小林オペラ「これが最後の逆転だ!」

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92 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/09/16(金) 01:42:00.00 ID:ZsSxrptlO


→映っていないを選択


姫百合「…小衣警部。おかしいと思いませんか?」

小衣「何がおかしいって…まさか、捏造!?」

姫百合「いえ…おそらくあの映像は本物だと思います」

姫百合「しかし、最後に行った神津警視の行動」

姫百合「逃げずに手を突き出し、止めようとしたのを誰かに妨害されたかのようにも見えますよね?」

小衣「!……って当然でしょ、警視は無駄な暴力はしないのよ!」

姫百合「はい。それで、映像見てもう一つ違和感があったのですが…」

姫百合「ピンクの人が、全く映っていませんよね?」

小衣「!」

ダンッ

姫百合「証人!…の、ピンクさん!!」

ピンク「はぁ〜い☆なんですかぁ?」

姫百合「…先ほどの映像を見て貰った所、分かっていると思いますが」

姫百合「この映像、貴方が全く映っていませんよね?」

馬のマスク「!?」

赤「あっ…あれ!?ほっ…本当だ…」

ピンク「…………」

姫百合「更に言うと、貴方達が現場に来たのは12時30分……」

姫百合「当然、被害者はとっくに死んでいます。確認するまでも無いでしょう」

姫百合「ですが、貴方は確認どころか駆け寄り近づこうともしていません」

姫百合「…ピンクさん、貴方」

姫百合「一体何を隠しているんですか?」

93 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/09/16(金) 01:42:58.89 ID:ZsSxrptlO
ピンク「……………」

ピンク「……本当はね」

ピンク「近づかなくても、死んでいるって気づいてたんだぁ……」

馬のマスク「えぇっ!?」

青「ちょっ待てよ!俺達は見たぞ!?検事に向かっていくピンクの姿を!!」

赤「そうだ!今から確認してくるって言ったのは…!!」

ダンッ

姫百合「しかし!映像から見ても被害者に近づくピンクの姿はありません!!」

姫百合「…ちなみにリーダーさん。このカメラの死角には何がありましたか?」

ピンク「………」

馬のマスク「え?いっいや…特に何も無かったぞ?せいぜい窓があるくらいしか…」

ピンク「…………」

姫百合「…この監視カメラの映像の視野は狭くありません」

姫百合「一目見ても窓が映っていない事と入り口が遠い事は一目瞭然です。そんな部屋で」

姫百合「二人は、どうやって入って来たのでしょうか?」

ガウディル「…何が言いたいのかしら?」

姫百合「先ほど証明した通り、現場は被告人の部屋の上の階にあります」

姫百合「そして、二人は個室から部屋に出た形跡がありません」

姫百合「紐も無し、そんな状態で移動なんて可能でしょうか?いいえ、不可能です」

ガウディル「しかし、ラグは30分あった。それなら……」

ダンッ!!

姫百合「…一つだけ、あるのですよ」

姫百合「誰にも見られず、かつ一瞬で移動でき殺す方法が」

小衣「!!」

ガウディル「………ほう?それじゃぁ、聞かせてもらおうかしら?」

ガウディル「北芝検事を殺し、誰にも人目につかず現場に向かえる方法を!!」




→協力者が居た

 壁をのぼった

 テレポート


94 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/09/16(金) 01:43:54.40 ID:ZsSxrptlO



→テレポート


姫百合「…この方法は、被害者と被告人を一瞬で移動するだけでなく」

姫百合「被害者を一瞬で殺し、銅像に触れずに串刺しに出来る方法です」

ガウディル「……っ!!?」

小衣「…えええっ!?」

裁判長「いっ一体…どのような方法なのですか!?」

姫百合「………”トイズ”です」

ガウディル「………は?」

姫百合「犯人は、テレポーレーションとアポートができるトイズ能力者です」

姫百合「神津警視の個室に忍び込んでいたそいつは、両人に見つかり拘束されそうな所」

姫百合「二人をトイズで瞬間移動させたのです。そう…北芝検事は……」

姫百合「その時に、犯人のトイズの所為で銅像に串刺しにされた!!」

ガウディル「異議あり!!」

ガウディル「馬鹿馬鹿しいわね…!この三流探偵!!」

ガウディル「だったら私は、被告人がトイズを隠して持っていた事を主張するわ!だって!!」

ガウディル「部屋に第三者が居た可能性なんて―――」

姫百合「異議あり!!!」

姫百合「被告人の部屋は荒らされていました!それに……第三者が居た可能性なら、あります!!」

ガウディル「……だったら!!出してみなさいよ!!」


95 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/09/16(金) 01:44:24.29 ID:ZsSxrptlO


→証拠ファイルGレースの一部?を突きつける



姫百合「くらえ!!」

ガウディル「…何よこれ、ただのゴミじゃない」

姫百合「はい。人によってはゴミに見えるのかもしれません…しかし」

姫百合「これは、被告人の部屋にありました。当然被告の部屋にレース製品なんて存在しません」

姫百合「そして…覚えていますか?被告人の部屋で発砲があった事を」

ガウディル「!!」

黄「………あっ!!」

ダンッ!

姫百合「このレースには焦げ跡があります!つまり!!」

姫百合「被告が発砲した際に真犯人の一部に当たって落ちたものなのです!!」

ガウディル「異議あり!!」

ガウディル「だったら!それの持ち主は誰なのよ!?」

ガウディル「私じゃないわよ…?だって、私はつい先ほど英国から日本に来た」

ガウディル「事件当日、当時間に私は日本に居なかったのだからねっ!!」

姫百合「………分かっています」

姫百合「一人、心当たりがありますから」

96 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/09/16(金) 01:44:50.21 ID:ZsSxrptlO


ピンク「…………………」


姫百合「…ピンクさん」

姫百合「そのマスクとスーツを、脱いでください」

ピンク「……………」

姫百合「事件の遭遇から被告の拘束の時、ずっと彼らから離れず今この時まで着替えていないと思われます」

姫百合「当然ですよね。事件発覚から、一日も経っていないんです。取り調べとかもあったでしょう」

ピンク「……………」

姫百合「このスピード裁判、着替える暇なんて無かったかと思われます」

ピンク「……………」

姫百合「なら、当然事件当時の服のままなのでしょう」

姫百合「ピンクさん。私が間違っている可能性だってあるのは承知の上です」

姫百合「――そのマスクとスーツを、脱いでください!!!」



97 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/09/16(金) 01:46:04.50 ID:ZsSxrptlO


ピンク「…………………」

ピンク「……まっいいかぁー…」

ピンク「どっちみち、私達の勝ちだしぃ………」

ピンク「………………はは」

ピンク「はははは…はは………」

ピンク「…………警視戦隊!ピンクポリ!!」ビシッ

ピンク「これより!!キャスト☆オフを始めちゃうよぉー!!」キラン

ピンク「キャハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!」



キラーン☆



キュルキュルキュルキュルキュルキュルキュルキュルキュルキュル→きゅるきゅるきゅるきゅるきゅる





ドガァアアアアアアアアアアアンッ







ゴスロリ少女「キャハ☆」

ゴスロリ少女「ポリピンク解除!私は普通の女の子、間宮ザクロでぇーすっ☆」

ザクロ「職業はー…んーと、高校生とサイコパスやってまぁーす☆」



98 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/09/16(金) 01:46:47.06 ID:ZsSxrptlO


馬のマスク「!!!」

赤「サ…サイコパス…!」

ガウディル「……………」

裁判長「そっ…それでは、貴方が!被害者を!?」

ザクロ「うん!でもね…まさか北芝検事が串刺しにされるなんて思わなかったよぉ……」

姫百合「…………」

小衣「…アッサリ自白したわね」

ザクロ「だってぇー、本当はぁ」

ザクロ「神津くんも殺すつもりだったのに」

青「!!」

黄「!!」

小衣「!!!!!!!!」

カンッカンッカンッ

裁判長「かっ係官!今すぐ彼女を拘束しなさい!!」

係官「…………」

裁判長「係官!?一体何を立って…」

ザクロ「まぁまぁー落ち着いてくださいよ裁判長さぁーん?だってもう――」

ザクロ「勝敗はついてるんですからぁ♪」

姫百合「……貴方は、今ここで自白して有罪判決を受けます」

ザクロ「ん?いやぁ、それはそうだけど…違う、違うのよヒメちゃん」

姫百合「……貴方にヒメちゃんと呼ばれたくはありません」

赤「…だっ……誰なんだよ……」

裁判長「…え?」

赤「誰なんだよお前…ピンクじゃ…ピンクじゃねぇぞ!?」

馬のマスク「そうだ…お前ピンクじゃない…!?一体いつから…!?」

ザクロ「ん?あー…あの人の事?もうとっくに死んでるよ?」

99 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/09/16(金) 01:47:19.98 ID:ZsSxrptlO

赤「!?」

ザクロ「一週間くらい前だったかなー?ちょっと上からの命令でピンクの人を殺して入れ替わって来いって言われてぇー」

ザクロ「ん”んっ…声も変えれるようにしとけって、いやぁー結構キツかったねーこの仕事」グルングルン

赤「…お前…ピンクを………高島を……」

赤「…………」

赤「ぁぁぁぁああああああああああああ!!!!!」


パァアアアアンッ……



姫百合「!!」

小衣「!!」

赤「」


ドサ……

ザクロ「はいはいはい。ちょっとだけ落ち着いてもらえるかなー?だってさ」

ザクロ「君たちは、もう負けてるんだよぉー?」

裁判長「けっ…拳銃……!!」

小衣「…………」

ザクロ「私としては、ここからは少し温厚に終わっておきたいなー、なんて」

ザクロ「なのに早速人を一人殺しちゃったじゃん!んもー!プンプン」

姫百合(………え?)

姫百合(一体…何が…起こってるんですか…?)

姫百合(私…勝った…んですよね…?)

姫百合(なのに…真犯人は笑って…拳銃を持って…)

100 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/09/16(金) 01:47:48.78 ID:ZsSxrptlO

小衣「…本当なら、貴方テレポーレーションで逃げられる筈でしょう?」

ザクロ「?」

小衣「なのに、何故それをしないのかしら?もしかして…」

小衣「瞬間移動できる距離も、限りがあるって事じゃないの?」

ザクロ「……………」

ザクロ「ふふっ、まぁ…そんな事は分かっちゃうかぁ」ニコォ……

小衣「だったら…アンタに逃げ場なんて無いじゃない…!」

小衣「勝つって事がいつでも逃げられる事だと思ってたけど…違うなら…」

小衣「何であなたはまだ笑って居られるのよ!!」ダンッ

ザクロ「ふふ、それは――」

神津「逃がすつもりは無いぞ」

101 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/09/16(金) 01:49:30.17 ID:ZsSxrptlO

姫百合「!」

小衣「警視!」

神津「俺が、これを不測の事態だと思っているだろうとその気になっていないだろうな?」

ザクロ「…………」

神津「こんな明らかに不自然な裁判で気づかない筈が無いだろう」

神津「既に手は回させて貰った」

神津「極秘に北芝検事と手を回しこの日の裁判を標的に数百の機動隊を囲ませた」

神津「中には仏国からの英雄マイルティ・ジェイソンも居る」

ザクロ「…………」

神津「この中に何人仲間が居るかは知らんが…」

神津「簡単に逃げられると思わない事だな。サイコパスよ」

小衣「さっ…さすが警視!頼りになります!!」

姫百合「――!」

姫百合(まさか…神津さんはこの事も予想の範囲内だったと…!)

ザクロ「………………」

カンッ

裁判長「…神聖な裁判所で、このような行為は当然認めるべきではありません」

裁判長「証人…いや、間宮ザクロさん。今すぐ伏状し大人しく……」


バァアアアアアアアアアアアンッ


102 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/09/16(金) 01:49:58.17 ID:ZsSxrptlO


小衣「っ!?」

姫百合「っ!?」



裁判長「」



ドサ……



馬のマスク「さっ…裁判長ぉおおおおおおおおおお!!!!」


姫百合「どういう…つもりですか…?」

ガウディル「…………」

姫百合「ガウディル…検事!!」


103 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/09/16(金) 01:51:24.58 ID:ZsSxrptlO


ガウディル「…………貴方は」

ガウディル「この裁判所に、何人のサイコパスが居ると思いですか?」

姫百合「………っ!!」

小衣「あっ…?傍聴席に何人か居るのは分かってるわ!せいぜい…」

姫百合「…待ってください小衣警部」

姫百合「何で…二人も死んでいるのに傍聴席はこんなにも静かなんですかね?」

小衣「!!」

神津「まさか……貴様…」

ガウディル「さすがに、察しだけは良いみたいね」

「……………」

「……………」

「……………」

ガウディル「そうよ、傍聴席に居るのは全員トイズ持ちのサイコパスよ」

ガウディル「そのうち、サイコパスでないのは証人と弁護人とG4と…被告人と被害者かしら?」

ガウディル「やろうと思えば、数秒で貴方達を始末できるわね?」

姫百合「…………っ」

小衣「…そんな……こんな…事って……」

神津「…………クッ…」

ザクロ「…ふぅー☆やぁーっと分かりましたかぁ。私達が勝ってるって意味」

ザクロ「そうですよ。そもそも貴方達が裁判に入ったその時点で”勝って”たんですよ。私達は」

ザクロ「私達は仲間は大切にする方でしてね?これが一番安全かつ確実な方法だったんですよー☆」

神津「……何が目的だ…」

ザクロ「?」

神津「俺の部屋を荒らし…こんな事まで…そして……小林の弟子の誘拐…」

神津「貴様らは…何を考えている…?」

ザクロ「……んー、とりあえず…一番の目的はー…」

ザクロ「……小林オペラの確保って聞かされてますねー☆」

104 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/09/16(金) 01:52:17.22 ID:ZsSxrptlO

姫百合「!!」

ザクロ「出来るだけ一人だけ!だからこっちで事件起こしてついでに調べてる情報隠滅しちゃえ☆って事で」

ザクロ「この裁判を開いて、小林オペラに一人で向かわせたり♪」

ガウディル「……まさか」

ガウディル「ここまでとんとん拍子に進むなんて思わなかったけどねぇ……」クックック

小衣「…そっそれじゃぁ…小衣たち…アンタ達の掌に弄ばれていただけってこと…!」

神津「…………」

ガウディル「今頃、ミスター小林がどうなっているかは分からないわ」

ガウディル「でも」

ガウディル「これも全て、計画通りよ。Thank you 姫百合弁護士?」

姫百合「……………」

姫百合(私は……負けていた…?)

姫百合(この裁判が…始まる前から…?)

姫百合(奴らに…踊らされていただけだった…?)

姫百合(奴らは…裁判の行方なんてどうでも良かった…)

姫百合(被告人の審議さえ、遊びだったんだ…全部…!)

姫百合(………私は………)

ガタンッ

姫百合(私…は………)




105 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/09/16(金) 01:52:43.44 ID:ZsSxrptlO


【?????  某所  某時刻】


ボボ…ゴボボ……


小林「……………」

小林(聞けば聞くほど…ガマガエルを轢き潰したような音だ…)

小林(一体どこからこんな音が…)

小林(……………)

小林(……こんな所に、本当に彼女たちが居るのだろうか?)

小林(もし、これが…罠だとしたら…)

小林(………いや)

小林(罠だとしても、何か手がかりが残っている筈だ。何かしらの…)コーン

小林「…………ん?」

小林「扉……行き止まりか」

小林「この先…なのかな?」キュイッ

小林「クッ……重っ…!?」

ゴボボ…ボボボ………

小林「音が…大きく…!」


小林「!!!!」




106 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/09/16(金) 01:53:17.35 ID:ZsSxrptlO








そこに彼女たちは居た。

椅子に縛られていた。

彼女たちしか居なかった。

手足を椅子に拘束され、首しか暴れていない。

上には裸電球がつるされていた。裸電球が彼女たちの姿を映し出していた。

血まみれだった。

全員、目と耳を潰され黒い血が流れ出ていた。

口から詰まったように血を吐き出すのをみて、先ほどのガマガエルのような声は彼女たちの物だと知った。

ネロ「ゴボ…ゴボボボ………」

エルキュール「ゴボ…コポポ…」

コーデリア「ゴボボボボボ…ボ…」

シャーロック「……………」

目と耳と喉を潰された彼女たちは、今完全なる闇の中に精神があるのだろう。

小林「………ぁぁぁああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」


僕がその光景に耐え切れず叫んだその時、地面の一部が起き上がり

地面の突起が僕の目と口を貫いた。






107 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/09/16(金) 01:53:43.43 ID:ZsSxrptlO



小林(……………)

小林(………ここは……)

小林「――ッ!――ッ!」

小林(声が…出せない……)

小林(そうだ、僕も目と口を……潰されて…)

小林(……………)

小林(何も…見えない………)

小林(本当に、暗い…暗闇の中だ…)

小林(彼女たちも…僕と同じように………)

小林(………………)

小林(………)

小林(…)



108 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/09/16(金) 01:54:19.08 ID:ZsSxrptlO
【横浜裁判所  第一法廷室】




姫百合「…………………」

ガウディル「…さて、もうそろそろかしら」

ガウディル「それじゃぁ私達は、もう用が済んだ頃だと思うので」

ガウディル「ここで、お暇させて貰うわね?」ニコッ

小衣「!!」

小衣「させるかっ…!アンタ達なんか…アンタ達なんかぁ!!」ダンッ

ザクロ「ふふーん?」ヒュンッ

小衣「!!」

ザクロ「テレポートって、結構な殺傷能力あるの。さっきの裁判で痛い程知ったでしょう?」

ザクロ「北芝ちゃんみたいに、あの旗にテレポートさせて串刺しにしてみせましょうか?」

小衣「――――ッ!!――っ!!」

109 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/09/16(金) 01:55:00.53 ID:ZsSxrptlO

姫百合「………………」

神津「……………」

ガウディル「…しかし、貴方達は良い子ねぇ。動けば殺されるってこと分かってるみたい」

ガウディル「まぁ、約120人のサイコパスに囲まれれば…そりゃぁね?」

ガウディル「警視正が用意した機動隊も役に立たないでしょうしねぇ」

神津「…………」

神津「……姫百合」

姫百合「………」

神津「お前は…俺の資料を読んだのか?」

姫百合「…………」

神津「呼んだのなら…分かる筈だ」

神津「何故、小林がお前に俺の弁護を任せたのか」

姫百合「…………」

神津「…よく、考えろ。そして…思い出せ」

110 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/09/16(金) 01:55:26.56 ID:ZsSxrptlO

姫百合「…………」

姫百合(よく…考えろって……こんなの……)

姫百合(こんなの……どうしろって…言うんですか…)

姫百合(簡単に人を殺せるトイズを持つ人たちが…120人…!)

姫百合(こっちは…トイズを使えるのは…私一人…)

姫百合(……ここで、機動隊が突入すれば機動隊どころか私達の命も危ない)

姫百合(そんな…そんな状況で…あの資料の事なんて………)

姫百合(…………)

姫百合「!!」

姫百合(あった…!でも…この方法は…)

姫百合(ほとんど博打…!そもそもあの証拠品が本物だとは限らない!!)

姫百合(…でも、確かに)

姫百合(この方法しかない!!)


ダンッ


姫百合「……弁護側は」

姫百合「………私達は…!!」



111 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/09/16(金) 01:58:27.64 ID:ZsSxrptlO

→証拠ファイルC赤い石を突きつける



姫百合「くらえっ!!!!!」

ダンッ!!!

姫百合「…やれるもんなら、やってみてください」

ガウディル「…?」

姫百合「私達は…弁護側は………」

姫百合「決して!!降状しません!!最後まで全力で抵抗します!!」

姫百合「…さぁ、使ってみてください」

姫百合「貴方達のトイズを!!!」ティロン

ガウディル「…………」

ガウディル「…とうとう恐怖でおかしくなりましたか」ハァー

ガウディル「良いでしょう。そこまで言うなら見せてあげますよ」

ガウディル「これが貴方達の最後にみる光景となるのですから。ちゃんと見ておきなさい」

ガウディル「私のトイズは!!どんな物でも切れ味の強い刃物に変えてしまうトイズ!!」

ガウディル「この鞭で切り裂かれれば!例え鉄でも生クリームのように切れてしまう事でしょう!!」

ガウディル「そして!この120人の一斉に放たれるトイズのハーモニー!!」

ガウディル「この美しきトライアルの中で!朽ち果てるが良い!!」ビュンッ




ペチンッ



112 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/09/16(金) 01:59:18.95 ID:ZsSxrptlO

姫百合「……………」

ガウディル「……………」

姫百合「……………」

ガウディル「……なっ…何…!?」

ガウディル「何で……鞭の刃物が…!?」



「オイ…ナンダヨコレ……」   「オレノトイズモデナクナッタゾ!」

    「ナンデダ!?トイズガキュウニツカエナクナッタ!!」  「イッタイナニガオコッテイル‼‼」




ダンッ

ザクロ「きっ…貴様ぁああ!!一体何をしたぁああ!!」

姫百合「……これが、私の最後の抵抗です」

姫百合「「強制発動」のアンチ…「強制停止」を行いました」

ザクロ「っ!?アッ…あんたのそのトイズは!こんな大勢の人間のトイズを一気に止める筈が…!!」

姫百合「はい。私一人のトイズの力では、無理でした」

姫百合「しかし、今の私にはコレがあるのです!!」スッ

ガウディル「!?…なっばっ馬鹿っな!!それは!!アイツが!!アイツが持って…!!」

神津「…俺がお前らのアジトに踏み入った時、隠し場所を間違えたのか見つかってな」

神津「所持品管理はちゃんとしておいた方が良い……」

ザクロ「………っ!!」チャキッ

ザクロ「!!」パキィイイン

次子「おっと、させねぇぞ」シュゥゥゥ…

小衣「…ここまでの事をしてくれたのよ、さすがに覚悟はできてるでしょうね?」

神津「……ここで、ヤキが回ったな…サイコパス共」

ザクロ「…あっ……こっ…この……下等人間…が…」フラッ…

113 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/09/16(金) 02:00:00.67 ID:ZsSxrptlO

姫百合(……小林さん)

姫百合(貴方は…こうなる事が分かっていたんですね…)

ダンッ

ガウディル「馬鹿なっ…!認めない…こんなの認めないぞ!!」

ガウディル「私達は!サイコパスは!!小林オペラのトイズと共に!!新人類へと…!!」

姫百合「……貴方達がどのような目的を持っていたのか、知った事ではありません」

姫百合「しかし、貴方はもう詰んでいるのです。裁判の周りには機動隊。そしてトイズを使えない今」

姫百合「形成は逆転し、貴方達の負けは確定したのです!!」ダンッ

ザクロ「グ……グググググググググ……!!!」プルプルプル

姫百合「貴方達は、もう私達に勝つ事はできません!!」




姫百合「これで…チェックメイトです!!」


114 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/09/16(金) 02:00:48.25 ID:ZsSxrptlO


ガウディル「……………認めん…私は…認めないぞ……!!」

ガウディル「この時の為に…!!小林オペラを日本に帰したんだ…!!横浜に送ったんだ…!!」

ガウディル「計画は順調だった…!今日までずっと…順調だったんだ…!そうだ…順調なんだ……!!」

ガウディル「今も…順調なんだ…!!私が!私が生き残れば!!」

ガウディル「ククク…ハハハハハ………」

ガウディル「はぁあああああああああはっははっはあははははははははあはははははははははは!!!!!!!!!」ゲラゲラゲラゲラゲラ

ガウディル「はっはははははははははははあっはははあははっはあっはははははははははははははははははははっははは!!!!!!」ゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラ

ザクロ「…………何よこれ」

ザクロ「ふざけんなよ」

ザクロ「私は!!不老不死が手に入るって言うから!新人類になって旧人類を見下せるっていうから!!」

ザクロ「ずっとここまでやってきた!!やってきたんだ!!!」

ザクロ「アンドレイみどりに命令した!!松本ゲイシーにも命令した!!篠田久留美にも命令した!!!」

ザクロ「あんな奴らでも成功したんだ!!だから!!!だから私だってできたはずなんだ!!」

ザクロ「いやできるんだ!!できるの!!できるんだよ!!できるできるできるできるできる私は新人類!!不老不死になるのよ!!」

神津「…機動隊Aチーム!Bチーム!!突入!!!!」


ガタァアアアアアアアアアアンッ!!!


機動隊A「進めぇえ!!」

機動隊B「取り押さえろ!!」

マイルティ「ヤァ―――――ハァ――――――――!!!!!!ジャスティスっ!!!マイルティ・ジェイソォオオオオン!!」



ザクロ「いやぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!」



115 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/09/16(金) 02:01:44.47 ID:ZsSxrptlO


姫百合「………………」

姫百合「…神津警視正。それからサイコパス達はどうなりましたか?」

神津「無力化して拘束した後、サイコパス専用留置所に強制送還した。あそこなら誰一人として脱獄する事は不可能だからな」

神津「逃げ出そうとしても、マイルティ・ジェイソンが瞬時に捕まえるだろう」

姫百合「…結構凄い人だったんですね。彼」

小衣「………コホンッ」

小衣「…でも、人が二人死んだのは変わりないわ」

小衣「その中には、裁判長も……」

裁判長「……………」

裁判長「………ふぅ。なんとかなりましたか」

姫百合「!?」

小衣「えっ…裁判長!?ジジイあんた!?」

裁判長「いやはや、やはり裁判長バッチ、つけておいて良かったですねぇ」

裁判長「正直物凄く痛かったですが…あっ痛たたたた…やっぱり痛いですねはい痛い」

姫百合「……………」

姫百合「…しかし、レッドさんが…」

青「…フッ安心したまえ」

青「あいつは今病院に送った所、命に別状は無かったとのことだ」

姫百合「……ええっ!?頭部に当たったんですよ!!!?」

馬のマスク「ははは!俺達は何も裸のまま覆面してるわけでは無いのさ!!」

黄「ちゃんとヘルメットつけてからマスクつけてるのよ!ほらぁ!」スッ…

姫百合「おおぅ…だからそんなに頭がでかかったのですね…」

116 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/09/16(金) 02:02:32.47 ID:ZsSxrptlO

裁判長「……ですが」

裁判長「ここまでサイコパスが関わっていた裁判は…正直初めてです」

裁判長「まさか、係官もサイコパスの一味だったとは…一度、検査する必要がありますな」

神津「それには同意だ。二度とこんな事は無いようにして頂きたい」

神津「ましてや、拳銃を持ち込む証人など言語道断だ」

姫百合「それは…本当にですよね」

カンッ

裁判長「色々ありましたが、一つ確実な事が判明いたしました」

裁判長「被告人は被害者を殺害していない。すなわち冤罪だった。という事です」

馬のマスク「…今のを目の前で見たら誰でもそう考えるぞ爺さん」

青「フッ誰でもって言う割には…もう傍聴席のお客さんはゼロ人だけどな」

次子「私が居るぞー」

平乃「私も居ますよ!」

咲「うぃーっす、咲ちゃんも居るよー」

小衣「…ふん、こんな恥さらしな裁判なんて初めてよ……馬鹿」

神津「……………」

カンッ

裁判長「それでは、これより被告人の判決に移りたいと思います」

裁判長「被告人、よろしいですね?」

神津「…………」

神津「小衣、姫百合」

小衣「はいっ!警視…正!」ビシッ

姫百合「あっはい!神津警視!!」ビシィッ

神津「…………」

神津「よく、頑張ったな。ありがとう」ニコッ

小衣「っ!!////」キュン…

姫百合「……っ!はいっ!!」ビシッ!

カンッ

裁判長「それでは!被告人に判決を言い渡します!」


117 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/09/16(金) 02:03:07.91 ID:ZsSxrptlO














【     無    罪      】












118 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/09/16(金) 02:03:35.41 ID:ZsSxrptlO




ワーワー!  オメデトーゴザイマース!  ヤッター!カッタンダゼココロー!   オメットサーン





裁判長「それでは!これにて閉廷!!」




カンッ





119 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/09/16(金) 02:04:03.47 ID:ZsSxrptlO


【?????  某所  某時刻】




小林(……………)

小林(手足の…感覚も無くなってきたな…)

小林(もう…僕は倒れてるのか立っているのか)

小林(今の感覚だと…浮いているように思える…)

小林(……………)

小林(僕は………)

小林(死んだのだろうか………)

小林(死んだ先は…このように無の世界なのだろうか…)

小林(彼女たちは…ここに居るのだろうか…)

小林(……もし、居ないのだとしたら)

小林(彼女たちは…まだ生きている事になる…)

小林(それが、良い事なのか悪い事なのか……僕にはわからない…)

小林(この暗闇と無の中…僕はずっと生き続けるのだろうか…)

小林(………………)

小林(この…謎も答えも無い世界に……)

小林(…………)

小林(………)





…………



120 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/09/16(金) 02:04:35.87 ID:ZsSxrptlO

白い髪の少女「あーあ。やっぱり人間じゃ無くなったんだね」

小林「…………」

白い髪の少女「あのね、今貴方の眼じゃ私以外が見えていないかもしれないけど」

小林「…………あれ」

白い髪の少女「今の貴方ね、現実では化物みたいになってるよ」

小林「……………」

小林「…君は………」

小林「この暗闇の世界で…何をしてるんだ…?」

白い髪の少女「何もしてないよ。貴方の目が潰れて周りが見えてないだけ」

小林「でも…君の姿だけはハッキリと見えるよ?」

白い髪の少女「それはね、私がいくつか上の次元にいるからだよ」

白い髪の少女「うーん、何から言えば良いのかな…」

小林「…………」

小林「…前に君は言っていたね。サイコパスは君に興味があると」

白い髪の少女「うん?」

小林「それは、……もしかしてだけど」

小林「今、僕がこの暗闇の中でハッキリと君の姿が見える事に関係があるのかい?」

白い髪の少女「……うーん、まぁバッチリ関係あると思うよ?」

白い髪の少女「私ね、ずっと昔にトイズが開花して、何のトイズが分からなかったんだけどね」

121 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/09/16(金) 02:05:01.18 ID:ZsSxrptlO

白い髪の少女「最初は、姿が見えなくなるトイズかと思ったの」

小林「ジェイソンさんと同じような?」

白い髪の少女「でも、今度は瞬間移動が出来たりしたの」

小林「…北芝くんを串刺しにした犯人のような?」

白い髪の少女「でもね、違ったんだぁ。私のね、トイズはね」

白い髪の少女「”すごく上の次元に行く”っていうトイズだったの」

小林「…………」

白い髪の少女「それが、常時発動されるトイズになって」

白い髪の少女「誰も私の存在も認知しなくなったのよ」

白い髪の少女「人間のそうだし、犬や猫も、昆虫も空気も」

白い髪の少女「パパだって私が見えなくなった……」

小林「…………」
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/09/16(金) 02:05:29.53 ID:ZsSxrptlO

白い髪の少女「でもね、貴方のようにトイズが完全に開花したと共にね」

白い髪の少女「やっともう一人の友達ができたの」

白い髪の少女「貴方は、私と同じ違う次元に来れたのよ」

小林「……よく…分からないな…」

白い髪の少女「うん。こう言えば分かりやすいかな?」

白い髪の少女「貴方のトイズは今開花した」

白い髪の少女「全盛期よりもずっと強いトイズになった」

白い髪の少女「でも、その代わり貴方はもう人間の形をしていないの」

小林「…………」

白い髪の少女「その姿は、見えないんだけどね」

小林「……………」

小林「………」

123 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/09/16(金) 02:06:08.16 ID:ZsSxrptlO

小林「………彼女たちは」

白い髪の少女「………」

小林「彼女たちは…どうなるんだ…?」

白い髪の少女「…………」

小林「目と耳と…喉を潰されていた……」

小林「誰か…助けられる者は…?」

白い髪の少女「…………」

白い髪の少女「……今の君には、何でも分かると思う」

小林「……………」

白い髪の少女「今の貴方になら、この部屋を監視しているカメラを辿って、その映像を見ている人の元へ行って」

白い髪の少女「それから………」

白い髪の少女「…………」

白い髪の少女「……もう、行っちゃったみたいだね」




124 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/09/16(金) 02:06:43.43 ID:ZsSxrptlO


【???????????????】



監視カメラを辿って辿り着いた場所は、どこか見た事のある光景だった。

そして、見た事のある人物が画面を見ていた。

「ひっ…!!」

僕を見て怯えていた

「あっ…!!あっ…!!ばっ…化物……!!」

後ずさりをしている

「なっ…なんで!?何で画面から出てくるのよ!!日本でしょ!?貴方は日本に居た筈でしょ!?」

怯えて、こっちに物を投げつけてくる

しかし、当たらない

「やだっ!待って!お願い待って!私は!私はただ命令されただけなの!!監視を命じられただけなの!!だから待って!」

画面を見ていた女が、何かを言っている

しかし、聞こえない。何も聞こえない

「待って…お願い…待って………」

僕は、そいつの顔に

手を、伸ばす

「ああああああ!!溶ける!溶ける!顔面が溶ける!!」

タンパク質とカルシウムと脂肪と糖質、ミネラルが掬いだせる

手を掴んですくえばすくう程、彼女たちを救える

目や耳や喉なんて、すぐに作れる

「なんで…?わたし…わたしはただ…頼まれてた……頼まれただけ…」

タンパク質、ミネラル、糖質、糖質、カルシウム、タンパク質、脂肪、脂肪、脂肪…

「……………」

女は動かなくなった。

これだけ質量を取られれば、人間は機能を停止する事を知った。

僕は、これだけの質量を持って、画面に戻って

日本の横浜のあの部屋へと、帰ってゆく………


125 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/09/16(金) 02:07:12.75 ID:ZsSxrptlO



【?????  某所  某時刻】



姫百合「おそらくここです!!ここに小林さんと皆さんが!!」

神津「……っ」

キィ……

神津「…開いている」

姫百合「!」

ガタァアンッ

姫百合「皆さん!小林さん!!」

ネロ「」

コーデリア「」

エルキュール「」

シャロ「」

姫百合「!!血……!!」

次子「おっ…おいおい!これは洒落になってねぇぞ!」

126 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/09/16(金) 02:07:40.78 ID:ZsSxrptlO

神津「いや待て!…大丈夫だ」

神津「どこにも外傷は無い。トイズで治された跡がある」

平乃「…!」

小衣「…なっ何よ…!本当この探偵どもはお騒がせよね…」

姫百合「………良かった……」

咲「…………」

姫百合「…本当に…良かった………!」ポタポタポタ

神津「……………」

次子「…おい?旦那はどこに行ったんだ?」

姫百合「…………え?」

小衣「…そういえば、見当たらないわね」

神津「………G4」

神津「お前たちは、この4人を担いで直ぐに病院に連れていけ」

平乃「りょっ…了解です!警視…正!」

姫百合「!…私は」

神津「……何か、嫌な予感がする」

神津「姫百合、二手に分かれて小林を探すぞ」

姫百合「…はい!」



127 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/09/16(金) 02:08:09.92 ID:ZsSxrptlO


【英国 タイムズ・スクエア 12月26日発行】


ロンドンの郊外にあるリバプーレビルの4階で女性の変死体が発見された。

その女性の遺体は顔面からドロドロに溶かされ、身体は完全にケロイド状になっていたという。

また、女性の部屋は複数のテレビに囲まれ、画面にはどこかを監視していたという事から

盗撮魔の可能性がある事が証明された。しかし、ロンドン警察のクイーン警視の捜査によれば

女性の遺体はロンドンで有名な怪盗チェスター・キャットの片棒クレアストーム・ブリアの可能性が高いとして

ロンドンでは波紋を呼んでいる。

そもそも、怪盗チェスター・キャットはもう一人のフランダース・サファイストルムがサイコパス殺人を犯したとして

悪い方で話題になった怪盗である事から、サイコパスに何かしらの関係があるとしてロンドン警察は捜査を進めている。



128 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/09/16(金) 02:08:35.96 ID:ZsSxrptlO



【1月1日 横浜大学病院 204号室】






シャロ「………………」

シャロ「………んふぅ……ん……」

シャロ「………うん?」

シャロ「…………あっ」

シャロ「学校だ!」ガバッ

シャロ「時間はっ!?……って」

シャロ「なぁーんだ、今日はまだ冬休みじゃないですか」ボフン

シャロ「まだ1月1日、新年が明け……新年…」

シャロ「…………」

シャロ「あぁー!!」ガバッ

シャロ「今日は先生と初めてのお正月を過ごすんでしたぁ!楽しみにしてたのに忘れてましたぁー!!」

ネロ「そうだよ!!小林にお年玉を貰わなきゃ!!」ガバッ

コーデリア「ハッ!今日は教官と初めての初詣!」ガバァッ

エルキュール「おっ…お雑煮……」スッ…

シャロ「…………」

ネロ「…………」

コーデリア「…………」

エルキュール「……………」

シャロシャーロック「……あれ?ここ、どこですか?」

129 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/09/16(金) 02:09:16.21 ID:ZsSxrptlO

ネロ「んー…見た感じ、病院みたいだね」キョロキョロ

コーデリア「うーん…どうして私達、お正月に病院で寝過ごしてるのかしら?」

ネロ「まぁでも、前回は刑務所だったしねー。刑務所から出る年越しそばとお節は美味しかったじゃん」

エルキュール「…でっでも…今回は…」

シャロ「そうです!先生とおせち料理を頼んでいたんですよ私!」

シャロ「なので今すぐ事務所に戻りましょう!もうすぐ届きます!!」ガバッ

ネロ「なんだって!?それはウカウカしてられないね!」バッ

コーデリア「教官もそこで待っている…筈!!」バッ

エルキュール「…でっでも…一度…看護師に…」スッ

シャロ「大丈夫ですよ!だって私達、今こんなにぜーんぜん元気なんですから!」ガラララ

姫百合「」ビクッ

シャロ「…あっ!ヒメちゃん!」

ネロ「ヒメ、お見舞いに来てくれたの?でも悪いね!今から僕達退院するんだ!」

エルキュール「あの…私達に一体何が……」

コーデリア「今から私達、事務所に戻るのよ!」

姫百合「…………えっ」

姫百合「えっ…?皆さん……目は……」

シャロ「?目…ですか?いつもよりパッチリ見えてますよ!」クリクリ

姫百合「…………うっ……」

姫百合「…うぅ……」ガタンッ

シャロ「!ヒメちゃん!?」

ネロ「どうしたのさ!急に泣き出して」

姫百合「…ほっ…本当…に……!!」

姫百合「うっ…ううぅ…!!」ポロポロポロ

コーデリア「ちょっちょっと…落ち着いてヒメ。何がどうしたの?」

エルキュール「私達に…何が…?」

姫百合「…………はい」

姫百合「全部…話します……」


130 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/09/16(金) 02:09:54.65 ID:ZsSxrptlO


シャロ「…………」

ネロ「…………」

コーデリア「…………」

エルキュール「……………」

姫百合「……………」

ネロ「…つまり、僕達はサイコパスに誘拐されて血まみれだったって事?」

姫百合「はい…私達が見たときは外傷は無かったのですが」

エルキュール「それで…小林さんが私達を助けに…」

姫百合「…はい。私が、神津警視の裁判を受け持ちました」

コーデリア「そうだったのね…」

ネロ「僕達が居ない間、そんな大事件が起こっていたんだ」

シャロ「でもヒメちゃんも先生も凄い!結果的にどっちも助けちゃいましたもんね!」

シャロ「サイコパスっていう悪い人たちも捕まえて、これで事件解決!です!」

ネロ「だよね!ちゃっかり活躍しちゃってさ!もう、ちょっと羨ましいぞヒメ」

姫百合「……あはは…」

シャロ「それで、先生は今どこに居るんですか?」

姫百合「………………」

コーデリア「……ヒメ?」

姫百合「………………」

ネロ「…ねぇ、ヒメどうしたの?黙っちゃって」

姫百合「………………」

エルキュール「…………あの…」

エルキュール「小林さんは…一体どこに…居るんですか…?」

姫百合「………………」

コーデリア「…ねぇ、ヒメ?教官は?…ねぇ?」

姫百合「………………」









姫百合「…見つかって…いないんです…」



131 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/09/16(金) 02:10:36.03 ID:ZsSxrptlO

シャロ「っ!?」

ネロ「!!?」

コーデリア「!!」

エルキュール「………っ!!」

姫百合「あの後…現場と横浜中…警察も動いて捜査していました…」

姫百合「捕獲したサイコパスとも面会で取り調べもしました…しかし、有益な情報は持っていませんでした…」

姫百合「全国の警察署にも要請し、行方不明の捜索願も出したのですが……」

姫百合「…姿どころか、手がかりさえ何一つありません…でした……!」

ネロ「……どういう、事…?」

姫百合「私にも…分かりません…!!でも……もう一つ……悪い知らせが…」

コーデリア「……え?」

姫百合「小林さんの捜索はこれまでも続いていくのですが…しかし…」

姫百合「見つかったその場で…日本を追放される可能性があります…」

ネロ「!!?」

コーデリア「えっ!?」

シャロ「ど…どうしてですか!?」

シャロ「先生は悪い人をいっぱい捕まえました!怪盗も!サイコパスも!!冤罪になった人を助けたりもしました!!」

シャロ「なのに……なんで先生は追放されるんですか!?」

小衣「危険だからよ」

シャロ「!!」

姫百合「明智…警部」
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/09/16(金) 02:12:23.68 ID:ZsSxrptlO
小衣「…何よ姫百合。やっぱりこんな所に居たの?暇ね」

小衣「まぁ、正月何て誰もかれも暇か」

ネロ「それより!小林が追放ってどういう事だよ!答えろ!」ダンッ

小衣「答えなくても…ちょっと考えれば分かる事よ」

小衣「サイコパスの狙いは小林オペラ。奴が居る限り何度でも殺人を犯すでしょうね」

小衣「一度は大量虐殺のテロを起こそうとした奴らよ?日本に標的を置いておくのはさすがにマズイでしょ」

ネロ「…でも!小林は何も――」

小衣「何も刑務所に入れるとは言って無いわ。ただほとぼりが冷めるまで隔離させるだけ」

小衣「さすがにこの国は危険物を許容する程、生易しくないって事よ」

ネロ「…………」

小衣「…心配しなくても、小林に対する補助金は出るわ」

コーデリア「………そんなの…」

小衣「…………」

コーデリア「そんなの!!私達が認めると思ってるんですかっ!?」

小衣「…思ってないわよ」

小衣「だって、アンタ達は小林が居ないとダメダメダメダメダメダメなホームズ達でしょ?」

小衣「そりゃぁ、反発もするでしょうよ」

ネロ「―――っ!!」ガッ

姫百合「!」

姫百合「やめてくださいネロさん!」ガッ

ネロ「………………」

ネロ「………なんで…」

小衣「…………」

小衣「…まぁ、捕まえようにも小林はまだ見つかっていないんだけどね」クルッ

小衣「…何を言おうと、こっちはもう決まった事だから」

小衣「もうこれ以上、サイコパスを大きくさせたくないんだから」

ガララララ………


133 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/09/16(金) 02:13:06.24 ID:ZsSxrptlO


ネロ「…………」

シャロ「…………」

コーデリア「…………」

エルキュール「……………」

姫百合「……………」

シャロ「………先生」

シャロ「どこに…行ったんでしょうかね」

ネロ「……………」

コーデリア「…………」

エルキュール「……ウッ…クッ……!」

ポロポロ…

エルキュール「エグッ…!ウッ…!ヒグッ…!」ポロポロポロポロ

ネロ「ちょっと、エリー泣かないでよ…」

コーデリア「そうよ、貴方が泣いたら…私だって……」ポロポロポロポロ…

コーデリア「うっ…ううううっ……」ポロポロポロポロポロ

ネロ「コーデリアまで…もう。でも、仕方ないか…」

ネロ「こんな理不尽な結末にされちゃぁ…悔しいよね……」ジワッ……

ネロ「……ウッ……クッ………ウゥッ…」ポロ……

シャロ「………………」
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/09/16(金) 02:13:33.90 ID:ZsSxrptlO

シャロ「……っ」ゴシゴシッ

シャロ「っ」キッ

シャロ「…探しましょう!!」

エルキュール「……えっ?」

シャロ「先生を探すんです!!私達の手で!!」

姫百合「…でも、どうやって探すんですか?」

ネロ「そうだよ…だって、手がかりが一つも無いんだよ?こんなの、いくらなんでも…」

シャロ「それでも…探すんです!!」

シャロ「だって!私達は探偵じゃないですか!!」

ネロ「!!」

コーデリア「!!」

エルキュール「!!」

姫百合「……!!」

135 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/09/16(金) 02:14:53.39 ID:ZsSxrptlO

シャロ「皆が駄目駄目だって無理無理だって言っても!私達なら先生を見つけられます!!」

シャロ「だって!私達が一番先生に近い探偵なんですから!!」

シャロ「先生と…!先生の一番の探偵なんですから!!」ポロポロポロ

シャロ「だからっ………!!」

タンッ

シャロ「誰よりも先に先生を見つけましょう!!」

シャロ「見つけて…!もう…もう…どこにも……!どこにも…!」

136 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/09/16(金) 02:15:30.23 ID:ZsSxrptlO

ネロ「……………」

ネロ「………そうだね。まだ、僕は小林にしてほしい事があるんだ」ゴシッ

ネロ「お年玉だって、おせち料理だってホワイトデーのお返しだって」

ネロ「まだ、全然貰えてないもん!!」ダッ

コーデリア「……………」

コーデリア「……私だって……教官に憧れて探偵を目指したのよ…」

コーデリア「そんな私達が、たった一人を探すのに絶望しているようじゃ!探偵どころか教官の隣に立てない!!」

コーデリア「立派な探偵に何て、なれないのよ!!」ダンッ

エルキュール「……………」

エルキュール「私も…まだ…小林さんと話し……したい…!」

エルキュール「まだ…!まだいっぱい…!話したい事が…ある…!!」

姫百合「……………」

姫百合「このまま終わるなんて…目覚めが悪いですからね…」

姫百合「どうせ終わらせるなら、キッチリと納得のいく終わりにしましょう!!」

シャロ「私は!まだ!まだまだ先生と一緒に居たい!!」

シャロ「だから!!探しに行きましょう!!」

シャロ「ミルキィホームズ!」

シャロ「捜査開始です!!」


オオオオオ―――――――――!!!!!



137 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/09/16(金) 02:16:06.40 ID:ZsSxrptlO




















白い髪の少女「…………」

白い髪の少女「」スッ


スタスタスタスタスタ……








第五話「さようなら小林オペラ」 ……終


138 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/09/16(金) 02:16:35.13 ID:ZsSxrptlO



【某日 某時刻  ベルギー アントウェルテン 地方維持裁判所】





カンッ!

裁判長「そこまで!」

裁判長「この裁判は、これ以上の審議を必要としません」

被告人「………っ!!」

検察側「…私も、同意見です」

弁護側「…私も、同意見です」

被告人「まっ…待って!待ってください!」

被告人「私は…!私は本当に…!殺して……」

弁護側「被告人」

被告人「そっそうよ…どうして貴方が真っ先に諦め…」

弁護側「諦めなさい」

被告人「!!」

弁護側「貴方が有罪になる事で、この事件は丸く収まるのですよ」

被告人「……!」

検察側「…………」

被告人「あっ…貴方達……組んで…」

カンッ

裁判長「どうやら、両側も異議は無いようですね」

被告人「ちっ…違う…違う……私は…私は…!」

裁判長「……被告人。罪を認め審議の判決に納得をしてください」

被告人「…………」

スッ

裁判長「それでは!被告人に判決を!!」




139 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/09/16(金) 02:17:01.27 ID:ZsSxrptlO












「異議!!!」









140 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/09/16(金) 02:17:46.57 ID:ZsSxrptlO





弁護側「!!」

検察側「!!」

被告人「……!!」

裁判長「………貴方は」




「その判決…ちょっと待ってください」

スタスタスタスタスタ

「この証拠品、どうにもおかしいと思いませんか?」

「誰かが捏造した痕跡もあります」

検察側「――っ!!」

弁護側「だっ…誰だ貴様は!一体何のつもりで――」

「…僕は、ただ真実を求めて来ただけですよ」

裁判長「…………」

「分かっていますよね?裁判長…いや、カーリー・ヘプバーンさん」



カッ



小林「今ここで!全ての真実を突き止めてみせる!!」ビシッ





141 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/09/16(金) 02:18:13.31 ID:ZsSxrptlO





証拠ファイルHカーリー・ヘプバーン 解剖記録

【頭部が内側から破壊され即死、裂かれた腹部には生ゴミが押し詰められ眼球が焼かれていた。死亡時刻は11月10日16時45分】




証拠ファイルIカーリー・ヘプバーン 殺害現場

【ブレーディン・ハート・ヤード通りの聖母マリアの絵の前で遺体が見つかった。絵の聖母マリアは心臓を5つの剣で貫かれている。】






証拠ファイルJ殺害現場の監視カメラを手に入れた!

【遺体は上から降ってきており、その映像がこの監視カメラに記録されている。】





証拠ファイルK通話記録を手に入れた!

【16時17分頃に、怪盗二人からの通報があった。】




142 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/09/16(金) 02:18:42.09 ID:ZsSxrptlO
次回最終回です。最後までお付き合いいただけたら幸いです
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/09/16(金) 04:36:32.65 ID:lJtrZ1iMO
クレアストームも死んだか…
北芝もだけど好きなキャラが死にまくってるわ
投稿乙です
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/09/16(金) 10:21:05.32 ID:/VQrqqehO
あーなるほど全部繋がってんのか…

お疲れ様です
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/09/16(金) 15:23:58.91 ID:jQ2cqREPo
小林の奴人間に戻れたのか?
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/09/16(金) 19:10:11.98 ID:zO1YZb9oo
乙。
ど、どういう状況になってんだ……?
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/09/17(土) 14:29:10.19 ID:64mII+pK0
最終回早くみたいですね…
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/09/18(日) 16:10:01.67 ID:/Yz1lGhQO
個人的なキャラの勝手なイメージ

間宮ザクロ

149 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/01(土) 21:22:30.30 ID:gTzis5vgO
まだ?
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/07(金) 18:29:55.28 ID:hc8pUx7I0
最終話の投稿はいつですか?
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/10/08(土) 03:07:14.28 ID:RpL7IAMvO
お待たせしました。
明後日の深夜頃に投下します。
しばらくお待ちください
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/10/08(土) 03:08:08.03 ID:RpL7IAMvO
間違えました。明後日の深夜ではなく明後日に投下いたします。
お待ちいただけたら幸いです。
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/08(土) 05:22:29.64 ID:QzENgB2uo
よしきた
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/08(土) 21:21:43.89 ID:JuMCRt5Uo
ヤター
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/10/09(日) 14:27:14.79 ID:miyE5e2m0
投下します
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/10/09(日) 14:27:50.09 ID:miyE5e2m0
『……………』

死体を引きずる白い髪の少女が一人、建物の狭間から覗く星の光を見ていた。

ロンドンはここ最近、曇り空が続いていたからか、今日の夜は特別のように思えたのだろう。

その光から漏れる煌きとほんのりと暖かい風を感じながら、白い髪の少女は上を見上げる。

上を見上げながら、死体を引きずる。

『……………』

月には女性の横顔が映っている。

その女性の目には、まるで私を見て恨み言を呟くの如く醜い目をしていた。

いや、きっと私が醜いからかもしれない。

その月だけは好きにはなれなかった。

曇り空が続くロンドンには珍しいこの月は、白い髪の少女はどうしても好きにはなれない。

月の周りに煌く星は、こんなにも美しく輝いているというのに。

そんな事を思いながら歩くと、引きずっていた死体の首が千切れた。

脊髄と背骨が一気に抜けたのか、殺した時にあばら骨が滅茶苦茶になったのか、首に繋がる脊髄がまるでアーサー王の剣のように伸びていた。

だが、引き抜いてしまうと背骨は情けなくしなっと垂れてしまう。

そのだらしない脊髄を見て、少女はクスリと笑い

再び死体を持ち直して、白い髪は輝きこの星空が煌く夜空の下で死体を引きずり続けた……。

『…本当に、ベルギーまで行くの?』

『…ああ。これが僕の最後の戦いだからね』

ボロボロになった死体は喋り、私の手を掴んで歩く

傍から見れば、死体を引きづっているように見えるだろう。

『それじゃぁ伝えてね。私は元気だよって』



証拠ファイルH少女の言葉

【それは少女の所在を大きく主張している内容だった】



『ああ、きっと伝えるさ…伝えるよ』

白い髪の少女は微笑んだ。

最早、人の姿をしていない小林オペラは最後の戦いの場まで進んで、白い髪の少女の手を引きベルギーへと向かっていた…



最終話 【異議あり!】

157 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/10/09(日) 14:28:17.17 ID:miyE5e2m0

【某日 某時刻  ベルギー アントウェルテン 地方維持裁判所】

カンッ!

裁判長「そこまで!」

裁判長「この裁判は、これ以上の審議を必要としません」

被告人「………っ!!」

検察側「…私も、同意見です」

弁護側「…私も、同意見です」

被告人「まっ…待って!待ってください!」

被告人「私は…!私は本当に…!殺して……」

弁護側「被告人」

被告人「そっそうよ…どうして貴方が真っ先に諦め…」

弁護側「諦めなさい」

被告人「!!」

弁護側「貴方が有罪になる事で、この事件は丸く収まるのですよ」

被告人「……!」

検察側「…………」

被告人「あっ…貴方達……組んで…」

カンッ

裁判長「どうやら、両側も異議は無いようですね」

被告人「ちっ…違う…違う……私は…私は…!」

裁判長「……被告人。罪を認め審議の判決に納得をしてください」

被告人「…………」

スッ

裁判長「それでは!被告人に判決を!!」



「異議!!!」


158 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/10/09(日) 14:28:44.29 ID:miyE5e2m0


弁護側「!!」

検察側「!!」

被告人「……!!」

裁判長「………貴方は」




「その判決…ちょっと待ってください」

スタスタスタスタスタ

「この証拠品、どうにもおかしいと思いませんか?」

「誰かが捏造した痕跡もあります」

検察側「――っ!!」

弁護側「だっ…誰だ貴様は!一体何のつもりで――」

「…僕は、ただ真実を求めて来ただけですよ」

裁判長「…………」

「分かっていますよね?裁判長…いや、カーリー・ヘプバーンさん」



カッ



小林「今ここで!全ての真実を突き止めてみせる!!」ビシッ


159 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/10/09(日) 14:29:16.27 ID:miyE5e2m0


【証言開始】


@まず、この事件の被告人であるクイーン警視ですが彼女は英国の警察の筈です。


Aどうしてベルギーで犯罪を犯す必要があるのか


Bそもそも被害者は事件当日レストランステルヘマでムール貝の白ワイン蒸しを食べていた証拠を残しています。食べ終えた時刻は12時32分


C被害者が殺されたのは12時40分頃…その時被告人はブリュッセルの警視庁に居ました


Dレストランから出て8分もの間に警視庁に居て被害者を殺すのは被告には不可能です!

160 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/10/09(日) 14:30:10.79 ID:miyE5e2m0


検事「……………」

弁護人「………………」

裁判長「……ふむ、なるほど」

裁判長「貴方は、この裁判に提出された証拠品を疑うというのですね?」

小林「はい。その通りです」

小林「こちらに、僕の証言を裏付ける証拠品があります」

クイーン警視「…ミスター小林、何のつもり?」

クイーン警視「そもそも貴方は日本から追放されて行方不明だった筈…!どうしてこんな所に」

小林「今、その話をする余裕はありませんよクイーン警視」

クイーン警視「……!」

裁判長「…わかりました」

裁判長「では、検察側と弁護側はこの哀れな探偵に現実を突きつけてやりなさい」

検事「全く…捏造だと?それは検察側に対する最大の侮辱と受けるぞ」フサフサ

弁護人「そもそも、カーリー・ペップバーとは…誰の事でしょうかねぇ。ふふふ……」

小林「……………」

カッ

裁判長「それでは弁護人、尋問をお願いします」


161 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/10/09(日) 14:31:25.15 ID:miyE5e2m0



【尋問開始】

弁護人「まず、被告が被害者の死亡時刻時にブリュッセルの警視庁に居たという話ですが」

弁護人「それに対する証拠品は、もちろんあるのですよね?」

小林「はい。警視庁に設置された監視カメラにはしっかりと映っております」

小林「それも、被害者の死亡時刻時の時もしっかりとね」


証拠ファイルLダップ・ガードン氏の解剖記録

【12時40分に頭部が破裂して死亡。眼球がまだ見つかっていない】



証拠ファイルMブリュッセル警視庁の監視カメラ

【12時〜12時45分までの間、クイーン警視がベルギー警察警視総監と討論している姿が映し出されている】



検事「異議あり!!」

検事「証人は嘘をついています」

検事「ブリュッセル警視庁に英国の警視が訪問する等という記録は警視庁にはありません」

検事「当然、警察側である検察庁にそのような記録を伝えてないのはおかしい」

検事「それも、被告という裁判に大事な人物の記録なら特に!」モサモサ

小林「異議!!」

小林「……記録が残らないのは当然の事でしょう」

小林「なんてったって、クイーン警視は極秘任務で行動していたのですから」
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/10/09(日) 14:32:26.26 ID:miyE5e2m0

裁判長「極秘任務…ですか?」

小林「その通りです」

小林「…前日、イギリスで一度殺人容疑にかけられた怪盗が溶解死された遺体を発見しました」

小林「日本では連日サイコパス殺人事件が起こり、最終的にサイコパス犯は一つのグループに収まっていた事が判明し」

小林「その溶解死された怪盗も関わりがあった事が判明されています」

検事「……何が言いたい?」

小林「…英国警察の捜査によると、その怪盗は……」

小林「以前、ベルギー警察の士官学校に通っていたそうです」

検事「!!」

小林「それは、この写真を見ても明らかです」



証拠ファイルN10年前のベルギー警察士官学校の名簿表

【顔写真の下に名前が表記されている。怪盗チェスターキャットの二人も乗っている】




弁護人「たっ確かに…!この二人はあの英国の裁判自爆テロ事件と溶解事件の…!」

小林「英国警察と白国警察は、この怪盗についての調査をしていたにすぎない」

小林「日本の事件でも明らかになった通り、サイコパスの情報収集力は凄まじい」

小林「その為、記録を残さず極秘に捜査をする必要があったのです!」ダンッ

クイーン「…よくもまぁ、機密事項をスラスラと答えてくれるわね」

検事「………」

検事「…もし、それが本当の事なのであれば」モサッ

検事「被害者を殺したのは…一体誰なのかね?」

小林「………」

弁護人「確かに、警察が被告を告訴したのは被告人が現場に居たからです」

弁護人「警察が現場に向かうまで、それまで被害者の近くに居たのは被告だけだった」

弁護人「現場の足跡から、それは明らかですからねぇ…」

小林「………」

小林「…証言の発言権を要求します」

裁判長「よろしい。ならば証言してみるが良いでしょう」

裁判長「ですが、我々は貴方に一寸も容赦しませんよ?」

163 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/10/09(日) 14:32:52.59 ID:miyE5e2m0


【証言開始】


@被害者の頭部は、拳銃からでは有り得ない程の量の火薬が検出されました。


Aこれは、爆薬を使った殺人だと考えるのが常識です。


Bそして爆弾があった場所は推定するに首…つまり


C被害者は首に爆弾を巻かれていたのです!!



164 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/10/09(日) 14:33:18.95 ID:miyE5e2m0


弁護人「……………」

弁護人「…首に爆弾がまかれていた。それで何が分かるというのかね?」

小林「状況が大きく変わります。首に爆弾を巻かれていたのなら…」

小林「被害者は真犯人の手によっていつでも殺せた。違いますか?」

検事「……それは、尋問で明らかにしてみせようじゃないか」

小林「……………」

カンッ

裁判長「では弁護人、尋問をお願います」

165 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/10/09(日) 14:33:48.50 ID:miyE5e2m0


【尋問開始】


弁護人「えーまずですね。首に爆弾が巻かれていたという事なのですが」

弁護人「現場に火薬物はあっても、爆弾の破片とかは全く見つかっておりません」

弁護人「これには、どうお考えですか?」

小林「そうですね。確かに爆弾の破片はありませんでした」

小林「同時に、あるはずの物もありませんでしたね?」

小林「火薬のにおいがするはずなのに、火薬跡の炭がほとんど無かったのです」

小林「これは、明らかに誰かが爆発物を回収したと考えるべきじゃないのでしょうか!?」

検事「異議あり!!」

検事「無意味な考察は遠慮いただこう!!」

検事「これでは推理ではなく検察側の調査に対するいちゃもんに過ぎない!」

小林「異議!!」

小林「僕の推測がいちゃもんだというのなら、それを指摘する証拠品の提出を要求します!」

検事「異議あり!!」

検事「馬鹿馬鹿しい…!そんなもの、検察側が提出する義務はない!!」

小林「しかし、こちらには証拠品があります!」

小林「検察側に提出が不可能ならば、有力説はこちらの方にある!!」

ダンッ

検事「ならば!誰だというのかね!!」

検事「この殺人事件を起こした犯人というのは!!」
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/10/09(日) 14:34:47.63 ID:miyE5e2m0

小林「……………」

小林「おかしいと、思いませんかね?」

小林「クイーン警視、被害者のガードン氏の素性は明らかになっていますか?」

クイーン「いっいえ…あまり詳しくは聞かされていないわ」

小林「そうです。僕も最初からこの裁判を傍聴させてもらっていましたが…」

小林「被害者の情報は何一つ聞くことはありませんでした」

検事「…………」

小林「これは…明らかにおかしいですよね?」

小林「さらに、被害者の近くには破壊された無線機らしき物が残されていました」

小林「一体何の為に被害者はそのような物を持ち歩いていたのでしょうか?」

弁護人「…………」

小林「更に、レストラン入口の監視カメラには爆弾を付けた首輪を身に着けている被害者の姿が見つかっています」

小林「どうして、この証拠品が提出されていないのですか?」

裁判長「……………」

小林「更に、映像から被害者の顔は酷く重く怯えているようにも見えますね?」

小林「これは、誰かに殺される事を知っている事他ならない」

小林「そして、このような有力な証拠を証拠品として受理しない姿勢…」

ダンッ

小林「断言します」

小林「この事件の真犯人は…この中に居る!!」

167 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/10/09(日) 14:38:14.18 ID:miyE5e2m0


クイーン「!!」

検事「………」

弁護人「………」

裁判長「………」


小林「一方的に罪を被告人に押し付けるような裁判…間違いなく」

小林「貴方達全員、グルですね?」


検事「………」

弁護人「………」

裁判長「………」


小林「…僕は、今まで一連の事件を預かり一つの団体の存在を発見しました」

小林「それは、サイコパスが集まる殺人集団。日本で多くのサイコパスを捕らえた際いろいろな情報を日本の警察は引き出しています」

小林「そして、日本はその団体のただの支部であった事」

小林「黒幕は、僕がまだ英国に居た時の裁判にそこに居た事」

小林「……そう」

小林「その時から始まった…日本の一連の連続殺人は貴方の計画で!!」


検事「………」

弁護人「………」

裁判長「………」


小林「違いますか!?」


小林「英国裁判自爆テロの被害者……カーリー・ヘプバーン!!!」ビシッ



168 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/10/09(日) 14:39:07.61 ID:miyE5e2m0


検事「………」

弁護人「………」

裁判長「………」

裁判長「………どうやら、ここまで来たみたいですねぇ」

検事「信じてましたよ?貴方が我々の所まで来る事を」

クイーン「!!」

裁判長「証人…いや、小林オペラ」

裁判長「そこまで知っていて…どうしてこの裁判に来たのですか?」

小林「…僕は」

小林「このクソッたれな連続殺人事件に終止符を打ちに来たんだ…!」

小林「だから!ここで追いつめて――」

裁判長「追いつめられてるのは、君の方ですよ?」

小林「………」

裁判長「そもそも、私たちが今回この事件を起こした理由は何だと思いますか?」

弁護人「………」クイ

弁護人「小林オペラを、おびき寄せる為ですな」

小林「…!!」

クイーン「えっ…じゃぁ、まさか!!」

裁判長「ええ。小林オペラ…君は、まんまと引っかかったわけです」

裁判長「私たちが用意した釣り針に…」

ガチャッ

クイーン「動くな!!」スチャッ

裁判長「…………」

クイーン「今、応援を呼んだわ!貴方達はすぐに捕らえられ――」

裁判長「撃ってみなさい」

クイーン「!?」

169 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/10/09(日) 14:39:34.05 ID:miyE5e2m0

裁判長「貴方は非常に良い判断をしている。今、私を撃てるタイミングはここだ」

裁判長「私を撃てば全てが終わる。さぁ、私の額を…いや、目だな。目を撃ちなさい」

裁判長「今ここで、トイズを使われても困るでしょうからなぁ」

クイーン「…………」

小林「…クイーン警視、撃っては駄目だ」

小林「奴は何かを企んでいる」

クイーン「……………」

クイーン「……そんな手に、やすやすハマると思いかしら?」ガチッ

裁判長「……なんだ、撃たないのか」

裁判長「なら」

裁判長「お前は用無しだ」



ガコンッ


クイーン「っ!?」

小林「床がっ!?」

クイーン「きゃぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああ
    
               あああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁ………



ウィーン… ゴゴーン…


170 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/10/09(日) 14:40:14.95 ID:miyE5e2m0


裁判長「……さて」

小林「………」

検事「私たちを」

弁護人「どう、追いつめるつもりですかな?」

小林「………」

裁判長「逆に」ガコン




ガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラ

ゴゴゴゴゴゴゴゴ……


バァァァァンッ!!



裁判長「追いつめられてる。そう理解できましたか?」

小林「………!」

小林(壁が割れて…中から大量の殺戮の道具が…!)

小林(それも…苦しませて殺すものばかり…!!)

裁判長「……では、最後に審議の時間を差し上げましょう」

裁判長「私たちが、どうして貴方をここまで求めるのか」

裁判長「それを、最後に推測してもらおうじゃありませんか」

小林「…どういう、つもりだ?」

裁判長「ただの遊びです。最後くらい、大掛かりに楽しく終わりたいじゃありませんか」

裁判長「では、問題です」

裁判長「どうして、私は貴方を強く求めるのでしょうか?」

171 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/10/09(日) 14:40:43.28 ID:miyE5e2m0

小林「……以前、僕の知る者達からは不老不死に興味があると言っていた」

小林「それが全部じゃないのか?」

裁判長「それは”一部”ですね。ですが、私は違います」

裁判長「では改めて質問します。私はどうして貴方を強く求めるのでしょうか?」

小林「…………(だっ駄目だ…)」

小林(ここまで多くの情報があるにも関わらず…何も思い浮かばない!!)

裁判長「…その顔だと、どうやら何も思い浮かばないようですね」

検事「残念です…」

弁護人「本当、残念です……」

小林「くっ……!!」

小林(何か…何か無いのか!?)

小林(奴が僕のトイズを求める、もう一つの理由が!!)


172 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/10/09(日) 14:41:09.27 ID:miyE5e2m0















「「「「「「待った!!!!!」」」」」」











173 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/10/09(日) 14:41:50.45 ID:miyE5e2m0


小林「!」

検事「!」

弁護人「!」

裁判長「………」







シャロ「その裁判!ちょっと待ってください!!」

ネロ「僕たちが来たからには、これ以上小林を苛めさせはしないよ!!」

コーデリア「教官を追い求めるのは、貴方達だけじゃありません!!」

エルキュール「小林さんを…返して……もらいます…!!」

姫百合「このまま易々と小林さんを渡しませんよ!!」

コロン「師匠の教えてもらった事!今こそ実行に移す時や!!」



小林「みっ……みんな!?」



174 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/10/09(日) 14:42:31.54 ID:miyE5e2m0

コーデリア「やっと…やっと見つけましたよ…!教官!」

ネロ「本当だよ!もう勝手にいなくならないでよ!!小林は僕たちの何だから!!」

エルキュール「もう…もう会えないかと思ってました…!」

シャロ「…もう、一人じゃありません!」

シャロ「最後まで、私たちも戦います!!」

小林「……どうして…ここに居るんだ…!?」

小林「僕は…もう君たちをこんな馬鹿げた狂気に付き合わせたくないから…離れたのに…」

ネロ「…そんなのさ、決まってるじゃん」

シャロ「先生の事が、大好きだからですよ!」ダキッ

姫百合「居なくなったら全力で探すのも、探偵の仕事ですから」

コロン「久々のウチのトイズが役に立ったやで!!」フンス

小林「……………」

小林「………」

小林「皆……」
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/10/09(日) 14:42:59.34 ID:miyE5e2m0

裁判長「…………」

裁判長「…それで、貴方達も私の審議に参加するというのですね?」

小林「っ!!」

シャロ「はい!もちろんです!!」

ネロ「小林が居れば怖いもの無しだ!!最後にコテンパンにしてやるよ悪党!!」

コーデリア「もう二度と!教官を誰かの手に渡しはしませんわ!!」

エルキュール「……小林さんは……私達が…守ります……!!」

姫百合「小林さんの関係無しに…私は貴方の事が許せません…!」

コロン「観念しいやぁ!日本の西の大探偵様は容赦せぇへんでぇー!!」ビシッ

裁判長「……わかりました」

裁判長「なら、もうこのハンデも要らないようですね」カターン


検事「」バタッ

弁護人「」バタッ


小林「!!!」

姫百合「せっ…背中が……無い!?」

ネロ「…脊髄のある場所に傀儡の棒が深く突き刺さってる」

コーデリア「人っ形…だったって…言うの?」

裁判長「…これは、どう足掻いても私が勝つ審議です」

裁判長「それでも、貴方達は参加しますか?」

小林「…………」

エルキュール「……この審議に…出なくても…」

エルキュール「小林さんは…きっと…連れて…いかれます…!」

シャロ「だから!私達は足掻いて!足掻いて!そして最後まで」

シャロ「絶対に!サイコパスに小林先生は渡しません!!!」

小林「……………」

裁判長「……わかりました」

裁判長「それでは、審議に入りましょう……」


176 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/10/09(日) 14:43:32.97 ID:miyE5e2m0



【証言開始】





@何故、私達は小林オペラを求めるのでしょうか?



177 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/10/09(日) 14:44:03.11 ID:miyE5e2m0


小林「………」

小林(奴の証言は…これだけ)

小林(このシンプルな証言から引き出すんだ…この一連の事件の真相を!)

姫百合「…奴らは小林さんのトイズを求めてる事には違いありません」

ネロ「なら、奴が小林のトイズで何をしたいのかを求めれば良いんだね!」

小林「…そうだね。たったそれだけで良い」

小林「それだけを証明できれば……」


178 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/10/09(日) 14:44:39.10 ID:miyE5e2m0



【尋問開始】



@何故、私達は小林オペラを求めるのでしょうか?


小林「待った!!!」

小林「…その理由は、貴方にとっては明確なのですね?」

裁判長「ええ。大変明確です」

裁判長「それは、ずっとずっと昔から変わりませんよ」

小林「…そうですか。なら…」

小林「どうして、貴方はたくさんの人を殺さなければならなかったのか。答えられますか?」

裁判長「…トイズが覚醒する条件の中に、とことん苦しめるという方法が有力です」

裁判長「その内に殺してしまったり、身内を殺して負荷を負わせたりする事でトイズを覚醒させる例は少なくありません」

ネロ「…それじゃぁ、ヒメの知人を殺したのも…アルセーヌを殺させようとしたのも…クリスマスライブにテロを計画したのも…」

ネロ「全部…小林のトイズを覚醒させるためだったって事…?」

裁判長「はい。それは間違いありません」

姫百合「――っ!!」

ダンッ!!

姫百合「貴方は…そんな…そんな理由で……!!!!」

裁判長「結果的に、小林オペラはトイズが復活しました」

裁判長「それも、大変満足な結果でです」

小林「……………」

小林「…貴方は、トイズを持ち合わせていないのですか?」

裁判長「持ち合わせていますが、それは今言うべき事ではありません」

コーデリア「!!」

小林「それは、今言う事で計画に支障が出るからですか?」

裁判長「答えられません」

ネロ「こいつ…!」

小林「……分かりました」

シャロ「!?先生!?」

シャロ「大丈夫なんですか!?何も情報が引き出せていませんよ!?」

小林「大丈夫だ。もっと慎重に情報を引き出していっても」

小林(しかし、今ある情報だけではとても証明なんてできない)

小林(いくつか質問してみるか――?)



→最初の英国の裁判について

 姫百合の裁判について

 アルセーヌの裁判について

 アイドルの裁判について

 北芝の裁判について



179 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/10/09(日) 14:45:07.55 ID:miyE5e2m0


→最初の英国の裁判について


小林「――貴方は、最初の事件の時には被害者でした」

小林「あの時の遺体は間違いなくカーリー・ヘプバーン氏の者で間違いありません」

裁判長「………」

小林「しかし、貴方も間違いなくカーリー・ヘプバーンです」

小林「それは間違いありません」

ネロ「え?でもそれって死んでるよね?死んだ後も生きていたって事?」

小林「そう…これは、重要なファクターだ」

小林「奴のトイズの正体は、この時の事件に全ての答えがある」

シャロ「!?」

ネロ「!?」

コーデリア「ま…まさか…」

エルキュール「!?」

姫百合「!?」

コロン「!?」

小林「コーデリアは、気づいたようだね」

コーデリア「…まだ、確信には至っていませんが」


証拠ファイルOコーデリアの疑問点

【カーリー・ヘプバーンのトイズの正体】


小林「しかし、これは次の推測でより明らかになるだろう」

小林「あの事件での被告人は僕だったが、真犯人はフランダース氏」

小林「しかし彼女は、あの時自爆してしまった」

小林「果たして、それは何故なのか……」



→被害者を殺したから

 遺体が崩壊したから

 サイコパスだから


180 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/10/09(日) 14:46:15.13 ID:miyE5e2m0


→被害者を殺したから



小林「…被害者と真犯人はサイコパスだった。つまりこの事件はただの茶番に過ぎない…」

小林「しかし、どうして殺す必要があったのか?」

小林「それも、トイズと関係しているんじゃありませんか?」

裁判長「…………」

エルキュール「…もし、死とトイズが関係…していると…したら…?」

エルキュール「…………!」

エルキュール「まっ…まさか…!」

小林「エルキュールは感づいたみたいだね」



証拠ファイルPエルキュールの疑問点

【死とトイズの関係】



小林「…カーリーさん。どうですか?」

小林「貴方のトイズと死は、大きく関係してるんじゃないですか?」

裁判長「………はい。その通りです」

裁判長「さすがは、名探偵ですね」

裁判長「最初に貴方の元に訪れた時から、信じていましたよ」

小林「………!」

小林「やっぱり…あの時事務所で出会った貴方とは同一人物…だったのですね?」

裁判長「はい」

小林「姿形は違えど…貴方は…!」

小林「あの時から…!!この連続殺人は始まっていたのですか…!」

裁判長「はい」

小林「貴方は……!」

姫百合「小林さん!落ち着いてください!!」

小林「っ」ハッ

小林「すっ…すまない。姫百合くん」

裁判長「…………」

シャロ「えっ?あの時の被害者と姿と形が違うんですか!?」

小林「ああ。だけど…間違いないよ」

小林「こいつは…同一人物のカーリー・ヘプバーンだ…」

裁判長「…その事に関しては、否定しません」

小林「………」

小林(落ち着け…落ち着くんだ。小林オペラ!)

小林(今は冷静に…次の事を聞くんだ!)


→3つのリボンについて

 英国での仕事について

 博物館


181 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/10/09(日) 14:46:47.48 ID:miyE5e2m0


→3つのリボンについて




小林「被害者の腹部の中にあったリボンの事ですが…今、すべての事件が終わり分かった事があります」

小林「紫と、黒と、白…これは」

小林「日本で起こった事件の真犯人がつけていたリボンと全く同じ色なのです!」

シャロ「!?」

小林「アンドレイ緑は紫!篠田久留美は黒!ガウディル検事は白!!」

小林「貴方はこのリボンで…指示していたのではありませんか?」

裁判長「…………」

裁判長「果たして、彼女たちがこれをどう捕らえたのかまでは分かりません」

裁判長「貴方達は、どう捉えるのですか?」

小林「…………」

コロン「………あの」

小林「どうしたんだい?コロンくん」

コロン「うち…いっこだけ思い当たる事があるんやけど…でも…自信あるかって言われたら……」



証拠ファイルQコロン・ポーの疑問点

【三色のリボンの意味】



小林「いや、思い当たるだけで上等だよ」

小林(…しかし、まだ確信には至らないか…)


小林(次は、何を聞こう…)


182 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/10/09(日) 14:47:15.62 ID:miyE5e2m0



→小林オペラのトイズ

 サイコパスのトイズ

 ミルキィホームズのトイズ

183 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/10/09(日) 14:47:59.01 ID:miyE5e2m0


→小林オペラのトイズ


小林「…僕のトイズが必要。貴方達は何度もそう言ってきました」

小林「貴方達は僕のトイズを使って不老不死を目論んでいる」

小林「つまり、貴方のトイズは僕のトイズを奪えるもの」

裁判長「…………」

小林「違いますか?」

裁判長「それも…一部でしかない」

ネロ「そんなの!答えになって無いじゃないか!」

ネロ「適当に流して逃れようたってそうは行かないよ!!」

コーデリア「ネロ!そんなに噛みついても…周りを見てみなさい!」

姫百合「…この大量の殺戮兵器。私達の命なんて軽く潰せそうですよね」

ネロ「それに、小林のトイズが復活したからって何なのさ!」

ネロ「奪いたかったら、いつでも奪えたくせにそうしなかったのは……」

ネロ「………あっ!」

小林「…ネロも一つ、思いついたみたいだね」



証拠ファイルRネロの疑問点

【何故今まで小林のトイズを奪おうと思わなかったのか】




ネロ「……でも」

ネロ「やっぱり、まだ頭の中は有耶無耶だよ」

小林(…そう…かもしれないな)

小林(ならやはり…まだ質問を続けるべきだろう)


184 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/10/09(日) 14:48:26.40 ID:miyE5e2m0



→年はいくつなのか

 どうして身体が違うのか


185 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/10/09(日) 14:48:53.21 ID:miyE5e2m0


→どうして身体が違うのか



小林「…カーリーさん」

小林「私が以前出会った時の貴方と、今の貴方の姿は全く違うんですよ」

裁判長「……………」

小林「しかし、僕は貴方をカーリー・ヘプバーンと認識した」

小林「これはどうしてだと思いますか?」

裁判長「……………」

姫百合「怪盗トゥエンティみたいに、姿かたちを変えるトイズだとか…?」

裁判長「違います」

姫百合「違う?そもそも、カーリー・ヘプバーン氏は英国の事件で殺された犯人なんですよね?」

姫百合「なのに、姿形が違うのに同一人物って……」

姫百合「……まっ…まさか!!」

小林「…どうやら、姫百合くんは真実に近づいたみたいだね」




証拠ファイルSエラリー姫百合の疑問点

【姿形が変わっているわけ】





小林(あと一押しだ…あと一押しで)

小林(この審議の核心に迫れる!)



→どうして小林がカーリー・ヘプバーン氏を認識できたのか

 カーリー・ヘプバーン氏の年齢

 怪盗チェスターキャットとの関係


186 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/10/09(日) 14:49:37.11 ID:miyE5e2m0



→怪盗チェスターキャットとの関係


小林「貴方と猫怪盗の関係は何か、答えられますか?」

裁判長「…白い方は純粋なサイコパスです」

小林「黒い方は?」

裁判長「貴方が、殺しました」

シャロ「!?」

コーデリア「きょう…教官…!?」

小林「…………」

小林「本当に、黒い方…クレアストームが死んだと思っていますか?」

裁判長「はい」

小林「……わかりました。では、白い方とは前から知り合っていましたか?」

裁判長「はい」

シャロ「せ…先生!殺し…殺したって…!」

小林「…大丈夫だシャーロック…僕を信じて」

小林「それよりも、君もここまで来れたのなら僕が英国で初めて体験した裁判の記録は目を通しているね?」

シャロ「え?あっ…はっはい」

小林「そこで自爆テロを起こしたフランダースという人の経歴に、違和感はなかったかな?」

シャロ「………」

シャロ「…あっ!!」


証拠ファイル㉑シャーロックの疑問点

【カーリー・ヘプバーンとフランダースとの関係性】



小林「そう…これは」

小林「重要なファクターだ」




証拠ファイル㉒小林オペラの疑問点

【何故、サイコパスは小林オペラを狙うのか】




187 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/10/09(日) 14:50:09.79 ID:miyE5e2m0



小林(もう…この証言で聞けることは無い)

小林(これで間違いは無い筈だからだ)

小林(この一撃で…終わらせてみせる)

小林(一連の最悪な事件を…今ここで!!)




188 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/10/09(日) 14:53:11.46 ID:miyE5e2m0



→@何故、私達は小林オペラを求めるのでしょうか?に

                   証拠ファイル㉒小林オペラの疑問点を突きつける






小林「異議あり!!!!」




小林「…これで、全ての材料がそろいました」

小林「貴方のトイズ、そしてサイコパスの…貴方の目的」

小林「そのすべてが、今ここで明かされるでしょう」

裁判長「…………」

小林「さぁみんな、聞かせてくれ!」

小林「この裁判で見つけた、重要なファクターを!!」

189 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/10/09(日) 14:53:52.38 ID:miyE5e2m0


【暴露開始】



小林「コロンくん!!」

コロン「おっしゃ!!」

コロン「英国の事件の資料を見させてもらったけどな、現場に残っていた遺体の腹部に押し込められた三つのリボンだけが意味不明な証拠品やった」

コロン「だけど、今までの事件を通して分かった事がある」

コロン「この事件は新聞にも載って有名になっとる。当然、サイコパスの仲間の元にも情報が届く」

コロン「つまり、このリボンは」

コロン「仲間に計画を伝える印のようなもので」

コロン「日本に居る仲間どもに計画の開始を早急に伝達したものなんや!!」

小林「よしっ!!」



裁判長「…確かに、その通りですね」

裁判長「あのリボンにはシリアルナンバーが書かれており、それぞれ番号が振られています」

裁判長「その番号に書かれた三人は、特に大事な指令としてリボンを用いりました」

小林「……………」

裁判長「しかし」

裁判長「それだけで、私のトイズと目的を判明できるのですか?」

小林「……それは」

小林「彼女が順を追って聞かせてくれる!」

190 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/10/09(日) 14:54:36.80 ID:miyE5e2m0

→証拠ファイルPエルキュールの疑問点



小林「エルキュール!!」

エルキュール「は…はい!」

エルキュール「先ほど、カーリーさんとフランダースさんは接点があると言っていました」

エルキュール「そして…カーリーさんが先に死にフランダースさんが後に死にました」

エルキュール「この流れには…何か関連性があると思わざるを得ません」

エルキュール「貴方は……その時に……」

エルキュール「トイズを…使ったんじゃありませんか!?」

小林「よし!!」

裁判長「…まさか、そんな所に着眼点を置くとは…思わなかったが」

裁判長「いかにも、私はその時にトイズを使ったよ」

姫百合「!」

小林「…そうですか。なら…」

小林「彼女が見つけた重要なファクターも…確信をもって披露できる!!」


191 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2016/10/09(日) 14:55:04.46 ID:miyE5e2m0

→証拠ファイルSエラリー姫百合の疑問点


小林「姫百合くん!」

姫百合「はい!!」

姫百合「貴方が姿形を変えているのは…貴方のトイズが誰かに乗り移る能力だから!」

姫百合「貴方は殺されるときにフランダースさんに乗り移り…」

姫百合「あの裁判を起こすことを、ガウディル検事と組んで実現させた!」

姫百合「違いますか!?」

小林「よしっ!!」

裁判長「…違いません」

裁判長「驚きました。まさかここまで…」

小林「……いえまだです。まだ貴方のトイズを暴露していない」

小林「貴方が隠し続けてきたトイズの正体を、彼女が暴きます!!」


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