【ラブライブ】希「どうしてこんなことに…」理事長「ふふっ♪」

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438 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/11/30(水) 14:50:37.62 ID:XpQb3fB6O
真姫「それは勿論そうしたいけど……具体的にどうするのよ。何か策略があるの?」

にこ「ぐぬぬ……それがわかれば苦労しないのよ、あんた達…なんでもいいから案だしてちょうだい!」


凛「はい!!」

にこ「はい凛!」


凛「とりあえず勢いで押す!とにかく押す!押して押して押しまくれば教育委員会だって新理事長だってきっとわかってくれるにゃー!」

にこ「はぁ……まぁそれも1つの案よね。最終的にはそれもアリだと思うわ。」


ことり「……はいっ」

にこ「はいことり!」


ことり「著名を集める……とか?希ちゃんと絵里ちゃんの留年に反対してる人が多ければ、説得する1つの要素にはなるんじゃないかな。」

にこ「なるほどね…確かにそれはアリだわ。早速今日から集めることにして……」


海未「……」スッ

にこ「はい海未!」


海未「…会議の前にできるだけ多くの教員にきちんと説明して、味方になってもらっておくというのはどうでしょうか。」

海未「敵対してる教員がいれば注意するに越したことはないですし、とりあえず先生方一人一人に話に回るべきだと思います。」

にこ「な、なるほどね…確かにそれはそうね。それも今日から周ることにして……はい、花陽!」

花陽「いつもうじうじしてる私が言うのもおかしいけど…こちらの主張は、はっきりさせておいたほうがいいんじゃないかな。」
439 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/11/30(水) 14:51:41.06 ID:XpQb3fB6O
花陽「例えば私としては…留年を、〜日までって日にちで伸ばすだけじゃ、ダメだと思うの。それじゃ希ちゃんだって、治すのに焦っちゃうと思うから…」

花陽「だからできれば卒業までに来られなくても、留年…なんてことには、してほしくない。そこは譲りたくないの。」

花陽「…元々3年生は、3学期の登校日ってほとんどないから…たくさん日にちを伸ばすなら、最後までにしても変わらないと思うから。」

花陽「そういうこととか…希ちゃんが副会長としてやってきてくれたことの実績とかも。全部紙にまとめて、読んで貰えばわかってもらいやすいんじゃないかな。」


にこ「なるほど…確かに日にちを伸ばすだけじゃだめね、私もそれは思ってたの。」

にこ「……わかった。とりあえず今日からみんなで著名を集めて、先生を説得。まとめるのは…そうね、私だけじゃ不安だから…花陽、手伝ってもらえる?」

花陽「もちろんです!」


にこ「うん……じゃあ、そんな感じかしらね。」

にこ「あと……その、あんた達…ありがと。私だけじゃここまで思いつかなかったと思うから…」

凛「ふふっ、にこちゃんが照れてるにゃー!」

にこ「うっさいわねー!たまにはいいでしょー!」

穂乃果「よーしっ、そうと決まれば早速集めに行くよっ!」

海未「説得は、そういうのが上手いことりや真姫に行ってもらいましょう。」

真姫「ええ、わかったわ。」
440 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/11/30(水) 14:53:22.25 ID:XpQb3fB6O
にこ「ああ…あと、」

穂乃果「……?」

にこ「………その、ラブライブと…この部活の、ことなんだけど。」

にこ「それについては……」

穂乃果「待って、にこちゃん。」

にこ「穂乃果……?」

穂乃果「それについては……少し、考えてることがあるんだ。」

穂乃果「だからもう少しだけ……待ってもらえないかな?」

にこ「穂乃果………」

にこ「…そうね、私も少し、考えてることがあんのよ。」

穂乃果「…ふふ、多分ね、にこちゃんとおんなじこと、穂乃果も考えてるんだと思う!」

穂乃果「でも今は…著名を集めたり、そっちのほうが…大事だから。」

にこ「………」

にこ「……たしかにね。じゃあ、この話はまた後日。」

穂乃果「ふふっ……うん!」

穂乃果「じゃあみんな!頑張って著名集めよー!!」


ガチャ!


タッタッタッタ……



マッテクダサイホノカ!
ロウカハハシッチャダメダヨッ
イックニャー!!!


にこ「………」

にこ(希……絵里………)

にこ(やると言ったからには…やってみせるわ。このメンバーなら、できる!)

にこ「…それじゃ花陽、うまいことまとめてやるわよ!」

花陽「はいっ!!」
441 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/11/30(水) 14:54:50.02 ID:XpQb3fB6O
−−−−
−−−
−−


希「………」

絵里「希〜?」

希「………」

絵里「のーぞみっ、」

希「………」

絵里「希っ!!」ユサユサ

希「…っ、えりち…?なぁん?」

絵里「………ねえ、まだ朝のこと…気にしてるの?」

希「…ううん、そんなことは……ないんやけど……」

希「………」


絵里「希……」

絵里「…希って、英語得意だったわよね……ここ、訳せる?なんだか長くてよくわからないのよ。」

希「んん…ちょっと貸して、」バサッ

希「うーん……」

希「…ああ、これはほら、ここが関係代名詞になってて……こっちが使役やから……」



希「……うん、こんな訳し方でいいんやないかな。」

絵里「なるほど……なかなか難しいわね。でもありがとう、おかげで助かったわ。」
442 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/30(水) 14:57:10.61 ID:cz+/BY7jO
頑張れ
443 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/11/30(水) 14:59:07.46 ID:XpQb3fB6O
希「えりちは偉いなぁ、こんな時にも勉強して………って、」

希「………」

絵里「…希?」

希「…そういえば、えりちはもう……本当は、退院…できるんよね?」

絵里「………」

希「学校だって……」

希「ねえ、無理してうちに合わせな…」

絵里「無理なんてしてないわ。」

希「……っ、」

絵里「希……」


絵里「…あのね、私が…希と一緒にいたいのよ。希と一緒に戻りたいの……だから、これは私の我儘。」

希「でも……」

絵里「でももだってもない…って、朝言ったでしょう?」

絵里「希はそんなこと、心配しなくていいの。今はゆっくり、元気になってくれれば…それでいいんだから。」

希「えりち……」

希「………、……ごめんね。」

絵里「もう…だから謝らないの。私の我儘だって…言っているでしょう?」

希「そう…やね……」

希「………」
444 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/11/30(水) 15:01:54.46 ID:XpQb3fB6O
絵里「希……」

希「…あ、そうだ 」

絵里「………?」

希「あの…ことりちゃんの、ことなんやけど。」

絵里「ああ……えっ、もう決めたの?」

希「うん……あんなぁ、ことりちゃん、会いに来て…いいよ。」

絵里「えっ……」

希「会いに来ていいよ、なんて…上からみたいな言い方になっちゃって嫌なんやけど…でも、会いに来ていいよ、って…伝えてくれる?」

希「……それか、うちが直接LINEしてもいいんやけど……」

絵里「いえ、伝えるのは全然いいんだけど…希は本当にそれでいいの?……大丈夫?」

希「………」

希「ことりちゃん…きっと罪悪感とか、感じてると思うんよ……だから早く会いたいん。」

絵里「希……」

希「ああ、でも……」
445 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/11/30(水) 15:03:26.89 ID:XpQb3fB6O
希「今朝みたいな…迷惑を、もしかしたらかけちゃうかもしれないってことも…添えといてもらえると、嬉しいかな…」

絵里「………、わかった…けど……」

希「……?」

絵里「……希。あのね……無理することないの。希は被害者で、私達のこと、助けてくれて……だからね、気なんて使わなくていいのよ。今は自分のことだけ…考えて。」

希「でも……」

絵里「………」


絵里「……じゃあ、これだけでも…少しはかわる…かしら。」

希「………?」

絵里「…あのね、連想して、怖いこと思い出しちゃうようなもの……教えてくれる?その方が希もいいかなって……」

希「えりち……」

希「ごめん、うちにもよく…わからないんよ。」

希「今朝のでとりあえず注射が無理だっていうことと…あと、集中治療室みたいな構造の部屋が苦手だっていうのは、わかるけど…」

希「……ごめんなぁ。」

絵里「もう…謝らないでって言ってるでしょう。それならじゃあ、少しずつ見つかるたびにメモしていくことにしましょう。そしたら少しずつ、そういうもの、避けていけるから…」

希「……そう、やね。ありがとう。」

絵里「ええ……」



ガチャッ


『東條さん、西木野先生に頼まれて、精神科からきたんですが……今から診察、大丈夫ですかねぇ…?』

希「………!あ、はい…大丈夫ですけど…」

絵里「………」
446 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/11/30(水) 15:04:15.31 ID:XpQb3fB6O


『ぃよいしょっと…歳をとると歩くだけで身体中バキバキいってね……あぁ、絢瀬さんは…暫くの間、席を外してほしいんですがねぇ。』

絵里「え、ええ……でも、あの…」

絵里「……ここにいては、いけませんか?」

『…こういう診察は、一対一の方がいいのですよ。だからお願いしますね。』

絵里「………」

絵里「……わかりました。じゃあ希、売店にいるから…終わり次第、LINEしてくれる?」

希「う…うん……わかった。」


ガチャン



『…ふう。はじめまして。精神科のーーです。希ちゃんより随分歳はとってるけど、心は若いままのつもりだからねえ、まぁお母さんとでも思って、気兼ねなくなんでも話しておくれ。』

希「は、はい……」

『ふぉっふぉっ…実は私は希ちゃんの大ファンでねぇ……今回こうやって診察できて嬉しいよ。それで……』

『一体どんな目にあったんだい?』

希「えっ……」

『事件だよ、ほら…初日から、一体どんな目にあったのか…詳しく聞かせてくれるかい?』

希「…っ、あ、えっと……」
447 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/11/30(水) 15:05:03.50 ID:XpQb3fB6O
希「…それについては、真姫ちゃんのおと…西木野先生から、きいてませんか?」

『そうだねぇ…でも、私は希ちゃんの口から聞きたいんだよ……できないかい?』

希「………っ」

希(この人……なんか………)

希(………)

希「……ごめ…なさい、あんまり思い出したくないんです……刑事さんにも、遠慮してもらってて……」

『………ケッ、そうかい。』

希「………っ、」

希(…今、舌打ちした……?)

希(気のせい…かな……)

『…じゃあ症状について。今聞いてるのは、事件に関連性のあるものを見ると、パニックになる……大方フラッシュバック現象だと思うが。これ以外に、何かあるかい?』

希「…えっと………」

希「……虫の這う音が、聞こえるんです。ずっと……」

『ほう……幻聴か。他には?』

希「幻聴っていうか……いるように感じたり、たまに見えたりもするんです。」

『幻聴、幻覚……ふんふん、まぁおそらくそうかとは思っていたが。』

希「………?」

『…ふぉっふぉ、希ちゃん、それはね……恐らくPTSDという病気だよ。』

希「PTSD……それ、どんな病気なんですか?」
448 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/11/30(水) 15:07:47.31 ID:XpQb3fB6O
『日本語にすれば、心的外傷後ストレス障害。』

『事故や災害、事件に巻き込まれた後にね…関連した物をみるとフラッシュバック…その時の場面が鮮明に思い出されたり、あたかもその場にいるような気持ちになったり』

『……あとはそうさね、夜眠れなくなったり、悪夢に襲われるのが大きな特徴かねぇ……』

希「………!そう…ですね、確かに夜、眠れないんです……あの、それ…」

希「………治り…ますよね?」

『ふぉっふぉっ…そうさね……幻聴や幻覚まで出ているとなると、PTSDにしてもかなりの重度だねぇ……』

希「………」

『…だがまぁ、何人もの治療をしてきた私なら、治せるだろうね。』

希「……っ、ほんとですか!」

『ああ、もちろんだとも。』

希「あの……じゃあお願いします。どうすれば…お薬とかですか?」

『そうさね……薬よりも、怖かったことを誰かに話したり…愚痴をこぼしたり。あとは人に頼ったり、甘えたり……人の暖かみを感じることが、大事だと言われているねえ。』

希「……っ、人の暖かみ………」

『ふぉっふぉっ……だが希ちゃん…家族が今、いないんだろう?親御さんも連絡がとれないとかで……』

希「………っ、そうです…けど……」
449 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/11/30(水) 15:09:30.25 ID:XpQb3fB6O

『誰か頼れる人、いるのかい……?』

希「………」

希(えりち………)


『ふぉっふぉっ、ねえ……』



『……まさか絵里ちゃんに頼ろうとか、考えていないかい?』



希「……っ、」

『だめさね、それは……絵里ちゃんには、絵里ちゃんの人生があるんだから……希ちゃんが邪魔をしてはいけないだろう?』

希「邪魔……」

『…そうさね。今朝も絵里ちゃんに、迷惑かけたんだろう?これ以上はよくない……希ちゃんと一緒にここにいてくれてるだけで、十分だと思わないかい?』

希「………っ」

希「……そう……です…よね………」



『ガサガサガサッ!!!ガサッ!!』



希「ひっ……」ビクッ

『ふぉっふぉっ……幻聴でも、聞こえたのかい?ねぇ、希ちゃん……』

希「………?」ビクビク

『……私を頼ればいいのだよ。仕事帰りに、毎日ここによってあげる…母親だと思って、甘えてくれていいんだよ?ほら……ねえ?』ナデナデ

希「……っ、」ゾワッ

希「いや…あの、結構で……」

『絵里ちゃんに、迷惑かけるつもりかい?』

希「………っ」
450 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/11/30(水) 15:11:11.37 ID:XpQb3fB6O
『ふぉっふぉっ……ほら、おいで?』

希「………」

『……おいで?』

希「……っ、」ゾクッ

希「………」ソロ…ソロ…

『ふぉっふぉ……よしよし。』ナデナデ

希「……っ、」ガタガタ

『…幻聴が怖いのかい?可哀想に……』ギュッ

希「あ、あの……やめ……」ガタガタ

『あぁ、そうだ…薬を処方しないとねえ。』ガサガサ

希「……っ、………?」

『……はい、これ。眠れないんだろう?そればっかりは、薬を使ったほうがいいからねぇ…はい、こっちが毎晩飲む用で……こっちが本当に辛くて眠りたいときに飲んでおくれ。』

希「は、はあ………」

希「………っ、」

希「この薬………」


『ハルシオン』


希「ひっ……」ガタガタ

『『ちなみに東條さんを連れてくるときに飲ませたジュースには、ハルシオンっていうお薬が入ってたの。』』

希「はっ……はぁっ……は……」ガタガタ
451 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/11/30(水) 15:12:45.11 ID:XpQb3fB6O
『ふふ、どうしたんだい?虫でも見えるのか……安心しなさい、それは幻覚だからね……』ギュウ…

希「ち、ちが……っ」ガタガタ

希「あ、あの……!毎日飲む方の薬…これ、他のに変えていただけませんか?お願いします……!」

『ふぉっふぉ……こーら、薬の飲まず嫌いはダメだろう?のぞみ。』

希「………っ、」ゾクッ

『……ふぉっ、ふぉっ、…とりあえず今日は帰るとするかね……いいかい、絵里ちゃんに頼りすぎてはいけないよ?頼るなら私を頼りなさい…』

『それじゃあ、また明日ねえ…』フリフリ



ガチャン



希「また……明日………?」ガタガタ

希「………っ」ガタガタ



452 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/11/30(水) 15:13:43.19 ID:XpQb3fB6O
−−−−
−−−
−−

海未「ことり、それでは私はお風呂に入ってきますね。」

ことり「うん!いってらっしゃい〜!」


ヴー ヴー


ことり「……LINE……絵里ちゃんから?」スッ


『夜遅くにごめんなさい、にこからことりが希に謝りたいって言ってる…って、聞いてて。直接ことりに話したほうが早いと思って。』

『希はことりが謝りに来るの、いいって言ってるわ。いつでも好きなときに来ていいって。』

『…だけど希、今はまだ……事件に関連した物を見たりすると、怖かったこと、思い出しちゃうみたいで……パニックになっちゃうことがあるの。』

『それでね…ことりを見て、そういうことが起こるかもしれないけど…驚かないでほしいの。希はことりのこと、怒ったりはしてないから。ことりちゃんは何も悪くないって、言ってるから。』


ことり「希ちゃん……」ジワ…

ことり「………っ」ポロポロ

ことり「なんで…なんでそんなに、優しいの。」ポロポロ
453 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/11/30(水) 15:14:27.08 ID:XpQb3fB6O
ことり「みんな……みんな、ことりに優しすぎるよ……」ポロポロ

ことり「………っ」ポロポロ


スッスッ


『伝達ありがとう、絵里ちゃん。希ちゃんにも、ありがとうって…伝えてくれるかな?希ちゃん、優しすぎるよ…絵里ちゃんもだけど、みんなみんな……』

『……本当に、ありがとう。近いうちに行くね、できるだけお母さんのこと、思い起こさないですむように…少し考えてみるね。』


ことり「………」スッ


ことり「私……やっぱりお母さんと、似てるん…だよね……」

ことり(希ちゃん、私のことなんてみたら、きっと怖いこと、思い出しちゃう……)

ことり「……できるだけ、なんとか……なにか………」

ことり「………!」

ことり「そうだ……」


454 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/11/30(水) 15:17:42.31 ID:XpQb3fB6O
−−−−
−−−
−−

絵里「………」スッ

絵里(ことり……)

絵里「……あら、もうすぐ消灯の時間……」


絵里「……希、いくらなんでも遅すぎる…ような。」

絵里(何か……あったのかしら…)

絵里「…………っ」

ダッ


タッタッタッタ……



ガチャッ


絵里「希……っ?!」

希「………」ガタガタ

絵里「希……?どうしたの…何が……」

希「……っ、あ…えりち……」

絵里「大丈夫?何かあった?LINE来なかったから…心配したのよ……?」

希「あ…ああ、忘れてた……ごめんなぁ。」

絵里「ねえ、希……大丈夫?震えて…」

希「……っ、大丈夫……震えてなんか、ないよ…」

希「……お薬ももらったし…病名?も、わかったから……うん、もう大丈夫……」

絵里「そう……」

絵里「……なら、いいんだけど…なんていう病気だったの?」

希「えっと………、…PTSD…やって。事故にあったり、震災にあった人がよくなるみたい……」
455 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/11/30(水) 15:18:49.18 ID:XpQb3fB6O
絵里「そうなの……」

絵里(…今度すこし、調べてみましょう。)


絵里「…っ、あ、希……時間、もう、消灯時間だから……」

希「あっ、そう…やね、寝ようか。」

絵里「薬は…?飲まなくて平気?」

希「えっと……うん…今日は平気。」

絵里「そう……じゃあ電気、消すわね。」


カチッ


希「………それじゃあ、おやすみ……」

絵里「ええ……あっ、」

絵里「ことりに伝えておいたわ。そしたらことりが希に、ありがとうって伝えてって…それから近いうちに、ここに来るって……」

希「ことりちゃん……そっか、うん…えりちも、伝えてくれて…ありがとう。」

絵里「ええ……」


絵里「…それじゃあ、おやすみなさい……」

希「おやすみ……」
456 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/11/30(水) 15:21:19.88 ID:XpQb3fB6O


希「………」



『ガサガサ……ガサガサ』



希「………っ」ガタガタ


希「う………」ギュ…



『ノソ……ノソ……ガサガサ』



希「う……あ………」ギュウ…

希(足にいる…登ってくる、入ってくる……っ)

希「………」ガタガタ

希(怖い……)


『ガサガサガサ!!ガサッ!!』

希「ひっ………」ギュ……

希(怖くない、怖くない、本当はいない、いない………)

希(………)


希(嘘だよ…怖いよ………)


絵里「希………?」


希「………っ、えりち……?」

絵里「………、……大丈夫?怖くない?」

希「えりち………」

希「………っ」

希(本当は………)


『いいかい、絵里ちゃんに頼りすぎてはいけないよ?』


希「………っ」ガタガタ
457 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/11/30(水) 15:22:00.17 ID:XpQb3fB6O
絵里「希……?」

希「……、大丈夫………」ガタガタ

絵里「……本当に?」

希「うん……大丈夫、大丈夫、やから………」ガタガタ

絵里「そう……」

絵里「………なら、いいんだけど……」


希(えりち………)

希(……ごめん、ごめん、なぁ……)


『ガサガサガサ!!ガサッ!!ガサガサ!!』


希「………っ」ギュウ…


希「………」ガタガタ





希「……っ…」ガタガタ



458 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/11/30(水) 15:23:07.01 ID:XpQb3fB6O
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−−−
−−


理事長「……ねえ、ちょっと。」

『なんだぁ??』

理事長「私の娘…面会に来たり、手紙をよこしたりしてない?」

『何も来てないぞ』

理事長「そう……おかしいわね………」


理事長(私が捕まって、10日が経つけど……)

理事長(未だにことりが寂しがって来ないなんて…どうなってるの。)

理事長(あの子は一人で生きていけるほど強くない…一人になるくらいなら、たとえ監禁事件の犯人だとしても縋りに来るはず……)

理事長(………)


理事長「……なるほどね。」


理事長(そうなると…誰かがことりのこと、匿ってくれてるわけ…ね。)

理事長(西木野さんのとこか…高坂さんちか、園田さんちかしらね。)


理事長「ふふ……」


理事長(まぁ…いいわ。それにしたってことりは私のこと、大好きだもの……いつか耐えられなくなって会いに来るはず。)

理事長(それに裁判では…情状証人として、私の肩をもつようなことを言ってくれるはずよね。)
459 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/11/30(水) 15:24:10.21 ID:XpQb3fB6O
理事長(たかだか半年程度一緒に過ごした先輩よりも…私の方が、よっぽど大切なはずだもの。)


理事長「ふふ…あはは。」


理事長(東條さんは…どうなったかしら。殺人罪で問われそうじゃないところから、生きてはいるんでしょうけど。)

理事長(目は覚めたかしら……でももう、まともには生きていけないでしょうね。ふふ。どうせなら絢瀬さんの足を引っ張って…二人して依存して落ちていけば、おもしろいわね。)

理事長(いい弁護士も雇ったし……殺人未遂にはならないはず。精神鑑定で責任能力なし、となってくれたら一番ありがたいけれど…)

理事長(まぁとにかく、死刑には絶対ならないんだから…いつか釈放されたら、もう一度東條さんに会いに行きましょう。ふふ、どんな顔するかしら…今からとっても楽しみね。)


理事長(それからことり……)

理事長(…ふふ、釈放されたら、ことりとチーズケーキでも作って…また食べましょう。東條さんはぐちゃぐちゃに歪んだ顔が最高に似合うけど、ことりは朗らかな笑顔が最高に似合うのよ…)

理事長(ああもう、今から楽しみだわ…ふふ、うふふ……)
460 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/30(水) 19:17:15.94 ID:9wY3uUbGo
ラ板の再現で草
461 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/30(水) 19:29:58.16 ID:W0vhOWpro
草も何も再掲でしょ
462 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/30(水) 20:17:13.23 ID:bE5Oj7VAO
そう言う意味じゃなくSS本文でラ板風の部分があるってことでしょ
463 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/30(水) 20:17:30.71 ID:T0sUOezUo
というか、>>1にそう書いてあるのにね。何が草なんだろう
464 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/30(水) 20:18:58.19 ID:T0sUOezUo
ああ、文中のことり叩きのスレのことか。ごめんね
465 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/30(水) 23:54:46.07 ID:ZFN7lWBSO
>>438
著名を集めるのか…(困惑)
466 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/01(木) 01:02:13.40 ID:0AHs4IUTo
元スレでも指摘されてた気がするけど直ってなかったか
467 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/01(木) 06:37:02.36 ID:E680/H0SO
傍受は無線
468 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/01(木) 20:14:21.45 ID:YatuNBnqo
ほんとだラ板でも指摘されたのに直し忘れた
>>438 著名→署名で
469 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/01(木) 20:16:36.68 ID:YatuNBnqo
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ダッダッダッダッダッ…



ガチャ!!



にこ「はぁっ、はぁっ……日にち!決まったわよ!!会議の!!!」

凛「ほんと!!?いついつ?!」

にこ「来週の金曜日…今日から丁度一週間後ね。花陽のおかげで配るプリントはもう作れたけど…先生の説得と署名の方はどう?」

真姫「教員はほとんど説得できたけど……頭のかっちこちな教頭だけは味方してくれそうにないわね。ルールはルール!ってうるさいのよ。」

ことり「あはは…うちの教頭先生、昔からそうだからね…でも一人くらいなら初めに凛ちゃんが言ったように、勢いで丸め込めるんじゃないかな。」

にこ「なるほどね…まぁたしかに、教頭にだけ注意しておけばいいなら…なんとかなりそうね。」

穂乃果「署名の方は、みてみて…ほら!こんなにたまったよ! 120個はあるから…音ノ木の全校生徒、240人くらいだよね!半分は超えたんじゃないかなっ」

にこ「すごいじゃない!たった6日でよくそんなに集めたわね…今日からは私達も手伝うわ。」

真姫「私達ももう先生は全員まわったし…そっち、手伝うわよ。2/3もたまれば御の字ってとこじゃない?」

穂乃果「ふふっ、みんなで集めれば2/3なんてすぐいっちゃうよ!」
470 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/01(木) 20:18:08.84 ID:YatuNBnqo
にこ「あったりまえよ!この宇宙No.1にこにーがぁ、署名ください〜♡って言って、署名しない生徒なんて……」

真姫「キモチワルーイ。」

にこ「むぐぐぐ!いいからほらっじゃあ…」


ことり「ああっ!!」


にこ「……っ、何よことり、突然大きな声出して……」

ことり「来週の金曜日って…11月11日、だよね…?」

にこ「そうだけど……」

ことり「………ごめん、ごめんね…その日私、お母さんの裁判があって……」

海未「………っ、その日だったんですか……」

ことり「…ごめんね、今さっき刑事さんから連絡来たところで……これが終わったら海未ちゃんにも言うつもりだったんだけど……」

海未「ことり……」

海未「………」

海未「にこ、すみません、その日私とことりは………」

ことり「ううん。」


海未「…っ、ことり……?」

ことり「海未ちゃんは…にこちゃん達の方に行って。裁判の方は…私一人で、大丈夫だから。」

海未「ことり……しかし、」

ことり「いいの。」

海未「………っ、」
471 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/01(木) 20:19:07.77 ID:YatuNBnqo
ことり「……今は希ちゃんが、今まで通りの生活を取り戻せるようにお手伝いすることが、一番大切だ…って、海未ちゃん言ってたでしょ。」

ことり「私もね…その通りだと思うから。それなら海未ちゃんは、こっちじゃなくて…にこちゃん達と先生方の説得をしたほうがいいと思うの。」

海未「ことりは……」

海未「………ことりは、それで大丈夫なのですか。」

ことり「うん…大丈夫だよ。」

ことり「だってその場にいなくたって…私には海未ちゃんが、穂乃果ちゃんが……それにμ'sのみんながいるんだもん。優しくって、大好きなみんながいて…私には帰る場所があるんだから…」

ことり「……それだけで十分。頑張れるよ!」

海未「ことり……」


海未「……わかりました。私はここでにこ達と最善を尽くします。お互い頑張りましょう。」

ことり「うんっ!」


にこ「……なんだかよくわからないけど、ことりはその日裁判があって…海未はこっちに来るんでいいのね?」

ことり「うん、それで大丈夫だよ。」

ことり「あと……私ね、今日このあと、希ちゃんに…謝りに行ってくるから、だから…」

にこ「ええ、それは絵里から聞いてるわ。希の様子…しっかり見てきて。それで謝るよりも…元気付けてやって。希はきっとことりのこと、恨んだりはしてないと思うから。」
472 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/01(木) 20:20:11.49 ID:YatuNBnqo
ことり「にこちゃん……」

ことり「……うん、わかった。」

にこ「じゃあほら、いったいった!」トンッ



タッ…タタ


ことり「うん……ありがとう。いってくるね!」


ガチャッ


タッタッタッタ……



凛「ことりちゃんいいなぁ、凛も早く希ちゃんに会いたいにゃー。」

花陽「そうだね…」

にこ「きっともうすぐ会えるわよ、希だもの…大丈夫、絵里がついてるんだから。」

花陽「にこちゃん…」

にこ「…あの希に、あの絵里がついてるんだから……大丈夫。私たちは私たちにできること、やってやりましょ。」

にこ「…ってことだから…じゃーあんた達!署名集め、いっくわよー!!」


穂乃果「おー!!」



473 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/01(木) 20:21:16.45 ID:YatuNBnqo
−−−−
−−−
−−


絵里「希……?」

希「…………なぁん?」

絵里「…ねえ、体調悪い?」

希「………、べつに、平気やけど…」

絵里「………本当に?」

絵里「隈、酷いわよ…眠れてないんじゃない?」

希「………大丈夫。」

絵里「でも……ねえ、じゃあ薬が合わないんじゃない?私があの先生に言って…」

希「……っ、大丈夫、大丈夫やから……」

希「……何もしなくて、いいから……」

絵里「でも……」


絵里「………ねえ、お願いよ…何かあるなら言って?私ね、ここ最近…希がどんどん酷くなっていってるように見えるのよ……」

希「……さっき看護師さんが、体はもう大丈夫って、体力も少しずつ付いてきてるから明日検査しましょうって、言ったばっかりやん……それって良くなってるんとちがう?」

絵里「体はね……でも、その……」

絵里「………っ」

希「………」


希「……ごめん、当たるようなこと言って……」

希「でも、大丈夫やから……」

希「……っ、………」ギュ…
474 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/01(木) 20:22:21.13 ID:YatuNBnqo
絵里「希……」

希「……っ、ほら、今日はことりちゃんが来るんよね?大して物もないけど、歩く練習がてら、少し片付けようか…」スタッ

希「………っ、たた…」

絵里「ちょ、大丈夫!?」

絵里「……まだ、無理しちゃだめよ…ね、片付けなら私がするから。希は座ってて?」


希「………」

希「……でも…もううち、ここに運ばれてから16日も経ってるんよね……」

希「…あの倉庫にいた時間よりも長い時間が過ぎてるのに…いつまでもえりちに頼ってたら……」

絵里「いいのよ。真姫のお父さんも言ってたでしょう、少しずつ良くなってくからって。ね?」

希「でも……うち、えりちに頼りっぱなしで、」

絵里「そんなことないわよ…むしろ私は、もっと頼ってほしいって思ってるんだから。」

希「………」



コン コン



絵里「………っ、はいー?」

ことり「…ことりです、入っても平気かな?」

絵里「…希、大丈夫?」

希「っ……」


希(ことりちゃん……)
475 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/01(木) 20:24:05.87 ID:YatuNBnqo
希(ことりちゃんと理事長は、そっくり…だけど)

希(……ことりちゃんは、ことりちゃんだから…)

希(大丈夫……大丈夫……)


希「………」スー…ハー…


希「ええよー、入って入って。」


ガチャ…



ことり「…久しぶり、絵里ちゃん、のぞ……、っ」

ことり「のぞみちゃん……っ」ジワ…

希「………っ、」

希(やっぱり……似てる………)


『ガサガサガサ……ガサガサガサ』


希「……っ」ブンブン


希(でも、違う……違う……だって……っ)


希「………っ、ことりちゃん……その髪、どうしたん…?」

希「凛ちゃんより…短いんじゃ、それに…トレードマークのあの髪が…」


ことり「…来る途中に切ってきたの。でも、そんなことより、ねえ……っ」ポロ…

ことり「希ちゃん………っ」ポロポロ

ことり「ごめ……ごめんね、希ちゃん……ごめんね」ポロポロ

ことり「う………ぐすっ、ううう……」ポロポロ

希「ことりちゃん……」
476 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/01(木) 20:25:36.69 ID:YatuNBnqo
ことり「ううううっ、ごめんね、希ちゃん……!!」ポロポロ


タッタッタッ


ギュッ

希「おおっと……」

ことり「ごめん……ごめんなさい……希ちゃん、希ちゃん………!」ポロポロ

ことり「髪………頬っぺたも、体もそんなに痩せて………っ」ポロポロ

ことり「こんな……酷い………」ポロポロ

ことり「……見えないだけで、他にもたくさん……たくさんお母さんが………っ」ポロポロ

ことり「ううっ、ぐすっ、ううう……」ポロポロ


ことり「ううう、ごめん……ごめんなさい……っ」ポロポロ

希「ことりちゃん………」

絵里「………」

希「えりち………」コク…

絵里「希……でも、大丈夫?」

希「大丈夫……」

希「…やっぱりことりちゃんは、ことりちゃんやね……理事長とは、違うよ……」ナデ…

希「髪、うちのために…切ってきてくれたんよね、そんなに短かく………」

希「………ごめん、ね…」
477 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/01(木) 20:26:31.60 ID:YatuNBnqo
ことり「なんで希ちゃんが謝るのっ、希ちゃんは、何も謝らなくていいんだよ……」ポロポロ

ことり「…私のこと、どうしてもっと早く気付かなかったんだって、どうしてもっと早く通報しなかったんだって…怒っていいのに……」ポロポロ

希「ことりちゃん………」



絵里「………じゃあ、私……下で待ってるわね。」

希「うん……ありがとう。」



ガチャン

絵里「………」



コツ…コツ…


絵里(………希に、ことりが来て…大丈夫そうだったら二人で話すからって言われて、出てきちゃったけど……)

絵里(……大丈夫、かしら。)


コツ……コツ……


絵里(……まぁ、大丈夫…よね。ことりには希のこと、話してあるし……ことり、ばっさり髪切って…がらりと雰囲気変わっていたし…)


『ことりちゃん……』ナデ…


絵里「………っ」

絵里「………」ブンブン


絵里(なんで思い出してるのよ……もう……)

絵里(…まさか嫉妬?そんなわけ……)

絵里(……だって、この気持ちは………)


絵里「………」
478 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/01(木) 20:28:01.06 ID:YatuNBnqo
絵里「はぁ……」


絵里(希……起きてからずっと、調子が悪そうでは…あったけど……)

絵里(注射を怖がったあの日から、日に日に悪くなっていってるような気がする)

絵里(希は隠してるつもりなんだろうけど…時折見せる、何かに怯えてるような…じっと耐えているような、あの表情)

絵里(原因がわからない…聞いても教えてくれない、希は私を頼ってくれない)

絵里(……起きてからの何日かは、あんなに頑なではなかったのに、どうして……)


絵里「………」

絵里「わからない…わね……」


絵里(PTSDについても…調べてみたけれど、治療としては最終的には専門医に任せること、というのが多くて…私にできることは少ない)

絵里(どうしたら……)

絵里(………)


絵里「………あ、」



『……ずっとずっと、ありがとうございました!先生のおかげで、無事社会復帰できるまでになって……』

『ふぉっふぉっ、それは良かった……しかしこれからも薬はしばらく飲み続けるようにねぇ、頑張りすぎないで、楽しくやれるのが一番だから。』

『……はい!あ、車が来たみたいなので、行きますね。それじゃ!』

『はいはい、また辛くなったらいつでもおいで〜』フリフリ



絵里「あれって……希の……」
479 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/01(木) 20:29:16.38 ID:YatuNBnqo
絵里「………っ」


タッタッタ……


絵里「…あのっ!」

『……おおー絢瀬さんじゃないか。どうしたんだい?東條さんは?』

絵里「あ、えっと…今は友達がお見舞いに来てるので…病室にいます。」

『ほおほお、なるほどねえ…』

絵里「あの、希のことで…少し聞きたいんですけど。」

『ふぉっふぉ、なんなりと。』

絵里「えっと………」


絵里「……希の治療の方ですが…どうですか?良くなってますか?」

絵里「……私には、日に日に悪くなっていっているように見えて……」

絵里「…時々、酷く辛そうな表情をするんです。何かに怯えてるみたいな……」

絵里「………何か知ってたら教えていただけませんか?」

『…ふぉっふぉっ、そうさね……』

『まぁまず1つ言えるのは、こういう病気は前進と後退を繰り返して少しずつ良くなっていくものだということかねえ。』

『それから何に怯えているか……それについては、私はしっているけれど……』

絵里「本当ですか!教えてください!!」
480 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/01(木) 20:30:57.78 ID:YatuNBnqo
『……教えるのは簡単だがねぇ、でも絢瀬さん、東條さんは絢瀬さんに言わないんだろう?それって知られたくないということじゃないかい?』

絵里「………っ」

『ふぉっふぉっ……悪い言い方をしてすまないね、だが…東條さんの治療に関しては、私に任せてくれないかね?』

絵里「それは…そうですが、でも…私にも……」

『実は私は、μ'sの、特に東條さんの大ファンでねえ……東條さんには、他の患者さん以上に、特別たくさん世話を焼いてあげているつもりだよ…』

絵里「そう…だったんですか…」

『ふぉっふぉ、毎晩専門医が寄ってくれるなんて、こんな幸運なかなかないと思うね…私は東條さんに、母親代わりにしていいとまで言ってるんだ。』

『もちろんあんなに酷い事件の後だからねぇ……すぐに良くなるのは難しい、後退もするだろう。』

『…しかしここは、私に任せてくれないかい?絢瀬さんには絢瀬さんの人生だってあるだろう…それに東條さんが今頼っているのは、私、なんだからねえ…』

絵里「………っ」

絵里「………」

絵里「……わかり…ました……」

絵里「…でも、私には私のできることがあると思うので…少し、考えてみます。」

『ふぉっふぉっ、考えるのはいいことだよ。こんなべっぴんさんに世話を焼いてもらえるなんて、東條さんも幸せ者だねえ…』

『あ、それじゃあ私はそろそろ行かないと……』

絵里「……っ、はい…ありがとうございました……」


絵里「………」

絵里(………なんだか……あの先生………)


絵里(………)

絵里(………考えすぎ、かしら……)



絵里「………」


481 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/01(木) 20:31:55.87 ID:YatuNBnqo
−−−−
−−−
−−


「……え…ちゃ………りちゃん……」


絵里「ん、うう……」


ことり「絵里ちゃん…?」


絵里「ことり……?」

絵里「……っ、ごめん、ちょっとうとうとしてたみたい……希との話は終わったの?」

ことり「うん……」

絵里「そう……って、ことり…目が真っ赤じゃない…大丈夫?」

ことり「大丈夫。ねえ、絵里ちゃん……」

絵里「……?」

ことり「希ちゃん……大丈夫、なのかな……」

絵里「………っ」

ことり「…私ね、にこちゃんに言われて…謝るのももちろんそうだけど、希ちゃんを少しでも元気付けられたらって、そう思ってたんだけど…」

ことり「…希ちゃん、元気そうにはしてくれるんだけどね、けど……」

ことり「………だけど…その……」

絵里「……ええ、わかってるわ。」

絵里「私が……私がなんとかするから。」
482 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/01(木) 20:33:52.14 ID:YatuNBnqo
ことり「絵里ちゃん………」

ことり「………ごめんね。」

絵里「ことりが謝ることじゃないわ…髪もそんなに切って、ねえ…ことりも自分を責めすぎないでね?」

絵里「ネットとか……心無い発言が飛び交っているけど、それはことりのことを知らない人たちの戯言なんだから……」

ことり「うん…大丈夫、ありがとう。」

ことり「あのね、実は11日に、お母さんの裁判があって……」

絵里「………っ、理事長の………」ギリ…

ことり「……私、そこで少し発言する機会があるんだけど…お母さんの刑、できるだけ重くできるように…言ってくるから。」

ことり「……人を殺したわけではないから…死刑にはできないけど、一番重くて無期懲役には、できるはずだから……!」

絵里「ことり……」

絵里「……ありがとう。あんまり軽い刑になったりしたら…私、自分を抑えられるか……わからないから……」

絵里「ことり頼みになってしまって、ごめんね…ことりも辛いでしょう、家族なんだもの……」
483 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/01(木) 20:35:00.60 ID:YatuNBnqo
ことり「……ううん、大丈夫。私にできること、これくらいしかないから……それに今日希ちゃんに会って、私もますます…お母さんのこと、許せないなって、思ったから…」

絵里「ことり……」

ことり「……っ、あ、ごめんね、引き止めちゃって……希ちゃんのところ、行ってあげて。絵里ちゃん。」

絵里「ええ、今日はありがとう、また今度…今度はみんなで会えるといいわね。」

ことり「うん……それじゃあ、」

絵里「ええ……」


タッタッタッタ…



ことり「………」フリフリ

ことり「………」

ことり(……希ちゃんも、絵里ちゃんも…私にすごく優しくしてくれる、けど……)

ことり(…でも、お母さんのこと……心の底から許せないこと…怒ってること、それだけはすごく…伝わってきた)

ことり(あんな希ちゃんを見たら…私だって、許せないよ……)

ことり「お母さん……」


ことり(……絶対、軽い刑になんか…させないからね…)


484 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/01(木) 20:36:13.59 ID:YatuNBnqo
−−−
−−



ガチャッ


絵里「希……」

希「…っ、えりち……」

希「……おかえり。外で待っててーなんて、我儘言って…ごめんなぁ。大丈夫だった?」

絵里「私は別に……大丈夫よ。ことりとは話せた?」

希「うん…ことりちゃん、なかなか泣き止まなかったんやけど…一通りお話した後はにこっちの話とかも聞かせてくれて、楽しかったよ。」

希「あ、あとこれ…チーズケーキ。手作りだからなるべく早めに食べて〜って、ふふ、美味しそう。楽しみやなぁ。」

絵里「希……」

絵里「…ふふ、それなら良かった。チーズケーキは冷蔵庫に入れておきましょうか。あら……?」

希「………?」

絵里「雨…降ってきたみたい。窓閉めるわね。」

希「……っ、うん……」

絵里「………」カチャ


ザー


絵里「雨なんて…なんだか久しぶりね……」

希「そうやね……」



ヴー ヴー


絵里「…っ、あら…私?何かしら、」スッ

絵里「………」スッスッ…

絵里「……!」
485 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/01(木) 20:37:30.54 ID:YatuNBnqo
絵里「……ごめん希、おばあさまが下に服とか持ってきてくれたみたいだから…もう一度下に行ってくるわね、すぐ戻ってくるから。」

希「……わかった、いってらっしゃい。」


ガチャ


タッタッタッタ……



…バタン


ザー


希「………っ」

希(雨……かぁ………)

希(確かに久しぶり……)

希(………今日は窓、開けられない…な……)

希(あ、ドアも閉まってる…なぁ……)

希(なんだか…空気がこもって……)


『ガサガサガサ………ガサガサガサガサ』



希「………っ、」



『ガサガサガサガサ!!!ガサガサガサガサガサガサガサ!!!』



希「……っ、な……なに………こんなに……」




ーーーーーーードクンッ




希「…っ、………?!」
486 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/01(木) 20:39:10.10 ID:YatuNBnqo

ドクッドクッドクッドクッ


『ガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサ』


希「うっ……けほっ……」


『ガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサ』


希「けほっ、はっ………はぁっ……」ガタガタ

希「う………うう……はぁっ、はっ……」ガタガタ


『ガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサ!!!ガサガサガサ!!!』


ドクンッドクンッドクンッ



希「な…に……これ………けほっ、はっ…はっ………」ガタガタ

希「や…だ……なに………けほっ、げほっ……」ガタガタ


ノソ……ノソ………ヨジヨジ………ウネ……


希「ひっ…嫌………やだ、やだぁっ……」ポロポロ

希「う……うう…………やだ……やだ……」ポロポロ

希「こないで……こないで……!!!」バシッバシッ

希「はぁっはぁっ………」ガタガタ


希(なんで……っ、こんな急に………)

希(本当はいない……いないから、消えて、消えて………!)
487 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/01(木) 20:40:02.59 ID:YatuNBnqo
希「だれ…か…………えり………」ポロポロ



『いいかい、絵里ちゃんに頼りすぎてはいけないよ?』



希「う………」ギュ…

希「でも……でも………!」ポロポロ

『ガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサ』

希「ひっ………やだ………う……うう………」ポロポロ

希「はぁっ……はっ………けほ………」ガタガタ


『『ふふ……』』


希「………っ、」ポロポロ

希「………理事…長…………?」ポロポロ


『『…これからもっと痛いことするわね?理不尽に痛いことばっかり東條さんに押し付ける。東條さんはそこから逃れられない。助けも来ない。狂ってもだめ。』』


希「う……あ…………」ギュウ…

希「ぁ………あ…………」ポロポロ

希「やだ……ここ………出られない……?」ポロポロ


希「はっ……はっ……はぁっ………」ポロポロ


希「雨だから…外には出れなくて……全部閉まってるから…だめで………え、あれ……」ポロポロ
488 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/01(木) 20:41:03.30 ID:YatuNBnqo
希「………っ、げほっ、けほっ……うあ……」ポロポロ

『ガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサ』

ドクンッドクンッドクンッドクンッ

ウネ……ウネウネ………ヨジ…………ヨジヨジ


希「う……嫌…ぁ………けほっ、げほっ……」ガタガタ

希「はぁっ…はぁっ…はぁっ……」ポロポロ


ウネウネウネウネッ


希「ぁ……や…だ………やだ……耳に………っ」ポロポロ

希「はぁっ…はぁっ、やだ…入って……こないでよ………っ」グ…

希「う……うう………いや……嫌………」ポロポロ


……ポロッ


希「………っ」

希「え…………」ポロポロ


希「あ……え………?」ポロポロ



希「……いや…これ、幻覚……あれ………?」ポロポロ



『『あらら…耳の中入って、出てこなくなっちゃった?ふふ…いま入ったのはね、ゲジゲジってよく呼ばれてる虫…よく花壇とかで、見たことあるでしょ?』』



希「ぁ…………」ポロポロ
489 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/01(木) 20:42:48.61 ID:YatuNBnqo


希「ぁ………あ………」ポロポロ




希「嫌ああああああああああっ!!!!」ポロポロ




絵里「希っ?!!?」ガチャッ


希「やだっ……やだぁっ、嫌………!!」ブンブン

絵里「ど、どうしたの……えっ、」

希「やだ……やだ………」ポロポロ

希「う……けほっ………ううう………」ガタガタ

絵里「これ……なに、なんの虫よ……」

絵里「死んでる……?」

希「はっ……はぁっ………けほっ………」ポロポロ

絵里「……っ、希……!」

希「やめてっ、やだ、やだ………」ブンブン

絵里「希……のぞみ!!私よ、絵里よ……!!」ギュッ

希「………っ、やだ…やだ……はっ……はぁっ……やだ………」ポロポロ

絵里「希………」

希「やめて!!ここから出して…やだ……やだぁ………」ポロポロ

絵里「……っ、ナースコール、しないと…!」ピッ

『どうされましたか?』

絵里「希が!!パニック起こしてて…すぐ来てください!!!」

『、西木野先…『………っ、すぐ行くよ!』ガチャ
490 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/01(木) 20:44:22.94 ID:YatuNBnqo



タッタッタッタ……ガチャッ

『……っ、大丈夫?!』


絵里「希……っ、のぞみ………!」

希「はぁっ……はぁっ………う……うう」ポロポロ

『…………っ、何があったんだい?』

絵里「それが……よくわからないんですけど、多分この虫が………」

『……なんでこんな虫が………っ』

希「もう……やだ…………やだ……っ」ガタガタ

希「もう……………っ」ポロポロ

絵里「………っ、噛んじゃだめ!!!」ギュッ

希「うっ………けほっ………絵里……?」ポロポロ

絵里「………!そう、そうよ、絵里よ…ねえ、希………っ!!」

希「………っ、けほ……けはっ…」ポロポロ

希「…、やだ……やだ…………」ガタガタ

絵里「希………」ジワ…

『…っ、ごめんね、絵里ちゃん……また、希ちゃんのこと、抑えててもらえる?』

絵里「………っ、はい………!」

『…ごめんね、希ちゃん…………』

希「やだ……やだよ…こんな………っ」ポロポロ

絵里「希…ごめんね、ごめんね………」
491 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/01(木) 20:45:46.66 ID:YatuNBnqo


『…………、…はい、打てたよ。』

絵里「希………のぞみ、大丈夫…もう大丈夫だから……」ポンポン

希「はぁっ………はぁっ………」ポロポロ

絵里「大丈夫………」ポンポン

希「は………は………」ポロポロ



希「う………」カクッ




希「………」スー…スー…


絵里「希……もう、寝ちゃった。」

『……寝不足だったのかな、薬の効きが普通より早いみたいだ。』

絵里「真姫のお父さん………」

『………?』

絵里「あの……」

絵里「希……よくなりますよね、今はまた少し悪くなってるけど、段々…また、よくなりますよね。」

『あ、ああ………』

『…………』

『……精神科の先生と、少し話してみるよ。とりあえず今日は…このまま寝かせてあげて。』

絵里「はい…わかりました。」

絵里「希のこと……よろしくお願いします……」

『ああ……』


絵里「………」
492 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/01(木) 20:47:00.51 ID:YatuNBnqo
−−−−
−−−
−−

チュンチュン……チュン…


絵里「………」バサ…


絵里「んん……ん………」

絵里「晴れてる………」

絵里「…………」


希「……おはよ、えりち。」

絵里「……っ、希……起きてたのね……」

絵里「……おはよう。」

希「うん……」

希「………」


絵里「希…?」


希「あのね……昨日の、……ごめん。」

絵里「……っ、いいのよ。全然気にしてないから。」

希「ありがとう……ごめんね……」

絵里「謝らないで。希は何も悪くないでしょう?」

希「……、そうやね……」
493 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/01(木) 20:47:50.79 ID:YatuNBnqo
絵里「…でも……何があったの?虫がいたから?」

希「……それも、そうなんやけど……」

希「自分でもよく…わからないんよ。」

希「…なんだか、雨が降ってたから……ここから出られない気がして。」

絵里「えっ…?」

希「あはは……よくわかんないよね……」

希「………」

希「……、どうしたらいいんやろうね……」

絵里「希………」

希「…、ふふっ……そんなん言われても、困っちゃうよね。」

希「うーん…とりあえず雨の日は…扉を少し、開けておいてもらえると…なんだか安心できるかも。」

絵里「………」

絵里「…わかったわ。」

希「……ごめんね、」

希「早く…良くなりたいんやけど、やっぱりなかなか…難しくて……」

希「…ごめん………」

絵里「……だから、謝らないで。そんなの当たり前よ…ゆっくり治していきましょう?」
494 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/01(木) 20:48:41.68 ID:YatuNBnqo
絵里「焦らなくていいから……ね?」

希「うん……」

希「……でも、その……あのね……」

希「………もう、申し訳なくて。」

絵里「えっ……?」

希「えりちに迷惑かけるの…申し訳なくて……」

希「……うち、多分もう…音ノ木、卒業できないと思うんよ…このままだと、少なくとも留年は免れない…」

希「…でも、えりちはまだ、間に合うと思うから……」

希「だから……」

絵里「大丈夫よ、それは。」

希「えっ…?」

絵里「…希の留年については、会議が開かれることになっていて…にこがそこで、絶対説得してくれる。希を留年になんて…させないって、言ってくれたから。」

絵里「…私のことも、ついでになんとかしてくれるって。」

希「にこっちが……」

希「でも………」
495 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/01(木) 20:49:30.39 ID:YatuNBnqo
絵里「…もう……希、そんなこと、気にしないで?」

絵里「大丈夫よ。全部なんとかなるから…これからは、全部良いようになっていくから。」

絵里「ね……?」


希「………」

希「うん………」


絵里「希………」


絵里「……ねえ、これ…希が持っていた方がいいわね。」ガサ…

希「………?」

希「あ、それ………」

絵里「…ふふ、希のお守り……これね、すごいのよ。にこが貸してくれたんだけどね…」

絵里「…これをもって色々調べていたら、大事なことが…色々判明して、」

絵里「これをもって倉庫に行ったら、希と一緒に出ることができて。」

絵里「これをもって…希が起きるように願ったら、希の目が覚めたのよ。」

絵里「ふふっ…ね、すごいでしょう?」

希「えりち……」

希「………」
496 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/01(木) 20:50:31.26 ID:YatuNBnqo
希「………そりゃあ、うちの手作りのお守りやからね…効果は抜群に、決まってるやん…?」

絵里「ふふ…考えてみればそうね、」

絵里「これ…無くさないように、よいしょっと………ふふ、こうやって、希のスマホに…つけておきましょ。」

希「自分のスマホに自作のお守りつけるって、なんだか変な人みたいやなぁ…」

絵里「…ふふっ、希は前から、変わってるじゃない。」

希「えりち…ちょっとそれ、どういう意味〜?」

絵里「ふふっ、うふふ…」

希「もー……」


コン コン …ガチャ


『希ちゃん?』


希「あ、真姫ちゃんのお父さん…」

『…おはよう。顔色、少しだけ良くなったね。』

『……今日、検査の予定だったけど…予定通りやるんで大丈夫かな?変えようと思えば変えられるんだけど……』

希「……大丈夫です、お願いします。」

絵里「希……大丈夫?」

希「うん…もう平気。昨日はあんなんやったけど……なんだか、よく眠れたから…」
497 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/01(木) 20:51:45.35 ID:YatuNBnqo
『……そっか。じゃあこれからやるんで大丈夫かな?1日がかりになるけど…頑張ろっか。絵里ちゃん、今日1日…希ちゃん、借りてくね。』

絵里「あ、はい……希、行ってらっしゃい。」

希「うん……行ってくるなぁ。」



ガチャン


絵里「………」

絵里「検査…か……」


『…ただ、もう少し下の方も…色々、毒が抽出されたり、影が見えてね……その、中にいた物は取り除いておいたけど…』


絵里「………っ」


『……まだわからないが、その器官の機能は失われてるかもしれないから…目が覚め次第、検査が必要。』


絵里(……その器官って……)

絵里(…そういう、ことよね……)


絵里「………」


498 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/01(木) 20:52:29.33 ID:YatuNBnqo


『希……!』

『…なぁん?』

『その……私、私ね………』

『うん……?』

『………っ、これ、μ'sのアンケート?』

『そうやけど……』

『………』


<将来の夢を教えてください。>

[巫女さんか幼稚園の先生!ちっちゃい子が結構好きなん♡将来はたーくさんベビちゃんがほしいですっ!]


『えりち…?何か話が……』

『……っ、ううん……なんでもない……』

『………?』

『ふふ、なんでもない…から。それより練習、早く行きましょ?』



499 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/01(木) 20:53:26.38 ID:YatuNBnqo
絵里「希………」

絵里「………」

絵里「…そう、希は、ちっちゃい子が大好きで……子供がほしいって、ベビちゃんがほしいって、だから……」

絵里「……だから私は、諦めたんだから……全部、全部………」

絵里「………」


絵里(……神様、お願いします。)

絵里(私は……いいから。私はいらないから、だから……)



絵里(希のことーーー)


500 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/01(木) 20:55:03.22 ID:YatuNBnqo
−−−−
−−−
−−



コツ…コツ…コツ、

シャシャッシャ……


希「うう…やっと終わった……」

『はは…長くなってしまってごめんね。今日はもう疲れたろう。精神科の先生にも今日は診察は断っておくから、ゆっくり休んでね。』

希「……っ、すみません、つい……私、車椅子押してもらって、至れり尽くせりだったのに……」

『いやいや、いいんだよ、全身の検査をしたんだから、当たり前さ……っと、ついたついた。』

『…じゃあ、また何かあれば気兼ねなく呼んでね、忙しくて難しいときもあるけど、できるだけ駆けつけるから…』

希「…、ありがとうございます。」


希「………っ、あ、あの、精神科の先生のこと、なんですけど……」

『ああ、あの先生…あの先生がどうかした?』

希「……えっと、あの………」

希「えっと……」

『………?』


『……あの先生ね、ずっと前からμ'sの、特に希ちゃんのファンだって言ってて…事件が起きた時は大変心配していてね……』

『…精神科の先生の中でも、特に評判が良くて…経験も、僕よりずっとあるから……こちらからお願いしたんだよ。希ちゃんのこと…ピッタリだと思って。そしたら快く引き受けてくれてね…』
501 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/01(木) 20:56:00.04 ID:YatuNBnqo
希「……っ、そう…だったんですか……」

『ああ。僕も何度かつらい時期に助けてもらって、とてもいい先生だと思ったんだが……何かあった?』

希「……っ、……」

希「………、いえ……なんでも…ない、です………」

『………?そっか………』

『…あ、じゃあ絵里ちゃんも待ってると思うし、僕も仕事があるから…今日はここまでで。お疲れ様。ゆっくり休んでね。』

希「あ、はい……」



ガチャ


絵里「……!希、おかえり。」

希「………ただいま、えりち。」

絵里「疲れたでしょう?ちょっと待ってね、今紅茶淹れるから……」



トクトクトクトク………


絵里「ふふ、このマグカップね、亜里沙が誕生日にってくれて……希とお揃いなの。」

希「そう…なんや……嬉しいなぁ。」

希「………っ」



トクトクトク……



希(……なんやろ、これ…なんだか………)

希(前にも………)


502 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/01(木) 20:56:58.79 ID:YatuNBnqo
絵里「……っと、ふふ、いい匂い。」

絵里「…はい、希。これ…飲んで?」


『『はい、東條さん。これ…飲んで?』』


希「………っ、ぁ………」

絵里「希……?大丈夫……?」

希「うっ……えりち、ちょっと、待っ………」

ドクッ ドクッ ドクッ ドクッ


『『ここに水を入れてっ…と。あらら、手が滑って………さっき東條さんに飲ませた物も混ぜちゃった。…ふふ、わざとじゃないのよ?』』


希「う………あ………」

絵里「希……?」



『『いいからのみなさい。』』




ドクンッ




希「ぅ………」

希「……っ、いや…っ」ドンッ



ガチャンッッ



絵里「う………っ、つ、痛た………」

絵里「あ………」


希「………っ、あ………」
503 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/01(木) 21:53:26.48 ID:E680/H0SO
はよ
504 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/01(木) 22:17:19.79 ID:YatuNBnqo
希「ーーっ!!?!」

希「ごめんっ、ごめん……!!ごめんなさい…っ、怪我してない?どうしよう……折角亜里沙ちゃんが、誕生日に………っ」

絵里「…っ、触っちゃだめ!!!」

希「…っ、」



絵里「…っ、あ………」

絵里「…えっと、ごめん……危ないから、触っちゃだめよ……」

絵里「…大きな声出して、ごめんね……怪我は…お互いなさそうね。今、ちりとり……持ってくるから。」

希「えりち………」

希「ごめん……ごめんね……折角、もらったものなのに………」ジワ…

絵里「希………」

絵里「……仕方ないわよ、ごめんね…何か怖かった?」ポンポン

絵里「ちょっと片付けるから……もうすぐ消灯時間だし、先に寝てても…いいからね。」


ガチャ


希「………っ」ポロ…

希「う…………ぐすっ、」ポロポロ


希「…なんで………」ポロポロ


希「なんでよ………!」ポロポロ

希「なんなんよ……これ………」ポロポロ
505 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/01(木) 22:18:18.74 ID:YatuNBnqo
希「もう理事長はいないのに……ここは倉庫じゃ…ないのに。」ポロポロ

希「助かったのに………いつまでこんな…」ポロポロ



『ガサガサガサガサガサガサガサ!!ガサッ!!!』



希「………うっ、」ポロポロ

希「はぁっ……はっ………」ポロポロ

希「………っ」ブンブン


『ガサガサ……ガサガサガサガサ!!!』

ヨタ…ヨタ………ノソノソ


希「う……あ………」

希「……なん…でっ」ブンブン

希「こんな………」ポロポロ

希「ぁ……這ってる……う、ぐ………」ポロポロ


希(もう、やだ……)

希(気持ち悪い…気持ち悪いよ……)

希(つらい………)


『ガサガサガサガサ!!!ガサガサ!!!』


希(些細なことでこんな風になって)

希(えりちに迷惑かけてばっかりで)

希(こんな迷惑…かけたくないのに……っ)
506 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/01(木) 22:22:35.45 ID:YatuNBnqo


ヨジ……ヨジ………ウネウネ

『ガサガサガサガサッガサガサ!!!』


希「はぁっ、はっ……うう……」ポロポロ

希「やだ……もうやだ………」ブンブン


『ガサガサ………ガサガサ』


希(段々良くなるって、いつ………?)

希(……大体、あんな事件があったのに…元通りになんて、戻れるわけない)

希(楽しかった、あの頃には………)

希「………っ」ブンブン


『ガサガサガサガサガサガサガサガサ!!!ガサガサガサガサ!!!』


希「けほっ……げほっ、うう………」ポロポロ

希「はぁっ……はぁっ……」ポロポロ



『ガサガサ』 『ガサガサ』 『ガサガサ』



希(えりちが戻ってくるまでに、元通りにならないと…謝らないと、また…迷惑、かけちゃうのに……)
507 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/01(木) 22:23:40.93 ID:YatuNBnqo
希「うう………う……けほっ、」ポロポロ


『ガサガサガサガサ』

『ガサガサガサガサ』

ウネウネ!!ソロソロ………ッ


希「や…だ………はいってこないで……」ガタガタ

希「う………うう………はっ、はっ…」ポロポロ

希「やだ………もう、やだぁ……」ポロポロ


希「………っ、そう、だ……」ポロポロ

希「つらいときの薬……」ポロポロ


ガサ…


希「………」ポロポロ
508 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/01(木) 22:25:02.61 ID:YatuNBnqo
希(えりち…ごめん、ごめんなさい……私が…うちが、悪いのに………)

希(明日……ちゃんと、謝るから…だから……)

希(今だけ……)



希「水………」

希「………、…いっか……」



希「………っ」ゴクッ

希「…………」



『ガサガサ………ガサガサガサガサ!!!ガサガサガサガサガサガサ』







グニャ



希「……うっ、」フラ…


希「う…あ………」フラッ



希(何…これ……気持ち悪………)






バタッ……





希「………」スー…スー…




509 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/01(木) 22:26:17.98 ID:YatuNBnqo
−−−
−−


絵里「ちりとり……ちりとり、」


絵里(どこかしら…受付で言えば貸してもらえる…?)

絵里(早く戻らないと……きっと希、ショックを受けてる……)

絵里(…それから亜里沙にも、謝らないと………)


絵里「え、…あれって………」




亜里沙「あっお姉ちゃんー!!」


タッタッタッタ…

絵里「亜里沙……?なんでここに……」

亜里沙「えへへ、雪穂と遊んでた場所が、ここの近くで…寄っちゃった。もうすぐ消灯時間だとはわかってたんだけど、会えてよかったあ。」

絵里「そうだったの…」

亜里沙「そうそう…あっ、お姉ちゃん、腕の火傷…大丈夫?それから希さんも、体調良くなった?亜里沙すごい心配で……早くお見舞い、したいなぁ。」

絵里「腕はもうほとんど大丈夫よ。希は……」


絵里「………、希は………」


亜里沙「……お姉ちゃん…?」

絵里「……っ、大丈夫…希も少しずつ、良くなってるから……」
510 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/01(木) 22:26:58.09 ID:YatuNBnqo
絵里「あ、あと……亜里沙、…あのね、」

絵里「亜里沙がくれた、マグカップ……片方、割れてしまったの……ごめんなさい。」

亜里沙「マグカップ……ああ、誕生日にあげた、希さんとお揃いの……」

亜里沙「………そっか。少し残念だけど…物はいつか壊れちゃうから、仕方ないね……」

絵里「………そうね…」

絵里「………、」


亜里沙「お姉ちゃん……」


亜里沙「………」

亜里沙「……ふふっ、もう……お姉ちゃんって、素直すぎるよ。」

絵里「えっ……?」

亜里沙「えへへ…亜里沙だったら、貰い物が壊れちゃったら…謝る前に、お店に行って…同じものがないか、探しちゃうなぁ。」

亜里沙「ふふ、ほら…あげたときに、袋にはいっていたでしょ?あれにお店の名前も書いてあるし……なんなら、はい!」

絵里「これは……?」

亜里沙「ふふっ、そのお店のクーポン。二個買ったらくれたの!次買うときは10%オフですよーって!でも亜里沙は使わないから…お姉ちゃんにあげる。」
511 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/01(木) 22:28:02.76 ID:YatuNBnqo
絵里「亜里沙……」

亜里沙「えへへ、今のは聞かなかったことにするから…今度、こっそり買ってきたらどうかなっ。希さんも、その方がきっと喜ぶよ!」

絵里「……っ」ジワッ

絵里「亜里沙……」

絵里「………、…ありがとう。」

亜里沙「ふふっ…うん!」

亜里沙「あ、そろそろ帰らないと遅くなっちゃう…じゃあ亜里沙は、もう行くね!」

絵里「ええ…またいつでも来て。待ってるから。」

亜里沙「うん!希さんにもよろしく言っておいてね!それじゃっ」


タッタッタッタ……




絵里「亜里沙……」ポロ…

絵里「………っ」ゴシ




絵里「…っあ、もうこんな時間……はやくちりとり借りて、希のところに戻らないと……」

絵里「受付…まだやってるわね。」


絵里「すみませーん!」


512 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/01(木) 22:51:42.19 ID:+dwlMD8qo
再掲完了までもうすぐだな
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/01(木) 22:55:59.83 ID:6a+5ATaDo
というか、一つにまとめるとこんなにあったんだね。本当に貼り直しありがとう
514 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/02(金) 00:23:21.00 ID:llWrrTs0o
激しく乙
読み直してやっぱちょい怖い部分もあるけどおさらいも出来て嬉しいわ
515 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/02(金) 01:41:21.20 ID:l8FJ2O9m0
貼り直し乙
そろそろ続きが見れるな
516 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/02(金) 03:16:16.48 ID:y0jIx8U0O
ここに移動してたんだな
今読み直してる
517 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/02(金) 10:06:53.65 ID:9NYmIYfiO
−−−−−−
−−−−−
−−−−
−−−
−−







真姫「…とうとう今日の放課後、ね………」

花陽「うう…緊張する……」ガタガタ

凛「にゃあ………」ガタガタ

にこ「……っ、だ、大丈夫よ…!」

にこ「花陽の案の通り、きちんと主張をまとめて、かつわかりやすく!こうやって資料として…プリントにもまとめたし…!」

にこ「署名なんか……穂乃果!見せてちょうだい!」

穂乃果「うんっ!はいっ、にこちゃん!」

にこ「ほらっ、こんなに…ええっと、いくつ溜まったんだっけ?」

穂乃果「えっとね…238個!」

にこ「ほら見なさい、238個…って、ええ!?それって希と絵里を抜いた全校生徒分じゃないの!!」

穂乃果「ふふっ…うん!!ヒデコとフミコとミカが、手伝ってくれて…あの3人、すごいんだよ!あっという間に全員分……」

海未「あの3人は…流石ですね……」

にこ「流石っていうか…怖いわもう……味方で良かったけど……」
518 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/02(金) 10:08:03.36 ID:9NYmIYfiO



真姫「じゃあほら、昼休みのうちにもう一度一から確認しときましょ…とりあえず会議のはじまりは15時だから……」

にこ「ええ………そうね、じゃあまず……」



真姫「……………はどうかしら。」



にこ「………難しいわね、でもそうきたらその返しでいいと思うわ。」



凛「うーん……そこはもう押し切るにゃ。」



花陽「そこは……」



海未(………)

海未(……これだけ準備してるんです、こちらの方は、みんなで押し切れば、きっと………)

海未「……っ、もう13時ですか……」

海未(……確か裁判が始まるのは、14時だったはず……)

海未(………あと1時間後、ですか……)

海未(………)



海未(ことり………)

海未(……大丈夫、でしょうか………)



『私、海未ちゃんがいないと…いつもおかしな方向に考えちゃって……ダメダメだ……』



海未「………っ」

海未(…、大丈夫……ですよね、これは私の、傲慢で……ことりは、ことりなら………)



海未「………」


519 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/02(金) 10:08:55.66 ID:9NYmIYfiO
−−−−
−−−
−−



『それでは次に、情状証人としてーーー』


ことり「はい……」ガタ



コツ…コツ…コツ



ことり「………」

ことり「………」スー…ハー…


ことり(大丈夫……大丈夫。)


『それでは2つ質問させて頂きます。まずはじめに…貴方にとって、被告がどんな存在だったか、どんな人物だったかを教えてください。』

ことり「はい……」

ことり「………っ」


ことり(……緊張して、声が震える……)

ことり(…お母さん………)


理事長「………」

理事長「………」ニコ…


ことり「………っ、」

ことり(今……一瞬………)

ことり(……ううん、ちゃんとやらなきゃ……)

ことり(………この質問は、まだ……)



ことり「……お母さん、は……」
520 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/02(金) 10:09:46.29 ID:9NYmIYfiO
ことり「……お母さんは、私にとって…理想の母親でした。」

ことり「私が随分小さな頃に、お父さんが出て行って…」

ことり「それからは女手一つで、優しく、かつ厳しく…育ててくれました。」

ことり「学院の理事長としてしっかり仕事をこなしながら…私のこともしっかり育ててくれて…なんでもできる、自慢の母でした。」

ことり「愛情も…たくさん、注いでもらったと思っています。」

ことり「気持ち悪い虫が好きだったり……夢中になりすぎると、周りが見えなくなるようなことはあったけど……」

ことり「……でも、それでも少し変わってるなぁ、くらいで…私が何かされたことはなかったし、誰かに迷惑をかけるようなことも…なかったと思います。」



理事長「………」

理事長「ふふ………」



ことり「ーーー、ーーーー」


理事長(…弁護士が、ここでのやりとりは…あらかじめことりと決めていると言っていたけど…)

理事長(うふふ…今の回答は、初めに聞いていた通り。上出来よ、ことり。)


ことり「ーー、ーーー。」


理事長(きっと寂しい思いをしてたでしょう…髪、そんなに短く切って……周囲からの圧力が酷かったのかしら……)

理事長(……でも大丈夫。私が…私だけは、ことりとずっと一緒に…いてあげるから。)
521 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/02(金) 10:11:15.93 ID:9NYmIYfiO


『ふむ……じゃあ次です。次で最後ですが……』

『被告の処罰に関して、どのような配慮を望みますか?』

『責任能力の有無など…思うところを聞かせてください。』


ことり「…………っ」

理事長「………」


ことり(お母さん……)

ことり(……弁護士さんとは…お母さんは最近精神的におかしな部分があった…とか、殺意を持ってしていた訳では絶対ないとか…)

ことり(……なんだか少し忘れちゃったけど、そういうことを話す手筈に…なっていたはず。)

ことり(…きっと、お母さんも………)


理事長「………」コク…

ことり「…………っ」


ことり「…………」

ことり(でも、だめだよ……そんなの。お母さんは、ちゃんと償わなくちゃ…希ちゃんをあれだけ苦しめたんだもん、ちゃんと……)

ことり(それが私にできる、唯一の………)

ことり「………」

ことり「……お母さんには、せーーー」



『ふふ…ことり。よしよし、高い高ーい!』



ことり「………、……っ」

ことり(お母さん……)

ことり(……っ、だめだめ、言わなきゃ……)

ことり(言わなきゃ、言わなきゃ………!)



ドクッ…ドクッ…ドクッ…


ことり「………っ、」
522 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/02(金) 10:12:29.87 ID:9NYmIYfiO



『ねえねえ、お母さん!』

『ふふ、なあに?』

『どうしてことりには…お父さんがいないの?』

『海未ちゃんにも、穂乃果ちゃんにも…お母さんだけじゃなくて、お父さんもいるのに。』

『どうしてことりには、お母さんだけなの?』

『ことり……』

『………』

『………ふふ…実はね、お母さんは…お母さんだけど、お父さんでもあるの。』

『えっ……?』

『お母さん、毎日お仕事に出かけるでしょう?もちろん穂乃果ちゃんのお母さんも仕事はしてるけど、それはお饅頭屋さんだから。』

『普通のお父さんはほら…お外に仕事に行くものじゃない?それでお母さんは、子供と遊んだり…家事をしたり。』

『ふふっ、ねえ…考えてみて?お母さん、どっちもしてるでしょう?』

『ほんとだ……!』

『そう…だからね、ことりにはお母さんがいれば大丈夫なの。お母さんはすごいから、お父さんみたいに仕事もできるし……ほら!』

『わぁっ、ふふ、高い高い!』

『ふふっ、穂乃果ちゃんのおうちが、お母さんとお父さんと…2人分のだいすきをあげるなら…』

『…ふふ、ことりのお母さんは……1人で2人分、だいすきをあげるからね。』

『………だから、大丈夫よ。』

『お母さん…』

『えへへっ………うん!お母さんはすごいなぁっ、2人分なんて!』

『ことりも大人になったら、お母さんみたいになりたいなぁっ!』

『ふふ…なれるわよ。だって……』


523 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/02(金) 10:13:15.65 ID:9NYmIYfiO



『………だってことりは、お母さんの子だもの。』



524 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/02(金) 10:14:26.29 ID:9NYmIYfiO
ことり「………っ」ジワ…

ことり「ぅ…………っ…」ポロ…


理事長「ことり……?」


ことり「…………」ポロポロ

ことり「おかあ…さん……」ポロポロ

ことり「………っ」ブンブン

ことり(だめだよ……言わなきゃ、言わなきゃ………!)

ことり「………っ、おかあ…さん…にはっ、せ………っ」ポロポロ

ことり「せ………」ポロポロ


ドクンッ ドクンッ ドクンッ


ことり「うう………っ、ぐすっ……」ポロポロ


『南さん?南ことりさん?あの………』


ザワザワ……



ことり「………………っ」ポロポロ

ことり「…っ、ちょっと、待ってくださ……」ポロポロ

ことり「お母さんには!!せ………っ」ポロポロ

ことり「………」ポロポロ


ことり「………っ、」ポロポロ

ことり「なん…で………」ポロポロ
525 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/02(金) 10:15:47.17 ID:9NYmIYfiO
ことり(言えない………)

ことり(言わなきゃいけないのに、なのに………っ)

ことり(なんで…………)

ことり「う………ぐすっ、う……うう………」ポロポロ


理事長「………、」


ことり(希ちゃん……絵里ちゃん………みんな………)

ことり(やっぱり……私…………言えないよ……)

ことり(ごめんね………)

ことり「………っ、ごめん、ね………」ポロポロ

ことり「うう………」ポロポロ


ザワザワ……



ことり「………」ポロポロ


『え、ええ…と、それでは次に………』





「ーーーーちょっと待ってください!!」





ことり「…………っ、えっ……?」ポロポロ


「…はぁっ……はぁっ………」


『ちょっと君、傍聴席でのーーー』


「………っ、すみません……わかっています。……でも、ことりは待ってくださいと言っていたので……」

「…もう、声は出しません…失礼しました。」


ドサ……



ことり「うみ、ちゃん………?」ポロポロ
526 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/02(金) 10:17:00.11 ID:9NYmIYfiO
ことり(海未ちゃんがいる………)

ことり(来てくれたんだ…私のこと、きっと、しんぱい、して………)

ことり(でも……私……やっぱり最低で………言えな…)


海未「………」ニコ…


ことり「…………っ、あ………」ポロポロ

ことり(………海未ちゃんの、笑顔……)

ことり(さっき見たお母さんの笑顔より、ずっと…ずっと………)

ことり(…なんでだろう。)

ことり(安心……できる………)


ドクン ドクン ドクン



海未「………」


ことり(海未ちゃん………)



ドク ドク ドク


ことり「………」ポロポロ

ことり「…………っ」ゴシ…



ことり「………」スー…


ことり「………」ハー…



…………トク……トク……トク……



ことり「………」

ことり「……取り乱して…ごめんなさい。」
527 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/02(金) 10:18:09.41 ID:9NYmIYfiO
ことり「…お母さんには…責任能力がありました。それは間違いありません。」


理事長「………っ、?!」


ことり(…………っ、言える………!)


海未「………」コク…


ことり(海未ちゃん…………)

ことり(海未ちゃんが、いるから…かな……)

ことり(……1人で大丈夫だって、思ってたけど…やっぱり、駄目だったんだ……)

ことり(それを海未ちゃんは、わかってて……)


ことり「………」


ことり(言わなきゃ……)



ことり(もっと、ちゃんと……最後まで………!)



ことり「……確かに、睡眠薬は度々飲んでいました。だけどそれは、先に言ったように…お母さんには、夢中になると周りが見えなくなるところがあって…」

ことり「そういう時に、睡眠そっちのけになってしまうことが、多々あったので…昔からよく飲んでいたんです。最近特別何かあったわけではありません。」


理事長「………っ」


理事長「……なん…で………」ボソッ


ことり「……それからお母さんは…間違いなく、…被害者に、殺意を持っていたと思います。」

ことり「見たことがあるんです。お母さんが…虫をじわじわ殺して……笑っているのを。」
528 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/02(金) 10:19:47.45 ID:9NYmIYfiO
ことり「お母さんは……生き物を苦しめて殺すことに、快感を覚えていたのだと思います。」

ことり「私は、少しだけ…お母さんと被害者とのやりとりを耳にしましたが、」

ことり「その時聞こえたお母さんの笑い声は………」




『ふふっ……あははっ……ふふふふ……』



『希!!!のぞみ、がんばって…もう少し、もう少しだから、っぐ……ぁ"……がはっ』


『……ぅ"っ…ぁあ"あ"っ、無理……無理……げほっ、がはっ………かはっ、けほっ……』

『死なせて……!!』




ことり「……っ、」

ことり「………」

ことり「笑い声、は………」

ことり(……っ、口が…震えて………うまく言えない……)

ことり「………っ」

ことり(……っ、だめだめ、みんなも今きっと…頑張ってるんだから……)

ことり(……だから私も、頑張らなくちゃ………)

ことり「………」


ことり「…………わらい、ごえ、は……まさに、虫を殺そうとしていたときの声……そのものでした。」


ことり「だから……」


理事長「………ちょっとまって。」
529 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/02(金) 10:23:59.29 ID:9NYmIYfiO


ザワ……


ことり「………なあに、お母さん。」


理事長「…もういいわ。ことり、寂しい思いをさせてごめんね?疲れているんでしょう。」

『被告、証人の言葉を遮るのはーーー』

ことり「ううん、私…寂しい思いなんて、してないよ。」

ことり「だって私には…μ'sのみんながいるから。だから大丈夫。心配しないで。」

理事長「でもーーっ」

ことり「あのね、お母さん。」

ことり「………皆さんも、聞いてください。」

ことり「情状証人である私の意見が、どこまで裁判に影響するのか…私にはわかりません。だけど……」


ことり「…ねえ、お母さん。お母さんがしたことは…死刑でも足りないくらい、酷いこと…だよ。」

ことり「たった7年なんかの懲役で、足りるわけがないの。」

ことり「だって、考えてもみてよ…自分がしたこと。電気を流して…傷口に塩を塗って……ムカデを大切なところに捩じ込んで………っ、」

ことり「……それも、抵抗できないように拘束してだよ!!」

ことり「自分の欲求のために、そんなことするの…人がやることじゃ、ないよ……」
530 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/02(金) 10:26:52.87 ID:9NYmIYfiO
ことり「…検事さん、裁判員さん、裁判長さん、傍聴席の皆さん……それに、弁護士さん。」

ことり「それがどんなに恐ろしいことか…想像したらわかるはずです。お母さんに弁護の余地なんて無いこと…7年なんかで足りるわけがないってこと…!」

理事長「………っ、なんで……」

ことり「ごめんね、お母さん。だけど私、許せないの。大切な友達に、そんなことをした…お母さんのこと。」

ことり「……それから気付く機会はたくさんあったはずなのに、ずっと見ないふりをして……行動を起こさなかった自分自身のこと。」


理事長「…っ、ことり………」


ことり「……私ね、お母さんのこと…大好きだったよ。ううん…本当は今でも大好き。」

ことり「…でもね、」


ことり「………おかした罪は…償わないと、ダメだよ……」

理事長「………っ」

理事長「ことり……」

理事長「…………」

理事長「…はぁ……いいわ、続けて?」


理事長(…これは最悪のパターンね、まさかことりがこんなことを言い出すとは思わなかった。)

理事長(大方、さっき傍聴席から声を上げた園田海未に唆されたんだろうけど…)

理事長(……でも、もういいわ。割り切るのも大切なこと。ここは反省してるように見せて、無期懲役になろうがなんだろうが、なるべく早くここから出てみせる。)

理事長(それに刑務所暮らしも無しではないわね、理事長という仕事に終われることもないし…楽しい思い出はたくさん作ったんだから)

理事長(定期的にことりは会いに来るだろうし…ね。)
531 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/02(金) 10:29:00.84 ID:9NYmIYfiO
ことり「……ねえ、お母さん。」

理事長「……なにかしら?」

ことり「お母さんは1つ…勘違いしてる。」

理事長「え…?」


ことり「……、あのね…お母さんを通報して、警察に突き出したのは……私、なんだよ。」

理事長「………っ、」

理事長「………うふふ…まさか。ことりにそんなこと……」

ことり「できるよ。」

理事長「……っ」

ことり「…お母さん、お母さんは多分、気づいてないんだろうなぁって、ずっと思ってたけど……やっぱりそうなんだね。」

理事長「気づいてない…?私が?」

ことり「………、………そうだよ。だから私が、教えてあげる……」

『…あの、南さん、そろそろ……』

ことり「…ごめんなさい、これだけ。」

理事長「………」

ことり「…あのね、お母さん。私は確かに…お母さんのことが大好きで、甘えん坊で、依存してた…と思う。」

ことり「だけどね、」
532 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/02(金) 10:30:29.29 ID:9NYmIYfiO
ことり「……本当に私のことが大好きで、依存してたのは…お母さんの方なんだよ?」

理事長「………っ、え……?」

ことり「…私達、依存しあった親子だったね。…でもね、それはもうおしまい。希ちゃんにあんなことしたんだもん。…こんなことで、私達がしたこと、償えるわけ、ないけど…でも、やっぱり……」ジワ…

ことり「………っ」ポロッ

ことり「………」ポロポロ

理事長「ことり……?」

ことり「う……ぐすっ…………」ポロポロ

『あの、南さん、もう………』

ことり「…っ、ごめんなさい……あと少しだけ………!」ポロポロ

ことり(…はやく、言わないと……たくさんの人に、迷惑が……)

ことり「………っ」ポロポロ



海未「……、…!」

ことり(……っ、海未、ちゃん………?)

ことり(何して………)


ことり「…………、!!」ポロポロ


海未「…、…、…、…、…、…」

ことり(わ、…、し、た、い、が…)

海未「…、…、…、…、……!」

ことり(つ、い、え、ま、す……?)


ことり(……っ、私達が、ついてます……)
533 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/02(金) 10:32:43.20 ID:9NYmIYfiO
ことり「海未、ちゃん……」ポロポロ

ことり「………」ポロポロ

ことり「………ふふ、」ポロポロ

ことり(…そう…だよね、そうなんだよね、私……何回もそうやって、みんなが言ってくれてるのに……こうやって泣いてばっかりで)

ことり(本当に、ずるいな……)

ことり(………)




ことり(………私ができること…ちゃんと果たさなくちゃ)




ことり「………っ」ゴシ…

ことり「………」


ことり「…お母さん、お母さんが心の底から反省して、二度と私達9人の前に現れないようにしない限り……」




ことり「私達が会って会話をするのは……今日で最後。これでおしまいです。」




理事長「………っ、」

理事長「………、…え………?」


理事長「ちょっとそれ…、どういう………」
534 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/02(金) 10:33:40.36 ID:9NYmIYfiO
ことり「そのままの意味だよ、私は服役中のお母さんに会いには来ないし、お母さんが出所しても会うつもりはないの。」

理事長「何言って……ことりがそんなの耐えられるはずっ…」

『被告、私語は慎むように。南さんも、そろそろ…』

理事長「……っ、うるさいわね………ねえ、ことり!!」

理事長「貴女が会いに来ないなら…私から会いに行くわ。貴女が私と話してくれないなら…私は貴女の大切な人達に……っ」

ことり「………っ、それはだめ。」

理事長「……っ、」

ことり「最低だよ…お母さん。そんなことしたら、ますます私は…もう二度と、お母さんとお話はしないよ、笑い会うことも…二度とないよ。」

ことり「…今はまだギリギリ、お母さんのことが好きだと言えるけど……お母さんが反省しないなら…また同じことを繰り返したりしたら、」

ことりあ「私…お母さんのこと、大っ嫌いになるからね。」

理事長「…………っ、」

理事長「………」


理事長「……ど…う、して………」

理事長「……っ、どうしてそんなこと言うのよ!!ことりは私の娘で、貴女にとって私は親で、だからそんなの……っ」

理事長「……、冗談で言ってるなら…そんなのはもう、やめてちょうだい!!」

ことり「…冗談なんかじゃ、ないよ。それにもう決めたことだから……やめないよ。」
535 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/02(金) 10:34:51.96 ID:9NYmIYfiO
理事長「ことり………」

理事長「………っ、なん…で………」

理事長「はぁっ、はっ……はっ………」

理事長「なんで……なんでよ………」


ことり「…………」

理事長「どうしてよ!!!やめなさいよ、そういうことを言うのは!!」

ことり「お母さん………」

理事長「ことりっ!!!!」

ことり「………」

ことり「…以上で私の話を終わります。長くなり…裁判の進行を滞らせるようなことをしてしまい、すみませんでした。」



コツ……コツ、コツ……



『…………っ』

『つ……次、検察官側からーーー』



ことり(……これで………良かったんだよね、海未ちゃん。)

ことり(後は最後の手紙を、渡して………)


理事長「はぁっ……はあっ、はっ………」

理事長「何よ…どういうことなの、なんなのよ……」

理事長「………っ、はっ、はぁっ……」
536 : ◆5UuNMwrvUc [saga]:2016/12/02(金) 10:36:00.47 ID:9NYmIYfiO
ことり(お母さん……)

ことり(ごめ…………、ううん。)

ことり(謝らないよ…私。お母さんは、これでも全然、全然足りないくらい、酷いこと…したんだから。)

ことり(…これでお母さんを見るのも…最後になるかも、しれないんだね…)



コツ……コツ、コツ…

理事長「………っ、はっ……はぁっ……」



コツ……


ことり(お母さん………)

ことり(ううん、最後なんて…ならないよね、お母さんがちゃんと反省すれば…もう一度だけ、会えるんだから。)

ことり(信じてるからね……お母さん。)

ことり(だからその日まで……)



『ふふっ、ことり。』

『ことりはね…私の自慢の娘なの。』



ことり「……っ」ジワッ


ことり「………」



ことり「……さよう、なら……お母さん。」ポロ…




537 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/02(金) 11:35:16.74 ID:/ODcqrmSO
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