「旗艦提督、参る。」【むろん艦これ】

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2017/01/14(土) 23:16:46.10 ID:4N1Bw0ck0
ss投稿二回目です。ss投稿の仕方が分かってない部分は質問するかもしれません。
そのときは助けてください。
艦と子と娘(こ)が混同しています。全員提督LOVEです。
ひとのしなないげーむです

追記、いつ信濃が来るのかわからないのでスレ建てだけはしてみます。一日5〜レス投稿したいです。
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/14(土) 23:17:21.99 ID:4N1Bw0ck0

コンコン

静かな提督室にノックの音が響きました。提督は手を止め、入るよう促しました。油をさしても音の変わらない、重い扉が開きます。


提督「大淀か、寝坊したらしいだな」

大淀「提督、緊急電です」

提督「どこから?」

大淀「海g・・・・・・霞が関からです」

提督「・・・・・・」

提督「響、ちょっと部屋から出ててくれないか?」

提督「いや、終ったら呼ぶから部屋で待機していてくれ」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/14(土) 23:18:10.03 ID:4N1Bw0ck0
大淀さんは海軍省と言いかけ、わざわざ霞が関と言い直しました。
そのことに突っかかりを覚えた提督は秘書艦の響さんに待機を命じました.
響さんは、出る直前に名残惜しそうに提督を見つめ、扉をしめました。


提督「どうした」

大淀「敵の・・・・・・攻勢のようです」

提督「場所は?」

大淀「・・・・・・・・・台湾です」


提督はそれを聞いたきり言葉が出なくなりました。
もちろん、台湾は日本の制海権内の地域であるとともに敵の深海棲艦からみればはるか遠くの場所です。
敵の軍事的意図、戦略、どう考えても台湾に来襲する理由が浮かばないのです。
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/14(土) 23:18:46.09 ID:4N1Bw0ck0
提督「昨日の輸送船団の壊滅は予兆だったか……」

提督「ようだ、といったな」

大淀「はい、説明いたします」

大淀「現在、台湾との有線無線ともに途絶」

大淀「偵察機8機と海防艦および多数の民間艦艇の未帰還が通達されました」

大淀「沖縄の無線所で台湾から敵の上陸の電報がありその後通信途絶とのこと」

提督「時間は?」

大淀「沖縄の電報受信は昨夜です」

大淀「わが鎮守府でも解読できない弱さで受信しました」

提督「それは朝一で伝えてもらっててもいいじゃないか」

大淀「何言ってるのかわからない内容なんて伝えようがありません」

大淀ん「そんなことより」

大淀「夜間カツオイカ漁船が」

提督「民間艦艇はシナ海の沖合遠洋漁船か…」


さかのぼること数日前、台湾周辺の海域で行方不明だった民間の輸送船団の残骸が発見されました。
台湾の駆潜艇の子たちの戦果は提督の耳にいままで届いたことはありませんが、それは台湾周辺での通商破壊がいままでなかったからです。
しかしその日の海上に浮かぶ船団の残骸、浮翌遊物の数々は敵潜の襲撃を証明していました。
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/14(土) 23:20:13.45 ID:4N1Bw0ck0

提督「電報はそれだけか?」

大淀「いえ、ただいま和さんと妖精さんに残りの解読を任せています」

提督「本土で攻略するかな?」

大淀「聯合艦隊の7割がトラックにいるのにそんなことあるわけないじゃないですか」

提督「・・・」

提督「出撃できない子は今うちの艦隊にいるかな?」

大淀「潜水艦隊は夏に本土から着任した伊二六以外ドイツです」

大淀「あとは・・・・・・」

大淀「遠くへ行っている娘も病気の子も今はいません・・・たぶん」

提督「じゃあ出撃する娘と守る娘決めないとね」

提督「本日中に収集をかける。準備しておいてくれ」



鎮守府の戦いが今、始まります。
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/15(日) 10:11:51.89 ID:s56pMlt90
無線室ではモールスをひたすら変換する妖精さんと、大和さんがいました。大和さんはリレー式計算機で乱数を戻しながら、暗号表とにらめっこしています。

提督「どんな内容だ」

大和「海軍省は本土の艦隊は近海防衛、台湾奪回は私たちをご指名です。」

提督「高みの見物・・・・・・か、」

大和「わざわざトラックから部隊出さなくてもいいですよね」

提督「本土は恥をかきたくないのさ」

提督「ただでさえ目と鼻の先奇襲されてるんだから」

提督「しっかしどっから来たかな」

大和「シンガポールの英国艦隊はオーストラリアに遠征中ですよ」

提督「それだな…」

提督「うちらの偵察情報ないの?」

提督「偵察機8機被撃墜とだけ聞いたんだけど」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/15(日) 10:12:19.77 ID:s56pMlt90
大和「来ただけでも潜水艦の偵察情報です」

大和「なんでも陸軍の潜水艦が外洋で、凪と海面変色に出会ったとか」

提督「それだな」

提督「場所は?」

大和「与那国島の西10海里」

提督「敵は台北か」

大和「私もそう思います、ですが」

大和「対本土艦隊の可能性もありますし」

大和「台北を攻撃するなら」

大和「彼らが台湾海峡ではなく、旧国境(日―清の領土境界)を通る意図がわかりません」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/15(日) 10:12:52.12 ID:s56pMlt90
提督「飛行場・・・・・・かな、たぶん」

大和「飛行場ですか?」

提督「高翌雄と台南の飛行場が落ちていれば警戒するのは大陸だ」

大和「・・・・・・」

大和「意図が・・・意図がわかりません」

大和「台湾には何の価値もないはずです」

提督「・・・・・・・・・」


日本語に直した電報を改めてまじまじと見つめる提督と大和さんの間にしばし沈黙が訪れます。
電報を写し終えた妖精さんは、大和さんに手渡してからすぅ、と消えていきました。
大和さんは提督から目を外し再び乱数表とにらめっこです。リレー式計算機の腹をくすぐるような音が部屋に響きます。
提督は立ったままでいるのをやめて、大和さんの隣の椅子に座りました。
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/15(日) 10:13:21.69 ID:s56pMlt90
大和「……すいません、気が利きませんでした」

提督「なぁ…」

大和「はい、なんでしょう」

提督「……」

大和「……」

提督「たぶん、最高の機密だ」

大和「――はい」

提督「……」

提督「……」

提督「台湾の台北には、淡水河って川がある」

提督「台湾の山脈の上流からずっと流れているわけだ」

提督「……」

大和「……」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/01/15(日) 10:13:56.09 ID:s56pMlt90
提督「そこで捕虜の深海棲艦が人体実験されている」

大和「……」


大和さんの手が止まりました、落胆の表情を見せないように目線を落としました。
計算機のキーの上で止まった手と、鉛筆を持つ手を胸に持ってきて言いました。


私は、なんの為に戦ってきたのですか


提督は、何も答えず大和さんの手を引きました。南洋とはいえ乾季で冷える時期に地下の無線室にいたのです。
大和さんの手は冷たくなっていました。大和さんが顔を上げると、提督は優しい目で見ていました。
提督が手を握る力を緩めると、大和さんの手は下に落ちました。立ち上がり外套のような上着を大和さんにかけて、言いました。

提督「君は私のために戦っているんだ。私だけを見ていろ、私だけの命令を聞け、それだけでいいんだ」

提督は去っていきました。大和さんはドアが閉まるまで視線で追いかけて、解読を再開しました。
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