【安価】 勇者「仲間とヌチャヌチャしたいから旅をする」

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158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/10(木) 02:14:58.81 ID:QC0J0z83o
えぇ…(困惑)
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/10(木) 02:17:52.90 ID:+CGKzIp7o
我々が見たのはただのID被りだ
いいね
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/10(木) 02:28:28.38 ID:nwcDWWDwO
スレタイでもしかしてと思ったがお前かよワロタ
続きじゃないのかよと思いつついつか書いてくれるんだよね?
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/10(木) 02:44:56.13 ID:I0OPd5xIo
自演ってやつ?
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/10(木) 03:27:37.62 ID:Zj5Upag50
アンって急に喘いだのかと思った
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/10(木) 09:34:19.81 ID:fcqO/E61o
末尾oってID被り少ないんじゃなかった?(アスペ)
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/10(木) 10:26:57.47 ID:diwD06Rio

……………………………………………………


勇者「zzz……ZZZ……」

勇者「……ん?」


夜も更け、完全に皆が寝静まりやっと俺も眠りに落ちた中、部屋の外の廊下から誰かが近づいてくる気配を感じた

勇者が寝る部屋は階の一番奥、つまりこれより先に誰かが来る用事などあるはずがない

となると狙いは一番奥の部屋、つまり俺の部屋だ


勇者「えー刺客っすか? ないない俺まだ何も目立つことしてないんですけど」

勇者「嫌われるようなことは……最近してないはずだしなぁおい」


ベッドの上で寝ころびはしていても、戦闘になる可能性を考え頭と精神を研ぎ澄ましていく


勇者(誰だよこんな夜中に……ったくめんどくせぇな)


廊下の気配の主は部屋のドアの前で止まった
何かがあるのはもう確定、勇者に緊張が走る

ギィ……

ドアが静かに開き、そーっと部屋の中に入ってくる侵入者


勇者(おいおい気配消すの下手くそかよ)

勇者(そんなんじゃ暗殺なんざ出来ねえぞ?)


そしてゆっくりとこちらに歩み寄り、俺のベッドの横で止まる
いつでもお互いが手を伸ばせば殺れる距離


勇者(そろそろか)


パッ! っと勇者が目を開けるとそこには…


>>165

@暗殺者

A女騎士

B魔法使い

C誰もいなかった

D自由安価
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/10(木) 10:40:18.26 ID:hnYc1xc20
気になるから4
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/10(木) 11:04:04.72 ID:diwD06Rio

勇者「なっ……誰もいねぇ!?」


確かにあったはずの人の気配
だが目を開けるとそこには何もない

勇者の感知能力は決して低いものではなく、魔物や人、それなりの何かが近づけば気付くことは難しいものではなかった

だが今現実に、気配を感じていたはずが何も無かったのだ。 魔法的な何かも、足音があったわけでも、物音がしたわけでもないこの完全な密室であったはずの気配だけが消失したのだ


勇者「おいおい……勘弁しろよ」


視線、殺気、呼吸、物音、その他様々なものに注意をするがやはり何も無い
聞こえてくるのは夜の虫がなく音だけ


勇者「どういうことだっつぅの」

勇者「俺幽霊とか信じないタイプだぜ?」

勇者「正直暗殺者とかそういうのの方が気が楽なんだけど……」


どうする?


>>167

@文字能力を使ってどうにかする→『>>167

A怖いから誰かの部屋で寝かせてもらう

B宿から出る

C構わず寝る

D自由安価
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/10(木) 11:11:40.77 ID:OHcJhADR0
暗殺者の可能性もあるので
全員で1部屋に
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/10(木) 11:17:56.95 ID:diwD06Rio


勇者「冗談抜きでやべぇかもしれねえぞこれ」

勇者「とりあえずみんなが無事か確認しにいかねえと」

勇者「固まって夜を過ごそう。 下手に動くよりはじっとしていた方が安全だろうしな」


部屋のドアを開け、廊下に出る
別段異常なく、ただあるのは人のいない夜の静けさ

床に敷かれたカーペットのせいで足音は小さくなってはいるが、それでも気配を完全に殺して移動できるものではない
ということはさっきの気配の主はまだそう遠くないはずだ

とりあえず一番近かった隣の魔法使いの部屋のドアをノックする


勇者「勇者だ。 ちょっとまずいことが起きてる。 部屋、入るぞ」


返事はない
寝てるのか?

いけないことをしているようで気は乗らないが緊急事態だ
ドアを開け、部屋に入る


勇者「入るぞ?」

169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/10(木) 11:21:49.28 ID:diwD06Rio


勇者「……マジかよ」


部屋には本来いるべきはずの魔法使いが、いない

魔法使いが使っていた黒いとんがり帽子や杖は残されている

ただ魔法使いだけがいないのだ

全身からサーっと血の気が引き悪寒がする


勇者「……やべぇやべぇやべぇ!!」


魔法使いが寝ていたであろうベッドを触ってみるとまだ微かに暖かい
ということは魔法使いがいなくなってからそんな時間がたっているとは考えにくい

170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/10(木) 11:28:52.69 ID:diwD06Rio

勇者「他の2人は!?」


結果から言うと同様であった。 いや同じではない

宿屋から誰もいなくなっていた

宿の店主も、従業員も、他のいたかもしれない客も。 人の気配はゼロだった


ここまで来ると最早焦りを超えて冷静になってくることに自分でも驚きを覚えた
荒くなった息を整え状況整理に努めてみる

俺がエルフと酒を飲みながら昔の話をしていたのがつい2時間ほど前
その時は確かにフロントに従業員が立っていたのを確認している

その後やっぱり何故か落ちつかず、寝つきが悪くて眠れそうになったのがつい30分ほど前だ

もしその間に人を攫うなんていう物騒なことが起きていたとしたら俺は確実に気付いているはずだ

ということは宿から人がいなくなったのは俺が眠っていたこの30分の間だ

そして俺の部屋にも来た謎の気配、これが鍵となることは考えるまでもないな


勇者「まだ2日くらいしか一緒にいねぇけどよ…… 俺の将来の肉便器共を奪おうとはいい度胸だぜ透明人間やろう!」

171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/10(木) 11:39:39.01 ID:diwD06Rio


外に誰かがいる気配もあるかもしれないが、玄関が空いたらさすがにアホでも分かる
ということは怪しいのはまずこの宿の中
ここを徹底的に調べる必要があると考えた


文字能力で書いた文字は『探知』

『探』とも考えたが一文字の力の場合、相手が巧妙に隠れている場合見つけられないと考えた

そこで二文字で索敵、仲間の発見の精度をあげることにした。 魔力をここで多く使ってしまうのはこの際仕方がない

魔法使い、エルフ、女騎士を強くイメージし、文字能力を頼りに探していく



勇者「これか…?」


『探知』で捉えた仲間たちの気配
それはロビーに置かれた全身鏡の中から感じた

特に何も怪しいところがない鏡。 何も怪しいものは映っておらず、俺の顔を映すだけの何の変哲もないものだ

しかし『探知』で感じる仲間の気配はこの中なのだ


ごくりと息を飲み、そっと鏡面に触れてみる

鏡面に触れたはずの手がするりと抜け鏡の奥へと手が引きこまれていく


勇者「ビンゴ!」


底知れぬ恐怖が勇者の全身を駆け巡る
この先に一体何があるのか
さっきの気配の正体は何なのか

それを考えると足がすくんでしまう


勇者「だけど、一応勇者だからな」

勇者「世界を救うなんて気高い志は持ち合わせてねえけど」

勇者「まだキスもしてねえのに肉便器共をここで諦められるかってんだ!!」


震える足に鞭を打ち、右足、そして思い切って全身で鏡の中へと入り込んだ

172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/10(木) 11:50:00.37 ID:diwD06Rio


…………………………………………

目の前には2メートル半を超える緑色をした大きな人型の魔物、トロール

それがとんでもなく大きな大釜の中を涎をたらしながらかき混ぜている

恐ろしく、臭い。 でもそんなことより恐ろしいのがグツグツと煮え立っている大釜と私たちがこれからどうなるかが分かってしまうことだ


ロープで力任せに縛られた私魔法使いと、女騎士、エルフ、そして宿屋の従業員たち

皆がこれからどうなるのか、本能的に分かっているのだ。 すすり泣く者、大声を上げる者、命乞いをする者、様々な最後の迎え方をしようとしていた


トロールA「ぐへっ…ぐへっ……!」

涎を垂らしながら気味の悪い笑い声をあげているトロールもいれば、どれから食おうか品定めをするトロールもいる

そしてさらに気味が悪いのが、薄暗い部屋に照らされる魔物、怪しい影

釜の火が揺らめく度に形を変え、まるで万歳をしているかのようにゆらゆらと私たちを囲い、踊っている


そう、この影が私たちをこの異次元の空間に引きずりこんだ犯人
影から突如として発生し、そのまま私たちを影の世界へと引きずりこんだ恐るべき魔物だ

173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/10(木) 11:58:30.83 ID:diwD06Rio

エルフ「やだ……やだよぉ…… 釜に入れられて、魔物に食べられて死ぬなんて……そんなの嫌だ」

女騎士「くっ! おい魔物共! 私はどうなってもいい! 煮るなり焼くなり好きにしろ! だが仲間にそんなことをするのは許さない! みんなを離せ!!」

トロールB「ぐふっ……ぐふっ…!」


大声をあげた女騎士にトロールの一体が近づき、女騎士の顔を覗き込む

全身を舐めまわすようなねっとりとした視線、しかしそれでも女騎士は負けじと睨みつける


トロールB「ぐふふ……ぐへっ…!」


拳を握り、そのまま女騎士の顔面を殴りつけるトロール


女騎士「がぁっ!?」

エルフ「きゃぁぁ!!」


あまりの衝撃に一瞬気を失う女騎士だが自分を強く持ち、すぐに意識を回復させる

黙ったか? と言わんばかりに再び顔を挑発的に覗きこむ糞ったれなトロール
さすがに私も胸糞悪すぎてここで魔法を放とうかと一瞬考えてしまう


女騎士「こんなことで……私が諦めると思うな」

トロールB「ぐふっ…?」

女騎士「ぺっ」


トロールの顔面へと、唾を吐きかける女騎士
そんな最後の意地とも思える行為にトロールは怒ることは無かった
いや、むしろ凄惨な笑い声をあげる

そして

女騎士の顔をその汚い舌でぺろりと舐めつくした


174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/10(木) 12:03:19.07 ID:diwD06Rio

エルフ「……ひっ!?」

女騎士「くっ…!!」


恥辱にまみれた女騎士は耳まで真っ赤にして怒りに震える
縄がギリギリと音を立てるがほどける気配を見せないその硬さは絶望を私たちに植え付ける


女騎士「くそっ!! くそっ!!!」

トロールB「ぐぇっへっへ!!!」


吐き気がするほどの怒りが私に芽生える
自分たちに魔法をかけて縄ごと焼き切ろうかと本気で考えた
でも相手は腐ってもトロール。 その強さは痛手を負った私たちでどうにかなる相手とはとても思えない

ならば私たちに出来ることはただ一つ

勇者が私たちを助けに来てくれるのを信じて待つこと


エルフ「女騎士…」

女騎士「分かってる! 今は、今は歯を食いしばって耐えるしかないんだ!!」

魔法使い「…………」

魔法使い「……お願い、早く来て勇者」

175 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/10(木) 12:11:27.52 ID:diwD06Rio

エルフ「もうやだ……いやぁ!」

釜の中を混ぜ込んでいたトロールAもこちらへと来て、トロールたちが私たちの誰から釜に放り込もうかと考えているのが嫌でも分かってしまう

その残酷すぎる時間に誰も冷静さを保つことが出来ていなかった


「やだぁ! ママぁ!! ママぁ!!」

「女神よ…! なぜ我々がこのような責め苦に合わなければならないのでしょう! お助けください!!」


まさに阿鼻叫喚
囚われた人の悲鳴、叫び声を聞いてトロールたちは満足そうにニンマリと笑う

その醜さに胃液がこみ上げてくる


女騎士「やるしかないか」

魔法使い「……でも私たちは武器も持っていない」

女騎士「それでも戦うしかないだろう!? このまま黙ってあいつらの腹の中に入るなど私には出来ない!!」

エルフ「女騎士! ダメよ! 勝てっこない!!」

女騎士「そんなこと分かっている!!」

女騎士「私が時間を稼ぐ。 その間に勇者が来るのを待つしかないんだ!!!」

エルフ「そんな……そんなのって……あんまりよ……」ポロポロ

女騎士「……私に魔法を撃て魔法使い!」

女騎士「もう、やるしかない!!」

魔法使い「……分かった」

魔法使い「火炎魔法、ギラ」

176 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/10(木) 12:12:00.95 ID:diwD06Rio

リョナ展開ありかなしか
安価↓
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/10(木) 12:12:38.13 ID:GmGpMxKfo
味方関係ならなしがいいな
ほんわかが一番
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/10(木) 12:14:44.62 ID:hnYc1xc20
安価スレでありにしたら悲惨なことになる
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/10(木) 12:15:05.25 ID:ewhgsHlX0
グロや欠損が出なないていどならおk
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/10(木) 12:23:27.97 ID:diwD06Rio

女騎士「ぐっ、あぁぁぁ!!!」


女騎士の身体ごとロープを焼いていく
だがそれもすぐに焼き切れるわけではない

悶絶するほどの焼かれる痛みを歯を食いしばって耐え、永遠とも感じる時間が立ちそしてついにロープが切れる


女騎士「はぁ……はぁっ……」

トロール「ぐふっ?」

女騎士「……悪いが大人しく捕まる気はないぞ。 魔物め」

トロールA[ぐへっぐへっ!」

女騎士「来いッ!!」


腰を落とし、構える女騎士にトロールは大人1人分はあるであろう棘がついた棍棒を振り落とす


女騎士「ふっ!!」


サイドステップでそれをかわすが、棍棒が地面を叩いた衝撃がすさまじく砕けた地面の破片が女騎士を襲った


女騎士「くっ…! なんてパワーだ」

トロールB「ぐぎゃぁぁぁ!!!」


女騎士が避けた先にもう1体のトロールが先回りし、やはり棍棒を横一文字に振りまわす


女騎士「落ちついて避ければ!!」


身を低く屈め、なんとか回避に成功する。 感じた圧にもしあれが当たったらどうなるか、考えただけで足がすくんでしまうが今はそんな悠長なことを言っている場合ではない

一撃でも貰ったら死ぬ
なんとしても避け続けて時間を稼がねば、私たちには絶望しかない

トロールの目を見据えどこからでもかかって来い、と自分を奮い立たせる


女騎士「私は…負けるわけにはいかないんだ!!」

181 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/10(木) 12:30:06.39 ID:diwD06Rio

そこからの女騎士のステップの軽さは私の目から見ても目を見張るものがあった

まるで背中に羽が生えているんじゃないかと思うほどの正確で素早い身のこなしに私たちの誰もがこのままいけるのではないかと希望を見出した


女騎士「ふっ!!」

女騎士「はっ!!」

女騎士「遅いぞ!!」


トロールA「ぐふっ……ぐふっ……」

トロールB「ぐぎぎぎ……」


攻撃が易々と避けられることに対してトロールは苛立ちを募らせ、顔が緑から赤へと変わる
これがトロールの厄介な怒り状態
スピードも攻撃力も恐ろしいものへと変化し、いくつもの冒険者たちを屠ってきた凶悪な魔物の力


トロールA「ぐあぁぁぁ!!!」

女騎士「負けるか!!」


怒涛の魔物たちのラッシュ攻撃にも横に下に後ろに正確に避ける女騎士

でも、そんな極限状態の中で疲労が溜まらない筈もない


女騎士(足が、重い!!)

女騎士(身体が言うことをきかなくなってきた!!)


次第に女騎士の表情が険しいものへと変わり、私たちも不安が強くなってくる
そして、限界は訪れた

182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/10(木) 12:35:35.69 ID:diwD06Rio

トロールA「ぐぎゃあああ!!!」


ブォン!!!


女騎士「ぐぅっ!!?」


ついに避け切れなくなった女騎士の右腕に棍棒が直撃した
骨が折れる嫌な音が私たちの耳に届き、思わず目を背けてしまう


女騎士「ま、まだまだぁ!!」


しかし一度崩れてしまったものは、雪崩を起こすかのように一気に崩れおちてしまう

左腕に、肩に、背中に、致命傷とはならないものの被弾が続く


女騎士「がっ……はぁっ……はぁっ……!」

トロールA「ぐへ、ぐへっ……」

女騎士「まだ、まだだ……」

女騎士「私は……まだやれる!!」


痛みに顔を歪ませながらもそれでも気丈に立ち上がり続ける女騎士
もうやめてくれと言いたくなるその姿に、涙が溢れる


女騎士「はぁ……」

女騎士「さぁ、かかってこい」

女騎士「どうせ脳が無いお前は上から振り下ろしてくるんだろう!?」



183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/10(木) 12:38:35.75 ID:diwD06Rio

女騎士の言うとおりトロールAの棍棒を上から振り下ろす攻撃

そしてそれを身を横に逸らし避ける女騎士

がさっきまでの流れだった


女騎士「なに…!?」

エルフ「はっ…!」

魔法使い「……女騎士!!」


地面から、いや女騎士の影から伸びる真っ黒な手
それが女騎士の足首を掴んでいた


女騎士「怪しい影か!!」

エルフ「だめぇ!!」


眼前に迫る棍棒

救いは、なかった


184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/10(木) 12:43:09.61 ID:diwD06Rio


バギィィィ!!!


頭から血を流し地面に横たわる女騎士

そこには血の池が出来るほどの大きな出血だった

意識を失っているのか、それとも死んでしまったのか、私には分からない

ただ誰もがあまりにもショックな出来事で声を発することが出来ないでいた


トロールは笑みを浮かべながら女騎士の身体を鷲掴みにし、そして口を開く大釜へと投げいれようとした


エルフ「いやぁ!! やめて!! 女騎士!!!」

魔法使い「……勇者!」

185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/10(木) 12:45:17.56 ID:diwD06Rio

まさに大釜に女騎士が投げ入れられようとしたその瞬間

私たちのために戦ってくれた女騎士から目を背けてしまったその瞬間


勇者「『斬』」


身を焦がす思いで待ち続けていた勇者が現れた

186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/10(木) 12:48:13.87 ID:CHZhXBE30
(こいつ、絶対に出るタイミングは計っていただろう……)
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/10(木) 12:48:34.13 ID:diwD06Rio


トロールの樽のような太腕を一刀両断し、女騎士を抱き抱える

勇者「わりぃ、遅くなったな」

勇者「よく戦った、女騎士」


『治癒』


女騎士の身体に直接書いたその二文字は骨が折れ、内臓まで負っていたダメージを瞬く間に回復させた


勇者「あとは、任せろ」

女騎士「……遅いぞ、ばか」


女騎士が弱々しくあげた手とハイタッチをし、魔物の群れに向き合う勇者


勇者「うちの女によくも手出してくれたな糞デブ共」

勇者「俺だってまだ手出してねえんだぞゴラアアアアア!!!」

188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/10(木) 12:51:05.71 ID:4lqSEcPT0
>>186
だったら一歩遅いな
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/10(木) 12:52:14.40 ID:+CGKzIp7o
綴る!
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/10(木) 12:52:33.27 ID:GmGpMxKfo
思い……出した!
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/10(木) 13:26:57.73 ID:diwD06Rio

勇者「ぶっ殺す!!!」


書いた文字は『速』

足に力が漲る

先の『斬』と組み合わせたこれは誰も俺を止められないぜ?


腕を斬られた豚が痛みのあまり涎を撒き散らして怒り狂う

隙だらけの構え、だからこそ威力が跳ね上がる驚異的なスイングだ


勇者「おそすぎてあくびがでるぜ?」


棍棒が当たる瞬間、勇者が人間業ではないほどのスピードでトロールの懐へと潜り込む


勇者「氷の刃+斬で折れSAIKOOOOOOOOOO」


上段からの斜めに斬る袈裟斬りは、まさに文字通りトロールを一刀両断した
切り口は研ぎたての刃物のように鋭く滑らか、しかし血は噴き出すことなく断面が氷ついていく


勇者が向き直る頃には斬られたトロールの全身が氷の彫刻へと変化していた


192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/10(木) 13:32:47.61 ID:diwD06Rio

勇者「え、氷の刃強すぎじゃね?」


間抜けな声をあげて思わず右手に持つダガーナイフに視線を落とす勇者

その背後からはトロールBが棍棒を振りかぶっている


勇者「いいこと考えたんだけどさ、このナイフ剣みたいにデカくすればいいんじゃね?」


横薙ぎにされた棍棒を後ろ向きのまま、まるで猫のように地に這いつくばりあっさりと回避
そして同時に右手で文字を紡ぐ


『伸』


それを振り始めたダガーナイフに当てるとその瞬間、手のひらほどしかなかった刃が部屋の奥まで到達するほどに伸びたのだ


勇者「ちょ、伸び過ぎ!!」


確かにイメージとして短剣の刃が伸びるのをイメージしたが具体的な大きさまでは考えていなかった
失敗だ

部屋の壁ごとトロールをまるで豆腐に包丁を刺すかのようにスッっと斬り抜き、トロールは二つ目の氷の彫刻と化した


勇者「ちょ、やべ、壁に引っかかってナイフ抜けね……」

193 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/10(木) 13:34:15.82 ID:hnYc1xc20
安価ってなんだっけ
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/10(木) 13:34:29.60 ID:CHZhXBE30
なんという主人公補正があるヤムチャ……
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/10(木) 13:39:29.96 ID:diwD06Rio

エルフ「勇者! 気をつけて! まだ怪しい影が潜んでるわ!」

勇者「怪しい影? ってことはさっきの正体不明の気配は魔物の仕業かよ!」


怪しい影はその特性上影に潜むことが出来る
そして厄介なことに自分の影、つまり下から攻撃をしてくる厄介な魔物だ

ならば影を無くしたらどうなるか?
行き場を無くした怪しい影は隠れることが出来ずに姿を現すのである


魔法使い「……っていうこと!」

勇者「なるほど! よく分かんねえけどそういうことだな!?」


『無影』


文字を空間に紡いだ途端、まばゆいばかりの光が360度照らし出す
全方位から光が照らされることで、当然影は消失。 行き場を無くした怪しい影は呻き声をあげながら姿を現した


勇者「っしゃおらあああ!! 俺を脅かした報いを受けろゴルァァァァ!!!」

魔法使い「……そっち?」

勇者「俺の教会学校通信簿、美術3の力を見せてやる!!」


ダガーナイフを『戻』の字で元の長さに戻した後に書き加えた文字は『強』

それにより氷の刃に秘められた氷魔法の効果を強化するものとなる


勇者「春なのに雪山攻撃!!」

196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/10(木) 13:41:44.54 ID:diwD06Rio

姿を現した怪しい影数体はやはりトロールと同じように氷の彫刻となって絶命した


勇者「ぶぇっきしょい。 あー……」

勇者「やっべ、さみぃ……」

魔法使い「……やりすぎ」

エルフ「寒いよぉー…! ちょっと勇者!? 私パジャマなんだからね!?」


せっかく助けてやったのに礼の一言すらないとかこの雌豚共は調教してやる必要があるな? うん

197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/10(木) 13:45:14.45 ID:diwD06Rio

………………………………

それからは、まぁみんなで宿に戻ってきたってわけ
宿屋の店主にはすんげぇ謝られたし感謝もされたけど、別にこのおっさんたちのせいじゃないしな?

なんであんな不思議な世界に飛んだのかは全くもって不明
そしてあの世界へと通じていた全身鏡もただの鏡に戻っていた

ただ、まぁ俺が見つけるのが遅くなって女騎士をヤバい目に合わせたのは本当に申し訳なく思ってる

いくら俺が文字能力で全治癒させたとしても、女騎士の心の傷までは直すことが出来ない
責任を取る、っていうのはちょっと変だけどそういうわけで女騎士が目を覚ますまで俺が付き添っているわけだ

さすがに俺も魔力を使い過ぎてダルくて死にそうなんだけどな……

198 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/10(木) 13:50:10.25 ID:diwD06Rio

女騎士「…………」

勇者「…………」


魔法使いとエルフから話を聞いてみるとどうやら俺が駆け付けるのを信じて一人でトロールに立ち向かったんだそうだ
防具も武器も無く丸腰であんな化け物とやり合うなんて……正直俺だったら願い下げだ

でも女騎士はそれをやってのけた


勇者「本当、すげぇよ女騎士」

女騎士「……信じていたからな」

勇者「……起きてたのかよ」

女騎士「つい今な」

女騎士「全く…… 助けに来なかったらお前を呪い殺してたところだぞ?」

勇者「ちゃんと助けただろうが」

女騎士「そうだな。 まぁ色々言いたいことはあるが」

勇者「冗談。 悪かったよ本当に…… お前がいなかったら今頃みんなは……」

勇者「助けるの送れて、本当にすまなかった。 女騎士を辛い目に合わせちまった」

女騎士「やめろ、お前が頭を下げることなんかないだろう? お前は私を、みんなを救ってくれたんだ」

女騎士「まさに、勇者だったよ」

勇者「…………」

199 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/10(木) 13:56:30.28 ID:diwD06Rio

女騎士「まぁ、でも俺だってまだ手を出してない、っていうのはあれはどうかと思ったがな?」

勇者「げっ!? 聞いてたのかよ」

女騎士「なぁ? あれはいったいどーゆーことだぁ? ん? 説明してもらおうか?」

勇者「い、いやぁ……あれは……そのですねぇ……? 言葉の綾といいますか……」

女騎士「ほう? どういうことだ? 言ってみろ?」

勇者「ご、ごめんなさい……」

女騎士「私は何も謝れと言っているんではないが?」

勇者「す、すみませんでした……」

女騎士「お前は私たちに手を出すつもりでいたのか?」

勇者「……心の奥底では期待してました」

女騎士「ふぅん? 本当に心の奥底か? もしそうならばあんなセリフ簡単には出て来ないと思うんだが?」

勇者「…………」

女騎士「汗がすごいぞ? どうした? この部屋そんなに暑いなら裸にでもなるか?」

勇者「え…? あ」

女騎士「なんだ、裸にしてもらいたいのか? それとも私の裸が見たいのか?」

勇者「へっ!? えっ!? いいんですか!?」

女騎士「そうだなぁ…… 『卑しい豚で申し訳ございません』って言ったらいいぞ」

勇者「はい! 卑しい豚で申し訳ございません女騎士様!!」

女騎士「ノリノリでやるなよ……」
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/10(木) 14:00:59.22 ID:diwD06Rio

女騎士「残念だがそれはお預けだ」

勇者「あぁ女神よ…… 慈悲は無いのですか」

女騎士「だが、まぁ助けてもらった礼だ」

勇者「んぐ!?」


胸元を掴まれ引っ張られたと思ったら唇を乱暴に塞がれる
温もりが唇を通して伝わり、なんともいえない多幸感が胸いっぱいに広がる


女騎士「……私のファーストキスだ。 ありがたく受け取れ」

勇者「……ほあぁぁぁぁ!!!!!」

女騎士「じゃ、おやすみ! もう大丈夫だから自分の部屋で寝てくれ!!」

勇者「ほ、!? 俺のファーストキスFooooooooooo」

女騎士「ちょ! やめろ! 大声で叫ぶな!」

勇者「ねぇ女騎士! もう一回! もう一回しようぜ!」

女騎士「…………」

勇者「ねぇねぇ惚れた? 俺に惚れたの? ねぇねぇ?」

女騎士「調子に……乗るな糞豚ぁ!!」

勇者「馬鹿、剣抜くな!! 死ぬ死ぬ!!」





201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/10(木) 14:07:21.52 ID:GmGpMxKfo
安価でちん○には勝てなかったよしたい
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/10(木) 14:44:26.61 ID:CbWygdWCo
自演失敗を投下で誤魔化す作者の鑑
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/10(木) 17:35:21.71 ID:aT1g2k0gO
なんでもいい
はよはよ
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/10(木) 17:52:47.82 ID:CHZhXBE30
この勇者は性欲を紺紙ロール出来る伊藤誠ということかな
あいつと違って親がやばいようなやつじゃなさそうだし
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/10(木) 20:37:34.55 ID:fcqO/E61o
あ、ID被りだから……(震え声)
末尾oのレア物ID被りだから……(すっとぼけ)
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/10(木) 22:51:57.17 ID:49Uxbr4fo
>>1です
萎えたので落とします
もうレスしないでください
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/10(木) 22:56:19.83 ID:9m0J4LboO
[ピーーー]カス
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/11(金) 00:51:17.11 ID:mlICdhJzo
臭いやつしか湧いてねえな
209 : ◆uXt/gTje0u4r [sage]:2016/03/11(金) 01:22:40.93 ID:X9jNQi8Eo
本当に萎えるからやめろ

そして今書きためてたメモ帳が落ちたからもう心折れたおやすみなさい
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/11(金) 01:35:37.97 ID:zeB0OZlV0
乙、よくエタるな
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/11(金) 02:10:44.80 ID:HrgHYGOj0
もったいないなー…まあ、仕方がないか
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/11(金) 02:36:08.98 ID:s6E2cdP9O
なんか変な人が粘着してるなあ…
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/11(金) 10:11:00.38 ID:X9jNQi8Eo

女騎士「早く挿れろ」

女騎士「奴隷なら奴隷らしく私にご奉仕することだけ考えていればいいんだ」

女騎士「あぁ、お前は初めてだったな? ゆっくりでいいぞ」

女騎士「そう、焦らず、ゆっくり……」

女騎士「んっ……うぅ…!」

女騎士「あぁっ……お前の結構大きいんだな」

女騎士「はぁっ……大きいのが、入ってきてるっ…!」

女騎士「ば、ばか! 耳元で名前を呼ぶなッ…!」

女騎士「ひっ……ひゃっ! ちょっ…んっ! 激しすぎっ!!」

女騎士「ひゃっ! あん!! 奥当たって! おかしくなっちゃう!!」

女騎士「あぁぁ!! だめぇ!! やっあぁぁん!!」

214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/11(金) 10:14:48.75 ID:X9jNQi8Eo

勇者「あぁぁぁ、イクッ! 出ちま……うぅぅぁああ!?!?」

勇者「…………」

勇者「ぐぁぁぁぁぁやっちまったあああああああ」

勇者「最悪だ…! まさかこの歳で夢精するとは思わなかったああああああ」

勇者「うーわ……朝からテンションだだ下がりなんですけど」

勇者「……パンツ洗おう」

勇者「……はぁ。 死にたい」

勇者「洗ったら二度寝しよ」


ジャバジャバジャバ

215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/11(金) 10:18:14.55 ID:X9jNQi8Eo

女騎士「はぁ……はぁ……」

女騎士「……おい、お前私の奴隷の分際でよくも好き勝手やってくれたな」

女騎士「ばか! まだ抜くな!」

女騎士「……もう少し繋がったままでいろ」

女騎士「……んっ、そう。 もっといっぱいキスして」

女騎士「んっ……むちゅっ……」


魔法使い「……え?」

女騎士「ん?」

魔法使い「……なに、これ」

女騎士「あっ……魔法使い」

魔法使い「……二人はそういう関係だったの?」

魔法使い「……ごめんなさい。 邪魔をした」ダッ

女騎士「…………」



216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/11(金) 10:20:04.64 ID:X9jNQi8Eo

勇者「ま、待て魔法使いぃぃぃぃいい」

勇者「はぁぁっ!!?」ガバッ

勇者「ゆ、夢かぁぁぁぁぁぁ」

勇者「焦ったぁぁぁ!! さっきは下半身がグッショリだったけど今は全身ビッショリだわぁぁぁ」

勇者「うわああああただの夢なのに罪悪感半端じゃねえええ」

勇者「……シャワー浴びて起きよう」

勇者「……はぁ。 昨日のこともあって疲れてるのに全然休んだ気がしねぇよ……」

217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/11(金) 10:23:12.42 ID:X9jNQi8Eo

魔法使い「……あっおはよう勇者」


一人先に起きてきていた魔法使いが、俺を見つけるなりトコトコと走ってくる
なにこれ可愛い

でもなんかさっきの夢のせいで顔を見れない。 ごめん夢の中の魔法使い


魔法使い「……? どうしたの」

勇者「あぁ、なんでもないよ? 清々しいとてもいい朝だなぁと思って!」

魔法使い「……今日はとてもいい天気。 外も暖かい」

勇者「あぁ! だろうな! さっき起きたから知ってる」

魔法使い「……さっき?」

勇者「あぁいや! 洗濯物を思い出してさ!」

魔法使い「……??」

218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/11(金) 10:30:59.37 ID:X9jNQi8Eo

魔法使い「……ところで少しくまが」

勇者「あぁ!? あー……いや元々こういう顔なんだって。 本当嫌になっちゃうよなーあははー」

魔法使い「……?? 今日の勇者は少し変」

魔法使い「……なんでこっちを見ないの」

勇者「え?」


背伸びをしながら俺の顔を覗き込んでくる魔法使い
不思議そうな顔で俺の目をマジマジと見つめてくるもんだからなんだか気恥かしいし、さっきの罪悪感のせいで申し訳ないしでなんとなく魔法使いの視線から逃げてしまう

魔法使いが左から覗き込んでくれば右を向いて逃げ、右から覗きこまれれば左を向いて逃げる
そして背が低い魔法使いが下から覗き込んでくれば、天井を見て、、あぁいい天気だなぁー! と言って誤魔化す

我ながら最高に挙動不審だ


魔法使い「……勇者?」

勇者「な、なんダぁ魔法使い」


声が裏返ってしまった


魔法使い「……私、何かした?」

勇者「へ?」

魔法使い「……なにか嫌われるようなこと、したかな」

勇者「あぁ!? いや、そんなんじゃないって!!」

魔法使い「……ほんと?」

勇者「あぁ本当だ! 昨日のことがあったからな、疲れてるだけだ」

魔法使い「……じゃあ私の目をちゃんと見て」


まさにじーっと俺の目を凝視しながら段々と顔を近づけてくる魔法使いに俺の心臓は爆音を立てていた
や、やべぇ! なんか色々とやべぇ!!

どうする!?



>>219

@唇を奪う

A見つめ返す

B横っぱらをつつく

C自由安価
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/11(金) 10:33:35.10 ID:HrgHYGOj0
1かと思った?残念2です
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/11(金) 10:52:47.19 ID:X9jNQi8Eo

これ以上魔法使いを不安にさせるのもどうかと思うしさすがにそれは可哀そうすぎる
と思い、魔法使いの目を見つめ返す

けどかなりこれが気恥かしい!
見つめろと言われて見つめる辛さを誰が分かってくれようか。 俺の心臓はドラムのように鼓動し、全身の汗腺から汗が噴き出す
今絶対脇汗ヤバい。


魔法使い「…………」

勇者「魔法使い、帽子してないんだな」

魔法使い「……うん。 勇者と二人の時はしないようにするって決めたから」

勇者「そっか」

魔法使い「……うん」

魔法使い「……勇者にはありのままの私を見ていてほしいから」


少し顔を赤くした魔法使いが可愛くて抱きしめたくなる衝動に駆られる!
待て! これはいわゆる童貞殺しのアレだ! 気のあるフリをしておいて、えっやめてマジキモい。 ってなるパターンのあれだ!!


221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/11(金) 10:59:38.52 ID:X9jNQi8Eo

魔法使い「……勇者?」

勇者「ん? あぁっ…… ありがとう魔法使い」

魔法使い「…………」コクリ


そういえばここまでマジマジと魔法使いの顔を見たのは初めてだな
目がくりっと大きくて……ふふっと笑うと覗いてくる八重歯が愛らしい

本当に顔立ちが可愛くて、絶対モテるだろうに。 あんなバカでかい帽子を被って顔を隠してるからなぁ


勇者「……かわいいのになぁ」

魔法使い「……!?」ボンッ

勇者「ん?」

魔法使い「……い、いきなり何」

魔法使い「……恥ずかしいから帽子被る」

勇者「え、おいおい待てって」


逃げ出そうとした魔法使いの腕を咄嗟に掴んでしまい、こちらに引きよせてしまった
驚いた魔法使いが目をまん丸にしているが、それでも振りほどこうとしたり逆らおうとはせずこちらに向き直り、自然と目と目が合う

先ほどとは違い、自然と視線を交えられ不思議なことに段々と愛おしい気持ちが湧きあがってくる
抱きしめたい、キスをしたい。 そんな感情がやましいことはなしに膨れ上がってくる不思議な感覚だった

222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/11(金) 11:05:09.11 ID:X9jNQi8Eo

魔法使い「……ん」


小さな声が喉の奥から漏れ、唇を自然と突き出して目をつむる魔法使い

このままキスをしていいのか? と一瞬頭が冷静になるが、許されるなら俺だって魔法使いにキスをしたい
もう自分の気持ちは抑えられなかった

俺も顔を近づけ、目をつむる

そして唇と唇がぶつかり合うその瞬間……


女騎士「おはよー!」

エルフ「おはよー」

エルフ「ってあれ?」


二人の声に驚いた魔法使いがビクッと身体を跳ねさせ、図らずともおでこで俺の顎を強打する
痛みの俺は床を転げ回り、魔法使いは顔を真っ赤にしながらおでこをさすっている


エルフ「どうしたの二人とも」

勇者「いってぇ!! あぁぁぁぁぁ……!」

魔法使い「……なんでもない! 本当になんでもないから」

エルフ「そう? 変な勇者と魔法使い」

女騎士「…………」

223 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/11(金) 11:05:48.31 ID:X9jNQi8Eo

あ、あれ魔法使いを書いてる時が一番楽しい。
女騎士のキャラが定まらない誰か助けて
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/11(金) 11:07:56.05 ID:HrgHYGOj0
一言で言うとドSのお姉さんでいいんじゃない?
あと処女だけど経験ありのように振る舞っていると○
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/11(金) 11:22:03.26 ID:oIPBoR/Ko
SとMは表裏一体
SはサービスのS

なんてよく言うし、Sだから〜ってのに拘る事もないんじゃないか多分
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/11(金) 11:43:18.30 ID:X9jNQi8Eo

女騎士「で、今日はどうするんだ?」

勇者「どうするって?」

魔法使い「……もう旅を再開する?」

エルフ「それとももう少し装備を整えたりする? 旅はなにかと必要なものが多いし…」

女騎士「特にそれが4人分ともなるとな」

勇者「あー…… そうだなぁ……」

勇者「でも疲れが取れてなくて……1日ゴロゴロしたーい」

女騎士「まだ寝るのか!? だらしがない勇者だな」

勇者「うっせぇな…… 俺はお前らと違って爺さんなんだよ」

女騎士「なにが爺さんだ。 私らと対して変わらない……ってあれ?」

魔法使い「……勇者がいくつなのか私知らない」

エルフ「確かに」

勇者「言ってなかったっけ?」

勇者「俺は>>227
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/11(金) 11:43:50.72 ID:36CdXQzvo
18
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/11(金) 11:46:24.29 ID:HrgHYGOj0
すごく……普通です
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/11(金) 11:49:09.04 ID:X9jNQi8Eo

勇者「俺は18だぞ」

女騎士「まぁそんなもんだな」

魔法使い「……ちょっと年上」

エルフ「勇者が爺さんだったら私は仙人になっちゃいそうだねー」

勇者「なんだよ。 お前らがっかりしたような反応しやがって」

女騎士「普通すぎるだろ。 実は1000年間魔王に封印されていましたとかいうネタがあってもよかっただろう」

勇者「それこそ伝説すぎるだろ俺」

魔法使い「……勇者はいたって平凡」

勇者「悪かったな」

エルフ「その返し方が平凡だよねー」

勇者「ブッ飛ばすぞマジで」

230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/11(金) 11:56:09.85 ID:X9jNQi8Eo

女騎士「で? 今日は結局どうする? 買い物か? ごろ寝か?」

エルフ「私はどっちでもいいなー」

魔法使い「……あ、そういえばさっき店主から聞いた話がある」

勇者「お、なんだよ?」

魔法使い「……村の外れの方に桜というとても綺麗な木が植えられている公園があるらしい」

魔法使い「……酒を飲みながらお花見なんていい、と言っていた」

勇者「へぇいいじゃん!」

女騎士「ごろ寝したいとか言って奴が一番乗り気なんだが」

エルフ「お酒! いいねぇ! 飲もう飲もう!!」

勇者「エルフはほどほどにしろよ。 酒癖悪いんだから」

エルフ「えぇー!? 勇者のケチんぼ!」

魔法使い「……そもそもお酒は18歳からしか飲めない。 私と女騎士はまだ未成年」

エルフ「いいのよ魔法使い! お酒はいいものよー? そんなこと気にしてちゃダメなんだから!」

魔法使い「……法律は守るためにあるもの」

女騎士「ん? 私はもう12くらいから飲んでたぞ?」

魔法使い「…………」

勇者「お前、それはそれでどうかと思うぞ?」

女騎士「ん??」



結局なにする?
>>232

@花見酒盛り盛り

A買い物デート(?)

Bごろ寝

C自由安価
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/11(金) 11:56:55.85 ID:HrgHYGOj0
1
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2016/03/11(金) 11:58:58.89 ID:ioT9IiYN0
4 野生のオークとイチャイチャする
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/11(金) 12:00:48.03 ID:rlDxsKsEO
ふえぇ勇者が皆殺しにしちゃうよそれぇ
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/11(金) 12:03:01.81 ID:HrgHYGOj0
オーク([ピザ]や性格が悪いとは言っていない)
ああいうのって子供は普通にマスコットレベルで可愛いかもしれない
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/11(金) 12:07:37.51 ID:36CdXQzvo
どこから出てきたんだよwwww
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/11(金) 12:16:38.22 ID:iqK3CjxLO
オーク(巨乳のお姉さん)
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/11(金) 12:20:49.43 ID:HrgHYGOj0
緑色の綺麗なお姉さんというオチも……というかみんなオーク=[ピザ]とかイメージ囚われすぎないか?
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/11(金) 12:45:17.17 ID:3Mw2jho9O
オークがどうこう以前に脈絡なさ過ぎて何コレって感じだが
別に鬼畜でもNTRでも好みだから一向に構わんけど自由安価にわけわからないのぶち込むの勘弁してくれ
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/11(金) 12:51:04.11 ID:s6E2cdP9O
お花見にオークのお姉さんをお誘いするのかな
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/11(金) 12:57:15.58 ID:rlDxsKsEO
そこでイッチーの腕の見せどころってわけですよ
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/11(金) 13:06:09.01 ID:oIPBoR/Ko
俺の中でオークはマッチョな熱血漢だが家では恐妻家

樫の木の方のオークなら、木の精でワンチャン?
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/11(金) 13:10:16.44 ID:X9jNQi8Eo
このすば見てハマっちゃったからちょっと待っててね
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/11(金) 14:13:08.60 ID:ysjUknmrO
オーク(このすば)
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/11(金) 14:50:07.47 ID:luxDKaCb0
唐突なオークにクソワロタ
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/11(金) 14:54:06.28 ID:pzwiVp8ho
これぞ安価というべきか
唐突にリンクやマリオを出させられないだけマシだが
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/11(金) 14:57:31.95 ID:rlDxsKsEO
マリオ出てきてもあいつメラしか使えねえぞ
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/11(金) 15:00:59.13 ID:36CdXQzvo
あのサイズのクッパをぶん投げる膂力がある時点でオークとかちぎっては投げちぎっては投げの大活躍だけどなマリオ
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/11(金) 15:10:45.17 ID:sNln6zQ10
一時期暴れていたおねしょのやつよりましジャン
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/11(金) 18:01:20.26 ID:X9jNQi8Eo

エルフ「で、結局どうしようか?」

女騎士「私は、強くなりたい」

エルフ「え?」

女騎士「昨日トロールたちに捕えられた時に本当にそう思ったんだ」

女騎士「もし私がトロールを倒せるだけの実力があれば、あんなことにはならなかった」

女騎士「みんなを危険な目に合わせることも、勇者の助けに縋ることもせず自分の力だけでどうにか出来たなら…… あんな無力感を感じたのは初めてだ」

魔法使い「……私だって同じ」

エルフ「えぇ……そうね」

女騎士「だから私は強くなりたい! そのために今もっともっと修行をするべきなんじゃないかと思ってる!」

女騎士「どうだろうか?」

250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/11(金) 18:03:17.48 ID:X9jNQi8Eo

エルフ「うん、賛成!」

魔法使い「……私もです」

女騎士「よし、じゃあせっかくだしな! この宿屋を拠点にして魔物を倒しまくろう! たくさん修行をして強くならなくてはな!」

エルフ「おー!」

魔法使い「……おー」


勇者(宿屋で寝てていいかって言いだせない雰囲気…)

251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/11(金) 18:09:30.08 ID:X9jNQi8Eo

俺ら一行は装備を整えた上で村から外れ、森の中へと入り込む

旅をする中では森などには極力入らず、視界の開けた平原や街道を突き進むのが常識だ
森は人間ではないものが多く住みつくもの
つまり魔物が多く生息するものなのだ

だからこそ今やる気に満ちた俺たちはその魔物たちを少しでも多く倒そうと森の中へと来た次第だ


足場が悪く、陽が当たらないために薄暗い世界はどこか気味が悪いものだ

そして早速、魔物が現れた


252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/11(金) 18:10:36.89 ID:ptCc0A0x0
人外娘かガチ魔物か
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/11(金) 18:20:07.62 ID:X9jNQi8Eo

人間の大人とほぼ同じくらいの身長だが、全身を獣毛に包みはち切れんばかりに膨らんだ筋肉と、特徴的な豚のような鼻


女騎士「オークだ!!」


ふごっ、ふごっと豚のような鳴き声をあげながら歪に削った石の槍を構えるオーク
俺達もそれぞれ剣や弓などを構え戦闘態勢を整えた


勇者「来るぜ?」


オークの戦車のような身体から放たれた横薙ぎ
かわすことも出来ただろうがあえて剣でその攻撃を受け、その隙に女騎士に攻撃をしてもらおうと考える


大きな風斬り音を響かせる槍の一撃を真っ向から受ける


ガギィィィン!!!


金属がぶつかり合う不快な音を立て、つばぜり合いに持ち込むはずだった


勇者「なっ……!?」


鍔迫り合いに持ち込むどころかオークの勢いを緩めることすら叶わず吹き飛ばされ、木に打ちつけられる
そのあまりの衝撃に息が止まり、身体が言うことを利かずに地べたに這いつくばる


エルフ「勇者!!」


回復魔法の心得を多少持っているエルフが近づいてくる
しかしそれはすなわちオークの相手をするのが女騎士だけとなる

弓からの援護が期待出来ないまま女騎士だけがオークの足止めをするのは正直言って難しいと判断せざるを得ない


勇者「く、来るなエルフ……」

エルフ「え…?」

254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/11(金) 18:26:15.27 ID:X9jNQi8Eo

オーク「ふごごっ……ふごっ!」

女騎士「かかって来い! 昨日とは違ってレイピアもある! 魔物ごときに遅れは取らん!!」


オークの荒っぽいが当たれば強烈な一撃となる槍の横薙ぎをさっと回避して素早く懐に潜り込む

このフットワークの軽さは女騎士の大きな武器だが、しかし女性として生まれたハンデである筋力の弱さはどうしても付きまとってしまう


女騎士「疾風突き!!」


レイピアが放つ非常に素早い突きがオークが武器を持っていた右腕に炸裂する

だが鋼のように鍛えられたオークの隆々とした筋肉には刃が深くまで突き刺さらない
それどころか筋肉の繊維がレイピアを絡め取り、引き抜くのすら難しくなっていた



255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/11(金) 18:31:31.04 ID:X9jNQi8Eo

女騎士「くっ…! 抜けない!!」

勇者「……に、逃げろ女騎士」


息が詰まった俺の声は女騎士に届かない
懐に入り込んだまま棒立ちとなってしまった女騎士をオークが羽交い絞めにするように抱きつく


女騎士「ぐあぁぁぁあああ!!!」


今にもミシミシと言いそうなほどの残酷な抱擁に苦痛な表情を浮かべる女騎士
あの怪力から女騎士が自力で脱出するのは不可能だろう

しかし魔法使いの魔法やエルフの弓では女騎士を巻き込んでしまう危険性が高い
唇を噛みしめ、魔法を放つタイミングを伺うしかない魔法使い
弦を引き、照準を合わせようとするも矢を放てないエルフ
そして重い一撃に動くことが出来ない俺

状況は速攻で最悪なものとなっていた

256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/03/11(金) 18:33:49.53 ID:X9jNQi8Eo

女騎士「は、離せ…! ぐあぁぁぁっ!!」


尚も強い力で絞められる女騎士

それを見ていることしか出来ない俺はひとつのことに気がついた

奴の露出されていた陰部が大きくなっている…!

257 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/03/11(金) 18:34:37.07 ID:36CdXQzvo
やはり女騎士はオークにて最弱
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