白坂小梅「世界で一番怖い答え?」

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9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2025/09/10(水) 23:02:45.66 ID:EkY0IU+D0

第1問 解答

——————

友紀「大丈夫かなぁ、あの子———あいたっ!」

男性「すみませんっ!この辺で女の子を見ませんでしたか?風船を持っている子なんですけど!」

友紀「えっ、その女の子だったら、さっきお母さんと一緒に行きましたけど…」

男性「お母さん?妻は亡くなって、親は私1人で…まさか…!風子っ!どこだっ!返事してくれ!風子―!」






友紀「…えっ、じゃあ、さっきのお母さんって……」



―――いやあああああああああああああああああああああああああああああっ!



—————

礼「というわけで正解は『保護者のふりをした女性が女の子を連れ去った』」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2025/09/10(水) 23:09:54.63 ID:EkY0IU+D0

裕子「えええっ!?」

都「まさかの…」

小梅「怖い…」

礼「男性の方が本当の保護者で、女性はなりすましだった、というわけ」

裕子「小梅ちゃんの言ったとおり!」

礼「そうね、女の子が激しく嫌がっていたのは、見知らぬ人に連れていかれそうになったから」

都「なるほど…」

礼「さらに、女性の方は女の子の名前を言わず『あなた』といった表現しか使っていない、というのもヒント」

裕子「ああっ、そういえば!」

小梅「名前、知らないから…」

礼「これらのヒントから、2人が親子じゃないことを見抜けるかがこの問題のポイントでした」

都「そういう解き方なんですねぇ…」

礼「小梅ちゃんは正解とは違うけれど、途中でお母さんが他人ということに気づいたので、1ポイントあげましょう」

小梅「やったぁ…」(ナイスホラー1pt)

礼「友紀ちゃんの話のように、保護者を装って子どもを連れ去ろうとする事案は、迷子センターや災害の避難所などでも確認されているらしいの」

都「私たちも気を付けないと、目の前で起きている事件を見過ごしてしまうかもしれませんね!」

小梅「自分も…被害者になっちゃうかも、だし」

礼「大人の女性だから親と思い込んだり、逆に男性というだけで無関係と思い込んだり、バイアスにとらわれて真実を見失わないように、気を付けないとね」

裕子「…ばいあす?」

礼「では続いての問題、体験談を紹介してくれるのは、このアイドル」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2025/09/10(水) 23:35:51.52 ID:EkY0IU+D0
第2問

白菊ほたる「これは、私が以前所属していた事務所でのお話です…」



——————

その事務所には、私と同期で、よくぬいぐるみを作っている子がいました

同期「…何じろじろ見てるの?」

ほたる「あっ、いや、その…いいなぁ、って」

同期「…は?」

ほたる「その…犬のぬいぐるみ、もしかして手作り?」

同期「…そうだけど」

ほたる「『お手』してるポーズ…上手だね」

同期「別に、暇で作っただけだし…たいしたことない」



直接会って話したことは少ないですが、事務所に入るたびにぬいぐるみが増えていて…

ほたる「今度は猫かぁ…丸くなってるの可愛い、ふふっ」

仕事やオーディションの失敗で落ち込んだ心を、いつも癒してくれました



けれど、作った本人に会うことはほとんどなくなっていき…

最後に会ったのは、彼女が退所すると聞いた日でした

同期「これ、作ったからもらって」

ほたる「私に?ありがとう…開けてもいい?」

同期「ダメ、帰ってから開けて。じゃ、さよなら」

私は言われた通り、もらった包みを家で開けることにしました

中には2つのぬいぐるみが入っていて、1つ目を見ると…

ほたる「これ、私かな…困った顔、それっぽいかも…でも可愛い…」

自分の顔のようでちょっと照れ臭くなりましたが、2つ目を見た途端、私はどうしても怖くなり、ぬいぐるみを2つとも捨てることにしたのです

——————



礼「問題。彼女はもらったぬいぐるみの何が怖かった?」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2025/09/10(水) 23:44:51.19 ID:EkY0IU+D0

裕子「え?」

都「これは…」

小梅「へぇ…」

礼「ではみなさん、答えをお書きください」



・退所する同期からプレゼントの包みをもらった白菊ほたる

・中身は2つのぬいぐるみで、1つ目は自分と似た顔のものだった

・しかし、2つ目を見て怖くなり、ぬいぐるみを2つとも捨てることに

・彼女はぬいぐるみの何が怖かった?
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2025/09/11(木) 22:52:06.80 ID:7tiZyaht0

礼「それではゲストの答えを見てみたいと思いますが…裕子ちゃん」

裕子「はい、1問目で方向性がつかめてきたので、今度こそいけると思います!」



[ 2つ目のぬいぐるみがクギだった ]



小梅「…くぎ?」

礼「説明してもらえる?」

裕子「釘を打つ呪いの人形ってあるじゃないですか」

都「あの、藁でできてるアレですか?」

裕子「そうです!それに見立てて、ほたるちゃんのぬいぐるみにこう、ぐさぁーっ!って感じで」

礼「その釘もぬいぐるみで作った、ということかしら」

小梅「なんで本物の釘にしないの?」

裕子「やだなぁ小梅ちゃん、問題にぬいぐるみは2つってあったじゃないですかぁ〜」

礼「そういう意味で言ったんじゃないと思うけど」

都「確かにわざわざ釘までぬいぐるみにする意味がわからないですね」

裕子「あのー、みんな私にだけすごく厳しくないですか!?」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2025/09/11(木) 23:01:02.03 ID:7tiZyaht0
礼「では都ちゃんの答え」

都「やっぱりぬいぐるみって時点でもうこれは…と思ったんですよ、ばばーん!」



[ 隠しカメラが仕掛けられていた ]



裕子「ええっ!?」

都「よく聞くんですよ、ぬいぐるみの中に小型のカメラとか盗聴器とかを隠す手口」

小梅「なんでそんなこと?」

都「あの子はほたるちゃんにストーカー行為をしていて、事務所のあちこちにカメラを仕掛けたぬいぐるみを置くことで、あらゆる場所からほたるちゃんを監視するつもりだったんです」

裕子「うわぁ…ドン引き…」

都「でもそれが事務所のスタッフにもバレて、退所することになったんじゃないかと」

礼「なるほど、退所の背景まで考えたのね」

小梅「2つ目捨てたのはわかるけど…1つ目も捨てたのは?」

都「2つ目に仕掛けられているのがわかれば、そりゃあ1つ目も何かあるって思うでしょう!」

小梅「うーん…」

礼「モヤモヤしているみたいだけど…そういう小梅ちゃんの答えはどうでしょう」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2025/09/11(木) 23:10:13.28 ID:7tiZyaht0
小梅「わたしが怖いぬいぐるみをあげるならって考えたら…」



[ 1つ目は顔だけ、2つ目は体だけ ]



裕子「え?」

礼「これはつまり…」

小梅「うん、2つっていうのはね…首から上と下が真っ二つってこと」

裕子「ひぃっ!」

都「どうしたらそんな恐ろしい発想が出てくるんですかっ!?」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2025/09/12(金) 23:38:56.21 ID:DnQkWZBO0
礼「さて、この中に正解はあるのか、それとももっと恐ろしい答えが明かされるのか、解答VTRを見てみましょう」





礼「彼女がもらったぬいぐるみの怖いところ、それは…」
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2025/09/12(金) 23:48:52.37 ID:DnQkWZBO0
第2問 解答

——————

ほたる「…何、これ…」

2つ目のぬいぐるみは、首から上がない胴体だけのぬいぐるみでした

1つ目の顔のぬいぐるみとそろえて見ると、まるで私の首から上と下が分かれて2つになっているかのようで…

何かの拍子にちぎれてしまったのかとも思いましたが、それぞれの継ぎ目は他の部分と変わらずきれいに縫い付けられていました…

1つ目の困り顔もなんだか別の意味に思えてきて、もう見るのも耐えられなくなったんです…

あの2つのぬいぐるみを捨ててしばらくですが…あれ以来、同期の子のことを見ることも聞くこともありません…

思い返せば…仲良くなれたと思っていたのは私だけで…自分でも気づかないうちに、彼女を傷つけるようなことをしていたのかもしれません…













———じゃ、さよなら



——————

礼「というわけで正解は『自分の首と胴体が分かれた姿のぬいぐるみだった』」
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2025/09/13(土) 00:04:28.52 ID:ealYTY9v0

裕子「ひいぃぃ…!」

都「ううっ…」

小梅「わぁ…!」

礼「この中では、小梅ちゃんが見事正解2ポイント!」

小梅「えへへ…!」(ナイスホラー2pt)

都「いやぁ、映像で見せられるとインパクトが…」

裕子「ていうか、ほたるちゃんが何したっていうんですか!?」

礼「実のところ、同期の子が何を思ってそのぬいぐるみを贈ったのかは謎のままなのよね…」

小梅「なぜかわからないのが…一番怖い…よね…」

礼「2つとも捨てたから2つでセット、という考え自体はみんないい線いっていたと思うわ」

都「他にヒントってありました?」

礼「それまで出てきたぬいぐるみが『お手をしている犬』とか『丸くなっている猫』とか全身像が特徴的だったのに、もらったぬいぐるみの1つは表情の感想だけだったのが、顔だけのぬいぐるみと見抜くポイントでもあったのよ」

裕子「チョト ナニイッテルカ ワカラナーイ」

小梅「ユッコちゃん大丈夫?」

礼「次の問題では、見抜けるといいわね」
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2025/09/13(土) 00:16:55.68 ID:ealYTY9v0
第3問

三船美優「これは私が以前、とある会社に勤めていた頃のことです」



——————

3:30p.m.



美優「部長、お茶をどうぞ」

部長「ああ、ごちそうさん。ここのところ君も残業続きだし、今日くらいはきっちり上がって、休める時間を取りなさい」

美優「はい、ありがとうございます」



4:00p.m.



同僚「ごめん、三船さん!私、先に上がるから、これ代わりにお願いしてもいい?」

美優「はい、でも…その…私で良いんでしょうか?」

同僚「さすがにこういう理由だと、他の人には頼みづらいし、三船さんしかいなくて…」

美優「そう、ですね…私で良ければ、後は引き受けます」

同僚「あっ、でも今日はあれだし、もし間に合わなかったらそのままでも大丈夫だから、埋め合わせは絶対するねっ…お先に失礼します」

美優「お大事に…」



4:30p.m.



美優「はぁ…」

  (なんだか私もお腹の調子が…でも頼まれたこともあるし…少しだけ休めば…)

  「すみません、ちょっと…お手洗いに…」




はぁ…

         はぁ…

                   はぁ…










美優「はっ…!あれ…私、眠ってた?」

——————

礼「問題。この時、彼女の身に起きていた恐ろしい出来事は?」
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2025/09/13(土) 00:20:44.46 ID:ealYTY9v0

裕子「ほーう…」

都「また不穏な…」

小梅「うんうん」

礼「ではみなさん、答えをお書きください」



・早退する同僚の頼みで仕事を引き受けた三船美優

・その後、自分も体調が悪くなり、お手洗いへ

・しかしいつの間にか、自分が眠っていたことに気づく

・この時、彼女の身に起きていた恐ろしい出来事は?


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