パンサラッサ「安価とコンマで伝説の超海洋を目指すぞぉ！！」

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1 ：どぼめじろう ◆2VMHwXf7nqkF [saga]：2025/07/29(火) 21:13:39.04 ID:guetNOR20

〜〜〜中央トレセン学園・理事長室〜〜〜


秋川やよい「わーっはっはっは！　よくぞ来てくれた……そして久しいなトレーナー諸君！　今回も、君達には安価とコンマでウマ娘を育成して貰いたい！！」

秋川やよい「ただし、利用規約に反するような安価は受け付けられない！　この世界に別世界の存在の魂を転生することを許してくれた神々の怒りを買うような真似は断固として拒否！！　安価の連取りも2回までとするっ！」

秋川やよい「そして、今回は既に育成するウマ娘が決まっている訳だが……残念だが、トレーナーも既に決まっている」

たづな「今までは自由安価の出し過ぎで皆さんの手間を取らせてしまいましたからね。安価は極力排除する方向性でいきます」

秋川やよい「そして、今回の作品だがいつもより短縮！　RTTや新時代の扉の様な者だと思ってくれると光栄ッッ！！」

たづな「では、行きましょうか。令和最初のエンターティナー……みなさん大好き「彼」のお話です！！」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1753791218

2 ：どぼめじろう ◆2VMHwXf7nqkF [saga]：2025/07/29(火) 21:15:20.75 ID:guetNOR20

ウマ娘プリティーダービー　エピソードofパンサラッサ
作・どぼめじろう



〜〜〜〜〜〜



？？？「ニッシッシ！」

そのウマ娘はトレードマークのギザギザの歯をむき出しにしてニカッ！　と笑いながら獲物が掛かるのを今か今かと待っている。
普段やっているトレーニングとは殆ど関係のないただの釣り大会なのだが、彼女にとっては良いリフレッシュになるだろう。


？？？「さぁこい……･来い来い来い！　制限時間ギリッギリだけどようやっと運が向いてきたんだ！！　ここからが本当の勝負！！」
数の上では、既に他の参加者を圧倒している。漁港近くの湾にやってきた小アジの集団に狙いを定めて、バケツいっぱいの超大量だ。だが、こんな事は撒餌と専用の仕掛け（今回はルアー限定の大会なので不可能なのだが）さえあれば誰でも一定の成果は出せる。

いま彼女がいるのは知る人ぞ知る超穴場。数こそ少ないが、大物が大量に隠れ潜んでいると噂の岩場である。


で、結局制限時間内に大物は釣れたの？　↓1（コンマ）

01〜75　釣れたよ！
76〜00　釣れなかったよ……。

3 ：どぼめじろう ◆2VMHwXf7nqkF [saga]：2025/07/29(火) 21:28:22.79 ID:guetNOR20

秋川やよい「時間だな、今回からは『SS速報VIPを盛り上げること』に注視！　思いつくだけバンバンスレを書いていく（同時に進めるというわけではない）ので待機時間も短縮っ！！」

たづな「そういう訳ですので、もしコンマや安価に参加したければどうぞお急ぎください」

4 ：どぼめじろう ◆2VMHwXf7nqkF [saga]：2025/07/29(火) 21:46:16.86 ID:guetNOR20

？？？「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っっつ！！　あと4秒！　あと4秒あればぁあああああああああああ！！！」

MC『なんと言うことでしょう！　───選手！　僅か4秒の遅れでタイムアップを迎えてしまったぁ！！』

解説『いや、それにしても見事なゴジラ（50センチ以上のクロソイのこと）ですねぇ……。計量が間に合っていれば確実に大物部門でも優勝だっただけに非常に残念です』

？？？「……ま、いいや！　このバケツいっぱいのアジはトレセン学園の食堂に寄付して、このゴジラはトレーナーにプレゼントだ！！」

名瀬「……君の担当になって始めて貰うプレゼントが魚になるとは……」

？？？「いいだろぉ？　こいつの煮付けは絶品だぞぉ！？　大味と思ったら大間違いだからな！！」

ケラケラと笑う、陽気で元気いっぱいのウマ娘……名を『パンサラッサ』将来『○○時代最初のエンターティナー』と呼ばれることになるウマ娘である。


↓1　最初のコミュ


�@トレーナー
�Aグラスワンダー
�Bコントレイル
�Cデアリングタクト
�Dトウカイテイオー
�Eイクイノックス

5 ：どぼめじろう ◆2VMHwXf7nqkF [saga]：2025/07/29(火) 21:57:40.93 ID:guetNOR20

秋川やよい「時間だな、物語の背景を語るのに一番いい人物で行かせて貰うっ！！」

6 ：どぼめじろう ◆2VMHwXf7nqkF [saga]：2025/07/29(火) 22:10:55.81 ID:guetNOR20

……正直な所『パンサラッサ』と聞いて、この物語の開始の時間軸で彼女に注目していた人物やウマ娘は少ないだろう。
10バ進以上の差を付けたとはいえ、3勝目の未勝利戦をやっとこさ勝ち上がり、ホープフルステークスではあの『無敗の三冠ウマ娘』であるコントレイルに大敗。
ラジオ日経賞はバビットに押し切られ、そうして一年半以上勝ち星を挙げられず、最終的に巡り会ったのが『名瀬』トレーナーだ。


西の『奈瀬』に東の『名瀬』


男女の差こそあれどともに名ウマ娘を世に送り出してきた敏腕トレーナーはパンサラッサに↓1


01〜30　やっぱり現実同様、大した期待は出来なかったよ。
31〜60　現実よりは期待してたよ。
61〜90　頑張れば、そして運が良ければG1を取れると思ってたよ。
91〜00　世界最強にすらなれると思ってたよ。

7 ：どぼめじろう ◆2VMHwXf7nqkF [saga]：2025/07/29(火) 22:22:30.45 ID:guetNOR20

よっと

8 ：どぼめじろう ◆2VMHwXf7nqkF [saga]：2025/07/29(火) 22:42:57.67 ID:guetNOR20

『G1を勝つのは無理だろう』と数々のトレーナー達が言う中、名瀬とその他超少数のトレーナーは、そうは思っていなかった。
パンサラッサの、決死とも言える『努力』を見たからだ。

───もしもあのレベルのトレーニングがずっと続けられるのならば……。そう考えてスカウトしたのが、名瀬トレーナーである。かの有名なダブルティアラウマ娘のメジロドーベルを筆頭に、数々の名ウマ娘を世に送り出してきた、決して侮れないいぶし銀。



名瀬『最初の1間歩目は意識しなくていいから、君のペースで先頭に立ってご覧』



そのアドバイスが功を奏し、二度目のオクトーバーステークスでは超大逃げを繰り出してハナ差圧勝。ペースもレースも完全に把握した上で勝利を成し遂げた。


名瀬「ん、これなら去年除外の憂き目にあった福島記念に出られると思う」

パンサラッサ「いよっしゃあ！　待ってろよ福島記念！！」

メジロドーベル「それにしてもパンくんって本当にツインターボの事が好きよね」

パンサラッサ「へっへっへ……。そりゃあ師匠（ツインターボの事らしい）のレースを見て、トゥインクルシリーズに出たい『あんな風に、みんなをあっと言わせたい』って思ったんだから当然ですよ！！」

トレーナー「……前から気になってたんだけど、パンの父親と母親は世界的に有名な探検家で、冒険家で、旅人だって聞いたけど……一体今までどのぐらい沢山の国を回ってきたんだ？」

パンサラッサ「んっとなー↓1」


高コンマほど多い。隠れ特性『旅行好き』により補正＋50

9 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2025/07/29(火) 22:44:50.29 ID:GbZWs0ceO

ほい

10 ：どぼめじろう ◆2VMHwXf7nqkF [saga]：2025/07/29(火) 23:03:17.53 ID:guetNOR20

パンサラッサ「79ヶ国は行ったな！　当然、全部の国の言葉を喋れるぞ！！」

メジロドーベル「ちょ、超バイリンガル……。メジロの通訳担当でもそこまでやらないんだけど……」

名瀬トレーナー「通訳だけで一生飯を食べていけるな……」

パンサラッサ「ダメダメ！　パンの目標は『伝説の超海洋』に『自分が作った船で行くこと』なんだから！！　トゥインクルシリーズにはお金だけじゃなくて色々な秘策や、有名人（金持ち）に顔を覚えて貰うっていう役割も──っと！　そろそろ↓1との約束の時間だ。またな、トレーナー！　ドーベル先輩！！」

そう言うと、パンサラッサは言うが早いがトレーナー室をﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯと出て行ってしまった。


メジロドーベル「もう……あんなんで福島記念は大丈夫なの？」

名瀬トレーナー「パンはもう重賞ウィナーの仲間入りを出来るよ。G1は、まぁまだちょっと掛かると思うけど……」

メジロドーベル「『エフフォーリア』に『タイトルホルダー』に『シャフリヤール』……しかもパンくんの適正距離って1800なんでしょ？　○○の新時代到来だってウマ娘雑誌じゃ騒がれっぱなしよ」

名瀬「……大丈夫さ。パンにはパンの戦い方とやり方がある。……ところで、パンはどこに行ったんだ？」


�@当然ターボの所。
�A陽キャ爆逃げ仲間のダイタクヘリオスの所。
�Bどっかに行く途中でグラスワンダーに掴まった。
�Cコントレイルとデアリングタクトの所。
�Dトウカイテイオーの所。


秋川やよい「うむっ！　では今日はここまでっ！！」

たづな「無理せず、自分が更新したい時に更新する。スタイルに切り替えたので長く長ーく続くと思いますが、皆さんが安価を取る機会は減ってしまうと思います。ご了承ください」

11 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2025/07/30(水) 08:12:57.68 ID:LPFD2lyXo

1

12 ：どぼめじろう ◆2VMHwXf7nqkF [saga]：2025/07/30(水) 17:37:30.82 ID:s6c3WsvB0

パンサラッサ「師匠〜！！」

満面の笑みで、トレセン学園のターフの上にいたツインターボに声を掛けるパンサラッサ。ターボもいつものように「おっ、今日も来たなぁ！？」と意気込んでいる。


パンサラッサ「今日「も」パンが勝つから、覚悟しといてくださいよ〜！？」

ツインターボ「ふっふーん！　日本のウマ娘全体の数%しかいない重賞ウィナー？　のターボに勝てるかなぁ！？　トレーナー！　いつものように審判お願いね！！」

南坂トレーナー「はいはい。それじゃあいきますよ？　位置について……よーい、どん！！」

パンサラッサ・ツインターボ「「だりゃああああああああああああああああっっっ！！！！」」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞｯ!!

↓1コンマが低いほどパンの圧勝。高いほどターボの圧勝

13 ：どぼめじろう ◆2VMHwXf7nqkF [saga]：2025/07/30(水) 19:35:57.15 ID:s6c3WsvB0

はい

14 ：どぼめじろう ◆2VMHwXf7nqkF [saga]：2025/07/30(水) 19:43:12.10 ID:s6c3WsvB0

パンサラッサ「ふうっ……ふうっ……いやったぁ！　パンの勝ちぃ！！」

ツインターボ「はあっ……はあっ……く、クソォ……！！」

それは、端から見ればパンサラッサの圧勝劇だった。二人とも『大逃げウマ娘』だが、その↓1には遙かに大きな差があったのだ。


�@頭脳（実際パンくんは頭が良いそう）
�A戦略（騎手補正）
�B体力（有馬でのパンくんとターボの順位の差から）
�Cその他の安価

15 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2025/07/30(水) 21:03:48.70 ID:UTNmaoRhO

1

16 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします ：2025/08/01(金) 20:36:30.72 ID:1jhEH1Vz0

その頭脳には大きな違いがあった。端的に言ってしまえば、頭の良さである。
ツインターボも決して頭の悪いウマ娘ではないのだが（頭が悪くないとは言っていない）、パンサラッサは長年ツインターボやその他大逃げウマ娘のレースを見て研究を重ねていた為、その攻略法───対ツインターボ用の手札を何枚も持っているのである。

逃げ、そして大逃げは、決してバカみたいに先頭をただ只管に突っ走る戦法では無いだ。


パンサラッサ「ニッシッシ！　これで福島記念の準備は万端だなっ！！　それじゃあ次の調整は……差しにしよう！　差しが強いウマ娘が最終直線一本勝負で仕掛けてきた時は……↓1に合同トレーニングを頼もうかなっ！！」

�@満を持してグラス登場。
�Aカノープス繋がりでネイチャ。
�Bカノープス繋がりでイクノ
�C受話器くん（コントレイル）
�Dグランアレグリア
�Eトウカイテイオー

17 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2025/08/01(金) 20:39:58.09 ID:pZGRE+qKo

1

18 ：どぼめじろう ◆2VMHwXf7nqkF [saga]：2025/08/02(土) 12:37:34.72 ID:GaqdXBPn0

パンサラッサ「んー、にしてもどうするかなぁ……？　強くて、脚質が差しで、逃げに対する対処法もよく知っていて……」

グラスワンダー「あらあら、私をお忘れですかパンくん。少し寂しいです」

パンサラッサ「グラスねーちゃん！！」

パンサラッサの表情に再び笑顔が戻る。『グラスワンダー』第一期黄金世代と呼ばれた世代の中で、唯一春秋グランプリを連覇している大和撫子（に憧れている）ウマ娘だ。
彼女の本来の表情や「素」を知っているパンサラッサとしても、また、こっちの事もよく知っている相手としてはこれ以上無いだろう。


〜〜〜〜〜〜


パンサラッサ「そんな訳で、審判頼むぞトレーナー！！」

名瀬トレーナー「別に良いけど……パンは本当にグラスと仲が良いよな。何か理由でもあるのかい？」

パンサラッサ「↓1！！」

�@『運命』は感じないが『宿業』を感じる。
�A少しでも運命が違えば家族になっていた気がする。
�B旅の途中、アメリカ横断の度でグラスの家に散々世話になったからもう家族のような物。
�Cそれ以外の安価。

19 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2025/08/02(土) 12:40:50.88 ID:xNyAwcq7O

3

20 ：どぼめじろう ◆2VMHwXf7nqkF [saga]：2025/08/02(土) 13:35:19.75 ID:GaqdXBPn0

パンサラッサ「グラスねーちゃんとその家族にはアメリカ縦横無尽の旅で滅茶苦茶お世話になったからな！　ぶっちゃけ2年以上一緒にいたし、もう家族みたいなもんだぞ！！」

グラスワンダー「まぁ……！　そこまで私達のことを思っていてくれたなんて……」

パンサラッサ「うん！　だからその……所謂後方待機お姉ちゃん面は恥ずかしいから止めて欲しいっていうか……」

メジロドーベル（ああ、なるほど……。パンくんがグラスさんの事でよく相談しに来るのはそういう……）

グラスワンダー「私の妹とやったおままごと、パンくん今でも覚えていてくれているみたいなんですよ？」ｸｽｸｽ

パンサラッサ「うん、そうだね。パンが赤ちゃん役じゃなかったら、もっと楽しい記憶だったかもしれないよ……」

名瀬トレーナー「（パンも大変なんだなぁ……それじゃあ始めるぞ？　位置について……よーい、ドン！」

パンサラッサ・ツインターボ「だりゃああああああああああああああああっっっ！！！！」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞｯ

グラス「ふふふっ……己の信念とスタイルを確立した今のパンくんは手強い相手です。でも……！！」

↓1

01〜75でグラスの勝ち。それ以外でパンの勝ち。

21 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2025/08/02(土) 14:24:26.27 ID:dibkVHb9o

おー

22 ：どぼめじろう ◆2VMHwXf7nqkF [saga]：2025/08/02(土) 16:16:34.51 ID:GaqdXBPn0

パンサラッサ「うーん……やっぱ強いなぁ、グラスねーちゃん……」ﾊｧﾊｧ

グラスワンダー「いえいえ、これでも相当本気で走ったんですよ？　パンくんも大きく成長しています。次のレースは福島記念でしたよね？　時間の都合上一緒には行けませんが、トレセン学園で応援していますから」

メジロドーベル（息切れなしで、それもゴール直前でピッタリ差しておいてよく言うわね……。「彼女とDTLでかち合う可能性が皆無で良かった」って思っちゃった自分が恥ずかしいわ）

パンサラッサ「おう！　見ててくれよな……！　まずはトレーナーの言っていた『師匠（ツインターボ）越え』！　その次はスズカ先輩と約束した『夢の続き』最後は『世界』をこの手に収めてみせるぞぉ！！」

名瀬トレーナー「……ああ、その為にもパンの事をもっと聞かせてくれ。パンがこのチームに来てまだ↓1ぐらいしか経ってないんだからさ」


高コンマほど長くいる。低コンマほど付き合いが短い。

23 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2025/08/02(土) 16:28:02.31 ID:xNyAwcq7O

ほい

24 ：どぼめじろう ◆2VMHwXf7nqkF [saga]：2025/08/02(土) 16:47:02.88 ID:GaqdXBPn0

パンサラッサ「ん？　オクトーバーSで出会ってからまだそんなしかたってないっけ？　なんかもうずっとトレーナーとドーベル先輩と一緒にいた気がしてたよ……。みんなといっしょだな！！」

メジロドーベル「みんな？」

グラスワンダー「気にしないでください。パンくんは自分の友達や知り合いのことを全員『一緒に過ごした時間は短くても友達は友達』という素晴らしい考えを持っているんです」

名瀬トレーナー「特別な誰かとかがいない……みんな平等がいいってタイプなのか？」

パンサラッサ「んー？　何言ってるんだ、大切な人も特別な人も勿論いるぞ！！　それに、パンは『みんな平等』って考えは嫌いだな。『みんなを平等に扱わなくちゃいけない』って事は要するに『自分にとって近しい誰かを特別視しちゃいけない』って事だもん」

メジロドーベル「……！？」

名瀬トレーナー「……へぇ」

パンサラッサ「アフリカ大陸で出会ったシャーマンのじーちゃんが言ってたぞ。『お前は、お前に近しい人のことをもっと特別に愛して良いんだ』って！！　だから、トレーナーとドーベル先輩がパンの『大切な人』の輪の中に入ってきてくれてとても嬉しいんだ！！」

グラスワンダー「ふふふっ……パンくんはまだこの年で本当に驚くような大冒険を繰り広げてきましたからね。ある意味、トレセン学園の誰よりも大人かもしれませんよ？」

名瀬トレーナー「そうか……うし、それじゃあ福島記念に向けてもう一本！　今度はドーベルとだ、いけるな！？」

パンサラッサ「オッケー！　今日こそはかぁつ！！」

メジロドーベル「うん……。私こそ、負けないわよ」



〜〜〜幕間の物語〜〜〜↓1



�@2020年同期組
�Aどぼめじろうと名瀬トレーナー（「メジロドーベルとトレーナー」では無い）
�Bパンくんの大冒険（高コンマほどヤバい奴。低コンマで微笑ましい奴）
�C『天才』大好きパンくん。

25 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2025/08/02(土) 16:59:59.09 ID:xNyAwcq7O

1

26 ：どぼめじろう ◆2VMHwXf7nqkF [saga]：2025/08/02(土) 19:10:14.77 ID:GaqdXBPn0

〜〜〜某日カフェテリアにて〜〜〜


パンサラッサ「ぐぬぬぬぬぬぬぬぬ……！！」

コントレイル「またパンくんがウマ娘新聞見ながら唸ってる……」

デアリングタクト「あれだよね、あれっていつもの「だぁあああああああああああああああっっっ！！」あ、始まったみたい」

パンサラッサ「何が『コントレイル世代はクラシックで全てを出し切ったウマ娘が多い』だ！！　コンもタクトもあれだけ散々騒がれたのにちょっと新しい天才や苦手な馬場に直面して負けたからって……！！」

レイパパレ「ま、まぁまぁ……私達も負けられなかったし、コンちゃんやパンくんとも同期だし「あ、お前は天才じゃ無いからそこはどうでもいーや」酷くない！！？　私あんなに苦労して大阪杯でコンちゃんとグランちゃん対策してきたから勝てたと思ってるのに！？」

パンサラッサ「おう、あの大阪は凄かったぞ！　湿ったバ場を味方に付けた見事な勝利だったと思う！！」

アカイイト「パンくんは『天才』が大好きですもんね……。最近だと、エフフォーリアさんなんかが好みでは？」

パンサラッサ「うん、よく分ったな！　福島記念を勝って、今年の有馬記念で勝負を挑むつもりなんだ！！」

カフェファラオ「貴方には2500は少し長すぎるのでは？　せめて来年の大阪杯か秋の天皇賞をこの美しく気高いファラオがオススメしますよ？」

パンサラッサ「大丈夫大丈夫！　オグリ先輩が『有馬はマイルなんだが？』って普通にテレビの質問で何回も答えてるし！　それにパンはお前にも興味が──」



？？？「………『天才』か」

27 ：どぼめじろう ◆2VMHwXf7nqkF [saga]：2025/08/02(土) 19:58:30.69 ID:GaqdXBPn0

〜〜〜○○回福島記念・パンサラッサの控え室にて〜〜〜


パンサラッサ「ニッシッシ！　よっしゃあ！！　調子は完璧！　テンションアゲアゲの爆逃げかますぞー！！」ｵｰ!

名瀬トレーナー「そりゃあ良いな。でも、俺が最初に言ったことだけはチェックしておいてほしい」

パンサラッサ「『一間歩目は気にしないで』だろ？　分ってるって！　それじゃあ行ってくる！！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ!!

メジロドーベル「ああ、行っちゃった……。正直どうなのよ？」

名瀬トレーナー「どうするもなにも、ここを勝てなきゃG1勝利は諦めて貰うしかないね。……けど、勝つさ。パンはここぞと言う時には本当に強いから」



〜〜〜〜〜〜


実況赤坂『さぁ差が詰まってきた、第4コーナーカーブから直線コース！　先頭はパンサラッサ！　まだ差は7バ身8バ身ある！　追い込み勢が届くかどうか！？』

パンサラッサ「お、りゃぁあああああああああああああああああああああああああああああっっっ！！」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞｯ!!

ツインターボ「いけいけー！　全力全開、完全燃焼だぁあああああああっっっ！！」TVの前

グラスワンダー「ふふっ……これは策も何もありませんね。スズカさんと同じ、ただパンくんが強いだけです」TVの前

実況赤坂『8番のパンサラッサだ！　パンサラッサ、逃げ切った、鮮やかにゴールイン！！　軽やかに、そして迷い無く逃げきって見せました！！』

パンサラッサ「い、いよっしゃあ！」ｾﾞｪﾊｧｾﾞｪﾊｧ

名瀬トレーナー「よし、これで勝利グレードがこれだけ上乗せされるから、あとは調整をして今以上に仕上げれば投票次第で……」

メジロドーベル「……本当に出すの？　有馬記念。秋の天皇賞ならまだ分るけど……」

名瀬トレーナー「……パンが見据えてるのは『世界』だ。ならここらで一つ『壁』にぶつかって貰いたいんだよ」

メジロドーベル（ぶつかり方によっては余計にパンくんを奮い立たせるだけだと思うけど……で、勝利インタビューの方はっと↓1）


高コンマほどツインターボリスペクト。低コンマほどヘリオスリスペクト。

28 ：以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]：2025/08/02(土) 20:05:02.69 ID:C4k8zJwBO

んほい