シンジ「僕が?」

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142 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 15:51:25.75 ID:xddyXNiy0
- 3日後 ミサト宅 玄関前

トウジ「しかし、シンジの奴どないしたんやろなぁ」テクテク

ケンスケ「学校を休んで、もう三日だもんなぁ〜」テクテク

トウジ「この間の出撃となにか関係あるんやろか?」テクテク

ケンスケ「さぁ〜?」テクテク

トウジ「あれ? あそこにおるんは、委員長やんか」テクテク

ヒカリ「す、鈴原、相田くん」テクテク

トウジ「なんで委員長がここにおるんや?」テクテク

ヒカリ「私はアスカのプリント渡しに。あなたたちこそどうしてここに?」テクテク

ケンスケ「碇のプリント渡しに」テクテク


ヒカリ「そうなんだ」ピタッ

トウジ「……なんでここで止まるんや?」ピタッ
ケンスケ「……なんでここで止まるんだ?」ピタッ


ヒカリ「え? えーと、その………(二人はアスカと碇くんが一緒に住んでるって知らないの……?)」

トウジ「……ケンスケ、ほれ、チャイム」

ケンスケ「あ、あぁ……」



ピンポーン



シンジ&アスカ「はぁ〜〜〜い」



トウジ「…………おまっ⁉︎ まままままままぁっ⁉︎」

ケンスケ「……………いやぁ〜んな感じ」

ヒカリ「……………はぁ」
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 15:52:54.79 ID:xddyXNiy0
- ミサト宅 リビング -

トウジ「――それならそうとはよう言うてくれればよかったのに」

アスカ「…………学校でいいふらしたら承知しないからね」

トウジ「するか! シンジもいい迷惑やろ!」

アスカ「なにが迷惑なのよ⁉︎ いいふらしなさいよ!」

トウジ「どっちやねん!」

ヒカリ「……それでユニゾンはうまくいってるんですか?」

ミサト「それが――」

ケンスケ「うまくいってないんすか?」

ミサト「うまくいっちゃったのよね……」

アスカ「またその話?」

ミサト「だぁってこんなに合うとは思わなかったんだもの! 時間があまりまくっちゃってさぁ」

アスカ「昼間からビール飲めていいじゃない……」

ヒカリ「(……アスカ、うまくできてるんだね)」

トウジ「なぁなぁ、シンジの部屋はどこや?」

シンジ「それなら、あっち――」

ケンスケ「碇! 今日は俺たちからプレゼントがぁ⁉︎」

アスカ「なに? これ」ヒョイ
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 15:54:16.14 ID:xddyXNiy0
トウジ「そ、そそそそそれはぁ⁉︎」

ケンスケ「と、トウジ! 緊急事態だ! 取り返せ!」

トウジ「よしきた――! ぐへぇ⁉︎」バキッ

アスカ「――フンッ。エリート育ち舐めんじゃないわよ」

ヒカリ「アスカ、それなんなの?」

アスカ「ちょっと待って……なんか……ケースみたいな………⁉︎」

ヒカリ「――ど、どうしたの? アスカ」

アスカ「ヒカリも見てみたら?」

ヒカリ「うん…………こ、これは⁉︎」

ケンスケ「…………碇、部屋に行かせてくれ」

シンジ「部屋なら、そこまっすぐいって左手だよ」

ヒカリ「ちょっと鈴原と相田くん!! アンタたちっ!! そこ座りなさいよっ!!!」

ミサト「(思春期と言ったら、どうせエロ絡みね……)」
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 15:56:04.38 ID:xddyXNiy0
――――
―――


ヒカリ「わかった⁉︎ 碇くんはあんた達とは違うんだからね!!」

トウジ&ケンスケ「…………はい」

アスカ「………サル」

トウジ「ぐっ⁉︎ ゴミを見るような目で……!」

アスカ「ゴミに失礼ね」

ケンスケ「………はぁ」

シンジ「あ、あの………そろそろ」

トウジ「シンジだって溜まるもの溜まってしょうがないに決まっとるやろがいっ!」

ヒカリ「す、鈴原ぁっ⁉︎」

トウジ「見てみいや! 家に帰ればミサトさん! ……とゴリラ女がおるんやで!」

アスカ「――誰がゴリラですってぇ⁉︎」

トウジ「シャラップッ! ミサトさんのこんなあられもない姿を見たシンジがワシはあわれであわれで……」

ミサト「あはは」

アスカ「遺言はそれだけ?」
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 15:57:42.73 ID:xddyXNiy0
トウジ「センセも男ならわかるよなぁ⁉︎」

シンジ「いや、えーと」

アスカ「…………」

ヒカリ「…………」

ミサト「(さぁ、シンちゃん。どう切り抜けるのかしら)」

シンジ「うーん、まぁ、少しはあるよ」

トウジ「ほら見て――ぐっ」バキッ

アスカ「シンジッ! 私とミサトどっち⁉︎」

シンジ「あー。んー………」

ヒカリ「ちょ、ちょっとアスカ」

アスカ「……………」

ミサト「(身を乗り出しちゃってまぁ)」

シンジ「アスカ、かな」

アスカ「ほんとっ?」

シンジ「うん」ポリポリ

アスカ「じゃあ部屋行きましょ!」

シンジ&ヒカリ&ケンスケ&ミサト「えぇっ⁉︎」

アスカ「……なによ?」
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 15:59:34.18 ID:xddyXNiy0
ヒカリ「アスカっ! ぜんぜん変わってないじゃない!」

アスカ「私は何事も焦らないようにしただけよ。シンジはいなくならない。それはわかったわ。だけど、そういうことに興味もあるし――」

ミサト「それはちょぉっとストップ!」

ヒカリ「はじめては大切なんだからもっと雰囲気とかあるじゃない!」

アスカ「シンジと私の邪魔する気……?」

ケンスケ「…………いかりぃ。感想はきかせてくれよなぁ」

シンジ「そ、それははやすぎるよ!」

アスカ「シンジなら嫌じゃないし私のことでしょ!」

ヒカリ「アスカはまだ気持ちに気がついたばかりじゃない!」

シンジ「え? 気持ちって?」

アスカ「――ヒカリっ⁉︎」

ヒカリ「え? ――うそ⁉︎ 碇くんまだ知らないの⁉︎」
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 16:00:52.02 ID:xddyXNiy0
アスカ「その、シンジは――」

ケンスケ「(普通、ここまであからさまなら気がつくけどなぁ)」

シンジ「アスカ、ゆっくりでいいよ」

アスカ「…………う」

ヒカリ「(知らないんだわ。アスカがもう受け入れてること……碇くんはアスカを待ってるつもりなのね……でも、待って。碇くんの気持ちは?」

トウジ「いつつ〜」

ヒカリ「(碇くんがアスカを友達だと思ってるだけだとしたら……? きゃーっ! なんか少女漫画っぽい!)」

アスカ「………ヒカリ?」

ヒカリ「――え? な、なに?」

アスカ「鈴原はいいの?」

ヒカリ「え⁉︎ あ、アスカぁっ⁉︎」

トウジ「…………なんや?」

アスカ「ふん……お返しよ」

ミサト「とにかく、これで戦闘準備は万端ってことで」
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 16:08:42.06 ID:xddyXNiy0
- 作戦決行日当日 発令所-

第7使徒イスラフェル「……………」ズシンズシン

シゲル「――目標は、強羅絶対防衛線を突破!」

ミサト「……おいでなすったわね、今度は抜かりないわよ」

ミサト「音楽スタートと同時に、A.T.フィールドを展開。後は作戦通りに。2人とも、いいわね?」


シンジ&アスカ「了解!」


シゲル「――目標は、山間部に侵入!」


アスカ「準備はいい? 最初からフル稼動、最大戦速で行くわよ」

シンジ「分かってるよ。62秒でケリをつける」

アスカ「(こういう時は、かっこいいのよね……)」


シゲル「――目標、ゼロ地点に到達します!」

ミサト「外電源、パージ」

マヤ「了解」

ミサト「期待してるわよぉ。発進っ!」
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 16:10:46.20 ID:xddyXNiy0
- 作戦決行から1日後 第壱中学校 屋上 -

シンジ「アスカはネルフだし、なんだか、久しぶりに一人の気がするや」

シンジ「(短い期間に色々とあったけど……)」

シンジ「(アスカは、トラウマを話てくれるようになってはじめてきちんと向き合うことになるのかな)」

シンジ「(今は、アスカはきっと勘違いしてるだけなんだ……)」



〇〇「どいて、どいてぇ〜〜〜〜!!」

シンジ「――えっ?」


ドカンッ


〇〇「……………いたたぁ〜〜。………ねぇ⁉︎ ちょっと大丈夫⁉︎」

シンジ「……………」

〇〇「あっちゃぁ〜〜。こりゃ完全にオチちゃってるじゃん!」


ピリリリリ
――ピッ

〇〇「――Hello? あぁ。なんだ加持くんか。こちらマリ。予測地点から5kmも離れてるよぉ〜」

マリ「うん………うん………ゲンドウくんには気がつかれてないのね……了解」

マリ「――あぁ〜〜まった! それと、1人処理お願い。中学校の屋上でのびてるから」

ピッ

マリ「さぁてと――」
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 16:13:53.78 ID:xddyXNiy0
- ネルフ本部 ラボ -

リツコ「――月経ね」

アスカ「……女だからってなんでこんな思いしなくちゃならないのよ。生理なんかなくなればいいのに」

リツコ「人という種を残すため。痛み止め、飲んどく?」

アスカ「……ちょうだい」

リツコ「3日もすれば痛みはだいぶなくなると思うわよ。その間はプラグテストもしなくて大丈夫」

アスカ「……………」

リツコ「シンジくんとの生活は慣れた?」

アスカ「……えぇ。問題ないわ」

リツコ「ミサトからかなり親密な関係だと聞いたけれど」

アスカ「ミサトってそんなことまで話すの……」

リツコ「一応、私はパイロットのカウンセリングも仕事なの。アスカにとってシンジくんはどんな存在?」

アスカ「…………」

リツコ「報告させたくはないんだけど?」

アスカ「…………っ! プライベートはないの⁉︎」

リツコ「あなたの精神面に問題がなければ聞きはしないわ」

アスカ「…………」

リツコ「ふぅ。キョウコ博士についてなんだけど――」

アスカ「――やめてっ!! わかった! 言うわよ!」
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 16:15:21.33 ID:xddyXNiy0
リツコ「それで?」

アスカ「…………シンジは、私にとって大切な人よ」

リツコ「具体的には?」

アスカ「そ、それは……」

リツコ「異性として見ている、ということ。かしらね」

アスカ「…………」

リツコ「沈黙は肯定とするわよ」

アスカ「…………」

リツコ「必要なことだから聞くけど――」

アスカ「…………」

リツコ「――シンジくんが死んだらどうするつもり?」

アスカ「――っ⁉︎ シンジは死なないわっ! 私が守るものっ!」

リツコ「なぜそう言いきれるの? 彼もエヴァパイロットなのよ? 常に危険は隣り合わせにある」

アスカ「そんなことないっ! 絶対に死なせない! シンジが死んでほしいの⁉︎」
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 16:16:56.89 ID:xddyXNiy0
リツコ「論点のすり替えね。誰も彼に死んでほしいなんて言ってないわよ?」

アスカ「………っ!」

リツコ「ただし、私達にはいつでも代替え案が必要だとは言っておくわ。人が生き残るためにはね」

アスカ「使い捨ての駒にするつもりっ⁉︎」

リツコ「――いいえ。そうできるほどあなた達パイロットに価値がないわけではない。エヴァパイロットを選ぶのはそう簡単ではないのよ」

アスカ「……………」

リツコ「あなた、加持くんはもういいの?」

アスカ「……………」

リツコ「恋愛はロジックではないわ。しかし、簡単に乗り換えるのはシンジくんに不誠実だと言えるのではないかしら?」

アスカ「――――っ⁉︎ 違うわ! 加持さんは私が勘違いしてただけよ! シンジみたいに本当に見てくれてたわけじゃなかった!」

リツコ「加持くんになにを求めようとしていたの?」

アスカ「…………」

リツコ「大人の余裕、かしらね?」

アスカ「くっ………」

リツコ「人は分析をしていても、その分析が間違っているか正解かどうかなんてわからないものよ。自分で判断している」

アスカ「な、なにが言いたいのよ⁉︎」
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 16:19:33.93 ID:xddyXNiy0
リツコ「あなたは周囲から認められなければいけないという強迫観念に囚われているんじゃない?」

アスカ「…………」

リツコ「そう考えれば、加持くんへ……大人達への強い憧れも一種の自立性と見えなくもないわね」

アスカ「…………」

リツコ「シンジくんに依存しすぎるのはやめなさい」

アスカ「――っ! な、なんでそんなこと言われなくちゃならないのよ!」

リツコ「正常な判断ができなくなる。危険だからよ」

アスカ「私はシンジに依存なんかしてないっ! 対等に向き合ってるだけよっ!」

リツコ「……………」

アスカ「こんなカウンセリング意味ない! 不快なだけだわ!」

リツコ「パイロットとして機能しなくなれば、シンジくんにしろあなたにしろ、どうなるかわからない?」

アスカ「今はうまくできてるじゃない! シンクロ率だって私は70%なのよ⁉︎」
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 16:20:33.69 ID:xddyXNiy0
リツコ「…………今はそれでいいかもしれないわね」

アスカ「そうよ! 嫌なことがあっても乗り越えて見せるわ!」

リツコ「失うものが大きすぎるほど失った時に辛いわよ。失った時に、それがわかるわ」

アスカ「わかってるわよ! ママみたいになるのはもうたくさんっ!」

リツコ「…………そう」

アスカ「――もう帰るわよ」

リツコ「またカウンセリングが必要になった時はいつでもいらっしゃい」

アスカ「よくも……っ! 二度とくるわけないでしょ⁉︎」

リツコ「(――いいえ。あなたは来るわ。必ずね)」

アスカ「……………ふんっ!!」
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 16:21:48.31 ID:xddyXNiy0
- 第三新東京都市 繁華街 -

加持「のびてるのがシンジくんだと聞いた時は驚いたぞ」

マリ「……あぁ。彼がネルフのワンコくん?」

加持「なんだあ? 知らなかったのか?」

マリ「にゃはは。資料では見たけどあんまり興味なかったから気がつかなかった」

加持「……はぁ」

マリ「それより、ゲンドウくんは本当に気がついてないの?」

加持「おそらく、ね。泳がされてるだけかもしれないが」

マリ「可能性は?」

加持「五分五分といったところかな。分の悪い賭けかもしれないが」

マリ「ふぅ〜ん。あぁ〜ぁ。大人たちを巻き込むのは気後れしちゃうな」

加持「……よく言うよ」

マリ「それで? シナリオは?」

加持「ゼーレと碇司令のシナリオはいずれ剥離するのは確定済みさ」

マリ「それじゃ、『こっち』のシナリオは?」

加持「…………なんとも言えないね」

マリ「頼りないなぁ〜」
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 16:23:32.93 ID:xddyXNiy0
加持「ま、なんとかなるさ。命ある限りは」

マリ「ふふん。そっちの方が頼り甲斐あるかも」

加持「そいつはどーも。……マルドゥックにはこのまま?」

マリ「……それしかないっしょ〜?」

加持「……愚問だな」

マリ「よいしょっと。さぁーて、それじゃはじめますか」

加持「わかってるだろうが、派手にやるなよ?」

マリ「だぁいじょーぶ! どんな物語にも種明かしは必要なのだよ!」

加持「……ふっ。違いない。その時が来ればだけどな」

マリ「それじゃ、また!」

加持「あぁ」





マリ「しっあわせわぁ〜♪ 歩いてこない♪ だぁから歩いてゆくんだ!よっと!」
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 16:25:05.78 ID:xddyXNiy0
- 夜 ミサト宅 -

シンジ「アスカぁ。今夜は炒め物でいい?」

アスカ「うん」

シンジ「……どうかした?」

アスカ「え? な、なんで?」

シンジ「落ちこんでるように見えたから」

アスカ「な、なんでもない! 私は元気よ!」

シンジ「……そっか」

アスカ「…………」

シンジ「(えーと、あれ? コショウきれてたかな……?)」

アスカ「…………」

シンジ「(後でミサトさんに電話して買ってきてもらおうかな?)」

アスカ「…………ねぇ、シンジ」

シンジ「ん? どしたの?」

アスカ「――もしも、もしもなんだけど、私たちってエヴァパイロットじゃなくても仲良くなれたかな?」
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 16:27:15.45 ID:xddyXNiy0
シンジ「…………」

アスカ「…………」

シンジ「…………どうだろう」

アスカ「そ、そうよね。わからないわよね」

シンジ「うん……。だけど、僕はアスカと仲良くなれて嬉しいよ」

アスカ「…………うん」

シンジ「エヴァパイロットであることに嫌な気持ちしかなかったけど、アスカには助けてもらってるから」

アスカ「…………うん」

シンジ「今はパイロットだからわからないけど、そうじゃなくても他のことで仲良くなってたんじゃないかな」

アスカ「……そ、そう?」

シンジ「うん。わからないから仲良くならなかったかも、じゃなくて、仲良くなってた未来もあるはずだから」

アスカ「…………シンジ」

シンジ「………アスカ? どしたの?」

アスカ「…………」

シンジ「…………」

アスカ「エヴァパイロット……やめてもいいかもね」
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 16:28:04.08 ID:xddyXNiy0
シンジ「アスカ……?」

アスカ「……ううん。なんでもない!」

シンジ「……?」

アスカ「シンジ! 私料理覚えるわ!」

シンジ「えぇ⁉︎」

アスカ「……そこってそんなに驚くこと?」

シンジ「え、でも、アスカ。包丁握ったことある?」

アスカ「ない、けど」

シンジ「…………そうなんだ。じゃあまずは包丁の扱い方からだね」

アスカ「教えてくれる?」

シンジ「もちろん――」

アスカ「――シンジは、絶対に死なせない」ボソッ

シンジ「……え?」

アスカ「なんでもないの! さぁ! やるわよ!」
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 16:42:17.09 ID:xddyXNiy0
- ネルフ本部 ??? -

キール「我々にはないシナリオがあるようだが?」

ゲンドウ「……問題ありません。とるにたらない出来事です」

委員会01「しかし、弐号機の艦隊戦はなんとかならなかったのかね。あの遭遇戦で、米艦隊は戦力の1/3を失ったよ」

委員会04「失ったのは君の国の艦隊だろう。気にすることでもない」

委員会03「左様。この程度で済んだのは、むしろ幸いと言える」

委員会02「碇君。本当に問題はないんだろうな?」

ゲンドウ「……はい。ネズミはいずれ罠にかかり自滅します」

委員会01「この場所での虚偽の発言は死に値するよ?」

ゲンドウ「……わかっております。皆様方には結果をもって成果を」

キール「よろしい。碇……余計な考えはおこすなよ?」

ゲンドウ「はい。全ては……ゼーレのシナリオ通りに」



冬月「……通信終了か。老人達はあの男、加持と言ったか。やつを疑っているようだな」

ゲンドウ「…………ああ」

冬月「ゼーレに対するスケープゴートにするつもりか」

ゲンドウ「……時期がくれば処理する。それまでは好きにさせておけばいい」

冬月「我々のシナリオの障害になりえはしないだろうな」

ゲンドウ「マルドゥックに介入したのは把握してある。なにも問題はない」

冬月「今のうちにダミーを急がせるか?」

ゲンドウ「今はまだ、待つだけでいい。何も焦る必要はない」
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 16:45:19.19 ID:xddyXNiy0
- 翌日 第三新東京都市第壱中学校 昼休み -

ケンスケ「いよいよ来週は修学旅行だぁ〜!」

トウジ「いやっほーう!」

ケンスケ「なぁ、どこからまわろうか?」

トウジ「そら決まっとるやろ! 沖縄ゆうたら首里城や!」

シンジ「うん、いいね」

ケンスケ「首里城か〜! カメラで撮ろうかな〜」






ヒカリ「――鈴原たち、すごくはしゃいでるね」

アスカ「……そうね」

ヒカリ「アスカ、悩み事?」

アスカ「……ううん。でも、なんだか頭から離れないことってない?」

ヒカリ「……? 水着のこととか?」

アスカ「…………」ガクッ

ヒカリ「ど、どうしたの?」

アスカ「なんでも。……そうね。いい加減切り替えなくちゃ。私らしくないわね」

ヒカリ「アスカ。悩み事があるなら、聞くよ?」

アスカ「……ありがと。――それはそうと、鈴原とは進んでるのぉ?」

ヒカリ「えぇ⁉︎」

アスカ「どうなの?」
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 16:47:55.87 ID:xddyXNiy0
ヒカリ「………その、まだ、なにも」

アスカ「はぁ? 少女漫画知識はどうしたのよ?」

ヒカリ「あ、あれはっ! 漫画だから……実際にできるわけじゃ……」

アスカ「……はぁ。私の時はすぐお節介するくせに」

ヒカリ「う、うぅ……」

アスカ「――いいわ。それじゃちょっと、私がお節介してあげる!」

ヒカリ「え⁉︎ アスカッ⁉︎」

アスカ「いくわよ、ヒカリ」グイッ



アスカ「…………」スタスタ
ヒカリ「(ちょっ、ちょっとアスカァッ!)」



トウジ「それと――なんや? ゴリラ女やないか」

アスカ「いい度胸ね。でも殴るのは話を聞いてからにしてあげる」

シンジ「……?」

アスカ「鈴原。あんたいっつも購買パンよね? なんで?」

トウジ「はぁ?」

アスカ「答えるか死ぬかどっちかにしなさい」

トウジ「簡単に[ピーーー]るか! ……ワシは妹の見舞いがあるからな。弁当を作る時間がないんや」

アスカ「ふぅ〜ん。購買パンって飽きるわよね?」
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 16:48:53.86 ID:xddyXNiy0
トウジ「あぁ、まぁ。そやなー」

ケンスケ「トウジはいつも同じパンだもんなー」

アスカ「……ですってよ? ヒカリ」

ヒカリ「え、えぇ⁉︎ ここで私っ⁉︎」

トウジ「……はぁ? 委員長? 」

ヒカリ「――あ、あの!」

トウジ「……?」

ヒカリ「わ、私! 妹とお姉ちゃんのお弁当作ってるんだけど!」

トウジ「はぁ……それはえらいなぁ」

ヒカリ「い、いつも、作りすぎて、あまっちゃうんだ」

トウジ「………はぁ、そら大変やなぁ」

ケンスケ「…………」

シンジ「…………」

ヒカリ「だ、だから、食べてくれる人を、探してるんだけど」
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 16:49:42.11 ID:xddyXNiy0
トウジ「…………はぁ?」

アスカ「(――ぐっ! この鈍感!)」

ヒカリ「あ、あの……だから、その………」

ケンスケ「それなら、トウジがぴったりだなぁ〜。碇もそう思うだろ?」

シンジ「……うん、そうだね」

トウジ「………ワシが?」

シンジ「うん、だってトウジ、パンに飽きてるんだろ?」

アスカ「(ナイスよ! シンジ! 相田!)」

トウジ「…………そうなるな」

ヒカリ「……………」

トウジ「…………それなら、委員長。ワシ、食べてもええんやろか?」

ヒカリ「――うんっ!」

ケンスケ「なぁ」コショコショ

シンジ「うん?」

ケンスケ「俺に春はいつくるのかなぁ〜」
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 16:51:01.31 ID:xddyXNiy0
シンジ「……ケンスケって自分のこと僕って言ってなかった?」コショコショ

ケンスケ「雰囲気だろ! ていうか、ツッコむとこそこかよ!」コショコショ

アスカ「……よかったわね。ヒカリ」

ヒカリ「…………べ、べつに。鈴原に作るのはついでだから」

トウジ「そらえろうすんません」

ヒカリ「――ち、ちがうの! ちがわなくて! あ、アスカぁっ!」

アスカ「はいはい、わかったわよ」

ヒカリ「もう! ……でも私、料理できるなんて言ってた?」コショコショ

アスカ「いいえ」

ヒカリ「じゃ、じゃあどうして?」

アスカ「だって委員長ですもの。できて当たり前じゃない」

ヒカリ「…………」
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 16:52:16.66 ID:xddyXNiy0
- 第三新東京都市 繁華街 デパート -

アスカ「ねぇねぇ、シンジ! こんなのはどうかな〜?」

シンジ「あ、え、えと。その。いいんじゃないかな」

アスカ「……もう。ちゃんと見てくれてる?」

シンジ「だ、だってここ、女性の水着売り場じゃないかぁ」

アスカ「……恥ずかしい?」

シンジ「う……。みんな僕たちのこと、その、カップルだって思ってるよ」

アスカ「それでもかまわないけど?」

シンジ「……………」

アスカ「シンジももうちょっとな部分があるのよね。でも私たち子供だからしかたないけど」

シンジ「…………うぅ」

アスカ「シンジ? まわりはまわりよ? なんとでも思わせておけばいいのよ。どうせ会うこともないんだし」
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 16:53:10.23 ID:xddyXNiy0
シンジ「た、たしかに、会うことはないんだろうけど……」

アスカ「でしょ? 他人は他人。みんなそうやって生きてるのよ――あ、ほらほらっ! これは⁉︎ どう⁉︎」

シンジ「ちょ、ちょっと面積が少なすぎるんじゃないかな」

アスカ「えぇ〜〜。かわいいのに。シンジ。私がこんなの着て他の男に見られるのヤダ?」

シンジ「…………えぇと、どうかな」

アスカ「はい! そこも! そういう時はちゃんと嫌だって答えてくれなくちゃ!」

シンジ「あ、そうなんだ」

アスカ「そうよ? 私から指摘させたんじゃ、言わせてるってことになるでしょう?」

シンジ「……うん。そうだね」

アスカ「シンジもゆっくりいきましょ」

シンジ「……ありがとう。アスカ」

アスカ「いいのよ。それじゃこれは――⁉︎」
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 19:25:24.66 ID:xddyXNiy0
- 夜 ミサト宅 -

ミサト「ぷはぁ〜〜〜っ! くぅ〜〜! なんだかこの声あげるのも久しぶりな気がするわ〜!」

アスカ「ミサトは家にいる時、基本的に飲んでたでしょ」

ミサト「気にしなくていいのよん」

アスカ「……?」

シンジ「ミサトさん、来週、修学旅行なんですけど。知ってますよね?」

ミサト「あぁ〜。えっと沖縄だったかしら?」

アスカ「そうよ! まさか、行くな、なんて言うんじゃないでしょうね〜?」

ミサト「う〜ん。そのまさか」

アスカ「ふっ、ふざけるんじゃないわよ!!」

ミサト「仕方ないじゃなぁ〜い。エヴァがいつでも発進できるようにパイロットは必要なんだもの」

シンジ「……でも、僕たちの修学旅行ですよ?」

ミサト「私としても行かせてあげたいのが心情なんだけど、これも仕事なのよ」
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 19:26:06.91 ID:xddyXNiy0
アスカ「なんでもかんでもエヴァエヴァエヴァエヴァって!!」

ミサト「…………」

シンジ「アスカ……」

アスカ「私たちに人権はないの⁉︎」

ミサト「……申し訳ないと、思ってるわ」

アスカ「口ではなんとでも言えるわよっ!」

ミサト「……そんなに楽しみにしてたのね。ごめんなさい」

アスカ「私が欲しいのは謝罪じゃないわ! 許可よ!」

ミサト「…………」

アスカ「あぁ、もう! せっかく気分転換できると思ったのに!! なんなのよ!!!」
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 19:26:36.48 ID:xddyXNiy0
ミサト「…………謝ることしかできない。ごめん」

アスカ「…………」

シンジ「…………」

アスカ「…………大人ってゴミね」

シンジ「アスカ……言いすぎだよ」

アスカ「シンジだってそう思うでしょう⁉︎ ずるいわよこんなの!」

ミサト「……厳しい言い方をするようだけど、あなた達の住まいやその他の待遇は、エヴァパイロットだからってこと忘れないで」

シンジ「――っ! み、ミサトさんっ!」

ミサト「シンジくんも。よく聞きなさい。あなた達は人類を守れる力がある。………そしてその義務も責務もある」

アスカ「…………」

ミサト「甘ったれたことばかり言ってちゃだめなのよ」

アスカ「…………ゴミに申し訳なかったわ。クズね」

ミサト「なんとでも言っていいわ。だけど、修学旅行は、ごめんなさい」

シンジ「……………」
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 19:27:05.16 ID:xddyXNiy0
アスカ「………ミサトとは一緒にいたくない」

ミサト「…………」

アスカ「…………シンジ、部屋いきましょ」

ミサト「…………二人で部屋に行くの?」

アスカ「そうよ! 悪い⁉︎ 文句あんなら言ってみなさいよ!!!」

ミサト「いえ……ないわ」

アスカ「……行きましょ、シンジ」

シンジ「…………」
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 19:27:40.25 ID:xddyXNiy0
- ミサト宅 アスカ部屋 -

アスカ「…………」

シンジ「…………」

アスカ「…………あぁ〜ぁ。シンジが選んでくれた水着きたかったなぁ」

シンジ「……また、機会はあるよ」

アスカ「シンジはムカつかないの?」

シンジ「しかたないことなのかなって思うから」

アスカ「ふぅん。やっぱりシンジは優等生なんじゃない? 本当に命令違反で独房に入ったの?」

シンジ「それは、本当だよ。……ごめん。やっぱり腹は立ってるのかもしれない」

アスカ「……シンジって、少し内罰的よね」

シンジ「そうかな?」

アスカ「シンジっていうか、日本人? なんでも自分が悪いんだ、しかたないことなんだぁって思いこもうとしてるでしょ?」

シンジ「……そう……かもしれない」
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 19:28:25.94 ID:xddyXNiy0
アスカ「ムカつくことがあったら言い返していいのよ。だって私達はエヴァパイロットなんだもの。モチベーション管理ってもんがあるでしょーが」

シンジ「……うん」

アスカ「…………シンジ、もうちょっと男らしかったらいいのに」ボソッ

シンジ「……そうだね」

アスカ「――あっ……聞こえてた? ごめん。今のは私が悪かったわ」

シンジ「いや、いいんだ。男らしくないのは事実だから」

アスカ「だから、そういうとこがぁ……ごめん。イライラしてるみたい」

シンジ「……僕も男らしくなりたいと思ってるんだ。だけど、これまでこうやって生きてきたから、なかなかすぐにはできなくて」

アスカ「……うん」

シンジ「でも、いつかは、男らしくなってみせるよ」

アスカ「シンジなら、できるよ」

シンジ「ありがとう、アスカ」

アスカ「ううん。私こそ感謝してるの。してもしきれないぐらい」

シンジ「……約束したの覚えてる?」

アスカ「――私のこと?」

シンジ「そう。アスカのこと守るって言ったの」

アスカ「うん。あれがあったから私は変わるきっかけを手に入れた。もちろん、覚えてるわよ」

シンジ「――アスカのことは、守ってみせるよ」

アスカ「シンジ……」

シンジ「水着はのことは――……そうだ」

アスカ「……?」

シンジ「アスカ。なんとかなるかもしれないよ?」

アスカ「……え?」
175 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 19:29:50.77 ID:xddyXNiy0
- ミサト宅 リビング -

ミサト「…………」

シンジ「――――あの、ミサトさん」
アスカ「…………」

ミサト「……シンジくん?」

シンジ「修学旅行の件は――」

ミサト「――ごめんなさい。行かせられないわ」

シンジ「……最後まで聞いてください。ネルフにプールありませんか?」

ミサト「……プール?」

シンジ「はい。実は、僕たち、修学旅行の準備で水着を買ったんです。それで待機するにも、少し遊べたらいいなって」

ミサト「プール、ね」

シンジ「どうですか?」

アスカ「…………」

ミサト「なるほど。それなら、協力できるかも、いえ、協力させてもらうことができるかもしれないわ」

アスカ「……ふん、当たり前よ」

シンジ「……よかった」

ミサト「もちろん、貸し切りで準備させてもらうわ。期待してて」
176 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 19:30:33.33 ID:xddyXNiy0
- 修学旅行日 ネルフ本部 プール -

レイ「……………」

アスカ「……なんでファーストまでいるのよ」

シンジ「綾波だってパイロットなんだから、いてもいいんだよ」

アスカ「私はシンジと二人がよかったのに!」

レイ「…………」

シンジ「あ、その、アスカはお土産頼んだの?」

アスカ「もっちろんよ! ヒカリが買ってきてくれるって!」

シンジ「……そっか。綾波も、修学旅行に行けなくて残念だったね」

レイ「…………別に」

アスカ「〜〜〜っ! ほんっとーに愛想がないわねぇ! シンジが提案しなかったらプールもないのよ⁉︎」

レイ「…………碇くんが、言ったの?」

シンジ「……まぁ、そういうことになるかな」

レイ「…………そう」

アスカ「はぁ……。シンジ、こんな人形ほっといてむこうで遊びましょ」

レイ「…………」

アスカ「私のスキューバー仕込みのバックスクロールエントリー見せてあげる!」

シンジ「わかったよ」
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 19:31:38.73 ID:xddyXNiy0
――――
―――

アスカ「――ぷはぁっ!」

シンジ「はぁっはぁっ」

アスカ「シンジ、大丈夫?」

シンジ「ちょ、ちょっと休ませて」

アスカ「もうちょっと体鍛えた方がいいわよ?」

シンジ「はぁっはぁっ……。そ、そうだね」

アスカ「………ねぇ、シンジ。なにか忘れてない?」

シンジ「ふぅ…………。……えーと……」

アスカ「ヒントはあげないわよ。前に教えてあげたから」

シンジ「……? ………あっ! ……アスカ。水着、似合ってるよ」

アスカ「正解! まぁ、本当は一目見たら言わなくちゃだめなんだけど、指摘させなかったから及第点をあげるわ」

シンジ「…………気がきかなかったね」

アスカ「次はもっとうまくできるように期待してるわ!」

レイ「……………」スィー

アスカ「……うわぁ⁉︎」

シンジ「あ、綾波?」

レイ「……………」

アスカ「な、なによ。邪魔しにでもきたの?」

レイ「……………ここ、レーンだから」

アスカ「…………あぁ、そう」
178 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 19:32:31.21 ID:xddyXNiy0
- ネルフ本部 男子ロッカールーム -

シンジ「(えぇ〜と、タオルは…………)」

〇〇「――……そのまま、ロッカーを見たまま話して」

シンジ「――えっ?」

〇〇「――こっち向くなッ!!」

シンジ「えっ! あっ、はい!」

〇〇「……ふふん。よろしい。素直なワンコは好きだよ?」

シンジ「――だ、誰?」

〇〇「名前ってそんなに重要かにゃ?」

シンジ「……自己紹介をするのは、当たり前だと、思います、けど」

〇〇「にゃるほど。たしかにそれはそーかも。……じゃあ1つだけ約束。私のこと誰にも言わない?」

シンジ「……?」

〇〇「簡単なこと♪ それができるならはれてキミは私の名前ゲットー♪ ってね!」

シンジ「…………」

〇〇「さぁーて、どうする? もうあまり時間はないよー?」

シンジ「……わかり、ました。……誰にも言いません」

〇〇「ふぅん。どーしよっかなー。信用があるわけじゃないし」

シンジ「え? でも、いま」

〇〇「キミは選択をした。でも、私にも選択権があるのよ♪」

シンジ「…………それで?」

〇〇「ふふん。まぁ、ごーかく点をあげましょう! 私はマリ。真希波・マリ・イラストリアス。長いから省略してマリって呼んでね」

シンジ「マリ、さん。僕は――」

マリ「あぁ、いいのいいの。君のことは知ってるから。姫のボーイフレンドだよね?」

シンジ「(姫……?)」
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 19:38:31.29 ID:xddyXNiy0
マリ「お楽しみ中のところもうしわけないにゃー」

シンジ「あの……いったい?」

マリ「今日は顔合わせに来たのだ。ワンコくんにとっては声だけだけど」

シンジ「…………は、はぁ?」

マリ「うんうんっ。これから色々とキミは大変な思いをするからねぇ〜。それを思うと泣いてしまいそうだよ」

シンジ「……………」

マリ「あ? 信じてない? 私の言うことは信じたほーがいいよ〜?」

シンジ「…………(す、すごいマイペースな人だな)」

マリ「戸惑っちゃってるかにゃ? まぁどう思おうが、勝手だけど」

シンジ「…………」

マリ「さぁて、それじゃ私は行こうかな。名前、忘れないでね?」

シンジ「…………えーと」

マリ「あと、姫にもよろしく、じゃなかった。誰にも言わないでね? それじゃまた今度ー!」

シンジ「……………」

シンジ「…………あの、マリさん?」

シンジ「………振り向いてもいいんですか?」



アスカ「――……シンジ、なにやってるの?」



シンジ「うわぁ⁉︎」

アスカ「…………どうしたのよ?」

シンジ「アスカ! ここ男子ロッカーだよ!」

アスカ「私達の貸し切りだし、シンジがなかなか戻ってこないからきちゃった」

シンジ「…………そ、そうなんだ」

アスカ「…………シンジ、なんかひとり言いってたの?」

シンジ「……いや、なんでもない」
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 19:54:17.79 ID:o4l3QN22O
おつかれ。続きが楽しみ
181 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/19(日) 14:16:02.01 ID:LKBrugS8O
なんだこれクソ面白いな
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/19(日) 15:17:10.58 ID:OrkXDdVuO
とても面白い
久しぶりに惹かれるSSに出会った
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/19(日) 17:01:20.97 ID:qixoa+vO0
- ネルフ本部 発令所 -

オペレーター「警戒レベル移行します。浅間山の観測データは、可及的速やかにバルタザールからメルキオールへ、ペーストしてください」

冬月「――……これではよく分からんな」

シゲル「しかし、浅間山地震研究所の報告通り、この影は気になります」

冬月「もちろん、無視はできん」

リツコ「――マヤ。MAGIの判断は?」

マヤ「フィフティーフィフティーです」

冬月「ふぅむ。現地へは誰が行っている?」

シゲル「報告のあったヒトヒトマル時に出発して、すでに、葛城一尉が到着しています」

冬月「……忙しくなるかもしれんな。パイロットは?」

リツコ「待機させております」

冬月「よろしい。では、葛城一尉からの報告を待つこととする」
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/19(日) 17:08:47.98 ID:qixoa+vO0
- 浅間山 山頂 地震研究所 -

所員「も、もう限界ですっ!」

ミサト「……いえ、後500、お願いします」

アナウンス『深度1200、耐圧隔壁に亀裂発生』

所員「葛城さん! か、勘弁してくだ――」

ミサト「――壊れたらうちで弁償します。日向くん、後200」

マコト「っ! モニターに反応!」

ミサト「……解析開始」


ピピピ


アナウンス『――観測機圧壊、爆発しました』

所員「…………あ………あぁ…………」

ミサト「どう? 解析は?」

マコト「ぎりぎりで間に合いましたね。パターン青です」

ミサト「………ビンゴ。使徒だわ」
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/19(日) 17:25:53.46 ID:qixoa+vO0
- 2時間後 浅間山 山頂 地震研究所 -

ミサト「――A.17の発令ぃ⁉︎」

リツコ「碇司令の指示よ」

ミサト「それって……生け捕りにするってことじゃない……」

リツコ「現資産の凍結。すなわち、そういうことになるわね」

ミサト「わけのわからないモノを生け捕りって……大丈夫なの?」

リツコ「使徒は休眠状態にあるわ。で、あるならば生態系を解明するサンプルとして理由は充分よ」

ミサト「…………」

リツコ「ミサト、あなたの個人的な復讐の為に必要な試みを潰すことはできない」

ミサト「………わかってるわ」

リツコ「…………」

ミサト「…………了解。エヴァは?」

リツコ「戦略自衛隊が空輸中。――そろそろ着く頃じゃないかしらね」
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/19(日) 17:37:44.23 ID:qixoa+vO0
- 空輸中 エヴァ初号機 弐号機 プラグ内通信 -

アスカ「結局、使徒がきたのね」

シンジ「そうだね……」

アスカ「……はぁ。なんで毎回待ちの姿勢ばっかりなのよ。こっちから攻めてしまえばいいのに」

シンジ「…………」

アスカ「シンジ? なに考えてるの?」

シンジ「今回の使徒、なんか……気をつけた方がいい気がする」

アスカ「……?」

シンジ「作戦はまだわからないけど、僕が先行してもいいかな?」

アスカ「――だめよっ! それはだめ!」

シンジ「アスカの活躍を邪魔しようってわけじゃ――」

アスカ「違うのっ! シンジを守れなくなる!」

シンジ「…………アスカ?」

アスカ「――っ! と、とにかく私が先行! いいっ⁉︎ わかったら返事は⁉︎」

シンジ「…………わかったよ」
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/19(日) 17:59:17.78 ID:qixoa+vO0
- 30分後 浅間山 山頂 地震研究所 -

ミサト「今回の作戦内容は使徒の捕獲よ」

アスカ「捕獲ぅ?」

ミサト「できうる限り原型をとどめ、生きたまま回収すること。……赤木博士、お願い」

リツコ「作戦は浅間山、頭部より開始してマグマの中で行われます」

シンジ「マグマの中って、エヴァはフィードバッグがあるのに大丈夫なんですか?」

リツコ「安心して。暑さに耐えられるように対局地用装備を用意してあるわ」

レイ「…………」

リツコ「ただし、潜るのは1人のみ。他のエヴァは万が一に備えて待機してもらうことになるけどね」

アスカ「…………」

リツコ「……パイロットは、シンジくん。あなたにお願いできるかしら?」

シンジ「わかり――」
アスカ「私がでるわっ!」

リツコ「あなたは待機をお願いしたいのだけど?」

アスカ「シンジじゃ不安でしょ? 私の方がシンクロ率が高いし、作戦成功率は高いわよ」

リツコ「…………シンジくんのシンクロ率でもなにも問題はありません。アスカはサポートをお願い」

アスカ「…………私がサポートにまわる明確な理由がなければ、どっちでもかまわないでしょ? それとも理由があるの?」

リツコ「…………」

アスカ「…………」

リツコ「…………今回に限り、作戦の変更を許可します。次があるとは思わないことね」

アスカ「そっちこそ。次はちゃんと理由まで用意しておきなさい。詰めが甘いのよ」

シンジ「あ、アスカ……」

リツコ「この前の話、覚えてるわよね?」

アスカ「その台詞、そっくりそのままお返ししてやるわ」
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/19(日) 18:10:35.83 ID:qixoa+vO0
- 浅間山 山頂 地震研究所 ロビー -

ミサト「……アスカとなにかあったの?」

リツコ「いいえ」

ミサト「そう? そんな風には見えなかったけど」

リツコ「……弐号機と初号機の会話ログ、回収させてもらうわよ」

ミサト「それはかまわないけど。でも空輸中はエヴァの電源もろくにないし、たいした会話してないと思うわよ」

リツコ「予備を使い切ってあるのはどうにも腑に落ちないからよ」

ミサト「…………ふぅん」

リツコ「なにか問題があれば提出するわ」

ミサト「……わかったわ」

リツコ「ミサト」

ミサト「……?」

リツコ「あの子たち、そろそろ一度考えた方がいいかもしれないわね」

ミサト「…………」
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/19(日) 18:33:02.10 ID:qixoa+vO0
- 浅間山 山頂 弐号機前 -

アスカ「あ、あたしの弐号機がぁ! いやぁー! 何よ、これぇ!」

リツコ「あなたが言い出したことでしょ? 耐熱・耐圧・耐核防護服。局地戦用のD型装備よ」

アスカ「こんなのダルマじゃない! ネルフの技術力でなんとかしてよぉー!」

リツコ「……プラグスーツの右手首を押してみて」

アスカ「……?」カチッ


モコモコモコッ


アスカ「いっ⁉︎ いやぁあぁああっ!」

シンジ「……うわぁ、風船みたいだ」

アスカ「し、シンジぃ! たすけてぇ〜〜!」

リツコ「ご覧の通り、プラグスーツも耐熱仕様になってるわ」

アスカ「こんなのただの[ピザ]みたいじゃなぁい!」

リツコ「全てあなたが言い出したことよ」

アスカ「ぐ、ぐぬぬっ」

シンジ「アスカ、やっぱり代わろうか?」

アスカ「い、いや! 私がでる!」

レイ「…………私がでます」

アスカ「……ふ、ファースト?」

リツコ「レイの零号機は装備が規格外なのよ」

レイ「…………それなら、私が弐号機で」

アスカ「――っ⁉︎ あんた何言い出してんのよ!」

レイ「…………シンクロできれば問題ないわ」

アスカ「悪いけど! あんたには私の弐号機に触れてほしくないの!」

レイ「…………」

リツコ「あまり時間的な猶予はない。問題ないのならはやく弐号機に搭乗してちょうだい」
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/19(日) 19:24:26.19 ID:qixoa+vO0
- マグマ内 弐号機 プラグ通信 -

アスカ「現在、深度170、沈降速度20。各部問題なし。視界は……ゼロ。何にも分かんないわ。CTモニターに切り替えます」

アスカ「(これでも透明度120か)」

マヤ『深度、400、450、500、550、600、650、900、950、1000、1020、安全深度、オーバー』

マヤ『深度1300、目標予測地点です』

ミサト『聞こえたわよねーアスカ、何か見える?』

アスカ「反応なし。……いないわよ?」

リツコ『思ったより対流が早いようね』

マコト『目標の移動速度に誤差が生じています』

ミサト『再計算、急いで。作戦続行。再度沈降、よろしく』

アスカ「…………了解」

マヤ『深度、1350、1400』

オペレーター『第2循環パイプに亀裂発生』

アスカ「……っ!」ミシミシ バコンッ

オペレーター『弐号機。プラグナイフ消失』

アスカ「あっ……!」

マヤ『深度、1480、限界深度、オーバー! 危険です!』

ミサト『……アスカ? 目標とまだ接触していないわ。続けて』

アスカ「…………」

ミサト『近くにいい温泉があるわ。終わったら行きましょ。もう少しがんばって』

マヤ『限界深度、プラス120。も、もうこれ以上は……!』

アスカ「――――…………いたっ!」
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/19(日) 19:33:43.28 ID:qixoa+vO0
第8使徒サンダルフォン「…………」

アスカ「なに? あれ……繭?」

リツコ『まだ孵化してないのよ。つまり、まだ卵の状態』

アスカ「だから捕獲ってわけね。――……ちょ、ちょっとまって? 動いてない?」

ミサト『……え? なんで――』

オペレーター『マグマ内で異常な膨張を感知!』

ミサト『――まさかっ⁉︎』

リツコ『ありえないわっ! 計算よりも全然はやい!』

アスカ「ど、どうするのよ? こんなの聞いてないわよっ!」

第8使徒サンダルフォン「…………!」ググッ

マヤ『――使徒! 完全に覚醒しました!』

ミサト『まずいっ! 日向くん! アスカを引き上げて! 大至急!』

アスカ「プラグナイフもなにもないわよ――きゃあ⁉︎」ドカンッ

第8使徒サンダルフォン「………!」
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/19(日) 19:44:18.31 ID:qixoa+vO0
ミサト『初号機っ! プラグナイフ投げて!』

マヤ『――待ってください! 初号機! 既にマグマ内部へ潜水!』

リツコ『なんですって⁉︎ 装備をなにもつけていないのよ⁉︎』

アスカ「――シンジィッ⁉︎」

ミサト『どうなってるの! 初号機と回線繋いで!』

シゲル「初号機! 回線遮断! こちらからの信号受け付けません!」

アスカ「ちょっと! ミサト! ――きゃああっ⁉︎」ドカンッ

第8使徒サンダルフォン「…………」シュルシュル

アスカ「――このっ! スルメがぁ!」

ガキンッ

第8使徒サンダルフォン「…………!」ヒョイ

アスカ「はやいっ!」

第8使徒サンダルフォン「…………」スイーッ

アスカ「チッ…………ミサト! どうなってるのよ! シンジはどうしちゃったのよ! 回線をこっちにもまわして!」

ミサト『つながらないのよっ! シンジくんがそっちに向かってるのはたしかよ!」

アスカ「なんですってぇ⁉︎ 装備は⁉︎ 今でサウナみたいなのに! 死ぬわよっ!!」

ミサト『アスカ! ちょっと黙って!』

アスカ「どういうことなのよ! あんた達の仕事しっかりやりなさいよっ!!!」
193 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/19(日) 19:52:19.13 ID:qixoa+vO0
リツコ『マヤ! 初号機の位置は⁉︎』

マヤ『震度1000! 尚も降下中! パルス異常! プラグ内の温度がみるみる上昇しています!』

ミサト『シンジくん! 死ぬ気っ⁉︎』

マコト『――生体反応グラフがっ! プラグ内温度上昇! とても生身で耐えられる温度ではありませんっ!』

リツコ『だめっ! それ以上の深度は火傷じゃすまなくなるっ!』

アスカ「ちょっとあんたたち! 慌てまくってんじゃないわよ! LCL濃度を――ぐっ!!」ドゴン

第8使徒サンダルフォン「…………」

マヤ『弐号機! 3番ケーブル断線!』

ミサト『厄介ごと起こるならひとつにしてよっ!』
194 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/19(日) 20:06:06.63 ID:qixoa+vO0
マヤ『初号機! 装甲板が第7まで融解! まもなく弐号機と邂逅します!」


ミサト『………潜行速度がはやすぎる! まさかっ!』

リツコ『――マグマの中を泳いでる⁉︎』


アスカ「…………シンジ」

マコト『初号機! 生体反応に異常! こ、これはっ――』

第8使徒サンダルフォン「…………!?」

マヤ『初号機! 使徒と会敵! そんなっ⁉︎ シンクロ率! 上昇しています!』

初号機「――――…………」

アスカ「…………もういいよぉ、シンジ。逃げて」

第8使徒サンダルフォン「…………!」

リツコ『まさかっ!本来なら動けるはずないのよ!』

シゲル『プログナイフ! 展開!』

初号機「…………ヴゥ」ガキンッ

アスカ「………うぐ………ぅぐ………な、なんでここまですんのよぉ」

ミサト『使徒は弐号機を追っているわ! 今のうちにはやく引き上げて!』

マコト『し、しかし初号機は……⁉︎』

ミサト『弐号機が上がればついてくるっ! 弐号機を救うことが先決なのよ!』

マコト『り、了解!』
195 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/19(日) 20:24:51.30 ID:qixoa+vO0
シンジ「――……アスカ、熱膨張だ」

アスカ「……………え? し、シンジ? 回線? だ、大丈夫なの⁉︎」

シンジ「うぐぅぅうぅぅッッッッ! もう持ちそうにない! はやくッッ!」

第8使徒サンダルフォン「………!」

アスカ「まって! えーとえーとえーとえーとえーとえーと……! 熱膨張!! わかったわ!」

ミサト『アスカ⁉︎ シンジくんからなにか回線きたの⁉︎ ――極秘回線ね⁉︎』

アスカ「今はそんなことよりシンジが危ない! 冷却液の圧力を全て2番にまわしてッ! いそいでよ!」

ミサト『なにをするつもり⁉︎』

アスカ「熱膨張よ! ここまで言ってわからないなら中学校からやりなおして二度と顔見せないで!」

リツコ『…………っ! 急いで言われた通りにして!』

マヤ『了解!』

第8使徒サンダルフォン「…………!」グイッ

シンジ「アスカァ! プログナイフを――!」

アスカ「――キャッチ! シンジはもう上がって! さぁっ! 来なさいッ!」
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/19(日) 20:43:27.39 ID:qixoa+vO0
マヤ『深度700! 引き上げ作業順調です!』

レイ『…………私も行きます』

ミサト『――はぁ⁉︎』

レイ『…………碇くん、守るって約束したから』

ミサト『レイ⁉︎ ちょっと待ちなさい!』

アスカ「優等生ぃ⁉︎」

マヤ『ぜ、零号機。マグマに突入』

ミサト『なんなのよこの子たち!』

第8使徒サンダルフォン「……………!」ドゴンッ

アスカ「――っ! このっ! くらいなさいよぉっ!」

第8使徒サンダルフォン「……………⁉︎」

アスカ「よくもっ! このっ! この! シンジになにかあったら焼きイカにして食ってやる!」プシュー


第8使徒サンダルフォン「…………!」ボコボコ

第8使徒サンダルフォン「」


シゲル『――使徒、活動停止!』

ミサト『やった⁉︎ アスカ! シンジくんに回線開くようにいって!』

アスカ「シンジ! はやく上がりましょ! 先にいっていいからはやく!」

マヤ『初号機! シンクロ率低下! 生体反応が――』

マコト『微弱です! このままでは、自力であがれませんっ!』

アスカ「――ちょっと⁉︎ シンジ⁉︎ 回線は⁉︎ 」

レイ『碇くんは私が助ける。あなたははやく上がって」

アスカ「…………っ!」

レイ『……………』

アスカ「貸し1よ! …………シンジのことお願い! なんでもいいから助けだして!」
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/19(日) 22:28:39.25 ID:qixoa+vO0
- 1時間後 第三新東京都市 総合病院 -


ガラガラッ


看護師「――道を開けてくださいっ! 碇さん! 聞こえますか? 碇さん、返事できますか?」タタタッ

医師「URに連絡を。患者は二度、30%の全身火傷とみられる」タタタッ

看護師「碇さん? 反応できますか――」タタタッ



リツコ「…………」

ミサト「…………」

リツコ「――あの子は?」

ミサト「アスカは暴れるのを取り押さえて鎮静剤を投与してあるわ」

リツコ「そう。シンジくんの結果によっては自殺しないように拘束具つけといた方がいいわよ」

ミサト「……っ! 碇司令からなにか連絡は?」

リツコ「初号機の修繕を最優先させるそうよ」

ミサト「――まさか第7装甲板まで融解するなんてね」

リツコ「泳いだせいね。水流を搔き回したから」

ミサト「…………こんなことになるなんて」

リツコ「プラグ内の温度まではどうしようもないもの。後遺症…………残らないといいけどね」

リツコ「……さて」

ミサト「どこ行くの?」

リツコ「仕事よ。ここで待つつもり?」

ミサト「――……いえ。私も仕事に戻るわ」
198 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/19(日) 22:42:48.67 ID:qixoa+vO0
- ネルフ本部 独房室 -

アスカ「んむぅーっ! (シンジ、シンジ、シンジ、シンジ、シンジィッ!)」ジタバタ

アスカ「ふぅーっふぅーっ(拘束具……っ! こんなのっ!)」ギチギチッ

アスカ「むぐぐぐぅっ!(このぉおぉっ)」ギチギチッ


カシュ


アスカ「…………っ!(まぶしっ! 誰かきた?)」

マリ「やっ!」

アスカ「………ふ、ふむっ?(だ、だれ?)」

マリ「にゃはは。みの虫みたいだね」

アスカ「ふむっふむっーふぅ!(外して!)」

マリ「え? なに? なに言ってるかわかんないにゃー」

アスカ「…………ふぅーっふぅーっ」

マリ「姫ぇ。こんなことでつまづいてちゃだめだよー? 計画がパァーじゃん!」

アスカ「……ふむぁ?(はぁ?)」

マリ「まぁ、ワンコくんは頑張ったみたいだからいいけどさぁ」

アスカ「むぐっむぐっ(犬なんかどうだっていいのよ!)」

マリ「…………とってほしい〜い?」

アスカ「――……っ⁉︎」
199 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/19(日) 23:08:10.61 ID:qixoa+vO0
- ネルフ本部 -


タタタッ


アスカ「…………はぁっはぁっ」

マリ「ほらほらぁっ! もっと急ぐ! 安全なところなんてないよー!」

アスカ「……ぜぇぜぇ、な、なんなのよ、あんた。あ、あたし、体力には、自信あんだけど」

マリ「王子様に会いたいんでしょー? だったら急ぎなよー!」

アスカ「……王子様って」

マリ「第7装甲板まで融解したんだってぇ?」

アスカ「な、なんで――」

マリ「――エヴァってさぁ、そんなにヤワな作りじゃないんだよねぇ」

アスカ「…………ど、どういうこと⁉︎」

マリ「NASA顔負けの特殊装甲なんだよぉ? ジワジワ溶けていくっていってもそんなに損害でるわけないじゃん!」

アスカ「……?」

マリ「……もし融解した理由を赤木博士から聞いてもそれは嘘ついてるかも。なぁーんちゃって」

アスカ「…………あ、あんた、いったい」

マリ「おっと、いけないいけない。ついついサービスしちゃった。あとはセルフサービスね」

アスカ「…………」

マリ「休憩おわり! いくよー! 姫が寝てた間に2日たってるんだからね!」

アスカ「――ふ、ふつかぁ⁉︎」
200 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/19(日) 23:34:18.42 ID:qixoa+vO0
- ネルフ本部 車両駐車場 -

アスカ「……ぜぇぜぇっ」

マリ「――んーと、あ、いたいた」

加持「よっ」

マリ「加持く――」
アスカ「加持さん⁉︎」

加持「いろいろと事情が立てこんでてね。乗ってくかい?」

アスカ「……まって! シンジは無事なの?」

加持「一命はとりとめているよ。全身火傷だから油断はできないが」

アスカ「ど、どういうこと? 危ないの?」

加持「火傷でこわいのは時間経過でもあるのさ。皮膚の感染症とかね……詳しくは車で話そう。どうする?」

アスカ「――乗るに決まってるわ!」
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 00:33:33.01 ID:3wdkSYbpo
おつ
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 13:06:45.84 ID:JsiGhyiM0
- 第三新東京都市 車内 走行中 -

加持「――シンジくんは、後遺症が残るようだ」

アスカ「後遺症⁉︎ なに⁉︎ どういうこと⁉︎」グイッ

マリ「うわわっ、ちょっと落ち着きなよー」

加持「痺れがあるようでね。麻痺とまではいかないが日常生活にちょっとした支障をきたすかもしれない」

アスカ「そ、そんな……私のせい」

加持「…………」

アスカ「私が守るって言ったのに……見てることしかできなかった」

マリ「…………」

加持「くやしいかい?」

アスカ「決まってるじゃない……こんなに自分で自分が許せないのは久しぶりだわ」

加持「シンジくんを支えるつもりは?」

アスカ「聞かれるまでもないわね。私がシンジの手足になって全部やる」

マリ「あれぇ? そんなに落ちこんでない?」

アスカ「やることがわかってるなら、落ちこんでもいられないのよ」

マリ「ふぅ〜ん。恋する乙女は強いねぇ」

加持「なんにせよ、シンジくんは心配なさそうでなによりだ」

アスカ「……加持さんはどうしてここに?」

加持「アスカ達が浅間山にいっている時からこの2日間に色々とあってね。密度の濃い時間だったよ」

アスカ「……?」

加持「すまない。詳しく話せないんだ。話せば、アスカを危険に晒すことになる。エヴァパイロットだろうとな」

アスカ「加持さん、なにやって……」

加持「アルバイトがバレてたらしい。心配しなくていいよ、俺はシンジくんとアスカの味方さ。あと、ついでにマリも」

マリ「はぁ〜い」

加持「俺は姿を消す。これからはマリがサポートにはいるから仲良くやってくれ」

アスカ「……サポートってなに?」

加持「……アスカ。よく聞いてくれ」
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 13:17:35.22 ID:JsiGhyiM0
加持「――五年前。俺はヨーロッパのある国で内偵調査を行なっていた。スパイってやつさ。その時にマリと知り合ってね」

アスカ「…………」

加持「そこで、マリからゼーレと碇司令にシナリオがあることを知った。セカンドインパクトの真実も」

アスカ「真実って、巨大隕石の衝突じゃないの?」

加持「――全ては仕組まれていたのさ。人類にとって必要な試練であるというバカげた理由でね」

アスカ「…………」

加持「俺はそんなことは許せない。そこでマリと協力して秘密裏に準備にはいった」

アスカ「…………」

加持「君たちチルドレンの運命も仕組まれている。全ては点と点だよ。いつかは線で繋がっていく」

マリ「そゆこと♪」

アスカ「…………大人の都合なんてどうでもいいわ」

マリ「あっ! ひめぇー! 気が合うね!」

加持「……全ての鍵は初号機に集約する。ゼーレのシナリオも碇司令のシナリオも初号機をトリガーとしているからね」

アスカ「…………」

加持「アダム。そしてリリス。人類はノアの方舟に乗るつもりなのさ」

アスカ「…………神話?」

加持「あくまでも呼称と考えてくれていい。これから、シンジくんには辛い出来事が待っている」

アスカ「――っ! 私が守ってみせる!」

加持「頼もしいな」
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 13:27:03.82 ID:JsiGhyiM0
アスカ「なんだかよくわからないけど、シンジになにかあっても私はシンジの味方よ!」

加持「…………強くなったな、アスカ」

アスカ「子供でいることを認めただけよ。もう背伸びなんかしなくてもいい」

加持「リッちゃんには注意をしておいてくれ」

アスカ「赤木博士?」

加持「立ち位置が曖昧だったんだが、どうやら、碇司令につくことを決めたらしい」

マリ「加持くんがこうなったのもそのせいだしねー」

加持「女ってのは難儀なもんさ」

アスカ「……わかったわ。ちょうどやりあった後だったし。要するに陰謀があるってことよね」

加持「理解がはやくて助かる」

マリ「………おっ! そろそろ着くよー」

アスカ「あ! 私を逃したの……大丈夫なの?」

加持「心配ない。俺の置き土産ってことにしておくさ。――元気でな」
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 14:47:20.30 ID:JsiGhyiM0
- 総合病院前 -

ブロロロロッ

アスカ「……加持さん。大丈夫なの?」

マリ「心配?」

アスカ「当たり前でしょ」

マリ「すぐ死ぬようなタマじゃないっしょ。それに仕込んでたモノもあるし」

アスカ「……あんた、何者なの?」

マリ「むっふふ〜♪」

アスカ「加持さんは、あんたから聞いたって言ってたわよね。そんなに歳変わらないように見えるけど」

マリ「いっぺんに知っちゃうと混乱しちゃうだろうから、今はそれでいいじゃん?」

アスカ「…………」

マリ「ワンコくんのとこ行かなくていいのー?」

アスカ「ワンコくんってシンジのこと?」

マリ「そ。ネルフのワンコくん」

アスカ「……信用できない」

マリ「信用する、しないじゃなくて私しか頼れる人いなくなっちゃったんだよ〜」

アスカ「…………」

マリ「全て明らかになるよ。最後にね♪」

アスカ「…………」

マリ「本当はまだまだだったんだけど、こうなっちゃったから」

アスカ「…………いいわ」

マリ「……それじゃ私ももう行くから、また今度ね♪ 王子様とお姫様でごゆっくり♪ 脇役の小人は退場することにするよ」
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 14:59:42.77 ID:JsiGhyiM0
- 総合病院 病室 -

バタンッ

アスカ「――シンジッ!」

レイ「…………」

シンジ「あ、あれ? アスカ?」

アスカ「ファースト? あんたなんでここに――シンジッ! 大丈夫なの⁉︎」

シンジ「あぁ。うん、大丈夫だよ」

アスカ「――でも、包帯ばっかりじゃない!」

シンジ「火傷が少し、ひどかったらしくて化膿しないようにこうなってるだけだよ」

アスカ「ご、ごめんねっ! シンジ! 私のためにごめんなさい!」

シンジ「アスカのこと守るって約束したから。それに、なんだかあの時――」

レイ「…………碇くん」

シンジ「――ん?」

レイ「……もうすぐ、抗生剤の時間」

アスカ「……ファーストはどうしてここに?」

レイ「…………碇くんの世話。葛城一尉から頼まれたから」

アスカ「――ミサトが?」

シンジ「そういえば、アスカこそ体、大丈夫なの? ミサトさんからは調子が悪くて自宅療養してるって聞いたけど」

アスカ「(……どいつもこいつもっ!)」ギリッ

レイ「…………」

アスカ「ファースト、ちょっと席はずしてくれる?」

レイ「…………それはできない」

アスカ「――なんで⁉︎」

レイ「さっき、連絡があったから」
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 15:12:01.84 ID:JsiGhyiM0
アスカ「……っ! ……お願い」

レイ「…………」

アスカ「癪だけど、あんたには貸しがあるからきつく言いたくない」

シンジ「…………綾波、僕からもお願いできないかな」

レイ「…………わかったわ」

アスカ「あんたにも、少し話があるから部屋の前で待っててもらえる?」

レイ「…………」


スタスタ
バタン
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 15:21:44.76 ID:JsiGhyiM0
アスカ「――シンジッ」ダキツキ

シンジ「うわぁっ⁉︎ ど、どしたの?」

アスカ「お願い。お願いだからもうあんなことしないで」ギュウ

シンジ「え、でも――」

アスカ「次にああいうことになったら見捨ててほしいの」

シンジ「…………」

アスカ「私はエヴァのパイロットよ。死ぬ覚悟はできてる。だから――」

シンジ「それはできないよ。もし、次があっても僕はそうする」

アスカ「…………」

シンジ「守るって約束したから。違う、僕がそうしたいんだ」

アスカ「…………シンジィ」

シンジ「痛いのは嫌だけど。こわいけど、そうしなくちゃって、思うから」

アスカ「……うっ……ぅぐ……」ゴシゴシ

シンジ「それに、なんだろう。あの時、いや、作戦が始まる前からなんだか、こうなることがわかってたような気がするんだ。だから躊躇なく飛び込めたのかもしれない」

アスカ「……?」

シンジ「……アスカ、もしかして、僕たちって前に――」


バァンッ


ミサト「――アスカァ⁉︎」

シンジ「…………み、ミサトさん?」

アスカ「…………」

ミサト「あ、あら? なんだか邪魔しちゃ悪い雰囲気?」
209 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 15:28:00.83 ID:JsiGhyiM0
ミサト「シンジくん。アスカをちょぉっと借りてもいいかしら?」

アスカ「…………」

シンジ「えーと、僕はかまいませんけど」

アスカ「大切な時間を邪魔されるほど暇じゃないんだけど。話ならここでできないの?」

ミサト「……懲罰対象になるわよ?」

アスカ「――っ⁉︎」

シンジ「……え? アスカはなにも」

アスカ「シンジ。ちょっとミサトと話してくるね」

シンジ「あ、うん」

ミサト「ごめんねぇ〜シンちゃん。すぐ済むから」

シンジ「(なんだろう。なにかおかしいな)」
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 15:37:27.42 ID:JsiGhyiM0
- 総合病院 通路 -

ミサト「…………それで、あんたを逃した加持は今どこ?」

アスカ「知らないわ」

ミサト「知らないわけないでしょ⁉︎」

レイ「…………」

アスカ「本当に知らないのよ。なんなら自白剤でも投与してみる?」

ミサト「そ、そんなこと……できるわけ……」

アスカ「2日も昏睡させておいて今さらなに言うのよ! おまけに起きたら拘束具! やってくれたわね!」

ミサト「必要な処置よ! 職員を3人も気絶させて、あのままだとあなた、なにするかわからなかったから」

アスカ「これ以上ない裏切り行為だわ!」

ミサト「――シンジくんの経過が落ち着いたら、会わせるつもりだったのよ!」

アスカ「必要なことならなんでもやるってことでしょう⁉︎ はっきり言いなさいよ! あんた達の勝手な言い分はもうたくさんっ!」

ミサト「…………っ!」

アスカ「人類のためぇ? はんっ!そんな大義名分を掲げて! 結局はやりたいようにやる! 押しつける! そうじゃないの⁉︎」

ミサト「……………」

アスカ「言っておくけど、私はもうエヴァだけの女じゃないわ。いいえ。エヴァが一番じゃない」

ミサト「……………」

アスカ「人類の未来も、あんた達の都合も! 全部どうだっていい! 私にも守りたいものがあるのよ」

ミサト「…………エヴァには乗るのね」

アスカ「そうしなければ、守れないものがあるならば、エヴァにだってなんだって、悪魔にだって魂を売ってやるわよ!」
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 15:52:36.60 ID:JsiGhyiM0
ミサト「…………」

アスカ「…………」

ミサト「…………いいわ。ただし、あなたにはこれから24時間、監視の目がつくことになる。忘れないで」

アスカ「自白剤はしないの?」

ミサト「私たちは、これまで一緒に暮らしてきたわ。短い期間だけど。それはしたくない」

アスカ「パイロットとして機能しなくなったら困るからじゃなくて?」

ミサト「…………」

アスカ「…………」

ミサト「………先に家に帰ってる。――遅くならないうちに、帰ってくるのよ」

アスカ「…………待って」

ミサト「……なに?」

アスカ「シンジの処置は? 命令違反、独断専行。なにかあるでしょ?」

ミサト「シンジくんには、何もない。碇司令が処置なしと判断したわ」

アスカ「……?」

ミサト「私にもわからないのよ。親子の情ってことはないと思うんだけど、碇司令がそう発令した以上は彼のことは、心配いらない」

アスカ「…………そ」

ミサト「レイはどうする? 帰るなら送っていくけど」

レイ「…………まだ、ここにいます」
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 15:57:42.71 ID:QG7AMwTAO
うほー面白い
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 16:11:20.06 ID:JsiGhyiM0
- 総合病院 ロビー -

アスカ「…………あんたとこうやって落ち着いて話するのもはじめてね」

レイ「…………」

アスカ「――お願い。力を貸して」

レイ「…………」

アスカ「シンジになにかあるのが嫌なのよ」

レイ「…………なぜ?」

アスカ「なぜって、その、大切な人だから」

レイ「命をかけて助けてもらったのが、嬉しいの?」

アスカ「う、嬉しくない女なんかいるの?」

レイ「……あなたは、人に褒められるために乗ってると言ってたわ」

アスカ「…………」

レイ「……人に褒められなくてもいいの?」

アスカ「……何事も優先順位よ。そりゃぁ褒められるにこしたことはないけど。それでシンジがいなくなるならいらない」

レイ「…………」

アスカ「私ができないとき、シンジを守ってほしいの。あのバカ、きっとまた無茶するかもしれないから」

レイ「…………」

アスカ「あんたが碇司令のお気に入りなのは知ってる。だけど、シンジのことも気にかけてやって」

レイ「…………」

アスカ「あんたは、なんのためにエヴァに乗ってるの?」

レイ「…………絆、だから」

アスカ「……誰との?」

レイ「…………人と人との」

アスカ「……ほんと、変わってるわ」

レイ「あなたに、言われたくない」

アスカ「……な、ななっ⁉︎」

レイ「…………碇くんに守られたのはあなただけじゃない。碇くんは、私が守る」
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 16:18:06.26 ID:JsiGhyiM0
アスカ「守られたぁ? あんたが?」

レイ「……ヤシマ作戦の時、少し」

アスカ「ヤシマ作戦……っていうと私がネルフに配属になる少し前……」

レイ「家で裸を見られたわ」

アスカ「――な、なななぁっ⁉︎」

レイ「あなたも知らない碇くんがいるということ」

アスカ「………っ! ふ、ファーストっ! こいつ!」

レイ「碇くんに、幻滅した?」

アスカ「べ、別になにもなかったんでしょ⁉︎ ヘタレなあいつがそんな度胸あるわけないし」

レイ「…………そう」

アスカ「あ、あんた。意外といい根性してるわね」

レイ「…………別に」
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 16:24:32.14 ID:tyeQ3edBo
やけどしてる奴に抱きついたらヤバイ気が…
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 16:31:08.44 ID:JsiGhyiM0
>>215
痛がるのいれようか迷ったんですが
ググってみたところ重度の火傷は皮膚の感覚がなく痛覚があまりないらしいです
本当のところはわかりませんが、なのでいれませんでした
まぁ腕だけとか脳内で補完してもらえたら助かります

とりあえずここまでで用事あるので投下は停止
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 17:57:52.89 ID:EpN7MFi0o
アスカがいきなり飛ばし過ぎたせいでミサトが珍しくまともに保護者してるから
反発されまくると気の毒に感じちゃうな
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 22:26:04.95 ID:JsiGhyiM0
言うてもまだ原作的な時系列だと全然経過してないすからね
200つかって使徒二体とかもっとはやくしろよて感じですが詰めこんでます
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 22:35:59.18 ID:BAWZE086o
ああ、そういうことじゃなくてアスカが来て早々シンジに依存したりとか色々ぶっ飛んでで
原作では放任気味のミサトが珍しくちゃんと保護者してたからアスカに嫌われてちょっと可哀想みたいな
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 22:48:58.00 ID:JsiGhyiM0
- 総合病院 病室 -

バタン

シンジ「あれ? アスカは?」

レイ「…………帰ったわ」

シンジ「あぁ、そうなんだ(前に会った感じがするって言いそびれちゃったな)」

レイ「…………碇くん」

シンジ「ん?」

レイ「…………女って、なに?」

シンジ「んん?」

レイ「恋したほうがいいの?」

シンジ「ど、どうしたの?」

レイ「わからない。弐号機の人を見ているとそう感じたから」

シンジ「…………僕もよくわからないんだ」

レイ「…………」

シンジ「人それぞれペースがあるんだと思う」

レイ「…………」

シンジ「綾波もそう思える人ができたらいいね」

レイ「……相手を見つけるの?」

シンジ「うぅん。見つけるとか、巡り合わせとかよくわからないけど、そう思える人」

レイ「…………」

シンジ「見つけようと思って、見つかるものじゃないと思う。たぶん」

レイ「…………碇くんは、そう思える人がいるの?」

シンジ「僕は、どうかな」

レイ「…………そう」

シンジ「アスカは、きっと今は勘違いしてるだけだよ」

レイ「…………リンゴ、食べる?」

シンジ「……うん。ありがとう」

レイ「…………」サクサク

シンジ「――綾波ってお母さんみたいだね」

レイ「…………な、なにを言うのよ」
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 22:50:36.61 ID:JsiGhyiM0
>>219
なるほど
たしかにそういう部分ありますね
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 23:05:33.68 ID:JsiGhyiM0
- 夜 ミサト宅 -

アスカ「こ、これが夕食?」

ミサト「や、やっぱ、まずい?」

アスカ「ピザ、ポテト、ナゲット、これ全部デリバリーよね…………」

ミサト「だ、だぁって今までは家事全般シンちゃんが作ってたんだもの」

アスカ「シンジの入院期間は?」

ミサト「一応ニ週間ってことになってるけど。それ以降は通院ね」

アスカ「はやくない? それで大丈夫なの?」

ミサト「ネルフの医療スタッフが面倒を見るわ。リツコも協力的だし、本当なら一ヶ月はかかるんだけど」

アスカ「それもエヴァパイロットだから?」

ミサト「…………弁解はしないわ」

アスカ「…………ふん」

ミサト「それにしても、よく帰ってきたわね」

アスカ「なにが?」

ミサト「家出するんじゃないかと思ったから」

アスカ「はぁ? 根にもつタイプじゃないわよ。それにお互いに方針が決まってるなら日常生活ぐらいはできるでしょ」

ミサト「ドライなのね」

アスカ「いいえ。これはゆずらないものはゆずらないというはっきりとした意思表示よ。ミサトもそうでしょ」

ミサト「…………」

アスカ「だったら、これ以上、やり合うつもりはないわ。また変なこと言いだしたらやり合うけど」

ミサト「…………アスカ、変わったわね」

アスカ「別に。ミサトとだって今まで生活できてたから。それだけよ」

ミサト「――拘束具については」

アスカ「あぁ、もういいって。それよりこんなの食べてたら、太るか高血圧で死ぬわよ?」

ミサト「うぅん。でも、お給料日前だしぃ」

アスカ「……私が作ってあげるわ」

ミサト「いぃっ⁉︎ アスカがぁ⁉︎」

アスカ「包丁の握り方だけ覚えたから、なんとかなるわよ」

ミサト「だ、大丈夫かしらん?」
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 23:13:14.29 ID:JsiGhyiM0
――――
―――

ミサト「アスカ、カレーって緑だった?」

アスカ「…………」

ミサト「おまけに匂いがリポビタン○みたいなんだけど」

アスカ「…………」

ミサト「新しい発見。ほら見て。スプーンからルーが落ちない。これっていれすぎなんじゃない?」ブンブン

アスカ「う、うるさいわねっ! 食べればおいしいのよ!」

ミサト「これを食べろとアスカは言うのね?」

アスカ「うっ……そ、それは」

ミサト「――ピザ、チンしましょっか」





ペンペン「クエー」
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 23:25:26.47 ID:JsiGhyiM0
- 翌日 第三新東京都市第壱中学校 昼休み -

アスカ「ヒーカリっ!」

ヒカリ「うん?」

アスカ「料理、教えてくれない?」

ヒカリ「いいけど、あっ、碇くんに食べさせたいの?」

アスカ「そ、それもあるけど、シンジが今は入院してるから台所事情が」

ヒカリ「碇くん……怪我、大丈夫?」

アスカ「うん。後遺症は残るみたいだけど――」

トウジ「――後遺症ってそらほんまかいな?」

ケンスケ「なんでそこまで怪我したんだよ?」

ヒカリ「鈴原、相田くん」

アスカ「心配ない。あんた達もシンジのこと心配してるの?」


トウジ「そりゃあったりまえやないか」
ケンスケ「そりゃあたりまえじゃないか」


トウジ「シンジはワシらの友達やで?」

ケンスケ「そーそー。友達を心配するのは当たり前だろ?」

アスカ「…………そっか。そうよね」

ヒカリ「鈴原たちは、碇くんのお見舞いに行くの?」

トウジ「明後日ぐらいに行こうかなと思うてる」

アスカ「シンジも喜ぶと思うわ」

ケンスケ「おいおい、すっかり嫁さん気取りかぁ?」

アスカ「……ゆくゆくはそうなるかもね」

ケンスケ「……開き直ってて面白くないね」

アスカ「認めてしまえば強くなれるのよ!」ゲシッ

ケンスケ「――いっつ⁉︎」

ヒカリ「……鈴原、あの、お弁当どうだった?」

トウジ「あぁ、うまかった。ごっそさん」

ヒカリ「なにか、リクエストとかある? よかったらつめるけど」

トウジ「あぁ、そやなぁ…………な、なんや?」

アスカ「…………いえ?」

ケンスケ「…………なぁんにも?」

ヒカリ「あ、アスカァっ!」






225 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 23:32:58.60 ID:JsiGhyiM0
ケンスケ「――それより聞いたか?」ガタガタ

トウジ「そうそう。にひひ。とっておきの特ダネがあんねん」

アスカ「ちょっとあんた達、私達まだご飯食べてるんだけど? なに机ひっつけてんのよ」

ケンスケ「まぁまぁ」

アスカ「それに、そんなに仲良くなった覚えも――」

トウジ「ま、ま、ええやないか」

アスカ「…………はぁ」

ヒカリ「なにかまた悪巧みしてないでしょうね?」

ケンスケ「してないっ! 神に誓って!」

アスカ「安い神様な気がするわ」

トウジ「おい! ケンスケ!」

ケンスケ「……そうだった。さっき職員室の前で聞いたんだけど転校生が来るらしいぞ」

アスカ「転校生ぃ?」

ヒカリ「この時期にめずらしいね」

ケンスケ「クラスはどこになるんだろうなぁ。かわいい女の子かなぁ」

トウジ「めっちゃかわいい子やったらワシどないしよ」

ヒカリ「す、鈴原ぁっ!」

アスカ「(転校生……ね)」
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 00:01:59.35 ID:edjWwc+q0
- ネルフ本部 ??? -



『霧島 マナ:14歳。O型。身長――』



冬月「やれやれ、今度は戦略自衛隊か」

ゲンドウ「…………」

冬月「人質をとってまで送りこんでくるとは、奴らも手がこんでるな」

ゲンドウ「…………」

冬月「加持はまだ消息がつかめんのだろう?」

ゲンドウ「……あぁ」

冬月「老人達へはどう報告する」

ゲンドウ「始末した。それだけだ」

冬月「しかし、生きているとしたら――」

ゲンドウ「出てきた瞬間を狙えばいい」

冬月「…………ふぅ。また忙しくなるかもしれんな」
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 00:09:30.34 ID:edjWwc+q0
- 夕方 洞木宅 -

ヒカリ「あ、アスカァ! それ塩じゃなく砂糖!」

アスカ「え? えっとこれね!」ドバァ

ヒカリ「握りこぶしで掴んでどうするのよ! 指先でつまむの!」

アスカ「あぁ、えっと? こう?」

ヒカリ「今さらいれたって遅いわよ! わ、私が味整えるからアスカは人参切って」

アスカ「ご、ごめん! 包丁の使い方なら覚えたから――」ザクッ

ヒカリ「アスカ? 野菜はまず洗うのよ? そして人参は皮をむくの」

アスカ「き、切るだけじゃだめなのね?」

ヒカリ「……アスカ。本当に料理したことないんだね」

アスカ「レトルトなら、まだあるんだけど」

ヒカリ「それ料理って言わないわよ…………」
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 00:16:21.17 ID:edjWwc+q0
ヒカリ「碇くんの苦労が改めてわかった気がする」

アスカ「そ、そう?」

ヒカリ「――アスカ! そんなんじゃお嫁に行けないわよ!」ビシッ

アスカ「べ、別に私は料理じゃなくても、働けばいいじゃない。男が料理したっていいし。時代錯誤――」

ヒカリ「食べさせたいんでしょ⁉︎ だったらつべこべ言わないっ!」

アスカ「は、はい……」

ヒカリ「ほら、包丁が扱えるのはわかったから、次は食材の取り扱い方ね」

アスカ「ヒカリって意外とスパルタ……?」

ヒカリ「(ひ、ひどすぎるからなんて言っちゃだめかな)」

アスカ「あ、あの……」

ヒカリ「……はぁ。ううん。ゆっくりやりましょ」

アスカ「ありがと……」
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 01:17:08.07 ID:edjWwc+q0
今後どうしようか少し迷ってます

というのも過激なエロやさらにぶっとんだ行動をさせてみたいと思いだしているからです

これって俺の好きに書いていいんすよね?
反応なければ俺しか見てないぐらいの勢いでやっちゃいますけど
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 01:32:50.66 ID:/ksQqO6bo
良いと思う
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 01:33:49.26 ID:iY0Mrcrbo
>>1の書きたいように書け
文句言う奴は読まなきゃいいだけだからな
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 01:34:14.46 ID:SmGWM7Hco
好きなようにやればいいかと
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 01:43:00.25 ID:edjWwc+q0
迷いはふっきれました即レス感謝します
とりあえずそろそろ寝るのでまた明日以降になると思います
ありがとでした
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 05:32:30.75 ID:T1X10zG1O
あえて言うなら無理に詰め込まんでも、ってぐらいか。
文章面白いから長くても全然辛くないし。まあ飽きて速攻で締めたいなら止めはせんが。

しかし鋼鉄も絡めるとはいいね。あと>>220は刺されてもいいかもしれんw
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 09:39:33.55 ID:4+wqS4u3O
うむ、読むのがまったく辛くない
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 13:00:42.09 ID:edjWwc+q0
暖かいレスどうもです
詰めこんでるのはなにか起こしてないと俺が書いてて面白くないっていうのがありますね
あの時点で刺すという発想はなかったw

では、続けます
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 13:12:14.79 ID:edjWwc+q0
- 夜 ミサト宅 リビング -

ミサト「今日はシンジくんのお見舞いに行かなかったの?」

アスカ「あぁ、うん。行かなかったわよ」

ミサト「へえぇ〜。意外。アスカなら、毎日通いつめると思ったんだけど」

アスカ「ちょっと、熱中しちゃうことがあって気がついたら面会時間が終わってたの。明日からは行くわ」

ミサト「……そ。あなたはまだ若いんだもの。やりたいことはなんでもやっていいのよ」

アスカ「……ババくさ」

ミサト「今のは私に対する宣戦布告と捉えていいわね?」

アスカ「な、なによ。見たまんまじゃない」

ミサト「女に歳は厳禁よ! あんただっていつかは歳をとるんだからね!」

アスカ「はっはぁ〜ん。羨ましいの? 私のお肌が」

ミサト「ぐっ! 私だって言い寄ってくる男は星の数ほどいるのよ⁉︎」

アスカ「……強がりね」

ミサト「…………爆破させてやる」

アスカ「はぁ?」

ミサト「ここにN2をぶち込んで無理心中してやるぅっ!!」

アスカ「ちょ! ――ちょっと⁉︎」
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 13:24:18.01 ID:edjWwc+q0
- 深夜 ミサト宅 -

アスカ「(ミサトも悪いやつじゃないのよね。冗談に乗るし……)」コソコソ

アスカ「(……エヴァさえなければ、言い争うこともないのかな……)」コソコソ


ガチャン


アスカ「(――っと、そんなことよりも………あ、あった。やっぱりまだ洗濯してなかったんだわ)」

アスカ「(あぁ、シンジ、シンジ、シンジ、シンジ、さみしいよぉ。……いけないいけない。えーーーと)」ゴソゴソ

アスカ「(……シャツと、あっ、こ、これってパンツ。まだ洗ってないってことは……。だ、だめよ。アスカ。これはだめな気がするわ)」

アスカ「…………」ジィー

アスカ「(……まぁ、まぁまぁ、一応匂いは確認しておかないと、け、健康のチェックもあるし! そうよ! これは必要なこと!)」スンスン

アスカ「(……こ、これってシンジのあ、あぁ〜〜なんか癖になる)」スンスンスンスン

アスカ「(すぅー……はぁーっ……顔埋めてたい。シンジのアソコの匂いってこんな匂いなのかな?)」ハァハァ

アスカ「(――っ⁉︎ い、いけない。ミサトに見つからない内に……部屋に持って帰らないと………)」

アスカ「(シンジって、その、1人で処理してるかな。ちょ、ちょっとシンジの部屋行ってみようかな……?)」
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 13:44:53.78 ID:edjWwc+q0
- 深夜 シンジ部屋 -

アスカ「(シンジがいない部屋にくるのってはじめてかも)」

アスカ「(な、なんだか、いけないことをしてるんだけど、背徳感があるわね……)」

アスカ「(――そういえば、シンジ、鈴原達のエロDVDの時少しあるって言ってたし……)」


ソォーッ


アスカ「(目標はゴミ箱よね……)」

アスカ「(う、ううんっ……ゴホンっ! あ、そーだ! そういえば明日はゴミの日だったわ! ゴミ回収しなくちゃ!)」ガサゴソ

アスカ「(――……あ、あれ? ない? ちょ、ちょっと、ないの?)」

アスカ「(ここにないってことは、うーん、どこかしら。考えて。考えるのよ。アスカ。IQが高いんだから私ならこの部屋の配置も――)」

アスカ「(…………ありきたりたりなのは布団?)」ゴソゴソ

アスカ「(――あった。コンビニの袋。……結んである。ええい、まどろっこしいわねぇ!)」ガサゴソ

アスカ「(…………こ、これって。使用済みのティッシュ)」

アスカ「(ついに、ついに見つけてしまった)」


ガタガタッ


アスカ「――や、やばっ⁉︎ 本がっ!」


ミサト「……アスカ? まだ起きてるの?」

トタトタ

アスカ「(ミサトがこっちにくる⁉︎ ま、まずい! こんなとこ見つかったらなんて言われるか!)」
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 14:07:59.95 ID:edjWwc+q0
ミサト「………アスカ? 起きてるのね?」ピタッ

アスカ「(も、もう部屋の前に……っ! そんなに広くないから当たり前だけど!)」ドッキンコドッキンコ

アスカ「(こ、こうなったら……このティッシュ食べてしまえば……!)」

ミサト「……開けるわよ?」

アスカ「(……うっ! ま、間近にあると匂いがすごいっ! 男のってこんな匂いなのぉ⁉︎)」

アスカ「(でもでも、シンジのなら汚くない)」スンスン

ミサト「……(開けるのはやめとくか)……アスカ、この間はごめんなさい」

アスカ「(まずはちょっと、舐めるところから……)」ペロッ

アスカ「(しょっぱっ! ……ん? でもなんか……)」

ミサト「シンジくんもアスカも私は、私は、家族だと思ってるわ」

アスカ「(………うぅんもうちょっと)」あむあむ

ミサト「だから、できれば仲良くやっていきたい」

アスカ「(……シンジィ……シンジ……これ、汚くなんかないよ……)」トロン

ミサト「私達、ゆずれないものがあるけど、それだけは忘れないで」

アスカ「(…………はぁっはぁっ……シンジがだした精液……もっと、もっとほしい………)」

ミサト「――それじゃ、おやすみ。アスカ」

アスカ「(……………っ! あ、だめ! なんか、やばいかもっ!)」

トタトタトタ

アスカ「(……はぁ、はぁ。あ、あれ?ミサト、なんか言ってたけど、私の部屋、開けないでいっちゃったのね)」

アスカ「(……まぁ、いいか。このまま、もうちょっと――)」
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 14:23:12.68 ID:edjWwc+q0
- 翌朝 ミサト宅 -

アスカ「はぁ………」ゲッソリ

ミサト「……アスカ、平気?」

アスカ「――へぇっ⁉︎ な、なにがっ⁉︎」

ミサト「疲れてるように見えるけど」

アスカ「な、なんでもないわよ!」

ミサト「……そう?」

アスカ「(昨日、あ、あたし、あのまま――)」

ミサト「トースト焼いてあるから、それ食べたら支度しなさい。あと、シンジくんなんだけど――」

アスカ「――っ! シ、シンジにはなにもしてないわよ⁉︎」

ミサト「……まだなにも言ってないけど」

アスカ「あっ⁉︎ そ、そう! な、なに?」

ミサト「経過は良好みたいよん。今日はお見舞い、行くんでしょ?」

アスカ「も、もちろん!」
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