岡部倫子「これがシュタインズ・ゲートの選択……!!」その4

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1 : ◆/CNkusgt9A [sage !orz]:2016/07/04(月) 21:14:11.30 ID:hqUsDMANo
前スレ

岡部倫子「これがシュタインズ・ゲートの選択……!!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1444823881/
岡部倫子「これがシュタインズ・ゲートの選択……!!」その2
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1452430092/
岡部倫子「これがシュタインズ・ゲートの選択……!!」その3
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1465028256/

・シュタインズゲートゼロのネタバレ有り
・!orz進行
2 : ◆/CNkusgt9A [saga]:2016/07/04(月) 21:20:08.38 ID:hqUsDMANo
・・・13年後・・・
2025年8月13日水曜日
元ラジ館屋上 ワルキューレ基地


フブキ「いやーしっかし、かがりちゃんも随分色っぽくなりましたねぇ!」

かがり「え、えと、そう、ですか?」

フブキ(セジアム)「ホント、出るとこ出ちゃって。牧瀬紅莉栖のDNAを受け継いでいるなんて信じられないわ」

ダル「突然変異じゃね?」

鈴羽「かがりおねーちゃん、とつぜんへんいってー?」

かがり「えっとね、橋田さんからスズちゃんみたいな美人さんが生まれること、かな?」

ダル「ぐはー、容赦ねぇっす。これでも最近筋トレしてるんだけどな」

由季「三日坊主にならないよう、応援してますね」

ダル「愛しのワイフに応援されたら、やる気100倍なのだぜ」ムハー

フブキ(セジアム)「フブキの身体は貧相のままよね」ハァ

フブキ「ざ、残念そうな顔をするな、私!」

倫子「(……フブキはまるで一人芝居をしている。入院していた頃の私のようだ)」

真帆「岡部さんもあれから15年経って、随分色気を増したじゃない?」

倫子「"クリス"は相変わらず合法ロリだがな」

真帆「もう35なのに私……」ガクッ
3 : ◆/CNkusgt9A [saga]:2016/07/04(月) 21:21:16.43 ID:hqUsDMANo

あれからというもの、オレたちはひたすら研究に打ち込んだ。

いや、実際は打ち込める状況などではなかったのだ。世界中の治安が悪化し、気付いた頃には世界大戦が始まっていた。

世界中の組織がタイムマシンの残り香を血眼で捜索しており、オレたちは自分たちの身を守ることで精いっぱいだった。

そんな中にあっても、オレたちの研究は飛躍的に進歩した。

ある時は敵の研究所からデータをハッキングし、またある時はスパイを送り込んだ。

リスクを負わなければ、望んだ結果を掴むことはできない。

すべての世界線のすべてのオレが望んだ、唯一絶対の答えのために。

紅莉栖を救うために。

"今"に至る道のりは、きっと"オレたち"の執念の収束だったのだろう――――
4 : ◆/CNkusgt9A [saga]:2016/07/04(月) 21:22:16.20 ID:hqUsDMANo

真帆はコードネームとして"クリス"を選んだ。その真意は彼女しか知り得ないところだ。

もしかしたら、これから牧瀬紅莉栖を救うために動く鈴羽に、"クリス"という名前にリアリティを持ってもらうためだったのかもしれない。

が、オレにとっては世界に対する挑発のように思えた。

この第3次世界大戦は、牧瀬紅莉栖という天才少女をキッカケに勃発したと言っても過言ではない。

そんな世界において"クリス"の名を自称すること――

まるで、紅莉栖はまだ生きてるぞ、と、世界へ警鐘を鳴らしているかのようだった。

事実、紅莉栖はまだオレたちの中で生きている。

ワルキューレ最大の目的は、牧瀬紅莉栖を生存させること。

シュタインズ・ゲートへと辿り着くことなのだからな。
5 : ◆/CNkusgt9A [saga]:2016/07/04(月) 21:23:51.27 ID:hqUsDMANo

倫子「"クリス"と言えば……例のブツは手に入れたか?」

真帆「ええ。ワルキューレ精鋭部隊に、ヴィクコンの精神生理学研究所から盗ませた」

真帆「今はまだ装置の中で妊娠1ヶ月程度の状態らしいわ。話に聞いただけじゃ、一体どうやって産まれてくるのか見当もつかないけれど」

倫子「これでこの世界線で誕生する"かがり"も洗脳されずに済むな。偽のPTSDを植え込まれることもない」

かがり「この世界線の"私"……。私がしっかり、ママになってあげなくちゃ……!」

由季「家族が増えますね」ニコ

倫子「きっと米軍は"かがり"を取り返しにくるだろう。クリス・プロジェクトは消滅したわけではないからな」

倫子「オレたちの手で、絶対に守ってやらねばならぬ。いつかまゆりに会わせるためにも……」

鈴羽「リンリン、かっこいい!」キラキラ

倫子「(どういうわけか鈴羽はオレに懐いてしまったな……これもまたシュタインズ・ゲートの選択……)」
6 : ◆/CNkusgt9A [saga]:2016/07/04(月) 21:29:52.44 ID:hqUsDMANo

フブキ(セジアム)「そのためのガジェット……ダイバージェンスメーターやトレーサーの開発も順調よね」

倫子「ああ。ジョン・タイターの書き込みの通りに作ったら、思いのほか簡単に作れたな」


   『世界線ごとに異なる物理的情報がどこかにあって、それを検知してる、ってことよね? 温度計や気圧計みたいに』


倫子「(α世界線の紅莉栖が推測していた通り、ダイバージェンスメーターは世界線ごとに特有の情報を検出する装置だ)」

倫子「(その情報とは、"重力波")」

倫子「(重力波とは、いわば時空のゆがみのこと。物体が運動をすると、周りの歪んだ時空が波の宇宙空間に広がってゆく)」

倫子「(ありとあらゆるものを貫通し、減衰しないという性質がある。当然これは、因果律の大きく異なる世界線ごとに固有のパターンを示すことになる)」

倫子「(1916年にアインシュタインがその存在を予言したものであり、一般相対性理論に必要な要素でもある)」

倫子「(2015年に人類が初めて重力波を観測してからは、その研究は加速度的に進んでいた)」

倫子「(現在では、一辺が数kmに及ぶマイケルソン干渉計など用いずに重力波を観測することができる)」

倫子「(また、例のタイムマシンおよびダイバージェンスメーターのサイズであっても局所重力正弦波を発生させることが可能となった)」

倫子「(まあ、"発生"自体は2010年7月には既に成功してるんだけどな。要は特異点を超高速回転させることでカー・ブラックホール効果を再現するだけだ)」
7 : ◆/CNkusgt9A [saga]:2016/07/04(月) 21:31:41.48 ID:hqUsDMANo

真帆「タイムマシンはDメールやタイムリープとわけが違う。ブラックホール生成装置自体を過去へと送ることになる」

真帆「だから、自身が見知らぬ時空へと放り出されないように制御する技術――VGL<ヴァリアブルグラビティロック>の開発は必須だった」

ダル「うん。時間移動する前に局所重力の基礎読み込みを行って、ティプラー正弦波をその位置にロックする」

ダル「搭載された4個のセシウム時計と重力センサーからの神郷を受け取って、3台の量子コンピューターが正確な計算を行い、タイムマシンを望んだ場所へと運んでいく」

倫子「全くもってジョン・タイターの予言通りのシロモノが出来上がった、というわけだ」

鈴羽「じょん、たいたー?」

倫子「そうだ。オレに初めてタイムマシン理論を教授してくれた、とってもカッコイイ人なんだぞ」ナデナデ

鈴羽「えへへ、くすぐったい!」

ダル「VGL開発の過程で、オカリンのリーディングシュタイナーと組み合わせれば、ダイバージェンスメーターが完成したってわけっすな」

鈴羽「だいばーじぇんすめーたー?」

倫子「これも元はジョン・タイターから譲り受けたものだ……」ナデナデ
8 : ◆/CNkusgt9A [saga]:2016/07/04(月) 21:32:51.85 ID:hqUsDMANo

倫子「(ダイバージェンスメーターの使い方はこうだ)」

倫子「(まず、起点となる世界線の局所重力の読み込みを行う。どこかの可能性のオレが決めた0%を基準に考えることになる)」

倫子「(2010年に登場したタイムマシンに搭載されていたメーターの数値は、ダルの話によれば1.13209%だ。この世界線ではこれを利用する)」

倫子「(時間移動後に局所重力正弦波を発生させ、重力歪曲装置で観測変数を調べ、地域重力をサンプリングし、基準値との差異を変動率に変換して数値化する)」


    【1.132090】


ダル「小数点第6桁まで表示されるよう改良できたお。とりあえず表示は0にしてみたけど」

倫子「常に魔改造する精神には見上げるものがあるな」ククッ

真帆「だって、ひとつ前の世界線と同じ技術レベルじゃ、悔しいじゃない?」

鈴羽「父さんも、クリスも、リンリンもすごーい!」

倫子「"今後のオレ"が手にするダイバージェンスメーターは7つの数の並びになるのだな」
9 : ◆/CNkusgt9A [saga]:2016/07/04(月) 21:34:50.83 ID:hqUsDMANo

倫子「……この数字を見る限り、α世界線漂流の後の最初のβ世界線の数値に近い。最初の紅莉栖救出の時、オレが鈴羽のタイムマシンの中で見た数値に、だ」

フブキ(セジアム)「その世界線変動率<ダイバージェンス>の差は、0.00004%ということになるのかしら」

倫子「結局オレは、β世界線を漂流して戻ってきただけ、なのだな」

倫子「だが、無駄ではなかった。諦めの世界線の中でオレは、確定した執念を手に入れることができたのだから」

倫子「このβ世界線漂流は、なかったことにしてはいけない。この意志をムービーメールとして、過去の"俺"へと引き継いでもらおう」

倫子「それに、演算によってシュタインズ・ゲートとされる世界線の世界線変動率<ダイバージェンス>は既に割り出されている」

真帆「変数自体はシンプルよね。2010年8月21日、牧瀬紅莉栖が生き、中鉢論文が消滅するという、これだけ」

倫子「そうして割り出された値は、やはりと言うべきか、かつて鈴羽が教えてくれた通りだったな」


   『シュタインズゲートの世界線変動率<ダイバージェンス>は、父さんとリンリンとですでに割り出されてるよ』

   『相対値で、ここ【1.13205】から、−0.08346%』

   『そこがシュタインズゲート【1.04859】』


鈴羽「あたしがリンリンに教えたのー?」

倫子「ああ、そうだ。偉いぞ、鈴羽」ナデナデ

鈴羽「えへへ……」テレッ

倫子「もっとも、今後の世界線では【1.048596】ということになることが判明しているがな」
10 : ◆/CNkusgt9A [saga]:2016/07/04(月) 21:40:14.95 ID:hqUsDMANo

ダル「それと、タイムマシン試作機FG-C193型に取り付けたトレーサーも問題なし」

倫子「(こちらはカー・ブラックホールが作り出した時空のゆがみを追跡する装置だ。重力波の測定さえできればそこまで複雑なものではない)」

倫子「(カー・ブラックホールは世界線において大きな痕跡となる。なぜなら、その穴の先は別の時代、つまり別の重力波状態へと繋がっているからだ)」

倫子「(この穴は、世界線と世界線を繋ぐワームホールになっている、というわけではない。世界線は常に1本だけがアクティブなのだからな)」

倫子「(むしろ、未来と過去を繋ぐタイムトンネルのようなものになっていると言える)」

倫子「(例えば、ある世界線のある時点からタイムトラベルを行い、過去へと到着し、世界線が再構成されたとする)」

倫子「(タイムトラベラーが過去に到着したことで発生するバタフライ効果によってタイムトラベルそのものがなかったことになる場合は、カー・ブラックホールの痕跡もなかったことになり、測定しようがない)」

倫子「(世界線1本レベルでなかったことになるタイムトラベル……オレがα世界線で送り続けたDメールやタイムリープなどはこっちの部類だ)」
11 : ◆/CNkusgt9A [saga]:2016/07/04(月) 21:42:03.57 ID:hqUsDMANo

倫子「(だが、タイムトラベラーが過去に到着してもタイムトラベルがなかったことにならない場合……)」

倫子「(つまり、到着後の世界線でも同じようなタイムトラベルが発生するよう再構成された場合)」

倫子「(入り口と出口が、正確には別物だが、再構成によって同一世界線上に存在することになる)」

倫子「(鈴羽のタイムトラベルをはじめ、"テレビを見ろ"メールやノイズムービーメール、オペレーション・アークライトなどはこの場合となる)」

倫子「(と言っても、"なかったことにならない"のはアトラクタフィールド内での話だ。シュタインズ・ゲートを観測すれば、これらはすべてなかったことになる)」

倫子「(世界線1本レベルではなかったことにならないが、アトラクタフィールド1枚レベルではなかったことになるタイムトラベル……)」

倫子「(未来から過去への影響――タイムトラベルそのものが世界線を構成する因果律に組み込まれている場合、トレーサーは機能する)」

倫子「(時空のゆがみは、"いつ"へ繋がっているかに比例して大きくなる。それを測定できれば、最大7000万年前の過去から未来に至るまでをトレース可能)」

倫子「(以前"ラジオ会館"と呼ばれていた建物の屋上に座標を合わせさえすれば、時空の歪みの"連続"を追跡することができる)」

倫子「(むろん、その目的はひとつだ。だが、その前に――)」
12 : ◆/CNkusgt9A [saga]:2016/07/04(月) 21:43:13.76 ID:hqUsDMANo

倫子「ダル。例の演算結果はどうなった?」

ダル「うん……やっぱさ、セジアムの言うことは正しいっぽい」

倫子「そうか……。だが、たとえセジアムの言う通り、オレを男にしたとしても、鍵がわからぬのでは意味が無い」

フブキ(セジアム)「そうね。だからこうやって、"もうひとつの演算領域"を用意した」

真帆「シュタインズ・ゲートはα世界線とβ世界線の狭間の世界線。だから、"こちら側"からだけでなく、"あちら側"からも計測する必要がある」

ダル「そのために、僕の量子コンピューター内で牧瀬氏の『Amadeus』回路を再現したわけだお。2人分ね」

フブキ(セジアム)「私のコピー先データを引用しただけだから、簡単だったわね」

ダル「さらにさらに、新型脳炎研究で判明した、リーディングシュタイナー保持者の脳の構造を"秘密の日記"として再現したお!」

倫子「世界中の新型脳炎研究のデータをハッキングした上に、セジアム本人による実証実験を行った賜物だな」

ダル「これで『Amadeus』に牧瀬氏のOR物質を定着させて、記憶の修復力をフル稼働、人格も意識も含めてすべてを蘇らせれる夢の装置!」
13 : ◆/CNkusgt9A [saga]:2016/07/04(月) 21:47:28.00 ID:hqUsDMANo

真帆「呼び覚ますOR物質はもちろん紅莉栖本人のものよ。まあ、『Amadeus』の回路を使っている以上、私か紅莉栖のどちらかのOR物質しか定着させられないのだけれど」

倫子「α世界線の『Amadeus』"紅莉栖"の記憶が流入するおそれは無いか?」

真帆「α世界線の私が"秘密の日記"の鍵を開けていない限り、その可能性は無いわ。あなたがアクティブにしてきた世界線の中でそれはあった?」

倫子「……考え得る限り、そういう事態にはなっていないだろうな」

フブキ(セジアム)「紅莉栖のOR物質は、2010年7月28日までのβ世界線の情報と、8月17日までのα世界線の情報を持っている」

倫子「2033年からタイムリープしてきた記憶は、自分でデリートしたからな、あいつ……」

真帆「まあ、7月28日正午ごろの記憶が両方あって混乱するでしょうけど、それでもこの仮想空間内に現れる紅莉栖は、8月17日が最終更新の状態ということになるはず」

フブキ(セジアム)「どこか別の世界線で生き返ったりしていなければね」

倫子「γ世界線で過ごした1ヶ月、紅莉栖は蘇っていたな……。あの時の記憶はあまり思い出してほしくない」

フブキ(セジアム)「他にもそういう世界線があったかもね。岡部が気付かないうちに忘れちゃった可能性もあるし」

倫子「ぐっ。何度かとんでもない忘却をやらかしているからぐうの音も出ない……」グヌヌ

フブキ(セジアム)「γ世界線での記憶はOR物質が断続することになる。記憶の混乱は必至ね」

フブキ(セジアム)「対してα世界線での記憶は、β世界線からほぼそのまま連続した18年間になる」

真帆「擬似的にではあるけど、α世界線の情報を継続させることができるってこと」

ダル「そいで、牧瀬氏とセジアムの共同演算でシュタインズ・ゲートの鍵を探してもらうっつーわけですな」

倫子「紅莉栖を亡霊として蘇らせることになるとはな……」

フブキ(セジアム)「非人間の私だからこその発想かもしれないわね。それでも、可能性に賭けてみる価値はある」

フブキ(セジアム)「死と生は0と1。だけど、量子的世界においては、その限りではない」

倫子「……命の定義さえ、不正に上書きしようと言うのだな」ククッ
14 : ◆/CNkusgt9A [saga]:2016/07/04(月) 21:49:51.27 ID:hqUsDMANo

フブキ(セジアム)「私はこれからタイムリープマシンの要領で記憶を取り出して、橋田のPC内の『Amadeus』人格として顕現する」

ダル「こっちは普通に記憶データを『Amadeus』に更新するだけだから、特に問題ないと思われ」

真帆「モデルデータと音声データは、ドリームワークスとYAMAHAにバックアップデータが残ってたから拝借してきたわ」

ダル「それらを再構成したらこんな感じになりますた」カタッ

ブォン …


倫子「ほう、電脳空間に3D紅莉栖モデルが2体……」

鈴羽「ふおお、すごーい……」

フブキ(セジアム)「私の要望は通らなかったの? 真っ白空間にして欲しかったのだけど。真っ暗だと不安になるもの」

ダル「あ、いや、ちゃんと作ったお。ただ、切り替わるのにちょっと時間がかかるだけ」

ダル「自分で作りながら、これなんてマトリックス? 真理の扉? って思ったお」

倫子「オレの声は中へちゃんと反映されるのか?」

ダル「仮想空間内のスクリーンを模した装置に信号を出力するお。このwebカメで撮った映像と音声をそこに反映させる」

真帆「相互コミュニケーションデバイスも基本は『Amadeus』と一緒よ」

ダル「これでオカリンは向こうの牧瀬氏と会話ができるお。動作テストもバッチリなのだぜ」

フブキ(セジアム)「私の準備はできたわ。もう飛ばしちゃって」スチャッ

真帆「わかったわ。それじゃ、いってらっしゃい」カタッ

フブキ「――――っ」ガクッ
15 : ◆/CNkusgt9A [saga]:2016/07/04(月) 21:51:38.06 ID:hqUsDMANo

フブキ「あ、あれ、私……そっか、もうひとりの私が移動したんだ」

真帆「お疲れ様。無理せずゆっくり休んでおきなさい」

倫子「おお、画面内に居た紅莉栖のひとりが目覚めた」


セジアム『私にとってはこの身体は初めてね……。こっち、ちゃんと見えてる?』


真帆「大丈夫よ。PCとの接続は?」


セジアム『確認中……大丈夫。アクセサリの生成も可能ね』スッ


フブキ「おお、なんか歯車が出た! かっくいーっ!」

鈴羽「かっくいーっ!」キャッキャッ


セジアム『音声は……柱時計でも生成してみようかしら』スッ


ダル「秒針の音まで聞こえてるお。モニタリングよし、音声よし、量子演算よし……」カタカタ

ダル「こっちも準備できたお。いつでもロックを解除して、牧瀬氏のリーディングシュタイナーを発動できる」

倫子「いよいよ本物の紅莉栖と……」ゴクリ

ダル「オカリン」

真帆「岡部さん」

フブキ「オカリンさん」

鈴羽「リンリン!」

倫子「ああ……わかっている。今こそ、世界の支配構造を覆し、混沌へと陥れる時!」

倫子「――オペレーション・カーラチャクラ<密教の時の環作戦>、発動せよっ!!」

ダル「オーキードーキー!」

カタッ
16 : ◆/CNkusgt9A [saga]:2016/07/04(月) 21:52:14.85 ID:hqUsDMANo

――――――――――――――――――
―――――――――
―――



チク タク チク タク …


紅莉栖「真っ暗な空間……? 何処なの、ここは……」

紅莉栖「時計の音……。私……、どうしてここに?」キョロキョロ

紅莉栖「そもそも……、私は誰?」

紅莉栖「また倫子ちゃんのいたずらかしら? ……って、あの子はこの手のことはしないか」

紅莉栖「あれ……?」



倫子ちゃんって

誰?

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