シンジ「僕が?」

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216 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 16:31:08.44 ID:JsiGhyiM0
>>215
痛がるのいれようか迷ったんですが
ググってみたところ重度の火傷は皮膚の感覚がなく痛覚があまりないらしいです
本当のところはわかりませんが、なのでいれませんでした
まぁ腕だけとか脳内で補完してもらえたら助かります

とりあえずここまでで用事あるので投下は停止
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 17:57:52.89 ID:EpN7MFi0o
アスカがいきなり飛ばし過ぎたせいでミサトが珍しくまともに保護者してるから
反発されまくると気の毒に感じちゃうな
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 22:26:04.95 ID:JsiGhyiM0
言うてもまだ原作的な時系列だと全然経過してないすからね
200つかって使徒二体とかもっとはやくしろよて感じですが詰めこんでます
219 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 22:35:59.18 ID:BAWZE086o
ああ、そういうことじゃなくてアスカが来て早々シンジに依存したりとか色々ぶっ飛んでで
原作では放任気味のミサトが珍しくちゃんと保護者してたからアスカに嫌われてちょっと可哀想みたいな
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 22:48:58.00 ID:JsiGhyiM0
- 総合病院 病室 -

バタン

シンジ「あれ? アスカは?」

レイ「…………帰ったわ」

シンジ「あぁ、そうなんだ(前に会った感じがするって言いそびれちゃったな)」

レイ「…………碇くん」

シンジ「ん?」

レイ「…………女って、なに?」

シンジ「んん?」

レイ「恋したほうがいいの?」

シンジ「ど、どうしたの?」

レイ「わからない。弐号機の人を見ているとそう感じたから」

シンジ「…………僕もよくわからないんだ」

レイ「…………」

シンジ「人それぞれペースがあるんだと思う」

レイ「…………」

シンジ「綾波もそう思える人ができたらいいね」

レイ「……相手を見つけるの?」

シンジ「うぅん。見つけるとか、巡り合わせとかよくわからないけど、そう思える人」

レイ「…………」

シンジ「見つけようと思って、見つかるものじゃないと思う。たぶん」

レイ「…………碇くんは、そう思える人がいるの?」

シンジ「僕は、どうかな」

レイ「…………そう」

シンジ「アスカは、きっと今は勘違いしてるだけだよ」

レイ「…………リンゴ、食べる?」

シンジ「……うん。ありがとう」

レイ「…………」サクサク

シンジ「――綾波ってお母さんみたいだね」

レイ「…………な、なにを言うのよ」
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 22:50:36.61 ID:JsiGhyiM0
>>219
なるほど
たしかにそういう部分ありますね
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 23:05:33.68 ID:JsiGhyiM0
- 夜 ミサト宅 -

アスカ「こ、これが夕食?」

ミサト「や、やっぱ、まずい?」

アスカ「ピザ、ポテト、ナゲット、これ全部デリバリーよね…………」

ミサト「だ、だぁって今までは家事全般シンちゃんが作ってたんだもの」

アスカ「シンジの入院期間は?」

ミサト「一応ニ週間ってことになってるけど。それ以降は通院ね」

アスカ「はやくない? それで大丈夫なの?」

ミサト「ネルフの医療スタッフが面倒を見るわ。リツコも協力的だし、本当なら一ヶ月はかかるんだけど」

アスカ「それもエヴァパイロットだから?」

ミサト「…………弁解はしないわ」

アスカ「…………ふん」

ミサト「それにしても、よく帰ってきたわね」

アスカ「なにが?」

ミサト「家出するんじゃないかと思ったから」

アスカ「はぁ? 根にもつタイプじゃないわよ。それにお互いに方針が決まってるなら日常生活ぐらいはできるでしょ」

ミサト「ドライなのね」

アスカ「いいえ。これはゆずらないものはゆずらないというはっきりとした意思表示よ。ミサトもそうでしょ」

ミサト「…………」

アスカ「だったら、これ以上、やり合うつもりはないわ。また変なこと言いだしたらやり合うけど」

ミサト「…………アスカ、変わったわね」

アスカ「別に。ミサトとだって今まで生活できてたから。それだけよ」

ミサト「――拘束具については」

アスカ「あぁ、もういいって。それよりこんなの食べてたら、太るか高血圧で死ぬわよ?」

ミサト「うぅん。でも、お給料日前だしぃ」

アスカ「……私が作ってあげるわ」

ミサト「いぃっ⁉︎ アスカがぁ⁉︎」

アスカ「包丁の握り方だけ覚えたから、なんとかなるわよ」

ミサト「だ、大丈夫かしらん?」
223 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 23:13:14.29 ID:JsiGhyiM0
――――
―――

ミサト「アスカ、カレーって緑だった?」

アスカ「…………」

ミサト「おまけに匂いがリポビタン○みたいなんだけど」

アスカ「…………」

ミサト「新しい発見。ほら見て。スプーンからルーが落ちない。これっていれすぎなんじゃない?」ブンブン

アスカ「う、うるさいわねっ! 食べればおいしいのよ!」

ミサト「これを食べろとアスカは言うのね?」

アスカ「うっ……そ、それは」

ミサト「――ピザ、チンしましょっか」





ペンペン「クエー」
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 23:25:26.47 ID:JsiGhyiM0
- 翌日 第三新東京都市第壱中学校 昼休み -

アスカ「ヒーカリっ!」

ヒカリ「うん?」

アスカ「料理、教えてくれない?」

ヒカリ「いいけど、あっ、碇くんに食べさせたいの?」

アスカ「そ、それもあるけど、シンジが今は入院してるから台所事情が」

ヒカリ「碇くん……怪我、大丈夫?」

アスカ「うん。後遺症は残るみたいだけど――」

トウジ「――後遺症ってそらほんまかいな?」

ケンスケ「なんでそこまで怪我したんだよ?」

ヒカリ「鈴原、相田くん」

アスカ「心配ない。あんた達もシンジのこと心配してるの?」


トウジ「そりゃあったりまえやないか」
ケンスケ「そりゃあたりまえじゃないか」


トウジ「シンジはワシらの友達やで?」

ケンスケ「そーそー。友達を心配するのは当たり前だろ?」

アスカ「…………そっか。そうよね」

ヒカリ「鈴原たちは、碇くんのお見舞いに行くの?」

トウジ「明後日ぐらいに行こうかなと思うてる」

アスカ「シンジも喜ぶと思うわ」

ケンスケ「おいおい、すっかり嫁さん気取りかぁ?」

アスカ「……ゆくゆくはそうなるかもね」

ケンスケ「……開き直ってて面白くないね」

アスカ「認めてしまえば強くなれるのよ!」ゲシッ

ケンスケ「――いっつ⁉︎」

ヒカリ「……鈴原、あの、お弁当どうだった?」

トウジ「あぁ、うまかった。ごっそさん」

ヒカリ「なにか、リクエストとかある? よかったらつめるけど」

トウジ「あぁ、そやなぁ…………な、なんや?」

アスカ「…………いえ?」

ケンスケ「…………なぁんにも?」

ヒカリ「あ、アスカァっ!」






225 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 23:32:58.60 ID:JsiGhyiM0
ケンスケ「――それより聞いたか?」ガタガタ

トウジ「そうそう。にひひ。とっておきの特ダネがあんねん」

アスカ「ちょっとあんた達、私達まだご飯食べてるんだけど? なに机ひっつけてんのよ」

ケンスケ「まぁまぁ」

アスカ「それに、そんなに仲良くなった覚えも――」

トウジ「ま、ま、ええやないか」

アスカ「…………はぁ」

ヒカリ「なにかまた悪巧みしてないでしょうね?」

ケンスケ「してないっ! 神に誓って!」

アスカ「安い神様な気がするわ」

トウジ「おい! ケンスケ!」

ケンスケ「……そうだった。さっき職員室の前で聞いたんだけど転校生が来るらしいぞ」

アスカ「転校生ぃ?」

ヒカリ「この時期にめずらしいね」

ケンスケ「クラスはどこになるんだろうなぁ。かわいい女の子かなぁ」

トウジ「めっちゃかわいい子やったらワシどないしよ」

ヒカリ「す、鈴原ぁっ!」

アスカ「(転校生……ね)」
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 00:01:59.35 ID:edjWwc+q0
- ネルフ本部 ??? -



『霧島 マナ:14歳。O型。身長――』



冬月「やれやれ、今度は戦略自衛隊か」

ゲンドウ「…………」

冬月「人質をとってまで送りこんでくるとは、奴らも手がこんでるな」

ゲンドウ「…………」

冬月「加持はまだ消息がつかめんのだろう?」

ゲンドウ「……あぁ」

冬月「老人達へはどう報告する」

ゲンドウ「始末した。それだけだ」

冬月「しかし、生きているとしたら――」

ゲンドウ「出てきた瞬間を狙えばいい」

冬月「…………ふぅ。また忙しくなるかもしれんな」
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 00:09:30.34 ID:edjWwc+q0
- 夕方 洞木宅 -

ヒカリ「あ、アスカァ! それ塩じゃなく砂糖!」

アスカ「え? えっとこれね!」ドバァ

ヒカリ「握りこぶしで掴んでどうするのよ! 指先でつまむの!」

アスカ「あぁ、えっと? こう?」

ヒカリ「今さらいれたって遅いわよ! わ、私が味整えるからアスカは人参切って」

アスカ「ご、ごめん! 包丁の使い方なら覚えたから――」ザクッ

ヒカリ「アスカ? 野菜はまず洗うのよ? そして人参は皮をむくの」

アスカ「き、切るだけじゃだめなのね?」

ヒカリ「……アスカ。本当に料理したことないんだね」

アスカ「レトルトなら、まだあるんだけど」

ヒカリ「それ料理って言わないわよ…………」
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 00:16:21.17 ID:edjWwc+q0
ヒカリ「碇くんの苦労が改めてわかった気がする」

アスカ「そ、そう?」

ヒカリ「――アスカ! そんなんじゃお嫁に行けないわよ!」ビシッ

アスカ「べ、別に私は料理じゃなくても、働けばいいじゃない。男が料理したっていいし。時代錯誤――」

ヒカリ「食べさせたいんでしょ⁉︎ だったらつべこべ言わないっ!」

アスカ「は、はい……」

ヒカリ「ほら、包丁が扱えるのはわかったから、次は食材の取り扱い方ね」

アスカ「ヒカリって意外とスパルタ……?」

ヒカリ「(ひ、ひどすぎるからなんて言っちゃだめかな)」

アスカ「あ、あの……」

ヒカリ「……はぁ。ううん。ゆっくりやりましょ」

アスカ「ありがと……」
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 01:17:08.07 ID:edjWwc+q0
今後どうしようか少し迷ってます

というのも過激なエロやさらにぶっとんだ行動をさせてみたいと思いだしているからです

これって俺の好きに書いていいんすよね?
反応なければ俺しか見てないぐらいの勢いでやっちゃいますけど
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 01:32:50.66 ID:/ksQqO6bo
良いと思う
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 01:33:49.26 ID:iY0Mrcrbo
>>1の書きたいように書け
文句言う奴は読まなきゃいいだけだからな
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 01:34:14.46 ID:SmGWM7Hco
好きなようにやればいいかと
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 01:43:00.25 ID:edjWwc+q0
迷いはふっきれました即レス感謝します
とりあえずそろそろ寝るのでまた明日以降になると思います
ありがとでした
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 05:32:30.75 ID:T1X10zG1O
あえて言うなら無理に詰め込まんでも、ってぐらいか。
文章面白いから長くても全然辛くないし。まあ飽きて速攻で締めたいなら止めはせんが。

しかし鋼鉄も絡めるとはいいね。あと>>220は刺されてもいいかもしれんw
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 09:39:33.55 ID:4+wqS4u3O
うむ、読むのがまったく辛くない
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 13:00:42.09 ID:edjWwc+q0
暖かいレスどうもです
詰めこんでるのはなにか起こしてないと俺が書いてて面白くないっていうのがありますね
あの時点で刺すという発想はなかったw

では、続けます
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 13:12:14.79 ID:edjWwc+q0
- 夜 ミサト宅 リビング -

ミサト「今日はシンジくんのお見舞いに行かなかったの?」

アスカ「あぁ、うん。行かなかったわよ」

ミサト「へえぇ〜。意外。アスカなら、毎日通いつめると思ったんだけど」

アスカ「ちょっと、熱中しちゃうことがあって気がついたら面会時間が終わってたの。明日からは行くわ」

ミサト「……そ。あなたはまだ若いんだもの。やりたいことはなんでもやっていいのよ」

アスカ「……ババくさ」

ミサト「今のは私に対する宣戦布告と捉えていいわね?」

アスカ「な、なによ。見たまんまじゃない」

ミサト「女に歳は厳禁よ! あんただっていつかは歳をとるんだからね!」

アスカ「はっはぁ〜ん。羨ましいの? 私のお肌が」

ミサト「ぐっ! 私だって言い寄ってくる男は星の数ほどいるのよ⁉︎」

アスカ「……強がりね」

ミサト「…………爆破させてやる」

アスカ「はぁ?」

ミサト「ここにN2をぶち込んで無理心中してやるぅっ!!」

アスカ「ちょ! ――ちょっと⁉︎」
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 13:24:18.01 ID:edjWwc+q0
- 深夜 ミサト宅 -

アスカ「(ミサトも悪いやつじゃないのよね。冗談に乗るし……)」コソコソ

アスカ「(……エヴァさえなければ、言い争うこともないのかな……)」コソコソ


ガチャン


アスカ「(――っと、そんなことよりも………あ、あった。やっぱりまだ洗濯してなかったんだわ)」

アスカ「(あぁ、シンジ、シンジ、シンジ、シンジ、さみしいよぉ。……いけないいけない。えーーーと)」ゴソゴソ

アスカ「(……シャツと、あっ、こ、これってパンツ。まだ洗ってないってことは……。だ、だめよ。アスカ。これはだめな気がするわ)」

アスカ「…………」ジィー

アスカ「(……まぁ、まぁまぁ、一応匂いは確認しておかないと、け、健康のチェックもあるし! そうよ! これは必要なこと!)」スンスン

アスカ「(……こ、これってシンジのあ、あぁ〜〜なんか癖になる)」スンスンスンスン

アスカ「(すぅー……はぁーっ……顔埋めてたい。シンジのアソコの匂いってこんな匂いなのかな?)」ハァハァ

アスカ「(――っ⁉︎ い、いけない。ミサトに見つからない内に……部屋に持って帰らないと………)」

アスカ「(シンジって、その、1人で処理してるかな。ちょ、ちょっとシンジの部屋行ってみようかな……?)」
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 13:44:53.78 ID:edjWwc+q0
- 深夜 シンジ部屋 -

アスカ「(シンジがいない部屋にくるのってはじめてかも)」

アスカ「(な、なんだか、いけないことをしてるんだけど、背徳感があるわね……)」

アスカ「(――そういえば、シンジ、鈴原達のエロDVDの時少しあるって言ってたし……)」


ソォーッ


アスカ「(目標はゴミ箱よね……)」

アスカ「(う、ううんっ……ゴホンっ! あ、そーだ! そういえば明日はゴミの日だったわ! ゴミ回収しなくちゃ!)」ガサゴソ

アスカ「(――……あ、あれ? ない? ちょ、ちょっと、ないの?)」

アスカ「(ここにないってことは、うーん、どこかしら。考えて。考えるのよ。アスカ。IQが高いんだから私ならこの部屋の配置も――)」

アスカ「(…………ありきたりたりなのは布団?)」ゴソゴソ

アスカ「(――あった。コンビニの袋。……結んである。ええい、まどろっこしいわねぇ!)」ガサゴソ

アスカ「(…………こ、これって。使用済みのティッシュ)」

アスカ「(ついに、ついに見つけてしまった)」


ガタガタッ


アスカ「――や、やばっ⁉︎ 本がっ!」


ミサト「……アスカ? まだ起きてるの?」

トタトタ

アスカ「(ミサトがこっちにくる⁉︎ ま、まずい! こんなとこ見つかったらなんて言われるか!)」
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 14:07:59.95 ID:edjWwc+q0
ミサト「………アスカ? 起きてるのね?」ピタッ

アスカ「(も、もう部屋の前に……っ! そんなに広くないから当たり前だけど!)」ドッキンコドッキンコ

アスカ「(こ、こうなったら……このティッシュ食べてしまえば……!)」

ミサト「……開けるわよ?」

アスカ「(……うっ! ま、間近にあると匂いがすごいっ! 男のってこんな匂いなのぉ⁉︎)」

アスカ「(でもでも、シンジのなら汚くない)」スンスン

ミサト「……(開けるのはやめとくか)……アスカ、この間はごめんなさい」

アスカ「(まずはちょっと、舐めるところから……)」ペロッ

アスカ「(しょっぱっ! ……ん? でもなんか……)」

ミサト「シンジくんもアスカも私は、私は、家族だと思ってるわ」

アスカ「(………うぅんもうちょっと)」あむあむ

ミサト「だから、できれば仲良くやっていきたい」

アスカ「(……シンジィ……シンジ……これ、汚くなんかないよ……)」トロン

ミサト「私達、ゆずれないものがあるけど、それだけは忘れないで」

アスカ「(…………はぁっはぁっ……シンジがだした精液……もっと、もっとほしい………)」

ミサト「――それじゃ、おやすみ。アスカ」

アスカ「(……………っ! あ、だめ! なんか、やばいかもっ!)」

トタトタトタ

アスカ「(……はぁ、はぁ。あ、あれ?ミサト、なんか言ってたけど、私の部屋、開けないでいっちゃったのね)」

アスカ「(……まぁ、いいか。このまま、もうちょっと――)」
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 14:23:12.68 ID:edjWwc+q0
- 翌朝 ミサト宅 -

アスカ「はぁ………」ゲッソリ

ミサト「……アスカ、平気?」

アスカ「――へぇっ⁉︎ な、なにがっ⁉︎」

ミサト「疲れてるように見えるけど」

アスカ「な、なんでもないわよ!」

ミサト「……そう?」

アスカ「(昨日、あ、あたし、あのまま――)」

ミサト「トースト焼いてあるから、それ食べたら支度しなさい。あと、シンジくんなんだけど――」

アスカ「――っ! シ、シンジにはなにもしてないわよ⁉︎」

ミサト「……まだなにも言ってないけど」

アスカ「あっ⁉︎ そ、そう! な、なに?」

ミサト「経過は良好みたいよん。今日はお見舞い、行くんでしょ?」

アスカ「も、もちろん!」
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 14:49:10.89 ID:edjWwc+q0
- レイ 自宅 -

レイ「…………」シュルシュル パサッ

レイ「(――朝。1日のはじまり。朝は憂鬱)」


シンジ『笑えばいいと思うよ』


レイ「碇くん……」


シンジ『綾波ってお母さんみたいだ』

アスカ『――お願い。力を貸して』


レイ「私、どうしたいの?」


レイ『碇くんは、私が守る』


レイ「…………」眼鏡ケースパカッ

レイ「…………守りたいのね」

レイ「――………っ!」バキッ
243 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 15:15:05.88 ID:edjWwc+q0
- ネルフ本部 発令所 -

リツコ「あら、副司令。おはようございます」

マヤ&シゲル「おはようございます」

冬月「ああ、おはよう」

リツコ「今日はお早いですね」

冬月「碇の代わりに上の町だよ」

リツコ「ああ、今日は評議会の定例でしたね」

冬月「下らん仕事だ。碇め、昔から雑務はみんな私に押し付けおって、MAGIがいなかったらお手上げだ」

リツコ「そう言えば、市議選が近いですよね。上は」

冬月「市議会は形骸に過ぎんよ。ここの市政は事実上MAGIがやっとるんだからな」

マヤ「MAGI……3台のスーパーコンピューターがですか⁉︎」

冬月「最も無駄の少ない、効率的な政治だよ」

マヤ「さすがは科学の町、まさに科学万能の時代ですね!」

シゲル「ふーるくさいセリフ」

冬月「そう言えば、零号機の実験だったかな、そっちは」

リツコ「ええ、ヒトマルサンマルより第2次稼動延長試験の予定です」

冬月「レイは問題ないだろうな?」

リツコ「なにも問題ありませんわ」

冬月「……ふぅ。最近はいろんなことが起こりすぎてな。歳には堪える。朗報を期待しとるよ」
244 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 15:22:18.38 ID:edjWwc+q0
- ネルフ本部 ??? -

ゲンドウ「…………」モソモソ

レイ「…………」モグモグ

ゲンドウ「…………うまいか」

レイ「…………はい」

ゲンドウ「……そうか」

レイ「……碇司令」

ゲンドウ「…………なんだ」

レイ「碇くんの、経過は気になりますか」

ゲンドウ「…………」モソモソ

レイ「…………」

ゲンドウ「……もうすぐ起動実験だったな」

レイ「…………はい」

ゲンドウ「体調に何かあれば赤木博士に言えばいい」

レイ「…………はい」

ゲンドウ「…………」モソモソ

レイ「…………」モグモグ
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 15:35:53.95 ID:edjWwc+q0
- ネルフ本部 零号機 テスト中 -

リツコ「実験中断、回路を切って」

マヤ「回路切り替え」

オペレーター「了解。電源、回復します。回路オールグリーン」

リツコ「……問題はやはりここね」

マヤ「はい、変換効率が理論値より0.008も低いのが気になります」

オペレーター「ぎりぎりの計測誤差の範囲内ですが、どうしますか」

リツコ「もう一度同じ設定で。相互変換を0.01だけ下げてやってみましょう」

マヤ「了解。再実験、スタンバイ」

リツコ「レイ、気分はどう?」

レイ『問題ありません』

リツコ「気分が悪くなったら言うのよ」

レイ『はい。……赤木博士』

リツコ「なに?」

レイ『人って、なんですか?』

リツコ「…………」

マヤ「…………」

レイ『…………』

マヤ「め、めずらしいですね。レイがそんなこと」

リツコ「どうして、そう思うのかしら?」

レイ『わかりません』

リツコ「(…………ありえないわ)」

オペレーター「再実験。回路接続完了。いつでもいけます」
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 15:44:40.22 ID:edjWwc+q0
リツコ「(考えられるのは、周囲の多干渉? レイが引っ張られてる?)」

マヤ「……………」

リツコ「(いえ。そんなことはありえない。器でしかないはず。人工的に人を生み出せない。私達は、神ではないのよ)」

マヤ「……先輩。あの?」

リツコ「――レイ。問題ないなら実験、はじめるわよ」

レイ『……はい』

リツコ「テストスタート」

マヤ「り、了解。再実験プログラム。開始します」
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 15:58:14.70 ID:edjWwc+q0
- 零号機 プラグ内 -

レイ「(私、私、私。ここにいるのは、私)」

マヤ『パルス接続、正常。テスト、ヒトヒトヨンマルまでクリア』

レイ「(ワタシは誰? 綾波、レイ。ワタシはなに? 人じゃない。私と繋がりがあるのは……なに?)」

オペレーター『問題のポイントまで想定時間はおよそ30秒です』

レイ「(ワタシはなに? 繋がりはなに?)」

アスカ「……あんた、人形みたい」

レイ「(……違う。私は人形じゃない)」

アスカ「人形よ! 人形だわ! アンタナンカヒトジャナイ!」

レイ「(私は人形じゃない。私は……っ!)」

アスカ「感情のない人形じゃない! 反応もない! シンジに近づかないで!」

レイ「…………ひっ⁉︎」




ビービーッ

マヤ「……っ! パルス逆流! 精神グラフ、乱れています!」

リツコ「な、なんですって⁉︎ 実験中止!」

オペレーター「実験中止! 回路強制遮断!」
248 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 16:17:19.83 ID:edjWwc+q0
- ネルフ本部 ??? -

ゲンドウ「……レイの様子はどうだ」

リツコ「問題ありません。一時的な錯乱状態が見られますが」

ゲンドウ「零号機の凍結は今はまずい」

リツコ「……はい」

ゲンドウ「ダミーの件はどうなっている?」

リツコ「そちらも、滞りなく。順調ですわ」

ゲンドウ「……君には期待している。赤木博士」

リツコ「(……レイの再調整。どうするべきかしらね)」
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 16:24:45.20 ID:edjWwc+q0
- 夕方 総合病院 -

シンジ「…………」

レイ「…………」サクサクッ

シンジ「…………」

レイ「…………はい」スッ

シンジ「ありがとう」

レイ「りんご、好きなの?」

シンジ「ううん。好きでも嫌いでもないかな」

レイ「どっちでもないの?」

シンジ「うん。あったら食べるぐらいだけど……あっ、せっかく切ってもらったのに、ごめん」

レイ「…………碇くん」

シンジ「……うん?」もぐもぐ

レイ「どういう時、笑ったらいいの?」

シンジ「えっ」

レイ「どうしたいのか、よくわからない」

シンジ「…………」

レイ「…………」

シンジ「……嬉しい時や、楽しい時、前に見せてくれた綾波の笑顔は綺麗だったよ」

レイ「……綺麗?」

シンジ「そう、優しい笑顔だった」
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 16:33:06.17 ID:edjWwc+q0
レイ「…………」

シンジ「どっちかなんてなくていいんだと思う。リンゴの話じゃないけど、笑いたい時笑えばいいんじゃないかな」

レイ「どっちかじゃなくていいの?」

シンジ「うん……綾波とこうして静かにしてる時間も、僕は心地いいから」

レイ「…………あ、ありがとう」

シンジ「ううん、いいんだ」

レイ「(……ありがとう。感謝の言葉。あの人にも言ったことなかったのに)」

シンジ「…………食べる?」スッ

レイ「……いいの?」

シンジ「綾波に切ってもらったんだから、いいんだよ」

レイ「…………」シャリ モグモグ

シンジ「……どうかな?」

レイ「……おいしい」ニコ

シンジ「うん。今みたいに笑ったらいいよ」

レイ「……笑った?」

シンジ「……あ。えーと、笑ってたけど?」

レイ「…………そう。笑えるのね。私」
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 16:42:25.55 ID:edjWwc+q0
レイ「……碇くん。はい」スッ

シンジ「ありがとう。……あの、置いててくれればいいから」

レイ「手、まだ不自由だから」

シンジ「えぇ⁉︎」

レイ「…………」ジーッ

シンジ「だ、大丈夫だよ! わりと動けるし! わ、悪いよ!」

レイ「…………いらないの?」

シンジ「で、でも、これって、あーんってやつじゃ?」

レイ「…………あーん?」

シンジ「や、やぶへびだ!」


ガチャ


アスカ「ハロ〜ゥ………シン………ジィ……⁉︎」ボトッ
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 16:55:33.09 ID:edjWwc+q0
――――
―――

アスカ「それでぇ〜? 今のはどういう状況だったのかしら〜?」

レイ「……碇くんの手が不自由だから。食べさせようとしてただけ」

アスカ「ふ、ふぅ〜ん。そう。ファースト、いつもこんなことやってんの?」

レイ「……あなたには、なにも関係ない」

アスカ「ぐっ! あんたねぇ! 貸しがあるからってなんでもかんでも私が許すと思ったら大間違いよ!」

レイ「……別に。あなたに許される必要ない」

アスカ「つっかかってくるじゃない!」

シンジ「あ、あの。ちょっと2人とも……」

アスカ「だいたいさぁ! あんたシンジにまとわりつきすぎなのよ!」

レイ「……あなたも同じ」

アスカ「私はいいのよ! お互いに了承の上なんだから! あんたはそうじゃないでしょ⁉︎」

レイ「…………なぜ、碇くんと話してはいけないの?」

アスカ「話しちゃいけないなんて言ってない!」

レイ「……碇くんはあなたのモノじゃない」

アスカ「――っ⁉︎ 言ったわね! じゃあシンジはあんたのモノだって言うの⁉︎」

レイ「……誰のものでもない(そう。私は私)」

アスカ「シンジになにかしたら許さないわよ」

レイ「……なにもしない。なにかするのは、あなた」

アスカ「なんですって⁉︎ このっ!」ブンッ

レイ「……そういうところ。私は碇くんを傷つけたりしない」

アスカ「――……っ!」ピタッ

レイ「碇くんはあなたの人形じゃない(私は、人形じゃない)」

シンジ「ふ、2人ともやめてよ!」

アスカ「ファースト。ちょっと席はずしましょうか」

レイ「…………」

アスカ「……ふぅ。シンジ。大丈夫。ちょっと話してくるわ」

シンジ「…………大丈夫?」

アスカ「うん。信じて」

シンジ「……わかったよ」
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 17:34:16.25 ID:edjWwc+q0
- 総合病院 屋上 -

アスカ「この時間は肌寒いわね」

レイ「…………」

アスカ「ファースト。あんたにも私の考えをはっきりさせとく」

レイ「…………」

アスカ「私は、シンジの為ならなんだってやるわ」

レイ「…………そう」

アスカ「あんたもパイロットだから、前に言ったように協力してほしいってのはかわらない――」

レイ「…………」

アスカ「シンジに手をだすなら話は別。このままここから突き落とすわよ」

レイ「…………」

アスカ「私は本気よ。誰であろうと、容赦なんかしない。泣いてすがっても許しなんかしないわ」

レイ「…………話はそれだけ?」

アスカ「………それは、つまり、そういう意味捉えていいのね?」

レイ「…………」

アスカ「………今後、あんたは私の敵とみなすわ。シンジの味方であっても」

レイ「…………」

アスカ「――っ! シンジは私の全てなのよ⁉︎ 全てになっちゃったのよ!! どうして邪魔するの⁉︎ 応援してくれないの⁉︎」

レイ「…………」

アスカ「…………」

レイ「…………別に」

アスカ「……仲良くできるかもと思ったのに」

レイ「それは、あなたの勝手な都合」

アスカ「――あんた! 感情あるんじゃない!」

レイ「…………」

アスカ「なんとか言いなさいよっ! こうまでやってくるんだからムカついてるんでしょ⁉︎ 私に!」

レイ「…………」

アスカ「シンジに、シンジに、次あんなことしてたら頭かちわってやるっ!」


スタスタ

キィー バタンッ!!!


レイ「………私、対抗してるのね」
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 18:01:48.21 ID:edjWwc+q0
- 総合病院 病室 -

アスカ「…………」

シンジ「アスカ、大丈夫?」

アスカ「シンジ。お願いがあるの」

シンジ「……なに?」

アスカ「これから、私が身の回りのこと全部やるから、もうファーストとは――……!」

シンジ「綾波?」

アスカ「(だめ! あいつを殺したら私がこの前みたいな時誰がシンジを守れるの⁉︎)」

シンジ「綾波とやっぱり、喧嘩したの?」

アスカ「(でも、シンジにさっきみたいなこと許せない! 殺してやる! 殺してやる! 殺して――)」

シンジ「………アスカ?」

アスカ「――あ。ううん、やっぱりいい。忘れて」

シンジ「……きっと2人は仲良くできるよ」

アスカ「(できるわけないじゃない! あんなことしておいて仲良くできるわけない! 私のシンジに――っ!)」

シンジ「綾波も、いい子だから――」

アスカ「…………そうね」

シンジ「よかった。なんともなくて」

アスカ「(シンジに気がつかれないように――)」

シンジ「…………その袋なに?」

アスカ「これ? 鈴原達からお見舞いのお菓子。私が預かってきたの」

シンジ「トウジたちが? 嬉しいな」

アスカ「みんな心配してんだから。はやく治しなさいよ?」

アスカ「(あの女――ッ!!)」
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 18:15:50.41 ID:edjWwc+q0
- 夜 ミサト宅 -

シャーコ シャーコ

アスカ「…………」

シャーコ シャーコ


ミサト「ただいま〜ん………アスカ、あんたなにやってんの……?」

シャーコ シャーコ

アスカ「見てわからない? 包丁研いでるのよ」

シャーコ シャーコ

ミサト「と、砥石なんてうちにあったっけ?」

シャーコ シャーコ

アスカ「私が買っておいた」

ミサト「そ、そーなんだー。ちょっと? あんた目からハイライト消えてない?」

シャーコ シャーコ

アスカ「…………」

ミサト「……ご、ごほんっ……ペンペンは?」

アスカ「――……あぁん?」

ミサト「あ! あっちにいそうねー!」

シャーコ シャーコ

アスカ「………ミサト」ピタッ

ミサト「は、はい?」

アスカ「私、明日は遅くなるから」

ミサト「あぁ。また、えーと、ヒカリちゃん? のとこ」

アスカ「……うん」
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 21:12:26.68 ID:edjWwc+q0
- 翌日 第三新東京市立第壱中学校 -

男子生徒「おい、聞いたか。あの話」

男子生徒「転校生だろ? 聞いた聞いた」

男子生徒「めっちゃくちゃかわいいって話?」

トウジ「おーおー男子どもがザワつきよる」

ケンスケ「みんな退屈してるからなぁ」

トウジ「……で? どうなんや? 実際のところ」

ケンスケ「なんでも親の転勤で引っ越してきたんだってさぁ」

トウジ「あほっ! こういう場合はかわいいかに決まっとるやろがっ!」

ケンスケ「それは――あぁ、えっと用事思い出した」

ヒカリ「――……」

トウジ「あ? もうすぐホームルームはじまるのにどこ行くねん! ――おいっ!ちょっと――」

ヒカリ「すぅ〜〜ずぅ〜はぁ〜らぁ〜〜」

トウジ「い、い、い、イインチョ。な、なんでここに――」

ヒカリ「〜〜っ! 問答無用っ!」ブンッ
257 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 21:21:01.52 ID:edjWwc+q0
- 第壱中学校 ホームルーム -

先生「あ〜。それでは、みなさんに、転校生を紹介します。霧島さん、どうぞ」

マナ「マナですっ! 霧島マナっていいます! よろしくお願いしますっ!」ペコッ


男子生徒「「「おぉ〜〜。かわいい〜〜」」」


ケンスケ「おぉ〜。かわいいな」

トウジ「…………さよか」

ケンスケ「トウジ。傷は男の勲章だぞ」

トウジ「お前もいっぺんやられてみぃ!」

ケンスケ「今度は元気っ子かぁ。アスカと綾波の二大巨頭。割れるかもしれないね」

トウジ「……ふぅむ」

ケンスケ「おい! トウジ! ちゃんと聞けよ! ブロマイドの売り上げに影響するんだぞ!」

トウジ「……はぁ、わかったわかった。して、相田参謀。実際のところどうなんや?」

ケンスケ「ツンツン娘のドイツ人ハーフ! 対してクールビューティのアルビノ娘! そしてぇっ――あだっ!」ドタン

アスカ「――……チッ、ヤレなかったか」

トウジ「………ワシらに自由はないんかのぉ」
258 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 21:32:42.87 ID:edjWwc+q0
- 第壱中学校 昼休み -

アスカ「ヒカリ、今日は屋上で食べない?」

ヒカリ「……?」

アスカ「ちょっと話したいことがあるのよ」

ヒカリ「……わかった。今用意するね」ガタガタ

マナ「――……あの、アスカ・ラングレーさん、ですよね」

アスカ「……え、えっと」

マナ「私、今日転校した霧島マナって言います。あの、転校してきたばかりで何もわからないので、よければ仲良くしてください」

アスカ「……あぁ。かまわないけど」

マナ「よかったっ! 本当は言いだすまで不安でっ!」

アスカ「…………」

ヒカリ「………あの、私たち今からお昼なんだけど……」

マナ「あっ……ごめんなさいっ。邪魔しちゃいましたね」

ヒカリ「う、ううん。そうじゃないの。こっちこそ、ごめん。私は洞木ヒカリ。できれば、私も仲良くしてほしいな」

マナ「もちろんっ! 私こそ仲良くしてっ!」

ヒカリ「……えへへ」

アスカ「わかった。でも、ごめんね。ちょっと今日はヒカリに相談があって、できれば2人で食べたいの。……いい?」

マナ「うんっ。それじゃ、私は向こうで食べるから」

アスカ「ありがと」

ヒカリ「それじゃまた後でね。霧島さん」





ケンスケ「むむっ! あれはなんだかヒト波乱あるような気がする!」

トウジ「はぁ、こりんやっちゃのーお前も」

ケンスケ「いいか! ネタがあるところに俺はいる!」

トウジ「尊敬したくないけど、凄いと思うわ」
259 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 21:39:11.69 ID:edjWwc+q0
- 第壱中学校 昼休み 屋上 -

ヒカリ「霧島さん、いい人そうだったね」もぐもぐ

アスカ「……あぁ。まぁ、そうね」

ヒカリ「転校してきたばかりだから、私達も仲良くしてあげましょ」

アスカ「…………うん」

ヒカリ「……? アスカ? 悩み事?」

アスカ「ヒカリ、鈴原とはどう?」

ヒカリ「……別に、なんともないよ。お弁当渡してるだけ」

アスカ「そうなんだ」

ヒカリ「うん。……なんにも気がついてくれないみたい」

アスカ「……鈍感ね。弁当なんか作ってくるわけないじゃない」

ヒカリ「う、うぅん。私がついだって言ったから……」

アスカ「そこも含めてでしょ? 女から言わせるなんてサイテー。男だったらわかりなさいよ」

ヒカリ「あ…………うん」

260 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 21:45:21.24 ID:edjWwc+q0
アスカ「――……昨日、シンジの病室に行ったんだけど」

ヒカリ「碇くんの? 大丈夫そうだった?」

アスカ「うん。怪我自体はそんなに不自由じゃないみたい」

ヒカリ「そっか。なら安心だね」

アスカ「――……だけど、そこでファーストに食べさせてもらってた」

ヒカリ「えっ?」

アスカ「私のシンジなのに。私の。なのにファーストが食べさせてたの。見た時目を疑ったわ。あいつ……あいつ……なにも感情のない人形のようなフリして感情がちゃんとあったのよ。
シンジのことはパイロット同士だから大目に見ようって思ってたのに。だけどあれはやりすぎよ。
ふざけるんじゃないわよ。なんであんなことまで――」

ヒカリ「あ、アスカァ!」

アスカ「――えっ?」

ヒカリ「えっと、碇くんに食べさせてただけなんでさょ?」

アスカ「――……だけですって?」

ヒカリ「ごめん。言い方が悪かった。食べさせてたの?」
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 21:52:25.69 ID:edjWwc+q0
アスカ「……そうよ」

ヒカリ「え、えっと。我慢できなかったの?」

アスカ「我慢できるわけない!」

ヒカリ「あ、アスカ。落ち着いて。そんなことで取り乱してたらこの先辛いよ?」

アスカ「そんなことなんかじゃない。私には、私には――」

ヒカリ「…………アスカ、前に加持さんって人しかいなかったって言ってたよね」

アスカ「…………」

ヒカリ「碇くんがそこに入ってるの?」

アスカ「違うの! シンジは違うのよ! 加持さんの代わりなんかじゃない!」

ヒカリ「…………ごめん。私、碇くんにやっぱり一度話す」

アスカ「なに話すの?」

ヒカリ「このままじゃいけないと思うから。ね? いい?」

アスカ「……わかった」

ヒカリ「……今日の放課後、鈴原達も誘ってお見舞いに行きましょ!」

アスカ「…………」コクリ
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 21:59:29.92 ID:edjWwc+q0
- 総合病院 病室 -

トウジ&ケンスケ「いよっ!」

シンジ「――トウジ? ケンスケ?」

ヒカリ「あの、碇くん、大丈夫?」

シンジ「あ……みんな、お見舞いに来てくれたんだね。ちょっと待って今、お茶――」

ヒカリ「あっ! いいの! 気にしないで!」

トウジ「センセはあいかわらずやのー。そんなミイラみたいな包帯しよっても」

ケンスケ「はぁ。ま、そこが憎めないんだけどさぁ。ゆっくりしておけよ」

シンジ「うん。ありがとう」

アスカ「シンジ、具合は?」

シンジ「特に変わらず、かな。熱もさがってきてるし化膿はしてないみたいだよ」

アスカ「よかった」
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 22:05:37.90 ID:edjWwc+q0
ケンスケ「碇にハッピーサプライズ! 今日転校生がきたぞ!」

シンジ「そうなんだ?」

ケンスケ「喜べ! なんと席は碇の隣だ!」

シンジ「…………へぇ」

トウジ「今度は元気っ子! ハーレムになるんちゃうか! ぬふふっ!」

シンジ「はぁ? ハーレム?」

トウジ「だってシンジ、そうやろ。綾波にゴリラに元気っ子とくれば……」

アスカ「フンッ!」ボキッ

ケンスケ「鈍感系主人公は流行らないと思うぞぉ?」

アスカ「こっちもね!」バキッ

ケンスケ&トウジ「……………な、ナイスキック」

ヒカリ「…………はぁ」
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 22:10:44.40 ID:edjWwc+q0
シンジ「……あいかわらずみたいだね」

ヒカリ「碇くんがすごく大人に見える」

シンジ「そんなことないよ。トウジ達はわざとふざけてくれてるんだ」

アスカ「こ、こいつらが……?」

シンジ「うん。場が明るくなるから」

アスカ「まぁ、そういうことにしておくわ」

シンジ「……? 本当だよ」

ヒカリ「――碇くん、なにか変わった?」

シンジ「えっ?」

ヒカリ「なんだか、落ち着きすぎじゃない?」

シンジ「そ、そうかな」

アスカ「シンジは元からこんなんじゃないっけ?」

ヒカリ「うーん、私はアスカほど知らないけど……」
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 22:20:51.10 ID:edjWwc+q0
トウジ「……ま、まぁ。センセやからな。ゴリ、そうりゅうサンと知り合った時は感情的になってたが」

ケンスケ「いつつ……」

アスカ「だいたい、鈴原は好きな人とかいないの?」

トウジ「わ、ワシ?」

アスカ「シンジばっかり言うけど。あんた、自分のことちゃんとしなさいよ」

ヒカリ「あ、アスカ……」

トウジ「ワシは今はそんなことにうつつを抜かしとる暇はない。妹のことがあるしな」

ヒカリ「あっ……」

アスカ「あんたの妹ってそんなに悪いの?」

トウジ「……入院費の支払いがバカにならへんのや」

シンジ「トウジ……ごめん」

トウジ「……あぁ。ちっ……シンジはなんも悪くない。悪いのは使徒や」

シンジ「僕でできることあるなら――」

トウジ「……シンジ。ワシ達は友達やろ。もう終わったことや」

アスカ「……悪かったわ」

トウジ「しみったれた話は好かんからのぉ! というわけでワシは今は色恋沙汰はない!」

ケンスケ「……僕もカメラかなぁ」

266 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 22:25:41.27 ID:edjWwc+q0
トウジ「シンジがうまくいくなら、ワシ達は応援しとるで」

ケンスケ「隠し撮りはさせてくれよなぁ〜」

シンジ「2人とも……ありがとう」

アスカ「…………」

ヒカリ「…………」

トウジ「なんや? 黙りこんでどないしたんや?」

アスカ「みんな、それぞれ生活があんのね」

ケンスケ「……はぁ?」

ヒカリ「アスカ、言いたいことわかるかも」

アスカ「私たちって、恋ばっかりなのかな」

ヒカリ「…………うん」

シンジ「……?」

ケンスケ「まぁ、いいんじゃないかぁ? 僕たち、青春なんだしさ!」
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 22:31:55.38 ID:edjWwc+q0
ガチャ

レイ「…………碇くん」

シンジ「あ。綾波」

トウジ「おいおい、綾波もここにお見舞いかぁ?」

シンジ「うん。ミサトさんに頼まれて……」

レイ「…………」

ケンスケ「こりゃマジでハーレム形成するつもりなんじゃないのかぁ?」コショコショ

トウジ「どないするんやろなぁ。ゴリラはさすがにワシでもわかるぞ」コショコショ

ケンスケ「碇が気がついてないってことないと思うんだけど……」コショコショ

トウジ「どっちかに決めなまずいんちゃうんか?」コショコショ

アスカ「……そこ、なに喋ってるの?」

トウジ「いや、なぁ〜んにも」

ケンスケ「…………はぁ。どうするんだよ」
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 22:38:18.25 ID:edjWwc+q0
ヒカリ「…………あのね、碇くん、少し話できる?」

シンジ「……? かまわないけど」

ヒカリ「……少し席、はずせる?」

トウジ「い、委員長もか⁉︎」

ケンスケ「えぇ⁉︎ だって委員長は――」

ヒカリ「あんた達! なに勘違いしてるか知らないけど相談するだけよ!」

シンジ「わかった……少し散歩したかったから。ちょうどいいよ」

レイ「……碇くん、平気?」

シンジ「そんな。普通に歩けるから大丈夫」

ヒカリ「ご、ごめんね。碇くん」

アスカ「…………」

トウジ「お、おぉ。なんじゃあの女どもは」

ケンスケ「………こっちもこっちで気がついてないんだけどねぇ」
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 22:52:07.38 ID:edjWwc+q0
- 総合病院 ロビー -

ヒカリ「……あの、話っていうのは、アスカのことなんだけど」

シンジ「アスカの?」

ヒカリ「うん。アスカ、また思い詰めてるみたい」

シンジ「…………」

ヒカリ「アスカから、だいたいの話は聞いてるの。その、碇くんを監禁したことも」

シンジ「……そっか」

ヒカリ「お願い、アスカをラクにさせてあげて。見てられない時があるの」

シンジ「…………」

ヒカリ「アスカがどう思ってるのか、碇くんはもう気づいてるはずでしょ?」

シンジ「僕は……どうしたいのかよくわからないだ」

ヒカリ「えっ。アスカのこと好きじゃないの?」

シンジ「守りたいと思う。だけど……」

ヒカリ「そ、そんなっ! アスカがそれ知ったら、碇くん! アスカには絶対に言っちゃだめ!」

シンジ「嫌いなわけじゃないんだ。でも……」

ヒカリ「だけど! アスカはもう碇くんのことが!」

シンジ「今は、パイロットだから勘違いしてるだけだよ」

ヒカリ「そ、そんなわけないじゃないっ! アスカがどんな気持ちでいるかわかる⁉︎」

シンジ「…………」

ヒカリ「守るなら責任を持たなくちゃだめよ!」

シンジ「……っ! 僕に! 僕にどうしろって言うんだよ!」

ヒカリ「――っ!」

シンジ「守りたい! だから守ってみせる! 僕だって一生懸命やってるんだ!」

ヒカリ「い、碇くんっ。だけど、アスカは!」

270 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 23:18:00.62 ID:edjWwc+q0
ヒカリ「(こ、こんなの。少女漫画じゃない。昼ドラよ)」

シンジ「……洞木さんは、アスカのことが大事なんだね」

ヒカリ「…………」

シンジ「心配しなくても、アスカは守ってみせるよ」

ヒカリ「(……だけど、気持ちは⁉︎)」

シンジ「ごめん。今はそれしか言えない」

ヒカリ「…………。私こそごめん」

シンジ「トウジとうまくいくといいね」

ヒカリ「あっ。うん。でも、無理かもしれないけど」

シンジ「トウジなら、大丈夫だよ」

ヒカリ「(アスカに、なんて言おう)」


マナ「――あれ? 洞木、さん?」


ヒカリ「……えっ?」

マナ「あっ! やっぱり洞木さんだーっ!」

ヒカリ「霧島さん⁉︎ どうしてここに⁉︎」

マナ「お父さんがここで働いてるのっ! だからその迎え!」

シンジ「えっと……邪魔しちゃ悪いから……僕は」

マナ「あぁん! 待って待って! えぇと、もしかして碇シンジくんだよね⁉︎」
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 23:26:14.50 ID:edjWwc+q0
シンジ「……そうだけど」

マナ「私、霧島マナ。よろしくねっ。碇くんの席の隣に転校してきたの」

シンジ「あ……キミが」

マナ「マナって呼んで! ねぇねぇっ! パイロットなんだよね⁉︎ ……怪我痛そうだけど、大丈夫?」

シンジ「うん。見た目よりは痛くないんだ。包帯も感染症のためらしくて」

ヒカリ「…………」

マナ「あ、洞木さんは碇くんのお見舞い?」

ヒカリ「あの……うん」

マナ「もっと碇くんと話したいなっ。……だめ?」

シンジ「えぇと。かまわないけど」

ヒカリ「(ど、どうしよう! まだ増えるの⁉︎)」

シンジ「病室に友達がいるから。みんなに紹介……は、必要ないのかな」

マナ「あっ! 嬉しいっ! ――お邪魔じゃないかなぁ?」

シンジ「洞木さんも知り合いみたいだし、どう?」

ヒカリ「…………ふぅ。いいよ。行こう?」
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 23:33:48.04 ID:edjWwc+q0
- 総合病院 病室 -

トウジ「はぁ〜〜〜」

ケンスケ「どうすんだよ、コレ」


アスカ「……………」むっすぅ

レイ「……………」

マナ「……あの、お邪魔でした?」


トウジ「センセはほんま、どえらい男やなぁ」

ケンスケ「転校生はさっき会ったばかりだろ〜? なんでこんな空気になるわけ?」

ヒカリ「あ、あんた達、余計なこと言わないで」


シンジ「みんな、どうしたの?」


トウジ「ワシ、もしかして伝説の男と友達になっとるのかもしれん」

ケンスケ「はぁ。もういいよ。なるようになれってやつだ」
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/21(火) 23:58:01.02 ID:edjWwc+q0
- 帰宅中 -

アスカ「シンジとなに話してたの?」

ヒカリ「そ、その。碇くんにアスカのことどう思ってるかって………」

アスカ「――っ! そ、それで⁉︎」

ヒカリ「あの、アスカのこと、守るって言ってたよ…………」

アスカ「ほんとっ⁉︎」

ヒカリ「うん…………(言えないよぉ)」

アスカ「まぁ、そーよね! あったりまえじゃない!」

ヒカリ「(少女漫画が現実に起こると昼ドラと大差ないだなんて……)」

アスカ「他には⁉︎ なにか言ってた⁉︎」

ヒカリ「えーと、そのぉ、うーんと、アスカのことちゃんと考えてるって」

アスカ「え⁉︎ ……それって……」

ヒカリ「(う、嘘は言ってないよね。今はって言ってたし)」

アスカ「こ、告白じゃない……」

ヒカリ「――え、えぇ⁉︎」

アスカ「そっか。シンジもちゃんと……あぁ、私ってバカね。なにを焦ってたんだろ。シンジも同じ気持ちなのに」

ヒカリ「――え、ちょ、ちょ、あす」

アスカ「ヒカリッ! ありがと! やっぱ私たち親友ね!」

ヒカリ「(ど、どどどうしよ〜〜⁉︎)」
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 00:32:45.95 ID:CGMk6WbSO
これはヤバい
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 00:42:42.24 ID:bL03diSF0
アスカさん病んでまう…
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 00:44:01.28 ID:aBIAtVrVo
ヒカリの胃にその内あなあきそう
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 00:49:56.44 ID:VT3R3PPs0
このシンジならなんとかしそうだが……
まあなんとかしたところで事態は好転しなさそうなのがまたなんとも言えんのだがね……
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 00:49:58.81 ID:pu4UfFe80
- 夜 ミサト宅 -

アスカ「ふ〜んふふ〜んふ〜ん」

ミサト「…………」

アスカ「ふんふ〜ん」

ミサト「昨日はなんかおかしかったのに。わからないわ」

アスカ「あ、ミサト?」

ミサト「……なによ」

アスカ「シンジと2人で住むってできないの?」

ミサト「できるわけないでしょう」

アスカ「そっか。残念。でも、これからは、あぁそっか。ミサトも大変ね」

ミサト「……なにが?」

アスカ「だってさぁ、シンジが退院してきたら……ふんふ〜ん」

ミサト「日本語で喋ってほしいわ……」

アスカ「シンジと私、相思相愛なのよ。両想いってやつ」

ミサト「……頭痛がする。シンちゃんがそう言ったの?」

アスカ「えぇ。そうよ。だからこれからのルール決めておいた方がよくない?」

ミサト「…………」

アスカ「ミサトも監督責任があるんでしょ。セックスしたらどうするの?」

ミサト「セッ……まぁ、あなた達もお年頃だしね。なくはないか」

アスカ「もちろんよ。そこで、ルールなんだけど」

ミサト「避妊はちゃんとしなさい。あと、勉強も。のめりこみすぎたらすぐ引き離すわよ」

アスカ「意外にあっさり許すのね」

ミサト「実は、前にリツコから避妊をするなら問題ないって言われてるのよ。中学生にはまだ早すぎると思うんだけど」

アスカ「それなら問題は倫理上のことだけね。私たちは同じ歳なんだから、法律上問題ないってこと」

ミサト「でも! ちゃんとしなさいよ⁉︎」

アスカ「わかってるって。私がそんなにガッつくように見える? シンジが寝かせてくれないかもしれないけど」

ミサト「女同士といえど、生々しいわね」

アスカ「ミサトもやることやってんでしょ」

ミサト「…………はぁ」

アスカ「私も声は聞かれたくないし、セックスしてる時はなにか音楽でも聞いてて」

ミサト「…………そうなるのね。やっぱり」
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 01:13:21.25 ID:pu4UfFe80
- 翌日 ネルフ本部 ラボ -

リツコ「――問題ないわよ」

ミサト「や、やっぱり、そうこたえるかぁ」

リツコ「断ってほしかったの?」

ミサト「だ、だぁってぇ……」

リツコ「盛りのついた中学生同士なら、かなりの頻度でヤるかもしれないわよ?」

ミサト「アスカのそういう所、イメージできないのよね」

リツコ「あの子は女よ。初体験で相当嫌なイメージさえつかなければ、求められればこたえる。女とはそういう生き物ではなくて?」

ミサト「…………」

リツコ「……しかし、シンジくんがOKとは意外ね。事後の精神でいい実験データがとれるかも」

ミサト「リツコにとってはシンジくんが意外?」

リツコ「えぇ。あの子、受け身だもの」

ミサト「そうね。アスカからって可能性もあるけど」

リツコ「――なんにせよ、アスカのトラウマ、解消できるかもしれないわね」

ミサト「…………」

リツコ「ミサトも資料は読んだんでしょう? 初体験がきっかけでまた変わるかもしれないわよ」

ミサト「……そうね、そう思うことにするわ」

リツコ「いずらかったら、たまにうちに遊びにいらっしゃい。寝る所ぐらいは、貸すわよ」

ミサト「そうするぅ……」
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 01:23:02.13 ID:pu4UfFe80
リツコ「あぁ。それと、ミサト」

ミサト「……?」

リツコ「このことは、碇司令にも報告しておくわよ」

ミサト「いぃっ⁉︎ 大丈夫なの?」

リツコ「気にすることないわ。息子について干渉しないのはあなたもよく知ってるでしょ」

ミサト「だけど、ヤッてからとか……」

リツコ「形式上な報告だけよ。後から報告して、まずかった、なんてならないようにね」

ミサト「はぁ………」

リツコ「浅間山で言ったあの子達のことを考えるって話は忘れていいから」

ミサト「……わかったわ。でも一応、理由聞いていい?」

リツコ「エヴァとのシンクロとデータが第イチ。それ以外になにもありはしないわよ」

ミサト「わかりやすい。……りょーかい」
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 02:15:09.69 ID:pu4UfFe80
返レス不要です
一応注意書いておきます

明日もたぶん暇つぶしに書くと思うんですが、内容がエロSSになると思います

合わないと思うならば明日のやつは読まない方がいいかも
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 05:21:54.91 ID:qEiYov+n0

遂に一線越えるか
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 10:29:57.44 ID:/CCM0AaLO
超えないのが不自然だし問題はない。
むしろ書き方によっては、ゴミ箱くんかのくだりの方が不健全になりうる
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 14:16:59.29 ID:DMBZgzKjo
あそこ折角ミサトがシリアスだったのにスルーされてワロタ
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 17:08:40.86 ID:pu4UfFe80
- ネルフ 本部 ??? -

リツコ「……報告は以上です」

ゲンドウ「…………」

冬月「ふぅむ……セカンドチルドレンとサードチルドレンの関係は事実なのかね?」

リツコ「はい。監督者である葛城一尉からの情報ですわ」

冬月「碇。どうする? シナリオを書き直さなばらんぞ」

リツコ「……えっ」

ゲンドウ「……シナリオの書き換えはしない。赤木博士」

リツコ「はい」

ゲンドウ「サードチルドレンを面会謝絶とし、セカンドチルドレンを近づけるな」

リツコ「し、しかし……」

ゲンドウ「葛城一尉には感染症の疑いが出たと言えばいい」

リツコ「病院関係者には?」

ゲンドウ「勤務者は我々の手の内にある」

冬月「(霧島マヤ、の父親以外はな)」

リツコ「り、了解しました。シナリオは……」

ゲンドウ「初号機の覚醒にセカンドチルドレンは不要だ」

リツコ「……はい」

冬月「(息子であろうと容赦なしか……。ユイくん、すまないな)」

ゲンドウ「……レイを呼べ」
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 17:15:37.13 ID:pu4UfFe80
――――
―――

レイ「…………」


ゲンドウ「……レイ。シンジと寝ろ」


リツコ「――っ! い、碇司令!」

冬月「いいのか? 拒絶のきっかけになるかもしれんぞ」

ゲンドウ「シンジには抗生剤と偽って興奮剤を投与すればいい」

レイ「…………」

冬月「しかし、強引すぎるのではないか?」

ゲンドウ「いずれそうなるのであれば早めに対処する」

リツコ「で、ですが……っ! それはあまりに危険では!」

ゲンドウ「異議は認めない。……レイ。赤木博士からレクチャーを受けろ」

リツコ「……………」

レイ「…………はい」

冬月「(碇め、レイと覚醒させることに執着しすぎてるな)」
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 17:27:44.78 ID:pu4UfFe80
- ネルフ本部 通路 -

冬月「必要なことがあればなんでも言いたまえ。根回しはできる限り万全であればいい」

リツコ「……はい」

レイ「…………」

冬月「今回の決定にいささか憮然としたものを感じるのは私も認めるよ。固執しすぎているからな」

リツコ「…………」

冬月「あれもあれで不器用な男だ。わかってやってくれとは言わないが、命令には従ってもらう」

リツコ「……了解、いたしました」

レイ「…………」

リツコ「レイ。行くわよ」

レイ「…………はい」
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 19:36:39.37 ID:pu4UfFe80
- ネルフ本部 地下 -

リツコ「はじめるわよ。学校の授業で生殖行為のおおまかな概要は学ぶからそこは説明省いていいわよね?」

レイ「……はい」

リツコ「机の上にバイブを用意したわ。手にとってみて」

レイ「…………」コトッ

リツコ「日本人の平均的な陰部大きさは12cmと言われている。シンジくんは成長期にあるからもう少し小さいかもしれない」

レイ「…………」ニギニギッ

リツコ「……あまり乱暴に扱わないで。男性にとって性器は内蔵なのよ。痛がられるわよ」

レイ「…………」

リツコ「優しく、ね。少しツバを含んでたらしてみなさい」

レイ「………んっ」ニチュ

リツコ「……そうすると滑りがよくなるわ。上下にこすってあげて」

レイ「………」シコシコ

リツコ「唾液はすぐにかわくから注意して。そのまま、舌先で先端部分を舐め回してあげるの」

レイ「……ふぁ、ふぁい……んっ……ちゅ……」

リツコ「いい感じよ。口の中にいれて上下に、歯は立てないように」

レイ「……んっ、んっ、んっ。はぁっ…んっんっ……」

リツコ「……そう。基本的に男性器は擦ることで刺激を得られる。様々な方法があるけど、擦るということには変わりがない」

レイ「………はあっ………はい」
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 19:42:06.56 ID:pu4UfFe80
リツコ「シンジくんには興奮剤、つまり媚薬を点滴で投与するからあなたから積極的にいくことはないはずよ」

レイ「…………」

リツコ「子供ができる心配はないし、存分にやらせてあげなさい」

レイ「………あの、赤木博士」

リツコ「なに?」

レイ「弐号機の人は?」

リツコ「……あなたが考えることではないわ」

レイ「…………はい」

リツコ「次は、体位について教えるわね――」
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 19:50:56.78 ID:pu4UfFe80
- 第三新東京都市立 第壱中学校 -

アスカ「ふんふふ〜ん♪」

トウジ「朝からずっとあの調子で気持ち悪いわ〜」

ヒカリ「……はぁ」

ケンスケ「こっちはため息ばっかりだしなぁ〜」

ヒカリ「(……アスカには言えないし、誰に相談したらいいんだろう)」

アスカ「あ! そういえばあんた達!」

トウジ&ケンスケ「な、なんや(だ)?」

アスカ「私とシンジ、付き合うことになりそうだから!」

トウジ&ケンスケ「は、はぁ⁉︎」

ヒカリ「あ、アスカ! あのっ! それはっ!」

トウジ「付き合うってシンジがそう言うたんかいな?」

ケンスケ「昨日はそんな素振りなかったはずだけど?」

アスカ「だからあんた達は鈍感なのよ! 私とシンジにしかわからない世界があるの!」

トウジ&ケンスケ「は、はぁ?」

アスカ「あぁ、はやく退院してこないかなぁ〜」

ケンスケ「まぁ、付き合うなら――」

トウジ「――ワシたちはええけどなぁ?」

ヒカリ「……す、鈴原。相田くん。ちょっと、いい?」
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 19:58:26.01 ID:pu4UfFe80
- 体育館裏 -

トウジ「――な、なんやとぉ⁉︎」
ケンスケ「――勘違いぃ⁉︎」

ヒカリ「そ、そうなの……」

トウジ「ど、どないなっとんねん⁉︎」

ヒカリ「私の言い方がまずかったせいで、アスカ、勘違いしちゃって」

ケンスケ「ありゃ有頂天って感じじゃないけど。天にも昇るっていうか」

ヒカリ「ど、どうしよう⁉︎ アスカに今さら言い出せないのよ!」

トウジ「けど、昨日の今日やろ? 軽い感じで言ってしまえばええんやないか?」

ヒカリ「そ、そんな話じゃないの!」

ケンスケ「けど、このままにしとくのも、なぁ?」

ヒカリ「……うん。それは、わかってるんだけど」

トウジ「ほんまのところ、シンジはなんて言うとったんや」

ヒカリ「まだ、わからないって。きっと碇くんも色々整理したいんだと思う」

ケンスケ「転校してきてまだそんなにたってないしな〜」

トウジ「煮えきらんのー」

ヒカリ「し、仕方ない部分もあるわよ。アスカ、すぐ好きになっちゃったし」
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 20:10:19.14 ID:pu4UfFe80
- 第壱中学校 屋上 -

アスカ「……シンジに会いたいな」



シンジ『アスカ。実は前から僕、アスカのことが……』

アスカ「(な、なによ。シンジ。どうしたの?)」

シンジ『アスカ。もう僕、我慢できないんだ……』

アスカ「(だ、だめよ。バカ。ミサトが帰ってくる)」

シンジ『だけど、アスカを見てるだけで、僕もう、こんなに……』

アスカ「(……あっ……シンジ。シンジのコレ……)」



アスカ「こぉーんなことになったりするわよねぇ〜っ!」バンバンッ


マリ「――ひめぇ? トリップしてるところ悪いんだけど、ちょっといい?」ポリポリ


アスカ「う、うわぁ⁉︎」ビクゥ
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 20:19:54.54 ID:pu4UfFe80
アスカ「……ゴホンッ……いつからそこに?」

マリ「発情期のメスの顔してるところからかにゃ?」

アスカ「……結局いつからなのよ」

マリ「そういう顔ってとこは否定ないんだね」

アスカ「用件を言いなさい。用件を」

マリ「……うん。なんかちょっと不穏な動きがあるからさぁ〜」

アスカ「……っ! シンジになにかあるの?」

マリ「まだわかんないけど、とりあえず、あの霧島マヤって子、戦略自衛隊の子みたい」

アスカ「……どういうこと?」

マリ「有り体に言えば、スパイってやつかにゃ。ワンコくんに取り入ろうとするはずだよ」

アスカ「あいつがっ……!」

マリ「でも、ワンコくんに対して危害をくわえる理由はないから心配いらないと思うけど」

アスカ「近づくのは許せないわ」

マリ「りょ〜かい。あぁ、そうそう。姫のブロマイド、一枚買っちゃったんだ」

アスカ「あぁ……なんか、出回ってるやつね」

マリ「そ。でかでかとハーフドイツ人って書いてあるけど、姫ってクォーターだよね?」

アスカ「なんであんたがそこまで知ってるのよ……シンジも知らないのに」

マリ「細かいことは気にしなぁ〜いのぉ〜♪」

アスカ「……帰国子女でドイツの血が混ざってるって言ってあるだけだから、ハーフだと勘違いしてるんでしょ。どうでもいい」

マリ「そっか。これ貰っとくね♪」

アスカ「女の写真なんか貰ってどうする気?」

マリ「目の保養は必要っしょ。私はワンコくんよりも姫の味方だし」
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 20:31:51.41 ID:pu4UfFe80
- 放課後 学校 校門前 -

アスカ「さてと、それじゃヒカリ――」

トウジ「これから見舞いか?」

アスカ「そうよ?」

ケンスケ「僕たちも一緒にいくよ。な? 委員長」

ヒカリ「うん……」

アスカ「あんた達も暇ね」

トウジ「まぁ、シンジに話したいことがあるからのー」

アスカ「……?」

ケンスケ「まぁまぁ、それじゃ! ご一緒しましょう!」



ブロロロロッ キキーッ



トウジ「うぅーげほっ! げほっ!どこのアホンダラやっ!」

アスカ「……けほっけほっ……砂が目にはいるぅ……」


バタンッ


ミサト「アスカ……。よかった。まだ学校にいたのね。みんなも」

アスカ&トウジ&ケンスケ&ヒカリ「ミサト(さん)⁉︎」

ミサト「シンジくんの体にちょっち異常が見つかったらしいの――」

アスカ「――ど、どういうことっ⁉︎」
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 20:50:11.07 ID:pu4UfFe80
- 車内 移動中 -

トウジ「感染症って大丈夫なんですか?」

ミサト「たいして心配はいらないけど、大事をとってお見舞いは控えてくれると助かるわ。といってもリツコの指示で面会謝絶だけど」

ケンスケ「火傷、やっぱりひどかったんだなぁ」

ミサト「皮膚の再生中が一番敏感らしいのよ」

アスカ「退院がのびたりするの?」

ミサト「どうかしら。少しのびるかもしれないけど、抗生剤を点滴するって話だから」

ヒカリ「……やっぱり、大変なんですね」

ミサト「そうね……。アスカもレイもそうだけど、パイロットは命をかけてるわ」

トウジ&ケンスケ&ヒカリ「…………」

アスカ「少しも会えない? 私、心配なのよ」

ミサト「シンジくんの為を思うなら、今は医師にまかせておくべきよ。心配な気持ちもわかるけど」

アスカ「…………」

ミサト「アスカ? シンジくんと両想いなんでしょ? だったら、焦ることないじゃない」

アスカ「そうね……。でも、シンジになにかあったらすぐに教えて」

トウジ「あ、あの。ミサトさん」

ヒカリ「アスカと碇くんが両想いって……」

ミサト「あぁ。アスカから聞いたわ。まぁ、いつかはこうなると思ってたし」

ケンスケ「あっちゃあ〜〜……」

ミサト「……?」
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 20:55:40.07 ID:pu4UfFe80
ミサト「後部座席、狭いでしょ? 元々そういう車だから」

トウジ「あぁ、まぁ、大丈夫です」

ケンスケ「それより、あの〜……」

アスカ「……どうしたの? あんたたち」

ヒカリ「あ、あのねっ? アスカ、あの、実は」

アスカ「ヒカリも?」

ミサト「――あ! そーだ! シンジくんが帰ってきたら、快気祝い! パーっとやりましょっか?」

アスカ「いいわね。ヒカリ達ももちろん来るでしょ?」

トウジ&ケンスケ&ヒカリ「あぁ……はい」
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 21:01:09.73 ID:pu4UfFe80
- 夜 総合病院 病室 -

シンジ「はぁ……暇だな」


コンコン ガチャッ


看護師「碇さん。点滴のお時間です」

シンジ「はい、わかりました」

看護師「点滴は1時間ほどで終わりますから、終わったらナースコールを押してください」

シンジ「はい」


プスッ


ヒカリ『アスカがどんな気持ちでいるかわかる⁉︎』

シンジ「(……アスカ。今、なにしてるんだろう……)」
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 21:08:26.99 ID:pu4UfFe80
- 総合病院 病室 2時間後 -

シンジ「な、なんだか、暑いな……」

シンジ「(エアコン、はついてるし。なんだこれ。なんか、内からこみあげてくるような)」

シンジ「……はぁっはぁっ……」

シンジ「……あれ、なんで勃ってるんだろ……はぁっはぁっ……」

シンジ「(ナースコール押すべき、かな。でも、こんなとこ見られたら……)」


シンジ「…………っ……」モゾモゾ

シンジ「……はぁっはぁっ……ぅっ……」シコ シコ



ガチャ



シンジ「はぁっはぁっ……」シコ シコ


スタスタ


シンジ「……あっ⁉︎」

レイ「――……碇くん」
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 21:16:31.34 ID:pu4UfFe80
シンジ「あ、綾波っ⁉︎」

レイ「なに、してるの?」

シンジ「あっ、これはっ、あのっ」

レイ「……苦しい?」

シンジ「……いや、大丈夫だよ……だから……」

レイ「碇くん。私、手伝ってあげる」

シンジ「え、えぇ⁉︎ いいよ!」

レイ「…………」シュルシュル

シンジ「あ、綾波……?」

レイ「…………」パサッ

シンジ「……っ!」ゴクリ

レイ「男の人は、我慢できない時があるんでしょ?」パサッ

シンジ「だ、だめだよ! 僕たちは、そんなんじゃ!」

レイ「――碇くん。見て。私、もうなにも着けてない」

シンジ「…………っ」

レイ「…………」スッ ギシギシ

シンジ「綾波! ベットにのったら」

レイ「……なに?」ゴソゴソ

シンジ「感染症が……っ⁉︎」

レイ「大丈夫。こわがらなくていい」ニギッニギ
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 21:23:34.36 ID:pu4UfFe80
レイ「どうして、我慢するの?」ニギニギッ

シンジ「…………そこは……僕のっ……」

レイ「気持ちいい?」シコ シコ

シンジ「うあぁっ……はぁっはぁっ……」

レイ「そう。気持ちいいのね」シコ シコ

シンジ「や、やめて。綾波。やめてよ……」

レイ「こんなに勃起してるのに?」ゴソゴソ


ボロンッ


レイ「碇くん。好きにしていいのよ?」

シンジ「だ、だめだよ。……はぁはぁっ……」

レイ「………んっ………」ニチャァ

シンジ「綾波っ⁉︎ なにしてっ――⁉︎」

レイ「んっ……ちゅ……はぁっ……んっんっんっんっ………はぁっ……」

シンジ「(アスカぁ……)」ビクゥ

レイ「んっんっんっ……裏筋、舐められるの好き?………」
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 21:31:45.58 ID:pu4UfFe80
シンジ「(意識が朦朧としてきた……これ、夢なんじゃないかな)」

レイ「………はぁっ……うんっ……んっ……」

シンジ「(綾波がこんなことするはず。上目遣いで僕のをくわえてるなんて)」

レイ「んっ……ちゅ……ちゅ……」

シンジ「(綾波の唾液が暖かくて、舌がすごくて)」

レイ「はぁっ………」シコシコ

シンジ「あやなみっ! 僕、もう!」

レイ「ん、らひて。ちょうらい。舌にだひて」あーん

シンジ「…………くっ!………」ビクンビクン

レイ「…………ちゅ……んっ…んっ……」コク

シンジ「……はぁはぁっ……そんな、僕、まだ……」

レイ「碇くん………」クパァ

シンジ「………っ!」
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 21:37:48.27 ID:pu4UfFe80


バターーンッ!!


マリ「ちょぉ〜〜〜っと待ったぁぁぁっ!!!」



シンジ「………え?」

レイ「………」

マリ「ええぃっ!」タタタタッ

シンジ「だ、誰? ――うわぁ⁉︎」

マリ「――よっと!」バシュ

シンジ「いつっ⁉︎ ……な……な……(なにか、打たれた)……(意識が)……」

レイ「…………」

シンジ「あ……ぁ……」パタッ
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 21:45:16.06 ID:pu4UfFe80
マリ「…………はぁ〜〜〜。ワンコくんの貞操は間一髪セーフ!」

レイ「…………」

マリ「まぁ、一回だしてるみたいだけど、口だからノーカンってことで」

レイ「…………あなた、誰?」

マリ「……3人目の綾波レイね。私は自己紹介するほどでもないよ」

レイ「…………」

マリ「どうする? ワンコくん今日は起きないよ」

レイ「…………」ニギニギ

マリ「なにしてるの……?」

レイ「………確認」フニャァ

マリ「おおー、見かけによらずビックだねー」

レイ「……だめ」

マリ「うんうん。何事も諦めが肝心」

レイ「…………」

マリ「ゲンドウくんも無茶するなぁ。みんな道具なんだね」

レイ「…………」ギシギシ スタスタ

マリ「ちょっと! 服着なくていーのー?」

レイ「……いい。赤木博士が待ってる」ガチャ

マリ「そ。それより、これからどうしたもんかなぁ〜」
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 22:02:03.14 ID:pu4UfFe80
- 翌日 ネルフ本部 ??? -

冬月「失敗に終わったか」

リツコ「はい……。私も眠らされておりました、申し訳ありません」

ゲンドウ「…………」

冬月「しかし……何者だ?」

リツコ「調べておりますが、あの後すぐに姿を消したようで、いまだ……」

ゲンドウ「赤木博士。ご苦労だった」

冬月「サードチルドレンはどうする?」

ゲンドウ「……機会はまたある」

冬月「しばらく時間をおくのか? それでは、セカンドチルドレンと」

ゲンドウ「そうはならない。あの2人は引き離す」

リツコ「賛同できません……。セカンドチルドレンは精神的にサードチルドレンに依存しています。パイロットとして支障をきたすおそれが」

ゲンドウ「…………」

冬月「やれやれ、厄介なことになってしまったな」

ゲンドウ「……しばらく、様子を見る。葛城一尉のマンションに監視カメラを設置しておけ」
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 22:23:00.35 ID:pu4UfFe80
- 登校中 -

アスカ「――まったく!なんでミサトはアラームかけないのよ!」タタタタッ

マリ「姫っ! ちょっとまった!」

アスカ「あっ!――っと!」キキッ

マリ「姫ってば!」

アスカ「……あん? どこ?」キョロキョロ

マリ「こっちこっちぃ〜」チョイチョイ

アスカ「なんでそんな細道から……?」

マリ「そのまま喋って。尾行してたのはあっちでのびてるけど念のため」

アスカ「……なに?」

マリ「ワンコくん、わりとやばいかも」

アスカ「ど、どういうことよ⁉︎ そんなに悪いの⁉︎」

マリ「あぁ、違う違う! 体のことは嘘だったの!」

アスカ「……え?」

マリ「昨日、逆レイプされかかってたよ」

アスカ「――はぁ⁉︎」

マリ「まぁ、興奮剤投与されてるから。あのままいけばワンコくんから襲ってたんだろうけど」

アスカ「ど、どうなってるの⁉︎」

マリ「ゲンドウくんがでばってきてるのがちょっとシャレにならないのよ」

アスカ「ゲンドウくん? 碇司令? シンジのお父さん――⁉︎」

マリ「ゲンドウくんは味方じゃない。自分の息子だろうと、なんだって利用するよ」

アスカ「シンジは大丈夫なの⁉︎」

マリ「大丈夫。監視の目がきついからもう行かないと。代わりがすぐにくる――」

アスカ「……ど、どうしたらいいのよ⁉︎」

マリ「ワンコくんとはやくヤッちゃいなよ! ただし! マンションはだめ!」

アスカ「えぇ……?」

マリ「初体験なんかどーでもいいけど。姫の場合は精神安定剤っしょ!」

アスカ「そ、そーいう問題?」

マリ「それじゃ! こっちに注意引きつけとくから! また今度ね♪」
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 22:39:25.93 ID:pu4UfFe80
- 総合病院 病室 -

シンジ「…………昨日の、なんだったんだろう」

シンジ「夢、なのかな」

シンジ「でも、あんな生々しい夢、見るかなぁ」


ガチャ


レイ「――……碇くん」

シンジ「あ、綾波っ⁉︎」

レイ「…………体調はどう?」

シンジ「あの、少し体がダルいけど、なんともない」

レイ「そう。抗生剤。効いたって話だから」

シンジ「そうなんだ。……あの、綾波」

レイ「なに?」

シンジ「昨日の、ことなんだけど」

レイ「…………」

シンジ「僕のとこにきた?」

レイ「…………学校、もう行かなくちゃいけないから」

シンジ「あ……。そっか」

シンジ「(夢だったのかなぁ)」
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 22:55:14.69 ID:pu4UfFe80
- 第三新東京都市第壱中学校 昼休み -

アスカ「(あぁ〜〜〜〜イライラするぅ!)」

アスカ「(シンジが襲われたってどういうことよ⁉︎ 誰よ相手は!! 聞きそびれちゃったじゃない!)」

アスカ「(相手が分かればそいつ殺して海の藻屑にしてやるのに!!)」

ヒカリ「――あの、アスカ?」

アスカ「(使えないやつね。マリって言ったっけ? なんか色々含みがあるけど! 私にはシンジが全部なのよ!)」

ヒカリ「アスカ? アスカってば」

アスカ「なによっ!!」バン

ヒカリ「――ひっ⁉︎」
マナ「――わぁっ⁉︎」

アスカ「……あれ?」

ヒカリ「……あの、霧島さんも、一緒にご飯食べたいって」

アスカ「はぁ?」

マナ「あ、あのっ。だめ、ですか?」

アスカ「……ちゃあ〜んす」

ヒカリ&マナ「へ……?」

アスカ「(こいつ、スパイだったわね。エヴァのパイロットじゃないし。こいつで憂さ晴らししよ。シンジに近づくメス豚はデストロイよ)」

ヒカリ「いいかな……?」

アスカ「どーぞ」

マナ「よ、よかったぁっ!」
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 23:06:21.53 ID:pu4UfFe80
マナ「――うわぁ。洞木さんのお弁当すごいね! 自分で作ってるの⁉︎」

ヒカリ「ヒカリでいいよ。うん。私、お姉ちゃんと妹のもあるから。えへへ」

マナ「えらいんだねっ! おかず、取り替えっこしない⁉︎」

アスカ「…………」ジトー

ヒカリ&マナ「…………」

アスカ「はぁ。演技って疲れない?」

ヒカリ「え?」

マナ「……っ!」

アスカ「私もちょぉっと前まで演技しまくってたからあんまり人のこと言えないけど」

マナ「…………」

アスカ「――あんた、気に入らないわ」

ヒカリ「アスカ? どうしたの?」

アスカ「友達になれそうにない」

ヒカリ「ちょ、ちょっとアスカ」

マナ「……いいんです。いきなり馴れ馴れしくした私が悪いですよね」

アスカ「……はん。よくもまぁぬけぬけと。何枚舌があるの?」

マナ「……そんな、私はただ……」

アスカ「なにもかも騙せると思わないことね」

マナ「…………」グスッ

アスカ「今度は泣きの演技?」

ヒカリ「アスカっ! 言い過ぎよ!」

アスカ「ヒカリ。ちょっと黙ってて」

マナ「私、転校してきたばかりだから、仲良くなれたらと思って……」

アスカ「そうなんだー? でも無理ね。私はあんたが無理」

マナ「…………」
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 23:15:18.52 ID:pu4UfFe80
アスカ「シンジに手を出したら、後悔させてやる」コショコショ

マナ「――……っ⁉︎」

アスカ「あんた、男子達に輪姦させてやるから」コショコショ

マナ「――っ!」

ヒカリ「……アスカ! よく聞こえない! なに言ってるの⁉︎」

マナ「い、いいんですっ! お邪魔しました!」ガタタッ

ヒカリ「え? でも……」

マナ「私が全部悪かったの! だから洞木さんも気にしないで!」

アスカ「(ふぅ。ちょっとスッキリした)」


タタタタッ


ヒカリ「アスカ……。今のはひどいわよ」

アスカ「ん〜? そうね。ヒカリ、ごめんなさい」

ヒカリ「私じゃなくてあの子に謝らなくちゃ」

アスカ「ヒカリも嫌な気分にさせたでしょ? だから、謝ってるの」

ヒカリ「んもうっ!」
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 23:32:20.26 ID:pu4UfFe80
レイ「(碇くんを守るって言ったのに)」ぼーっ

レイ「(でも、碇くん、口では嫌って言ってたけど気持ちよさそうだった)」

レイ「(守らなければいけないのは、なに?)」

レイ「(繋がること、それはとても気持ちいいことなのね)」

レイ「…………」スンスン

レイ「碇くんの、匂いがする」
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 23:34:13.16 ID:GawEjaDv0
アスカ甘々なのもうざったいけどこれはこれでクズすぎて最早別人だな
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 23:42:04.65 ID:pu4UfFe80
二次創作なので別人は別人ですね
原作沿いでやってますが色々といじってるので、原作沿いでもなくなってきてますけど
合わなかったら回れ右をおすすめします
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 23:44:05.89 ID:lVVfp+IFO
ヤンデレならしかたない。はやく続けたまえ
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 23:46:37.22 ID:pu4UfFe80
とりあえず時間的な都合で今日はここまでです
一線は超えず、ということで
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2017/02/22(水) 23:49:23.53 ID:CGMk6WbSO

元々アスカは作品毎に名前含めてキャラ変わるからな
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