ちひろ「相変わらずバカですね」モバP「誰がバカだ!」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2025/08/25(月) 23:10:42.78 ID:j6/APBS60

―事務所―


ちひろ「……そろそろ認めたらどうですか」

P「ちひろさん、いいですか。男には時として譲れないものがあるんです」


ガチャ

あやめ「ただいま戻りました〜、ってあれ二人ともどうしたんですか?」

P「おお、あやめか」

ちひろ「あやめちゃん、いいところに。ちょっと聞いてくれますか」

あやめ「はあ、私で良ければ。それでどういう用事ですか?」

P「パンチラの意味が“パンツがチラっと見える”なのか
“パンティーがチラっと見えることなのか”について教えてくれ」

あやめ「バカなんですか!?」




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1756131041
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2025/08/25(月) 23:11:26.40 ID:j6/APBS60

ちひろ「だから、女物はパンティーだとあれほど言ってるじゃないですか」

P「俺はそれでもパンツだと言い張りますよ」

ちひろ「とまあこんな感じで話し始めてから小一時間経ったわけです」

あやめ「私が仕事に行ってる間に、いったい何をしてるんですか……」ガクリ


P「なあなあ、ところでどっちだとおもう?」ツンツン

あやめ「しつこいなあ、この人!!」


3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2025/08/25(月) 23:12:31.48 ID:j6/APBS60

あやめ「そもそも、私は忍ドルなんですから、パンツなんて履かないですよ」

P「なにぃぃぃいい!!!」ドバドバッ

あやめ「大丈夫ですか、P殿!?」

ちひろ「くっ……、さすがですね、あやめちゃん。この私でさえも鼻血が止まらないっ」ドバドバ

あやめ「あなたはおかしくないですか」

P「さすが俺の担当アイドルだ―――—っっっ」グッ

あやめ「今はその肩書が少し恥ずかしいですよ……」

4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2025/08/25(月) 23:13:20.77 ID:j6/APBS60

あやめ「そもそも、私はパンツではなく、ふんどしを履いているんですよ」フフン

ちひろ「さすが忍ドルあなどれない……」

P「ああ、心意気までが忍だ……」

あやめ「ちなみに、ブラもしていません」チラッ

P「ぐはぁぁぁああっ!!!」ドバドバ

ちひろ「おのれ忍ドル!! 天然ジゴロめっ!!!」ドバドバ


あやめ「いつの間にか事務所が血まみれに……」


5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2025/08/25(月) 23:14:05.92 ID:j6/APBS60

あやめ「というか、P殿もちひろ殿も、いいかげん仕事しないとまた怒られてしまいますよ?」

P「心配にはおよばんよ、あやめ」

ちひろ「ええ。その点はぬかりないですね」


P、ちひろ「「さっき怒られたから、今日はもう怒られないはず!!」」


あやめ「駄目だこの事務所……はやくなんとかしないと……」


6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2025/08/25(月) 23:14:50.85 ID:j6/APBS60

P「仕事なんかよりも電車内におけるパンチラの可能性について話し合おう」

あやめ「仕事なんかっていいました、今!?」


ちひろ「プロデューサーさんにしては名案ですね」

あやめ「あなたは事務員としての自覚はありますか」


P「くそっ、おっぱい揉みたい……」

あやめ「あなたは社会人としての自覚を持ってください!!」

7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2025/08/25(月) 23:15:36.02 ID:j6/APBS60

あやめ「まったく……そんなことだから、いつまで経っても私はシンデレラガールになれないんですよ」


P「ちひろさん、言われてますよ。頭を下げてください」グググ

ちひろ「ええ。プロデューサーさん、悔い改めてください」グググ


あやめ「あなたたちに言ってるんですよ!!」


8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2025/08/25(月) 23:16:41.63 ID:j6/APBS60

あやめ「とにかく。私はまた仕事に行くので、きちんと自分たちのやることはやっといてくださいね」

ガチャ

バタン



P「……怒られた、年端もいかない子に」

ちひろ「無理もないですよ」

P「――まあ、あやめも行ったことですし、ゲームでもしましょうか」ゴソゴソ

ちひろ「はあ、なにするんですか?」

P「王様ゲームです」

ちひろ「なんだ、いつものやつですか」

P「……今日は負けませんからね」

ちひろ「望むところです」ニヤリ


―――
――


9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2025/08/25(月) 23:17:30.67 ID:j6/APBS60

あやめ「はあ、すこし怒っちゃったから事務所に戻りづらいなあ……」

あやめ「しかし、ここは心を鬼にした方がお二人のためになる……」

あやめ「……私ももっと鍛錬をつまなければいけないですね」


ガチャ

あやめ「ただいま戻りました」




P「王様ゲ〜〜〜〜〜〜ム!!!」

ちひろ「いぇーーーーーい!!!」

あやめ「!?」


10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2025/08/25(月) 23:18:25.41 ID:j6/APBS60

P「王様だーれだ!」

ちひろ「はいはいはーい!私でーす!!」

P「チッ……」

ちひろ「あれあれプロデューサーさん、今舌打ちしました?」

P「いぇーーーい!!してませーん!!」

ちひろ「それじゃあ、王様のいうことをきいてもらいまーす!!」



あやめ(終わるまで、お茶でものんでおきますかね)


11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2025/08/25(月) 23:18:53.37 ID:j6/APBS60

P「それで王様、今回の命令は?」

ちひろ「あ、ちょっと待ってください。いま紙に書いてる最中なんで」

P「あっ、はい」

ちひろ「……」カキカキ

P「……」

あやめ「……」


あやめ(急に黙るのやめてほしい)


12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2025/08/25(月) 23:19:23.28 ID:j6/APBS60

ちひろ「それでは王様の命令を発表しまーす!」

P「いぇーーーい!」

ちひろ「はい、ドーン!!」


『幼児退行した状態で、あやめちゃんに喋りつづける』


あやめ「私も巻き込まれてませんか!?」

ちひろ「これも王様ゲームの宿命なんです」

あやめ「大体、こんなことをあのP殿でもやるはずが……」チラッ


P「バブバブ」

あやめ「バブバブ!?」


13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2025/08/25(月) 23:20:34.59 ID:j6/APBS60

ちひろ「わ〜、これは完全に赤ちゃんでちゅね〜」カランコロン

P「ダーダー」

あやめ(ダメだ、はやくなんとかしないと)


ちひろ「ほらほら、あやめちゃん!話しかけてくれてますよ!」

あやめ「えっ、」

P「バブー」

あやめ「……」

P「パーパー」

あやめ「……パパ?」

ちひろ「いえ、違います!よくきいてください」


P「パイパイ」

あやめ「この色がまし!!」


――――
――


14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2025/08/25(月) 23:22:09.91 ID:j6/APBS60

P「手裏剣がおでこに刺さって抜けないんだが……」

あやめ「自業自得ですよ」


ちひろ「それじゃあ第二弾やりますか」ガチャガチャ

あやめ「まだやるんですか!?」

P「ここまで来たらもう怖いものもないだろ」

あやめ「もうすこし自分自身の怖さをしってください」


15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2025/08/25(月) 23:26:13.21 ID:j6/APBS60

ちひろ「ところで、あやめちゃんはこのゲームの趣旨がなんだかわかってますか?」

あやめ「いえ……わかりたくもないような気もしますが」

P「いかに相手の精神をすり減らして脱落させるかを競うんだよ、クククッッ」

あやめ「そんなゲームじゃないでしょうっ!?」

ちひろ「流石プロデューサーさんですね、ご明察です」

P「ああ・・・」


P(自分を救うのは・・・・自分だけっっっ・・・!!)

あやめ「さっきから一人で何やってるんですか?!」

16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2025/08/25(月) 23:40:55.37 ID:j6/APBS60

ちひろ「あっ、そろそろ定時になりますね」チラリ

P「本当ですね」

あやめ「あの、まだ何も仕事が進んでませんが……」

P「ちひろさん、言われてますよ。今日こそは残業してくださいねっっ」グググ

ちひろ「ええ。プロデューサーさん、私は明日の自分に託しましたので!!」グググ


あやめ「……」

あやめ(……明日、辞表持ってこよう)


おわり

17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2025/08/25(月) 23:43:40.82 ID:j6/APBS60

おまけ


P「ちひろさん、実は俺今まで言ってなかったことがありまして」

ちひろ「どうしたんですか急に、仕事おわらないですよ」カタカタカタ

P「実はですね―――――俺、政府観察員ウルベリオンの元メンバーなんですよ」

ちひろ「………っ」ピクリ

P「”十三番目の執行人”、っていえば伝わりますかね」

ちひろ「……実を言うと、わたしも隠していたことがあるんです」チラリ

P「そ、その腕についた紋章はまさか!!!」

ちひろ「ええ。かくいう私も、あの妖精族ソルフィアの末裔なんです」

P「やはりそうでしたか――オーラが隠しきれてませんでしたよ」

ちひろ「さすがプロデューサーさんですね」

P「ハハハ」




あやめ「……」

あやめ(…………ちょっとカッコいいかも)

おわり

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