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【R-18】由比ヶ浜結衣はレベルが上がりやすい
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558 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/12/19(土) 22:17:16.67 ID:B9rqdRar0
「そんなこと、ねぇよ」
「そんなこと、あるよ?……だいじょぶ、あたし、だいじょぶだから」
由比ヶ浜は俺の手を、べとべとに濡れた俺の手を両手で淡く握ると胸の前に持ち上げた。
「ひっきぃがやさしいのも、怖がりなのも、あたし、知ってるから」
由比ヶ浜結衣は比企谷八幡のことを一番知っている。
知っているのに、やさしい?
何の冗談だろうか。
「……俺は優しくなんか、ねぇよ。 言ったじゃねぇか、前に」
「ううん、そんな風に思っちゃうところも含めて、ひっきぃはやさしいの……やさしいのと怖がりなのって、一緒だから」
衝撃――は受けなかった。
だが、呂律の回復しつつある由比ヶ浜のその言葉が、
意味が、鼓膜を通して全身に浸透して行った。
優しさと臆病さは、同じ。
559 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/12/19(土) 22:19:11.43 ID:B9rqdRar0
「……あたしね、ずっと、今だってあたし自身はズルくて臆病な酷い子だって思ってる。 でもひっきぃも、ゆきのんも、色んな人があたしのことやさしいって言ってくれて、それはなんでなんだろうって考えたの……それで、ひっきぃとゆきのんのこと思い出して、たぶん、痛いのがつらいってわかってる人が、やさしくなれるんだって。 あたしもつらいのは、怖いから」
俺と雪ノ下と、そして由比ヶ浜。
三者三様、それこそ部活の繋がりがなければ関わり合うことすら無かったろう三人。
そんな三人が何故繋がり、関わり、あんな結末を迎えなければならなかったのか。
それぞれが対極に位置していても、その根底が酷似していたからではないか。
痛みを怖れて逃げ出して、それで行き着いた場所が離れていただけだ。
だから身近になって無視出来なくなった互いの痛みを避けようとして、全員が擦れ違った。
痛みを知るから、それを味わいたくない、味わわせたくないと誰かに優しくなる。
それが間違いなのだとしても。
……そういうことではないのか。
「……ひっきぃがあたしのこと気遣ってくれてるって、わかるよ。 あたしのこと好きだから、痛くさせたくない、怖がらせたくないって……嫌われたくないって思ってくれてるんだよね?」
ズバリ言い当てられる。
痛ませたくない。
苦しめたくない。
……本当は、その先にある嫌悪をこそ何より怖れている。
560 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/12/19(土) 22:21:19.87 ID:B9rqdRar0
離れて欲しくない、一緒に居たい。
だから、間違いでもその思いの下に直進する。してしまう。
結果として、離れるようなことになったとしても。
ママさんの言っていたことを、それこそ心で理解出来た。
一年前、涙ながらに望みを捨てようとした由比ヶ浜のことも。
「でもね、だいじょぶなんだよ。 怖くても、辛くても、痛いのちょうだいって、言ったよ? 今更そんなくらいじゃ、あたしはひっきぃから離れないし、嫌いになったりしない……だからね」
顔はまだ赤く染まって、上下する胸の早さは残った疲労や余韻の大きさを示している。
けれど俺を見上げる彼女の目は、とても綺麗に澄み渡って。
「ヒッキーのを、痛いのを、あたしの一番奥に……ちゃんと、頂戴?」
――果報だ。
俺なんかには、本当に過ぎた幸福で、幸運だ。
由比ヶ浜結衣と知り合えたことが。
由比ヶ浜結衣と想い合えていることが。
今の俺の行動、思考、指針……何もかもの根源になり代わるくらい。
それを怪しいとも、危険だとも考えられないくらいに。
「……分かった。 由比ヶ浜と……本当に、最後まで、するよ」
561 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/12/19(土) 22:23:12.03 ID:B9rqdRar0
「うん」
最後の最後まで促されて導かれて行為に及ぶ情けない俺に、それでも優しく微笑み頷いてくれる。
この想いを、本当に奥の奥まで届けたい。
今は無理でも、奥まで届けた想いでお互いが遜色ない等価の幸せを何時か得られるように。
「じゃ、じゃあ、ゴム、付けるから」
そう言って一旦由比ヶ浜から身体を離すと、ビニール袋の中にある小さな箱を取り出した。
箱を開けると出て来る銀紙の連なった四角。これが近藤さん……。
思春期の男子なら話の弾みに興味本位で買うこともあるだろうが、
ぼっち故に猥談の一つも出来なかった俺には初めて目にする避妊具。
なんか妙に感動。
しかしそれに浸っている暇はない。
幾ら由比ヶ浜を頂点スレスレまで昂ぶらせたと言っても、高まった熱は経過で冷えていくのが必然。
エントロピー増大則、宇宙は熱的死を迎える……で、良いのかどうか。
そもそも俺理系じゃないし、魔法少女を騙す詐欺師からの受け売りみたいなもんだし。
ともあれ一枚を千切って開封すると、濡れてもないのにヌルっとした質感のあるゴムが出てくる。
しかし今度は感動する時間は己に与えず、手早く装着する。
……本当は手早く装着できず手間取りまくって
その後ろ姿を見つめる由比ヶ浜にフフッと笑われてしまったのだが。
恥ずか死。
562 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/12/19(土) 22:24:56.61 ID:B9rqdRar0
そうして再び由比ヶ浜の上に覆い被さる。
薄いゴム一枚纏ってはいるが、今度の俺はパンツも履いていない。
お互い裸で、向かい合っている。
「えと、それじゃあ……」
ゴムに包まれた陰茎の位置を合わせる……のだが。
「あ、あれ?」
何処がそう≠ネのか、見失っている。
流れに任せて始めてしまったから灯りは付いている。
だが由比ヶ浜の陰部に目をやるのは今更ながら照れるし、
由比ヶ浜自身も恥ずかしがりそうなので山勘で何とかしようとするがどうにも。
溢れた淫液でつるつる滑るし、入り口の場所も特定できない。
ヤッベェ滅茶苦茶焦る。さっきのゴムといい俺格好悪過ぎィ!
「ん、ヒッキー……ちょっと、待って」
俺の焦りを見て取ったのか、由比ヶ浜は手を下に伸ばすと、俺のモノを優しく掴んだ。
「うぁ……!」
ゴムの上からとはいえ、予想外の感触に背筋が震える。
しかし由比ヶ浜の手はそれ以上刺激することなく、陰唇まで先端を導いてくれる。
563 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/12/19(土) 22:26:07.15 ID:B9rqdRar0
「んぅッ」
先端の、本当に先っぽの部分だけが入り口に呑まれた。
それだけで由比ヶ浜は喘ぎ、俺もそれだけで感じる熱さに震えた。
「ここ、だよ……」
「あ、す、すまん」
視線を下に向ける体で恥ずかしそうに顔を伏せる由比ヶ浜。
そんな彼女の態度が愛おしく、また己の醜態に恥ずかしくなる俺。
そんなでも、これから始まるのか。
これから俺のモノを由比ヶ浜の奥へと挿し込み入れる。
由比ヶ浜と、セックスを、する。
「――行くぞ」
「うん、来て……」
多分怖いくらいに緊張しているだろう俺の顔。
でも優しく微笑んで迎えてくれる由比ヶ浜。
覚悟なんて今も決まらないけど、もう止まれやしない。
今は苦痛も過程と信じ、後の結果で全てが報われると信じる。
そして錯綜し混じり合う想いはそのままに、腰を押し出した。
564 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/12/19(土) 22:28:24.67 ID:B9rqdRar0
「ンぃッ……!」
由比ヶ浜の顔が歪み、身体が一気に強ばる。
対して突き出し呑み込まれていく俺自身は、その熱さと柔らかさに脊椎から脳髄まで一気に焼かれた。
これが。
これが、由比ヶ浜の、中。
「ぅぐッ! ぃ、ぃいぎ……!」
歯を食いしばる由比ヶ浜の軋みを、それでも気に留められる余裕が無い。
漫画やらで表現されるようなキツさや徹底的に外敵を拒む密閉感は感じず、
その気になれば一息で根本まで、奥まで侵入できそうだった。
だが、熱い。
一枚のスキンを介しているとはいえ、由比ヶ浜の体温を直に感じる。
その温もりを伝えてくる肉に包まれていく。
期待したものと違う、だが想像を超える感触に脳内の何もかもが消し飛んでいく。
これが、これに、全部、包まれたら――。
565 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/12/19(土) 22:30:10.54 ID:B9rqdRar0
「ゆ、いが、はま……ッ!」
我慢なんて出来なかった。
劣情に突き動かされ、腰を突き動かす。
奥の奥まで、一気に。
ぐにゅり
音無き音が、聞こえた気がした。
「ぃい、あ、か、はッ……!」
貫かれた衝撃に、由比ヶ浜の顔は今度こそ苦痛に歪んで息を吐いた。
肺腑の中身を全て吐き出そうとするような短くて強い息。
だが、由比ヶ浜の身体を気遣う思考が安定しない。
根本まで埋まった肉棒が味わうはじめて≠ェ頭も身体も感情も全てを掻き乱している。
「ぅ、う、ぁあ、こ、れ……!」
刺激で言えば、握った方が強い。
生々しさで言えば、口の中が濃い。
だがそれらがただ一瞬や一時の快感でしかないことを思い知った。
感覚の逃げ場がない。
包まれて密着する生暖かくい柔らかさは、こちらの意志や力加減とは無関係に性感を与えてくる。
そして中にある限りその性感は一切外に逃げず、ただ昂ぶり、高まっていくしかない。
このまま動かずにいるだけでもいずれ射精してしまいそうな気すらしてくる。
566 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/12/19(土) 22:32:07.42 ID:B9rqdRar0
そして感じるのは身体の快感だけでなく、心の器も暖かいもので満ちていく。
入っているのは身体のほんの一部だけなのに、
自分の何もかもを受け入れられて包み込まれるような錯覚。
内側から沸き上がって止まらない、郷愁のように胸を突く感傷。
これが交合。
生殖。
由比ヶ浜の、中。
気持ち良くて、嬉しくて、温かくて、申し訳無くて、乱れに乱れた内側は更に混沌を極めていく。
ああ。
なにか。
なにかが、あふれて――。
「ひ、っきぃ……?」
暴走する何かに文字通り我を忘れていた自分を現実に引き戻したのは由比ヶ浜。
その声色には色濃い戸惑いがあった。
「……どうして、泣いてるの?」
567 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/12/19(土) 22:33:03.87 ID:B9rqdRar0
「え……?」
泣いている、誰が?
由比ヶ浜のことじゃないのか。
現に彼女の目尻には苦痛に耐えた結果か、大粒の水滴が浮いている。
だがそうじゃなくて、俺?
俺が、何故?
指を伸ばして自分の頬に触れる。
温かい。
温かい湿り。
ああ、本当に泣いている。
「え……? 俺、お、れ……?」
乱れていた意識と感覚がハッキリとして、ここで改めて自分が泣いていることに気が付いた。
そしてそれが崩れかけた堤防を切るスイッチで、後はもう止めどなく涙が溢れてきた。
掻き乱された胸中が痛みで纏まり、その痛みが更なる落涙を誘発する。
……バッカじゃねーの、俺。
568 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/12/19(土) 22:34:17.31 ID:B9rqdRar0
「ど、したの、ぅく、ひっきぃ……あたしの、変だった? い、たい、の?」
今泣いたりしたら、由比ヶ浜はこんな風に言うって分かってる筈だろうに。
由比ヶ浜の顔を歪ませている原因はただ破瓜の痛みだけじゃない、
己の不手際・不能を自分で責めている。
「痛くなんか、ねぇよ……気持ち良すぎて、どうにかなっちまいそうなくらい、いい……ッ」
由比ヶ浜の心配を止めたい一心でのフォローだが、嘘じゃない。本当にどうにかなりそうだ。
……どうにかなった結果がキモさ爆発の泣き顔ってわけかよ、笑えねぇ。
そもそも泣きたいのは痛みしか感じていないだろう由比ヶ浜の方で、
この上ない快楽を享受している俺の方が泣き出すとか、何なんだ。
「じゃあ、なんッ、で、泣いて……」
なんで、なんでだ。
まるで自然と溢れ出るように流れ落ちた涙の源泉は何処だ。
それを探る為に心の中に潜って、直ぐ原因は見つかった。
何のことはない、何時だって強く深く感じていたことだ。
569 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/12/19(土) 22:36:14.55 ID:B9rqdRar0
「……俺、お前とこんな風になれるなんて、想像もしてなかった」
ぽつり、零し始める。
熟考の後に整然と語り始めるものでなく、衝動に駆られた行き当たりばったりの放言。
ただ感じたまま思ったままが声帯を通して出力されていく。止まらない。
「前は専業主夫になりたいって割とマジで考えてたけど、それは将来の生活の為であって、主夫として愛する誰かを支えたい……家を守りたいなんて思ってもなかった」
それは結局傷付かず生きていく為の方便。
温かな閉所に籠もって外界との接触を必要最低限まで断てば楽に生きられる。
それは一片の真実で、今でも否定しようのない魅力的な選択肢だ。
だがそれは合理的であっても感情の一切を慮外に置いた愚考で、それが今なら分かる。
如何にも堪えがたい痛みと、何にも代え難い温もりがそれを証明している。
「だから主夫として認められても愛情とか、ましてやセックスなんて望むべくもなくて……こんな俺が今更誰かの愛情なんて得られないし、こんな俺の愛情なんて迷惑なだけ、だから専業主夫とか言って真っ当になれない理由だけ探して、それで」
人はパンのみにて生くる者に非ず。
伝わる言葉の意味は誤用であっても、それもまた真理だ。
生きていれば誰だって腹は減り、それが身体の不足と言うなら同様に心も飢える。
それぞれの充足が互いの助力となっても根本の隙間が埋まるわけじゃない。
専業主夫という義務のみを果たすだけだった俺の指針は、それを意識していただろうか?
腹さえ満ちれば心は餓えても良い、そんな覚悟をしていただろうか?
……あり得るか、愚か者め。
570 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/12/19(土) 22:37:57.35 ID:B9rqdRar0
「それでも……お前と、お前に、こうやって迎えられて、俺の、全部ッ、受け入れられて……あったかいって、気持ちいいって、それで、む、むねの中、ぐちゃぐちゃに、もう、わけわかんねぇ……と、止まんねぇよ、もう……!」
剥き出しの芯を守っていた理屈の囲いはボロボロで、
中を満たしていた汚水は残らず蒸発した。
洗いざらいを吐き出して、残るのは裸の心。
どこまでもどこまでも、ひたすら弱い魂の恥部だけ。
身体は粘膜の快楽に、心は受容の暖かさに包まれてただただ悲鳴を上げる。
今の自分が嬉しいのか、悲しいのかすら分からず、ただ情動に任せて泣くしかなかった。
格好悪い、情けない、みっともない。
彼女との初体験で泣き出す男とか何なんだ。
たとえ見せかけだけだとしも、
誠意を示し安心させなければならない立場の筈だ、俺は。
本当に惨めで、こんな、こんな男が、由比ヶ浜を、その純潔を、本当に――。
「ひっきぃ」
不意に、引き寄せられた。
涙に濡れた顔面が柔らかいものに包まれ、由比ヶ浜に抱き寄せられたことに気付いた。
571 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/12/19(土) 22:38:58.09 ID:B9rqdRar0
「ッッ!!!」
体勢の変位は必然的に密着した互いの粘膜が擦過することを意味して、
新たな刺激に俺も由比ヶ浜も悶絶した。
それぞれ出所は正反対なのだが。
身を走る感覚の余韻を抑え付けながら、胸に埋められた顔を上げて由比ヶ浜を見やる。
「――いいんだよ、ひっきぃ」
彼女も、泣いていた。
だがそれでも微笑んでいた。
「弱いとこ、ちゃんと見せてくれた……それでいいんだよ、それがいいの」
そして放たれた言葉が、感謝が、俺の剥き身の心を包み込んだ。
「……なんだよ、男の情けないとこ見る趣味でもあんのかよ、お前」
「そんなんじゃないよ……あたしね、今すごくうれしいんだ。 身体も心も、ひっきぃとピッタリくっついてるの、感じられたから……あたしがひっきぃのいちばん近くにいるの、わかったから」
そうして微笑みは笑みに、彼女はえへへと何時ものように笑って見せた。
眉は涙と苦痛の余波で八の字に歪み、瞳から涙を零しても、
何時もの日溜まりがそこにはあった。
誰もが欲して止まない、人の心の太陽が。
572 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/12/19(土) 22:40:57.12 ID:B9rqdRar0
「ひっきぃはいつも強がって、痛くないように、傷付けないように、一人でいて……あたしじゃ隣にはいられないって思ってたこともあって、だから、うれしいよ」
「……違う、過大評価だ。 俺は、そんな」
「違わないよ。 隣にはいられなくても、ひっきぃの優しさだけは、誰よりもわかってるつもりで……ずっと、ずっと見てたから、だから、だからね……?」
それ以上は言葉にならないのか、由比ヶ浜は両手で顔を鼻まで覆って嗚咽を漏らし始めた。
俺は誰よりも自分を客観し、理解して進んできたつもりだった。
けれど人間、本当は自分のことだって碌に分からない。
そうでなきゃ医者の苦労なんて今ほどではないし、
誤解による擦れ違いだってもっと少なくなる筈だ。
卑屈で逃げ腰な俺を、彼女は優しいと言う。
弱くてズルいと己を評する彼女を、俺は優しいと感じている。
誰よりも分かっているから大切な人なのか。
大切な人だから誰よりも分かっていたいのか。
そこに答えはないが、それでいい。
今こうして繋がって互いが涙を流すほどの喜びを、嬉しさを感じているということ。
それだけが結果で、真実だから。
573 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/12/19(土) 22:43:01.12 ID:B9rqdRar0
「由比ヶ……ゆ、結衣……俺も、俺のほうこそ、ありがとう……受け入れてくれ、好きになってくれて……」
ここで本当にプライドも羞恥心も捨て去った。
もう距離感など知ったことかと、本当に何も挟まず密着したいと、
衝動のままに呼び名を変えた。
もっと、もっと、近づきたい。
裸になってくっつくだけじゃ足りない。
身も心も全て合わせて混ぜ込んで、一つになってしまうくらいに近く。
「あ、な、なまえ……ひっきぃっ……!」
それを受けた由比ヶ浜……否、結衣は手を外して、
更に涙を溢れさせて俺に抱きついてきた。
俺もまた結衣の背中に手を回し、
始まったばかりの時のように頬を合わせて密着した。
涙の熱さを感じながら、それこそ性器まで隙間無く触れ合っている。
身体も心も満ちに満ちて、
童貞にありがちな想像妄想でも及ばないような充足が俺の全てを包んだ。
きっと結衣も同じだ。
傍から見れば、涙を流しながら抱き合い交合う男女なんて滑稽なのだろう。
惨めで情けない傷の舐め合いにしか見えないのかもしれない。
だがそんなもの知った事か。
俺達の為の時間と俺達だけの行為に、俺達の満足感以外は一切が不要だ。
この喜悦こそが人の生きる根源であり活力なのだと心から思う。
俺はきっと、今日という日、この時間の為に生まれてきたんだ――。
574 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/12/19(土) 22:44:25.87 ID:B9rqdRar0
暫くは俺も結衣も動かなかった。
涙は止まり、お互いの呼吸音だけが空間に泳いで散っていく。
動きさえしなければ痛みはないのか、
密着した胸から伝わる結衣の心音は落ち着いていた。
対する俺は……さっき感じたとおり、
動かずとも少しずつ絶頂に近づいている実感がある。
だが俺は既にこの場の目的を果たしたような気分になっていて、
いっそ動かぬままイッても良いと思ってしまっている。
どちらにせよ気持ち良くなれるのなら、このままでも……。
「ね、ひっきぃ。 う、動かなくて、いいの?」
しかし由比ヶ浜結衣は正しい選択肢や道筋を見据えている。
頬を離して目を見つめ、おずおずと囁く彼女の声がくすぐったく、
また言葉の示唆するところが嬉しくもある。
だが逆に、やはり俺の選択肢や考えは間違っている。
ここまで来てもより痛ませない過程を経られるなら、
正しくなくともそっちを選びたいと思ってしまう。
「あー、そのな……やっぱり、なるべく、ゆ、結衣を痛がらせたくないな、と」
「うん……ひっきぃの気持ちは嬉しいけど、あたしはちゃんとしてほしいな。 それとも、やっぱりあたしの、その、気持ち良くない?」
「い、いやいや、正直このまま動かないでも出ちまいそうなくらいイイから……だからって、思う、けど」
575 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/12/19(土) 22:46:13.17 ID:B9rqdRar0
そしてそんな俺達だから、こんな時でも食い違うし擦れ違う。
想い合っていても重ならず、同じ形にならない。
「……でも、動いた方が気持ち良いんだよね?」
「えー……多分」
「じゃあ、動いてほしい……ひっきぃがもっともっと気持ち良くなってくれたら嬉しいし、ひっきぃの気持ち良くなるとこ、見たいから」
そして照れて直裁に話せない俺と、
ストレートに欲求をぶつけてくる彼女とでは勝敗は明確。
「……じゃあ、分かった。 イクまで、動くぞ」
これからもこうして俺が最後に折れることで停滞を打破し、進んでいくのだろう。
間違った俺と正しい彼女があちらこちらへ行ったり寄ったりしながら、
それでも最後は真っ直ぐに。
それだってきっと幸福なことなのだ。
「う、うん。 たくさん、気持ち良くなって……ね?」
何処までも俺のことばかり気に掛ける彼女の態度が心苦しく、しかし嬉しくもある。
そんな彼女の言葉に押されるように腰を引き、
「ひぐ……ッ!」
そして、また押し込む。
576 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/12/19(土) 22:48:02.64 ID:B9rqdRar0
「ッッ!!!」
一瞬、視界が歪んだ。
ゴム越しの感触だというのに、たった一度のグラインドで
溶けかけていた俺の肉棒を完全に溶解させた。
そう錯覚するほどの性感だった。
結衣は一層強く、耐えるように俺の背中にしがみついていた。
声に苦痛が混じるのが避けられないからか、
唇をきゅっと結んで息一つ漏らすまいとしている。
しかし対照的に荒くなる鼻の呼吸が隠しきれない苦しみを表している。
本当にいじらしい。
完全には隠し通せていないところがまた庇護欲をくすぐる。
満ち足りていたはずの心の器が、中から沸騰して荒れ出すのを感じた。
そうして動きは単発から脱し、ピストンへ移る。
ぬち、ぬちゅ、ぬちゅ、ぬちゃ、ぬち、ぬち
接合部から擦れる度に粘着質な水気を含んだ音を聞く。
「んッ! んッ! んッ! んぅッ! んッ!」
動く度に、口中で消しきれない結衣の喘ぎが低く伝わってくる。
動く度に、擦れ合う結衣の膣壁と逸物の境界が分からなくなっていく。
577 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/12/19(土) 22:50:02.13 ID:B9rqdRar0
手淫や口淫と違って、性的な刺激の先に絶頂があるんじゃない。
中にあること自体が性的な刺激で、動くのはただただ射精に至る為だけの儀式だ。
肉棒は精液を吐き出す為の器官で、膣は精液を搾り取る為の器官だと今更ながら確信する。
結衣の方は行為に快楽の伴っていないからそれもまだ一方的でしかない。
だがそれでも今のこの快楽の享受を我慢することなど出来ない。
後はただ結衣の苦痛が少しでも小さく、また早く終わるように。
心は少しでも早く彼女がこの行為で快楽を得られるよう祈り、
身体は本能の赴くまま腰を動かした。
「んぃッ、んくッ! んぅぅッ!」
耳朶から脳を侵していくような低い喘ぎに蕩けながら、
あっという間に昇り詰めていく下半身を意識する。
元々長く中に留まっていたことで昂ぶっていた性感は
動きを得たことであっという間に高まっていく。
もう長くは保たない、後何往復かで絶頂に至る。
気持ち良い。
気持ち良すぎる。
かつてない快感に逸る心は、
行き着くべきゴールを視認すると速度を限界まで上げた。
578 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/12/19(土) 22:52:00.38 ID:B9rqdRar0
もっともっと気持ち良くなりたい。
出したい。
たくさん、出したい。
「ゆ、結衣っ! ゆいッ! も、で、出る、でる、イく、いくッ!」
「んぃ、ひっき! ひっきぃッ! い、いって、きもちよく、なって……ッ!」
本当に、最後まで俺のことばかり。
そんな彼女の姿を見せられ聞かせられれば、我慢することも、
また我慢する理由も消えてしまう。
次の瞬間肉棒の肉が消失し、中の管だけが感覚を伝えてきた。
精が、漏れ出る。
579 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/12/19(土) 22:53:30.30 ID:B9rqdRar0
「んぐッ、ぉ……ッ!!」
止めどない呻きと共に白濁を吐き出し始める。
精液が外へと抜け出る度に下半身は力を失い、
荒れ狂う快感に為す術なく蹂躙されていく。
「〜〜〜〜〜〜ッッ!!!」
ゴム越しとはいえ射精の度に震える肉棒の感覚を捉えているのか、
結衣はただ俺にしがみついて震えていた。
結衣にしてもらった手淫も、口淫でも、その時の快楽や放出の長さは既知の外だった。
だが今回はそれらと比較しても尚……、
或いは比較なんぞ出来ないほどに脳を焼かれているのか。
走馬燈のように巡る思考や記憶の嵐、それらに実体を与えない性感の渦。
やがてそれらも収まり、残ったのは呼吸を荒くする俺と結衣。
頭と下半身ばかりでなく、上半身すら力を無くしかけていた。
だがまだ、最後にしなければならないことが残っている。
ただ出して終わりなんて勝手過ぎるから、
せめてこの経験の素晴らしさを伝えたかった。
580 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/12/19(土) 22:55:17.87 ID:B9rqdRar0
「ひ、っきぃ……あたし、ちゃんと、できた……?」
だが、ここでも先を取ったのは結衣だった。
それも自分の出来不出来を問う言葉。
ああ本当に、彼女は由比ヶ浜結衣だ。
こんな彼女の処女を貰えて、彼女が俺のはじめて≠フ相手で、本当に良かった。
「ゆ、ゆい……すっげぇ、気持ちよかった」
だから、せめてもの報いにとストレートに伝える。
これが今の彼女に対する最良の返答だと信じて。
「よかった……あたし、ちゃんとできたんだぁ……」
「ああ、だから心配とか、いらねぇから……ありがとな」
「ううん、あたしのほうこそ、ありがと、ひっきぃ……」
互いに感謝を応酬して目を見合わせると、どちらともなく破顔した。
そして自然と顔が近づき、口づけを交わした。
舌は絡ませない、ただ触れるだけを長く、長く。
581 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/12/19(土) 22:56:28.50 ID:B9rqdRar0
一つの盛りと流れが切れると心身の溢れんばかりの充足は終わりを告げ、
しかし唇を通して伝わる温もりが虚脱した心身に一つの実感を与えてくれた。
大それた、中二病のそれにも近いような勘違い。
「今の自分達は、世界で最も幸せな二人だ」と。
582 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/12/19(土) 22:58:47.00 ID:B9rqdRar0
以上で本日の投下は終了です。
投下しながら「流石に長くし過ぎたか」と反省してました。
次回で三話は終了です。
何とか年内に投下出来たら、と思ってます。
お付き合い有り難う御座いました。
583 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/19(土) 23:10:41.91 ID:mOi/0LNuo
これは公式のアンソロジーにしてもいいレベル
乙でした
584 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/19(土) 23:16:47.41 ID:NC8dDblto
乙
585 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/19(土) 23:17:19.32 ID:vPZkBu8so
乙
凄く良かった
586 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/19(土) 23:19:19.50 ID:S638qxuDO
乙乙
ガハマさんが聖母すぎてヤバイ
587 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/19(土) 23:26:55.61 ID:8GUIhwxwo
乙です!
588 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/20(日) 00:13:51.59 ID:iFEI4lK50
乙
待ってた甲斐があった
589 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/20(日) 00:39:27.91 ID:Qd9Ue8Qw0
乙です!
590 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/20(日) 19:24:54.19 ID:0C/jSU6vO
乙です
591 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/21(月) 08:57:21.95 ID:Sjn1Wjbeo
すき
592 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/23(水) 16:20:45.53 ID:2WBYBHo/0
ようやく追いついた。乙
593 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/28(月) 20:25:44.76 ID:ND36cw5Z0
はよ……続きはよ……
594 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/29(火) 07:36:11.68 ID:QQX2gPcdo
どうも
>>1
です、年末進行に忙殺されて進行が大分滞っております申し訳ありません
決してナルメアとSSR仁奈引いたのが嬉しくなってタブレットを手放せなくなっていたわけでは以下略
今日から休みなので今年の残り三日でなんとか三話エピローグを完成させようと思ってます
間に合わなくとも三が日でなんとか……というわけで期待せずお待ち下さい
595 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/29(火) 09:50:44.85 ID:nRUoSBdwo
年末進行ほと予定を狂わすものもないから気にするな
596 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2015/12/31(木) 18:11:29.57 ID:C5iodEB8o
このタイミングでグレンラガン無料配信とか殺す気なの?どうも
>>1
です
なんとか書き上げこれから推敲です……きっと年内には間に合います、多分
出来れば22時には投下したいとこですが、期待せずお待ち下さい
597 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2015/12/31(木) 18:34:23.17 ID:Q6nUctmro
期待
598 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2015/12/31(木) 22:17:21.41 ID:C5iodEB80
どうも
>>1
です。三話エピローグ投下します。
今回は流石に短めです。
ではどうぞ。
599 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/12/31(木) 22:19:32.67 ID:C5iodEB80
ホテルを出たら既に宵闇……なんてことはなく、
沈みかけの夕日が目肌を刺してクラッとした。
夕暮れ、黄昏。
カラスが鳴いたら帰ろうという、一抹の寂しさを匂わせる僅かな一時。
淡く胸を締め付けるような橙色の光の中を由比ヶ浜と並んで歩いている。
ホテルを出る前、事が済んだらシャワー浴びて時間ギリギリまでこう、イチャイチャしていた。
手を握ったり、頬や唇を合わせたり、撫でたり、撫でられたり、
具体的な性刺激以外のスキンシップは軒並みやったと思う。
睦言も吐けるだけ吐いた。
もう唾液が水飴の如く、乾燥させたらサッカリンにでもなりそうなくらい甘々。
冗談抜きにこれまでの人生で口にした以上の回数「好き」「愛してる」を伝えた。
暖かで、甘やかで、何にも代え難く満ち足りた時間だった。
しかし大切な時間は何時だって早く過ぎ去って、
ホテル――部屋を出た瞬間から魔法は解けてしまった。
そうして夢から醒めた俺の内側は一つの感情に支配されている。
600 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/12/31(木) 22:21:08.65 ID:C5iodEB80
恥。
恥。恥。
恥恥恥。
恥恥恥恥恥恥恥恥恥恥恥恥恥恥恥。
羞恥羞恥羞恥羞恥羞恥羞恥羞恥恥辱羞恥羞恥羞恥羞恥。
……かように、赤字の弾幕で俺の脳内は埋め尽くされた。
いやだって俺だよ?
比企谷八幡だよ?
女々しさと切なさと心弱さに定評のあるダメ男クズ男の千葉代表だよ?
その俺が好きとか愛してるとか裸で抱き合ったりとか、
あまつさえ脱童貞の感動で噎び泣いたんだよ?
恥。
恥。恥。
恥恥恥。
恥ずか死。
これは恥ずか死ぬ。
要は皮一枚、羞恥によっても人は死ぬのだ。
七丁歩いたらモツが飛び出す勢い。
それだけでなく、こうして二人並んで歩く妙齢の男女、
周囲からは間違いなくカップルと思われているだろう。それがかなりキツい。
一部ではあらあらまぁまぁと微笑ましく、
大部分ではあんなナリ(男の方だけ)でカップルとかプッwwwと嗤われ、
陰からは爆発しろ爆散しろと大量にして強力無比な呪詛を向けられているだろう。
勘違いなんかじゃない、そうだ、そうに決まってる!
窓に!窓に!
601 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/12/31(木) 22:23:22.41 ID:C5iodEB80
睦み合いの光景が僅かでも脳内でフラッシュバックする度、
俺はまたとんでもないことをやらかして、現在進行系でやらかしているのだと、
俺以外の全員にそれが分かっているのだと、
四方から精神の鉛玉をしこたまブチ込まれている気分だった。
よって部屋……はともかくホテル出た瞬間から由比ヶ浜とは一言も喋れていない。
こんな状態で口聞いたらどんなキモどもりや勘違い発言が飛び出すか分かったもんじゃないし。
そして部屋から出た途端に呼び方が下の名前から
上の名前に戻ったことも既に隣の彼女から突っ込まれている。
なんか「むぅ」って膨れちゃったけど。そういうのスゲェ可愛かったけど。
ともあれ愛の城は魔法の城。外に出れば結界の影響は消えてしまう。
賢者とは魔法使いの行き着く先ではなく、
魔法の世界を抜け出て現実を見据えてしまった者のことを言うのだと実感した。
発射した後の冷静さで世界平和とか考えても長続きしないんだよなぁ。
だが今の俺は賢者ではない。
脳も心臓も現実の負荷ですっかり参ってしまっているが、ただ一つ魔法の解けていない部分があった。
俺の右手と由比ヶ浜の左手。
俺達の手は、指は、何を言うでも示すでもなく自然と繋がっていた。
互いの握力が互いの手をホールドして離さない。
ホテルを出る前からずっと、俺達の手は指一本一本を組み合わせた恋人繋ぎのまま。
602 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/12/31(木) 22:25:01.83 ID:C5iodEB80
それこそ脳は数時間、数十分前の己の痴態を思い出しては発狂し、
周囲の視線を意識しては悪い意味で心臓は跳ねに跳ねた。
それでも繋がったままの手は言うことを聞かない……否、離そうだなんて思いもしない。
この人の手を離さない。僕の魂ごと離してしまう気がするから
昔そんなキャッチフレーズのゲームがあって、正にそんな気持ちだ、
組み合わさって、互いの異なる体温が一つになっている。
今こうして、かつての俺なら一人逃げ出していただろう羞恥から
逃げずにいられるのはこの温もりを失いたくないからだ。
どれだけ歪でも、一度手に入ってしまった物を失わない為に人は間違いを繰り返す。
そんな一般的な情の維持を欺瞞と見下し、
また同じような状況に置かれては誤りに誤った俺が、また失うことを怖れている。
人の出会いは一期一会
本物の繋がりは意識しなくとも続いていくし、そうでない偽物なら維持する必要は無い
今は、そんな風には到底考えられない。
どんな関係も、維持しようとしなければ続いていかない。
それを痛い程に思い知ったから。
放って置いても深まっていくのなんて借金か重病くらいのもんだ。
603 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/12/31(木) 22:26:49.24 ID:C5iodEB80
チラと横を見やる。
チラとこちらを見つめていた由比ヶ浜と視線がかち合い、急いで目を反らす。
二人同時に、逆方向に。
由比ヶ浜の方もさっきからずっとこの調子だ。
魔法が解けたのは同じだったのか、ホテルを出てからこっち由比ヶ浜も黙り込んだまま。
でも繋がった手から前向きな感情や気持ちが伝わってくるようで気まずくはない。
少しでも力を緩めると、その分を埋めるかのように向こうの握力が強まるくらいだ。
恥ずかしいが、嬉しい。
手を繋いだままどこまでも、永遠にでも歩いていたいと思う。
だが今俺達が向かう先は由比ヶ浜の家で、手に残った僅かな魔法を消し去りに行くのだ。
始まったものは何時か終わる、だが俺達の関係が一時だけってわけじゃない。
それでもあの時間と明確な断絶を作ってしまうことが惜しかった。
604 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/12/31(木) 22:28:13.75 ID:C5iodEB80
何時までも今日であって欲しかった。
何時までもあの部屋の中にいたかった。
何時までもこの手を繋いでいたかった。
でも、終わってしまう。
これから由比ヶ浜と俺が歩んでいくということは、
こうした喪失と向き合い続けるということなのだろうか。
それは幸せな展望なのだろうが、反面とても寒くて寂しいことだと思えてならない。
由比ヶ浜の温もりと隣に在れる幸福を身に受けながらも、
僅か先の時間にそれを失うことを想像しては
今でさえ裡側に残るネガティブな執着が駄々っ子のようにグズり震え始めるのを感じた。
605 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/12/31(木) 22:30:14.61 ID:C5iodEB80
不意に由比ヶ浜が足を止めた。
見渡せばそこには見覚えがある。
二年前の夏、浴衣の由比ヶ浜と並んで歩いた道だ。
その後の記憶と比べればまだ小さく淡いものだが、
それでも由比ヶ浜の気持ちから逃げた思い出は心臓の棘を軋ませた。
「……ここまででいいから」
由比ヶ浜は小さくそう告げる。
それは魔法を解かす最後の合言葉。
この一言で俺達は切り離され、特別な時間は終わってまた日常が戻ってくる。
かつてはそういう特別さを不運不幸と割切っては身を伏せてやり過ごし、
戻ってくる日常だけを頼りに生きていた。
けれど今は足が止まる。
進めない、進みたくない。
特別な時間は何時までも特別で、終わらないが故に特別なのだと信じたかった。
どうしてもそんな気持ちが途切れず、途切れない気持ちは握力を緩めなかった。
606 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/12/31(木) 22:31:51.25 ID:C5iodEB80
「ここまでで、いいから……だからヒッキー、手を離してよ」
でもそれは、由比ヶ浜も同じ。
「お前こそ離せって。 帰れねぇぞ、それじゃ」
俺の手が離れないように、由比ヶ浜の握力もまた緩まなかった。
「あ、あたしはもう力抜いてるし。 ヒッキーが離さないんじゃん」
「ばっかお前、既に脱力状態だっつの。 お前の方こそ離せよ」
「うわヒッキー久々にキモい! そんなバレバレな嘘であたしの手を、ぎゅ、ぎゅってしてたいんだ!」
「お前も久々にうっぜぇ勘違い女だなおい、女から男でもセクハラって成立すんだぞ? 知ってた?」
「そ、そのくらい知ってるし! 逆セクハラって奴でしょ!?」
「はい浅知恵確定ー、性別問わず性的な接触や交流の強要をセクハラと呼ぶのであって逆って付けるのはジェンダー的には蔑称なんだぞ」
「……べっしょ?」
「そこに引っ掛かるのかよ……」
何時かのような馬鹿馬鹿しいやり取り。
それですらただこの時間を引き延ばすための言い訳なのだろう。
607 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/12/31(木) 22:33:02.78 ID:C5iodEB80
けれどそんな無理矢理な時間の確保は直ぐに止まる。
蔑称の話題はそこから「う」の字を抜いた俳優の名前に届いた辺りでストップした。
目的の無い会話を続けるには俺の方がその手のスキルに乏しいし。
「……えーと」
それでも由比ヶ浜はどうにか話を続けようと脳を回転させているらしい。
そんな姿が微笑ましく、だからこそここは俺が動かねばならないのだろう。
意を決しその部分の霊体を切り離すが如く、今度こそ手から力を抜いた。
「――え?」
俺の脱力に驚いたらしい由比ヶ浜も力が緩み、
その隙を逃さず由比ヶ浜の手から逃げ出した。
「あ……」
その瞬間、由比ヶ浜の眉は八の字に寄った。
悲しいのか、寂しいのか。
それを見てはまた心臓がギシリと痛む。
608 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/12/31(木) 22:34:34.18 ID:C5iodEB80
仕方無いことだし、傷付けたわけではないだろう。
でも仕方が無いのに、一時の終わりがこうも胸に穴を空けるなんて。
お互い随分手汗をかいたのだろう、
ほんの僅かなそよ風で残った温もりが急速に失われていくのを感じた。
きっとこの未練は正しい。
誰かを大切に、また誰かから大切にされていることの何よりの証明だから。
でもそれで足踏みを続けることはきっと正しくない。
だから切り離すのはあくまで俺の役目……なのに。
「えー、その」
何も出てこない。
さっきみたいな脊髄反射の軽口でいいのに、何か言わなければいけないのに。
このまま黙って別れてそれでどうにかなる浅い絆じゃないけれど、
それでも何か残さなければいけなかった。
義務感なのだろうか。
そうして俯いて何分か、ひょっとしたら数十分。
大切な言葉を残そうと果てなく言語野の粘土を捏ねくり回して、
まだ形が定まらない。
あれこれ悩んでいる内に由比ヶ浜が、
「えと、じゃあ、あたしもう……」
そう切り出してくる。
609 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/12/31(木) 22:36:03.89 ID:C5iodEB80
「あ、いや、ちょっと」
過剰に熱を放出していた脳が焦って更に発熱し始める。
そうなれば余計に粘土は柔らかく、寧ろ解けて液状になりつつあった。
ああ、どうすればいい。
何か、何か言え。
大切なんだ、大切なモノを残さなければ。
大切なのモノがそんな直ぐに出てくるか馬鹿め。
何分も考えてそれかよ情けない。
数分とか一瞬に決まってるだろいい加減にしろ。
とうとう思考は内側で仲違いを始め、
由比ヶ浜はそんな俺のことを知ってか知らずか今度こそ言い切ってしまう。
「あたしもう、行かなきゃ」
寂しげな顔は、別に俺を責めたわけでも俺がやらかしたせいでもない。
ただ俺は高望みして、何か綺麗な締めをこの場に用意したかっただけだ。
でも、残したいんだ。
特別な時間が終わる、それが避けられないならせめて特別な終わり方が欲しい。
ここまで情けなく格好悪い俺でも、そのくらいの欲や贅沢があってもいいじゃないか。
610 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/12/31(木) 22:37:20.70 ID:C5iodEB80
でも、何を言おう。何を残そう。
特別な重さを持った、責任ある言葉。
しかしその重さに足を取られて動けなくなったのが今の俺だ。
逃げに逃げ続けた俺の心にここ一番で発揮する馬力なんてありはしない。
……だったら、責任を放り投げるしかない。
「ゆ、由比ヶ浜!」
もう背を向けようとしていた由比ヶ浜に向けて、必死に呼びかける。
でも上擦って裏返りかけてた。うわ俺キモッ!
しかしそれを咎めるようなことはなく、由比ヶ浜は再び俺と向き直ってくれる。
「な、何? ヒッキー」
こんなキモい俺がこれから何を言おう。
大切な時間を締めくくる重石を放棄して、チャラくていい加減な言葉を残すのか。
俺だから?
仕方無いから?
ああでも、何もないなら、そのくらいなら――。
611 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/12/31(木) 22:38:23.74 ID:C5iodEB80
「えと、何だ、その」
軽くて、チャラくて、無責任。
でも大切な言葉。
次へ繋げるための。
次。
未来。
明日
「……また、明日な」
612 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2015/12/31(木) 22:40:19.56 ID:C5iodEB80
自然と口に出たのは、それだった。
受け取った由比ヶ浜は瞬間目を見開き、
「――うん! また明日!」
その顔も一瞬で華になった。
あまりに濃密な一日だったから忘れていたけど、
今日はゴールデンウィークの初日なんだ。
その初日が何処までも突発的なイベントで埋め尽くされていた。
だから、そんな風に放り投げたって何の問題も無いじゃないか。
また突発的な、どんな形になるかも分からない口約束だけど、繋がりさえすればいい。
あやふやなまま続いたって、それでも今日のように大切な時間になっていく……そう信じよう。
どんな形だって今は過程で、その先に幸福な結末はきっと待っている。
「じゃあ帰ったら連絡するわ」
「そだね、あたしも家着いたら超メールするから! あ、電話の方がいい?」
「いや落ち着け、とりあえずお互い帰宅してからな?」
613 :
以下、2016年まであと4683秒。。。
[sage saga]:2015/12/31(木) 22:41:57.90 ID:C5iodEB80
何時ものようにはしゃぎ回る由比ヶ浜を見ると、
さっきまでの重圧や疲労が嘘のように吹き飛んで行く。
言って良かった。
無責任でも、動けて良かった。
「そんじゃ俺も帰るわ……また、明日」
「また明日ね、ヒッキー」
繋げよう。
繋げ続けよう。
それが俺のやるべきことなんだと、心から思う。
背中を向けて家を目指し、でもことある毎に振り返って手を振ってくる由比ヶ浜を
呆れ半分嬉しさ半分で見つめながら、終わる今日への寂寥が鳴りを潜めているのに気が付いた。
さっきまでグズっていた胸中のネガい子供は、はにかむように笑っていた。
「……帰るか」
由比ヶ浜の姿が見えなくなってから俺も踵を返す。
614 :
以下、2016年まであと4607秒。。。
[sage saga]:2015/12/31(木) 22:43:13.01 ID:C5iodEB80
もう夕暮れの気配は消え去り、辺りはすっかり夜。
しかし夜空には雲一つ無く、黒よりも透き通って広がる濃紺が全天を埋め尽くすようだった。
ポケットに手を突っ込みながら、見るとも無しに上空を見上げる。
――良い夜だ。
何を思うでもなく、自然そんな言葉が脳裏に浮かんだ。
中二病を患っていた頃の苦い記憶が蘇ってきそうなものだが、痛々しさは感じない。
綺麗な夜空だって、そう思っただけだ。
その夜空と同じように澄み渡っていく心を感じながら、
今までにない軽い足取りで駅へ向かっていく。
明日もきっと、良い日と良い夜になるだろう。
そう信じている。
615 :
以下、2016年まであと4474秒。。。
[sage saga]:2015/12/31(木) 22:45:26.01 ID:C5iodEB80
が、それでも一日が綺麗に締まらないのはやっぱり俺。
帰宅した俺を待っていたのはゴシップに餓えた両親と小悪魔な妹で、
俺の帰宅を待ちきれなかったのか由比ヶ浜が小町に送ったメールの文面を巡って
夜も遅くまで舌戦・烈戦・超激戦を繰り広げ、
何十通と待ちぼうけのメールを送ってきた由比ヶ浜に気付かず家族をあしらい疲弊した俺は
激おこな由比ヶ浜に電話で深夜まで謝り倒したのだった。
やっぱ俺の人生ってクソだわ。
616 :
以下、2016年まであと4155秒。。。
[sage saga]:2015/12/31(木) 22:50:46.14 ID:C5iodEB80
これにて第三話、また今年の投下は終了となります。
次回から始まる第二部・性春激闘編をお楽しみに。
嘘です。でも第二部に入る予定です。
617 :
以下、2016年まであと3709秒。。。
[sage saga]:2015/12/31(木) 22:58:11.51 ID:C5iodEB80
・今後の予定
以前書いた通り、次回からは面倒臭い展開は控えめで毎回イチャエロする予定です
ようやくタイトル回収ってことでガンガンレベルが上がっていくガハマさんの勇姿をお楽しみに
そんなガハマさんに悔しくてビクンビクン感じさせられちゃうヒッキーの雄姿もお楽しみに
更新速度も上昇……したらいいなぁ
あとこのスレを別の場所でまとめようか、と思案中ですが需要あるでしょうか
色々面倒臭い内容ですしまとめにもスルーされてるので自家発電したろうか、と
ただまとめるにしても次回以降の話優先で、ここまでの話は訂正したい部分が多いので何時になるか分かりませんが
何か意見がありましたら書き込んでもらえると有り難いです
というわけでここまでの応援有り難う御座いました、来年も宜しくお願いします
良いお年を
618 :
以下、2016年まであと3666秒。。。
[sage]:2015/12/31(木) 22:58:54.74 ID:7QXr5NAZO
乙でした
619 :
以下、2016年まであと1924秒。。。
[sage]:2015/12/31(木) 23:27:56.57 ID:Fvv3MUIho
乙です
620 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage]:2016/01/01(金) 10:53:46.40 ID:EJyn8GyhO
乙でした!
今年も楽しみにしてます!
621 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage]:2016/01/01(金) 18:39:01.52 ID:Y3ruLz1w0
乙
今年も
>>1
の投下を待ち続けるからな!
622 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage]:2016/01/01(金) 20:35:08.56 ID:qTCcGTTSo
>>617
見返したくなったらここで読みなおすからまとめが必要と思ったことはないかな
でも加筆修正があるならそっちも楽しみにしてる
623 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage]:2016/01/03(日) 16:26:05.15 ID:bqbyd3MEo
あけましておめでとうございます、どうも
>>1
です
次回以降は毎回イチャエロになると言いましたが、それに当たって
プレイ内容やシチュエーション・・…の参考意見を募集してみたいと思います
注意事項として
・ヒッキーとガハマさんの二人限定
・常識的(?)な範囲内でのイチャエロ
・アブノーマルでも社会的に死なない範囲で
・あくまで参考なので、貰った意見そのままにはならないかも
以上の条件が守られたものの中から、書けそうなものは拾いたいと思ってます
向こう三話分のプロットは出来上がっているので、拾うのはそれ以降になりそうです
またまとめに関する意見も引き続き募集してます
それでは本年も宜しくお願いします
624 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage]:2016/01/03(日) 18:40:01.64 ID:nY19++Dso
ガハマさんの生尻を枕にして顔をうずめたい
625 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage]:2016/01/03(日) 20:12:33.94 ID:guuKMUtaO
杭に見えた
626 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage]:2016/01/03(日) 21:23:53.11 ID:46n9XNHhO
ガハマさんを拘束して欲しい
627 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage]:2016/01/04(月) 05:12:05.03 ID:P+93X7obo
メス犬格好で青姦プレイ、マーキングもあるよ!で
628 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage]:2016/01/04(月) 06:57:30.32 ID:4Sy4N+F4o
授乳手コキを是非お願いします
あとなれた2人がスローセックスでまったりイチャイチャしてるのが見たいです
629 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage]:2016/01/05(火) 02:00:47.20 ID:pl57D0Hr0
縛って潮吹かせて欲しい
630 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage]:2016/01/05(火) 02:59:48.68 ID:IlGhw2Lco
動けないガハマさんをヒッキーに攻めたおしてほしいな
631 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage]:2016/01/05(火) 22:42:34.16 ID:3MI9NXIw0
馬乗りパイずりで顔射して
精液をちんぽで顔に塗りたくって顔ズリしたあと
口に挿入してイラマで口内射精ごっくん、そのままお掃除フェラ
ちんぽ咥えながら[
田島「チ○コ破裂するっ!」
]するように命じて2回くらいイッたあと
いやらしく挿入をおねだりさせる
632 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage]:2016/01/05(火) 23:25:20.76 ID:6uPPgYwyo
たたなくなるまでフェラチオ
633 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage]:2016/01/05(火) 23:29:41.60 ID:ctc24AZGO
お前ら業が深いな
634 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage]:2016/01/06(水) 00:41:41.80 ID:3UMdHsFBO
お尻も試して欲しい
635 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage]:2016/01/07(木) 20:27:37.45 ID:p6Wq1by/o
寝起きで比企谷→ガハマ
636 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage]:2016/01/08(金) 07:23:05.79 ID:ndVJLiDx0
よし、間を採って寝フェラにしよう
637 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage]:2016/01/12(火) 08:26:16.48 ID:JITIuAeho
今年の抱負は「SS界隈一のガハマ作家になる!」どうも
>>1
です
多くのリクエスト有り難う御座います、闇深いッスね
引き続きリク、まとめへの意見募集中です
で、ちょっとスランプ気味で筆があまり進んでおりません
四話は一括投下しようと思ったんですが、全部となったら時間もかかりそうなので
今日の夕方か夜辺りに前半部を投下したいと思います
期待せずお待ち下さい
638 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage]:2016/01/12(火) 21:08:31.64 ID:yMzYeZ5S0
待機
639 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage]:2016/01/12(火) 21:39:30.30 ID:JITIuAeho
どうも
>>1
です
今からご飯なんで終わったら推敲、後に投下したいと思います
暫しお待ち下さい
640 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[saga]:2016/01/12(火) 23:17:50.29 ID:JITIuAeh0
どうも
>>1
です、遅れてしまい申し訳ありません
四話前半投下します
641 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage saga]:2016/01/12(火) 23:22:34.11 ID:JITIuAeh0
ゴールデンウィークも明けて五月病の倦怠が心身を蝕む中、俺は遅まきながらベッドを買った。
人間生きてさえいられればどんな状況にも適応出来てしまうもので、
実際フローリング布団にもそれなりに慣れてきたつもりだったが、
先日の帰省で味わった久々のベッド就寝はズボラな俺にすら睡眠の質を意識させるに十分だった。
やっぱ長生きしたきゃ睡眠は大事だわ、水木先生の睡眠力を俺にも!
というわけでベッド導入は生活向上には当然の成り行きであり、そこに他意は無い。
……ということにしてある。
ピンポーン
来訪者の存在を示す安っぽい電子音が鳴った。
唐突というわけでもなく近い時間にそうなるのは既知だったが、
意識を裡側に向けていた俺は身体をビクリと反応させてしまった。
誰も見てないのに何だか恥ずかしくなる生理現象その一である。
642 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage saga]:2016/01/12(火) 23:23:39.88 ID:JITIuAeh0
一息吐いてビビリの余韻を静めながら扉へと向かう。
宅配でもないから判子も持たない。
新聞とか宗教の勧誘の可能性も微粒子レベルで存在しているけど。
ガチャリ、もう聞き慣れた音を耳にしながら扉を開くと、
「来たよヒッキー、やっはろー!」
何時も通り元気で馬鹿っぽくて愛おしい声色の、
こちらも聞き慣れてしまった珍妙挨拶が耳に入ってきた。
今日は俺の……恋人、であるところの由比ヶ浜結衣が遊びに来る予定だったのだ。
643 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage saga]:2016/01/12(火) 23:25:12.31 ID:JITIuAeh0
事の起こりは一昨日のこと。
ゴールデンウィーク終了後最初の土日前にベッド導入の話を由比ヶ浜としたのだ。
すると「見て見たい!」と過剰なくらいの反応で俺の部屋に押しかけることを
一方的に決定したのだった。やっぱコイツ変なとこで押しが強い。
正直ベッド見て見たいってだけで遊びに来るのはどうなのとぼっちの習性で思わなくもない。
そもそも学校帰りに遊びに来るのもしょっちゅうだけど。
ともあれ些細なことで騒ぎたがるのはリア充の性質だし、
何よりそれ自体は口実で由比ヶ浜は単に俺と一緒にいたかっただけなのかもしれない。
そう考えるととにかく恥ずかしく、また少しだけ嬉しくなる。
そういうのを疑わない程度には俺も由比ヶ浜と一緒にいることを望めているということなのだろう。
で、持ち運びの都合上バラバラのパーツを通販での購入になり、
組み立てにも時間がかかるだろうということで
宅配予定の土曜ではなく本日日曜の来訪と相成った。
644 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage saga]:2016/01/12(火) 23:26:25.29 ID:JITIuAeh0
狭く短い廊下を通ってリビングへ連れ立って行く。
事前に準備しておいたテーブルと座布団へ由比ヶ浜を誘導……する間もなく、
「これがヒッキーのベッドかー……えいっ!」
俺の脇をすり抜けて、由比ヶ浜は遠慮無しにベッドへとダイブした。
購入組み立てしたばかりの真新しいベッドの瑞々しい反発で由比ヶ浜はぼよんと跳ねる。
「わーふっかふかー! えいっ、えいっ!」
新しい玩具か寝所を与えられた犬のように目を輝かせながらぼよんぼよん跳ねている。
ついでに何処かがぼよんぼよん揺れている。何処とは言わんが。だっだーん。
「……何やってんのお前」
由比ヶ浜のこういう勢い任せな行動にも慣れたもんだが、それでも一応突っ込んでおく。
片方が非常識ならも片方は常識的な対応でバランスを取るのが人間関係の正しい在り方だろう。
由比ヶ浜は九割常識的で俺の方は九割非常識なんだけどな、ハッハッハ。
645 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage saga]:2016/01/12(火) 23:27:45.23 ID:JITIuAeh0
「だって新しいベッドだし、遊びたいし」
「子供か」
「あたし達まだ成人前なんだから子供じゃん?」
「そういう意味での子供じゃねぇよ……」
投票権の範囲拡大とか成人年齢の引き下げの流れが出来てるっぽいし、
何より子供と言うには由比ヶ浜の肢体は爽やかで瑞々しくも熟れて包容力抜群の甘々なんだけどな。
果糖万歳。
……なんてことを考えれば、
必然一週間ほど前の記憶がフラッシュバックし一瞬で心臓が肥大化する。
ついでに股間も肥大化しそうになる。ズキューン。
646 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage saga]:2016/01/12(火) 23:28:45.74 ID:JITIuAeh0
ゴールデンウィークが明けてからこっち、学内外問わず由比ヶ浜との距離は更に近くなった。
まだまだそれが恥ずかしく出来れば避けたいと思う逃げ腰は変わらずとも、
その距離を周囲に見せ付けてやりたいという感情も自分の中に生まれていた。
あの日を境に、俺は由比ヶ浜との関係を前向きに受け取れるようになったのだろう。
だがそれにしたってあの日の記憶や経験はあまりに鮮烈で濃密で、
それらが引き起こす衝動は生半なコントロールなど受け付けないほど爆発的に強力だった。
それこそ由比ヶ浜とのスキンシップは愚かただ話をしたり見かけるだけで、
由比ヶ浜のいない日常生活の中でも、
そもそも生殖性欲の一切関わらない哲学数式の話の中からですら、
ふとした切っ掛けで顔を出し俺の中を無茶苦茶にかき回していった。
647 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage saga]:2016/01/12(火) 23:29:55.68 ID:JITIuAeh0
だからその……そーいうことを意識させる状況というのは、マズい。
由比ヶ浜の来訪が決まってからあらぬ妄想で心身共に浮き足立っていた。
二人きりの部屋、ベッドではしゃぐ彼女。
思わず「誘ってんの?」と口から滑りそうになるくらいおあつらえ向きのシチュエーション。
付き合い始めて一年以上、俺達はようやく共に歩み始めたが、まだ歩み始めたばかり。
何が正解で間違いかを判別出来る経験なんて持ってやしないのだ。
勘違いは、まだ怖い。
「ともかくベッドから降りて座れ、茶ァ淹れるから」
後は顔や態度に焦りが出ないよう努めながら、平和な方向へ誘導する。
ベッドの話を肴に茶と菓子で舌鼓を打ち、陽が暮れたら送っていく。
これで良い。無難だ。ベタベタにベター。
「やーだっ」
が、由比ヶ浜は実に楽しそうに俺のもてなしを拒否った。
それどころかベッドへ全身を投げ出し、布団に顔を埋めて
「ヒッキーの匂いは、まだそんなにしないなぁ」
なんてことを仰りやがる。
648 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage saga]:2016/01/12(火) 23:31:38.98 ID:JITIuAeh0
いやもう何なのこの子……本当に誘ってんの?
ちなみに越してきた当初の一夜がアレだったもんで布団も一枚必要だろうとそっちも買っていた。
これは新しい方を自分用にしといて正解だったな……。
ここで「ヒッキーの匂いがする」とか言われてたらちょっとヤバかった。
というかその想像だけで既にヤバい。
「……買ったばかりで、当たり前だろ。 馬鹿なこと言ってねぇで早く降りろって」
「だからやだって……よーしヒッキーのより先にあたしの匂いつけちゃおー♪」
そして布団に全身を擦りつけ楽しそうにマーキングを始めた。
実に愛玩動物的……いやその喩えも危険が危ない。
由比ヶ浜が愛玩……ぺ、ペットってお前。ご主人様ってお前!
何時かのメイド喫茶なんて比じゃねぇぞオイ!
649 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage saga]:2016/01/12(火) 23:32:57.25 ID:JITIuAeh0
「本当お前、いい加減にしとけよ。 早く降りんと茶も菓子も出さんぞオイ」
何が彼女をそこまで駆り立てるのか……ならばその欲望を直接攻撃すれば何とか。
食欲には敏感な彼女のこと、これなら俺のグダグダ説得よりもまだ効果が――
「んー、だったらお茶もお菓子もいらないや」
――さいですか。
いやちょっと悩む素振りはあった。
でも効果があってこれだからやっぱ所詮俺だわ。
「それに座るならベッドにだって座れるじゃん? ここでいーよ」
「……さよけ」
なんかもうどうでも良くなってきた。
由比ヶ浜が九割常識的というならこういうのもリア充、
引いては社会の常識でありそこに馴染めず反抗しているぼっちの俺こそが
マイノリティであり世間知らずの恥知らずなのだろう。
そういうことにしとけ俺。
650 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage]:2016/01/12(火) 23:33:03.29 ID:m19RWmq9O
いいぞ
651 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage saga]:2016/01/12(火) 23:34:30.21 ID:JITIuAeh0
そしてベッドに寝転んでいた由比ヶ浜は起き上がるとベッドの縁に腰をかけた。
ちょこんと座る姿勢はまぁ可愛いんだが妙な疲労感からそこに感慨を抱くこともない。
疲れた時に肉食っても顎疲れるだけで味気ないよね……。
麻痺気味な思考で俺もフローリングに敷いた座布団へ腰を下ろそうとした……
「ヒッキーもこっちに座ろうよ」
ところで、由比ヶ浜が自分の隣のスペースをポンポン叩いた。
いやもう俺は座布団が良い、座布団が呼んでる……。
「いえそちらはおぜう様専用でせう」
「変な口調すんなし。 とにかく隣でよくない? 隣がいいよ」
「俺は身を挺して尻を庇おうとする座布団君の心意気を無駄にしたくねぇんだよ」
「あ、そーいうの知ってる! えーと……ギジン化、てヤツでしょ?」
「え、お前擬人化とかイケる口なの?」
「イケるっていうか、聞いたことあるってだけで……床と天上の届かない恋、みたいな」
何その無駄に詩的な捉え方。これが現代文学?
シェイクスピアの魂は現代にも連綿連なり新たな形へ至――
「……てゆーのを前に姫菜が言ってたし」
――前言撤回、ホモかよ。
いや演劇や文学の新たな受け皿として餌を与えれば与えるほど肥ゆる
腐葉土があると考えれば……その内本当になりそうで怖ぇな。
652 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage saga]:2016/01/12(火) 23:36:24.73 ID:JITIuAeh0
「変わんねぇなぁ海老名さんも」
「寧ろ卒業してからもっと自由になってる気がするよー」
あははと笑う由比ヶ浜の様子に幾分心が休まり、何食わぬ顔で座布団へ腰を下ろそうとすると、
「あ、ヒッキー隣! こっちこっち!」
間髪入れず由比ヶ浜の突っ込みが入る。チッ。
「……別に場所なんてどこでもいいじゃねぇか」
「どこでも良くな――ううん、隣の方がいいと思うよ?」
「程々で満足しとかないと身を滅ぼすって孔子と韓非の中華二大思想家も言ってるぞ」
「こんなの程々だし、ヒッキーが淡泊なだけじゃん?」
「清貧質素は比企谷家の家訓だから」
「専業主夫でダラけて暮らしたいとか言ってた人のセリフじゃないし!」
653 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage saga]:2016/01/12(火) 23:37:28.55 ID:JITIuAeh0
おおう失敬な、専業主夫は志していたがダラけて暮らしたいとまでは――言ってたっけ、どうだろう。
「ともかく、声さえ届けば会話なんて成立すんだから場所なんて一々気にするもんじゃないだろ」
この話題が続くと墓穴掘りそうだったので強引に戻していく。
会話というコミュニケーションに於いてこの主張は正論だろう。
あくまで互いの声、言葉によるやり取りが主となるなら声さえ届く位置に居れば良い。
この場には俺と由比ヶ浜しか居らず、鼓膜の振動を邪魔する雑音も無い。
よってこれは絶対的に正しい。
正しいが。
「……お話だけで、いいの?」
――掠れたような甘い声が、俺に間違いを突きつけてくる。
654 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage saga]:2016/01/12(火) 23:38:37.50 ID:JITIuAeh0
心臓が一気に破裂する。
そう錯覚するほど痛烈な鼓動。
僅かに視界が白み、足は重みを手放し浮遊感に踊る。
話だけ。
それで済まそうとしていた俺の間違いはとっくにバレていたのだ。
「話以外の、何をすんだよ」
それでも見苦しく本質から遠ざかろうとする俺だが、それを逃がすような由比ヶ浜ではない。
「色々あると思うよ……だから、ね?」
ニコリ微笑み逃げ道を塞いでくる。
由比ヶ浜はただ強引なだけの押しだけでなく、こういう柔らかな誘導も使うようになっていた。
人はそれを、誘惑、と呼ぶのだろう。
655 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage saga]:2016/01/12(火) 23:40:17.12 ID:JITIuAeh0
「いや、その、でもだ、な、こう……なんだ」
毒か混乱か、霧状にバステを散布して弱点を突いてくる由比ヶ浜を前にしたら俺に為す術はない。
それでもとしどろもどろに抵抗する俺に、また有効な手。
「……それとも、ヒッキーはあたしの隣、イヤ?」
切なげに眉を寄せ、俯きながら上目遣い。
ゾクリ、背筋が震える。
ズクリ、胸が痛む。
再度膨張する心臓、今度は棘が疼いて痛覚に電流を走らせた。
あー畜生、こんなん勘違いしようもなく狙ってやってやがる。俺でも分かるわこんなん。
でも抵抗できない、悔しいけど(痛みを)感じちゃうビクンビクン。
由比ヶ浜は馬鹿だが、それは知性や賢さと両立しないものではない。
ここ一年、彼女は実に女性らしい強さ賢さを会得しつつあった。
……それはそれで良いんだけど、なんだ、困る。
そんな由比ヶ浜の老獪練達な攻めに困り果てた俺は由比ヶ浜の望み通りに折れるしかなかった。
656 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage saga]:2016/01/12(火) 23:41:43.96 ID:JITIuAeh0
「……分かったよ、隣、座る」
「うん♪」
俺の敗北宣言を実に嬉しそうに受け取る由比ヶ浜。
そんな様も愛らしいのだが、なんか小町に似てきたような気がして複雑な気分。
アイツ、由比ヶ浜に変なこと吹き込んでねぇだろうな。
今度問い質してみようと心に誓い、俺は由比ヶ浜の勧め通りベッドの縁に腰掛けた。
「……ヒッキー?」
「なんだよ」
「隣って言ったよね?」
「隣だろ」
「50センチは離れてる気がするんだけど」
「離れてるな」
「隣って言ったよね?」
「隣だろ」
「……離れてるじゃん」
「離れてるな」
「隣って……てなんか繰り返しになってるし! 隣じゃないよそんなのー!」
657 :
以下、2015年にかわりまして2016年がお送りします
[sage saga]:2016/01/12(火) 23:43:12.94 ID:JITIuAeh0
「いやお前、距離があろうが俺とお前の間に誰か居るわけでも何か置かれてるわけでもない。 よって今はお前の隣に俺が居て、俺の隣にお前がいる状態ってわけだ」
「屁理屈過ぎるっ!」
「でもお前の隣でこうして会話してるんだから提示された条件は満たした筈だろ」
言われた通り屁理屈を垂れると由比ヶ浜は「むぅ」って感じに頬を膨らませた。
なんか小動物的だな、カワイイ!(伝説のスーパーサイヤ人的ニュアンス)
そしてそんな栗鼠チック由比ヶ浜は無言で身体をズラした。
方向は勿論俺の居る方。
距離が30センチくらいまで狭まる。
「……」
俺の方も黙って身体をズラす。
方向は勿論由比ヶ浜の居ない方。
距離がまた50センチくらいまで広がる。
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