海未「それが歪んだ形だとしても」

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22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/03(金) 23:49:29.92 ID:fs9zJvp6O
花陽「海未ちゃーん♪ご飯炊けたよー♪」

海未「花陽……家に泊まりにと呼んで、さっそく食事というのはどうなのですか?」

花陽「ううっ……だって、練習たくさん頑張って、お腹すいたから……」

海未「ほどほどにしておかないと、またすぐダイエットする羽目になるんですよ。日頃から節制していれば、そんなことにもならないでしょうに」

海未「三食をしっかり食べるのは基本中の基本ですが、食べ過ぎは論外です。間食も本当は抑えるべきなんですよ。わかっていますか?はな――――」グウゥ

花陽「……………………」

海未「〜///」カアァ

花陽「……おにぎり、食べる?」つ△

海未「……いただきます///」ハムッ

花陽「おいしい?」

海未「ええ……とても」

花陽「よかった♪」

花陽「海未ちゃん、ご飯つぶついてる」

海未「んむ?」

花陽「」ペロッ

海未「……………………///」

花陽「おいしいね、海未ちゃん♪」

海未「…………ええ」

海未「そういえば、ご両親の姿が無いようですが」

花陽「町内会の慰安旅行だって。明日の夜には帰ってくるみたいだよ?」

海未「そうですか……」パクッ

花陽「……海未ちゃん」

チュウ

プハッ

花陽「エヘヘ……甘いね」

海未「……食事中ですよ。甘いのは、お米のせいです」

花陽「うん。そうだよね……」
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/04(土) 00:30:51.60 ID:4QsTUdY+O
――――――――



甘いはずがないことなど、わかっているでしょう。

なんせ、私たちは……お互いを好いてはいないのですから。

足りないものを埋めるだけの、ギブアンドテイクの関係。

恋人ごっこと言うならばそうでしょう。

つまりは……ただの慰め合いです。



――――――――
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/04(土) 01:19:10.76 ID:4QsTUdY+O
花陽「お風呂湧いたけど……一緒に、入る……よね?」

海未「ええ。もちろんです。私たちは、恋人なのですから」

花陽「うん……///」
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/04(土) 01:47:37.81 ID:t+mAXkvB0
引き込まれる。これからどうなるか、気になる
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/04(土) 02:07:48.35 ID:4QsTUdY+O
――――――――



私は凛の代わり。

花陽は穂乃果の代わり。

それを理解し、受け入れた。

愛情などまるでない、酷く歪んでいることをわかっていながら、私たちはお互いを求めました。

お互いを見ようとはせず、重ねた影に思いを馳せるだけで。



――――――――
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/04(土) 07:44:24.92 ID:4QsTUdY+O
ピチャン…


花陽「気持ちいいね」

海未「ええ」

花陽「狭くない?」

海未「強いて言うなら、花陽の胸が邪魔ですね」ツンッ

花陽「ぴゃあ!?う、海未ちゃんっ!」

海未「フフ、つい。羨ましいと思いまして」

花陽「う、海未ちゃんだって……スタイルよくて……羨ましいよぅ……。この控えめな胸も……まるで、凛ちゃんみたいで……」ツウゥ

海未「っ……///」

花陽「感じる?」

海未「……………………っ」

チュッ

花陽「ん///」

海未「続きは、ベッドの上にしましょう……」

花陽「……ガマン、したくないの」

海未「はな――――」

ンムッ
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/04(土) 12:09:25.67 ID:4QsTUdY+O
――――――――



小さな浴槽の中で、私たちは唇と肌を重ね合わせました。

濡れた髪を掻き上げ、首もとに舌を這わせる。

白い肌に吸い付き、小さな赤い点を作った。

爪が背中をを柔らかく引っ掻くのがくすぐったくて、ピクンと身体を震わせてしまったり。

胸を……腹部を……大腿を……お湯の中で指が秘部に触れる。

慣れない手付きで、探り探りで。

時折口の端からもれる声が、色香を増しているようにも思えました。

憂い潤んだ瞳……上気する息遣い……

もしも……私が花陽を"ちゃんと"好きだったら……

もしも……花陽が私を"ちゃんと"好きだったら……

これはどれだけ……甘美な時間に成り得たことでしょう……



――――――――
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/04(土) 12:28:31.20 ID:4QsTUdY+O

花陽「お願い……海未ちゃん……。にゃあって……言ってくれないかな……?」

海未「……にゃあ」

花陽「丁寧な言葉遣いもやめて……自分のこと……名前で……呼んでくれないかな……?」

キュッ

花陽「ほら……私も……サイドテールにしてみたよ……。どうかな、海未ちゃん……」

海未「……かよちんがそれを望むなら、海未は……そうするにゃ」
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/04(土) 21:36:53.59 ID:4QsTUdY+O
――――――――



また重ねた唇は、もはや苦くしかなく……

そんなことをしても、なれるはずなんかないこと……私たちは、わかっているのに……

口の中に滑り込ませる舌を絡ませながら、頬に涙を伝わせた……

好き……

胸に歯を立てて。

好き……

秘部に指を沿わせて。

大好き……

強く身体を抱きしめながら、喘ぎ声と嗚咽とを混じらせて、けしてお互いにではない無情な愛の言葉を囁く私たち。

愛してる……

実るはずのない目の前の恋。

私たちは……これが間違いだとしても、お互いを求め続けるのでしょう。

お互いを見ぬまま。

二度と叶うことのない恋を抱いて。



――――――――
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/05(日) 00:44:29.61 ID:7s4GIttcO

花陽「好きだよ……凛ちゃん……」

海未「海未もだよ……穂乃果……」
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/05(日) 00:50:01.97 ID:7s4GIttcO
――――――――



そして私たちはまた口付ける。



吐瀉物のように込み上げてくる、途方もない不快感を甘露として呑み込みながら。



誰も正さない過ちであるも。



たとえそれが、どれだけ歪んだ形だとしても――――――――
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/05(日) 01:03:08.04 ID:7s4GIttcO
おわり。

グロ無しでうみぱなしてみました。
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/05(日) 03:28:04.67 ID:zxNabKot0
退廃的なうみぱなは珍しい
乙です
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/06/07(火) 12:25:23.73 ID:LIbddZ5SO
悲しいなあ
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/06/25(土) 21:25:32.30 ID:T/LLREcGO
同作者です。

追記でストーリー書いてみます。

時系列的には、>>20>>21の間で。
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/06/25(土) 21:30:30.56 ID:T/LLREcGO
―――――――――

花陽に交際を提案した翌日、私は考えていました。

付き合うとは、いったいどういうことなのでしょう。

なにをすれば、それは恋人たりえるのでしょう。

共にいれば。

共に食事をすれば。

口づけをすれば――――

……きっとどれも違うのでしょう。

何をしても、何があっても、私は"花陽"のことを恋人として好きにはなれそうにありませんから。

無論、花陽も同じように。

―――――――^
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/06/25(土) 21:38:36.13 ID:T/LLREcGO
花陽「おはよ、海未ちゃん」

海未「おはようございます、花陽」

花陽「……………………」

海未「……………………」
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/06/25(土) 21:44:36.02 ID:T/LLREcGO
――――――――

絵に描いたようなぎこちなさ。

言葉がつまり、ふと視線を逸らしてしまう。

気恥ずかしいなどという甘酸っぱいものではけしてなく、罪悪感も似た背徳感が脳裏をよぎりました。

普段の関係さえ忘れてしまいそうな、薄暗い感情が。

それを払拭しようとしたわけではありません。

ごく自然にしようとしただけです。

顔を下に向ける花陽の顎を持ち上げて、半ば無理やりに唇を押し当てました。

――――――――
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/06/25(土) 21:46:04.42 ID:T/LLREcGO
……プハッ

花陽「……誰かに見られちゃうよ」

海未「誰もいませんよ。恋人ならば、これくらいのスキンシップは当然かと思いまして」

海未「いやでしたか?」

花陽「……ううん。キスされるの、すごく……気持ちいいよ」

海未「……そうですか」
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/06/26(日) 13:20:23.23 ID:OyHTJLBcO
――――――――

言ってから、今度はゆっくり、触れたか触れないかも定かでないくらいに軽く。

すると、花陽ははにかんで言うのです。

なんだか、おかしいよね……と。

やはりこの関係はやめますか?

今ならまだ、戻れますよ。

泥沼に誘っておきながら……我ながら酷いものです。

それでも花陽は、ううん、と首を横に振りました。

海未ちゃんと付き合うのをやめても、凛ちゃんは私に振り向いてはくれないから――――と。

――――――――
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/06/29(水) 08:31:32.22 ID:+M6/4wLH0
もっと頼む
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/06/30(木) 10:57:26.47 ID:Wly2qPvo0
穂乃果「うーみちゃんっ!!一緒にご飯食べよ〜♪」

海未「いえ、実は生徒会の仕事が少し残っているのを思い出して。先に二人で食べていてください」

ことり「ええっ?じゃあことりたちも行くよ!」

穂乃果「そうだよそうだよ!海未ちゃん一人に押し付けちゃ悪いよ!」

海未「本当に少しだけなんです。私の分の仕事で二人の手を煩わせるのも気が引けますし。ゆっくり食事してください。なるべく早く戻るようにしますので」ニコッ

穂乃果「でも〜……」

グウゥゥゥ

穂乃果「はうっ!!///」

ことり「穂乃果ちゃんたら……」

海未「クスッ……ほら、お腹の虫が暴れる前に」

穂乃果「うぅ〜……じゃあ早く戻ってきてね!」

海未「ええ。もちろんです」

ことり「あ、じゃあこれあげる!」

海未「サンドイッチ?」

ことり「何も食べないとお腹すいちゃうでしょ?軽く摘まめるように♪」

海未「ありがとうございます、ことり」

海未「それでは、後ほど」
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/06/30(木) 21:06:56.69 ID:8GQvh0Umo
はよ
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/07/10(日) 17:28:30.98 ID:XfmZsL6FO

――――――――

本当に優しい二人です。

変わってなお、変わらない関係のままでいてくれる。

その優しさがひどく痛い……そう感じてしまう私自身が、あるいは変わってしまったのでしょうか。

もらったサンドイッチを一口。

あぁ、穂乃果の好きそうな味です。

すごく美味しいです……

胸やけをおこしてしまいそうなくらい……

――――――――

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