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女鍛冶師「魔剣の製造依頼?」
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2016/10/18(火) 23:51:07.89 ID:JalKAEGlo
鍛冶見習い「都の騎士様が使うそうでさ、一振り欲しいそうだ」
女鍛冶師「ウチの工房も有名になったものだね」
鍛冶見習い「それで、魔剣の能力付与についてなんだが」
女鍛冶師「希望があるんだ?」
鍛冶見習い「ああ……」
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2016/10/18(火) 23:53:28.90 ID:JalKAEGlo
鍛冶見習い「女の、心が宿った魔剣が欲しいって言われた」
女鍛冶師「は?」
鍛冶見習い「俺もそう言ったら、逆におかしな顔をされたわ」
女鍛冶師「……魔剣に人格を持たせるってわけ?」
鍛冶見習い「違うらしくてさ、心を宿して欲しいそうだ」
女鍛冶師「??」
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2016/10/18(火) 23:58:49.42 ID:JalKAEGlo
【その夜】
女鍛冶師「心……心……」
女鍛冶師「んー……心を込めて造っても、魔剣に付与するとは違うし」
女鍛冶師「……うーん」
女鍛冶師「何本か打ってみよう、ミスリルは余分なのあるし」ガチャッ
女鍛冶師「真心を込めて」ブンッ
< カァーンッ
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2016/10/19(水) 00:06:03.85 ID:B4Ht6U41o
女鍛冶師「ミスリルソード完成」ガランッ
女鍛冶師「……あー」
女鍛冶師(切れ味は良いけど、多分これの事じゃないよな)
女鍛冶師「次行くか」ブンッ
< カァーンッ
####################
女鍛冶師「燃えるような情熱をイメージして、焔の魔剣完成」ゴォゥ
女鍛冶師「暑い」ゴォゥ
女鍛冶師「……あ」
女鍛冶師「女の心ってことは情熱とは限らないのかぁ……」
女鍛冶師「女心ね」
女鍛冶師「女心……女心か」
女鍛冶師(うん? わからんぞこれ)
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2016/10/19(水) 15:33:19.53 ID:B4Ht6U41o
女鍛冶師「魔剣、ミスリルソード完成」ガランッ
女鍛冶師「……」
女鍛冶師「あれ、失敗?」
< ボソボソボソ……
女鍛冶師「うわ、成功してる」
女鍛冶師「その辺漂ってた女の亡霊を剣に封じてみたんだよね」
女鍛冶師「これ納品候補にしとこう」
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/10/19(水) 17:43:39.33 ID:gCtRL8FPO
ハロルドもビックリ……するかなぁ
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/10/19(水) 18:54:30.93 ID:zl9Ye4HrO
ソーディアンかな?
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2016/10/19(水) 23:05:30.84 ID:B4Ht6U41o
< カァーンッ
< カァーンッ
女鍛冶師(女の心を宿して、か)ブンッ
< カァーンッ
女鍛冶師(その騎士様は何を思ってそんな注文をしたんだ?)
女鍛冶師(童貞を拗らせた? 王子様脳? 物好きの変態?)
女鍛冶師(……直に会うべきか)ブンッ
< カァーンッ
女鍛冶師(とりあえず、今度は私の血を使って精神体を宿してみよう)
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2016/10/20(木) 03:36:51.76 ID:RwArKv5po
【一ヶ月後】
鍛冶見習い「納品してきたぞー」
女鍛冶師「ご苦労様ぁ……ふぁあ、ねむ……」
鍛冶見習い「無茶しやがって、剣一本作るのに拘りすぎなんだよ」
女鍛冶師「私にとって、剣とは産み落とした子供だからね」
女鍛冶師「例えその目的が命を奪う事でも、私が作るからには妥協はしない」
鍛冶見習い「師匠らしいお言葉ですな」
鍛冶見習い「で? 装飾はミスリル銀のみでシンプルにされてたが、ありゃどういう魔剣なんだ?」
女鍛冶師「それに答えても良いんだけど、今回の注文に関して私は依頼人の騎士様を調べないでいたんだ」
鍛冶見習い「ん?」
女鍛冶師「だから、依頼人の騎士様について先に聞かせて欲しい」
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2016/10/20(木) 03:47:02.18 ID:RwArKv5po
鍛冶見習い「よくある話だ、依頼人は若手の騎士でな」
鍛冶見習い「次の冬に王都でオーク討伐隊を率いるんだそうだ」
女鍛冶師「へぇ、有能なんだ」
鍛冶見習い「ああ、んで……その際にある式典で世に一本とない魔剣を自身のシンボルとして王に捧げるつもりなんだと」
女鍛冶師「……それで何故、女の心を宿した魔剣を?」
鍛冶見習い「その騎士様は『女心が分かる』異能をお持ちらしくてな、どんな女も虜にできるそうだ」
女鍛冶師「…………」
鍛冶見習い「あんたにゃ不快な話かね?」
女鍛冶師「いやいや」
女鍛冶師「その騎士様には丁度良い剣を作れたと思ってな」ククッ
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2016/10/20(木) 04:00:34.03 ID:RwArKv5po
鍛冶見習い「このひと月、色々作ってたみたいだがやっぱり女心を持った剣なのか」
女鍛冶師「いーや、それも作れたがもっと単純に、そして重要な機能を備えた剣が出来た」
鍛冶見習い「おー」
女鍛冶師「女心はね、『女じゃない所からスタートしてる』のさ」
鍛冶見習い「女じゃない……? 男ってことか?」
女鍛冶師「そこが私ら女と男の発想の違い、あんた達男の目線では絶対に計れない一線だ」
女鍛冶師「どんな生き物だろうが、どんな神だろうが、化け物だろうが、道具だろうが……」
女鍛冶師「そこには必ず生まれたばかりの赤子の時期が存在する」
女鍛冶師「結果として女となるかもしれないが、その過程は幼い赤子なんだ」
女鍛冶師「そこに心が生まれるとなれば、ただ成長し経験するのも容易じゃない」
女鍛冶師「ましてや『女の心』だ……そこに至るにどれだけの経験と思考、そして環境が左右すると思う?」
女鍛冶師「他所から仕入れた女性人格を植え付けた剣なんかじゃ駄目さ、持ち主には応えられない」
女鍛冶師「剣として完成された『女』が欲しいなら、まずは育てるしかない」
鍛冶見習い「あー……それってつまり、あの魔剣は……」
女鍛冶師「性別は女かもしれんがあれに人格や思考はない、ただのミスリルソードだ」
鍛冶見習い「詐欺じゃねえか!!」
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2016/10/20(木) 04:12:54.12 ID:RwArKv5po
女鍛冶師「あっはっはっは! 詐欺じゃないだろ! 女の心を宿した剣が欲しかったんだろ!」
鍛冶見習い「相手は貴族なのに何やってんだよ……ちょっと行ってくる」ガタッ
女鍛冶師「まぁ待ちなって」
鍛冶見習い「あ!?」
女鍛冶師「まだ物心がなく、思考するだけの意識がはっきりしてないだけだ」
鍛冶見習い「……!」
女鍛冶師「あの魔剣はここ最近の中じゃ最高傑作だよ、何せ私にとって本物の娘そのものだ」
女鍛冶師「あの剣は戦いを『見て聞いて感じて』経験し、周囲の者達……環境の中で育つ」
女鍛冶師「そこに際限は無いだろうね、破壊されない限りあの魔剣は寿命が存在しない」
女鍛冶師「決して錆びず、刃零れしてもものの数日で治癒する」
女鍛冶師「そして次第に強くなる、成長するんだ」
鍛冶見習い「……」
女鍛冶師「若手の騎士様に金貨四十で渡すには、少し性能が良すぎると私は思うがね」
鍛冶見習い「そうだな、ああ……きっとそうだ」ガタッ
女鍛冶師「私は寝るよ、おやすみ」スタスタ
鍛冶見習い「なぁ、あの魔剣……名は?」
女鍛冶師「……」ピタッ
女鍛冶師「名付けるには私は母親として未熟だったからね、だからあの剣は……」
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2016/10/20(木) 04:15:31.13 ID:RwArKv5po
【story..1】
【魔剣初代】
【その名は……「無名」……】
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2016/10/20(木) 04:35:18.31 ID:RwArKv5po
【数ヵ月後……南の大国『サース』、王都郊外】
騎士隊長「退却だ……! 退却ー!!」
騎士「隊長! 周囲の森には伏兵の危険があります……これでは……!」
騎士隊長「貴公は後続の部隊にこの事を伝え、王都へ撤退せよ! 殿は俺に任せろ!」シャキッ
騎士「しかし指揮官を置いていく訳には……っ」
騎士隊長「俺の命やお前達の立場などどうでもよい!! 事は一刻を争うのだ!」
『とある鍛冶師が打った剣は、若い騎士に渡された』
『魔剣は見ていた』
『近年、国中を悩ませていたオークの群れを討伐すべく出発した騎士達』
『彼等がオークの住み処である樹海に到達した時、予想外の待ち伏せとオーク達に混ざって襲ってきたオーガの集団……』
『この二つによって、討伐隊の騎士達は成す術もなく蹂躙されていったのだ』
オーク「ブゴォォオッ!」
騎士隊長「はぁーッ!」ガキィンッ
『この時、想定外の規模とオーガも徒党を組んでいた事実を王都に伝えるために、騎士達を逃がすべく若い騎士が残った』
『魔剣は聞いていた』
『絶望的な状況の中で吼える男の声、そして重い棍棒が剣と打ち合わせる音を』
『如何に優秀な騎士といえど、多勢に無勢』
『直ぐに彼は背後からの投石と凶刃により倒れた』
< グシャァアッ
騎士隊長「ぐぁあああっ……!!」
オーク達「「ブゴォォオッ!! ブゴォォオッ!!」」
オーガ達「「ゴァアアアッ!!」」
『魔剣は初めて感じ取る』
『死と戦場の雄叫びを』
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2016/10/20(木) 04:46:27.29 ID:RwArKv5po
オーガキング「……」ズンッ
オーククイン「……」
『若い騎士を討ち取り、その首を掲げたのはオーガ達の王である』
『数十年に一度生まれる特異個体が彼であった』
『その隣に並ぶのは同じく特異個体のオーク達の女王』
『両者は人間の戦士に勝った事に満足し、森へ戻って行く』
『それに兵士であるオーク達とオーガ達が続き、森の前には血の臭いが残るだけで静けさが戻った』
< 「ブゴォッ」
< 「ブゴッブゴッ」
オーク「……」ノッシノッシ…
< ガシャッ
オーク「?」
『ある、一匹のオークが足元で音を立てた物に気づく』
『それは彼が先ほど打ち合った、強い人間の持っていた剣だった』
オーク「ブゴッ」チャキッ……
オーク「…………♪」
『それは偶然だった』
『そのオークは剣の装飾や、刃から感じる魔剣の微弱な魔力に気づいたのだ』
『不思議で綺麗な剣だ、持って行こう』
『そう言って、オークは仲間と共に森へ帰っていく』
『一本の魔剣を携えて』
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2016/10/20(木) 04:47:29.89 ID:RwArKv5po
【nextstory..2】
【魔剣三代目】
【その名は……「深紅」……】
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2016/10/20(木) 04:48:33.87 ID:RwArKv5po
とりあえずこれで切ります
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/10/20(木) 05:05:45.86 ID:UxmOMhBA0
乙
続きが気になる
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/10/20(木) 07:19:01.79 ID:gdO/uixgO
鍛治見習い言葉使いめゃくちゃ偉そうだな見習いなのくせにこれは頭の上から溶けた鋼シャワーの刑ですわ
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/10/20(木) 07:56:15.97 ID:8xQNHzuo0
まだわからんけどこれRじゃなくてVIPでいけるんじゃない?
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/10/20(木) 08:02:52.40 ID:Gbg8dctOO
エロじゃなくグロ方面でRに飛ばされるの危惧したんじゃね?
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2016/10/20(木) 11:23:06.00 ID:RwArKv5po
>>20
今後、エログロ描写に近い
或いは性交描写が出る予定のため此方に立てました。
23 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2016/10/20(木) 11:30:54.31 ID:RwArKv5po
【南の大国、エルフの住む森】
< カーンカーンカーンッ!!
< 「オークの群れだー! 皆起きろぉ!!」
エルフ娘「オーク……!?」
エルフ「近くの家を起こしに行け! 僕は他の戦士達とオークを止めに行く!」
エルフ娘「お父さん、でも……っ」
エルフ「心配するな、これまでもオークがこの集落を襲ったがいずれも退けている」
エルフ「早く行け!」
エルフ娘「はい……!」バッ
24 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[saga]:2016/10/20(木) 12:09:46.70 ID:RwArKv5po
< シュタッ
エルフ「状況は!」
エルフ剣士「数はたったの20だ、だが……妙だ」
エルフ弓手「どのオークも大した装備じゃないのに集落の周りを警戒していた見回りが殺られたんだ」
エルフ「オークの上位個体か……?」
エルフ剣士「分からん、とにかく数が増える前に女子供を逃がして我々も逃げよう」
エルフ「応!」
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします
[sage]:2016/10/20(木) 12:27:54.23 ID:3zEPWoLEO
剣がどう育つのか、面白そう
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[ Aramaki★
クオリティの高いサービスを貴方に
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