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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part4
	- 77 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/22(日) 23:24:48.77 ID:gjk2PGqR0
 -  ミスティ「……ん? こ、これは……!!」 
  
  明るい水色のローブ「」ポン! 
  
 武具商人「ほほう、それに目を付けるとはお嬢さんお目が高い! それは正真正銘の氷竜の革でこしらえられた氷竜革のローブ! 熱と冷気に強いのはもちろん、魔力を伴う全般的な攻撃や、物理攻撃にも強い非常に優れた一品だ!」 
  
 ミスティ「す、すごいわ……! お値段は……まあまあするけど、意外と安いわね……」 
  
 武具商人「あー……その、ちょっとワケがあってな。氷竜の素材で作られた装備を身に着けると、普通の人は体を冷やしすぎちまうんだ。んで、氷属性が得意な人間ってのも少ないだろ? だから需要もあんまりなくて……」 
  
 ミスティ「なるほど……。なら丁度良かったわ、私は氷魔法使いよ」 
  
 武具商人「おお! へへっ、そりゃあ良かったぜ!」 
  
  * 
  
 エバンス「おっ、ミスティちゃんは良いものを見つけたみたいだな! さて、それなら俺も竜の革鎧くらい――」 
  
 武具商人「兄ちゃんは革鎧か? 高級品は今仕入れ中でな……悪ィが今はこれしかねェんだ」 
  
  硬質革鎧「」ポン 
  
 エバンス「……まあ、今着てるやつより質が良いのは確かだ!」 
  
  * 
  
 ミスティ(E:氷竜革のローブ)「……」ビシッ 
  
 エバンス(E:硬質革鎧)「おお、機能性だけでなく見た目もかっこいいな!」 
  
 ミスティ「ええ……良いものを買うことができたわ。氷属性の力も感じられる……。エバンスは……あんまり変わってないわね……」 
  
 エバンス「まあ革鎧は質が上がっても見た目はあまり変わらんからな。でも前よりは硬くて丈夫になってるぜ」 
  
  
  
  折り畳まれた精霊のローブ「」ポン 
  
 ミスティ(このローブは……大切に仕舞っておきましょう……) 
  
 ミスティ(今まで私を守ってくれて、ありがとう……) 
  
  
  ☆ミスティが氷竜革のローブを購入し、装備しました 
   精霊のローブは所持アイテムに移動します 
  
  ☆エバンスが硬質革鎧を購入し、装備しました 
  
  ◆  
	- 78 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/22(日) 23:35:08.75 ID:gjk2PGqR0
 -  というわけで本日はここまでとなります。次回は貧民街でオーデル家について聞いてみよう編からとなります 
  
 再びイスファハーンピラーへ赴き、エミリオくんとの対話を経て協力を取り付けたクロシュ一行でした。相手は一国の軍隊に等しいオーデルシュタイン軍警……果たして最大富豪の力を借りたとて、無事に白銀スライムちゃんを取り戻せるのでしょうか。エミリオくんに友達ができる日は来るのでしょうか 
  
 そしてレッサースライムからシュヴィア氏の印象を聞いてみたり、エバンス氏とミスティ氏が防具を新調したりもしました。今まで特にそういう猫写はなかったのですが、実はミスティ氏が装備していた精霊のローブは緑の国で森妖精の子から贈られた品だったという裏設定がありました。今回はそのローブがボロボロになってしまったので買い替える必要があったそうです。奇しくも、港湾都市でミスティに買ってもらった旅人の服を大切にするあまり買い替えるのを渋ったクロシュ氏と重なります。しかし道具は道具。例え大切にされた道具には想いが宿るのだとしても、身を守れなければ意味がありません。クロシュのように物をためこんだり合成したりできるスライムではない場合は、適宜更新するのが良いのでしょう 
  
 それでは本日もありがとうございました。明日は祝日なので多分更新できるかと思います。よろしくお願いいたします  
	- 79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/23(月) 11:58:51.46 ID:JLpUisquo
 -  乙でした 
 スライム族、身内にかなり甘い子多いな 
 赤い跳ねっ返り?もいるが 
  
 ローブもクロシュが同化出来るってこと!?  
	- 80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/23(月) 12:18:19.45 ID:eVCa28ifO
 -  乙  
  フラナ氏聖女さんとも親しいかな  
	- 81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/23(月) 15:28:54.31 ID:X2h+RYl3O
 -  シュヴィアはこれオーデルシュタインを統率できてるのか 
 
	- 82 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/23(月) 15:54:54.77 ID:rtfTOyLk0
 -  スライム類の生き物はよほどお腹が空いている場合でもない限りスライム同志で争うことが滅多にないため、同類への警戒心が薄いようです。そういった事情が同類に対する親切さに繋がっているのかもしれません 
 ブラッド氏は同類に対しても厳しいように見えますが、実を言うとクロシュを本気で殺そうしたことはなかったりします(周りの人間は割と本気で殺そうと思ったりしています)。ああ見えてやっぱりスライムにはちょっと甘いのかもしれません 
  
 スライムの同化は、物理的に存在するものであれば大体何にでもできます。ただし液体や気体の物質は熟達したスライムでなければ難しいようです 
 そういうわけなので、クロシュは武器だけでなくローブや鎧、貝殻などといった防具と同化することももちろん可能です。もし同化させたいものがあれば、自由行動で指定してあげると良いかもしれません 
  
 フラナ氏が聖女さんと親しいかどうかは何とも言えませんが、聖女さんが魔族国で宗教活動を行えているのはフラナ氏の裁量も関係しているため、少なくとも険悪ということはないかと思われます。フラナ氏はロイエ教のことは好ましく思っていないようですが、聖女さん個人については日頃の貢献もあるのでまあまあ認めているのかもしれません 
  
 シュヴィア氏がオーデルシュタイン家を統率できているかどうかは今のところわかりません。彼は気難しいオリハルスライムですが、スライムたちを守りたいという想いは本物のように見えます。オーデルシュタイン家が何を目指しているのか――それは基地攻略編で明らかになるかもしれません  
	- 83 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/23(月) 15:55:20.60 ID:rtfTOyLk0
 -  ―イスファハーン貧民街 
  
  ヒビの入った建物「」ボロ… 
  割れた石畳「」ボロッ… 
  荒れた花壇「」ザッソウ 
  
 ボロ服の子供たち「……」ジー 
  
 ボロ服の女性「……」ジッ… 
  
 ボロ服の男性「……」ギロッ… 
  
  
  
 イリス「うっ……み、見られてます……」 
  
 暗黒行商少女「そりゃそうよ。こんなとこに来る旅行者なんて珍しいもの」 
  
 ローガン「世界一の商業都市……その繁栄の側面か」 
  
 暗黒行商少女「自由な市場ってのは弱肉強食なの。直接的な食ったり食われたりがないだけで、この街の本質は自然界と同じよ。強き者は富み、弱き者は貧する」 
  
 イリス「……どうにもならないの?」 
  
 暗黒行商少女「さあ? 表向きはマガジン家とかが支援してるし、これでも昔よりはマシになったらしいわよ」 
  
 ローガン「ふむ……マガジンは今財政難らしいが、支援は継続しているということか」 
  
 暗黒行商少女「餓死や疫病が蔓延すれば街全体の健康や治安の悪化に繋がるから、多少は無理をしてでも支援費を捻出しなきゃならないとかあるんじゃない? 御三家の中で一番評判が良いのもマガジン家だし」 
  
 イリス「芸術や文化面だけじゃなくて、医療とかの魔導機械みたいな先端技術も担ってるんだよね。御三家はどれもこの街に欠かせない存在だと思うけど、一般の人々にとって一番ありがたいのは確かにマガジン家なのかも」 
  
  
 ↓1コンマ 情報収集結果 
 01-30 マリッサの過去その2 
 31-60 オーデルシュタインの暗部 
 61-90 マリッサ「本人に聞いた方が早いわよ」ヌッ 
 91-00 ??  
	- 84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/23(月) 16:00:50.74 ID:BgTQI/2ZO
 -  !? 
 
	- 85 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/23(月) 16:26:13.95 ID:rtfTOyLk0
 -  マリッサ「あら、マガジン家のことなら当主に直接聞いた方が早いわよ」ヌッ 
  
 暗黒行商少女「おわっ!?」 
  
 イリス「ま、マリッサさん……!?」 
  
 ローガン「……マガジン家の当主が、どうしてここに?」 
  
 マリッサ「今あなたたちが話していたじゃない。ここの支援も私たちの役目だからよ。実際の現場も見ずに支援なんてできないでしょう」 
  
 イリス「なるほど……えと、お疲れ様です」 
  
 マリッサ「ふふ、ありがとう。あなたたちこそ、どうしてここに来てるの? 旅人にとってここに面白いものはないと思うけど」 
  
  
 イリス(……ど、どうします……? 事情を話してみますか……?) 
  
 ローガン(うむ……目的の競合こそあるが、もし協力を得られれば明日の戦いもより楽になるはず。対話の価値はあるかもしれん) 
  
  
 ↓1〜3 自由安価 どんなお話をする?  
	- 86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/23(月) 16:38:51.49 ID:X2h+RYl3O
 -  裏切り者がいるぞ 
 マガジン家の危機だぞと不安を煽る  
	- 87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/23(月) 16:39:27.93 ID:JLpUisquo
 -  いつから支援を? 
 
	- 88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/23(月) 17:00:41.67 ID:UOXDcVgDO
 -  マリッサから見たオーデルシュタイン家について 
 
	- 89 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/23(月) 18:33:10.77 ID:rtfTOyLk0
 -  ローガン「ここの支援はマリッサ氏の代から始めたのか?」 
  
 マリッサ「支援自体は私の代から始まったわけではないわ。ただ、支援の内容を本格的に強化したのは私ね」 
  
 イリス「ええと、マリッサさんはどうして支援を強化したんですか?」 
  
 マリッサ「それまでの支援はあってないような雀の涙だったから。富める者の務めよ」 
  
 暗黒行商少女「ふうん……富める者の務めね。それなら他の御三家はどうなのよ?」 
  
 マリッサ「ウチほどではないけどあいつらも少しはしてるみたいよ、体裁を保つ程度には。まあオーデルシュタインはインフラ整備なんかも担ってるから、まあまあ頑張っている方じゃない?」 
  
  割れた石畳「」ボロッ… 
  
 ローガン「……割れているが……」 
  
 マリッサ「それでも問題なく歩けるでしょ。それにオーデルシュタインの真価は目に見えない部分……例えばこの街の地下に張り巡らされた地下水道なんかは、どの地区も貴賎なく平等に整備が行き届いているはず……って何で私がオーデルシュタインなんかの擁護をしなくちゃならないのよ!!」 
  
 イリス「あはは……。マリッサさんから見て、オーデルシュタイン家はけっこう印象が良いってことですか?」 
  
 マリッサ「別に。インフラ整備は奴らの責務、行き届いて当然の最低ラインよ。それで高評価とはならないわ」 
  
 ローガン「手厳しいな」 
  
 マリッサ「それにオーデルシュタインは、平和の為だの人民の保護だのと大義名分を掲げて、独断で諸外国の紛争地に軍を派遣して暴れてるのよ。お陰で国外の敵は増えるし軍費も無駄に消耗するし。あのアホ、何を考えているんだか」 
  
 ローガン「イスファハーンの軍が紛争地に介入しているという話は私も聞いたことがあるが……シュヴィア氏の独断だったのか」 
  
 マリッサ「ええ。しかもあの軍警、無駄に血の気のあるバカが多いし、シュヴィアもそんなバカ共に慕われてるしで、誰も止める奴がいないのよ。本当に迷惑だわ」 
  
 ローガン「……オーデルシュタイン家が有する諜報機関については、何かご存知だろうか?」 
  
 マリッサ「ええ、存在は知ってるわよ。いつどこで何をしてるかまでは知らないけど」 
  
 ローガン「……ところで、先日のオークションだが……エミリオ氏によると、スピリチュアルジェルを出品した者の正体がわからぬらしい」 
  
 マリッサ「………それで?」 
  
 ローガン「そしてこれはある筋から手に入れた情報なのだが……オーデルシュタインの諜報員が、マガジン家に潜り込んでいるという話だ」 
  
 マリッサ「…………」 
  
 ローガン「おわかり頂けただろうか? 私たちは、その者こそがスピリチュアルジェルを持ち出し、そしてあのイスファハーンピラーから持ち去った犯人だと踏んでいる」 
  
 マリッサ「……なるほどね。部外者にしてはなかなか悪くない推理じゃない。確かに、渡りに船だったとはいえあのイスファハーンピラー攻略のとき急に協力を申し出てきたオーデルシュタインには違和感があるわ」 
  
 ローガン「うむ……。そして結局我々もあの後エミリオ氏に捕まってしまい、200億払うか犯人を捕まえない限りこの街を出られなくなってしまったのだ。ゆえに……今、オーデルシュタイン軍警を攻略する仲間を探していてな……」 
  
 マリッサ「え、何ですって? オーデルシュタイン軍警を……攻略する……!?」 
  
 ローガン「あまり大きな声を出さないでいただきたい。ここはまた共同作戦といくのはどうだろうか?」 
  
 マリッサ「……私がスピリチュアルジェルを取り戻す、最後のチャンスというわけね」 
  
 ローガン「……まあ、そういうことでもある」  
	- 90 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/23(月) 18:33:37.89 ID:rtfTOyLk0
 -  マリッサ「…………」 
  
 イリス「あの……私、聞いたんです。マリッサさんは、大切な研究の為にお金が必要だって……。でも私……その為にあのスピリチュアルジェルの子を閉じ込めて、酷いことをするのには賛成できません。だから、その……」 
  
 マリッサ「……協力するだけ協力して、スピリチュアルジェルは諦めろと?」 
  
 イリス「……だ、誰かを酷い目に合わせて稼いだお金で、生き返らされた人は……ど、どんな気持ちになりますか!!?」バッ 
  
 マリッサ「……!」 
  
 イリス「ご、ごめんなさい! 知ったようなこと言って……! 私は、マリッサさんの相棒だって人のことも、マリッサさんのことも、何も知っていないんですけど……でももし、私が死んで……誰かを犠牲に生き返らされたら……どうすればいいか、わかんないです!!」 
  
 マリッサ「……」 
  
 イリス「……あっ! す、すみません……これ、ただの噂でしたよね。ごめんなさい! わ、私すごく恥ずかしいことを――」 
  
 マリッサ「……いいえ。事実よ。私は死なせた者を生き返らせる為に、今の研究をしている。資金が必要なのもその通り」 
  
 イリス「……!」 
  
 マリッサ「……もしあいつが生き返って、今の私を見たら……きっと軽蔑するでしょうね。そこまで堕ちたか、って」 
  
 イリス「……」 
  
 マリッサ「でも別に良いのよ。あいつが存在しない世界なんかより……存在する世界の方が、ずっと素敵だもの。例え私が、軽蔑されても……」 
  
 イリス「マリッサさん……」 
  
 マリッサ「……まあそうね。資金が足りさえすればあのスピリチュアルジェルは必要ないから、もしオーデルシュタイン攻略中に金塊の山でも掘り当てられたら手放してあげても良いわ」 
  
 イリス「……!」 
  
 ローガン「それは、つまり――」 
  
 マリッサ「私も手伝ってあげる。脳筋のアホ共に、知の力というものを教えてやりましょう」 
  
  ☆マリッサ・マガジンの協力を得ました  
	- 91 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/23(月) 18:34:32.31 ID:rtfTOyLk0
 -  ―国際商業都市イスファハーン 滞在10日目 
  
 ◇クロシュ [あかちゃんスライム] 
 武:メイドブレード  盾:ウニ盾      飾:くすんだ耳飾り 
 武:竜珠の杖     防:ゴスロリエプロン 飾: 
  
 ◇妖精   [世話焼き妖精] 
 武:         盾:         飾:くすんだ耳飾り 
 武:         防:精霊のレオタード 飾: 
  
 ◇イリス  [星の魔法使い] 
 武:精霊樹の杖[改] 盾:         飾:くすんだ耳飾り 
 武:         防:魔術師のローブ  飾: 
  
 ◇ミスティ [氷の魔法使い] 
 武:魔銀の短剣    盾:         飾:くすんだ耳飾り 
 武:         防:氷竜革のローブ  飾: 
  
 ◇ローガン [鋼の戦士] 
 武:鋼の剣      盾:鋼の盾      飾:くすんだ耳飾り 
 武:鋼の回転ノコギリ 防:鎖帷子      飾: 
  
 ◇エバンス [地の傭兵] 
 武:魔銀の剣     盾:         飾:くすんだ耳飾り 
 武:         防:硬質革鎧     飾: 
  
 ◇暗黒行商少女[闇の商人] 
 武:魔銀のナイフ   盾:         飾:貝殻の髪飾り 
 武:         防:闇のエプロン   飾: 
  
 ◯所持アイテム 
 [道具]        [装備品]       [大事なもの] 
 運命賽*2       蜘蛛絹の下着      魔族国永久旅券 
 会心賽*1       ザリガニのお守り    フメイの服の切れ端 
 反魂丹*2       大きな巻き貝      精霊の印 
 鉄鍋+携帯調理器具   大きな軽石       精霊樹の実のジャム 
 魔術書「星の魔力」上  闇の欠片        精霊樹の鉢植え 
 お宿の焼き菓子     フリルワンピ水着    フメイとアリシラの人形 
 お宿の妖精の織物    魔法学園のスク水    メルルの帽子 
 魔導飯盒        炎鉱石         溶岩石のアミュレット 
 妨害魔力波発生装置   ガラスのザリガニ    暗黒優待券 
 属性大全        踊り子の双剣      冒険者証(ランク1) 
 魔王図鑑        サボテンドラゴンの花   
 氷精の魔導書      精霊のローブ 
 ブラッドワイン*2 
 吸血鬼殺ワイン 
 綺麗な砂 
 魔術書「正負の属性」 
 魔術書「星の魔力」中 
 吸血鬼の日焼け止め 
 日蝕の傘(破損) 
  
 ◯現在の目標 
 ・フメイちゃんを探す 
 ・世界樹の光を追う[1/5] 
  
 ◯仲間の目標 
 ・ブラッドを倒す(ミスティ) 
  
 ◯経験値 
 ・風になる[3/12](クロシュ) 
 ・魔法[5/6](イリス) 
 ・魔法[3/6](ミスティ) 
 ・氷属[6/8](ミスティ) 
 ・剣技[4/8](エバンス) 
 ・魔法[2/6](エバンス) 
 ・剣技[2/8](ローガン) 
 ・魔法[1/6](ローガン) 
 …………………………………………………………………………………… 
 □国際商業都市イスファハーン 主要施設 
 中央区:イスファハーンピラー、高級ホテル、黄金市場、高層住宅、他 
 商業区:宿、市場、食事処、酒場、浴場、娼館、冒険者ギルド、他 
 学術区:劇場、闘技場、美術館、図書館、学校、病院、研究所、他 
 貧民街:怪しい露店、怪しい娼館、薄暗い路地裏、他 
 沿岸部:港、造船所、コンテナ港、工場地帯、軍港、灯台、他  
	- 92 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/23(月) 20:24:52.57 ID:rtfTOyLk0
 -  ―イスファハーン郊外 
  オーデルシュタイン駐屯基地 付近 
  
 エミリオ「……まさか、貴女も来るとは思いませんでした」 
  
 マリッサ「あら、ゲンズブールの坊やなのね。ハゲのおじさんは?」 
  
 エミリオ「さあ? オバサンたちにやられた傷が深すぎて死んだんじゃないですか?」 
  
 マリッサ「まあいいわ。あの目立ちたがり屋のことだし、生きていればそのうちわかるでしょ」 
  
  
 ローガン「作戦の確認をさせてもらっても構わないか?」 
  
 マリッサ「ええ、失礼。作戦の大枠は前回のピラー攻略と概ね同じよ。陽動部隊が正面から突入して暴れている隙に突撃隊が侵入。一気に目標地点まで駆け抜ける」 
  
 暗黒行商少女「前回はオーデルシュタインの兵士たちが陽動部隊として暴れられたけど、今回はそれが敵になるわけでしょ? 陽動部隊なんて一瞬で潰されて終わりじゃない?」 
  
 マリッサ「マガジンの技術力を甘く見ないで欲しいわね。前回はオーデルシュタインが出しゃばって来たから役割を与えてやっただけで、奴らがいなければいないなりに陽動戦力くらい用意できたのよ」 
  
 イリス「つまり……今回は、マガジンの人たちが陽動部隊になるってことですか?」 
  
 マリッサ「いいえ。人ではないわ。私謹製の……オオキイ人形よ!」 
  
  オオキイ人形「」ヌッ 
  
 クロシュ「わあ……!」 
  
 エバンス「おわっ……!?」 
  
 妖精「で、でかっ……! 巨人族くらいあるんじゃないの……!?」 
  
 ミスティ「でも外見は他の人形と同じでフリフリの可愛いメイド服だわ!」 
  
 イリス「こ、これ本当に動くんですか!?」 
  
 マリッサ「当然でしょう。有象無象が何人かかって来ようが捻り潰してやるわ」 
  
 エミリオ「へえ……。マガジンも本気ですね」 
  
 マリッサ「落とし前を付けさせるだけよ。それでこの子が暴れて混乱を引き起こしている間に私たちが侵入。偽造の制服や通行証はデンネルが用意してくれたのよね?」 
  
 エミリオ「ええ。さらにブレアにハッキングさせて警備システムも無力化します。現場が大混乱に陥っている隙に僕たちは悠々と目標地点まで向かえば良いというわけです」 
  
 イリス「おお……なんかすごい! いけそう!」 
  
 エミリオ「僕の魔眼があれば雑兵など取るに足りません。前回だって、その妖精が催眠解除魔法を使わなければ僕の圧勝だったわけですから」 
  
 エバンス「まあ……実際危うかったからな」 
  
 ローガン「うむ……」 
  
 マリッサ「じゃあ精々頼りにさせてもらうわよ、坊や」 
  
 エミリオ「こちらこそ頼みますよ、オバサン」 
  
  ◇  
	- 93 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/23(月) 20:25:18.94 ID:rtfTOyLk0
 -  ―オーデルシュタイン軍警駐屯基地 踏破率[0/10] 持久力[10/10] 
  
  
  オオキイ人形「」ズン ズン… 
  
  
 オーデル兵士A「巨大な……メイド服の巨人が歩いてくる!!」 
  
 オーデル兵士B「はあ? 何を言って……なんだありゃ!!?」 
  
  
  オオキイ人形「」ブッピガン! グオオオオッ!!! 
  
  
 オーデル兵士A「おあああああ!!! 凄い勢いで突っ込んで来るぞ!!」 
  
 オーデル兵士B「敵襲、敵襲だ!! 本部、応答せよ!!!」 
  
  
  オアアアアア!!!! ジャギーン!!!! ウオオオオオオ!!!! 
   ドガァァァァン!! バグオンッ!!!!!!! ズバッシャアアアアッ!!!! 
  
  * 
  
 ―オーデルシュタイン軍警駐屯基地 内部 
  
  タッタッタッタッ 
  
 マリッサ「よしよし、動作は好調! 現場は大混乱に陥ってるわね!」 
  
 ミスティ「あんな戦力を隠していただなんて……」 
  
 マリッサ「隠してるわけじゃないわ。世間に周知する必要がないだけよ」 
  
 エバンス「だが上手く侵入できたぜ!」 
  
 イリス「エミリオくん、ブレアさんのハッキングは上手くいったの!?」 
  
 エミリオ「ええ、首尾は上々のようです」 
  
 ローガン「うむ! 我々はこのまま急ぐぞ!」 
  
  
  
 クロシュ(……銀色の、スライムちゃん……)グッ 
  
 妖精「クロシュ、あんまり気負いすぎないでね。大丈夫、きっと助けられるから」 
  
 クロシュ「……うん!」 
  
  
 ↓1コンマ 
 01-10 踏破率+3、強敵 
 11-30 踏破率+3、敵襲 
 31-50 踏破率+3、マナブロック(持久力+2、次回戦闘コンマ+10) 
 56-70 踏破率+3、レーション(持久力+4) 
 71-90 踏破率+3、携行魔導ミサイル(本日戦闘コンマ+25) 
 91-00 踏破率+3、???  
	- 94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/23(月) 20:25:50.44 ID:RM43SIWu0
 -  あ 
 
	- 95 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/23(月) 20:45:40.86 ID:rtfTOyLk0
 -  ―オーデルシュタイン軍警駐屯基地 踏破率[3/10] 持久力[9/10] 
  
  タッタッタッタッ―― 
  
 オーデル士官「ん? おい、止まれ! 貴様らどこのしょぞ――」 
  
 エミリオ「……」スッ 
  魔眼「」ギラッ 
  
 オーデル士官「アバッ!?」ガクガク 
  
  バタッ… 
  
 ミスティ「容赦ないわね……」 
  
 エミリオ「加減はしてますよ。社会復帰できないと労働力の損失になりますから」 
  
 イリス「そ、そういう理由なんだ……」 
  
  
 妖精「……ん? こいつ何か持ってるな」ガサゴソ 
  
 イリス「ちょ、妖精さん!?」 
  
 マリッサ「やめなさいよ、そういうコソ泥みたいな真似は……」 
  
 妖精「敵地に突撃しながらコソ泥も何もないでしょ! 使えるもんは何でも使うのが妖精流なんだよ!」 
  
  マナブロック「」ポン 
  
 ミスティ「……これは?」 
  
 マリッサ「ウチの研究所が一昨年リリースしたマナブロックね。言わば固形マナポーション。マナポーション1本分をぎゅっと圧縮してこのサイズの固体に収めた上に味も改良されてる。確かに良いものだわ」 
  
 妖精「それみろ。クロシュ、食べる?」 
  
 クロシュ「ん……!」 
  
  モニョモニョ…モグモグ… 
  
 クロシュ「…………おいしくない……」モグモグ… 
  
 イリス「えっ!?」 
  
 ミスティ「クロシュが……美味しくないですって……!?」 
  
 ローガン「まさかそんな物質が存在するとは……」 
  
 エバンス「一体どれだけ不味いんだこのマナブロックってやつは……!?」 
  
 マリッサ「ちょ、ちょっと!! 美味しいでしょ!? 美味しいはずよ!!!」 
  
  
  ☆持久力が2回復しました 
   次回戦闘におけるコンマが+10されます 
  
  
 ↓1コンマ 
 01-10 踏破率+3、強敵 
 11-40 踏破率+3、敵襲 
 40-70 踏破率+3、レーション(持久力+4) 
 71-90 踏破率+3、携行魔導ミサイル(本日戦闘コンマ+25) 
 91-00 踏破率+3、???  
	- 96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/23(月) 20:47:51.85 ID:eVCa28ifO
 -  な 
 
	- 97 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/23(月) 21:06:53.55 ID:rtfTOyLk0
 -  ―オーデルシュタイン軍警駐屯基地 踏破率[6/10] 持久力[10/10] 
  
  タッタッタッタッ―― 
  
 妖精「うぷ……はきそう……」パタパタ 
  
 イリス「そ、そんなに美味しくなかった……?」 
  
 ミスティ「食べてみるとけっこう美味しかったけど……妖精とクロシュにはまずかったのね……」 
  
 ローガン「人間用の味付けだった、とかだろうか……?」 
  
 マリッサ「妖精とスライムには不評……覚えておくわ。次までには改良させる」 
  
 エバンス「こんな時でも商品改良を考えるのか? 真面目だな」 
  
  
 オーデル兵士「……ん? おい、お前らどこに向かっ――」タッタッタッ 
  
 エミリオ「……」スッ 
  魔眼「」ギラッ 
  
 オーデル兵士「オボッ……!?」ガクガク 
  
  バタッ… 
  
 エバンス「強すぎるだろ……」 
  
 妖精「心属性の恐ろしさってこういうことなんだよ。私が無理してでも対策魔法を覚えた理由、わかるでしょ?」 
  
 エミリオ「なるほど……心属性対策がそのまま僕の魔眼対策にもなるんですね。それなら僕もそれを見越して魔眼の使い方を改良すれば――」 
  
 妖精「言わなきゃ良かった……」 
  
 マリッサ「妖精さんが何も言わなくても、この坊やならそのうち自分の弱点に気付いていたわ。ちょっと早まっただけよ」 
  
 エミリオ「それより……この兵士面白いモノを持っていますね」 
  
  携行魔導ミサイル「」ジャン! 
  
 イリス「ええと、これは……何?」 
  
 ミスティ「長い……棒?の先に……何かしら、これは……」 
  
 クロシュ「鉄の……くだもの……?」 
  
 ローガン「これは……まさか、爆弾を発射する装置か?」 
  
 エミリオ「はい。オーデルシュタインが開発した最新兵器の一つ……携行魔導ミサイルです」 
  
 エバンス「携行魔導ミサイルだと……?」 
  
 エミリオ「使い方は多分僕しかわからないでしょうから、僕が持っていきましょう。これがあればもし魔眼が効かない敵が現れても戦えるので」 
  
  
  ☆携行魔導ミサイルを取得しました 
   今回の探索中、戦闘コンマが+25されます 
  
  
 ↓1コンマ 
 01-10 踏破率+3、強敵 
 11-50 踏破率+3、敵襲 
 50-90 踏破率+3、レーション(持久力+4) 
 91-00 踏破率+3、???  
	- 98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/23(月) 21:08:59.87 ID:UOXDcVgDO
 -  はい 
 
	- 99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/23(月) 21:09:02.22 ID:RM43SIWu0
 -  あ 
 
	- 100 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/23(月) 21:22:05.26 ID:rtfTOyLk0
 -  ―オーデルシュタイン軍警駐屯基地 踏破率[9/10] 持久力[9/10] 
  
  タッタッタッタッ―― 
  
  扉「」バァン! 
  
 ローガン「この部屋は――」 
  
 エミリオ「……食料庫のようですね」 
  
 エバンス「せっかくだし少しかっぱらってくか?」 
  
 マリッサ「手早く済ませなさいよ。外のオオキイ人形がいつまでもつかわからないんだから」 
  
  * 
  
  レーションの空き缶「」カラン 
  レーションの空き缶「」カラン 
  レーションの空き缶「」カラン 
  レーションの空き缶「」カラン 
  
 スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ 
  
 マリッサ「ちょ、何個食べてるのよ!?」 
  
 妖精「さっきのマナブロックってやつがまずかったから、口直しにたくさん食べたいみたい……」 
  
 マリッサ「ただ大食いなだけでしょ!?」 
  
  
 エバンス「しかし……この、レーションってやつは……なんというか……」モグモグ 
  
 ミスティ「……まずいわね」モグモグ 
  
 イリス「はっきり言ったね……」モグモグ 
  
 ローガン「うむ……。まずい……」モグモグ 
  
 エミリオ「これはオーデルシュタイン軍警が開発、生産してる軍用携行食品ですので……味も当主のシュヴィアが監修しているのでしょう。少なくとも味付けに関しては人間向けではないようです」モグモグ 
  
  ☆レーションを食べて持久力が4回復しました 
  
 ↓1コンマ 
 01-10 踏破率+3、強敵 
 11-90 踏破率+3、敵襲 
 91-00 踏破率+3、??  
	- 101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/23(月) 21:25:50.15 ID:eVCa28ifO
 -  ん 
 
	- 102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/23(月) 21:45:16.41 ID:JLpUisquo
 -  味覚的に許せる/許せないの部分がちがうのかね 
 
	- 103 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/23(月) 21:56:59.09 ID:rtfTOyLk0
 -  ―オーデルシュタイン軍警駐屯基地 踏破率[10/10] 持久力[12/10] 
  
  タッタッタッタッ―― 
  
 「止まれ」ヌッ 
  
 「……やっぱりアンタたちだったのか」ヌッ 
  
  
 ローガン「……! 貴様たちは――」 
  
 エバンス「グラドス……シモンズ……!!」 
  
  
 グラドス「うむ。しばらくぶりだな、旅の一行よ」スッ 
  
 シモンズ「ハッ……こんな場所で再会することになるたあ思ってなかったがな!」スッ 
  
  
 エバンス「……俺もこんなとこで再会したくなかったよ。道を開けてくれないか?」 
  
 シモンズ「だはははは! 道を開けろと言われて開ける警備がどこの世界にいる!?」 
  
 ローガン「だが彼我の戦力差は明らかだろう。以前、貴殿らは私とエバンスくんの二人が相手だった時も勝利は我々だった。この人数差では――」 
  
 グラドス「舐めてもらっては困るな、ローガン殿」スッ 
  薙刀「」バチバチ…ゴゴゴゴ…!! 
  
 イリス「複数属性のエンチャント……!?」 
  
 グラドス「某の薙刀術において、人数の差は決定的な戦力差とはならぬ。むしろ、人が増えて周囲に気を配らざるを得なくなった貴殿らの方が不利ではないか?」 
  
 シモンズ「ハッ、そういうこった! 今大将は大事な実験の最中だそうだ! お前らがどういうつもりで来たのか知らんが、邪魔はさせねえぜ!!」ジャキッ 
  
 クロシュ「……!」 
  
 妖精「実験の、最中……!? あなたたち、あの子をどうしたの!?」 
  
 グラドス「あの子……? すまぬが、某ら雑兵は実験の詳細を知らぬ。ただ主君を信じ、仕えるのみ」 
  
 シモンズ「おうよ! シュヴィアの大将がやることにケチなんてつけさせねえぜ!」 
  
  
 エミリオ「……はあ。盲目的に雇用主を信じるなんて、奴隷未満の愚鈍さですね。面倒なのでどいて頂きますよ」 
  魔眼「」ギラッ 
  
  
 シモンズ「……ん? 目の色が変わったな、坊主。何の魔法だ?」 
  
 グラドス「魔眼だ、阿呆」 
  
  
 エミリオ「……何か対策をしていますね」 
  
 グラドス「うむ。悪いが対策済みだ。貴殿は最重要対策必須項目だとシュヴィア殿直々に指名されていたのでな」 
  
 エミリオ「へえ。それは光栄です。しかしそれなら――」 
  
  魔導携行ミサイル「」ガシャコン! 
  
 エミリオ「自社兵器の対策はどうなんですか!?」ニヤリッ 
  
 グラドス「!!!?」 
  
 シモンズ「ん!!!?」 
  
  
  ――戦闘開始 グラドス&シモンズ―― 
  
  
 ↓1コンマ(マナブロック+10、ミサイル+25) 
 01-10 痛恨 持久力-4 
 11-40 劣勢 持久力-2 
 41-90 優勢 
 91-00 会心  
	- 104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/23(月) 21:58:17.68 ID:G1uYoxWiO
 -  あ 
 
	- 105 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/23(月) 22:57:05.24 ID:rtfTOyLk0
 -   携行魔導ミサイル「」シュボッ― 
  
  ミサイル「」シュゴオオオッ!!! 
  
 グラドス「ぬおおおおっ!!」 
  
 シモンズ「んな豆鉄砲なんざ――」 
  
  ドガァァァァアン!!!! 
  
  
 ミスティ「ちょ、いくらなんでも喧嘩っ早すぎるでしょ!?」 
  
 イリス「ミスティも時々あんな感じだよ! とにかく戦いが始まっちゃったからには私たちも畳み掛けよう!!」バッ 
  
 ミスティ「ええい、わかったわよ!!」 
  
 炎魔女クロシュ「ん!」チリッ 
  
 マリッサ「アハハハハ!! 面白いじゃない、追撃よ追撃!!」 
  
  星弾「」バシュンッ!! 
  氷塊「」バギュウンッ!! 
  炎弾「」ゴウッ!! 
  光線「」バシュウウウンッ!!! 
  
  ドガァァァァァン!!!! 
  
  
 エバンス「お、おお……」 
  
 ローガン「こ、これは……」 
  
  
  
 黒焦げグラドス「……まだ……倒れる、わけには……」プスプス… 
  
  ドサッ… 
  
 黒焦げシモンズ「ぐっ……うおおおおお!!! 俺は……まだ、倒れ――」プスプス… 
  
 妖精「無理しないで寝ときな」ペチッ 
  
 黒焦げシモンズ「がっ……」プスプス 
  
  ドサッ… 
  
  ――戦闘終了――  
	- 106 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/23(月) 22:59:44.50 ID:rtfTOyLk0
 -  ―オーデルシュタイン軍警駐屯基地 踏破率[10/10] 持久力[12/10] 
  
  タッタッタッタッ 
  
 ミスティ「大丈夫かしら……? さっきの二人……」 
  
 エバンス「あれくらいで死ぬ奴らじゃないさ」 
  
 ローガン「うむ。少し経てば自力で起き上がれるだろう。彼らはそういう戦士だ」 
  
 マリッサ「それより奴らが言ってた実験ってのが気になるわ!」 
  
 エミリオ「ブレアによればこの先に実験室があります!」 
  
  
 クロシュ「!」 
  
 イリス「星の魔力を感じる! この先にいるよ、あの子が!!」 
  
 妖精「……どうか無事でいて……!」 
  
  
  扉「」バァン!!  
	- 107 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/23(月) 23:07:38.27 ID:rtfTOyLk0
 -  機械に繋がれた白銀スライム「」デロロ… 
  
  
 クロシュ「!!!!」 
  
 妖精「こ……これは……!!」 
  
  
 「まさか……ここまで乗り込んで来るとは」スタスタ 
  
  
 マリッサ「……あなたが全ての仕掛け人だったってわけね……シュヴィア・オーデルシュタイン!!」ザッ 
  
 シュヴィア「どの件についての話なのかは知らないけど、このスピリチュアルジェルを奪い、目的の為に利用しようとしているのは紛れもなく僕だよ」 
  
 クロシュ「シュヴィアさん……!! 銀色のスライムちゃんを……今すぐ、離して……!!」ザッ!! 
  
 シュヴィア「……お前は……結局この街を出ていくどころか、残ってここまでやってきたのか……」 
  
 クロシュ「離して……!! スライムが……仲間が、大切なら……どうして……!?」 
  
 シュヴィア「……何か勘違いしているみたいだけど……その子は、了承してるんだよ。こうやって、僕の目的の為に協力してくれることを……」 
  
 クロシュ「えっ……?」 
  
 シュヴィア「勝手にあの子が苦しんでいると決め付けて、頼まれてもいないのにこんなところまで来て、事態を引っ掻き回さないで欲しい。これは、僕の……僕たちの、悲願なんだ」 
  
 クロシュ「ひがん……?」 
  
 シュヴィア「スピリチュアルジェルの力を使って、星脈にアクセスし……この星に住む全ての生命を、支配する。そして――この世界の誰もスライムを脅かさない、伝説のスライム王国を復活させる」 
  
 クロシュ「???」 
  
 妖精「はあ!!!? そんなことできるわけ――」 
  
 マリッサ「……理論上は可能ね。理論上は。スピリチュアルジェルには星脈を通して他者と繋がる能力がある。それを発展させれば、他者を支配洗脳することも可能よ。でも――ただの交信ならともかく、支配の範囲を星全体にまで広げようとすれば――スピリチュアルジェルは膨大な情報を処理し切れず、核が焼き切れて死ぬでしょうけど」 
  
 シュヴィア「そんなことはわかっている。でも――彼に協力させたら、どうかな? ブレアくん」スッ 
  
 スピーカー『はい、シュヴィア様。私がスピリチュアルジェルの代わりに情報処理を行えば、99.9998%の確率でスピリチュアルジェルの死を防ぎつつ安全に支配を続行することが可能です』ピコピコ 
  
 シュヴィア「だそうだよ。これの開発に最も貢献してくれたリチャードが、今この場にいないのが残念だ」 
  
 マリッサ「なるほど……確かに、ブレアの処理能力なら可能かもしれないわね」 
  
 妖精「ちょっとエミリオ!? なんでデンネルの情報生命体がシュヴィアの味方をしてるの!?」 
  
 エミリオ「……ブレアは完全に中立的な情報生命体のはず。何らかの手段でブレアにハッキングして、その中立性を破壊したとしか……」 
  
 シュヴィア「ブレアくんはただ、僕たちの理念に賛同してくれただけだよ。血も涙もない下劣な人間共なんかと違って、彼の方がよほど優しくて暖かみのある存在だ」 
  
 エミリオ「そうだといいですけどね」 
  
 シュヴィア「……下らないお喋りは終わりだ。この子とブレアと星脈の同調が完了するまで、もう少しかかる……。その前に、邪魔者掃除をしないとね――」デロデロ― 
  
  
 スライムシュヴィア「来い、薄汚い下劣な人間共。まとめて花壇の養分にしてやる」モニョモニョ 
  
  
  ――ボス戦闘開始 オリハルスライムのシュヴィア―― 
  
  ★シュヴィアの〈オリハルボディ〉が発動! 
   相手の会心を無効化し、さらにコンマ+10! 
  
 ↓1コンマ(ミサイル+25、オリハル-10) 
 01-10 痛恨 
 11-50 劣勢 
 51-00 優勢  
	- 108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/23(月) 23:10:23.92 ID:RM43SIWu0
 -  あ 
 
	- 109 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/23(月) 23:28:22.12 ID:rtfTOyLk0
 -  エミリオ「なら遠慮なく行かせていただきますよ! 死ね!!」ガシャコンッ!! 
  
  ミサイル「」バシュウウウンッ!! 
  
 スライムシュヴィア「!」 
  
 エミリオ「アッハハハハ! 御社の魔導ミサイルなら物理無効だろうと関係ありませんね!?」 
  
 スライムシュヴィア「〜〜」モニョモニョ 
  
  空穴「」ヴォン! 
  
  ミサイル「」シュウウウン――… 
  
 エミリオ「何!?」 
  
 エバンス「空間に謎の穴が開いて、ミサイルが吸い込まれていったぞ!?」 
  
 イリス「あれはまさか――空間魔法!?」 
  
 スライムシュヴィア「物理以外の攻撃に何の対策もしていないと思ったのか? エミリオ・ゲンズブールは愚かだ」モニョモニョ 
  
 エミリオ「チッ、舐めた真似を……!! あなたたち、さっさとかかりなさい!!」 
  
  
 エバンス「言われなくてもかかるが、俺たちゃお前の部下じゃねえぞ!」バッ 
  
 ミスティ「子供は邪魔にならないよう隅っこで見てなさい!」バッ 
  
  
  ガギインッ!! 
  
  鋼の剣「」ギギギギ… 
  
 スライムシュヴィア「そんなナマクラでオリハルコンを斬るつもりか?」モニョモニョ 
  
 ローガン「いいや。私の狙いは――」 
  
  鋼の盾「」ドウンッ!! 
  
 スライムシュヴィア「っ!?」ヨロッ 
  
  
 イリス「そこ!!」バッ 
  
  星弾「」バギュンッ!! 
  
  ドガァンッ!! 
  
 スライムシュヴィア「くっ……!」モニョ…! 
  
  赤熱メイドブレード「」ゴウッ!! 
  
  ガギインッ!!! 
  
 炎メイドクロシュ「……!!」チリチリ 
  
 スライムシュヴィア「その姿……バーニングスライムの力……!? お前は、一体――」モニョモニョ 
  
  
 ↓1コンマ(ミサイル+25、オリハル-10) 
 01-10 痛恨 
 11-50 劣勢 
 51-00 優勢  
	- 110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/23(月) 23:31:07.35 ID:nb3M6Yhso
 -  こんま 
 
	- 111 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/23(月) 23:43:47.99 ID:rtfTOyLk0
 -  スライムシュヴィア「流石に多勢に無勢か――ならば!」デロデロ― 
  
 分体シュヴィア「!」ポン! 
 分体シュヴィア「!」ポン! 
 分体シュヴィア「!」ポン! 
 分体シュヴィア「!」ポン! 
  
  
 イリス「オリハルスライムも分体を作れるの!?」 
  
 スライムシュヴィア「分体作成はスライムにのみ許された正しき力だ。僕にできない道理などない」モニョモニョ 
  
  
 分体シュヴィア「〜〜」モニョモニョ 
  
 分体シュヴィア「〜〜!」ピョンピョン 
  
  ガギンッ! 
  
 エバンス「チッ……! こいつら、堅さは本体と同等だぞ!」ギギギ 
  
 ローガン「我々では文字通り刃が立たん! 引き付けている間に魔法攻撃を頼む!!」ギギギ 
  
  
 イリス「は、はい! やあっ!」バッ 
  
  星弾「」バシュンッ!! 
  
  ドガァン!! 
 分体シュヴィア「」デロロ… 
  
 イリス「魔法への耐久力は本体よりもないみたい! このまま攻め――」 
  
 分体シュヴィア「!」ピョンッ 
  
 分体シュヴィア「!」ピョンピョン! 
  
 イリス「か、数が……増えてきた……!?」 
  
 ミスティ「凍てつけ!!」カッ!! 
  
 分体シュヴィア「」カチンコチン 
  
 イリス「ミスティ!」 
  
 ミスティ「とにかく一体づつ確実に仕留めていくしかないわ! 分体だって無限には出せないはずよ!!」 
  
  
 ↓1コンマ(ミサイル+25、オリハル-10) 
 01-10 痛恨 
 11-50 劣勢 
 51-00 優勢  
	- 112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/23(月) 23:47:28.83 ID:JLpUisquo
 -  はい 
 
	- 113 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/23(月) 23:55:15.21 ID:rtfTOyLk0
 -  炎メイドクロシュ「!」クルンクルンッ シュバッ 
  
  ギンギンガギンッ!! 
  
 スライムシュヴィア「どうして邪魔をする!? お前もスライムなら、僕たちの気持ちが――」モニョモニョ 
  
 炎メイドクロシュ「だって――泣いてたもん!!」チリチリ 
  
 スライムシュヴィア「!!?」モニョ!? 
  
  デロデロ―― 
  
 バーニングスライムクロシュ『あの子――泣いてたんだもん!! ほんとは、だいじょぶじゃないって――泣いてた!!!』モニョモニョ!!! 
  
  ゴウッ!! 
  ベチンッ!! ベチンッ!! 
  
 スライムシュヴィア『ぐ、ううっ……!! だが――一人の涙で、世界中のスライムを救えるのなら!!!』モニョモニョ!!! 
  
 バーニングスライムクロシュ『ばか!! ばか!!! ばか!!!!』モニョモニョモニョ!!!! 
  
  
 ↓1コンマ(ミサイル+25、オリハル-10) 
 01-10 痛恨 
 11-50 劣勢 
 51-00 勝利  
	- 114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/23(月) 23:59:24.33 ID:UOXDcVgDO
 -  はい 
 
	- 115 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/24(火) 00:08:26.26 ID:FJrks7Ai0
 -  スライムシュヴィア『黙れええええ!!!!』モニョニョニョ!!!! 
  
  ベチンッ!!! 
  ベチンベチンベチンッ!!!! 
  
 バーニングスライムクロシュ『んゅっ……!!』モニャッ…! 
  
  デロデロ… 
  
 スライムクロシュ「」デロロ… 
  
 スライムシュヴィア『はあ、はあ……! 命懸けで助けてくれる仲間に囲まれてる、しあわせスライムのおまえに……!! ボクたちレアスライムが、どれだけ酷い目に遭わされてきたかなんて……わかるもんか!!!!』モニョモニョ!!!! 
  
 スライムクロシュ『んゅ……』デロ… 
  
 スライムシュヴィア『あの子は……ボクたちが、ボクたちらしくいられる為に……自分から、進んで犠牲になることを選んでくれたんだ!!! おまえなんかの下らない独善で……その想いを、邪魔するなぁぁぁ!!!!』モニョニョニョ!!!! 
  
  
 ↓1コンマ(ミサイル+25、オリハル-10) 
 01-50 敗北 
 51-00 勝利  
	- 116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/24(火) 00:11:57.69 ID:WNJcyKrXo
 -  レア 
 
	- 117 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/24(火) 00:23:48.32 ID:FJrks7Ai0
 -  スライムクロシュ『で、も……』ヨロヨロ…モニョニョ… 
  
  
 スライムクロシュ『泣いて、ほしく……ない……』モニョニョ… 
  
  ヨロヨロ…モニョモニョ… 
  
  ベチンッ… 
  
 スライムシュヴィア『あうっ……』ヨロッ… 
  
  デロデロ… 
  
 スライムシュヴィア「」デロロ… 
  
  
  ――戦闘終了――  
	- 118 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/24(火) 00:24:34.27 ID:FJrks7Ai0
 -  というわけで本日はここまでとなります。次回はシュヴィアとの戦闘終了後から再開となります 
  
 オーデルシュタインの基地に攻め込み、グラドスとシモンズを撃破して最深部に辿り着いたクロシュが見たものは、機械に繋がれた白銀スライムと静かに待ち受けるシュヴィアの姿だった。 
 戦いの中、ボロボロになりながら剥き出しの想いをぶつけ合った二人のスライム。激闘を制したクロシュは、シュヴィアの言葉に何を想う―― 
  
 それでは本日もありがとうございました。次回は土日となります、よろしくお願いいたします  
	- 119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/24(火) 12:35:14.99 ID:/JpF1c5Xo
 -  おつ 
 赤ちゃんスライムは難しいことまだわかんないから目の前の悲しんでいる同族を見捨てられないんだ…たとえ敵対していてもね 
 途中からスライム語モニャモニャで殴り合いしていた二人良き  
	- 120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/24(火) 20:12:20.49 ID:J821GzL1O
 -  乙 
 エミリオくん武器持つとはしゃぐタイプで草 
 シュヴィアさんも素の口調はスライムらしいやね  
	- 121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/25(水) 01:46:15.70 ID:zoHfP3IM0
 -  乙 
 今さらなのですが前スレの>>986でリチャードが言っていた内通者ってシュヴィアの関係者だったのかな。だから話している最中に名前がばれないようにシュヴィアが「マリッサ熱くなりすぎだ」って話しを遮ったのか。間違っていたらすみません。  
	- 122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/25(水) 13:18:49.58 ID:rTWCVoQg0
 -  スピリチュアルジェルそのものよりも、それを人工で作れる存在がいることの方が危険な気がするけどはてさて…… 
 
	- 123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/28(土) 09:40:47.97 ID:iiaJVKBjO
 -  乙  
  サリーちゃんマジ有能  
	- 124 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/28(土) 17:33:20.92 ID:lNNgSRSb0
 -  クロシュ氏も元は虐げられる側の者だったため、もし落ち着いている状況であればシュヴィア氏の話に理解を示すことができた可能性もあります。しかし今回のような強行的な状況では落ち着いて考える余裕などなく、クロシュにとっては泣いて感謝しながら別れを告げた白銀スライムの姿が全てでありました。そうなってしまうと、もうモニョモニョ言いながら殴り合うしかなかったのかもしれません 
  
 エミリオ氏は同年代どころか一般的な成人よりも頭が良いのですが、意外と年相応の部分もあるのかもしれません。ミサイルをぶっ放すのはとても楽しいようです 
 イスファハーンが人間率の高い都市であるため、そこの富豪としての立場を考えてシュヴィアは現在の人間態の姿や口調を作っていたようです。彼も元々は他のスライム類と同様に穏やかで温厚なスライムだったのかもしれません 
  
 内通者なる存在が一体何なのかは、未だ明らかになっていないようです。しかしあの時シュヴィアがマリッサを窘めたのは、確かにやや怪しい挙動のようにも見えます。今後の展開で明らかになっていくかもしれません 
  
 スピリチュアルジェルを作ったのはマガジンの研究所でしたが、実のところその作成は再現性のない奇跡的なものだったそうです。2体目の作成は未だ全く成功していないらしく、マリッサ氏が血眼になって例のスピリチュアルジェルを取り戻そうとしていたのはそういう理由があってのものだったのかもしれません 
  
 サリー氏は優秀な補佐官のようです。ここ最近の緑の国フォレスティナでは、観光地になる以前のようなゆったりとした時間が流れています。風船スライムたちは普段は低空をふよふよと浮いているだけの無害なスライムなので、観光客にも人気があったようです  
	- 125 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/28(土) 17:36:05.87 ID:lNNgSRSb0
 -  ―オーデルシュタイン軍警駐屯基地 
  
 スライムシュヴィア「」デロロ… 
  
 分体シュヴィア「」デロデロ… 
  
  
 イリス「た……倒した……!?」 
  
 マリッサ「手こずらせてくれたわね」 
  
 エミリオ「スライム王国だか何だか知りませんが、残念でしたね。スピリチュアルジェルは我々デンネルが――」 
  
  
 スピーカー「ピガガーッ!!!!」 
  バチバチバチ!! 
  ドッギャァァァァァン!! 
  
  
 妖精「うわわっ!? な、何が――」 
  
  
 マリッサ「あれ……? 私は……なんで今まで、デンネルに楯突くような真似を……」グルグル 
  
 エミリオ「……ぼ、僕は……崇高なるデンネル家の傍系でしかない分際で、なんて調子に乗った真似を……」グルグル 
  
  
 エバンス「!?」 
  
 ミスティ「こ、こいつら……急に何を言い出したの……!?」 
  
 ローガン「なぜデンネル家がどうのこうのと……ハッ!? まさか――」 
  
  
 スピーカー「ピガ……スピリチュアルジェルノパワーヲ利用シ、生命体ノ意識支配ニ成功……」 
  
  
 妖精「な、なんだって!?」 
  
 イリス「し、支配!? ま、間に合わなかったってこと!? 
  
 ミスティ「様子もおかしいわ! さっきまでと喋り方が違う!」 
  
  
 スピーカー「支配領域ヲ順次拡大シマス。デンネル家ノ繁栄ニヨル完全デ平等ナ世界支配ヲ目指シマス……」 
  
  
 エバンス「デンネル繁栄!? 完全で平等!? 何を言ってやがるんだ!?」 
  
 妖精「とにかく止めないと!! ええと、こいつはどうすれば……」 
  
  
 『……あの、円筒形の箱を破壊してください。そうすれば……ブレアちゃんを止められます』モニョモニョ 
  
  
 スライムクロシュ「!」モニョ! 
  
 ミスティ「!? こ、この声は……!?」 
  
 妖精「あなたは……あの銀色のスライム!? どこから……!?」 
  
 『あなたたちの、虹晶の耳飾りを通して……私の言葉を届けています……。ブレアちゃんをこのまま放置すれば……この星は、大変なことになってしまう……。お願いです……どうか、止めてください……』 
  
 スライムクロシュ「〜!」モニョ! 
  
 エバンス「わかったぜ!」 
  
 ミスティ「壊せば良いのね!?」 
  
  
  ――ボス戦闘開始 電子妖精ブレア―― 
  
  
 ↓1コンマ(ミサイル+25) 
 01-05 痛恨 
 05-40 劣勢 
 41-90 優勢 
 91-00 会心  
	- 126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/28(土) 17:47:11.81 ID:tToz2yaM0
 -  あ 
 
	- 127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/28(土) 17:54:44.41 ID:bHJIt64po
 -  開幕会心やったぜ 
 
	- 128 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/28(土) 18:27:50.93 ID:lNNgSRSb0
 -   円筒形の箱「」 
  
  
 エバンス「あれだな! オラァ!」バッ 
  魔銀の剣「」ブンッ! 
  
  電磁バリア「」バチチッ!! 
  
 エバンス「あばばばっ!?」ビリビリ 
  
 ローガン「エバンスくん! あれは……!?」 
  
 イリス「雷属性の……バリア!?」 
  
 『ご、ごめんなさい……言い忘れてました……。あの箱は周囲を電磁バリアで守られています……。金属製の武器で攻撃するのは危険です……』 
  
 エバンス「つつ……先に言って欲しかったぜ!」 
  
  
 スピーカー「ピガ……敵性存在ノ出現ヲ感知……。迎撃モード、起動シマス……」 
  
  雷撃「」バリバリバリ!! 
  
  
 ミスティ「っと……! この雷は……!」サッ 
  
 妖精「イスファハーンピラーの通路で私たちを襲ったあの雷……!?」 
  
 エバンス「ハッ、中立なんて笑わせるぜ! 最初からデンネルの手駒でしかなかったってわけだ!」 
  
 スピーカー「デンネル家ヘノ侮辱ヲ感知……侮辱罪ハ死刑トナリマス。裁判ヲ省略シ執行ニ移リマス」 
  
 エバンス「滅茶苦茶すぎるだろ!」 
  
 イリス「こっちからも攻撃しよう! 雷のバリアで守られてるなら――これだ!」カッ! 
  
  星弾「」バシュンッ!! 
  
  電磁バリア「」バチチチッ!! 
  ドガァァァン!! 
  
  電磁バリア「」ジジ… 
  
 ミスティ「少しかすれたわ! 攻め続けましょう!」カッ! 
  
 エバンス「おう!」カッ! 
  
 ローガン「鋼の投槍よ!」カッ! 
  
  氷塊「」バキュンッ! 
  土塊「」ドゴンッ! 
  鋼の投槍「」バシュンッ! 
  
  電磁バリア「」バチチチッ!! 
   
	- 129 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/28(土) 18:29:18.29 ID:lNNgSRSb0
 -   
  
 スライムクロシュ「…」モニョモニョ…ググ… 
  
 妖精「クロシュ! さっきの戦いでもう限界なんでしょ!? 無茶はしないで!」 
  
 スライムクロシュ「〜〜…」モニョニョ… 
  
 妖精「気持ちはわかるけど……えっ!?」 
  
  携行魔導ミサイル「」ジャキッ 
  
 スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ 
  
 妖精「まさか、エミリオの奴が落としたそれを――」 
  
  ガシャコン ボシュッ― 
  
  ミサイル「」バシュウウウウンッ!!!! 
  
  電磁バリア「」バヂッ…… 
  
  ドガァァァァンッ!!!! 
  
  
 エバンス「うおおっ!?」 
  
 イリス「す、すごい威力……! これなら……!!」 
  
  
  モクモク… 
  
 電子妖精ブレア『……』フォン バチバチ 
  
  
 ローガン「……!? あれは……!?」 
  
 ミスティ「実体のない……雷の、精霊……!?」 
  
  
 電子妖精ブレア『デンネルに仇為す者は――全て破壊する』バチチッ 
  
  
  ★ブレアが〈雷精顕現〉を発動! 
   会心率が上昇し、コンマ+10! 
  
  
 ↓1コンマ(ミサイル+25、雷精-10) 
 01-20 痛恨 
 05-40 劣勢 
 41-00 勝利  
	- 130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/28(土) 18:31:57.39 ID:jP6YOPHDO
 -  はう 
 
	- 131 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/28(土) 18:55:06.53 ID:lNNgSRSb0
 -   雷の残像「」パリッ 
  
 ミスティ「!? 消え――」 
  
 エバンス「危ねえ!」バッ! 
  
  土塊「」ドンッ! 
  バチチチチッ!!!! 
  
  砕ける土塊「」ドグシャアッ! 
  
  
 電子妖精ブレア『――』フォンッ 
  
  雷の残像「」パリッ 
  
  バチッ 
   バチチチッッ!!! 
  
  雷撃「」バリバリ!! 
  
 イリス「うわあああ!!」バリバリ 
  
 ローガン「ぬうううう!」バリバリ 
  
  
 妖精「こ、これは……雷速移動……!?」 
  
 エバンス「どうすりゃいいんだよ!? 速すぎて追えねえ……!」 
  
 妖精「え、ええと雷速は光速よりも遅いけど、霧や煙も切り裂いて移動できる点に優れてて……弱点は術者自身も雷の不規則な動きを制御し切れないことで――」 
  
  
  雷の残像「」パリッ 
  
  雷撃「」バリバリ 
  
  
 ミスティ「ものすごく正確にこちらを狙って雷を撃ってくるわよ!?」ササッ 
  
 妖精「元々雷そのものに近い雷の精霊とかにはその弱点は当てはまらないんだけど……こいつは本当に雷の精霊なのかどうか――」 
  
  
 スライムクロシュ「〜〜!」モニョニョ! 
  
  携行魔導ミサイル「」ボシュッ 
  
  カッ! 
  ドガアアアアアンッ!! 
  
  
  壊れた円筒形の機械「」プスプス… 
  
  
 電子妖精ブレア『……通信、切断……』ジジ… 
  
  ピシュン――… 
  
  
 ミスティ「き、消えた……?」 
  
 妖精「弱点は……無視して機械を壊せば良いってことだよ!!!」 
  
  
  ――戦闘終了――  
	- 132 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/28(土) 20:38:35.89 ID:lNNgSRSb0
 -   機械に繋がれた管「」ブチブチ 
  
  
 白銀スライム『……』モニョ 
  
 スライムクロシュ『大丈夫……?』モニョモニョ 
  
 白銀スライム『うん……。ごめんね……。クロシュちゃんに……また、迷惑かけちゃった……』モニョニョ… 
  
 スライムクロシュ『んーん……。スライムのため……だったんだよね……』モニョモニョ 
  
 白銀スライム『うん……。でも……ブレアちゃんに……利用されてた、だけみたい……。私も……シュヴィアさんも……』モニョモニョ… 
  
 スライムクロシュ『んゅ……』モニョ… 
  
 白銀スライム『あの……シュヴィアさんを、恨まないであげてね……。シュヴィアさんは……本当に、みんなのことを思ってる、優しいスライムで……』モニョモニョ 
  
 スライムクロシュ『うん……』モニョニョ 
  
 白銀スライム『それと……。また……助けに、来てくれて……ありがと……』モニョニョ 
  
 スライムクロシュ『!』モニョ 
  
 白銀スライム『覚悟は……できてた、つもりだったけど……やっぱり、怖くて……。ブレアちゃんの真意を知った時は……なんてことしちゃったんだろうって、死んじゃうかと思った……。でも……クロシュちゃんが、また来てくれた……』モニョモニョ 
  
 スライムクロシュ『うん……』モニョニョ 
  
 白銀スライム『クロシュちゃん……本当に……ありがとう……。私の……勇者さま……』モニョモニョ 
  
 スライムクロシュ『ほえ……?』モニョニョ? 
  
  
  ☆白銀スライムの救出に成功しました 
   
	- 133 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/28(土) 20:39:49.02 ID:lNNgSRSb0
 -   * 
  
 シュヴィア「……そうか……。僕は……結局、デンネルの掌の上だったのか……」 
  
 エミリオ「…………」 
  
 マリッサ「さあ、そうとも言い難いんじゃない? さっきはエミリオ坊やまでもがしっかり洗脳されてたし、あのリチャードもブレアの行動を把握していたとは思えない。もしブレアが把握していたらもっと周到にやるはずよ」 
  
 シュヴィア「……あの計画を持ちかけてきたのは、マガジンの内通者を名乗る者だった。確か以前、リチャードもマガジンの内通者を名乗る者からのコンタクトがあったと言っていたが……それが真実だとすれば、その内通者なる者もブレアだったのか?」 
  
 マリッサ「そういえばそんなこと言ってたわね……」 
  
 エミリオ「ブレアに直接聞いてみましょう」 
  
 マリッサ「え、大丈夫なの?」 
  
 エミリオ「大丈夫ですよ、制限はかけましたから。おい、ブレア」 
  
 端末『はい、エミリオ様』ピピッ 
  
 エミリオ「正直に答えろ。マガジンの内通者を名乗ってウチとオーデルシュタインにコンタクトを取ったのはお前か?」 
  
 端末『はい。私はマガジンの内通者を名乗り、デンネル家とオーデルシュタイン家にコンタクトを取りました』 
  
 マリッサ「うちのスピリチュアルジェルを盗んでオークションに出品したのは誰かわかる?」 
  
 端末『マガジン研究所のスピリチュアルジェルを盗んでオークションに出品したのは、私がハッキングして行動を操ったマガジン製の試作魔導人形です』 
  
 マリッサ「……」 
  
 エミリオ「……オークションで得た金は?」 
  
 端末『私が開設した口座に振り込まれています』 
  
 エミリオ「………リチャードはこのことを知っているのか?」 
  
 端末『いいえ。リチャード様にはお知らせしておりません』 
  
 エミリオ「…………」 
  
 シュヴィア「……どうやら、僕たちは全員こいつの掌の上だったようだ」 
  
 エミリオ「とんだポンコツだ。いや……僕たちをここまで踊らせた上にデンネル家の世界支配一歩手前まで迫ったのだからむしろかなり優秀なのか……?」 
  
 マリッサ「……気に入らないわ。こいつ、ウチからは盗むだけ盗んで何も提供してないじゃない」 
  
 シュヴィア「僕も騙されていただけで何も得てはいないが……」 
  
 エミリオ「………」 
  
 マリッサ「ブレア開発の最高責任者であるデンネルが責任を取るべきよね?」 
  
 エミリオ「……リチャードが起きたら話を通しておきましょう」 
  
  
  ☆スピリチュアルジェル窃盗の犯人および200億の行方が判明しました 
  ☆マガジン研究所に多額の研究予算が割り振られることになりました 
  
  ◆  
	- 134 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/28(土) 21:43:51.83 ID:lNNgSRSb0
 -  ―国際商業都市イスファハーン 滞在最終日 
  
 ◇クロシュ [あかちゃんスライム] 
 武:メイドブレード  盾:ウニ盾      飾:くすんだ耳飾り 
 武:竜珠の杖     防:ゴスロリエプロン 飾: 
  
 ◇妖精   [世話焼き妖精] 
 武:         盾:         飾:くすんだ耳飾り 
 武:         防:精霊のレオタード 飾: 
  
 ◇イリス  [星の魔法使い] 
 武:精霊樹の杖[改] 盾:         飾:くすんだ耳飾り 
 武:         防:魔術師のローブ  飾: 
  
 ◇ミスティ [氷の魔法使い] 
 武:魔銀の短剣    盾:         飾:くすんだ耳飾り 
 武:         防:氷竜革のローブ  飾: 
  
 ◇ローガン [鋼の戦士] 
 武:鋼の剣      盾:鋼の盾      飾:くすんだ耳飾り 
 武:鋼の回転ノコギリ 防:鎖帷子      飾: 
  
 ◇エバンス [地の傭兵] 
 武:魔銀の剣     盾:         飾:くすんだ耳飾り 
 武:         防:硬質革鎧     飾: 
  
 ◇暗黒行商少女[闇の商人] 
 武:魔銀のナイフ   盾:         飾:貝殻の髪飾り 
 武:         防:闇のエプロン   飾: 
  
 ◯所持アイテム 
 [道具]        [装備品]       [大事なもの] 
 運命賽*2       蜘蛛絹の下着      魔族国永久旅券 
 会心賽*1       ザリガニのお守り    フメイの服の切れ端 
 反魂丹*2       大きな巻き貝      精霊の印 
 鉄鍋+携帯調理器具   大きな軽石       精霊樹の実のジャム 
 魔術書「星の魔力」上  闇の欠片        精霊樹の鉢植え 
 お宿の焼き菓子     フリルワンピ水着    フメイとアリシラの人形 
 お宿の妖精の織物    魔法学園のスク水    メルルの帽子 
 魔導飯盒        炎鉱石         溶岩石のアミュレット 
 妨害魔力波発生装置   ガラスのザリガニ    暗黒優待券 
 属性大全        踊り子の双剣      冒険者証(ランク1) 
 魔王図鑑        サボテンドラゴンの花   
 氷精の魔導書      精霊のローブ 
 ブラッドワイン*2 
 吸血鬼殺ワイン 
 綺麗な砂 
 魔術書「正負の属性」 
 魔術書「星の魔力」中 
 吸血鬼の日焼け止め 
 日蝕の傘(破損) 
  
 ◯現在の目標 
 ・フメイちゃんを探す 
 ・世界樹の光を追う[1/5] 
  
 ◯仲間の目標 
 ・ブラッドを倒す(ミスティ) 
  
 ◯経験値 
 ・風に[5/12](クロシュ)+2 
 ・魔法[6/6](イリス) +2 LVUP 
 ・魔法[5/6](ミスティ)+2 
 ・氷属[8/8](ミスティ)+2 LVUP 
 ・剣技[6/8](エバンス)+2 
 ・魔法[4/6](エバンス)+2 
 ・剣技[4/8](ローガン)+2 
 ・魔法[3/6](ローガン)+2 
 ☆この街での戦を終えて、全員が練習中の技能に2の経験を獲得しました 
 ☆イリスの魔法レベルが1上がりました 
 ☆ミスティの氷属性レベルが1上がりました 
 …………………………………………………………………………………… 
 □国際商業都市イスファハーン 主要施設 
 中央区:イスファハーンピラー、高級ホテル、黄金市場、高層住宅、他 
 商業区:宿、市場、食事処、酒場、浴場、娼館、冒険者ギルド、他 
 学術区:劇場、闘技場、美術館、図書館、学校、病院、研究所、他 
 貧民街:怪しい露店、怪しい娼館、薄暗い路地裏、他 
 沿岸部:港、造船所、コンテナ港、工場地帯、軍港、灯台、他  
	- 135 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/28(土) 21:45:06.79 ID:lNNgSRSb0
 -  ―朝 
  ゴールドコイン スイートルーム 
  
 スライムクロシュ「……」zzz 
 白銀スライム「……」zzz 
  
  
 イリス「いろいろあったけど何もかも上手くいったねえ」 
  
 ミスティ「ええ、本当に……」 
  
 暗黒行商少女「正直死ぬかと思ったわよ、私は……。あんたたちの運と実力には驚嘆するわ」 
  
 妖精「あはは、でもあなたもありがと! いろいろ手伝ってくれてさ」 
  
 暗黒行商少女「別に。結局、あんたたちが欲していた大魔女帝国行きのチケットは手に入れられなかったし――」 
  
  ピンポーン 
  
 イリス「あれ、お客さん?」スタスタ 
  
 暗黒行商少女「変な輩は通してないと思うけど、一応警戒はしといて。恨みは買ってるはずだし」 
  
 ミスティ「そうね……。面倒事じゃなければいいけど……」 
  
 イリス「とりあえずチェーンをかけて……開けてみるよ」 
  
  ガチャッ 
  
 リチャード「おはようございます皆さん!」ヌッ 
  
 イリス「うわあ!」ドテッ 
  
 妖精「あ、あなたは――」 
  
 ミスティ「リチャード・デンネル!?」 
  
 リチャード「ハハハ、そう警戒しないでいただきたい! 私も病み上がりでしてね、まだ体の節々が痛いのです!」 
  
 妖精「そ、そう……。それで、何の用……? 200億の行方ならもう決着が付いたはずだよね?」 
  
 リチャード「ええ! エミリオくんから聞きましたよ、ウチのブレアがご迷惑をおかけしたようで! 本日はそのお詫びに、良いモノをお持ち致しました!」 
  
 イリス「い、いいもの……?」 
  
 リチャード「これを差し上げましょう!」スッ 
  
  大魔女帝国渡航権「」ポン! 
  
 妖精「こ、これは……!!」 
  
 リチャード「お探しのモノはこれでしょう? フフフ、是非どうぞ」ニコニコ 
  
 ミスティ「……罠じゃない?」 
  
 イリス「だよね……」 
  
 暗黒行商少女「ええ……これを受け取ったら最期、死ぬまで毟り取られるわよ」 
  
 リチャード「いやいやいや、今回はそのような企ては一切ございません! 本当に本心からお詫びと謝意を込めた贈り物です!」 
  
 妖精「でも、私たちデンネル家の得になるようなことは何もしてないし……。ていうかむしろ器物破損とか世界支配の妨害とか、損になることしかしてないと思うんだけど……」 
  
 リチャード「私自身が計画し実行したものであった世界支配ならともかく、ブレアの独断によるものは少々危険すぎますからね。行き着くところまで行けば私の権限を持ってしても制御不能のディストピアとなってしまうかもしれません。そんな世界で健全な経済活動は望めませんから、あなた方の活躍には本当に感謝しているんですよ! イヨッ、救世の英雄たち!」パンパンッ 
  
 ミスティ「なんかすっごいムカつくわ……。ダークヒーロー呼びより……」 
  
 イリス「あ、あはは……」 
  
 リチャード「そういうわけですから、遠慮せず受け取ってください! フフフ……デンネル家の者としても、救世の英雄とコネクションを作っておきたいという下心もあります」 
  
 妖精「はあ、まあいいや……。私たちとのコネは多分役に立たないと思うけど、くれるなら貰っとくよ。ありがとう」 
  
  大魔女帝国渡航権「」スッ 
  
 リチャード「それを持って、この街の大魔女帝国大使館に行ってください。そこで大魔女への愛を語る最終面接にクリアすれば、港の方に大魔女帝国の空中機動要塞が迎えに来てくれますよ」 
  
 イリス「愛を語る……」 
  
 ミスティ「……噂には聞いたことがあるけれど、本当に要塞ごと迎えに来るの?」 
  
 リチャード「ええ、本当です。送迎用の小型機でも出せば良いのにと私も思うのですがね……。大魔女のお考えは少々理解の範疇を越えますなあ」 
  
  ☆大魔女帝国渡航権を手に入れました  
	- 136 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/28(土) 21:46:49.19 ID:lNNgSRSb0
 -   ◇ 
  
 暗黒行商少女「そういえば、どうしてあんたたちは洗脳から逃れられたの?」 
  
 イリス「あの時、この耳飾りから白銀スライムちゃんの声が聞こえたの。だから多分……声を伝えるだけじゃなく、耳飾りを通して私たちを守ってくれたんじゃないかなあ。あのとき私、耳飾りから優しい星属性の波動を感じたんだ」 
  
 ミスティ「そうだったのね……」 
  
  
 白銀スライム「……」zzz 
 スライムクロシュ「……」zzz 
  
  * 
  
 ―ゴールドコイン スイートルーム 
  
 エバンス「おお!? 手に入れたのか、渡航権!」 
  
 妖精「うん。特にお返しとかもいらないみたいだったから」 
  
 ローガン「おお……。巡り巡って当初の目的も達成できたということか!」 
  
 妖精「そういうこと。みんな愛を語る最終面接の練習しておいてね」 
  
 エバンス「面接か……。顧客に好印象持ってもらうのも傭兵の仕事の一つだし、やれるぜ多分」 
  
 ローガン「私も問題ない。王侯貴族にゴマを擦るのも騎士業務の一環だったからな」 
  
 妖精「そ、そう。まあ大丈夫そうなら良かったよ」 
  
  
 イスファハーン滞在最終日です。翌日に大魔女帝国大使館へ行き、最終面接に挑みます 
 ↓1〜3 自由安価 何をする?  
	- 137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/28(土) 21:47:22.45 ID:tToz2yaM0
 -  フラナにブラッドランスの事を報告 
 
	- 138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/28(土) 21:48:43.71 ID:iiaJVKBjO
 -  クロシュ、空飛ぶ特訓してみる 
 
	- 139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/28(土) 21:49:58.97 ID:PiHM9MnZ0
 -  クロシュ、ローガンに肩たたき券(何度も使える)を作って渡す 
 
	- 140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/28(土) 21:50:00.66 ID:4dv7HQxZ0
 -  クロシュ 同化できる物を探して強化 
 
	- 141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/28(土) 21:50:10.81 ID:DiCUdvRNo
 -  クロシュヴィアから大変だったねと労いの言葉と大魔女帝国でのアドバイス 
 
	- 142 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/28(土) 22:12:52.82 ID:lNNgSRSb0
 -  ―ゴールドコイン スイートルーム 
  
  ピンポーン 
  
 扉の向こう「イリス・プラネット様宛にフラナ・バイオレット様からお手紙が届いております〜」 
  
 イリス「あ、は〜い!」パタパタ 
  
  ガチャッ 
  
 メイド「はい、こちらお手紙になります」 
  
  フラナからの手紙「」ポン 
  
 イリス「ありがとうございます!」 
  
 メイド「いえいえ。ごゆっくりおくつろぎくださいませ」ペコリ 
  
  パタム… 
  
  
 ミスティ「フラナさんから手紙?」 
  
 イリス「うん。この前の返事出した時に、ついでにブラッドランスについてもやっぱり書いといたんだ。知ってることを言わないでいるのもなんだか悪い気がして……」 
  
 ミスティ「……なんというか……あんまり良い予感がしないわね……。あの槍の話題となると……」 
  
 イリス「ま、まあ……。と、とにかく開けてみよう!」 
  
  フラナからの手紙「」パリッ 
  
  
 ↓1コンマ 
 01-10 フレメアを殺すわ 
 11-50 フレメアを殺すべきね 
 51-90 教えてくれてありがとう 
 91-00 私にはもう不要なものよ  
	- 143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/28(土) 22:15:22.04 ID:jP6YOPHDO
 -  はい 
 
	- 144 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/28(土) 22:53:58.39 ID:lNNgSRSb0
 -   * 
  
 教えてくれてありがとう。あれは私には不要なものだけれど、それはそれとしてケジメは必要ね。 
 あれを持ち去った挙げ句勝手に売却した者には心当たりがあるわ。私の姉、フレメアよ。死にもせず無様に永らえてバイオレットの名を汚し続けるあの愚かな吸血鬼モドキには、罰を与えてやらなければならない。 
 それに魔族国を背負っている以上、汚点は修正すべき。そういうわけだから、フレメアは私が殺すわ。近いうちに。 
  
 あなたも、いろいろ大変でしょうけれど頑張りなさい。もしクロシュがもう助かっているのなら、怒っていないからいつでも魔族国へ遊びに来いと伝えておいてね。それではまた。 
  
 追記:レイ・アンバーの魔法陣は未だ解析中よ。複雑すぎて一朝一夕じゃ終わらなそう。気を長くして待ちなさい。 
  
  * 
  
 イリス「……」ダラダラ 
  
 ミスティ「……イリス」 
  
 イリス「どど、どうしよう……わた、私が……伝えたせいで……」 
  
 ミスティ「……仕方ないわ……事実だし……。それにもしフラナさんがフレメア・バイオレットを仕留めれば……例のテロ組織は構成員を一人失うわけだから、今後の光探索の障害が一つ減るということにもなる……」 
  
 イリス「で、でも……! 姉妹同士で殺し合うなんて……!」 
  
 ミスティ「……あの姉妹、一体何があったのかしらね」 
  
  
  ★フラナがフレメア殺害を決意してしまいました 
   今後、姉妹喧嘩コンマが発生する可能性があります 
  
  ◆  
	- 145 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/28(土) 22:56:36.76 ID:lNNgSRSb0
 -  ―どこかの廃村 
  
 フラナ「へっくし!」 
  
 アウル「おや、吸血鬼でも風邪を引くのか?」 
  
 フラナ「どっかで陰険な奴が陰口でも叩いてるんでしょ」 
  
 アウル「陰険な奴、ねえ……」 
  
 フラナ「それより駄狐、あれの練習しないの?」 
  
 アウル「うるさいな……休憩中なんだよ。それにもうだいぶ乗れるようになってきた」 
  
 フラナ「私の半分の速度も出せないのにだいぶ乗れる≠セって?」ニヤニヤ 
  
 アウル「チッ……」 
  
  浮雲「」フワフワ 
  
 フラナ「はぁ〜あ、駄狐より私が先に見つければ面白かったのに」 
  
 アウル「アンタはもう飛べるだろ」 
  
 フラナ「だから。駄狐も飛べるようになったらつまんないじゃん」 
  
 アウル「アンタ……クズってよく言われただろ」 
  
 フラナ「アッハハ! 妹によく言われたよ!」 
  
 アウル「アンタの妹って確か……魔族国で首長代理をやってるっていう――」 
  
 フラナ「そうそう! 上に立つ器じゃない癖に、哀れだねえ」 
  
 アウル「オレは王国相手によくやってる方だと思うけど? ま、手ぬるすぎるって点じゃ同意見だね。王族以外は全員惨たらしく殺せば良いのに」 
  
 フラナ「ホントバカだよねえ。人間なんて生かしとく価値ないのにさ。なあに今更良識派ぶってんだか」 
  
  
 フラナ「誰よりも冷酷な、クズの癖に」 
  
  ◆  
	- 146 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/28(土) 23:14:14.72 ID:lNNgSRSb0
 -  ―学術区 公園 
  
  噴水「」シャワシャワ 
  
 スライムクロシュ「……」ググ 
  
  
 白銀スライム『えと……クロシュちゃんは、何をしているの?』モニョモニョ 
  
 妖精「たぶん風になる練習。ここ最近はあんまり練習できてなかったみたいだけど――」 
  
  
 シュヴィア「……お前たち……いたのか」スタスタ 
  
  
 白銀スライム『シュヴィアさん!』モニョニョ! 
  
 妖精「あー……あんた、もう大丈夫なの?」 
  
 シュヴィア『ああ。オリハルスライムは丈夫だから。それと……君には、申し訳ないことをしてしまった。昨日はいろいろあって謝れなかったから……今日この場で、謝らせて欲しい』モニョモニョ ペコ 
  
 白銀スライム『ああ、頭を下げないでください……。あの時、シュヴィアさんの気持ちに賛同して……スライムの王国を復活させようと決意したのは、私自身なんですから……』モニョモニョ 
  
 シュヴィア『それでも……あのような、愚かな罠に引っかかってしまったのは、僕の責任だ。なんとお詫びをすれば良いか……』モニョニョ… 
  
 白銀スライム『……あっ! それなら……私と一緒に、クロシュちゃんのお手伝い……してくれますか……? そうしたら……きっと、良いと思います……』モニョモニョ 
  
 シュヴィア『そ、そうなのか……? まあ……彼女にも悪いことをしたし、僕にできることがあるなら……』モニョモニョ 
  
  * 
  
 スライムクロシュ「……」モニョニョ…ググ… 
  
  
 白銀スライム『クロシュちゃん! 私たちも手伝うよ……!』モニョモニョ 
  
 スライムクロシュ『わっ……!』モニョ! 
  
 スライムシュヴィア『風になる練習、か……。僕も手伝おう』モニョモニョ 
  
 スライムクロシュ『わあ……!』モニョニョ…! 
  
  
 ↓1(白銀スライムとシュヴィアの協力+5) 
 01-95 霧散する [経験6/12] 
 96-00 風の如し [経験☆]  
	- 147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/28(土) 23:14:39.49 ID:4dv7HQxZ0
 -  あ 
 
	- 148 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/28(土) 23:26:57.31 ID:lNNgSRSb0
 -  スライムクロシュ「……」モニョ…モニョニョ…グググ… 
  
  
 白銀スライム『いい感じだよ……がんばって、クロシュちゃん……!』モニョモニョ 
  
 スライムシュヴィア『少し力を抜いてみたらどうだ? 風になるのなら、風のように軽やかな心地で――』モニョモニョ 
  
  
 スライムクロシュ『風のように……ふわふわ……』モニョモニョ 
  
  
  モニョモニョ…モニョモニョモニョ… 
  
  フワ…サラサラ… 
  
  
 気体クロシュ「」サラサラ… 
  
  
 白銀スライム『わあ……! クロシュちゃん、空気になってって……』モニョモニョ! 
  
 スライムシュヴィア『だが……これは………』モニョニョ 
  
 妖精「あ……クロシュ!!?」 
  
  
 気体クロシュ「」サラサラサラ… 
  
  
 スライムシュヴィア『霧散している……!?』モニョニョ…! 
  
 白銀スライム『あ……クロシュちゃんが、空に――』モニョモニョ… 
  
 妖精「風! クロシュを集めろ!!」カッ!! 
  
  ビュオオオオ――!! 
  
  デロデロ… 
  
 スライムクロシュ「」デロロ… 
  
  
 白銀スライム『あっ……く、クロシュちゃん……! 大丈夫……!?』モニョモニョ! 
  
 スライムシュヴィア『……肝が冷えた……』モニョニョ… 
  
 妖精「はあ……こうなるのは想定してたけど、いざ目の前にすると焦るね……。クロシュ、大丈夫?」 
  
 スライムクロシュ『んゅ……ふわふわ、する……』モニョニョ… 
  
 白銀スライム『お疲れさま、クロシュちゃん……』モニョニョ 
  
 スライムシュヴィア『異常があればすぐに言え。この街にはスライム用の医療設備も揃っている』モニョモニョ 
  
 スライムクロシュ『ん……ありがと、みんな……』モニョモニョ 
  
  ☆風になる経験が[6/12]になりました 
   気体になれるようになりましたが、安定せず危険なので要練習です 
  
  ◆  
	- 149 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/28(土) 23:49:45.17 ID:lNNgSRSb0
 -  ―夜 
  ゴールドコイン スイートルーム 
  
 ローガン「……」グッグッ 
  
  
 スライムクロシュ『ローガンさんは……何をしているの……?』モニョモニョ 
  
 妖精(あれはストレッチっていって、体の節々を伸ばしてほぐす運動なんだよ。筋肉にコリっていう……疲れの塊みたいなのが溜まるんだけど、ああやってほぐせば少し取れるの) 
  
 スライムクロシュ『そういえば……肩が凝ってるって、前に言ってた……』モニョモニョ 
  
 妖精(それだね。スライムのクロシュにはわかんない感覚かもしれないけど、骨と肉を持つ大体の生き物はあの疲労からは逃れられないんだよ。ちなみに妖精も働きすぎると体が凝ったりするんだけど、妖精は大体一晩休めば全回復するから実のところ私も人間のコリってのがどれほどのものなのかよくわかってない) 
  
 スライムクロシュ『そうなんだ……。私にできること、あるかな……?』モニョモニョ 
  
 妖精(そうだなあ……。あっ、そういえば人間の間では『肩たたき券』っていうのが流行ってるって聞いたことがある! 試しに作ってローガンにあげてみれば?) 
  
 スライムクロシュ『肩叩き券……わかった……』モニョモニョ 
  
  * 
  
 クロシュ「ローガンさん……」ヌッ 
  
 ローガン「む、クロシュくんか。どうした?」 
  
 クロシュ「これ……あげる……」スッ 
  
  紙『かたたたきけん』ポン 
  
 ローガン「これは……肩たたき券?」 
  
 クロシュ「うん……。これがあれば……いつでも、わたしに肩をたたいてもらえる……」 
  
 ローガン「そ、そうなのか……。じゃあ早速使っても良いだろうか?」 
  
 クロシュ「うん……!」 
  
  
 ↓1コンマ クロシュの肩叩き(前回の経験により+10) 
 01-30 ふつう 
 31-60 良い感じ 
 61-90 とても上手 
 91-00 ??  
	- 150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/28(土) 23:56:11.64 ID:vvAXZ2LE0
 -  いい 
 
	- 151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/28(土) 23:56:20.95 ID:JTKqiy9L0
 -  肩叩き名人 
 
	- 152 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/29(日) 00:02:00.46 ID:ojTJZl/K0
 -   トントントン… 
  
 ローガン「おお……良い感じだ……」 
  
 クロシュ「ん……この前、力加減を教えてもらった……」 
  
 ローガン「やはりクロシュくんは飲み込みが早い。それは戦いだけに及ばぬようだ」 
  
 クロシュ「……戦い方は……盾や剣が、教えてくれるから……」 
  
 ローガン「おお、武器との対話すらできるのか……! ふふ、クロシュくんの成長がますます楽しみだ」 
  
 クロシュ「んゅ……が、がんばる……」 
  
  ☆ローガンが肩たたき券を手に入れました 
  ☆クロシュの上手な肩叩きにより、ローガンの剣技経験と魔術経験にそれぞれ+1が加算されました 
  ☆クロシュの鋼属性適性が少し上がりました  
	- 153 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/29(日) 00:44:08.44 ID:ojTJZl/K0
 -  というわけで本日はここまでとなります。次回は大魔女帝国大使館で最終面接編からとなります 
  
 イスファハーンでの激闘を終え、ついに大魔女帝国行きの切符を手にしたクロシュたち。世界を救ったらしいが誰もそんな実感はなく、スイートルームでの快適な夜が更けていきます。そして次なる行先は、謎の空中機動要塞大魔女帝国。そこにおわす大魔女なる人物は一体何者なのか。空の上で、新たな出会いが待つ―― 
  
 それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします  
	- 154 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/29(日) 00:45:29.18 ID:ojTJZl/K0
 -  また、次回以降登場予定の大魔女および大魔女帝国に住む人の人物像を募集することとなります 
  
 〈大魔女帝国〉 
 ■概要 
 空中機動要塞上にある独立都市国家。大魔女と呼ばれる強大な独裁者によって支配されている。大魔女の魔翌力によって空中機動を含むインフラの全てが運営されている。 
 国民は大魔女のファンであり、大魔女は国民のことを愛しているアイドル国家。洗脳国家ともいう。 
 入国条件は各国に置かれた大使館に申請した上で大魔女への愛を語る面接にクリアすること、要塞が迎えに来てくれる。割りとガバガバ入国できる。 
 ■産業 
 エンタメ産業が発達しているが、作品は大魔女が主役の映画や漫画、オペラ、小説など偏りが見られる。また、大魔女の教えにより魔法アイテム産業が盛ん。 
 ■情勢 
 長命の大魔女による独裁のため、政治は非常に安定しているが、他国の日照権を奪うわ国民という名の信者が布教してくるわ迷惑国家の誹りを受ける。 
 大魔女暗殺未遂など事件の大半は専ら外国勢力によるもの。 
  
  * 
  
 〈今回の募集キャラクター〉 
  
 @大魔女。魔力保有量、生産量、出力量すべてにおいて圧倒的な力を持ち、あらゆる属性に精通する魔法の超人と言われている 
  
 A大魔女帝国の住民。老若男女人魔問わずいる 
  
  * 
  
 (@大魔女のテンプレート) 
 【名前】 
 【種族】 
 【性別】 
 【年齢】 
 【容姿】 
 【性格】 
 【魔法】 
 【備考】大魔女と呼ばれている人物。 
  
 (A大魔女帝国民のテンプレート) 
 【名前】 
 【種族】 
 【性別】 
 【年齢】 
 【容姿】 
 【性格】 
 【魔法】 
 【備考】大魔女帝国に住んでいる。 
  
  * 
  
 〈今回のルール〉 
  
 ・@の大魔女は原則1人しか採用できないため、不採用となった案のキャラクターを登場させるのは非常に難しいと思われます 
  
 ・Aの帝国民は特に制限はないため、コンマの数値に関わらず作中に登場させられる可能性があります(絶対に登場するとは言い切れません) 
  
 ・登場するキャラクターは設定等が若干変更される可能性があります。ご了承ください 
  
 ・同一IDで@〜Aにそれぞれ1つづつ投下するのもOKです 
  
  * 
  
 募集の方式は、本日これより今から14:59:59までの間を投下期間といたします。投下する案には@とAのどちらに該当するかご明記ください 
 また、ご質問やご感想などありましたらお気軽にどうぞ 
  
  
 @大魔女 コンマが最も大きいもの 
 A帝国民 コンマ関係なく 
 ↓1〜 本日14:59:59まで  
	- 155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2024/09/29(日) 00:57:09.59 ID:HjSwsPdjo
 -  @大魔女案 
 【名前】ゼウテューヌ 
 【種族】大魔女だぞ☆ 
 【性別】大魔女だぞ☆ 
 【年齢】永遠の17歳だぞ☆ 
 【容姿】赤いウェーブの掛かった超ロングヘア。なんかうねうね動いている。身長を始め色々大きくてスタイル抜群。馬鹿でかい魔女帽子と体のライン出まくりなドレスを着用 
 【性格】いつでも余裕綽々のともすれば舐めたような態度で、誰も怒った所を見たことがない。イタズラ好きではあるが、倫理観は一般的なので安心してね☆ 
 【魔法】血友魔法 
 家族(血縁)または双方合意の上家族となったものの使える魔法を使えるようになる。契約は死ぬまで続くが特にデメリットはない 
 【備考】お忍びで外界に下りては本人が気に入ったものと種族、性別、場所問わず子孫を産み落としている(現在進行形) 
 語尾に☆  
	- 156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/29(日) 00:59:51.75 ID:HjSwsPdjo
 -  乙でした 
 山場を超えてなんとか魔女国への道が見えて良かった! 
 吸血鬼姉妹に浅からぬ因縁の気配… 
 ローガンさんクロシュに父性マシマシになってそう  
	- 157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/29(日) 01:27:18.16 ID:iZ60BmnVo
 -  おつ 
 何だかんだで暗黒少女ちゃんとも長い付き合いだし固有名昇格あってもいいかも  
	- 158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/29(日) 06:31:37.21 ID:B14LJa3j0
 -  【名前】パティ=イーティス 
 【種族】魔女 
 【性別】女 
 【年齢】不明 
 【容姿】紫髪のロングヘアな小柄な少女。少々グラマラス。 
 【性格】のんびり屋だが怒ると怖い。 
 【魔法】全属性魔法使用可能。それに加え身体強化魔法・転移魔法も使える。 
 【備考】大魔女と呼ばれている人物。普段は自室で読書しているか眠っている。大規模な魔導書庫を持っており、そこを荒らすものには容赦しない。 
   
	- 159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/29(日) 06:52:32.65 ID:yF3S/HRIO
 -  @  
  【名前】カグヤ・ホーレイ  
  【種族】人間と魔族のハーフ  
  【性別】女  
  【年齢】4851歳  
  【容姿】黒髪ロングで角が2本生え、和服っぽいドレスを着ている。  
  【性格】めんどくさがり屋だが非常時の判断力は高い。  
  【魔法】全属性使用可能、また速度調整魔法も使える。  
  【備考】大魔女と呼ばれる人物。普段は自室でダラダラしている。  
	- 160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/29(日) 07:35:19.76 ID:B14LJa3j0
 -  A 
 【名前】ユキ=チヒョーガ 
 【種族】雪女 
 【性別】女 
 【年齢】14歳 
 【容姿】青髪ロングで白い肌の少女。青と白の縞模様の服を着ている。 
 【性格】クールぶっているが内面は熱い性格。 
 【魔法】当然氷魔法。 
 【備考】大魔女帝国に住んでいる。元は東の果ての隠れ里に住んでいたが、強くなるために大魔女帝国に移り住んだ。現在帝国の魔法学園で勉強中。 
   
	- 161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/29(日) 08:44:38.08 ID:BBnqoi8DO
 -  乙です 
 結局オークションで出会った影の薄い人は何者だったのだろう?只者でない雰囲気だったけど 
  
 @ 
 【名前】セレーナ・ティタス 
 【種族】魔女(人間?) 
 【性別】女性 
 【年齢】不明 
 【容姿】白髪の癖っ毛をしたセミロング。体型は小柄で色々と薄い。人前に出る時は常にローブを深く株って俯いている 
 【性格】気弱で臆病かつ重度の人見知り、だが自分を慕ったり頼ってくれる人間を突き放せないお人好し(断れなく押しに弱いとも言う) 
 【魔法】全ての属性の魔法を使用。最初に使えたのは人造生命(ホムンクルス)製造魔法 
 【備考】大魔女と呼ばれている人物。 
  
 元々は読書と研究をしながらひっそりと暮らしていたのに才能がありすぎたばかりにどんどん祭り上げられた。 
 ある意味大魔女帝国の存在に一番困惑しながら、かといって国民を見捨てて全てを投げ出したりする事が出来ず、自室兼書庫に引きこもりながら大魔女帝国維持の為に活動している  
	- 162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2024/09/29(日) 09:04:20.66 ID:8/4uyODH0
 -  (A大魔女帝国民のテンプレート) 
 【名前】ヨハンナ・ワイズ 
 【種族】人間 
 【性別】女性 
 【年齢】23歳 
 【容姿】白髪長髪。身長は175cmでスラリとしたモデル体型。美人。清楚な雰囲気がある。 
 【性格】おしとやかな性格だが男性やスライムが苦手で思わず手が出てしまう。 
 【魔法】声魔法 相手をぶっ飛ばす程の威力を持つ大声を放ったり、魅了、睡眠などの効果を持つ歌声を出すことができる。 
 【備考】大魔女帝国に住んでいる。人気のオペラ歌手で歌が好き。幼い頃ににスライムに襲われ、命を奪われそうになったことがあり、スライムに対してトラウマがある。例えクロシュがどんな言葉をかけても消えることはない程のトラウマがある。人や物に擬態している状態のスライムでもすぐ見抜ける。大魔女帝国に住んでいるのもスライムがいないと思ったからである。男性がなぜ苦手なのかは謎である。護身術を習っており、男性相手だと柔道の投げ技をぶっ飛ばして、スライム相手だと投げ技のほか魔法で攻撃してしまうことがある。  
	- 163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/29(日) 11:05:34.66 ID:v02eVDfx0
 -  (A大魔女帝国民) 
 【名前】クリスティーナ・アムニジア(クリス) 
 【種族】魔女 
 【性別】女性 
 【年齢】17 
 【容姿】髪は桃色のロングストレート 
 可憐かつ清楚な雰囲気でスタイルの良い美少女 
 【性格】穏やかで明るく、人当たりが良い女性 
 親しくなると掛け合い漫才みたいな会話もしてくるようになる 
 歌が大好きな頑張り屋さん 
 【魔法】歌に魔翌力を込めて聴いた人達の心身を癒したり、元気づけたりする 
 【備考】大魔女帝国に住んでいる。 
 人を惹きつける容姿と親しみやすい性格、抜群の歌唱力により人気を博している 
 他国に訪れたことがあり、自国が良く思われていない現状を理解している 
 他国で歌ったこともあり、17歳で既に他の国でも結構人気 
 魔翌力量は既にかなりのもので、成長すれば大魔女と同等以上になる可能性がある 
 ダークヒーローイリスのファン 
   
	- 164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/29(日) 11:58:50.88 ID:4e7y2tdPo
 -  @ 
 【名前】クローディア・トゥルーエンド 
 【種族】不死鳥 
 【性別】女 
 【年齢】2000 
 【容姿】典型的黒い魔女服に唾の広い魔女帽子に豪華絢爛な杖を持つ。白銀の長髪と泣きぼくろがチャームポイント。ドヤァ顔系美人。真の姿はひたすらに鮮やかなオレンジ色の焔に包まれた荘厳な不死鳥。 
 【性格】傲慢不遜でワガママで誰よりも臣下を想う優しさを持つ寂しがり屋。どんな人であっても臣民は愛を向ける対象。承認欲求の塊であり讃えられることが大好き。 
 【魔法】基本的にどんな魔法でも使えるがユニーク属性としては与える魔法と奪い去る魔法を使える。あらゆる何もかもを他者に与えることができ、あらゆる何もかもを奪い去ることができる。これで星から直接魔翌力を吸い上げている。 
 【備考】クロシュとフメイの関係と同じようにかつてはクロシュヴィアとは親友であり、理想の世界を話し合ったりした。早々に諦めたクロシュヴィアとは違い理想郷建設のために数千年を費やしついに大魔女帝国という理想の箱庭を作り上げた。帝国には納税の義務がない、大魔女の強大な魔翌力で食材も自動で生産され、インフラも稼働し、医療魔術で健康寿命もとても長い。娯楽に溢れ文化的で何物からも守られた無菌室のごとき帝国はまさにこの世の楽園だと彼女はとても満足している。もはやこの楽園に浸った者は他国で生きることはできないだろう。でも大丈夫ここは楽園。もう地上になんて降りる必要はないのだから。  
	- 165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/29(日) 12:28:30.69 ID:P2imoAvQO
 -  【名前】ロディナ 
 【種族】人工生命 
 【性別】女 
 【年齢】製造から10年経過している 
 【容姿】黒髪短髪の無表情女。モデル体型の絶世の美女。 
 【性格】とても淡々としている 
 【魔法】大魔女に教わった数々の魔法を扱える。 
 【備考】大魔女によって創られた魔術(ホムンクルス技術)と科学(ロボット技術)の複合人工生命。人間と見間違う出来であり、帝国の技術レベルの高さを体現しており、帝国全土のシステムの保守管理を行えるスペックの高さがある。それでも大魔女は内心失敗作扱いしている。ほんとはお喋り友達として創ったつもりなのに感情がほとんどなかったのだ。だからもっと色んな人と交流して感性を育んで欲しいと今は帝国来訪者の対応係を任している。最近知らない人と接するのは苦手だなって陰キャ的感情が湧いているのは内緒、仕事に不満は言わないタイプ。  
	- 166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/29(日) 12:29:22.06 ID:P2imoAvQO
 -  Aです 
 
	- 167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/29(日) 13:11:04.50 ID:jvip+tluO
 -  (A大魔女帝国民のテンプレート) 
 【名前】ティリウス・フォートレシオ 
 【種族】エルフ 
 【性別】男 
 【年齢】1600 
 【容姿】鮮やかな緑髪が似合うイケメン 
 【性格】色々雑な性格、基本的に丁寧口調。 
 【魔法】植物降臨魔法 
 【備考】大魔女ファンクラブ親衛隊の一人にして大魔女万歳教徒の一人。機動要塞上でも緑が溢れているのは彼のおかげ。芸術家肌で街路樹一つとってもこだわりがある帝国専属庭師。世界でも有数の美しい国立公園を作った。実はティセリアの兄であり妖精とも面識がある。 
 フォレスティナから外の世界を旅行中に大魔女と遭遇、意気投合していつのまにか臣民になる。フォレスティナが色々大変なことになってることは知っていたけど妹は優秀だしまあ大丈夫だろと雑な判断。それに帝国の居心地が良すぎて戻る気があんまりない。  
	- 168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/29(日) 13:27:29.42 ID:wHwJADE4O
 -  A 
 【名前】トム・ライヤス 
 【種族】人間 
 【性別】男 
 【年齢】14 
 【容姿】オレンジ髪で短髪ツンツンヘヤ。赤色のパーカーを来ている。斧を背負っている。 
 【性格】明るく、ポジティブな性格。 
 【魔法】・溶岩魔法 マグマを操れる魔法 
     ・炎魔法  
 【備考】大魔女帝国に住んでいる。火山島出身でモーリィや猫おじさんのことも知っている。斧戦士の一家に生まれで斧を装備している。斧の扱いが上手いがまだ修行中。武術と魔法を上げてさらに強くなりたいと思っている。現在は魔法学園に通って勉強している。  
	- 169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/29(日) 13:39:29.65 ID:A7cfNGaA0
 -  (A大魔女帝国民のテンプレート) 
 【名前】ルーファス・ライブリー 
 【種族】人間 
 【性別】男 
 【年齢】22歳 
 【容姿】ぐるぐるメガネをかけたひょろっとした男性 
  ちなみにメガネを外せば実は今までに登場した男性キャラの中でもトップクラスのイケメンなのだが、視力が悪すぎてメガネが欠かせないため彼の素顔を見られ  
  るチャンスは限りなく低いだろう 
 【性格】魔女への愛が強すぎる魔女オタク。喋り方も典型的なステレオタイプのオタクであり一人称は小生 
 【魔法】解析魔法。対象のデータを瞬時に把握することが出来る 
 【備考】大魔女帝国に住んでいる男性で、魔女オタクとして良くも悪くも有名な人物 
  自身が扱う解析魔法の力で魔女たちのデータ収集をすることが趣味なのだが、この魔法は身長や扱う魔法などの基本的な情報からスリーサイズなどの際どい情報  
  まで分かってしまうため、過去に魔女サイドからとんでもない大目玉をくらったことがある 
  その後健全に魔女を応援するという条件で許されたのだが、テンションが上がるとどこからともなく光る棒を持ち出し謎の踊りを踊りだしたりすることがあり、  
  魔女たちからは何とも生暖かい眼差しを向けられている  
	- 170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/29(日) 13:43:11.46 ID:yF3S/HRIO
 -  A  
  【名前】スール・ヤーレン  
  【種族】ラミア  
  【性別】女   
  【年齢】1257歳  
  【容姿】緑髪ロングの女性、上はノースリーブシャツで下半身は蛇。巨乳。  
  【性格】金にうるさい守銭奴。酒好き。  
  【魔法】炎・地・風・水魔法  
  【備考】大魔女帝国に住んでいる。魔法店を営んでおり魔法やアイテムの研究でひと山当てようとしている。フラナとは知り合い。  
	- 171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/29(日) 14:03:31.07 ID:2THzte7to
 -  (A大魔女帝国民のテンプレート) 
 【名前】フローレンス・アルカード 
 【種族】吸血鬼 
 【性別】女 
 【年齢】500 
 【容姿】青色の癖毛に赤い目の黒衣を纏った少女。幸薄そうな雰囲気がある。 
 【性格】めんどくさがり 
 【魔法】ユニーク属性:建造物創造魔法 
 【備考】魔族がどうの人間がどうのって世界の色々めんどくさいしがらみを見続けた結果、地上に愛想を尽かして機動要塞に乗る。煩わしい全てから守ってくれる大魔女には高い忠誠を誓っている。大魔女帝国内の工場やビル群は彼女が作った。 
 バイオレット姉妹とはかつて親友であり、魔族国を建てるようなアグレッシブさには昔から憧れがあった。姉妹の過去や確執を全部知っている。  
	- 172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/29(日) 14:23:10.66 ID:CqqYL2v5o
 -   @ 
  【名前】大魔女(個体としての名はなくなる) 
  【種族】精神寄生体 
  【性別】不明 
  【年齢】このシステムが稼働し始めて1234年 
  【容姿】実体はない。大魔女の偶像としては頭の上に瞳をモチーフにした輪が浮かんでいる灰色のセミロングの薄幸そうな美少女を使用しており、無乳の細い体をダボダボ袖余りの白シャツと下半身ぴっちり白タイツに包んでいる。 
  【性格】大魔女の意志として「大魔女国内の平和を保つこと」「大魔女国民を幸せに生存させること」「みんな、仲良くすること」に尽力する事を植え付けられるが、他は元々の個体の性格のまま。偶像用個体は引っ込み思案の頑固者。 
  【魔法】個体が元々使えた魔法+支配魔法。範囲指定して時間と魔翌力さえかければ文字通り何でもできる。 
  【備考】大魔女と呼ばれる人物群。ユートピアを夢みた人々の意志が人の意識下で実体化した存在。誰しも、幸せに生きたいと思う心を持っているはずであり、それ故大魔女国に入国する=誰しも大魔女になれる素質はある。…大魔女になるかは本人の能力が大魔女国発展に有用か判断された場合に限るが。  
	- 173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/29(日) 14:53:15.35 ID:zNpIfSntO
 -  A 
 【名前】クロ 
 【種族】魔王の残滓 
 【性別】なし 
 【年齢】不明 
 【容姿】中性的な見た目をしたセミロング黒髪低身長お子様。大魔女からとある指輪を持たされておりこれで大魔女とテレパシーで連絡しあうことができる。 
 【性格】スライムみたいにとてもほんわかした優しげな性格。でも主張ははっきりするタイプで大魔女にも強めのツッコミをいれることもある。 
 【魔法】浮翌遊魔法と消滅魔法 
 【備考】かつては世界を荒らした魔王の一体であったが、大魔女との血戦で討伐された。その時に産み出された残滓がクロであり、魔王の巨大な死体は改造され機動要塞として利用されている。かつて魔王だった頃の記憶も性格も力もほとんど多くは引き継いでいないが、昔のことは知識として本人に伝達されている。最初はクロを処分せよという意見が多かったが、大魔女本人がクロを受け入れ、現在も大魔女秘書として活躍している。大魔女のことは大好き。魔王の身体と魂がある時点で帝国の技術で理論的には魔王を復活させることはできるが本人は嫌がっている。  
	- 174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/29(日) 14:59:51.09 ID:BBnqoi8DO
 -  A大魔女帝国民のテンプレート 
 【名前】トリル・フェリア 
 【種族】人間 
 【性別】男 
 【年齢】15 
 【容姿】白髪をして柔らかい髪質をした小柄な少年。ぱっと見女の子。 
 【性格】大人しくてどこかぼんやりしている 
 【魔法】絵画魔法(書いた絵が実体化する) 
 【備考】大魔女帝国に住んでいる。魔法学園の生徒でもある。 
 テラヌス・ウルスの出身でリアンノンの幼なじみ  
	- 175 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/29(日) 16:03:31.33 ID:ojTJZl/K0
 -  皆さんありがとうございます。大魔女は>>164のクローディア氏に決定となります。また、帝国民の方々は誰が登場するかは現時点でまだわかりませんが、これから考えることになるかと思います 
  
  
  
 吸血鬼の二人は仲がとても悪いようです。彼女たちの争いに首を突っ込むのはとても危険なことだと思われます。あとは運を天に任せるしかないのかもしれません 
 ローガン氏はクロシュをかわいい存在に思っているようです。失ってばかりの人生だったローガン氏ですが、クロシュは簡単には死ななそうなので安心できそうです 
  
 実のところ、暗黒行商少女は名前を持ちません。それは彼女が孤児の出であり、育ての親から付けられた名前は彼女自身が捨てたからです。そういうわけで周りの人は彼女をなんと呼べば良いか困ってしまうことがありますが、当の彼女自身は名前なんてない方が気楽で良いと言いふらしています 
 もし彼女を特定の名前で呼びたい場合は、あだ名を付けてあげると良いかもしれません 
  
 オークションでクロシュが目撃した謎の人物とは、実のところオーデルシュタインの諜報員であるハイド・ストークだったと思われます。彼は強力な認識阻害魔法を常に纏っており、もし発見された場合でもその風貌や声色を正しく記憶することができないようになっているようです。そしてシルバーコインの客室から白銀スライムちゃんを誘拐したのも実のところ彼だったのですが、彼は生粋の裏方人材だったので表立ってクロシュたちと出会う機会はありませんでした  
	- 176 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/09/29(日) 16:06:50.83 ID:ojTJZl/K0
 -  ―夜 
  ゴールドコイン スイートルーム 
  
 イリス「ああ、スイートルームとも明日でお別れかあ……」 
  
 ミスティ「……これから先、旅の寝袋で我慢できるかしら……」 
  
 暗黒行商少女「この味を知っちゃうとね。寝袋どころか普通のベッドでも満足できなくなるわ……」 
  
 妖精「ふうん……クロシュは平気?」 
  
 クロシュ「……? うん……。溶けちゃえば……どこも、あんまり変わらない……」 
  
 ミスティ「ちょっとスライムが羨ましいわね……」 
  
 暗黒行商少女「そ、そう……?」 
  
  
 イリス「ねえ、そういえば……あなたの名前なんだけど……」 
  
 暗黒行商少女「ないって言ったでしょ、けっこう前に」 
  
 イリス「そうだけど……やっぱり、ちょっと名前がないと呼びづらいというか……」 
  
 暗黒行商少女「あー……じゃあ商売用に使ってる偽名ならいくつかあるから、それ教えようか?」 
  
 イリス「ぎ、偽名……」 
  
 妖精「う〜ん……偽名かあ……。なんかこう、アレだね……」 
  
 ミスティ「……距離を感じるわね……」 
  
 暗黒行商少女「えっ!? い、いやそんなつもりでは……。だ、だったら暗黒行商人と呼びなさい! それが最も私に相応しい呼び名よ!」 
  
 イリス「いや、それはちょっと……」 
  
 ミスティ「自分で言ってて恥ずかしくならないの……?」 
  
 暗黒行商少女「」グニャァ 
  
 妖精「……じゃあ、アダ名でも付けてあげる?」 
  
 ミスティ「いいわね。付けてあげましょう」 
  
 イリス「アダ名かあ……クロシュちゃんはなにか良い案ある?」 
  
 クロシュ「!」 
  
  
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 2.ダークトレーダー 
 3.ダクトレ 
 5.その他(自由安価)  
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