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白坂小梅「世界で一番怖い答え?」
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2025/09/08(月) 23:19:27.86 ID:JXoDumBy0
篠原礼「アイドル、とはみなさんにとってどのような存在でしょうか?」
「夢を与える特別な存在、という人もいるでしょうね」
「しかし、そんなアイドルにもみなさんと同じ『日常』があります」
「その日常の中には、『笑い』もあれば『涙』もあり、そして『恐怖』も」
「これからお見せするのは、アイドル達の日常の中に隠された『恐怖』の記録」
「一見何気ないアイドルの日常に潜む『恐怖』に、あなたは気づくことができるでしょうか」
『世界で一番怖い答え』に…
小梅「うん…で、これどういう番組?」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1757341167
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2025/09/08(月) 23:24:35.12 ID:JXoDumBy0
礼「では早速、1問目に参りましょう」
裕子「ちょちょちょ待ってー!?何をすればいいかさっぱりなんですけど!」
礼「おわかりいただけなかったかしら?」
都「いやこれ初回ですよね?ルール説明とかはきちんとお願いしますよ!」
礼「この番組は、様々なアイドルの体験談をベースに構成した、ホラーに特化したクイズ番組」
小梅「ホラーって、怖い答えを書けばいいの?」
礼「もちろん正解はあるので、それを当てられれば2ポイント、惜しい答えには1ポイント、さらに正解以上に怖い答えを出した場合はナイスホラー3ポイントを差し上げます」
都「なるほどー、普通のクイズとは違うわけですねぇ」
礼「最終的に最も多くポイントを獲得した方に『ナイスホラリスト』の称号が与えられます」
裕子「おおっ、それはぜひとってみたいです!」
小梅「ほしい…」
礼「3人ともいい表情になったところで、改めて第1問」
「最初に『恐怖』の体験談を紹介してくれるのは、このアイドル」
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2025/09/08(月) 23:32:54.32 ID:JXoDumBy0
第1問
姫川友紀「これは、私が野球観戦に行った日の出来事です」
————————
友紀「着いたー!まずは物販を先に押さえとかないと―――」
女の子「きゃっ!」ドンッ!
友紀「どわっ!何かぶつかった!?え、空に…風船?」
女の子「あ、あっ…うわあああああああああああああああああああああああああんん!」
友紀「ええっ!?泣いちゃった!えっ、もしかしてあの風船ってキミの?」
女の子「うわあああああああああああああああああああああああああんん!」
友紀「あわわっ、ぶ、ぶつかっちゃってごめんね!でもどうしよう、もうあんな高く飛んでってるし…」
女性「ちょっとあなた何やってるの!?」
友紀「すみません!私がこの子とぶつかっちゃったせいで」
女性「いえ、この子が勝手に動き回るものだから、むしろすみません!ほら、泣いてないであなたもごめんなさいして!」
女の子「いやあああああああああああああああああああああああああああああっ!」
女性「こら暴れないの!もう本当あなたは…そうやって迷惑ばかりかけるなら、もう帰るよ!」
女の子「いやっ!いやっ!いやあああああああああああああああああああああああああああああっ!」
友紀「いやあの、別にそこまで」
女性「いえ、お気遣いなく!いつもこんな調子で!ほら、早く謝って!謝れないなら、本当に連れて帰るから!」
女の子「いやいやいやいやっ!いやあああああああああああああああああああああああああああああっ!」
女性「もう、うるさいっ!本当にすみません、今すぐ離れますので!」
友紀「あっ、いや、でも…」
女性「ほら、行くよ!」
女の子「いやああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
友紀「ああっ…行っちゃった…大丈夫かなぁ、あの子———あいたっ!」ドンッ!
男性「すみませんっ!」
——————
礼「問題。この後、彼女が知った恐ろしい事実は?」
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2025/09/08(月) 23:44:36.51 ID:JXoDumBy0
裕子「むむむ?」
都「ふーむ…」
小梅「…」
礼「ではみなさん、答えをお書きください」
裕子「あのー、これ怖い話なんですよね?」
礼「ええ、何なら問題の内容を簡単に整理しましょうか」
・球場で風船を持った女の子にぶつかった姫川友紀
・女の子は泣き叫ぶが、後から来た女性が友紀に謝罪し、女の子を連れていく
・直後、今度は男性と友紀がぶつかる
・この後、彼女が知った恐ろしい事実は?
礼「一見何気ない日常の話に見えますが、この恐ろしい事実につながるヒントが話の中に隠されていました」
小梅「ヒント…?」
礼「みなさんは気づくことができたでしょうか?」
都「んー………」
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2025/09/09(火) 23:13:16.42 ID:e7FSZXiV0
礼「さて、ゲストの答えが出そろいましたが、まずは裕子ちゃんから見てみましょうか」
裕子「はい!この後友紀さんの身に起こること、それはズバリ…」
[ 全身ふくざつこっせつ ]
都「ん?」
小梅「…」
礼「これは、どうしてそう思ったのかしら?」
裕子「やっぱり2回も人にぶつかってるのが怪しいと思って、ビビッと来たんです!」
礼「ビビッと…」
裕子「友紀さん、実はあの2人以外にもめちゃくちゃ人とぶつかってて、あまりにもぶつかりすぎて全身の骨がヒビだらけになっちゃってたんです!」
都「友紀さん、普通に体動いてましたけど…」
裕子「意外と気づかないんですよこれが!そして最後の男性にぶつかったのがきっかけで一気にピキーンッ!ってなって全身の骨がボロボロに砕けて動かなくなっちゃうんです!」
小梅「うわぁ…」
礼「裕子ちゃんは、そんな風にぶつかって骨が砕けたっていう話を他にも聞いたことがあるの?」
裕子「全くありません!」
礼「そう…では都ちゃんの答えを見てみましょうか」
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2025/09/09(火) 23:22:53.84 ID:e7FSZXiV0
都「はい、私の推理はこれです!ばばーん!」
[ ぶつかった時に落とした持ち物を盗まれていた ]
裕子「むむ?」
小梅「ほぇ…」
礼「どこでそう思ったのかしら?」
都「2回も人にぶつかったっていうのは私も何となく怪しいと思ったんですよ」
裕子「都ちゃんも!」
都「そこで、女の子とお母さんは実はおとりで、ぶつかった拍子に落とした財布とかスマホとかを、女の子が騒いでいる隙にお父さんが拾っていたんだと!」
礼「家族ぐるみで騙していた、と」
裕子「そのお父さんってどこかにいました?」
都「ズバリ、最後の男性がお父さん!こっそり逃げようとしたら友紀さんにぶつかっちゃって、そこで犯行がバレる、という流れです!はい名推理!」
小梅「すごーい」
礼「なるほど、筋が通ってはいるわね」
裕子「私のも筋通ってますよね!」
礼「裕子ちゃんは置いといて」
裕子「なんで?」
礼「小梅ちゃんの答えはどうかしら」
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2025/09/09(火) 23:30:09.21 ID:e7FSZXiV0
小梅「私、ヒントがわからなくて…もしこれを怖い話にするならって考えてみたんだけど…」
[ お母さんがこの世の人ではない ]
裕子「ええっ!?」
都「心霊現象…」
礼「自分が怖い話を作ったつもりで予想してみたのね」
小梅「あっ、でも女の子がすごく嫌がってたし…もしかしたら、お母さんでもないのかも…」
裕子「えっ、お母さんじゃなかったら誰なんですかあの人?」
小梅「昔、あの場所で子どもと離れ離れになったまま亡くなった女の人が、違う子を自分の子どもだと思い込んでたり…」
礼「つまり、女の子と女性は本当の親子ではない、と」
小梅「だから…女の子は家に帰るんじゃなくて、連れてかれちゃうのかな、って…」
都「どこに?」
小梅「…………ヒヒッ」
礼「ひっ!」
裕子「きゅ、急に怖い顔やめてくださいよ小梅ちゃん!」
小梅「怖かった?」
都「下手したらショックで心臓止める凶器になりかねません、って…」
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2025/09/09(火) 23:32:21.16 ID:e7FSZXiV0
礼「さあ、果たしてこの中に正解はあるのか、それとももっと恐ろしい答えが明かされるのか、解答VTRを見てみましょう」
礼「この後、彼女が知った恐ろしい事実、それは…」
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2025/09/10(水) 23:02:45.66 ID:EkY0IU+D0
第1問 解答
——————
友紀「大丈夫かなぁ、あの子———あいたっ!」
男性「すみませんっ!この辺で女の子を見ませんでしたか?風船を持っている子なんですけど!」
友紀「えっ、その女の子だったら、さっきお母さんと一緒に行きましたけど…」
男性「お母さん?妻は亡くなって、親は私1人で…まさか…!風子っ!どこだっ!返事してくれ!風子―!」
友紀「…えっ、じゃあ、さっきのお母さんって……」
―――いやあああああああああああああああああああああああああああああっ!
—————
礼「というわけで正解は『保護者のふりをした女性が女の子を連れ去った』」
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2025/09/10(水) 23:09:54.63 ID:EkY0IU+D0
裕子「えええっ!?」
都「まさかの…」
小梅「怖い…」
礼「男性の方が本当の保護者で、女性はなりすましだった、というわけ」
裕子「小梅ちゃんの言ったとおり!」
礼「そうね、女の子が激しく嫌がっていたのは、見知らぬ人に連れていかれそうになったから」
都「なるほど…」
礼「さらに、女性の方は女の子の名前を言わず『あなた』といった表現しか使っていない、というのもヒント」
裕子「ああっ、そういえば!」
小梅「名前、知らないから…」
礼「これらのヒントから、2人が親子じゃないことを見抜けるかがこの問題のポイントでした」
都「そういう解き方なんですねぇ…」
礼「小梅ちゃんは正解とは違うけれど、途中でお母さんが他人ということに気づいたので、1ポイントあげましょう」
小梅「やったぁ…」(ナイスホラー1pt)
礼「友紀ちゃんの話のように、保護者を装って子どもを連れ去ろうとする事案は、迷子センターや災害の避難所などでも確認されているらしいの」
都「私たちも気を付けないと、目の前で起きている事件を見過ごしてしまうかもしれませんね!」
小梅「自分も…被害者になっちゃうかも、だし」
礼「大人の女性だから親と思い込んだり、逆に男性というだけで無関係と思い込んだり、バイアスにとらわれて真実を見失わないように、気を付けないとね」
裕子「…ばいあす?」
礼「では続いての問題、体験談を紹介してくれるのは、このアイドル」
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2025/09/10(水) 23:35:51.52 ID:EkY0IU+D0
第2問
白菊ほたる「これは、私が以前所属していた事務所でのお話です…」
——————
その事務所には、私と同期で、よくぬいぐるみを作っている子がいました
同期「…何じろじろ見てるの?」
ほたる「あっ、いや、その…いいなぁ、って」
同期「…は?」
ほたる「その…犬のぬいぐるみ、もしかして手作り?」
同期「…そうだけど」
ほたる「『お手』してるポーズ…上手だね」
同期「別に、暇で作っただけだし…たいしたことない」
直接会って話したことは少ないですが、事務所に入るたびにぬいぐるみが増えていて…
ほたる「今度は猫かぁ…丸くなってるの可愛い、ふふっ」
仕事やオーディションの失敗で落ち込んだ心を、いつも癒してくれました
けれど、作った本人に会うことはほとんどなくなっていき…
最後に会ったのは、彼女が退所すると聞いた日でした
同期「これ、作ったからもらって」
ほたる「私に?ありがとう…開けてもいい?」
同期「ダメ、帰ってから開けて。じゃ、さよなら」
私は言われた通り、もらった包みを家で開けることにしました
中には2つのぬいぐるみが入っていて、1つ目を見ると…
ほたる「これ、私かな…困った顔、それっぽいかも…でも可愛い…」
自分の顔のようでちょっと照れ臭くなりましたが、2つ目を見た途端、私はどうしても怖くなり、ぬいぐるみを2つとも捨てることにしたのです
——————
礼「問題。彼女はもらったぬいぐるみの何が怖かった?」
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