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【安価】揺杏「侍道4」【咲-saki-】
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440 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/22(金) 20:39:15.29 ID:HujDHwqh0
――――翌日、神社
塞「見損なった、臆病風に吹かれるなんて」
般若党1「人間相手なら戦いますが、あの大老は人間じゃない!」
般若党2「あんなの化け物だ!」
塞「志の無い奴は失せて……他にも逃げたいのがいるなら、今のうちだけど」
般若党1,2,3,4,5「…………」スタスタ
塞「……残った奴こそ同志だ。これより代官所を襲い仲間を救出する。シロ、どう思う」
白望「……命が十個くらいあれば」
塞「シロがそう思うほど強い防衛なら、油断してるとこあるよね」
白望「隙を突く、かぁ」
塞「……あんたも、来てくれるよね?」
揺杏「……あぁ、もちろん」
441 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/22(金) 20:40:37.27 ID:HujDHwqh0
――――代官所前
塞「どけ、邪魔だ」ザシュッ
門番「くせ者だ、出会え!」
魔鱗組達「…………」タッタッタッ
塞「揺杏、あんたは先に進んで!」
揺杏「了解っ、と」タッタッタッ
442 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/22(金) 20:44:40.95 ID:HujDHwqh0
――――代官所内
魔鱗組体長「…………通さんぞ」シャッシャッ
揺杏「なんだよ、そっちも二刀流か」シャッシャッ
魔鱗組隊長「いくぞ」
揺杏「こいよ、ほら」シャッ
魔鱗組隊長「そこだ」シャッ
揺杏「刀が二本なのはお互い様なの考えろよ」ザシュッ
魔鱗組隊長「はは……カウンターって知ってるか?」ザクッ
揺杏「もちろん、今まさにあんたの攻撃を喰らったのはそのためだ」ザシュッ
魔鱗組隊長「なっ…………」バタッ
揺杏「…………鍵、か?」
443 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/22(金) 20:46:16.05 ID:HujDHwqh0
揺杏「これは、ここの扉か?」ガチャッ
揺杏「開いたな……お、皆いるや」
般若党「揺杏さん! ありがとうございます!」
揺杏「1、2、3、4人、か。ほら、行くよ」
444 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/22(金) 20:47:16.35 ID:HujDHwqh0
塞「よし、救出した! 怪我人を助けて逃げるぞ!」
揺杏(作戦は成功……か。でもなんだかありそうでならない)
445 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/22(金) 20:48:41.86 ID:HujDHwqh0
――――神社、般若党本拠地前
咲「…………」ニコニコ
末原「……………………」
塞(くそっ、留守を突かれた……)
塞「ここは捨てるしかない、どこかへ逃げよう」
446 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/22(金) 20:53:06.29 ID:HujDHwqh0
――――旅籠、一階の部屋
塞「……また、減ったか」
白望「…………今夜は、ここにお泊りかぁ」
塞「そうもいかない、すぐにここも嗅ぎつけられる」
揺杏「じゃあここで迎え撃つ?」
塞「いや、違う。忘れちゃいけない、私達の真の敵を。大老も許せないけどさ……」
白望「それじゃ、領事館に攻め込むの?」
塞「うん。そうすれば国際問題になるのは必至。英国と幕府の戦争になる。否が応でも攘夷の炎は国中に広がる」
揺杏「追われている私たちがまさか奇襲をかけてくるとは思ってないだろうからね」
塞「出陣の前に、血盟の盃だ」
447 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/22(金) 20:55:06.63 ID:HujDHwqh0
――――夕方、領事館
海兵隊「攘夷だ!」
新隊長「迎え撃て!!」シャッ
般若党「ここは俺たちが防ぎます。小瀬川さんと臼沢さんと揺杏さんは中へ!」
塞「悪いねっ、そうさせてもらう!」
448 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/22(金) 20:56:47.40 ID:HujDHwqh0
――――領事館内
塞「公使はどこだ、公使を探すぞ!」
揺杏「二階じゃないかな?」
白望「……行ってみよう」
449 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/22(金) 21:03:47.49 ID:HujDHwqh0
――――領事館内、二階の部屋
メグ「皆、退避しまシタヨ。アァ、私がいるのは生来の性分ってやつデス」
メグ「ところで。貴方達のしているコト、我が国への宣戦布告デスヨ。分かってマス?」
塞「当たり前だ、舐めるな」
メグ「ハハ、驚きマシタ。ロクな船も大砲も持たないサムライが我が国に勝てる、ト?」
塞「私達には大和魂がある。日本には日本の伝統があり、文化がある。汚されぬよう、守り抜く」
メグ「……どうやら、貴方たちは我が国のマテリアルな文化とは全く異なる発想を持ってるんデスネ……面白い、その愚かな美学、好きデスヨ……それではその美学に従って、勝負デス」
塞「上等だ」
メグ「おっと、三対一、それはそちらの美学に反するのデハ?」
揺杏「塞、
>>451
」
450 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/22(金) 21:07:04.17 ID:OlG66H4Wo
サシで勝負
451 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/22(金) 21:16:20.76 ID:+TnPNyUz0
↑
452 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/22(金) 21:26:20.22 ID:HujDHwqh0
メグ「ン、貴方が相手デスカ、コレは願ってもない相手デス。大丈夫、コチラも刀デスヨ」
揺杏「悪いね、二本なんだ」シャッシャッ
メグ「本数くらいは別に反する何て言いまセン」
揺杏「……来い」
メグ「遠慮なく」シャッ
揺杏「そこっ!」シャッ
メグ「おっ、と……危ない、癖で懐に手が」
揺杏「何だよ、銃持ってんの?」
メグ「使いまセンヨ、まったく」シャッ
揺杏「危なっ……っと、そこだ」ザクッ
メグ「くぅ、あっ!」ザシュッ
揺杏「引き分けなら……こっちの勝ちだ、刀は二本あるって言ったのに」ザクッ
メグ「……私としことガ、貴方達の毒気に当てられ柄にもなく熱くなってしまいマシタ……あぁ、この熱が、大和魂デス、カ……」バタッ
453 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/22(金) 21:31:50.40 ID:HujDHwqh0
――――領事館一階
塞「…………」スタスタ
末原「なんちゅうことを……領事館を襲撃、これやと国同士の戦争になってしまうやろ!」
塞「大いに結構、夷人どもの圧力で開国されるのを、座して待つわけにはいかない。国同士の戦争になれば、攘夷の帆脳は燃え上がる!」
末原「あまい……負ければ清国のように植民地にされてまうんや! そうなってからあぁ開国しとけばよかったなんて思っても遅いんや!」
塞「清国に志士はいなかった。ここには私たちがいる」
末原「話にならない……」
菫「話す必要など初めからない、代官」
塞「上等だよ、このクソども」シャッ
照「……」シャッシャッ
淡「戦いだ!」シャッ
454 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/22(金) 21:37:04.82 ID:HujDHwqh0
照「あなた、気になってた。すごく強いから」
白望「……黙れ、話すことなんてない」
照「それは刀で語る、的な?」
白望「……一回」
照「?」
白望「この刀を鞘から抜くのは、一回でお前を殺す」
照「……随分な自信だね」
白望「試して、みる……?」スタスタ
照(カウンター、なにがあるのかわかんないけど、随分弱いと思われてるようでイラつく)
白望「…………っぁ!」
照「そこだっ!」シャッ
白望「引っかかった、見せかけにやられたね」ザシュッ
照「え…………ぅぁ……ぅ」バタッ
白望「カウンターでも不意打ちでもない、ただの純粋な一発。それで終わり」
455 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/22(金) 21:45:34.57 ID:HujDHwqh0
淡「いくら長刀でも、さすがに2人相手で槍と刀は難しいんじゃない?」
菫「まぁ。お前を殺せば指揮が乱れると判断しての二対一だ、悪く思うな」
塞「はっ、今から死ぬくせに何を言ってんだかっ!」シャッ
淡「不意打ちとか汚い!」
菫「まったく、これだから野蛮人はっ!」シャッ
塞「馬鹿、上段構えだからって下があまいと思った?」ザクッ
菫「…………がぁ、ぅあ」バタッ
淡「そこだっ!」シュッ
塞「おっと、姉が死んでも動揺は無しか」
淡「うるさいっ! 殺してやる!」ボロボロ
塞「…………三姉妹で唯一、心があったんだ」
淡「違うっ! 照も菫も優しかった! 心がないわけないっ!」
塞「黙れ、仲間を何人も殺した残虐者どもが優しいなんて。それはただの仲良しだからってだけ、身内にだけ優しいんだ」
淡「そっちも、同じだっ!」
塞「否定はできない、ただそっちよりは正しいことをしているんだよっ!」シャッ
淡「あああああああああああっっっっっっっっっっっ!!!!!」シャッ
塞「頭に血が上ってる、隙のデカい力任せの一撃だ」ザシュッ
淡「ぁ…………ぅ、あ」
塞「…………さようなら」ブシャァッ
淡「……………………」バタッ
456 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/22(金) 21:50:06.74 ID:HujDHwqh0
末原「…………アンタは、自分の行為が正しいと思っとるんか?」
揺杏「もう正しいかどうかだけが問題じゃない、一度決めた道を変えるわけにはいかない。私は侍だからね」
末原「進む道だけ間違えたな。アンタ、心持は完璧やのにな」
揺杏「そりゃどうも。そんじゃ、いくよ」シャッシャッ
末原「……あぁ」シャッ
揺杏「…………」
末原「…………」
揺杏「……………………」スッ
末原「……はぁっ!」シャッ
揺杏「掠ったけど、問題ないっ!」ザクッ
末原「ぐっ…………くそっ!」シャッ
揺杏「危ね…………あぁ、致命傷どころか体の機能すら奪えてないか」
末原「……どうにかして、当たり所を良くしたからな」
457 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/22(金) 21:53:41.35 ID:HujDHwqh0
末原「今度は、こっちが当てるで」シャッ
揺杏(今のは本命じゃない……いや、もうこれは早めに決めよう)
末原「はぁっ!」サシュッ
揺杏「ぁ…………はぁっ!」ザシュゥ
末原「腕片方失ってのカウンター……やと」
揺杏「はは、私は片腕あれば一本は扱えるんでね、片腕なくてもそこらの奴より強いからなくてもいいんだよ」
末原「…………うちの、負け、か」
揺杏「あぁ、そうだよ…………だから、じゃあね」ザシュッ
末原「……………………」バタッ
458 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/22(金) 21:55:12.34 ID:HujDHwqh0
揺杏「これで終わりか!?」
塞「そうだよ……でも喜ぶのは早い。まだ戦いは続く。これからは攘夷の炎を国に広め、そして戦争に備え国をまとめるんだ!」
459 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/22(金) 22:00:16.01 ID:HujDHwqh0
――――領事館前
塞「ひとまずは終わった……………………か」
魔鱗組「…………馬鹿め」バンッ
塞「なっ…………銃……」
白望「塞!?」
咲「愚か者め、貴方達のやったことが日本を滅ぼす行為だとわからないんですか? これより、幕府の名において厳罰に処します」
塞「私に構わないで、逃げて……」
白望「逃げれるなら、皆とっくに逃げてる。最後まで塞と一緒」
塞「そう…………なら、揺杏に託すしかない。私たちが幕軍に突っ込むから、その隙に逃げて……振り返らない、約束」
揺杏「あぁ、約束……だよ」
塞「ありがと……揺杏に出会えてよかった」
460 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/22(金) 22:10:14.53 ID:HujDHwqh0
塞「志士の魂、見せてやる…………皆、あの世で会おう…………突撃っっっ!!!!!」ダッ
般若党達「うおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!」ダッ
魔鱗組達「…………」バンッバンッ
般若党「ぎゃぁっ!」バタッ
般若党2「ぐぉぅっ……」バタッ
揺杏「あ、あぁ…………」
塞「振り返るなっ! 走れっ!」
揺杏「っ…………」タッタッタッ
揺杏(振り返るなっ、振り返るなっ…………あぁっ、クソッ!)
塞「行ったか……揺杏。頼むよ、攘夷を……………………全員、ひるむな、進めっ!」
白望「塞っ!」バッ
魔鱗組「…………」バンバンバン
白望「っ、ぁ…………」バタッ
塞「シロ!」
塞「…………ああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
魔鱗組「…………」バンッ
塞「ぐっ…………」バタッ
咲「馬鹿な人たちだ、全く」
白望「…………っ」ガシッ
咲「まだ生きてたんですか」バンッ
塞「ああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」
咲「こっちまでっ!」バンッ
塞「っ!」ザシュッ
咲「ぐっ……なんてしぶとい」
塞「…………」バタッ
461 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/22(金) 22:11:49.11 ID:HujDHwqh0
――――1か月後、代官所
代官「御大老様、海軍が攻め込んできました! 見渡す限り、阿弥浜の海は船で埋め尽くされております! 大艦隊です!」
咲「…………あの攘夷どもめ」
462 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/22(金) 22:14:03.93 ID:HujDHwqh0
――――同時刻、とある場所
般若党1「毛唐め、来るなら来てみろ。皆殺しだ」
般若党2「この国は一歩も踏ませぬ」
般若党3「もう死んでも悔いはありません。隊長、突撃命令を」
揺杏「…………ああ、行こうか」
463 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/22(金) 22:17:36.18 ID:HujDHwqh0
阿弥浜での戦いが、さらなる外国への報復を招いた。
幕府は崩壊への道を辿り、攘夷の炎は日本国中に広がった。
その攘夷運動の先頭に立つこの者は、般若党党首、臼沢塞の意思を継いだ『侍』だったのである。
夷敵を恐れず、果敢に立ち向かったこの侍の半生は後々まで語り継がれる。その侍が正しいかどうかなど、関係無しに。
464 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/22(金) 22:22:43.13 ID:HujDHwqh0
これにて攘夷ルート終わりです。
次は隠しルート、つまりは真ルートです。
このルートでは刀は一本のみで正道刀、流派は無心流(つまり初期装備)とします。
隠しルート後は最終なりわいに関わるところ(阿弥浜八人衆)や、要望があれば主要キャラへの夜這い等をできるとこまでやろうかなと思います
465 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/22(金) 22:23:56.17 ID:xE+Myshvo
よしきた
466 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/22(金) 22:25:33.56 ID:HujDHwqh0
隠しルートに関しては安価がありません。
阿弥浜八人衆関連でも基本的には安価はなしです。
夜這い相手をだれにするかとかなら安価はあるかもしれません。
467 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/22(金) 22:27:14.74 ID:HujDHwqh0
今日はこれで終わりかなぁ……もし風呂から上がって気力がもつようなら書くかも
多分終わりだと思うけど
468 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/22(金) 22:28:23.35 ID:+TnPNyUz0
乙です
469 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/22(金) 22:29:45.83 ID:xQjTGWMTo
乙
待ってる
470 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/22(金) 22:32:31.19 ID:cED4+zfJo
とりあえず乙
471 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/24(日) 20:16:44.17 ID:YPRDYI2g0
風呂あがってから書く気があったけど寝落ちしてしまった……
それでは隠しルートをやっていきますよーぅ
472 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/24(日) 20:20:05.57 ID:YPRDYI2g0
船頭「お客さん、阿弥浜は初めてですか?」
揺杏「…………急いでるんで」
船頭「し、失礼しました」
揺杏「……さて」
473 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/24(日) 20:22:07.85 ID:YPRDYI2g0
――――阿弥浜、港。
揺杏「さてと、人集りができてるな……まぁ混ざってみるか」
揺杏「何か明らかに幕臣って感じの人たちいるな……ん、あの人が代官かな?」
末原「絶対に攘夷どもの好きにはさせんで! 今日こそ臼沢と小瀬川を捕まえたるで!」
揺杏「なるほど、野次馬の集まりか」
474 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/24(日) 20:22:57.91 ID:YPRDYI2g0
――――黒船
エイスリン「ニホンハ、ガイコクトノコッコウ、スレバキットハッテンデキマス!」
照「うん、悪い話じゃない」
菫(どうせ受け入れる振りして金を巻き上げたら追っ払うつもりだろうな、こいつ)
洋榎「Zzzzzzzzz」ウーン
淡「ちょっと洋榎さん! 失礼だよ」ガスッ
洋榎「おっおおぅ!? あっあぁ! せやな、めっちゃ興味深い話やったわ。外交官愛宕洋榎、感服しましたわ!」
メグ「……聞いてたんデスネ」
菫(そんなわけないだろ)
――――同時刻、港。
岡っ引き「攘夷だ、攘夷が来たぞ!」
末原「来たか…………そして早速出よったな、臼沢塞。 御政道に反する大罪人!」
塞「……うるさいなぁ、幕府の犬が」イラッ
武士「攘夷共、覚悟! うおおおおお」タッタッタッ
白望「…………馬鹿だ」ザシュゥ
武士「ぐっ…………」バタッ
末原「……何や、隠れとっただけで小瀬川もおるんかいな。ほら、あんたら怯むな! いくで!」
塞「上等……いくぞ!」
般若党「うおおおおおおお」ドドドド
揺杏「あっというまに戦いが始まったな……」
美穂「お侍さん!」
揺杏「ん? 何?」
美穂「見てないで、何とかして!」
揺杏「ん…………『口出し無用』だからね」
美穂「頑張って!」パァァ
揺杏(表情わかりやすいなこの人)
475 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/24(日) 20:29:21.83 ID:YPRDYI2g0
般若党「こいっ」
揺杏「受け身になってちゃ勝てないよ」シャッ
般若党「せいっ!」シャッ
揺杏「ん、あまい」ザシュッ
般若党「ギャアアアアァァァァ!!」バタッ
揺杏「…………流れでやっちゃったけどどうするか」
476 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/24(日) 20:33:32.03 ID:YPRDYI2g0
――――黒船
淡「……ねぇ。なんか港の方が騒がしくなってない?」
菫「ん? あぁ、確かに言われてみればそうだな」
エイスリン「……! タタカイ、オキテル!」
メグ「……フム」
エイスリン「イマスグムカウ! フネ、チイサイノデイイカラ、ダシテ!」
洋榎「本気ですかいな!? あそこは危険な場所ですよ!?」
エイスリン「ホンキ!」タッタッタッ
メグ「ンー、ああなったら、止められまセン。行きまスヨ」ニヤニヤ
洋榎「いやいや、何で楽しそうやねん……どうなっても知らんで」
メグ「そういえば、姫君様たちハ?」
洋榎「あのじゃじゃ馬姫様たちなら、もう港へむかっておられますよ。ひと戦、なさるそうでね」
477 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/24(日) 20:38:45.75 ID:YPRDYI2g0
淡「船頭さん! 大砲撃たれてて危ないんだからもっとはやく漕げないの!?」
船頭「そういわれてもこの波じゃあねぇ……」
照「つべこべ言わないでさっさと漕いで」ゲシッ
船頭「痛ぁ!」
菫「おい、落ち着け」
淡「もう、ほらはやく漕いで!」ゲシッ
菫「おい、淡……って」
菫(クソッ、あの外人どもも港へ行ったか……しかも抜かれた)スクッ
照「?」
菫「ったく、抜かされたじゃないか」ガスッ
船頭「この中で一番痛っ!」
478 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/24(日) 20:39:16.93 ID:YPRDYI2g0
――――港
洋榎「この人、ほんまに港に降りよった……」
エイスリン「ハヤク! ハヤクイカナキャ!」
白望「……愛宕洋榎と、誰?」
塞「んなっ、金髪!? まぁ、丁度いいや。アンタ! 少し大人しくしてろ!」グイッ
エイスリン「キャアッ!」
揺杏(って何だあいつら!)
洋榎「いやいや、早速国際問題やんけ!」
揺杏「……人質をとったか」
揺杏(取り敢えず、助けようとしてみるか)
塞「……何? アンタ、毛唐の女を助けようっての?」
揺杏「取り敢えず、『娘から手を離せ』」
塞「…………誰よ、アンタ。まあいいや、こいつにかかれ!」
479 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/24(日) 20:42:32.96 ID:YPRDYI2g0
般若党「くらえっ!」シャッ
揺杏「邪魔」ザシュッ
揺杏(……なんだ、あいつ私に思いっきり背を向けて大砲を海に向かって……いや、あの小船に向かって撃ってるのか)
揺杏「まぁいいや、とりあえず死にな」ザシュッ
般若党2「ギャアアアアアアアアア」バタッ
480 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/24(日) 20:44:13.29 ID:YPRDYI2g0
淡「砲撃が、止んだ?」
船頭「波も弱まりましたし、これならさっさと漕げる」
照「やった」
菫「なんとか港の戦いには間に合いそうだな」
481 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/24(日) 20:52:00.95 ID:YPRDYI2g0
塞「やるね。私は般若党党首、臼沢塞。次は私が相手だよ」シャッ
揺杏「そう。じゃあかかってきなよ」
塞「いくよっ!」シャッ
揺杏「……そこだ」シャッ
塞「あっ、ぶなぁ!」シャッ
揺杏「体勢崩したな」ザシュッ
白望「塞っ!」
塞「大丈夫……あんた、やるな」
揺杏「…………そうかな?」
ハオ「攘夷、覚悟!」シャッ
塞「ったく、毛唐の女は香水臭くてかなわないな……」
ハオ「野蛮人め!!」シャッ
揺杏「危なっ……って、え!? 私!?」
482 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/24(日) 20:56:50.05 ID:YPRDYI2g0
ハオ「とりゃあっ!!」シャッ
揺杏(脇構えなのに……大振りもあるな)
ハオ「小賢しい動きだっ」シャッ
揺杏「ほら、大振り」ザクッ
ハオ「くそ……やっかいだな」
揺杏「もうちょい良い剣術にしなよ」シャッ
ハオ「……図に乗るなっ!!」シャッ
揺杏「だーから大振りだっての」ザシュッ
ハオ「くっ…………不覚だ」
末原「大丈夫か、騎士さん! 助太刀すんで!」
ハオ「すまない……」
483 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/24(日) 20:57:58.24 ID:YPRDYI2g0
末原「こいっ!」
揺杏「遠慮なくっ!」シャッ
末原「甘いでっ」シャッ
揺杏「そっちも、ね」ザクッ
末原「無駄のない動き……厄介やな」
揺杏「そりゃどうもっ!!」ザクッ
末原「ぐっ…………中々の腕やな……」
揺杏「てかさ、言っとくけど私はその般若党とやらの人間じゃないからね? だから停戦停戦」
末原「…………ほんまか?」
揺杏「嘘じゃないって、刀もしまうよ」シャッ
末原「…………そうか」シャッ
484 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/24(日) 21:05:02.18 ID:YPRDYI2g0
揺杏(これで争いは終わりかな……)
菫「っと、まだ戦いは終わってないな?」スタスタ
末原「ひ、姫君様!?」
照「船から見てたけど、そこの侍面白そうだね」
淡「勝負してよ!」
揺杏「……どーせ拒否権とかないんでしょ」
淡「当たりだけど」
揺杏「おいおい、姫が戦うのか」
菫「身分なんぞ関係ないだろう、ほらいくぞ」シャッ
照「……」シャッシャッ
淡「よし、やるよ」サッ
485 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/24(日) 21:16:21.38 ID:YPRDYI2g0
菫「いくぞっ」シャッ
揺杏「おぉ、ここにきて相手した奴のなかで一番振りが速い」
菫「当然だ」シャッ
揺杏「っ、とそこだ」ザクッ
菫「っ…………」
照「菫、さがって」
菫「……悪いな、そうさせてもらう」
淡「私もいくよ!」
揺杏「二対一かよ」
照「関係ない」シャッ
揺杏「あぶっ、いきなりとか!」シャッ
照「っと、そこ」シャッ
淡「そしてそこもだ!」シャッ
揺杏「同時とかやめろって、くそ!」ザシュッ
淡「痛っ!」
揺杏(なんとか当たったか)
照「…………やめた」
淡「え?」
照「菫も淡も怪我しちゃって、私も怪我したら誰が治療するの」
菫「……まぁ、それもそうだが」
揺杏「……終わり?」
照「うん、ここは逃がしてもらうけど……その前にこれを」バンッ
揺杏(信号弾……嫌な予感するなぁ)
照「それじゃあね、ほら2人ともいくよ」
486 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/24(日) 21:20:35.80 ID:YPRDYI2g0
末原「おい、いくらなんでも姫君様に狼藉をはたらくとは……」
塞(まぁ……死なすには惜しい侍だ)
揺杏「……ねえ、代官。さっきの信号弾は何?」
末原「…………詳しくは知らん」
揺杏(信号弾なら、順当に考えれば誰かの呼び出しとかか)
487 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/24(日) 21:24:27.92 ID:YPRDYI2g0
――――その後、大通り
揺杏「人集り、かぁ。ねぇ、何が起こるの?」
町人「あ、あんたは港で姫君様を相手した侍……えっとな、どうも御大老様が急に来なさるそうだ」
揺杏(あぁ……あの信号弾か? 多分あの信号弾は代官所とかへの信号で、それを見た役人が大老を呼んだ。多分そんなんだろ)
町人「あんたに何が起きるかわかんねぇから、気を付けろよ?」
揺杏「あぁ、うん」
488 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/24(日) 21:29:49.84 ID:YPRDYI2g0
咲「…………久しぶり、みんな」
菫「急な呼び立てで申し訳ない」
咲「構いませんよ……それで、その男というのは?」
菫「ええと……あぁ、あんなところに。あの侍で間違いない」
揺杏(さっそく見つかってしまった……まぁいいか)
咲「あなたですか……よく、この3人に恥をかかせてくれましたね。魔鱗組、いってください」
魔鱗組1「死ね」シャッ
揺杏「くそっ」ゲシッ
魔鱗組2「そこだっ!」
塞「っと、危ないな」キーン
揺杏「……攘夷の」
塞「私達も手を貸すよ、ほら皆出てこい!」
般若党達「うおおおおおおおお!!!!!!!!」タッタッタッ
489 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/24(日) 21:31:08.51 ID:YPRDYI2g0
ミス
男→侍
490 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/24(日) 21:35:37.32 ID:YPRDYI2g0
白望「……遅い」ザシュッ
魔鱗組3人「…………」バタッ
塞「よっ、と」ザシュゥ
魔鱗組「ギャアアアアアアア!!」バタッ
咲「…………もういいです、鉄砲隊、撃て!」
鉄砲隊「…………」バンッバンッ
白望「なっ、何を」サッ
揺杏「悪いね、今斬ったあんたに盾になってもらうよ」サッ
般若党達「ギャアアアアア!!!!!!」バタッ
塞「っ! 喰らったか…………」
白望「塞! 大丈夫? 立てる?」
塞「ごめん……」
白望「撤退だ、退こう! 皆!」
491 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/24(日) 21:38:09.09 ID:YPRDYI2g0
――――夜、神社
医者「…………」
白望「塞は、助かるの?」
医者「…………」フルフル
白望「っ……どうにか、助けられないの? 塞は私たちにとっても日本にとっても大切な人。ここで死なすわけには……」
医者「そう言われてもね……この人を治せる医者は日本にゃいないよ。することはしたから、あとは天に祈るしかないね」
白望「そんな……」
492 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/24(日) 21:40:32.03 ID:YPRDYI2g0
揺杏「…………病院に連れていこう」
般若党「何言ってんだお前!」
塞「だ、だめ…………毛唐の医者にかかるくらいなら死んだ方がマシ…………ぐっ」バタッ
白望「塞っ……………………ねえ、病院とやらに案内して。塞を死なせるわけにはいかない」
493 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/24(日) 21:44:13.50 ID:YPRDYI2g0
――――病院
エイスリン「…………」
医者「ん、また誰か来ましたね。急患が今日は多い」
白望「……この人の治療をお願い」
メイド「攘夷です!!」
医者「な、な…………」
エイスリン「オチツイテ! コノヒト、ケガシテル」
医者「そうですが…………」
エイスリン「クルシムヒトニ、テキミカタノクベツハ、アリマセン」
医者「そ、それもそうですね……どれ、見せてください」
494 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/24(日) 21:46:32.04 ID:YPRDYI2g0
医者「これは……すぐ手術しなければ助からない」
白望「手術……?」
医者「体の悪い部分を切って治す医術の事です」
般若党「う、臼沢さんの体を切り刻むのか!?」
医者「この人の体には鉄砲の弾が入り込んでいます。取り出さなければ」
白望「…………でも」
医者「大丈夫、助かりますから」
495 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/24(日) 21:48:24.16 ID:YPRDYI2g0
――――その後
医者「…………」キイィ
白望「さ、塞は…………」
医者「大丈夫です。しかししばらく安静が必要ですので、この病院で寝ていてもらいます」
般若党「よかった……」
496 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/24(日) 21:49:44.06 ID:YPRDYI2g0
塞「……………………」スースー
白望「夷敵に救われたって知ったら、塞はなんて言うかなぁ…………」
揺杏「……………………」
497 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/24(日) 21:56:27.69 ID:YPRDYI2g0
――――翌日、黒船
揺杏「………なんか攘夷の人たちに様子見てこいなんて言われたけど、何を見れば」
メグ「ン、あなたは港の」
揺杏「伯爵、だっけ?」
メグ「そうデスヨ。いやぁ、しかしカジノがなくて退屈で退屈で……何かありまセン?」
揺杏「黒船でも爆破すれば?」
メグ「すごいこと言いマスネ」
揺杏「冗談冗談…………んー、黒船から出てみれば?」
メグ「そうデスネ……引き籠っているから退屈だったんデス。気晴らしに散歩でも行きマスカ。どこか、案内してクダサイ。できれば刺激的な場所」
揺杏「ん、わかった」
498 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/24(日) 21:57:58.02 ID:YPRDYI2g0
――――その後、港、寿司屋前
揺杏「うん、ここだ」
メグ「なんデス? ココ」
揺杏「寿司屋だよ」
メグ「スーシー? 何デスカ、ソレ」
揺杏「まぁ、行ってみてのお楽しみってことで」ガラッ
499 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/24(日) 21:59:32.29 ID:YPRDYI2g0
寿司屋「へいらっしゃい!」
揺杏「適当に座って」
メグ「ハイ」
寿司屋「さあ、何を握りやしょう」
メグ「握る……? 面白い、あなたにお任せシマス」
寿司屋「あいよっ」
500 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/24(日) 22:03:47.83 ID:YPRDYI2g0
寿司屋「へいお待ち!」
メグ「な、何デスカ……クサイ! 生の魚デスカ!?」
寿司屋「お客さん、塩まこうか?」シャッ
メグ「フム…………いいデショウ。食べマス」パクッ、モグモグ
揺杏(さて、どんな反応するか)
メグ「な、何デスカ、この刺激っ…………涙が止まりマセンッ!」
揺杏「いやそれわさびでしょ」
メグ「素晴らしい、コレはエクセレントデス!」
寿司屋「お客さん、もっと握ろうか?」
メグ「もちろんデスヨ!!!!」
501 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/24(日) 22:06:25.34 ID:YPRDYI2g0
揺杏(喜んでたようで何よりだけど……金がかかったな)
メグ「今日、寿司という最高に刺激的な料理に出会いマシタ。これもあなたのおかげデス。あなたこそ最高の友デス」
揺杏「そりゃよかった」
502 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/24(日) 22:09:35.79 ID:YPRDYI2g0
――――その後、神社
揺杏「様子見に来た……って、また減ってる」
白望「……塞が留守の間に多くの命が失われ、仲間たちの信頼を失った。全部私の不甲斐なさのせい。失った信頼は、結果で取り戻すしかない」スタスタ
揺杏「ちょっと、どこ行くつもり?」
白望「売国奴、愛宕洋榎を斬る」
揺杏(…………止めるべきか)
503 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/24(日) 22:18:28.04 ID:YPRDYI2g0
――――夜、語学所前
揺杏「いた」
洋榎「ん、アンタか。どうした、そんな急いで」
揺杏「攘夷の小瀬川が、あんたを斬るって」
白望「…………」タッタッタッ
洋榎「噂をすれば、やな」
白望「愛宕洋榎、天誅!」シャッ
洋榎「おっと、危ない。なぁ、アンタ、うち一人殺したとこで、世の中は変わらへんで?」
白望「黙れ!」
揺杏「やめろ、無駄なことすんな。冷静になりなよ」
白望「このままじゃ塞に面目がたたない!」
洋榎「なるほど、そういうことかいな」
白望「私は塞のように上に立つ器じゃない、だからこういう生き方しかない」
洋榎「人斬り小瀬川、面目躍如ってか」
白望「その減らず口、黙らせてやる!!」
揺杏「……自分じゃ何も考えられない、それじゃまるで人形じゃない?」
白望「なっ…………」
揺杏「あんたは、塞みたいになりたくないの?」
白望「塞みたい…………どういうこと」
洋榎「臼沢の真似をするなということや。小瀬川、今こそ一人で考えるべきやないんか」
白望「黙れ!」サッ
揺杏「…………いったんは、戦うしかないか」シャッ
504 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/24(日) 22:29:48.80 ID:YPRDYI2g0
洋榎「なぁ、ここはうちにまかせてくれ」
揺杏「え? いやまぁいいけど」
白望「…………何の真似だ」
洋榎「よっ」ヒョイッ
白望「!?」
洋榎「はは、小瀬川アンタ、軽いわ。投げるには簡単過ぎるで」
白望「くっ、くそっ」シャッ
洋榎「あまいで?」ガスッ
白望「っ…………」
揺杏(軽く人を投げてる…………何者だよ)
洋榎「さっき投げられたとき頭打ったやろ。そろそろきいとるんちゃうか?」
白望「…………負けだ、とどめを刺して」
洋榎「よし、と言いたいとこやけど……アンタは殺すには惜しいと見た」
白望「?」
洋榎「アンタは剣の道しか知らんねん、友の背しか見とらんかったからな。せやけど、もっと広い世界を見て、もっと多くの事さえ知れば、アンタは変わる」
白望「余計なお世話! 塞いて、私が刀。それで構わない」
洋榎「ホンマかぁ? そんなら、明日語学所に来てみ。言葉だけやない、外国の卓越した知識も学べるんやで?」
白望「攘夷志士の私に、異国の知識を身に着けろと……ふざけないで」
洋榎「そんなに異人の知恵が恐いか? 西洋の知識や文化が恐ろしいか?」
白望「何を…………そんなわけ」
洋榎「そんなら来ればええ」
白望「こっ、断る」スタスタ
洋榎「うちはアンタの命を助けた。助けた命は、助けた者の命なんやで? 待ってるで」
白望「…………」スタスタ
洋榎「さてと、良かったらアンタも来てみぃひん?」
揺杏「うん」
505 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/04/24(日) 22:30:31.78 ID:YPRDYI2g0
今回はここまでにしますー
506 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/24(日) 22:34:48.62 ID:CcpOdXy1o
乙
507 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/04/24(日) 22:35:00.58 ID:OXHxZSASo
乙です
508 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/05/02(月) 01:52:03.11 ID:34C8pf/80
とりあえず生存報告
数日後には書けそう
509 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/05/02(月) 08:37:45.87 ID:iW7Z+lxio
まってる
510 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/05/05(木) 00:27:01.09 ID:ZW2qaYKk0
なんか回線悪いし夜中だし久々だけどやっていきますよーぅ
511 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/05/05(木) 00:40:17.50 ID:ZW2qaYKk0
――――後日、語学所
揺杏(さて、来てるのかな……)ガラッ
先生「This is a pen」
子供たち「でぃすいずあーぺーん!」
揺杏(何言ってんのかさっぱりわかんないな……とりあえず座るか)
先生「No! This is a pen」
子供たち「でぃすいずあぺーん!」
揺杏「…………ん?」
白望「…………」キョロキョロ
揺杏(メガネかけて三度笠とかめっちゃ怪しい……つか普通に不審者)
白望「…………」スッ
揺杏「小瀬川?」
白望「……知らない、人違いじゃない?」
揺杏「んー…………あ、なんだ。誰かと思えば小瀬川じゃん」
白望「斬られたいの…………」
揺杏「おー、小瀬川が来たー!!」
白望「頼むから、静かにして……」
揺杏(可愛いしいじるの楽しいな)
512 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/05/05(木) 00:45:15.02 ID:ZW2qaYKk0
先生「ハイ、それでは次に地理のお勉強をしまショウ。これが世界地図デス。エー、世界には沢山の国がアリマス」
子供「先生ー、日本の国は何処ですか?」
先生「日本は、エート、ここデスネ」
小瀬川「なっ、そんな端っこの小さな国が日本……そこの人、日本を愚弄する気!?」
先生「そこ! うるさいデスヨ!」
小瀬川「あっ……ごめん…………その、ちょっと小さ過ぎるような気がして…………」
揺杏(日本ってあんな小さいんだ、初めて知った)
513 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/05/05(木) 00:52:35.11 ID:ZW2qaYKk0
魔鱗組1「突然だか失礼するぞ。ここは開国倒幕派の温床になっているため、取り潰せと御大老様からの御下命を受けて参った」
先生「そ、そんな……」
子供「やだよぉ!」
魔鱗組2「うるさい、読み書き算盤をしていればいいんだ!」
子供「英語の方が面白いよぉ!」
魔鱗組3「口答えをするな!」バシッ
揺杏(っ、あいつ子供に手出しやがった!)
小瀬川「やめろ!」
魔鱗組3「何だ、貴様?」
小瀬川「……出ていけ。じゃなきゃ斬る」
魔鱗組3「貴様ら、どうせ浪人だろう。魔鱗組にかなうとでも思っているのか?」
揺杏「えっ、なに私も入ってんの? まーいいけどさ、取り敢えず戦うってことでいいよね?」シャッ
小瀬川「……そこの外国人、子供を連れてここから逃げて」スッ
先生「ハ、ハイ。皆さん、危険なので外に出てマショウネ」
514 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/05/05(木) 00:58:51.09 ID:ZW2qaYKk0
魔鱗組1「馬鹿め、さっさと刀を抜け!」シャッ
小瀬川「……大老直属の部隊でも、弱い奴は弱いんだ」ザシュゥ
魔鱗組1「なっ、速い…………」バタッ
魔鱗組2「調子に乗って油断なぞしてるそいつは雑魚よ。我ら2人は、手強いぞ?」
揺杏「さーて、そりゃどうかな。ま、あんたらは私が今まで見てきた誰よりも強ければ勝てるけど」
魔鱗組3「何を話している、隙ができているぞ!」シャッ
揺杏「誘ってるに決まってんだろ馬鹿」ザシュッ
魔鱗組2「今だっ!」シャッ
揺杏「はい、終わり」ザシュゥ
魔鱗組2・3「…………」バタッ
揺杏「めっちゃ弱かったな、こいつら」
515 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/05/05(木) 01:04:54.85 ID:ZW2qaYKk0
洋榎「だっ、大丈夫か!?」ダッ
小瀬川「……特に強くもない奴らだったし」
洋榎「そうかいな。いやーしかし、御大老様に睨まれちゃあうちもおしまいやな」
揺杏「…………」
516 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/05/05(木) 01:10:21.20 ID:ZW2qaYKk0
洋榎「……そんで、どうやった。語学所の授業」
小瀬川「…ひとつ、聞きたいことがある。日本は本当にあんなに小さいの?」
洋榎「あぁ。せやけど、広さなら英国も日本とどっこいどっこいやな。英国が『世界に冠たる国』なんて呼ばれるのは産業が発展したからやけど」
小瀬川「つまり……その産業とやらを発展させれば、日本も世界に勝てる」
洋榎「そーやけど、今のこの国のありようやと無理やな。どんな国になるんかはわからんけど、攘夷や幕府じゃ新しい国なんぞ無理やろ」
小瀬川「…………幕臣のくせに、幕府を否定するんだ」
洋榎「どう言われても、うちはうちや。そんじゃ、まぁいろいろやることあるしじゃあなー」スタスタ
517 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/05/05(木) 01:11:48.02 ID:ZW2qaYKk0
小瀬川「……ねぇ、少し付き合って」
揺杏「何するつもり?」
小瀬川「考え、まとまったから塞に伝える」
揺杏「そっか。わかった、付き合うよ」
518 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/05/05(木) 01:20:06.18 ID:ZW2qaYKk0
――――病院
塞「なっ……血迷ったの!?」
小瀬川「私はただ塞に聞いてるだけ。攘夷で本当に日本は救われるのかどうか。攘夷のあとに日本はどんな国になるのかを」
塞「一体何があったの!?」
小瀬川「……語学所に行った」
塞「語学所……」
小瀬川「日本を救うには、異国の卓越した知識を吸収して産業を発展させて、諸外国に負けない国を築くことなんじゃないかな、と思って」
塞「シロ、開国論者の愛宕洋榎に洗脳されたの!? 言ってたでしょ、考えるのは私でシロは刀って!」
白望「……昨日まではね。それに塞だってここに入院したから助かった」
塞「それはっ……シロが勝手に連れてきたんでしょ。こっちは有難迷惑。毛唐の医者にかかるくらいなら、死んだ方がましだった!」
白望「分かった……今日のところはこれで帰る」スタスタ
塞「勝手に帰って。顔も見たくない!」
揺杏「…………」スタスタ
塞「……まさか、シロが外国かぶれになるなんて」
519 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/05/05(木) 01:29:19.75 ID:ZW2qaYKk0
――――その後
揺杏「……さて、戦いだの重い話だのでで疲れたし寿司食べて少しのんびりとしよう」ガラッ
メグ「へい、ラッシャイ!」
揺杏「……それは一体?」
メグ「いやぁ、遂に生きがいというものを見つけマシタ」
揺杏「そりゃーまぁ、連れてきて良かった。てか、外人も普通に弟子にするんだ」
店主「へへっ、じぇいじぇいがどーしても弟子にしてくれって聞かねえもんでぇ!」テレテレ
メグ「そういうことデス。さ、私が寿司を握りマスヨ」
揺杏「えっと……おまかせで」
メグ「ワカリマシタ……これをこうして……っと、へい、オマチ!」スッ
揺杏「は?」
メグ「さ、食べてみて下サイ」
揺杏(上から順に蟹と鯖と海老がまるごとそのままと謎の物体と白米……食えんのかこれ)
メグ「遠慮はいりまセンヨ?」
揺杏「……よし、いただきます」パクッ
メグ「どうデス?」
揺杏「えっ、美味しい」
メグ「それは良かった」
揺杏(どういう反応が起きたらこの組み合わせが美味しいんだ……あの謎の物体に何か入ってるのか)
520 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/05/05(木) 01:32:48.97 ID:ZW2qaYKk0
末原「……」ガラッ
メグ「へい、ラッシャイ!」
末腹「これは驚いた、異人が寿司を握るっちゅう噂は本当やったんか……せや、ひとつ何か握ってや」
メグ「いいデスヨ…………へい、オマチ!」スッ
末原「こ、これは……まぁ、食ってみるか」パクッ
末原「ん! 見た目はともかくとして、なかなか旨いな!」
521 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/05/05(木) 01:36:43.67 ID:ZW2qaYKk0
魔鱗組「失礼する…………英国福使、メガン・ダヴァン伯爵だな?」
メグ「エ、エエ。そうデスガ」
魔鱗組「毛唐のくせに寿司職人の真似事をし、日本の伝統文化を怪我した罪で召し捕る!」
末原「なんや、どうした。寿司を握るくらいええやろ?」
魔鱗組「御代官様、これは御大老様のご命令です」
末原「いや、それにしても……」
魔鱗組「ほら、いくぞっ!」グイッ
メグ「っ!」
末原「ちょ、待てや!」タッタッタッ
522 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/05/05(木) 01:39:55.95 ID:ZW2qaYKk0
あっ、やべえ店主のセリフの時名前JJになってるわミス
じぇいじぇい→めがん
あたりに脳内でどうにかお願いします
523 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/05/05(木) 01:40:49.52 ID:ZW2qaYKk0
店主「……真似事をしてたんじゃねぇ、めがんは本気で寿司職人になりたかったんだ! あっしにはわかる、昨夜は一晩中寿司の握り方を練習していた! どうか、どうかあっしの弟子を助けてやってくだせぇ!」バッ
揺杏「ちょっと、土下座とかやめて……大丈夫、必ず連れ戻してくるから」
524 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/05/05(木) 01:43:17.40 ID:ZW2qaYKk0
早くて申し訳ないけど今回はここまでに
次の更新も近日中にしたい
525 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/05/05(木) 02:15:25.09 ID:1PyjLm7po
乙です
526 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/05/07(土) 21:41:02.29 ID:LnOGTfEf0
さーやってきますよーぅ
527 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/05/07(土) 21:45:45.30 ID:LnOGTfEf0
――――同日夜、代官所
揺杏(さぁ、来たけれどもどこにいるのか……一応あの代官、末原が協力してくれるらしいけど)
揺杏「……まさか、拷問部屋か?」チラッ
菫「ほらいい加減認めたらどうだ?」
メグ「げほっげほっ……わ、私は無実デス……ただ寿司を握っていただけじゃないデスカ」
淡「……なかなかしぶといね。まぁ拷問はこれからだしね」
照「次私ね」
揺杏(さて、どうするかな……っと、末原さんだ)
末原「…………」コク
揺杏「まずは任せた」
528 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/05/07(土) 21:46:16.85 ID:LnOGTfEf0
――――同日夜、代官所
揺杏(さぁ、来たけれどもどこにいるのか……一応あの代官、末原が協力してくれるらしいけど)
揺杏「……まさか、拷問部屋か?」チラッ
菫「ほらいい加減認めたらどうだ?」
メグ「げほっげほっ……わ、私は無実デス……ただ寿司を握っていただけじゃないデスカ」
淡「……なかなかしぶといね。まぁ拷問はこれからだしね」
照「次私ね」
揺杏(さて、どうするかな……っと、末原さんだ)
末原「…………」コク
揺杏「まずは任せた」
529 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/05/07(土) 21:48:32.71 ID:LnOGTfEf0
末原「姫君様、お楽しみのところを申し訳ありません。少しだけ時間をいただいてもよろしいですか?」
菫「…………まぁ、いいか。ほら、いくぞ」
末原「こちらです」スタスタ
530 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/05/07(土) 21:51:23.01 ID:LnOGTfEf0
揺杏(よし、あの三姉妹もいなくなった。今だ)タッタッタッ
メグ「ん……あ、あぁ。あなたデスカ」
揺杏「助けに来たよ。今縄をほどくから……ってうわあ誰かいる!?」
人間豚1「へへっ……逃がそうったってそうはいかないぜぇ」
人間豚2「手柄を上げて……ひひっ、姫様から褒美をもらうんだぁ……」
揺杏「キモ!? うわキモい!!」
531 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/05/07(土) 21:53:17.12 ID:LnOGTfEf0
揺杏「でもすっごい弱かったから秒殺だった…………はい、ほどいたよ」
メグ「助かりまシタ……あの三姉妹は怖ろしい……無実の罪を認めてしまうところデシタ」
揺杏「歩ける?」
メグ「肩をかして頂けると……助かりマス」
532 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/05/07(土) 21:54:49.97 ID:LnOGTfEf0
――――その後、領事館前
エイスリン「メ、メグ!」
メグ「ハハ……話せば、長くなりマス……」
エイスリン「キ、キズノテアテヲ!」
揺杏「病院すぐそこだし丁度いい、連れてこう」
533 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/05/07(土) 21:59:03.72 ID:LnOGTfEf0
――――病院
塞「なっ、何!? 何で半裸の黒人が運ばれてんの!? てか下着の趣味悪っ!」
揺杏「……無実の罪で拷問されて、衰弱してる。しばらくここでの治療が必要でさ」
塞「なっ、この異人と枕を並べて寝ろってこと!?」
エイスリン「ハイ。ナカヨクシテアゲテクダサイネ」
揺杏「仲良くしろよ?」
塞「……ふん」
メグ「ドーゾよろしく」
エイスリン「ソレジャア、ワタシハリョウジカンニ」スタスタ
揺杏「私も用事があるから、じゃね」スタスタ
534 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/05/07(土) 22:08:40.36 ID:LnOGTfEf0
メグ「……寿司は、美味しいデスネ。私は感動シマシタ……日本には素晴らしい食文化があるんデスネ」
塞「フン、利いたような口を……」
メグ「私は、寿司屋に弟子入りしたんデス」
塞「…………日本の伝統文化は奥深いんだから、寿司を握ったくらいで豪そうな口をたたかないでよ」
メグ「はは……言う通りでデス。私はもっともっと学びタイ…………次は何に弟子入りしたらいいか、教えてくだサイ」
塞「…………茶なんか、いいんじゃない」
メグ「お茶、デスカ。確かにどのようにつくられているのか気になりマス」
塞「もしかしてお茶の材料の葉を育てるのとか考えてる?」
メグ「エエ、そうデス」
塞「……ふふっ、そんなわけないでしょ。お茶を淹れる方だからね」
メグ「フム…………」
揺杏(まぁ急ぎの用事なんてないんだけどね……ちょっと二人きりなのが心配だったけど、大丈夫そうだ)スタスタ
535 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/05/07(土) 22:14:40.86 ID:LnOGTfEf0
――――翌日、大通り
揺杏「また人だかりか……何の騒ぎ?」
エイスリン「オサムライサマ! アレ……」
揺杏「宙づりにされた……罪人か?」
罪人「たっ、助けてくれっ!!」
咲「……さて皆さん。これから、面白い見世物をご覧に入れましょう」
末原「罪人とはいえ、なんちゅうことや……」
咲「おろしてください」
魔鱗組「……」コクッ
罪人「熱い! 助けてくれっ……」
白望「…………っ!」
洋榎「やめとけ、今飛び出したところで返り討ちや」
菫「……随分とまぁ、絶景だな」
淡「お楽しみってのはこれのことだったんだね」
咲「そろそろいいか……あげてください」
揺杏「公使様、見ちゃだめだ。それにしてもエグイな、こりゃ……」
咲「公儀に逆らう対罪人の哀れな末路をとくと見ましたか」
揺杏「耐えられないな……向こうへ行こう」
536 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/05/07(土) 22:20:55.05 ID:LnOGTfEf0
――――領事館
揺杏「昼間から何かと思えば、攘夷志士の公開処刑とはね……ってか、塞がいなくて白望が攘夷をやめた今でも般若党は動いてるの?」
白望「一部だけ動いてるけど……ほぼバラバラ。大半は塞や私についていきたいって人が多かったから……」
揺杏「般若党は事実上解散ってことか……それより、大老の行為についてだ」
エイスリン「コウギヲスルシカ……」
洋榎「聞く耳があるんやったら、そもそもあんなことせん」
白望「もう、黙らせるしか……」
揺杏「このまま放置してもエスカレートしてくだけだ」
エイスリン「ヤハリ、ワタシガコウギニ!」ダッ
洋榎「ちょい!? くそっ、追うで!」
揺杏「私に任せて。今大人数で行っても仕方ない」
洋榎「……わかった、アンタに任せる」
揺杏「ありがとう」
537 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/05/07(土) 22:22:25.22 ID:LnOGTfEf0
――――代官所前
揺杏「よかった、間に合った」
エイスリン「オ、オサムライサマ……」
揺杏「まったく、無茶なことするなぁ……1人であんな危険人物のとこに行くのは危ないから」
エイスリン「アリガトウゴザイマス」
538 :
◆9JifO/c2B6
[sage saga]:2016/05/07(土) 22:28:52.86 ID:LnOGTfEf0
――――代官所内
咲「これはこれは、ようこそおいでくださいました」
エイスリン「モウシアゲタイコトガ」
咲「はて……なんでしょう」
エイスリン「コウカイショケイノケンデス。アノヨウナコトハヤメテクダサイ! ニホンノホウリツニカマユデノケイナンテアリマセン!」
咲「よく御存じで……でもですね、私は法を越えているんですよ」
エイスリン「アナタハ……ショケイヲタノシンデイマス! イセイシャトシテ……ハズベキコトデス!」
咲「何をおっしゃるのかと思えば……いいですか? 今の公使様の発言は私への侮辱を通り越して、日本国への内政干渉ですよ」
揺杏「はぁ!?」
咲「日本国への宣戦布告と見なし……あなたを処刑します」
エイスリン「ア、アナタハニンゲンジャナイ……!」
咲「魔鱗組、公使様を捕えなさい。すぐに公開処刑をします。その侍はどうしましょうかね」
魔鱗組1「邪魔するようなら、斬り捨てますか」
咲「そうですね、そうしましょう」
魔鱗組2「死ねっ!」シャッ
揺杏「あっぶね、このっ!」ザシュッ
539 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/05/07(土) 22:32:37.20 ID:LnOGTfEf0
揺杏(くっそ……もう十数人は殺したぞ。何人いるんだよ)
咲「おっと、動かないでください」
揺杏(なっ!? しまった、あくまで狙いは公使様……剣を喉に突き付けられちゃあ……もう」
咲「うっかり公使様のか細いお首を傷つけてしまいそうです」
揺杏「くそっ……わかった、刀は全部捨てるよ」
咲「ふふ……いい土産が出来ました。三人も喜んでくれます」
揺杏「…………」
咲「拷問部屋に連れていきなさい。公開処刑の準備もお願いします」
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