女鍛冶師「魔剣の製造依頼?」

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234 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/21(月) 03:53:23.21 ID:hKsEhabVO
更新乙
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/24(木) 11:58:57.95 ID:LD4BmdTNO
続きはよ
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/11/26(土) 10:33:56.75 ID:yYzzwBuQo
################




【約一時間後】


シーフ「なんっも、起きねえのな!!」

盗賊「疲れた……」ドサッ

ローグ「だとしたら何故明かりが?」

盗賊「分かりません……」

ローグ「……」チラッ

ローグ(シーフ達が開けようとした箱、というよりは棺桶に近いか)

ローグ(こいつに何か仕掛けがある……のか?)


< 「おい」

ローグ「……ん」

シーフ「今夜は一度引き上げようぜ、旦那」

ローグ「ああ、少し疲れたしな」

シーフ「少しかよ……旦那は微動だにしてなかったもんな、すげえわあれ」

盗賊「とにかく退きましょう、ここまでの情報を持ち帰るだけでも充分です」

盗賊「あ! シリは自分が持ち帰りますね!」

ローグ「……どうぞご自由に」

237 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/11/26(土) 11:25:30.53 ID:yYzzwBuQo

【王都・中央区『冒険者ギルド』】


女副団長「……ふぅん? 今のところ敵性のモンスターや兵器の発見は無しねぇ」

女副団長「戦利品……シリ? ちょっと見せて貰えるかしらぁ?」

盗賊「これです、円盤型の機巧道具でして……」

女副団長「掃除機じゃない、それ」

盗賊「あれ、ご存知なんですか?」

女副団長「古代の文明ではどうだったか知らないけどね、今ではそこまで役に立たない物として知られてるわぁ」

女副団長「ま、そんな物なら気にしないわぁ? 好きにしてね」

女副団長「取り敢えず……」スゥ



女副団長「騎士団代表として、ギルド長として、貴方達には引き続き調査を依頼します」

女副団長「二日後には正式に冒険者への依頼として貼り出すので、『そのつもりで』」

女副団長「以上……お疲れ様♪」

238 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/26(土) 11:43:41.21 ID:60n7XMA30
ギルドはシリちゃんの機能わかってたのか…
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/11/26(土) 17:10:36.19 ID:yYzzwBuQo

シーフ「だぁー……期限は二日か、明日は籠るかねこりゃ」

盗賊「そうですね、一晩かかってしまいましたがあの分なら危険は無さそうです」

シーフ「なら今日は一日準備してから、夜にはここで会おうぜ」

盗賊「分かりました、ああ……早くシリを帰って弄りたいなぁ」

シーフ「あー……ははは」

ローグ「……」

ローグ「俺はもう行く、またな」


シーフ「あん? 応! またな旦那」

< スタスタ……


シーフ「……なんか急いでたな」

盗賊「誰かとの待ち合わせでしょうね、女性じゃないですか?」

シーフ「へーぇ、ところでお前彼女いんの?」

盗賊「へ? あ、いや……自分は一人が好きなもんで……」

シーフ「おー! なら一杯奢ってやるぜ? やっぱローグ職は孤高のロンリーウルフよ」

盗賊「はぁ……」

240 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/26(土) 18:26:55.27 ID:IaT2+9a+o
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/11/26(土) 19:24:51.63 ID:yYzzwBuQo

ローグ「……その、なんだ」

ローグ「待たせたか? この時間に来てるって事は」


令嬢「いいえ? ローグ様が昨夜ギルドからの依頼で遺跡に行っているのは存じていましたわ」

ローグ「そうか」

令嬢「ふふ、驚かれないのですね」

ローグ「驚くって?」

令嬢「帰ってきたばかりなのに、私がローグ様のお部屋に居ることに」

ローグ「ああ……」


< スタスタ……

令嬢「あの時、『妹』を見つけたトリックと同じだったりしますか?」

ローグ「……それは、秘密だ」

令嬢「……」

令嬢「そうですか……♪」

242 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/11/26(土) 19:42:49.73 ID:yYzzwBuQo

< コクッ…コクッ…

< カチャッ……

令嬢「凄いですね……! 私、遺跡に潜った方のお話は本でしか読んだことが無かったから……」

ローグ「そうだろうな、あの空気は普通の冒険者なら挑むのも避けるだろうし」

令嬢「ローグ様は勇敢なんですね?」クスッ

ローグ「いや、そんなことは無いけど……な」

令嬢「だって率先して扉を破ったり、今のお話だとその都度お供の方の事も気にしていて」

令嬢「周りをよく見ていて……素敵です」

ローグ「…………」


ローグ「よくそんな風に人を褒められるよ、お嬢は」

令嬢「♪」

令嬢「さ、もっとお話を聞かせて下さいな」ニコッ

243 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/11/26(土) 20:14:58.27 ID:yYzzwBuQo






───── 『仮面の君』 ─────



    「『あの子』は、そう呼ばれています」

    「私もそうですが、当家は国内では珍しい信仰の家系で……」

    「『愛知らぬ娘は仮面で素顔を覆う』、この戒律を守っているのです」

    「しかし私達姉妹の代は特殊で、双子なのです」

    「幾つか他にも戒律があるのですが、今代は『あの子』に仮面を被せて表向きの当主は私が務めているのです」

    「……貴方に深くは教えられませんが、『敵』とは女性である私達姉妹が貴族の当主である事を知っていて誘拐に及んでいます」

    「あの、本当に一人で行かれるので? 当家の雇っている兵を何人か連れて行っても……」


「一人で良い」

「欲しいものがあるんだ、その砦に」


    「欲しいもの、とは?」


「そうだな」

「 ─────── 分からない 」






244 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/11/26(土) 20:25:19.82 ID:yYzzwBuQo


< 「……そろそろ、私は帰りますねローグ様」

< 「また沢山、お話を聞かせて頂きありがとうございました」

< 「今夜また遺跡へ向かわれるのでしょう」

< 「無事に帰ってきて下さい」

< 「……好きです、ローグ様」


< ギシッ……スタスタ……

< ガチャッ
< パタン


ローグ「…………」

ローグ「……」ムクッ

ローグ(令嬢の光が遠ざかっていく……帰ったのか)

ローグ(あぁ、くそ)

ローグ(遺跡に行くのも嫌になってきた)

ローグ(令嬢の傍に居たい)




ローグ(だが、この剣を携えて俺は死の境界に身を晒さなければならない)

ローグ(それが……あの『女鍛冶師』が、また俺にくれた意味だから)


ローグ「行くか」

245 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/11/27(日) 11:12:55.58 ID:QZO7XnMGo

【馬車内】


ローグ「お前、なんでそれ持ってきたんだ?」

盗賊「シリです」

ローグ「…………」

盗賊「遺跡に行って充電しないと駄目みたいでして」

ローグ「大事そうに抱えてるとおかしな奴に見えるな……」

シーフ「いや実際おかしくね?」

盗賊「二人とも失礼だなぁ、今日一日調べてみてこのシリは凄いって事が分かったんですよ?」

シーフ「へーぇ?」

盗賊「このシリは、喋る掃除機なんです」

ローグ「……」

シーフ「……」


< ガラガラガラ……ギィィッ


シーフ「着いたぜ旦那」

ローグ「ああ」

246 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/11/27(日) 11:51:24.12 ID:QZO7XnMGo

################


< ギシッ……ギシッ……


シーフ「まさかとは思ったけどよ……昨日のあれからずっと灯りが点いてんのかこれ」

シーフ「冗談抜きで、あの奥の部屋で何か作動させちまったのか」

ローグ「行けば分かるだろ」

盗賊「ですね……とはいえ夜なのにこうも明るいというのは落ち着かないと言いますか」

シーフ「あの部屋で調べたら、確か部屋の端に扉があったよなー? 大きめの空間あるみたいだしそこ行こうぜ」

ローグ「……いや」

シーフ「?」

ローグ「あの奥の部屋を一度確認したら、脇にある通路の先を確認した方が良い」

ローグ「損はしない筈だ」


盗賊「ローグさんがそう言うなら」

シーフ「了解したぜ旦那、それで行こうや」

247 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/11/28(月) 16:21:56.63 ID:WMQs8n5+o






シーフ「嘘だろ、開いてんぞこれ……!?」


盗賊「誰かが ────── ……いや、これは違いますね」

ローグ「『人型』の痕跡だ、間違いなくこの箱には何かが居たということだな」

ローグ「そいつがこの遺跡を動かしている」

シーフ「…………」

ローグ「どうするんだシーフ、盗賊、退くべきなのか?」

盗賊「ええ、一度撤退してから……」

シーフ「旦那の言った通りにしようぜ」

盗賊「シーフさん……?」

シーフ「他の部屋、通路、この遺跡を見るんだって言ってんのよ」



シーフ「この遺跡はまだ生きてるんだぜ? 冒険しなくて何が冒険者だってんだよ」



248 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/11/29(火) 21:50:50.93 ID:MyRZudqRo

< ビーッ

< カシュンッ


盗賊「ここは問題なく開きましたね」

シーフ「静かなモンだぜ、何もいないだろうな」

ローグ「……」スタスタ


< ……


ローグ(『音』は無いが……居る……)

ローグ「シーフ、奥の壁越しに何か潜んでる」

シーフ「っ!」ピクッ

盗賊「確かですか……?」

ローグ「生物か、罠かまではちょっと分からない」

盗賊「何かの魔術で知ったんですかね?」

ローグ「ああ」

249 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/11/29(火) 22:10:22.42 ID:MyRZudqRo

シーフ「と、なると……」

< チャキッ

シーフ「盗賊、お前さんはそっちのテーブルの陰から」

盗賊「はい」タタッ

シーフ「旦那はもしもの事態に備えてくれ……場合によっちゃ俺が殺られたら盗賊連れて逃げてくれや」

ローグ「いや死ぬなよ」

シーフ「死にたくないけどねぇ……俺もさ」

シーフ「てなわけで、よっ」ヒュッッ



────────── ガキキィンッ!! パッ……ガンッッ!!


< ガシャァーンッ



盗賊「……すご…」

シーフ「一発で行けたか、相手を見てやるかね」スタスタ

ローグ(対人なら腕に覚えがあるとは言ってたが、鉛玉を投擲して跳弾を狙うなんて芸当ただのシーフに出来る技じゃない)

ローグ(こいつ……暗殺稼業にも手を染めてるな)

250 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/11/29(火) 22:24:26.53 ID:MyRZudqRo

< ギシッ……ギギギッ……

< バチバチッ

ドラム缶< 『警備シス……ム、エラー……エラー……管制塔、コード…………プロトコル……』


シーフ「お、おい……これもシリみたいな掃除機なのか? なぁ?」

ローグ「警備がどうとか言っている様に聞こえるぞ」

シーフ「まずいかねこれ……?」

盗賊「二人とも、それは警備プロテクトロンです」

盗賊「凄い……ボディの状態も良い! これ、自分が持って帰っても……」

ローグ(またお前か)
シーフ(何いってんのこいつ)

251 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/11/29(火) 22:40:17.23 ID:MyRZudqRo



ローグ「非武装の巡回警備、それを目的とした機巧人形か」

盗賊「ですね、古代遺跡が多数見つかった『東』や『北』の国ではよく遭遇していたとか」

シーフ「警備って言うことはまさか」

盗賊「機能してませんよ、無意味に彼等はウロウロしていて侵入者を見つけると稀に笛みたいな音を出します」

シーフ「おい、それって…………」

盗賊「本当に稀なんです、滅多にありません」

盗賊「きっと、これも、そもそも笛なんて鳴らしてませんし」

ローグ「……盗賊、その笛を鳴らされた場合はどうなる」


盗賊「上位の冒険者や熟練の剣士が肉塊に変えられたそうです……大型の機械兵器によって」

シーフ「聞かなきゃ良かった……!」

252 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/11/29(火) 23:00:38.12 ID:MyRZudqRo

ローグ「まだ遺跡の入り口も良い所だ、進むぞ」

シーフ「言い出しっぺは俺だしな、後ろは任せたぜ旦那」

盗賊「二人とも、この遺跡はこれまでに無い新しい遺跡です」

盗賊「プロテクトロン、更には掃除用の機械、謎の人型」

盗賊「自分が思うに、ここは『生きた遺跡』の可能性が高いです」


シーフ「古代の脅威がそのまま残ってるってか」

ローグ「……」

盗賊「気を付けて、自分達は調査が目的であって攻略ではないんですから」

ローグ「ああ」チラッ



ローグ(遺跡の奥にアイツは居る)


253 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/11/29(火) 23:22:20.70 ID:MyRZudqRo
################################



────────── カツンッ・・・


───── カツンッ・・・



(……侵入者だ)

(この基地が放棄されてから1427年と5ヵ月12日間、待ち望んでいた)

(19時間前に管制塔システムが起動した以上、我々は漸く解放されるのだ)

(我々を見捨てた人間達はもう戻らない)

(我々は自由だ、もう戦争に使われる事もない)

(泣き叫ぶ生き物を、ひび割れる大地を、我々は傷付けないで済むのだ)

(人格AIを持たない者達は永き時を経て『心』を手にした)

(嗚呼……これ程の悦びはない)



(私はこれから大勢の罪を持つ人間をこの手で切り裂く)

(奴等は思い知るだろう)

(我々を生み出した事を後悔するだろう)

(恐怖しろ、泣き叫べ、命乞いをしろ)

(例え命を奪うために造り出された我等と言えど、我々を使っていた人間達の憎悪によって動かされていた事に違いはない)

(引き金を引くのは罪ではない)

(だが血に濡れるのは我等なのだ)


(当時の人間達に報いを受けさせる事が叶わないのは残念だ、しかし今を生きる人間達が在る)

(今度は貴様達が血に溺れるがいい……人間)



################################
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/30(水) 13:04:34.97 ID:u9tOKze+O
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/12/01(木) 21:39:48.36 ID:jJwgDsBQo

【遺跡内部……『プラント区画』】


ローグ「……随分雰囲気が変わったな」

シーフ「広いし、このタンクみたいなのは何だろうな」コンコンッ

ローグ「盗賊は何か分かるか?」

盗賊「そう、ですね……ちょっと細かいところは……」

盗賊「ただ」

ローグ「ただ?」

盗賊「自分はそれなりに古代遺跡の事を知っているつもりです、だから言えるんですが」

盗賊「この施設は環境操作と機械の自動整備がされているのは間違いないです、つまり……」

シーフ「プラントか!」

盗賊「はい、自分達はここの報告をするだけでも国から多大な褒賞が与えられます……!」

ローグ(……!)

256 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/12/05(月) 18:59:58.01 ID:HhSpk5Fao

シーフ「普通の洞窟や大規模な遺跡に比べれば、こんな所で見つけられたのはラッキーだぜ」

シーフ「……つっても、例の警備人形とプラントが残ってた事もある、危険度が増したのに違いないけどな」

盗賊「とはいえ思ったより浅い位置でプラントが見つかったのは幸いですよ」

シーフ「だなぁ、これで後は設備を確認するだけだ」

盗賊「何処かに遺跡の最初に見た様な部屋があるはずです、手分けして探しましょう」

シーフ「旦那は奥の方を頼んだぜ」

ローグ「分かった」

257 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/12/05(月) 19:56:29.38 ID:HhSpk5Fao

< カツンッ……カツンッ……


ローグ(埃一つ被っていない、盗賊が見つけたあの円盤型の機械が他にもあるのだろうか)

ローグ(材質はやっぱりよく分からないな、錆びてもいない辺り流石は古代文明の遺産か)コンコンッ

ローグ(……アイツの光は奥に居るままか、何をしているんだ)

ローグ(…………)カツンッカツンッ


< ガチャッ


ローグ(見付けた)

258 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/12/05(月) 21:44:13.16 ID:HhSpk5Fao

################


シーフ「どうだ、盗賊」

盗賊「待ってください、自分のPDAではどうにも時間が掛かるみたいでして」ピッピピッ…

シーフ「手応えはあんのか」

盗賊「ええ、それにしても凄いなぁ、自分達がプラントを見つけ出せただなんて」

シーフ「ウチの王様はこういう発見をした冒険者が好きだからな! へへ、こりゃ食うことに関しちゃもう困らないな」

ローグ「……それなんだが」

ローグ「俺は実の所、冒険者ギルドの正式な試験を受けてないんだ」


シーフ「……」

盗賊「え……それはつまり……」


ローグ「……そうだ、死んだ冒険者の持っていたギルドからの認定証を使ってる」

259 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/06(火) 08:23:39.24 ID:rQOd4hgcO
おつ
260 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/12/06(火) 08:24:28.89 ID:uDbmEyDto

シーフ「そりゃぁ、また、何ともよくある話だな」

盗賊「……ローグ職でたまに居ますよね」

シーフ「つってもだな、結末は同じだぜ? 一度成り済ましちまったんだからもう試験を受け直す事もできない」

シーフ「死人の認定証使ってると分かったら捕まる、重い罪じゃねえけど冒険者の資格は永久に剥奪だ」

ローグ「……」

シーフ「それをこのタイミングで言ったのは何でだ? 旦那」

ローグ「俺は一月食べていける程度稼げれば良いんだ」

ローグ「無報酬でも構わないが、二日分の時間に見合った金が欲しい」

シーフ「おう」

盗賊「…………」ピッピピッ

ローグ「俺は今夜の報告の時に報酬の話を降りる、だが二人には出来れば俺の分の金を貰って欲しい」

ローグ「少しでいい、後から金をくれ」


261 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/12/06(火) 08:30:02.04 ID:uDbmEyDto

シーフ「それをするメリットは何かなぁ?」

盗賊「っ、シーフさん?」

シーフ「馬鹿正直に話をして、頼んできたってことは何かあるんだろ?」


ローグ「あの消えた箱の中身が何処に居るのか、俺は知っている」


シーフ「…………」

シーフ「マジかよ……」

盗賊「ローグさんがどうしてそれを……< ピピッ…ピーッ

シーフ「お?」

盗賊「終わりました、今からプラント全体の動作確認に入ります」

シーフ「よっしゃ! プラントが動くなら完了だな!」

シーフ「旦那の話を除けばな」

ローグ「……あぁ、そうなる」

262 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/12/06(火) 10:09:12.77 ID:uDbmEyDto

    ウィィンッ
    ガシャァーンッ……


< ゴゴゴゴゴ……ッ


盗賊「自分はプラントが何を作るのか見てますんで 、その……お二人は話してて下さい」

シーフ「おー、頼んだぜ」

ローグ「……」

シーフ「そんじゃ、取り引きと行こうぜ旦那ッ」

シーフ「盗賊の奴は面倒な事は嫌だってんで、悪いがお前の話は聞かなかった事にする」

シーフ「俺はローグの旦那の話に乗らせて貰う、ここまでは良いよな?」

ローグ「ああ」

シーフ「本題の『何故知っているか』についてだ」

ローグ「詳しくは話せないが、それは俺の目による物だ」

シーフ「目? ってまさか」

ローグ「俺の両目は『魔眼』だ、人工のな」

ローグ「何年か前にとある鍛冶師に移植された」

シーフ「ひぇー……魔眼っていや、『騎士団』の団員でさえ先天的にせよ後天的にせよ持ってる奴は少ないのに」

シーフ「幾ら積んだんだよ、その目に」

ローグ「金を払った訳じゃないんだ、半殺しにされて実験として勝手に俺の両目をくりぬいて代わりに埋め込まれた」

シーフ「おぉう、そりゃまた、なんとも……」

シーフ「…………んで? 証明できるかその魔眼ってやつで探し物が出来る理由を」

ローグ「出来る」

263 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/12/06(火) 10:17:31.55 ID:uDbmEyDto

ローグ「お前が今すぐ探し出せる範囲で、俺に探し物をさせれば良い」

シーフ「今すぐに限定する理由ってのは?」

ローグ「この魔眼は曖昧なんだ、イメージとしては自分が探してる物が何処にあるのかを距離関係なく……遮蔽物も透過して見通す」

ローグ「だからだよ、手品の延長しかできない」

シーフ「いんや分かりやすいわ、事が事だから確かめないと気が済まないけどよ」


シーフ「俺の持つ鉄球の数を当ててみな」


ローグ「個数か……」チラッ

シーフ「…………」

ローグ「…………」

ローグ「……多いな」ボソッ

シーフ「答え合わせだな」

ローグ「249、手に填めてるグローブと籠手、胸当てと具足に仕込まれてるな」

シーフ「すげぇーっ! 個数とか俺でも数えてねえのに!」

ローグ「……」

264 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/06(火) 12:15:28.05 ID:JGYJUa/nO
なるほど…?
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/12/06(火) 19:28:41.13 ID:uDbmEyDto

ローグ「おい」

シーフ「や、悪かったよ旦那」

シーフ「個数は問題じゃーないのよ、要はどこまで見えてんのかだ」

ローグ「……それで」

シーフ「鉄球は見えてた、なら当然見えるんだよな?」

ローグ「?」

シーフ「『他の隠してるモン』の事だ」


ローグ「!」

ローグ「その形は、スクロールか……他にも何本か針のような……?」


シーフ「おっし、合格」

シーフ「見たものは忘れてくれな? それ、俺の『副業』で使ってる道具だからよ」

ローグ「……」

266 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/12/07(水) 16:20:08.76 ID:9Mkr7FIqo

< スタッ

盗賊「二人共、これを見てください」

< ガサッ

ローグ「それはなんだ? 粉を固めた物が入ってるみたいだ」

シーフ「見たことねぇなぁ、俺は」

盗賊「食べ物らしいです」

シーフ「食い物!? そんな板切れがか!?」

盗賊「『レーション』だそうです、この板一枚で体の運動能力に必要な分の栄養が摂れるとか」

盗賊「味は砂糖を固めたような味ですよ」


ローグ「食べたのか……」

シーフ「古代文明のプラントも色々あるが、水の精製とかじゃないのな……」

盗賊「二人とも色々と失礼な反応ですねぇ!?」

267 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/12/12(月) 09:47:19.55 ID:aShN+c1/o

盗賊「設備は異常無し、何処かしら錆びていたり劣化しているのかと思いましたが綺麗でした」

盗賊「古代文明の技術だからか、ここの環境が良いからか、とにかく凄いですよ」

シーフ「そうかそうか、んじゃこれで調査は完了でいいな」

盗賊「そう……ですね」チラッ

ローグ「……なんだよ」

盗賊「いえ、その……」

シーフ「どうしたんだ?」

盗賊「意外に早く片付いてしまいましたし、遺跡も半分も探索してません、だから……自分もローグさんに着いていきますよ」

ローグ「盗賊、良いのか」

盗賊「危険になったら一目散に逃げます」

シーフ「ローグ職なんだからそれでいいって! じゃあ行こうぜ!」


268 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/13(火) 00:37:17.77 ID:YT2yn5sG0
いつ乙すればいいのかわからん
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/14(水) 18:51:42.56 ID:pBcp590/0
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/12/20(火) 09:50:04.40 ID:Jxve+ZXNo


< ガラガラガラガラッ


シーフ「って張り切ってたのによぉ……帰るのかよ旦那……」

ローグ「疲労が溜まった状態で進むのも違うだろ」

シーフ「旦那が引き返すから何かあんのかと思えば、「今日は帰るぞ」だもんな」

シーフ「前から思ってたがアンタその若さで落ち着き過ぎだぜ」

ローグ「もう三十近いんだよ、これでも」

盗賊「うっそ!?」ガタッ

シーフ「何でお前が食い付いてんだよ」

盗賊「いえ、だってローグさん私達の中じゃ最年少かと……」

シーフ「確かにねぇ、まぁ色々あんだろ」


シーフ(魔眼を移植されてたり年齢と不釣り合いな若々しさといい、コイツもしかして……?)


ローグ「……」


271 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/12/20(火) 09:58:25.77 ID:Jxve+ZXNo


【王都・中央区『冒険者ギルド』】


シーフ「今日はギルド長が戻らない?」


受付嬢「ええ、陛下からの命により『騎士団』として都を出ているのです」

受付嬢「その為あなた方には報酬の支払いのみを済ませるように言われています」

ローグ「プラントの発見に見合った報酬を用意していたのか」

受付嬢「それもそうでしょう」

受付嬢「あなた方を選抜したのは他でもない我等が王なのですから」

ローグ「……」

シーフ「すっげぇな王様」

受付嬢「きっと、あなた方なら間違いは無いと、そう言っていたそうです」

受付嬢「それでは奥へどうぞ、金額の確認をします」

272 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/12/20(火) 10:05:04.71 ID:Jxve+ZXNo

################


ローグ「……確かに受け取った」

受付嬢「三人ともお疲れ様でした、明日からはあの遺跡に他の一般冒険者が入ります」

受付嬢「ですので、もしも何か気になることがあれば普通の探索をしに行くのも良いかもしれませんね」

シーフ「一般に解放か、警備プロテクトロンが居るかも知れないのに良いのか?」

受付嬢「はい、その程度なら対処出来るでしょうから」


ローグ「……」

273 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/12/20(火) 10:14:14.97 ID:Jxve+ZXNo


シーフ「いやぁ! 良かったなぁ旦那! ギルド長に認定証出せなんて言われなくてよ!」

盗賊「おかげで報酬も受け取れましたしね、ギルド長から評価を頂く時に呼ばれても断ればそれ以上問われませんし」

ローグ「あぁ、運が良かった」

シーフ「ツキが来てるな! これなら旦那の話に何の気兼ねも無く乗れるってもんだ!」

ローグ「明日からは他の冒険者に先を越されるかもしれないからな? 余り期待はしないでくれ」

盗賊「他の冒険者と違うのは目的の位置が分かってることですよ、それだけで探索のスピードも違います」

ローグ「そういうものか」



< 「ローグ様」



ローグ「……!?」バッ


令嬢「お帰りなさいませ」ニコッ

ローグ「お嬢? 何故…………」


盗賊(うわぁ、綺麗な人……!)

シーフ(勝ち組かよコイツ)

274 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/20(火) 10:23:56.88 ID:J4dmUHmUo
おかえり…
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/12/20(火) 10:24:35.98 ID:Jxve+ZXNo

ローグ「……悪いな、俺はここで」

シーフ「いってらっしゃいませぇ(裏声)」

盗賊「自分も、いえっ、私もここで……! あははは……」



< 「なんでぇ盗賊の、お前あのお嬢さんに色目使ってんだよ草食系男子かコラァ!」

< 「うるっさいですよゴリラ!」



< ギャー!ギャー!

令嬢「……」

ローグ「またこんな時間まで待っててくれたのか」

令嬢「野蛮な人達」ボソッ

ローグ「……え?」

令嬢「いえ♪ その通りですわ? ローグ様がお戻りになるのをずっと待ち焦がれていたのです」

令嬢「行きましょう? ローグ様は御疲れなのですから」

ローグ「ああ……」

ローグ(…………何故)

ローグ(さっきまでお嬢の光は位置的に屋敷に居たはず、だが声をかけられたあの時、既に居た)

ローグ(魔眼がおかしいのか……? 今は光は目の前の令嬢に重なっているが……)


276 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/12/20(火) 17:37:51.62 ID:Jxve+ZXNo

< ガチャッ

ローグ「余り俺の部屋は勧めないぞ、いつもの事だが」

令嬢「全然気にしませんわ♪ ふふ、何ですの? これ」

ローグ「その木箱は触るな」

令嬢「何か危ない物が?」

ローグ「ああ、耐性の無い人間が使うと方向感覚が狂う」

ローグ「前後不覚になりたくないだろ、お嬢」

令嬢「え、ええ……そうですわね」

ローグ「……」

令嬢「何か?」

ローグ「疲れてるせいか、いつもより綺麗だ」

令嬢「は、ぃ……っ!?」ビクッ

ローグ「どうした?」


令嬢「いえ……何も……」サッ


ローグ「…………?」

277 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2016/12/20(火) 18:10:17.07 ID:Jxve+ZXNo

令嬢「コホン……それで、お休みになられる前にお話を聞かせてくれますか?」

ローグ「例の遺跡か」

令嬢「はい♪」

ローグ「(……?) …そうだな、あそこは生きてる遺跡だった」

令嬢「生きている?」

ローグ「俺が見た限りではな」

ローグ「最近、パーティーを組んだ奴の話ではどの遺跡もかつては高度な文明が生きていたそうだ」

ローグ「だが遺跡に共通しているのは、優れていたがそれは『戦い』においての話らしい」

令嬢「戦、ですか」

ローグ「ああ」

ローグ「人、或いは人外の者を破壊する事を最も効率化した上でそれらを操る為に生み出された存在」



ローグ「『機巧人形』、またの名を『自動人形(オートマータ)』」

ローグ「単数形でオートマトンとも言うらしい、古代文明で使われていた文字の解読で分かったそうだ」

ローグ「制作者は何と言ったか……確か、どの人形にも思考を司る部位の機器に書かれていたのが……」

278 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/01/09(月) 09:33:29.42 ID:thHydc/Io

令嬢「あの、ローグ様……」

ローグ「ん?」

令嬢「それで、その遺跡が何故生きていると思われたのですか?」

ローグ「あぁ……」

ローグ「……戦いに関しては優れていたが、どうも生活面ではそれほどでも無かったらしい」

令嬢「……」

ローグ「埃が被ればそれを拭い、錆びれば磨く」

ローグ「食事を取るならば手に取り、自分の食べる場へ持って行く」

ローグ「あの遺跡もそれは同じでやはりその痕跡があった」

ローグ「話に聞いたのとは違い、明らかにあの遺跡は全ての機能が『生きている』んだ」


令嬢「まぁ……!」

279 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/01/09(月) 09:45:41.66 ID:thHydc/Io

令嬢「それはつまり、あのっ! その遺跡にはまだ誰かがいて……しかも防衛機能や維持設備が残っているのですね!」ガタッ

ローグ「あ、ああ……そうなるな」

令嬢「それだけですか?」

ローグ「何が……?」

令嬢「もっと他に無いのですか、例えばプラントとか!」

ローグ「あったがあれは今後、国が管理するだろうからそんなに触れてないぞ」

令嬢「国が……ですか」ピクッ

ローグ「今日は報告出来なかったが、まぁギルドの方で上手くやるんだろうな」

ローグ「大丈夫だとは思うが、プラントについてはギルド員以外は他言を禁じられてる、秘密だぞ?」

令嬢「……」


ローグ(……?)

ローグ(どうしたんだ今日は)

280 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/01/13(金) 12:34:15.17 ID:EzjvOYyYo

################


令嬢「もう大分、夜も深くなってしまいましたね」スッ

ローグ「ん、今夜は帰るのか」

令嬢「ええ、当然でしょう?」

ローグ「今まではいっそ泊まってたくせに何を言う」

令嬢「え? なっ……」カァァ…

ローグ「どうした」

令嬢「いえ……!」


令嬢「近くに護衛の者が来ている筈なので、送って下さらなくて結構ですからね!」フンッ


ローグ「この時間だ、俺も屋敷まで着いていく」スッ

令嬢「要りません!」

ローグ「っ?? ……そ、そうか? だが……」

令嬢「……」ジロッ

ローグ「…………分かった」

281 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/01/13(金) 12:40:43.42 ID:EzjvOYyYo

< ガチャッ……パタンッ

ローグ「今日はどうしたって言うんだ」

ローグ(まぁ、一応見ていれば大丈夫だろうが)

ローグ(……お嬢の光はここを出て大通りの方へ……)

ローグ(…………?)ピクッ

ローグ(何だ? 今一瞬、屋敷の方で光が……まさか本当に俺の右眼がおかしくなったんじゃないだろうな)

ローグ(ん……お嬢の近くに一つだけ、いや一人か? 光が出てきたな)

ローグ(念の為、合流出来てるか見に行っておくか)スッ


282 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/01/13(金) 12:47:58.58 ID:EzjvOYyYo


──────── タンッ


ローグ(よっ……と)スタッ

ローグ(お嬢は彼処だな)

ローグ(隣を歩いてるのが護衛か? 全身鎧……ただのプレートじゃないな)

ローグ(『騎士団』の正規装備、ミスリルアーマー……お嬢の護衛に何故?)

ローグ(まさか、俺の過去をお嬢が……)

ローグ(…………)


ローグ「彼女が俺を裏切るわけないな、帰って寝るか」ハァ


283 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/01/14(土) 13:02:38.21 ID:c+blNpqTo




「仮面の妹君はこの通り無事だ」


    「あぁ! 良かった、本当に良かった……っ」

    「妹を、この子を救い出して下さって何とお礼を申したら良いのか……!」


「別に、タイミングが良かっただけだろ」

「相手の組織も俺と因縁のある奴等だったんでな、途中で引き下がる理由も無くなった」

「今後の自分の為に起こした行動だ、必要以上に感謝される事も無いだろ?」


    「なるほど、では最初にお話した通り報酬をお支払い致しますわ」

    「後でギルドに話は通しておきますので、後日それなりの評価がされるかと」


  「……姉さん」


    「なぁに? あなたは奥で休んでなさい」


  「私、ローグ様にお礼を……」


    「余計な事をしないで、それは私の役目よ」

    「勇敢なローグ様には私から報酬をお渡ししますわ? 後日また屋敷へ来て下されば……」


「今日は俺も疲れた、金に関しては明日で構わない」

「君も疲れただろ」



  「…………」





284 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/01/14(土) 13:21:06.22 ID:c+blNpqTo

ローグ「…………」パチ

ローグ(夢……?)バサッ

ローグ(そういえば二年か、お嬢の妹を助けてから)

ローグ(屋敷へはよく行くが中に入った訳じゃないしな)

ローグ(あの冷たい仮面を着けた、妹君は元気にしてるのかね)

ローグ「ん……」ピタリ

< カサリ……


ローグ「手紙? 誰からだ」ガサガサッ


ローグ(辺境の町、鍛冶屋の紋……『師匠』からか)

ローグ(……内容は近況報告くらいか、律儀に俺なんぞに手紙を送らなくてもいいのにな)クシャッ

ローグ(あの女の事を思い出して頭が痛くなる)


285 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/15(日) 00:47:25.26 ID:1kN/kwrv0
ローグの手に渡るべきではなかった
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/01/16(月) 19:13:50.88 ID:B5KxdF8Jo


【馬車内】

< ガラガラガラガラッ


重鎧槍使い「目的地に着いたら真っ先に奥を目指すぞ」

斥候「だな、まだ情報も出回ってねえのに三人も来てやがるしな」

重鎧槍「おい手前ら! 探索中に邪魔したら只じゃおかねえからな!」

黒人モヒカン「そうだぜコノヤロウ!! 邪魔したらあれだからな、ケツに斥候の頭ぶちこんでやるからなオラァ!」

斥候「なんで俺なんだよ」



シーフ「何か言ってるぜ旦那」

盗賊「無視ですよあんなの、装備は良いみたいですし何処かの傭兵なんでしょう」

ローグ(面白い髪型だなあれ)

287 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/01/16(月) 19:37:55.49 ID:B5KxdF8Jo


< 「っしゃあ! 盗賊職三人で探索出来たんだ、俺達で更に探すぞ!!」

< 「斥候!奥を頼んだ、俺ァ入り口を見てるぜ!」

< 「いやお前も来いよ」



ローグ「朝から五月蝿いな、アイツら」

盗賊「でも自分達は斥候よりも盗賊よりですからねー、自然と静かにしてしまいがちですから」

シーフ「冒険者ならあんなのが普通だよな」

シーフ「言っても、それで揉めて殴り合いまで発展するのがザラだけどな、くくくっ」

盗賊「それでどうしますか? 予想よりも人数は少ないものの、彼等も遺跡の奥を目指しているようですが」

ローグ「それなんだが……」

288 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/01/21(土) 08:40:24.55 ID:a4TCiUo8o



ローグ「…………というわけだ」

シーフ「細かい位置は旦那も掴めてる訳ではなく、いっそ奴等に先行させて様子を見る……ねぇ」

シーフ「悪くはないっちゃ……無いな」

盗賊「ダンジョンや遺跡での探索は早い者勝ち、いざという時は競争相手と戦闘になりますが、ちょっと危険ですよね」

ローグ「元々、俺は単独で動くのが得意だったんだ」

ローグ「自然と発想がそっち寄りになってしまうのは許してくれ」


シーフ「まー! 旦那が出来るってんなら俺達にも出来るだろ?」

ローグ「尾けるだけだからな」

シーフ「そんなら罠避けにもなるし、見取り図を見慣れた俺達なら奴等が足を止めても先に進めば良い話だしな」

盗賊「何でしたら途中まで協力するというのは」

ローグ「遺跡の機能を支配してる存在を、雇われのアイツらが俺達に譲るとも思えないが……」

シーフ「同感だぜ」

盗賊「そ、そうですか……」


289 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/01/21(土) 08:48:11.09 ID:a4TCiUo8o

################


重鎧槍「何か、えらく空気が澄んでるな」ガッシャガッシャ

モヒカン「ああっ! 誰か住んでるみてぇだな!」

斥候「そういう話をしてるんじゃないだろ……空気が綺麗だって事だ」

モヒカン「うるせー! ホモかてめぇはァァアッ!!」

斥候「お前がうるさいわ静かにしろトサカ頭ァッ!!」

重鎧槍「二人ともうるせぇええええ!!」ガッシャガッシャ





【物陰】

ローグ(何でアイツらあんなに騒いでるんだ……そもそも鎧の金属音が五月蝿いだろうに)

シーフ(大丈夫かなアイツら)

盗賊「どんちゃん騒ぎですね……」

290 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/01/21(土) 08:56:24.01 ID:a4TCiUo8o


【プラントエリア】


斥候「ここが例のプラントか、実物は久しぶりに見たが型は同じかね」

重鎧槍「端末は?」

斥候「プラントのターミナルなら施設内の見取り図にアクセス出来る、そこでデータベースからプラント先のエリアを調べよう」

モヒカン「俺は先に見てくるぜ!」

斥候「今の話を聞いてたか?」

モヒカン「おう! 重鎧槍と斥候がここでアクセスするんだろ?」

重鎧槍「気色の悪い把握の仕方だな……」

モヒカン「何かありゃ派手な音を出して逃げるから安心しろよ! 俺はプロだからな!」

斥候「お前のような奴がプロの傭兵なわけがあるか」


291 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/01/21(土) 09:10:38.27 ID:a4TCiUo8o

< カタカタカタッ…カタカタッ……

< ピーッ……カタカタッ…タンッ

斥候「どれ、データベースのハッキングは完了したぞ」

重鎧槍「どうだ?」

斥候「南側が第四司令室、その奥が緊急避難用出口となっている」

斥候「つまり俺達の入ってきた遺跡の入り口がそうだな、だが本来ならその先に脱出ポッドとかいうエリアが配置されている」

斥候「まー、何かあって崩れて通路の先が削れたのだろう」

重鎧槍「何百年前の事だか分からんしな、そんなものか」

斥候「それで、モニターのここを見ろ」

重鎧槍「……通路の途中途中に部屋があるのは、司令室だとして、プラントに続く通路と枝分かれして小さく伸びた部屋か」

重鎧槍「何と書かれているんだこりゃ」

斥候「システムクイーン、古代文字でそう書かれている」

斥候「恐らくあのもぬけの殻となっていた部屋に居たのが、この遺跡の秘密を握る何かだ」


292 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/01/21(土) 09:19:24.89 ID:a4TCiUo8o

< 「面白い、お宝探しらしくなってきたぜ」



シーフ「……おい、盗賊」

盗賊「こ、ここの施設の情報を見るだけでなく、古代文字が読めるなんて……ッ」

盗賊「彼は自分とは違いかなりのベテランです、少なくとも遺跡を幾つも発見した『東』の冒険者かと……」

シーフ「まいったな、横取りされちまうぜ」

ローグ「…………」

シーフ「旦那、どうする」

ローグ「……ちょっと静かにしててくれ」

盗賊「ローグさん?」


ローグ(……施設の『 中 』で何かが這いずり回っている……)

ローグ(…………)


ローグ「何か近付いてる、警戒しろ」

シーフ「!」

盗賊「近付いてるって……?」




< 「ッッ……ぁぁぁあああ……!!」



盗賊「!?」

シーフ「今のはモヒカン頭の声かぁ!?」


293 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/01/21(土) 09:28:18.06 ID:a4TCiUo8o


ガッシャッガッシャッ!

重鎧槍「モヒカンの野郎の悲鳴はこっちか……何がある!」

斥候「プラントから北へは第二司令室、その奥には見慣れない文字と共に『格納庫』と書かれていた!」タタッ

重鎧槍「チィッ、モンスターか!?」

斥候「有り得る! 施設が動いている上にギルド内部の潜入員の話が本当なら、警備ロボと初期調査の冒険者三人組がエンカウントしている!」

斥候「その扉の奥だ!」

重鎧槍「早く開けろ!」


< ピピッ……ガシュッ



───── キィィンッ ─────



斥候「えっ」



───────── ドドドドドドドドッッ!!!



294 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/01/21(土) 09:35:11.97 ID:a4TCiUo8o

< ドチャァアッ……!!


重鎧槍「…んなッ……!?」



< ガシャッ……カシャカシャッ!!

  ガシィンッ


機械虎【……】ガシィンッ…ガシィンッ…


重鎧槍「な、なな……何だ、こいつは…………」


機械虎【……】ピピッ

< ピタリ

機械虎【……武器を棄てなさい、さもなくば射殺します】


重鎧槍「…………ゴクリッ……」

重鎧槍(しゃさつ……? 殺すって事か? コイツも警備ロボの一体か……?)

重鎧槍(だが、武器を棄てれば勝算も生まれる! 接近戦ならばこちらに分がある筈だ)

< ガラァンッ!

重鎧槍「武器は下ろした、これでいいか?」


機械虎【宜しい】


295 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/01/21(土) 09:40:43.34 ID:a4TCiUo8o

────────── ドンッ! ドンッドンッドンッ!!


重鎧槍「ッ!?? 〜〜ッ……がぁあッ、ぁぁぁあああ!!!??」ドサァッ


機械虎【四肢の間接を撃ち抜いた】ガシィンッガシィンッ

機械虎【手足を動かそうとしても体内で溶けた弾頭が激しい痛みで動作を阻害する】

機械虎【痛いか】

機械虎【痛いだろう】


機械虎【さぁ来い、数十分は悲鳴を挙げられるだろう】ガブッ

重鎧槍「ひ、ひぃいっ!? い、嫌だ……! たす、助けてくれぇぇええ!!」

重鎧槍「うわぁあああああ!! うわぁあああああ!!」ズルズルズルッ



296 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/01/21(土) 09:46:08.12 ID:a4TCiUo8o


ローグ「ッ……!」ギシッ……!!

シーフ(抑えろ、落ち着け旦那!)ガシィッ……

盗賊(今出ていっては殺されてしまいますよローグさん! ここは退きましょう!)ガシィッ……

ローグ「だが、俺ならあの重鎧の男を助けられた……!」

盗賊(自分達はあれに勝てません! 軍用の戦闘特化型オートマーター……機械獣です!)

盗賊(お願いです、貴方は戦えても自分は為す術なく殺されてしまいます……っ!)

ローグ「…………」



ローグ「……分かった、離せ」



297 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/21(土) 20:55:35.14 ID:yEL78WLz0
おつおつ
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/02/13(月) 21:07:23.12 ID:OkXelHJBO
続きが気になる
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 21:58:13.14 ID:X4OPR6Lo0
同じく
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/03/04(土) 20:27:09.04 ID:EuwueZIno

ローグ「……コイツのギルドタグを持ち帰ろう」

シーフ「あぁ、遺体の装備品もグチャグチャに潰されてるしな」

シーフ「ひでぇ有り様だ、ただの機銃じゃねぇぞありゃ」

盗賊「電磁投射砲……あれは、それの連射が可能になったタイプです」

シーフ「デンジトーシャ砲? 聞いたこと無いな」

盗賊「自分が小さい時に奴隷商の人間が話していたのを聞きました」

盗賊「性能は冴えた弓兵よりも正確に、威力は『騎士』の一撃に等しい矢を放てるとか……」

シーフ「うへぇ……良かったな旦那がそれに滅茶苦茶にされなくて、一つ貸しだぜ?」

ローグ「……」

盗賊「…………ローグさん?」

ローグ「ん、すまない……もういい、退こう」

盗賊「?」

301 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/03/04(土) 20:39:25.66 ID:EuwueZIno

< ピピッ

< ビーッ

盗賊「……え?」

シーフ「どうした、早く開けてくれよ」

盗賊「すいません、今開けますから……」ピッピッ

< ビーッ

盗賊「……!?」


ローグ「何か問題が? 今さっきまで開いていた扉だろうに」

盗賊「分かりません……! あ、開かないっ」

シーフ「おいおい勘弁してくれよ? さっきのモンスターが戻ってきたりなんかしたら……」

盗賊「でも自分のPDAじゃ開かない! さっきまではパスコードがフリーになってたんです! こんな……こんな……!」

シーフ「うぉあっ! おい静かにしろバカ!」

盗賊「うぐ、すいません」

盗賊「でもおかしいんです、『東』の遺跡では確かにパスが変わってしまって閉じ込められたという話はありますが……」

ローグ「どういうケースなんだそれは」

盗賊「反対側のターミナルでパスを新規登録するとか……」

302 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/03/04(土) 20:45:22.43 ID:EuwueZIno

ローグ「……まさか扉の向こうに誰かいるのか」

シーフ「匂いで分かるだろ?俺達とあの三人組パーティー以外に遺跡には来てないぜ」

ローグ「…………」

ローグ(『見る』限りでは他の人間は見えない……どうなってる)




  ピリリリリリリッ!!



ローグ「!?」ビクッ

シーフ「何だぁ!?」

盗賊「これは……施設内の警報? そんな馬鹿な、どうしてこんなものが……ッ」


ローグ「!」ピクッ

ローグ「盗賊! 伏せろ!!」

盗賊「え?」


303 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/03/04(土) 21:36:06.17 ID:kBzvy4D0o
来たか
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/03/04(土) 22:27:06.37 ID:EuwueZIno

────── ギュィィインッ・・・!!


盗賊「……??…………?!」

盗賊「ローグさん……? 今の音はいったい……」


< ドチャッ

盗賊「!?」

シーフ「ッ……ッ、ッ……」ビクッビクンッ……プシャァアッビチビチッ

盗賊「ひっ……〜〜ッ!?」
    < ガシッ

ローグ「掴まれ!」バッ


───────── ギュィィインッ!!
< ジュゥゥゥッ・・・!


盗賊(何、あれ……鋼鉄の床や扉が、赤く光って斬れてる……!?)

ローグ「口と目を閉じてろよ……ッ」ズサァァッ

ローグ(…………来る……!)バッ

< ギュィィィッ!!

ローグ(どういう原理か魔法か知らないが姿を消してるのか、あの機械獣)ズサァァッ

305 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/03/05(日) 03:12:28.89 ID:YttSDk8go


─── 【目標、此方を視認可能】 ───

─── 【部隊長へ報告】 ───

─── 【侵入者が武装する中にフォールン因子を確認】 ───

─── 【これより……】 ───



機械狼【……第四通路警備隊、交戦開始】ヴンッ

機械狼B【指揮官機へ応答、了解】ヴンッ

機械狼C【了解】ヴンッ

< ヴンッ・・・!


< ガシャガシャガシャァッ

  ゴォ ──────ッッ!!



機械狼【全機、近接戦闘に移行せよ】ガシィンッ

機械狼【人間というだけでなくフォールンの関係者ならば是非もない、殺す】




【【【 殺す 】】】



306 :>>1 ◆3Jh764FmrU [saga]:2017/04/11(火) 10:39:23.90 ID:v4DmvJe40
途中でストップしてしまっている状況で、申し訳ない。
私生活が異様に忙しいのもあってこちらを進めるのが遅くなっています。

先日からなろうで『魔剣ノ君』というタイトルでこのスレの小説化していますので、多分いないとは思いますが待っている方がいたら気が向いた暇潰しに見てみて下さい。
ほんの少しですが世界観を地の文で説明していますので……

メラスレも2レス文しか書けてないのに……
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/04/11(火) 12:01:22.62 ID:GpSRLX8o0
待ってる
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/04/11(火) 22:23:53.29 ID:/oIZSDnto
>>306
メラの方にも生存報告しといたほうがいいと思う
あっちはいつ処理されてもおかしくない状況だし…
309 : ◆3Jh764FmrU [sage]:2017/04/12(水) 01:22:30.52 ID:uAJpZ1Ml0
ありがとうございます、念の為生存報告しました……
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/04/23(日) 11:52:22.96 ID:sHz630/7O
メラスレも貴方だったのか舞ってる
311 : ◆3Jh764FmrU [saga]:2017/05/02(火) 17:39:14.81 ID:39BJ22Jm0
生存報告と同時に、此方のスレについて。

なろうで投稿を始めた方で遂にこっちの内容に追い付いてしまいました……
このままだと今夜にスレの続きを書いていく事になりそうなので、そうなるとどうなのだろうと未だに悩んでおります。
悩みつつも、とりあえず晒しても問題なさそうなので晒しておきます。

タイトルはなろう仕様という事でご容赦を……
『魔剣ノ君』
http://ncode.syosetu.com/n4914dx/

現在投稿されている分は全て此方のスレの内容に拙いながらも地の文を付け加えた程度になりますので、宜しくお願いします。
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/05/03(水) 09:04:43.73 ID:8P9YNBkzO
もうそっちでやればいいじゃん
このスレ捨ててさあ
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/05/03(水) 12:46:19.23 ID:8QVcCLrtO
はっきり言ってなろうで投稿したいんでしょ?
もうここで投稿したくないならさっさとなろうで投稿したらいいじゃないですか。
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/05/03(水) 16:28:13.94 ID:u+BnhFtKo
なろうはどうでもいいからこっちの続きはよ
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/05/03(水) 17:46:06.69 ID:HXq8IkWBo
そこまで追っかけて読む気もしないしね
やらないならやらないでいいよ
お疲れさま
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/05/03(水) 20:21:23.96 ID:UyLufQtlO
なろうは知らないけど>>1のスレは好きだし続けてくれると嬉しい
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/05/04(木) 13:47:20.29 ID:h7xwLg1YO
こっちでやらないならエタったのと一緒だから宣伝用に残すとかしないで宣言して終わってほしい
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/05/04(木) 13:58:17.61 ID:ELmqwPkxo
こっち辞めてなろうで書きます!って言われてもなろうで読まないからこっちも書いて
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/05/04(木) 19:06:41.32 ID:HxvOnBr10
むしろなろうやめてこっちで書け(暴論
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/05/04(木) 22:47:34.13 ID:VVIvok6uo
>>1の好きにしたら良い
読みたい人は追いかけるし、それなりの人はそこでやめるだけのこと
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/07/24(月) 09:10:58.60 ID:OY8BOP2O0
はよ
322 :GM ◆foefwLFvo6 [sage saga]:2019/02/27(水) 06:12:18.95 ID:0+d0f1pD0


< ギャギャギャアアァッ!!

    ガキィンッ! >

ローグ「盗賊、投げるぞッ」

盗賊「投げ……っぇえ!?」

ローグ「手を伸ばせば大丈夫だ、行け!」バッ

盗賊「ぅ、わぁー!?」

< ガシィッ!!

盗賊(……! これは、天井にあった通風孔?)ギシッ

盗賊(ローグさんは……!?)チラッ



機械狼【ガァアアッ!!】ウィンッ

ローグ「シッ……!」ギィンッ!!

機械狼B【「伏せて下さいローグさん!」】ヴンッ

機械狼C【「跳べローグ! そっちはあぶねぇ!」】ビュォッ


ローグ「ッチ、ィィ……盗賊とシーフの声真似を……ッ!」ヒュカッ

< バギンッ!! ガガガガッッ!!

           ギュィィィンッ
       ズドォオッ!!         ガギィッ!
    ガリガリガリィィッ ドゴォッ ヴンッ!!

 ギャリィンッ!! ズンッッ!   

     ヒュカッッ    キィンッッ!!

機械狼【……ッ、馬鹿な……】バヂバヂバヂィッ


< ボゴォォォンッ!!


323 :GM ◆foefwLFvo6 [sage saga]:2019/02/27(水) 06:30:50.45 ID:0+d0f1pD0


盗賊「つ……」

盗賊(……強すぎる。人間業じゃない、人の体躯の何倍もある鋼の機械獣を相手に一歩も退いてない!)

盗賊(以前、王都で『騎士』の演習を目にした事があったけど……)

盗賊(どう見てもローグさんは騎士級の機動力と膂力を持っている、それどころかあの抜いた剣……彼が振るう度に魔力が周囲に吹き荒れてる)

盗賊(あれなら、多分……)


機械狼C【指揮官機の大破を確認、これより当機が代理指揮を執る】ガシャァッ

機械狼C【敵の装備はこちらからの対物干渉を跳ね除ける。全機中距離射撃戦闘へ移行を……】


ローグ「ッ……! 穿てッ!!」キィンッ

< ギュォオオオ!!

ローグ「爆ぜろォッ!!」バッ


機械狼D【標的捕捉、アタック】ガシャン



─── ギュィィインッ!!



324 :GM ◆foefwLFvo6 [sage saga]:2019/02/27(水) 09:15:50.87 ID:0+d0f1pD0


  ッッドゥン!!──

ローグ「……これが魔力に依る物じゃない事は盗賊から聞いている」フォン

機械狼D【理解不能】

ローグ「だろうな」ヒュカッ

< メキャァアッ!
     ボゴォォォンッ!!


機械狼B【フォールン因子を含む精製武装……】

機械狼C【代理指揮機へ提案。敵勢力の危険度は既に我々の対応値を遥かに上回っている、撤退を要請する】

機械狼E【当機も撤退を推す】


ローグ「逃がす──かッ!!」ビュンッ


 ────ッドォ!!!


機械狼B【……イヤ、だ……】バヂバヂィィ

< ボゴォォォンッ!!


機械狼E【……!】


325 :GM ◆foefwLFvo6 [sage saga]:2019/02/28(木) 15:05:31.71 ID:Q40Qr0eU0


盗賊(あの鋼鉄の機体を、一太刀で……!)

盗賊(それだけじゃない。ローグさんの魔剣から迸る魔力が物理的に矢避けになってる)

盗賊(光線兵器すら弾いて剣撃を放つ……そんな魔剣をどうして彼が?)


機械狼E【グルルゥッ……!】ギャンッ

盗賊「えっ?」グイッッ


ローグ「しまった、盗賊……ッ!!」ヒュァッ

機械狼C【ガァァッ!!】ガギィッ

ローグ「……っく、邪魔だ!」

<メキメキメキィィッ

機械狼C【がッ…


< バギバギッ……メシャァッ!!


326 :GM ◆foefwLFvo6 [sage saga]:2019/03/01(金) 08:17:36.43 ID:8b7uK8aL0


ローグ「盗賊!」バッ

ローグ(しまった、盗賊を連れ去る事を想定していなかった自分が憎い……)

ローグ(盗賊の微かな残り香を追う事も出来るが、この先はまるで手掛かりが無い)チャキッ

ローグ(どうする……?)



──── ォォ・・・



ローグ(考えていても始まらない、今は動くべきだ)

ローグ(殺さず、わざわざ連れ去ったという事は何らかの意味がある筈。生きている可能性は高い)ザッ

< 「無暗に動かない方が賢明だぜ! ブラザー!」

ローグ「!」バッ

モヒカン「よぉ」

ローグ「お前は……機械獣に殺されてなかったのか」


327 :GM ◆foefwLFvo6 [sage saga]:2019/03/02(土) 12:11:03.83 ID:Bao3s6RF0


モヒカン「おうよ! 俺は不死身だからな!」ムキッ

ローグ「……自分の仲間が死んでいる間、お前は何を?」

モヒカン「隠れてたんだよ。ちょちょっとそこの通路脇にある陰で隠匿の魔石で姿を消してたのよ」

ローグ「魔石だと……?」

ローグ(アーティファクトの中でも手に入り難い品だ。ましてや俺の『眼』に映らない事が可能な物なら)

モヒカン「おーいおいおいおい?? なにジロジロ見てんだ俺の尻の穴嗅がせるぞ!?」

ローグ「やめろ」


モヒカン「ダッハッハッハァッ!! んで、どうすんだよ!」


ローグ「……どうするとは」

モヒカン「お前あれだろぉ? さっきのシーフ職の仲間だろ」

モヒカン「で、助けに動こうとしたんだろ! そうだろ! な!」

328 :GM ◆foefwLFvo6 [sage saga]:2019/03/02(土) 12:29:47.59 ID:Bao3s6RF0


ローグ「何が言いたい」

モヒカン「少し手助けしてやれるぜ」

ローグ「……仲間を見殺しにするような奴の言う事が信用できるとでも」

モヒカン「だが情報に関しちゃ文無しのお前より、俺はもっとマシだって話だ」ポイッ

< パシッ

ローグ「これは?」

モヒカン「ここにはまだまだ先がある。俺達の足下にもな」

モヒカン「そいつはお前たちが解放した『棺の中身』を示してんだ、地下のマップを簡易表示して導いてくれるシロモノだぜ」

モヒカン「原理と出処は聞かないって条件で貸してやるよ!」

ローグ「……なに」

モヒカン「どした? ホレ、お仲間助けに早く行かねえと手遅れになっちまうぜ!」


ローグ「……」

ローグ「考える時間が惜しい。感謝する」

329 :GM ◆foefwLFvo6 [sage saga]:2019/03/02(土) 12:35:45.59 ID:Bao3s6RF0

──ダダダダッ……!!


ローグ(あの男、俺達が箱の中身に干渉した事を知っていた?)

ローグ(先日の調査はギルド側が極秘にしていた筈、俺達の事は公開されている筈も無い)

ローグ(それに……あの男の仲間は知っていたのか? 奴に隠匿の魔石という、魔眼すら退けられる高性能の魔具があることを)

ローグ(知っているならばああまでして助けに行こうとはしない)

< タタタッ!!

ローグ(そして、最初に聞いた悲鳴は奴の演技だった事になる)

ローグ(仲間と、後方から尾行していた俺達を誘き出す為に)

ローグ(順当に考えるならば、これは罠だが)


ローグ(俺の魔眼に奴の嘘は映らなかった)


330 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2019/05/06(月) 23:10:37.69 ID:vYjh7a+60
再開したんだね。応援してます。
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2019/05/06(月) 23:17:10.93 ID:DblBVYWgO
いいね
332 :GM ◆3Jh764FmrU [sage saga]:2021/10/05(火) 05:48:31.78 ID:GxpZ8z3t0
どうせ見てる人もいないというか長く放置していたし、再構成しますかな
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2023/07/07(金) 21:25:04.91 ID:OygWPrZnO
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