姉「私の妹が可愛すぎる」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/09/01(木) 16:28:53.37 ID:shOMk3iF0
※百合エロ注意
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/09/01(木) 16:30:06.59 ID:shOMk3iF0
姉「んふふ〜」

幼馴染「……何スマフォ見つめてニヤニヤしてるのよ」

姉「ほら、今朝の妹ちゃんの寝顔写真!」

幼「うわあ……」

姉「可愛いよねぇ……」

幼「アンタのシスコンっぷりには毎日ドン引きさせられるわ……」

姉「幼ちゃんは可愛いと思わないの? こんなに可愛いんだよ? ほらほら」

幼「確かに可愛いとは思うけど……断りもなくそんなの撮ってたら、きっと怒るわよ」

姉「だってお願いなんてしてもぜったい撮らせてくれないし」

幼「当たり前でしょう。 誰だって寝顔を撮られるのなんて嫌に決まってるわ」

姉「えー……だって、可愛いじゃん……」

幼「可愛いから撮ってもいい、なんて免罪符はないわよ」

姉「幼ちゃんはいっつも正論ばっかり言う……」

幼「そのうち妹に愛想つかされるわよ?」

姉「うう……でも、今朝の妹ちゃんの寝顔は今朝にしか見られないんだよ? それなら、写真に撮っていつでも見られるようにするべきだと思う」

幼「意味が分からないし、そもそもどうしてそこまであの子の寝顔に執着してるのよ……」

姉「ほらほら! 昨日のとか、一昨日のとか! ほんっとスマフォって便利だよね! こんなに高画質!」

幼「アンタみたいなのを見てると、本当にスマートフォンってこの世に出回ってはいけなかったデバイスなんだなって思えるわ……」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/09/01(木) 16:31:26.71 ID:shOMk3iF0
―――――――――――――――――――――――




姉「おはよ〜……?」




朝。
妹ちゃんを起こす30分くらい前に、私は妹ちゃんの部屋に入る。




姉「……ぐっすり寝てる」




すやすやと寝息をたてて、妹ちゃんはベッドで眠っている。
ベッドにそろりそろりと近付いて、しゃがんでスマフォを取り出す。




姉「うん……今日も天使……」




天使の寝顔を画面に捉えて、シャッターボタンを押した。




姉「よしよし……」




妹ちゃんを起こす時間まで、あと30分もある。
その間、妹ちゃんの寝顔を眺めているのが私の日課だった。
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/09/01(木) 16:32:22.65 ID:shOMk3iF0
姉「ふふ……」




ベッドの脇に両腕を置いて、顎をのせる。
天使の寝顔が目の前に。




姉「つんつん……ぷにぷに……」

妹「んん……」




柔らかな妹ちゃんの頬を、撫でたりつついたり。
髪の毛の間から出てる耳を触ってみたり。




妹「ん……や……」

姉「ふふふっ……かーわいい……」




妹ちゃんの頭を撫でて、寝顔を眺め続ける。
ふと時計を見たら、そろそろ妹ちゃんを起こす時間になっていた。




姉「妹ちゃん、朝だよ」

妹「んん……?」




つんつんと頬をつついて、声をかける。
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/09/01(木) 16:33:32.40 ID:shOMk3iF0
姉「朝。 起きないと」

妹「ん……あれ、おねえちゃん……」




ゆっくりと目を開いて、妹ちゃんが私を見た。




姉「おはよ、妹ちゃん」

妹「おはよお……わざわざ起こしに来なくても、アラームかけてあるのに……」

姉「アラームなんかに私の役目を取られたくないし」

妹「……まあ、いいけど。 ふあぁ……」




むくりと起き上がって、妹ちゃんが目を擦る。
その動作一つ一つが、私の目を奪ってやまない。




妹「……それで、いつまでいるの?」

姉「え? 妹ちゃんが下に降りるまでだけど?」

妹「わたし、着替えたいんだけど……」

姉「どうぞ?」

妹「どうぞ? じゃないでしょっ! 出てってって言ってるの!」

姉「わわわっ!?」




妹ちゃんに背中を押され、部屋の外に追い出される。




妹「姉妹なんだし別にいいじゃん!」

妹「そういう問題じゃないの!」

姉「そんな……おはようからおやすみまでずっと一緒にいたいのに……!」

妹「どうせ学校では別々になるでしょ!」

姉「学校ではせめて同じ校内にいるってことで妥協してるの!!」

妹「とにかく、わたし着替えるからっ! ぜったい入ってこないでね!」

姉「そんなぁ……」




いつもの朝のやり取り。
部屋が別々になってから、一度として妹ちゃんの着替えを拝んだことはない。
昔は私が着替えさせてあげてたのに……。
お風呂にも一緒に入ってたのに……。
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/09/01(木) 16:34:43.29 ID:shOMk3iF0
姉「うう……お姉ちゃん離れが加速してお姉ちゃんさみしいよ……」




よよよと涙を流しながらドアの前で待っていると、身支度を整えた制服姿の妹ちゃんが部屋から出てきた。




姉「今日も可愛いよ妹ちゃーん!!」

妹「わあっ!?」




その姿を見て、涙も何かもが吹き飛ぶ。
妹ちゃんに飛び付いて、抱き締める。




妹「むぐぐっ!」

姉「ん〜、もふもふっ……」

妹「くっ……苦しいからっ、お姉ちゃんっ……」

姉「はあ〜っ、やっぱり朝はこれだね〜……癒される〜……」

妹「うぅ……」

姉「んふー、よしよし」

妹「あぅ……」




胸元にある妹ちゃんの頭を撫でる。
離れようと抵抗していた妹ちゃんが、おとなしくなった。
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/09/01(木) 16:35:35.62 ID:shOMk3iF0
妹「子ども扱いしないでよぅ……」

姉「子ども扱いなんてしてないよ。 ただ、お姉ちゃんにとって妹ちゃんはいつまでも可愛いってだけ」

妹「うー……」

姉「ふふ……かわいい」




お姉ちゃん離れは進んできてしまったけど、それでも私を慕ってくれている妹ちゃん。
可愛くて、素直で。
たまにワガママな時はあるけど、そこも可愛くて。
そんな妹ちゃんが、私は大好き。
それは、きっと最初は姉妹愛だった。
でも、だんだんと妹ちゃんを誰にも取られたくないって思ってしまうようになって。
それは……恋心から来るものだと気が付いてしまった。




姉「……」

妹「んぅ……」




本当は、妹ちゃんを独り占めしたい。
私だけの妹ちゃんにしたい。
でも……。




姉「……うーん、満足っ! 下行こっか!」

妹「……うん」




私が妹ちゃんを縛っちゃいけないってわかってる。
姉妹でなんて、女の子同士でなんて変なんだって、わかってる。
だから……この気持ちは、私の中にしまっておくつもりでいる。
今のままの関係を、壊したくないから。
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/09/01(木) 16:36:40.63 ID:shOMk3iF0
―――――――――――――――――――――――




姉「行ってきまーす! ……あ、おはよー幼ちゃん!」

幼馴染「おはよう」




支度を済ませて妹と一緒に外に出ると、門のところで幼馴染みの幼ちゃんが待っていた。




妹「おはよ、幼お姉ちゃん」

幼「おはよう。 さ、行きましょ」




3人並んで、歩き出す。




幼「今日も姉に叩き起こされたの?」

姉「そ、そんな乱暴に起こしてないよ!?」

妹「あはは……うん、起こしてもらったよ。 アラームあるからいらないって言ってるんだけど……」

幼「まあ、聞かないでしょうね。 だって姉は――――」

姉「げふんげふん!! う〜んっ、今日もいい天気だね〜!!」

妹「そだね。 春になって、やっとあったかくなってきたし」

姉「ふふふ、妹ちゃんぎゅーっ!」

妹「わわわっ、歩きにくいよお姉ちゃんっ」

幼「ほら、妹が迷惑してるわよ。 離れなさい」

姉「幼ちゃんもぎゅーする? 抱き心地いいよ?」

妹「ううう……」

幼「だから、離してあげなさいっての」

姉「ぎゃーっ!」




幼ちゃんに妹ちゃんから引き剥がされる。
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/09/01(木) 16:37:54.63 ID:shOMk3iF0
姉「じゃあ幼ちゃんぎゅーっ!」

幼「きゃあっ!?」

妹「むっ」

幼「ばッ……離れなさいバカっ!」

姉「う〜んふかふかむにむに……あいたあっ!?」

幼「どさくさに紛れてどこ触ってんのよ!」

姉「い、痛いよ幼ちゃん……朝からゲンコツは効くよ……」

幼「それでおバカな頭を少しでも直しなさい。 まったくもう」

妹「だ、大丈夫? お姉ちゃん」

姉「うう、鬼おっぱいが……あいたあっ!?」

幼「誰が鬼おっぱいですって……?」

姉「ご、ごめんなさい……なんでもないです……」

幼「よろしい。 ほら、いつまでも妹にしがみついてないで行くわよ」




すたすたと、幼ちゃんが歩いていく。




姉「幼ちゃん……怖くなっちゃったね……」

妹「う、うん……でも、きっとお姉ちゃんのために怒ってるんだと思うし……」

姉「昔は可愛かったのにね〜。 姉ちゃん妹ちゃんあそぼーって」

妹「ふふっ、懐かしいね」

姉「うんうん」

幼「ちょっと、置いてくわよー!!」




いつの間にか遠くにまで行っていた幼ちゃんが、私たちに向けて叫んだ。




姉「でも、あんなこと言ってるくせに待っててくれるし。 やっぱり幼ちゃんは幼ちゃんだ」

妹「ふふ、そだね」

姉「ふふふっ。 今行くーー!! 置いてかないでー!!」




妹の手を引いて、先で待っている幼ちゃんを追いかけた。
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/09/01(木) 16:49:26.87 ID:shOMk3iF0
―――――――――――――――――――――――




妹「それじゃ、お姉ちゃん、幼お姉ちゃん。 またね」

姉「うん、またね〜」

幼「頑張って」




学校に着いて、昇降口にて。
学年の違う妹ちゃんとは、ここでお別れになる。




姉「……うぅ、妹ちゃんカムバック……」




泣きながら下駄箱に向かい、靴を履き替える。




幼「学年が違うんだからしょうがないでしょ。 で、妹はクラスに馴染めてるの?」

姉「そうみたい。 お友だちもできてるみたいだし、ひとまず安心かな」

幼「そう。 部活は入るの?」

姉「吹奏楽に入るかもって言ってた」

幼「ふうん、吹奏楽ね……悪くないんじゃない? 悪い話は聞かないし」




幼ちゃんはこの学校にある部活に詳しい。
それもそのはず、幼ちゃんは学校の生徒会長を担っていたりする。
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/09/01(木) 16:56:43.86 ID:shOMk3iF0
幼「でもあの子、吹奏楽の経験あったっけ?」

姉「ピアノは弾けるよ。 ほら、私たちの卒業式のときに弾いてたじゃん」

幼「そうだったわね。 でも、どうして急に吹奏楽に?」

姉「前から興味があったからって言ってたよ」

幼「あなたはいいの?」

姉「うん? 何が?」

幼「あなた、部活に入らなかった理由が妹に会える時間が短くなるからって言ってたじゃない」

姉「言ったねえ」

幼「だから、あなたは嫌じゃないのかなって」

姉「私のワガママを言えばもちろん嫌だけど、妹ちゃんを縛るつもりはないし。 妹ちゃんがやりたいことをやるのが一番だよ」

幼「……へえ」

姉「なに?」

幼「自分本意な親バカ……いえ、姉バカだと思ってたけど、ちゃんと妹のことを考えてあげてるのね。 少し見直したわ」

姉「えっ、そんな印象持たれてたの? ちょっと傷つくんだけど……」

幼「もう解消されたわよ。 ある程度ね」

姉「全部解消してほしいんだけどなー! というか幼ちゃん、部活に入らなかった理由知ってるくせになんで生徒会に引き込んだのさ」




幼ちゃんに引き摺られ、私は無理矢理生徒会の書記長をやらされていた。
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/09/01(木) 16:57:44.36 ID:shOMk3iF0
幼「暇そうだったじゃない」

姉「忙しいよ!!」

幼「妹を愛でるのに、でしょ? アンタを妹離れさせなきゃいけないって思ったのよ」

姉「うぐ……」

幼「アンタは過保護すぎるのよ。 妹が可愛いのはわかるけど、そっとしておくのも大切だと思う」

姉「……うん、わかってる」

幼「そう」




幼ちゃんは、私が産まれたときからずっと友だちでいる幼馴染みの子。
家は近いし、学校は全部一緒だし、一度だってクラスが別になったこともない。
妹ちゃんが産まれたとき、私と同じくらい幼ちゃんは喜んでいたそうだ。
血は繋がってないけど、私たちは姉妹みたいなもの。
だから、幼ちゃんは私たちが心配なんだなってわかる。




姉「……」




澄ました顔をしているけど、幼ちゃんは私たちを気遣ってくれている。
ツンデレさんなんだなって思うと、ちょっと笑えてくるけど。
……もしかしたら、幼ちゃんなら気がついているのかもしれない。
私の、妹ちゃんに対する気持ちに。
幼ちゃんは勘がいいから、あり得ない話じゃない。
そして……そういうデリケートな話題を避けてくれる、優しさも持っている。




姉「……幼ちゃんはさ」

幼「何?」

姉「優しいよね」

幼「何よ、急に」

姉「別に〜? あーあ、早く学校終わんないかな〜」

幼「まだ始まってすらいないじゃない……」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/09/01(木) 17:01:26.18 ID:shOMk3iF0
―――――――――――――――――――――――




姉「……ぶぁー! 幼ちゃんタスケテー!」

幼「何してんのよ……議事録真っ白じゃない……」




放課後。
各部活の部長たちと生徒会が集まり、今年度の部費についての会議が行われた。
私は、その会議で出た要望などをまとめる役割がある。




幼「会議中何してたのよ」

姉「妹ちゃんのこと考えてました」

幼「馬鹿者」

姉「あいたあっ!?」

幼「なんのためにわざわざまとめるためのテンプレを作ってあげたと思ってるのよバカ」




私のために、幼ちゃんは議事録用のテンプレートを作ってくれた。
何をどうまとめるかが項目ごとに分けられて書かれており、とても助かる。
項目ぜんぶ真っ白だけど。
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/09/01(木) 17:03:56.85 ID:shOMk3iF0
幼「珍しく真面目な顔して聞いてるな〜と思ったら、アンタはまったく……」

姉「うぅ、ごめんなさい……」

幼「妹のことが心配なのはわかるけど、あの子はもう子どもじゃないんだから。 アンタ、あの子が入学してから落ち着きないわよ」

姉「う。 ですよね……」

幼「……ほら、私がメモしたの貸してあげる。 次は無いからね」

姉「ありがとう幼ちゃん!!」




幼ちゃんからメモを受け取り、それを見ながら議事録をまとめる。
私の作業を横目で見ながら、幼ちゃんはスマフォを弄り始めた。




姉「……ひとつ思ったんだけどさ」

幼「何?」

姉「これさ、幼ちゃんが書けばいいんじゃないの?」

幼「議事録を書くのは書記の仕事よ」

姉「でもさ、ぜったい幼ちゃんのほうがうまくまとめられると思うんだよね」

幼「仕事の分担は大切なのよ。 一人に負担を集中させるのはよくないわ」

姉「そうだけど……こういうところの役割分担ってすっごく効率悪いような気がするなあ……」

幼「会議を真面目に聞いてなかったあなたが効率云々言うんじゃないの」

姉「はーい……」




幼ちゃんがスマフォに視線を戻す。




姉「妹ちゃん……」

幼「元気にやってるわよ。 まだ部活の見学をしてるのかしら。 アンタは自分の心配をしなさい」

姉「うぐぅ……」

幼「見学終わったら来れるか聞いてみる?」

姉「ううん、いい……自由にさせたげたいから……」

幼「くすっ……ええ、そうね。 お友だちもいるだろうし」

姉「妹ちゃんの姉離れが加速していくよぉ……」

幼「それが正しいのよ。 ほらほら早く終わらせる」

姉「うひぃぃ……」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/09/01(木) 17:11:24.41 ID:shOMk3iF0
―――――――――――――――――――――――




姉「ただいまー! ……あれ?」




苦戦しつつ議事録をまとめ終えて家に帰ると、まだ誰も帰ってきていないようだった。




姉「うう、妹ちゃんはまだか……」




これからは部活の練習とかでどんどん帰ってくるのが遅くなるんだろうなあ。
寂しくなるなあ……。




姉「……」




靴を脱ぎながらスマートフォンを取り出して、今朝撮った写真を開く。




姉「……うへへ」




画面いっぱいに映し出される、天使の寝顔。
思わずにやけてしまう。




姉「ああ、可愛いなあ可愛いなあ……」




画面を見て小躍りしながら、自分の部屋に向かう。
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/09/01(木) 17:13:05.83 ID:shOMk3iF0
姉「うう……でも、やっぱり本物が見たい……」




寝顔だけじゃなくて、ころころと変わる妹ちゃんの表情を。
愛くるしく動く、妹ちゃんの手、指、足を。




姉「……次は、動画を録ってみようかな」




動画なら寝息も聞こえるし、動きもつく。
……良い……。




姉「……いやいや、私、変態みたいじゃん……」




制服を脱いで、部屋着に着替える。




姉「これからだんだん妹ちゃんに会える時間が減ってくのかなあ……」




本格的に部活が始まれば、もちろん練習で帰りは遅くなる。
吹奏楽なら朝練があるし、合宿もあるし、うちの学校の吹奏楽はレベルが高いから大会とかイベントとかであちこちに行くこともある。
そうなると、必然的に妹ちゃんに会える時間は減ってしまう。
会えたとしても疲れてるだろうし……。
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/09/01(木) 17:14:18.55 ID:shOMk3iF0
姉「はぁ……やだなぁ……」




ベッドに倒れこんで、枕に顔を埋める。
会えなくなるのは寂しい。
でも、私の欲で妹ちゃんを縛りたいとは思ってないし思わない。
私はただのお姉ちゃんなんだから。
ただの……。




『ただいまー』

姉「!!」




妹ちゃんの声が聞こえた瞬間、条件反射でベッドから跳ね起きる。
その勢いのまま部屋を飛び出し、ちょうど階段を上って来たところの妹ちゃんに飛び付いた。




姉「おかえりーーっ! 妹ちゃーんっ!」

妹「わわわあっ!?」

姉「んーっ……妹ちゃんのにおい……」

妹「ちょっ、ちょっと、かがないでっ! それと、着替えたいから離れてっ!」

姉「うー、しょうがないなあ……」




しぶしぶ妹ちゃんを離すと、妹ちゃんはぱたぱたと自分の部屋に行ってしまった。




姉「幼ちゃんに次いで妹ちゃんまでもが冷たくなりつつあるよ……」
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/09/01(木) 17:14:47.79 ID:shOMk3iF0
続きはまたのちほど
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/09/01(木) 18:57:59.61 ID:DZNj3q4Ro
待ちます
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/09/01(木) 22:13:28.99 ID:shOMk3iF0
―――――――――――――――――――――――




姉「おはよーございまーす……」




翌日。
いつもの時間に、妹ちゃんの部屋に入る。
いつも通り妹ちゃんはすやすやと眠っている。




姉「んふふ……今日も天使……」




スマートフォンを取り出して、カメラアプリを起動。
妹ちゃんの寝顔を画面に映して……ふと思い出す。
寝顔を……動画で撮ったらどうなるかな。




姉「……」




シャッターボタンに触れようとした指を、録画開始ボタンに移す。
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/09/01(木) 22:18:19.74 ID:shOMk3iF0
姉「っ……」




録画開始。
すやすやと寝息をたてて眠っている妹ちゃんの表情や動きを、しっかりと録画していく。




姉「ふふ……つんつん……」

妹「んゃ……」




ただ録ってるだけだとアレなので、ちょっとイタズラしてみる。




妹「ん、んん……はむ……」

姉「!!!!」




妹ちゃんの頬をつついていたら、何を思ったのか妹ちゃんは私の人差し指をぱくんとくわえた。




妹「ん……ちゅる……」

姉「うぁ……うそ……」




ちろちろと、妹ちゃんの舌の先が私の人差し指を撫でる。
ぞくぞくって、背筋が震えた。




妹「ちゅ、ちゅ……んぷ……はぷ……」

姉「ん、ふっ……んっ、んっ……!」




どうしよう。
きもちいい。
妹ちゃんに指を舐められてるだけで、こんなにきもちいいなんて。
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/09/01(木) 22:19:32.91 ID:shOMk3iF0
妹「んぷ……ぷぁ……」

姉「あ……」




糸を引いて、口が指から離れた。




姉「……」




カーテンから漏れる陽の光を浴びて、妹ちゃんの唾液で濡れた人差し指が光を反射してキラキラしている。




姉「あ……」




無意識に、その人差し指を私の口元まで持ってくる。
間接キスとか、それどころじゃないことをしようとしている。




姉「はむっ……っ……!?」




妹ちゃんの唾液が絡んだ人差し指を口に含むと、再びぞくぞくと身体が反応して、小さく震えた。
心臓がうるさいくらいに鳴りはじめて、身体が熱くなってくる。




姉「っ……はあっ、はあっ……」




息が荒くなってくる。
妹ちゃんの姿を見ると、身体の中から熱いものが込み上げてくる。
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/09/01(木) 22:25:05.61 ID:shOMk3iF0
姉「……っ、やばいっ……!」




僅かに残った理性に従って、逃げるように部屋の外に出た。
そのまま自分の部屋に戻って、ドアを閉めて。
そのまま、ドアに寄りかかった。




姉「はああああぁぁぁぁ……」




危なかった。
もしも理性が残ってなかったら……。




姉「……あ、カメラ……」




録画しっぱなしだったカメラアプリを停止する。
ちゃんと録れているかどうかを確認するために、ビデオ再生アプリを起動させて再生してみる。




妹『ん、んん……はむ……』

姉「っ……」




思わず人差し指を見つめる。
これが、さっき妹ちゃんの口の中に……。




姉「ぁ……やばいかも……」




また、身体が熱くなってくる。
妹ちゃんの口の中の感触が、蘇ってきて……。
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/09/01(木) 22:33:55.93 ID:shOMk3iF0
姉「あ……む」




その人差し指を、口に含む。




姉「ん……っ!」




妹ちゃんと、キス……。
どんな感じなんだろ……。




姉「ん、は……ちゅぷ……」




きっと、やわらかいよね……。
舌、とか……絡めたりとか……。




姉「んっ!」




……濡れてる。
私、実の妹に興奮してるんだ……。
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