【安価】奈緒は生存本能ヴァルキュリアの世界で戦い抜くようです 4

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309 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/11(火) 00:55:06.35 ID:sQP6AdfJO
>>308
フェイクって何の事?
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/11(火) 01:00:53.38 ID:DgROVvZIo
思い出すんじゃないか、と思わせるけど実際は取り乱すだけってことかと
楓さんの言ってることを察するに
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/11(火) 01:25:20.41 ID:RCW5DBRs0
メンタルケアが必要そうな藍子や奈緒は地雷だったのかも
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/11(火) 01:30:45.98 ID:Uo+n1M8VO
アイドル選ぶところでだし、そうなると蜂デリカがベストって可能性もある
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/11(火) 01:44:47.65 ID:CPprlvO1O
まぁ何にせよ穏便に済んで良かった
何を選んでもフェイクやら罠等やられたらどうしようもないからな
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/11(火) 01:51:56.88 ID:4DwQGJkSo
地雷は藍子だったんだろう
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/11(火) 14:23:44.61 ID:5biLlnGDO
ありすの揺らぎのなさが凄いな
完全に正妻やん
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/11(火) 16:44:07.14 ID:TUKBfhVPo
藍子ENDは見たかったがこの感じはもう無理なのか
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/11(火) 19:02:31.59 ID:CPprlvO1O
人物安価は多分まだセーフ
特定の人物はその後かなり難しい選択が待ち受けてると思う
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/11(火) 19:32:19.18 ID:ee8TfHJPo
やっぱこのシリーズをゲーム化して欲しいワ
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/11(火) 19:39:18.71 ID:ablJCKFNO
>>317
選ばれたら難しい選択だが何もしなくてもまずい予感が1名
前回死なずに済んで助かったと見せかけ最終決戦で死にそう
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/11(火) 20:05:26.39 ID:QpvYrqu5o
そりゃあなにも言わずに戦場へ飛び出して死にかけるような事する精神不安定(悪化進行中)のやつをそのまま戦場に出したら…
どうなるかなんて、ねえ……
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/12(水) 10:56:07.53 ID:qcckLyNrO
エロゲーなら変態発言してるときは全員目が濁ってるな
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/12(水) 12:38:45.10 ID:rjxP74JfO
むしろいつも通りだと思う
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/12(水) 12:44:09.92 ID:VVc50B8uo
美波とかイキイキしてそう
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/12(水) 19:09:25.13 ID:zZWSH7Sk0
あんなスレやるよりプロデューサーなら可能な限り翠をお迎えするんだよ!
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/12(水) 20:24:03.52 ID:JXARk/4hO
最近ageるやつちらほらいるなぁ
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/13(木) 21:53:57.41 ID:Png9UDgG0
まあ>>1なんですけどね。
どなたかいらっしゃいましたら23時ごろから少し再開します。
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/13(木) 21:57:22.10 ID:zz/lXUvFO
イエス
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/13(木) 22:56:40.86 ID:0njHJifp0
にょわ
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/13(木) 23:09:06.81 ID:Png9UDgG0
――数時間後、フレイヤU(ブリッジ)

早苗「美優ちゃんそこに表示されてるヤツね、酒場で使ってるレーダー表示だから」

美優「あ、はい。これですね……」カタカタカタッ!

ちひろ「……」

志乃「私たちの船とは勝手は違うけど……これくらいなら、むしろ快適ですぐ慣れるわ……」

ちひろ「あ、そうですか……」

凛「覚えるの早いね。やっぱり年季が違うってことかな……」

早苗「まっ、そういうことね。アタシのNGF壊れたから艦制御くらいしかやることないし、アンタたち頑張りなさいよ?」

卯月「わ、分かってます! 頑張りますから!」

ちひろ「……まあ、頑張ってください。それじゃ」フワッ

パシュンッ!

瑞樹「やっぱり新型はいいわね〜♪」


……
…………
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/13(木) 23:29:46.09 ID:Png9UDgG0
――フレイヤU(通路)

ちひろ「……あ」フワッ

P「……」

ちひろ「どーも」

P「ああ」

ちひろ「……いやぁ、ホント本人そのものですね」

P「……そうだな」

ちひろ「どうするんですか?」

P「何がだ」

ちひろ「いや、アレですよ。アレ、あの子たち」

ちひろ「記憶無くしてても美優さんが生きているのって奇跡じゃないですか。私は、素直に嬉しいなって思いますけど……」

P「そうだな。俺も嬉しい」

ちひろ「……違うんですよねぇ」スッ

ギュウウウウ……

P「何故俺の頬を引っ張る」

ちひろ「嬉しそうに見えないんですよ。あなた、そんな顔してるのは、美優さんがあなたのことを覚えていないからですか?」

ちひろ「それとも、あの子たちに傾いてるから複雑なんですか?」

P「……馬鹿なことを言うな。俺は、そんなことは――」

ちひろ「バカはそっちじゃないですか。まあ、どっちもですよね。嬉しいけど、あの子たちのことを考えちゃうから何となく複雑なんですよね」

P「だとしたらどうする」

ちひろ「……まあ、そうですねぇ……それじゃ聞き返しますけど、自分でどうしたらいいと思いますか?」

P「……」



1.P「皆のことは……見捨ててはおけない、か」
2.P「今度は、美優を……守ってみせる」
3.P「……いっそのこと、開き直るか」

このレスの投下から10分後の最初のレス(コンマ分含む)
↓1〜10レス中で一番多かった物を採用

※レス数に関わらず10分後の最初のレスより10分経過で〆ます。
※これまでの成立フラグ状況により選択後の進行内容が変化します。
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/13(木) 23:39:42.30 ID:Fc4MDPJdo
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/13(木) 23:39:46.59 ID:eV+d1Or00
1
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/13(木) 23:39:46.71 ID:5JYnyoeJo
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/13(木) 23:39:46.96 ID:0o1fTae6O
1
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/13(木) 23:39:47.28 ID:7k3FTe0hO
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/13(木) 23:39:50.04 ID:AmQaBVi1o
3
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2016/10/13(木) 23:39:56.53 ID:xe/R2hWT0
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/13(木) 23:39:58.41 ID:lHaArqOj0
1
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/13(木) 23:40:08.70 ID:myAW0dh5O
2
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/13(木) 23:40:14.47 ID:Ir4shsSlo
1
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/13(木) 23:40:19.62 ID:Sr8HpdlcO
2
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/13(木) 23:40:20.06 ID:eV+d1Or00
1
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/13(木) 23:40:27.98 ID:5JYnyoeJo
344 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/13(木) 23:41:32.94 ID:Fc4MDPJdo
>>342>>343
何やってんだこのぼんくら
345 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/13(木) 23:43:53.11 ID:eV+d1Or00
ごめん、なんか書き込み押しても反応しなかったのでもう一度おしたんだけどちゃんと書き込まれてた
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/13(木) 23:46:54.26 ID:ZIksANSeO
1秒の間にこのレス数すごいな
347 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/13(木) 23:49:14.79 ID:Png9UDgG0
あれ、もう埋まってたの
348 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/13(木) 23:52:46.18 ID:av6KaiwdO
1 5票
2 4票
3 1票
349 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/13(木) 23:57:18.71 ID:Png9UDgG0
1:5
2:4
3:1

ほーん……こうなるのね

350 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/14(金) 00:05:38.50 ID:HTMEZ9A50
>>332-341
1.P「皆のことは……見捨ててはおけない、か」


※シナリオが分岐します。

P「皆のことは……見捨ててはおけない、か」

ちひろ「……はぁ」

P「……なんだ」

ちひろ「いえ……やっぱり、Pさんは変わらないですね。いえ……美優さんを失ってから、こうなったままというか……」

P「そんなつもりはないが……ちひろさんが変わったと思うのなら、そうなのかもしれん」

ちひろ「ええ、変わりました。変わって……ずっと、そうやって何かを理由にして選ぶんですね」

P「俺自身、そうするしか出来なくなったのかもしれん」

ちひろ「そうですね。理由があるなら、それに縋ったほうが楽ですから」

P「だが、楽だと思ったことは1度も無い。これまでも……」

ちひろ「それは私も分かっています。分かってしまうから……何とも言えません」
351 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/14(金) 00:18:35.34 ID:HTMEZ9A50
ちひろ「まあ、それも新しい一歩には変わりないかもしれませんね」

P「ああ……それに、皆がいるから1度は折れた俺はここまで来ることができた」

ちひろ「……そうですね」

P「だから俺のやることは変わらない。これからも……皆を守るだけだ。俺たちの未来を繋ぐ皆を」フワッ

P「フレイヤに戻る。皆の様子も見ておきたい」

ちひろ「ええ、あの子達のことはよろしくお願いします」フワッ

P「ちひろさんも、作戦中は皆のことを頼むぞ」




ちひろ「……そうそう、1つだけ」


P「……なんだ?」

ちひろ「愛した人が戻ってきて、それでも選んだ……あなたはそれでいいかもしれません。だけど……」

352 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/14(金) 00:20:45.28 ID:UaG1NBwNo
3が正解に見えるんだが…浅はかな考えかな
353 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/14(金) 00:22:08.48 ID:VeII8zI9O
正しいとは(哲学)
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/14(金) 00:23:23.35 ID:HTMEZ9A50





ちひろ「どれだけ自分たちが幸せになれる道だとしても、あなたの選択に納得できない子たちもいるんですよ」




355 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/14(金) 00:26:49.54 ID:/hwXpYY6O
そんなどの選択肢選んでも言われそうなこと言われましても
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/14(金) 00:31:28.97 ID:HTMEZ9A50
――数分後、フレイヤ(搬入口)

P「……」

「お疲れ様です、P少佐」

P「ああ、NGFの整備はどうだ?」

「やはり高森少尉が乗った3Nは破損状況が酷くて……予備パーツも使って修理しなければ……」

P「それならば3Nの修理は不要だ。予備パーツはセカンドドライバーや蘭子が登場するNGFに回したほうがいい」

「分かりました。それなら3Nはコンテナに戻しておきます」

P「頼むぞ……ん?」



志希「やぁ」


……
…………

357 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/14(金) 00:32:29.08 ID:IgYHnw4XO
>>355
ちげぇねぇ
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/14(金) 00:40:25.51 ID:gaYBacbyo
選ばれたら選ばれたで罪悪感感じる奴何人もいるよね!
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/14(金) 00:44:42.26 ID:vQbtt7D60
3いきたかったけどハーレムルートのフラグは立ってなさそうでひよった
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/14(金) 00:45:45.50 ID:HTMEZ9A50
――フレイヤ(会議室)

P「どうした。ビーたちの話でもあるのか?」

志希「んー、当たらずとも遠からず。キミのことでもあるし、フレちゃんのことでもある」

P「フレデリカがどうした?」

志希「んーとねぇ……キミ、元気?」

P「……なぜそんなことを聞く」

志希「幸せ?」

P「特に話しがないなら、俺は行くぞ」

志希「んー、まだ分かんない? 色々あって頑固になってるねキミも」

P「何が言いたい」

志希「フレちゃんがキミという人間に関心がある理由。メッセンジャーでもない、キミが、どうして?」

P「……以前、フレデリカは俺を助けた。それで縁があったからだろう」

志希「そう! なんだ、分かってるじゃん?」

P「考えなくてもわかる。俺とフレデリカが逆の立場だった場合、俺も同じようにフレデリカのことを気に掛ける機会はあるだろう」

志希「うん、それが答え。キミという人間の生命を救った事実が、フレちゃんにとっての初めての成果だから」

志希「メッセンジャーたちの声を聴いて、感じて、望みを抱いて、キミを助けたことがフレちゃんの始まり」

P「……」

志希「アタシが助けた。メッセンジャーたちがアタシたちの生命を救ったように、アタシも救うことが出来た」

志希「アタシはアタシが生きているという事実が嬉しい。姿形は変われど、平和な世界を暢気気ままに、フラフラ出来るのが楽しい」

志希「それならアタシが救った生命であるカレも同じ気持ちのはず。アタシがメッセンジャーと同じように救った人間も……」
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/14(金) 01:09:59.49 ID:HTMEZ9A50
志希「そこまで考えて、フレちゃんはようやく受け入れることが出来た。この人間は元気じゃない、幸せじゃないってね」

志希「アタシが救ったのに、助けたのに、どうして? アタシはメッセンジャーと違うことをしたの? 何かを間違えたの?」

志希「異種族であるビーは……フレちゃんはいま人間を理解しようとしている。理想の最初の成果であるキミを見て、悩んでる」

志希「それはフレちゃんがこれからアタシ人間と歩いていく中で、いずれ必要になる最初の一歩」

P「それなら――」

志希「だけど、その最初の一歩を踏み出したとき……いまのキミはいるべきじゃなかった。いまのキミは、フレちゃんが抱いた理想から外れかかっているから」

P「俺が、フレデリカの理想……」

志希「そう。キミはきっと、フレちゃんに助けてもらったときに心から喜んだはず。自分が生きていることに、助けてくれたフレちゃんという存在がいることに」

志希「だけどいまのキミは違う。その昔愛した彼女がまた自分の傍にいるのに、喜べない」

志希「それは彼女がいまの自分を必要としていないから。そして……"自分が傍にいなければならないと思い込んでしまっている"別の彼女たちがいるから」

志希「その思考はキミが生と死と、孤独を経験してしまった結果、辿り着いてしまった答え。その考えは間違いじゃない。現実として、キミがいないと彼女たちは成り立たなくなる」

志希「だけどその答えに辿り着いた瞬間、Pという人間は緩やかに死へと近付いていった。あ、この場合の死っていうのは、生命の喪失じゃないことくらいは分かるよね?」

志希「この死は、いまのフレちゃんには理解できないこと。そして……キミは死んではいけない」

志希「その死を選んでしまうのなら、きっとキミじゃない他の誰かが、死を選ぶはずだから」

P「俺以外の、誰かが……」

志希「……あーあ、あたしの専門分野以外でこんなに長々話したのって久しぶりかも。もういーい?」

P「……それは――」

志希「あ、これ以上あたしに聞かないでね。まあまあ、キミならどこかで分かるでしょ? プロデューサー?」フワッ

志希「さーてと、心当たりはあるみたいだし、あたしはフレちゃんの新しいメンテ方法でも試してこよっかなー」

パシュンッ!

P「……」

……
…………
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/14(金) 01:25:24.67 ID:HTMEZ9A50
――フレイヤU(通路)

P「……」



楓『それはPさんが責任を感じて、いまの自分の立場を捨ててまで、そうしてしまう……その気持ちを、あの子たちがどう受け止めてしまうと思いますか?』

フレデリカ『ダイジョーブ、アタシがプロデューサーのこと守ってあげるからね。メッセンジャーみたいに頑張っちゃうんだから』

奈緒『あたしは……本当の意味で、大事にしたいものに気付けたのかもしれない』

ちひろ『そうですね。理由があるなら、それに縋ったほうが楽ですから』

志希『その死を選んでしまうのなら、きっとキミじゃない他の誰かが、死を選ぶはずだから』


藍子『私……Pさんが、正直に言ってくれて、すごく嬉しかったんです。美優さんのことが好きって……Pさんが、私には正直に話してくれるんだって』



P「……ああ、確かに俺は……馬鹿なのかもしれん」



ちひろ『……まあ、そうですねぇ……それじゃ聞き返しますけど、自分でどうしたらいいと思いますか?』



P「どうしたらいいか、そうだな……」


……
…………
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/14(金) 01:31:42.59 ID:TPavDOuHO
美優が好きってゲロっといて何知らんぷりしてんだって話か
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/14(金) 01:32:46.44 ID:HTMEZ9A50
集計に時間が掛かったのは分かっていますが少し再開と言って少し再開したので本日はこれで終了します。
みなさんも協力LIVEで遊びましょう。

本日もお付き合い頂きありがとうございました。
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/14(金) 01:40:58.66 ID:IvI1katOO
義務感で誤魔化さず自分の気持ちに向き合って選べかな
おつ
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/14(金) 01:47:51.11 ID:+ynxTMEtO

今回協力ライブしゅがは全くこない
もう10000ポイント越えたけどみんなもこんな感じか
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/14(金) 09:32:58.66 ID:qVYBzMCd0
ハーレムルートも何も作者が前作の流れでハーレムルートに入ってるって言ってるし正解は3でしょ
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/14(金) 10:09:36.93 ID:2etOGewlo
まぁ後からならなんとでも言えるよね
てか正解って何よ?
読者一人一人で目指すとこ違うんだから正解とかないでしょ
369 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/14(金) 20:15:33.77 ID:FPZrfczsO
最もだけどこの>>1の前作を知るほどそういうスレである可能性は否定出来ないわ
370 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/16(日) 12:08:31.44 ID:Is5iAFI70
>>361訂正

志希「そこまで考えて、フレちゃんはようやく受け入れることが出来た。この人間は元気じゃない、幸せじゃないってね」

志希「アタシが救ったのに、助けたのに、どうして? アタシはメッセンジャーと違うことをしたの? 何かを間違えたの?」

志希「異種族であるビーは……フレちゃんはいま人間を理解しようとしている。理想の最初の成果であるキミを見て、悩んでる」

志希「それはフレちゃんがこれからあたしたち人間と歩いていく中で、いずれ必要になる最初の一歩」

P「それなら――」

志希「だけど、その最初の一歩を踏み出したとき……いまのキミはいるべきじゃなかった。いまのキミは、フレちゃんが抱いた理想から外れかかっているから」

P「俺が、フレデリカの理想……」

志希「そう。キミはきっと、フレちゃんに助けてもらったときに心から喜んだはず。自分が生きていることに、助けてくれたフレちゃんという存在がいることに」

志希「だけどいまのキミは違う。その昔愛した彼女がまた自分の傍にいるのに、喜べない」

志希「それは彼女がいまの自分を必要としていないから。そして……"自分が傍にいなければならないと思い込んでしまっている"別の彼女たちがいるから」

志希「その思考はキミが生と死と、孤独を経験してしまった結果、辿り着いてしまった答え。その考えは間違いじゃない。現実として、キミがいないと彼女たちは成り立たなくなる」

志希「だけどその答えに辿り着いた瞬間、Pという人間は緩やかに死へと近付いていった。あ、この場合の死っていうのは、生命の喪失じゃないことくらいは分かるよね?」

志希「この死は、いまのフレちゃんには理解できないこと。そして……キミは死んではいけない」

志希「その死を選んでしまうのなら、きっとキミじゃない他の誰かが、死を選ぶはずだから」

P「俺以外の、誰かが……」

志希「……あーあ、あたしの専門分野以外でこんなに長々話したのって久しぶりかも。もういーい?」

P「……それは――」

志希「あ、これ以上あたしに聞かないでね。まあまあ、キミならどこかで分かるでしょ? プロデューサー?」フワッ

志希「さーてと、心当たりはあるみたいだし、あたしはフレちゃんの新しいメンテ方法でも試してこよっかなー」

パシュンッ!

P「……」

……
…………
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/16(日) 20:01:11.53 ID:Is5iAFI70
――ノルンM-01、住居ブロック(菜々の部屋)

パシュンッ!

菜々「あっ、奈緒ちゃ……じゃなかった、セカンドドライバーさんも来ましたねっ!」

奈緒「いや、部屋の中だし奈緒でもいいけど……どうしたんだ? いきなり呼びつけて」フワッ

ナオ「いまから菜々さんがアニメ見るってさ。溜め込んでたヤツ、見ておきたいって」

加蓮「もうちょっとで作戦なのに、これから疲れることやるんだから……」

菜々「まままま、いいじゃないですかぁ。ほらほら、データ入れてますから早く見ましょうよ。S-02からこっそり持ってきたお菓子もありますから」

加蓮「あっ、それじゃー……月面じゃがチップもーらいっ」ガサッ!

ナオ「こらこら、あんまり食べすぎんなよー?」

奈緒「……」

加蓮「いいじゃん作戦前なんだし、モチベ上げないと」

ナオ「まったく……ほら、奈緒も座れよ」

奈緒「ん、ああ」

……
…………
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/16(日) 20:12:07.16 ID:Is5iAFI70
――数十分後、ノルンM-01、住居ブロック(菜々の部屋)


<ヤットアエタネ……オニイチャン……


菜々「いやー……やっぱりこのシーンはいいですねぇ」

加蓮「そうだね。私もしばらく見てたけど最後にこうなるのっていいかも」


奈緒「……」

ナオ「……楽しそうだな。加蓮も、菜々さんも」

奈緒「……ああ。あたしが、守りたかったものだ」

ナオ「ありがとう。加蓮のこと、守ってくれて……奈緒がいてくれたから、またあたしは加蓮の傍にいることが出来た」

奈緒「よ、よしてくれよ……なんか、今更言われると恥ずかしいし」

ナオ「恥ずかしいことなもんか。だって……そのおかげであたしはいま、幸せなんだから」

ナオ「奈緒が、あたしがいない間、加蓮を守ってくれたから……」

奈緒「……」


……
…………
373 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/16(日) 20:17:31.86 ID:Is5iAFI70
――3年前、ナシヤマ、オート・クレール社(工場)

パシュンッ!

奈緒「うっ……はぁっ、はぁっ!」ドサッ!

麗奈「オラ! シミュレーターから転がり落ちるんじゃないわよ! 早く立ちなさい!!」

奈緒「う……っぷっ……」

麗奈「吐くならさっさと吐きな! あと10回、シミュレーター回すんだから急ぎなさい!」

奈緒「う……うう……」グスッ……

麗奈「泣くな! アンタが1人でここで生きていくなら、これくらい出来なくてどうするのよ! 死にたいなら泣きなさい!」

麗奈「その代わり、アンタは1人で死ぬのよ! アンタのことを知っている誰かは、アンタが死んだことも知らないままになるのよ!」

奈緒「ぐっ……う、ううう……!!」ググッ……

麗奈「そうよ、立ちなさい。アンタはやることがあるんでしょ。レイナサマがS-02に帰るまで、徹底的に相手してやるわよ」

奈緒(加蓮……加蓮……!!)


……
…………
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/16(日) 20:29:14.95 ID:Is5iAFI70
――3年前、ナシヤマ、P家(中庭)

ドサッ!

奈緒「お、終わった……」ハァ、ハァ、ハァ……

蘭子「運動プログラム5セットおしまい……次、15分休憩した後にもう5セット――」

ドクンッ!

蘭子「ぐっ……!? ぁっ、あ……」グラッ……

ガタガタッ! ドサッ!

奈緒「ら、蘭子!? こ、後遺症か……!? P、Pさんに連絡……」

蘭子「よ、よい……我は、問題、無い……じきに、我が半身も、戻って……」ハァ……ハァ……ハァ……

奈緒「それじゃあ、車椅子に戻すぞ……ほら……」グイッ!

蘭子「うむ……礼を、言う……」ガタッ……

奈緒「ゴメン、蘭子だって辛い時期なのに、あたしのこと見てもらって……」

蘭子「我は……私は、まだ大丈夫なほうだから……私より、アインフェリアのみんなが……む……?」
375 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/16(日) 20:37:03.85 ID:Is5iAFI70
バタンッ! ガチャッ……

P「ほら皆、車から降りてくれ……今日からまたしばらくは家で過ごそう。来週はまた入院してしまうが……ありす、車椅子押してやるから少し待っててくれ」

ありす「はい……」ガタッ……

文香「……」カラカラカラ……


奈緒「Pさん……みんな……」


美波「……」チラッ


奈緒「!」


美波「……」カラカラカラ……



奈緒「……」

蘭子「……私は、思っちゃいけないって思ってても……心の中で思ってしまう」

蘭子「みんなと同じくらい、自分は酷いことにならなくてよかった……本当は、そんなこと思っちゃダメなのに……」

奈緒「違う……! 蘭子は、蘭子がそう思うのは、仕方なくて……あたしが……あたしの、せいで……」


……
…………
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/16(日) 20:43:46.38 ID:Is5iAFI70
――1年前、ハマヨコ(軍本部)

「では、本日を持ってマリ・エコイツ准尉は除隊、後処理に関してはこちらのほうで対応しますので」

P「ああ、すまない。退役した俺があれこれ注文をつけてすまないが……」

「いえいえ、少佐はマリ准尉の後見人ですし、これくらいやらせてください。それにしても、地球に戻るのに退役とは、で随分急なお話しですね」

P「事情が色々あってな。軍に在籍して1年にも満たなかったが……まあ、リエ准尉を薦めてくれた大佐も、残念がっていたよ」

「そうですよね。まあ、マリ准尉にはお元気でと伝えて頂けますか?」

P「了解した。世話になったな」





奈緒「……手続き、終わったのか?」

P「ああ、これから大佐のところに行く。しばらく軍に触れて、空気もそれとなく分かっただろう」

P「これからは指揮系統から外れる特殊部隊で活動したほうが、お前もやりやすいはずだ」

奈緒「ゴメン、色々手間掛けさせて……」

P「構わん。退役してサラリーマンになって時間がある。俺の手間より奈緒の今後のほうが重要だ」

奈緒「……そっか」

P「とはいえ、特殊部隊に移るのはいいが、ハマヨコの狭い範囲で奈緒の顔も知られたからな……お前は北条少尉にも顔を知られなくないというし、どうするか」

奈緒「それなら、考えてる。あたしは……もう神谷奈緒じゃなくなればいい」

奈緒「顔を隠して……最後まで、隠し通して……そのために、コレも用意した」スッ……

P「そうか。それならば俺は何も言わん。大佐のところに行って、データベースへの登録はどうする?」

奈緒「セカンドドライバー……この世界で2人目の神谷奈緒は、これからはセカンドドライバーとして戦う……みんなの分まで……」


……
…………
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/16(日) 20:44:29.42 ID:Is5iAFI70
――ノルンM-01、住居ブロック(菜々の部屋)

奈緒「……加蓮のことを守らなきゃって気持ちはずっとあった。だけど、それ以上にあたしは、あたし自身がこの世界で生きることに必死だった」

奈緒「何度も蜂と戦って、戦って、戦って……辛くて、苦しくて、なんであたしだけこんな目に遭わなきゃならないんだろうって思った」

ナオ「……」

奈緒「だけど、そう思うたびに、みんなの姿が浮かんだ。あたしが苦しいって思う何倍も、みんな苦しんでいたんだって。加蓮も……」


菜々「あ、このデータこれで終わりですね。次の再生しますねー」

加蓮「それならもうちょっと音大きくしてよ。聴きにくいセリフもあったし」モグモグ



奈緒「色んなことがあったけど、あたしはここまでやってこれたんだなって、少し懐かしく感じるな」

ナオ「……そうだな」


加蓮「あれ? 菜々さんこのデータ違うんじゃない?」

菜々「あああっ!? 1つ前のデータでした……停止停止……」


奈緒「……」
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/16(日) 20:45:09.91 ID:Is5iAFI70

ナオ「P少佐も、同じだと思うんだ」

奈緒「Pさんが?」

ナオ「奈緒と同じで……苦しいことも、辛いことも、たくさん見てきた」

ナオ「だけどそれと同じくらい、幸せを求めたかったんだと思う」

ナオ「だから……いまは、少しだけどうしていいか、分からなくなってるんじゃないかなって」

奈緒「……」

奈緒(Pさんの、幸せ……)

ナオ「だから、奈緒が感じたことと――」

奈緒「ありがとう、ナオ」フワッ

加蓮「あれ、奈緒?」

奈緒「悪い、Pさんに用事あったのすっかり忘れてた。ちょっと行ってくるよ」ピッ!

パシュンッ!

ナオ「……頑張れ、あたし」

……
…………
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/16(日) 20:45:51.43 ID:Is5iAFI70
――数十分後、フレイヤ(通路)

P「……」フワッ

奈緒「Pさん!」シュッ!

P「奈緒……どうした?」

奈緒「あの、さ」ハァ、ハァ……

奈緒「……あたしは、この世界の加蓮が笑ってくれて嬉しい」

奈緒「加蓮の笑顔が見れるなら……あたしは何だって頑張れるし、戦い続けることも、守り続けることだって出来る!」

奈緒「だって、あたしが選んだ道だから……後悔もたくさんして、何度も泣いて、それでも、自分で決めたことだからここまでやってこれた」

奈緒「確かに美波たちをあんなにした責任とか、負い目を感じて戦っていたこともある、だけど……」

P「……」

奈緒「やっぱり、それもあたしが選んだことだから……みんなの分まで戦うことと、加蓮を守ることも……」

奈緒「それをやることが出来て……だからいまのあたしは、幸せなんだ」

380 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/16(日) 20:46:18.37 ID:Is5iAFI70

奈緒「だからPさんも、みんなのためでも何でもいい! 最後は、自分のために……自分の幸せのために、やりたいことをやってくれよ……!」

P「……!」

奈緒「そうじゃないと、あたし……」

スッ……

P「……ありがとう。奈緒、お前に教えられることになるとはな」

奈緒「Pさん……」

P「美優のことも、皆のことも、俺にとってはどちらも変わらず大切なことだ。だから……どちらかを選ぶとか、そういう話ではなかった」

奈緒「……ハハッ! そうだよな、だってPさん、エロゲーの主人公だもんな!」

P「おいおい、それはよしてくれ。俺自身はそんなつもりはない」

奈緒「いいんだよ。あたしから見たら、Pさんはそういう人なんだから」

P「そうか。まあ……そうだな、もう何でもいいか」スッ……

奈緒「Pさん?」

P「俺は少し寄るところがある。奈緒、お前は作戦まで休んでおけ。指定宙域ポイントまでは何日もないからな」

奈緒「……うん」


……
…………
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/16(日) 20:57:05.67 ID:Is5iAFI70
――数十分後、フレイヤ(ブリッジ)

パシュンッ!

P「楓さん」フワッ

楓「Pさん……どちらに行っていたんですか?」

P「いえ、少し……皆はどうしていますか?」

楓「……いまはレッスン中です。もう少しでプログラムも終わるみたいですよ」

P「そうですか。少し、いいですか?」

楓「なんでしょうか……」

P「美優のことで――」


ギュッ……


P「楓……」

楓「私の、前で……美優さんのお名前を、言うんですね……いまここにいるのは、私なのに……」ギュッ……

P「……嫌ですか?」

楓「両方、です。少し……ちょっと……それなりに嫌な気持もありますけど」

P「どっちですか……」

楓「それ以上に、美優さんが生きていてくれて、私も嬉しい……だけど、同じくらい、Pさんの心が、私から離れていってしまうのが……」

P「……楓さん」

楓「……」

P「俺は、あなたを愛しています」

楓「……っ!」
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/16(日) 20:57:38.12 ID:Is5iAFI70
P「だけど、その気持と同じくらい……」

スッ……

楓「……分かりました」

P「楓さん?」

楓「それが分かっただけで、私は十分です。美優さんのことも、笑顔でお迎えできます。これから、ずっと一緒にいることになるかもしれませんし」

P「……何だかな、やっぱり楓さんには、敵いませんね」

楓「そんなことありません。私は……いつもあなたに負けっぱなしですから。メロメロです」チュッ

P「そう、ですか……」

楓「本当ですよ? いつもあの子達にPさんのこと取られて、私だって寂しいんですから」

P「……すみません」

楓「でも、私は大人ですから我慢します。だけど……我慢しすぎて、Pさんのこと襲わせないでくださいね?」

P「肝に銘じておきます。俺は楓さんが一番恐ろしいですよ……」

楓「ふふっ、それほどでも……そうしたほうがいいかしら?」

P「は、はは……」


……
…………
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/16(日) 20:58:08.01 ID:Is5iAFI70
――フレイヤ(レッスン場)

パシュンッ!

P「皆、調子はどうだ?」

ありす「Pさん……はい、もうレッスンプログラムも最後のところまでいってます。作戦までには間に合います」

美波「……」

夕美「ギリギリだったけど、何とかなりそうでよかった……」

P「そうか。皆、よく頑張ってくれた……む、藍子はいないのか?」

文香「藍子さんは……少し、気分が優れないとのことで……お部屋のほうで、休んでいるかと……」

P「そうだったか……分かった、少し様子を見てくる。皆も、無理をしない範囲で頼む」

夕美「うん、大丈夫! これが終わったら……Pさんからご褒美ほしいなぁ……?」チラッ

P「……ああ、何でもくれてやる」

ありす「約束ですよ。私たちも、復帰してすぐにこの仕事は大変ですから」

P「ああ、それじゃあ俺は藍子のところに行ってくる」

文香「藍子さんのことを……よろしく、お願いします……」

P「了解した」

パシュンッ!

美波「……」


……
…………
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/16(日) 20:58:42.00 ID:Is5iAFI70
――フレイヤ(通路)

美波「Pさん!」フワッ


P「美波? どうした」

美波「……言っておきたいことがあるんです」

P「……なんだ?」

美波「私は、言ってくれなくてもちゃんと分かるからいいんです。言ってくれたほうが嬉しいけど……」

美波「でも……言わないと、分からない子だっているんです。Pさんは、もう少しそこら辺のことを考えてくださいっ!」

P「そうだな、すまん」

美波「もうっ、今回は私たちは我慢しますけど……いいですか? Pさんがしっかりしてくれないと、私だって不安になるんですから」

P「もう心配しなくていい。俺は大丈夫だ」

美波「それならいいです。それじゃあ……よろしくお願いしますね」

P「ああ」


……
…………

385 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/16(日) 20:59:07.14 ID:Is5iAFI70
※イベントフラグが成立しています。

――フレイヤ(通路)

P「……」

愛梨「あっ、Pさん!」

P「愛梨か。どうした? フレイヤUのほうは……」

愛梨「いま蘭子ちゃんが、みんなと一緒にご飯食べてる頃ですけど……んー……」ジロジロ

P「どうした?」

愛梨「……Pさん、大丈夫そうですねっ! 私、心配でPさんの様子を見に行こうって思ってきたんですよ?」

P「愛梨にも心配掛けていたな……ああ、もう大丈夫だよ」

愛梨「よかったぁ♪ でも、私は大丈夫だって思っていたんですよ?」

愛梨「私や蘭子ちゃんに、色んなことを教えてくれて、助けてくれて、一緒にいてくれて……そんな優しいPさんなら、大丈夫だって♪」

P「随分と信頼されていたのか、俺は」

愛梨「はいっ! 信頼していますし、信じています。だって……ずっと一緒にいたから……」

P「……そうだな」

愛梨「それじゃあ、私は戻りますね。蘭子ちゃん、最近はご飯が美味しいって少し食べすぎてるみたいで……私のほうで注意してあげないとっ」フワッ



P「まったく、俺は本当に無駄なことで悩んでいたな」


……
…………
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/16(日) 20:59:45.58 ID:Is5iAFI70
どなたかいらっしゃいましたら22時30分ごろから再開します。
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/16(日) 21:00:21.87 ID:h2+Qumc1O
いるよ
388 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/16(日) 21:03:56.26 ID:8tLAC5GiO
盛り上がってきた
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/16(日) 22:32:44.59 ID:Is5iAFI70
――フレイヤ(藍子の部屋)

藍子「……」


P『美優のことは愛している。俺がユミルにいた頃から、ずっと……』


藍子「……」ギュッ……!


ピピッ!

P『藍子、いるか? 入ってもいいか?』

藍子「!?」ビクッ!

P『まあいい。入るぞ』

パシュンッ!

390 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/16(日) 22:39:55.20 ID:Is5iAFI70
P「藍子」フワッ

藍子「……」

P「どうした、文香たちから体調が優れないと聞いた。大丈夫か?」

藍子「……」

P「……俺と、話したくないか?」

藍子「……んの、ところ」ボソッ

P「ん?」

藍子「美優さんの、ところに……行ってあげなくて、いいんですか」

P「ああ、藍子と話したら行くつもりだ」

藍子「そう……」

P「藍子、俺はお前に話しておかなければならないことがある。聞いてくれ、聞くだけでいい」

藍子「……」スッ

P「俺は……美優を愛している。前にも言ったが、俺の正直な気持ちだ。それは、これからも変わらない」

藍子「なら……」グッ……

P「だが、もう1つ言わなければならないことがある」



P「藍子、愛している」



391 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/16(日) 22:48:58.47 ID:Is5iAFI70
藍子「え……」ピクッ

P「愛していると言った。俺の正直な気持ちだ」

藍子「でも……美優さん……」

P「美優のことも愛している。藍子のことも愛している……つまり、俺の気が多いということだ」

藍子「私のこと……愛、して……」

P「ああ、そうだ。だから……後は好きなようにしてくれ」

藍子「え?」

P「俺は言いたいことを言った。その……こういうことには腰が引けてしまうが、これ以上俺はどうすればいいか分からない」

P「正直……話しというよりは、俺は藍子に殴られにきたと言うほうが正しいかもしれん。俺自身も意外だったが、こういう男だったらしい」

P「だから、その……怒らせると思った。だから、気の済むまで殴るなりしてくれ。前に、奈緒にも同じようにやってもらったんだ」

藍子「……」

P「……すまない、藍子はたまに、俺にキツイ一発を入れてくることがあったから、そういうことも得意かと思っていたんだが」

藍子「……ぷっ」

P「ん?」

藍子「ふ……ふふふ……」
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/16(日) 22:53:06.47 ID:Is5iAFI70
P「どうした? 俺は、おかしかったか?」

藍子「ええ、可笑しい……可笑しいです。Pさん、ホントに……」

P「すまん。こういうことを伝えるのは、難しいな。いつも慣れん」

藍子「……バカ」

ギュッ……

P「馬鹿、か……ああ、俺は馬鹿だよ。思ったよりも、馬鹿な人間だった」

藍子「私、Pさんのこと……守ってあげたいって思って、それから、少しずつ傍にいたいって思うようになって……」

藍子「だけど、Pさんには守らなきゃならない大切な人がいて、私が……私なんかが、Pさんを求めるのは、ダメだって思って……」

P「そんなことはない……俺は、我侭な男だ。藍子にも、美優にも、傍にいて欲しいと思っている」

藍子「はい……Pさん、私も……Pさんのこと、愛しています」

藍子「美優さんのことを愛しているPさんを、愛しています……だから、私を……」

P「ああ、藍子のことは俺が守る。皆のことも……だから、藍子」

393 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/16(日) 22:54:41.72 ID:Is5iAFI70





P「全て終わらせて……皆で、家に帰ろう」

藍子「……はい」




……
…………
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/16(日) 22:56:09.95 ID:Is5iAFI70
>>1は勉強しましたが、一般的なエロゲーだとこういう展開の後はセックスするらしいです。
だけど冷静に考えて余裕の無いタイミングでセックスすることなんてまずないと思うのでこのスレではそんなことにはなりません。
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/16(日) 22:57:07.05 ID:UHcAuaPvO
それほど求めてないので続きどうぞ
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/16(日) 22:58:02.69 ID:lcKw1FRIO
勝利後というパターンもあるで
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/16(日) 22:59:36.85 ID:Is5iAFI70
――数十分後、フレイヤU(ブリッジ)

パシュンッ!

P「……」フワッ

志乃「あら……どうしたのかしら?」

早苗「イケメンじゃない。何か用?」

瑞樹「マニュアル、だいぶ読み込んだしシミュレーターも回したからいけると思うけど……」

P「そうか。それなら問題ない」スッ……

美優「あ……お疲れさまです……」

P「……」

美優「あの……?」

P「……次の戦闘、大丈夫そうですか?」

美優「す、少し……不安です。船長や、みなさんがいてくれますけれど……大きい戦闘は、いつも怖くて……」

P「大丈夫」

美優「え……?」

P「俺が守る。だから美優は……何も心配することはない」
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/16(日) 23:01:42.24 ID:hBdjCNQCO
>>1のそういうクールなところ好きだよ
399 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/16(日) 23:05:30.60 ID:Is5iAFI70
美優「あの……」

P「……船長、作戦の指定宙域ポイントは近い。そのうち千川中佐から編成の確認がくるはずだ」

志乃「ええ、話しておくわ……」

P「海賊2人も、頼んだぞ。この艦は任せた」

早苗「まっ、助けてもらった恩があるしね」

瑞樹「今回はしっかり働くから、心配しないで頂戴っ♪」

p「頼むぞ。では俺はフレイヤに戻る」フワッ

パシュンッ!


早苗「……健気ねぇ、あのイケメンも」

瑞樹「そうね。ちょっと美優ちゃんに妬いちゃうかも」

美優「え?」

志乃「何でもないわ……ふふっ、面白いわね……ここは」


……
…………
400 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/16(日) 23:20:38.20 ID:Is5iAFI70
――フレイヤ(通路)

P「これでいい……これで……」


整備長「少佐ー!」

P「ん、整備長か。どうした?」

整備長「いやー、ようやくNGFの整備も一通り終わったし、ちょっと休憩ついでに飯食おうかと思って」

P「それなら、島村少尉たちが食堂にいるらしい。一緒に食べてくればいい」

整備長「嬢ちゃんたちか。作戦前だし、しっかり食っといてもらわねえとな」

P「ああ、そうだな」

整備長「……しっかりやってもらわねぇとなぁ」

P「うむ、次の戦闘はこれまでで一番厳しいものになるだろう。だが、皆ならやれると俺は信じている」

整備長「そうだなぁ……少佐が信じてるってなら、俺も信じるしかねぇってところかなぁ」

P「なんだそれは。俺は整備長が皆の機体の面倒を見ているというところでも、信頼しているんだぞ」

整備長「うへぇっ、マジですかい。こりゃあ俺もプレッシャー掛けられちまったなぁ……」

P「そんなつもりはない……俺に何かあったときは、皆のことを頼む」

整備長「……そりゃあ、何かある前提ってことですかい?」

P「まさか、整備長だから頼めることだ」

P「整備長以外に頼めるヤツなんていない……俺はそう思っていたんだがな」

整備長「……ははっ! 少佐にそう言われちゃあ断れねえなぁ……あい、了解!」

整備長「だけど少佐も、前線に出た嬢ちゃんたちのこと、頼みますぜ!」

P「ああ、任せろ」

……
…………
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/16(日) 23:27:28.46 ID:+C9m3QmcO
藍子の出産シーンはまだですか
402 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/16(日) 23:30:25.65 ID:hn9Fkn9KO
まだまだ
403 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/16(日) 23:39:58.68 ID:Is5iAFI70
――2日後、フレイヤ(ブリッジ)

ちひろ『作戦予定の指定宙域ポイントY49に到着します』

千秋『千川中佐、次元振動の観測データの最新版は?』

ちひろ『最新のデータですと、観測された断層予測レベルは9になっています。間違いなく、大規模級の蜂の巣、もしくはクイーンが出現するかと思いますが……』

P「クイーンが出現するとなれば、断層レベルが10になってもおかしくはない。フレデリカ、どうだ?」

フレデリカ「んー……クイーンが来るような、来ないような……でも、やっぱり来ちゃうようなカンジするかなー」

晶葉「まあ来るということだろう。フレイヤの準備は進めているぞ」

ピピピッ!

時子『あなたたち、他ノルン艦隊がNGF小隊を出撃させる前に、フレイヤUとフレイヤ出しなさい」

愛梨『フレイヤと護衛のM-01は下げておかないといけませんからねっ』

美波「みんな、私たちは後ろにいるから、申し訳ないと思うけれど……」

卯月『大丈夫です! 私たちは後方の防衛ですから、しっかりお守りします!』

凛『前に出るノルン艦隊と強襲艦隊の護衛、ここまで来たからしっかりやってみせます』

未央『うん! プロデューサーや十時大尉たちのほうが大変だもん、私たちも甘いこと言ってられないからね!』

蘭子『うむぅ、我等の背中……んぐ……任へぇたぞ』

夕美「何食べてるの?」

蘭子『おせんべ』

菜々『あ、ナナの部屋にあったものを持ってきたので……』

ありす「あの、作戦前なんですけど……まあ、いいです」
404 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/16(日) 23:49:03.11 ID:Is5iAFI70
麗奈『アンタたちは相変わらず暢気ね……ま、いいわ。ちょっと時子、そろそろ時間でしょ』

時子『ええ、作戦準備にはいるわ。予定通り済ませなさい』

ちひろ『了解です。ではみなさん、M-01のハッチを開放します。譲渡されていたシステムを返却しますので、フレイヤの発進をお願いします』

楓「分かりました。出撃後はこちらは後方に下がります。フレイヤUのことは……お願いしますね、海賊さん」

志乃『任せて頂戴……ふふっ、この仕事が終わったら……一杯やりたいわね」

楓「あら、気が合いますね。それじゃあ作戦が終わった後にでも……」

加蓮『ちょ、ちょっと話し終わらないけど……』

ナオ『ははは……まあ、あたしたちも出撃準備しようか』

P「十時大尉、神崎中尉、ラピッドストライカー隊は出撃後は俺とフレデリカと共に前に出るぞ。ニュージェネレーション隊はノルン艦隊の護衛だ」

P「フレイヤUは強襲艦隊と共に前進、蜂の巣が出現した場合は陽電子砲にて足止めを頼む」

P「あとは……アインフェリア隊」

文香「はい……私たちも、成すべきことを……」

藍子「みなさんが戦ってくださる間……クイーンが出たときは、絶対に対話を成功させてみせます!」

志希「ま、上手くやるんじゃない? 前の実績だってあるしねー」

奈緒「そうだな……頼んだぞ」

P「よし……では皆、出撃準備だ」


……
…………
405 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/16(日) 23:57:19.35 ID:Is5iAFI70
――数十分後、フレイヤ(通路)

美波「ではP少佐、私たちは専用ステージのほうに向かいます」

P「ああ、クイーンが出現したときは頼むぞ」

フレデリカ「頑張ってねメッセンジャー!」

夕美「私たちはもちろんだけど……少佐たちのほうが危険だから……」

ありす「私たちの歌を届けるために、みなさんがクイーンのところまで行かなければならない……歯痒いですが……」

奈緒「それもあたしたちの仕事だからいいんだよ。だから……気にしないで歌ってくれ。みんなはアイドルなんだから」

文香「アイドル……そう、ですね。私たちは、アイドル……」

藍子「大事な本番、絶対に成功させます。だから、Pさん」

P「ああ、皆の歌、聞かせてもらう」

美波「お願いしますね? それじゃあみんな、行きましょう」フワッ

406 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/17(月) 00:04:07.29 ID:Sj8+GieP0
P「……よし、俺たちも」

晶葉「おーい奈緒、ちょっと待て」フワッ

奈緒「ん、晶葉? どうした?」

晶葉「助手よ、出撃前で悪いが少し奈緒を借りるぞ」

P「構わんが……どうした?」

晶葉「断層レベル8の発生前だ、その影響で事前に向こうの世界との通信が取れる状態になった。いま繋いでいて、向こうにいる北条加蓮に連絡が取れている状態だ」

奈緒「加蓮が!?」

晶葉「ああ、だから少し話して来い。不安にさせるようなことは言ってないから、そこは安心してくれ」

奈緒「……Pさん」

P「行ってこい」

奈緒「いいのか?」

P「ダメだと言う理由は無い。長くは待てんが、話してこい」

奈緒「……ちょっと、待っててくれ」フワッ

……
…………
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/17(月) 00:08:45.50 ID:Sj8+GieP0
――フレイヤ(格納庫)

晶葉「ほら、このモニターだ」


奈緒「加蓮……」フワッ

加蓮『奈緒……? 奈緒! そっちどう? 元気? 怪我とかしてない?』

奈緒「ああ、大丈夫だよ。晶葉は?」

加蓮『ちょっと前にどこか言っちゃったけど……何その格好、なんかエッチなんだけど……』

奈緒「こ、これはパイロットスーツだよ! ほら、アニメとかでよく見るだろ!」

加蓮『だって私あんまりアニメ見ないし。でも、そっか……これから戦ったりするの?』

奈緒「……まあ、いつも通りの任務だよ。何も問題ないし、すぐ終わらせて戻ってくる」

加蓮『そうなんだ……あ、そうそう聞いて、私ね、もうそろそろ出なきゃダメなんだけど、この後仕事でステージで歌うんだよ』

奈緒「おっ、そうなのか? あたしいないからTPは無理だけど……もしかしてソロか?」

加蓮『うん、久しぶりだけどね。あーあ、奈緒にも聞いてもらいたかったなぁ、私のソロステージ』

奈緒「うっ……酷いこと言うな……こっちは別世界に行ってる身だっていうのに」

加蓮『冗談だって……でも、早く帰ってきてね。私……待ってるんだから』

奈緒「……ああ」

加蓮『それじゃ、そろそろ出なきゃならないから切るね。奈緒、気をつけてね』

奈緒「分かってるよ。加蓮も……頑張ってな」

加蓮『うん』

ピッ……
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/17(月) 00:17:54.26 ID:Sj8+GieP0
――フレイヤ(通路)

奈緒「……」


P「奈緒」

奈緒「あれ、Pさん? フレデリカと一緒に先に行ったはずじゃ……」

P「フレデリカは先に行かせた。出撃前に、お前に話しておきたいことがある」

奈緒「……なんだ?」

P「……俺はこれまで、俺たちの世界の事情にお前が巻き込まれてしまったことに、どこか同情をしていた」

P「対話の日の戦闘の影響で、奈緒がこの世界に来た……あの戦闘で戦っていた俺にとっては、奈緒のことは他人事とは思えなかった」

奈緒「だから……あたしのこと、色々世話してくれたってことだよな」

P「ああ、だがそれも今日までだ」

奈緒「え……?」

P「奈緒、俺はこの3年間お前を見てきた。そして……いつの間にか、俺と並ぶくらい成長したと思っている」

奈緒「そんな、あたしは……」

P「いや……俺はそう思う。俺は……」



奈緒『あたしは……本当の意味で、大事にしたいものに気付けたのかもしれない』



P「あのときから、そう感じていた」

奈緒「あたしが……」
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