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【R-18】 ラブアロー魔法少女ウーミン 【ラブライブ!】
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1 :
第一話 『魔法少女ウーミン誕生』
◆lL2WQso4IVQO
[saga]:2016/03/10(木) 22:37:44.92 ID:C2iGRYN40
音ノ木坂上空を二羽の鳥がぶつかり合いながら落下していく。一羽は白く輝き、もう一羽は黒く妖しく光っている。両者は最後に一度激しく衝突して、そのまま真っ逆さまに落ちる ―音ノ木坂学院へと。
第一話 『魔法少女ウーミン誕生』
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1457617064
2 :
第一話 『魔法少女ウーミン誕生』
◆lL2WQso4IVQO
[saga]:2016/03/10(木) 22:39:58.69 ID:C2iGRYN4o
―音ノ木坂学院・一年生教室
凛(勉強しないと勉強しないと。赤点だけは避けないと……海未ちゃん怖いもんね)
??(凛……凛、聞こえますか?)
凛(……? なんだろ? 空耳かな……)
??(凛、聞こえていますか? 聞こえているなら「にゃー」と返事をしてください)
凛(おかしいなあ、まだ聞こえる……凛、疲れてるのかな)
??(お・へ・ん・じ・ください〜♪ りんりんりんがべ〜♪)
凛(!?)
凛(えっ? えっ!? 頭の中から声がする!)
??(うふふ、ようやく気づきましたね)
凛(だ、誰なの!?)
??(私ですか? 私の名は、白鳥 ≪ホワイトバード≫)
凛(ホワイトバード……外人さんなの?)
白鳥(まあ、そんなところかしら……それで、凛に頼みたいことがあるのだけれど)
凛(頼み事? 凛はいっぱいお勉強しなくちゃいけないのに……)
白鳥(まあ、話を聞いてみて。凛に頼みたいこと、それは……魔法少女よ!!)
凛「えっ? 魔法少女!?」
真姫「……!」ビクッ
花陽「凛ちゃん!?」
先生「星空さん、魔法少女がどうしたのかしら?」
凛「う、あ……何でもありません///」
3 :
第一話 『魔法少女ウーミン誕生』
◆lL2WQso4IVQO
[saga]:2016/03/10(木) 22:40:38.09 ID:C2iGRYN4o
白鳥(ふふっ授業中は静かにしてなきゃダメよ)
凛(うぅ、恥ずかしかったよ……///)
白鳥(詳しい話はあとでしてあげるから。お昼休みに理事長室にいらっしゃい)
凛(理事長室? もしかしてホワイトバードさんってことりちゃんのお母さんの知り合い? )
凛(……)
凛(おーい! ホワイトバードさぁん!)
凛(……返事来なくなっちゃった)
4 :
第一話 『魔法少女ウーミン誕生』
◆lL2WQso4IVQO
[saga]:2016/03/10(木) 22:41:54.89 ID:C2iGRYN4o
―昼休み・理事長室前
凛「星空凛です。ホワイトバードさんに呼ばれて来ました」コンコン
理事長「あら、星空さんね。待ってたわよ、入ってらっしゃい」
凛「失礼します」ガチャ
凛「……あの、ホワイトバードさんは?」キョロキョロ
理事長「ホワイトバードさんならここにいるわよ」
凛「??」
理事長「私の頭にね」ペカー
凛「わわっ!! とさかが光った!」
とさか「こんにちは、さっきぶりね」
凛「ひぇぇ……とさかが喋ってる。理事長先生って妖怪だったの!?」
理事長「違うわよ!突然光る鳥が私の頭にぶつかって来たと思ったら、髪が急に話し出したのよ」
凛「え〜? そんなわけ……」チラリ
とさか「何かしら?」
凛「……あるみたい」
理事長「飲み込みが早くて助かるわ。それでね、このホワイトバードさんが星空さんに話したいことがあるんですって」
凛「話したいこと……あっ! さっき言ってた魔法少女のこと?」
白鳥「ええ、あなたには才能があるわ」
凛「才能って、もしかして……」
白鳥「そう、魔法少女……」
凛「……」ゴクリ
5 :
第一話 『魔法少女ウーミン誕生』
◆lL2WQso4IVQO
[saga]:2016/03/10(木) 22:42:57.61 ID:C2iGRYN4o
白鳥「……のマスコットの才能よ!」
凛「えっ……?」
白鳥「聞こえなかったかしら? 凛、あなたにはマスコットの才能があるのよ!」
理事長「そういうことみたいなの」
凛「……はい」
白鳥「あら? どうしてしょぼくれた顔をしてるの? マスコットの才能を有する者は魔法少女に適した人間よりも少ないのよ」
凛「そう言われても……」
理事長「その気持ちはわかるわ」
白鳥「ええい! マスコットになれるのは名誉なことなのよ! 凛には早速働いてもらわないとなりません」
凛「でも、凛はお勉強をしないと……」
理事長「星空さん、本当にまずい事態になってるみたいなの。ホワイトバードさんの話を聞いてあげて」
白鳥「その通りです。黒鳥 ≪ブラックバード≫を退治しなくてはなりません」
凛「ぶらっくばーど?」
白鳥「ええ。ブラックバードとは怒りや憎しみといった、人間たちの負の感情が集まって意思を持ち形を成したものなの。世界に災厄をまき散らす恐ろしい存在なのよ。そして、今日ブラックバードが出現した……百年ぶりにね」
凛「それを退治するのが……」
白鳥「そう。そのブラックバードを退治するため、地球の意志により生み出されたのがこの私、ホワイトバードなの。凛、あなたの役目は魔法少女のスカウトとサポートよ」
凛「そんなこと言われても、赤点取っちゃったら……ホワイトバードさんがやったらいいと思うなー」
白鳥「私だって自分でスカウトしたいわよ! マスコットキャラになってみたかったわよ! でも私に与えられた権限はマスコットのスカウトだけ……一度、地球の意志に頼んだのだけど『ブラックバードを倒すには魔法少女一人だけじゃ心もとない。お前はマスコットを増やすのに専念しろ』の一点張り……」グチグチ
凛「あはは……ホワイトバードさんも大変なんだね」
白鳥「だから! 凛には魔法少女のスカウトをしてほしいのです」
凛「で、でも……テストが……」
理事長「試験については星空さんに限って延期することにします。ホワイトバードさんの頼みを聞いてくれないかしら?」
凛「魔法少女のマスコットなんて、凛にはちょっと難しいかなー。他の人に……」
理事長「えぇい! あんまりぐちぐち言わないの! 留年にしちゃうわよ!」
凛「うわぁ……大人の汚いやり口だ」
理事長「何とでも言いなさい。マスコットと留年、どちらをするの?」
凛「うぅ……マスコットをやります」
理事長「ふふっ、それでいいのよ♪」
6 :
第一話 『魔法少女ウーミン誕生』
◆lL2WQso4IVQO
[saga]:2016/03/10(木) 22:43:50.69 ID:C2iGRYN4o
白鳥「やる気になってくれたようですね。じゃあ私に手を載せなさい。マスコットの力を授けてあげるわ」
凛「はい……理事長、失礼します」ポンッ
白鳥「それじゃあ、行くわよ!」ピカー!
凛「わわっ、まぶしい!」メツムリ
凛「……」
凛「……?」
白鳥「いつまで目をつぶってるの? もう終わったわよ」
凛「あの、特に変わった感じがしないんですけど。姿が変わるとか……」
白鳥「ああ、マスコット化のことね。それはね、魔法少女が変身したときにあなたも一緒に姿が変わるようになってるの。まずは魔法少女の素質を持つ者を探すのが先ね」
凛「でもどうやって探せばいいのかな……」
白鳥「今の凛には魔法少女の適性を見抜く能力が備わっているわ。試しに南理事長を見つめてみなさい」
凛「あれ? 頭の上に数字が……」ジトー
理事長「私の値はどれくらいかしら」ワクワク ≪0%≫
凛「……0パーセントです」
理事長「そう……」シュン
白鳥「少女って年じゃないんだから当たり前だわ」
理事長「はうっ!」グサリ
凛「あはは……」
白鳥「注意しとくけど、あなたが契約できるのは一人だけだからなるべく数字が大きい子を見つけるのよ」
白鳥「さあ、凛! 魔法少女の適合者を探しに行くのです。まずはこの音ノ木坂学院から!」
凛「は、はい! 行ってきます」
理事長「授業はちゃんと受けるのよー」
凛「わかりました! 失礼しました」バタン
7 :
第一話 『魔法少女ウーミン誕生』
◆lL2WQso4IVQO
[saga]:2016/03/10(木) 22:44:23.18 ID:C2iGRYN4o
理事長「……」
理事長「凛ちゃん大丈夫かしら」
白鳥「あら? 自分の生徒を信じられないの?」
理事長「いえ、そういうわけではないけれど……やっぱり心配だわ」
白鳥「大丈夫よ! 凛のマスコット適性値は100パーセントよ。場合によっては魔法少女一人だけで黒鳥を倒せるわ」
白鳥「それにあと二人マスコットの才能を持つ子がこの学院内にいるわ。この学院は凄いわよぉ!」
理事長「そうなの? それならお昼休みが終わる前にすぐ呼び出さないと」
白鳥「そうしたいのはやまやまなんだけど、マスコット化にも魔力を使うから。私の魔力が回復しないと……」
理事長「回復するのってどれくらいかかるの?」
白鳥「一週間日よ」
理事長「その間に黒鳥が襲ってきたらどうするの!?」
白鳥「黒鳥が地上で力を蓄えるには時間がかかるの。逆に、一週間日以内に黒鳥が憑依している人間を見つけられれば楽に退治できるわ……そんなことはめったにないけど」
理事長「黒鳥を見つけるレーダーみたいのはないのかしら?」
白鳥「そんなのがあったら苦労しないわよ!」
理事長「役に立たないわね」
白鳥「……」
白鳥「わっ私だって頑張ってるのに……ひどい! ひどいわ!! ほんとはマスコットやりたかったのにぃ!!」ギャーギャー
理事長「わ、わかったから落ち着いて! 頭の上でぎゃんぎゃんわめかないで!! ああっもう!!」
8 :
第一話 『魔法少女ウーミン誕生』
◆lL2WQso4IVQO
[saga]:2016/03/10(木) 22:45:18.11 ID:C2iGRYN4o
………………
凛「たっだいまー!」
花陽「あ、凛ちゃん帰って来たよ」 ≪65%≫
真姫「理事長室に呼ばれたって、また悪さでもしたの?」 ≪55%≫
凛「違うにゃー! 理事長先生から大事なお仕事をもらったんだよ」
花陽「大事なお仕事って……?」
凛「それは……」
真姫「何よ?」
凛「凛と理事長先生だけの秘密!」
真姫「何それ? 胡散臭いわね。変なことでも頼まれたんじゃないの?」
花陽「ことりちゃんのお母さんだから大丈夫だと思うなぁ……凛ちゃん、頑張ってね!」
凛「うん! 頑張るよ!」
真姫「困ったことがあったらいつでも私たちを頼りなさい」
凛「真姫ちゃん、優しいにゃー」スリスリ
真姫「ああ、もう! くっつかないで!」
花陽「ふふ♪」
9 :
第一話 『魔法少女ウーミン誕生』
◆lL2WQso4IVQO
[saga]:2016/03/10(木) 22:46:08.39 ID:C2iGRYN4o
………………………………
―放課後・校庭
海未「……」ソワソワ
海未「呼ばれたのは校舎裏でしたよね。まだ帰って来ないのですか?」
穂乃果「もうっ、そわそわしたって仕方ないじゃん」
海未「穂乃果は気にならないのですか!? ことりが告白を受け入れたら……」
穂乃果「穂乃果は海未ちゃんと違って、ことりちゃんのことが恋愛的に好きってわけじゃないから、ちゃんと祝福するよ」
海未「う……」
穂乃果「ことりちゃんを取られるのが嫌だったら、もう自分から告白しちゃえばいいのに」
海未「ことりはとても可愛く優しくて、それでいて芯の強いところもあって……私なんかとは釣り合いませんよ」
穂乃果「え〜そうかなぁ? 海未ちゃんだって後輩の子からモテモテじゃん」
海未「私なんかよりことりの方が皆さんから好意を持たれています!ことりは一年生だけでなく三年生の方々からも人気があるではないですか。弓道部の先輩もことりの大ファンで、いつも可愛い可愛いと……そんなことは言われなくてもわかってます!!」
穂乃果「お、落ち着いて……あっ、ことりちゃん帰って来た! おおーい!!」
海未「……!」ピクッ
ことり「二人ともお外で待ってたの? 中で待っててくれればよかったのに」
穂乃果「海未ちゃんが『気になりますどうしましょう』ってうるさいから外に出たんだよ」
海未「ほ、穂乃果! 余計なことは言わなくていいです!」
穂乃果「へへ〜ん、ほんとのことだもんね〜」
ことり「ふふっ♪ 海未ちゃん、そんなに気になってたんだ。ちょっと嬉しいかも♪」
海未「そっ、それより! ことりはどう返事をしたのですか!?」
ことり「え〜、そんなこと聞くのぉ? ことりにだってプライバシーがあるんだよっ♪」
海未「それはそうですが……」
ことり「お断りしたよ」
海未「え? あ、ああ。そうですか……」
ことり「海未ちゃん、ことりのお返事がとっても気になってたみたいだけど、何でかなぁ?」ニコニコ
海未「それはもちろん……幼馴染だからですよ。穂乃果だって気になっていたのでしょう?」
穂乃果「そりゃあそうだけど」
ことり「……そうだよね、幼馴染だもんね」
ことり「あ! もうこんな時間、早く練習に行かないと遅刻しちゃうよ!」タタタッ
海未「そうですね、急ぎましょう」タタッ
穂乃果「わわっ、待って! 置いてかないで」
10 :
第一話 『魔法少女ウーミン誕生』
◆lL2WQso4IVQO
[saga]:2016/03/10(木) 22:47:03.55 ID:C2iGRYN4o
………………
―下駄箱前
穂乃果「あれ? まだ時間たっぷり残ってる」
ことり「ごめんねっ! ことり、見間違いしちゃったかも」
海未「ことりにしては珍しいですね。でもまあ、早めに着いて悪くはないですから」カパッ
海未(ん? 下駄箱の中に手紙が。ハートのシールで封をしてありますね)
ことり「……」ジー
穂乃果「こ、ことりちゃん、なんだか怖い顔になってるよ」アセアセ
ことり「えっ!? ナンデモナイノヨナンデモ」
穂乃果「そ、それならいいけど」
穂乃果(ことりちゃんのあんな顔、初めて見たかも)
< ホノカチャーン! ウミチャーン! コトリチャーン!
海未「おや? この声は」
穂乃果「凛ちゃんだ!」
凛「おーい!」ダダダッ
凛(一年生で一番はかよちんの65%……他の学年の人はどうなんだろう)
穂乃果「どうしたの?」 ≪60%≫
ことり「何かご用かな?」 ≪52%≫
海未「凛! 廊下を走ってはいけませんよ」 ≪100%≫
凛「……!!」
凛「海未ちゃん!!」
海未「何ですか? そのような大声で」
凛「ちょっとこっち来て来て!」グイグイ
海未「わわっ! いきなりぐいぐい引っ張らないでください。穂乃果、ことり、先に行っていてください」
<ドコニイクノデスカ?
<リジチョウシツニャ!
穂乃果「海未ちゃんと凛ちゃん行っちゃったね」
ことり「うん……」
穂乃果「先に部室行ってよっか」
ことり「……」
ことり「うん、そうしよっか♪」ニコッ
穂乃果(ことりちゃん、笑顔がぎこちない……)
11 :
第一話 『魔法少女ウーミン誕生』
◆lL2WQso4IVQO
[saga]:2016/03/10(木) 22:47:51.50 ID:C2iGRYN4o
………………
―理事長室
白鳥「カクカクシカジカ……」
理事長「……ってことなのよ」
海未「わ、私が魔法少女に!?」
凛「海未ちゃんは魔法少女100%なんだよ」
海未「そんなこと言われましても、いきなり過ぎます。それに魔法少女って、あの、そういう可愛らしい格好で……恥ずかしいです///」
理事長「あら? 海未ちゃんならとっても似合うと思うわよ」
凛「そうにゃそうにゃ! みんなの注目の的だよ」
海未「皆さんに見られるなんて……/// すみません、この話はなかったことに」
白鳥「凛、何やってるのよ、逆効果じゃないの! 適性値100%の子なんてめったにいないのよ、なんとか説得なさい!」
凛「ううっ、人使いの荒いとさかだなぁ」
凛「ねえ、海未ちゃん」
海未「な、何ですか? たとえことりにお願いされたとしても魔法少女は嫌ですからね」
凛「ブラックバードをほっといたら大変なことになるんだよ? 早くやっつけないと。それには海未ちゃんが魔法少女になって……」
海未「……他の方に頼んでください」
凛「海未ちゃんみたいに適性が高い人なんてめったにいないんだよ。他の人を見つけるのに時間がかかっちゃってブラックバードがどんどん強くなってちゃうかもしれないんだよ」
白鳥「そうよそうよ!」
海未「それは……」
凛「それに海未ちゃんは適性が高いだけじゃなくって、弓道とか剣道とかもできるんでしょ。そんな海未ちゃんが魔法少女になったら絶対かっこいいと思うな〜」
海未「……」
海未「……わかりましたよ。魔法少女、受けましょう。私が断ったら他の方がその危険なことをしなければなりませんからね」
凛「海未ちゃん!!」パァァ
理事長「ふふっ♪ 海未ちゃんの魔法少女姿、私も気になるわ」
海未「やめてください、おば様///」
12 :
第一話 『魔法少女ウーミン誕生』
◆lL2WQso4IVQO
[saga]:2016/03/10(木) 22:48:34.90 ID:C2iGRYN4o
白鳥「むっ! むむむっ!」ピョンッピョンッ
理事長「ちょっとホワイトバードさん、頭の上で暴れないで」
凛「理事長先生のとさかが跳ね回ってて、なんかすごい変……」
白鳥「大変よ! 出たわよ!」
海未「出たとは? まさか!」
凛「ブラックバード!」
白鳥「いえ、これは……怪人の気配がするわ。ブラックバードは怪人を生み出せる能力があるのよ」
理事長「凛ちゃん、魔法少女の契約を!」
凛「はい!」
海未「け、契約って、何を!?」
凛「海未ちゃん! 『ラブアロー魔法少女ウーミン誕生!』って言って!!」
海未「ええっ!?」
理事長「その言葉を唱えることによって契約が完了するの」
海未「え、えと……ラブアローまほう///」ボソボソ
白鳥「もっと大きな声で!」
海未「うぅ……ラ、ラブアロー魔法少女ウーミン誕生!!」
シーン…
海未「……?」
白鳥「はい! これで契約完了よ」
海未「あの、特に何も変わってないのですが」
白鳥「そりゃそうよ。契約をしただけですもの。魔法少女に変身するには呪文を唱えないと」
海未「その呪文とは?」
白鳥「『魔法少女ウーミン参上!』よ」
海未「他の言葉ではダメですか?」
白鳥「何よ! 不満があるの!?」
凛「変身呪文はホワイトバードさんの趣味で決めてるんだって。変える気はないみたいだから、海未ちゃんあきらめるしかないにゃ」
海未「ううぅ……」チラリ
理事長「さんざん説得したのだけれど、ホワイトバードさんすごい頑固で……」
白鳥「何ぐずぐずしてるの! 早く変身なさい!!」
理事長「ここは我慢して。ねっ?」
海未「……はい」
海未「……」スゥ…
13 :
第一話 『魔法少女ウーミン誕生』
◆lL2WQso4IVQO
[saga]:2016/03/10(木) 22:49:28.79 ID:C2iGRYN4o
海未「ラ、ラブアロー魔法少女ウーミン参上!!///」
ピカー!!!
海未「わわっ! 急に光って!?」
スパーン!!
海未「……!? 服が脱げて!? ちょっ、ちょっと!!」
シャキーン!!
理事長「これが……」
白鳥「魔法少女ウーミンよ!」
リン「魔女っ子海未ちゃん、可愛いニャー☆ でもこの衣装どっかで見たことあるかも」
ウーミン「……」ムスー
白鳥「どうしたの? 不満そうな顔して。似合ってて、とても可愛いらしいわよ」
ウーミン「聞いてませんよ……変身するときに裸になるなんて!!」
白鳥「魔法少女に変身するときは光がピカーってなって裸のシルエットが映るものでしょ?」
ウーミン「そんなの知りません!」
理事長「あら? 知らないなんて言っちゃって。海未ちゃんが子どもの頃、ことりや穂乃果ちゃんと一緒に魔法少女のアニメに夢中になってたじゃない♪」
ウーミン「……!! む、夢中になってたわけでは///」
リン「謎の光で全然見えてなかったから大丈夫ニャ! それにホワイトバードさんに何を言っても無駄だと思うニャア☆」
ウーミン「ええ……そうですね。人がいないところで変身すればいいだけですからね」
理事長「それに、後輩のみんなからモテモテの海未ちゃんが魔法少女だってばれたら大騒ぎになっちゃうから、そうしたほうが賢明ね♪」
ウーミン「うぐっ……からかわないでください、おば様」
理事長「うふふ♪」
リン「あー!! ウーミン、顔真っ赤ニャー☆」
ウーミン「もう、凛まで一緒になって……って、あれ? 声はするのに凛の姿が見えません」
リン「リンはこっちだニャ☆ 下を向くニャー!」
ウーミン「下って……おや? 猫が……いつの間に入り込んだのでしょう」
リン「ウーミンの目の前にいるのがリンニャ☆」
白鳥「凛はマスコット化すると猫になるみたいね」
ウーミン「なかなか愛らしい姿ですね。凛が猫になったら本当にこんな感じなのでしょうね」
リン「褒められると照れるニャー/// ……んん?」
14 :
第一話 『魔法少女ウーミン誕生』
◆lL2WQso4IVQO
[saga]:2016/03/10(木) 22:51:06.12 ID:C2iGRYN4o
リン「んにゃお!!」
ウーミン「どうしたのです? 突然変な声を出して」
リン「感じる……感じるニャ! 怪人の気配を!」
ウーミン「気配?」
白鳥「マスコットは怪人の居場所を察知することができるのよ」
リン「ウーミン! 怪人がどこにいるかわかったニャ! 案内するから肩に乗っかるニャー」ヒョイ
ウーミン「わっ……! 猫といえども肩に乗っかられたら……あれ? 重くない」
リン「普通の猫ちゃんと違って今のリンはとっても軽いんだニャ」
白鳥「ぬいぐるみくらいの重さしかないのよ。肩に乗せたままでも疲れないわ。すごいでしょ!」エッヘン
リン「案内するニャー☆ 魔法少女ウーミン出撃ニャ!」
理事長「魔法少女海未ちゃんの初舞台ね♪ 窓を開けるわね」カラカラ
ウーミン「窓って……そこから飛び降りるのですか!?」
リン「ニャー! 大丈夫ニャ、魔法少女の能力ですすいのすいニャ!」
理事長「ふふ、玄関から出てってもいいのよ♪」
ウーミン「う……覚悟を決めます! 魔法少女ウーミン出陣です!」ピョン
ウーミン「……」フワッ
ウーミン「わぁ♪ 浮いてます浮いてますよ! 凛!」
リン「やっぱり海未ちゃんは魔法少女の才能かあるんだニャ! よーし今度は飛んでみてニャ☆ 怪人はあっちにいるよ」ユビサシ
ウーミン「はい!」ススー
白鳥「やるじゃない。なかなかさまになってるわよ」
理事長「ほんとに、ことりにも見せてあげたいわ。あの子きっと大喜びするわ」
ウーミン「それではおば様、ホワイトーバードさん。この園田海未、初陣を切らせていただきます!」
白鳥「ええ、期待してるわよ! 怪人なんてけっちょんけっちょんにやっつけてやりなさい!」
理事長「行ってらっしゃい、気を付けてね」
ウーミン「行ってきます!」
リン「行っくニャー!!」
15 :
第一話 『魔法少女ウーミン誕生』
◆lL2WQso4IVQO
[saga]:2016/03/10(木) 22:51:41.93 ID:C2iGRYN4o
………………
ウーミン「そういえばこの衣装、ことりが前に作ってくれたのとそっくりなのですが……」
リン「あー! どこかで見たことあるって思ったら、ホームページに写真を載せるからってことりちゃんが海未ちゃんに無理矢理着せたやつだニャア」
ウーミン「なぜこの衣装に……」
リン「コスチュームは魔法少女の記憶の中を参考にして決められるんだって」
ウーミン「確かに、魔法少女みたいな衣装は他に着たことがありませんが」
リン「やっぱり、ことりちゃんが作っただけあってとっても似合ってて可愛いニャ☆」
ウーミン「ことりの衣装に包まれて戦う……いいかもしれません」
リン「ウーミン、顔がにやけてるけど、どうしたの?」
ウーミン「……!!/// な、何でもないです///」
ウーミン「と、ところで! さっきから私のことを『ウーミン』と呼んでいますが、なぜですか?」
リン「『ウーミン』っていうのは海未ちゃんの魔女っ子ネームだニャ。いつも通りに『海未ちゃん』って呼んだら正体がばれちゃうでしょ? 凛のこともマスコットキャラっぽく『リン』って呼んでニャ☆」
ウーミン「『リン』ですか? 『凛』との発音の違いがいまいちわからないのですが……」
リン「そこらへんはテキトーでいいニャー☆ おっと、そろそろ目的地に到着ニャ!」
ウーミン「ん? あれは……雪穂に亜里沙!」
リン「鳥っぽい怪人にからまれてるニャ。急ぐニャ、ウーミン!」
ウーミン「はい!」
16 :
第一話 『魔法少女ウーミン誕生』
◆lL2WQso4IVQO
[saga]:2016/03/10(木) 22:53:52.90 ID:C2iGRYN4o
………………
―ウーミンとリンがまだ理事長室にいた頃
ハト怪人「カラスの兄貴、どこを襲いやしょう」
カラス怪人「そうだなあ、総統にはどこを襲えと特に命令されてるわけじゃあないが……おっ、ここなんかいいんじゃないか」
ハト怪人「学校……校門には音ノ木坂中学校と書いてあるっすね」
カラス怪人「ふははっ! 善良な中学生を恐怖のどん底の落としてやるって寸法よっ!」
ハト怪人「さすが兄貴! 悪行にかけては天下一品……ん? 向こうから誰か走って来ますぜ」
カラス怪人「ちょうどいい、まずはそいつを人質にしよう。おいハト、校門の影に隠れるぞ」サッ
ハト怪人「へいっ!」ササッ
………………
亜里沙「雪穂ー! 遅いよー!」タタタッ
雪穂「ちょっと亜里沙、待ってよ!」タタッ
亜里沙「今日はμ'sの見学に行くんでしょ。早くしないと遅れちゃう!」タタタッ
雪穂「まだ、時間大丈夫だから。歩いてこうよ」タタタッ
亜里沙「えっ、そうなの? じやあそうする」テクテク
………………
ハト怪人「むっ! あいつら走るのをやめましたぜ」
カラス怪人「相手は二人か……よしハト、お前は金髪の小娘を捕まえろ。俺はもう一人の方だ」
ハト怪人「へい、兄貴」
17 :
第一話 『魔法少女ウーミン誕生』
◆lL2WQso4IVQO
[saga]:2016/03/10(木) 22:54:30.39 ID:C2iGRYN4o
………………
亜里沙「お姉ちゃんと海未さんの練習見るの楽しみだな〜♪」
ハト怪人「……」スススッ
雪穂「……!!」
雪穂「亜里沙!! 変なのが近づいて……
ハト怪人「……」ニヤリ
ガシィ!!
亜里沙「は、ハラショー」
亜里沙を片手で抱きかかえる、二メートルはあろうかという筋肉隆々の大男。しかし頭はハトの形をしており背中には二本の翼、体全体も灰色の羽毛に覆われている……ハトと人間が混ざり合った異様な姿。
雪穂「うっ……何こいつ」
亜里沙「ねえねえ雪穂、この人って怪人さん役なんでしょ! 日本の文化のヒーローショーを学校でやるなんて聞いてなかったよ!」キラキラ
雪穂(そうなの? でも着ぐるみにしてはリアル過ぎ……)
ハト怪人「おいおい、ヒーローショーなんかじゃないぞ」
雪穂(いやいや、そもそもヒーローショーやるなんて連絡なかったでしょ。着ぐるみだとしても変質者には違いないんだから……)
雪穂「亜里沙、離れて! そいつは変質者!」
亜里沙「えっ!?」
ハト怪人「そうはいかねえな。逃がさないぞ」ギュー
亜里沙「うぅ……痛いよ」
雪穂「くっ……亜里沙を離せえ!!」ダッ
カラス怪人「おおっと、人のことばかりじゃなくて自分の心配をしろよ、嬢ちゃん」ガシッ
雪穂「うっ……! 変態がまだいたなんて!」
先生A「この変質者! 高坂さんと絢瀬さんから離れなさい!」
雪穂「先生!」
先生B「A先生、刺股持って来ました!」
先生C「三人ががりで行きましょう!」
ハト怪人「ちょっと待ちな。この娘がどうなってもいいのか?」チャキッ
先生A「あれは!?」
先生B「拳銃!」
先生C「ハトの分際で!」
亜里沙「雪穂ぉ……」ブルブル
雪穂「ぐっ……」ギリリッ
ハト怪人「手出しするなよぉ」
カラス怪人「ふっはっはっ!」
18 :
第一話 『魔法少女ウーミン誕生』
◆lL2WQso4IVQO
[saga]:2016/03/10(木) 22:55:25.43 ID:C2iGRYN4o
………………
―音ノ木坂中学校・校庭の隅
リン「亜里沙ちゃんが危ないニャ!」
ウーミン「くっ、どうすれば……」
リン「リンにまかせるニャ☆」
…………
先生A「これじゃうかつに手を出せない」
先生B「卑怯者!」
先生C「そだそだ!」
カラス怪人「怪人に卑怯者もヘチマもねえよ。せいぜいわめいてろ!」
ハト怪人「兄貴の言う通り……ん?」
リン「ニャー」テクテク
ハト怪人「うわおぉぉぉ!! ね、ねねね、猫ぉお!?」
カラス怪人「う、うう、うろたえるな! たかが猫一匹、ただの鳥だったときならともかく今なら怖くなんぞ、ね、ねえだろ!」
ハト怪人「そうは言っても兄貴。本能が、本能が逃げろと警報をならしてやす!」
リン「ニャー」ピョンッ
ハト怪人「ひえっ!! 飛びついて……! もう無理だぁ!!」ダダッ
カラス怪人「おい! 人質放ったらかしてどこ行くんだよ!」
19 :
第一話 『魔法少女ウーミン誕生』
◆lL2WQso4IVQO
[saga]:2016/03/10(木) 22:56:16.09 ID:C2iGRYN4o
先生A「絢瀬さん、今のうちにこっちへ!」
亜里沙「は、はい!」タタッ
カラス怪人「あっ、小娘! 逃げるんじゃねぇ! ハト戻って来い! おい聞いてんのか!?」
リン「ニャー」テクテク
カラス怪人「おまえはこっち来んな! 止まれ、止まりやがれ!!」
リン「ニャー?」ピタッ
カラス怪人「そうだそうだ、話せばわかるじゃねえか。ほらあっち行けっ! しっしっ!」
リン「……」
リン「しゃーー!!!」
カラス怪人「ひえぇっ……!! 怖っ! 怒った顔すげえ怖っ!」
雪穂「……!」(力が緩んだ!? 今がチャンス!)
雪穂「くっ!」タタッ
カラス怪人「あっ、おい、待ちやがれ!」
リン「ウーミン、もう大丈夫だよ!」
カラス怪人「こいつ……!? 猫がしゃべりやがった、ネコマタか!?」」
ハト怪人「兄貴、違うっすよ。そいつたぶんマスコットです。近くに魔法少女がいるはずです」
カラス怪人「おっハト、今までどこに行ってた?」
ハト怪人「あっちの木の影に……ぐげっ!!
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