチュアルジェルノパワーヲ利用シ、生命体ノ意識支配ニ成功……」
妖精「な、なんだって!?」
イリス「し、支配!? ま、間に合わなかったってこと!?
ミスティ「様子もおかしいわ! さっきまでと喋り方が違う!」
スピーカー「支配領域ヲ順次拡大シマス。デンネル家ノ繁栄ニヨル完全デ平等ナ世界支配ヲ目指シマス……」
エバンス「デンネル繁栄!? 完全で平等!? 何を言ってやがるんだ!?」
妖精「とにかく止めないと!! ええと、こいつはどうすれば……」
『……あの、円筒形の箱を破壊してください。そうすれば……ブレアちゃんを止められます』モニョモニョ
スライムクロシュ「!」モニョ!
ミスティ「!? こ、この声は……!?」
妖精「あなたは……あの銀色のスライム!? どこから……!?」
『あなたたちの、虹晶の耳飾りを通して……私の言葉を届けています……。ブレアちゃんをこのまま放置すれば……この星は、大変なことになってしまう……。お願いです……どうか、止めてください……』
スライムクロシュ「〜!」モニョ!
エバンス「わかったぜ!」
ミスティ「壊せば良いのね!?」
――ボス戦闘開始 電子妖精ブレア――
↓1コンマ(ミサイル+25)
01-05 痛恨
05-40 劣勢
41-90 優勢
91-00 会心
126 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/09/28(土) 17:47:11.81 ID:tToz2yaM0
あ
127 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/09/28(土) 17:54:44.41 ID:bHJIt64po
開幕会心やったぜ
128 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/09/28(土) 18:27:50.93 ID:lNNgSRSb0
円筒形の箱「」
エバンス「あれだな! オラァ!」バッ
魔銀の剣「」ブンッ!
電磁バリア「」バチチッ!!
エバンス「あばばばっ!?」ビリビリ
ローガン「エバンスくん! あれは……!?」
イリス「雷属性の……バリア!?」
『ご、ごめんなさい……言い忘れてました……。あの箱は周囲を電磁バリアで守られています……。金属製の武器で攻撃するのは危険です……』
エバンス「つつ……先に言って欲しかったぜ!」
スピーカー「ピガ……敵性存在ノ出現ヲ感知……。迎撃モード、起動シマス……」
雷撃「」バリバリバリ!!
ミスティ「っと……! この雷は……!」サッ
妖精「イスファハーンピラーの通路で私たちを襲ったあの雷……!?」
エバンス「ハッ、中立なんて笑わせるぜ! 最初からデンネルの手駒でしかなかったってわけだ!」
スピーカー「デンネル家ヘノ侮辱ヲ感知……侮辱罪ハ死刑トナリマス。裁判ヲ省略シ執行ニ移リマス」
エバンス「滅茶苦茶すぎるだろ!」
イリス「こっちからも攻撃しよう! 雷のバリアで守られてるなら――これだ!」カッ!
星弾「」バシュンッ!!
電磁バリア「」バチチチッ!!
ドガァァァン!!
電磁バリア「」ジジ…
ミスティ「少しかすれたわ! 攻め続けましょう!」カッ!
エバンス「おう!」カッ!
ローガン「鋼の投槍よ!」カッ!
氷塊「」バキュンッ!
土塊「」ドゴンッ!
鋼の投槍「」バシュンッ!
電磁バリア「」バチチチッ!!
129 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/09/28(土) 18:29:18.29 ID:lNNgSRSb0
スライムクロシュ「…」モニョモニョ…ググ…
妖精「クロシュ! さっきの戦いでもう限界なんでしょ!? 無茶はしないで!」
スライムクロシュ「〜〜…」モニョニョ…
妖精「気持ちはわかるけど……えっ!?」
携行魔導ミサイル「」ジャキッ
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
妖精「まさか、エミリオの奴が落としたそれを――」
ガシャコン ボシュッ―
ミサイル「」バシュウウウウンッ!!!!
電磁バリア「」バヂッ……
ドガァァァァンッ!!!!
エバンス「うおおっ!?」
イリス「す、すごい威力……! これなら……!!」
モクモク…
電子妖精ブレア『……』フォン バチバチ
ローガン「……!? あれは……!?」
ミスティ「実体のない……雷の、精霊……!?」
電子妖精ブレア『デンネルに仇為す者は――全て破壊する』バチチッ
★ブレアが〈雷精顕現〉を発動!
会心率が上昇し、コンマ+10!
↓1コンマ(ミサイル+25、雷精-10)
01-20 痛恨
05-40 劣勢
41-00 勝利
130 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/09/28(土) 18:31:57.39 ID:jP6YOPHDO
はう
131 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/09/28(土) 18:55:06.53 ID:lNNgSRSb0
雷の残像「」パリッ
ミスティ「!? 消え――」
エバンス「危ねえ!」バッ!
土塊「」ドンッ!
バチチチチッ!!!!
砕ける土塊「」ドグシャアッ!
電子妖精ブレア『――』フォンッ
雷の残像「」パリッ
バチッ
バチチチッッ!!!
雷撃「」バリバリ!!
イリス「うわあああ!!」バリバリ
ローガン「ぬうううう!」バリバリ
妖精「こ、これは……雷速移動……!?」
エバンス「どうすりゃいいんだよ!? 速すぎて追えねえ……!」
妖精「え、ええと雷速は光速よりも遅いけど、霧や煙も切り裂いて移動できる点に優れてて……弱点は術者自身も雷の不規則な動きを制御し切れないことで――」
雷の残像「」パリッ
雷撃「」バリバリ
ミスティ「ものすごく正確にこちらを狙って雷を撃ってくるわよ!?」ササッ
妖精「元々雷そのものに近い雷の精霊とかにはその弱点は当てはまらないんだけど……こいつは本当に雷の精霊なのかどうか――」
スライムクロシュ「〜〜!」モニョニョ!
携行魔導ミサイル「」ボシュッ
カッ!
ドガアアアアアンッ!!
壊れた円筒形の機械「」プスプス…
電子妖精ブレア『……通信、切断……』ジジ…
ピシュン――…
ミスティ「き、消えた……?」
妖精「弱点は……無視して機械を壊せば良いってことだよ!!!」
――戦闘終了――
132 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/09/28(土) 20:38:35.89 ID:lNNgSRSb0
機械に繋がれた管「」ブチブチ
白銀スライム『……』モニョ
スライムクロシュ『大丈夫……?』モニョモニョ
白銀スライム『うん……。ごめんね……。クロシュちゃんに……また、迷惑かけちゃった……』モニョニョ…
スライムクロシュ『んーん……。スライムのため……だったんだよね……』モニョモニョ
白銀スライム『うん……。でも……ブレアちゃんに……利用されてた、だけみたい……。私も……シュヴィアさんも……』モニョモニョ…
スライムクロシュ『んゅ……』モニョ…
白銀スライム『あの……シュヴィアさんを、恨まないであげてね……。シュヴィアさんは……本当に、みんなのことを思ってる、優しいスライムで……』モニョモニョ
スライムクロシュ『うん……』モニョニョ
白銀スライム『それと……。また……助けに、来てくれて……ありがと……』モニョニョ
スライムクロシュ『!』モニョ
白銀スライム『覚悟は……できてた、つもりだったけど……やっぱり、怖くて……。ブレアちゃんの真意を知った時は……なんてことしちゃったんだろうって、死んじゃうかと思った……。でも……クロシュちゃんが、また来てくれた……』モニョモニョ
スライムクロシュ『うん……』モニョニョ
白銀スライム『クロシュちゃん……本当に……ありがとう……。私の……勇者さま……』モニョモニョ
スライムクロシュ『ほえ……?』モニョニョ?
☆白銀スライムの救出に成功しました
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