提督「臆病で愚図」

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273 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/07(月) 00:41:57.38 ID:tcYGIkZU0

明石と北上に目配せする。

提督「明石、北上、朝から済まなかったな」

北上「ん〜、別に、気にしてないし。それより、提督も大変だねぇ」

あの状況を気にしていない、か。前線を退いたとはいえ、豪胆さは衰えずか。それとも私が小心者なだけか。

前線で思い出したが、今でも転属前の鎮守府や最前線の部隊から、北上の復帰を待ち望む声があるとか聞いたな。

どんな活躍をしたか詳しく知らないで受け入れたから、今度気が向いたら調べてみるか。

明石「お役に立てれば幸いです。それより、提督」

明石の冷ややかな目線が夕立に移動する。

明石「それ、いい加減こちらでお預かりしますよ。ご迷惑でしょう?」

夕立「臭い」

夕立が言葉を吐き捨て、私の服を引っ張る。

夕立「提督さん、ここ、臭いっぽい。早く行こ?」

明石「さっきから臭い臭いって……鼻が壊れてんじゃないですか? なんだったら、役に立たないその鼻を今すぐ切り落としてあげますけど?」

夕立「あ〜臭いっぽい、臭い臭い臭い臭い臭いくさ「 ゆ う だ ち 」

怒気を孕んだ声で夕立を呼ぶと、夕立と明石の身体がビクリと震えた。

夕立「あ」

青ざめた顔をした夕立を再び抱き寄せて、頭を撫でてやる。

提督「明石」

明石「あっ……は、はい」

目が覚めたような顔をする明石に声を掛ける。

提督「心配を掛けてすまないな。私は大丈夫だから、お前はもう下がりなさい」

明石「えっ、でも」

提督「おさんぽのお誘いをしたのは私の方なんだ。誤解をさせていたらすまなかったな。何かあったら呼ぶから、そのときは頼めるか? こういうのはお前だけが頼りだからな」

明石「はっ、はい、お任せください! それでは、失礼します!」

明石は、夕立に一瞬ニヤリと笑いかけた後、部屋から退出した。

北上「んじゃ、またね」

提督「ああ」

北上もあっけからんと退室する。
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2015/12/07(月) 00:46:03.69 ID:tcYGIkZU0
・本日は ここまで

・次から こちらからコメントがなければ 終了宣言は 控えます

・過去編がやばい タイトルだけ晒して誤魔化したい……

・感想 要望 改善等 あれば どうぞ
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/07(月) 02:13:35.04 ID:0T8IOmEd0
おつです
鈴谷の出番を全裸待機してます
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/07(月) 02:43:23.71 ID:g5xqYoeko
おつー
まってる
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/07(月) 11:31:12.56 ID:eVk+KktRo
おつでち
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/07(月) 20:42:46.78 ID:BK5KXlpU0
乙です

書き手が書く自信が無いのなら過去編は断片的な情報出して誤魔化すのもあり
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/10(木) 02:39:47.07 ID:euPIcCgc0
過去編とか無理に書かなくてもええんやで
色んな艦娘同士のギスギス見せてくれ
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/12(土) 14:44:41.26 ID:cmqoWvZOO
乙です
夕立をもっとみたいです
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/13(日) 02:02:50.44 ID:asaosqxY0

さて、部屋が直るまで、やれることはやっておこうか。

提督「摩耶、私は一旦部屋に戻る。身体を洗ったら一度顔を出すが、それまでここを頼むぞ」

摩耶「んなもん気にせず、あとはあたしに任せてさっさと行って来いよ。もたもたしてっとまた姉貴に蹴っ飛ばされっぞ」

提督「それは困るな」

摩耶は私の言葉に苦笑すると、秘書艦用の机に座り、そのまま書類業務に入った。

提督「行くか」

夕立「提督さん……」

弱々しい声が耳に届く。

声のした方に振り向くと、今にも泣きそうな顔が視界に入る。

提督「どうした、夕立」

夕立は私の顔を見ると唇を震わせる。

夕立「……ご……さ、い」

何か言葉を発しようとしているが、うまく声が出せていないのだろう、虫食いされた文字が口から零れるだけだった。

とはいえ、唇の動きと表情で大体のことは察することはできた。

左手で肩を抱き寄せたまま、右手で夕立の頬に手を添える。冷たい。

提督「大丈夫だ、夕立。怒っていないから」

「怒っていない」という言葉に、夕立が肩を震わせる。

夕立「あ……で、も」

提督「明石は怖かったな」

夕立の言葉を遮り、暖めるように頬を撫でる。

提督「私も驚いてしまったよ。普段はあんな冷たいことを言う奴ではないんだがな」

夕立に体を向け、胸元に顔を抱き寄せる。右手を後頭部に寄せて髪を撫で、左手を背中に回し、赤子をあやすように背中を優しく、ポンッ……ポンッ……、とたたく。

提督「あのまま夕立と明石が話を続けていたら、もっと酷いことになるんじゃないかと怖くてな。つい語気を荒げてしまった。だが、なんだかお前を叱ったようになってしまったな」

夕立は顔を上げると、潤んだ眼を向けてくる。

提督「夕立、怖がらせて、すまなかったな」

私がそう言うと、夕立は目を瞑って、嬉しそうに胸元に抱きついた。

夕立「ううん……よかった、っぽい」

そして、安心したかのように呟いた。
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/13(日) 02:03:28.15 ID:asaosqxY0

夕立の気持ちが落ち着くまでしばらく抱き合い、ソファーに腰を預けたまま時間を過ごす。

修復材がまだここに届いていないためか、妖精の作業はまだ始まっておらず、時計の針の音が部屋を支配する。

ついでに、金剛と榛名の不機嫌な視線も。あ、摩耶もだ。

そんな針が刺さるような視線の中、夕立が胸元で「えへへ」と笑みを零す。

提督「しかし、夕立。明石があんなことを言うからって、お前まで汚い言葉を言う必要はなかったんだぞ」

夕立は嬉しそうな表情を変えて顔を上げると、ムッと口を結ぶ。

夕立「明石さんに悪い油がついていたから、いい油を注いであげただけっぽい」

いい油でもっと燃え上がるってか。ハハハ、こやつめ。

金剛「テートクゥ、Shall we?」

提督「ん? ああ、そうだったな。夕立、行けるか?」

夕立「ぽい♪」

行けるな。

榛名「あの、提督、お休みになってからの方が」

夕立「提督さん、早く行くっぽい」

提督「わかっている」

榛名「あの」

夕立「提督さん、早くそのニオイとるっぽい」

提督「わかっているから、急かさないでくれ。榛名、すまないがまた後でな」

私に気を遣う榛名の言葉を遮り、夕立が急かしてくる。

榛名の気遣いは嬉しいが、愛宕のこともあるので急ごう。

榛名「……はい」

提督「摩耶、頼んだ」

私が声を掛けると、摩耶は椅子に座ったまま、犬を追い払うような仕草をして、私たちを急かした。その仕草はさすがにどうなんだ。

私室へ向かうため、執務室を出る。

榛名「……」






























榛名「榛名は大丈夫でス」


283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/13(日) 17:10:14.25 ID:Oc4z8f5ro
大丈夫とはいったい…
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/13(日) 20:13:48.65 ID:+6RLqD8D0

部屋に到着し、まず居間に金剛たちを案内する。

居間のテーブルには、朝食時に食堂から持ってきたお盆とバスケットが残っている。後で間宮さんに返却しなければ。

提督「体を洗ってくる。しばらくここで待っていてくれ」

金剛「テートク、ワタシも一緒に入るネ」

やはり金剛はそう言うか。

確かに護衛は四六時中私の傍にいることになっているが、裸になる場所などは範囲外という解釈だったはずだ。

仮にそういう場所で私と二人きりになるのであれば、福祉係の許可が必要になる。

提督「榛名、私は一人で入るからな」

榛名「……はい、榛名は大丈夫デス」

提督(よし)

金剛が榛名に聞く前に、榛名から言質を引き出しておく。

提督「金剛、そういうわけだからな」

金剛「ムゥ」

金剛は不満駄々漏れだったが、渋々同意した。抜け駆け防止の許可制がここで役に立つとは。

ここで愛宕や金剛が福祉係だと、ほぼ確実に一緒に浴室に入って一発犯ることになるからな。

仮に許可を無視して入って来ようものなら、その時はほかの娘からの『私刑』が待っている。

抜け駆けを許さず、皆で平等に『しあわせ』を享受する。まさしく『福祉』係というわけだ。

……その『しあわせ』が私なのはどうかと思うが、まあその辺は気にしないでおこう、うん。

夕立「提督さん」

提督「夕立も、いい子なら待てるな」

夕立の言葉を遮り、頭を撫でる。

夕立「……早く出てきてね」

提督「できる限り早くするさ」

夕立の頭を一頻り撫でた後、金剛たちを置いて浴室へ向かう。

今度こそ久々に一人で過ごせそうだ。



提督(はて?)

……何か大事なことを見落としている気がする。
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/13(日) 20:45:34.49 ID:5UP7+7Cy0
はよはよ
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/13(日) 21:18:43.01 ID:X6PIT7Puo
もう何をどうしても修羅場にしかならんなここは
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/13(日) 23:33:47.63 ID:aG/lOH/u0

更衣室で服を脱ぎ、浴室の扉を開け、床に足を乗せる。

提督(相変わらず変なもんだ)

現在、この浴室の床には様々な洗剤が置いてある。

シャンプー、リンス、ボディーソープ、トリートメント、コンディショナー、洗顔料、化粧落とし、入浴剤、スポンジ、毛抜き、I字剃刀、T字剃刀などなど。

容器の色も形も様々な洗剤や入浴用品が置いてあり、それらが所狭しと壁際を占領している。

大体は娘たちがここに置いていったもので、秘書艦や休日の護衛に指名された際、これらをここで使用している。

自分の部屋に置いておけよ、と思うのだが、秘書艦に指名される度にこの浴室に持ってくるのが面倒臭いためか、置き傘感覚でここに置かれているのが実情である。

いい加減狭くなってきたし、棚か何かを購入して整理整頓するべきだろう。


提督(温かくなってきたか?)

シャワーの水温を右手で確認する。もう少し熱い方がいいな。


ちなみに、更衣室にもこれ以外の、もうよくわからない物が置いてあり、『女性って大変なんだな〜』ということが一目で理解できるようになっている。

クリームにパウダーに口紅に、えとせとらえとせとら。確かにあれを一々ここに持ってくるのは面倒だろう。

ただ、あれだ、面倒臭いからと言って、タオルや歯ブラシ、着替えなんかを置いていくのはやめて欲しい。

特に下着。いくらなんでもあれをここに置いていくのは本当にやめて欲しい。下り物で黄ばんだパンツなんて誰が喜ぶんだ。

あと歯ブラシ。使う洗剤は娘たちによって千差万別なのに、なぜか皆、歯ブラシは私と同じものを使用しているため、時々間違えて娘たちの物を使ってしまいそうになるのだ。

この前も満潮に「それ私のじゃない!? なにやってんのよ、このバカ!」と怒られたばっかりだし。せめて名前を書くなどの工夫をして欲しいものだ。

それにしても、偶然かもしれないが、娘たちが皆、全く同じ種類の物を購入するとは奇妙なものだ。

購買で買えるものがそれしかなかったのだろうか? 今度確認して、場合によっては別種類の品を取り寄せてみるか。


シャワーの水が適温になったところで一度体を流す。

身体に洗剤を付けるため、シャワーフックにヘッドを掛ける。

洗剤容器のポンプを押し、洗剤を適量取り出す。


「てーとくさん♡」

甘い声が、後ろから響いた。
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/14(月) 00:09:58.20 ID:HJvs4YCSo
後ろ回し蹴りを叩き込め!
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/14(月) 03:17:38.15 ID:5ZPxKY4P0
回し下痢なんてしたら足をへし折られそうだけどな
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/22(火) 13:13:29.91 ID:F2rg+1i60

ポンプに手を乗せたまま振り向くと、そこには産まれたままの肢体を晒す夕立の姿。

夕立は後ろから首元に手を回すと、顎を左肩に乗せ、身体を私の体に密着させた。

必然、背部に夕立の乳房が当たる。硬くなった乳首が背中にあたり、柔らかな乳房が私の背部と夕立の胸部の間に挟まれる。

首元を抱きしめる腕は、牛乳の寒天のような甘い柔らかさを肌に伝えてくる。

提督「夕立、何しに来た」

少しきつめの口調で尋ねる。

夕立「てーとく……さん♡」

私の質問に答えず、身体をこすりつけてくる。

離れてまだ数分しか経っていないのにもかかわらず、腹を空かせた獣のように口から荒い息継ぎが溢れている。

そして荒い息継ぎのまま、後ろから左耳の付け根を舌でなぞり、耳たぶにしゃぶりつく。

温かい軟体生物のような舌が耳たぶに絡み付き、時よりついばむように耳が唇に引っ張られる。

耳を蹂躙し尽くすと、唇を離し、左側頭部で鼻をひくつかせた。

夕立「提督さん、臭い」

においを嗅いだ瞬間、しかめ面になる。今から洗おうとしたんだよ。

提督「夕立、榛名はどうした」

もう一度尋ねる。

しかし夕立は私の言葉に反応せず、洗剤を乗せた左手に視線を注ぐ。

そして身体を移動させ、私の左手首を掴む。手首に力が掛かり、振りほどけない。

そのまま夕立の手に誘われて、私の左手が右の乳房に吸い込まれる。

夕立「あはっ♡」

眼が細くなり、歪んだ唇から嬉々とした声が漏れる。

左手で手首を掴まれ、右手で指を操られ、乳房を揉まされる。

育ち盛りな見た目に反し、厚みのある乳房が指で形を変え、練りこまれる。

手のひらをこする勃起した乳首も、洗剤が潤滑液となって悪戯するようにくすぐってくる。

洗剤を塗りたくったところで、今度は左の乳房に手を招く。

提督「夕立、やめろ」

右手で夕立を押し留める。しかし、私の制止を耳に留めず、夕立は一心不乱に胸を揉ませてくる。

幸せそうな夕立は、結局、洗剤が塗りたくられるまで、私の左手を離さなかった。

頭が痛くなりそうだ。
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/22(火) 13:14:01.87 ID:F2rg+1i60

夕立「てーとくさんっ♡」

洗剤まみれになった夕立が正面から抱きついてきた。

ハッハッと息継ぎを荒くし、だらしなく開いた口から熱を帯びた舌が垂れる。

垂れた舌から、糸を引きながら滴が落ち、胸板で私の体に纏う水と混ざっていく。

提督「夕立、いい加減にしろ。違反行為だぞ」

そもそも金剛と榛名はどうした。まさか見逃したのか。

語気を荒げて咎めるが、言葉届かず。

私の肩に乗っている夕立の手に力が入る。上体が上がり、夕立の顔が私に近づく。

夕立の舌が私の左頬に触れ、じっとりと縦になぞっていく。


夕立「夕立は、スポンジっぽい」

提督「はっ?」


正面に顔を移した夕立が、胸と股を擦り付けながら口を開いた。

その内容に、思わず素っ頓狂な声を上げてしまった。

夕立「夕立は、てーとくさんの体を洗うスポンジなの♡ だから、まったく問題ないっぽい♡」

そんな阿呆な理屈あるか。

提督「いや、お前な……」

夕立「そもそも」

私の言葉を遮り、夕立は言葉を続ける。

夕立「提督さんが戻ってくるのが遅いのがいけないっぽい。だから」

夕立は、腰を振り、身体を上下に動かしながら、私の体を洗う。

夕立「夕立が、のそのそ亀さんてーとくさんのお手伝いをしてあげるっぽい♡」

まさかとは思いますが、その亀はもしや下半身の亀ではございませんか。


夕立「あっ♡」


夕立は声を上げると、腰を上げて、私の下腹部に視線を送る。

夕立「提督さんの亀さんがおっきくなったっぽい♡」

夕立、それ亀やない、亀頭や。
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/22(火) 13:14:53.19 ID:F2rg+1i60

夕立は私の陰茎の竿を右手で掴むと、陰唇にあてがおうとする。

提督「待て、それは駄目だ」

右手で夕立の腰を押し、亀頭を陰唇からズラす。

夕立の陰部のすじが陰茎の裏筋に当たる。

夕立「てーとくさん、大丈夫っぽい」

桃尻を揺らし、陰茎の竿を陰裂でこすってくる。

夕立「これは、夕立のおまんこスポンジで、てーとくさんのおちんちんをゴシゴシ洗ってあげるだけっぽい♡」

カウパー液が先端から溢れ、粘着質の液体と混ざって竿に塗りこまれていく。

夕立「全然、エッチなことじゃないっぽい♡」

提督「駄目なものは、駄目だ」

そんな理屈通ってたまるか。

夕立「……」

夕立の陰部が陰茎の竿から離れる。

夕立は自分の陰唇を右手の人差し指と中指で開き、ピンク色の花弁を晒す。

蜜を垂らし、ヒクヒクと揺れるそれは、欲情に貫かれるのを待ち望んでいる。

洗剤の匂いと、蜜の、いや雌の匂いが混ざり合って、脳髄を刺激していく。

頭が、締め付けられるように痛い。

夕立「てーとくさん」

夕立は、自分で胸を揉みしごきながら、恥ずかしそうに頬を赤く染め、熱を帯びた視線を送ってくる。

夕立「ゴシゴシ、しよ?」


頭が、痛い。


夕立は嬉しそうに私の竿を再び掴むと、ゆっくりと腰を降ろしていく。

私の鈴口が夕立の膣口と口づけを交わして━━━━━




































━━━━━カランッ、と何かが後ろで落ちる音がした。
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/22(火) 14:02:23.93 ID:+CRmwwzC0
うわあ・・・
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/22(火) 22:49:29.08 ID:2rK9+52go
あっ(察し)
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2015/12/23(水) 03:59:17.27 ID:99DcvQdk0
期待
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/23(水) 04:16:37.83 ID:6k8Sw0Lb0

怖気が走り、すぐに夕立の肩を引いて、背後にある扉から隠すように抱き寄せる。

幸い、抱き寄せた際に陰茎が外れたため、性行為は回避できた。ただ、外れた際に夕立のお尻の割れ目に陰茎が挟まって、すべすべの肌が竿を撫でることになったが。

音のした方向に視線を送ると、間仕切り錠の取っ手が床に転がっているのが見える。

扉の錠に視線を移す。



角芯を通す穴からこちらを覗く目と視線が交わる。



冷えついた粘着質の視線が、穴から浴室内を覆っていく。

いや、ありえない。小指一本分も通らない大きさの穴だぞ? 浴室内がまともに見えるはずがない。なにより、そこから見えるものがどうして目だとわかった?

いや、だが、この感じは「見られている」としか言いようのない感覚だ。

なにより、あの黄昏時の色をした瞳は……

提督「榛名か……?」

扉の方向に声を掛けると、室内を覆っていた視線が消える。

そのかわり、金属が軋む嫌な音が響く。

鉄でできた蝉が、鳴こうとしては死んでいくような、そんな音が規則的に繰り返される。


突如として、鉄の蝉が捻り潰されて、折られる音が現れた。


それと共に、今度はサムターンが床に転がる。

扉を開けるならば、硬貨を嵌めて開ける非常解錠装置を使えばいいはずだが、何があったというのか。



━━━━━カチャッ、カチャッカチャッ、カッカッカッカッカッカッカッカッ、カチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャ



━━━━━カチッ



扉が少しだけ開く。

榛名「……提督」

更衣室の床で膝をつき、扉の側面を手で掴んだ榛名が、顔を半分だけ出してこちらを覗く。

別れてまだ数分しか経っていないはずなのに、ひどくやつれて目になっていた。どことなく、雰囲気も暗い。

提督「どうした、榛名」

声を掛けながら、榛名の視線から夕立をできる限り遮る。

榛名「夕立が、そこにいますね?」

気づかれているか。しかし、まだ正直に答えるわけにはいかない。まずは状況を把握してからだ。

提督「なにかあったのか?」

夕立の心臓の鼓動がこちらに伝わる。頬ずりすんじゃない。

榛名「夕立を、お渡しください」

私の質問に榛名は答えない。返答しない私も私だが、今の榛名に夕立は渡せない。

違反行為をしたとはいえ、強く拒絶できなかった私にも非はある。何をするのかだけでも情報を引き出さなければ。

提督「榛名、夕立とは何もしていない。私が身体を洗ってあげていただけだ。だから」

榛名「夕立を、渡せ!」

怨嗟の声と共に、掴んでいる部分が指の形に凹んだ。
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/23(水) 04:17:04.79 ID:6k8Sw0Lb0

榛名「そいつは! そいつはそいつはそいつは! お姉さまと榛名が目を離した隙に、その隙に! こんな、こんなこんなこんなこんなこんな、こんなことを!」

榛名「今日は榛名が! 今日は今日は今日は、榛名が、ハルナが! 最初に! 提督に! 『使っていただける』日なのに!」

榛名「本当なら、榛名が! ここで、提督と、提督を、お世話するはずなのに!」

榛名「なのに、なのになのになのになのになのになのになのに! なのにっ!」

榛名「どいつもこいつも! 好き勝手しやがって!」

榛名は瞳を青色に輝かせながら、怨声を室内に響かせる。

人格に影響が出ているせいか、口調もおかしくなっている。

榛名「許しません。許しません許しません許しません許しません許しません許しません許しません許しません許しません許しません許しません許しません許しません」



榛名「 ユ ル サ ナ イ 」



榛名「提督、そいつをお渡し下さい」

榛名「そうすれば、きット、ハルナ ハ ダイジョウブ ニ ナリマス」

榛名は燃え盛る猛獣のような息継ぎをすると、口を三日月のように歪める。

そして、見開いた目には涙が灯っていた。

提督(駄目だな)

今の榛名に夕立を渡しても、むしろ悪化するだけだろう。仲間を傷つけて、心に平静を取り戻すような娘ではない。

提督「榛名」

榛名「ハイ」

提督「気が変わった、一緒に風呂に入って、私の世話をしろ」

扉を掴む力が弱くなったようにみえる。

榛名は一瞬口を真一文字に結ぶと、ゆっくりと口を開く。

榛名「夕立ヲ、オ渡シ下さい」

提督「私と入るのは嫌か?」

扉を掴む力が少しだけ強くなったようにみえる。

榛名「夕立ヲ、オ渡シ イタダイタ 後ならば、二人きりで、お付き合いできます。だから」

提督「私より夕立を優先か……悲しいもんだ」

榛名の顔が苦痛にゆがむ。

榛名「違イマス! 榛名は、決して提督を蔑ろにしたわけでは……ただ、夕立が「榛名」

言葉を発しながら、徐々に顔を俯かせる榛名に声を掛ける。

提督「私は『世話をしろ』と命じている。提督としてな。そしてお前は私の部下で、はて? お前の今の仕事はなんだったかな」

わざとらしく、いやらしく、言葉を続ける。

提督「ああ、お前は今日は福祉係だったな。福祉係は確か、そう、いろいろ世話をしてくれるんだったな。なのに、命令を無視して職務を放棄するというのなら、今後一切榛名に世話は頼まないことにしようか」

榛名「そんなの……いや」

榛名は声を震わせる。

提督「そうか、なら、もう一度言うぞ。『身に纏った衣類を全て脱いで、ここで私の世話をしろ』」

私の言葉に榛名が顔を上げる。

夕焼け時の瞳が泥水のように濁っていた。

榛名「榛名、奉仕命令、了解です……」

いや、そこまで言っておらんから。
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2015/12/23(水) 04:22:20.40 ID:6k8Sw0Lb0
・本日は ここまで

・なんかいろいろごめんなさい 特に榛名

・おかしい…… ちょっと提督への愛が深い艦娘とのほのぼのイチャネチョハートフルコメディを目指していたはずなのに……

・今更ですが キャラ崩壊 注意です

・感想 要望 改善等 あれば どうぞ
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/23(水) 11:38:45.98 ID:4iw+RjTB0
保守
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/24(木) 04:19:59.79 ID:5+26JgdFo
きてたのか
おつ
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/24(木) 09:41:03.11 ID:KcHsm8Dw0
夕立が優遇されすぎ
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/25(金) 09:18:19.87 ID:VFUJpyeIo
>>301
榛名おちつけ
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/30(水) 00:59:50.21 ID:Hv0jgYnY0
まだか
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2015/12/31(木) 20:05:36.58 ID:Bd7QtOG60

榛名は扉から手を離し、扉に細い隙間を残して更衣室へと消え、曇りガラスに人影を写す。

榛名が見えなくなってからすぐに夕立を体から引き剥がそうと、肩を掴んで腕で身体を押す。

しかし、私が引き剥がそうとするのに気付いたのか、夕立は頬を膨らませて不満を表明し、背中に腕を回して離れるのを拒否する。こいつ、さっきの榛名の言葉が聞こえていなかったのか。

何とか夕立を引き剥がそうと悪戦苦闘している内に、扉の隙間越しから衣擦れの音が鼓膜を揺らし、そのたびにガラスの人影が動いて白と赤の色彩が乳白色へと変わっていく。

扉の隙間が大きく開く。

榛名「……失礼致します」

タオルを右手に掛け、夕立と同様に肌を晒した榛名が浴室に入ってきた。

夕立と比べてみると重みのある乳房や少し大きめの乳輪、はっきりとした膨らみを魅せる臀部、色の濃くなった陰部など、成長期と成熟期の違いが見て取れる。

……局部や胸に目が行くのは“さが”というものか。というかタオルがあるのになぜ隠さないのか。

断りの一言を述べた後、鈍色の髪を揺らして浴室の床に足を着け、無言のまま私の後ろについた。

そして腰をゆっくりと曲げ、上から私の前を覗き込む。

浴室内ではあるものの榛名は髪をまとめていないため、覗き込んだ際に髪が垂れて鈍色の帳が表情を隠す。

榛名「へえ……『洗ってあげた』ですか……」

私に抱きついている夕立に顔を向けると、抑揚のない声で呟いた。

榛名「提督はそうやって駆逐艦の娘たち洗ってあげるのですね。榛名、知りませんでした」

左手が私の肩にそっと置かれ、顔が私の方を向く。

榛名「提督、夕立を、どう、洗ってあげたのか教えていただけませんか? ……榛名、気になります」

髪の間から見える橙色の瞳が、炭に燻る炎を連想させた。

夕立「知りたいの?」

夕立が榛名を見上げて、不思議そうな声を掛ける。

榛名「ええ、とっても」

榛名は夕立に答えながら顔を向ける。表情が再び髪で隠れる。

夕立「じゃあ、教えてあげる」

榛名を見上げたまま、私の右肩を掴んで夕立は身体を離す。

夕立「提督さんのおっきな手でね、おっぱいの隅々まで綺麗にしてもらったの。そのあと、こうやって身体をピッタリくっつけて、逞しい胸板で夕立のお腹やおへそやお股を洗ってくれたの」

夕立は説明をしながら、自分の乳房を下から持ち上げ、揉みしごく。その後、再び私に身体をくっ付けてゆっくり上下に動かす。やめろ。

夕立「榛名さんがこなければ、今度は逞しいこれでお腹の中もゴシゴシしてもらうつもりだったの。榛名さんが来なければ」

そういって夕立はお尻に当たっている私の陰茎を、榛名に見せつけるように割れ目で擦る。勃ったままの自分の息子が憎い。

榛名「そう」

そういって髪を掻き上げた瞬間、熱した泥のような瞳が見えた。

榛名「ありがとう。じゃあ、今度は私が夕立の身体を洗ってあげるわ。汚れを全部削り落としてあげる」

榛名はタオルで隠していた右手を出した。

その右手に持っていたのは ━━━━━ 鑢(やすり)。

しかも踵などの角質を落とすものではなく、金属を削るための鉄工ヤスリ。どこから持ってきやがった。
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2015/12/31(木) 20:10:59.81 ID:Bd7QtOG60
・今年は ここまで

・感想 要望 改善等 あれば どうぞ
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2015/12/31(木) 20:25:35.56 ID:sKpkVNtao
こわーい
307 :以下、2016年まであと4397秒。。。 [sage]:2015/12/31(木) 22:46:43.44 ID:JBTLiNRxo
ヒェェ…乙
308 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [sage]:2016/01/01(金) 01:11:09.99 ID:cLryteq00
あけおめ
今年も更新期待しております
309 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [sage]:2016/01/03(日) 22:03:59.72 ID:cnSUPGj6o
遅ればせながらあけおめ
長編物は大変でしょうが頑張ってください
310 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/12(火) 22:40:57.98 ID:5euoTgLP0



夕立「プッ」



榛名がヤスリを見せてすぐ、気が抜けるような音が漏れる。

夕立「プッ、ププッ、そんなので夕立の肌をキレイにできるっぽい?」

歪んだ笑顔で馬鹿にするように笑う。

確かに、ただのヤスリなら艦娘の肌に傷一つ付けることはできないだろう。

榛名「ええ、できるわ」

嘲笑を圧殺するように、静かに断言する。

榛名「妖精さんたちが艤装の錆を落とすために使っている自慢の一品だもの。艦娘の肌でもしっかり削り落とせるわ」

その言葉で、夕立の歪んだ笑顔が一転して険しく引き攣る。本当にどっから持ってきた。

榛名「さあ、キレイにしてあげるわ」

榛名はタオルを離し、腕を上げてヤスリを眼前に構え、夕立を見下ろす。

ヤスリには多数の突起が備えつけられており、まるで鬼の金棒が如く凶暴な雰囲気を醸し出している。

もはや凶器にしか見えないそれを構え、瞳に強烈な輝きを宿して頭上にそびえるその様は、地獄の獄卒鬼に見えた。

提督「待て、榛名」

右手で引き留める。いくらなんでも猟奇沙汰は勘弁願いたい。

榛名は私に振り向いて微笑む。

榛名「大丈夫です、提督。榛名はただ、汚れを、削るだけです。きたないきたないきたない汚れを」

榛名の左手が私の右手を掴んで引っ張り、力ずくで体を振り向かせる。風呂椅子の床をこする音と共に体を半回転させられ、抱きついていた夕立が榛名の正面に姿をさらす。

榛名「ご存知ないかもしれませんが、ヤスリで角質を落とすと肌がつるつるになるんですよ。このヤスリはそのための物です。だから、そう、決して提督が思っているようなものではありません」

嘘つけ榛名。私が足柄に見せてもらったヤスリはまかり間違ってもそんな禍々しいものではなかったぞ。そもそもさっき錆落とし用と言ってなかったか。

榛名「さあ、いつまでも提督にくっついていないでこっちに来なさい薄汚いフケ犬女。その不清潔な肌を削げないでしょう?」

普段の榛名からは考えられないような残虐な感情と醜悪な言葉をむき出しにし、悪鬼羅刹がごとくおどろおどろしい左手が夕立に肉薄する。

夕立は私から降りるとそのまま背面に素早く隠れる。

夕立「やだ……提督さん!」

助けを求めるように私に抱きつく夕立に対し、榛名はヤスリを逆手にもち、私の体を支えに背部を覗き込む。

榛名「……」

ヤスリを振りかざす。

提督(ああ、もう)

正面に垂れるたわわな果実、そこにぶら下がる生ハム色をした滴。

その滴を摘む。



そして一気に引っ張った。



榛名「ぴゃうっ♡!?」

夕立「ぴょいっ!?」

榛名の敏感乳首は私が育てた。
311 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします :2016/01/13(水) 02:53:48.35 ID:qb7CmnZF0
きたか?きたのか?
312 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします :2016/01/13(水) 02:53:48.29 ID:qb7CmnZF0
きたか?きたのか?
313 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします :2016/01/13(水) 02:53:48.41 ID:qb7CmnZF0
きたか?きたのか?
314 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします :2016/01/13(水) 02:54:20.16 ID:qb7CmnZF0
きたか?きたのか?
315 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [sage]:2016/01/13(水) 03:39:14.85 ID:fHknyH0h0
荒ぶり過ぎ
316 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [sage]:2016/01/14(木) 05:33:43.53 ID:JAoqXiEu0
更新きてんじゃーん生ハム喰いたくなった
317 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [sage]:2016/01/14(木) 23:24:06.34 ID:3xX/ky8Ho
堕ち済みでしたか
318 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/16(土) 13:12:55.88 ID:bwAnc/oO0

情けない声が聞こえた瞬間、腰が抜けたのか榛名がのしかかってきた。

すかさず、榛名の尻を指が食い込むほど鷲掴みにし、腰を引きずり落とす。

そして前戯もなにもなしに秘部に肉棒を押し込む。


榛名「ひぅっ!?」

夕立「え?」

滾り付いた陰茎が秘所を守る二つの花弁を押しのけた瞬間、榛名の喉から声が漏れた。


榛名「おっ? お゛ぉお゛おおおっ?! お゛ほおぉっ!」

夕立「ぁっ、あああ……」

にゅプッ、と亀頭が挿入し、ヌプププププゥッ、とひだ肉を押しのけ膣道を陰茎の形に整えながら突き進み、ズンッ、と肉塊を膣奥に叩き付けた。


榛名「あ……? う? あっ……! ああっ! て、提督、挿入って……ますっ……提督のが、挿入って、挿入っちゃってますぅ!」

提督「そうだな……で、なにか問題でもあるのか?」

肉棒が膣内に入ったのに気付いた榛名に対し、膣内をカリでほじり、奥をえぐる。ついでに乳首も弄っておこう。

榛名「んんっ! だ、だって、こんな、いきなりぃ」

抗議の声を上げている割に、榛名の中は溶けそうなほど熱く濡れており、ひだ一枚一枚が肉棒に絡みついてくる。

提督「なんだ、したくないのか?」

榛名「したいですぅ♡♡♡♡♡」

一気に蕩けた顔になった榛名が抱きついてきた。そのまま情欲任せの口づけをされる。ヤスリの刃が背中にちょっと当たって痛い。

舌が絡み合うのと同時に、生殖器も絡み合う。

妙高が羽毛布団のように柔らくてほじくり回したくなる膣内なのに対し、榛名は入口付近が柔らく、中程と奥がキツい。そして一旦陰茎を奥まで挿入れると今度は入口付近もしまりが良くなり、食虫植物が如く獲物を逃さまいと絡みついてくる。

何度か腰を揺すって中を味わっていると、榛名の身体が突如として小刻みに震え、唇が強く押し付けられる。

榛名の手からヤスリが離れ、硬く鈍い音が響く。

震えが止まり、その余韻を十分に堪能した後、唇が名残惜しげに離れる。

唇に糸を残し伏し目がちにほほ笑む様はなんとも淫靡だ。



━━━━━その顔が一転して歪み嗤い、榛名の手が私の背後に伸びる。



夕立「がっ! ぅ……ぁあっ」

榛名「だめよぉ夕立ぃ、今提督が楽しんでるんだからぁ♡」

榛名の手が夕立の頭蓋を掴み、指の力で締め上げる。
319 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [saga]:2016/01/16(土) 13:13:44.35 ID:bwAnc/oO0

夕立の手からヤスリが落ち、再び鈍い音が床に響く。

提督「榛名」

榛名「はいぃ♡ はるなぁ、わかっていますぅ♡」

榛名は夕立から手を放すと、腰を激しく動かし打ち付ける。

榛名「いひひひひひひひひひひひ♡ 夕立よりもお姉様よりも先に、あっ♡ 提督にぃ♡ ひひっ、ひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひひ♡」

榛名の腰の動きで陰茎がしごかれ、睾丸から精液がポンプのように汲み上げられていく。

榛名「ひんっ♡ くるっ、きちゃうっ♡♡ すごいのくるうぅ♡♡♡」

喘ぎ声と笑い声をあげながら、別の生き物のようにうねる膣がさらに搾り上げてくる。膣内に蛸でも飼ってんのか。

榛名「あっ♡ くるっ♡ 提督の主砲から三式弾がぁきてぇ♡ 榛名ぁ、大破しちゃますぅ♡」

なに言ってんだこいつ。

提督(むっ)

睾丸から精液が精管を伝い、尿道を押し広げながら陰茎を膨らませ、膣道と押し合い擦りあいながら亀頭へとせり上がっていく。

榛名「あっ」

榛名の身体が再び震えると、入口から奥へと順に締りつけていく。

提督(つっ……)

膣壁に押し出されるかたちで鈴口から精液が噴射し、溢れ零れるように膣内へと飛び出す。

榛名「あっ♡」

膣内が精液で段々と満たされていくごとに、榛名の顔がふたたびとろけていく。

榛名「あはぁっ……♡ ちゃくだぁん……♡♡ ちょくげき、ですぅ……♡♡♡」

身体をビクッ……ビクッ……と震わせ、脳髄まで溶けきった榛名が力なくのしかかってくる。

射精の余韻に浸りながら、榛名の濡れた生暖かい肌を抱き、浴室内を見渡す。



夕立が、浴室内からいなくなっていた。



浴室の扉が揺れている。

耳障りな金属音を立てながら。


320 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [sage]:2016/01/16(土) 13:46:03.50 ID:cMsQPuaZo
盛り上がって参りました
321 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [sage]:2016/01/16(土) 14:24:19.42 ID:XNjw6iwJo
こんな食虫植物が家にもほしい
322 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします :2016/01/19(火) 00:47:44.25 ID:1XT2mMEB0
素晴らしい。
323 :以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします [sage]:2016/01/19(火) 11:11:39.47 ID:4N4DM6ma0
>>1の前作とかあるのかしら...
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/01/24(日) 13:57:29.77 ID:qWxgowOG0

提督「……榛名、起きろ」

榛名「ぁんっ♡」


一通り浴室内を見回し、夕立がいないのを再確認した後、榛名の下腹部を突き上げて起こす。


提督「出るぞ」

榛名「……あっ、ぃやぁっ、んっ♡」


未だに締め付けてくる膣内からヒダがめくり上がるのもお構いなしに強引に陰茎を引き抜く。

引き抜いた後も塞がりきらないままの膣口から白濁した精液が粘りつきながら垂れていき、浴室の床に白いシミを一つ二つと作っていく。

シャワーで陰茎についた精液と膣液を洗い流し、同時に榛名の膣内の精液を指で掻き出す。


榛名「あっ♡ ひっ♡ そんなっ♡ 乱ぼっ、うぅん♡ お゛あぁっ、ひゅっ♡」


シャワーを掛けながら、卵白を泡立てるように中指と薬指の二本の指で膣内を掻き回す。

精液が出てこれるように膣内をほじくり回し、膣道を広げながら精液の溜まり場へ指を進める。


榛名「あっ♡ おっ♡ んんっ♡ おっ!♡ イクっ!!♡♡ イくぅぅぅぅぅっ!!!♡♡♡」


精液が一通り掻き出され排水溝へ吸い込まれた瞬間、突如腰を浮かせて濁声を上げ、陸に上がった魚のように痙攣した。

榛名は再び放心状態になり、壁にもたれかかる。

私はシャワーを手に取って、口を半開きに明けて虚ろな目をしている榛名の身体を洗い流す。


提督「榛名、ほら」

榛名「提督……んっ」

提督「んっ」


榛名の身体を引き上がらせようとした近寄った途端、寄りかかってきた榛名に唇を奪われた。

舌を絡ませる情熱的なものではなく、柔らかく優しい口付けが唇を覆い、そして離れる。


榛名「提督、榛名、幸せです……」

提督「……行くぞ」

榛名「はい♡」


結局まともに身体は洗えなかったが、まあいい。


提督(夕立はどこへ行った?)


そう思って扉に手を掛けようとした時、更衣室からガラスが割れる音がした。
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/01/24(日) 13:58:41.63 ID:qWxgowOG0

すぐさま扉を開けて更衣室に入ると、床に透明な液体とガラス瓶の破片が散らばり、そこから柑橘類の匂いが発せられていた。

あの瓶は確か━━━━━


榛名「あ……?」


何かを奪われたような声を漏らし、床に散らばった破片へと榛名が近寄る。


榛名「あ? なん……で?」

夕立「それ、臭い」


床に膝を着き項垂れる榛名の前に、赤と白の布切れが降り注ぐ。


夕立「それも、臭い」


夕立の持っているヤスリには榛名の装束の切れ端が残っていた。


夕立「おまえも、臭い」


ヤスリを榛名に目掛けて振り下ろす。


提督「夕だ」

金剛「HEEEY!! テイトクーッ!! 着替え持ってきたヨーッ! Let’s change clothes!」

夕立「うるさいっ!」

金剛「ッ!?」


矛先を変えたヤスリが更衣室に入ってきた金剛に狙いを定める。

金剛が持っていた私の着替えが引き裂かれ、ヤスリにかすったのか金剛の指から血が跳ねる。


夕立「臭い、みんな臭い、臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭い臭いっ!!」


噴き出すような声を上げ、振り払うようにヤスリ振り回す。


夕立「こんなに臭いと、提督さんが汚「いい加減にしろ、クソガキ」がっ?!」


夕立の首根っこを掴み、壁に叩き付ける。
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/01/24(日) 13:59:10.68 ID:qWxgowOG0

夕立「えっ? 提督さん、なんで……?」

提督「なんでじゃねえよ。こんなことしといてよ。てめえ、脳ミソ腐ってんのか?」


夕立は頭を振って訴える。


夕立「だ、だって、だってっ! あいつの香水をつけたら、提督さん臭くなっちゃうっ! こいつが触れた服なんて着たら、提督さん汚くなっちゃうっ!
提督さんが汚いなんてやだっ! 提督さんが臭いなんてやだっ! 綺麗じゃないとだめっ! 提督さんはキレイじゃないとだめなのっ!」

提督「……」


夕立は涙目で訴える。


夕立「だから、ねっ? 提督さん、この手、放して? お掃除するから、お部屋のゴミ、夕立、お掃除するから、ね?」

提督「……なんのために?」


夕立は不思議そうな顔を浮かべて訴える。


夕立「ここは夕立と提督さんのお部屋だよ? お部屋にゴミと虫がいたらお掃除するでしょ? 提督さんと夕立の二人だけのお部屋を、提督さんが快適に過ごせるように、提督さんのために、キレイにするの」

提督「私のために、ね……」


夕立は笑みを浮かべる。


夕立「うん、大好きな提督さんのために」

提督「『私のことが好き』か」

夕立「うん、好き、大好き」

提督「その好きな人のモノを壊すのが、お前の愛情の示し方か」


夕立の表情が、止まった。

327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/01/24(日) 13:59:43.91 ID:qWxgowOG0

提督「その服も、その香水も、私のものだ。香水は、気に入っていた。その好きな人の、好きなモノを、それを壊すのが、お前の好きな人への愛情の示し方か」

夕立「あ……あっ、えっ、あ……」


夕立の顔が怖れ色に染まる。


提督「好きな人の前で、約束を破って。好きな人の前で、平気で人を傷つけて。好きな人の前で、仲間をゴミや虫扱いする。それがお前の愛情の示し方なんだな?」

夕立「あっ、や、いやっ、いやっ!」


夕立が、怯える。


提督「そんな愛情、私には必要ない」

夕立「やだっ、やだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだっ!」





























提督「お前も、いらない」














夕立「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!!!!」


何もかもを振り払うような慟哭が、部屋に響いた。

328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/01/24(日) 17:37:36.99 ID:ft1yEzSl0
もうやだこの鎮守府・・・
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/01/24(日) 20:13:28.48 ID:WhbUrLRKo
どうあがいても絶望
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/01/25(月) 00:36:08.84 ID:WglZN5RTo
この提督がなんとか支配できてるのは全員がヤンデレなのだからか……

エロエロ改造の結果もあるだろうけど、こうしないと死ぬんだろうな。
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/01/25(月) 00:37:06.74 ID:sDT+Ah3Lo
実のところ深海の子たちからもエンガチョ扱いされてるだろ、これ
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/01/25(月) 00:41:07.29 ID:WglZN5RTo
鎮守府自体がエロゲの館と化しているな。
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/01/25(月) 14:21:54.93 ID:4FDVpR7po
首輪でもつけて縛り付けておかないと何をしだすかわからんなあ
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/01/25(月) 18:51:20.19 ID:PnQF2Oza0
もはや場当たり的に飴と鞭を振り回して一時しのぎを繰り返すしかない末期感
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/01/25(月) 22:50:52.22 ID:lCwpyEd2o
しかも、あちらを立てればこちらがのエンドレスと言う
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/01/26(火) 09:08:21.02 ID:zzb2xiWh0
あちらを立てずに解体すればエンドレスじゃないよ(錯乱)
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/05(金) 00:21:56.75 ID:iXdTJxh10
まだか
冬場に全裸はキツいんだが
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/05(金) 02:03:41.74 ID:+AO6oXtYo
せめて靴下くらい履けばいいのに
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/02/05(金) 16:52:40.72 ID:8B+tlXJg0
息子に靴下被せてやれば寒くないよ
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/05(金) 16:55:16.59 ID:mlnoyY+7o
まだ被膜がついてるだろ…、お前らの主砲には
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/05(金) 21:42:01.97 ID:91aZfYaE0

崩れかけの瓦礫のように震え、両手で耳を塞ぎ、紙屑のように蹲る夕立。

夕立の傍に落ちていたヤスリを拾い、離れた場所へ投げ捨てる。

静けさで凍りついた部屋に、鈍い金属音が響く。


金剛「テートク」

提督「金剛、怪我は?」

金剛「I’m Okay. それより榛名ガ……」

提督「ああ……夕立を見ていてくれ」

金剛「Aye, aye, sir」


金剛に夕立の監視を指示した後、項垂れる榛名の横に座る。


提督「榛名、怪我はないか?」

榛名「……」

提督「榛名?」


榛名は私の言葉に反応せず、項垂れたまま割れたガラス瓶に視線を固定している。

微動だにしない榛名に不安を覚えるが、よくよく顔を見ると口元をもぞもぞと動かしている。

顔を少し近付けて、榛名の口元に耳を寄せる。


榛名「━━━━━なんでなんでなんで? なんでなくなっちゃたの? なんでわれているの? なんでこんなふうになっているの? どうしようどうしようどうしようなにか別のモノをお渡ししないと、でも提督はこれがお気に入りだと仰ってましたもしお気に召さないものをお渡ししたら怒られる軽蔑される嫌わる捨てられる嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ━━━━━」

提督「……」

榛名「━━━━━大丈夫です大丈夫です大丈夫です大丈夫です大丈夫です大丈夫です大丈夫です。これを直してお渡しすれば嫌われない怒られない捨てられないきっと大丈夫です大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫━━━━━」


榛名が割れたガラスの破片に手を伸ばす。

それを掴んで止める。
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/05(金) 21:43:01.24 ID:91aZfYaE0

榛名「提と……!?」


掴んだ手と反対の手で、破片と液体が飛び散る場所に手を乗せる。

驚愕する榛名を尻目に、液体と破片を手に塗りつける。破片が皮膚を傷つけ滅茶苦茶痛い。

手についた液体の匂いを嗅ぐ。柑橘類と鉄錆の匂いが混じって痛みをさらに刺激する。


提督「これはいいモノだな、榛名。体臭なんて自分では気付かないものなんだが、お前はいつも細かいところまで気遣ってくれる。本当に良い娘だ、榛名は」

榛名「提「怪我はないようだな、榛名」


榛名の言葉を遮り、掴んでいた手で榛名の頬を撫でる。


提督「良かった。お前の綺麗な顔に傷がついたらどうしようかと思ったんだ。本当に良かった」

榛名「……おケガ、を……」

提督「ん? ああ、そうだな、怪我をしてしまったな。綺麗にしてくれるか、榛名?」


傷口から血が垂れる人差し指を榛名の前に差し出す。


提督「さあ、口を開いて。綺麗にしてくれ、榛名」


榛名は驚いた顔をしていたが、赤い糸が絡み伸びる手をしばらく見つめると、段々と息を荒げ始める。

息を荒げながら、見開いた眼を指に注ぎ、舌を差し出してきた。

指から落ちた血の滴を舌で受け止めた後、指にしゃぶりつき、傷ついた手を舐め回してくる。


提督「本当に良い娘だな、榛名は。とても良い娘だ。榛名は良い娘。良い娘、良い娘、良い娘、良い娘、良い娘、良い娘、良い娘、良い娘━━━━━」


「良い娘」と褒めながら、榛名を優しくやさしく撫でる。

一滴一滴体内に入るごとに、一回一回撫でるごとに榛名の身体が震える。

私の声と、榛名が指をしゃぶる音が部屋の中で不気味に木霊する。
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/02/05(金) 22:19:12.46 ID:91aZfYaE0
・本日は ターンエンド

・前作……? そんなもの ウチにはないよ……_onz

・res ありがとうございます 返信をあまりできなくて 申し訳ありません

・この スレタイで 中身がわかったひとは いるかな?

・見直すと 書き直したいところが ちらほら orz

・えろシーンをもう少し……

・台詞と 地の文の 行間を 少し広くしました 読みやすくなったかな?

・感想 要望 改善等 あれば どうぞ
344 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/05(金) 23:39:21.09 ID:YF51HZTBo
>>342は本番よりえろいよ
すばらしい
345 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/06(土) 01:53:05.54 ID:hEW8GbS0o
乙。
ヤンデレ描写うまいっす。
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/02/06(土) 06:25:11.45 ID:BZO7j8yD0
今一番楽しみにしてる
頑張ってくれー!
347 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/14(日) 13:03:40.96 ID:14o8ftDh0

指から滴る血液が唾液へと変わるころなって、榛名も舐めるのを止め、繋がりを残すかのように糸を引きながら舌を離す。

息を荒げながら呆けた顔をし、次の私の言葉を期待の眼差しを向けながら待っている。


提督「よくできたな、榛名。とてもキレイになったぞ、ほら」

榛名「あ……あっ、あっあっあっあっ」


榛名は、私が声を掛けて手のひらを見せると、目を見開きながら口を震わた。

そして突如として両の手のひらを床につけ、額を擦りつけるように床に当てる。


榛名「ありがとうございます。ありがとうございます。ありがとうございます。ありがとうございます。ありがとうございます。ありがとうございます。ありがとうございます。ありがとうございます。ありがとうございます━━━━━」

提督「なに、気にすることはない。今日は少し残念なことがあったが、せっかくだ、今度一緒に新しいものを買いに行こうか」

榛名「一緒……?」


榛名の顔が上がる。そうであって欲しいという希望と聞き間違いではないかという疑惑、そんな感情が混じった表情と瞳が顔に宿る。


提督「そうだよ榛名。二人で一緒に選んで、二人で一緒に買って、同じものを二人で一緒につけよう」

榛名「榛名と提督が、一緒……ふたり……」

提督「ああ、そうだよ」


榛名は頬を、夢か現かを確かめるように、両手で覆う。


榛名「━━━━━へっ♪」


榛名の喉から声が漏れる。


榛名「へっ、へへっ、へへへっ♪ へへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへっ♪ へへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ♪♪♪♪♪」


端を吊り上げた唇から壊れた口琴のような音が鳴る。


提督「榛名、私は夕立と少し話があるから、外で待っていてくれるか?」

榛名「へっ、へへっ♪ はぁい♡ へへっ、へへへっ♪」


榛名はそのまま泥水のようにゆったりと更衣室から出て行った。
348 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/14(日) 13:04:11.79 ID:14o8ftDh0

榛名が出て行ったのを確認したのち、金剛に声をかける。


提督「金剛、夕立と話があるから、榛名と外で待っていてくれるか?」

金剛「Do you want me to take care of Yuudachi?」

提督「必要ない」


背を向けてタオルで水気を取りながら、金剛の提案を、どっちの意味で言ったのかわからないが、断る。


金剛「I’m understand. My L……テートク」

提督「ん?」


金剛の呼びかけで背後に振り向くと、光のない灰色の瞳が呑み込むようにこちらを覗きこんでいた。


金剛「榛名と何をしていたか、後で全て話して下サイネ?」

提督「……ああ」


底なし沼のような雰囲気を放ちながら、金剛は出て行った。

……さて、問題はここからだ。夕立を説得して榛名との溝を少しでも埋めなければ。

本当なら、当人同士が話し合うのが一番良い気がするが、この状態の夕立とあの状態の榛名を引き合わせても改善には至らないだろう。

個人的な意見としては、今回のことは夕立が全面的に悪い。約束事は破るし、娘を傷つけるし、罵詈雑言は吐くし。

いつもの夕立なら……

まて


提督(焦り、か?)


そうだ、なにか見落としていると思ったが、それだ。

足柄の時も、大鯨の時もそうだった。なぜそこまで他の娘を拒絶する? 引き離されることを嫌がったからか?

だとしたら、浴室に入る前、素直に言うことを聞いたのはなぜだ? いやしかし、結局直ぐに浴室に入ってきたしな。

私の勘違いか?

……考えても仕方ない。思考に時間を取られている暇はそれほどないのだ。


提督「夕立」


声を掛けた瞬間、夕立がびくりと身体を震わせた。

恐る恐る顔を上げ、声を掛けたのが私だとわかると、飛び付いて必死に抱き着いた。


夕立「やだ、やだやだやだ、捨てられるのはやだっ! あなたに捨てられたら、あたし、どうすればいいかわかんないっ!」


怯えた声をあげる夕立は、身体を擦りつけ、私の体を掻き毟り、鉤爪のように私を捕える。

その動きが一瞬止まる。

夕立の視線が、割れた瓶と散らばった布切れに集まる。


夕立「部屋、汚れてる……お掃除……お掃除しないと、綺麗にしないと……!」


突如として、なにかに突き動かされるように、自分が汚した場所を掃除しようとし始める。

349 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/14(日) 13:04:48.68 ID:14o8ftDh0

私は夕立の腕を掴み、その行動を止める。


提督「夕立、待て」

夕立「あっ、ち、違う、違うんです! これは『あの時』にみたいに、あなたを追い出そうとしたわけじゃないんです!」


腕を掴んで動きを止めた瞬間、夕立が訴えるように叫んだ。


夕立「あの時だって、本当は、ただ……ただ怖かっただけなんです! また『あいつ』みたいな人間があたしたちを虐めに来たんだって! 本土の人間も、海軍も、もうあたしたちを助けてくれない! だから、自分たちを守るにはそうするしかなくて……」


声をあげ、息を荒げ、目を見開き、瞳孔を震わせ、懺悔するように過去を吐露していく。


夕立「だけどあなたは優しくて……ずっと、優しくて……とても、暖かい匂いのする人だって……」


私に手を掴まれたまま、項垂れ、か細い声で呟く。


夕立「あなたが、あいつに撃たれて……ベッドで目が覚めなくて……色んなことを謝らなきゃいけないのに……声なんて届かなくて。あなたの目が覚めた後、言おうと思っても、どう言えばいいかわからなくて」


床に膝を着き、顔を逸らし、髪で表情を隠し、もう片方の手は潰れるほど強く握られていて。


夕立「ずっとここにいて欲しいと思ったときには、もう、取り返しがつかないところにまで来てしまって……黒ずんでいくあなたから、もう、冷たい臭いしかしなくて」


涙声で震える唇の上から、透明な滴が流れていく。


夕立「ここに戻ってきてからも、あなたはずっと冷たい臭いをしてて、でも、すぐに明石さんたちが、あなたを直してくれて。暖かい匂いがして」


震える声から、優しい声音に変わる。

だがすぐに、それは嘆きを含んだ声音に取って替わる。


夕立「でも、今朝は感じられなかったの! あなたの暖かい匂いがっ! いつもだったら『ある』のにっ! どこにもないのっ! 冷たい臭いしかしないのっ! あたし、また、あの時みたいにあなたが黒ずんでいってしまうんじゃないかって!」


顔を上げて私を見上げる夕立。その瞳には涙が溢れている。


夕立「こわい……こわいよ……」


夕立は、再び私を抱きしめる。
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/14(日) 13:05:20.02 ID:14o8ftDh0

提督「……『冷たい臭い』?」

夕立「……海の底みたいな、怖くて寂しい臭いなの」

提督(海の底……)

夕立「間宮さんが『もし冷たい臭いを感じたら、抱きしめてあげなさない』って、そう言ってたの。『冷たい臭いは情動が関係するから』って、『傍にいて抱きしめてあげれば抑えられるから』って」


離さないように強く、抱きしめられる。


夕立「言うとおりにしたら、暖かいに匂いが戻ってきたの。あなたの匂いと暖かさが、日向ぼっこしてるみたいに、とても心地よくて」


夕立が埋まる胸元から、冷たい滴が流れていく。


夕立「だけど、霞を怒っているとき、愛宕さんとキスをしているとき、またあなたから冷たい臭いがしたの……あたしたちと一緒にいるのがいけないのかな、って思って。でも一人にしておけなくて」


掴んでいた夕立の腕を離し、抱きしめ返す。


夕立「二人きりになったら、いけないってわかっているのに我慢できなくなって……そしたら、榛名さんが入ってきて、あなたが榛名さんと一つになって」


冷えていく夕立の身体を、抱きしめて暖める。


夕立「また、あなたから冷たい臭いがしたの」


冷えていく身体が暖められない。


夕立「引き剥がさなきゃって思った。そうしないとまたあなたが黒ずんで汚れちゃうかもしれないから」

夕立「でも、あなたは、あたしを、こばむの」

夕立「失いたくないのに、傷ついて欲しくないのに、できることをできるかぎりやっても、なにも届かない」


届かないとわかっていても諦めずに、優しさを、弱々しく、喉元から撃ちだしていく。


夕立「もう、どうすればいいの……?」


それが、止んだ。


提督「……」


……そうだ、この娘はこういう娘だった。時雨のときもそうだったじゃないか。

戦いは勇猛果敢、仲間のことになると一直線、自分の身を顧みずに突き進む娘。

だけど、とても不器用な娘。
351 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/14(日) 13:06:13.84 ID:14o8ftDh0

提督「夕立、大丈夫だ」


夕立の頭を撫でる。

夕立が顔を上げる。


提督「お前の言う『冷たい臭い』は、決して悪いものではない」

夕立「でも……でも!」

提督「確かに、これは病気による臭いと同じだ。だが、明石たちから受けた改造はな、逆にその病気を利用して、傷ついた内蔵を補完しているんだ」


ゆっくりと、言い聞かせる。優しく。

夕立に感じていた怒りは、もう無くなってしまった。


提督「お前たちで喩えるなら『改修』が近いか? あれと同じように特殊な素材を使って身体を治療しているんだ。それを行った上で、ゆっくりと時間をかけて素材が私の身体を改造していくんだ。
お前たちと違って、私の改造はとても時間が掛かるから、今朝お前が感じた『冷たい臭い』はそれだけ治療が進んだということなんだよ。
だから、決して悪いことじゃないんだ」


思い出してみれば、妙高をベンチに叩き付けた時、頬が少し腫れていた。

人間の攻撃ではほとんど傷を付けられないはずの娘たちに、傷をつけた。

それはつまり


夕立「病気じゃないの……?」

提督「……ああ」

夕立「死んじゃったりしない?」

提督「ああ」

夕立「いなくならない?」

提督「ああ」

夕立「提督さん」

提督「なんだ、夕立」



























夕立「ここに、いてくれますか」

提督「ああ……もちろんだ」





情けないな、私は。
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/14(日) 13:18:43.26 ID:hB4+q48eo
おお、きてたのか
353 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/15(月) 01:09:18.42 ID:c4VnL1rl0
提督はゾンビですか?
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/15(月) 01:11:42.13 ID:a/XmMA94o
『あの時』が気になる
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/15(月) 03:40:35.97 ID:5GTr0e6to
ゾンビで房中術によるエロをしないと死んでしまう身体かな。

たぶん鎮守府が隔離されてるのもそのせいか?
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/26(金) 22:38:37.34 ID:E/1DD7ujO
おっもしれぇ
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/27(土) 23:55:13.09 ID:Bbs5cMEL0

夕立の白い肌を抱きしめて、夕立の綺麗な髪を撫で続ける。


提督(優しい、か)


娘たちはただ、今まで私以上に優しい人に出会ったことがなかった。

ただ、それだけ。

私が優しいわけじゃない。私より優しい人はいくらでもいる。

だから━━━━━


『━━━━━『次』は……?』


突如として甦る記憶、鮮明な映像。

映るのは、雲一つない蒼い空、濁りなき青い海、穏やかな波の音、埠頭、車椅子、包帯、点滴、黒ずんだ右手、指先には赤錆が噴いている。

目の前に居るのは、青い海によく似合う砂色髪の娘。

頭部両側を菊のような形に纏め、そこから時を刻む砂のように髪が垂れて、風で小さく棚引いた。

左手にあるものを穏やかに強く握りしめる。


『━━━━━『次』っていつよ?』

『━━━━━あんたの言う『次』の優しい人間っていつ来るのよ?』

『━━━━━じゃあ、もし、その『次』の提督が、あのゴミ屑よりも、私たちを捨てた連中よりも、ずっとずっと頭が良くて、残酷で、卑怯で、酷い奴だったらどうすればいいのよ!? また耐えろっていうの!?』

『━━━━━耐えて耐えて耐えて、その『次』の提督がいなくなって、でも、その『次の次』の提督がもっともっと恐ろしい奴だったら?』

『━━━━━その『次の次の次』も、さらに『次の次の次の次』の提督がさらにひどい奴だったら? 私たちを使い捨ての道具程度にしか見ないような奴だったら? 上の連中を騙し通せるような人脈も権力も知恵も力もあるような奴だったら?』

『━━━━━鎮守府以外に身寄りも生きる場所もない私たちは、どう生きろっていうの? 耐え続けろっていうの?』

『━━━━━五年、十年、二十年? もっとかしら?』

『━━━━━そうやって耐え続けて、今までのように誰も沈まない保証があるの? だれも壊れない保証があるの?』

『━━━━━それでも、あんたは、その『いつかくる優しい提督』のために、私たちに『待て』っていうの?』

『━━━━━私たちは、もう、一日だって耐えられないのに?』


不機嫌と強さに彩られていた表情が崩れる。

我慢していたものが溢れて、大粒の雨が頬から降ってくる。


『━━━━━たしかにあんたは、普通の人から見れば薄情で臆病で愚図なのかもしれない』

『━━━━━ただ私たちが、世間知らずの箱入り娘なのかもしれない』

『━━━━━ずっとずっとあんたに酷いことをしてきた私たちが、こんなことを言うのは我儘で狡くて卑怯なことだってわかってる』

『━━━━━あんたが、私たちを忌避する理由だって理解してる』

『━━━━━それでも、私たちにとって』

満潮『あんたは━━━━━』


こんな空っぽで、軽薄で、後も先もなにも考えていない、将来すら期待されない、こんな私を、なぜ。


夕立「提督さん」

358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/02/28(日) 03:15:31.74 ID:Z4oslFTs0
きたか…
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/28(日) 13:54:19.89 ID:L664tzL9o
続きが来た。
すこしづつ明かされる提督。
サイボーグかゾンビ かロボか悩ましいなあ。
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/29(月) 00:27:52.19 ID:q9HylSWF0

夕立の呼びかけに意識を戻され、視線を向ける。

膝立ちのまま抱き締め合い、胸板に頬ずりをしていた夕立は涙の跡を残しまま、私を見上げる。


提督「もう大丈夫か、夕立」

夕立「うん……それでね、その……」

提督「ん?」


口を一文字に結び、目を細め、少し俯いて不安そうな表情になる。


夕立「榛名さんに、謝らないといけないな、って思って……」

提督「……ああ」


そうだったな。

あの状態の榛名がどんな反応をするのかは未知数だが、夕立が歩み寄ろうとしている、というのは大きな一歩だ。


夕立「それでね、その……提督さんに……その……」

提督「わかった、手伝おう」


私の言葉で夕立は顔を上げ、拍子抜けしたような表情を向ける。


夕立「……いいの?」

提督「もちろんだ」

夕立「でも、夕立、提督さんに、酷いこと、いっぱいしちゃった、よ?」

提督「あれは、ただの不幸な勘違いだった、それだけだ。それに、反省しているんだろう?」

夕立「うん」

提督「人のモノ、もう勝手に壊したりしないな?」

夕立「うん」

提督「約束やみんなで決めた事も、破ったりしないな?」

夕立「うん」

提督「仲間を傷つけたりしないな?」

夕立「うん」

提督「……夕立の気持ちに気づかず、酷いことを言ってすまなかった。もう、気付かない、なんてことがないようにするからな」

夕立「……うん」

提督「夕立はいつも、皆のことを気遣ってくれるな。不器用なせいで誤解されることも多いかもしれないが、きっと皆もお前の気持ちに気づいてくれるはずだ」

夕立「う゛ん」

提督「怖いことや、不安なことがあったら、ちゃんと言うんだぞ」

夕立「う゛ん゛っ」

提督「……ありがとう、夕立。お前の気持ち、とても嬉しかったよ……」


夕立は私の胸元に顔を埋め、力強く抱き締める。

そして、静かに泣いた。

361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/02/29(月) 00:28:31.49 ID:q9HylSWF0

咽び泣く夕立を抱き締め、数分。

泣き止んだ夕立の涙を拭き取り、顔を洗わせる。

お互い裸のまま、着替えるのは後にして、更衣室を離れる。

榛名に会うため、夕立と共に居間へと向かおうとすると……


提督「ん?」


通り過ぎようとした寝室から音がする。もしかしてこちらにいるのだろうか。


夕立「提督さん?」

提督「こっちに居るかもな。ちょっと見てもいいか?」

夕立「うん」


夕立が同意したところで寝室の扉を開いた。

そこには、


榛名「あっ♥ 提督♥ 提督♥ こんなエッチな匂いを残しているなんて♥ こんなの、榛名、我慢できません♥ アッ♥ アンッ♥ 提督♥ 提督♥♥ 提督♥♥♥ おちんちん♥ 提督のおちんちん欲しいですぅ♥ あの太くてごつごつしたおちんちんで榛名のおまんこをミチミチ虐めて欲しいですぅ♥ あの長くてピンと張ったビンビンおちんちんで子宮の奥までズンズン突いて、赤ちゃんのお部屋にパパちんぽ紹介してくださいっ♥ それでそれであのカリ高エラ張りおちんちんで榛名の膣内をジュボジュボ掻き回して、おちんぽ快楽刻んで欲しいですぅ♥ それで最後にはザーメンミルクをビュービュー出してぇ♥ 榛名の奥に提督パパザーメンの匂いをこびり付けて榛名を孕ませてくださいぃぃぃっ♥」

金剛「んっ♡ あっ♡ テート、テートクゥ♡」


そこにはベッドでうつ伏せになり、シーツに顔を埋めながら腰を浮かしてオナニーをしている榛名と、ベッドに腰掛け、私のパンツを嗅ぎながらこっちも同様にオナニーをしている金剛が寝室にいた。

ひでえ光景だ。
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/29(月) 00:49:08.98 ID:gyBKO8Gs0
ほんとにひでぇな
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/29(月) 00:52:29.25 ID:/Ace5ERF0
唖然とする光景やろな
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/29(月) 12:20:56.96 ID:g+quEIR1o
うーん。
この鎮守府で提督の下着売り出したらどんぐらいになるんだろう?
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/02/29(月) 22:21:09.48 ID:4Qdf+9f1o
こんな場面に遭遇したらそっと扉閉めるほかない
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/01(火) 05:35:26.60 ID:JG3VH6x8o
いま気づいたけど、そういえば出撃ってこの鎮守府はしていたっけ?

外に目的がなければ提督の
寵愛以外しか目的がないから艦娘も病むだろう。
そもそもここは本当に鎮守府なのだろうか?どう賄っているか気になる。
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/04(金) 08:51:32.08 ID:dT/HKhJ0o
はよはよ
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/04(金) 23:27:09.19 ID:fuJB7yVIo
なにがどう転んでもアカン修羅場の連続から一転この金剛型姉妹である
369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/05(土) 10:57:54.48 ID:JroVkxnH0

榛名と金剛は、寝室に入った私と夕立に気づかないまま、自分たちを慰み続ける。

こっちが腹をくくってこれから話をしようとしたところでこの状況である。ふざけてんのか。

こいつらのことは放って、夕立と散歩に行くべきだろうか。

そう思っていると、左手薬指を啄むように引っ張られる。


夕立「提督さん」


引っ張られた方向を見ると、淫行に耽る榛名と金剛を見ながら夕立が佇んでいた。


提督「すまない、夕立。榛名たちがこういう状況でな」

夕立「ああいうの、提督さん、嫌い?」


他の音が立ち止まるような静かな声音で、夕立が私に尋ねる。

薬指を掴む力が少しだけ強くなる。

無我夢中で秘所を掻き回す榛名と金剛の、私を呼ぶ声がさらに大きくなる。


夕立「夕立もね、寂しい時とかに提督さんのことを考えたりすると、ああいうことしちゃうの」


憐れんだ視線を榛名と金剛に向けながら、喉から錆を吐くような、自虐めいた言葉を綴る。

榛名は騎乗位で下から突き上げらたことでも思い出しているのか、うつ伏せのまま足を三角形に開き、三角形の頂点にある扁桃状に開いた秘部に人差し指、中指、薬指を重ねて挿入すると、桃尻を小刻みに上下に振り回す。桃尻が上下に動かされるたびに、桜色をした縦長の唇に指が根元まで呑み込まれていき、溢れた粘液で秘部周辺が卵黄を掻き混ぜて塗りたくったように電灯の光を反射する。

金剛は左手で顔を覆うように私の下着を押し当てると、それと同時に黒いスカートをめくり上がらせた右手で良く手入れをされた無地の三角州を荒らし、右手上腕にずり落ちた白地の振袖から汗ばんだ肩が光に照らされながら肢体を揺らす。声を押し殺して無我夢中に快楽を貪るさまは、普段の金剛からは考えられないような姿で、明るい性格や海上での勇ましさはこちらを隠すための演技ではないかと疑うぐらいだ。


夕立「終わったあとは惨めな気持ちになるだけなのに、どうしても止まらくて、提督さんに優しい言葉を掛けてもらった時とか、提督さんに暖かく触れてもらった時とか、提督さんに熱く抱いてもらった時とか、そういうことを思い出して、ああやって脇目も振らずに、浅ましく自分を慰めるの。
気持ち悪いし、見っともないし、アホ面晒しちゃうし、耳障りだし、いい歳した連中が何しているんだって、そう思うかもしれないけど、でも」


へそより下の丹田の部分を鎮めるように優しく撫でると、未だ艶めく白麦色の髪を揺らして、火の粉揺らめく瞳を私に向ける。


夕立「それでも、榛名さんと金剛さんのこと、嫌いにならないであげて……っぽい」


夕立の言葉と共に、榛名が濁流のような雄叫びをあげ、金剛が引き裂き耐える糸のように声を押し殺した。

やれやれ。
370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/05(土) 17:06:29.18 ID:NTHp/aY8o
おお、きてたのか
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/05(土) 21:11:17.80 ID:9G0qTwYMo
おお。来てたか。
夕立はいい子だなあ。(内容はさておく)
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/06(日) 16:02:03.75 ID:d6k7vztZO
うわぁへんたいだぁ
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