【安価】百合ss

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92 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/06/19(日) 21:47:24.54 ID:DmeGhxgWO
とある小学校のプール

スク水「……ぶくぶく」

スパッツ「いーち、にーい、さーん、しーい」

スク水「もう……だめ死んじゃうよお!」

ザバッ

スパッツ「頑張ったね! スク水ちゃん!」

スク水「……ごほッ……ごほッ」

スパッツ「大丈夫? 手貸すよ」

スッ

スク水「濡れちゃうよ……」

スパッツ「いいって、いいって、ほら」

スク水「うん」

ギュッ――グイ

スパッツ「……おろ」

ツルッ――

スク水「あ」

スパッツ「ありゃ」

――ドバシャーンッ!!
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/06/19(日) 21:52:31.81 ID:DmeGhxgWO
ポタッポタッ

先生「はい、体操服とタオル置いておくわよ」

スパッツ「ありがとうございます」

先生「なにやってるの全く」

スパッツ「えへへ」

先生「はーい、授業を再開しますよー」

スパッツ「……へっくしゅ!」

スク水「ご、ごめんねえ」

スパッツ「いいよいいよ。私が水着忘れちゃったのが悪いの。それより、一緒に泳げなくてごめんね」

スク水「そんなこと……一緒にいてくれるだけで……」

スパッツ「うん! そこのベンチで見てるからね」ニコ

スク水「……ありがとう」
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/06/19(日) 21:58:16.15 ID:DmeGhxgWO
先生「次は、クロールの練習をしますね!」

スパッツ「頑張ってね!」

スク水「う、うん」

バシャバシャッ

先生「大きく腕を回しましょう」

スク水「う……ぶくぶく」

スパッツ「あ」

スク水「……ぷは!」

ざばッ

スパッツ「良かった!」

スク水「やっぱり、私。何回やっても……泳げないね」

スパッツ「そんな、こんなに頑張ってるのに」

スク水「でも、私、こんな体だし……」

スパッツ「それでも、きっといつか泳げるよ……」

スク水「……」
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/06/19(日) 22:03:05.56 ID:DmeGhxgWO
次の日

スパッツ「おーい!」

スク水「あ」

フリフリ

スパッツ「自主トレ? えらーい!」

スク水「いつでも……できるんだけど、スパッツちゃんこのくらいの時間に通るから」

スパッツ「じゃあ、ここで見てるからまた顔を水につける所からしよっか」

スク水「うん……はぷ」

ちゃぱん

スク水「……」

スパッツ「1、2、3――」


「おはようございまーす」

「おはようございまーす!」


スパッツ「6、7――」

先生「スパッツさん、おはよう」

スパッツ「おはようございます」

先生「早く行かないとチャイムなっちゃうわよ」

スパッツ「はい!」
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/06/19(日) 22:13:15.13 ID:DmeGhxgWO
スパッツ「……10! すごい、最高記録だよ!」

スク水「はあ……はあッ」

スパッツ「やった! やったねスク水ちゃん!」

スク水「でも……私、6年生で、スパッツちゃんよりも一個上なのに……全然」

スパッツ「誰でも苦手なものってあるよ? 私は、スカート嫌いだからいっつもスパッツだもん」

スク水「……でも、私、いつまで経っても……このプール泳ぎ切れない」

スパッツ「それは……」

スク水「ごめんね。こんなこと言っても困らせるだけだよね……」

スパッツ「……ううん、私スク水ちゃんが頑張ってるの見てると、私も頑張らなきゃってなるの。だから、スク水ちゃんのことそんな風に思ったことないよ」

スク水「スパッツちゃん……それでも、いつまでもスパッツちゃんが見てくれるわけじゃないもの」

キーンコーンカーンコーン

スパッツ「あ、大変ッ」

スク水「もう、行って……授業始まっちゃうよ」

スパッツ「う……うん」

タタタタ――

スク水「……」

チャプッ
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/06/19(日) 22:17:59.28 ID:DmeGhxgWO
次の日

スパッツ「え、今日プールないんですか?」

先生「そうなのよ」

スパッツ「そんな」

先生「どうもね、何かに足を引っ張られたって子がたくさんいるの」

スパッツ「え」

先生「たぶんちゃんとストレッチをしないで入っちゃったから、足がつったんだと思うんだけどね。もしかしたら、プールに生き物がいるかもしれないから水をいったん抜いて調べることになったのよ」

スパッツ「え?!」

先生「スパッツちゃん、プール好きだったのにごめんね。急に決まって」

スパッツ「い、いつ抜いちゃうんですか?!」

先生「来週にはねえ」

スパッツ「……そんな」
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/06/19(日) 22:21:02.27 ID:DmeGhxgWO
放課後

『立ち入り禁止』

スパッツ「……ッ」

ヒョイッ
タタタタ――

スパッツ「スク水ちゃん」

チャプッ

スパッツ「いないの?」

スパッツ「……怒ったの?」

スパッツ「出てきてよ」

スパッツ「スク水ちゃん!」

チャプッ

スク水「……スパッツちゃん」
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/06/19(日) 22:29:41.63 ID:DmeGhxgWO
スパッツ「スク水ちゃん!」

タタタッ

スク水「来ないで!」

スパッツ「なんで」

スク水「来たら、溺れさせちゃう」

スパッツ「そんなこと……スク水ちゃんはしないよ」

スク水「……だめなの」ポロポロ

スパッツ「苦しいの? どこか痛くした?」

スク水「スパッツちゃんが、もう、ここに来てくれないと思うと……苦しいよぉ……」ポロポロ

スパッツ「スク水ちゃん……」

スク水「いやだよ……痛いよ」ポロポロ

スパッツ「……水が無くなると、また来年の夏まで出て来れないの?」

スク水「……」コク

スパッツ「……誰とも喋れないの?」

スク水「……」コク

スパッツ「別の場所にはいけないの?」

スク水「……」コク
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/06/19(日) 22:39:56.86 ID:DmeGhxgWO
スパッツ「そっか……」

スク水「どこにもいない。誰にも認識されない……なんなのかな……私って」

スパッツ「だから、みんなの足を引っ張ってたの?」

スク水「……それは」

スパッツ「スク水ちゃんには、私がついてるよ」

チャポンッ

スク水「だ、だめだよ! 入ってきちゃダメ!」

スパッツ「……いいんだよ。私、ずっとずっと、泳げるまでそばにいるから」

スク水「……だめ」

スパッツ「ね」

ぎゅッ

スク水「スパッツ……ちゃん」

ぎゅッ

スパッツ「初めて抱きしめれた」





おわり
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/06/19(日) 22:40:49.34 ID:DmeGhxgWO
ということでお付き合い感謝
またどこかで会いましょう
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/06/19(日) 22:42:33.07 ID:MNAa02CB0
乙でした
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/06/19(日) 22:42:41.38 ID:mpF1KYz1O
おつ
また書いてくだされ
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/06/19(日) 23:56:48.37 ID:4NY2hEDdO
んむ、よい
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/08/14(日) 17:26:03.55 ID:7Oe2SWqYo
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