【安価】奈緒は生存本能ヴァルキュリアの世界で戦い抜くようです 4

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447 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:05:02.65 ID:IxPTzGW20
――戦闘宙域


白蜂「……!」ブブゥゥゥンッ!!

白蜂「……!」ブブゥゥゥンッ!!


奈緒「こっちにもう数匹流れてきたか……ナオ!」

ナオ『スティングの軌道予測データ修正、攻撃範囲変更!』カタカタカタッ!

ナオ『フォーメーション変更だ! 菜々さんは最後尾で弾幕、フレデリカと加蓮は菜々さんの援護だ!』

フレデリカ『はいはーい』ギュンッ!

加蓮『菜々さん、私たちで足止めしているうちに!』

奈緒「後の戦闘を考えると弾は使いたくない……ここでソードのほうは使い捨てる!」ジャキンッ!!

白蜂「!」ズドォンッ!!

奈緒「当たるか!」ギュオオオオオッ!!

ズバアアアアッ!!

白蜂「……」ブブ……ブ……

ドガアアアアアンッ!!

加蓮『ライフルで捌いてるうちに……菜々さん!』バシュゥンッ! バシュゥンッ!

菜々『了解です! こっちは持ち弾多いですからね、レーダー索敵範囲のスティング14匹にターゲット! 腕部兵装展開!』ガショガショガションッ!!

菜々『誘導ミサイル……名付けてウサミンミサイル発射!!』

ボボボボボボボボッ!!!!

ドガガガガガァンッ!!

ナオ『レーダー更新……残4匹、こっちで対処するぞ!』

奈緒「任せろ……!」ギュオオオオオッ!!

フレデリカ『おー、すごーい。それ何て名前のミサイルなの?』

菜々『型番は忘れました! なので全部ウサミンミサイルです!』

フレデリカ『フーン』


……
…………
448 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:05:54.88 ID:IxPTzGW20
――戦闘宙域

千秋『デュランダルを展開、前方スティング3匹は相手するわ。2機は後方のスティングに弾幕をお願い』ジャキンッ!

ギュオオオオッ!!

蘭子『愛梨ちゃん、千秋さんのTG1が前に出てる間に……!』

愛梨「はーい! バルムンク展開、16連装誘導ミサイルランチャー、ミストルティン……は節約しないとダメだから、ガンダルヴを射出します!」

ガション! ガション! ガション!

愛梨「千秋さん、射線データ送りますね! 撃ちますよ!」

千秋『私のほうは気にしなくて大丈夫よ、それよりスティングが他の場所に流れる前に急いで!』

蘭子『地獄の業火よ!!』

ドドドドドドドドッ!!

白蜂「!?」ギュンッ!!

千秋『逃がさないわ……!』ブォンッ!!

シュパアアアアン!!

ドガアアアアアアンッ!!

蘭子『残った相手は私のほうで!』ズドォンッ!!

ピピッ!!

P『各機、ノルン艦隊が前進する。こちらのラインも少し上げるぞ。合わせて前進している強襲艦隊の巣への陽電子砲射程範囲まで距離4100だ』

愛梨「まだ距離がある……でも、ECMフィールドの影響でスティングの動きも鈍くなっていますし、大丈夫ですね!」

ピピピピピッ!!

千秋『……いえ、そうでもないみたいね』

蘭子『この感覚は……!』


……
…………
449 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:06:54.22 ID:IxPTzGW20
――戦闘宙域

キィィィィン……

フレデリカ「……!」ピクッ!

奈緒『……』

ナオ『この感覚は……』

加蓮『ナオ……フレデリカ? どうしたの?』

菜々『どうしましたか……も、もしかしてトラブルですか!?』


フレデリカ「……来る、クイーン!」


……
…………
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:07:51.48 ID:IxPTzGW20
――フレイヤ(ブリッジ)

ピピピピピッ!

楓「この反応は……!」

ピピピッ!

ちひろ『各艦隊、新しい次元断層が発生しています! レベルは10です!!』

琴歌『レベル10……お話しに聞いていたクイーンということですね……!』

志乃『親玉、だったかしら? そう……ここからが勝負、かしらね』

ピピピッ!

晶葉『ブリッジ聞こえるか、こちら格納庫だ。フレイヤの積層イージス、ステージ上の生命維持装置の起動は確認済みだ』

志希『あたしも手伝ってたりして。音響チェックもしたよー』

楓「……分かりました」

楓「……」カタカタカタッ!

ピピピッ!

楓「宙域の各艦隊に通達します。これよりアインフェリアの宙域ライブが開催されます」

楓「みなさんも苦しい状態になるとは思います……ですが、彼女たちのことを、どうか応援してあげてください」

晶葉『……フレイヤのヴァルキュリアシステム、起動完了。脳波受信制御装置とステージとのリンク確認。準備は完了だ』

晶葉『楓、そちらの作業が増えるだろう。いまから私もブリッジに行く』

ピッ……

楓「……みんな、頑張ってください」


……
…………
451 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:08:28.73 ID:IxPTzGW20
――戦闘宙域

ピピピピピッ!!

愛梨『P少佐!!』

菜々『な、な、な……なんですかあれは!? あんなに大きかったんですかぁ!?』

P「叫ばなくても確認できている! 先に来ている蜂の巣の後方に出たか……クイーン!」



女王「……」ギッ、ギギギギギ……

G型「……!」ギュォンッ!

G型「……!」ギュォンッ!

G型「……!」ギュォンッ!



蘭子『フレデリカちゃん、大丈夫!?』

フレデリカ『……うん、大丈夫』

ナオ『レーダーに反応……G型がたくさん来るぞ!』

P「各機、ヴァルキュリアシステム起動だ。先に来たスティングも残っている状態だ、気をつけろよ……!』

奈緒『ああ……いくぞ!』


……
…………
452 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:08:55.67 ID:IxPTzGW20
――フレイヤ(ブリッジ)

ピピピッ!

P『ブリッジ、聞こえるか』

楓「P少佐、個別通信で……」

P『高垣中佐、クイーンが出現したのを確認した。ヴァルキュリア全機のバイタルデータをこちらにも回してくれ』

楓「……」

P『皆の状態を見て俺のほうで対処する。だから……楓さん』

楓「ずるいですね。そう言うなんて」

P『そうだな』

楓「……ヴァルキュリア各機、搭乗者のバイタルデータを転送します。各機のシステム起動後、リサーヴのスクリーンモニターに順次表示されます」カタカタカタッ!!

P『ありがとう。では、行ってくる』

ピッ!

楓「……Pさん」


……
…………
453 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:10:32.38 ID:IxPTzGW20
――フレイヤ(専用ステージ)

藍子「……ここに立つのも、3年ぶりですね」

文香「はい……暗く、静かで……けれども、私たちの視線の先には、幾つもの光が灯り、消えていく……」

夕美「だけどあの光は、みんなの命の光……」

ありす「そうです。ですから、その光を絶やさないために、私たちがここに立っているんです」

美波「ええ、そうね……」


ピピピッ!


楓『みんな、聞こえますか?』

ありす「高垣中佐ですか。聞こえていますよ」

楓『よかったわ。いま、晶葉ちゃんが専用ステージのヴァルキュリアシステムを起動しました。これで……準備完了です』

美波「……はい」

楓『大丈夫……Pさんが、みんなのことを見守ってくれていますから、思い切りやってください』

文香「そう、ですか……Pさんが……」

夕美「それなら大丈夫だね、Pさんがいてくれるなら!」

藍子「私たちも、最後まで歌うことができます」

美波「そうね……それじゃあみんな、行くわよ!」


「「「「「アインフェリア、いきます!!」」」」」


……
…………
454 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:12:02.14 ID:IxPTzGW20
――戦闘宙域


http://i.imgur.com/ag7hj0w.png


P「皆、G型との戦闘だ。ECMフィールドは常に維持しろ。目標はスティングの大規模級蜂の巣の奥に出現したクイーンだ」


http://i.imgur.com/GbXvxz5.png
http://i.imgur.com/Gj519SV.png
http://i.imgur.com/smSm15y.png


千秋『ええ!』

菜々『了解です! みなさん、ナナには縁がありませんけど、何だかよく分からないシステムを使うときですよ!』

ナオ『あたしたちはもう使ってるけどな!』

奈緒『蘭子!』

蘭子『全ては我が魂の躍動……ヴァルキュリアシステム、じゃなかった、ブリュンヒルデシステム起動!!』ピシィッ!

加蓮『ヴァルキュリアシステムだけど……P少佐、私も起動します!』パシュンッ!!

愛梨『GNS-062、063小隊聞こえますか。VPS-001、002小隊はこれからクイーンに歌を届けにいきますねっ!』

『こちらGNS-062、了解!』

『GNS-063、そちらは任せた!』

フレデリカ『クイーン……メッセンジャーの歌、聞いてね!』グッ……!


http://i.imgur.com/1FceSU7.png


P「よし、各機編成を維持したまま行くぞ!」


http://i.imgur.com/dp8H2ux.png


……
…………
455 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:13:24.62 ID:IxPTzGW20
――戦闘宙域


http://i.imgur.com/s8Ae5Wo.png


翠『みなさん、前方にクイーンが出現しました。ヴァルキュリアシステムの起動を!』

卯月「はい! 頑張ります!」

未央『システム起動! ここからが本番だね!』


http://i.imgur.com/kMmJYBi.png


凛『とはいえ強襲艦隊、ノルン艦隊が前進したから私たちも戦闘中だけど……ダインスレイヴ!』ズドォンッ!!

白蜂「!」ギュンッ!

凛『チッ……!』

智絵里『ミョルニル!』ギュオオオオオッ!!!!

ボシュシュシュッ!!

白蜂「!?」

ドガアアアアアアンッ!!

未央『ちえりん!』

卯月「智絵里ちゃん、来てくれたんですか!」


http://i.imgur.com/B0IixdY.png


智絵里『は、はい……お久しぶりです。コ、コンコルディア隊もこっちに移動してきましたので……』

『フレイヤの皆さん、隊長がお世話になったそうで……今度は私たちもご協力しますよ!』

卯月「部下がいる……ホントに隊長だったんだ……」

翠『了解です。こちらの機体情報も一部転送しておきます。桃華ちゃん!』


http://i.imgur.com/vNwdg8w.png


……
…………
456 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:13:54.31 ID:IxPTzGW20
――フレイ(ブリッジ)

桃華「翠さんからコンコルディア隊のローカル識別コードが転送されましたわ。データベースに登録しておきます」カタカタカタッ!

琴歌「はい、フレイは速度上げて強襲艦隊の左舷に位置取ります。フレイヤUにも連絡をお願いします」

桃華「わかりましたわ。フレイヤUの海賊さんたち、わたくしの声が聞こえますか?」

ピピピッ!

志乃『聞こえるわよ……』

早苗『なあに、前に出るの?』

瑞樹『あの大きいのが前に出るのって少し怖いんだけど……』

かな子「わ、私たちだって怖いですけど……みんな頑張ってるから、私たちも頑張りましょうよ」

美優『そ、そうですね……わかりました』

琴歌「かな子さん、前方よりスティングの群れが迫ってきていますわ」

かな子「わわっ!? 複合ミサイル発射管に装填したアルヴァルディ、発射します! 発射後再装填……レーヴァテイン1番、撃ちます!」

桃華「陽電子砲発射の距離まで何としても進みましょう!」


……
…………
457 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:14:25.08 ID:IxPTzGW20
――戦闘宙域


http://i.imgur.com/3IT7Xm2.png


P「数機ヴァルキュリアシステムを起動したか。バイタルデータは正常値……」

G型「!!」ギュォンッ!

G型「!!」ギュォンッ!

P「貴様等が何匹来ようが! GN形態に移行!!」ガションッ!

ギュオオオオオオオッ!!!!

G型「!?」ヒュカカカッ!!

P「ECMフィールドが効いて貴様等の反応が遅れているか! ビフロスト!!」

ボシュシュシュシュシュッ!!!!

ドガガガガガガァンッ!!

P「光波推進システムのおかげでこちらの継戦力は上がっている。このまま……!」
458 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:15:49.23 ID:IxPTzGW20

http://i.imgur.com/TdZ03Eg.png


菜々『ウサミンビーム!!』

ズドドドドドドドドッ!!!!

奈緒『ごんぶとビームか……だけど奥からまたG型が……!』

ナオ『残っていたスティングと合わせてこっち側にいる奴等は100は越えてるか……せめて蜂の巣を通過しないと!』

愛梨『弾の数もありますし、急いでいかないと大変ですよー! 行き帰りがありますから、いまの状態でもギリギリですっ!』

千秋『根競べするつもりはないわ、行きましょう!』


http://i.imgur.com/cDZPtOF.png


蘭子『うむ! 我と鏡像の蒼が道を開く!』

ナオ『あたしたちのことかよ! よし奈緒!』

奈緒『CG形態に戻るぞ。デュランダルWを展開!』ジャキンッ!

菜々『弾幕はナナと愛梨ちゃんに任せてください!』

P「よしダブル奈緒、黒川少佐、神崎中尉、前に出るぞ!」

千秋『了解、デュランダル……最後まで頼むわよ!』


http://i.imgur.com/V6Pm2WL.png
http://i.imgur.com/oNLqkZi.png
http://i.imgur.com/KQYAFnW.png

……
…………
459 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:16:55.73 ID:IxPTzGW20
――フレイヤU(ブリッジ)

志乃「左舷にイージスを集中……ティルウィング再装填準備……ニュージェネレーション隊の奥に見えるスティングにアルヴァルディ発射」

瑞樹「はいはい了解。ミサイル発射管1番から20番のアルヴァルディ発射、ティルウィングも照準開始!」カタカタカタッ!

早苗「ちょっとぉ、数が多くてアタシたちだけじゃなくて他も前進出来てないわよ、どうすんの!」

美優「最前列の強襲艦隊、一部被弾しています。戦闘は続行可能みたいですけど……」

ピピピッ!

整備長『おいお前ら、そっちは大丈夫なのかよ!』

志乃「あら、心配してくれているのかしら……? 大丈夫よ、私たちのほうは問題ないわ」

整備長『こっちのモニターでもレーダー見てるが、G型が流れてきてるから気をつけろよ!』

早苗「そっちのほうは相手したくないんだけど……! 干渉装置ってヤツはどうなってるのよ!」

瑞樹「進捗……エネルギー測定中みたいね。まだまだ私たちの仕事は終わらなさそうね……!」

志乃「後方のJ-01にミサイルでの弾幕支援、要請しましょうか……上手く立ち回らないと、前線のNGFが先に疲弊するわね……」


http://i.imgur.com/IziKtjD.png


……
…………
460 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:17:21.64 ID:IxPTzGW20




http://i.imgur.com/n5vgB0K.png



461 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:18:19.01 ID:IxPTzGW20
――戦闘宙域

P「奈緒、接近してくるG型が6匹だ、こちらで対処するぞ」

奈緒『了解! コンビネーションマニューバは!』

ナオ『軌道ルート予測……I01だ!』

P「了解した! GN形態で接近する!」ガションッ!

ギュオオオオオオオッ!!


http://i.imgur.com/SGZF4Z7.png


G型「!!」ブブゥゥゥンッ!!

ドシュシュシュシュッ!!

P「貴様等の針には当たらん! ダインスレイヴ!」ヒュカカカッ!!

ズドォンッ!!

ドガアアアアアンッ!!


http://i.imgur.com/jNkbmMg.png


奈緒『デュランダルW! はあああああっ!!』ブォンッ!

ズバアアアアアッ!!

G型「……」ブブ……

ドガアアアアアンッ!!

奈緒『Pさん!』

P「纏めてこられると面倒だ、このままここにいる奴等は落とすぞ!」

……
…………
462 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:19:17.01 ID:IxPTzGW20
――戦闘宙域

白蜂「!!」ヒュカカカカッ!!

ドシュシュシュッ!!

翠『当たりません! サーベル……はああああっ!!』ヒュカッ!

シュパアアアアアンッ!!


http://i.imgur.com/3u0RDCU.png


卯月「レーダー更新……巣からまたスティングが出てきました! 追加47匹です!」

凛『ちょっと、多いかも……』

未央『まだこっちにいるのも撃破してないのに!』

智絵里『み、みなさんダメです! 弱音を吐いちゃ……わ、私たちが、頑張らないとダメなんです!』


http://i.imgur.com/8cxh0Or.png


麗奈『よく言ったわね智絵里!!』ギュオオオオオッ!!!!


http://i.imgur.com/NeE9OiZ.png


ボシュシュシュシュシュッ!!

ドガガガガガガァンッ!!
463 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:20:27.02 ID:IxPTzGW20
ピピピピピッ!!

卯月「レーダーの反応が……!」

翠『麗奈さん!』

麗奈『アンタたち、これでも前線部隊よりは気楽なんだからしっかり仕事しなさい! アンタたちのやることなんでしょ!』


http://i.imgur.com/hwNQF4O.png
http://i.imgur.com/9L6mp8d.png


凛『中佐……は、はい!』

麗奈『アンタたちの旦那や蘭子たちが気張ってるんだから、帰る場所くらい守ってやりなさい! そうでしょ島村!!』

卯月「えええっ!? そ、そうですけど……わかりました、頑張ります!!」


http://i.imgur.com/d7zotii.png



麗奈『分かればいいのよ。それじゃアタシはちょっとアイツらのとこ行ってくるわ』ガションッ!!

ドシュウウウウウウンッ!!!!

未央『……うわー、ミサイルばら撒くだけ撒いてさっさと行っちゃった』

翠『とはいえ、麗奈さんのお話しはもっともです。私たちは艦隊を守りきりましょう』

凛『了解……奈緒、加蓮……!』


http://i.imgur.com/FLNGNtI.png
http://i.imgur.com/TpbatMy.png
http://i.imgur.com/FhOxEJe.png


http://i.imgur.com/C3jQXzq.png


……
…………
464 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:21:35.42 ID:IxPTzGW20
――戦闘宙域


http://i.imgur.com/LxCenXK.png


フレデリカ『人間は殺しちゃダメ! アタシたちのこと助けてくれたんだからー!』ズドォンッ!

ドガアアアアンッ!!

蘭子『奥からまたG型が……スティングも多い……』


G型「……」ブブブ……

白蜂「……!」ギュンッ!


http://i.imgur.com/8x1jH5M.png


加蓮『さっきよりは接近できているけど、せめてここの群れを抜けないと……!』

愛梨『……P少佐!』

P「分かっている。ラピッドストライカー隊とフレデリカは先行しろ」

奈緒『!』

菜々『えええっ!? でも少佐、ここのスティングの数……』

ナオ『まだ80は残ってる……ヴァルキュリアシステムがあったって、G型も混ざってる状態で分散するのは危険だ!』

千秋『そうよ! 足の速い3N-VPOがいるとはいえ……』

奈緒『……分かった』

加蓮『奈緒!?』

465 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:22:16.37 ID:IxPTzGW20

http://i.imgur.com/HKlJ4eK.png


P「そうか。よしそれではシンデレラガール、黒川少佐、ここは抑えるぞ」

蘭子『うむ!』

愛梨『はーい♪』

ナオ『ちょっと待てよ2人まで……』

奈緒『いいんだよ! あたしたちは……行くぞ!』


麗奈『そうよ! さっさと行きなさい!』


菜々『えっ!?』


http://i.imgur.com/W7J0jxh.png
466 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:22:58.73 ID:IxPTzGW20

http://i.imgur.com/5N88ISA.png


麗奈『アンタたち、まだこんなとこにいたの? さっさと仕事しなさい!』ギュオオオオオッ!!

P「麗奈か! 来てくれて助かる」

麗奈『アンタがだらしないから来てやったのよ! ちゃんと部下の面倒くらい見なさい! 菜々!』

菜々『は、ひゃい!?』

麗奈『そいつらのお守りは頼んだわよ』

菜々『……了解です! ラピッドストライカー隊の隊長として……みなさん、行きますよ!』


http://i.imgur.com/tmDwpMg.png


加蓮『菜々さん……』

ナオ『……了解。奈緒!』

奈緒「ああ、ここは頼んだ!」ガションッ!

ギュオオオオオオオオオッ!!!!

467 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:23:38.31 ID:IxPTzGW20

http://i.imgur.com/iyvw05b.png


愛梨『……行きましたね』

P「そうだな。俺たちは……」


http://i.imgur.com/qHWyE2X.png


G型「!!」ギュォンッ!

白蜂「……!」ギュンッ!

白蜂「……!」ギュンッ!


蘭子『魔王の怒りに触れるか……いざ!』

麗奈『遊んでやるわよ!』


http://i.imgur.com/NQ5cmZG.png


……
…………
468 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:24:29.69 ID:IxPTzGW20
――フレイヤ(ブリッジ)

http://i.imgur.com/cwXSurp.png
http://i.imgur.com/P17sDvC.png


晶葉「楓、アインフェリアの皆のバイタル値はまだ正常範囲だ。歌の効果もある程度は出ている」

楓「ですが、クイーンには届いていない、ですね……」

晶葉「やはりECMフィールドの影響だろう。ここはみんなを信じるしかない」

楓「誰かが、歌を届けてくれるのを……」

晶葉「ああ、私たちはここにいることしか出来ない。出来ないからこそ……最善を尽くそう」

楓「……そう、ですね」


http://i.imgur.com/C5st1tM.png
http://i.imgur.com/h6o4SYu.png


……
…………
469 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:25:07.66 ID:IxPTzGW20
――戦闘宙域


女王「……」ギ、ギ、ギギギギ……

キィィィィン……

女王「……!!」


ギュドォォォォンッ!!!!



http://i.imgur.com/U3Iyxo2.png


……
…………
470 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:25:50.19 ID:IxPTzGW20
――ノルンS-02(メインブリッジ)

「クイーンより高エネルギー反応!!」

時子「まさか粒子砲……射線割り出しなさい!」

「算出……出ました!」

時子「宙域の全艦、前戦闘機に通達! 急いで射線上から退避しなさい!!」

「粒子砲、来ます!」

時子「総員衝撃に備えなさい!」


……
…………
471 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:26:24.67 ID:IxPTzGW20
――戦闘宙域


ドドドドドドドドドドッ!!!!


未央『わあああああっ!?』

翠「卯月さん! こちらに!」

卯月『あわわわわわ!!』

凛『こ、この砲撃……!?』


「た、隊長……ぐあああああああ!?」

「うわあああああ!!」

ドガガガガァンッ!!

智絵里『み、みなさん! みなさん!! そ、そんな……』


ドガアアアアアアンッ!!!!

翠「しまった、強襲艦!?」バッ!


……
…………
472 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:27:03.78 ID:IxPTzGW20
――フレイ(ブリッジ)

琴歌「桃華ちゃん、艦の被害はどうなっていますか!?」

桃華「う……フ、フレイは回避できましたわ。フレイヤUも無事です。後方のフレイヤも……ですが、前線に出ているヴェール3隻が……」

ピーッ……

かな子「さ、3隻大破……2隻損傷、これじゃあ巣に接近するのが……」

琴歌「いいえ、私たちがやらなければなりません! 落ちたヴェールの分までカバーしましょう!」

かな子「無茶苦茶だよぉ……で、でもやらないと私たちも……」

桃華「そうですわ! 千秋さんも翠さんも、Pちゃまも頑張っておりますもの!」

琴歌「はい、こちらも最後まで戦いましょう!」


……
…………
473 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:27:36.18 ID:IxPTzGW20
――戦闘宙域


愛梨「P少佐! いまの……」

P『クイーンの砲撃……ノルンの陽電子砲並の……いや、射程を考えるとそれ以上の……!!』

蘭子『いまので味方が浮き足立って……少佐、このままだと……!』

千秋『強襲艦隊のほうも被害が出ている……このままだと巣の破壊が出来ないわ!』

P『くっ、このままではこちら不利か……』


愛梨「……P少佐、行ってください」


P「愛梨!?」

愛梨「ここは私と蘭子ちゃんで何とかします。Pさんは奈緒ちゃんたちを助けに行ってください」

P『だがここのスティングも残っている。G型も……』

愛梨「大丈夫です。だって……」



愛梨「だって、私たちには……Pさんがいてくれるんですよね?」


474 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:28:28.53 ID:IxPTzGW20

P『愛梨……』

愛梨「だから、私たちは大丈夫です。千秋さんも、翠ちゃんたちのところに戻ってフォローしてあげてください」

千秋『でも、それじゃああなたたちが……』

蘭子『クッ、クックックック……! 我を忘れたか! 漆黒の闇に舞い降りた魔王! 我の第2形態ブリュンヒルデ!!』

蘭子『……私と愛梨ちゃんなら、大丈夫です。だからPさん、お願いします』

P『蘭子……』

愛梨『強襲艦隊、スティングの群れに押されて後退しています。G型も流れてきているみたいです』ピピッ!

麗奈『……ねえ、アンタ』

P『……黒川少佐、麗奈は強襲艦隊に合流だ。俺はラピッドストライカー隊と合流する。シンデレラガールは……ここを頼むぞ』

愛梨「はい!」

麗奈『アンタたち、死ぬんじゃないわよ!』

千秋『ごめんなさい2人とも……艦隊が持ち直したら戻ってくるわ』

P『よし……行くぞ!』

ドシュウウウウウウン!!!!

475 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:29:40.55 ID:IxPTzGW20

蘭子『……行っちゃった』

愛梨「うん……でも、大丈夫。私たちには、Pさんがいてくれるから」カタカタカタカタッ!

ガションッ!!

『―Valkyria System Start Up―』ピシィッ!

パシュウンッ!!


愛梨「だから、私の久しぶりのヴァルキュリアシステム……」ピッピッピッピッ!!


『―Hyper Maneuver Mode Migration―』


愛梨「あのときと同じように……一緒に行きましょう、蘭子ちゃん!」

蘭子『……偶像の象徴と共に!』


……
…………
476 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:30:17.94 ID:IxPTzGW20
――戦闘宙域

加蓮『奈緒! 強襲艦隊が……!』ドシュゥンッ! ドシュゥンッ!

フレデリカ『そんな……クイーン、どうしてそんなことしちゃうの……?』

菜々『ノルン艦隊は無事みたいです。ナナたちはここで足を止めるわけにはいきませんよ!』

ズドォォンッ!!

奈緒「分かってる! あたしたちは……こんなところで!」ブォンッ!!

ズバアアアアアッ!!

G型「……」ブ……ブブ……

ドガアアアアアンッ!!!!

ナオ『だけど蜂の巣の近くで……後はここさえ越えればクイーンまですぐなのに!』

奈緒「くそっ、どうすれば……!!」


……
…………
477 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:31:17.70 ID:IxPTzGW20
――戦闘宙域

P「全機ヴァルキュリアシステムを起動したか。千秋と翠も、システム稼働中か……」ピッ、ピッ、ピッ……

G型「!!」ブブブゥゥンッ!!

P「ニュージェネレーション隊と加蓮、蘭子はイエローゾーンか。アインフェリアの皆も……」ガションッ!

ドガガガガガガガッ!!

ドガアアアアアンッ!!!!

P「……」



晶葉『26分だ。よくこれだけ続いたな。助手のバイタル値がレッドゾーンになるギリギリだったが』



P「シミュレーターでは5人分で26分。それなら、13人分で10分くらいは持たせてみせるさ」ピッ、ピッ、ピッ……

『―Valkyria System Start Up―』ピシィッ!

パシュウンッ!!

P「各機のヴァルキュリアシステムとのデータリンク正常……起動確認……!!」ドクンッ!!

ドクンッ! ドクンッ!!

P「……み、皆の……恐怖……だが、いまの俺は……」カタカタカタッ!

ピピピッ!!

P「皆の恐怖を背負う以上に……皆を失うことを、何よりも恐れている」



奈緒『だからPさんも、みんなのためでも何でもいい! 最後は、自分のために……自分の幸せのために、やりたいことをやってくれよ……!』



P「……奈緒」

478 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:31:45.87 ID:IxPTzGW20

P(……そう、か)

カタカタカタカタッ

P「……皆、聞こえるか」ピピピッ!

美波『Pさん?』

P「ステージ中ですまない。皆の歌……聞こえているぞ」

ありす『……どう、したんですか?』

P「その歌で、人を、ビーを……皆を導け。お前たちならそれが出来る」

文香『Pさん……それは……』

藍子『どうしてそんな……』

P「最期まで……聞いているぞ」

夕美『P……Pさ――』

ピッ!

P「美波、文香、ありす、藍子、夕美……生きてくれ」

……
…………
479 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:32:37.32 ID:IxPTzGW20
――戦闘宙域

ピピピッ!

ナオ『くっ、このG型の群れが……!!』

加蓮『いま身体が軽く……ううん、それよりもまだ来る、上から!』

菜々『ウサミン……ロケットパーンチ!!』ガションッ!

ドドドドドッ!!

奈緒『速度上げるぞ! まずは上の3匹からだ!』


ドシュシュシュシュンッ!!

G型「!?」

ドガアアアアアアンッ!!!!


P「……大丈夫か、お前たち」

ナオ『P少佐、戻ってきたのか!』

フレデリカ『プロデューサーだー!』

奈緒『だけど、このG型とスティングの群れを抜けないとクイーンのところに……!』

P「……奈緒、少し聞け」

奈緒『え……?』

P「以前話したな。俺たちがこうして出会ったことに、意味があると」

奈緒『Pさん……』

P「奈緒、お前は生きろ。奈緒の世界と俺たちの世界……加蓮、ナオ、皆を……最後はお前が守るんだ」

フレデリカ『え……?』

加蓮『Pさん!?』
480 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:33:15.23 ID:IxPTzGW20

奈緒『おいバカ、突然何言ってんだ! おい!!』

P「この数のG型だ、誰かが引きつけておかねばならん……行け」

ギュオオオオオオオッ!!!!

ナオ『何やってんだ! 突っ込むなP少佐!!』


G型「……!」ズドォンッ!!

G型「……!」ズドォンッ!!

G型「……!」ズドォンッ!!


加蓮『Pさん!』

奈緒『Pさん!』

菜々『少佐!』


ギュオオオオオオオッ!!!!

フレデリカ『ダメ!!』ギュンッ!!

P「フレデリカ!?」

ドガガガガガァンッ!!!!

フレデリカ『あああああああっ!?』バチバチバチィッ!!
481 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:34:25.01 ID:IxPTzGW20
奈緒「フレデリカ!!」

P「フレデリカ……フレデリカ!!」

ナオ『おいフレデリカ! しっかりしろ! 応答しろよ!!』

フレデリカ『ダ……メ……プロ……』バチッ、バチバチ……

P「おいフレデリカ、NGFの損傷はどうなっている、フレデリカ!!」カタカタカタッ!!

奈緒『くっ……こいつらああああ!!』ギュンッ!

ズドォン!!


フレデリカ『メッセンジャーが……みんな、守って、くれ……て、アタシ……も……』

フレデリカ『だけど……メッセンジャー……プロデューサーが、守って……じゃないと……』

P「!!」

フレデリカ『アタシも……これで、メッセンジャーみたいに……みん、な……』

P「おい……おい、フレデリカ……フレデリカ!!」

フレデリカ『……』

奈緒『フレ……くそおおおおお!!』

ナオ『……加蓮、フレデリカの3Nを連れてフレイヤに戻れ』

加蓮『え……でも、ナオ……』

ナオ『戻れ……戻るんだ!!』

奈緒『……菜々さん、加蓮とフレデリカをフレイヤまで頼む。ARGTなら帰りのスティングを……!』

菜々『……分かりました。ARGT、胸部装甲展開……イージスを起動します。加蓮ちゃん、ナナの後ろに』

加蓮『イヤ!! ナオが……奈緒が……』



ナオ『……大丈夫だ加蓮、あたしが――』



加蓮「……!!」


……
…………
482 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:35:18.13 ID:IxPTzGW20
――フレイヤ(ブリッジ)

楓「晶葉ちゃん、みんなのバイタルは!」

晶葉「助手がシステムを起動している! おかげで皆のバイタル値はある程度安定したが、いずれシステムの制御上限に達してしまう! このままでは……」

ピピピッ!

楓「通信……こちらフレイヤ」ピッ!

加蓮『……こちら2号機、フレデリカ機が被弾しました。これより帰艦します』

晶葉「フレデリカが!?」

楓「前線のVPS-001と002小隊はどうなっているんですか? Pさんと奈緒ちゃんたちは……」

加蓮『大丈夫です。ハッチ開ける準備をお願いします』

晶葉「……分かった。医務室に機材を置いている。戻ったら連れてってやってくれ」

加蓮『了解です』ピッ!

……
…………
483 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:35:45.76 ID:IxPTzGW20
――戦闘宙域


加蓮(ナオ、奈緒……私は……)




ナオ『あたしが、守ってやるよ。今度は……嘘じゃない』




加蓮(私は……信じてるから)


――
――――
484 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:36:16.82 ID:IxPTzGW20




『奈緒、私の歌……』



http://i.imgur.com/nW3dAXk.png



――
――――
485 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:37:29.51 ID:IxPTzGW20
――ノルンS-02(メインブリッジ)


http://i.imgur.com/ZAPFX2K.png


「G型更に接近! 艦正面です!」

時子「ブリンガーで落とせ! イージスを急ぎなさい!」

「ダメです、速度が……!」


G型「……!!」ドシュシュシュッ!!


時子「くっ――」


――ドシュッ!!


時子「攻撃が……」

ピピピッ!


智絵里『……とき、こ……さん』ザッ、ザザザッ……


時子「智絵里!? あなた機体が……!」


http://i.imgur.com/xnslHdR.png


……
…………
486 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:39:04.29 ID:IxPTzGW20
――戦闘宙域


http://i.imgur.com/Ay1NdBa.png


ビビビビビッ! ビビビビビッ!

智絵里「時子さん……私、ずっと、迷惑かけて、ばかりで……」

バチッ、バチバチッ……

智絵里「だけど、四葉の、クローバー……受け取ってくれて、嬉しくて……」

時子『智絵里! 動けるならそこから離れなさい、G型は他の隊に任せなさい、智絵里!!』


智絵里「時子さん……ありが、と――」


http://i.imgur.com/AgQl6jd.png


……
…………
487 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:40:01.63 ID:IxPTzGW20



ドガアアアアアアアンッ!!!!


――ピーッ!!



時子「智絵里いいいいいいい!!!!」




……
…………
488 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:40:44.42 ID:IxPTzGW20
――戦闘宙域

卯月「智絵里ちゃん!!」

未央『ちえりん……ちえりん! よくも!!』

ボシュシュシュンッ!!!!

ドガアアアアアアンッ!!


ピピピッ!

時子『宙域のNGF……巣への、進行ルートを……何としても確保しなさい……!』



http://i.imgur.com/If752SP.png


卯月「財前大佐……」

未央『ちえりんの、ちえりんの仇……しまむー!!』

卯月「……う、うああああああ!!」ガションッ!!

ドシュウウウウウウンッ!!!!

G型「……!」ギュンッ!!

凛「しまった!? G型が1匹ここを抜けた……フレイヤが!!」


……
…………
489 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:41:23.00 ID:IxPTzGW20
――フレイヤU(ブリッジ)


ドガアアアアアンッ!!

美優「きゃあっ!?」

志乃「くっ……随分と、激しいわね……」

瑞樹「ブリンガー5番から8番破損、レーヴァテイン2番使用不能……!」

早苗「ちょっと、左舷ブロックで火災よ!」

ピピピッ!

整備長『おい! こっちで火は何とかする! 戦闘はどうなってる! 少佐たちは、とときんはどうした!』

瑞樹「ちょっと待って……イケメンたちはかなり奥に行ってる……愛梨ちゃんと蘭子ちゃん、スティングに囲まれて……!」

整備長『……分かった』

ピッ!

早苗「こっちも陽電子砲の射程まであと少しなのに……!!」

志乃「いまのうちに、陽電子砲の展開準備……あと少しなら、何としても撃つわよ……」


http://i.imgur.com/AKPJWzx.png



……
…………
490 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:42:36.26 ID:IxPTzGW20
――戦闘宙域


http://i.imgur.com/y0FoPsf.png


P『……』

奈緒「Pさん動け!! フレデリカの分まであたしたちがやらなくてどうすんだよ!!」

ナオ『P少佐! ここで終われないだろ!!』


麗奈『アンタたち!!』

ドシュウウウウウウウンッ!!


奈緒「麗奈!?」

ナオ『中佐!』


麗奈『このバカ!! アンタ、ここに来てふざけんじゃないわよ!! アンタは自分がやらなきゃならないこと、忘れたわけ!?』

P『麗奈、お前もこっちに来たのか……』

麗奈『千秋は送ってやったわよ! 後はアイツらに何とかさせるわ!』


491 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:43:19.41 ID:IxPTzGW20
P『俺は……』

麗奈『アンタを信じて、付いて来たバカたちのところに戻るんでしょ! そんなことも忘れた腑抜け、レイナサマは許さないわよ!!』

P『皆……そうだ、皆……!』

奈緒「Pさん、行こう! 急がないとクイーンも……!」

P『……すまなかった。しかし、この現状では』

麗奈『ここはアタシが遊んでやるから、アンタたちは行きなさい!』

P『麗奈!? しかし……』

麗奈『つべこべうるさい! 行け!!』

ナオ『中佐、でも!!』

P『……行くぞ、2人とも』

奈緒「Pさん……」

P『行くぞ!!』

奈緒「……ああ、わかった!」ガションッ!

ドシュウウウウウウンッ!!!!


麗奈『……そう、それでいいのよ』


……
…………
492 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:44:08.15 ID:IxPTzGW20
――フレイヤ(専用ステージ)


美波「Pさん!!」



G型「!!」ズドォンッ!!




藍子「――!」



ドガアアアアアアアアンッ!!!!



http://i.imgur.com/6l2ElLo.png



……
…………
493 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:45:45.62 ID:IxPTzGW20
――フレイヤ(ブリッジ)


ドガアアアアアンッ!!!!

楓「ああああっ!?」

晶葉「しまった、ステージが……みんな、無事か!? 応答しろ!!」

楓「艦の、状況は……」グググッ……

晶葉「くっ、積層イージス……一部損傷、展開に制限が……!」カタカタカタッ!


ピピピッ!

麗奈『晶葉』


http://i.imgur.com/OX7IOW5.png


晶葉「麗奈!? どうした……」

麗奈『アンタ、やっぱり天才ね。あいつらのこと……頼むわよ』

晶葉「麗奈……そうか、わかった」

麗奈『話しが早くて助かるわ。それじゃ』

ピッ!

晶葉「麗奈……」


……
…………
494 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:47:18.22 ID:IxPTzGW20
――戦闘宙域

http://i.imgur.com/Pd5hd4Y.png

ピッ!

麗奈「ちひろ、聞こえる?」

ちひろ『麗奈ちゃん!? いきなり通信なんて……』

麗奈「アンタ、自分を見失わないようにしなさい。同じことしちゃダメよ」

ちひろ『麗奈ちゃん? 麗奈――』

ピッ!


麗奈「……いまの装備で、こいつらと大規模の巣を足止めすることはできない、か。来るまでに無駄に遊びすぎたわね。弾も少ないし」

麗奈「なら、やることは1つね。機体をオーバーロード状態にして、そのまま突っ込む……!」ギュオオオオオオオッ!!

麗奈「……ええ、分かってるわよ」ガションッ! カタカタカタッ!! ピッピッピッピッ!


『―Limit Over Blazing Storm―』


ドシュウウウウウウンッ!!!!

麗奈「あいつらになら、この世界を任せていいんじゃないの? アタシは、もう帰るわ」ピッ、ピッ、ピッ……

麗奈「ま、これでいいのかしらね。ナナ、島村、ひか――」ギュオオオオオオオッ!!!!

パアアアアアアッ!!!!


http://i.imgur.com/YkjK0Iu.png


……
…………
495 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:49:01.15 ID:IxPTzGW20
――戦闘宙域

奈緒『Pさん! 麗奈の反応が!』

ナオ『小関中佐……くそぉ!!』

P「止まるな2人とも! クイーンは目の前だ……ここで止まっては麗奈が開いてくれた道が……!!」



女王「……」ゴゴゴゴゴ……



ナオ『クイーン……! どうして、どうしてこんな……あたしたちは、ビーと生きているんだ! みんな、一緒にいることが出来るんだ!』

奈緒『だけど、お前たちがここに来てしまったら、全部が壊れるんだ! だから、あたしたちは……!』


http://i.imgur.com/vXSGgKr.png


G型「……!」ギュンッ!

G型「……!」ギュンッ!

G型「……!」ギュンッ!

ドシュシュシュッ!!

奈緒『くっ……!』

P「奈緒、お前たちが行け!!」ギュンッ!!

ドガガガガガガッ!!

ナオ『少佐!?』

奈緒『でもまだG型が……』

P「構わん! お前たちが行くんだ! 忘れたか? 俺は……」


P「俺は、トランプが得意なんだ」


ナオ『はぁ!?』
496 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:50:27.49 ID:IxPTzGW20
http://i.imgur.com/tHkfD89.png


P「最後にお前たちがいる。いまの俺にとってはそれで十分だ」

ナオ『おいなんだよそれ!』

奈緒『行くぞ! つまりあたしたちは切り札ってことだよ!』

ナオ『わかりにくいんだよ! ああもう、持ちこたえてくれよ!』

P「分かっている。早く行け」

奈緒『了解!』

ドシュウウウウウウンッ!!!!


P「……最後に相手するのはお前たちか。G型20匹、ダブル奈緒なら奥にいる奴等も上手く避けていくだろう」

P「リサーヴのビームウィングを展開。高機動マニューバモードに移行する」ガションッ!! カタカタカタカタッ! ピッピッピッピッ!!


『―Invisible Maneuver Mode Migration―』


P「……お前たちが、白塗り以上であれば俺に勝つ見込みはあるだろう」ピッピッピッピッ!!

G型「!!」ブブゥゥゥンッ!!

G型「!!」ブブゥゥゥンッ!!

P「しかし、残念だな。いまの俺は負けん、皆と繋がっているからな」ピッ……


『―Limit Over Blazing Storm―』


P「助かったそ博士。そして麗奈、行くぞ……!!」ガションッ!

ギュオオオオオオオオッ!!!!


……
…………
497 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:52:12.65 ID:IxPTzGW20
――戦闘宙域

愛梨「ミサイルランチャー!!」ボシュシュシュシュッ!!

ドガガガガガガガァンッ!!!!

白蜂「!!」ギュンッ!

愛梨「まだスティングが……! あっ、ミサイルランチャーの弾が……速射ライフルのエネルギーも……!」カチッ、カチッ

蘭子『我等に触れるな!!』ドシュウンッ!!

ドガアアアアアンッ!!!!

愛梨「蘭子ちゃん!」

蘭子『愛梨ちゃん、ウェポンポインターを出して! ウィングバインダーのバルムンクを1つあげるから!』ガションッ!

愛梨「ありがとうございますっ! でも、こっちの機体エネルギーもあと少しで……」

蘭子『くっ……このままでは……』


http://i.imgur.com/WvDY64c.png


整備長『うおおおおおおおお!!!!』ギュオオオオオオッ!!!!

ドシュウンッ! ドシュウンッ! ドシュウンッ!

ドガアアアアアンッ!!!!
498 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:53:02.32 ID:IxPTzGW20
愛梨「せ、整備長!? その3Nどうしたんですか!」

蘭子『何故そなたがここに!』

整備長『少佐! 俺たちの……俺たちがあああああああ!!!!』ギュンッ!

白蜂「!」ヒュカカカッ!!

ドシュシュシュッ!!

整備長『があああああっ!!』ドガガガガガァンッ!!

愛梨「整備長! ダメ、下がってください!!」

整備長『う……お……俺たちの……む、す……』バチッ、バチッ……バチッ……


『お父さん!』


整備長『う、あ……か……な……ああああああああ!!!!』ガションッ!!

ドガガガガガガッ!!

愛梨「整備長!!」

整備長『諦めんな! とときんもらんらんも、みんなのためのアイドルじゃねえのか!!』

蘭子『……そうだ、我は……おおおおおおお!!』ガションッ!!

ギュオオオオオオッ!!

愛梨「私も……そう、歌を届けることが出来なくても、最後まで……!!」ドシュウンッ! ドシュウンッ!

……
…………
499 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:54:33.34 ID:IxPTzGW20
――戦闘宙域


女王「……」ギ、ギギギギ……


奈緒「見えた、クイーン!!」

ナオ『っ!? 奈緒!』

G型「!!」ヒュカカカッ!

ドシュシュシュッ!!

奈緒「しまっ……!?」ゾクッ!

ナオ『こ、のおおおおお!!』カタカタカタッ!!


ブッピガンッ!!


奈緒「ぐっ、ドッキング解除か!? いまので回避できた……!」

ナオ『この状態だとG型相手じゃあ……くそっ、ヴァルキュリアシステム……再起動!!』ピシィッ!

パシュウンッ!!

ナオ『ぐぅっ!?』ドクンッ!!

奈緒「ナオ!?」

ナオ『こ、これが……宇宙、なんで、こんなに広くて、暗くて……で、でも……!!』ハァ、ハァ、ハァ……

ナオ『……ビフロスト!!』

ボシュシュシュシュッ!!

G型「!!」ギュンッ!

ドガガガガガガッ!!

ナオ『よ、避けるのか……』ドクンッ! ドクンッ!
500 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:55:47.22 ID:IxPTzGW20

http://i.imgur.com/E4GjQdX.png


奈緒「バカ! 耐性もないのに……ミサイルが相手してる間にドッキングだ!」カタカタカタッ!

ナオ『あ、ああ……!』ギュオオオオオオッ!!


ブッピガンッ!!


ナオ『システム再起動……はぁ、はぁ、はぁ……』

奈緒「大丈夫か!?」

ナオ『だ、大丈夫だ……最後はコイツだけだ、奈緒!!』

奈緒「ああ……デュランダル!!」ブォンッ!!

ズバアアアアアッ!!!!

バキィンッ!!

G型「……」ブ、ブブブ……

ドガアアアアアアンッ!!!!

奈緒「くそっ! デュランダルが……だけど、これで……」
501 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:57:03.75 ID:IxPTzGW20

女王「……」

奈緒「……聞こえるか、クイーン! アインフェリアの……みんなの歌が!」

奈緒「あたしたちは生きている! ビーも一緒に……あたしたちは戦いたくない。戦う必要なんてない……」

奈緒「お互いに、生きていけるんだ。それぞれのいるべき場所で!」


http://i.imgur.com/NUuXnO9.png



女王「……」ギ、ギギギギ……


キィィィィン……!!!!


奈緒「そうだ、あたしたちは……」


バチッ、バチッ……


奈緒「お互いの、いるべき居場所に――」


http://i.imgur.com/CurnEtM.png


……
…………
502 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:57:43.72 ID:IxPTzGW20

P『……皆の歌が、聞こえる。あのときのように』

P『ここは……』


美優『……さん、Pさん……!』


P『美優……ここは……それに、俺の名前を……』

美優『はい……私は、あなたのことを……』

美優『すみません、ずっと、いなくなってしまって、お1人に……させて……』

P『……いや、俺は1人じゃなかった。皆がいてくれた、一緒に……それに、美優も……』

美優『はい、私も……これから、あなたと一緒に……』


……
…………
503 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:58:37.28 ID:IxPTzGW20

『……行くのか?』


『ああ。呼んでいるんだ、アイツが』


『最後に、伝えておくこととか、あるか?』


『そうだな……ありがとうって、伝えてくれ』


『それだけでいいのか?』


『それだけでいい。だって、あたしたちは……これで正しかったんだから』




『……それじゃあ、あたしからも一言……ありがとう』


『……ああ』


http://i.imgur.com/8d1mHo4.png


……
…………
504 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 22:59:18.89 ID:IxPTzGW20

――ノルンM-01(メインブリッジ)


ピッ、ピッ、ピッ……


ちひろ「スティングたちの反応が消えた……巣の反応も、一緒に……」

ピピピッ!

晶葉『……クイーンが連れて行ったということか。アインフェリアの歌を聴いて、理解してくれたのか、どうなのか』

楓『これで……よかったのでしょうか』

志希『さあねー。でも、あたしたちはフレちゃんたちと一緒に生きている。いつか……本当に分かり合えるときが来るかもね』


ちひろ「いつか……そう、いつか、ですね」


……
…………
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 23:00:26.10 ID:IxPTzGW20
――戦闘宙域


ピッ……ピッ……ピッ……


加蓮「リサーヴの反応……Pさん!」ピピッ!


P『北条、少尉か……なぜ、ここに来た』


加蓮「フレデリカは菜々さんが……それより、ナオたちは!?」

P『奈緒……そうだ、奈緒は……!』

加蓮「……3Nの信号があった。Pさん!」ピピッ!

P『ああ、迎えに……行くか……』



……
…………
506 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 23:01:23.97 ID:IxPTzGW20
――戦闘宙域(3N-SD-VPO機体内)


ナオ「そうだな……奈緒、あたしたちは……」


ピピピッ!

加蓮『ナオ!!』


ナオ「加蓮……ああ、あたしだ……加蓮の、声だな」

加蓮『ナオ……! よかった、無事だったんだ!』

ナオ「約束したからな……あたしは、生きているよ。ここにいる」


加蓮『……奈緒? ねえ、ナオ……奈緒は……』

ナオ「ああ、これでいいんだ。あたしたちは……」

加蓮『ナオ……?』

507 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 23:02:07.68 ID:IxPTzGW20




ナオ「あたしたちは……お互いの、いるべき場所に……帰ったんだ」


http://i.imgur.com/1diSzjL.png



――
――――
508 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 23:02:46.05 ID:IxPTzGW20
――河川敷




「歌……聞こえていたよ」


「……そっか」



509 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 23:03:58.47 ID:IxPTzGW20




「……おかえり、奈緒」



「ああ、ただいま……加蓮」





……
…………
………………
……………………
510 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 23:06:34.39 ID:IxPTzGW20

【奈緒は生存本能ヴァルキュリアの世界で戦い抜くようです】

                 完


                to be......


            ――――――――
              ――――
                ――
511 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 23:08:42.94 ID:IxPTzGW20
おわり
512 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/21(金) 23:17:56.41 ID:Ur2hbtWno
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/21(金) 23:19:50.27 ID:IxPTzGW20
0時以降か明日辺りに二言三言+下らない話しを投げます。
前回と同じく諸々の話くらいですが、ちょっとデレステやろうかどうしようかなと思っていたのでとりあえず中断で。
514 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/22(土) 00:31:43.37 ID:ksWh0alC0
乙です!
515 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/22(土) 00:46:55.17 ID:yUdvx3cXO
おつ
516 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/22(土) 00:53:48.71 ID:W/GmLnPf0

ノーマルエンドってとこかな?
後日談も期待
517 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/22(土) 01:14:18.70 ID:MmZ4wYCdo
おつおつ
後日談楽しみ
518 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/22(土) 01:17:34.49 ID:IG9t/8+E0
519 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/22(土) 04:55:57.06 ID:yCdFYnfuo

SSで泣いたの久々だぞ
520 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/22(土) 06:30:24.00 ID:alFMXs9Mo
乙、前回と同様いい歳してんのに興奮してしまった
521 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/22(土) 07:46:57.10 ID:l6MAz+m2O
アフターはよ
522 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/22(土) 12:37:09.37 ID:55RA1uXjO
乙 やっぱりいいなぁー
心の底から熱くなる感じが心地良いよね
523 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/22(土) 15:31:10.07 ID:0vN/k2po0
えっ、後日談?
524 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/22(土) 15:37:45.77 ID:FB2UU2MmO
いや、なくていい
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/22(土) 18:35:55.65 ID:0vN/k2po0
多分23時頃から再開します
526 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/22(土) 18:36:25.87 ID:0vN/k2po0
まぁほんの少しですが
527 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/22(土) 18:55:33.33 ID:jdhqLWh1O
期待
フラグとか全体の分岐がどうなってたのかとか知りたい
528 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/22(土) 23:03:23.50 ID:0vN/k2po0
…………………………………………………
  ………………………………………
     ……………………………
       ……………………
         ……………
529 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/22(土) 23:04:03.59 ID:0vN/k2po0
――3ヶ月後、ナシヤマ、オート・クレール社(オフィス)

楓「はい……はい、分かりました。明後日の打ち合わせまでにはこちらで資料を纏めておきますので……」

ピッ!

楓「ふぅ……」

パシュンッ!!

晶葉「楓、黒川重工から連絡が来てなかったか? 明後日の打ち合わせの件なんだが……」

楓「あ、来ていましたよ。戦艦への光波推進システムの導入再実施検討、こっちで抱えている問題点は洗っておきますって話しておきました」

晶葉「明日くらいには内部でミーティングしようか。しかしまぁ、忙しいものだな」

楓「ええ、本当に……でも、これでいいのかもしれませんね」

晶葉「戦艦乗ってドンパチやるよりはいいだろう。あの日以来、スティングたちが空間転移してくることもなくなった」

晶葉「おかげで次元振動の発生も収束しつつある。とはいえ、次元崩壊について課題は残したままだがな……」

楓「そうですね。ここからは……晶葉ちゃんたちが頑張るところですね」

晶葉「まったく、ここからも何も、グレイプニールからNGFの開発まで私たちは働き詰めだよ。少しくらい休みも欲しくなる」カタカタカタッ!

ピピピッ!

晶葉「それに……NGFも次の段階に移行する。今度は、私たちのほうから出向いてやることになるからな」

晶葉「戦艦の件と平行して、こちらもやらねばならん」

楓「ええ、そうですね」
530 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/22(土) 23:05:49.35 ID:0vN/k2po0


晶葉「ところで……助手はまだ病院か? 確か今日だろう?」

楓「そういえばそうでしたね。午後は晶葉ちゃんも行きますよね?」

晶葉「まあ、行かないわけにはいかないだろう。助手のほうが問題ないならいいんだが……」

楓「えーっと……たしか今日は、ナオちゃんが当番だったはずですね。確か加蓮ちゃんも行くから、一緒にいるはずです」

晶葉「そうか。それじゃあ車で助手たちを拾って行けばいいか。もう少ししたら出るか」

楓「はい」


……
…………
531 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/22(土) 23:09:00.01 ID:0vN/k2po0
――数時間後、ナシヤマ(軍病院前)


加蓮「あの車じゃない?」

ナオ「あ、きたきた! こっちこっち!」

P「時間通りか」


楓「お待たせしました」

晶葉「まったく、入院中の部下を連れて行くのも気は引けるがな」

P「そう言わないでくれ。俺も好きで入院してるわけではないし、ようやく今日1日の外出の許可を貰ったんだ」

楓「そうですか。ところで、ナオちゃん」

ナオ「なんだ?」

楓「上着のボタン、ズレて付けちゃってますよ? 楽しかったですか?」

ナオ「んわぁっ!? あわわわわわわ……!」サササッ!

加蓮「今日はナオとPさんと3人で盛り上がったもんねー」

ナオ「バッ、バカッ! そんな隔離病棟での3P事情なんて言わなくていいから!!」

加蓮「いや、私3Pまで言ってないんだけど……」

P「完全にナオの自爆だろう」

ナオ「う……あ、あああああああ!!!! それはあたしが適性ないのにヴァルキュリアシステムを使ったせいなんだあああああ!!」ゴロゴロゴロゴロ!!

晶葉「ほらほら地面を転がるな。3Pでも4Pでも10Pでも、助手が退院したら好きなだけやってくれ。早く移動するぞ」

P「俺を殺す気か……まあ、行くか。大佐は現地にいるんだろう?」

……
…………
532 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/22(土) 23:15:15.65 ID:0vN/k2po0
――数十分後、ナシヤマ(共同墓地)


大佐「……まさか、こんなに早く、またここに訪れる理由が増えるとは思わなかった」

P「ええ、まったくです」

大佐「軍にとって、彼女の存在は大きい。命を落として、嘆く者も大勢いた」

楓「そう……ですね」

晶葉「麗奈が抜けた穴は大きいだろう。今回の戦闘で、助手も有事の際に復隊するのも難しくなった。化け物クラスの2人がいなくなったのは、痛いだろうな」

加蓮「小関中佐……」

大佐「まったく、役職もいらない、ただ戦闘以外は暇にさせてくれと無茶を言うばかりだった。実績を無視しきれなくなった分は昇進してもらうしかなかったが」

ナオ「……この墓に、小関中佐はいない。だから菜々さんは、お墓参りに行くくらいなら、その分お仕事頑張りますって言って、来なかった」

P「まあ、麗奈としては……こうして墓の前に集まってもらうよりは、仕事してもらったほうが気楽だろうな」

大佐「そういえば、時子君も来なかったか。まあ彼女も忙しい身だろうが……」

楓「はい……時子ちゃんも、辛い思いをしているはずですけど……」

P「時子もあれで、強がりなところがある。だが、アイツも麗奈と同じで仕事を取るだろうからな」

大佐「そうだな……さて、あまり長くいても麗奈君に怒鳴られるだけだろう。そろそろ行くとしようか」

晶葉「そうしようか。私たちも、仕事に戻らねば」

533 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/22(土) 23:15:59.63 ID:0vN/k2po0



P「……」

ナオ「ん、Pさん? どうした?」



P「……また、そのうち顔を出すよ」



……
…………
534 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/22(土) 23:18:43.20 ID:0vN/k2po0

――土星圏宙域、ノルンS-02(会議室)

時子「通達の通り、S-03以下は現状維持、S-01とS-02は光波推進システム取り付けのため長期間ホクドウに駐在することになったわ」

時子「各自個別に展開されている一時転属先でも頑張りなさい。私も、下らない1日は豚共の相手でもしてやろうかと思っているわ」

時子「ただし招集時期には忘れず戻ってきなさい……私は物覚えの悪い豚を飼っているつもりはないわ」

時子「以上、これで解散よ」


「財前大佐に敬礼!」


菜々「……」

智絵里「……」



……
…………
535 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/22(土) 23:20:43.66 ID:0vN/k2po0
――ノルンS-02(艦長室)

智絵里「あ、あの、時子さん……私の、転属先……」

時子「何よ」

智絵里「その……ナシヤマの本部勤務って……」

時子「不満? 戦闘機から降りるのが嫌ということかしら?」

智絵里「ち、違うんですっ! その、と、時子さんと……一緒じゃないんだなって……」

時子「……」チラッ

菜々「……」サッ!

時子「……別に私は、立場上はホクドウにいなければならないから、今回の異動については妥当なところなのよ」

智絵里「でも……それなら、私も、ホクドウに……」

時子「……」チラッ

菜々「……」サッ!

『ナシヤマだとPさんやナオちゃんたちもいるし、ゆっくり休んで次に繋げてもらおうと思っているのよ』

時子「……ナシヤマには馬鹿たちもいるから、ゆっくり休んで次に繋げてもらおうと思っているのよ」

時子「それに……内々で話していたところだけれど、戻ってくるときには智絵里には中尉に昇進してもらおうと思っているわ」

智絵里「えっ、私が……」

時子「そうよ。そうなれば……私の下でもっと働いてもらうことになるもの。それまでは休んでおきなさい」

菜々(地味にナナは智絵里ちゃんに階級で追いつかれちゃいました)

智絵里「は……はい! 私、ちゃんとお休みして、また時子さんと一緒に……頑張りたいです!」

時子「そう。それならナシヤマでも頑張りなさい」

智絵里「はいっ」

菜々「ちなみにナナもナシヤマに転属なんですよー? ナオちゃんや加蓮ちゃんがいるので楽しみですねー」

智絵里「あ……そうなんですか」

菜々(素っ気無い……)

……
…………
536 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/22(土) 23:25:23.27 ID:0vN/k2po0
――木星圏宙域、ハマヨコ、フレイヤU(ブリッジ)

愛梨「はーい、どうぞ整備長。これ、おみやげですっ」ガサッ

整備長「ははっ、わりぃな……とときんがわざわざ用意してくれたのか? この真空容器、何入ってんだ?」

愛梨「蘭子ちゃんとおばちゃんの3人でケーキを作ったんです♪ ただ……ちょっとだけ、お墓参りのお供え物にはどうかなって思ったんですけど」

蘭子「うむ、我も全ての魔力を放出した! 究極の頂きに座するものよ!」

整備長「……ありがとうな。うちの娘も喜んでくれるよ」

おばちゃん「久しぶりに火星圏に戻るんだから、少しは奥さんとゆっくりしなさいよ」

整備長「わかってるよ。まぁ、俺がいない間はNGFの整備とか、心配なんだけどなぁ」

愛梨「みんな頑張ってくれますから、心配しないでくださいっ! だけど……整備長がいないと寂しいですから、早く戻ってきてくださいね。待ってますから!」

整備長「おいおい、俺じゃなくて少佐……じゃなかった、旦那の退院のほうを待ってやれよ」

愛梨「どっちも待ってますっ! だって私、Pさんのことはもちろん大好きですけど……整備長のことだって大好きなんですからねっ♪」

蘭子「我が眷属として迎え入れることも厭わぬ者よ!」

おばちゃん「おやおや、モテモテじゃないの。奥さんに殺されるんじゃないの?」

整備長「よしてくれって。んっとに、娘が増えた気分だよ、まったく……」

愛梨「えへへっ、それじゃあ……お父さんって呼びますか?」

整備長「お父さん、か……そうだなぁ、随分久しぶりに聞いたなぁ」



早苗「……それでさ、横槍入れるのもなんだけどさ」

蘭子「む?」
537 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/22(土) 23:29:12.48 ID:0vN/k2po0
瑞樹「私たちの酒場、いつ修理してくれるのかしら?」

愛梨「ご、ごめんなさいーい……それが、上からの承認が中々もらえないんです。他の戦艦やNGFの修理で工場や港が一杯みたいで……」

早苗「はー、それじゃまだしばらくはここで生活ってことね……ま、ご飯もあるし給料も出るからいいけど」

瑞樹「海賊暮らしよりは安定してるものねー……はぁ、美優ちゃんが羨ましいわ。イケメンのところに行ってるし」

早苗「そうだ! アタシたちもイケメンに世話してもらえばいいのよ!」

瑞樹「そうねぇ……彼なら悪くないわね……」

志乃「愉快なことを言うわね……ふふっ」

蘭子「あわわわわ……荒れ狂う暴君たちまで契りを結べば、魂を繋ぐ機会が減るということに……」

愛梨「エッチする順番が回ってくるのも遅くなりますね」


整備長「……1周どころか10週くらい回って地獄だろうな、少佐」

おばちゃん「そうだねえ……」


……
…………
538 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/22(土) 23:33:22.91 ID:0vN/k2po0
――ナシヤマ、P家(居間)

ガチャッ!

フレデリカ「フレちゃんふっかーつ! メッセンジャー元気ー?」タタタッ!


凛「あ、フレデリカ……ちょっと静かに」

フレデリカ「ん? どしたの?」

卯月「いま美波さんと千秋さんの真剣勝負が始まるんです」

フレデリカ「フーン……」


桃華「さぁ、わたくしとありすちゃんの2人で山札を切りましたわ」

ありす「これで公平です。配りますね」サッサッサッ!


千秋「……」サッ!

美波「……!?」サッ!

未央「……」サッ!

美波(初手ジョーカー……!)


フレデリカ「アレなんだっけ、トランプ?」

翠「Pさんの病室にお見舞いに行く順番を決めているんですよ」

翠「千秋さんか、美波さん、未央さん3人のババ抜き勝負で勝利したユニットの順番でお見舞いに行くんですよ」

夕美「勝ったユニットのメンバーの中で順番決めて、1人ずつPさんのお見舞いに行くんだよね」

フレデリカ「へー……みんなで行かないの?」

文香「それは……とんでもありません……」ヌッ

フレデリカ「え?」

夕美「Pさんのお見舞いなんだよ? ボーナスタイムに入るかもしれないのにみんなで行くなんて……」
539 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/22(土) 23:35:16.88 ID:0vN/k2po0

藍子「みんなで行くのは無いかなぁって……それだと時間が足りませんから」

フレデリカ「ボーナスタイムって何?」

文香「ボーナスタイム……それは、超高負荷のヴァルキュリアシステムの後遺症で、Pさんがゾーニング現象を再発することを指します」

文香「これによりPさんの性欲は爆発的に高まります。有事の際にPさんの性欲を発散させるために私たちは日替わりで病室で1日過ごす決まりとなっています」

文香「個室でボーナスタイムに突入したPさんと2人きり……その後のことは、お話しせずとも、理解してもらえると思います」

卯月「文香さんってセックスの話になると凄く饒舌になりますよね」

琴歌「ちなみに、私たちの中で一番P様と激しいのは……美優さんとナオちゃんですわね」

かな子「あの2人は獣だもんね……獣セックス、半日以上続けてるときもあるから……」

凛「ナオは適性がないのにヴァルキュリアシステムを起動した末路だよね。可哀相な気もするけど……まあ本人も満足してるし」

ガチャッ

美優「みなさん、お茶が……あら、何のお話しをしていたんですか?」

夕美「美優さんが性欲爆発させてるってお話しです」

美優「えっ、ええええっ!? わ、私は別に……」パリンッ! パリンッ! パリンッ!

卯月「動揺しすぎて持ってきたグラス落として割りまくってますけど」

藍子「本人は自覚ないみたいですから……」


……
…………
540 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/22(土) 23:36:53.21 ID:0vN/k2po0
――ナシヤマ(広場)

加蓮「さーてと、買い物して帰らないとね」

ナオ「あと帰る前に、Pさんを病院に送っていかないとな」

P「まったく……まさか俺が入院することになるとは……」

加蓮「仕方が無いよ。Pさんは私たちを守ってくれたんだから……むしろ、感謝してるんだから」

ナオ「そうだな……あたしや奈緒は別だったけど、あの戦闘はPさんがいなかったら、みんな……」

加蓮「奈緒、奈緒かぁ……」

P「……そういえば、ここだったな」

ナオ「何が?」

P「奈緒が俺たちの世界に来たときに立っていた場所が、ここらしい。ここでありすと文香に出会ったのが最初だったと聞いている」

加蓮「そうなんだ……」

ナオ「奈緒……あいつは、今頃――」


――
――――
541 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/22(土) 23:39:19.64 ID:0vN/k2po0



「確か……3年ぶりの本番なんだっけ? 大丈夫?」


「まあ、大丈夫だよ。こっちに戻ってきてからレッスンがやり直しになったけど、身体なら向こうで鍛えてたから動かせるし」


「歌、自分のパートのときに外さないでよ。私たちでもフォロー入れるつもりだけど」


「ははっ……すっかり差がついちゃったな。追いつくのも大変だよ」


「大丈夫だよ。私は……待ってるから」


「……そっか。ありがとう」


――
――――
――――――
――――――――
542 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/22(土) 23:44:20.89 ID:0vN/k2po0
以上、『【安価】奈緒は生存本能ヴァルキュリアの世界で戦い抜くようです』というスレはこれで終了になります。


色々SSSランキングとか他イベントとかが挟まって予定よりも完了が遅くなりましたが、お付き合いしてくださった方々ありがとうございました。
あと1つ本筋とは関係ないものを1つだけ
543 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/22(土) 23:45:00.61 ID:0vN/k2po0


「ばば様、ばば様!!」

「ん?」

「ばば様、おかえりなさい!」

「おや、うり坊じゃないの。アンタ、町の外で1人で何やってんのよ」

「木の枝あつめてたんだ! ばば様、おでかけおわったの?」

「そうよー。アンタ、イイ子にしてた? そういや、ばばがいなくなってから何日経った?」

「んーとね……お日さまが1回、2回……3回! 3日!」

「3日ね。ま、それくらいならいっか」

「ばば様、どこにいってたの? なにやってたの?」

「んー? そうねえ……どこっていうのも難しいけど、あのバカたちの頼まれ事をやってたのよ。んー……ヒーローごっこ、かしらね」

「そうなんだ。ばば様、すごいもんね! ばば様、みんなのヒーローだもん!」

「はいはいアリガト。ほら、ばばも町に帰るから、一緒に帰るわよ」

「うん! ねぇばば様、おんぶして!」

「んっとに甘えん坊ねアンタは……もうちょっとでばばがおんぶされる側だってのに」

「それじゃあ、ボクが大きくなったらばば様のこと、おんぶしてあげる!」

「そう……それじゃ、楽しみにしとくわ」

「ばば様、ヒーローかぁ……ボクもヒーローになりたいなぁ」

「あらそう。ヒーローってのはね、大変なのよ。アンタも……なりたいなら、頑張りなさい」

「うん!」


――
――――
――――――
――――――――
544 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/22(土) 23:54:56.05 ID:0vN/k2po0
とりあえずこれで終わりなのでぼちぼち変な話


一応、今回のエンディングは前作の『通常ハーレムルート』を経由した上の
『奈緒帰還・フレデリカ生存・P生存・ノーマルエンド』になります。メンバー個別の死亡フラグとかは別にありますが。

前作がエロゲー上の話しという前提の内容とは変わっているのでアイドル別のルートは無かったりします。
そのためNGが今回のメインとかそんな話ではなく、あくまでメインは奈緒とPの2人って感じで作ったつもりです。

構成的には今回は大まかに3部に別れていて、序盤のありす視点パート、中盤の奈緒共通パート、終盤パートの3構成になっていました。
それぞれでシナリオ分岐点がいくつか設置されており、必要条件を満たさなければバッドエンド、または
上記4点のどれかが分岐する仕掛けになっていました(奈緒帰還→奈緒出征エンド、みたいな感じ)
545 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/10/22(土) 23:57:16.78 ID:xXlVJfuU0
おつー
最後のはレイナ様かな?
546 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/10/22(土) 23:57:56.63 ID:0vN/k2po0
あとはNG周りの周りのステータスについては、選択肢分岐で最終的に使用されることがなくなりましたが
分岐でNG側が話しの主軸に混ざったままの場合はまだまだ使用される値だったりしていました。

その場合は終盤ルートが別分岐する形になっておりまた別のエンディングに分岐することになります。
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