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【安価】揺杏「侍道4」【咲-saki-】
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1 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/04(月) 20:48:09.16 ID:MrSD5U5E0
侍道4×咲です
書いたら随時投稿しますが、恐らく亀更新になります
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1459770488
2 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/04(月) 20:53:25.74 ID:MrSD5U5E0
船頭「お客さん、阿弥浜は初めてですか?」
揺杏「ん? あぁ、そうだよ」
船頭「そうですか。まぁ、近頃はやれ開国だの攘夷だの、結構物騒なんすけどね。あ、あれが黒船です」
揺杏「デカッ……外国ってすげー」
船頭「今日は確か、御大老様のとこの三姉妹があの船で会談してるとか」
揺杏「へぇ、大老の」
船頭「はい……まぁ、御大老様って言ってもなぁ……幼馴染なんすけど」ボソッ
揺杏「ん? なんか言った?」
船頭「あぁいや何でもないっす! はい、着きましたよ」
揺杏「ありがと」
船頭「……ご武運、祈ってますよ」
揺杏「ねぇ、あんた名前は?」
船頭「俺はただの船頭ですよ…………名前はまぁ、須賀って言います」
揺杏「なるべく、忘れないよ」
船頭「なるべくっすか……まぁただの船頭ですしそれくらいがお似合いかも……っと、それじゃあ俺次の仕事もあるんで!」
揺杏「あいよー、じゃあね」
3 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/04(月) 20:57:56.35 ID:MrSD5U5E0
揺杏「っと……さて」
揺杏(広場みたいなとこ、人だかりできてる)
揺杏「んーと、さっき言ってた三姉妹とやら?を見に来た人たちかな」
末原「ええか? 今日は御大老様の三姉妹様が来る日や。無礼があったらあかん。ましてや攘夷の輩に好き勝手させるなんてもっての外や。出てきよったら、必ず捕まえたるで。臼沢と小瀬川を」
岡っ引き達「おう!」
揺杏「あれは……見た感じ治安とか取り締まるような役職の人とかか。それで、何とかっていう攘夷の輩を捕らえてやろうとしてるわけだ」
町人「……なぁ。あんた、余計なこと口走らない方がいいぜ」
揺杏「うぇ、そんなやばいこと言ってた?」
町人「いや、そうじゃねえけどよ……あまり余計なこと言って岡っ引きに目をつけられたら、あらぬ罪で捕まえられてたまったもんじゃない」
揺杏「なにそれ、ここは汚職天国ってこと?」
町人「いや、町の位の低い岡っ引きはそんな感じなんだ。あそこで奮起してるのはここ阿弥浜の取り締まりとかのトップ、末原恭子。あの人とかは誠実だよ」
揺杏「そう……あと聞きたいんだけど、この集まりは一体何?」
町人「野次馬が大半だな。攘夷がここを襲ってくるのはほぼ確実だから」
揺杏「えぇ、そんなの見たさに集まるとか、ここの町人趣味悪いね」
町人「まぁ、今んところは会談をただやってるだけって感じだな」
揺杏「あぁ、あの黒船とやらでやってるという」
町人「あぁ。三姉妹様、照様と菫様と淡様と外交官の愛宕洋榎が行ってるらしい。相手は何つったかな……エイスリン何とかって大使とメガン何とかって伯爵がいるらしい。後はその護衛とかだな」
揺杏「ふぅん……」
4 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/04(月) 20:59:17.36 ID:MrSD5U5E0
――――黒船――――
エイスリン「ニホンハ、ガイコクトノコッコウ、スレバキットハッテンデキマス!」
照「うん、悪い話じゃない」
菫(どうせ受け入れる振りして金を巻き上げたら追っ払うつもりだろうな、こいつ)
洋榎「Zzzzzzzzz」ウーン
淡「ちょっと洋榎さん! 失礼だよ」ガスッ
洋榎「おっおおぅ!? あっあぁ! せやな、めっちゃ興味深い話やったわ。外交官愛宕洋榎、感服しましたわ!」
メグ「……聞いてたんデスネ」
菫(そんなわけないだろ)
5 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/04(月) 21:01:58.78 ID:MrSD5U5E0
――――同時刻、港。
岡っ引き「攘夷だ、攘夷が来たぞ!」
末原「来たか…………そして早速出よったな、臼沢塞。 御政道に反する大罪人!」
塞「……うるさいなぁ、幕府の犬が」イラッ
武士「攘夷共、覚悟! うおおおおお」タッタッタッ
白望「…………馬鹿だ」ザシュゥ
武士「ぐっ…………」バタッ
末原「……何や、隠れとっただけで小瀬川もおるんかいな。ほら、あんたら怯むな! いくで!」
塞「上等……いくぞ!」
般若党「うおおおおおおお」ドドドド
揺杏「なるほどこれが攘夷か……外国勢力の排除というよりは…………ただの殺人に見えるな」
揺杏(てか実際、ただの殺人だ。関係無い人まで怪我を負っている。この様子だと、おそらく関係の無い人が死んでしまったことすらあるんだろうな)
美穂「お侍さん!」
揺杏「えっ、な、何?」クルッ
美穂「見ていないで、何とかしてください!」
揺杏「えぇ…………まぁ、わかったよ。あぁ、『口出し無用』だからね」
美穂「っ!」パアァ
揺杏(顔に出るタイプだこの人)
美穂「頑張って!」
6 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/04(月) 21:03:38.13 ID:MrSD5U5E0
揺杏「さて……まず手始めに1人だな。おーい、そこの攘夷の人」
般若党「なんだァ? テメエも夷敵の味方をすんのか?」
揺杏「いや別に……見た感じただの殺人だから止めようかと」
般若党「舐めやがって!」シュッ
揺杏「ただの突きで殺せると思った?」
揺杏(正直、もう戦いにはある程度慣れてる。このくらいの突きならば簡単に受け流せるし、反撃もできるな)
揺杏「よっ、と」
般若党「ギャアァッ!」
揺杏「受け流してバランスを崩したとこを斬るのは基本だよね。さて、次は……っと」
7 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/04(月) 21:04:59.57 ID:MrSD5U5E0
――――黒船――――
淡「……ねぇ。なんか港の方が騒がしくなってない?」
菫「ん? あぁ、確かに言われてみればそうだな」
エイスリン「……! タタカイ、オキテル!」
メグ「……フム」
エイスリン「イマスグムカウ! フネ、チイサイノデイイカラ、ダシテ!」
洋榎「本気ですかいな!? あそこは危険な場所ですよ!?」
エイスリン「ホンキ!」タッタッタッ
メグ「ンー、ああなったら、止められまセン。行きまスヨ」ニヤニヤ
洋榎「いやいや、何で楽しそうやねん……」
8 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/04(月) 21:07:02.91 ID:MrSD5U5E0
――――同時刻、港。
般若党「お前、やるな」
般若党「3人相手ならどうだ?」
揺杏「……そんくらいはまぁ、慣れたもんだよ」
揺杏(なんてことないな。人なんて1発斬ってしまえば終わりだから、それだけで勝てる。逆を取れば自分も一撃でやられるという事になるけど、まぁやられなければいいんだ)
揺杏「よっ、と」シャッ
般若党「ギャアアアアアアアア」
揺杏「こいつら3人、剣術も刀もロクなものじゃなかったな。捨て駒レベルの存在なのか、それとも攘夷とやらはそこまで追い込まれてるのか……ん、何だあの人、金髪?」
洋榎「この人、ほんまに港に降りよった……」
エイスリン「ハヤク! ハヤクイカナキャ!」
白望「……愛宕洋榎と、誰?」
塞「んなっ、金髪!? まぁ、丁度いいや。アンタ! 少し大人しくしてろ!」グイッ
エイスリン「キャアッ!」
揺杏(って何だあいつら!)
洋榎「いやいや、早速国際問題やんけ!」
揺杏「……中々外道だなあの赤い人」
揺杏(取り敢えず、助けようとしてみるか)
塞「……何? アンタ、毛唐の女を助けようっての?」
揺杏「取り敢えず、『その娘から手を離せ』」
塞「…………誰よ、アンタ。まあいいや、こいつにかかれ!」
般若党「おう!」
揺杏「またか……今度は5人」
揺杏(でもまぁ、さっきの3人組よりまとまりがないし楽だな……集団なのに同時にかかってこないあたり本当に戦いは素人なのかな)
9 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/04(月) 21:08:36.65 ID:MrSD5U5E0
揺杏「さて、何事もなくすぐに倒せたな」
塞「へぇ、アンタなかなかやるね。私は臼沢塞、般若党党首。私が相手するよ」ザッ
揺杏(さっきの外人の娘は……無事か。多分あの外人の娘を守ってる感じの日本人が外交官の愛宕洋榎かな)
塞「余所見してる余裕があるわけ?」シュッ
揺杏「おおっと!?」サッ
塞「よく避けたね。でも次はどう?」
揺杏(太刀筋がさっきまでの奴らと違う、やっぱ実力があるわけだ、党首様は)
塞「ほら、どう!?」
揺杏(構えは刀を上に上げるような構え。斬りは一見隙のある大振りのように思えるけど、実際は最短距離の振りで縦だけでなく横からも刀が飛んでくるな…………でも、今の振り、隙がある……もう一度同じ振りを誘うか)
塞「くそっ、中々守り上手だ。けどこの一撃は防がせない!」
揺杏(今だっ!)ザシュ
塞「んなっ! くそっ……しまった」
白望「塞っ」タッタッタッ
塞「シロ……」
白望「塞……今は引こう。また機会はある……」
塞「……チ。全員撤退! 撤退!」ダッ
揺杏「何だ、呆気ない」スチャッ
エイスリン「アッ、アノっ!」
揺杏「ん?」
エイスリン「エット、ア、アリガトウゴザイマシタ!」ペッコリン
揺杏「えっ、あぁいやそんな、そこまで深く頭を下げるほどじゃ」
末原「…………しかしアンタ、見ない顔やけど随分腕あるみたいやな。良かったら、ウチで働かん? 代官所の門番に話通しとくから、気が向いたら来てや」
エイスリン「アッ、ソノ、タイシカンモアケテキマス! ヨカッタライッショニ、オチャデモ! ソ、ソレデハ」スタスタ
メグ「待ってマスからネ」ポン
揺杏(うわ背高っ。私小さいわけじゃないんだけどあの人と並ぶと子供同然に見られそう)
揺杏「つーかここってこんな広かったのか……人が多くてわかんなかったな」
10 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/04(月) 21:09:14.83 ID:MrSD5U5E0
照「戦いが起きてるらしいから急いで港に来たけど……なんだ、もう終わっちゃってる」
菫「仕方ないだろう。今回は特殊な勢力がいたからな」
淡「えっ、何それどういうこと?」
照「説明して」
菫「お前ら、船頭に遅い遅いと文句ばかり言ってて戦いを見てなかっただろ。まったく……」チラッ
揺杏「!」
揺杏(あの青髪の女…………何か嫌だな。取り敢えず、この場は離れたほうがいいよね。船頭――須賀がくれた阿弥浜の地図があるからそれを見て……よし、まず町の方にさっさと向かおう)タッタッタッ
菫「……行ってしまったか」
照「あの1人だけ立ってた人がその特殊な勢力?」
淡「でも1人じゃあの規模の戦いには影響ないよ?」
菫「まぁ、普通はそうだな」
菫(さて……あの侍が私達にとって吉と出るか凶と出るか、だな)
11 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/04(月) 21:15:31.47 ID:MrSD5U5E0
揺杏「さて、取り敢えず逃げるように町に来たけど……これからどうしようか」
揺杏(攘夷、幕府(代官所)、外国(大使館)か……あとはどこにも属さない、かな)
揺杏「よし、決めた。
>>13
にしようかな」
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/04(月) 21:18:44.76 ID:hrLWSKMVo
幕府
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/04(月) 21:21:54.19 ID:D7fNFem+0
幕府(代官所)
14 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/04(月) 21:32:01.40 ID:MrSD5U5E0
揺杏「さて、町からだと代官所は……一旦大通りに出なきゃダメなのか」ザッザッ
揺杏「ここが代官所か。入口どこだ……門はあそこであってるのかな」
門番「ん、貴様が末原さんの言っていた侍か?」
揺杏「そうだよ。話はもう通ってる?」
門番「あぁ。こっちだ、ついてこい」
15 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/04(月) 21:50:32.73 ID:MrSD5U5E0
末原「おお、あんた……いやあ、よく来てくれた。さ、そこに座ってくれ」
照・菫・淡「…………」
洋榎「えー……今のが阿弥浜代官、末原恭子で。こちらの御三方が御大老様の姫君にあらせられる」
揺杏(これは、頭下げといたほうがいいか)スッ
菫「あぁ、別にそんな畏まらなくてもいい」
淡「ところで。今回の戦には参加したの?」
照「私たちはもうちょっとというとこで乗り遅れちゃった。悔しい」
洋榎「はは、御覧の通りのお転婆……いや、勇ましいお姫様たちで」
洋榎「んでもって、うちは運上所頭取の愛宕洋榎……まぁ紹介はこんなところやな」
16 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/04(月) 22:00:38.76 ID:MrSD5U5E0
末原「ところで攘夷志士なんやけど、どう思う?」
末原「まぁ、酷い連中や。あいつら、許さんよ……なぁあんた、一緒に戦わへんか?」
揺杏「……わかった」
末原「そうか! そんならこれからよろしくな。あぁあと、暇やったら夕方に大通りの方に来てくれへんか」
揺杏「?」
末原「まぁ来たらそのときに説明するわ」
17 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/04(月) 22:04:55.79 ID:MrSD5U5E0
――――夕方、大通り。
揺杏「末原って人いた……てかあの人の格好なかなか浮いてるってか目立つな」
揺杏「末原さん、来ました」
末原「おお、来たか。今から洞窟探険……調査に行くんや」
末原「実は今までもその洞窟に何人か部下が行ったんやけどな、誰も生きて帰ってこなかった、そんな謎の大洞窟なんや」
揺杏「なるほどね……わかった、私も行くよ」
末原「よし! それなら出発や!」
18 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/04(月) 22:12:03.13 ID:MrSD5U5E0
末原「ここがその洞窟や。中の様子は入口からじゃ全くわからんから、気をつけて進むで」
揺杏「随分、綺麗な道になってるなぁ」
末原「確かにそうやな……ん? 何か怪しい物音がしたな」
揺杏(耳いいなこの人)
末原「別れ道か……取り敢えず右に進むか」
揺杏(てか道に大根とかたまごとか落ちてるけどそこはスルーなのか……?)
末原「! あれは!」
揺杏「なんか5人くらいの人が遊んだりしてる……?」
揺杏「ってあの赤い服は確か……攘夷志士が着ていた服」
末原「なるほど、ついに突き止めたで。この洞窟の主は般若党だったってことやな」
末原「隙をついて一気に倒すで!」タッタッタッ
揺杏(隙をつくって言って思いっきり正面から走ってってるけど)タッタッタッ
末原「攘夷志士ども、観念せぇ!」
19 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/04(月) 22:16:54.28 ID:MrSD5U5E0
般若党1「だ、代官だ!」
般若党2「くそっ、折角の酒盛りを台無しにしやがって!」シャッ
揺杏(こいつら酔ってんのか……多分それなら昼間の奴らより弱いんじゃないかな。刀もなまくらだし)
般若党3「死ねぇ!」シャッ
揺杏「そんなのに当たるわけない」サッ、ザシュッ
般若党3「ギャアアアァァァァ」
揺杏(しかし本当にまともな剣術じゃないな。これならそこら辺の道場に通ってる若い人の方が強いんじゃないかな)
末原「せいっ!」
般若党4・5「ぐふっ」
20 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/04(月) 22:23:07.57 ID:MrSD5U5E0
揺杏「残り二人も全然弱かったし、あっという間に全滅だ」
末原「やったで。これで般若党の本拠を制圧。世を騒がす不逞の輩を一掃したんや」
末原「でも臼沢と小瀬川はおらんかった……あいつらはどこへ行ったんや」
末原「まだ勝ったとは言えへんってことか……まぁ今はしゃあない。今日のところは戻ろう」
―――――大通り。
末原「今日はありがとな。これは報酬や。受け取ってくれ」
揺杏(1500文……あれだけでこの金額、さすが代官)
末原「それじゃ、うちは代官所でまだ仕事があるから。またな」
揺杏「あぁ、うん」
21 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/04(月) 22:28:45.40 ID:MrSD5U5E0
揺杏「もう夜か……どうするかな。というか、どこで夜を過ごすとか決めてないな」
揺杏(港にでも何か、いい店とかがあるかな)
――――夜、港。
揺杏(あれ、末原さんが岡っ引きを3人つれている。仕事があるっていって代官所に戻ったけど、ここで何かあったのかな)
末原「ん? ああ、アンタか。いいとこに来たな」
末原「実はな……今夜ここで阿片の取引が行われるんや。うちらと密売人を捕まえるの、手伝ってくれへんか」
揺杏「まぁ、やることもないし……協力するよ」
末原「ありがとな……それで、密売人どもはもうすぐここに来る。うちが合図したら、一斉に飛びかかるで」
22 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/04(月) 22:35:51.91 ID:MrSD5U5E0
誓子「例のブツだよ」
爽「確かに受け取ったよ」
末原「あいつらや……よし、行くで!」タッタッタッ
誓子・爽「!?」
末原「阿弥浜代官、末原恭子や。見たで、ご禁制の阿片取引」
誓子「あははっ、この国は治外法権に同意してるから、私は逮捕できないよ」
揺杏(確かに金髪だけどこの人外人なのか……?)
誓子「代官ともあろう人が、そんなことも知らないの?」
爽「残念だったね!」
揺杏(いやあんたはバリバリの日本人だし逮捕できるんじゃないかな……)
23 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/04(月) 22:41:28.47 ID:MrSD5U5E0
末原「くそっ!」
揺杏「…………ねぇ、大人しくお縄につきなよ」
誓子「だから、さっきも言ったじゃん。日本は治外法権に同意してんだから無理だって」
揺杏(多分何を言ってもこれの一点張りだろうな……さて、仕方なくこのまま逃がすか、それとも斬るか)
揺杏(……
>>26
にするか)
24 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/04(月) 22:42:28.35 ID:MrSD5U5E0
風呂落ち
あがってからまた書くかは未定です
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/04(月) 22:43:00.54 ID:6GLRGiuzo
斬ろうか
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/04(月) 22:45:50.17 ID:hrLWSKMVo
逃がす
27 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/05(火) 00:57:34.95 ID:v8jN5PaT0
揺杏「末原さん……やっぱ捕らえるのは無理じゃないかな」
末原「…………あぁ、くそっ! ええわ、お前らさっさと帰りや!」
誓子「ありがとねー」
爽「へへへ」
揺杏(煮え切らないけど、この国の在り方がそうなんだから仕方ない)
末原「……なぁ、やっぱおかしいよな」
揺杏「…………」
末原「阿片は危険や。お隣清国を見ればそんなんわかる。あれは国を滅ぼしかねん」
末原「そんなもん売買しとる奴らを放っといて、認めてええんか……そんなん答えすぐに出るやろ」
揺杏「末原さん、帰りましょう」
末原「…………そうやな、頭冷やそ。今無理に考えても先走ってあかんわ」
揺杏「それでは、末原さんおやすみなさい」
末原「あぁ、おやすみ……」
28 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/05(火) 01:01:26.82 ID:v8jN5PaT0
――――翌朝、代官所。
揺杏(結局旅籠の一番安い部屋で夜を越したけど……しばらくこの生活が続くのかな。まぁ浪人だし仕方ないか)
揺杏「……げ、入口に三姉妹がいる」
揺杏(どうも苦手なんだよな……特にあの青髪……菫とかいう人)
照「あ、良いところに来てくれたね」
揺杏(逃れられなかったァ……)
淡「あなたのこと待ってたんだよねー」
菫「頼みたい仕事があるんだけど、頼まれてくれるか?」
揺杏「……内容次第、かな」
照「詳しいことは奥座敷で話すから来て」
29 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/05(火) 01:02:32.49 ID:v8jN5PaT0
ごめんなさい、今までの文の大使館→領事館 です
30 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/05(火) 01:06:24.96 ID:v8jN5PaT0
菫「領事館の近くに西洋病院が開業したの、知ってるか?」
淡「英国が建てたけど、運営資金は幕府が負担しろって言ってきてさ」
淡「病に苦しむ日本人を救うための病院だから、幕府が援助するのは当然の言い分だけど……そんなの口実」
照「それが外交交渉ってものだけど……」
31 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/05(火) 01:10:09.38 ID:v8jN5PaT0
照「とにかく、私達は病院の運営資金をちゃんと払う。」
照「――でも、そのお金が盗賊に奪われてしまう」
菫「その盗賊役をやって貰おうと思ってな」
揺杏(要は金は払った事実を残し、その金を奪い返すってことか)
菫「どうだ、引き受けてくれるか?」
揺杏(この仕事は……
>>33
)
32 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/05(火) 01:16:24.10 ID:dfVPd+6Po
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