彼女達との思い出

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1 :テスト ◆71vVbFpf.c [sage]:2016/11/29(火) 16:09:44.31 ID:AzxdFEG/0
僕はただのおっさんです。
ただのおっさんが、過去にいろいろあった女性達との思い出を、気が向いたときにSSとして書き込んでいくだけのスレッドです。

仕事の合間に書くので、進行は遅いと思われます。

※性的描写を書きまくる時期が来るかもしれません。
※便宜上、登場人物は芸能人の名前で置き換えます。雰囲気の似ている人で。
2 :テスト ◆71vVbFpf.c [sage]:2016/11/29(火) 16:17:28.28 ID:AzxdFEG/0
中学〜高校時代、僕はストレスから、摂食障害になってしまった。

想像してほしい。身長は180cmあったものの、体重は45kgしかなかった。
その当時は、痩せてる自分がカッコイイと思っていたし、普通に友人もいた。
体育の成績も中〜高と5段階評価で4だったし、軽いことで特に不都合もなかった。

地元では有数の進学校に通い、特に疑問に思うこともなく高校2年になった時、事件は起きた。
3 :テスト ◆71vVbFpf.c [sage]:2016/11/29(火) 16:30:22.27 ID:AzxdFEG/0
高校2年の体育授業。
2学期になると、「ラグビー」が必須科目になった。

僕はあの楕円形のボールを追いかけ、しっかりと脇に抱え、すぐ左後ろの陸上部の友達にパスをしようとした。
そこで、記憶が途絶えた。

気が付くと、僕は保健室のベッドにいた。
(高橋みなみ似の子、以下みなみ)

みなみ「大丈夫?」
僕「・・・痛い。腰が痛い。どうなってんの?何が起きた?」

みなみ「覚えてないんだ・・あのね、ラグビーの授業で、タックル貰って、そのまま倒れちゃったのよ?」
僕「・・・ああ・・そういうことか・・・あー、頭も痛い。」

みなみ「脳震盪かな。病院行った方がいいよ?」
僕「そうするわ・・・ありがとう。」

みなみは、2年の時に同じクラスになった子だ。
図書館で勉強してた時にたまたま近くに座って、わからない数学の問題を一緒に解いてからやたらと絡んでくるようになった。
みなみはクラスの女子の中でも目立つ子で、取りまとめ役のような子だった。

結局、僕はみなみに連れられ、近くの病院に行った。
4 :テスト ◆71vVbFpf.c [sage]:2016/11/29(火) 16:36:38.36 ID:AzxdFEG/0
レントゲンを撮ってもらうと、腰の骨にひびが入っていた。
この時、先生から言われた。

「君、痩せすぎだよ。もっと食べないと。」

医者に言われて、自分が初めて痩せすぎなんだと気付いた。
それからだ。僕は『痩せすぎている』ことに引け目を感じ、前に出ることを、やめた。

みなみ「ねー、今日暇?」
僕「・・・暇だけど、図書館行くわ。」
みなみ「じゃあ、一緒に行っていい?」
僕「・・・どうぞ」

僕は、急にみなみによそよそしくなった。
みなみはとてもいい子で、そんな僕にも付き添うようにしてくれた。
5 :テスト ◆71vVbFpf.c [sage]:2016/11/29(火) 16:45:22.87 ID:AzxdFEG/0
(サカナくんみたいな友人、以下サカナ)

サカナ「なあ、今暇か?」
僕「ああ。どした?」
サカナ「これ見てみろよwwwwww」

サカナは、僕が出会った中で最もエロに興味のある童貞だった。
兄の保険証を常に持ち歩き、18禁のビデオや漫画・書籍を買い漁り、僕にもたくさん見せてくれた。
正直、彼に出会わなければ、僕はもっとマシな性癖になっていたと思う。

僕「うわーすげえ。媚薬盛りすぎやろこいつ」
サカナ「ばかそれがいいんだよこのナマイキな生徒会長が逆に調教されるのが・・」
みなみ「何の話?」
僕&サカナ「!!なんでもない!」

・・・
サカナ「あ、危なかった・・もしバレたら高校生活が終了するところだった」
僕「お、おう。」

サカナ「でもさ、みなみさんて・・・」
僕「ん?みなみがどうした?」
サカナ「この前観たあのAV女優そっくりだよな!」
僕「なんやそれ・・あああの子か確かにwwww」

なんやかんやで、みなみは僕たち2人の中で「AV」というあだ名がついた。

6 :テスト ◆71vVbFpf.c [sage]:2016/11/29(火) 16:52:36.64 ID:AzxdFEG/0
僕は、家に帰ると、いつもみなみをオカズにするようになった。

サカナ「さっきAVと何話してたのwwww」
僕「ああ、それがさーwwww」

ハアハア

みなみ「さっき急に先生に名指しされてビビったでしょwwww」
僕「うっさいwwwwww」

ハアハア

みなみ「これわかんない教えて」
サカナ「これはねぇ」
みなみ「サカナには聞いてない」

ハアハア
僕『みなみ・・・みなみ!!』

正直、みなみとヤりたい。
でも、ある言葉がよみがえる。

『君、痩せすぎだよ。もっと食べないと。』

ああ、僕は痩せすぎなんだ。
こんな僕が、みなみに好意を持ってることがばれたら、きっと嫌われる。


僕は、好意とは裏腹に、サカナとの会話でみなみのことを悪く言いまくった。
そんな関係が、長く続くわけもなかった。

7 :テスト ◆71vVbFpf.c [sage]:2016/11/29(火) 17:01:09.71 ID:AzxdFEG/0
天罰は、ある日突然下った。

僕「さっきさー、AVがさー、俺に『図書館また行こうよ』とか言ってきてさー、」
サカナ「・・・」
僕「ん?どしたん?」

サカナは、僕の言葉が聞こえなかったかのように振る舞った。
疑問は、すぐに解消された。

僕のすぐ後ろに、みなみがいたのだ。
みなみは、自分が「AV」と呼ばれていることを知ってしまった。

みなみは、別にビッチではない。おそらく当時、誰ともまだお付き合いもしたことはない。
そんな彼女が、(恐らく)好意を抱いていたであろう僕に、「AV」と呼ばれていたことを知ったら、どう思うだろうか。

それからの僕の高校生活は(自業自得だが)悲惨なものだった。
女子の取りまとめ役だったみなみが、僕に制裁を加えるのは簡単なことだった。

はじめは、授業中に消しゴムを投げるだけだった。
気が付くと、机の落書き・物の紛失は当たり前。部活の友達やクラスの数人の友達以外は僕につらく当たるようになった。
僕は基本的に授業以外は部室で過ごすようになり、居心地の悪い高校生活は3年の2学期まで続いた。


8 :テスト ◆71vVbFpf.c [sage]:2016/11/29(火) 17:03:53.11 ID:AzxdFEG/0
今日はここまで。序章。
また時間ができたら本編に入ります。
9 :テスト ◆XGCyM3QODw :2016/11/29(火) 21:47:37.64 ID:/wTLvMQn0
無事、第一志望の大学に現役合格した僕は、大学デビューを夢見ていた。

彼女が欲しい。童貞丸出しの僕は、彼女が出来たらヤりまくろうと考えていた。
しかし、彼女なんてすぐできるわけじゃない。

まだ摂食障害だった僕は、まずは摂食障害と向き合うことから始めた。
原因はいろいろある。その大部分を占めているのが家族との関係だった。

家族と決別しよう。
あの毒親から離れよう。

僕は、大学の授業が始まる前の春休みの時点で学生課に行き、アルバイトを探した。
地元では有名な国立大学ということもあり、求人には事欠かない。

すぐに、家庭教師の仕事を斡旋してもらった。
童貞には女子高生は刺激が強すぎたので、有名私立の男子中学生を受け持つことにした。

経済的に自立をし、しっかり食べて、しっかりトレーニングをしよう。
僕は、今でいう「意識高い系学生」を目指すことにした。

同じ高校からも何人か同じ大学に入ってきた。
その中でも、高校時代からの友人2人が同じ学部同じ学科に入った。

一人は平井堅似だから「堅」
もう一人は氷室京介似だから「京介」

堅と京介とは、それから社会人になった今でも親友だ。


10 :テスト ◆71vVbFpf.c :2016/11/29(火) 21:49:58.00 ID:/wTLvMQn0
トリこっちか
11 :テスト ◆71vVbFpf.c :2016/11/29(火) 22:07:18.16 ID:/wTLvMQn0
僕は、入学と同時にサークルに入った。
そのサークルは真面目系だったが、女子大との交流が盛んだったからそこにした。

そのサークルで仲良くなったのが佐藤栞里似の子(以下栞里)。

栞里は、とても物静かな子だ。
同級生からも、少し浮いている感じだった。

栞里「あなたって、優しいね。」
僕「そんなことないよ。けっこう、みんなから冷たい人って言われるしww」
栞里「私もそう聞いたよ。でも、私は信じてない。知ってるよ。大学の帰りに何をしてるのか。」

大学帰りにボランティアをしているのがばれていた。
なんでも、偶然見かけたらしい。

僕と堅・京介3人だけの、ちょっとしたボランティア。
なんとなく中二病真っ盛りな童貞3人が、「〜〜なこと、こっそりやってたらカッコよくね?wwww」
と軽い気持ちで始めたこと。内容は伏せる。

栞里はおっとりしていてやせ形。しかしバストだけはかなり大きかった。
そして、とてもいい香りのする子だった。

僕は、おそらく本気で、初めて人を好きになった。
なんとかして栞里と付き合いたい。

そんな頃、家庭教師のバイト先で、ちょっとした出来事があった。


12 :テスト ◆71vVbFpf.c :2016/11/29(火) 22:22:29.11 ID:/wTLvMQn0
いつもより、少し早くバイト先に着いた。
そこには、受け持っている男子中学生と、その妹がいた。

男子「おいそろそろ先生(僕)が来るから邪魔すんなよあっちいってろ」
妹「えー、私あの先生キライー」
男子「え?なんで?」
妹「だって汗臭いし汚い格好だし」

そこから先は聞こえなかった。
ショックだった。
人は中身で勝負と信じていたので、まさか陰でそんなことを言われているとは。

僕は、この日を境に、毎朝シャワーを浴びてシャンプーをし、洋服も雑誌をみて買うようにした。
そして、洗濯とアイロンがけもするようになった。
13 :テスト ◆71vVbFpf.c [sage]:2016/11/29(火) 22:29:24.14 ID:/wTLvMQn0
そんなある日、三面鏡を覗いた。ふと、自分の横顔が見えた。
あれ?
僕の顔は、いつの間にかかなりイケメンになっていた。

摂食障害の名残りはあったが、体重は55kgくらいになっていた。以前より体格はマシになった。
栞里も、僕に対して以前より更に好意的になっていた。
二人で図書館に行って勉強もした。大学も学科も違うけれど、お互いに興味のある分野があり、その知識を得るために遅くまで資料を集めた。
サークルの合宿では、2人して抜け出して夜空を眺めたりもした。
僕は完全に栞里のことしか考えられなくなっていた。


そして、栞里から、手紙をもらった。
そこには、こう書かれていた。

「私はあなたのことが好きです。付き合ってください。」


僕は、天にも昇る気持ちだった。
14 :テスト ◆71vVbFpf.c [sage]:2016/11/29(火) 22:38:44.20 ID:/wTLvMQn0
栞里「私は、あなたの考え方が人と少し違うことを知ってる。私はその考えについていくし、あなたのしたいことを私は叶えてあげたい。」

僕は、よくわからないが、心底惚れられてしまっていた。
初めてだった。彼女のためになら何でもしてあげたいと思った。
見返りなんてどうでもよかった。ただただ、彼女と一緒にいたかった。

横にいてくれるだけでドキドキした。
ふと、視線が合うだけで、生きていてよかったと思えた。
交差点で止まるたびに、彼女を抱きしめた。

夜通し、電話をした。

彼女は、僕との時間を作るためにバイトをしてお金を貯めた。
彼女は、中・高といじめを受けていたらしく、極度の人間不信に陥っていたらしい。
それを、僕が(なぜか)救い出してくれたらしい。このあたりの経緯は不明だ。

お互い初めての彼氏・彼女だ。
だから、お互いに舞い上がっていた。
だから、お互いが考えることは、だいたい一緒だ。

『ここから、どうやって進展させていけばいいのかわからない』

ただただ、無常に時間だけが過ぎていった。
15 :テスト ◆71vVbFpf.c [sage]:2016/11/29(火) 22:48:06.65 ID:/wTLvMQn0
あれほど燃えたのに、あれほど好きだったのに、
気が付けば、僕は栞里に見返りを求めたくなってきた。

つまるところ、健全な男子であるので、ヤりたかった。

サークルの帰り深夜、僕は缶ビールを片手に栞里と歩いて公園まで来ていた。

栞里「今日は暑いね。」
僕「そうだな。こう暑いと、ビールでも飲まないと無理やww」
栞里「ビール飲んでるところ、好きよ。少し大胆になってくれるしww」
僕「なんだ栞里、チューしてほしいのか?ん?チュー」
栞里「もー、そういうのやめてよ(顔が真っ赤)ー」

ぼくはもう限界だった。

僕「栞里」
僕は栞里を公園の芝生に押し倒した。

栞里「え、ちょっと・・・や・・」
僕「うるさい。静かにして」

栞里の唇を無理やり奪った。
僕はこの時、とても興奮していた。

そして栞里の口の中に、僕の舌をねじ込んだ。
16 :テスト ◆71vVbFpf.c [sage]:2016/11/29(火) 23:02:26.16 ID:/wTLvMQn0
「ん・・・」

栞里は、戸惑いながらも、答えてくれた。
それから僕と栞里は、しばらく舌を絡めあった。

「はぁ・・・ふぅ・・んっ・・」

栞里の吐息が、さらに僕を興奮させた。
僕は、さらに、自分の手を、栞里の胸に当てた。

「ひゃっ・・・んっ・・や・・」
栞里は少し抵抗した。
僕は、それを無視して栞里の胸を揉んだ。

柔らかく、重みがあった。とても気持ちがいい。
栞里は、僕の手を剥がすことをあきらめ、僕の腕を握りしめていた。

服の上からだけでは満足できなくなった僕は、栞里の手をどけ、
栞里のシャツの下から手を入れて、栞里のブラジャーに手をかけた。

「いや・・お願い・・・ちょっと待って・・」
栞里のか細い声が聞こえたが、僕はもう止まらなかった。

栞里の口に手を当て、僕はブラをずらし、その柔らかな胸に吸い付いた。

「あん・・・っ・・いや・・」

僕は、夢中で栞里の胸を揉み、そして薄ピンクの乳首を舐めた。


ふと我に返った。

栞里は、

ポロポロと涙を流して、泣いていた。
17 :テスト ◆71vVbFpf.c [sage]:2016/11/29(火) 23:11:47.73 ID:/wTLvMQn0
僕は、何ということをしてしまったのだろう。

僕「ご、ごめん!」
栞里「・・・ひっく・・・もう帰って!」

僕は、突き飛ばされ、栞里は走って帰っていった。

終わった。そう思った。
酔った勢い。そういえば済む問題だろうか。いやけっしてそうはいかない。

トボトボと、歩いて帰ることにした。
家に着くと、栞里から電話が来た。

僕「・・・今日は本当にごめん」
栞里「ううん・・違うの。私こそ、ごめん。あなたがそうしたかったの知ってたの。そうなっていいと思ってたのに・・」

僕「・・・うん。」
栞里「いざ、そうなると。。怖くて。気持ちの整理がつかなくて・・・健全な男の子だもんね。ごめんねこんなに情けない彼女で・・・」

僕「いやいや。普通だよ。僕が急いじゃったんだよね。悪かった。」
栞里「うん。少し時間が欲しい。気持ちの整理がついたら、また連絡するから、それまで待ってくれる?」
僕「もちろん。じゃあおやすみ」


その連絡が来たのは、1か月後のことだった。
18 :テスト ◆71vVbFpf.c [sage]:2016/11/29(火) 23:12:58.68 ID:/wTLvMQn0
今日はここまでです。
次回は明日以降に。

見てくださる方がいるかどうかわかりませんがここで失礼します。
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/11/30(水) 00:25:18.66 ID:Zidw0rHBo
とりま乙
20 :テスト ◆71vVbFpf.c :2016/12/01(木) 10:02:53.86 ID:NHmJE+KV0
1か月間、僕は栞里とは一切連絡を取らなかった。
サークルでも、意図的に関わらなかった。

離れてみると、今まで見えなかったものが見えてくるようになる。
まず、栞里はサークル内でもいじめに近いことをされているようだった。
僕とのことを皆に言いまわり、他の子が近づかないようにしていたようで、かなり煙たがられていた。

栞里と付き合い始めたころ、なぜか後輩グループ内で、僕のファンクラブなるものが作られていた。
王子様キャラを悪ふざけでやっていたら、それが受けたらしい。
そのファンクラブは、最初は悪ふざけの一環で始まったが、そのうちガチの信者のような子達が生まれた。

ガチの信者達は、あからさまに栞里を攻撃し始めていた。
僕は冷めたところがあり、事の成り行きを静観していた。どちらサイドが正しいかなんてわからない。

栞里と毎日会っていた頃は、栞里を俺が守る!と意気込んでいたが、いざ離れてみると、事情が変わってくる。
なぜ彼女は中・高といじめを受け、また大学でもいじめに近い状態なのか。

世の中には理不尽ないじめは存在する。
だが、いじめられる原因を作る子は確かにいる。
栞里には、(割愛するが)いじめられる要素が、確かにあった。

僕は、栞里に対して、すこし不満を持つようになった。
21 :テスト ◆71vVbFpf.c [sage]:2016/12/01(木) 10:33:45.24 ID:NHmJE+KV0
栞里は、1か月後に、手紙をくれた。
それは、便箋で20枚に及ぶものだった。

要約すると、

・私は、男の人に触られると、その感触が数日残るぐらいに男の人が怖い。でもあなたと一緒にいたい
・あの夜、とても嬉しかった。でも、とても怖かった。
・私にとって、SEXとハグは同義だ。だから、ハグで我慢してほしい。
・将来的に、少しずつ頑張るし、他のことは何でもするから、どうか捨てないでほしい。

ということだった。

健全な男子が、お預けを食らう。
僕は、とても不満を覚えた。

その日を境に、合う頻度が、減っていった。

そんなある日、ファンクラブの子が、お弁当を作ってきてくれた。

(天海祐希似、以下祐希)

祐希「良かったら食べて!お昼はどうせ食堂でしょ。私は次の授業があるからまたね。お弁当箱は洗わなくていいからねー!」

祐希のお弁当は、とてもおいしかった。
彼女は、実家が事業をしていて、かなりのお嬢様だ。マナーや作法に明るく、そして料理上手なことも聞いている。
ただちょっと竹を割ったような性格のせいか、ツンとした感じが近寄りがたく、僕は苦手意識を持っている。

祐希が僕にお弁当を渡し、それを僕が食べた。
そんなニュースはすぐファンクラブの間に広まり、当然栞里の耳にも入った。
22 :テスト ◆71vVbFpf.c [sage]:2016/12/01(木) 10:47:05.30 ID:NHmJE+KV0
栞里「話したいことがあるの・・いいかな?」
僕「ん?どうした?」

栞里「祐希ちゃんがお弁当作ってきてくれたって聞いたの」
僕「ああ。美味しかったよ。やっぱり、そういうのってやめた方がいい?」

栞里「んー、そうじゃなくて・・・あの・・・」
僕「煮え切らんな。どうしてほしいん?」

栞里「私もお弁当を作りたい。・・もしよかったら・・・食べてほしい・・・」

栞里は、ビクビクしていた。最近の栞里はいつもそう。

「手を、繋いでも、怒らない?」
「わ、私は後部座席でいいから・・助手席に乗って運転の邪魔したら、悪いし・・」
「え、映画のチケットが手に入ったんだけど・・・時間があったら・・・一緒にどう?」

栞里は、僕の彼女だ。なぜそんなにへりくだるのか。
そんな気持ちが僕の態度に現れ、僕の態度を見て、栞里がまたビクビクする。

悪循環だ。

僕「そりゃ嬉しいけれど、最近すごく無理してない?いいの?」
栞里「うん。良かった。じゃあ頑張って作るね!」

お弁当を作ってきてくれたのはその翌週。
お弁当を作る日まで、毎夜、中身は何がいいか、どんな味が好きなのか、数時間の電話がかかってきた。

もう、正直、疲れた。
23 :テスト ◆71vVbFpf.c [sage]:2016/12/01(木) 11:05:37.58 ID:NHmJE+KV0
当日、栞里はぎこちない笑顔で、お弁当を作ってきた。

そして、正直見た目がイマイチなお弁当を前に、言い訳が始まった。

栞里「あのね。ごめんなさい。私は祐希ちゃんのように、料理上手じゃなくて・・・」
僕「あ、うん。誰も祐希の話してないよ・・」

栞里「揚げ物、べたべたでしょ?お母さんや友達に聞いて頑張ったんだけど、何回やっても上手くいかないの。」
(もぐもぐ)
僕「まあ、こんなもんじゃね?別にべたべたと言うほどのものじゃないし、それに」

栞里「あ、それもちょっと汁が出ちゃって。。。こっちのは色味が悪くて、ごめんねせっかく楽しみにしていたのに」
僕「大丈夫、大丈夫だから。美味しいよ?食べよう?」

イマイチなお弁当を前に、言い訳を繰り返す涙目な栞里をなだめながら、酷評されるお弁当を食べる。
そんなお弁当が、美味しいのだろうか。

こうして、僕、栞里、それを遠巻きで見ている友人達にとって、誰も一切得をしない、拷問の時間が終了した。
その後1週間、制作過程や苦労話、そして言い訳の電話が毎日数時間、続いた。
24 :テスト ◆71vVbFpf.c [sage]:2016/12/01(木) 12:10:06.18 ID:NHmJE+KV0
栞里と少しずつ距離を取り始めた頃。

バイト先に行く前に、コンビニへ立ち寄った。
ふと、綺麗な子が、立ち読みをしていた。
目が合い、そしてびっくりした顔を向けてきた。

「あれ?先輩??お久しぶりです!」

(松井絵里奈似、以下絵里奈)

絵里奈「絵里奈です!覚えてませんか?」
僕「え?!絵里奈ちゃん?!びっくりした。お化粧してるから気が付かなかった!」

絵里奈は、高校時代の部活の後輩だ。とても明るい子で、男子からも人気が高かった記憶がある。

絵里奈「私の家、近くなんですよ。」
僕「あー、そういえばそうか。今は何をしてるの?大学生だよね?」

絵里奈「そうですよー。〇〇大学に入りました!」
僕「お、じゃあ実家から通ってるんだね。」

絵里奈「はい。私、先輩の実家の近くでバイトしてるんですよ!」
僕「え?そうなの?あのあたりにバイトできるところなんてあった?」

絵里奈「すぐ近くに塾があるじゃないですか。そこで塾講師してます。」
僕「ああ!近い近い!そっか絵里奈ちゃんも塾講師かー。僕も家庭教師のバイトしてて・・・」

話が弾み、アドレス交換をした。
同じ部活の友達である、京介・堅、絵里奈・絵里奈の友達も誘ってバーベキューをしようということになった。
25 :テスト ◆71vVbFpf.c [sage]:2016/12/01(木) 12:50:29.78 ID:NHmJE+KV0
最終的にバーベキュー参加者は10人。男6女4。
とてもワイルドなものになった。
買い出しは僕と京介、絵里奈。

僕「よし、じゃあ国産特上肉をこっそり買おう。3人だけの秘密ね。他のヤツにはこっちのやっすいカルビでいいやろww」
絵里奈「いいですね!あ、私は一番搾りね!」
京介「俺はヘネシーVSOP。割り勘だしバレないバレない。あとは淡麗とか入れとけば大丈夫大丈夫wwww」

最終的には骨付き肉や大きな干物まで買い込み、ひたすら飲んで焼いて食べた。
その間、絵里奈はずっと隣にいてくれた。
同じテーブルに座り、絵里奈は僕の左隣の椅子に座った。

僕「絵里奈ちゃんは彼氏いるの?」
絵里奈「いますよー。でも最近喧嘩ばかり。」

僕「あらら。仲良くしないとな。彼氏なんだし。」
絵里奈「それはそうですけど、酷いんですよ!だって・・・」

そうだよな。
みな、当時より数年経過してる。

僕もそうだ。経過した分だけ、経験は増える。

絵里奈「先輩は?」
僕「彼女・・・一応、いる、のかな?」

絵里奈「えー、なんですかそれ。彼女に失礼じゃないです?」
僕「まあ、悩みもあるってことさww絵里奈ちゃんだって相手の不満あるんだし、同じだよ。」

机の下。

軽く、本当に軽く、絵里奈の右手を、僕の左手が、触れた。

他愛もない会話が続く。

絵里奈の柔らかな右手が、

僕の左手を、

そっと握る。

くだらない話をし、何気ない雰囲気を出している中、
僕と絵里奈は、こっそり、ずっと手を握っていた。

お互い、彼氏・彼女がいる。
そんな背徳感が、さらに、二人を興奮させたんだと思う。
26 :テスト ◆71vVbFpf.c [sage]:2016/12/01(木) 13:05:26.93 ID:NHmJE+KV0
バーベキューの帰り、僕と京介、堅、絵里奈、その友達(松井玲奈似、以下怜奈)と5人で、夜通しカラオケに行くことになった。

僕と絵里奈はカラオケが大好きで、ずっと2人交代で歌い、たまの合間に誰かが歌う感じだった。

堅「2人とも歌いすぎやろwwこっちが歌えん。」
怜奈「まー、いいじゃないですか。堅さん、飲みましょうwwww」

この二人はいい感じになっていた。
あとで聞いたが、怜奈ちゃんはずっと付き合ってる彼氏がいるらしい。
ちなみに堅は童貞だ。

京介は役立たずで最初から最後まで寝ていた。

夜も更けると、僕と絵里奈以外は、完全に寝ていた。
お互い、手持無沙汰。不思議と気まずくはなく、絵里奈は僕の隣に、ぴったりとくっついてきた。

その腰に、手を回す。

最初は、おでこに。
続いて、頬に。

最後は、口に、優しく、キスをした。
27 :テスト ◆71vVbFpf.c [sage]:2016/12/01(木) 13:24:50.19 ID:NHmJE+KV0
瞬間、二人は、吹き出した。

僕、絵里奈「ぎゃはははは!!うけるwwww」

なんだか、すっかり打ち解けた気がした。
お互いに、キスをしながら、抱きしめあって、歌った。

僕は股間の状態を悟られないように、平静を装った。
しかし、興奮は収まらない。

僕の左手は、腰から、絵里奈の胸へと移動した。

絵里奈「やんっ、エッチwwww」
僕「柔らかいなおいww彼氏が羨ましいわww」

キスを繰り返す。
キスは次第に濃厚なものになり、お互いの吐息が、熱くなってくる。

僕は、むさぼるように、絵里奈の胸を、両手で揉んだ。
決して大きくはないが、敏感なようだ。

絵里奈「せん・・ぱい・・、もう少し、優しく・・あっ・・ん・・」

その口を、僕の口で塞ぐ。
誰も歌わない、カラオケのBGMの中、薄手のシャツを捲り上げ、ピンクのブラジャーに手をかける。

絵里奈は、力ない抵抗を見せたが、すぐに、僕の頭に手を回す。
綺麗な乳首だった。その胸を、舌で這わせる。

絵里奈「んっ・・きもち・・あんっ」
乳首がみるみる固くなってくる。そんな乳首を、口に含む。

絵里奈「先輩・・・他の人が・・起きちゃうから・・」
恥じらう顔が、さらに可愛い。

僕は、右手を、絵里奈のズボンに滑らせた。
ズボンのボタンを、外す

絵里奈「え?・・・」
絵里奈は、少し困った顔をした。その顔をキスで覆う。

押し倒し、絵里奈のズボンのファスナーを下した
絵里奈の顔は真っ赤だった。

ピンクの、かわいい下着が顔を覗かせた。
僕の右手は、その下着の中に、入っていった。
28 :テスト ◆71vVbFpf.c [sage]:2016/12/01(木) 13:26:26.70 ID:NHmJE+KV0
今日はおそらくここまでです。
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/01(木) 19:06:05.16 ID:h5Ka/HvW0
今日はもう無しか
30 :テスト ◆71vVbFpf.c [sage]:2016/12/02(金) 00:28:44.77 ID:rPTcKAbi0
寝ようかと思ったけれど、少しだけ書きます。
31 :テスト ◆71vVbFpf.c [sage]:2016/12/02(金) 00:42:07.72 ID:rPTcKAbi0
僕は、興奮の中、絵理奈のパンティの中に手を入れた。
うっすらとした茂みの感触が、僕の指先に伝わる。

もっと奥まで触りたい。

僕は、絵理奈の太ももをつかみ、開こうとした。
さすがに、絵理奈は抵抗をした。

絵理奈「先輩?ここカラオケ店ですよ?あっ・・・んっ・・・気持ちいいですけれど・・」

抱き合いながら、キスをする。

僕「あ、うん。わかってるんだけど・・・止められない・・」

激しく、胸を揉む。絵理奈は痛がった。

絵理奈「先輩、痛いです・・」

その言葉で、僕の興奮は、少しおさまった。
逆に、罪悪感が覆いかぶさってくる。

僕「ふー。。。ああ。落ち着いてきたわ。どうしよう。もう寝よっか?急に・・・眠くなってきた。。」
絵理奈「そうですねー。寝よう寝よう。あ、もうちょっかい出すのナシですよ!」
僕「はーい。じゃあこうやって寝るのはOK?」

僕は、絵理奈を抱き寄せ、膝枕をした。
絵理奈「もー。それくらいならいいですよー。」

こうして、絵理奈との一夜は、終わりを迎えた。


絵理奈には、彼氏がいる。
それでも僕の相手をしてくれるということは、あれだ。

絵理奈は、気が向けば、誰とでも関係を持つのかもしれない。
童貞の僕には、刺激が強すぎた。

絵理奈のことは、忘れよう。

僕は、もう一度、栞里と向き合うことにした。
32 :テスト ◆71vVbFpf.c [sage]:2016/12/02(金) 00:57:36.14 ID:rPTcKAbi0
栞里は、相変わらず、ビクビクしていた。僕のイライラが募る。

どうして、僕は、栞里に気を使わせているんだろう。
どうして、僕は、栞里とのスキンシップのために、そこまで尽くさないといけないんだろう。
どうして?どうして?

どうして絵理奈のように、軽くキスもできないんだろう。
大学生のカップルなのに、どうしてヤらせてくれないの?

どうして、絵理奈の彼氏は、絵理奈を好きなようにしてるのに、僕は、栞里も絵理奈も好きなようにできないんだろう。
どうして?どうして。

栞里と向き合えば向き合うほど、抜け出せない沼にのめり込んでいく。

栞里と、一緒に食事に出かけた。
栞里は、急に、泣き出した。

栞里「ねえ、最近、私のこと、避けてるよね?・・・ひっく・・あなたは、今、うわの空で・・・ひっく・・・誰のことを・・・考えているの・・?」

見透かされていた。

栞里「そんなに、祐希ちゃんのことが、いいの?」

栞里は、絵理奈の存在を知らない。だからきっと、身近なライバルを矢面に立たせたのだろう。僕は、自分の気持ちを悟られたくなくて、
大声を出してしまった。

僕「いいかげんにしろよ!祐希祐希って!別に祐希のことなんて考えてたことねーよ!」
栞里「・・!!ご、ごめんなさい・・・ごめんなさい!怒らないで!ごめん!謝るから!」

僕「なんでいちいち謝るんだよそうやって!僕はあれか?何かの宗教の教祖か?え?いつもいつもごめんごめんて・・・もう耐えられない。本当につらい。」
栞里「ゴメン。ゴメン!!」
僕「何のために僕たちは付き合ってるの?意味あるの?そこまで卑屈になって、そこまでして付き合いたいの?なんで?」
栞里「だからゴメンナサイ!!謝るから!!」

僕は、引き留める手を振りほどき、二人分の会計を支払い、帰った。

その日、何回もかかってきた電話に、僕は出なかった。

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