【R-18】殺戮の魔女「何の為かなんて聞かないで」【時折安価&あんこ】

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20 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/29(木) 22:45:57.20 ID:klTiMKUW0
さらに身体強化
21 :>>1 [saga]:2017/01/04(水) 10:41:44.96 ID:6tOSNYxlO
今年も宜しくお願いします
とりあえず>>19までの安価で話を作っておきます

今日は脳内整理の為に脳内書溜めをぶちまけておく予定
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/01/08(日) 09:29:13.33 ID:2T8BsItIo


幼女「お父様、『魔女』とは何なのですか?」

神父「どうしたんだい、突然」

幼女「私達『西の国』に住む聖教が信仰する存在について、私はまだ知らなくて……」

神父「そうだね」

神父「何故、知りたいんだい? 『魔女』とは神聖なる存在であり私達人類の道標でもあるのは知っているだろう?」

神父「それ以上に知る必要は、無いんじゃないかな?」

幼女「……けど、私は……」


23 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/01/08(日) 11:43:49.61 ID:2T8BsItIo


神父「うん」

神父「良い機会だから教えてあげよう」

神父「こっちへ来なさい、木陰でお話しよう」

幼女「はいっ! お父様!」たたっ


神父「よっこいしょ……」

神父「まず、『魔女』の伝説は教えただろう」

幼女「はい」

神父「『魔女』とは私達が生きるこの世界において最強の存在だ」

神父「その力は一人で一国を滅ぼす、そして文明を破壊する」

神父「だが同時に彼女は私達人間や他の魔物に様々な恩恵をもたらしてくれる」


神父「……というのが、広く知られる伝説だ」

24 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/01/08(日) 14:56:46.60 ID:2T8BsItIo

神父「こう聞くと『魔女』はまるで神様か何かに聞こえる」

神父「事実、古い文書には神と呼ばれていた時期もあった」

幼女「『魔女』と恐れる存在が、神様なのですか?」

神父「昔の昔はそう考えられていたみたいだね」

神父「だがこれは大きな間違いだと知った者が居るんだ」


神父「『魔女』とは【魔法の管理を司る巫女】を略した俗称、そしてその意味は……」

神父「かつて神と崇め讃えていた者とは、今の『魔女』とは、ただの管理者であり何度も死ぬし生まれてくる存在だったんだ」

幼女「管理者、とは? 魔法を管理すると……?」

神父「そうだね」

神父「『魔女』は死ぬ、怪我もする、飢えるし、餓える」

神父「絶対の神ではなく……彼女は木に生い茂る葉の一枚と等しき対等の存在だったのさ」


25 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/01/08(日) 15:07:53.62 ID:2T8BsItIo

神父「『魔女』には一つの名を持って生まれてくる」

神父「それが彼女が司る魔法名でもある」

幼女「そうだったのですね、では私達の信仰する『魔女』とは?」

幼女「まるで他にも名前が在るようですが……」

神父「幼女は賢いな、その通りだよ」

神父「けれど生憎、私は下位の審問官でしかないからね」

神父「それは知らされていないんだ」

幼女「そうなのですか」


神父「その代わりに面白い話をしてあげよう」

神父「では伝説の『魔女』は何処で生まれると思う?」


幼女「え……? 人から、ではないのですか?」

神父「違うんだ」

26 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/01/08(日) 18:08:51.35 ID:2T8BsItIo

神父「『 ここ 』だよ」トントン

幼女「え?」

神父「伝説の『魔女』、その出生の秘密は世界中何処にでも生えている大樹の根元で生まれるんだ」

神父「生まれるその瞬間を見た者は居ないんだけどね、どうも『魔女』が顕れる時点で周囲に何の存在も無いことが条件らしい」

神父「大樹の根元に顕れ、彼女達は己の使命に従い動き出す」


神父「新しき『魔女』としてね」


幼女「……何だか、妖精や精霊みたいですね、伝説の『魔女』って」

神父「そうだね」

神父「とはいえ彼女達が新たに生まれるのに約百年の時が必要らしい、そう簡単に増える物でもないのだろうね」


27 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/01/09(月) 05:34:27.15 ID:thHydc/Io

幼女「……それが、『魔女』なのですねお父様」

神父「ああ、そうだよ」


< 「幼女ちゃーん!」


幼女「あっ……」

神父「最近仲良くなったお友達かい」

幼女「はい! お父様、お話を聞かせてくれてありがとうございましたっ」たたっ

神父「いってらっしゃい」


< 「もうっ、教会で大きな声は出してはいけないと教えたじゃないですかっ」

< 「えー? なんでー?」

< 「うちの息子がうるさくてごめんなさいね、幼女ちゃん」



神父「…………」

神父(『魔女』は自然に生まれるだけじゃない)

神父(管理者の席が空いていれば、当然【資格を持った者が空席に着く】事だって出来る)

神父(何、時間はかからない)

神父(いずれは我々人類だけの『魔女』を作り出すことも出来る、それまでは……)


28 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/01/09(月) 05:40:30.46 ID:thHydc/Io





────────── 「あの幼い哀れな娘に、好きにさせてやるさ」






       【the another story..】

       【聖女ノ鎖】

       【白ノ勇者】







29 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/01/18(水) 10:22:26.66 ID:ezCICro0o

その日の私は疲れていた。

だが特別何か悪いことが起きたわけではない。

いつもと変わらぬ日常。

朝起きて子供が起きるより早く支度を済ませ、妻が起きてくる頃に仕事へ向かう。

村の人間に挨拶をしながら兵舎へ向かい、朝から都の本部から来た上官に頭を下げて話を聞く。

そして一日、私は誇りも何も無いままに人を守る仕事をする。


同僚は金のため。

上官は揺るぎない国への忠誠のため。

部下は家族のため。


私は……私には、何も無い。

齢十六の時に知り合った娘と恋に落ち二十の時に孕ませた。

私は彼女を愛していたが故に婚姻の儀を済ませ、妻にした。

彼女も愛していると言っていた。


だからこそ、お腹の子を産みたいとも。


30 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/01/18(水) 10:35:33.86 ID:ezCICro0o

だが、笑ってしまうだろう。

彼女はそうではなかった。

頻繁に何処の誰とも知らぬ男と、私が仕事に出ている間に逢瀬を繰り返していたのだ。


それに気付いたのが半年前。

齢二十九の暖かな季節になろうという時期だった。


私は愚かだ、決して家庭を顧みない事はしなかったが暮らしを安定させる為には働くしかなかった。

その結果、妻は子育てで苦労する事は無かったかもしれないが、寂しさを覚えてしまった。

人を騙して蜜を吸う快楽を覚えてしまった。

子供……私の娘はそれを知っていた。

家に妻は何度も入れていたのだ、他の男を。


しかし娘は余りにも心優しかった。

私が不甲斐ないばかりに少女は、悩みを月に一度だけ村に来る花売りの女にしか話せなかったのだから。

どれだけの不安があったのか。

私以外の男と逢瀬を繰り返す母親をどう思っていたのか。


私は激昂しかけた頭を瞬時に冷やして、男と交わしていた手紙を突き付けながら妻と話をした。


それが半年前。


今までと変わらぬ日常に戻ったものの、抜け殻の様な人生になってしまった私の話だ。

31 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/01/18(水) 10:50:36.59 ID:ezCICro0o

許されぬ事をしたと分かっていた彼女を責める事は出来なかった。

少なくとも私は、怒りよりも別の感情が強すぎた。

強すぎた、のだ。


それまで家族を守るためだと思っていた仕事への誇りも。

妻のためだと思いやっていた家事も。

疲れて帰ってから見る妻の笑顔も。

娘が何も不安無く暮らせている事に安堵していた日々も。


全て、消えてしまった気がする。


私は笑うことが無くなってしまった。

何に対しても感動が無くなってしまった。

この何時命を落としてもおかしくない世界で、私は支えを無くしてしまった。


お金など一人ならば必要ない、働く意味もない。

娘を私一人で育てるだけならば商人にでもなればいい、幸い私の実家は行商を営んでいたのだから。

やってきた事が無意味に思えてしょうがない。

こんなことを当人以外の人間である職場の人間に話しても、理解されない。

余計に傷付くのが関の山だろう。


32 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2017/01/18(水) 11:04:28.34 ID:ezCICro0o

だから私は疲れていた。

何に疲れているのかと自問しても、分からないとしか答えられない程に。


家に帰り、食事を取れば私は眠りに着く。


その日は特別疲れていた。


安らかに死ねるならば死にたいと願う程度には。


特別何か悪いことが起きたわけではない。

私に起きた事に比べれば皆苦労している。


だから私は平気だ。

誰もが頑張っているじゃないか。






だから……私は…………






33 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/04/05(水) 00:40:50.38 ID:wsQAZzw2o
これ続く?
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