白坂小梅「世界で一番怖い答え?」

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13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2025/09/11(木) 22:52:06.80 ID:7tiZyaht0

礼「それではゲストの答えを見てみたいと思いますが…裕子ちゃん」

裕子「はい、1問目で方向性がつかめてきたので、今度こそいけると思います!」



[ 2つ目のぬいぐるみがクギだった ]



小梅「…くぎ?」

礼「説明してもらえる?」

裕子「釘を打つ呪いの人形ってあるじゃないですか」

都「あの、藁でできてるアレですか?」

裕子「そうです!それに見立てて、ほたるちゃんのぬいぐるみにこう、ぐさぁーっ!って感じで」

礼「その釘もぬいぐるみで作った、ということかしら」

小梅「なんで本物の釘にしないの?」

裕子「やだなぁ小梅ちゃん、問題にぬいぐるみは2つってあったじゃないですかぁ〜」

礼「そういう意味で言ったんじゃないと思うけど」

都「確かにわざわざ釘までぬいぐるみにする意味がわからないですね」

裕子「あのー、みんな私にだけすごく厳しくないですか!?」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2025/09/11(木) 23:01:02.03 ID:7tiZyaht0
礼「では都ちゃんの答え」

都「やっぱりぬいぐるみって時点でもうこれは…と思ったんですよ、ばばーん!」



[ 隠しカメラが仕掛けられていた ]



裕子「ええっ!?」

都「よく聞くんですよ、ぬいぐるみの中に小型のカメラとか盗聴器とかを隠す手口」

小梅「なんでそんなこと?」

都「あの子はほたるちゃんにストーカー行為をしていて、事務所のあちこちにカメラを仕掛けたぬいぐるみを置くことで、あらゆる場所からほたるちゃんを監視するつもりだったんです」

裕子「うわぁ…ドン引き…」

都「でもそれが事務所のスタッフにもバレて、退所することになったんじゃないかと」

礼「なるほど、退所の背景まで考えたのね」

小梅「2つ目捨てたのはわかるけど…1つ目も捨てたのは?」

都「2つ目に仕掛けられているのがわかれば、そりゃあ1つ目も何かあるって思うでしょう!」

小梅「うーん…」

礼「モヤモヤしているみたいだけど…そういう小梅ちゃんの答えはどうでしょう」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2025/09/11(木) 23:10:13.28 ID:7tiZyaht0
小梅「わたしが怖いぬいぐるみをあげるならって考えたら…」



[ 1つ目は顔だけ、2つ目は体だけ ]



裕子「え?」

礼「これはつまり…」

小梅「うん、2つっていうのはね…首から上と下が真っ二つってこと」

裕子「ひぃっ!」

都「どうしたらそんな恐ろしい発想が出てくるんですかっ!?」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2025/09/12(金) 23:38:56.21 ID:DnQkWZBO0
礼「さて、この中に正解はあるのか、それとももっと恐ろしい答えが明かされるのか、解答VTRを見てみましょう」





礼「彼女がもらったぬいぐるみの怖いところ、それは…」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2025/09/12(金) 23:48:52.37 ID:DnQkWZBO0
第2問 解答

——————

ほたる「…何、これ…」

2つ目のぬいぐるみは、首から上がない胴体だけのぬいぐるみでした

1つ目の顔のぬいぐるみとそろえて見ると、まるで私の首から上と下が分かれて2つになっているかのようで…

何かの拍子にちぎれてしまったのかとも思いましたが、それぞれの継ぎ目は他の部分と変わらずきれいに縫い付けられていました…

1つ目の困り顔もなんだか別の意味に思えてきて、もう見るのも耐えられなくなったんです…

あの2つのぬいぐるみを捨ててしばらくですが…あれ以来、同期の子のことを見ることも聞くこともありません…

思い返せば…仲良くなれたと思っていたのは私だけで…自分でも気づかないうちに、彼女を傷つけるようなことをしていたのかもしれません…













———じゃ、さよなら



——————

礼「というわけで正解は『自分の首と胴体が分かれた姿のぬいぐるみだった』」
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2025/09/13(土) 00:04:28.52 ID:ealYTY9v0

裕子「ひいぃぃ…!」

都「ううっ…」

小梅「わぁ…!」

礼「この中では、小梅ちゃんが見事正解2ポイント!」

小梅「えへへ…!」(ナイスホラー2pt)

都「いやぁ、映像で見せられるとインパクトが…」

裕子「ていうか、ほたるちゃんが何したっていうんですか!?」

礼「実のところ、同期の子が何を思ってそのぬいぐるみを贈ったのかは謎のままなのよね…」

小梅「なぜかわからないのが…一番怖い…よね…」

礼「2つとも捨てたから2つでセット、という考え自体はみんないい線いっていたと思うわ」

都「他にヒントってありました?」

礼「それまで出てきたぬいぐるみが『お手をしている犬』とか『丸くなっている猫』とか全身像が特徴的だったのに、もらったぬいぐるみの1つは表情の感想だけだったのが、顔だけのぬいぐるみと見抜くポイントでもあったのよ」

裕子「チョト ナニイッテルカ ワカラナーイ」

小梅「ユッコちゃん大丈夫?」

礼「次の問題では、見抜けるといいわね」
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2025/09/13(土) 00:16:55.68 ID:ealYTY9v0
第3問

三船美優「これは私が以前、とある会社に勤めていた頃のことです」



——————

3:30p.m.



美優「部長、お茶をどうぞ」

部長「ああ、ごちそうさん。ここのところ君も残業続きだし、今日くらいはきっちり上がって、休める時間を取りなさい」

美優「はい、ありがとうございます」



4:00p.m.



同僚「ごめん、三船さん!私、先に上がるから、これ代わりにお願いしてもいい?」

美優「はい、でも…その…私で良いんでしょうか?」

同僚「さすがにこういう理由だと、他の人には頼みづらいし、三船さんしかいなくて…」

美優「そう、ですね…私で良ければ、後は引き受けます」

同僚「あっ、でも今日はあれだし、もし間に合わなかったらそのままでも大丈夫だから、埋め合わせは絶対するねっ…お先に失礼します」

美優「お大事に…」



4:30p.m.



美優「はぁ…」

  (なんだか私もお腹の調子が…でも頼まれたこともあるし…少しだけ休めば…)

  「すみません、ちょっと…お手洗いに…」




はぁ…

         はぁ…

                   はぁ…










美優「はっ…!あれ…私、眠ってた?」

——————

礼「問題。この時、彼女の身に起きていた恐ろしい出来事は?」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2025/09/13(土) 00:20:44.46 ID:ealYTY9v0

裕子「ほーう…」

都「また不穏な…」

小梅「うんうん」

礼「ではみなさん、答えをお書きください」



・早退する同僚の頼みで仕事を引き受けた三船美優

・その後、自分も体調が悪くなり、お手洗いへ

・しかしいつの間にか、自分が眠っていたことに気づく

・この時、彼女の身に起きていた恐ろしい出来事は?


21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2025/09/14(日) 01:34:28.04 ID:jyhR5a8j0
礼「それではゲストの回答を見てみましょう、裕子ちゃん」

裕子「今度こそピンときました!ズバリ―――」



[ 薬をもられて目がさめたら会社じゃなかった ]



都「おお、事件っぽい!」

礼「どこでそう思ったのかしら?」

裕子「美優さんがお腹を悪くしたところから怪しいと思ったんですよ!」

  「たぶん前から美優さんを狙ってたか妬んでた社員に、飲み物に睡眠薬と下剤を仕込まれて…」

  「そうとは知らず飲んでしまった美優さんは、寝てる間に別の場所に監禁されちゃったんです!」

小梅「睡眠薬はわかるけど…下剤って、いる?」

裕子「そりゃあ、人目に付きにくいお手洗いに誘導するためです!」

礼「あら、ここにきてずいぶん推理のレベルが上がっているじゃない」

裕子「ふっふっふっ、私だってドラマで刑事やってましたからね!どうですか都さん!エスパーユッコが本気を出せば、こんな風に推理だってできるんですよ!」

都「確かに、サスペンスのセオリーを踏まえた良〜い推理でした!しか〜し、この名探偵・安斎都の名推理にはま〜だまだ及びませんねぇ!」

裕子「な〜んですとぉー!?」

礼「…えーと、この流れで都ちゃんの答えを見せてもらっていいのかしら?」
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2025/09/14(日) 01:40:12.89 ID:jyhR5a8j0
都「はい、これが私の推理です!ばばーん!」



[ 会社から出られなくなった ]



都「ユッコちゃんの考えも一瞬よぎったんですが、見たところ美優さんは飲み物を出す側だったので、飲み物に何か仕込まれるのは考えにくい…」

小梅「うんうん」

都「最初、部長さんが残業しないようにみたいなことを言っていたと思うんですが、これは美優さんだけじゃなく他の社員にも同じよう言っていたじゃないかと…」

礼「ふーん、それで?」

都「それで社員みんな一斉に帰ってしまうんですが、美優さんがお手洗いにこもって寝てしまったことには誰も気づかず、そのまま会社の鍵を締めてしまう…これで密室の完成です!」

裕子「むむむ…」

礼「なんだか2人の戦いみたいになっているけれど、小梅ちゃんの答えはどうかしら?」
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2025/09/14(日) 02:29:31.83 ID:jyhR5a8j0
小梅「いろいろ考えは出たけど、やっぱり…」



[ 一人ずついなくなって、最後は美優さんも… ]



礼「どういうことかしら…」

都「何か、途中で終わっているのが気になるんですが…」

小梅「前の場面でしゃべってた人が、次の場面ではいなくなってるから…」

  「トイレに行った時には三船さんだけになってて、また時間が経ったら三船さんも…って」

裕子「いなくなるっていうのは…家に帰るってことですよね?」

小梅「……ヒヒッ」

裕子「ひゃっ!だからその顔やめてって小梅ちゃん!」

都「本気で怖いので礼さんからも一言お願いしますよ…礼さん?」

礼「ひぇっ!?だ、大丈夫よ…つまり、まぁ、その…そして誰もいなくなった、みたいなことかしらねっ!」

小梅「ホラーの定番、だよね」
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2025/09/14(日) 02:32:35.73 ID:jyhR5a8j0
礼「さ、さて、ゲストの答えが出そろいましたが、この中に正解はあるのか、それとももっと恐ろしい答えが明かされるのか、解答VTRを見てみましょう」






礼「この時、彼女の身に起きていた恐ろしい出来事、それは…」
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