陽乃「ほらほら比企谷くーん。めぐりも結構大きいよー」八幡「」

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1 : ◆3pCIhha3Cw [saga]:2016/12/22(木) 20:00:00.84 ID:sbUb0R1G0
※最初だけ台本形式で別視点


陽乃「あ、めぐりー。こっちこっちー」

めぐり「遅くなってすみません」

陽乃「いやー、それにしてもめぐりに会うのも久しぶりだねー」

めぐり「ちょ、はるさん?」

陽乃「実はわたし、めぐりのおでこを触ったり、突いたりするのが読書や旅行に次ぐ隠れた趣味なんだ♪」

めぐり「はるさんったら〜」

陽乃「それでわたしに相談って?」

めぐり「れ、恋愛相談なんですけど......」

陽乃「恋愛かー、あまりわたしじゃお役に立てないかもねー」
2 : ◆3pCIhha3Cw [saga]:2016/12/22(木) 20:01:07.29 ID:sbUb0R1G0
めぐり「またまた〜、はるさんなら経験豊富だと思うんですけど?」

陽乃「それは褒めてる事にならないぞー」

めぐり「あぅ......」

陽乃「めぐりんとこの大学の友達に相談はしないの?」

めぐり「頼りにならないわけじゃないですけど、はるさんに相談した方がいいかなーって」

陽乃「ん〜、そう言われると聞かないわけにはいかないね♪」

めぐり「ありがとうございますー」

陽乃「それで? 相手はどんな人?」


めぐり「比企谷くんです」

陽乃「へ?」


3 : ◆3pCIhha3Cw [saga]:2016/12/22(木) 20:02:10.42 ID:sbUb0R1G0
めぐり「あれ? 知ってますよね?」

陽乃「そりゃ知ってるよ。比企谷くんを?」

めぐり「はい......私、比企谷くんの事が好きです」

陽乃「......」

めぐり「最初は奉仕部の雪ノ下さん、あ、妹さんの方ですよ? と由比ヶ浜さんがいるから諦めてたんです」

陽乃「そうなんだ......」

めぐり「でも、あの三人が卒業してもどちらかとくっつく様子がないみたいで......」

陽乃「......そうだね」

めぐり「これはチャンスかな〜って思ってるんですけど、やっぱりズルいですか?」

陽乃「......そんな事ないよ」

めぐり「はるさん?」

陽乃「わたしも似たような事を考えてるから」
4 : ◆3pCIhha3Cw [saga]:2016/12/22(木) 20:03:05.50 ID:sbUb0R1G0
めぐり「え?」

陽乃「比企谷くんの事いいなって思ってるからね。わたしも♪」

めぐり「えぇ! という事は私とはるさんで......私、勝ち目ないですよ!」

陽乃「ん?」

めぐり「だって......はるさんってすごく美人でスタイルも良くて頭もいいし明るくて色んな人から慕われて......それから......」

陽乃「美人だから、とかじゃ比企谷くんはダメだよ」

めぐり「そうなんですか?」

陽乃「ほら、比企谷くんって捻くれてるじゃない?」

めぐり「そうですね」

陽乃「わたしやめぐりが告白したところで何か裏があるんじゃないか?って思うのが比企谷くんなんだよ」
5 : ◆3pCIhha3Cw [saga]:2016/12/22(木) 20:04:05.49 ID:sbUb0R1G0
めぐり「そんなつもりじゃないのに......」

陽乃「うん、それは信用できるよ。わざわざこうやって相談しに来るくらいだしめぐりが比企谷くんの事が好きっていうその気持ちに裏がないのは」

めぐり「はるさんは?」

陽乃「わたしの場合は自業自得っていうか三人を......特に雪乃ちゃんをたきつける為に結構色んな事したからねー」

めぐり「でも特にないまま卒業してしまったと」

陽乃「それに雪乃ちゃんはわたしがやってた家の用事や手伝いをするようになったんだ」

めぐり「私にはわかりませんが大変そうな......」

陽乃「今まではわたしの代役だったんだけどねー。しかもガハマちゃんも手伝うようになってさ」

めぐり「由比ヶ浜さんが?」

陽乃「わたしもあの子に関しては不安だったけどなんか支えあってうまく行ってるんだよ。お母さんにも気に入られてるし」

めぐり「あの二人ってすごく仲よさそうですからね〜」
6 : ◆3pCIhha3Cw [saga]:2016/12/22(木) 20:05:01.59 ID:sbUb0R1G0
陽乃「うん、今まで自分で何かする事のなかった雪乃ちゃんが成長したって思うよ」

めぐり「姉として嬉しい感じですか?」

陽乃「嬉しくはあるけどわたしよりちゃんと出来てるみたいで『姉よりすぐれた妹なぞ存在しねぇ!』って感じ?」

めぐり「ぷっ、なんですか? それ」

陽乃「だから二人とも合コンとかも参加する暇もなく大学と家の用事で忙しいみたい。それはそれで楽しんでるみたいなんだけどねー」

めぐり「そうなんですか」

陽乃「そんな中、結構自由な身となったわたしも比企谷くんを攻略しようと思ってる矢先にめぐりが出てくるなんてねー、このこのっ、このっ!」

めぐり「たっ、はるさ〜ん」

陽乃「......ということで二人で迫っちゃおうか?」

めぐり「ふ、二人で迫るって......えぇ!」

陽乃「美人なお姉さん達のハーレムだね!」
7 : ◆3pCIhha3Cw [saga]:2016/12/22(木) 20:06:08.56 ID:sbUb0R1G0
めぐり「わ、私は、はるさんほど美人じゃないですし」

陽乃「確かにわたしに比べると......って言うとイヤな女だね。でもめぐりだって美人だよ?」

めぐり「はるさんに言われても嬉しいような嬉しくないような......」

陽乃「素直に受け取ってよー。むしろ比企谷くんは少しくらい強引に迫った方が効果的かもしれないし」

めぐり「それこそはるさんの方がスタイルもいいですし......」

陽乃「めぐりだって見た目とは裏腹に結構大きいじゃない? わたしの目は誤魔化せないぞー」

めぐり「そ、そんなの知りませんよ〜」

陽乃「で、どうする?」

めぐり「はるさんがそう言うなら私も覚悟を決めますけど......」

陽乃「決まりだね。 という事で二人で頑張って比企谷くんを攻略しよー。おー」

めぐり「ちょ、ちょっとはるさんっ」

陽乃「えー、めぐりもやってた事じゃない? これ、結構好きだよ?」
8 : ◆3pCIhha3Cw [saga]:2016/12/22(木) 20:07:00.40 ID:sbUb0R1G0
めぐり「ここ喫茶店の中ですよ〜」

陽乃「むしろこれ位の気概は必要だよ? という事でもう一度♪」

めぐり「は、はい」

陽乃「二人で頑張って比企谷くんを攻略しよー」

陽乃「おー」
めぐり「おー」

陽乃「......やっぱりちょっと恥ずかしいね」

めぐり「だから言ったじゃないですか〜」

陽乃「とにかくまずは比企谷くんだね。わたしも彼が高校卒業してから会ってないから」

めぐり「なにかアテはあるんですか?」

陽乃「んー。比企谷くんに妹がいてさ、その子に会ってみよっか」
9 : ◆3pCIhha3Cw [saga]:2016/12/22(木) 20:08:01.33 ID:sbUb0R1G0
ーーーーー
ーーーー

陽乃「ひゃっはろー! 小町ちゃん。久しぶりー」

小町「陽乃さん! お久しぶりですー」

陽乃「どう? 高校生活は?」

小町「楽しくやってますよ。まぁ、お兄ちゃん達がいなくなって寂しいんだか、せいせいするんだか微妙ですけど」

陽乃「比企谷くんの学年の面子は色々と濃いからねー」

小町「ええ、なので今は平和な高校生活ですね。それで......えっと?」

陽乃「そうだね、小町ちゃんとは初対面かな? この子は城廻めぐり。比企谷くん達の一つ上の先輩の当たる子だよ」

めぐり「初めまして。私、城廻めぐりといいます」

小町「初めましてー。比企谷小町ですー」

陽乃「この子はね、比企谷くんの事が好きでさ」

小町「おおっ」
10 : ◆3pCIhha3Cw [saga]:2016/12/22(木) 20:09:01.08 ID:sbUb0R1G0
めぐり「なっ、ははは、はるさんっ! いきなり言わなくても......」

陽乃「比企谷くんが雪乃ちゃんともガハマちゃんともくっつかなかったからそこを狙ってるわけ」

めぐり「うぅ〜......」

陽乃「ついでにわたしもそんな感じ♪」

小町「つまりどちらかがいずれ、小町のお義姉ちゃんになるって事ですか!?」

陽乃「もしくは両方かもねー」

小町「いやー、それは小町的にもポイント高いですよ!」

陽乃「うん! 高いよー。それで最近の比企谷くんの事を小町ちゃんに聞きに来たんだけどどんな感じかな?」

小町「がっかりです! 大学生になって一人暮らしを始めてからボッチを満喫してるみたいで!」

陽乃「まぁまぁ、わたしもちょっかいは出したし比企谷くんも大変だったんだよ」

小町「でも......」
11 : ◆3pCIhha3Cw [saga]:2016/12/22(木) 20:10:01.20 ID:sbUb0R1G0
陽乃「それに、そんなところに付け入るんだからわたし達もセコいかもしれないし」

小町「いえいえー、そんな事ありませんよ! がばーっ無理矢理にでも迫ってやってください!」

めぐり「無理矢理って」

陽乃「ほらめぐり、小町ちゃんだってこう言ってるし?」

小町「いいんです! めぐりさん! お兄ちゃんとはどんな事があったかは知りませんが宜しくお願いします!」

めぐり「い、いいの......かな?」

小町「はい! めぐりさんを見ればわかります! お兄ちゃんに相応しそうな感じがするので!」

めぐり「うん、ありがとう。そう言ってくれると嬉しいな」

陽乃「ちょっとー、小町ちゃーん。わたしは相応しくないのかなー?」

小町「あん♪ そんな事ありませんよー」
12 : ◆3pCIhha3Cw [saga]:2016/12/22(木) 20:11:11.99 ID:sbUb0R1G0
ーーーーー
ーーーー

小町「ご飯まで奢ってくれてありがとうございましたー」

陽乃「どういたしましてー」

めぐり「本当にありがとうね? 比企谷くんの事、色々教えてもらって」

小町「いえいえー、雪乃さん、結衣さんとは疎遠になってから強力な嫁候補が出来て嬉しい限りです!」

めぐり「うん、私も頑張るよ!」

小町「その意気です! めぐりさん! それに陽乃さん! 期待してます!」

陽乃「それじゃあ、また会おうねー」

小町「はい! ではー」

めぐり「またね〜、小町ちゃん」

陽乃「ばいばいー」



めぐり「ところではるさん、ポイントって何ですか?」

陽乃「なんだろうね?」


ーーーーー
ーーーー
ーーー
13 : ◆3pCIhha3Cw [saga]:2016/12/22(木) 20:12:14.21 ID:sbUb0R1G0
 さて、そろそろ帰るか。
 大学に入学し、一人暮らしを始めて約数ヶ月、殆ど誰とつるむ事もなく過ごしているがこれはこれで気楽だな。
 奉仕部に入ってからの約二年間が色々あり過ぎたというのもあるが。結局、俺と雪ノ下と由比ヶ浜とで別々の大学に入ってからは疎遠になったな。そう言えば、大学に通うのと雪ノ下家の事で二人とも頑張ってるらしいとか。
 ......まぁ、今の俺には関係ないか。

「比企谷くん久しぶり〜」
「ひゃっはろー! 比企谷くん!」

 帰宅途中、めぐりさんと陽乃さんに会った。確かに久しぶりだな。何気にめぐりさんの私服姿を見るのは初めてか。相変わらずふわふわ、というかほわほわしたオーラをかもし出している。その大人しい服装も相まって見てるだけで和んでくる。
 そして陽乃さん。この人とはあまり会いたくないなー。きっと奉仕部や雪ノ下と由比ヶ浜の事で言われるに違いない。というわけで......

「久しぶりっすね。それじゃあ......」
「ちょっ、ちょっと待ってよ〜」
「そうだよー。せっかく久しぶりに会ったんだからさー」

 流石にめぐりさんも陽乃さんも俺をそのまま行かせようとしてくれない。このまま強引に逃げてもろくな事にはならないだろうな。

「少なくとも雪ノ下さんは俺なんかに用はないでしょう? 結局、雪ノ下と由比ヶ浜とで何もなかったし」
「ん? 雪ノ下? ひょっとして比企谷くん! わたしの事好きだったの!?」
「ええっ!?」
14 : ◆3pCIhha3Cw [saga]:2016/12/22(木) 20:13:03.43 ID:sbUb0R1G0
 なんというあからさまなボケだろうか。めぐりさんも大げさに驚いている。確かに姉は雪ノ下さん、妹は雪ノ下。さん付けするかしないかで区別して呼んでる。女性を名前で呼ぶ事は殆どない俺が悪いのだろうか?

「やだなー、言ってくれればいいのに♪ わたしも比企谷くん事は気になってるんだよねー」

 気になってるのという本当だろう。陽乃さんにとって俺はイジりがいがある面白い玩具のようものだ。  しかし、雪ノ下と由比ヶ浜と疎遠になった今では俺に対しての感心はなくなっているはずだ。ついでに言えば陽乃さんにとって俺は間違いなく恋愛対象ではないだろう。

「ちなみにわたし、一人暮らしてるし雪乃ちゃんとは殆ど会わないからね?」
「そうなんすか?」

 二年の冬頃に陽乃さんが雪ノ下の住んでるマンションに住み、色々あって仲良くなったようだが高校卒業時、雪ノ下はあのマンションを引き払い実家に戻ったと聞いた。
 なので一緒に住んでた陽乃さんもそのまま戻るものだと思っていたが。

「うん、雪乃ちゃん達が家の用事をやってくれてるのは知ってるよね? それで用済みになったわたしは雪ノ下家から追放されたの。およよ......」

 およよて。陽乃さんもあの家の為に尽くしてきたのだ。よほどの事が無い限り追い出すとは考えにくい。

「とまぁ、用済みも追放も冗談だけどわたしがする事がなくなって一人で気楽に過ごしてる感じだね」
「そんな中、城廻先輩と二人で一緒なところに俺に会ってしまったんですね。それじゃあ、お邪魔なんで......」
「ちょっと〜、そんな事ないってば〜」
15 : ◆3pCIhha3Cw [saga]:2016/12/22(木) 20:14:01.04 ID:sbUb0R1G0
 改めて去ろうとするとめぐりさんが俺の腕を掴んできた。あまり近づかれると......

「せっかくこうして久しぶりに会ったんだし三人でお話しない?」
「いいねー、総武高を共に過ごした同士って事で!」

 わざわざ突っ込むまでもなく、俺と陽乃さんは三歳離れているので一緒に高校生活を送った事はない。
 だが、この人は文化祭といい、進路相談の時といい、何かと総武高校内で会う事も多いので共に過ごした同士と言われてもあまり違和感がないと思う。

「ダメかな? 比企谷くん?」
「奉仕部や雪乃ちゃんとガハマちゃんの事は話題にしないから。それならいいよね?」

 あまり信用できないかもしれない。めぐりさんはともかく陽乃さんにとって奉仕部、特に雪ノ下に関して気になる所はあると思う。
 だが、このままでは埒が明かないので受け入れる事にした。
16 : ◆3pCIhha3Cw [saga]:2016/12/22(木) 20:15:00.61 ID:sbUb0R1G0
ーーーーー
ーーーー

「あっははははははっ!」
「もうっ! はるさんったら〜」

 二人とも俺の住んでるところに来てそのまま出来上がってしまった。陽乃さんはともかくめぐりさんが酒に強いってのは意外に感じた。
 幸い、俺の一人暮らししてるアパートの近辺は閑散としてる所だから少しくらい騒いでも近所迷惑にはならないとは思うがどうしてこうなった......

「って比企谷くん!」
「はぁ......」
「『はぁ......』じゃない! 比企谷くんも一緒に飲もうぜぇ」

 このやりとりも何度目だろうか。確かに俺はまだ未成年でこのまま飲酒したら罰則を受ける可能性が高い。
 陽乃さんはこのテンションなので俺を罠に嵌めるというよりは純粋に三人で一緒に飲みたいだけかもしれないがそういった疑いを抜きにしても飲酒する気にはなれない。

「まぁまぁ、はるさん。お酒は無理強いするものじゃないですよ〜」

 めぐりさんは宥めようとする。この人はわかってくれそうだ。流石に生徒会長を経験したからか、決まり事に関しては厳しいのかもしれない。

「来年になったら嫌でも飲む機会はあると思うんで」
「という事で試しにちょっとだけ飲んでみない?」
17 : ◆3pCIhha3Cw [saga]:2016/12/22(木) 20:16:18.59 ID:sbUb0R1G0
 結局は勧めてくるめぐりさん。わかってねぇ......このまま俺も酒を飲まされ、三人で泥酔してしまうのだろうか?

「あまりノリが悪いとモテないぞー」
「どうせモテませんよ」
「ん〜、そんな事ないと思うけどな〜」

 陽乃さんは男女問わず人気があるので当然モテるだろう。もっともその芯の部分がわかる人物は数少ないと思うが。それに比べ、俺はボッチでモテるわけがない。
 だがその事をめぐりさんは否定する。

「ね、比企谷くん。どうして雪ノ下さんと由比ヶ浜さんとなにもなかったの?」
「その事には話題にしないって......」
「はるさんね♪ そう言ったのは」
「わたしから雪乃ちゃんとガハマちゃんの事は聞かないもんねー♪」

 つい絶句してしまう。信用できるかはともかく陽乃さんは俺と雪ノ下と由比ヶ浜の事を聞かないと言ったがめぐりさんから聞いてくるとは思わなかった。
 少なくとも陽乃さんに比べるとめぐりさんは奉仕部の関係に執着してるとは考えにくいからだ。

「ちょっとズルいのはごめんね?」
18 : ◆3pCIhha3Cw [saga]:2016/12/22(木) 20:17:07.82 ID:sbUb0R1G0
 ズルいとは思わないがそう見えないのはきっとめぐりんぱわー☆のおかげだな。むしろ、お酒のテンションで三割増しくらいではないだろうか。

「仮に俺が雪ノ下か由比ヶ浜となにかあったとして関係あるんですか?」
「雪ノ下!? 呼んだ?」
「はるさんは呼んでないです!」
「ああん♪」

 怒りを覚えたわけではないが口調が強くなってしまった。
 しかしその場を和ます為かどうかは定かではないが雪ノ下と呼んだ事に対して身体を乗り出して陽乃さんがボケるがめぐりさんが押し返す。
 この二人との間柄では間違いなく陽乃さんの方が立場が上なので珍しい光景に感じた。

「それじゃあ、これだけは答えて欲しいな。あの二人には未練はないんだよね?」
「未練も何も......卒業してから会うことも話す事もないんで」

 未練が何もないと言えば嘘になる。雪ノ下と由比ヶ浜。奉仕部で三人で過ごした日々は決して忘れらない。
 だが、あの二人は今は雪ノ下家で頑張ってるらしいのだ。俺は見守るしかできないだろう。

「ひ、ひきぎゃやくんっ!」

 一旦、安堵した表情を見せためぐりさんだが意を決した表情で俺の名前を呼ぶ。
 しかも噛んだ。かわいい。過去にヒキタニだのヒキオだのロクな呼ばれた方をされなかったが噛んだとは言え、こちらの方が断然いいかもしれない。


「す、好きです......付き合ってください!」


19 : ◆3pCIhha3Cw [saga]:2016/12/22(木) 20:18:05.27 ID:sbUb0R1G0
 これまた絶句してしまう。めぐりさんに告白されてしまった。つい困惑して陽乃さんの方を見ると......

「とりあえず今の告白で何か裏があるとかと思うなら怒るからね?」

 陽乃さんが怒るとどんな感じだろうか。キレたり怒鳴ったりするのだろうか?そんな姿は想像できないがどちらにしろ恐ろしい事になるのは間違いない。
 そして陽乃さんは俺に身体と目線を向け、こう言った。


「わたしも比企谷くんの事が好きです」


 今度は陽乃さんにも告白されました。うわーまじかー。既に成人、というかいい大人であるこの二人がドッキリだとか誰かの罰ゲームで俺に告白してからかったりするとは到底思えない。
 特に陽乃さん相手に罰ゲームさせる人なんているのかよ! そんな人がいたら見てみてぇ!
 それに以前に酔っている勢いで告白されてもそれが本気だとはとても信じ難い。その事を二人に聞いてみる。

「うん、でもこれはちょっとした勇気づけみたいなものかな?」
「それに泥酔してるわけでもないしわたしもめぐりも本気だよ?」

 確かに陽乃さんもめぐりさんも普段よりはテンションは高めだが理性を失うほど酔っているようには見えない。

「ですが......そもそも二人の内、どちらかを選ぶんですか?」
「ううん? とりあえずは私もはるさんも比企谷くんの事を好きだってわかってくれればいいよ」
20 : ◆3pCIhha3Cw [saga]:2016/12/22(木) 20:19:02.83 ID:sbUb0R1G0
 本気か冗談か酒の勢いか、この時点ではわからない。それでも女性二人に告白されたのだ。
 陽乃さんかめぐりさんか。それとも両方......っていうのはアホか。むしろフったら怒るだろうか? どちらにせよ、このまますぐ即答できる事ではない。

「というわけでこのままえっちな事しちゃってもいいくらい!」
「流石にそれは......」

 美人でスタイルもいい陽乃さんがえっちな事しちゃってもいいと言う。男ならなんとも魅力的なお誘いだろう。
 だが俺の理性、それ以前に酔っている状態なので相手にはできない。


「ほらほら比企谷くんー。めぐりも結構大きいよー」


......めぐりさんが陽乃さんに襲われた。後ろに回りこみ、その胸を揉みだしたのだ。百合?

「あ......んっ、はるさんっ......んぁ」
「おおっ! これは思った通り。これは隠れ巨乳ってやつだね!」
21 : ◆3pCIhha3Cw [saga]:2016/12/22(木) 20:20:01.49 ID:sbUb0R1G0
 めぐりさんは胸を揉まれながら戸惑いながらも悶える。
 外見上、この二人でどちらが大きいとなると間違いなく陽乃さんだろう。その陽乃さんが言うにはめぐりさんも意外と大きいらしい。

「んぁ......はるさんの方が大きいじゃないですかぁ」
「でも見た目で大きいのがわかるのはそれだけでも苦労するんだよ?」
「あん、んっ......そんなの知りませんよぉ」

 男の俺にはわからない事だ。女性の胸が大きいというのは同姓からはからかわれ、異性からは変な目で見られる。他にも肩がこったりなど、苦労する事は多いだろう。
 もっとも陽乃さんに限ってはそんな風には見えないが。
 いや......俺もそういう部分に目がいきますごめんなさい。初めて陽乃さんに会ったときなんかは妹との対比でより印象的だったし! 間違いなく口に出して言えないが。

「それでどうする? 比企谷くんもめぐりのおっぱい揉んで見る?」
「んっ......比企谷くんならっ......」

 めぐりさんは俺が揉んでも良いと言う。もちろんお断りだ。
 いや、揉んでみたいなー......ってどっちだよ。ともかく酔ってる状態の人達も事を真に受けるわけにはいかない。

「揉みません」
「そんなぁ......確かにはるさんや由比ヶ浜さんに比べれば小さいけど......ぐすっ」
「あーっ! めぐりを泣かしたー」
22 : ◆3pCIhha3Cw [saga]:2016/12/22(木) 20:21:01.08 ID:sbUb0R1G0
 めぐりさんは半泣き状態だ。陽乃さんも由比ヶ浜も関係ないからね?
 たしかにその二人の方が大きいだろうがそれが理由で揉まないわけじゃない。

「じゃあわたしのおっぱい揉む?」
「んっ......ほら比企谷くん! はるさんのおっぱいは手で収まらないよ!」
「やんっ♪......めぐりったらー」

 めぐりさんは振り返り、後ろから陽乃さんの胸を揉みだす。
 言うまでもなく陽乃さんの方が大きいだろう。てか無茶苦茶や......

「で、どうする?このまましちゃう?」
「するわけないでしょう」

 胸を揉むところから話が飛躍した。陽乃さんが言った「しちゃう?」とは性行為の事だろう。
 当然するわけがない。いや......したくないわけではないが。

「えー、このままヘタれちゃうの?」
「ヘタれちゃうの?」
23 : ◆3pCIhha3Cw [saga]:2016/12/22(木) 20:22:00.97 ID:sbUb0R1G0
 陽乃さんが挑発するように言い、めぐりさんがそれに続く。
 はいはいどうせ俺はヘタレですよ。ヘタレじゃなきゃとっくに雪ノ下か由比ヶ浜と......というのは拗ねすぎか。

「ぐ......と、とにかく酔ってるからダメです!」
「じゃあ、シラフの時にえっちする?」

 いやなんでえっちする話になってるんだよ。あ、二人とも俺を好きって言ったっけ。
 なんかもう二人が百合百合してればそれでいいんじゃね?

「マジなんすか?」
「マ、マジだよ!」
「うん、マジ。むしろこれくらいの事しないと比企谷くんを好きだって信じてもらえないかなーって」

 そこまで俺は疑り深いように......見えるだろうな。かといって俺の事が好きでいきなり性行為をしようとするのは極端すぎな気もするが。

「それなら酒が入ってない時にまた今度」

 俺は適当に場を濁すような言い方をしたが忘れるだろうか? むしろ忘れて欲しいような欲しくないような微妙な気分だが。

「また今度?なに?」
「今度なにをするの?」
24 : ◆3pCIhha3Cw [saga]:2016/12/22(木) 20:23:03.85 ID:sbUb0R1G0
 陽乃さんもめぐりさんも聞き返してくる。俺はわざとはぐらかすような言い方をしたがそれでは誤魔化せない。

「ふ、二人と......」
「二人って誰? あっ、『雪ノ下さん』じゃ紛らわしいからね?」
「ついでに私も『城廻先輩』だなんて堅苦しいのはなしだよ♪」

 二人と、って言っただけでもこれかよ!
 だが陽乃さんはともかく、今現在のめぐりさんと俺は先輩後輩の関係ではないから城廻先輩と呼ぶには堅苦しいかもしれない。

「は、陽乃さんとめぐりさんとえっちします」

 うん、俺もバカな事を言ったもんだ。

「やだも〜♪ 比企谷くんったら!」
「一度に二人もだなんて欲張りすぎるぞー! この、このっ!」

 二人とも俺を叩いてきたり、肘で突っついてくる。痛いって。確かにとんでもない事を言った気もするが......酒の席って事で忘れてくれるよな?
25 : ◆3pCIhha3Cw [saga]:2016/12/22(木) 20:24:00.66 ID:sbUb0R1G0
ここまで
エロな部分は数日中に更新します
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/22(木) 20:50:07.07 ID:hiKsoweFO
やったー
めぐりんSSや!
しかも海老名サキサキの人か
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2016/12/22(木) 21:55:55.86 ID:zu6UjtX6o
期待
渋の方も読んてるで
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