冬馬「……笑ってはいけないジュピター?」

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41 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/07/18(月) 10:24:49.69 ID:Q2C6600E0
315や765、346にしても出川・上島役は絵面的に色々マズい
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/18(月) 12:34:10.99 ID:UcRAvqEAO

翔太「これで3回だね〜」

北斗「ドンマイ、冬馬」

冬馬「てめえらハメやがって……」

765P「なんだなんだ。せっかくお前達のために選曲したのにお気に召さなかったのか?」

冬馬「召すか! とりあえずあんた絶対俺らのことナメてるだろ!?」

765P「何言ってるんだ、そんなはずないだろ。このCDだって俺が自分で買ったんだぞ?」

冬馬「えっ」

翔太「あれ、そうなの?」

北斗「それはどうもありがとうございます」

冬馬「うぐっ……まあ、うん。そこはマジでサンキュ」

765P「いい曲だよな。Planet scape、略してブラ透け」

冬馬「プラスケだよ」

765P「あともう1曲の方も明るい曲調で俺は好きだな。BRAND NEW FIELD、略してブラ」

冬馬「やっぱあんた確実に俺達のこと馬鹿にしてるだろ!!??」

765P「してないしてない。さーて、じゃあ次はどの曲をかけようかなっと」

冬馬「もういいっつーの」

765P「よし、これだな」カチャッ ウィーン…








千早『チッチチッチ♪ ちーっぱーい♪ 無…』ピッ

冬馬「……」

765P「あっ!」

翔太「……」

北斗「……」
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/18(月) 12:46:01.67 ID:UcRAvqEAO

765P「おいおい、なんで止めるんだよ。今始まったばっかだろ?」

冬馬「……いやいやいやいや」

765P「いやいやいやいや」

冬馬「……」

765P「……」

冬馬「……」

765P「……」



765P「ポチッとな」ピッ

冬馬「あっ!?」


千早『……チッチチッチー、ちーっぱーい♪ 無いん無い〜ん♪』


冬馬「くっ……!」

翔太「くっ……!」

北斗「くっ……!」


千早『もげもげもげ! もげ! もげもげ、チチをもげ! もーげツルルン ペタンもげー♪』

木星「……ッ!」プルプルプルッ…


千早『もーげペッタン ツルンもげー♪ つるぺたチッチッチ♪  水平おぱーい ロケット無い〜ん♪』


千早『やさしく(もげ!) いきなり(もげ!) 微妙に(もげ!) 連続(もgフフッ…ww』


千早『……チッチッチッチ〜、ちーっぱーい♪ 無いフフッん無フフフッwww』

千早『チッゴフッww …チチッチ〜♪ ちーっぱエフッwwwオッフwwww』

千早『ゲッホ、ゴホッwwww無いん無……無いってwwww確かにwwwww無いけどwwwwww』


千早『無いけれどもwwwwそれはwwww知ってますけれどもwwwwwまあwwwなんでもいいですけれどwwwwww』


千早『だからってwwwwンフッこれはwwwwフフッ、フフフッwww面白いwwwww』



千早『フフフフフフッwwwwwwww』

 デデーン 全員アウトー




冬馬「……マジでやめてやれよぉぉおおおおおおお!!!!!」

翔太「千早さんのライフはもうゼロだよ……!!!!」

765P「バストもゼr……」

北斗「ありますから!! 72もありますから!!!!」
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/07/18(月) 14:03:56.23 ID:GHwAM5X4o
面白い
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/18(月) 17:16:50.52 ID:UcRAvqEAO






 ブルンッ… キキーッ!

765P「さあ、着いたぞ」

翔太「…………」

冬馬「……ここは……」

北斗「……やっぱり嫌な予感って当たるものなんですね……」

765P「ヘコんでるところ悪いが、そこへ入る前に車の中で笑った分のケツバットもあるからな?」

冬馬「……ああもう窓の外に既に全身ピッチピチのタイツ着た筋肉ダルマ共が待機してやがる……」チッ

北斗「先回りしてたんだね」

タイツ男達「…………」ブンッ! ブンッ!

翔太「しかもめちゃくちゃ素振りしてるし……」

765P「さて、俺の仕事はここまでだ。短い時間だったが久しぶりにジュピターのみんなと歓談出来て楽しかったよ」

冬馬「こっちは1ミリたりとも楽しくなかったよ」

765P「それじゃあ最後に少しだけ話をさせてくれ。これは本当に真面目な話だ」

冬馬「……嘘吐けよ」

765P「いや。さっきまではちゃかしもしたが、お前達が一度はグループを解散して
     それから事務所を移って再結成して、今日ここまでずっと頑張ってきたことは俺もよく知っているよ」

765P「まだ若い身空で人気絶頂の時にそういう決断を自らに下したあの時の姿、本当に潔くてカッコ良かったぞ」

冬馬「……」

翔太「……」

北斗「……」

765P「確かに俺達765とジュピターは衝突したこともあったが……。
     同時に良き好敵手としてこちらもいろいろ大切なことを学ばせてもらったことは事実だ」

冬馬「……」

翔太「……お兄さん」

北斗「……」
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/18(月) 17:24:17.44 ID:UcRAvqEAO

765P「辛いこともたくさんあっただろう。なまじ経歴的には先輩なんだ。
     315プロ内で責任も重くのしかかったに違いない」

765P「そんな中で地道に努力を続けてきたお前達を俺はライバルとして誇りに思うよ」

765P「……だがお前達も俺達もまだまだこれからだ!! 俺達はもっとずっと高みへ、輝きの向こう側へ飛び出していける!!」

765P「いつまでもお互い負けずに頑張っていこう!! ジュピターのことをこの先も俺は陰ながら応援しているよ!!」

冬馬「…………ああ!!」

翔太「分かったよお兄さん!」

北斗「約束ですね」

765P「そして老婆心ながらプロデューサーの端くれとして俺から1つお前達にアドバイスがしたい。聞いてくれるか?」

冬馬「おう! なんだ?」

765P「あまとうと甘納豆はよく似てる。つまりはそういうことだ。……じゃあな。頑張れよ」フッ…

 ブルンッ ブロロロロッ… プップー!

冬馬「……」

翔太「……」

北斗「……」









冬馬「いや、どういうことだよ……」

北斗・翔太「フフッ…ww」

 デデーン 北斗、翔太、アウトー


タイツ男達「…………」ダダダダダッ!

冬馬「あぁぁぁぁぁ、来たあああああ……!」

翔太「怖い怖い怖い怖い怖い!」

北斗「……!」



 バチーンッ!!×2

翔太「ひぎぃぃいいっっ!!??」

 バチーンッ!!×2

北斗「ほああああああッッ!!??」

 バチーンッ!!×4

冬馬「くぁwせdrftgyふじこlpッッ!!!???」

47 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/07/18(月) 18:02:31.37 ID:3coiKbFW0
イイハナシダッタノニナー
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/07/19(火) 14:12:46.84 ID:qa9XpRt/0
叩かれ過ぎて、冬馬の尻千切れ飛びそうだな…
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/19(火) 18:07:23.52 ID:16JvYNjAO


 そして。

 ケツを叩かれ終えたジュピターの3人は改めて765プロデューサーに連れてこられた眼前の建物を見上げた。



 “961プロダクション自社ビル”



冬馬「……」

翔太「……」

北斗「……」


冬馬「なあ。これやっぱ帰っちゃダメか?」

北斗「いやあ、無理でしょ。彼らがガッツリこっち監視してるし……」

タイツ男達「…………」

翔太「……僕、今度絶対あまねちゃんに誠司さんの悪口吹き込んでやる」

タイツ男1「!?」
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/19(火) 18:13:55.05 ID:16JvYNjAO

 ――961プロ エントランス


秘書「……お待ちしておりました。お久しぶりです、皆さん私のことは覚えていらっしゃいますでしょうか?」

冬馬「秘書さん」

北斗「もちろんですよ。こんな美しい方を俺が忘れるはずありません。
   疎遠にしていて申し訳ありませんでした」

翔太「どうも〜」

秘書「皆さんもお変わりないようで安心致しました。
   例の移籍の一件で大変な騒動になってから随分ご苦労をなさっていたことはこちらでも耳にしておりましたので。
   僭越ながらご心配申し上げておりました」

冬馬「そうか……」

北斗「迷惑をおかけして本当にすみません」

翔太「秘書さんは普通にいい人なんだよね。黒ちゃんと違って腰も低いし」

秘書「いえ、そんな」

翔太「そうだ、なんだったら秘書さんもウチの事務所に来ない?
   ウチはウチで見ての通り頭おかしいけどなんだかんだで楽しいよ」

秘書「有り難いお申し出ですがそういうわけには参りません。
   社長には私のようなしがない女を拾い、ここまで育て上げて頂いた恩義がありますから」

冬馬「……」

秘書「……まあ確かに社長には少々思い込みが激しく傲慢で思い上がりやすく高圧的で独りよがりで排他的で精神年齢が低く」

秘書「54歳にもなって未だに野菜炒めからピーマンだけを抜き取って
   私のお皿にこっそり移してこようとする痛々しいところはありますが……」

冬馬「ひでえ言いようだな、オイ」

翔太「何やってんの黒ちゃん……」

秘書「それでも一流の逸材を見つけ出す手腕とトップアイドルを生み出したいという情熱にかけては本物だと信じております」
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/19(火) 18:22:57.09 ID:16JvYNjAO

北斗「……それで今日俺達をここまで呼び出したのは一体どういった用件で?」

秘書「はい。せっかくご足労頂いたばかりの皆さんにいきなりこんな不躾なお願いを致しますのは非常に心苦しいのですが……」



秘書「………どうかお願いします! ジュピターの皆さん、私達の社長を救って下さい……!!」

冬馬「……はい?」

北斗「……どういうことですか?」

秘書「実は……。いえ、やはり私の口からはこんなこととても……」

冬馬「なんだなんだ。穏やかじゃねえな」

北斗「どうぞ遠慮なく言って下さい。あなたの頼みとあらば俺はこの身が朽ち果てようと全力で叶えてみせますよ」

秘書「……ありがとうございます。では直裁に言えば、その……社長は最近夜遊びがですね……」

冬馬「えっ?」

秘書「皆さんを責めるわけではないのですが、どうやらジュピターのお三方が
   我がプロダクションを離れてしまったことで社長は随分心を痛めておいでだったようで」

翔太「ええ? 黒ちゃんが?」

冬馬「あのオッサンはそんなタマじゃねえだろ」

秘書「社長はああ見えて内面は繊細な部分もおありになる方なんです。
   口先ではこちらから切り捨ててやったなどとツンデレてはいても、事実あれからひどく荒れてしまって……」

翔太「まさかアル中にでもなっちゃったの?」

秘書「いえ。あの、あまり大きな声では言えませんが……
   れ、連日激しい女遊びを……。ああ、嘆かわしい……!」

冬馬「……嘘だろ!? オッサンが!?」

秘書「……」

翔太「そんな、黒ちゃんが……北斗君ならともかく……」

北斗「……」
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/19(火) 18:32:33.33 ID:16JvYNjAO

秘書「ここのところなどはもはや白昼堂々社長室にまで連れ込んでヤりたい放題好き放題……。
   このままでは近い内に職務すら放り出しかねない現状です」

冬馬「なんてことだよ……」

秘書「まったく、本当になんてことなの……いきなり私達の間に入り込んできてあの女は我が侭ばかり……」ブツブツ


秘書「社長も社長よ。あんな媚びっ媚びなわざとらしい猫撫で声に簡単に騙されて……。
   ねだられるまま何でもかんでもすぐに買い与えて……。
   向こうに遊ばれてるだけだってことに何故気が付かないのかしら?」ブツブツ…


秘書「私にはあんな顔決して見せて下さらないというのに……あの泥棒猫……若さ? 結局若さなの?」ギリギリギリッ…


冬馬「怖っ!」

翔太「……秘書さんって黒ちゃんのことが好きだったんだね」ヒソヒソ…

北斗「ああ。残念だ」ヒソヒソ…


秘書「……取り乱しました。とにかくそういうわけですので、ここは是非あなた方のご協力でどうにか社長を更生して頂けないかと」

冬馬「……まあそういう事情なら」

翔太「ぶっちゃけ原因僕たちっぽいしね」

北斗「うん」

秘書「ありがとうございます! 本当にありがとうございます! ではすぐに社長室までご案内致しますので!!」

翔太「……はーい」

冬馬「行きたくねえなあ……」
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/19(火) 18:38:40.11 ID:16JvYNjAO


 ――社長室前

秘書「お待たせ致しました。社長はこちらにおられます」

翔太「……ていうかさ。これ今まさに黒ちゃんは中でお楽しみ中ってことだよね?」

冬馬「何が悲しくてオッサンのそんな生々しい姿を直視しなきゃならねえんだ……」

北斗「俺も流石に中年男の痴態は見たくないな……」

 コンコンッ

秘書「失礼致します、社長」


 ガチャッ!
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/19(火) 18:47:32.74 ID:16JvYNjAO



黒井「ククク……本当に君はいつ見ても美しい……完璧だよ」


黒井「その透き通った大きな瞳……まるで宝石のようじゃないか。
   おっと、すまない。そんな石ころに例えるなぞ君に失礼だったな」


黒井「ウィ、その顔をもっとこちらによく見せてくれ。
   ……おお、声まで素晴らしい。涼やかな鐘の音が聞こえてくるようだ」


黒井「ん? ん? いいのか? ここがいいのか? ええのんか?
   フフフ、まったく君は悪い女だよ……私の心を弄ぶ魔女……いや、小悪魔だ」


猫「にゃあーん」


黒井「ああん、可愛いでちゅね〜!! いい子でちゅよ〜〜!! よーしよし、それじゃあパパのお膝乗りましょうね〜〜?
   後で最高級セレブ缶詰めも開けてあげまちゅからね〜?」


 デデーン 全員アウトー



黒井「ほーらほら、君の大好きなセレブ猫じゃらしだぞぉ〜? ははははは、一緒に遊ぼうじゃ」

秘書「社長。お客様がお見えです」

黒井「ない、か……えっ?」





冬馬「……そういうことかよっ!!」

 バチーンッ!

翔太「まあどうせこんなとこだろうと思ってたけどさあ。ほんと54歳にもなって……あうっ!!??」

 バチーンッ!

北斗「泥棒猫ってそのまんまの意味だったんだね……ぐおおっ!!??」

 バチーンッ!



黒井「……」

秘書「……」

冬馬「……」

翔太「……」

北斗「……」
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/19(火) 19:02:06.37 ID:16JvYNjAO

黒井「……フンッ! この期に及んで何をしに来た! 我が961プロのツラ汚しの負け犬どもめッ!!」

冬馬「いや、今更取り繕っても無駄だから」

翔太「猫1匹に負けてる人にだけは言われたくないよね」

黒井「ぐぬっ……!」

秘書「………社長!!」

黒井「むっ、秘書君……これは一体どういうことだ!?
   何故こんな奴らを私の神聖な部屋へ入れた! 今すぐ摘まみ出せ!!」

秘書「ダメです! 前々から我慢に我慢を重ねて言わずにおりましたが……もう限界です!!」

秘書「あなたはそうやって来る日も来る日もだらしなくその女と遊んでばかりですっかり堕落して……!」

黒井「何を言うか! ちゃんとやるべきことはやっているぞ私は!!」

秘書「嘘おっしゃい!! この間なんて大事な会議まですっぽかして……これ以上のご勝手は目に余ります!!」

黒井「ぐ、ぐうぅ……この小姑め……」

秘書「ほら、あなたのためにわざわざジュピターの皆さんまでお呼びしたんですよ!?」

黒井「お前ら……余計なことを……」

秘書「さあ、皆さんもなんとか言ってやって下さい!」

冬馬「そんなこと言われても俺らにどうしろってんだよ」

北斗「猫……猫かあ。確かに動物は可愛いですからね。ダチョウとか」

翔太「別にいいんじゃないの? これくらい。黒ちゃん独身だし寂しいんでしょ。
   老後のお供にペットくらい欲しがってもバチは当たらないよ」

黒井「まだ老後という歳ではないわ!!」
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/19(火) 19:11:15.62 ID:16JvYNjAO

秘書「いい加減に目を覚まして下さい社長! 我々社員は皆迷惑しているんですよ!?」

黒井「いいだろう別に!! 可愛いんだから!!」

猫「にゃおん」

秘書「だったら私を可愛がれやっ!! いつでも胸元のボタンと股開く準備は出来てんだよこっちは!!」

秘書「毎日毎日いそいそ勝負下着履き替えては夜家帰って溜め息吐いてる私の気持ちが分かんのか!? あん!?」

秘書「紫やぞ!? レースの紫五千円やぞ!? Tバックやぞ!? ムラムラしろやっ! かかって来いやっ!!」

秘書「日々さり気なく机に置いてる婚姻届もスルーしやがって!! そんなに私じゃ不満か!?
   抱けえっ! 抱けっ!! 抱けーっ!! 抱けーっ!!」

黒井「そういうところが怖いのだ君は!!!!」

 デデーン 全員アウトー





冬馬「あんたもマトモじゃなかったのかよッ!! いっだぁあああああ!!??」

 バチーンッ!

北斗「最後のってノスタル爺ネタだよね……ごあっ!!??」

 バチーンッ!

翔太「なんで分かるの北斗君……んぎゃああああっ!!??」

 バチーンッ!
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/19(火) 19:19:00.46 ID:16JvYNjAO

秘書「なんでよぉ……なんで私じゃダメなのよぉ……ふえ〜ん……」ポロポロッ

黒井「だ、だからって何も泣かなくても……」オロオロ…



冬馬「……なんで俺は50代のオッサンなんかのラブコメ見させられてんだ。島耕作かよ……」

翔太「っていうかラブコメなの? これ」

北斗「いろんな意味でトラブってはいるな」

黒井「お、お前達! 呑気なことを言ってないで彼女をどうにかしろ!!」

冬馬「どうにかも何も……」

翔太「簡単じゃん。黒ちゃんが秘書さんを受け入れてあげればいいんだよ」

北斗「そうですね。女性の健気な想いを無碍にするのは感心しません」

黒井「はっ!?」


黒井「……待て待て待て! 無理だろうこんなモンスター!! 野獣だぞ!?
   狙った獲物は確実に逃がさないハンターの目付きだぞ!?」

翔太「でもそうさせたのは黒ちゃんなんだよ?」

冬馬「オッサンと結ばれればこの人も満足して落ち着くんじゃね? 希望的観測だけど」

北斗「お幸せに」

黒井「はあああああああっっ!!!???」

秘書「社長……」ジリジリ…

黒井「えっ、待っ……!」

翔太「じゃあね黒ちゃん。猫ならその辺にいる社員さんにでもしばらく預かっててもらえるよう頼んでおくから」テクテク

猫「んにゃー」

冬馬「気にせず存分に楽しめよ」テクテク

北斗「ああ、言っておきますが女性にとってはピロートークも大事ですよ? 社長。では」テクテク

黒井「」



 バタンッ!
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/19(火) 19:21:57.61 ID:16JvYNjAO

<ふふふふふ……やっと二人きりになれましたね社長……

<ちょ、待っ! 私は妻帯者になる気は……!

<あなたがパパになるんですよ!!

<アッ――――――!!??









冬馬「……さて、帰るか」

翔太「そうだね」

北斗「そうだな」
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/07/19(火) 19:33:14.82 ID:xie1dQU00
「わくわくさん今日は何を作るの?」
??「既成事実よ」
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/19(火) 21:26:54.53 ID:16JvYNjAO

 ――961プロ 廊下

社員「……はい、では確かに猫はこちらでお預かりしました。皆さん、本当にご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」ペコリ

猫「なーう」

冬馬「あんた達も苦労するな……」

社員「もう慣れましたよ……。ところで皆さんどうでしょう?
   見たところ大分お疲れのようですし、ウチの食堂で少し休んでいかれては?」

翔太「あ、さんせーい。今朝から叫び過ぎて喉痛いしジュース飲みたい」

冬馬「ん、そうだな」

北斗「アイドルとして声の調子の管理は大切だからね」

冬馬「今のお前はどう見てもただのイロモノ芸人だけどな」

北斗「……俺はいいんだよ? もう一度今ここで白鳥の舞を披露しても」

冬馬「すいません勘弁して下さい」

翔太「ねーねーいいから早く行こー」グイグイ
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/19(火) 21:35:46.61 ID:16JvYNjAO

 ――961プロ 社員食堂



伊織「―――!」ペチャクチャ

やよい「―――!」キャッキャッ



木星「………………」








冬馬「……どうするよ?」ヒソヒソ

翔太「ごめん、僕が甘かった。ここはやっぱり見なかったことにして帰ろう」ヒソヒソ

北斗「エンジェルちゃん達を無視するのはちょっと……」ヒソヒソ

冬馬「お前はまたそういうことを……っつかあいつらもよくこんなところまで来たな」

翔太「……まあでもあの2人だったら多分大丈夫そうかな?
   特にやよいちゃんはそんな悪意ある演技なんか出来なさそうだし」

北斗「それは確かに」

冬馬「んじゃ一応行くだけ行ってみるか……気は進まねえけど」

翔太「何事もなく無事に終わりますように……」

北斗「俺はもし尻が消し飛んだとしても女の子に笑わせられるなら本望だよ」

冬馬「ほんと大概にしとけって……」
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/19(火) 21:42:51.30 ID:16JvYNjAO


伊織「……ほんっと! あの変態プロデューサーには困るわよね。
   いっつもいっつもセクハラばっかり。デリカシーってものがないんだから!」

やよい「……」モグモグ

伊織「律子に何度注意されようがいつまで経ってもだらしないままだし……。
   シャツの裾くらい常にきっちり仕舞っておきなさいっての!」

やよい「……」パクパク

伊織「大体あいつは服装に無頓着過ぎるのよ。
   私達にはちゃんと可愛い衣装が用意出来るのに、なんで自分のこととなるとあんなにダメダメなのかしら?」

やよい「……」チューッ

伊織「もっと自身のことだって考えなさいよね。ねえ、やよいもそう思わない?」

やよい「それな」

 デデーン 全員アウトー




冬馬「そう来たか……ぐえっ!!??」

 バチーンッ!

翔太「シンプルに来たね……はうっ!!?」

 バチーンッ!

北斗「そんなところも愛らしいよやよいちゃん……ポゥッ!!!!」

 バチーンッ!


翔太「っふww ……あのさ。僕、正直北斗君のその叫び声も結構ツボなんだけど」

北斗「仕方ないじゃないか……」
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/19(火) 21:50:28.81 ID:16JvYNjAO

伊織「それにあいつは何かにつけて甘過ぎるのよ」

やよい「それな」

伊織「いくら律子が鬼軍曹だからって……飴と鞭の落差が激し過ぎるのよね」

やよい「それな〜」

伊織「たまには男らしくビシッと厳しいところも見せなさいっての!」

やよい「それな!」

木星「……」プルプルプル…


伊織「おまけにあいつは鈍感で抜けててヘラヘラしてて……」

やよい「それな」

伊織「ま、まあその分優しいっちゃあ優しいのは確かよ? でもものには限度ってもんがあるでしょ!」

やよい「それな」

伊織「ほんと少しくらいはこっちの気持ちを察しなさいよね……」

やよい「それな」

伊織「日産」

やよい「せれな」

伊織「島原」

やよい「えれな」

伊織「望月」

やよい「あんな」

伊織「松田」

やよい「ありさ」

伊織「北上」

やよい「れいか」

伊織「箱崎」

やよい「せりか」

伊織「中村」

やよい「えりこ」

伊織「よしよし、よく最後までちゃんと噛まずに言えたわね〜」ナデナデ

やよい「えへへ〜♪」

 デデーン 冬馬アウトー





冬馬「なんなんだよ……なんなんだよ!? はぐぅっ!!!!」

 バチーンッ!


翔太「なんか1人だけ違う人が混じってたような気がするんだけど……」

北斗「……気のせいだよ、きっと」
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/07/19(火) 23:19:31.96 ID:HhBX55rAO
中村えりこは卑怯だわ
笑うに決まってんだろ
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/07/20(水) 03:06:34.32 ID:MiZZiG+/O
これは仕方ない
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/07/20(水) 10:49:17.20 ID:fJdm9Dz40
やよいのボケ要員は鉄板通り越して卑怯の域
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/07/20(水) 15:41:55.16 ID:74EfLt7+O
エレナダヨー
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/22(金) 17:46:33.49 ID:fdQj45dAO

伊織「……ん? なんだ、ジュピターの連中じゃない。何してるのよこんなところで」

冬馬「100%こっちの台詞だよ」

やよい「うっうー! こんにちはーっ!」ガルーン!

北斗「やあ、やよいちゃん。今日も元気だね。それに伊織ちゃんも会えて嬉しいよ」

翔太「……こんにちはー」

伊織「ま、ここにいるってことはアンタ達もどうせ食事に来たってことでしょ?
   ならちょうどそこ空いてるし座れば?」

冬馬「いや、いいです」

伊織「………は?」

冬馬「いいです」

伊織「はあっ!? ……ちょっと! このスーパーアイドル伊織ちゃんが親切にも座っていいって言ってやってんのよ!?
   いいからさっさと座りなさいよ!」

冬馬「いやホントいいんで。スーパーアイドル様の近くとか恐れ多いんでいいです」

伊織「なんなのよその口調、気持ち悪いわね! バカにしてるわけ!?」

冬馬「してないです、ホントしてないです」

伊織「あとその服もなんなのよ、絶対バカにしてるでしょ!?」

冬馬「……」

伊織「なんとか言いなさいよ!!」

冬馬「いや……マジで絡んでくんのやめてくんないっスか?」

伊織「はあああああっっ!? 誰が絡んでるですってぇ!?」

冬馬「ほらもう完全に絡んでんじゃん……」

伊織「どこがよ! この私がいちいちアンタ達なんかに絡むわけないでしょ! 今すぐ訂正して謝罪しなさい!」
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/22(金) 17:59:17.91 ID:fdQj45dAO

冬馬「だから………あー、ハイ。そっスね。そうです俺が悪かったです。スンマセン。だからもう帰っていいか?」ハァ

伊織「ムキーッ! なんなのよその適当な謝罪はぁっ!! あとため息吐いてんじゃないわよ!!」

やよい「い、伊織ちゃん……?」



「なんだなんだ?」

「乱闘か?」

「え、こんなの聞かされてた台本にあったっけ……?」

「いや……」

 ザワザワ…



翔太「ちょっ、ちょちょ、ちょっとちょっと! 落ち着いてよ2人とも! 何やってんの!?」

やよい「ケンカはダメですよーっ!」

北斗「冬馬、大人気ないことはやめろって……。ごめんね伊織ちゃん、さっきから叩かれ過ぎて少し気が立ってるだけなんだ」

翔太「下手したらほんとに週刊誌の一面載っちゃうよ!」

やよい「伊織ちゃんっ!」

伊織「いいからやよいは離れてなさい!」

伊織「あーもうこの際だから言ってやるわ!! 大体私は初めからこんなくだらないお遊び企画に参加すること自体嫌だったのよ!」

伊織「なんで仕事でもないのにわざわざアンタ達なんかと関わらなきゃなんないわけ!?」

冬馬「だったらそもそも参加すんなよ。断れよ」

伊織「あのアホプロデューサーが悪ノリして勝手にこっちの意志無視して決めてきたんだから仕方ないでしょ!?
   じゃなかったらこんなことやってないわよ! しかも私だけじゃなくやよいにまで!」

やよい「わ、私は別に気にしてないかなーって……」
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/22(金) 18:14:14.66 ID:fdQj45dAO

冬馬「いやいや。お前どんだけあのプロデューサーのこと好きなんだよ」

伊織「……はっ、は、はああああ!!?? 何言ってんの!? バッカじゃない!?」

冬馬「顔真っ赤じゃねえか」

伊織「うっさい!! アンタのそういう上から目線なとこが私は前から気に食わなかったのよ!!」

冬馬「お前にだけは言われたくねえし」

伊織「はあっ!?」

冬馬「典型的なワガママお嬢様のお前にだけは言われたくねえっつってんだ」

伊織「このっ……!」ガシッ

冬馬「んな、おいっ……!」

伊織「このっ、このぉ! 言わせておけば……っ!」ブチッブチッ

冬馬「ちょ、やめっ、髪を掴むなって! いてっ、いててっ!」

伊織「このアホ毛がっ! このアホ毛がっ!」ブチブチッ

冬馬「アホ毛は関係ないだろ!! 痛ぇよ!」

伊織「こんなものぉ……!!」ブチブチブチッ

冬馬「だから抜こうとすんなよ痛い痛い痛い痛い!!」

伊織「こんなものがあるからっ……」ズルッ

 バサッ…!

伊織(丸坊主)「だっ……」

冬馬「え」

翔太「え」

北斗「え」

やよい「………………え?」
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/22(金) 18:50:50.39 ID:fdQj45dAO

伊織(スキンヘッド)「……」

冬馬「……」

翔太「……」

北斗「……」

やよい「……」


伊織(ツルピカ)「……」

冬馬「……」

翔太「……」

北斗「……」

やよい「……」




伊織「…………い……い……」




伊織「イヤアアアアアアアアア!!!!!???」

木星「〜〜〜〜〜〜っっ!」





冬馬「お、落ち着け! 悪かった! 俺がマジで悪かったから!! 大丈夫だって! いやっ、あの……ほら……なっ?」

北斗「う、うん。フュリオサみたいで素敵だよ伊織ちゃん。まさに和製シャーリーズ・セロンだ」

翔太「そ、そうだよ! 全然気にすることないって! カッコイイって!
   それに僕も将来ハゲそうって言われることあるし!」

冬馬「その慰めは逆効果だろ……」

翔太「え!?」

やよい「そ、そうだよ伊織ちゃん! 私はそんなこと全然気にしないよ!
   それにうちのお父さんも最近生え際が危ないって言ってたし……」

北斗「ごめんやよいちゃん、多分それも逆効果……」

やよい「え!?」

伊織(サイタマ)「……」

冬馬「……」

翔太「……」

北斗「……」

やよい「……」













伊織「チャオズは置いてきた。ハッキリ言ってこの戦いにはついてこれそうもない」


 デデーン 全員アウトー
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/07/22(金) 19:45:31.41 ID:dme6mY8to
いおりんの髪の長さで禿ズラって相当大変だよな?



…あっ(察し)
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/22(金) 20:09:22.16 ID:fdQj45dAO

冬馬「さよなら天さん……!」

 バチーンッ!

翔太「さよなら天さん……!」

 バチーンッ!

北斗「さよなら天さん……!」

 バチーンッ!




伊織「ふふーん。今のアンタ達の顔傑作だったわね〜♪」

やよい「え? ……えっ? あの……」オロオロ…

伊織「ああ、ごめんねやよい。ほら、つまりこれもヅラだったってことよ」カパッ サラッ

やよい「! よ、よかったあ。びっくりしたあ〜」ホッ

伊織「まったく、私がハゲてるわけないじゃない。失礼しちゃうわね」プンプン

冬馬「……その髪の量がよくヅラの中に収まったな。むしろそっちの方にビビるわ」

翔太「あれ、もしかして今のって完全に伊織さん1人のアドリブだったの?」

伊織「名演技だったでしょ? にひひっ♪」

冬馬「おお〜〜」パチパチ

翔太「おお〜〜」パチパチ

北斗「女優だね」パチパチ

やよい「さすが伊織ちゃん!」

周り(なんだこれ……)



伊織「頭テッカテ〜カ♪ ハーゲてピッカピ〜カ♪ そーれがどうしーた♪
   ……ぼくドラ゛え゛もん゛です(しゃがれ声)ってね」

冬馬「何気に似てるし」

北斗「伊織ちゃんは多才だなあ」

翔太「……?」

やよい「……?」


伊織「……の゛ひ゛太゛ぐぅ〜〜ん(しゃがれ声)」ボソッ

冬馬「っく……ww もういいっつーの……」フルフル…

北斗「伊織ちゃんは声優になっても大成しそうだね」

翔太「……ねえ、ちょっと待って。それ誰の物真似?」

冬馬「…………え?」
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/22(金) 20:18:05.91 ID:fdQj45dAO

翔太「ドラえもんはそんな声じゃないよ。もっと高くて可愛い声だよ」

やよい「ですよね」

冬馬・北斗・伊織「!!!???」


翔太「それにドラえもんの歌はシャララララ 僕の心に〜♪ だよね?」

やよい「うん」

冬馬「はああああああああっ!?」


冬馬「おま、ぶっ殺すぞ!! 頭テカテカかアンアンアンとっても大好きドラえもんだろ!?」

翔太「あんあんって……なにそれ下ネタ? 真っ昼間からやめてよね」

冬馬「違ぇよ!!」

北斗「えっ、ちょっと待って。じゃあさっきのドラゴンボールネタはなんで分かったの?」

翔太「? だってドラゴンボールは今もやってるじゃん」

冬馬「まさか……おい、じゃあドラゴンボールのopは!?」

翔太「強烈☆猛烈☆ダイナミックでしょ?」

冬馬「あ゛あ゛あああァ!?」

翔太「あと大地は踏みしめるよね?」

冬馬「踏みしめねえよ! 目を開けたまま見る夢が知らない明日へ運ぶMerry-go-round goesだよ!!」

北斗「もしくは太陽は夜も輝いて夢を見るよね」

翔太「いやちょっと2人が何言ってるか分かんない」

冬馬「なんでだよ!!??」

北斗「……これが……ジェネレーションギャップ……!」

冬馬「ふざけんなよ! 俺はのぶ代しか認めねえぞ! 何がわさびだよ!! 返せよ俺ののぶ代を!!」

北斗「……冬馬、行き過ぎた懐古主義は見苦しいぞ。いいじゃないか、わさびさんだって頑張っているんだ」

冬馬「だって……だって……!」

伊織「……」
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/07/22(金) 20:59:37.94 ID:pgu8yh500
声が変わって10年以上たったんだからぐちぐち言うなよとも思う
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/22(金) 21:38:25.24 ID:fdQj45dAO

北斗「第一もう新になってから何年経ったと思ってるんだ。今のドラえもんが過小評価され過ぎているんだよ。
   冬馬のような頑固な人間の存在が余計に彼女らに重圧を与えているんだ」

北斗「その重さに耐えて一生懸命演じているわさびさん達の気持ちがお前に分かるのか?」

冬馬「そ、それは……!」

北斗「それに新ハンタだって蟻編ラストはとても感動的だったじゃないか。
   みんな自分の幼少期から思春期に見たものに一番思い入れを持つものだし」

冬馬「う……」

北斗「これから先の時代はまた新しい世代……そう、ニュージェネレーションズが作っていくんだ」

翔太「そうだよ。それに新ドラ以前に黒歴史扱いされてる日テレ版の気持ち考えたことあるの? ドラえもんが扁平足なんだよ?」

冬馬「お前やっぱ分かってるだろ!? すげぇな、流石に俺でもそこまでは知らねえぞ!?」

翔太「僕の父さんの性の目覚めはエスパー魔美だったらしいよ」

冬馬「お前の発言が一番下ネタじゃねーか!!」

やよい「……???」

伊織「……」


冬馬「……っつか、そういえば逆になんで水瀬は旧ドラ分かるんだよ。お前も高槻と1歳しか違わないだろ」

伊織「!!」

伊織「いやっ、だって……えっ? 分かるでしょ!? 普通は分かるわよね!?」

やよい「ご、ごめんね伊織ちゃん、私分からなくて……」

伊織「やっ、別にやよいを責めてるわけじゃなくてね!? えっ、でも分かるわよね!? えっ!?」

冬馬「……お前もしかして年齢詐称……」

伊織「するわけないでしょ、あの腐った鳥じゃあるまいし!!」

冬馬「やっぱお前の髪ってハゲ……」

伊織「……」バキィッ!!

冬馬「ぐぼあっっ!?」



翔太「今のは完全に冬馬君の自業自得だよね」

北斗「レディの扱いというものがまるで分かってないな」

やよい(そもそも冬馬さんも私たちとあんまり年齢違わないような……?)
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/07/22(金) 21:48:02.84 ID:YRDrLpKpO
???「ミミミンッ!? 近頃のjcには旧ドラは通じない…? 要チェックですね、コレは…」
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/07/22(金) 21:58:20.57 ID:ZPxc48zUo
だってアーケードの時から考えるとねえ
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/22(金) 22:33:51.20 ID:fdQj45dAO



 ――961プロ 自社ビル前


翔太「そして結局ジュースは飲めなかった」

北斗「……明日喉潰れてないといいけどね」

冬馬「ケツも顔も痛ぇ……」ヒリヒリ…


冬馬「……ところで次はどうすりゃいいんだこれ? 765のプロデューサーは帰っちまったし」

翔太「うーん、また誰か別の人が迎えに来るのかな?」

北斗「常識的な人だといいけど……あと事務所へ戻るのかそれともまたどこか別の場所へ移動するのか……」キョロキョロ



通行人A「えっ、ちょっと待って。ねえ、あそこにいるのってもしかしてジュピターじゃない?」ヒソヒソ

通行人B「え?」

木星「!!」


通行人B「ほんとだ、確かに似てるかも……」

通行人A「絶対そうだよ!」

通行人B「えー、でもなんかちょっと怪しくない?」

通行人A「そんなことないって! ジュピターだって!」

冬馬「……」

翔太「……」

北斗「……」

通行人B「だって見なよあのカッコ。冬馬があんなイタい服着るはずないじゃん? ただのそっくりさんでしょ」

通行人A「それもそっか」

冬馬「……」

翔太「……」

北斗「……」


通行人A「でもでも隣のジャージの子の方は絶対本物の翔太だって! ほら見てよあのデコ!」

通行人B「うーん、確かにあのデコは……」

通行人A「でしょ!? あのデコは確実だよ!」

通行人B「あのデコねえ……」

通行人A「あのデコはガチ!」

通行人B「でもあのデコが本物の翔太だとして、なんであんなイタい人達と一緒にいるの?」

通行人A「あ……」

通行人B「ほら、やっぱただの偽物だよ」

通行人A「それもそっか」

翔太「……」

冬馬「……」

北斗「……」
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/22(金) 22:39:20.15 ID:fdQj45dAO

通行人C「キャーーーーーー!!!! 北斗ぉぉおおおおおおお!!!!!」

通行人D「えっウソ、本物!?」

通行人C「何言ってんの、あんな前衛的なファッション着こなせる男、世界中探しても北斗しかいるはずないでしょ!!」

通行人D「それもそうね!! いやああああああ!!!! かっこいいーーーー!!!!」

通行人C「見て、今日の北斗は白鳥の王子様よ!! なんてファビュラスなの!!」

通行人D「私を北斗だけのオデット姫にしてぇぇええええ!! 心も体も真冬のせいにして抱き締めてぇえええええ!!!!」

 デデーン 冬馬、翔太、アウトー






冬馬「…………おかしいだろ!? なんでお前のファンだけそんな訓練されてんだよ!?
   一番ヤバいカッコしてるくせに!! ごぁっ!?」

 バチーンッ!

翔太「なんか僕デコでしか認識されてない気がするんだけど……ぐっ!?」

 バチーンッ!



北斗(白鳥)「これが日頃の行いの差ってやつじゃない?」

冬馬「納得いかねえ……」

翔太「恐るべし北斗君……」
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/07/22(金) 22:42:16.80 ID:bnOooKWVo
ファビュラスwwwwww
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/07/22(金) 22:48:47.54 ID:pgu8yh500
http://imepic.jp/20160716/450780
これ着こなせるとか無敵だろwwwwww
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/23(土) 00:10:33.34 ID:JsamPsDAO

山村「皆さんお疲れ様でーす。久しぶりの前事務所訪問はいかがでしたか?」テクテク

冬馬「……ああ今一番顔見たくねえ奴が来たよ……」チッ

翔太「あの頭に乗せてる無駄メガネ叩き割ってやりたいね」チッ

北斗「もはや賢の株の暴落が止まらないな……」

山村「なんですか、いい若者が揃って暗い顔をして。いつだってハートをドンドン鳴らしていきましょうよ」

翔太「そうだね、賢君のハートをドンドン鳴らしたいね。物理的な意味で」

山村「さて、それでは皆さんに朗報です! なんと次は昼食の時間ですよ、昼食の時間!」

冬馬「え……マジで?」

北斗「そういえばもうそんな時刻か……」

翔太「ほんとに? やった! やっと何か口に出来る!!」

北斗「よかったな翔太」

翔太「うん!」

山村「まあそのためにはまたここから移動することになるわけですが……」

冬馬「……765のプロデューサーだけはもう勘弁しろよ?」

山村「彼はもうご自分の本来のお仕事の方に戻りましたよ。向こうだってそんな暇じゃないんですから」

冬馬「こっちも暇じゃねえんだが」

山村「えーっと、そろそろ頼んでおいた次の迎えが着く頃ですね……あ、来た来た。おーい、こっちですよー!」ブンブン

冬馬「……ん?」チラッ




冬馬「………お、おい、あれって……」ガクガク

翔太「……あ……ああ……あれは……」ガクガク

北斗「そんな……まさか……」ガクガク

冬馬「…………嘘、だろ……?」
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/23(土) 00:14:56.72 ID:JsamPsDAO


 そこにいたのはキャスター付きの椅子に腰掛け、優雅に脚を組んだ一人の青年。
 眼鏡をかけた理知的な表情で片手に持った台本に目を落とし、一心に内容を読み込むその姿はまさに真剣そのものだ。

 そんないかにも堅物そうな青年がただただひたすらに――――スライドしてくる。

 横一線に、まったく乱れのない美しい直線を描いて冬馬達の目の前まで淀みなく滑ってくる…………









桜庭「 桜 庭 乱 入 」

http://imepic.jp/20160722/859280


 デデーン 全員アウトー

85 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/23(土) 01:03:13.43 ID:JsamPsDAO

桜庭薫
http://imepic.jp/20160723/017160
元外科医。最愛の姉を病気で喪った過去があり、その病を無くすための大金を稼ぐという理由でアイドルになった
「いや、金稼ぎたいならそのまま医者続けろよ」というツッコミは入れてはいけない
Mマスにおける看板3人組アイドルユニットDRAMATIC STARSに所属



桜庭「すまない。僕としたことが遅くなった」

山村「いえいえ、ちょうどいいタイミングでしたよ。さあジュピターの皆さん、どうぞ後ろへ乗って下さい」

冬馬「……いや。いやいや。いやいやいやいや。意味が分からねえ。何一つ意味が分からねえ」

翔太「これに乗るって……」

北斗「……確かに椅子の後ろに荷台のようなものは付いてるけど……」

桜庭「大丈夫だ、天道の馬鹿と違って僕はそんな無茶な運転などしない。
   きちんと法定速度は守る。だから安心して搭乗してくれていい」

冬馬「運……転……?」

翔太「……逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ……」ブツブツ…

北斗「エンジンの有無とか以前にそもそもこれ……公道走っていいの……?」

山村「さあさあ、ゴチャゴチャ言ってないで時間は押してるんですから、さあさあさあ」グイグイ

冬馬「やっ、やめろ! 押すな! こんなもんに乗ってる姿を衆目に晒すくらいなら俺は今すぐこの場で舌を噛んで死ぬ!!」
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/23(土) 01:09:52.52 ID:JsamPsDAO

山村「そんなことをしても今この場に元お医者さんがいるんだから無駄ですよ」

冬馬「…………そうだった!」

翔太「……うわあ、これ絶対SNSで『ジュピターがまたなんかワケ分かんないことしてるwww超ウケるwww』とか書かれるよ……」

北斗「……」

冬馬「なんで俺達ばっかりこんな目に遭わなきゃなんねえんだ! オイ山村さん、だったらあんたも一緒に乗れよ!!」

桜庭「悪いな、この荷台は3人乗りなんだ」

山村「そういうことなので」

冬馬「山村ァ!!!!」

桜庭「では出発する。くれぐれも暴れたりして落ちないよう気を付けてくれ」

冬馬「……」

翔太「……」

北斗「……」

山村「行ってらっしゃ〜い」


 シャーーーッ…!
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/23(土) 02:42:40.18 ID:JsamPsDAO

 ――乗車(?)中


桜庭「それにしても……こうして君とちゃんと話すのはあの時以来か?」

冬馬「……」

翔太「……」

北斗「……」


桜庭「御手洗君」

翔太「……えっ、ぼ、僕!?」ビクッ

桜庭「ああ。ホワイトデーライブの時に共に選抜ユニットを組んだだろう?」

翔太「あ……うん。そうだったね……」

桜庭「あのメンバーの中で最年少だったにも関わらず、終始落ち着ち払っていた君の余裕ある姿には感心した。
   貫禄の違いというものを見せ付けられた思いだ」

翔太「いや……別に……まあ、うん……」

桜庭「それから天ヶ瀬君。君のスーパーライブでの勇姿、流石だった」

冬馬「……え? あー、ハイ。まあ……そっスね。うん」

桜庭「やはり君のアイドルとしてのポテンシャルには驚くべきものがある。それを改めて再確認させてもらった」

冬馬「ああ……そうっスか。それはどうも……」

桜庭「そして伊集院君。君の例の執事映画でのワルツシーン、見事だった」

北斗「……は、はあ……」

桜庭「後からプロデューサーに聞いたが実はあの時、君は足首を痛めていたそうだな。
   しかしそのことをまるで感じさせずに最後まで華麗に踊り切るプロとしての姿勢……感服した」

北斗「いえいえそんな……エンジェルちゃん達の笑顔のためなら当然ですよ……」

 シャーーーーッ…!




北斗「……そんなことよりなんかさっきからびっくりするくらいスピード出てるんだけど……」ヒソヒソ

冬馬「だよな? これ普通に車くらいの速さあるよな……?」ヒソヒソ

翔太「どうやってこのスピード出してるの……? 怖い、物理法則が何一つ守られてなくて怖い」ヒソヒソ
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/23(土) 02:54:11.79 ID:JsamPsDAO

桜庭「すまない。この速度ではとてもポケモンGOは出来ないな」

冬馬「……」

翔太「……」

北斗「……」

桜庭「この速度ではとてもポケモンGOは出来ないな」

翔太「……なんで2回言ったの……」

桜庭「月夜がそうさせた。MOON NIGHTのせいだ」

冬馬「なんだ、MOON NIGHTのせいか」

北斗「MOON NIGHTのせいなら仕方ない」

翔太「MOON NIGHTのせいなら仕方ないね」

桜庭「……」

冬馬「……」

翔太「……」

北斗「……」










冬馬「仕方なくねえし……」

北斗・翔太「カフッ……」

 デデーン 北斗、翔太、アウトー


翔太「あーもう冬馬君が余計なこと言うから……」

北斗「鳩尾をグーで奪うけどいいかな?」

冬馬「ごめんって……」


桜庭「ちなみに現在は移動中なので叩かれるのは降りてからになる」

桜庭「あと先ほど僕が登場した時のアウト分も叩き忘れていたような気がするがあれもMOON NIGHTのせいだ」

冬馬「なんだ、MOON NIGHTのせいか」

北斗「MOON NIGHTのせいなら仕方ない」

翔太「もういいから……」
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/07/23(土) 10:14:20.24 ID:docdSdtg0
何もかもが卑怯
90 :横須賀鎮守府 :2016/07/23(土) 14:42:38.29 ID:aDQCRfNk0
誰得
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/24(日) 13:21:52.88 ID:VCS0nU7AO

桜庭「ところで御手洗君」

翔太「…………なに?」

桜庭「……」

翔太「……」

桜庭「……」

翔太「……」

桜庭「いや、なんでもない。ただ呼んでみただけだ」

翔太「はっ!?」

冬馬「グフッww」

 デデーン 冬馬アウトー


冬馬「クククッ。付き合いたてのバカップルかよ……」フルフル…

翔太「やめてよ!?」

桜庭「ああ、そうだ。そういえば以前、君は雨上がりの日曜日に僕にハローを言いに来てくれたことがあったな」

翔太「……は?」

桜庭「新しいスニーカーを履いて休日モードの街を僕の家まで走って迎えに来てくれたじゃないか」

翔太「……」

桜庭「そして僕の部屋のベルを鳴らして君はこう言った。“いつも楽しいこと始まる予感は君の笑い声が連れてくるよ”と」

翔太「……人の持ち歌で勝手にストーリー捏造すんのやめてくれないかなあ」

北斗「On Sundayだよね。961プロ時代の」

冬馬「あれって桜庭さんとお前のラブストーリーだったのか。知らなかったぜ」

翔太「そんなわけないでしょぶっ飛ばすよ」

桜庭「君のことばかり考えてメールだけだともう声が聞きたいよなどと……まさにMust be loveだ」

翔太「うるさい」

桜庭「それからあの後2人で一緒に見たイルミネーション……覚えているか?」

翔太「そんなの見てない。見る予定もない」
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/24(日) 13:33:25.22 ID:VCS0nU7AO

桜庭「輝く一番星を見つめている内に歪んだラビリンスに迷い込み……
   ふと将来にぼんやりとした不安を抱き始め怯えていた僕に君は力強くこう言ってくれたな」

桜庭「どんな痛みも信じられる絆とならきっと癒せるはずだと。それが心をJEWELにするんだよ、と……」

翔太「言ってない」

桜庭「あれが2人の初めてのSTARLIGHT CELEBRATE……」

翔太「いい加減にしないと本気で怒るよ?」

桜庭「まったく、こんな表情を誰かの前で見せる様な僕ではなかったというのに……」フッ

翔太「あーもうその慈愛に満ちた感じの満足げな顔が腹立つ」

桜庭「僕にとってはあの日々のすべてがドラマチックなノンフィクションだった」

翔太「純度200%でフィクションだよ」

桜庭「ただしそれも束の間の夢……もう……あの頃のままの2人ではいられないんだな……」

冬馬「……なんだなんだ。雲行きが怪しくなってきたぞ」

北斗「破局か?」

翔太「だから最初から付き合ってすらいないから」

桜庭「だんだん2人の間には嘘の言葉が溢れ、嘘の時間を刻んでいくようになり……」

桜庭「やがては誓いの言葉など記憶の果てに……愛に怒り、君は僕を捨てた……!」

冬馬「マジかよ翔太最低だな」

北斗「最愛の恋人に対してなんて惨い仕打ちを……」

翔太「いっそ僕を殺して……」
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/24(日) 13:52:00.20 ID:VCS0nU7AO

桜庭「……しかしそれでも僕は君を信じている。今でもずっと待ち続けている。今この瞬間もずっと……」チラッチラッ

冬馬「おい翔太。なんか復縁迫られてるっぽいぞ」

北斗「どう返事するの翔太?」

翔太「お断りに決まってるでしょ馬鹿じゃないの?」

桜庭「そんな風に強がっていても君の本心は僕には既に分かっている。
   何が本当に大切かは君にももう分かっているだろう?」

翔太「……」

桜庭「それは……飛び立っていく勇気だ!」

翔太「黙れ」

桜庭「それではここで1曲聞いて欲しい。昼寝が趣味の御手洗君に捧げる魂の子守唄だ」

翔太「いらないからホントそういうの……」

桜庭「んっ、んん゛っ……あー、ゴホンッ!」

冬馬「……」

北斗「……」

翔太「……」

桜庭「……」スゥーッ…









桜庭「ヒィェェエエエエエ!!!!」


桜庭「ソニィイイイイイーーー損保っ! ッフゥゥゥゥゥウウ↑↑↑↑」

 デデーン 全員アウトー



桜庭「保険料は♪ ラーラーラー♪」


桜庭「ロードサービスも♪ うーうーうー♪」


桜庭「夜間休日も〜♪」


桜庭「選ばれつーづけて 売上げナンバーワーーーン!!!!」



桜庭「……センキュー」ボソッ


 デデーン 全員アウトー






翔太「……あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッッ!!!!!」ガシガシガシッ

冬馬「……この人マジでクスリでもキメてんじゃねえのか……?」

北斗「普段真面目な人だけに破壊力がハンパないな……」

翔太「ああもう僕の中の薫さん像がどんどん崩れてく……」グスッ
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/07/24(日) 16:06:49.17 ID:OXIetjm6O
不意打ちすぎる
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/24(日) 18:19:23.46 ID:VCS0nU7AO






 キキーッ!

桜庭「さて、着いたな」

冬馬「………あー。なるほど、ここか」

翔太「……まあごはんが食べられるならこの際文句は言わないよ。やっと薫さんとも別れられるし」

桜庭「やはり君は僕と別れると言うのか……!」

翔太「……」

北斗「流石に無視は酷くない?」

桜庭「……いや、いいんだ。未練がましく追いすがったりした僕が悪かった。
   もう忘れてくれ。君にはきっと僕よりもっとふさわしい人がいる」

冬馬「なんか勝手に自己完結してるし」

桜庭「まあなんだかんだと笑わせはしたが、これでも僕も君達と同じくプロなんだ」

桜庭「これもひいては次のステップへと進む段階のひとつ。そう考えて水に流してくれ」

翔太「……薫さん、僕たちはあくまでアイドルのプロであってお笑い界のプロじゃないんだよ……」

桜庭「観客を沸かせるという目的では一緒だ。そういう職業差別はよくないな。
   それにどんなことに対しても常に全力で臨む、それが僕達315プロだろう?」

木星「……」

桜庭「君達のその一見無意味に思える足取りも、やがていつかは大きな道へと繋がる力のひとつになるはずだ。少なくとも僕はそう信じている」

冬馬「薫せんせぇ……」

翔太「薫せんせぇ……」

北斗「薫せんせぇ……」
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/24(日) 18:23:51.67 ID:VCS0nU7AO

桜庭「……ふ、こんなどこかの馬鹿のような暑苦しい台詞は僕には似つかわしくなかったな。
   ではこの辺りで僕は失礼する。頑張ってくれ」

 シャーーーーッ!





冬馬「……だからあの椅子の構造は一体どうなってんだよ……」

タイツ男達「…………」

北斗「そしてやっぱり先回りしてるっていうね」

翔太「家族に会いたい……」シクシク




 バッチーンッ!!

木星「だもんげッッ!!!!」
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/24(日) 18:35:29.86 ID:VCS0nU7AO

冬馬「いい加減ほんとにケツがもげそうだ」ジンジン…

翔太「もげるっていう単語出すのやめてくれる?」

冬馬「……チッチチッチ〜、ちーっぱ」

翔太「……」ダンッ!

冬馬「痛ってえ!? おい、足踏むなよ!!」

北斗「今のは冬馬が悪いよ冬馬が」

翔太「ただでさえお腹空いてイライラしてるんだからこれ以上神経逆撫でしてこないでよ」

冬馬「分かったよ……んじゃ早速入るか。嫌な予感しかしねえけど」チラッ


 “カフェ Cafe Parade”



翔太「……あ、ところで忘れてたけどさ。カフェパレといえばアスランさんって……」

 キキーッ! ドンッ!


「うわあああああ!」

「なんだ、どうした!?」

「どうやら人が牽かれたらしい!」

「なんだって!?」


アスラン「ぐ、ぐぅっ……いや、大丈夫だ。当たってはいない。少々驚いて転んだだけだ」

「なんだ、転んだだけか」

「人騒がせな」

 ザワザワ…

お爺ちゃん「ふむ、それなら良かっ……なっ! 君ィ、そんなこと言って全身包帯だらけではないか!!」

アスラン「むっ! だから我のこれはそういうファッション……」

お爺ちゃん「ああっ! おまけに目まで怪我を!? 大変じゃ! 救急車じゃ! 救急車を呼べ!」

 ザワザワザワッ…!


「おいおい、何が起こってるんだよ」

「……なあ。よく見たらあいつのあの服装……なんかイタくね?」

「なんだ、ただの厨二病患者か?」

「でもどう見ても20代半ばはいってるよな」

「あっ…(察し)」

「というかそもそもあの人って……」

 ザワザワザワザワッ…!
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/24(日) 18:43:45.20 ID:VCS0nU7AO

龍「ん? なんだなんだ? 事故か? ……あっ! あれはアスランさん!?」

龍「なんてこった……! よーし、ここは元消防士の救助スキルを使って俺が」

 キキーッ! ドンッ!

龍「」


「うわああああああ! もう一人牽かれたあああああああ!!」

「やべえ、こっちはすげぇ血ィ出てるぞ!!」

「もう一台救急車呼べ!! 早く!!」


木村龍
http://imepic.jp/20160724/649870
元消防士。信玄ニキと同じFRAMEに所属。不運体質



「おい、来たか!?」

「いやまだだ!」

「何やってんだよ、人命かかってんだぞ!」

「あっ、来たぞ! 見ろ!」


白い救急車「ピーポーピーポー」

黄色い救急車「ピーポーピーポー」

赤い霊柩車「プア〜ン」


「誰だ霊柩車まで呼んだの!!」

「しかも赤いぞ!!」

「やべえ、なぎさが来る!!」

「うわあああああ逝ったああああああ!!!!」

 デデーン 全員アウトー




冬馬「天丼ネタはほんと勘弁してくれよ……ぐぉあっ!?」

 バチーンッ!

翔太「っていうか本気で大丈夫なのアレ……がぁっ!!」

 バチーンッ!

北斗「まあいざとなればそれこそ桜庭さんが完璧に治してくれるよ……だぁあっ!!」

 バチーンッ!
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/07/24(日) 20:27:42.44 ID:XCMZsR9zO
赤い霊柩車www
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/07/24(日) 21:32:09.06 ID:cXV9imdr0
ソニー損保と赤い霊柩車にやられた
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/07/25(月) 16:15:04.02 ID:Z9hiMFBF0
千早と桜庭の残した傷(腹筋と尻)は大きい…
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/26(火) 16:32:02.80 ID:SShpg/hAO

龍「」ドクドクドク…

アスラン「りゅっ、リュウーーーーーっっ!!!!」


アスラン「なんということだ、あのドラゴン族のリュウが……!」

アスラン「まさかこれも黙示録により定められし暗黒の運命だとでもいうのか!?
     くっ、我はこんな時どうすればいいサタン!?」

龍「」ドクドクドク…

救急隊員A「早く患者を担架へ乗せろ! それから吸入の用意も急げ!」

救急隊員B「はい!」

アスラン「待て、我はこの者の同胞だ! 我も病院……否、白き癒やし手の待つ天地へと付き添うぞ!!」

救急隊員C「あー、あなたはこっちです」クイッ

アスラン「はっ?」

黄色い救急車「……」

アスラン「…………何故だ!? 我はどこも怪我などしてはおらぬぞ!?」

救急隊員C「いや、見たところちょっと脳に重大な欠陥がありますねー」

アスラン「我は正常だ!! 頭もおかしくない!! というか黄色い救急車って……」

救急隊員C「あー、大丈夫大丈夫。ほんと軽ーく脳波の検査するだけだから。大丈夫大丈夫」ガチャンッ

アスラン「車の中に思いっきり厳重な拘束具的なものが見えるのだが!?」

救急隊員C「大丈夫大丈夫」グイグイ

アスラン「ちょっ!」

救急隊員C「大丈夫大丈夫」ズルズル

アスラン「待っ……」

救急隊員C「大丈夫大丈夫」ズルズルズル

アスラン「」

龍「」ドクドクドク…







冬馬「……」スタスタスタ

翔太「……」スタスタスタ

北斗「……」スタスタスタ
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/26(火) 16:38:06.58 ID:SShpg/hAO


 ――Cafe Parade 店内

 カランコロンッ…

咲「はーい! いらっしゃいませー、ようこそカフェパレードへ! 何名様ですかー?」ヒョコッ

冬馬「水嶋さん」

咲「……あっ! ジュピターだ!」


水嶋咲
http://imepic.jp/20160725/724710
5人組アイドルユニットCafe Paradeに所属。同名のカフェの店員バイトもしている
自分らしく生きることがモットーな男の娘アイドル。ちなみに憧れの人は秋月涼


咲「ねえロール、そういちろう! こっち集まって! 早く早く!」

巻緒「なにー? どうしたのサキちゃん」ヒョコッ

東雲「水嶋さん、だからフロアではしゃぐのは……おや」

咲「ほらほら、ジュピターの3人が来てくれたんだよ!」

巻緒「わあ、冬馬さんに他のお二人も! こんにちは!」

東雲「これは珍しいお客様ですね。ランチにいらして下さったんでしょうか?」


卯月巻緒
http://imepic.jp/20160725/724720
同じくCafe Paradeに所属。咲とは同い年で仲が良くロールというあだ名で呼ばれている。とにかくケーキ好きなケーキ狂

東雲荘一郎
http://imepic.jp/20160726/584660
同上。パティシエ。関西人。元々は老舗和菓子屋の跡取り息子だったが、餡子が苦手過ぎるために洋菓子の道へ
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/26(火) 16:44:59.97 ID:SShpg/hAO

巻緒「冬馬さん冬馬さん!」

冬馬「ん? なんスか?」

巻緒「前にパンケーキ友の会で食べたケーキ美味しかったですよね! ほら、英雄さんオススメの!」

冬馬「ああ……」

巻緒「実は俺、あれからまた新しく食べ歩いていい店発見したんですよ!
   最近オープンしたばかりでまだまだ知名度は低いんですけど、あそこのケーキは絶対これから来ます!」

巻緒「スイスから取り寄せた高級チョコを使っていて口当たりがとってもなめらかなんですよ! よかったらまた今度ぜひ食べに行きましょう!」

巻緒「まあでもなんだかんだで結局のところは巡り巡って最終的にまた荘一郎さんのケーキに帰ってきちゃうんですけどね!
   荘一郎さんのケーキは特別です!」

巻緒「あっ、あと冬馬さんが焼いたケーキもまた食べたいです俺!
   ほら、事務所のクリスマスパーティーの時に作ってくれたじゃないですか! あれもすっごくすっごく美味しくて!」

冬馬「………おっ、おう……」

翔太「冬馬君が押されてる」

北斗「冬馬は向こうから積極的にグイグイ来られると弱いからな」

巻緒「えっ、すいません! もしかして俺うざかったですか!? 引きました!?」

翔太「違う違う。ただのオタク童貞特有の人見知りだから気にしなくていいよ」

北斗「童貞は他人にいきなり距離を詰められるとパニックに陥る習性があるからな」

冬馬「どっ、どどど童貞ちゃうわ!」
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/26(火) 16:53:18.31 ID:SShpg/hAO

東雲「微妙に発音がちゃいますね。正確には“童貞ちゃうわ”です」

冬馬「だ、だから童貞じゃねーし!!」

東雲「童貞ちゃうんですか?」

冬馬「どっ……」

東雲「ちゃうんですか?」

冬馬「……」

東雲「……」

冬馬「……」

東雲「……」

冬馬「………………ちゃうよ?」

 デデーン 翔太アウトー


翔太「なんなのそのキャラwwwww ぎゃっ!?」

 バチーンッ!


咲「ねーねー、ところでさっきからなんだか表が騒がしいけど何かあったの?」

北斗「……あー」

冬馬「いや……」

翔太「なんでもないよ」

咲「……? ぷぅ〜。なんか今日はアスランも朝からどっか行っちゃってるし……
  この稼ぎ時の時間に何やってるんだろ? ぷくおこだよ!」プンプン

巻緒「まあまあ、サキちゃん。アスランさんにも何か事情があるんだよきっと」

咲「だってかみやもまた迷子になってるみたいでいないし……」

東雲「神谷の迷子はいつものことなのでほっといていいです」

咲「それはそうかもだけど〜」

冬馬「神谷さんの扱い酷いな」

東雲「まあこんなところで立ち話もなんですしどうぞこちらへ。
   皆さん空腹でしょう、ぜひうちの料理を味わっていって下さい」

翔太「はー。これでやっと一息吐けるよ。疲れたあ〜」

北斗「まだまだ先は長そうだけどな」
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/26(火) 19:00:00.05 ID:SShpg/hAO

 ――カフェパレ テーブル席

咲「はいはーい、それじゃこれがメニューだよ! なんでも好きなものを注文してね♪」

翔太「うーん、どれにしよっかなー」

北斗「何か店員さんのオススメはあるの?」

咲「あたしのオススメはオムライス! まあいつもはアスランが作ってるんだけどね。
  今はいないから代わりにあたしとロールが腕を振るっちゃうよ!」

巻緒「アスランさんのオムライスは本当に絶品なんですよ。
   でも俺達も作るところは普段からしっかり観察してるんで味は保証します!」

翔太「ならそれにしようかな」

北斗「俺も」

冬馬「俺もそうする」

咲「オッケー! じゃあメニューにある名前をちゃんと言ってね!」

冬馬「名前……“ゲヘナ風逢魔が時オムライス〜不穏な闇の風を添えて〜”? なんだこりゃ」

咲「うんっ、ゲヘナオムライスが3つだね! パピッとご注文承り!」

巻緒「それじゃあ早速作ってきます。楽しみにしてて下さいね!」

翔太「はーい。あ、あとオレンジジュースももらえる?」

咲「りょーかい!」

北斗「ありがとう」

冬馬「……この名前変えた方がいいだろ絶対」
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/26(火) 19:19:57.29 ID:SShpg/hAO

翔太「んっ、んん〜っ! っはあ。あ゛ー肩凝った」ゴキッ

北斗「ひとまずのところは小休止だね」

冬馬「ちゃんとした椅子に座れんのは嬉しいけどこれはこれでやっぱりケツが痛てぇ」

北斗「ところで今まで何回叩かれたっけ?」

冬馬「そんなもん覚えてるわけないだろ」

翔太「24時間ってことは明日の朝までこれが続くわけだよね」

北斗「まだ半分どころか4時間くらいしか経ってないからな……」

冬馬「ほんとに死ぬんじゃねえのかこれ」

翔太「縁起でもないこと言わないでよ」

北斗「さっきも言ったけど死にかけたら基本桜庭さんがいるからね」

翔太「……薫さん……」ガクガクブルブル…

冬馬「心臓に剛毛生えてる翔太にこれだけのトラウマ植え付けるって相当だぞ」

翔太「あの人なんなの……ほんとなんなの……」

北斗「ドラスタはまだ残りの2人もいるしね。そもそも仕掛け人側にいるのかどうかすら分からないけど」

冬馬「まあ天道さんならもし来ても平気だろ。
   寒いダジャレ連発して滑り倒して全員セーフでハイ終わりみたいな感じだろ? どうせ。村上ショージ枠だ、あの人は」

北斗「冬馬、そういうネタ潰しはよせ」

翔太「ショージさんのネタ僕結構好きなんだけど……」
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/26(火) 20:48:39.63 ID:SShpg/hAO



咲「お待たせしましたー、カフェパレ特製オムライスだよ!」コトッ

巻緒「皆さんどうぞ召し上がって下さい!」コトッ

翔太「わー、来た来た。いい匂い。美味しそう!」

北斗「ほんとだね」

巻緒「決め手はデミグラスソースです。隠し味にカレーを入れてあるのできっと冬馬さんの口に合うと思いますよ!」

冬馬「へえ、これはなかなか……」

咲「でしょ? さてさて、それじゃあ食べる前に最後の仕上げだよ。
  あたしがもーっと美味しくなっちゃう魔法の呪文かけてあげる♪」

冬馬「……魔法?」

咲「うん! みんなもあたしの後に続いて一緒に声をかけてね! いっくよー!」



咲「美味しくなあれ☆ パピパピきゅんっ☆ さん、はいっ」

翔太「美味しくなーれ! パピパピきゅんっ!」

北斗「美味しくなあれ。パピパピきゅん☆」

冬馬「………………」

咲「うんうん、しょうたとほくとはカンペキだね♪ でもでもー、とうまは声出てないぞー?」

冬馬「……いや……だって……」

咲「だってじゃないー。さあ、恥ずかしがってないでもう1度!」

冬馬「……」

翔太「ねー、僕たちはもう食べてもいい?」

咲「もっちろん。冷めない内に召し上がれ☆」

翔太「やったっ! いっただっきまーす!」パクッ

北斗「いただきます」パクッ

冬馬「……」

翔太「……うわっ、美味しい! すっごく美味しいよこれ!」モグモグ

北斗「うん。卵がフワフワしていい感じに半熟だね。スプーンを入れるとトロッととろけて見た目も綺麗だ」モグモグ

翔太「それにケチャップライスが全然ベチャベチャしてない! サラッとしてる!」

北斗「ソースも時間をかけてよく煮込んであるのが分かるよ。カレーの香りがとてもいいね」

冬馬「……」ゴクッ
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/26(火) 21:10:22.11 ID:SShpg/hAO

巻緒「食後のスイーツにはもちろん荘一郎さんのケーキも用意してありますからね! 期待してて下さい!」

翔太「至れり尽くせりで幸せだな〜。今この瞬間だけは」パクパク

北斗「今朝から疲れてただけにより美味しく感じるね」パクパク

冬馬「……」

咲「ほらほら、とうまもせっかくのお料理が冷めちゃう前に一緒に呪文かけよ?」

冬馬「ぐっ……!」

咲「さん、はいっ! 美味しくなあれ☆ パピパピきゅんっ☆」

冬馬「……お、美味しくなあれ……」

咲「美味しくなあれ☆ パピパピきゅんっ☆」

冬馬「美味しく……なあれ……パピパピ……」

咲「美味しくなあれ☆ パピパピきゅんっ☆」

冬馬「……美味しくなあれ、パピパピきゅん……」

咲「美味しく、美味しく、美味しくなあれ!」

冬馬「……美味しく美味しく美味しくなあれ」

冬馬「美味しく、美味しく、美味しくなあれ!!」

冬馬「………美味しく美味しく美味しくなあれ!」

咲「フワフワたまごは山形産!」

冬馬「フワフワたまごは山形産!」

咲「新鮮トマトは熊本産!」

冬馬「新鮮トマトは熊本産!」

咲「おせちもいいけどカレーもね!」

冬馬「おせちもいいけどカレーもね!」

咲「3時のおやつは鳩サブレ!」

冬馬「3時のおやつは鳩サブレ!」

咲「お猿のお尻は真っ赤っか!」

冬馬「お猿のお尻は真っ赤っか!」

咲「シックス・センスはブルース・ウィリス!」

冬馬「シックス・センスはブルース・ウィリス!」
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/26(火) 21:44:04.81 ID:SShpg/hAO

咲「ナマ足魅惑のマーメイド!」

冬馬「ナマ足魅惑のマーメイド!」

咲「にゃんにゃんサキちゃん、サキにゃんにゃん!」

冬馬「にゃんにゃんサキちゃん、サキにゃんにゃん!」

咲「壊して直して分かってるのに!」

冬馬「壊して直して分かってるのに!」

咲「それがあたしの性格だから!」

冬馬「それがあたしの性格だから!」

咲「もどかしい気持ちであやふやなままで!」

冬馬「もどかしい気持ちであやふやなままで!」

咲「とうまはこの後タイキック!」

冬馬「とうまはこの後タイキック! …………ん?」


 デデーン 冬馬タイキックー


冬馬「!?」




咲「はーい。パピッとタイキックの時間だよー☆」

冬馬「………っはああああああっっ!!??」

冬馬「いやっ、だっ! ムリムリムリムリムリムリムリ!!!!」

冬馬「それだけは無理!! いくらなんでもこんな筋肉アーマー装備した野郎共からタイキックとか死ぬ! ケツが弾け飛ぶ!!」

タイツ男達「…………」

冬馬「元自衛官にメダリストだぞ!? オリンピックだぞ!? 世界レベルだぞ!?」

冬馬「マジで! 死ぬから! 俺の! ケツが! 壊れる! 壊れちゃう!!」

翔太「っふ……ど、どんだけ往生際悪いの冬馬君……」フルフル…

北斗「みっともないぞ冬馬。俺達のリーダーならそれぐらい覚悟を決めて受け入れろ」

冬馬「お前ら他人事だと思って高みの見物決め込んでんじゃねえぞ!! 下手して痔にでもなったらどうしてくれんだ!!」

北斗「地主アイドルか。新しいね」

翔太「イケるイケる。新規ファン開拓出来る」

冬馬「出来ねえよ!! 出来たとしてもぜってぇ二丁目系だよ!!」
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/07/26(火) 21:57:03.16 ID:dzIsx4lw0
ヘーイ!
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/07/26(火) 23:11:10.74 ID:Sav1AF0/o
予想できた流れなのにワロタ
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/07/26(火) 23:34:13.72 ID:2kEi6C3y0

細かいとは思うけど巻緒は「冬馬くん」な
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/27(水) 00:40:41.66 ID:mdXZLc/AO
>>113
oh……やってしまった……申し訳ない

あと>>109の台詞も
×冬馬「美味しく、美味しく、美味しくなあれ!!」
○咲「美味しく、美味しく、美味しくなあれ!!」

でした、すみません
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/27(水) 00:48:08.51 ID:mdXZLc/AO

咲「待って待って。なんだか勘違いしてるみたいだけどタイキックするのはあたしだよ?」

冬馬「……えっ?」

咲「だからそっちのバット持ってる人たちじゃなくてあたしがとうまにキックするの」

冬馬「…………ああ、なんだ。そういうことならまあ……」

翔太「えー、なーんだ。つまんないの」

北斗「冬馬のリアクションって面白いのにね」

冬馬「てめえらほんと今度まとめて筋肉バスターかけてやるからな……」ビキビキッ

巻緒「あ、ちょうど荘一郎さんのケーキも来ましたよ」

東雲「お待たせしました。本日のスイーツはザッハトルテです」コトッ

翔太「わあ、これも美味しそうだなあ」

北斗「ああ。デコレーションも可愛らしいね。女性と一緒に来たら喜ばれそうだ」

冬馬「俺にも……俺にもメシ……メシをくれ……」

巻緒「元気出して下さい冬馬くん、これさえ終わればホントに食べられますよ!」

咲「そうだよ〜」

冬馬「うぐぅ……」

東雲「あ、そうそう天ヶ瀬さん」

冬馬「はい?」

東雲「一応補足説明しておきますと水嶋さんは我々の中で一番強いですので」

冬馬「……は?」

東雲「水嶋さんは私達より強いです」

冬馬「……メンタル的な意味で?」

東雲「フィジカル的な意味で」

冬馬「」

咲「よっし、それじゃあいっくよー?」スタンッ スタンッ

冬馬「……えっ? いやいや待ってくれよ。どういう……えっ?」





咲「―――ッシャア!! ラッシャオラァッッ!!!! いくぞおらぁっ!!」パンパンッ

冬馬「…………え?」
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/07/27(水) 00:53:17.64 ID:siUT+pnHo
そう言えばアスランをガチでビビらせてたな
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/27(水) 00:56:58.10 ID:mdXZLc/AO

 気付いた時には水嶋咲は冬馬から数メートル程の距離を取り、グッと足裏で床を力強く踏みしめていた。

 かと思えばもう既に次の瞬間には彼(?)の膝はまるでバネのように……その身体全体を弾丸が如く加速させている。


 脚力×スピード×体重=破壊力。


 助走を付け、勢いの上乗せられた獅子の猛攻はもはやなんぴとにも止められはしない。


 ―――それは蹴りと言うにはあまりにも強過ぎた。強く、速く、重く、そして大雑把すぎた。

 それは正に鉄塊だった。

 細く小柄な彼(?)の身体の一体どこにそれだけの力が秘められていたのか?
 それは誰にも分からない。あるいは本人にすら理解出来ていないかもしれない。

 冬馬が知り得たのはただその鍛え抜かれた鋼の肉体が彼(?)自身の限界をも超え……

 音すらも置き去りにするかと思われる程の俊敏さをもって己のケツに迫ってくるということだけ―――ッ!











   ズ ド ン ッ ! !



冬馬「          」




 寸分の狂いもなく冬馬のケツのド真ん中ストレートに突き刺さった鋭い蹴りは、一拍遅れて哀れな彼に断末魔の絶叫を上げさせた…………

118 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/27(水) 01:41:03.13 ID:mdXZLc/AO






冬馬「………………」死〜ん…

翔太「……これほんとに死んでないよね? 大丈夫だよね? なんかピクリともしないんだけど」

北斗「流石に俺もここまでとは思わなかった」

咲「あははー、ごめんね。ちょっと気合い入れて強く蹴り過ぎちゃったかも。てへぺろっ☆」

巻緒「ナイスキックだったよサキちゃん!」

東雲「……本当に水嶋さんは何者なんでしょうか」

翔太「おーい、冬馬くーん。大丈夫ー? 生きてるー?」ツンツン

北斗「冬馬、起きろ。せっかくの料理が冷めるぞ」

冬馬「がっ……うぅ、おえっ……」ヨロッ…

翔太「おー。立ち上がった」

北斗「それでこそジュピターのリーダーだ」

冬馬「お、まえら……ぐおお……痛ぇぇぇ……」プルプルプルッ…

巻緒「なんだか力石戦のジョーみたいでカッコイイです冬馬くん!」

咲「文字通り燃え尽きてるね!」

東雲「いえ、どちらかというと力石の方なのでは……?」

冬馬「クッソが…………完全復活だオラァッ!!」ガバッ!

翔太「おお〜」パチパチ

北斗「おお〜」パチパチ

咲「おお〜」パチパチ

巻緒「おお〜」パチパチ

東雲「おお〜」パチパチ

タイツ男達「…………」パチパチ


冬馬「はあはあ……うっしゃ、これでやっとメシが食えるぜ!」

翔太「よかったね。まあもう大分冷めちゃってるけど。ザッハトルテ美味しい」モグモグ

北斗「美味しいよね」モグモグ

冬馬「割と本気で今ジュピターの解散考えてるぞ俺」
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/27(水) 02:07:25.46 ID:mdXZLc/AO

東雲「あ、ところで先程の天ヶ瀬さんの呪文のくだりをこちらに録音してあるんですけど」

冬馬「……あ?」

東雲「折角ですからゆっくり食事しながらでいいのでみんなで聞きましょうか」

冬馬「……いや、何言って……は?」

翔太「へー、いいねいいね! 聞こう聞こう」

北斗「うん。なんだか楽しそうだ」

冬馬「な、なんでそんなことを……」

東雲「いい記念になるかと思いまして」

冬馬「だからなんの記念だよ!?」

東雲「ポチッとな」ピッ




冬馬『……美味しくなあれ、パピパピきゅん……』

冬馬『………美味しく美味しく美味しくなあれ!』

冬馬『フワフワたまごは山形産!』

冬馬『新鮮トマトは熊本産!』

冬馬『おせちもいいけどカレーもね!』

冬馬『シックス・センスはブルース・ウィリス!』


冬馬「………………」

翔太「……改めて聞くと訳分かんないねコレ。冬馬君の口からきゅんとか出てくる時点で面白いけど」

北斗「冬馬ってほんと美味しいキャラしてるよね」

冬馬「お前にだけは言われたくない」

咲「あたしは魔法の呪文って素敵だと思うんだけどな〜」

巻緒「サキちゃん魔法少女とか好きだもんね」


冬馬『3時のおやつは鳩サブレ!』

冬馬『お猿のお尻は真っ赤っか!』

冬馬『ナマ足魅惑のマーメイド!』

冬馬『にゃんにゃんサキちゃん、サキにゃんにゃん!』

冬馬「……」

冬馬『おせちもいいけどカレーも……シックス・センスはブルース……』

冬馬「……ん?」

冬馬『おせ……シックス……』



冬馬『おせックス!!』

 デデーン 北斗、翔太、アウトー
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/27(水) 02:20:18.38 ID:mdXZLc/AO

冬馬『おせックス! サキちゃんとおせックス!!』


冬馬『3時のおやつはサキちゃん!』


冬馬『サキちゃんとにゃんにゃん! ナマ足メイドサキちゃんとにゃんにゃん!』


冬馬『もどかしい気持ちでにゃんにゃん! あやふやなままでにゃんにゃん!』


冬馬『お猿のお尻は鳩サブレ!』


冬馬『とうまのお尻はタイカレー!』


冬馬『とうまのお尻からカレー!』


冬馬『新鮮カレーはお尻から!』


冬馬『とうまの魅惑のナマ足せックス!』


冬馬『とうまのお尻は真っ赤っか!』


冬馬『とうまのフワフワお尻はせックス!!』



冬馬「やめろぉぉぉおおおおおおお!!!!!!」

翔太「ひぃっ、ひーっ! あはっ、あははははっ! あっはっはっはっはっ!!」ゲラゲラゲラ

北斗「……っ! ……っっ!」ドンドンッ!

冬馬「うわあああああああああ!!!!!」
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/07/27(水) 06:51:35.07 ID:w458OSlhO
単語のチョイスはこの為かww
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/07/27(水) 10:11:22.92 ID:NALw2Jf30
笑いすぎて過呼吸なりかけたw
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/27(水) 15:08:24.44 ID:mdXZLc/AO

冬馬『とうまのお尻壊してせックス!!』


冬馬『直してせックス!! 壊してせックス!!』


冬馬『それがとうまの性だから!!』


冬馬『とうまのカレーは熊本産!!』


冬馬『とうまのお尻からナマカレー!!』


冬馬『とうまはこの後鳩サブレせックス!!』


冬馬『とうまのお尻美味しくなあれ!!』




冬馬「もういい!!!! もういいから!!!! やめろ!!!! マジで!!!! 止めろ!!!!」

翔太「ふぁーーーーーwwwwww」バンバンバンッ!

北斗「あはははははははっ!! あっはっはっは!!」ゲラゲラゲラ

翔太「ヒィーーーーーwwwwww」ケラケラケラ

北斗「ンフッ、フフフッ、フフフフフッ、ンフフフフフッ……!」プルプルプルッ…

冬馬「笑い過ぎだろお前ら!!!!!!」







 バチーンッ!

北斗・翔太「男ケツッッ!!!!」
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/27(水) 15:15:22.17 ID:mdXZLc/AO

翔太「……っはー。笑った笑った。ありがとう冬馬君。冬馬君のおかげでなんか生きる希望が湧いてきたよ」

冬馬「……」

北斗「世の中の大抵の辛いことなんて所詮は笑いの前に吹き飛ばされてしまう程度の瑣末なことなんだと教えられたよ」

冬馬「……」

翔太「これから3ヶ月はこのネタだけでごはん食べられるよ僕」

冬馬「……」

北斗「ジュピターの一員としてずっと冬馬に付いて来てよかった。今、俺は心からそう感じてるよ」

冬馬「……」

咲「とうまって結構ヘヴィーな趣味の人だったんだね。知らなかった」

東雲「闇が深いですね」

咲「でもごめんね。あたしはあくまで自分らしく生きるためにこの恰好をしてるだけだから……とうまの気持ちには応えてあげられないかな」

巻緒「冬馬くんドンマイです! 大丈夫、きっといつかは冬馬くんの趣味を分かってくれる人だって現れますよ! 来世に期待して待ちましょう!」

翔太「というか鳩サブレセックスってどういうプレイなの? マニアック過ぎるでしょ」

北斗「人の趣味にとやかく口を出す気はないけど……流石にそこまでディープな性的嗜好はアイドルとして問題だと思うぞ」

冬馬「ねえよ、そんな趣味!!!!」
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/27(水) 17:58:15.13 ID:mdXZLc/AO

巻緒「まあまあ冬馬くん。そう怒鳴ってばかりいたら余計に体力を消耗しちゃいますよ?」

冬馬「主にあんたらのせいなんだけど」

東雲「タイキックも済んだことですし、遅くなりましたがどうぞ本当に召し上がって下さい。
   うちの料理は冷めても美味しいですよ」

冬馬「……いや……だって……これ」

翔太「ほら、カレー風味だよ冬馬君。カレー風味」

北斗「冬馬の大好きなカレー風味だぞ。思う存分腹一杯食べなよ」

冬馬「…………」

巻緒「冬馬くん?」

冬馬「…………食べたくない」

咲「えー!? せっかく頑張ってとうま達のために作ったのにー!」

巻緒「すいません、お気に召してもらえなかったですか……?」

冬馬「…………食べたくない!!!!」

翔太「冬馬君、子供みたいなワガママ言ってないで食べなよ。お腹空いてるんでしょ? 冬馬君のカレーだよ?」

北斗「ああ、冬馬のカレーだ」

冬馬「カレーカレー連呼すんじゃねえよ!!」

東雲「……調理に携わる者としてお残しは許しまへんで?」ギラッ

冬馬「ぐぬっ……!」

咲「ほらほら、なんならあたしがあーんってしてあげるから」

巻緒「さあ、勇気を出して食べましょう? 冬馬くん」

冬馬「ちくしょう……ちくしょう……」グスッ
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/27(水) 18:07:30.68 ID:mdXZLc/AO

 カランコロンッ…

巻緒「……あれ。新しいお客さんかな?」

咲「はいはーい! いらっしゃいませ、何名様で……」


神谷「ああ、よかった。無事に帰ってこれた」

あずさ「あらあら〜。お洒落なお店ですね〜」ヒョコッ

東雲「え?」

翔太「あ、あずささんだ」

北斗「ほんとだ」

冬馬「……まーた765の奴かよ……」ハァ

咲「ええええっ! ほんとに765プロのあずささん!? うそ、本物!?」

あずさ「あら?」


神谷幸広
http://imepic.jp/20160727/621850
同上。カフェパレのオーナー兼ギャルソン。旅行好きだがとんでもない方向音痴
また幽霊が苦手、勉強が出来ないなど見た目に反して実は案外ポンコツ


咲「やっぱり本当の本当にあずささんだ! わあ、やっぱり実物って超キレイ〜!
  それにスタイルもパピッと抜群! ウェスト細ーい! 髪もサラサラ〜!!」キャッキャッ

あずさ「あらあら、うふふ」

咲「キャー! 生あらあらうふふだーっ!!」

巻緒「お帰りなさい神谷さん! でも一体どうしたんですか? そちらの方は?」

神谷「ただいま。いやあ、それが実は例の通りまた迷ってたんだが……。ついさっき同じ状況の彼女に道を尋ねられてね」

あずさ「すみません。事務所に向かうために少し前に一度プロデューサーさんに迎えに来てはもらったんですけど」

あずさ「コンビニに寄るために一旦車を降ろしてもらったらその間にまた迷子になってしまって……」

冬馬「たかがコンビニ行くだけで迷子って……」

あずさ「慌てて連絡しようと思ったらあいにく携帯の充電が切れてしまったの。
    それでたまたま近くにいたこの方に道をお尋ねしたんです」
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/27(水) 18:13:58.82 ID:mdXZLc/AO

東雲「よりによって一番頼んではいけない相手に……」

北斗「でもそれでよくここまで辿り着けましたね?」

神谷「それがそれまで散々迷ってたのが、なぜか彼女と歩き始めてからはまったく方向を間違えることなくすぐに店まで着けたんだ」

冬馬「…………すげえ! マイナスとマイナスが掛け合わされてプラスになった!!」

翔太「それ以上に的確な言葉が見つからないね」

東雲「というかそれなら神谷のの方の携帯で連絡を取ればよかったんじゃ?」

神谷「……あっ!」

あずさ「……あっ!」

冬馬「天然は掛け合わせてもそのまま倍になっただけか……」

巻緒「でもすごいですよ! こんな偶然ってあるんですね! もしかしたらこれって運命なんじゃないですか!?」

咲「えっ! かみや、あずささんと結婚するの!?」

神谷「ええっ!?」

東雲「ふむ。まあこちらとしても神谷の迷子癖が改善されるのなら願ったり叶ったりではありますけど」

神谷「おいおい……」

あずさ「あらあら、そう言っていただけるのはありがたいですけど……」

あずさ「残念ながら今の私は765プロのみんなやファンの皆さんのことが一番大事ですから」

あずさ「確かにいつかは女として誰か一人だけのお嫁さんにはなってみたいけれど
    今はまだ応援してくれる大勢の人達にとってのアイドル三浦あずさでいたいかしら……ふふっ」

咲「あずささん……カッコイイ……」
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/27(水) 18:20:49.86 ID:mdXZLc/AO

冬馬「……いや、でもあんたってそもそも運命の人を見つけるとかなんとかいう理由でアイドルになったんじゃなかったか?」

あずさ「それとこれとは話が別です」キッパリ

冬馬「えっ」

あずさ「別です」

冬馬「……」

北斗「別かあ。別なら仕方ないな」

翔太「別なら仕方ないね」

冬馬「ええ……」

あずさ「それに運命の人候補はもう既に見つけてたり……なーんて。ふふっ、うふふっ」

冬馬「……あのプロデューサーほんといつか刺されねえかなあ」

神谷「俺も結婚とかは全然考えてないよ。正直、俺には放浪癖があるから仮に所帯を持ったら相手の女性に迷惑をかけてしまいそうだし」

巻緒「そんな、神谷さんならそれでも結婚したいっていう女性はいっぱいいると思いますよ?
   あっ、そうだ! なら同じ旅行好きの女の人を探してみたらどうですか?」

神谷「はは、ありがとう。まあでもメキシコで追い剥ぎに遭った時みたいに危険な事件に遭遇する可能性もあるからな。
   そういうことに相手を巻き込んでしまうわけにもいかないよ」

東雲「それが賢明な判断でしょうね」

咲「じゃあじゃあ、かみやはまだ結婚しない? これからもあたし達とずっと一緒にカフェパレやってくれる?」

神谷「ああ、もちろん」

咲「よかったあ〜」ホッ

あずさ「うふふ、いい話ね〜」
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/27(水) 18:40:43.98 ID:mdXZLc/AO

咲「……あっ! あのあの! あたし実はずっと前から765プロのファンで……あずささんの歌も大好きなんです!!」

咲「特にラブリが好きで……すっごくすっごく可愛い曲で、ほんとに何回も何回も聴いてて……」

咲「あっ、もちろん主演の映画も見に行きました! だからその、もしよかったらサインとかって……」モジモジ…

あずさ「まあ、嬉しいわ〜。もちろん喜んで」ニコッ

咲「きゃーっ! やったっ!」ピョンッ

あずさ「私はどちらかというと男性のファンの方が多いから女の子のファンって結構貴重なの。ありがたいわ」

咲「えへへ……」テレッ

巻緒「よかったねサキちゃん!」

冬馬「…………女の子?」

翔太「そこはツッコまなくていいよ。面倒臭いから」

北斗「2人ともとても可愛らしくて微笑ましいね」

冬馬「……というかなんだこの無駄に和気藹々とした空気は」

翔太「いいことじゃん、平和で」

冬馬「だって1人だけタイキックされた上に勝手な性癖まで捏造された俺の立場は?」

翔太「逆に冬馬君に立場あった時あるの?」

北斗「ないよね」

冬馬「なんでだよ! 俺リーダーやぞ! ジュピターのリーダーやぞ!!」

あずさ「よく分かりませんけどいいじゃないですか。
    そちらはちょうど2周年でこれからますます盛り上がっていく時でしょう〜?」

あずさ「私たちなんて既に11年選手で……最近はシンデレラの子たちに押され気味なところもあるし……」ショボ〜ン…

翔太「そういうギリギリかつ生々しいメタ発言はやめてほんと……」

北斗「大丈夫です、シンデレラの方にもあなたの中の人は生きてます。
   それに11年も長くコンテンツが続いていること自体が既にとんでもなく素晴らしい偉業なんですよ」

冬馬「いいだろ別にあんたらにはプラチナスターズあるんだから」

あずさ「……皆さんぜひ買って下さいね〜!」

翔太「露骨に宣伝したよこの人」

北斗「そんなちゃっかりしたところも魅力的ですよ」

冬馬「言っとくが俺らの方だって虎牙道とAltessimoのCD出たんだからな!! ナメんなよ!!」
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/07/27(水) 23:20:12.90 ID:p3odmmYzO
HOT LIMITになったりそばかすになったりワロタ
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/07/28(木) 13:02:34.82 ID:n7h8a1Ul0
お尻からカレー系列が最高に酷い(誉め言葉)
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/28(木) 17:03:54.22 ID:Gb59FRDAO

神谷「なんだか俺のいない間に随分盛り上がってたみたいだな」

東雲「天ヶ瀬さん的には盛り下がってたという方が正しいですけどね」

神谷「しかし結婚か。俺も仕事でならやったことはあるけど」

東雲「そういえば神谷は一度式場のプロモーション撮影で新郎役は経験していたんでしたね」

神谷「うん」

あずさ「あの〜、ところで私はこの後どうすれば……」

東雲「ああすいません、気が利きませんで。私からそちらのプロデューサーさんに連絡しましょう。
   迎えを待つ間、あなたもどうぞうちのケーキと紅茶でも召し上がっていって下さい」

あずさ「まあ、それはありがとうございます助かります〜。楽しみだわ〜。
    私、甘いものには目がないものですから……あら?」ガサゴソ

咲「どうしたの?」

あずさ「いえ、今私の鞄の中を見たら何か封筒が……」ピラッ

巻緒「封筒?」

あずさ「私は知らないですし、多分車に乗っている間にプロデューサーさんが入れたものだと思うんですけど」

咲「えっ、ってことはもしかしてあずささん宛てのラブレターなんじゃ!?」

あずさ「えええっ!? ま、まあまあそんな……どうしましょう〜?」オロオロ…

冬馬「オロオロしてる割にはすっげー笑顔だな」

あずさ「……ん? いえ、よく見たらプロデューサーさんの字で“北斗へ”って書いてありますね」

北斗「……俺ですか?」

咲「え゛っ、じゃあまさかほくとへのラブレターなの!?」

東雲「なんでやねん」

あずさ「……どうぞ」スッ

北斗「は、はあ……」

翔太「さっきまで笑顔だったのが途端に今にも舌打ちしそうな顔に変わったね」

冬馬「なんだなんだ。何が入ってた?」

北斗「待って、えーっと……」カサッ

翔太「なになに?」




北斗「…………黒井社長と秘書さんが×××してる写真入ってた」

冬馬・翔太「ブフォッ…!」


 デデーン 冬馬、翔太、アウトー
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/28(木) 17:09:30.53 ID:Gb59FRDAO

冬馬「オッサン……ッ!! っだあああああっっ!!!!」

 バチーンッ!

翔太「無事に結ばれたんだね、よかったね……あ痛ったあああああ!!??」

 バチーンッ!


北斗「……」

翔太「いたたた……ねえ北斗君、それ僕にもちゃんと見せてよ」

北斗「……いや、悪いけどこれはちょっと未成年には見せられないやつだ」

冬馬「どんだけだよ……っつかあのプロデューサー全然本来の自分の仕事に戻ってねえじゃねーか」


<ようこそ〜Cafe Paradeへ〜♪ 最高のパーティーが始まるから〜♪

神谷「……ん? なんだ? 着信音?」

咲「んっ、あたしのスマホだ……誰だろ? ああっ、アスランからだ!」

巻緒「アスランさんから?」

咲「はい、もしもし! もーっ! アスラン何やってるの? こっちは……え、なに?」


咲「……ドラゴンが息を吹き返した? え、なんの話?」


咲「瀕死のドラゴンが死の淵から生還したって……だからなんの……は? よかった? え、ドラゴン蘇ったのに?」


咲「意味分かん……あっ、アスラン!? しばらくこっちに付き添うから店には戻れないって、だからどこに……アスラン? アスラーン!?」





冬馬「……向こうも一命はとりとめたみたいだな」

翔太「こっちもおめでたいね」

北斗「少なくとも黒井社長と龍的にはめでたくはないと思う」
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/28(木) 19:29:58.06 ID:Gb59FRDAO


 ――カフェパレ 店の前

翔太「んん〜っ! ここはここで疲れたけど、とりあえずごはんは食べられてよかったー。お腹いっぱい!」

北斗「最後に神谷さんが淹れてくれた紅茶も美味しかったね」

冬馬「俺は結局あんま食えなかった……」ゲッソリ

翔太「……ん? ねえ、2人とも見て。なんか向こうの方に……」

冬馬「あん?」



大吾「―――!」ペチャクチャ

一希「―――!」ペチャクチャ


兜大吾
http://imepic.jp/20160728/674480
F-LAGSのメンバーの1人。広島出身の六代目。好きなものは「はなまる笑顔」

九十九一希
http://imepic.jp/20160728/674490
同上。元々は小説家である父親のゴーストライターをしていた
読書好きでもあるが趣味はキャンプな意外とアウトドア派



北斗「F-LAGSの2人だね」

冬馬「……次はあいつらかよ」

翔太「なんかスマホ持ってウロウロしてるけど」

北斗「どう見てもポケモンGOやってるよね」
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/28(木) 19:36:43.87 ID:Gb59FRDAO

大吾「ふーむ。案外見つからんもんじゃのぉ〜」テクテク

一希「……ああ」テクテク

大吾「また場所を移って探してみるのも手じゃが……どうする先生?」

一希「……どうするか。しかしなかなか奥が深いな……このポケモンRYOは」


 ザワッ…!!

通行人1「……なに? ポケモンRYO?」ヒソヒソ

通行人2「今絶対ポケモンRYOって聞こえたよな?」ヒソヒソ

通行人3「ああ。それにあの2人……涼ちんと同じF-LAGSの……」ヒソヒソ

 ザワザワザワッ…


通行人1「ということは……ポケモンRYOは……現実?」

通行人2「つまり……涼ちんのポケットモンスター(意味深)をゲット出来るゲームってことか!?」

通行人3「な、なんだってー!?」

通行人1「やらなきゃ(使命感)」



一希「……あ。見つけたぞ」

大吾「おっ、ほんとか先生! なんじゃなんじゃ? なにを見つけた?」

一希「……タマタマとディルドだ。いや、違った。ディグダだった」


 デデーン 全員アウトー





冬馬「……クソがッ! こんな雑過ぎるド直球なネタで……!! んがあっ!!!!」

 バチーンッ!

翔太「なんかだんだん下ネタが露骨になってきてる気がする……ぎゃんっ!!??」

 バチーンッ!

北斗「みんな歩きスマホはしないようにね……ちゃお゛っ!!??」

 バチーンッ!
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/07/29(金) 09:46:56.08 ID:GQr69How0
涼ちんのディrグダはダグトリオか…
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/07/29(金) 19:33:16.40 ID:kuCzE/6H0
3つ棒あったところで穴の方はどうするんですかねぇ……
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/29(金) 19:57:50.57 ID:NA0Gk0bAO


山村「皆さん、お昼ごはんはしっかり食べましたか? まだまだ午後は長いですからね、体力を付けることは大事ですよ」テクテク

冬馬「……ほんとどこからともなく現れるなあんた」

翔太「そろそろ賢君のあだ名をニコニコクソメガネにしようかと考えてるレベルだよ」チッ

山村「仮にも国民的弟アイドルと言われてる人がしちゃいけない顔してますよ、翔太くん。
   さて、ところで次は皆しゃ……皆さんにですね」

翔太「また噛んだし……」

冬馬「鬼畜キャラでいくのかポンコツキャラでいくのかはっきりしろよ」

北斗「もう新ジャンル:鬼畜系ポンコツでいいんじゃない?」

山村「皆さんにはこの近くのスタジオで収録見学をしてもらいます!」

冬馬「……見学?」

山村「はい。今ちょうどうちの事務所のアイドル達がお仕事中なので
   ジュピターの3人には是非その様子をじっくり観察して、先輩の立場に甘えきってたるんだ我が身を振り返り、しっかり反省していただきたいと」

翔太「その設定まだ生きてたの?」

北斗「そういえば当初はなんかそんな感じの話だったね」

冬馬「ただの社長とプロデューサーの気まぐれってぶっちゃけてただろあんた」

山村「正直に言わせてもらえば……あなた達にはフレッシュさが足りないんです!」

冬馬「はあ……?」

山村「フレッシュさ、要するに若々しさですね。ジュピターにはその部分が圧倒的に足りていないんですよ」

北斗「そうなの?」

冬馬「どう考えても適当ぶっこいてるだけだろ」

山村「良く言うならジュピターは既に完成され過ぎているんです。
   ぼく達315プロのコンセプトは“理由(ワケ)あってアイドル”ですよね?」

翔太「そうだね」
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/29(金) 20:06:06.74 ID:NA0Gk0bAO

山村「ですからうちのプロダクションに所属しているのは元々は違う職業を持ち、その前職から転身してアイドルになった……」

山村「いわば完全に素人の状態からこの仕事を始めた人達がほとんどなわけです」

冬馬「……まあそれはそうだけど」

山村「そんな中であなた達ジュピターは前職もアイドル。
   確かに場数を踏んでいる分、あなた達はアイドルとしては全体的にレベルが高いです」

山村「歌もダンスもサービス精神も一定以上のクオリティを持ち合わせていることは事実です」

翔太「なんか誉められてるっぽいよ」

北斗「素直に喜べないのは何故なんだろうな」

山村「けれどファンの皆さんが求めているのは必ずしもそれだけではないはずなんですよ」

冬馬「? どういうことだよ?」

山村「みんながアイドルという存在に求めているのは初々しさ、ゼロから始まって少しずつ成長していく姿だと思うんです」

山村「初めから完成されている必要なんてない、逆に親が子を見守るように自分達の手でアイドルの卵を育て上げていく……」

山村「言わば“ワシが育てた”的カタルシスをこそファンは求めているんじゃないでしょうか?」

山村「その点においてジュピターにはそういった伸びしろがやや欠けているんですよ」

北斗「……なんか本当にそれっぽい理由こじつけてきたね」

冬馬「何言ってんだ、俺達だって今もちゃんと成長し続けてるっつーの」

翔太「それに僕たちって315プロ内でも平均年齢は低い方だよね? むしろ将来性は抜群だと思うんだけど」

北斗「まあうちには平均年齢28.3歳の教師ユニットとかいるからね」
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/07/29(金) 20:15:06.42 ID:NA0Gk0bAO

山村「甘いですよ。うちにはもっと若々しく、もっと初々しい全員が小学生というユニットが存在するでしょ?」

冬馬「……あー。なるほど、もふもふえんか」

山村「おまけに向こうも元子役だったりキッズモデルだったりと芸歴、プロ意識の高さ、共にジュピターに引けは取りません」

北斗「それは確かにすごいことだよね。俺なんて小学生の頃は女の子のことしか考えてなかったし」

冬馬「それは今もだろ」

翔太「僕は遊ぶことしか考えてなかったな〜」

山村「つまりそういうことです。フレッシュさとガッツ溢れる彼らの仕事ぶりを見て
   みんなも初心に返って新しくいろいろなことを学びましょう!」

冬馬「……いまいち納得いかねえけど、まあ他の奴らの仕事を外から見る機会ってのは確かに貴重かもな」

北斗「やっとアイドルとしてそれらしい企画になってきたね」

翔太「まあ今はお腹も膨れて機嫌いいし、僕はそれで構わないよ。
   もふもふえんの子達には前に共演した時助けてもらった恩もあるし」

山村「それではさっそくスタジオの方へ向かいましょう! 皆さん、ぼくの後に付いて来て下さいね」テクテク

冬馬「……はいはい」テクテク

北斗(白鳥)「この格好で大道を歩き回るのか……」テクテク

翔太「そこは今更だよ北斗君」テクテク

タイツ男達「…………」ゾロゾロ…

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